JP2004336393A - 画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成により、複数の原稿のうち、少なくとも一部の原稿が傾斜していても、当該原稿の傾斜を修正して、すべての原稿が整列した一つの画像データを生成するようにした画像処理装置を提供する。
【解決手段】原稿台上に並べられた複数の原稿21を一つの画像として取り込んで、全体として一つの画像データを生成する画像処理装置10であって、原稿台上の原稿の画像を、画像取り込み手段11により取り込んで、その画像から輪郭抽出手段12により各原稿の輪郭を抽出し、抽出された各原稿の輪郭の傾斜角度を傾斜検出手段13により検出して、検出された傾斜角度に基づいて傾斜修正手段14により各原稿の画像の傾きを修正し、修正された各原稿の画像を画像生成手段15により合成して、一つの画像データを生成するように、画像処理装置10を構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】原稿台上に並べられた複数の原稿21を一つの画像として取り込んで、全体として一つの画像データを生成する画像処理装置10であって、原稿台上の原稿の画像を、画像取り込み手段11により取り込んで、その画像から輪郭抽出手段12により各原稿の輪郭を抽出し、抽出された各原稿の輪郭の傾斜角度を傾斜検出手段13により検出して、検出された傾斜角度に基づいて傾斜修正手段14により各原稿の画像の傾きを修正し、修正された各原稿の画像を画像生成手段15により合成して、一つの画像データを生成するように、画像処理装置10を構成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の原稿を並べて画像を取り込んで全体として一つの画像データを生成するための技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、スキャナ等において、原稿台上に原稿をセットして、画像読取手段によって画像を取り込んで、画像データを生成する場合、原稿が原稿台に対して斜めにずれてしまうことがある。
このような場合、例えば特許文献1に開示された画像処理装置によれば、原稿の傾斜角度を検出して、生成した画像を画像処理によって補正することにより、上記傾斜を修正した画像データを生成するようにしている。
【0003】
その際、画像から原稿の輪郭を抽出して、この輪郭に基づいて原稿の傾斜角度を検出し、この検出した傾斜角度に基づいて、原稿の傾斜を修正するようにしている。
そして、このように修正した画像データを、記憶装置に格納し、あるいは印刷出力するようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−191026号
【0005】
これに対して、例えば原稿台上に複数の原稿を並べて画像を取り込むことにより、全体として一つの画像データを生成するような場合、例えばA4サイズの原稿台に、それより小さい例えば名刺やL版サイズの写真等の複数の原稿を並べて画像を取り込んで、一つの画像データを生成するような場合、個々の原稿をそれぞれ原稿台の原稿読取枠に沿って整列して並べることが望ましい。
しかしながら、このような場合に、原稿台上にてすべての原稿をそれぞれ正確に整列させることは困難であり、そのうちのいくつかの原稿が原稿台の原稿読取枠に対して傾斜してしまうことがある。
【0006】
このような場合、取り込んだ画像のうち、傾斜した原稿のみを、その傾斜角度に対応して修正することが望ましいが、前述した画像処理装置においては、複数の原稿を全体として一つの画像として取り込むような場合を想定していない。
このため、上記画像処理装置においては、取り込んだ画像の一部分のみに関して、傾斜角度の修正を行なうことはできなかった。
【0007】
そこで、本発明の課題は、簡単な構成により、複数の原稿のうち、少なくとも一部の原稿が傾斜していても、当該原稿の傾斜を修正して、すべての原稿が整列した一つの画像データを生成することができるようにした、画像処理装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明では、複数の原稿を並べて取り込んだ全体の画像から、各原稿の輪郭を抽出して、各輪郭からそれぞれの原稿の傾斜角度を検出して、全体の画像のうち、各原稿の領域の傾斜を修正して、一つの画像データを生成するようにした。
【0009】
即ち、本発明の画像処理装置では、原稿台上に並べられた複数の原稿を一つの画像として取り込んで、全体として一つの画像データを生成する画像処理装置であって、原稿台上の原稿の画像を取り込む画像取り込み手段と、画像取り込み手段により取り込んだ画像から、各原稿の輪郭を抽出する輪郭抽出手段と、輪郭抽出手段により抽出された各原稿の輪郭の傾斜角度を検出する傾斜検出手段と、傾斜検出手段により検出された傾斜角度に基づいて、各原稿の画像の傾きを修正する傾斜修正手段と、傾斜修正手段により修正された各原稿の画像を一つに合成して、一つの画像データを生成する画像生成手段と、を含んでいることを特徴とする。
