JP2004336507A - 映像処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents

映像処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム Download PDF

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    • G11B27/102Programmed access in sequence to addressed parts of tracks of operating record carriers
    • G11B27/105Programmed access in sequence to addressed parts of tracks of operating record carriers of operating discs

Abstract

【課題】番組本編を連続して視聴できるようにすると共に、視聴者にCMを視聴させる。
【解決手段】番組本編用バッファ205は、映像信号における番組本編およびコマーシャルの少なくとも一方の配置に基づいて、映像信号のうちの番組本編を記憶する。CM用バッファ204は、映像信号のうちのコマーシャルを記憶する。制御部201は、映像信号における番組本編およびコマーシャルの少なくとも一方の配置に基づいて、コマーシャルを表示すべき区間であるか否かを判定する。合成部206は、画面全体に時間的に連続するように番組本編を表示させると共に、コマーシャルを表示すべき区間であると判定された場合、画面の右下にコマーシャルを表示させるように、記憶されている番組本編とコマーシャルとを合成する。本発明は、映像信号を記録する記録装置に適用できる。
【選択図】 図24

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は映像処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、コマーシャルが含まれている映像信号を処理する映像処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
テレビジョン放送により放送された番組をビデオカセットに録画するという行為は、既に一般に広く定着している。これにより、視聴者は、ビデオカセットに録画された番組を所望するときに視聴することが可能となる。録画された番組を視聴者が視聴するとき、視聴者にとって便利な機能がビデオカセットレコーダーに搭載されていることが少なくない。その機能の一つとしてコマーシャル(Commercial)(以下、CMとも称する。)を飛ばす機能がある。地上波などの無料放送では、大抵の場合、番組本編と番組本編の合間や番組本編の途中(以下、両者をまとめて番組本編間と称する)にCMが挿入されている。しかしながら、番組本編を楽しみたい視聴者にとってこのCMを飛ばして番組本編だけを視聴したいという要求がある。その要求に応えるべく多くのビデオカセットレコーダーにCMを飛ばす機能が搭載されている。
【0003】
図1は、放送局より放送されるテレビジョン放送の番組本編およびCMの構成例を示す図である。図1において、1つの四角は、所定の時間の動画像を表している。以下の図においても同様である。
【0004】
図1において、区間P1、区間P2、および区間P3は、番組本編が表示される期間を示し、区間C1および区間C2はCMが表示される期間を示す。ビデオカセットなどに録画することなくテレビジョン放送を視聴する場合、視聴者は、区間P1の番組本編、区間C1のCM、区間P2の番組本編、区間C2のCM、および区間P3の番組本編の順に視聴することとなる。
【0005】
図2は、図1に示したテレビジョン放送を録画して再生したときに表示される画像を示す図である。図2における区間P1、区間P2、および区間P3は、録画された番組本編が表示される期間を示し、区間C1および区間C2は録画された番組本編間のCMが表示される期間を示している。通常の再生方法では、まず区間P1の番組本編が再生され、続いて区間C1のCM、区間P2の番組本編、区間C2のCM、区間P3の番組本編の順に通常の再生速度で再生される。対して、CMを飛ばす機能を利用した再生方法において、まず区間P1の番組本編が通常の再生速度で再生され、続く区間C1のCMは通常の再生速度よりも速い速度で再生される。区間P2の番組本編は再び通常の再生速度で再生され、続く区間C2のCMは通常の再生速度よりも速い速度で再生される。区間P3の番組本編は再び通常の再生速度で再生される。CMは通常よりも短い時間で再生されるため、視聴者はCMに費やす時間を節約し、番組本編により集中して楽しむことが可能となる。
【0006】
図3は、DVD(Digital Versatile Disc)やHDD(Hard Disk Drive)などランダムアクセス可能な記録媒体に、図1に示したテレビジョン放送を録画した場合の再生の例を示す図である。通常の再生方法では、まず区間P1の番組本編が再生され、続いて区間C1のCM、区間P2の番組本編、区間C2のCM、区間P3の番組本編が順に通常の再生速度で再生される。対して、CMを飛ばす機能を利用した再生方法では、図2で示される再生方法の他に次の再生方法が可能である。まず区間P1の番組本編を通常の再生速度で再生し、続く区間C1のCMは再生せずに(スキップし)、区間P2の番組本編を通常の再生速度で再生する。続く区間C2のCMは再生せずに(スキップし)、区間P3の番組本編を通常の再生速度で再生する。ビデオカセットではテープ媒体の性質上ランダムアクセスができないため、CMを飛ばすためにCMを通常の再生速度よりも速い速度で再生するのに対して、DVDやHDDのようにランダムアクセスが可能な記録媒体ではCMを再生することなく番組本編のみを連続して再生することが可能である。
【0007】
CMを再生しないため、視聴者は、CMに費やす時間をビデオテープの場合よりも更に節約し、番組本編により集中して楽しむことが可能となる。
【0008】
さらに、この機能を録画時や編集時に利用することで、図4で示されるように、区間C1のCMおよび区間C2のCMを取り除いて、区間P1の番組本編、区間P2の番組本編、および区間P3の番組本編を連続させて番組本編を構成することが可能となる。CMを取り除いた番組本編を構成することによって、DVDやHDDなどの記録媒体の記録量を節約できるといった利点や、この記録媒体を他のプレーヤで再生してもCMが取り除かれた番組本編を楽しむことがきるといった利点がある。
【0009】
また、順次供給される一連の放送データを、供給される順序と関連付けて記憶部に記憶し、この放送データに含まれる所定の識別情報に基づいて、放送データのコマーシャル部分をコマーシャル検出部で検出し、放送データの再生時に、この検出されたコマーシャル部分がまず記憶部から順に読み出されて再生部において画像や音声などに再生され、この検出されたコマーシャル部分が全て再生された後に、コマーシャル部分を除く他の一連の放送データが供給順序に応じて記憶部から順に読み出され、再生部において再生されるようにしているものもある(例えば、特許文献1参照)。
【0010】
【特許文献1】
特開2002−325226号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、番組本編だけを再生し、CMを再生しない機能が一般に広く利用された場合、無料放送のビジネスモデルが成立しなくなってしまう恐れがある。図5は、無料放送のビジネスモデルの大枠を示す図である。スポンサー1は、商品・役務4の販売または提供の促進のために、放送局2に広告料を払って広告(CM)の放送を依頼する。放送局2は視聴者3に広告を視聴させるようにするため、視聴者にとって魅力的な番組本編を制作し、その番組本編間にCMを挿入する。
【0012】
視聴者3は放送局2が放送する番組本編を楽しむ代償として番組本編間に挿入されたCMをも視聴する。CMは、スポンサー1の商品・役務4に対する、視聴者3の購買意欲を促進する。CMを視聴した視聴者3が商品・役務4に興味を持った場合、視聴者3はスポンサー1の商品・役務4を購入し、購入代金の一部として、その料金をスポンサー1に支払うことになる。つまり、視聴者3は直接放送局2に番組本編視聴料という名目で料金を支払うことはないものの、スポンサー1の商品・役務4を購入することで放送局2に間接的に視聴料を支払っているといえる。
【0013】
さて、図3や図4で示したような機能、つまりCMを全く視聴することなく番組本編のみの視聴を可能にする機能を持った録画機が普及した場合、視聴者3は、スポンサー1から放送局2に放送が依頼されたCMを視聴しなくなってしまう。すると、放送されたCMは商品・役務4の販売提供の促進に結びつかなくなる。スポンサー1は販売促進に役立たないCMに多額の広告料を費やすことはできないため、広告の量を減らしたり、全く止めてしまう可能性がある。スポンサー1からの広告料によって番組本編を製作している放送局2は、広告料が減少することによって番組本編製作に投資できる予算の減額を余儀なくされる。
【0014】
すると魅力的な番組本編が減ってしまい、視聴者3はテレビジョン放送から離れてしまう。視聴者3がテレビジョン放送から離れれば、更にCMが商品・役務4の販売促進に繋がらなくなり、スポンサー1は更にCMを控えるようになるという悪循環に陥る可能性がある。このように、無料放送においては、視聴者3がCMを視聴することが魅力的な番組本編制作に繋がっており、録画再生時にCMを取り除くという行為は好ましくないといえる。
【0015】
しかしながら、視聴者にとってCMを取り除くことへの要求が大きいこともまた事実である。
【0016】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、番組本編を連続して視聴できるようにすると共に、視聴者にCMを視聴させることができるようにすることを目的とする。または、連続してCMを視聴しなければならない時間を短縮し、すぐに番組本編の視聴を再開できるようにすることを目的する。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の映像処理装置は、第1の画像に第2の画像が時間を区切って挿入されている映像信号における第1の画像および第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、映像信号のうちの第1の画像の記憶を制御する第1の記憶制御手段と、映像信号における第1の画像および第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、映像信号のうちの第2の画像の記憶を制御する第2の記憶制御手段と、映像信号における第1の画像および第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、第2の画像を表示すべき区間であるか否かを判定する判定手段と、画面上の第1の領域に時間的に連続するように第1の画像を表示させると共に、第2の画像を表示すべき区間であると判定された場合、画面上の第2の領域に第2の画像を表示させるように、記憶されている第1の画像と第2の画像とを合成する合成手段とを含むことを特徴とする。
【0018】
第1の画像は、映像信号の本編の画像とし、第2の画像は、コマーシャルの画像とすることができる。
【0019】
映像処理装置は、映像信号から、第2の画像を検出する画像検出手段をさらに設け、第1の記憶制御手段は、画像検出手段での第2の画像の検出の結果に基づいて、映像信号のうちの第1の画像の記憶を制御し、第2の記憶制御手段は、画像検出手段での第2の画像の検出の結果に基づいて、映像信号のうちの第2の画像の記憶を制御し、判定手段は、画像検出手段での第2の画像の検出の結果に基づいて、第2の画像を表示すべき区間であるか否かを判定するようにすることができる。
【0020】
映像処理装置は、映像信号における第1の画像および第2の画像の少なくとも一方の配置を示す配置情報の受信を制御する受信制御手段をさらに設け、第1の記憶制御手段は、配置情報に基づいて、映像信号のうちの第1の画像の記憶を制御し、第2の記憶制御手段は、配置情報に基づいて、映像信号のうちの第2の画像の記憶を制御し、判定手段は、配置情報に基づいて、第2の画像を表示すべき区間であるか否かを判定するようにすることができる。
【0021】
映像処理装置は、第2の画像を縮小する縮小手段をさらに設け、第2の記憶制御手段は、縮小された第2の画像の記憶を制御し、合成手段は、記憶されている第1の画像と縮小された第2の画像とを合成するようにすることができる。
【0022】
映像処理装置は、第1の画像を縮小する第1の縮小手段と、第2の画像を縮小する第2の縮小手段とをさらに設け、第1の記憶制御手段は、縮小された第1の画像の記憶を制御し、第2の記憶制御手段は、縮小された第2の画像の記憶を制御し、合成手段は、記憶されている、縮小された第1の画像と縮小された第2の画像とを合成するようにすることができる。
【0023】
判定手段は、第2の領域に第2の画像を時間的に繰り返して表示させるように、映像信号における第1の画像および第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、第2の画像を表示すべき区間であるか否かを判定するようにすることができる。
【0024】
合成手段は、画面上の複数の第2の領域に第2の画像を表示させるように、記憶されている第1の画像と第2の画像とを合成するようにすることができる。
【0025】
合成手段は、画面の横方向の中心に、横方向の中心が一致するか、または画面の縦方向の中心に、縦方向の中心が一致する第1の領域に第1の画像を表示させるように、記憶されている第1の画像と第2の画像とを合成するようにすることができる。
【0026】
映像処理装置は、映像信号を記録する記録手段をさらに設け、第1の記憶制御手段は、記録手段から読み出された映像信号のうちの第1の画像の記憶を制御し、第2の記憶制御手段は、記録手段から読み出された映像信号のうちの第2の画像の記憶を制御するようにすることができる。
【0027】
映像処理装置は、合成手段で合成された第1の画像と第2の画像とからなる映像信号を記録する記録手段をさらに設けることができる。
【0028】
本発明の第1の映像処理方法は、第1の画像に第2の画像が時間を区切って挿入されている映像信号における第1の画像および第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、映像信号のうちの第1の画像の記憶を制御する第1の記憶制御ステップと、映像信号における第1の画像および第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、映像信号のうちの第2の画像の記憶を制御する第2の記憶制御ステップと、映像信号における第1の画像および第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、第2の画像を表示すべき区間であるか否かを判定する判定ステップと、画面上の第1の領域に時間的に連続するように第1の画像を表示させると共に、第2の画像を表示すべき区間であると判定された場合、画面上の第2の領域に第2の画像を表示させるように、記憶されている第1の画像と第2の画像とを合成する合成ステップとを含むことを特徴とする。
【0029】
本発明の第1の記録媒体のプログラムは、第1の画像に第2の画像が時間を区切って挿入されている映像信号における第1の画像および第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、映像信号のうちの第1の画像の記憶を制御する第1の記憶制御ステップと、映像信号における第1の画像および第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、映像信号のうちの第2の画像の記憶を制御する第2の記憶制御ステップと、映像信号における第1の画像および第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、第2の画像を表示すべき区間であるか否かを判定する判定ステップと、画面上の第1の領域に時間的に連続するように第1の画像を表示させると共に、第2の画像を表示すべき区間であると判定された場合、画面上の第2の領域に第2の画像を表示させるように、記憶されている第1の画像と第2の画像とを合成する合成ステップとを含むことを特徴とする。
【0030】
本発明の第1のプログラムは、第1の画像に第2の画像が時間を区切って挿入されている映像信号における第1の画像および第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、映像信号のうちの第1の画像の記憶を制御する第1の記憶制御ステップと、映像信号における第1の画像および第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、映像信号のうちの第2の画像の記憶を制御する第2の記憶制御ステップと、映像信号における第1の画像および第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、第2の画像を表示すべき区間であるか否かを判定する判定ステップと、画面上の第1の領域に時間的に連続するように第1の画像を表示させると共に、第2の画像を表示すべき区間であると判定された場合、画面上の第2の領域に第2の画像を表示させるように、記憶されている第1の画像と第2の画像とを合成する合成ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0031】
本発明の第2の映像処理装置は、第1の画像に、1または連続している複数の第2の画像が時間を区切って挿入されている映像信号における第2の画像の配置に基づいて、映像信号のうちの第1の画像の記憶を制御する第1の記憶制御手段と、映像信号における第2の画像の配置に基づいて、映像信号のうちの第2の画像の記憶を制御する第2の記憶制御手段と、映像信号における第2の画像の配置に基づいて、映像信号において第1の画像の個々の区切りに挿入されている数以下の第2の画像が第1の画像を時間を区切って配置されるように、記憶されている第1の画像および第2の画像のいずれか一方を選択することにより、第1の画像と第2の画像とを合成する合成手段とを含むことを特徴とする。
【0032】
第1の画像は、映像信号の本編の画像とし、第2の画像は、コマーシャルの画像とすることができる。
【0033】
映像処理装置は、映像信号から、第2の画像を検出する画像検出手段をさらに設け、第1の記憶制御手段は、画像検出手段での第2の画像の検出の結果に基づいて、映像信号のうちの第1の画像の記憶を制御し、第2の記憶制御手段は、画像検出手段での第2の画像の検出の結果に基づいて、映像信号のうちの第2の画像の記憶を制御し、合成手段は、画像検出手段での第2の画像の検出の結果に基づいて、記憶されている第1の画像および第2の画像のいずれか一方を選択することにより、第1の画像と第2の画像とを合成するようにすることができる。
【0034】
映像処理装置は、映像信号における第2の画像の配置を示す配置情報の受信を制御する受信制御手段をさらに設け、第1の記憶制御手段は、配置情報に基づいて、映像信号のうちの第1の画像の記憶を制御し、第2の記憶制御手段は、配置情報に基づいて、映像信号のうちの第2の画像の記憶を制御し、合成手段は、配置情報に基づいて、記憶されている第1の画像および第2の画像のいずれか一方を選択することにより、第1の画像と第2の画像とを合成するようにすることができる。
【0035】
本発明の第2の映像処理方法は、第1の画像に、1または連続している複数の第2の画像が時間を区切って挿入されている映像信号における第2の画像の配置に基づいて、映像信号のうちの第1の画像の記憶を制御する第1の記憶制御ステップと、映像信号における第2の画像の配置に基づいて、映像信号のうちの第2の画像の記憶を制御する第2の記憶制御ステップと、映像信号における第2の画像の配置に基づいて、映像信号において第1の画像の個々の区切りに挿入されている数以下の第2の画像が第1の画像を時間を区切って配置されるように、記憶されている第1の画像および第2の画像のいずれか一方を選択することにより、第1の画像と第2の画像とを合成する合成ステップとを含むことを特徴とする。
【0036】
本発明の第2の記録媒体のプログラムは、第1の画像に、1または連続している複数の第2の画像が時間を区切って挿入されている映像信号における第2の画像の配置に基づいて、映像信号のうちの第1の画像の記憶を制御する第1の記憶制御ステップと、映像信号における第2の画像の配置に基づいて、映像信号のうちの第2の画像の記憶を制御する第2の記憶制御ステップと、映像信号における第2の画像の配置に基づいて、映像信号において第1の画像の個々の区切りに挿入されている数以下の第2の画像が第1の画像を時間を区切って配置されるように、記憶されている第1の画像および第2の画像のいずれか一方を選択することにより、第1の画像と第2の画像とを合成する合成ステップとを含むことを特徴とする。
【0037】
本発明の第2のプログラムは、第1の画像に、1または連続している複数の第2の画像が時間を区切って挿入されている映像信号における第2の画像の配置に基づいて、映像信号のうちの第1の画像の記憶を制御する第1の記憶制御ステップと、映像信号における第2の画像の配置に基づいて、映像信号のうちの第2の画像の記憶を制御する第2の記憶制御ステップと、映像信号における第2の画像の配置に基づいて、映像信号において第1の画像の個々の区切りに挿入されている数以下の第2の画像が第1の画像を時間を区切って配置されるように、記憶されている第1の画像および第2の画像のいずれか一方を選択することにより、第1の画像と第2の画像とを合成する合成ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0038】
