JP2004337929A - ダイカスト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダイカストマシンへ供給する溶湯の酸化や温度低下を効果的に防止することによって、安定した品質のダイカスト製品を製造でき、かつ、メンテナンスが容易なダイカスト装置を提供する。
【解決手段】湯道管52の吐出筒部64には、その先端の少なくとも上面側が下方に向けて延ばされた開口端部64aが形成されるとともに、吐出筒部64がノズル72内に貫入し、開口端部64aの外周とノズル72の内周との間でわずかな隙間gを形成しているので、開口端部64a上側への溶湯15の進入を防止することができる。また、不活性ガスが隙間gを通って流下するので、この不活性ガスがノズル72内壁に沿ってカーテン状に流下するとともに、ベンチュリ作用によって隙間g通過と同時にその流下速度が増加する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ダイカストマシンへ供給する溶湯の酸化や温度低下を効果的に防止することによって、安定した品質のダイカスト製品を製造できるダイカスト装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近のダイカスト製品の製造においては、ラドルを使用する方法から手許炉とダイカストマシンとを湯道管にて連通し、手許炉内のダイカスト金属(例えば、アルミニウム,マグネシウム等)の溶湯を湯道管に通してダイカストマシンへ供給する給湯方法が用いられている。
【0003】
しかしながらこの給湯方法では、湯道管の使用時間が長くなると湯道管内面に次第にダイカスト金属の酸化物などが付着・堆積してくるので、内面の掃除を定期的に行なう必要がある。
【0004】
そこで従来では、図8〜10に示すように、ダイカスト金型(1a)を有するダイカストマシン(1)と、ダイカスト金型(1a)に対して近接離間可能に設置され、溶湯保持用の坩堝(2a)を有する手許炉(2)と、一端が坩堝(2a)に浸漬され且つ給湯ポンプ(3)のポンプ吐出口(3a)に回動可能に立設され、他端が縦筒状のノズル(4)を介してダイカスト金型(1a)の金型スリーブ(1b)に溶湯(5)を供給する湯道管(6)と、湯道管(6)の移動範囲で湯道管(6)を支持する支持部(7)とで構成され、湯道管(6)を簡単に脱着できるようなダイカスト装置(8)が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
この技術では、ダイカストマシン(1)に対して溶融炉(2)が近接離間し且つ湯道管(6)が回転するので、湯道管(6)の脱着が極めて容易となり、湯道管(6)のメンテナンスが手軽に行えるが、湯道管(6)内、特に縦筒状のノズル(4)における酸化物の付着・堆積を防止することはできなかった。
【0006】
すなわち、例えばマグネシウムのように凝固しやすいダイカスト金属の溶湯(5)を給湯する場合には、溶湯(5)の温度低下を防ぐため給湯時間を短縮する必要がある。そこで、給湯時間を短くすると、湯道管(6)の吐出口(6a)からノズル(4)内に勢いよく溶湯(5)が飛び出し、ノズル(4)内壁に衝突した溶湯(5)の一部がノズル(4)の上方に向けて飛散するようになる(図10参照)。そして、ノズル(4)の上方に向けて飛散した溶湯(5)が冷やされることによって、溶湯(5)すなわちマグネシウム(Mg)が凝固し、ついにはノズル(4)の頂部に設けられている不活性ガスの導入口(4a)を閉塞したり、吐出口(6a)の内周面にて凝固したマグネシウム(Mg)がつらら状に垂れ下がるようになる。
【0007】
このような場合、ノズル(4)内に不活性ガスが供給でき難くなるので、マグネシウム(Mg)が酸化したり、甚だしい場合には大気中の酸素と反応して発火するようになる。そして、これらの現象により発生したマグネシウムの酸化物が金型スリーブ(1b)内に脱落・混入することによってダイカスト製品に欠陥が生じたり、酸化物が堆積することによりノズル(4)の詰まりが生じる等の問題があった。
【0008】
この問題を解決する手段として、ノズル(4)内の付着・堆積したマグネシウム(Mg)の酸化を防ぐとともに、不活性ガスの導入口(4a)を閉塞させないため、ノズル(4)内に常時多量の不活性ガスを供給し続けるとともに、湯道管(6)の吐出口(6a)付近におけるマグネシウム凝固を防止するため、吐出口(6a)近傍の湯道管(6)外周をマイクロヒータ(9)で手巻きにして加熱するようにしていた。
【0009】
しかしながら、ノズル(4)内に常時多量の不活性ガスを供給し続けることはランニングコストが上昇するため経済的ではなく、また、吐出口(6a)近傍の湯道管(6)外周にマイクロヒータ(9)を手巻きにしたのでは、見た目が悪く取替えが困難なばかりでなく、ヒータ(9)の組み付け品質にバラツキが生じ易く、各ダイカスト装置(8)毎に当該部分の加熱性能に差が生じるとともに、不要な部分(つまり溶湯(5)が接触しない部分)までも加熱することとなり効率的ではないという問題があった。