【0010】
この構成によれば、画像取り込み手段により取り込んだ複数の原稿の画像から、輪郭抽出手段によって各原稿の輪郭を抽出して、傾斜検出手段により各原稿の輪郭の傾斜角度を検出する。
そして、この傾斜角度に基づいて、傾斜修正手段によって各原稿の画像の傾きを修正した後、画像生成手段によって、すべての原稿の画像を一つの画像として合成して、この画像から一つの画像データを生成する。
【0011】
これにより、原稿台上に並べられた複数の原稿がすべて整列していなくても、各原稿の傾斜を修正して、一つの画像に合成することによって、すべての原稿が整列した状態の一つの画像データを得ることができる。
従って、複数の原稿を一つの画像に纒めて画像データを生成する場合に、ユーザは、原稿台上にて、各原稿を原稿台の原稿読取枠に沿って正確に整列させなくても、各原稿がそれぞれ整列した状態の画像データを生成することができる。これにより、ユーザは、個々の原稿の正確な整列を行なうことなく、容易に且つより短い時間で、多量の原稿から、各原稿が正確に整列した状態の画像データを生成することが可能になる。
【0012】
また、本発明の画像処理装置では、上記画像生成手段が、各原稿の画像を一つに合成する際に、各原稿の位置を、その所定の角部を基準として、画像の合成を行なうことを特徴とする。
更に、本発明の画像処理装置では、上記画像生成手段が、各原稿の画像を一つに合成する際に、各原稿の位置を、その中心点を基準として、画像の合成を行なうことを特徴とする。
【0013】
この構成によれば、画像取り込み手段により取り込んだ画像における各原稿の所定の角部または中心点を基準として、画像の合成を行なうことができる。
【0014】
また、本発明の画像処理装置では、上記画像生成手段が、各原稿の画像を一つに合成する際に、取り込んだ画像における各原稿の位置を基準として、画像の合成を行なうことを特徴とする。
【0015】
この構成によれば、画像取り込み手段により取り込んだ画像における各原稿の位置を基準として、即ち原稿台上にセットされた各原稿の元の位置を基準として、画像の合成を行なうことができる。
【0016】
また、本発明の画像処理装置では、上記画像生成手段が、各原稿の画像を一つに合成する際に、合成画面上にて各原稿の位置を均等に割り付けて、画像の合成を行なうことを特徴とする。
【0017】
この構成によれば、画像取り込み手段により取り込んだ画像における各原稿の位置ではなく、画像データの画面上にて、各原稿を所謂均等割り付けすることにより、全体としてバランスの良い原稿配置とした画像の合成を行なうことができる。
【0018】
更に、本発明の画像処理装置では、上記画像取り込み手段が、輪郭抽出手段が各原稿の輪郭を抽出するための画像として、低解像度の画像を取り込むと共に、傾斜修正手段が傾きを修正するための画像として、高解像度の画像を取り込むことを特徴とする。
【0019】
この構成によれば、傾斜検出手段による各原稿の傾斜角度の検出には、低解像度の画像を利用することにより、その処理情報量を低減して、処理時間の短縮を図ると共に、実際に傾斜修正手段が傾きを修正する際には、高解像度の画像を利用することにより、高解像度の画像データを生成することが可能になる。
【0020】
このようにして、本発明による画像処理装置によれば、例えば名刺やL版の写真等の複数の原稿を、一つの画像に纒めて画像データを生成して、印刷したり保存するような場合に、ユーザは、原稿台上にて、各原稿を原稿台の原稿読取枠に沿って正確に整列させなくても、各原稿が整列した画像データを生成することができる。
従って、ユーザは、個々の原稿の正確な整列にあまり注意を払わなくても、容易に且つより短い時間で、多量の原稿から、各原稿がそれぞれ正確に整列した状態の画像データを生成することが可能になる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図面を参照して、本発明の実施の形態に係る画像処理装置について説明する。尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0022】
図1は、本発明を適用した画像処理装置の一実施形態の構成を示している。
図1において、画像処理装置10は、画像取り込み手段11と、輪郭抽出手段12と、傾斜検出手段13と、傾斜修正手段14と、画像生成手段15と、から構成されている。
【0023】