本発明の第1の映像処理装置、第1の映像処理方法、第1の記録媒体、および第1のプログラムにおいては、第1の画像に第2の画像が時間を区切って挿入されている映像信号における第1の画像および第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、映像信号のうちの第1の画像の記憶が制御され、映像信号における第1の画像および第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、映像信号のうちの第2の画像の記憶が制御される。そして、映像信号における第1の画像および第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、第2の画像を表示すべき区間であるか否かが判定され、画面上の第1の領域に時間的に連続するように第1の画像を表示させると共に、第2の画像を表示すべき区間であると判定された場合、画面上の第2の領域に第2の画像を表示させるように、記憶されている第1の画像と第2の画像とが合成される。
【0039】
映像処理装置は、独立した装置であっても良いし、記録再生装置の映像処理を行うブロックであっても良い。
【0040】
本発明の第2の映像処理装置、第2の映像処理方法、第2の記録媒体、および第2のプログラムにおいては、第1の画像に、1または連続している複数の第2の画像が時間を区切って挿入されている映像信号における第2の画像の配置に基づいて、映像信号のうちの第1の画像の記憶が制御され、映像信号における第2の画像の配置に基づいて、映像信号のうちの第2の画像の記憶が制御される。そして、映像信号における第2の画像の配置に基づいて、映像信号において第1の画像の個々の区切りに挿入されている数以下の第2の画像が第1の画像を時間を区切って配置されるように、記憶されている第1の画像および第2の画像のいずれか一方を選択することにより、第1の画像と第2の画像とが合成される。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、請求項に記載の構成要件と、発明の実施の形態における具体例との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、請求項に記載されている発明をサポートする具体例が、発明の実施の形態に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、構成要件に対応するものとして、ここには記載されていない具体例があったとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、具体例が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
【0042】
さらに、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明が、請求項に全て記載されていることを意味するものではない。換言すれば、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明であって、この出願の請求項には記載されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により追加される発明の存在を否定するものではない。
【0043】
請求項1に記載の映像処理装置は、第1の画像に第2の画像が時間を区切って挿入されている映像信号における第1の画像および第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、映像信号のうちの第1の画像の記憶を制御する第1の記憶制御手段(例えば、図24の番組本編用バッファ205)と、映像信号における第1の画像および第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、映像信号のうちの第2の画像の記憶を制御する第2の記憶制御手段(例えば、図24のCM用バッファ204)と、映像信号における第1の画像および第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、第2の画像を表示すべき区間であるか否かを判定する判定手段(例えば、図24の制御部201)と、画面上の第1の領域に時間的に連続するように第1の画像を表示させると共に、第2の画像を表示すべき区間であると判定された場合、画面上の第2の領域に第2の画像を表示させるように、記憶されている第1の画像と第2の画像とを合成する合成手段(例えば、図24の合成部206)とを含むことを特徴とする。
【0044】
請求項3に記載の映像処理装置は、映像信号から、第2の画像を検出する画像検出手段(例えば、図6のCM検出部32)をさらに設け、第1の記憶制御手段は、画像検出手段での第2の画像の検出の結果に基づいて、映像信号のうちの第1の画像の記憶を制御し、第2の記憶制御手段は、画像検出手段での第2の画像の検出の結果に基づいて、映像信号のうちの第2の画像の記憶を制御し、判定手段は、画像検出手段での第2の画像の検出の結果に基づいて、第2の画像を表示すべき区間であるか否かを判定するようにすることができる。
【0045】
請求項4に記載の映像処理装置は、映像信号における第1の画像および第2の画像の少なくとも一方の配置を示す配置情報の受信を制御する受信制御手段(例えば、図6の通信部33)をさらに設け、第1の記憶制御手段は、配置情報に基づいて、映像信号のうちの第1の画像の記憶を制御し、第2の記憶制御手段は、配置情報に基づいて、映像信号のうちの第2の画像の記憶を制御し、判定手段は、配置情報に基づいて、第2の画像を表示すべき区間であるか否かを判定するようにすることができる。
【0046】
請求項5に記載の映像処理装置は、第2の画像を縮小する縮小手段(例えば、図24の画像縮小部203)をさらに設け、第2の記憶制御手段は、縮小された第2の画像の記憶を制御し、合成手段は、記憶されている第1の画像と縮小された第2の画像とを合成するようにすることができる。
【0047】
請求項6に記載の映像処理装置は、第1の画像を縮小する第1の縮小手段(例えば、図37の画像縮小部363)と、第2の画像を縮小する第2の縮小手段(例えば、図37の画像縮小部362)とをさらに設け、第1の記憶制御手段は、縮小された第1の画像の記憶を制御し、第2の記憶制御手段は、縮小された第2の画像の記憶を制御し、合成手段は、記憶されている、縮小された第1の画像と縮小された第2の画像とを合成するようにすることができる。
【0048】
請求項10に記載の映像処理装置は、映像信号を記録する記録手段(例えば、図6の記録部34)をさらに設け、第1の記憶制御手段は、記録手段から読み出された映像信号のうちの第1の画像の記憶を制御し、第2の記憶制御手段は、記録手段から読み出された映像信号のうちの第2の画像の記憶を制御するようにすることができる。
【0049】
請求項11に記載の映像処理装置は、合成手段で合成された第1の画像と第2の画像とからなる映像信号を記録する記録手段(例えば、図30の記録部34)をさらに設けることができる。
【0050】
請求項12に記載の映像処理方法は、第1の画像に第2の画像が時間を区切って挿入されている映像信号における第1の画像および第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、映像信号のうちの第1の画像の記憶を制御する第1の記憶制御ステップ(例えば、図25のステップS205の処理)と、映像信号における第1の画像および第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、映像信号のうちの第2の画像の記憶を制御する第2の記憶制御ステップ(例えば、図25のステップS204の処理)と、映像信号における第1の画像および第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、第2の画像を表示すべき区間であるか否かを判定する判定ステップ(例えば、図26のステップS221の処理)と、画面上の第1の領域に時間的に連続するように第1の画像を表示させると共に、第2の画像を表示すべき区間であると判定された場合、画面上の第2の領域に第2の画像を表示させるように、記憶されている第1の画像と第2の画像とを合成する合成ステップ(例えば、図26のステップS224およびステップS227の処理)とを含むことを特徴とする。
【0051】
請求項13に記載の記録媒体のプログラムは、第1の画像に第2の画像が時間を区切って挿入されている映像信号における第1の画像および第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、映像信号のうちの第1の画像の記憶を制御する第1の記憶制御ステップ(例えば、図25のステップS205の処理)と、映像信号における第1の画像および第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、映像信号のうちの第2の画像の記憶を制御する第2の記憶制御ステップ(例えば、図25のステップS204の処理)と、映像信号における第1の画像および第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、第2の画像を表示すべき区間であるか否かを判定する判定ステップ(例えば、図26のステップS221の処理)と、画面上の第1の領域に時間的に連続するように第1の画像を表示させると共に、第2の画像を表示すべき区間であると判定された場合、画面上の第2の領域に第2の画像を表示させるように、記憶されている第1の画像と第2の画像とを合成する合成ステップ(例えば、図26のステップS224およびステップS227の処理)とを含むことを特徴とする。
【0052】
請求項14に記載のプログラムは、第1の画像に第2の画像が時間を区切って挿入されている映像信号における第1の画像および第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、映像信号のうちの第1の画像の記憶を制御する第1の記憶制御ステップ(例えば、図25のステップS205の処理)と、映像信号における第1の画像および第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、映像信号のうちの第2の画像の記憶を制御する第2の記憶制御ステップ(例えば、図25のステップS204の処理)と、映像信号における第1の画像および第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、第2の画像を表示すべき区間であるか否かを判定する判定ステップ(例えば、図26のステップS221の処理)と、画面上の第1の領域に時間的に連続するように第1の画像を表示させると共に、第2の画像を表示すべき区間であると判定された場合、画面上の第2の領域に第2の画像を表示させるように、記憶されている第1の画像と第2の画像とを合成する合成ステップ(例えば、図26のステップS224およびステップS227の処理)とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0053】
請求項15に記載の映像処理装置は、第1の画像に、1または連続している複数の第2の画像が時間を区切って挿入されている映像信号における第2の画像の配置に基づいて、映像信号のうちの第1の画像の記憶を制御する第1の記憶制御手段(例えば、図47の番組本編用バッファ205)と、映像信号における第2の画像の配置に基づいて、映像信号のうちの第2の画像の記憶を制御する第2の記憶制御手段(例えば、図47のCM用バッファ502)と、映像信号における第2の画像の配置に基づいて、映像信号において第1の画像の個々の区切りに挿入されている数以下の第2の画像が第1の画像を時間を区切って配置されるように、記憶されている第1の画像および第2の画像のいずれか一方を選択することにより、第1の画像と第2の画像とを合成する合成手段(例えば、図47の合成部503)とを含むことを特徴とする。
【0054】
請求項17に記載の映像処理装置は、映像信号から、第2の画像を検出する画像検出手段(例えば、図6のCM検出部32)をさらに設け、第1の記憶制御手段は、画像検出手段での第2の画像の検出の結果に基づいて、映像信号のうちの第1の画像の記憶を制御し、第2の記憶制御手段は、画像検出手段での第2の画像の検出の結果に基づいて、映像信号のうちの第2の画像の記憶を制御し、合成手段は、画像検出手段での第2の画像の検出の結果に基づいて、記憶されている第1の画像および第2の画像のいずれか一方を選択することにより、第1の画像と第2の画像とを合成するようにすることができる。
【0055】
請求項18に記載の映像処理装置は、映像信号における第2の画像の配置を示す配置情報の受信を制御する受信制御手段(例えば、図6の通信部33)をさらに設け、第1の記憶制御手段は、配置情報に基づいて、映像信号のうちの第1の画像の記憶を制御し、第2の記憶制御手段は、配置情報に基づいて、映像信号のうちの第2の画像の記憶を制御し、合成手段は、配置情報に基づいて、記憶されている第1の画像および第2の画像のいずれか一方を選択することにより、第1の画像と第2の画像とを合成するようにすることができる。
【0056】
請求項19に記載の映像処理方法は、第1の画像に、1または連続している複数の第2の画像が時間を区切って挿入されている映像信号における第2の画像の配置に基づいて、映像信号のうちの第1の画像の記憶を制御する第1の記憶制御ステップ(例えば、図49のステップS504の処理)と、映像信号における第2の画像の配置に基づいて、映像信号のうちの第2の画像の記憶を制御する第2の記憶制御ステップ(例えば、図49のステップS503の処理)と、映像信号における第2の画像の配置に基づいて、映像信号において第1の画像の個々の区切りに挿入されている数以下の第2の画像が第1の画像を時間を区切って配置されるように、記憶されている第1の画像および第2の画像のいずれか一方を選択することにより、第1の画像と第2の画像とを合成する合成ステップ(例えば、図50のステップS521乃至ステップS524の処理)とを含むことを特徴とする。
【0057】
請求項20に記載の記録媒体のプログラムは、第1の画像に、1または連続している複数の第2の画像が時間を区切って挿入されている映像信号における第2の画像の配置に基づいて、映像信号のうちの第1の画像の記憶を制御する第1の記憶制御ステップ(例えば、図49のステップS504の処理)と、映像信号における第2の画像の配置に基づいて、映像信号のうちの第2の画像の記憶を制御する第2の記憶制御ステップ(例えば、図49のステップS503の処理)と、映像信号における第2の画像の配置に基づいて、映像信号において第1の画像の個々の区切りに挿入されている数以下の第2の画像が第1の画像を時間を区切って配置されるように、記憶されている第1の画像および第2の画像のいずれか一方を選択することにより、第1の画像と第2の画像とを合成する合成ステップ(例えば、図50のステップS521乃至ステップS524の処理)とを含むことを特徴とする。
【0058】
請求項21に記載のプログラムは、第1の画像に、1または連続している複数の第2の画像が時間を区切って挿入されている映像信号における第2の画像の配置に基づいて、映像信号のうちの第1の画像の記憶を制御する第1の記憶制御ステップ(例えば、図49のステップS504の処理)と、映像信号における第2の画像の配置に基づいて、映像信号のうちの第2の画像の記憶を制御する第2の記憶制御ステップ(例えば、図49のステップS503の処理)と、映像信号における第2の画像の配置に基づいて、映像信号において第1の画像の個々の区切りに挿入されている数以下の第2の画像が第1の画像を時間を区切って配置されるように、記憶されている第1の画像および第2の画像のいずれか一方を選択することにより、第1の画像と第2の画像とを合成する合成ステップ(例えば、図50のステップS521乃至ステップS524の処理)とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0059】
図6は、本発明に係る録画装置の一実施の形態の構成を示すブロック図である。本発明に係る録画装置においては、番組本編に、コマーシャルが時間を区切って挿入されている映像信号から、コマーシャルが検出され、コマーシャルの検出の結果に基づいて、番組本編を時間的に連続させると共に、画面上の所定の領域に番組本編の画像を表示させ、画面上の他の領域にコマーシャルの画像を表示させるように、番組本編の画像とコマーシャルの画像とが合成されることにより、映像信号が再構成される。
【0060】
録画装置11は、映像信号を記録し、記録している映像信号を読み出して、映像信号を表示装置16に供給する。表示装置16は、録画装置11から供給された映像信号を基に、画像を表示する。
【0061】
録画装置11には、図示せぬ放送局から送信され、アンテナ12によって受信されたテレビジョン放送の信号、またはネットワーク13を介してサーバ14から供給された映像信号が入力される。映像信号を録画装置11に供給する放送または通信は、地上波または人工衛星による放送だけでなく、有線放送、インターネットなどのネットワーク13を介した映像信号の送信など多数の形態がある。放送または通信の形態は、映像信号を録画装置11に供給できれば足り、本発明を限定するものではない。
【0062】
ここで、ネットワーク13は、LAN(Local Area Network)またはインターネットなどでなり、有線通信または無線通信によって、サーバ14またはサーバ15から供給される、映像信号またはCM情報などの各種のデータを録画装置11に供給する通信網である。サーバ14は、ネットワーク13を介して、映像信号を録画装置11に供給する。サーバ15は、ネットワーク13を介して、CM情報を録画装置11に供給する。
【0063】
ここで、CM情報は、映像信号における番組本編およびコマーシャルの少なくとも一方の時間的な配置を示す情報である。例えば、CM情報は、映像信号の始めを基準として、CMの最初の時刻およびCMの最後の時刻を示す。より詳細に説明すれば、例えば、CM情報は、映像信号の始めを基準として、CMの最初のフレームの番号およびCMの最後のフレームの番号を示す。
【0064】
また、例えば、CM情報は、映像信号の始めを基準として、CMが終わって番組本編が始まる時刻、および番組本編が終わってCMが始まる時刻を示すようにしてもよい。
【0065】
録画装置11は、信号入力部31、CM検出部32、通信部33、記録部34、CM再構成部35、および信号出力部36を含む。
【0066】
録画装置11に入力された映像信号は、信号入力部31に供給される。信号入力部31は、地上波による放送、衛星放送、または有線放送を受信するチューナなどでなり、録画装置11に入力された映像信号を取得し、取得した映像信号をCM検出部32および記録部34に供給する。また、信号入力部31は、ネットワーク13を介してサーバ14から送信された映像信号を受信するNIC(Network Interface Card)などのネットワークインターフェースまたはモデムなどの受信装置とすることができる。
【0067】
CM検出部32は、映像信号の番組本編に、コマーシャルが時間を区切って挿入されている映像信号から、コマーシャルを検出する。すなわち、CM検出部32は、後述する処理で、映像信号からCMを検出して、映像信号に対するCM情報を生成して、生成したCM情報を記録部34に供給する。
【0068】
なお、CM検出部32は、デジタル放送におけるEPG(Electronic Program Guide:電子番組案内)から、CM情報を生成するようにしてもよい。
【0069】
通信部33は、ネットワーク13を介して、サーバ15にCM情報を要求し、サーバ15から送信されたCM情報の受信を制御する。すなわち、通信部33は、ネットワーク13を介してサーバ15から送信された、所定の番組、すなわち映像信号に対するCM情報を受信して、記録部34に供給する。
【0070】
記録部34は、内蔵しているかまたは装着された、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリなどの、固定記録媒体またはリムーバブル(removable)記録媒体に、信号入力部31から供給された映像信号と、CM検出部32または通信部33から供給されたCM情報とを記録させる。この場合において、CM情報は、対応する映像信号(番組)に関係付けられて記録される。
【0071】
CM再構成部35は、記録部34にCM情報および映像信号を再生させて、記録部34からCM情報および映像信号を読み出して、読み出した映像信号のコマーシャルの画像と本編の画像とを合成することにより、映像信号を再構成する。
【0072】
図7および図8は、CM再構成部35によって、再構成された映像信号により表示される画像の例を示す図である。
【0073】
図7は、1つの画面における、番組本編とコマーシャルとの再構成の例を説明する図である。前述したようにテレビジョン放送において、番組本編とCMとは時間を区切って時系列に送られてくる。CM再構成部35は、この時系列に送られてくる番組本編とCMの時間的順序関係や空間的位置関係を再構成する。すなわち、例えば、CM再構成部35は、画面全体に表示される番組本編の画像である本編画像51に対して、右下にCMの画像52が表示されるように、映像信号を再構成する。
【0074】
図8は、時間を考慮した、番組本編とコマーシャルとの再構成の例を説明する図である。記録部34は、信号入力部31によって取得された映像信号をそのまま記録している。すなわち、区間P1の番組本編、区間C1のCM、区間P2の番組本編、区間C2のCM、および区間P3の番組本編の順序で放送された映像信号がそのまま記録部34に記録されている。
【0075】
CM再構成部35は、記録部34に記録されている映像信号を再生するとき、区間C1のCMの画像を縮小してから区間C1の次の区間P2の番組本編の画像に空間的に挿入するように、CMの画像と番組本編の画像とを合成する。同様に、CM再構成部35は、区間C2のCMの画像を縮小してから区間C2の次の区間P3の番組の本編の画像に空間的に挿入するように、CMの画像と番組本編の画像とを合成する。
【0076】
このようにCMの画像をそのCMに後続する番組の本編の画像に空間的に挿入することにより、視聴者が実際に視聴する映像において、図8の下側で示されるように本編が、時間的に連続することになる。
【0077】