【0010】
このように、湯道管(6)のメンテナンス性を向上させたとしても、ダイカスト金属の酸化物などが湯道管(6)やノズル(4)などに付着・堆積するのを防止できなければ、安定した品質のダイカスト製品を効率的に製造することはできないという問題があった。
【0011】
【特許文献1】
特開2002−144013号公報(第2−5頁、第1−2図)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
それゆえ、この発明の主たる課題は、ダイカストマシンへ供給する溶湯の酸化や温度低下を効果的に防止することによって、安定した品質のダイカスト製品を製造でき、かつ、メンテナンスが容易なダイカスト装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
「請求項1」に記載した発明は、「ダイカスト金型(18)を有するダイカストマシン(12)と、溶湯保持用の坩堝(28)を有する手許炉(14)と、一端が坩堝(28)に浸漬され且つ給湯ポンプ(50)に接続され、他端がダイカスト金型(18)の金型スリーブ(20)に溶湯(15)を給湯する湯道管(52)とを備えるダイカスト装置(10)であって、湯道管(52)の他端には、下面が開口し溶湯(15)を金型スリーブ(20)に案内する下向き筒状のノズル(72)が設置され、且つノズル(72)内にて溶湯(15)を吐出する吐出筒部(64)が斜め下向きにて延出され、ノズル(72)の内壁に向かって開口した吐出筒部(64)の吐出口(64a)の少なくとも側面から上面にかけての部分に下向き垂壁部(65)が形成されている」ことを特徴とする。
【0014】
この発明では、吐出筒部(64)の吐出口(64a)の少なくとも側面から上面にかけての部分に下向き垂壁部(65)が形成されているので、湯道管(52)から勢いよく飛び出した溶湯(15)のうち特に吐出口(64a)の上面側から飛び出した溶湯(15)は、下向き垂壁部(65)に衝突して、その流れが下向きへと変えられる。このため、ノズル(72)内に吐出される溶湯(15)は、下向き垂壁部(65)に衝突して流れが下向きへと変えられた溶湯(15)の流れに従って、全て下方へ向けて流されることとなる。したがって、ノズル(72)の上方に溶湯(15)が侵入することはなく、ノズル(72)内における湯道管(52)の吐出口(64a)より上側でのダイカスト金属の付着・堆積を防止することができる。
【0015】
「請求項2」に記載した発明は、「請求項1」に記載した発明において、「下向き垂壁部(65)とノズル(72)の内周との間にわずかな隙間(g)が形成されるとともに、隙間(g)から不活性ガスを流下させる」ことを特徴とするものである。
【0016】
この発明では、下向き垂壁部(65)とノズル(72)の内周との間にわずかな隙間(g)が形成されており、この隙間(g)を通って不活性ガスが流下するようにしているので、ノズル(72)内における吐出口(64a)上側への溶湯(15)の侵入をさらに効果的に防止することができる。
【0017】
また、この不活性ガスがノズル(72)内壁に沿ってカーテン状に流下するとともに、ベンチュリ作用によって隙間(g)通過と同時にその流下速度が増加するので、加速された不活性ガスが湯道管(52)から吐出した溶湯(15)を周囲から包み込むとともに、これを金型スリーブ(20)へ向けて一気に送り込む。このため、溶湯(15)とノズル(72)の内周面とが直接接触せず、ノズル(72)の内周面にダイカスト金属が付着・堆積するのを防止できるとともに、ノズル(72)内での湯切れが極めて良くなり、金型スリーブ(20)への給湯を短時間で行うことができる。
【0018】
「請求項3」に記載した発明は「請求項2」に記載した発明において、「ノズル(72)に供給される不活性ガスは、金型スリーブ(20)に溶湯(15)を給湯するときにその通流量を増やすとともに、給湯しないときにはその通流量を減らすように制御する」ことを特徴とするものであり、これにより、不活性ガスの使用量を大幅に削減することができる。
【0019】
「請求項4」に記載の発明は「請求項2または3」に記載した発明において、「ノズル(72)に供給される不活性ガスは、湯道管(52)に沿って設けられたガス配管(80)を通って給送される」ことを特徴とするものである。
【0020】
この発明では、ガス配管(80)が高温に保たれている湯道管(52)に沿って設けられているので、ノズル(72)に供給される不活性ガスはガス配管(80)を通流する際に予め余熱されることとなる。したがって、不活性ガスがノズル内(72)に供給される際に、ノズル(72)内の温度が急激に低下してダイカスト金属が凝固するのを防止することができる。
【0021】
