JP2004338051A - ドリルビット - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明はドリルビットに関するものであり、低振動で安定した支持と穿孔粉の迅速な排出、ドリルヘッドの耐久性の向上を同時に行うことを課題とする。
【解決手段】2枚のサブチップを、それぞれメインチップが配置されたドリルヘッドの直径線とはそれぞれ異なるドリルヘッドの直径線上で、メインチップに対し線対称の位置に配置する。
【選択図】 図1
【解決手段】2枚のサブチップを、それぞれメインチップが配置されたドリルヘッドの直径線とはそれぞれ異なるドリルヘッドの直径線上で、メインチップに対し線対称の位置に配置する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、穿孔用のドリルビットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ドリルビットは、主にコンクリートや岩石の穿孔に用いられる工具である。電動式のハンマドリルに取り付け、ドリルビットに回転と打撃を同時に加えることで穿孔を行う。一般にドリルビットは、鋼材の丸棒を螺旋切りし、これにつながる穿孔粉排出用の溝をドリルヘッドに設け、更に、ドリルヘッドに穿孔用の超硬合金のチップをロウ付けにより接合することで製造される。
【0003】
このようなドリルビットに求められる特性は、穿孔速度の向上、穿孔時の振動の抑制による安定した支持、穿孔穴の真円度向上、ドリルヘッドの耐久性などが挙げられる。高速の穿孔を行うためには、穿孔粉を迅速に穿孔穴から排出し、チップとコンクリートの接触を妨げることがないようにする必要がある。そのためには、排出溝の形状や配置を適正に選ぶことが重要となる。また、穿孔時の振動は、作業者に悪影響を及ぼし、長時間の作業を妨げる要因となるので、できるだけ発生を抑える必要がある。更に、振動の発生は、穿孔中の先端部の振れにより、穿孔穴の真円度にも悪影響を及ぼすため、この点からも振動の抑制は重要となる。ドリルヘッドの耐久性については、コンクリート中の鉄筋も切断するような場合、著しい高負荷が作用するため、破断の発生がないような強度が要求される。
【0004】
これらの特性は、先端部の形状の影響が大きいため、チップの数、形状、配置やドリルヘッドに設ける排出溝の数、形状などに工夫を凝らしたドリルビットが使用されている。
【0005】
従来、ひろく用いられてきたのは、図3に示す2枚刃タイプと呼ばれるもので、直径線上に1枚のチップ19を配置し、チップ19の両側のドリルヘッド21に穿孔粉の排出溝20を設けたものである。最近では、図4に示す4枚刃タイプと呼ばれる、ドリルヘッド25の直径線上にメインチップ23を配し、そのメインチップ23の両側に2枚のサブチップ24を設け、メインチップ23とサブチップ24の間のドリルヘッド25に穿孔粉の排出溝26を設けた形状のものが使用されるようになってきている。
【0006】
2枚刃タイプから4枚刃タイプのドリルビットが発明されたのは、穿孔中の振動抑制による安定した支持と穿孔穴の真円度の向上という要求が特に高いという背景がある。特に問題となるのは、穿孔後にアンカーピンなどを打ち込む場合、真円度が悪くなると穴の位置ずれが生じ、補正のために更に作業時間を費やさなければならないことである。
【0007】
穿孔中の振動の発生を抑えるには、チップの数を増やすことが有効である。これは、チップが穿孔穴側面に接触し、ドリルビット先端部が支持されるという理由による。2枚刃タイプでは、支持部が2個所であるが、4枚刃タイプでは、支持部が4個所となることで安定な支持が可能となる。そのため、最近では4枚刃タイプのドリルビットが多く使われるようになってきている。
【特許文献1】
欧州特許出願公開第452255号明細書
【特許文献2】
英国特許出願公開第2075409号明細書
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述の4枚刃タイプのドリルビットにおいては、メインチップとサブチップの配置により穿孔特性が大きく影響を受ける。現在、使用されている4枚刃タイプのドリルビットは、メインチップをドリルヘッドの直径線上に配置し、2枚のサブチップをこれと異なる同一のドリルビットの直径線上に配置するものである。
この際、メインチップの直径線とサブチップの直径線がある角度を持って交差している。
【0009】
図4に示す例えば形状的に類似な特許文献1に見られるような交差角度27を大きくすることで、メインチップ23の回転方向前方に大きな穿孔粉の排出溝26を設け、穿孔粉の排出効率を向上させたものである。しかし、このような形状では、排出溝26部分での支持がなく、接近した位置にあるメインチップ23とサブチップ24の支持になるため、振動が大きく安定した支持が得られず、更に2枚のサブチップ24が対称に配置されるため、穿孔時の大きな振動が規則的に起こりやすい。
【0010】
一方、図5に示すような、例えば特許文献2のように、交差角度34を90°付近とし、主排出溝31とともに副排出溝32を設けたものも使用されている。