図6に戻り、CM再構成部35は、このように再構成された(合成された)映像信号を信号出力部36に供給する。信号出力部36は、CM再構成部35から供給された映像信号を、必要に応じて復号し、復号された映像信号を表示装置16に出力する。表示装置16は、録画装置11から供給された映像信号を基に、番組本編の画像とCMの画像とが再構成された画像を表示する。
【0078】
このように、CMを取り除くことによる上述の弊害を防ぎつつ、CMによって途切れることなく、視聴者は番組本編を連続的に楽しむことが可能となる。
【0079】
図6で構成が示される録画装置11において、記録部34は、映像信号およびCM情報を記録するので、CM検出部32は、1つの映像信号に対して、CM検出の処理を1回実行すればよい。
【0080】
また、記録部34は、信号入力部31で取得された映像信号をそのまま記録するので、録画装置11は、CMの画像と本編の画像とを合成しないで、信号入力部31で取得された映像信号をそのまま使用して番組を視聴させることができる。
【0081】
図9は、録画装置11による、記録の処理を説明するフローチャートである。ステップS11において、信号入力部31は、放送若しくは有線放送によって、またはネットワーク13を介してサーバ14から送られてくる映像信号を入力し、映像信号を取得する。ステップS12において、CM検出部32は、ステップS11の処理によって取得された映像信号を基に、CM検出の処理を実行する。CM検出の処理の詳細は、後述する。
【0082】
なお、ステップS12において、通信部33が、ネットワーク13を介して、サーバ15から送信された、映像信号における、コマーシャルの画像での配置を示すCM情報を受信するようにしてもよい。
【0083】
ステップS13において、記録部34は、ステップS11の処理によって取得された映像信号、およびステップS12の処理の結果得られたCM情報を記録する。ステップS14において、録画装置11は、入力信号が終了したか否かを判定し、入力信号が終了していないと判定された場合、ステップS11に戻り、上述した処理を繰り返す。
【0084】
ステップS14において、入力信号が終了したと判定された場合、処理は終了する。
【0085】
このように、記録部34には、映像信号、および映像信号における番組本編およびコマーシャルの少なくとも一方の時間的な配置を示すCM情報が記録される。
【0086】
図10は、録画装置11による、出力の処理を説明するフローチャートである。ステップS31において、記録部34は、内蔵されているか、または装着されている記録媒体に記録されている映像信号およびCM情報を再生することにより、映像信号およびCM情報を読み出す。読み出された映像信号およびCM情報は、CM再構成部35に供給される。
【0087】
ステップS32において、CM再構成部35は、記録部34から供給された、CM情報を基に、映像信号のCM再構成の処理を実行する。CM再構成の処理の詳細は、後述する。CM再構成部35は、CM再構成の処理によって、CMが再構成された映像信号を信号出力部36に供給する。
【0088】
ステップS33において、信号出力部36は、必要に応じて、映像信号を復号して、映像信号を表示装置16に出力する。ステップS34において、録画装置11は、記録信号が終了したか否かを判定し、記録信号が終了していないと判定された場合、ステップS31に進み、上述した処理を繰り返す。ステップS34において、記録信号が終了したと判定された場合、処理は終了する。
【0089】
次に、CM検出部32について述べる前に、CM検出部32において、例えばTV放送信号である映像信号および音声信号からCM部分を検出する際の原理について概説する。
【0090】
一般に、TV放送されるCMは、放送者の指定する規格に基づいて製作されるため、その「時間長(1つのCMの時間)はごく少数の種類に限定」される。例えば日本国内においては、特殊な例を除くほぼ全てのCMが、15秒、30秒、60秒の長さで製作されている。
【0091】
また、CMの放送時には、番組本編や他のCMとは独立に製作されたものがTV放送ストリーム中に挿入されるため、各CMの前後では必然的に「音声レベルが下がる(すなわち小音量となる)」こと、及び、「映像信号が切り替わる」こと、という特徴を持つ。ここで、「音声レベルが下がる」とは、必ずしも無音(ここでは極微小なノイズしかない部分という意味)と同義ではない。すなわち、実際には、CMと本編との切り替えのタイミングなどにより、必ずしも完全に無音とはならないまま切り替わることがあるからである。
【0092】
上述したように、CMについての「規定時間長(少数種類の時間長)」、「小音量」、「映像切り替わり」という3つの特徴は、ほぼ全てのCMが示すパターンである。本発明では、このようにほぼ全てのCMが示す信号のパターンを「特徴的パターン」と称し、それを検出するための条件を「必須条件」と称することにする。
【0093】
したがって、TV放送信号から当該必須条件に対応する信号部分を検出するようにすれば、誤棄却がほとんどなく決定論的にCMの候補(すなわちCMであろうと思われる信号部分)を検出することが可能となる。但し、番組本編内にも、偶然そのような必須条件を満たしてしまう部分が多く存在するため、上記必須条件を用いただけでは、番組本編の一部をCM候補として誤検出してしまう虞が残る。
【0094】
一方で、上記必須条件と比べて例外は多く存在するものの、CMの性質上、多くのCMが満たすか若しくは一定の傾向を示す特徴としては、以下のようなものがある。
【0095】
1)CMの前後(CMが開始される直前とCMが終了して本編番組が開始又は再開される直前)では、通常の番組本編内よりも音声レベルが低くなることが多い。
【0096】
2)CMと番組本編との間、及び、あるCMと他のCMとの間の、ほぼ無音となる区間長は、数百ミリ秒程度であることが多い。
【0097】
3)TV放送内に含まれる有音区間は、CMの規定時間長(15秒、30秒、60秒等)より百ミリ秒程度以上短いことが多く、また1秒程度以上短いことは少ない。
【0098】
4)ステレオ音声信号の左チャンネル(Lチャンネル)と右チャンネル(Rチャンネル)の相関値は、1より有意に小さいことが多い。
【0099】
5)CM期間中は、番組本編より音量が大きめである傾向がある。
【0100】
6)CMの放送モードは、ステレオモードであることが多い。
【0101】
7)CM区間では、複数のCMが連続して放送されることが多い。
【0102】
8)CM期間中は、映像カットの切り替わり頻度が高いことが多い。
【0103】
9)逆に、CM期間中であっても、カットの切り替わり頻度が極端に低いものがある(例えば静止画によるCMなど)。
【0104】
10)番組本編とCMとの境界や、あるCMと他のCMの境界では、音質が大きく変化することが多い。
【0105】
11)CMは、音声と音楽を同時に含むことが多い。
【0106】
12)番組編成上、毎時丁度の時刻近辺では、CMが放送される確率が高い。
【0107】
13)同様に、毎時30分付近でもCMが放送される確率が高い。
【0108】
14)番組のジャンルによってCMが放送される確率の高い時間帯がある(例えばサッカー中継のハーフタイムなど)。
【0109】
CM検出部32では、以下、これらの特徴に基づく条件を「付加条件」と称することにする。すなわち、当該付加条件は、CMが、規格に基づいて製作されるという制約、短い時間で宣伝効果を上げるためのものであるという制約、及び、番組構成上の都合などによる制約の元で製作された結果として、TV放送信号上に現れてくることによる条件である。したがって、この付加条件は、決定論的な取り扱いができるほど確実な条件ではないものの、CMである可能性(CMらしさ)を評価する際の有効な条件となる。
【0110】
さらに、TV放送においては、同時に同じチャンネルで複数の映像及び音声が放送されることは物理的にありえないという特徴がある。すなわち、TV放送信号からCMであろうと思われる信号部分(CM候補)を検出しようとする場合において、例えば、TV放送信号中に、上記付加条件を満たす複数の映像及び音声区間がオーバーラップして存在し、何らかの処理の結果、当該オーバーラップ区間でCM候補が検出されたとしても、そのオーバーラップしている複数の映像及び音声内の少なくともどちらかの区間は、正しいCM区間ではあり得ない。本発明では、TV放送におけるこのような特徴に基づく条件を、「論理条件」と称することにする。
【0111】
CM検出部32では、以上説明した「必須条件」、「論理条件」、「付加条件」を合理的かつ効果的に利用することにより、TV放送信号から高精度でCM部分を検出可能としている。
【0112】
より具体的に言うと、CM検出部32では、「必須条件」に基づき、決定論的にTV放送信号中からCM候補(CMであろうと思われる信号部分)を抽出し、「付加条件」に基づくCMらしさ(CMである可能性)の統計論的な評価によってCM候補を選択し、「論理条件」によりCM候補のオーバーラップ関係を解消することにより、精度の高いCM検出を実現するものである。
【0113】
図11には、上記CM検出部32の詳細な構成を示す。当該CM検出部32は、大別して、復号部101、時計部102、フロントエンド部、およびバックエンド部とから構成されている。また、図中の動作制御部123は、復号部101から供給された後述するチャンネル情報101dに基づいて、上記復号部101において明らかにCMが放送されない放送チャンネルの指定がなされているか否か判断し、その判断結果に応じて、当該図11の各部におけるCM検出動作を行わないように制御するものである。
【0114】
信号入力部によって取得された映像信号は、復号部101に入力される。復号部101は、映像信号の放送モード(モノラルモード/ステレオモード/音声多重モード)を判別し、また、映像信号に含まれる映像及び音声の変調信号を復号する。このとき、音声変調信号は、上記判別した放送モードに応じて復号される。当該復号部101により復号された映像信号101a、音声信号101b、及び放送モード信号101cは、それぞれ、A/D変換器110、A/D変換器113、および特徴量バッファ118に入力される。
【0115】
時計部102は、時刻を表す時間信号102aを発生し、当該時間信号102aを特徴量バッファ118に供給する。また、この特徴量バッファ118には、復号部101から、上記同調された放送チャンネルを示すチャンネル情報101dも供給される。当該チャンネル情報101dは、CMが含まれない放送チャンネルが指定されたか否かを、CM検出部32において判断する為に用いられる。すなわち、CM検出部32は、上記チャンネル情報101dにより、上記復号部101において明らかにCMが放送されない放送チャンネルの映像信号の復号がなされていると判断した場合、上記CM検出動作を行わないようにする。なお、ここでは、CM検出部32自身がチャンネル情報101dに基づいてCM検出動作を行うか否か判断することとしているが、信号入力部31がチャンネル情報101dによりCM検出部32でのCM検出動作を制御するようにしても良い。
【0116】
次に、図11のフロントエンド部を説明する。
【0117】
この図11において、復号部101より供給された映像信号101aは、A/D変換器110にてデジタル化され、フレームメモリ111に蓄えられる。なお、フレームメモリ111は、少なくとも2フレーム分の映像信号を蓄積可能なメモリである。当該フレームメモリ111からフレーム毎に読み出された映像信号は、カットチェンジ検出器112に送られる。
【0118】
カットチェンジ検出器112は、フレームメモリ111より供給されたフレーム毎の映像信号に基づいて、映像が急激に変化するフレーム(以下、映像変化フレームと呼ぶ)と、輝度が一様となるフレーム(以下、一様輝度フレームと呼ぶ)を検出する。
【0119】
すなわち、カットチェンジ検出器112は、フレームメモリ111に蓄えられた時間的に隣接する2つのフレーム映像間で、各画素毎に輝度の差分の自乗和を求め、当該自乗和が所定の閾値を越えた場合に、上記隣接する2つのフレームのうちの時間的に後のフレームを、上記映像が急激に変化する映像変化フレームとして検出する。また、カットチェンジ検出器112は、フレームメモリ111に蓄えられた各フレーム映像の輝度の分散を求め、その輝度の分散値が所定の閾値以下である場合に、そのフレームを一様輝度フレームであるとして検出する。なお、フレームの間隔(NTSC方式では約30ms)が、後述する音声信号処理において説明するフレーム周期と一致しない場合には、当該フレーム間隔を再離散化することによって、フレーム周期と一致させておくようにする。
【0120】
以下、当該カットチェンジ検出器112における映像変化フレームと一様輝度フレームの検出について、より具体的に説明する。
【0121】
ここで、離散化された映像信号の横サイズをX、縦サイズをY、縦横の画素番号をx,yとし、第nフレームの映像をI(x,y)、当該第nフレームに対して時間的に1フレーム前の第n−1フレームの映像をIn−1(x,y)として表わすと、第nフレームと第n−1フレームの間の各画素毎の輝度差分の自乗和D[n]は、式(1)により得られ、また、第nフレームの輝度分散値V[n]は、式(2)により得られる。
【0122】
【数1】
Figure 2004336507
【0123】
また、このときのカットチェンジ検出器112の検出出力C[n]は、式(3)により表わされる。
【0124】
【数2】
Figure 2004336507
【0125】
ただし、式中のDthsdは上記映像変化フレームを検出する際の前記自乗和に対する所定の閾値であり、Vthsdは上記一様輝度フレームを検出する際の前記輝度の分散値に対する所定の閾値である。
【0126】
当該カットチェンジ検出器112の検出出力C[n]は、映像信号についての特徴量として特徴量バッファ118へ送られる。
【0127】
なお、上記の2つのフレーム映像間で輝度差分を求める際には、2フレーム分の映像信号を蓄積可能なメモリが必要となり、また、2フレーム分の映像信号に対する演算量も必要となる。そこで、例えばフレーム映像全面を同時に処理する代わりに、フレーム映像を適切な小ブロック毎に分け、その小ブロック毎に輝度差分を求めるようにしたり、或いは、フレーム映像間の各画素毎に輝度差分を求めるのではなく、各フレーム映像毎に輝度ヒストグラムを求めて、その輝度ヒストグラムのフレーム間差分を求めるようにしたり、又は、各フレーム映像毎に平均輝度を求めて、その平均輝度のフレーム間差分を求めるようにすることで、メモリ容量や演算量を減らすことも可能である。逆に、メモリや演算量に余裕がある場合には、例えば、カラー映像におけるR(赤),G(緑),B(青)成分のようなカラー成分毎に、上記輝度差分やカラーヒストグラム差分を求めることで、より検出精度を高めることも可能である。
【0128】
次に、復号部101より供給された音声信号101bは、A/D変換器113にてデジタル化され、音声信号バッファ114に蓄えられる。なお、音声信号バッファ114は、少なくとも所定時間T(例えば30ms、以下、これを1フレーム長とする)分の左(L)右(R)2チャンネルのステレオ音声信号を蓄積可能なメモリである。当該音声信号バッファ114から読み出された音声信号は、振幅検出器115、相関検出器116、スペクトル検出器117に送られる。
【0129】
振幅検出器115は、音声信号バッファ114に蓄えられた音声信号を用いて、所定の時間T(例えば15ms、以下、これを1フレーム周期とする)毎の短時間平均自乗振幅を検出する。すなわち、振幅検出器115は、音声信号バッファ114に左右2チャンネルのステレオ音声信号が蓄積されている場合、当該音声信号バッファ114より読み出された左右2チャンネルのステレオ音声信号S[m],S[m]から、所定の時間T(15ms、1フレーム周期)毎に、短時間平均自乗振幅を検出する。なお、上記m(m=0,・・・,M−1)は、離散化された時間を表わすバッファ内のサンプル番号であり、最大番号Mが1フレーム長Tに対応する。
【0130】
より具体的に説明すると、振幅検出器115は、第nフレームにおける左右2チャンネルの音声信号の平均自乗振幅A[n]を式(4)により計算する。すなわち、平均自乗振幅は15ms(1/2フレーム)毎に計算され、その15ms毎の平均自乗振幅の30ms(1フレーム)の期間における平均値がさらに演算され、最終的な、1フレームの平均自乗振幅とされる。
【0131】
【数3】
Figure 2004336507
【0132】
当該振幅検出器115の検出出力である平均自乗振幅A[n]は、音声信号についての特徴量の一つとして特徴量バッファ118へ送られる。
【0133】
相関検出器116は、音声信号バッファ114に蓄えられた音声信号を用いて、1フレーム毎の音声信号について規格化前の相関係数を検出すると共に、後段にて行われる規格化のための短時間エネルギーも同時に検出する。すなわち、相関検出器116は、音声信号バッファ114に左右2チャンネルのステレオ音声信号が蓄積されている場合、当該音声信号バッファ114より読み出された左右2チャンネルのステレオ音声信号S[m],S[m]から、1フレーム毎の左右2チャンネルの音声信号について規格化前の相関係数を検出すると共に、後段にて行われる規格化のための短時間エネルギーも同時に検出する。
【0134】
より具体的に説明すると、相関検出器116は、第nフレームにおける左右2チャンネルの音声信号の相関係数ALR[n]を式(5)により計算し、左チャンネルの音声信号エネルギーALL[n]を式(6)により計算し、右チャンネルの音声信号エネルギーARR[n]を式(7)により計算する。
【0135】
【数4】
Figure 2004336507
【0136】
当該相関検出器116の検出出力である相関係数ALR[n]と音声信号エネルギーALL[n]、ARR[n]は、それぞれが音声信号についての特徴量の一つとして特徴量バッファ118へ送られる。
【0137】
スペクトル検出器117は、音声信号バッファ114に蓄えられた音声信号を用いて、短時間スペクトルを計算する。すなわち、スペクトル検出器117は、音声信号バッファ114に左右2チャンネルのステレオ音声信号が蓄積されている場合、当該音声信号バッファ114より読み出された左右2チャンネルのステレオ音声信号S[m],S[m]から、短時間スペクトルを計算する。
【0138】
より具体的に説明すると、スペクトル検出器117は、第nフレームにおける左右2チャンネルの音声信号の離散スペクトルF[k;n]を求める。なお、k=0,・・・,K−1を離散化された周波数を表わす番号とすると、離散スペクトルF[k;n]は式(8)により表わされる。
【0139】
【数5】
Figure 2004336507
【0140】
この式(8)の演算は、例えば、高速フーリエ変換(FFT)又は線形予測分析(LPC)などを用いて実現される。
【0141】
当該スペクトル検出器117の計算出力である短時間離散スペクトルF[k;n]は、音声信号についての特徴量の一つとして特徴量バッファ118へ送られる。
【0142】
次に、復号部101より供給された放送モード信号101cは、上述した音声信号処理のフレームに合わせて離散化された数値となされる。
【0143】
より具体的に説明すると、第nフレームにおける放送モード信号101cは、例えば式(9)のような数値B[n]となされる。
【0144】
【数6】
Figure 2004336507
【0145】
この放送モード信号101cを離散化した数値B[n]は、TV放送信号の特徴量の一つとして特徴量バッファ118へ送られる。
【0146】
同様に、時計部102より供給された時間信号102aも、音声信号処理のフレームに合わせて離散化された数値T[n]となされ、特徴量の一つとして特徴量バッファ118へ送られる。
【0147】
特徴量バッファ118は、上記カットチェンジ検出器112からの検出出力C[n]と、振幅検出器115からの平均自乗振幅A[n]と、相関検出器116からの相関係数ALR[n]、音声信号エネルギーALL[n],ARR[n]と、スペクトル検出器117からの短時間離散スペクトルF[k;n]と、放送モード信号101cの離散化数値B[n]と、時間信号102aの離散化数値T[n]とからなる、式(10)に示される特徴量G[n]を、所定の時間Tに渡って蓄積する。なお、時間TはCM部分を最低でも1つ以上に渡って記憶できる時間であり、例えば80秒などとする。
G[n]={C[n],A[n],ALR[n],ALL[n],ARR[n],F[k;n],B[n],T[n]}(10)
【0148】
以上のA/D変換器110から特徴量バッファ118までが、図11に示したCM検出部32のフロントエンド部の構成であり、以下、図12、図13のフローチャートを用いて当該フロントエンド部における処理の流れを説明する。なお、図12のステップS130乃至S132までは映像信号101aについての処理の流れを表しており、図13のステップS133乃至S140までは音声信号101b及び放送モード信号101c、時間信号102aについての処理の流れを表している。
【0149】
また、図12、図13、図14、および図20のフローチャートで示される処理全体が、図9のステップS12のCM検出の処理の詳細を示している。
【0150】
先ず、映像信号101aについての処理の流れを表す図12において、フロントエンド部は、ステップS130の処理として、A/D変換器110によりデジタル化された、少なくとも1フレーム分の映像信号101aをフレームメモリ111に蓄える。このフレームメモリ111は、1フレーム分の映像信号101aを1サンプルとして扱うようになされており、1フレーム分の映像信号101aが入力されると、当該フレームメモリ111内に既に蓄積されている映像信号101aが1フレーム分シフトし、最も時間的に過去に入力された1フレームの映像信号101aが押し出されて出力されるようになっている。
【0151】
次に、フロントエンド部は、ステップS131の処理として、フレームメモリ111から映像信号101aを読み出してカットチェンジ検出器112に送り、前述のようにして検出出力C[n]を求める。
【0152】
その後、フロントエンド部は、ステップS132の処理として、当該検出出力C[n]を特徴量バッファ118に蓄える。
【0153】