「請求項5」に記載の発明は「請求項1〜4」に記載した発明において、「吐出筒部(64)は、ノズル(72)の外側にて斜め上向きに延出するとともに、ノズル(72)外側の吐出筒部(64)の腹部には、当該部分を加熱するU形ヒータ(68)が取り付けられている」ことを特徴とするものである。
【0022】
この発明では、吐出筒部(64)がノズル(72)の外側にて、斜め上向きに延出している、つまり、先端部の吐出口(64a)に向けて若干下り傾斜に伸ばされているので、給湯待機中この吐出筒部(64)には溶湯(15)が存在せず、冷却されることとなる。
【0023】
しかしながら、ノズル(72)外側の吐出筒部(64)の腹部すなわち吐出筒部(64)の側面から下面にかけての給湯の際に斜行部(62)から流れ始めた溶湯(15)がまず始めに接触する部分をU形ヒータ(68)で十分に加熱しているので、給湯開始時に当該部分に接触した溶湯(15)が急激に冷やされることはなく、吐出口(64a)につらら状のダイカスト金属が堆積する心配はない。
【0024】
また、U形ヒータ(68)は、マイクロヒータ(9)を手巻きにする場合と異なり、ヒータの組み付け品質にバラツキが生じ難く、少ないエネルギーで必要部分のみを加熱でき、さらに断線などによりヒータの交換が必要な際にも、簡単にヒータを交換することができる。
【0025】
請求項6に記載の発明は「請求項1〜5」に記載の発明において、「吐出筒部(64)に固定された取付部材(76)と、取付部材(76)に着脱自在に係合してノズル(72)を吐出筒部(64)に固着する位置決めピン(74)とをさらに具備し、取付部材(76)に係合した位置決めピン(74)をダイカストマシン(12)の外面に突き当てることによってノズル(72)を金型スリーブ(20)上の所定位置に位置決めする」ことを特徴とするものである。
【0026】
この発明では、位置決めピン(74)を取付部材(76)に着脱自在に係合することによってノズル(72)を吐出筒部(64)に固着するようにしているので、ノズル(72)の着脱が容易であり、吐出筒部(64)の清掃やメンテナンスを素早く簡単に行う事ができる。
【0027】
また、溶融炉(14)をダイカストマシン(12)から離間させて、湯道管(52)のメンテナンスを行った後、溶融炉(14)をダイカストマシン(12)に近接させて復旧させる際に、湯道管(52)の吐出筒部(64)に取り付けられた位置決めピン(74)をダイカストマシン(12)の外面に突き当てるだけで、吐出筒部(64)に配設されたノズル(72)と金型スリーブ(20)との位置合わせを自動的に行うことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0029】
本発明のダイカスト装置(10)は、図1および2に示すように、大略、ダイカストマシン(12)、手許炉(14)およびダイカスト給湯装置(16)で構成されている。
【0030】
ダイカストマシン(12)は、溶湯(15)を所定の型に圧入してダイカスト製品を成型するためのものであり、型開・型締可能に配設されて溶湯(15)が供給されるダイカスト金型(18)と、上面に受湯口(20a)を有し、ダイカスト金型(18)の型に溶湯(15)を射出する射出用ピストン(22)が往復可能に挿通された金型スリーブ(20)と、ダイカスト金型(18)の温度を測定する温度センサ(24)と、ダイカスト金型(18)の温度を調節する金型ヒータ(26)とを有する。このダイカストマシン(12)は、図示しない制御装置によってダイカスト金型(18)の型開・型締のタイミングや温度、射出用ピストン(22)の往復動作などが制御されている。
【0031】
手許炉(14)は、原料金属(アルミニウム,マグネシウム等)を溶解し、所定の湯温にて保持するためのものであり、この手許炉(14)内には溶湯(15)を保持する坩堝(28)が形成されている。また、坩堝(28)の天井部(28a)には後述する給湯ポンプ(50)の駆動装置(54c)やロータリアクチュエータ(56c)を取り付けるための取付台(30)と材料投入部(32)とが立設されている。
【0032】
材料投入部(32)は、投入扉(32a)を介して原料金属の投入を行なう部分であり、材料投入部(32)と坩堝(28)の天井部(28a)との接続部分には、坩堝(28)を略全幅にわたって仕切る仕切板(34)が垂設・旋回可能に配設されており、坩堝(28)を材料投入部(32)直下の部分と給湯側とに分割し、材料投入部(32)直下の部分で発生したスカム(図示せず)が給湯側に流れ込まないようにしている。なお、坩堝(28)内の湯温は、坩堝用温度計(36)で常時監視されており、図示しない加熱装置によって投入原料固形金属の溶解および湯温の維持等が行われる。そして、坩堝(28)内は天井部(28a)に設けられたガス供給管(38)から酸化防止用ガス(例えば6フッ化混合ガス)が供給されるようになっている。
【0033】