メインチップ29とサブチップ30による支持位置がほぼ90°の等間隔になるため、メインチップ29の回転方向前方の主排出溝31が図4に比べると小さくなる。これを補うために、副排出溝32を設けたのであるが、穿孔粉の多くがメインチップ29により削り取られるので、主排出溝31を大きくとれないことで、排出効率の低下は免れない。一方、振動に関しては90度毎にメインチップ29とサブチップ30が並ぶため、均等な支持という面では振動が抑制されるものの、穿孔時の振動が規則的に発生し、ややもすると大きな振動となることがある。
【0011】
また、図6に示すように交差角度40を小さくした場合、排出溝38は小さくなるが、ドリルヘッドの断面積が増加し、ドリルヘッドの耐久性が向上するという利点がある。しかし、接近した位置にあるメインチップ36とサブチップ37の支持になるため、振動が大きく安定した支持が得られない。
【0012】
このように、ドリルヘッドの安定した支持と穿孔粉の高い排出効率及びドリルヘッドの安定した支持とドリルヘッドの耐久性をそれぞれ両立させることは難しいという問題があった。よって、本発明の目的は、このような問題を解決することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、2枚のサブチップをそれぞれメインチップが配置されたドリルヘッドの直径線とは異なるドリルヘッドの直径線上に配置するとともに、各々メインチップに対し線対称の位置にないように配置することにより解決される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下実施例の図面を参照して本発明を説明する。図1に本発明によるドリルビットの先端の外観図を示す。ドリルビットはメインチップ1、サブチップa2、サブチップb3、排出溝a4、排出溝b5、ドリルヘッド6から構成されており、メインチップ1とサブチップa2は、交差角度a7、メインチップ1とサブチップb3は交差角度b8を成している。また、ドリルビットは回転方向9に回転する。
【0015】
サブチップa2とサブチップb3は異なるドリルヘッドの直径線上にありメインチップ1に対して線対称の位置にはなく、メインチップ1とサブチップa2の交差角度a7は150°であり、メインチップ1とサブチップb3の交差角度は100°である。交差角度a7の部分のドリルヘッドには排出溝a4が、交差角度b8の部分のドリルヘッドには排出溝b5がそれぞれ設けられている。
【0016】
このようなドリルビットにおいては、ドリルヘッド6は、メインチップ1及び、メインチップ1から離れたサブチップb3で支持されるため、安定した支持が得られ、更にサブチップa2でも支持を受けるため、より安定した状態となる。
また、穿孔粉の排出は、メインチップ1の回転方向前方に大きな排出溝a4が設けられているため、効率のよい排出ができ、排出溝b5からの排出もあるため、更に排出効率が向上する。穿孔時の振動においても、サブチップa2、サブチップb3は非対称のため、大きな規則的な振動は発生しない。
【0017】
また、図2に本発明による他の実施例を示す。ドリルビットはメインチップ10、サブチップa11、サブチップb12、排出溝a13、排出溝b14、ドリルヘッド15から構成されており、メインチップ10とサブチップa11は、交差角度a16、メインチップ10とサブチップb12は交差角度b17を成している。また、ドリルビットは回転方向18に回転する。
【0018】
サブチップa11とサブチップb12は異なるドリルヘッドの直径線上にあり、メインチップ10とサブチップa11の交差角度a16は80°であり、メインチップ10とサブチップb12の交差角度は35°である。交差角度a16の部分のドリルヘッドには排出溝a4が、交差角度b17の部分のドリルヘッドには排出溝b14がそれぞれ設けられている。
【0019】
このようなドリルビットにおいては、ドリルヘッドは、メインチップ10及び、メインチップ10から離れたサブチップa11で支持されるため、安定した支持が得られ、更にサブチップb12でも支持を受けるため、より安定した状態となる。また、交差角度a16と交差角度b17を図1に比べ小さくすることで排出溝が設けられていないドリルヘッド部を大きく取ることができ、ドリルヘッド15の耐久性が向上する。穿孔時の振動において、同様に大きな規則的振動は発生しない。
【0020】
図1,図2で示したように、2枚のサブチップをメインチップが配置されたドリルヘッドの直径線とはそれぞれ異なるドリルヘッドの直径線上に配置することで、低振動の安定支持と高排出効率及び低振動の安定支持と高耐久性をそれぞれ達成することができる。ここで、2枚のサブチップの位置をメインチップに対し線対称でないとしたのは、線対称の位置に配置すると、2枚のサブチップは支持効果が同じ位置となり、これにより、排出溝の縮小或いはドリルヘッド断面積の減少につながるからである。
【0021】