一方、音声信号101bについての処理の流れを表す図13において、フロントエンド部は、ステップS133及びステップS134の処理として、A/D変換器113によりデジタル化された、音声信号101bを音声信号バッファ114に入力すると共に、当該音声信号バッファ114に少なくとも1フレーム周期T分の音声信号101bを蓄積する。この音声信号バッファ114は、1フレーム周期T分の音声信号101bを1サンプルとして扱うようになされており、1フレーム周期T分の音声信号101bが入力されると、当該音声信号バッファ114内に既に蓄積されている音声信号101bが1フレーム周期T分だけシフトし、最も時間的に過去に入力された1フレーム周期T分の音声信号101bが押し出されて出力されるようになっている。
【0154】
上記音声信号バッファ114に少なくとも1フレーム周期T分の音声信号101bが蓄積されると、フロントエンド部は、ステップS135の処理として、当該音声信号バッファ114に蓄積された音声信号101bを読み出して振幅検出器115に送り、前述のようにして、平均自乗振幅A[n]を求める。
【0155】
同時に、フロントエンド部は、ステップS136の処理として、音声信号バッファ114に蓄積された音声信号101bを相関検出器116に送り、前述のようにして、相関係数ALR[n]と音声信号エネルギーALL[n]、ARR[n]を求める。
【0156】
また同時に、フロントエンド部は、ステップS137の処理として、音声信号バッファ114に蓄積された音声信号101bをスペクトル検出器117に送り、前述のようにして、短時間離散スペクトルF[k;n]を求める。
【0157】
さらに、フロントエンド部は、ステップS138の処理として、復号部101より供給された放送モード信号101cから、前述のように離散化した数値B[n]を求めると共に、時計部102より供給された時間信号102aから、前述のように離散化された数値T[n]を求める。
【0158】
フロントエンド部は、以上にようにして求められた、上記カットチェンジ検出器112からの検出出力C[n]と、振幅検出器115からの平均自乗振幅A[n]と、相関検出器116からの相関係数ALR[n]、音声信号エネルギーALL[n],ARR[n]と、スペクトル検出器117からの短時間離散スペクトルF[k;n]と、放送モード信号101cの離散化数値B[n]と、時間信号102aの離散化数値T[n]とからなる特徴量G[n]を、特徴量バッファ118に蓄積する。
【0159】
図11に戻り、バックエンド部の説明を行う。なお、以下の説明において、番号nは、特徴量バッファ118内にフレーム毎に蓄積される特徴量の、各フレーム番号を表わすものとする。また、最新のフレームの特徴量をG[0]とし、過去のフレームの特徴量となるにしたがってnの値が増加し、新たなフレームの特徴量が入力された場合には、全てのデータが1ずつシフト(フレーム番号が1ずつシフト)するものとする。
【0160】
図11において、特徴量バッファ118に蓄積された特徴量は、フレーム毎にCM候補検出器119に送られる。
【0161】
当該CM候補検出器119は、ほぼ全てのCMが満たす、前述した「必須条件」に基づき、フレーム毎にCM区間の候補を算出する。ここで、必須条件とは、前述したように、CMの音声信号が「小音量」であること、すなわち音声信号の音量が所定の閾値以下となっているフレーム(以下、音量条件と呼ぶ)であり、且つ、CMの「映像切り替わり」があること、すなわち映像信号が急激に変換するフレーム又は一様な輝度となるフレーム(以下、映像条件と呼ぶ)であり、さらに、「規定時間長(少数種類の時間長)」であること、すなわち上記音量条件と映像条件を満たす2つのフレームの間隔が所定のCM長と合致する区間(以下、時間条件と呼ぶ)となるような条件であり、具体的には、前述の特徴量を用いて、以下のような式(11)で且つ式(12)で且つ式(13)の条件として書き下すことができる。
【0162】
A[0]<Athsd (11)
C[0]=1 (12)
A[n]<Athsd,C[n]=1又はA[n]<Athsd,C[n]=1又は
A[n]<Athsd,C[n]=1 (13)
ただし、Athsdは所定の自乗振幅の閾値であり、n,n,nはそれぞれCM長として規定されている時間長(本実施の形態では、一例として15秒、30秒、60秒の3種類の時間長がある場合を説明に用いている)を、フレーム周期単位に換算した数である。なお、CMの実際の放送時間には誤差があるため、実用上は、n,n,nにはそれぞれ多少の幅を持たせる。
【0163】
ここで、図14を用いて、上記CM候補検出器119の動作の流れを説明する。
【0164】
図14において、特徴量バッファ118では、ステップS150のバッファシフト処理とステップS151の特徴量入力処理として、図12のステップS132で説明したフレームメモリと図13のステップS140で説明した音声信号バッファと同様に、1フレーム単位の入力、シフト及び出力の動作を行うようになされている。すなわち、特徴量バッファ118は、1フレーム分の特徴量を1サンプルとして扱うようになされており、1フレーム分の特徴量が入力されると、当該特徴量バッファ118内に既に蓄積されている特徴量が1フレーム分だけシフトし、最も時間的に過去に入力された1フレーム分の特徴量が押し出されて出力されるようになっている。
【0165】
上記ステップS150及びステップS151の処理により、特徴量バッファ118から1フレーム(1サンプル)分の特徴量が入力されると、CM候補検出器119は、ステップS152及びステップS153の処理として、1フレーム(サンプル)に特徴量が上記必須条件の音量条件、映像条件、時間条件を満たすか否かの評価を行う。すなわち。CM候補検出器119は、ステップS152において、先ず最初のフレームの平均自乗振幅A[0]と所定の自乗振幅の閾値Athsdを比較し、次に、ステップS153の処理として、前記検出出力C[0]が1となるか否か調べることにより、当該フレームが上記必須条件である音量条件、映像条件、時間条件を満たすか否かの判定を行う。CM候補検出器119では、これらステップS152,S153の判定処理の結果、上記平均自乗振幅A[0]が所定の自乗振幅の閾値Athsdを超えず、且つ、上記必須条件を満たしていると判定した場合、当該フレームをCM候補としてステップS157以降(ステップS154乃至S156については後述する)の処理に進み、逆に、上記平均自乗振幅A[0]が所定の自乗振幅の閾値Athsdを超えたか、或いは上記必須条件を満たしていないと判定した場合、当該フレームがCM候補にはならないとしてステップS150の処理に戻る。
【0166】
上記ステップS152,S153の各判定処理の結果、上記平均自乗振幅A[0]が所定の自乗振幅の閾値Athsdを超えず、且つ、上記必須条件を満たしていると判定された場合、CM候補検出器119は、ステップS157の処理としてCM開始フレームnを検索し、次に、ステップS158の処理としてCM終了フレームnの検索を行い、更に、ステップS159の処理としてCM開始時刻Tを計算し、ステップS160としてCM長さTを計算する。
【0167】
CM候補検出器119は、以上のステップS157乃至S160の検索及び計算を行った後、ステップS161において後述するCM候補テーブルを参照し、もし、CM開始時刻T及びCM長さTの一致する候補がすでに当該CM候補テーブル中に存在するならば、そのまま再びステップS154乃至S156の処理に戻り、逆に存在しない場合には、新たなCM候補としてCM候補テーブルに追加した後、再びステップS154乃至S156の処理に戻る。
【0168】
ステップS154乃至S156では、全ての時間長に対して上述同様の処理を行った後、ステップS150に戻り、次の入力に対して同じ処理を繰り返すことを表している。
【0169】
なお、上記CM開始フレームnとは、n,n,nで表される各フレームのうち時間条件に合致したフレームから、最新フレームの方向へ向かって、平均自乗振幅A[n]が自乗振幅の閾値Athsdを越える最初のフレーム番号である。また、CM終了フレームnとは、0番目のフレームより過去の方向に向かって、平均自乗振幅A[n]が自乗振幅の閾値Athsdを越えない最後のフレーム番号である。さらにCM開始時刻Tは、CM開始フレーム番号nを用いてT=T[n]として求められる。同様にCM長さTは、T=T[n]−T[n]として求められる。
【0170】
ここで、図15に、上記必須条件の算出例を示す。この図15に示すA[n]の項において、「o」は自乗振幅の閾値Athsdを超えない平均自乗振幅を持つフレームを示し、「x」は自乗振幅の閾値Athsdを超える平均自乗振幅を持つフレームを示している。この例では、A[0],C[0]及びA[n],C[n]が条件を満たし、nより左方で最初にA[n]=xとなるフレームがn、0より右方に連続する最後のA[n]=oとなるフレームがnとなる。
【0171】
以上の処理により、CM候補検出器119では、1フレーム(1サンプル)の特徴量が入力される毎にCM候補の検出を行い、CM候補が検出された場合にはCM候補テーブルにエントリーする。
【0172】
図16には、CM候補テーブルの構成例を示す。この図16において、CM候補テーブルの項目は、開始時刻T、長さT、及び後述する付加条件算出器120で算出する特徴量Q乃至Q11、及び後述する付加条件判定器121で算出するスコアRとスコア判定結果Zからなる。CM候補検出器119によるCM候補テーブル119aの段階では、開始時刻Ts、長さTwのみが記述される。このように、CM候補テーブルは、CM候補検出器119で得られるCM開始時刻Ts、長さTwと、付加条件算出器120で算出される特徴量Q乃至Q11と、付加条件判定器121で算出されるスコアR及びスコア判定結果Zとを記述し、それら特徴量を管理するための表である。また、CM候補テーブルは、そのエントリーがCMであるかないかの判定を受けるまで保持され、CMであると判断された場合には、後述するルール判定器122からCM検出出力122aとして出力され、CMでないと判断された場合には破棄される。
【0173】
上記CM候補検出器119により開始時刻Ts、長さTwのみが記述されたCM候補テーブル119aは、付加条件算出器120に送られる。
【0174】
付加条件算出器120では、CM候補テーブル119aにエントリーされた候補区間より、特徴量バッファ118を参照しながら、以下に示すような特徴量Q乃至Q11を抽出し、それをCM候補テーブル119aに追加記述し、CM候補テーブル120aとして付加条件判定器121に出力する。
【0175】
図17には、当該付加条件算出器120における特徴量Q乃至Q11の算出例を示す。
【0176】
この図17において、横軸はフレーム番号(離散時間に相当)を表し、図17Aはカットチェンジ検出出力C[n]、図17Bは放送モード信号101cの離散化数値B[n]、図17Cは音声信号の短時間離散スペクトルF[k;n]、図17Dは音声信号の平均自乗振幅A[n]を表わし、nの間隔(図中点線で挟まれた区間)がCM候補である。なお、図17Aにおいて、図中CTで示す位置はカットチェンジ検出出力C[n]が1となっている位置(すなわちカットチェンジが検出された位置)を示している。また、図17Bにおいて、図中Mで示す区間はその区間が何らかの放送モードとなっていることを示している。図17Cにおいて、図中S1,S2,S3,S4は何らかのスペクトル成分が存在することを示し、図17Dにおいて、図中AMは自乗振幅の変化を表している。また、図中QからQ11は、上記付加条件算出器120にて特徴量Q乃至Q11が計算される場所を示している。
【0177】
以下、付加条件算出器120で算出される各特徴量Q乃至Q11について個々に説明する。
【0178】
特徴量Qは前ブレーク長である。当該前ブレーク長とは、CM候補区間直前の小音量区間(前ブレーク区間と称する)、すなわち連続してA[n]が所定の閾値Athsd以下である時間長であり、図17中の一点鎖線で挟まれた区間長BBが前ブレーク長Qである。
【0179】
特徴量Qは後ブレーク長である。当該後ブレーク長とは、CM候補区間直後の小音量区間(後ブレーク区間と称する)、すなわち連続してA[n]が所定の閾値Athsd以下である時間長であり、図17中の一点鎖線で挟まれた区間長ABが後ブレーク長Qである。
【0180】
特徴量Qは前ブレーク最小振幅である。当該前ブレーク最小振幅Qは、前記の前ブレーク区間におけるA[n]の最小値である。
【0181】
特徴量Qは後ブレーク最小振幅である。当該後ブレーク最小振幅Qは、前記の後ブレーク区間におけるA[n]の最小値である。
【0182】
特徴量Qは左右相関値である。当該左右相関値Qは、CM候補区間の音声の左右2チャンネルの音声信号S[m]、S[m]の相関値である。これは、式(5)乃至式(7)のALR[n],ALL[n],ARR[n]を利用して、式(14)に従って算出することができる。
【0183】
【数7】
Figure 2004336507
【0184】
この式(14)の演算では、フレームのオーバーラップにより原波形が部分的に複数回加算されることになるが、そのことはこのシステムに実質的な影響は及ぼさない。また、原波形をそのまま保持できるだけのメモリ容量及び処理速度がある場合には、この演算は原波形の相互相関と置き換えることもできる。
【0185】
特徴量Qは平均振幅値である。当該平均振幅値Qは、CM候補区間の音声信号の振幅のRMS値(平均自乗振幅)である。これは、式(15)により計算することができる。
【0186】
【数8】
Figure 2004336507
【0187】
この式(15)の演算では、上記左右相関演算の場合と同様に、フレームのオーバーラップ次第では原波形が部分的に複数回加算されることになるが、そのことは実質的な影響を及ぼさない。また、原波形をそのまま保持できるだけのメモリ容量及び処理速度がある場合には、この演算は原波形のRMS演算と置き換えることもできる。
【0188】
特徴量Qはカット数である。当該カット数Qは、CM候補区間中に存在するカットチェンジの回数(上記CTの数)を数える演算となる。すなわちこれは、[n,n)の区間でC[n]=1となる回数を数える演算となる。
【0189】
特徴量Qは放送モードである。ここでの放送モードは、CM候補区間中で最も支配的な放送モードのことである。これは、[n,n)の区間のB[n]値の中で、最も頻発する放送モードQを選ぶ演算である。
【0190】
特徴量Qは隣接候補数である。当該隣接候補数Qは、あるCM候補に対して、その前後にある有音区間もCM候補であるかどうかを表わし、両側ともCM候補であれば「2」、片側のみCM候補であれば「1」、どちらもCM候補でなければ「0」の値をとる。この演算は、CM候補テーブルを検索することで行われ、開始時刻Tと長さTと後ブレーク長Qの和(T+T+Q)が、他のCM候補の開始時刻(T’)と一致するかどうかで後側候補の判定が行われる。同様に、開始時刻Tと前ブレーク長Qの差(T−Q)が、他のCM候補の開始時刻T’と長さT’の和(T’+T’)と一致するかどうかで、前側候補の判定が行われる。
【0191】
特徴量Q10,Q11はスペクトル差分エネルギーである。当該スペクトル差分エネルギーQ10,Q11は、CMと番組本編やCMと他のCMとの境界での音質変化を定量化するために用いられる。これは、上記境界の両側における平均スペクトルの差の自乗和として定義され、式(16)乃至(21)に従って計算される。
【0192】
【数9】
Figure 2004336507
【0193】
但し、式中のNはスペクトルの平均をとるフレーム数、n’はCM候補区間の直前の有音区間の終了フレーム番号(図17参照)、n’はCM候補区間の直後の有音区間の開始フレーム番号、S[k]はCM候補区間の直前の有音区間の終了直前の平均スペクトラム、S[k]はCM候補区間開始直後の平均スペクトラム、S[k]はCM候補区間終了直前の平均スペクトラム、S[k]はCM候補区間の直後の有音区間の開始直後の平均スペクトラム、Snormは適切な規格化定数である。
【0194】
上記付加条件算出器120は、以上により算出したQからQ11までの特徴量を、CM候補テーブル119aに追加記述し、CM候補テーブル120aとして出力する。当該CM候補テーブル120aは、付加条件判定器121に送られる。
【0195】
付加条件判定器121は、CM候補テーブル120aを入力とし、CM候補の特徴量を、閾値関数などにより非線型にパラメータ変換した後、荷重加算することでCM候補に対するスコアRを算出し、Rが所定の閾値以上である場合には有力CM候補と判定する。付加条件判定器121は、これらスコアRとスコア判定結果ZをCM候補テーブル120aに追加記述し、CM候補テーブル121aとして出力する。
【0196】
図18には、付加条件判定器121の概略構成を示す。
【0197】
この図18において、CM候補テーブル121aの各特徴量Q乃至Qは、それぞれ対応する関数演算器150乃至150に送られ、それぞれ対応するパラメータ変換関数H()乃至H()による変換演算が施された後、さらにそれぞれ対応する重み付け器151乃至151により荷重W乃至Wとの積がとられる。各重み付け器151乃至151により重み付けがなされた後の特徴量は、総和加算器152での総和加算によりスコアRが算出される。この総和加算器152から出力されたスコアRは、スコア判定器153にて所定の閾値と比較され、スコアRが所定の閾値以上である場合には有力CM候補である旨を示す判定結果が出力される。なお、スコア判定器153によるスコア判定により所定の閾値未満であると判定されたCM候補は、テーブルから消去される。
【0198】
より具体的に説明すると、当該付加条件判定器121におけるスコア算出演算は、式(22)に従って行われる。
【0199】
【数10】
Figure 2004336507
【0200】
ただし、H()は各特徴量に対して予め定めるパラメータ変換関数、Wは予め決定しておく荷重、Lは特徴量数(=11)である。なお、lは1乃至11のうちの任意の数である。
【0201】
ここで、各関数演算器150乃至150におけるパラメータ変換関数H()は、最も簡単には矩形関数でよい。すなわち例えば、図19Bに示すような矩形関数Rect(x;t,t)を用い、予め各特徴量について決定しておく標準値の下上限値をt1l,t2lとし、式(23)により例えばQが標準値の範囲内ならば1、範囲外ならば0となるようにする。
【0202】
(Q)=Rect(Q;t,t) (23)
なお、前記境界付近で滑らかに0から1、1から0へ推移させるようにする場合には、例えば式(24)のような、シグモイド関数Sigm(x;t,t)を用いることもできる。
【0203】
【数11】
Figure 2004336507
【0204】
図19Cにシグモイド関数の概形を示す。ただし、s1l,s2lは推移の程度を表わす定数であり、予め特徴量の分布などに基づき決定しておく。
【0205】
また、上記各重み付け器151乃至151による加算荷重Wは、予め特徴量の統計的性質に基づき人為的に決定しておくこともできるが、既知の学習サンプルに対して、ニューラルネットワーク(例えば中川著「パターン情報処理」丸善(1999)などに詳説)の要領で学習することで、自動的に荷重を決定することも可能である。なお、lは1乃至11のうちの任意の数である。
【0206】
さらに、上記判定器153におけるスコア判定は、式(25)のように、スコアRの閾値処理により行う。
【0207】
Z=Unit(R−t) (25)
ただし、Unit(x)は、図19Aに示すように、x>0で1、x<0で0となる単位ステップ関数であり、tは予め定めるか或いは学習により自動的に決まる判定閾値である。
【0208】
次に、ルール判定器122は、上記付加条件判定器121でのスコア判定により得られたCM候補テーブル121aを入力とし、後述するような所定のルール判定により最終的なCM検出出力122aとしてCM開始時刻と長さを出力する。すなわち、当該ルール判定器122では、同一時刻に複数のCM候補があった場合(以下、競合関係という)に、どちらがよりCMとして確からしいかをルール処理により判定する。
【0209】
以下、ルール判定器122の動作を図20のフローチャートを用いて説明する。
【0210】
先ず、ルール判定器122は、ステップS170として、CM候補テーブルより、判定すべきCM候補を選択する。この選択は、CM候補テーブル中で最古の候補であり、予め設定された時間Tが経過したものから順に行われる。Tは、数個のCMが十分含まれる程度の時間長であり、例えば150秒間とする。
【0211】
続いて、ルール判定器122は、ステップS171として、選択したCM候補の区間中(TsからTs+Twまでの間)に、他のCM候補が存在するかどうか、CM候補テーブル中を検索する。このステップS171において、他のCM候補が存在しないと判定した場合(No)、このCM候補はCM検出出力として出力され、CM候補テーブルより消去される。
【0212】
一方、ステップS171において、他のCM候補が存在すると判定された場合(Yes)、それらは競合関係にあるとして、ステップS172にて先ず最小長さ優先ルールが適用される。ここで、最小長さ優先ルールは、ある時区間が、複数の長さの異なるCM候補の組み合わせにより構成され得る場合、より短いCM候補で構成されている方を優先するというルールである。すなわち、例えば30秒という時区間に対して、1つの30秒CMという可能性と、2つの15秒CMの組み合わせという可能性の、両方が同時に候補として存在する場合には、15秒CMを選択し、30秒CMを棄却するというルールである。
【0213】
図21を用いて、この最小長さ優先ルールの一例を説明する。
【0214】
なおこの例には、図21Aのように、実際には4つのCM1乃至CM4が連続して放送されている区間に対し、図21B中A乃至Hで示すような8つの候補がCM候補テーブルに存在する場合が示されている。
【0215】
先ず、図21Cに示すように、AのCM候補が判定中であるとすると、この候補Aと競合する候補はEとHである。しかしながら、Eの区間はAとBで記述でき、また、Hの区間はAとBとCとD等で記述できることから、それぞれ棄却され、Aが採用される。続いて、図21Dに示すように、Bが判定中となったときには、Fが競合相手となる(このとき、E、HはAの判定により棄却済みとなっている)が、Fの区間はBとCで記述できることから棄却され、Bが採用される。同様に、図21Eに示すように、Cが判定中の場合には、Gが競合相手となるが、Gの区間はCとDで記述されることから棄却され、Cが採用される。最後に、図21Fに示すように、Dが判定されるときには、すでに競合相手は存在しないので、そもそもこのルールを適用する必要はなく、当該Dがそのまま採用される。