上記画像取り込み手段11は、例えば公知のスキャナ機能を実現するものであって、図示しない原稿台上に載置された原稿の画像を取り込んで、画像信号として出力するように構成されており、この場合、原稿台上並べられた複数の原稿を全体として一つの画像として取り込むようになっている。
【0024】
ここで、画像取り込み手段11は、その画像取り込みの際の解像度に関して、低解像度と高解像度に切り替えることができるようになっている。
そして、画像取り込み手段11は、低解像度の画像を取り込んで、次に説明する輪郭抽出手段12に出力すると共に、高解像度の画像を取り込んで、傾斜修正手段14に出力するようになっている。
【0025】
上記輪郭抽出手段12は、画像取り込み手段11により取り込まれた低解像度の画像から、画像処理によって、各原稿の輪郭(例えば四隅の座標位置)を抽出し、この輪郭を傾斜検出手段13に対して出力するようになっている。
【0026】
上記傾斜検出手段13は、上記輪郭抽出手段12により抽出された各原稿の輪郭から、画像処理によって、その傾斜角度(例えば一つの辺の傾き)を検出し、この傾斜角度を傾斜修正手段14に対して出力するようになっている。
【0027】
尚、上述した輪郭抽出手段12及び傾斜検出手段13は、一体に構成されていてもよく、その場合、各原稿の輪郭抽出と傾斜角度の検出が連続して行なわれる。
【0028】
上記傾斜修正手段14は、上記傾斜検出手段13で検出された各原稿の傾斜角度に基づいて、画像取り込み手段11からの高解像度の画像から、画像処理によって、各原稿の画像の傾きを修正し、画像生成手段15に対して出力するように構成されている。
【0029】
上記画像生成手段15は、上記傾斜修正手段14で傾きを修正された各原稿の画像を一つに合成して、全体として一つの画像データを生成し、出力するようになっている。
その際、画像生成手段15は、画像取り込み手段11により取り込んだ画像における各原稿の位置を基準としてオリジナル配置モードと、画像データにおける画面上にて各原稿が縦方向及び横方向に均等に配置された均等配置モードと、を切り替えることができるようになっており、何れかの配置モードに基づいて、各原稿の画像の合成を行なうようになっている。
【0030】
本発明実施形態による画像処理装置10は、以上のように構成されており、以下のように動作する。
即ち、オリジナル配置モードにて画像データの生成を行なう場合について、図2のフローチャートを参照して説明する。
【0031】
図2において、ステップA1にて、ユーザが画像処理装置10の図示しない原稿台上にて、図3に示すように、複数(図示の場合、8枚)の原稿21を適宜に並べて配置する。ここで、各原稿21は、原稿台上にて、横方向にN個,縦方向にM個並んでいるものとする。
そして、ステップA2にて、画像取り込み手段11が、原稿台上の複数の原稿を、全体として一つの画像として取り込む(プレスキャン)。その際、画像の取り込みは、低解像度で行なわれる。
【0032】
続いて、ステップA3にて、輪郭抽出手段12が、画像取り込み手段11により取り込んだ画像に関して、画像処理により二値化して、領域判定処理により、各原稿の輪郭即ち領域(例えば左上隅の座標位置,大きさ)を抽出する。
その後、ステップA4にて、傾斜検出手段13が、輪郭抽出手段12により抽出された各原稿の領域に基づいて、例えば上辺の傾斜角度を検出する。
【0033】
続いて、上記各原稿の領域について、順次に合成の際の配置位置を決定する。
即ち、ステップA5にて、各原稿の領域の縦方向位置i=0とし、ステップA6にて、i<Mを判定し、i<Mであれば、ステップA7にて、各原稿の領域の横方向位置j=0とし、ステップA8にてj<N−1を判定する。ここで、j<N−1でなければ、ステップA9にて、i=i+1として、ステップA6に戻る。
【0034】
ステップA8にて、j<N−1であれば、ステップA10にて、領域(i,j)の左上隅のx座標xに対して、x=x+(領域(i,j)の幅)を演算して、ステップA11にて、このxを領域(i,j+1)の左上隅のx座標x0と比較する。
そしてx<x0でない場合には、ステップA12にて、領域(i,j+1)のx座標x0をx+n(nは、x≧x0となるように前もって決められた適宜の大きさ)を演算する。これにより、領域(i,j)が隣接する領域(i,j+1)と重なりあってしまう場合に、上記nにより領域間の余白を適宜に調整することにより、領域の重なり合いを排除する。
その後、またはステップA11にてx<x0の場合には、ステップA13にて、j=j+1として、ステップA8に戻る。
【0035】
ここで、ステップA6にて、i=Mである場合には、ステップA14にて、j=0として、ステップA15にて、j<Nを判定し、j<Nであれば、ステップA16にて、i<M−1を判定する。ここで、i<M−1でなければ、ステップA17にて、j=j+1として、ステップA15に戻る。