また、手許炉(14)は、車輪(40)にてレール(42)上を往復移動可能に配設されている。手許炉(14)の往復移動及び停止は、手許炉(14)に設置されている移動ハンドル(44)を回転させる事でレール(40)と平行に配設されているレール状ギア(46)に噛合する回転歯車(48)を回転及び停止させることで行う。
ダイカスト給湯装置(16)は、手許炉(14)内の溶湯(15)をダイカストマシン(12)に給湯するためのものであり、手許炉(14)内の溶湯(15)を送り出すための給湯ポンプ(50)および手許炉(14)からの溶湯(15)をダイカスト金型(18)に供給する湯道管(52)などで構成されている。
【0034】
給湯ポンプ(50)は、ポンプ部(54)とバルブ部(56)とで構成されている。
【0035】
ポンプ部(54)は、坩堝(28)内で加熱溶融された原料金属の溶湯(15)を湯道管(52)に通してダイカストマシン(12)へ与えるものであり、ポンプシリンダ(54a)と、ポンプシリンダ(54a)内に摺動自在に配置されたピストン(54b)と、取付台(30)に立設されてピストン(54b)を往復運動させるための駆動装置(油圧シリンダ,空気シリンダ等)(54c)とで構成されている。
【0036】
一方、バルブ部(56)は、ポンプ部(54)の吐出口(54d)を坩堝(28)の内部に連通させるか、あるいは湯道管(52)に連通させるかを切り替えるものであり、バルブハウジング(56a)と、切替バルブ(56b)と、取付台(30)に立設されて切替バルブ(56b)を回動させるためのロータリアクチュエータ(56c)とで構成されている。
【0037】
なお、切替バルブ(56b)の上面には、図3に示すように、径方向全体に亘って径溝(56d)が凹設されており、また、ロータリアクチュエータ(56c)から垂設されたロッド(56e)の先端(下端)には、ロッド(56e)と直交する水平片(56f)が取り付けられている。そして、切替バルブ(56b)の径溝(56d)に水平片(56f)を嵌挿することによって切替バルブ(56b)とロッド(56e)とが連結するようになっている。切替バルブ(56b)とロッド(56e)との連結部分をこのような構成にすることで、連結部分に進入する溶湯(15)の滞留を防止できる。つまり坩堝(28)内にて溶湯(15)が滞留する部分を無くすことにより滞留による溶湯(15)の劣化を防止することができる。
【0038】
また、給湯ポンプ(50)を用いて溶湯(15)をダイカストマシン(12)へ供給する際には、図4のフロー図に示す動作が実行される。
【0039】
すなわち、ステップS1において、ピストン(54b)が上死点(最上部位置)に位置するとともに、ポンプシリンダ(54a)内に溶湯(15)を充填した状態で待機している給湯ポンプ(50)に、図示しない制御装置から所定の信号が与える。すると、ステップS2において、バルブ部(56)のロータリアクチュエータ(56c)が作動して切替バルブ(56b)が回転し、ポンプ部(54)の吐出口(54d)を湯道管(52)に連通させる。続いて、ステップS3において、ポンプ部(54)のピストン(54b)が上死点から下死点(最下部位置)まで前進し、ポンプシリンダ(54a)内の溶湯(15)を吐出口(54d)から湯道管(52)に向けて吐出し、これを湯道管(52)に通してダイカストマシン(12)へ注ぎ込む。ダイカストマシン(12)への溶湯(15)の給湯が完了すると、続くステップS4において、バルブ部(56)のロータリアクチュエータ(56c)が作動して切替バルブ(56b)が回転し、ポンプ部(54)の吐出口(54d)を坩堝(28)の内部空間に連通させる。そして、ステップS5において、ポンプ部(54)のピストン(54b)が下死点から上死点まで後退し、ポンプシリンダ(54a)内へ溶湯(15)を吸引・充填し、ピストン(54b)が上死点まで後退した状態で、はじめのステップS1の待機状態となり、以下この動作が繰り返し実行される。
【0040】
湯道管(52)は、ダイカストマシン(12)と手許炉(14)とを接続して手許炉(14)の溶湯(15)をダイカストマシン(12)の金型スリーブ(20)に供給するためのものであり、ステンレスなどの耐熱材料で形成された管状部材である。
【0041】
この湯道管(52)は、その一端から他端に向けて、手許炉(14)内の坩堝(28)の天井部(28a)を貫通して立設され、給湯ポンプ(50)に接続される垂直部(58)、垂直部(58)の上端から水平に伸びる水平部(60)、水平部(60)の先端から斜め上に伸びる斜行部(62)、および斜行部(62)から若干下り傾斜に伸びるとともに、その先端には後述するノズル(72)の内壁に向かって開口する吐出口(64a)と、この吐出口(64a)の側面から上面にかけての部分が下向きに延ばされた下向き垂壁部(65)とを有する吐出筒部(64)によって構成されている。
【0042】