【0216】
以上により、この時区間からは、CM候補としてA,B,C,Dが選択されることとなる。このルールが適用できない競合関係については、そのままCM候補テーブルに残してこの処理を終了する。
【0217】
図20に戻り、ステップS172のルール判定の後、ルール判定器122の処理は、ステップS173に進む。ステップS173に進むと、ルール判定器122は、最小長さ優先ルールを適用した結果、判定中のCMが棄却されたか否か判断する。このステップS173において、判定中のCMが棄却されたと判断した場合(Yes)、ルール判定器122は、その候補をCM候補テーブルから消去し、ステップS170に戻る。一方、ステップS173において、判定中のCMが棄却されていないと判断した場合(No)、ルール判定器122は、ステップS174において、再び判定中のCM候補の区間中に他のCM候補が存在するかどうか、テーブル中を検索する。
【0218】
このステップS174において他のCM候補が存在しないと判定した場合(No)、ルール判定器122は、ステップS180において判定中のCM候補をCM検出出力から出力し、CM候補テーブルから消去する。一方、ステップS174にて他のCM候補が存在すると判断した場合(Yes)、ルール判定器122の処理は、ステップS175に進む。
【0219】
ステップS175に進むと、ルール判定器122は、隣接優先ルールを適用する。ここで、隣接優先ルールとは、複数のCM候補が競合関係にある場合、それぞれ直前又は直後に隣接するCM候補を検索し、それが存在する方を優先するというルールである。
【0220】
図22を用いて、当該隣接優先ルールについて説明する。
【0221】
なおこの例には、図22Aのように、実際には4つのCM11乃至CM14が連続して放送されている区間に対し、図22B中I乃至Nで示すような6つの候補が存在する場合が示されている。また、この例の場合、候補M及びNは、偶然CM中にカットチェンジや小音量区間が存在したために候補となっているが、このような候補は、実際には誤った区間であるとはいえ、内容的にはCMを含んでいるため、CMらしさを判定する付加条件のスコア判定によっても、棄却されない場合があるものである。
【0222】
このような例において、先ず、図22Cに示すように、最古のIが判定される候補となる。当該Iと競合するものとしてMがあるが、Iには隣接する候補Jが存在するのに対し、Mには隣接する候補がないため、Iを採用し、Mを棄却する。次に、図22Dに示すように、Jが判定される候補となった場合、Jと競合する候補としてNがあるが、Jには隣接する候補I、Kが存在するのに対し、Nには存在しないため、Jが採用されNが棄却される。次に、図22E,Fに示すように、残りの候補K、Lには、既に競合する候補がなくなるため、このルールは適用されず、これらK、Lがそのまま採用される。
【0223】
以上により、この図22に例示した区間からは、I,J,K,LがCM候補として選択されることとなる。
【0224】
なお、競合関係の候補のいずれにも隣接候補が無い場合、及び複数の候補にそれぞれ隣接候補がある場合には、それらはどちらも棄却されず、CM候補テーブルに残される。
【0225】
図20に戻り、ステップS175の処理後、ルール判定器122の処理は、ステップS176に進む。ステップS176に進むと、ルール判定器122は、隣接優先ルールを適用の結果、判定中のCMが棄却されたか否か判断する。このステップS176において、判定中のCMが棄却されたと判断した場合(Yes)、ルール判定器122は、その候補をCM候補テーブルから消去し、ステップS170の処理に戻る。一方、ステップS176において棄却されていないと判定された場合(No)、ルール判定器122は、次のステップS177において、再び判定中のCM候補の区間中に、他のCM候補が存在するかどうか、CM候補テーブル中を検索する。
【0226】
このステップS177において、他のCM候補が存在しないと判定された場合(No)、ルール判定器122は、ステップS180において、判定中のCM候補をCM検出出力から出力し、CM候補テーブルから消去する。一方、ステップS177において、他のCM候補が存在すると判定した場合(Yes)、ルール判定器122は、ステップS178において、スコア優先ルールを適用する。ここで、スコア優先ルールとは、上記の各ルールによっても競合関係が解消されない場合、付加条件判定器121により得られた判定スコアRの高い候補を優先するというルールである。このスコア優先ルールは、対象となる競合関係が解消するまで繰り返し適用する。
【0227】
図23を用いて、当該スコア優先ルールについて説明する。
【0228】
なおこの例には、図23Aのように、実際には4つのCM21乃至CM24が連続して放送されている区間に対し、図23B中P乃至Wで示すような7つの候補が存在する場合が示されている。
【0229】
この例において、先ず、図23Cに示すように、最古のPが判定される候補となるが、この候補PはUと競合関係がある。但し、このときの競合関係は、前記最小長さ優先ルールによっても、また、隣接優先ルールによっても競合が解消されない。
【0230】
したがって、この場合には、これら競合関係にある候補と関連する全ての競合関係を、CM候補テーブル中から検索する。すなわち、この場合は、(P−U)、(U−Q)、(Q−V)、(V−R)、(R−W)、(W−S)という、7候補に対する6つの競合関係が全て関連しているので、スコア優先ルールでは、これら関連する候補の中で最もスコアの高い候補を採用する。この例の場合、判定スコアR(2.0)が最も高いスコアであるため、図23Dに示すように、このスコアが採用され、その結果、Rと競合関係にある候補V、Wは棄却される。
【0231】
しかしながら、図23Eに示すように、これによっても(P−U)の競合関係は解消されていない。したがって、再びこれらと関連する全ての競合関係を、CM候補テーブル中から検索する。今回は、Vが棄却されたことにより、(P−U)、(U−Q)という、3つの候補が関係する2つの競合関係のみとなる。
【0232】
さらに、これらの候補の中で最もスコアの高い候補Q(1.9)を採用し、図23Fに示すように、Qと競合関係にある候補Uを棄却する。
【0233】
以上によって、Pに関係する競合関係はなくなり、Pが採用される。また、U、V、Wは全て棄却され、Q、R、Sが採用されることとなる。
【0234】
なお、仮に、関連する全ての競合関係を検索せず、対象となる競合関係(この例の場合、P,U)のみでスコア優先ルールを適用すると、先ずUが採用され、Pは棄却される。後にUとQとの競合関係により、一時採用されたUもまた棄却されてしまう。このように、ルール判定器122では、偶然の処理順序により候補Pが棄却されるようなことのないよう、関連競合関係の検索を行っている。
【0235】
以上のスコア優先ルールにより、選択された候補に関する競合関係は必ず解消されることになる。
【0236】
図20に戻り、ステップS178の処理後、ルール判定器122の処理は、ステップS179に進む。ステップS179に進むと、ルール判定器122は、スコア優先ルールを適用の結果、判定中の候補が棄却されたか否か判断する。このステップS179において、判定中の候補が棄却されたと判断した場合(Yes)、ルール判定器122は、その候補をCM候補テーブルより消去し、ステップS170に戻る。一方、ステップS179において、棄却されなかった場合、ルール判定器122は、ステップS180のCM検出出力として、開始時刻とその長さを出力し、CM候補テーブルから消去した後、ステップS170に戻る。
【0237】
以上説明したように、CM検出部32においては、ほぼ全てのCMが満足する必須条件に基づき、決定論的に番組中からCMの候補を抽出し、CMらしさの指標である付加条件に基づく特徴量の統計論的な評価により候補を選択し、論理条件により候補のオーバーラップ関係を解消することで、精度の高いCM検出を実現している。また、CM検出部32では、例えば現行のアナログTV放送の映像音声記録装置を例にとったが、デジタルTV放送等に適用される場合にも同様のCM検出部32が適用できることは明らかである。
【0238】
なお、CM検出部32は、他の処理で映像信号におけるCMを検出するようにしてもよい。例えば、CM検出部32は、放送モード信号の変化のみによって、映像信号におけるCMを検出するようにしてもよい。また、例えば、CM検出部32は、画像のHD(High Definition)またはSD(Standard Definition)の切り替わりから、映像信号におけるCMを検出するようにしてもよい。
【0239】
次に、CM再構成部35について説明する。図24は、CM再構成部35の構成を示すブロック図である。
【0240】
CM再構成部35においては、番組本編の画像である第1の画像に、CMの画像である第2の画像が時間を区切って挿入されている映像信号における第1の画像および第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、映像信号のうちの第1の画像の記憶が制御され、映像信号における第1の画像および第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、映像信号のうちの第2の画像の記憶が制御され、映像信号における第1の画像および第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、第2の画像を表示すべき区間であるか否かが判定され、画面上の第1の領域に時間的に連続するように第1の画像を表示させると共に、第2の画像を表示すべき区間であると判定された場合、画面上の第2の領域に第2の画像を表示させるように、記憶されている第1の画像と第2の画像とが合成される。
【0241】
すなわち、CM再構成部35は、制御部201、復号部202、画像縮小部203、CM用バッファ204、番組本編用バッファ205、合成部206、および符号化部207を含む。制御部201は、記録部34から読み出されたCM情報、復号部202において復号されている映像信号の映像上の時刻、CM用バッファ204に格納されているCMの画像を表示させる映像信号の量、番組本編用バッファ205に格納されている番組本編の画像を表示させる映像信号の量、および合成部206において合成されている番組本編の映像上の時刻を基に、復号部202および合成部206を制御する。
【0242】
より具体的には、制御部201は、記録部34から読み出されたCM情報、復号部202において復号されている映像信号の映像上の時刻、CM用バッファ204に格納されているCMの画像を表示させる映像信号の量、および番組本編用バッファ205に格納されている番組本編の画像を表示させる映像信号の量を基に、CM用バッファ204および番組本編用バッファ205があふれないように、かつ、合成部206における合成の処理に必要な映像信号がCM用バッファ204および番組本編用バッファ205に記憶されるように、復号部202に映像信号の復号の速度を指示する。
【0243】
また、制御部201は、記録部34から読み出されたCM情報、および復号部202において復号されている映像信号の映像上の時刻を基に、復号部202に、復号された映像信号を画像縮小部203に供給させるか、または復号された映像信号を番組本編用バッファ205に供給させるかを指示する。
【0244】
さらに、制御部201は、CM情報および合成部206において合成されている映像信号の番組本編の映像上の時刻を基に、CMの画像を表示すべき区間であるか否かを判定し、判定の結果に基づいて、合成部206に、CM用バッファ204に格納されているCMの画像(を表示させる映像信号)と、番組本編用バッファ205に格納されている番組本編の画像(を表示させる映像信号)との合成を指示する。
【0245】
復号部202は、制御部201の制御の基に、記録部34から読み出された映像信号を取得し、必要に応じて、取得した映像信号を復号する。復号部202は、制御部201の制御の基に、復号されたCMの映像信号を、画像縮小部203に供給し、復号された番組本編の映像信号を番組本編用バッファ205に供給する。例えば、記録部34から読み出された映像信号がMPEG(Moving Pictures Experts Group)方式で符号化されているとき、復号部202は、映像信号をMPEG方式で復号する。
【0246】
画像縮小部203は、復号部202から供給されたCMの映像信号から、図7で示される、縮小された画像を表示させる映像信号を生成する。例えば、画像縮小部203は、復号部202から供給されたCMの映像信号から、空間的に隣接する4つの画素の画素値の平均値を画素値として1つの画素に設定することにより、画素を間引き、縮小された画像を表示させる映像信号を生成する。画像縮小部203は、縮小された画像を表示させる映像信号をCM用バッファ204に供給する。
【0247】
CM用バッファ204は、いわゆるFIFO(first−in first−out)バッファであり、画像縮小部203から供給された、縮小されたCMの画像を表示させる映像信号を一時的に記憶し、記憶している映像信号を記憶した順に合成部206に供給する。CM用バッファ204は、格納されているCMの画像の量(映像信号の量)を示す信号を制御部201に供給する。
【0248】
番組本編用バッファ205は、いわゆるFIFOバッファであり、復号部202から供給された、番組本編の映像信号を一時的に記憶し、記憶している映像信号を記憶した順に合成部206に供給する。CM用バッファ204は、格納されている番組本編の画像の量(映像信号の量)を示す信号を制御部201に供給する。
【0249】
合成部206は、制御部201の制御の基に、番組本編の画像を時間的に連続させると共に、画面上の第1の領域に番組本編の画像を表示させ、画面上の第2の領域に縮小されたCMの画像を表示させるように、番組本編の画像と縮小されたCMの画像とを合成する。すなわち、合成部206は、制御部201の制御の基に、CMの画像を表示させる区間であるとき、画面上の第1の領域に番組本編の画像を表示させ、画面上の第2の領域に縮小されたCMの画像を表示させ、CMの画像を表示させる区間でないとき、画面上の第1の領域に番組本編の画像を表示させるように、番組本編の画像と縮小されたCMとを合成する。
【0250】
例えば、合成部206は、制御部201の制御の基に、番組本編の画像を時間的に連続させると共に、画面全体に番組本編の画像を表示させ、画面の右下に縮小されたCMの画像を表示させるように、番組本編の画像と縮小されたCMとを合成する。合成部206は、番組本編の画像と縮小されたCMとが合成された映像信号を符号化部207に供給する。
【0251】
符号化部207は、必要に応じて、合成部206から供給された、番組本編の画像と縮小されたCMの画像とが合成された映像信号を符号化して、符号化された映像信号を出力する。例えば、番組本編の画像と縮小されたCMの画像とが合成された映像信号を基に、表示装置16で単に画像を表示するとき、符号化の処理は必要とされない。しかしながら、番組本編の画像と縮小されたCMの画像とが合成された映像信号をさらに記録するとき、符号化の処理は、通常、必要とされる。
【0252】
次に、図25および図26のフローチャートを参照して、CM再構成部35の処理を説明する。図25のフローチャートを参照して説明する復号の処理、および図26のフローチャートを参照して説明する合成の処理は、並列に実行される。
【0253】
図25は、制御部201乃至番組本編用バッファ205による、復号の処理を説明するフローチャートである。ステップS201において、復号部202は、制御部201の制御の基に、映像信号を復号する。復号部202における映像信号の復号の速度は、通常の再生の速度とは限らず、適宜、通常の再生の2倍乃至8倍など、より高速とされる。復号部202における映像信号の復号の速度は、CM用バッファ204または番組本編用バッファ205に記憶されている映像信号の量、および合成部206で合成される映像信号の映像上の時刻などによって、制御部201により決定される。
【0254】
ステップS202において、制御部201は、記録部34から読み出されたCM情報および復号部202において復号されている映像信号の映像上の時刻を基に、復号されている映像信号の映像上の時刻がCM区間であるか否かを判定し、CM区間であると判定された場合、ステップS203に進み、復号部202に、復号された映像信号を画像縮小部203に供給させ、画像縮小部203は、復号部202から供給された、CMの画像を縮小し、画像を縮小して得られた映像信号をCM用バッファ204に供給する。
【0255】
ステップS204において、CM用バッファ204は、ステップS203の処理で縮小されたCMの画像の映像信号を記憶し、ステップS201に戻り、上述した処理を繰り返す。
【0256】
一方、ステップS202において、CM区間でないと判定された場合、番組本編の区間なので、ステップS205に進み、番組本編用バッファ205は、番組本編の画像の映像信号を記憶し、ステップS201に戻り、上述した処理を繰り返す。
【0257】
図25のフローチャートで説明される処理により、CM用バッファ204には、縮小されたCMの画像の映像信号が記憶され、番組本編用バッファ205には、番組本編の画像の映像信号が記憶されることになる。
【0258】
図26は、制御部201、合成部206、および符号化部207による、合成の処理を説明するフローチャートである。ステップS221において、制御部201は、記録部34から読み出されたCM情報および合成部206において合成されている映像信号の映像上の時刻を基に、CMを合成すべき番組本編の区間であるか否かを判定し、CMを合成すべき番組本編の区間であると判定された場合、ステップS222に進み、合成部206は、番組本編用バッファ205から、CMの画像が合成される、番組本編の画像の映像信号を読み出す。ステップS223において、合成部206は、CM用バッファ204から、番組本編の画像に合成される、縮小されたCMの画像の映像信号を読み出す。
【0259】
ステップS224において、合成部206は、ステップS222の処理において読み出された本編の画像と、ステップS223の処理において読み出された縮小されたCM区間の画像とを合成する。この場合、合成部206は、画面上の第1の領域に番組本編の画像を表示させ、画面上の第2の領域に縮小されたCMの画像を表示させるように、番組本編の画像と縮小されたCMの画像とを合成する。例えば、合成部206は、画面全体に番組本編の画像を表示させると共に、画面右下の領域に縮小されたCMの画像を表示させるように(番組本編の画像にCMの画像が上書きされるように)、番組本編の画像と縮小されたCMの画像とを合成する。
【0260】
これにより、CMを合成すべき番組本編区間において、画面上で本編の画像と縮小されたCM区間の画像とが合成されることになる。
【0261】
ステップS225において、符号化部207は、ステップS224の処理において合成された画像を符号化して、符号化された映像信号を出力して、ステップS221に戻り、上述した処理を繰り返す。
【0262】
ステップS221において、CMを合成すべき番組本編区間でないと判定された場合、ステップS226に進み、合成部206は、番組本編用バッファ205から番組本編の画像の映像信号を読み出す。ステップS227において、合成部206は、ステップS226の処理において読み出された番組本編の画像の映像信号をそのまま符号化部207に出力し、手続きは、ステップS225に進む。
【0263】
これにより、CMを合成すべきでない番組本編の区間において、番組本編の画像のみが出力されることになる。すなわち、例えば、CMを合成すべきでない番組本編の区間において、番組本編の画像が画面全体に表示される。
【0264】
以上のように、CMを合成すべき番組本編区間において、画面上で本編の画像と縮小されたCM区間の画像とが合成され、CMを合成すべきでない番組本編の区間において、番組本編の画像のみが出力されるので、視聴者は、番組本編を連続して視聴できるようになると共に、視聴者に、CMを視聴させることができるようになる。
【0265】
図27は、CM再構成部35の他の構成を示すブロック図である。図24に示す場合と同様の部分には同一の番号を付してあり、その説明は省略する。
【0266】
すなわち、図27で示されるCM再構成部35は、制御部231、復号部232、復号部233、画像縮小部203、CM用バッファ204、番組本編用バッファ205、合成部206、および符号化部207を含む。
【0267】
制御部231は、記録部34から読み出されたCM情報、復号部232において復号されている映像信号の映像上の時刻、復号部233において復号されている映像信号の映像上の時刻、CM用バッファ204に格納されているCMの画像の量、および番組本編用バッファ205に格納されている番組の本編の画像の量を基に、復号部232、復号部233、および合成部206を制御する。
【0268】
より具体的には、制御部231は、記録部34から読み出されたCM情報を基に、復号部232に、記録部34から、CMの区間の映像信号を順次読み出させる。また、制御部231は、記録部34から読み出されたCM情報を基に、復号部233に、記録部34から、番組本編の区間の映像信号を順次読み出させる。
【0269】
そして、制御部231は、記録部34から読み出されたCM情報、復号部232において復号されている映像信号の映像上の時刻、およびCM用バッファ204に格納されているCMの画像を表示させる映像信号の量を基に、CM用バッファ204があふれないように、かつ、合成部206における合成の処理に必要な映像信号がCM用バッファ204に記憶されるように、復号部232に映像信号の復号の速度を指示する。
【0270】
また、制御部231は、記録部34から読み出されたCM情報、復号部233において復号されている映像信号の映像上の時刻、および番組本編用バッファ205に格納されている番組の本編の画像を表示させる映像信号の量を基に、番組本編用バッファ205があふれないように、かつ、合成部206における合成の処理に必要な映像信号が番組本編用バッファ205に記憶されるように、復号部233に映像信号の復号の速度を指示する。
【0271】