【0036】
ステップA16にて、i<M−1であれば、ステップA18にて、領域(i,j)の左上隅のy座標yに対して、y=y+(領域(i,j)の高さ)を演算して、ステップA19にて、このyを領域(i+1,j)の左上隅のy座標y0と比較する。
そしてy<y0でない場合には、ステップA20にて、領域(i+1,j)のy座標y0をy+m(mは、y≧y0となるような適宜の大きさ)を演算する。その後、またはステップA19にてy<y0の場合には、ステップA21にて、i=i+1として、ステップA16に戻る。
【0037】
ここで、ステップA15にて、j=Nである場合には、ステップA22にて、ステップA11またはA12そしてステップA19またはA20それぞれ算出した各領域(i,j)の左上隅のx座標及びy座標を決定して、ステップA23にて、画像取り込み手段11による高解像度の画像取り込み(本スキャン)を行なって、傾斜修正手段14により各原稿の画像の傾きを修正し、画像生成手段15により、修正された各原稿の画像を一つの画像として合成して、全体として一つの画像データを出力する。
以上で、オリジナル配置モードでの画像データの生成の処理が完了する。ここで、生成された画像データは、その画面上にて、図4に示すように、各原稿の画像が互いに正確に整列した状態にある。そして、各原稿の画像位置は、原稿台上に並べられた各原稿のオリジナルの位置に基づいて優先的に決定されると共に、各原稿が傾きの修正により重なりあってしまう場合には、適宜に余白を入れることにより、各原稿の重なり合いを防止することができる。
【0038】
次に、均等配置モードにて画像データの生成を行なう場合について、図5のフローチャートを参照して説明する。
図5において、ステップB1にて、ユーザが画像処理装置10の図示しない原稿台上にて、複数の原稿を適宜に並べて配置する。ここで、各原稿21は、原稿台上にて、横方向にN個,縦方向にM個並んでいるものとする。
そして、ステップB2にて、画像取り込み手段11が、原稿台上の複数の原稿を、全体として一つの画像として取り込む(プレスキャン)。その際、画像の取り込みは、低解像度で行なわれる。
【0039】
続いて、ステップB3にて、輪郭抽出手段12が、画像取り込み手段11により取り込んだ画像に関して、画像処理により二値化して、領域判定処理により、各原稿の輪郭即ち領域(例えば左上隅の座標位置,大きさ)及び領域数を抽出する。
その後、ステップB4にて、傾斜検出手段13が、輪郭抽出手段12により抽出された各原稿の領域に基づいて、例えば上辺の傾斜角度を検出する。
【0040】
続いて、上記各原稿の領域について、順次に合成の際の配置位置を決定する。
即ち、ステップB5にて、H=0,a=1として、ステップB6にて、aが縦方向の領域数Mか否かを判定し、aが縦方向の領域数Mでなければ、ステップB7にて、H=H+(領域の高さ),a=a+1として、ステップB6に戻る。これにより、各領域の縦方向の高さの合計Hが求められる。
そして、ステップB6にて、aが縦方向の領域数Mであれば、ステップB8にて、W=0,b=1として、ステップB9にて、bが横方向の領域数Nか否かを判定し、bが横方向の領域数Nでなければ、ステップB10にて、W=W+(領域の幅),b=b+1として、ステップB9に戻る。これにより、各領域の横方向の幅の合計Wが求められる。
【0041】
ここで、ステップB9にて、bが横方向の領域数Nであれば、ステップB11にて、画像データの画面における高さ(出力高さ)から上記高さHを減算して、縦方向の余白総量hを算出し、また出力幅から上記幅Wを減算して、横方向の余白総量wを算出する。
次に、ステップB12にて、縦方向及び横方向の余白総量h,wを、それぞれ(M+1)及び(N+1)で除算して、縦方向及び横方向の各領域間の個々の余白量h1,w1を算出する。
【0042】
続いて、ステップB13にて、座標(x,y)のx=0,y=0とし、領域の縦方向位置i=0とし、ステップB14にて、i<Mを判定し、i<Mであれば、ステップB15にて、x=x+h1とし、続いてステップB16にて、j=0として、ステップB17にて、j<Nを判定する。
そして、ステップB18にて、j<Nであれば、y=y+w1とし、続いてステップB19にて、当該領域(i,j)の左上隅の座標を(x,y)とし、さらにステップB20にて、y=y+(領域(i,j)の幅),j=j+1として、ステップB17に戻る。
ここで、上記ステップB17にて、j=Nであれば、ステップB21にて、x=x+(領域(i,j)の高さ),i=i+1として、ステップB14に戻る。
【0043】