湯道管(52)の垂直部(58)から斜行部(62)にかけて、その外周には、当該部分に充填された溶湯(15)を所定の温度に保持するためのヒータ(66)が巻着されており、吐出筒部(64)の腹部すなわち吐出筒部(64)の側面から下面にかけての給湯の際に流れ始めた溶湯(15)がまず始めに接触する部分には、当該部分を加熱するため、図5に示すようなU形ヒータ(68)が取り付けられている。更に、これら各ヒータ(66)(68)の外周には断熱部材(70)が巻設されている。
【0043】
また、湯道管(52)の他端すなわち吐出筒部(64)には、下面が開口した下向き筒状のノズル(72)が配設されている。
【0044】
ノズル(72)は、湯道管(52)から吐出された溶湯(15)を金型スリーブ(20)の受湯口(20a)へと案内するものである。
【0045】
このノズル(72)には、湯道管(52)の吐出筒部(64)が若干下り傾斜にて貫入しており、下向き垂壁部(65)とノズル(72)の内周とがわずかな隙間(g)を形成するようにしてノズル(72)と吐出筒部(64)とが位置決めピン(74)により固着されている。具体的には、上下方向に開口したピン(76a)が突設されるとともに、吐出筒部(64)に固定された取付部材(76)にノズル(72)を合わせ、略L字状に曲折した棒材からなる位置決めピン(74)をピン(76a)の開口に挿入することにより、ノズル(72)と吐出筒部(64)とが固着されている。したがって、取付部材(76)のピン(76a)に挿入した位置決めピン(74)を取り外すだけで、ノズル(72)と吐出筒部(64)との固着を簡単に解除することができ、吐出筒部(64)内およびノズル(72)内の清掃やメンテナンスを素早く容易にすることができる。
【0046】
また、位置決めピン(74)は、取付部材(76)に係合してダイカストマシン(12)の外面に突き当てた際にノズル(72)を金型スリーブ(20)の受湯口(20a)上に位置決めするものである。
【0047】
そして、ノズル(72)の上端には、アルゴンガスや窒素ガスなどのような不活性ガスを導入するための不活性ガス導入口(78)が穿設されており、これに不活性ガスガスを供給するガス配管(80)が接続されている。
【0048】
ここで、ノズル(72)内部に導入する不活性ガスは、ノズル(72)内を通流して受湯口(20a)に供給される溶湯(15)の酸化や発火を防止するためのものであり、図示しない不活性ガスボンベからガス配管(80)を通ってノズル(72)内へと供給され且つ流下する。
【0049】
このガス配管(80)は、高温に保持される湯道管(52)との間で熱交換が行われるように湯道管(52)に沿って架設されており、また、ノズル(72)へ供給する不活性ガスの流量を調節するため、図6に示すような制御回路(82)が設けられている。すなわち、ガス配管(80)には、最大流量調整器(84)、第1切替弁(86)および定常流量調節器(88)が下流側から上流側に向けてこの順で取り付けられるとともに、第1切替弁(86)に対して並列な第2切替弁(90)および第1切替弁(86)と定常流量調節器(88)との双方に対して並列な第3切替弁(92)が取り付けられ、第1切替弁(86)、第2切替弁(90)および第3切替弁(92)が図示しない制御装置によって制御される。
【0050】
最大流量調節器(84)は、ノズル(72)へ供給する不活性ガスの最大流量を調節するためのものであり、減圧弁(84a)、可変絞り弁(84b)および流量計(84c)で構成されている。
【0051】
第1切替弁(86)は、ガス配管(80)に連結した際に不活性ガスの通流が可能となる第1ガス通流ポート(86a)、ガス配管(80)に連結した際に不活性ガスの通流が不能となる第1ガス止弁ポート(86b)およびガス配管(80)に連結させるポート(86a)(86b)を切り替える第1電磁ソレノイド(86c)で構成されており、制御回路(82)が起動した際、第1電磁ソレノイド(86c)が作動して第1ガス通流ポート(86a)とガス配管(80)とを常時連結させる常開弁である。
【0052】
常時流量調節器(88)は、第1切替弁(86)を介してノズル(72)へ常時一定量供給する不活性ガスの常時流量を調節するためのものであり、可変絞り弁(88a)および流量計(88b)で構成されている。
【0053】
第2切替弁(90)は、分枝配管(80a)を介してガス配管(80)に連結した際に不活性ガスの通流が不能となる第2ガス止弁ポート(90a)、分枝配管(80a)を介してガス配管(80)に連結した際に不活性ガスの通流が可能となる第2ガス通流ポート(90b)および分枝配管(80a)に連結させるポート(90a)(90b)を切り替える第2電磁ソレノイド(90c)で構成されており、制御回路(82)が起動した際、第2電磁ソレノイド(90c)が作動してガス止弁ポート(90a)とガス配管(80)とを常時連結させる常閉弁である。この第2切替弁(90)は、停電などによって第1電磁ソレノイド(86c)が作動不能となり、第1切替弁(86)の第1止弁ポート(86b)とガス配管(80)とが連結して不活性ガスの通流が遮断された場合(この際、当然に第2電磁ソレノイド(90c)も作動不能となり、第2通流ポート(90b)と分枝管(80a)とが連通する)、第1切替弁(86)に代わってノズル(72)に対して常時一定量の不活性ガスを供給する補助弁である。