さらに、制御部231は、CM情報および合成部206において合成されている映像信号の番組本編の映像上の時刻を基に、CMの画像を表示すべき区間であるか否かを判定し、判定の結果に基づいて、合成部206に、CM用バッファ204に格納されているCMの画像(を表示させる映像信号)と、番組本編用バッファ205に格納されている番組本編の画像(を表示させる映像信号)との合成を指示する。
【0272】
復号部232は、制御部231の制御の基に、記録部34からCMの区間の映像信号を読み出し、読み出した映像信号を復号する。復号部232は、制御部231の制御の基に、復号されたCMの区間の映像信号を画像縮小部203に供給する。
【0273】
復号部233は、制御部231の制御の基に、記録部34から番組本編の区間の映像信号を読み出し、読み出した映像信号を復号する。復号部233は、制御部231の制御の基に、復号された番組本編の区間の映像信号を番組本編用バッファ205に供給する。
【0274】
図27で構成が示されるCM再構成部35においては、CMの区間の映像信号の復号と、本編の区間の映像信号の復号とが並列して実行される。復号部232または復号部233の処理速度が遅いときであっても、CM再構成部35を構成することができる。
【0275】
図28は、制御部231、復号部232、画像縮小部203、および番組CM用バッファ204による、CM区間の映像信号の復号の処理を説明するフローチャートである。ステップS241において、復号部232は、制御部231の制御の基に、記録部34からCMの区間の映像信号を読み出し、読み出したCMの区間の映像信号を復号する。ステップS242において、画像縮小部203は、復号部232から供給された、CM区間の画像を縮小し、画像を縮小して得られた映像信号をCM用バッファ204に供給する。
【0276】
ステップS243において、CM用バッファ204は、ステップS242の処理で縮小されたCM区間の画像の映像信号を記憶し、ステップS241に戻り、上述した処理を繰り返す。
【0277】
図29は、制御部231、復号部233、および番組本編用バッファ205による、本編の区間の映像信号の復号の処理を説明するフローチャートである。ステップS261において、復号部233は、制御部231の制御の基に、記録部34から番組本編の区間の映像信号を読み出し、読み出した番組本編の区間の映像信号を復号する。ステップS262において、番組本編用バッファ205は、ステップS261の処理で復号された番組本編の画像の映像信号を記憶し、ステップS261に戻り、上述した処理を繰り返す。
【0278】
図27で構成を示すCM再構成部35による、合成の処理は、図26のフローチャートを参照して説明した処理と同様なのでその説明は省略する。
【0279】
図27で構成が示されるCM再構成部35によっても、CMを合成すべき番組本編区間において、画面上で本編の画像と縮小されたCM区間の画像とが合成され、CMを合成すべきでない番組本編の区間において、番組本編の画像のみが出力されるので、視聴者は、番組本編を連続して視聴できるようになると共に、視聴者に、CMを視聴させることができるようになる。
【0280】
図30は、本発明に係る録画装置の一実施の形態の他の構成を示すブロック図である。図6に示す場合と同様の部分には、同一の番号を付してあり、その説明は省略する。図30で構成が示される録画装置においては、再構成された映像信号が記録され、記録されている、再構成された映像信号が読み出されて出力される。
【0281】
すなわち、録画装置301は、信号入力部31、CM検出部32、通信部33、記録部34、および信号出力部36を含むと共に、CM再構成部35に代えてCM再構成部311を含む。
【0282】
CM再構成部311は、CM検出部32または通信部33から供給されたCM情報を基に、画面上の第1の領域に時間的に連続するように番組本編の画像を表示させると共に、コマーシャルの画像を表示すべき区間であると判定された場合、画面上の第2の領域にコマーシャルの画像を表示させるように、番組本編の画像とコマーシャルの画像とを合成する。
【0283】
CM再構成部311は、図24で示されるCM再構成部35と同様の構成を有するので、その説明は省略する。
【0284】
図30に構成を示す録画装置301において、記録部34は、番組本編の画像とコマーシャルの画像とが合成された映像信号を記録するので、記録されている映像信号を出力する回数にかかわらず、CM検出部32は、1つの映像信号に対して、CM検出の処理を1回実行すればよい。
【0285】
また、記録部34は、本編の画像とコマーシャルの画像とが合成された映像信号を記録し、CM情報を記録する必要がないので、図6で示される場合に比較して、より少ない記録容量で足りる。さらに、本編の画像とコマーシャルの画像とが合成された映像信号においては、合成される前に比較して、コマーシャルの区間の時間だけ画像の時間が短くなり、データ量がより少なくなる。
【0286】
図31は、録画装置301による、記録の処理を説明するフローチャートである。ステップS301およびステップS302の処理は、それぞれ、図9のステップS11およびステップS12の処理と同様なので、その説明は省略する。
【0287】
ステップS303において、CM再構成部311は、CM検出部32または通信部33から供給されたCM情報を基に、映像信号のCM再構成の処理を実行する。ステップS303における、CM再構成の処理は、図25および図26のフローチャートを参照して説明した処理と同様なので、その説明は省略する。
【0288】
ステップS304において、記録部34は、ステップS303の処理によって再構成された映像信号を記録する。ステップS305において、録画装置301は、入力信号が終了したか否かを判定し、入力信号が終了していないと判定された場合、ステップS301に戻り、上述した処理を繰り返す。
【0289】
ステップS305において、入力信号が終了したと判定された場合、処理は終了する。
【0290】
図32は、録画装置301による、出力の処理を説明するフローチャートである。ステップS331において、記録部34は、記録されている映像信号を再生することにより、映像信号を読み出す。読み出された映像信号は、信号出力部36に供給される。
【0291】
ステップS332において、信号出力部36は、必要に応じて、記録部34から読み出された映像信号を復号して、映像信号を表示装置16に出力する。ステップS333において、録画装置301は、記録信号が終了したか否かを判定し、記録信号が終了していないと判定された場合、ステップS331に進み、上述した処理を繰り返す。ステップS333において、記録信号が終了したと判定された場合、処理は終了する。
【0292】
図33は、本発明に係る録画装置の一実施の形態のさらに他の構成を示すブロック図である。図6に示す場合と同様の部分には、同一の番号を付してあり、その説明は省略する。図33で構成が示される録画装置においては、映像信号が記録され、記録されている映像信号からCM情報が検出され、検出されたCM情報を基に映像信号が再構成される。
【0293】
すなわち、録画装置321は、信号入力部31、記録部34、および信号出力部36を含むと共に、CM検出部341およびCM再構成部342を含む。
【0294】
CM検出部341は、記録部34に記録されている映像信号からCMを検出して、映像信号におけるCMの区間などCMに関する情報であるCM情報をCM再構成部342に供給する。
【0295】
CM検出部341は、図11で示されるCM検出部32と同様の構成を有するので、その説明は省略する。
【0296】
CM再構成部342は、CM検出部341から供給されたCM情報を基に、画面上の第1の領域に時間的に連続するように番組本編の画像を表示させると共に、コマーシャルの画像を表示すべき区間であると判定された場合、画面上の第2の領域にコマーシャルの画像を表示させるように、記録部34から読み出された番組本編の画像(の映像信号)とコマーシャルの画像(の映像信号)とを合成する。
【0297】
CM再構成部342は、図24で示されるCM再構成部35と同様の構成を有するので、その説明は省略する。
【0298】
録画装置321においては、記録部34から読み出された映像信号を基に、CM情報を検出し、検出したCM情報を基に、記録部34から読み出された映像信号の番組本編の画像とコマーシャルの画像とを合成するので、録画装置321は、他の録画装置によって記録された映像信号であっても、本編の画像とコマーシャルの画像とを合成することができる。
【0299】
図34は、録画装置321による、記録の処理を説明するフローチャートである。ステップS351の処理は、図9のステップS11の処理と同様なので、その説明は省略する。
【0300】
ステップS352において、記録部34は、ステップS351の処理によって取得された映像信号を記録する。ステップS353において、録画装置321は、入力信号が終了したか否かを判定し、入力信号が終了していないと判定された場合、ステップS351に戻り、上述した処理を繰り返す。
【0301】
ステップS353において、入力信号が終了したと判定された場合、処理は終了する。
【0302】
図35は、録画装置321による、出力の処理を説明するフローチャートである。ステップS371において、記録部34は、記録されている映像信号を再生することにより、映像信号を読み出す。読み出された映像信号は、CM検出部341およびCM再構成部342に供給される。
【0303】
ステップS372において、CM検出部341は、ステップS371の処理によって取得された映像信号を基に、CM検出の処理を実行する。ステップS372のCM検出の処理の詳細は、図12乃至図14および図20のフローチャートを参照して説明した処理と同様なのでその説明は省略する。
【0304】
ステップS373において、CM再構成部342は、ステップS372の処理で検出されたCM情報を基に、ステップS371の処理で読み出された映像信号のCM再構成の処理を実行する。ステップS373のCM再構成の処理の詳細は、図25および図26のフローチャートを参照して説明した処理と同様なので、その説明は省略する。
【0305】
ステップS374において、信号出力部36は、必要に応じて、ステップS373の処理において再構成された映像信号を復号して、映像信号を表示装置16に出力する。ステップS375において、録画装置321は、記録信号が終了したか否かを判定し、記録信号が終了していないと判定された場合、ステップS371に進み、上述した処理を繰り返す。ステップS375において、記録信号が終了したと判定された場合、処理は終了する。
【0306】
図36は、録画装置11、録画装置301、および録画装置321による、番組本編の画像とコマーシャルの画像との合成の他の例を示す図である。
【0307】
図8で示される場合においては、1つのCMが1回表示されるように映像信号に合成されるのに対して、図36で示されるように、録画装置11、録画装置301、および録画装置321は、CMの画像を縮小してから、そのCMの区間の次の番組本編の区間の番組本編の画像に、CMを時間的に繰り返して表示させるように、番組本編の画像にCMの画像を空間的に挿入することができる。すなわち、この場合において、制御部201または制御部231は、第2の領域にCMの画像を時間的に繰り返して表示させるように、映像信号における本編の画像およびCMの画像の少なくとも一方の配置に基づいて、CMの画像を表示すべき区間であるか否かを判定する。
【0308】
録画装置11、録画装置301、および録画装置321は、区間C1の1または複数のCMの画像を縮小してから区間C1の次の区間P2の番組本編の画像に、区間P2が終了するまで(区間P3が始まるまで)、区間C1の1または複数のCMが時間的に繰り返して表示されるように、番組本編の画像にCMの画像を空間的に挿入する(合成する)。
【0309】
同様に、録画装置11、録画装置301、および録画装置321は、区間C2の1または複数のCMの画像を縮小してから区間C2の次の区間P3の番組本編の画像に、区間P3が終了するまで、区間C2の1または複数のCMの画像が時間的に繰り返して表示されるように、番組本編の画像にCMの画像を空間的に挿入する。
【0310】
より具体的には、図36Aで示されるように、CMの区間における複数のCMの順序を維持したまま繰り返すように、例えば、信号入力部31で取得された映像信号において区間C1にCM1およびCM2が挿入されているとき、録画装置11、録画装置301、および録画装置321は、区間C1のCM1およびCM2の画像を縮小してから区間C1の次の区間P2の番組本編の画像に、CM1およびCM2の画像を、CM1、CM2、CM1、CM2、CM1、CM2の順に、時間的に繰り返して表示させるように、番組本編の画像にCMの画像を空間的に挿入する。
【0311】
そして、信号入力部31で取得された映像信号において区間C2にCM3およびCM4が挿入されているとき、録画装置11、録画装置301、および録画装置321は、区間C2のCM3およびCM4を縮小してから区間C2の次の区間P3の番組本編の画像に、CM3およびCM4の画像を、CM3、CM4、CM3、CM4、CM3、CM4の順に、時間的に繰り返して表示させるように、番組本編の画像にCMの画像を空間的に挿入する。すなわち、CMの区間のCMが一巡してから再度繰り返されるように、映像信号に合成される。
【0312】
また、図36Bで示されるように、CMの区間における個々のCMを繰り返すように、例えば、信号入力部31で取得された映像信号において区間C1にCM1およびCM2が挿入されているとき、録画装置11、録画装置301、および録画装置321は、区間C1のCM1およびCM2の画像を縮小してから区間C1の次の区間P2の番組本編の画像に、CM1およびCM2の画像を、CM1、CM1、CM1、CM2、CM2、CM2の順に、時間的に繰り返して表示させるように、番組本編の画像にCMの画像を空間的に挿入する。
【0313】
そして、信号入力部31で取得された映像信号において区間C2にCM3およびCM4が挿入されているとき、録画装置11、録画装置301、および録画装置321は、区間C2のCM3およびCM4を縮小してから区間C2の次の区間P3の番組本編の画像に、CM3およびCM4の画像を、CM3、CM3、CM3、CM4、CM4、CM4の順に、時間的に繰り返して表示させるように、番組本編の画像にCMの画像を空間的に挿入する。すなわち、個々のCMが連続して繰り返されるように、映像信号に合成される。
【0314】
さらに、図36Cで示されるように、信号入力部31で取得された映像信号における個々のCMを繰り返すように、例えば、区間C1にCM1およびCM2が挿入され、区間C2にCM3およびCM4が挿入されているとき、録画装置11、録画装置301、および録画装置321は、CM1乃至CM4の画像を縮小してから、番組の本編の画像に、CM1乃至CM4の画像を、CM1、CM2、CM3、CM4、CM1、CM2、CM3、CM4の順に、時間的に繰り返して表示させるように、番組本編の画像にCMの画像を空間的に挿入する。
【0315】
この場合、縮小したCMの画像を繰り返し表示させることができるので、単にCMの画像を縮小して表示する場合に比較して、コマーシャルの購買意欲を喚起させる効果を維持することができる。
【0316】
図37は、CM再構成部35のさらに他の構成を示すブロック図である。図24に示す場合と同様の部分には、同一の番号を付してあり、その説明は省略する。
【0317】
すなわち、図37で構成が示されるCM再構成部35は、復号部202、CM用バッファ204、番組本編用バッファ205、および符号化部207、並びに制御部361、画像縮小部362、画像縮小部363、および合成部364を含む。
【0318】
制御部361は、CM情報、復号部202において復号されている映像信号の映像上の時刻、CM用バッファ204に格納されているCMの画像の量、番組本編用バッファ205に格納されている番組の本編の画像の量、および合成部364において合成されている番組本編の映像上の時刻を基に、復号部202、画像縮小部362、画像縮小部363、および合成部364を制御する。
【0319】
制御部361は、制御部201が実行する制御に加えて、さらに、CM情報、復号部202において復号されている映像信号の映像上の時刻、および合成部364において合成されている番組本編の映像上の時刻を基に、画像縮小部362および画像縮小部363に、画像を縮小する割合を指示する。例えば、制御部361は、画像縮小部362および画像縮小部363に、CMの画像または番組本編の画像を、その全体が画面に表示されるように縮小させる。例えば、制御部361は、画像縮小部362および画像縮小部363に、CMの画像または番組本編の画像を、その大きさが時間的に変化するように縮小させる。
【0320】
復号部202は、制御部361の制御の基に、映像信号を取得し、取得した映像信号を復号する。復号部202は、制御部361の制御の基に、復号されたCMの映像信号を、画像縮小部362に供給し、復号された番組本編の映像信号を画像縮小部362に供給する。
【0321】
画像縮小部362は、制御部361の制御の基に、復号部202から供給されたCMの映像信号から、縮小されたCMの画像を表示させる映像信号を生成する。画像縮小部362は、縮小されたCMの画像を表示させる映像信号をCM用バッファ204に供給する。画像縮小部363は、制御部361の制御の基に、復号部202から供給された番組本編の映像信号から、縮小された番組本編の画像を表示させる映像信号を生成する。画像縮小部363は、縮小された番組本編の画像を表示させる映像信号を番組本編用バッファ205に供給する。
【0322】
合成部364は、制御部361の制御の基に、画面上の第1の領域に時間的に連続するように、縮小された番組本編の画像を表示させると共に、CMの画像を表示すべき区間であると判定された場合、画面上の第2の領域に、縮小されたCMの画像を表示させるように、記憶されている番組本編の画像とCMの画像とを合成する。
【0323】
この場合において、図38で示されるように、表示装置16は、縮小された本編画像51の全体を表示すると共に、縮小されたCMの画像52の全体を表示する。表示装置16は、本編画像51またはCMの画像52以外の領域を黒などで表示する。
【0324】
このようにすることで、図7で示される本編画像51およびCMの画像52においては、本編画像51の一部がCMの画像52によって隠されてしまうという問題があったが、本編画像51の全体を視聴者に見せることができるようになる。
【0325】
また、CMの画像52が表示されたりされなかったりすると、本編画像51が突然小さくなったり大きくなったりして視聴者に不快感を与えるという問題がある。すなわち、CMの画像52の表示または非表示によって、画面上の本編画像51の位置が移動するので、視聴者は視点を移動させなければならない。
【0326】
そこで、図39で示されるように、本編画像51のみを表示している状態から、本編画像51およびCMの画像52を表示させる状態に遷移するとき、図37で構成が示されるCM再構成部35は、本編画像51を徐々に小さくするとともに、CMの画像52を徐々に大きくするように画面を表示させるように映像信号を合成することができる。
【0327】
逆に、本編画像51およびCMの画像52を表示している状態から、本編画像51のみを表示している状態に遷移するとき、図37で構成が示されるCM再構成部35は、本編画像51を徐々に大きくするとともに、CMの画像52を徐々に小さくするように画面を表示させるように映像信号を合成する。
【0328】
このようにすることで、番組の本編画像51の大きさが突然変わることを防ぐことが可能となり、視聴者にとって、不快感の少ない番組本編の視聴が可能となる。
【0329】
なお、図39で示される例では空間的に徐々にCMの画像が大きくなる例を示したが、不快感の少ない番組本編の視聴が可能となれば良い。例えば、図には示さないが、図37で構成が示されるCM再構成部35は、CMの画像52をフェードイン、またはフェードアウトさせる(徐々に透明度を低くするか、徐々に透明度を高くする)ようにしても良い。この場合、画像縮小部362および画像縮小部363は、画像を縮小するとともに、画像の透明度を変化させる。
【0330】
番組本編の画像とCMの画像との合成を行なったとき、音声もそのまま合成してしまうと、番組本編の音声とCMの音声とが共にスピーカから出力されてしまい、音が混ざってしまうという問題がある。
【0331】
この問題を解決する画面の例を図40に示す。図40Aで示されるように、CM再構成部35は、図示せぬ音声認識部を有し、CMの音声を音声認識により認識する。そして、CM再構成部35は、認識されたCMの音声を画面に表示する。例えば、図40Aで示されるように、認識されたCMの音声は、キャプション401として、文字によって表示される。キャプション401には、CMの音声から音声認識によって得られた音声の他にEPGによって送信されてくる情報が表示されたり、ネットワーク13を介してサーバ15から得られる情報が表示されるようにしても良い。
【0332】
なお、図40Bで示されるように、認識されたCMの音声をキャプション401に表示させ、CMの画像52を表示しないようにしてもよい。
【0333】
また、番組本編とCMの音声が混ざることを避けるため、本編画像51およびCMの画像52が同時に表示されているとき、番組本編およびCMのどちらか一方の音声のみがスピーカから出力されるようにすることができる。例えば、基本的に番組本編の音声が優先的に出力され、視聴者がCMに注目した場合に(図示せぬ、リモートコントローラの操作によって指示された場合に)、出力される音声がCMの音声に切り換えられるようにしてもよい。
【0334】
さらに、CMに注目した場合に、CMがそのCMの最初から表示され直したり、CMの画像52の表示面積が拡大されるか、またはCMの画像52が全画面表示されるようにしてもよい。このとき、視聴者がCMを視聴している間、番組本編を一時停止するようにしてもよく、このようにしたとき、視聴者における利便性が向上する。視聴者がCMに注目したか否かを、録画装置11、録画装置301、または録画装置321は、視聴者によるリモートコントローラ等の操作などによって生成される信号により認識することができる。
【0335】