また、上記ステップB14にて、i=Mであれば、ステップB22にて、ステップB19でそれぞれ算出した各領域(i,j)の左上隅のx座標及びy座標を決定して、ステップB23にて、画像取り込み手段11による高解像度の画像取り込み(本スキャン)を行なって、傾斜修正手段14により各原稿の画像の傾きを修正し、画像生成手段15により、修正された各原稿の画像を一つの画像として合成して、全体として一つの画像データを出力する。
以上で、均等配置モードでの画像データの生成の処理が完了する。
【0044】
上述した実施形態においては、画像生成手段15は、全体として一つの画像データを生成して単に出力するようになっているが、出力された画像データは、例えば記憶手段に格納されたり、印刷装置により印刷出力されたり、あるいはネットワークを介して適宜の箇所に送信されるようにしてもよい。
また、上述した実施形態においては、各原稿の傾斜の検出のために、画像取り込み手段11が低解像度の画像を取り込むと共に、各原稿の傾斜の修正のために、画像取り込み手段11が高解像度の画像を取り込むように構成されているが、これに限らず、各原稿の傾斜の検出のために、画像取り込み手段11が高解像度の画像を取り込むようにしてもよい。この場合、取り込んだ高解像度の画像を一時的に記憶手段等に格納しておく必要があるが、画像取り込み手段11による画像取り込みが一回で済むことになる。
さらに、上述した実施形態においては、各原稿の傾きの修正及び配置は、各原稿の左上隅の座標を基準として、行なわれるようになっているが、これに限らず、各原稿の他の隅や中心の座標を基準として行なわれるようにしてもよいことは明らかである。
【0045】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、画像取り込み手段により取り込んだ複数の原稿の画像から、輪郭抽出手段によって各原稿の輪郭を抽出して、傾斜検出手段により各原稿の輪郭の傾斜角度を検出する。
そして、この傾斜角度に基づいて、傾斜修正手段によって各原稿の画像の傾きを修正した後、画像生成手段によって、すべての原稿の画像を一つの画像として合成して、この画像から一つの画像データを生成する。
【0046】
これにより、原稿台上に並べられた複数の原稿がすべて整列していなくても、各原稿の傾斜を修正して、一つの画像に合成することによって、すべての原稿が整列した状態の一つの画像データを得ることができる。
従って、複数の原稿を一つの画像に纒めて画像データを生成する場合に、ユーザは、原稿台上にて、各原稿を原稿台の原稿読取枠に沿って正確に整列させなくても、各原稿がそれぞれ整列した状態の画像データを生成することができる。これにより、ユーザは、個々の原稿の正確な整列を行なうことなく、容易に且つより短い時間で、多量の原稿から、各原稿が正確に整列した状態の画像データを生成することが可能になる。
【0047】
このようにして、本発明による画像処理装置によれば、簡単な構成により、複数の原稿のうち、少なくとも一部の原稿が傾斜していても、当該原稿の傾斜を修正して、すべての原稿が整列した一つの画像データを生成することができる、極めて優れた画像処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像処理装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の画像処理装置におけるオリジナル配置モードによる画像生成を示すフローチャートである。
【図3】図1の画像処理装置における原稿台上に並べられた原稿を示す概略図である。
【図4】図1の画像処理装置により各原稿の傾きを修正した画像データの画面を示す概略図である。
【図5】図1の画像処理装置における均等配置モードによる画像生成を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 画像処理装置、 11 画像取り込み手段、
12 輪郭抽出手段、 13 傾斜検出手段、 14 傾斜修正手段、
15 画像生成手段、 21 原稿
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の原稿を並べて画像を取り込んで全体として一つの画像データを生成するための技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、スキャナ等において、原稿台上に原稿をセットして、画像読取手段によって画像を取り込んで、画像データを生成する場合、原稿が原稿台に対して斜めにずれてしまうことがある。
このような場合、例えば特許文献1に開示された画像処理装置によれば、原稿の傾斜角度を検出して、生成した画像を画像処理によって補正することにより、上記傾斜を修正した画像データを生成するようにしている。
【0003】
その際、画像から原稿の輪郭を抽出して、この輪郭に基づいて原稿の傾斜角度を検出し、この検出した傾斜角度に基づいて、原稿の傾斜を修正するようにしている。