【0054】
第3切替弁(92)は、分枝配管(80b)を介してガス配管(80)に連結した際に不活性ガスの通流が可能となる第3ガス通流ポート(92a)、分枝配管(80b)を介してガス配管(80)に連結した際に不活性ガスの通流が不能となる第3ガス止弁ポート (92b)および分枝配管(80b)に連結させるポート(92a)(92b)を切り替える第3電磁ソレノイド(90c)で構成されており、制御装置から与えられる所定の信号によって第3電磁ソレノイド(92c)を起動して、分枝配管(80b)と第3通流ポート(92a)とを連結し、常時流量調節器(88)をバイパスすることによって最大流量調整器(84)を通過した不活性ガスの流量を下げることなく、最大流量にてノズル(72)へ不活性ガスを供給する調節弁である。
【0055】
そして、この不活性ガスの制御回路(82)を用いて不活性ガス流量を制御する際には、図4で示した給湯ポンプ(50)の動作フローに合わせて、図7で示したグラフのように制御する。なお、図7のグラフの横軸(時間軸)に示した符号は図4の各ステップに対応するものであり、また、グラフ中の(A)および(B)は図6の(A)および(B)の状態にそれぞれ対応するものである。そして、破線矢印(C)は従来の技術によるダイカスト装置(8)の不活性ガス供給流量の一例を表したものである。
【0056】
図示しない制御装置をオンにしてダイカスト装置(10)を起動すると、第1電磁ソレノイド(86c)と第2電磁ソレノイド(90c)とが作動して第1切替弁(86)が通流可能になるとともに、第2切替弁(90)が通流不能となる。また、第3切替弁(92)の第3電磁ソレノイド(92c)は作動されず通流不能の状態である。このため、不活性ガスは、第1切替弁(86)を介して常時流量調節器(88)に与えられ、ここでノズル(72)内を不活性雰囲気にする最低限の流量で供給されるようにその流量が調整された後、ノズル(72)へ供給される(図6(A)の状態)。
【0057】
続いて、給湯ポンプ(50)のロータリアクチュエータ(56c)が作動して切替バルブ(56b)が回転し、ダイカストマシン(12)への給湯の準備が始まると(ステップS2)、制御装置が第3電磁ソレノイド(92c)を作動して第3切替弁(92)が通流可能となる。すると、常時流量調節器(88)をバイパスした不活性ガスがその流量を下げることなく、最大流量調整器(84)を通過後の最大流量にてノズル(72)へ供給される(図6(B)の状態)。なお、この状態は、給湯ポンプ(50)によってダイカストマシン(12)へ溶湯(15)が給湯されている間(つまりステップS3の間)維持される。
【0058】
そして、ダイカストマシン(12)への溶湯(15)の給湯が完了し、給湯ポンプ(50)のロータリアクチュエータ(56c)が作動して切替バルブ(56b)が回転し、ポンプシリンダ(54a)内へ溶湯(15)の吸引・充填準備が始まると(ステップS4)、制御装置が第3電磁ソレノイド(92c)の作動を解除して第3切替弁(92)が通流不能となる。すると、不活性ガスは、第1切替弁(86)を介して常時流量調節器(88)に与えられ、ここでノズル(72)内を不活性雰囲気にする最低限の流量で供給されるようにその流量が調整された後、ノズル(72)へ供給される(図6(A)の状態)。以下、給湯ポンプ(50)の動作に合わせてこの制御が繰り返し実行される。
【0059】
本発明のダイカスト装置(10)を用いて、ダイカスト製品を製造する際には、まず、マグネシウムやアルミニウム合金或いは亜鉛等ダイカスト用原料金属を材料投入部(32)から所定の温度に保たれた坩堝(28)内に投入し、原料金属の溶湯(15)を調製する。
【0060】
続いて、上述した図4のフローに従って給湯ポンプ(50)を稼動する。すると、湯道管(52)の垂直部(58)、水平部(60)、斜行部(62)に充填された溶湯(15)が押し出されて、吐出筒部(64)の先端の吐出口(64a)からノズル(72)内に勢いよく吐出される。
【0061】
そして、ノズル(72)から受湯口(20a)を介して金型スリーブ(20)に与えられた溶湯(15)は、射出用ピストン(22)によってダイカスト金型(18)のキャビティに圧入されて所定のダイカスト製品に加工される。
【0062】
この実施例によれば、吐出筒部(64)の吐出口(64a)の側面から上面にかけての部分に下向き垂壁部(65)が形成されているので、湯道管(52)の側面から上面にかけての部分にて勢いよく溶湯(15)が飛び出したとしても、これらの溶湯(15)は、下向き垂壁部(65)に衝突して、その流れが下向きへと変えられる。このため、ノズル(72)内に吐出される溶湯(15)は、全て下方へ向けて流されることとなり、ノズル(72)の上方に溶湯(15)が侵入することはない。したがって、ノズル(72)の上方にダイカスト金属が付着・堆積して不活性ガス導入口(78)を閉塞するのを防止できるとともに、吐出口(64a)から一気に溶湯(15)を吐出させて給湯時間を短縮することができる。