図38で示される、本編画像51またはCMの画像52が表示される画面において、黒などが表示される領域があり、表示領域が有効に利用されていないと言える。そこで、図41で示されるように、1つの本編画像51に対して、複数のCMの画像52−1乃至52−5が同時に表示される(並列して挿入される)ようにしてもよい。このようにすることで、表示装置16の表示領域全体に画像が表示され、表示装置16の表示領域が有効に利用されることになる。
【0336】
なお、図41におけるCMの画像52−1乃至52−5は、異なる画像であっても、同一の画像であってもよい。
【0337】
さらに、図42で示されるように、CMの画像52を時間の経過によって、順次入れ換えるようにしてもよい。例えば、図42における左側の図で示されるように、画面の下側および右側にCMの画像52−1乃至52−5が表示されている場合、次のCMの画像52−6を表示するとき、図42における中央の図で示されるように、CMの画像52−2乃至52−5を反時計回りに移動させて、CMの画像52−6を画面の左下に表示させる。さらに、図42における中央の図で示されるように、画面の下側および右側にCMの画像52−2乃至52−6が表示されている場合、次のCMの画像52−7を表示するとき、図42における右側の図で示されるように、CMの画像52−3乃至52−6を反時計回りに移動させて、CMの画像52−7を画面の左下に表示させる。
【0338】
このように、本編画像51および複数のCMの画像52を同時に表示させるとき、1または複数のCMの画像52を追加することによって画面を更新することが可能である。なお、1度に全てのCMの画像52を新たなものに入れ換えても良い。
【0339】
図43は、番組の本編画像51の水平方向の中心位置とスピーカの水平方向の中心位置のずれの例を示す図である。表示装置16は、画像を表示する表示部421およびスピーカ422−1および422−2を有する。
【0340】
図38で示される本編画像51およびCMの画像52を表示部421に表示させた場合、本編画像51の中心位置Aは、表示装置16の表示部421の中心位置とずれたものとなる。スピーカ422−1および422−2の中心位置Bは、表示部16の中心位置と合わせてあることが多い。従って、結果的に本編画像51の中心位置Aとスピーカ422−1および422−2の中心位置Bには、Cのずれが生じることになる。表示部421が小さい場合、このずれCは大きな問題となることは少ないが、例えば100インチを超えるような大きな表示部421を持つ表示装置16では視聴者が視聴時に違和感を感じる恐れがある。
【0341】
そこで、図44で示されるように、本編画像51の横方向の中心位置と、表示部421の横方向の中心位置とを一致させる。すなわち、本編画像51が水平方向に関して画面の中央に配される。図44Aで示されるように、本編画像51およびCMの画像52が水平方向に関して画面の中央に配される。このようにすることで、本編画像51の水平方向の中心位置とスピーカ422−1および422−2の水平方向の中心位置が一致するため、画像の位置と音像の位置とが一致し、違和感を無くすことができるようになる。ここで、音像とは、スピーカ422−1および422−2によって出力される音声により、視聴者が認識する、空間的な広がりまたは位置をもった音声による像である。
【0342】
図44Bは、CMの画像52が、表示部421の水平方向に中央ではない位置に配されている例を示す図である。CMの音を出していない場合、CMの画像52の位置は特に問題となることは少ない。また、視聴者がCMに注目した場合にCMの画像52を表示部421の中央に再配置し、音声を番組本編の音声からCMの音声に切り替えるようにしてもよい。録画装置11、録画装置301、または録画装置321は、視聴者がCMに注目したか否かを、視聴者によるリモートコントローラ等の操作などによって生成される信号により認識することができる。
【0343】
図44においては、1つの本編画像51と、1つのCMの画像52とが表示される例を示したが、図45で示されるように、複数のCMの画像52を並列して(同時に)表示するようにしても良い。このとき、図45Aで示されるように、CMの画像52−1乃至52−3として同一のCMを複数並列して表示するようにしても、図45Bで示されるように、CMの画像52−1乃至52−3として、異なるCMを並列に表示するようにしても良い。
【0344】
なお、図には示さないが、図45Aと図45Bの中間的配置として、画面に配される複数のCMの画像52のうち一部を同一のCMとするようにしてもよい。
【0345】
さらに、画面の垂直方向の中心の位置と、本編画像51の垂直方向の中心の位置とを一致させることができる。すなわち、図46で示される例のように、垂直方向に関しても本編画像51を表示部421の中央に配することで、本編画像51と音声(音像)の位置のずれを防ぐことが可能である。図46Aは、本編画像51に対して1つのCMの画像52を表示させるようにした例を示す図であり、図46Bは、同一のCMの画像52−1乃至52−16を複数並列に(同時に)表示させるようにした例を示す図である。図46Cは複数種類(異なる内容)のCMの画像52−1乃至52−16を複数並列に(同時に)表示させるようにした例を示す図である。
【0346】
本編画像51やCMの画像52を縮小表示する場合、細かい部分の認識が困難になる可能性がある。この問題は、縮小表示する画像に適切な画像処理を加え細かい部分の認識も容易にすることで解決が可能である。例えば、特願2002−304517号において、本出願人が提案している画像処理方法を適用することができる。すなわち、例えば、入力された第1の映像信号の中から、予め設定されたオブジェクトに対応するオブジェクトデータを抽出し、抽出されたオブジェクトデータに対応するオブジェクトが、第1の映像信号に対応する画像に含まれる他のオブジェクトよりも相対的に強調されるように、オブジェクトデータに基づいて第1の映像信号を調整して第2の映像信号を生成し、生成した第2の映像信号に対応する画像の表示を制御するようにすることができる。この場合、オブジェクトは、CMにおいて宣伝の対象となる商品、商号、または商標などとすることができる。
【0347】
図47は、CM再構成部35のさらに他の構成を示すブロック図である。図24に示す場合と同様の部分には、同一の番号を付してあり、その説明は省略する。
【0348】
すなわち、図47で構成が示されるCM再構成部35は、復号部202、番組本編用バッファ205、および符号化部207、並びに制御部501、CM用バッファ502、および合成部503を含む。
【0349】
制御部501は、CM情報、復号部202において復号されている映像信号の映像上の時刻、CM用バッファ502に格納されているCMの画像の量、および番組本編用バッファ205に格納されている番組の本編の画像の量を基に、復号部202および合成部503を制御する。
【0350】
より具体的には、制御部501は、CM情報、復号部202において復号されている映像信号の映像上の時刻、CM用バッファ502に格納されているCMの画像を表示させる映像信号の量、および番組本編用バッファ205に格納されている番組本編の画像を表示させる映像信号の量を基に、CM用バッファ502および番組本編用バッファ205があふれないように、かつ、合成部503における合成の処理に必要な映像信号がCM用バッファ502および番組本編用バッファ205に記憶されるように、復号部202に映像信号の復号の速度を指示する。
【0351】
また、制御部501は、CM情報および復号部202において復号されている映像信号の映像上の時刻を基に、復号部202に、復号された映像信号をCM用バッファ502に供給させるか、または復号された映像信号を番組本編用バッファ205に供給させるかを指示する。
【0352】
さらに、制御部501は、CM情報および合成部503において合成されている映像信号の番組本編の映像上の時刻を基に、CMの画像を表示すべき区間であるか否かを判定し、判定の結果に基づいて、合成部503に、CM用バッファ502に格納されているCMの画像(を表示させる映像信号)と、番組本編用バッファ205に格納されている番組本編の画像(を表示させる映像信号)との合成を指示する。
【0353】
復号部202は、制御部501の制御の基に、映像信号を取得し、取得した映像信号を復号する。復号部202は、制御部501の制御の基に、復号されたCMの映像信号を、CM用バッファ502に供給し、復号された番組本編の映像信号を番組本編用バッファ205に供給する。
【0354】
番組本編用バッファ205は、いわゆるFIFOバッファであり、復号部202から供給された、復号された番組本編の映像信号を一時的に記憶し、記憶している映像信号を記憶した順に合成部503に供給する。CM用バッファ502は、いわゆるFIFOバッファであり、復号部202から供給された、復号されたCMの映像信号を一時的に記憶し、記憶している映像信号を記憶した順に合成部503に供給する。
【0355】
合成部503は、映像信号における、CMの画像である第2の画像の配置に基づいて、映像信号において番組本編の画像である第1の画像の個々の区切りに挿入されている数以下の第2の画像が第1の画像を時間を区切って配置されるように、記憶されている第1の画像および第2の画像のいずれか一方を選択することにより、第1の画像と第2の画像とを合成する。
【0356】
すなわち、合成部503は、制御部501の制御の基に、信号入力部31において取得された映像信号において番組本編の個々の区切りに挿入されている数以下のコマーシャルが番組本編を時間を区切って配置されるように、番組本編用バッファ205に記憶されている番組本編の映像信号およびCM用バッファ502に記憶されているコマーシャルの映像信号のいずれか一方を選択することにより、番組本編の画像とコマーシャルの画像とを合成する。例えば、合成部503は、制御部501の制御の基に、1つずつのコマーシャルが番組本編を時間を区切って配置されるように、番組本編用バッファ205に記憶されている番組本編の映像信号およびCM用バッファ502に記憶されているコマーシャルの映像信号のいずれか一方を選択することにより、番組本編の画像とコマーシャルの画像とを合成する。
【0357】
図47で構成が示されるCM再構成部35においては、本編画像およびCMの画像は、空間的に合成されず、時間的にのみ構成が変更される。例えば、図1で示される番組本編およびCM1乃至CM4は、番組本編の間に、CM1、CM2、CM3、およびCM4が個々に時間を区切って(それぞれ他のCMと連続せずに)挿入されるように、時間的な構成が変更される。
【0358】
図48は、図47で構成が示されるCM再構成部35が出力する映像信号を説明する図である。入力された映像信号において連続したCMは、CM再構成部35が出力する映像信号において、分割される。すなわち、例えば、CM再構成部35が出力する映像信号において、番組本編の間に、個々のCMが時間を区切って挿入される。
【0359】
図1で示されるように、放送において、複数のCMが連続して番組本編の間に挿入されていることが多い。この場合、視聴者は長い時間連続してCMを視聴しなければならない。
【0360】
これに対して、CM再構成部35から出力される映像信号において、番組本編の間に、CMが1つずつ時間を区切って挿入されているので、連続してCMを視聴しなければならない時間が短縮され、視聴者はすぐに番組本編の視聴を再開できる。
【0361】
図48ではCMを1つずつに分割しているが、2つ以上の連続したCMであっても良い。すなわち、信号入力部31において取得されたときに比較して、CMの連続時間が同じであるか、または減少していれば良い。
【0362】
次に、図49および図50のフローチャートを参照して、図47で構成が示されるCM再構成部35の処理を説明する。図49のフローチャートを参照して説明する復号の処理、および図50のフローチャートを参照して説明する合成の処理は、並列に実行される。
【0363】
図49は、制御部501、復号部202、CM用バッファ502、および番組本編用バッファ205による、復号の処理を説明するフローチャートである。ステップS501において、復号部202は、映像信号を復号する。ステップS502において、制御部501は、CM情報および復号部202において復号されている映像信号の映像上の時刻を基に、復号されている映像信号の映像上の時刻がCM区間であるか否かを判定し、CM区間であると判定された場合、ステップS503に進み、復号部202に、復号された映像信号をCM用バッファ502に供給させ、CM用バッファ502は、復号部202から供給された、CM区間の映像信号を記憶する。そして、手続きは、ステップS501に戻り、上述した処理を繰り返す。
【0364】
一方、ステップS502において、CM区間でないと判定された場合、番組本編の区間なので、ステップS504に進み、制御部501は、復号部202に、復号された映像信号を番組本編用バッファ205に供給させ、番組本編用バッファ205は、番組本編の区間の映像信号を記憶し、ステップS501に戻り、上述した処理を繰り返す。
【0365】
図49のフローチャートで説明される処理により、CM用バッファ502には、CM区間の画像を表示させる映像信号が記憶され、番組本編用バッファ205には、番組本編の区間の画像を表示させる映像信号が記憶されることになる。
【0366】
図50は、制御部501、合成部503、および符号化部207による、合成の処理を説明するフローチャートである。ステップS521において、制御部501は、CM情報および合成部503において合成されている映像信号の映像上の時刻を基に、CMを出力すべき番組本編区間であるか否かを判定し、CMを出力すべき番組本編区間であると判定された場合、ステップS522に進み、合成部503は、CM用バッファ502からCM区間の画像を読み出して、CM区間の画像を選択することにより、番組本編の区間の画像とCM区間の画像とを合成する。
【0367】
ステップS523において、符号化部207は、合成された画像を符号化して、符号化された映像信号を出力して、ステップS521に戻り、上述した処理を繰り返す。
【0368】
ステップS521において、CMを出力すべき番組本編区間でないと判定された場合、ステップS524に進み、合成部206は、番組本編用バッファ205から本編の画像を読み出して、本編の画像を選択することにより、番組本編の区間の画像とCM区間の画像とを合成し、手続きは、ステップS523に進む。
【0369】
これにより、出力される映像信号において、取得された映像信号における場合に比較して、連続するCMの時間が同じであるか、または減少することになる。
【0370】
したがって、連続してCMを視聴しなければならない時間が短縮され、視聴者はすぐに番組本編の視聴を再開できる。
【0371】
なお、CM再構成部311またはCM再構成部342は、図47で示されるCM再構成部35と同様の構成とすることができる。
【0372】
また、CM再構成部35、CM再構成部311、またはCM再構成部342は、通常の再生速度の映像信号を出力するとは限らず、例えば、通常の再生速度の1.3倍乃至8倍などの所望の再生速度の映像信号を出力するようにしてもよい。この場合において、CM再構成部35、CM再構成部311、またはCM再構成部342は、映像信号に予め含まれる信号を基に、重要なシーンであると判定された場合、通常の再生速度の映像信号を出力し、重要なシーンでないと判定された場合、より高速な再生速度の映像信号を出力するようにしてもよい。また、CM再構成部35、CM再構成部311、またはCM再構成部342は、映像信号に含まれる画像オブジェクトを検出し、検出された画像オブジェクトが予め記憶している画像オブジェクトと一致するか類似すると判定された場合、重要なシーンであるとして、映像信号の再生速度を制御するようにしてもよい。
【0373】
このような制御は、上述したように、制御部201、制御部231、制御部361、または制御部501が復号部202、復号部232、または復号部233の復号の速度を制御するので、容易に実現できる。
【0374】
以上のように、本発明によれば、視聴者に、番組本編を連続して視聴させつつ、コマーシャルを見せることができるようになる。すなわち、視聴者の番組本編を連続して視聴したいという要求とCMを視聴してもらいたいというスポンサーの要求とを同時に満足させることができる。
【0375】
番組本編の画像と、CMの画像とを共に縮小表示して、重ならないように配置することができるので、視聴者は、番組本編の画像およびCMの画像の全てを視聴することができる。さらに、縮小したCMの画像を繰り返し表示することができるので、単にCMの画像を縮小して表示する場合に比較して、コマーシャルの購買意欲を喚起させる効果を維持することができる。
【0376】
複数のCMの画像を同時に画面に表示させることにより、画面の未使用の領域を減少させることができる。さらに、CMを徐々に表示させたり、徐々に消去したりすることができるので、視聴者に違和感を感じさせず、CMを見せることができるようになる。
【0377】
画面の横方向の中心に、番組本編の画像の横方向の中心が一致するか、または画面の縦方向の中心に、番組本編の画像の縦方向の中心が一致するように、番組本編の画像を表示させるようにした場合、音声の位置(音像の位置)と画像の位置とが一致し、視聴者に違和感を感じさせることがない。
【0378】
また、例えば、縮小されたCMの画像において、CMにおいて宣伝の対象となる商品、商号、または商標などオブジェクトに対応するオブジェクトデータを抽出し、抽出されたオブジェクトデータに対応するオブジェクトが、他のオブジェクトよりも相対的に強調されるように、CMの画像の映像信号を調整してCMの画像の映像信号を生成し、生成したCMの画像の映像信号に対応する画像の表示を制御するようにしたとき、CMの画像の内の注目してもらいたい画像を視聴者に見せることができるようになる。同様に、例えば、縮小された本編の画像において、注目すべきオブジェクトデータを抽出し、抽出されたオブジェクトデータに対応するオブジェクトが、他のオブジェクトよりも相対的に強調されるように、本編の画像の映像信号を調整して本編の画像の映像信号を生成し、生成した本編の画像の映像信号に対応する画像の表示を制御するようにしたとき、本編の画像の内の注目してもらいたい画像を視聴者に見せることができるようになる。
【0379】
取得された映像信号における場合に比較して、連続するCMの時間が同じであるか、または短くするように、映像信号を合成したとき、1回のコマーシャルの表示による次の本編の表示までの待ち時間を短くすることができるので、本編の視聴による意識の高揚などの視聴者の意識を変化させることなく、視聴者にコマーシャルを見せて、次の本編を見せることができるようになる。
【0380】
このように、画面上に時間的に連続するように番組本編である第1の画像を表示させるようにした場合には、番組本編を連続して視聴できる。
【0381】
また、番組本編である第1の画像にコマーシャルである第2の画像が時間を区切って挿入されている映像信号における第1の画像および第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、映像信号のうちの第1の画像の記憶を制御し、映像信号における第1の画像および第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、映像信号のうちの第2の画像の記憶を制御し、映像信号における第1の画像および第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、第2の画像を表示すべき区間であるか否かを判定し、画面上の第1の領域に時間的に連続するように第1の画像を表示させると共に、第2の画像を表示すべき区間であると判定された場合、画面上の第2の領域に第2の画像を表示させるように、記憶されている第1の画像と第2の画像とを合成するようにした場合には、番組本編を連続して視聴できるようになると共に、視聴者にCMを視聴させることができる。
【0382】
第1の画像に、1または連続している複数の第2の画像が時間を区切って挿入されている映像信号における第2の画像の配置に基づいて、映像信号のうちの第1の画像の記憶を制御し、映像信号における第2の画像の配置に基づいて、映像信号のうちの第2の画像の記憶を制御し、映像信号における第2の画像の配置に基づいて、映像信号において第1の画像の個々の区切りに挿入されている数以下の第2の画像が第1の画像を時間を区切って配置されるように、記憶されている第1の画像および第2の画像のいずれか一方を選択することにより、第1の画像と第2の画像とを合成するようにした場合には、CMを連続して視聴しなければならない時間を短縮し、視聴者はすぐに番組本編の視聴を再開できる。
【0383】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からインストールされる。
【0384】
図51は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するパーソナルコンピュータの構成の例を示すブロック図である。CPU(Central Processing Unit)601は、ROM(Read Only Memory)602、または記憶部608に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM(Random Access Memory)603には、CPU601が実行するプログラムやデータなどが適宜記憶される。これらのCPU601、ROM602、およびRAM603は、バス604により相互に接続されている。
【0385】
CPU601にはまた、バス604を介して入出力インタフェース605が接続されている。入出力インタフェース605には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部606、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部607が接続されている。CPU601は、入力部606から入力される指令に対応して各種の処理を実行する。そして、CPU601は、処理の結果得られた画像や音声等を出力部607に出力する。
【0386】