そして、このように修正した画像データを、記憶装置に格納し、あるいは印刷出力するようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−191026号
【0005】
これに対して、例えば原稿台上に複数の原稿を並べて画像を取り込むことにより、全体として一つの画像データを生成するような場合、例えばA4サイズの原稿台に、それより小さい例えば名刺やL版サイズの写真等の複数の原稿を並べて画像を取り込んで、一つの画像データを生成するような場合、個々の原稿をそれぞれ原稿台の原稿読取枠に沿って整列して並べることが望ましい。
しかしながら、このような場合に、原稿台上にてすべての原稿をそれぞれ正確に整列させることは困難であり、そのうちのいくつかの原稿が原稿台の原稿読取枠に対して傾斜してしまうことがある。
【0006】
このような場合、取り込んだ画像のうち、傾斜した原稿のみを、その傾斜角度に対応して修正することが望ましいが、前述した画像処理装置においては、複数の原稿を全体として一つの画像として取り込むような場合を想定していない。
このため、上記画像処理装置においては、取り込んだ画像の一部分のみに関して、傾斜角度の修正を行なうことはできなかった。
【0007】
そこで、本発明の課題は、簡単な構成により、複数の原稿のうち、少なくとも一部の原稿が傾斜していても、当該原稿の傾斜を修正して、すべての原稿が整列した一つの画像データを生成することができるようにした、画像処理装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明では、複数の原稿を並べて取り込んだ全体の画像から、各原稿の輪郭を抽出して、各輪郭からそれぞれの原稿の傾斜角度を検出して、全体の画像のうち、各原稿の領域の傾斜を修正して、一つの画像データを生成するようにした。
【0009】
即ち、本発明の画像処理装置では、原稿台上に並べられた複数の原稿を一つの画像として取り込んで、全体として一つの画像データを生成する画像処理装置であって、原稿台上の原稿の画像を取り込む画像取り込み手段と、画像取り込み手段により取り込んだ画像から、各原稿の輪郭を抽出する輪郭抽出手段と、輪郭抽出手段により抽出された各原稿の輪郭の傾斜角度を検出する傾斜検出手段と、傾斜検出手段により検出された傾斜角度に基づいて、各原稿の画像の傾きを修正する傾斜修正手段と、傾斜修正手段により修正された各原稿の画像を一つに合成して、一つの画像データを生成する画像生成手段と、を含んでいることを特徴とする。
【0010】
この構成によれば、画像取り込み手段により取り込んだ複数の原稿の画像から、輪郭抽出手段によって各原稿の輪郭を抽出して、傾斜検出手段により各原稿の輪郭の傾斜角度を検出する。
そして、この傾斜角度に基づいて、傾斜修正手段によって各原稿の画像の傾きを修正した後、画像生成手段によって、すべての原稿の画像を一つの画像として合成して、この画像から一つの画像データを生成する。
【0011】
これにより、原稿台上に並べられた複数の原稿がすべて整列していなくても、各原稿の傾斜を修正して、一つの画像に合成することによって、すべての原稿が整列した状態の一つの画像データを得ることができる。
従って、複数の原稿を一つの画像に纒めて画像データを生成する場合に、ユーザは、原稿台上にて、各原稿を原稿台の原稿読取枠に沿って正確に整列させなくても、各原稿がそれぞれ整列した状態の画像データを生成することができる。これにより、ユーザは、個々の原稿の正確な整列を行なうことなく、容易に且つより短い時間で、多量の原稿から、各原稿が正確に整列した状態の画像データを生成することが可能になる。
【0012】
また、本発明の画像処理装置では、上記画像生成手段が、各原稿の画像を一つに合成する際に、各原稿の位置を、その所定の角部を基準として、画像の合成を行なうことを特徴とする。
更に、本発明の画像処理装置では、上記画像生成手段が、各原稿の画像を一つに合成する際に、各原稿の位置を、その中心点を基準として、画像の合成を行なうことを特徴とする。
【0013】
この構成によれば、画像取り込み手段により取り込んだ画像における各原稿の所定の角部または中心点を基準として、画像の合成を行なうことができる。
【0014】
また、本発明の画像処理装置では、上記画像生成手段が、各原稿の画像を一つに合成する際に、取り込んだ画像における各原稿の位置を基準として、画像の合成を行なうことを特徴とする。
【0015】
この構成によれば、画像取り込み手段により取り込んだ画像における各原稿の位置を基準として、即ち原稿台上にセットされた各原稿の元の位置を基準として、画像の合成を行なうことができる。
【0016】