【0063】
また、吐出口(64a)からノズル(72)内に溶湯(15)が吐出されているのと同時に、ノズル内(72)には、最大流量にて不活性ガスが供給され、この不活性ガスが隙間(g)を通過してノズル(72)内壁に沿ってカーテン状に流下する。狭い隙間(g)を通過して流下する不活性ガスは、ベンチュリ作用によって隙間(g)通過後にその流下速度が増加する。このため、下向き垂壁部(65)に衝突して、全ての流れが下向きへと変えられた溶湯(15)を不活性ガスが周囲から包み込むとともに、これを金型スリーブ(20)へ向けて一気に送り込む。このため、溶湯(15)とノズル(72)の内周面とが直接接触せず、ノズル(72)の内周面にダイカスト金属が付着・堆積するのを防止できるとともに、ノズル(72)内での湯切れが極めて良くなり、金型スリーブ(20)への給湯を短時間で行うことができる。
【0064】
また、ノズル(72)内に供給される不活性ガスは、ガス配管(80)を通流する際に湯道管(52)の熱が与えられているため、ノズル(72)内の温度を急激に冷やし、ダイカスト金属の溶湯(15)を凝固させるのを防止することができ、さらに、金型スリーブ(20)に溶湯(15)を給湯しないときには、ノズル(72)内を不活性雰囲気にする最低量の不活性ガスを供給するようにしているので、不活性ガスの使用量を大幅に削減することができる。
【0065】
また、湯道管(52)の吐出筒部(64)の腹部をU形ヒータ(68)で十分に加熱しているので、給湯開始時に当該部分に接触した溶湯(15)が急激に冷やされることはなく、吐出口(64a)にダイカスト金属がつらら状に堆積する心配はない。
【0066】
そして、ノズル(72)と吐出筒部(64)との接続部分には、ノズル(72)を受湯口(20a)上の所定の位置に位置決めした際、ダイカストマシン(18)の外面に突き当たる位置決めピン(74)が取り付けられているので、溶融炉(14)をダイカストマシン(12)から離間させて、湯道管(52)のメンテナンスを行った後、溶融炉(14)をダイカストマシン(12)に近接させて復旧させる際に、位置決めピン(74)をダイカストマシン(12)の外面に突き当てるだけで、ノズル(72)と金型スリーブ(20)との位置合わせを自動的に行うことができる。
【0067】
なお、上述の実施例では、ノズル(72)を円筒状の部材で示したが、ノズル(72)は、溶湯(15)を受湯口(20a)へと案内できるものであれば、その形状は特に限定されるものではなく、例えば矩形のものであってもよい。
【0068】
また、下向き垂壁部(65)が吐出口(64a)の側面から上面にかけての部分に形成されている例を示したが、この下向き垂壁部(65)はノズル(72)内壁に向かって吐出する溶湯(15)の流れを下向きに変えることができるものであればよく、例えば吐出口(64a)全周に亘って設けられてもよい。
【0069】
また、ノズル(72)の内面には湯道管(52)の吐出筒部(64)が若干下り傾斜にて貫入する例を示したが、ノズル(72)に貫入した吐出筒部(64)の吐出口(64a)がノズル(72)の内壁に向かって開口するように接続されていれば、ノズル(72)に対する吐出筒部(64)の接続方向はこれに限定されるものではなく、例えばノズル内に吐出筒部(64)が水平方向にて貫入するようにしてもよい。
【0070】
さらに、不活性ガス供給量の制御回路(82)として最大流量調整器(84)、第1切替弁(86)、定常流量調節器(88)、第2切替弁(90)および第3切替弁(92)で構成されたものを示したが、所定のタイミングにて不活性ガスの供給量を調節できるものであれば、不活性ガス供給量の制御回路はこれに限定されるものではない。
【0071】
【発明の効果】
本発明によれば、吐出筒部の吐出口の少なくとも側面から上面にかけての部分に下向き垂壁部が形成されているので、ノズル内に吐出される溶湯は、全て下方へ向けて流されることとなり、ノズルの上方に溶湯が侵入することはない。
【0072】
また、下向き垂壁部とノズルの内周との間にわずかな隙間が形成されるとともに、この隙間から不活性ガスを流下させているので、溶湯とノズルの内周面とが直接接触せず、ノズルの内周面にダイカスト金属が付着・堆積するのを防止するとともに、ノズル内での湯切れが極めて良くなるため、金型スリーブへの給湯を短時間で行うことができる。
【0073】
さらに、ノズル内に供給される不活性ガスは、ガス配管を通流する際に湯道管の熱が与えられているので、ノズル内の温度を急激に冷やし、ダイカスト金属の溶湯を凝固させるのを防止することができ、金型スリーブに溶湯を給湯しないときには、ノズル内を不活性雰囲気にする最低量の不活性ガスを供給するようにしているので、不活性ガスの使用量を大幅に削減することができる。