入出力インタフェース605に接続されている記憶部608は、例えばハードディスクなどで構成され、CPU601が実行するプログラムや各種のデータを記憶する。通信部609は、インターネット、その他のネットワーク13を介してサーバ14またはサーバ15などの外部の装置と通信する。この例の場合、通信部609は、映像信号を取得するか、または映像信号を出力する、外部とのインタフェースとして動作する。
【0387】
また、通信部609を介してプログラムを取得し、記憶部608に記憶してもよい。
【0388】
入出力インタフェース605に接続されているドライブ610は、磁気ディスク651、光ディスク652、光磁気ディスク653、或いは半導体メモリ654などが装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータなどを取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じて記憶部608に転送され、記憶される。
【0389】
一連の処理をさせるプログラムが格納されている記録媒体は、図51に示すように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク651(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク652(CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク653(MD(Mini−Disc)(商標)を含む)、若しくは半導体メモリ654などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM602や、記憶部608に含まれるハードディスクなどで構成される。
【0390】
なお、上述した一連の処理を実行させるプログラムは、必要に応じてルータ、モデムなどのインタフェースを介して、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の通信媒体を介してコンピュータにインストールされるようにしてもよい。
【0391】
また、本明細書において、記録媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0392】
【発明の効果】
以上のように、第1の本発明によれば、番組本編を連続して視聴することができる。
【0393】
また、第1の本発明によれば、番組本編を連続して視聴できるようになると共に、視聴者にCMを視聴させることができる。
【0394】
第2の本発明によれば、番組本編の視聴の中断をより短くすることができる。
【0395】
また、第2の本発明によれば、CMを連続して視聴しなければならない時間が短縮され、すぐに番組本編の視聴が再開できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】放送局より放送されるテレビジョン放送の番組本編およびCMの構成例を示す図である。
【図2】テレビジョン放送を録画して再生したときに表示される画像を示す図である。
【図3】ランダムアクセス可能な記録媒体に録画されたテレビジョン放送の再生の例を示す図である。
【図4】編集されたテレビジョン放送の再生の例を示す図である。
【図5】無料放送のビジネスモデルの大枠を示す図である。
【図6】本発明に係る録画装置の一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図7】番組本編の画像へのコマーシャルの画像の挿入の例を示す図である。
【図8】番組本編の画像へのコマーシャルの画像の挿入の例をより詳しく説明する図である。
【図9】記録の処理を説明するフローチャートである。
【図10】出力の処理を説明するフローチャートである。
【図11】CM検出部32の詳細な構成を示す図である。
【図12】フロントエンド部における処理を説明するフローチャートである。
【図13】フロントエンド部における処理を説明するフローチャートである。
【図14】CM候補検出の処理を説明するフローチャートである。
【図15】必須条件の算出例を示す図である。
【図16】CM候補テーブルの構成例を示す図である。
【図17】特徴量Q乃至Q11の算出例を示す図である。
【図18】付加条件判定器121の概略構成を示すブロック図である。
【図19】ユニット関数、矩形関数、およびシグモイド関数を説明する図である。
【図20】ルール判定器122の動作を説明するフローチャートである。
【図21】最小長さ優先ルールの一例を説明する図である。
【図22】隣接優先ルールを説明する図である。
【図23】スコア優先ルールを説明する図である。
【図24】CM再構成部35の構成を示すブロック図である。
【図25】復号の処理を説明するフローチャートである。
【図26】合成の処理を説明するフローチャートである。
【図27】CM再構成部35の他の構成を示すブロック図である。
【図28】CM区間の映像信号の復号の処理を説明するフローチャートである。
【図29】本編の区間の映像信号の復号の処理を説明するフローチャートである。
【図30】本発明に係る録画装置の一実施の形態の他の構成を示すブロック図である。
【図31】記録の処理を説明するフローチャートである。
【図32】出力の処理を説明するフローチャートである。
【図33】本発明に係る録画装置の一実施の形態のさらに他の構成を示すブロック図である。
【図34】記録の処理を説明するフローチャートである。
【図35】録画装置321による、出力の処理を説明するフローチャートである。
【図36】番組本編の画像へのコマーシャルの画像の挿入の他の例を示す図である。
【図37】CM再構成部35のさらに他の構成を示すブロック図である。
【図38】番組本編の画像へのコマーシャルの画像の挿入のさらに他の例を示す図である。
【図39】番組本編の画像へのコマーシャルの画像の挿入のさらに他の例を示す図である。
【図40】番組本編の画像へのコマーシャルの画像の挿入のさらに他の例を示す図である。
【図41】番組本編の画像へのコマーシャルの画像の挿入のさらに他の例を示す図である。
【図42】番組本編の画像へのコマーシャルの画像の挿入のさらに他の例を示す図である。
【図43】番組の本編画像51の水平方向の中心位置とスピーカの水平方向の中心位置のずれの例を示す図である。
【図44】番組本編の画像へのコマーシャルの画像の挿入のさらに他の例を示す図である。
【図45】番組本編の画像へのコマーシャルの画像の挿入のさらに他の例を示す図である。
【図46】番組本編の画像へのコマーシャルの画像の挿入のさらに他の例を示す図である。
【図47】CM再構成部35のさらに他の構成を示すブロック図である。
【図48】CM再構成部35が出力する映像信号を説明する図である。
【図49】復号の処理を説明するフローチャートである。
【図50】合成の処理を説明するフローチャートである。
【図51】一連の処理をプログラムにより実行するパーソナルコンピュータの構成の例を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 録画装置, 32 CM検出部, 33 通信部, 34 記録部, 35 CM再構成部, 201 制御部, 202 復号部, 203 画像縮小部, 204 CM用バッファ, 205 番組本編用バッファ, 206 合成部, 207 符号化部, 231 制御部, 232 復号部, 233復号部, 301 録画装置, 311 CM再構成部, 321 録画装置, 341 CM検出部, 342 CM再構成部, 361 制御部, 362 画像縮小部, 363 画像縮小部, 364 合成部, 501 制御部, 502 CM用バッファ, 503 合成部, 601 CPU, 602ROM, 603 RAM, 608 記憶部, 651 磁気ディスク, 652 光ディスク, 653 光磁気ディスク, 654 半導体メモリ

Claims (21)

  1. 第1の画像に第2の画像が時間を区切って挿入されている映像信号における前記第1の画像および前記第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、前記映像信号のうちの前記第1の画像の記憶を制御する第1の記憶制御手段と、
    前記映像信号における前記第1の画像および前記第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、前記映像信号のうちの前記第2の画像の記憶を制御する第2の記憶制御手段と、
    前記映像信号における前記第1の画像および前記第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、前記第2の画像を表示すべき区間であるか否かを判定する判定手段と、
    画面上の第1の領域に時間的に連続するように前記第1の画像を表示させると共に、前記第2の画像を表示すべき区間であると判定された場合、前記画面上の第2の領域に前記第2の画像を表示させるように、記憶されている前記第1の画像と前記第2の画像とを合成する合成手段と
    を含むことを特徴とする映像処理装置。
  2. 前記第1の画像は、前記映像信号の本編の画像であり、
    前記第2の画像は、コマーシャルの画像である
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像処理装置。
  3. 前記映像信号から、前記第2の画像を検出する画像検出手段をさらに含み、
    前記第1の記憶制御手段は、前記画像検出手段での前記第2の画像の検出の結果に基づいて、前記映像信号のうちの前記第1の画像の記憶を制御し、
    前記第2の記憶制御手段は、前記画像検出手段での前記第2の画像の検出の結果に基づいて、前記映像信号のうちの前記第2の画像の記憶を制御し、
    前記判定手段は、前記画像検出手段での前記第2の画像の検出の結果に基づいて、前記第2の画像を表示すべき区間であるか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像処理装置。
  4. 前記映像信号における前記第1の画像および前記第2の画像の少なくとも一方の配置を示す配置情報の受信を制御する受信制御手段をさらに含み、
    前記第1の記憶制御手段は、前記配置情報に基づいて、前記映像信号のうちの前記第1の画像の記憶を制御し、
    前記第2の記憶制御手段は、前記配置情報に基づいて、前記映像信号のうちの前記第2の画像の記憶を制御し、
    前記判定手段は、前記配置情報に基づいて、前記第2の画像を表示すべき区間であるか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像処理装置。
  5. 前記第2の画像を縮小する縮小手段をさらに含み、
    前記第2の記憶制御手段は、縮小された前記第2の画像の記憶を制御し、
    前記合成手段は、記憶されている前記第1の画像と縮小された前記第2の画像とを合成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像処理装置。
  6. 前記第1の画像を縮小する第1の縮小手段と、
    前記第2の画像を縮小する第2の縮小手段と
    をさらに含み、
    前記第1の記憶制御手段は、縮小された前記第1の画像の記憶を制御し、
    前記第2の記憶制御手段は、縮小された前記第2の画像の記憶を制御し、
    前記合成手段は、記憶されている、縮小された前記第1の画像と縮小された前記第2の画像とを合成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像処理装置。
  7. 前記判定手段は、前記第2の領域に前記第2の画像を時間的に繰り返して表示させるように、前記映像信号における前記第1の画像および前記第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、前記第2の画像を表示すべき区間であるか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像処理装置。
  8. 前記合成手段は、前記画面上の複数の前記第2の領域に前記第2の画像を表示させるように、記憶されている前記第1の画像と前記第2の画像とを合成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像処理装置。
  9. 前記合成手段は、前記画面の横方向の中心に、横方向の中心が一致するか、または前記画面の縦方向の中心に、縦方向の中心が一致する前記第1の領域に前記第1の画像を表示させるように、記憶されている前記第1の画像と前記第2の画像とを合成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像処理装置。
  10. 前記映像信号を記録する記録手段をさらに含み、
    前記第1の記憶制御手段は、前記記録手段から読み出された前記映像信号のうちの前記第1の画像の記憶を制御し、
    前記第2の記憶制御手段は、前記記録手段から読み出された前記映像信号のうちの前記第2の画像の記憶を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像処理装置。
  11. 前記合成手段で合成された前記第1の画像と前記第2の画像とからなる前記映像信号を記録する記録手段をさらに含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像処理装置。
  12. 第1の画像に第2の画像が時間を区切って挿入されている映像信号における前記第1の画像および前記第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、前記映像信号のうちの前記第1の画像の記憶を制御する第1の記憶制御ステップと、
    前記映像信号における前記第1の画像および前記第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、前記映像信号のうちの前記第2の画像の記憶を制御する第2の記憶制御ステップと、
    前記映像信号における前記第1の画像および前記第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、前記第2の画像を表示すべき区間であるか否かを判定する判定ステップと、
    画面上の第1の領域に時間的に連続するように前記第1の画像を表示させると共に、前記第2の画像を表示すべき区間であると判定された場合、前記画面上の第2の領域に前記第2の画像を表示させるように、記憶されている前記第1の画像と前記第2の画像とを合成する合成ステップと
    を含むことを特徴とする映像処理方法。
  13. 第1の画像に第2の画像が時間を区切って挿入されている映像信号における前記第1の画像および前記第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、前記映像信号のうちの前記第1の画像の記憶を制御する第1の記憶制御ステップと、
    前記映像信号における前記第1の画像および前記第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、前記映像信号のうちの前記第2の画像の記憶を制御する第2の記憶制御ステップと、
    前記映像信号における前記第1の画像および前記第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、前記第2の画像を表示すべき区間であるか否かを判定する判定ステップと、
    画面上の第1の領域に時間的に連続するように前記第1の画像を表示させると共に、前記第2の画像を表示すべき区間であると判定された場合、前記画面上の第2の領域に前記第2の画像を表示させるように、記憶されている前記第1の画像と前記第2の画像とを合成する合成ステップと
    を含むことを特徴とする映像処理をコンピュータに実行させるプログラムが記録されている記録媒体。
  14. 第1の画像に第2の画像が時間を区切って挿入されている映像信号における前記第1の画像および前記第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、前記映像信号のうちの前記第1の画像の記憶を制御する第1の記憶制御ステップと、
    前記映像信号における前記第1の画像および前記第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、前記映像信号のうちの前記第2の画像の記憶を制御する第2の記憶制御ステップと、
    前記映像信号における前記第1の画像および前記第2の画像の少なくとも一方の配置に基づいて、前記第2の画像を表示すべき区間であるか否かを判定する判定ステップと、
    画面上の第1の領域に時間的に連続するように前記第1の画像を表示させると共に、前記第2の画像を表示すべき区間であると判定された場合、前記画面上の第2の領域に前記第2の画像を表示させるように、記憶されている前記第1の画像と前記第2の画像とを合成する合成ステップと
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  15. 第1の画像に、1または連続している複数の第2の画像が時間を区切って挿入されている映像信号における前記第2の画像の配置に基づいて、前記映像信号のうちの前記第1の画像の記憶を制御する第1の記憶制御手段と、
    前記映像信号における前記第2の画像の配置に基づいて、前記映像信号のうちの前記第2の画像の記憶を制御する第2の記憶制御手段と、
    前記映像信号における前記第2の画像の配置に基づいて、前記映像信号において前記第1の画像の個々の区切りに挿入されている数以下の前記第2の画像が前記第1の画像を時間を区切って配置されるように、記憶されている前記第1の画像および前記第2の画像のいずれか一方を選択することにより、前記第1の画像と前記第2の画像とを合成する合成手段と
    を含むことを特徴とする映像処理装置。
  16. 前記第1の画像は、前記映像信号の本編の画像であり、
    前記第2の画像は、コマーシャルの画像である
    ことを特徴とする請求項15に記載の映像処理装置。
  17. 前記映像信号から、前記第2の画像を検出する画像検出手段をさらに含み、
    前記第1の記憶制御手段は、前記画像検出手段での前記第2の画像の検出の結果に基づいて、前記映像信号のうちの前記第1の画像の記憶を制御し、
    前記第2の記憶制御手段は、前記画像検出手段での前記第2の画像の検出の結果に基づいて、前記映像信号のうちの前記第2の画像の記憶を制御し、
    前記合成手段は、前記画像検出手段での前記第2の画像の検出の結果に基づいて、記憶されている前記第1の画像および前記第2の画像のいずれか一方を選択することにより、前記第1の画像と前記第2の画像とを合成する
    ことを特徴とする請求項15に記載の映像処理装置。
  18. 前記映像信号における前記第2の画像の配置を示す配置情報の受信を制御する受信制御手段をさらに含み、
    前記第1の記憶制御手段は、前記配置情報に基づいて、前記映像信号のうちの前記第1の画像の記憶を制御し、
    前記第2の記憶制御手段は、前記配置情報に基づいて、前記映像信号のうちの前記第2の画像の記憶を制御し、
    前記合成手段は、前記配置情報に基づいて、記憶されている前記第1の画像および前記第2の画像のいずれか一方を選択することにより、前記第1の画像と前記第2の画像とを合成する
    ことを特徴とする請求項15に記載の映像処理装置。
  19. 第1の画像に、1または連続している複数の第2の画像が時間を区切って挿入されている映像信号における前記第2の画像の配置に基づいて、前記映像信号のうちの前記第1の画像の記憶を制御する第1の記憶制御ステップと、
    前記映像信号における前記第2の画像の配置に基づいて、前記映像信号のうちの前記第2の画像の記憶を制御する第2の記憶制御ステップと、
    前記映像信号における前記第2の画像の配置に基づいて、前記映像信号において前記第1の画像の個々の区切りに挿入されている数以下の前記第2の画像が前記第1の画像を時間を区切って配置されるように、記憶されている前記第1の画像および前記第2の画像のいずれか一方を選択することにより、前記第1の画像と前記第2の画像とを合成する合成ステップと
    を含むことを特徴とする映像処理方法。
  20. 第1の画像に、1または連続している複数の第2の画像が時間を区切って挿入されている映像信号における前記第2の画像の配置に基づいて、前記映像信号のうちの前記第1の画像の記憶を制御する第1の記憶制御ステップと、
    前記映像信号における前記第2の画像の配置に基づいて、前記映像信号のうちの前記第2の画像の記憶を制御する第2の記憶制御ステップと、
    前記映像信号における前記第2の画像の配置に基づいて、前記映像信号において前記第1の画像の個々の区切りに挿入されている数以下の前記第2の画像が前記第1の画像を時間を区切って配置されるように、記憶されている前記第1の画像および前記第2の画像のいずれか一方を選択することにより、前記第1の画像と前記第2の画像とを合成する合成ステップと
    を含むことを特徴とする映像処理をコンピュータに実行させるプログラムが記録されている記録媒体。
  21. 第1の画像に、1または連続している複数の第2の画像が時間を区切って挿入されている映像信号における前記第2の画像の配置に基づいて、前記映像信号のうちの前記第1の画像の記憶を制御する第1の記憶制御ステップと、
    前記映像信号における前記第2の画像の配置に基づいて、前記映像信号のうちの前記第2の画像の記憶を制御する第2の記憶制御ステップと、
    前記映像信号における前記第2の画像の配置に基づいて、前記映像信号において前記第1の画像の個々の区切りに挿入されている数以下の前記第2の画像が前記第1の画像を時間を区切って配置されるように、記憶されている前記第1の画像および前記第2の画像のいずれか一方を選択することにより、前記第1の画像と前記第2の画像とを合成する合成ステップと
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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