また、本発明の画像処理装置では、上記画像生成手段が、各原稿の画像を一つに合成する際に、合成画面上にて各原稿の位置を均等に割り付けて、画像の合成を行なうことを特徴とする。
【0017】
この構成によれば、画像取り込み手段により取り込んだ画像における各原稿の位置ではなく、画像データの画面上にて、各原稿を所謂均等割り付けすることにより、全体としてバランスの良い原稿配置とした画像の合成を行なうことができる。
【0018】
更に、本発明の画像処理装置では、上記画像取り込み手段が、輪郭抽出手段が各原稿の輪郭を抽出するための画像として、低解像度の画像を取り込むと共に、傾斜修正手段が傾きを修正するための画像として、高解像度の画像を取り込むことを特徴とする。
【0019】
この構成によれば、傾斜検出手段による各原稿の傾斜角度の検出には、低解像度の画像を利用することにより、その処理情報量を低減して、処理時間の短縮を図ると共に、実際に傾斜修正手段が傾きを修正する際には、高解像度の画像を利用することにより、高解像度の画像データを生成することが可能になる。
【0020】
このようにして、本発明による画像処理装置によれば、例えば名刺やL版の写真等の複数の原稿を、一つの画像に纒めて画像データを生成して、印刷したり保存するような場合に、ユーザは、原稿台上にて、各原稿を原稿台の原稿読取枠に沿って正確に整列させなくても、各原稿が整列した画像データを生成することができる。
従って、ユーザは、個々の原稿の正確な整列にあまり注意を払わなくても、容易に且つより短い時間で、多量の原稿から、各原稿がそれぞれ正確に整列した状態の画像データを生成することが可能になる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図面を参照して、本発明の実施の形態に係る画像処理装置について説明する。尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0022】
図1は、本発明を適用した画像処理装置の一実施形態の構成を示している。
図1において、画像処理装置10は、画像取り込み手段11と、輪郭抽出手段12と、傾斜検出手段13と、傾斜修正手段14と、画像生成手段15と、から構成されている。
【0023】
上記画像取り込み手段11は、例えば公知のスキャナ機能を実現するものであって、図示しない原稿台上に載置された原稿の画像を取り込んで、画像信号として出力するように構成されており、この場合、原稿台上並べられた複数の原稿を全体として一つの画像として取り込むようになっている。
【0024】
ここで、画像取り込み手段11は、その画像取り込みの際の解像度に関して、低解像度と高解像度に切り替えることができるようになっている。
そして、画像取り込み手段11は、低解像度の画像を取り込んで、次に説明する輪郭抽出手段12に出力すると共に、高解像度の画像を取り込んで、傾斜修正手段14に出力するようになっている。
【0025】
上記輪郭抽出手段12は、画像取り込み手段11により取り込まれた低解像度の画像から、画像処理によって、各原稿の輪郭(例えば四隅の座標位置)を抽出し、この輪郭を傾斜検出手段13に対して出力するようになっている。
【0026】
上記傾斜検出手段13は、上記輪郭抽出手段12により抽出された各原稿の輪郭から、画像処理によって、その傾斜角度(例えば一つの辺の傾き)を検出し、この傾斜角度を傾斜修正手段14に対して出力するようになっている。
【0027】
尚、上述した輪郭抽出手段12及び傾斜検出手段13は、一体に構成されていてもよく、その場合、各原稿の輪郭抽出と傾斜角度の検出が連続して行なわれる。
【0028】
上記傾斜修正手段14は、上記傾斜検出手段13で検出された各原稿の傾斜角度に基づいて、画像取り込み手段11からの高解像度の画像から、画像処理によって、各原稿の画像の傾きを修正し、画像生成手段15に対して出力するように構成されている。
【0029】
上記画像生成手段15は、上記傾斜修正手段14で傾きを修正された各原稿の画像を一つに合成して、全体として一つの画像データを生成し、出力するようになっている。
その際、画像生成手段15は、画像取り込み手段11により取り込んだ画像における各原稿の位置を基準としてオリジナル配置モードと、画像データにおける画面上にて各原稿が縦方向及び横方向に均等に配置された均等配置モードと、を切り替えることができるようになっており、何れかの配置モードに基づいて、各原稿の画像の合成を行なうようになっている。
【0030】
本発明実施形態による画像処理装置10は、以上のように構成されており、以下のように動作する。
即ち、オリジナル配置モードにて画像データの生成を行なう場合について、図2のフローチャートを参照して説明する。
【0031】