【0074】
また、湯道管の吐出筒部の腹部をU形ヒータで十分に加熱しているので、給湯開始時に当該部分に接触した溶湯が急激に冷やされることはなく、開口端部にダイカスト金属がつらら状に堆積する心配はない。
【0075】
そして、湯道管の吐出筒部に取り付けられた位置決めピンをダイカストマシンの外面に突き当てるだけで、ノズルと金型スリーブとの位置合わせを自動的に行うことができる。
【0076】
したがって、ダイカストマシンへ供給する溶湯の酸化や温度低下を効果的に防止し、安定した品質のダイカスト製品を製造できるとともに、メンテナンスが容易なダイカスト装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のダイカスト装置を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施例のダイカスト装置の要部を示す拡大断面図である。
【図3】本発明の一実施例の切替バルブを示す斜視図である。
【図4】本発明の一実施例の給湯ポンプの動作を示すフロー図である。
【図5】本発明の一実施例のU形ヒータを示す斜視図である。
【図6】本発明の一実施例の不活性ガス制御回路を示すブロック図である。
【図7】不活性ガスの供給流量を示すグラフである。
【図8】従来のダイカスト装置を示す断面図である。
【図9】従来のダイカスト装置を示す平面図である。
【図10】従来のダイカスト装置の要部を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
(10)… ダイカスト装置
(12)… ダイカストマシン
(14)… 手許炉
(15)… 溶湯
(16)… ダイカスト給湯装置
(18)… ダイカスト金型
(20)… 金型スリーブ
(20a)… 受湯口
(22)… 射出用ピストン
(28)… 坩堝
(30)… 取付台
(32)… 材料投入部
(50)… 給湯ポンプ
(52)… 湯道管
(54)… ポンプ部
(56)… バルブ部
(58)… 垂直部
(60)… 水平部
(62)… 斜行部
(64)… 吐出筒部
(64a)… 吐出口
(68)… U形ヒータ
(70)… 断熱部材
(72)… ノズル
(74)… 位置決めピン
(76)… 取付部材
(78)… 不活性ガス導入口
(80)… ガス配管
(82)… 制御回路
(84)… 最大流量調整器
(86)… 第1切替弁
(88)… 定常流量調節器
(90)… 第2切替弁
(92)… 第3切替弁
(g)… 隙間

Claims (6)

  1. ダイカスト金型を有するダイカストマシンと、溶湯保持用の坩堝を有する手許炉と、一端が前記坩堝に浸漬され且つ給湯ポンプに接続され、他端が前記ダイカスト金型の金型スリーブに溶湯を給湯する湯道管とを備えるダイカスト装置であって、
    前記湯道管の他端には、下面が開口し溶湯を前記金型スリーブに案内する下向き筒状のノズルが設置され、且つ
    前記ノズル内にて溶湯を吐出する吐出筒部が斜め下向きにて延出され、
    前記ノズルの内壁に向かって開口した吐出筒部の吐出口の少なくとも側面から上面にかけての部分に下向き垂壁部が形成されていることを特徴とするダイカスト装置。
  2. 前記下向き垂壁部と前記ノズルの内周との間にわずかな隙間が形成されるとともに、前記隙間から不活性ガスを流下させることを特徴とする請求項1に記載のダイカスト装置。
  3. 前記ノズルに供給される前記不活性ガスは、前記金型スリーブに溶湯を給湯するときにその通流量を増やすとともに、給湯しないときにはその通流量を減らすように制御することを特徴とする請求項2に記載のダイカスト装置。
  4. 前記ノズルに供給される前記不活性ガスは、湯道管に沿って設けられたガス配管を通って給送されることを特徴とする請求項2または3に記載のダイカスト装置。
  5. 前記吐出筒部は、前記ノズルの外側にて斜め上向きに延出するとともに、前記ノズル外側の前記吐出筒部の腹部には、当該部分を加熱するU形ヒータが取り付けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のダイカスト装置。
  6. 前記吐出筒部に固定された取付部材と、前記取付部材に着脱自在に係合して前記ノズルを前記吐出筒部に固着する位置決めピンとをさらに具備し、
    前記取付部材に係合した前記位置決めピンを前記ダイカストマシンの外面に突き当てることによって前記ノズルを前記金型スリーブ上の所定位置に位置決めすることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のダイカスト装置。
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