以上、図1、図2では、排出溝が2個の場合の本発明のドリルビットを示したが、必要な排出能とドリルヘッドの耐久性により、更に数を増減させてもよい。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、2枚のサブチップをそれぞれメインチップが配置されたドリルヘッドの直径線とは異なるドリルヘッドの直径線上で、メインチップに対し線対称でない位置に配置することで、低振動で安定した支持と高い穿孔粉の排出効率、ドリルヘッドの耐久性を同時に達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のドリルビットの先端部の模式図である。
【図2】本発明のドリルビットの先端部の模式図である
【図3】2枚刃タイプのドリルビットの先端部の模式図である。
【図4】4枚刃タイプのドリルビットの先端部の模式図である。
【図5】4枚刃タイプのドリルビットの先端部の模式図である。
【図6】4枚刃タイプのドリルビットの先端部の模式図である。
【符号の説明】
1はメインチップ、2はサブチップa、3はサブチップb、4は排出溝a、5は排出溝b、6はドリルヘッド、7は交差角度a、8は交差角度b、9は回転方向を示す。
【発明の属する技術分野】
本発明は、穿孔用のドリルビットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ドリルビットは、主にコンクリートや岩石の穿孔に用いられる工具である。電動式のハンマドリルに取り付け、ドリルビットに回転と打撃を同時に加えることで穿孔を行う。一般にドリルビットは、鋼材の丸棒を螺旋切りし、これにつながる穿孔粉排出用の溝をドリルヘッドに設け、更に、ドリルヘッドに穿孔用の超硬合金のチップをロウ付けにより接合することで製造される。
【0003】
このようなドリルビットに求められる特性は、穿孔速度の向上、穿孔時の振動の抑制による安定した支持、穿孔穴の真円度向上、ドリルヘッドの耐久性などが挙げられる。高速の穿孔を行うためには、穿孔粉を迅速に穿孔穴から排出し、チップとコンクリートの接触を妨げることがないようにする必要がある。そのためには、排出溝の形状や配置を適正に選ぶことが重要となる。また、穿孔時の振動は、作業者に悪影響を及ぼし、長時間の作業を妨げる要因となるので、できるだけ発生を抑える必要がある。更に、振動の発生は、穿孔中の先端部の振れにより、穿孔穴の真円度にも悪影響を及ぼすため、この点からも振動の抑制は重要となる。ドリルヘッドの耐久性については、コンクリート中の鉄筋も切断するような場合、著しい高負荷が作用するため、破断の発生がないような強度が要求される。
【0004】
これらの特性は、先端部の形状の影響が大きいため、チップの数、形状、配置やドリルヘッドに設ける排出溝の数、形状などに工夫を凝らしたドリルビットが使用されている。
【0005】
従来、ひろく用いられてきたのは、図3に示す2枚刃タイプと呼ばれるもので、直径線上に1枚のチップ19を配置し、チップ19の両側のドリルヘッド21に穿孔粉の排出溝20を設けたものである。最近では、図4に示す4枚刃タイプと呼ばれる、ドリルヘッド25の直径線上にメインチップ23を配し、そのメインチップ23の両側に2枚のサブチップ24を設け、メインチップ23とサブチップ24の間のドリルヘッド25に穿孔粉の排出溝26を設けた形状のものが使用されるようになってきている。
【0006】
2枚刃タイプから4枚刃タイプのドリルビットが発明されたのは、穿孔中の振動抑制による安定した支持と穿孔穴の真円度の向上という要求が特に高いという背景がある。特に問題となるのは、穿孔後にアンカーピンなどを打ち込む場合、真円度が悪くなると穴の位置ずれが生じ、補正のために更に作業時間を費やさなければならないことである。
【0007】
穿孔中の振動の発生を抑えるには、チップの数を増やすことが有効である。これは、チップが穿孔穴側面に接触し、ドリルビット先端部が支持されるという理由による。2枚刃タイプでは、支持部が2個所であるが、4枚刃タイプでは、支持部が4個所となることで安定な支持が可能となる。そのため、最近では4枚刃タイプのドリルビットが多く使われるようになってきている。
【特許文献1】
欧州特許出願公開第452255号明細書
【特許文献2】
英国特許出願公開第2075409号明細書
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述の4枚刃タイプのドリルビットにおいては、メインチップとサブチップの配置により穿孔特性が大きく影響を受ける。現在、使用されている4枚刃タイプのドリルビットは、メインチップをドリルヘッドの直径線上に配置し、2枚のサブチップをこれと異なる同一のドリルビットの直径線上に配置するものである。
この際、メインチップの直径線とサブチップの直径線がある角度を持って交差している。
【0009】
図4に示す例えば形状的に類似な特許文献1に見られるような交差角度27を大きくすることで、メインチップ23の回転方向前方に大きな穿孔粉の排出溝26を設け、穿孔粉の排出効率を向上させたものである。しかし、このような形状では、排出溝26部分での支持がなく、接近した位置にあるメインチップ23とサブチップ24の支持になるため、振動が大きく安定した支持が得られず、更に2枚のサブチップ24が対称に配置されるため、穿孔時の大きな振動が規則的に起こりやすい。
【0010】
一方、図5に示すような、例えば特許文献2のように、交差角度34を90°付近とし、主排出溝31とともに副排出溝32を設けたものも使用されている。
メインチップ29とサブチップ30による支持位置がほぼ90°の等間隔になるため、メインチップ29の回転方向前方の主排出溝31が図4に比べると小さくなる。これを補うために、副排出溝32を設けたのであるが、穿孔粉の多くがメインチップ29により削り取られるので、主排出溝31を大きくとれないことで、排出効率の低下は免れない。一方、振動に関しては90度毎にメインチップ29とサブチップ30が並ぶため、均等な支持という面では振動が抑制されるものの、穿孔時の振動が規則的に発生し、ややもすると大きな振動となることがある。
【0011】
また、図6に示すように交差角度40を小さくした場合、排出溝38は小さくなるが、ドリルヘッドの断面積が増加し、ドリルヘッドの耐久性が向上するという利点がある。しかし、接近した位置にあるメインチップ36とサブチップ37の支持になるため、振動が大きく安定した支持が得られない。
【0012】
このように、ドリルヘッドの安定した支持と穿孔粉の高い排出効率及びドリルヘッドの安定した支持とドリルヘッドの耐久性をそれぞれ両立させることは難しいという問題があった。よって、本発明の目的は、このような問題を解決することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、2枚のサブチップをそれぞれメインチップが配置されたドリルヘッドの直径線とは異なるドリルヘッドの直径線上に配置するとともに、各々メインチップに対し線対称の位置にないように配置することにより解決される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下実施例の図面を参照して本発明を説明する。図1に本発明によるドリルビットの先端の外観図を示す。ドリルビットはメインチップ1、サブチップa2、サブチップb3、排出溝a4、排出溝b5、ドリルヘッド6から構成されており、メインチップ1とサブチップa2は、交差角度a7、メインチップ1とサブチップb3は交差角度b8を成している。また、ドリルビットは回転方向9に回転する。
【0015】
サブチップa2とサブチップb3は異なるドリルヘッドの直径線上にありメインチップ1に対して線対称の位置にはなく、メインチップ1とサブチップa2の交差角度a7は150°であり、メインチップ1とサブチップb3の交差角度は100°である。交差角度a7の部分のドリルヘッドには排出溝a4が、交差角度b8の部分のドリルヘッドには排出溝b5がそれぞれ設けられている。
【0016】
このようなドリルビットにおいては、ドリルヘッド6は、メインチップ1及び、メインチップ1から離れたサブチップb3で支持されるため、安定した支持が得られ、更にサブチップa2でも支持を受けるため、より安定した状態となる。
また、穿孔粉の排出は、メインチップ1の回転方向前方に大きな排出溝a4が設けられているため、効率のよい排出ができ、排出溝b5からの排出もあるため、更に排出効率が向上する。穿孔時の振動においても、サブチップa2、サブチップb3は非対称のため、大きな規則的な振動は発生しない。
【0017】
また、図2に本発明による他の実施例を示す。ドリルビットはメインチップ10、サブチップa11、サブチップb12、排出溝a13、排出溝b14、ドリルヘッド15から構成されており、メインチップ10とサブチップa11は、交差角度a16、メインチップ10とサブチップb12は交差角度b17を成している。また、ドリルビットは回転方向18に回転する。
【0018】
サブチップa11とサブチップb12は異なるドリルヘッドの直径線上にあり、メインチップ10とサブチップa11の交差角度a16は80°であり、メインチップ10とサブチップb12の交差角度は35°である。交差角度a16の部分のドリルヘッドには排出溝a4が、交差角度b17の部分のドリルヘッドには排出溝b14がそれぞれ設けられている。
【0019】
このようなドリルビットにおいては、ドリルヘッドは、メインチップ10及び、メインチップ10から離れたサブチップa11で支持されるため、安定した支持が得られ、更にサブチップb12でも支持を受けるため、より安定した状態となる。また、交差角度a16と交差角度b17を図1に比べ小さくすることで排出溝が設けられていないドリルヘッド部を大きく取ることができ、ドリルヘッド15の耐久性が向上する。穿孔時の振動において、同様に大きな規則的振動は発生しない。
【0020】
図1,図2で示したように、2枚のサブチップをメインチップが配置されたドリルヘッドの直径線とはそれぞれ異なるドリルヘッドの直径線上に配置することで、低振動の安定支持と高排出効率及び低振動の安定支持と高耐久性をそれぞれ達成することができる。ここで、2枚のサブチップの位置をメインチップに対し線対称でないとしたのは、線対称の位置に配置すると、2枚のサブチップは支持効果が同じ位置となり、これにより、排出溝の縮小或いはドリルヘッド断面積の減少につながるからである。
【0021】
以上、図1、図2では、排出溝が2個の場合の本発明のドリルビットを示したが、必要な排出能とドリルヘッドの耐久性により、更に数を増減させてもよい。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、2枚のサブチップをそれぞれメインチップが配置されたドリルヘッドの直径線とは異なるドリルヘッドの直径線上で、メインチップに対し線対称でない位置に配置することで、低振動で安定した支持と高い穿孔粉の排出効率、ドリルヘッドの耐久性を同時に達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のドリルビットの先端部の模式図である。
【図2】本発明のドリルビットの先端部の模式図である
【図3】2枚刃タイプのドリルビットの先端部の模式図である。
【図4】4枚刃タイプのドリルビットの先端部の模式図である。
【図5】4枚刃タイプのドリルビットの先端部の模式図である。
【図6】4枚刃タイプのドリルビットの先端部の模式図である。
【符号の説明】
1はメインチップ、2はサブチップa、3はサブチップb、4は排出溝a、5は排出溝b、6はドリルヘッド、7は交差角度a、8は交差角度b、9は回転方向を示す。
Claims (1)
- ドリルシャフトの長手方向側面に穿孔粉排出用の螺旋を有し、ドリルヘッドに穿孔粉排出用の螺旋につながる1個以上の排出溝を有し、ドリルヘッドにメインチップと2枚のサブチップを有し、メインチップはドリルヘッドの直径線上にあるドリルビットにおいて、2枚のサブチップはそれぞれメインチップが配置されたドリルヘッドの直径線とは異なるドリルヘッドの直径線上にあり、2枚のサブチップはメインチップに対し線対称の位置にないことを特徴とするドリルビット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003139148A JP2004338051A (ja) | 2003-05-16 | 2003-05-16 | ドリルビット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003139148A JP2004338051A (ja) | 2003-05-16 | 2003-05-16 | ドリルビット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004338051A true JP2004338051A (ja) | 2004-12-02 |
Family
ID=33528322
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003139148A Withdrawn JP2004338051A (ja) | 2003-05-16 | 2003-05-16 | ドリルビット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004338051A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006095403A1 (ja) * | 2005-03-07 | 2006-09-14 | Kabushiki Kaisha Miyanaga | ドリルビット |
JP2011500340A (ja) * | 2007-10-17 | 2011-01-06 | ケンナメタル インコーポレイテッド | 回転工具、詳細にはドリル |
WO2011149143A1 (ko) * | 2010-05-24 | 2011-12-01 | 태양파워(주) | 드릴 비트 |
KR101175979B1 (ko) * | 2011-06-01 | 2012-08-22 | 이치상 | 경량기포콘크리트블럭을 위한 홈 굴삭비트 |
-
2003
- 2003-05-16 JP JP2003139148A patent/JP2004338051A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006095403A1 (ja) * | 2005-03-07 | 2006-09-14 | Kabushiki Kaisha Miyanaga | ドリルビット |
US7891444B2 (en) | 2005-03-07 | 2011-02-22 | Kabushiki Kaisha Miyanaga | Drill bit |
JP2011500340A (ja) * | 2007-10-17 | 2011-01-06 | ケンナメタル インコーポレイテッド | 回転工具、詳細にはドリル |
US8834080B2 (en) | 2007-10-17 | 2014-09-16 | Kennametal Inc. | Rotary tool, in particular a drill |
WO2011149143A1 (ko) * | 2010-05-24 | 2011-12-01 | 태양파워(주) | 드릴 비트 |
KR101175979B1 (ko) * | 2011-06-01 | 2012-08-22 | 이치상 | 경량기포콘크리트블럭을 위한 홈 굴삭비트 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060801 |