図2において、ステップA1にて、ユーザが画像処理装置10の図示しない原稿台上にて、図3に示すように、複数(図示の場合、8枚)の原稿21を適宜に並べて配置する。ここで、各原稿21は、原稿台上にて、横方向にN個,縦方向にM個並んでいるものとする。
そして、ステップA2にて、画像取り込み手段11が、原稿台上の複数の原稿を、全体として一つの画像として取り込む(プレスキャン)。その際、画像の取り込みは、低解像度で行なわれる。
【0032】
続いて、ステップA3にて、輪郭抽出手段12が、画像取り込み手段11により取り込んだ画像に関して、画像処理により二値化して、領域判定処理により、各原稿の輪郭即ち領域(例えば左上隅の座標位置,大きさ)を抽出する。
その後、ステップA4にて、傾斜検出手段13が、輪郭抽出手段12により抽出された各原稿の領域に基づいて、例えば上辺の傾斜角度を検出する。
【0033】
続いて、上記各原稿の領域について、順次に合成の際の配置位置を決定する。
即ち、ステップA5にて、各原稿の領域の縦方向位置i=0とし、ステップA6にて、i<Mを判定し、i<Mであれば、ステップA7にて、各原稿の領域の横方向位置j=0とし、ステップA8にてj<N−1を判定する。ここで、j<N−1でなければ、ステップA9にて、i=i+1として、ステップA6に戻る。
【0034】
ステップA8にて、j<N−1であれば、ステップA10にて、領域(i,j)の左上隅のx座標xに対して、x=x+(領域(i,j)の幅)を演算して、ステップA11にて、このxを領域(i,j+1)の左上隅のx座標x0と比較する。
そしてx<x0でない場合には、ステップA12にて、領域(i,j+1)のx座標x0をx+n(nは、x≧x0となるように前もって決められた適宜の大きさ)を演算する。これにより、領域(i,j)が隣接する領域(i,j+1)と重なりあってしまう場合に、上記nにより領域間の余白を適宜に調整することにより、領域の重なり合いを排除する。
その後、またはステップA11にてx<x0の場合には、ステップA13にて、j=j+1として、ステップA8に戻る。
【0035】
ここで、ステップA6にて、i=Mである場合には、ステップA14にて、j=0として、ステップA15にて、j<Nを判定し、j<Nであれば、ステップA16にて、i<M−1を判定する。ここで、i<M−1でなければ、ステップA17にて、j=j+1として、ステップA15に戻る。
【0036】
ステップA16にて、i<M−1であれば、ステップA18にて、領域(i,j)の左上隅のy座標yに対して、y=y+(領域(i,j)の高さ)を演算して、ステップA19にて、このyを領域(i+1,j)の左上隅のy座標y0と比較する。
そしてy<y0でない場合には、ステップA20にて、領域(i+1,j)のy座標y0をy+m(mは、y≧y0となるような適宜の大きさ)を演算する。その後、またはステップA19にてy<y0の場合には、ステップA21にて、i=i+1として、ステップA16に戻る。
【0037】
ここで、ステップA15にて、j=Nである場合には、ステップA22にて、ステップA11またはA12そしてステップA19またはA20それぞれ算出した各領域(i,j)の左上隅のx座標及びy座標を決定して、ステップA23にて、画像取り込み手段11による高解像度の画像取り込み(本スキャン)を行なって、傾斜修正手段14により各原稿の画像の傾きを修正し、画像生成手段15により、修正された各原稿の画像を一つの画像として合成して、全体として一つの画像データを出力する。
以上で、オリジナル配置モードでの画像データの生成の処理が完了する。ここで、生成された画像データは、その画面上にて、図4に示すように、各原稿の画像が互いに正確に整列した状態にある。そして、各原稿の画像位置は、原稿台上に並べられた各原稿のオリジナルの位置に基づいて優先的に決定されると共に、各原稿が傾きの修正により重なりあってしまう場合には、適宜に余白を入れることにより、各原稿の重なり合いを防止することができる。
【0038】
次に、均等配置モードにて画像データの生成を行なう場合について、図5のフローチャートを参照して説明する。
図5において、ステップB1にて、ユーザが画像処理装置10の図示しない原稿台上にて、複数の原稿を適宜に並べて配置する。ここで、各原稿21は、原稿台上にて、横方向にN個,縦方向にM個並んでいるものとする。
そして、ステップB2にて、画像取り込み手段11が、原稿台上の複数の原稿を、全体として一つの画像として取り込む(プレスキャン)。その際、画像の取り込みは、低解像度で行なわれる。
【0039】
続いて、ステップB3にて、輪郭抽出手段12が、画像取り込み手段11により取り込んだ画像に関して、画像処理により二値化して、領域判定処理により、各原稿の輪郭即ち領域(例えば左上隅の座標位置,大きさ)及び領域数を抽出する。
その後、ステップB4にて、傾斜検出手段13が、輪郭抽出手段12により抽出された各原稿の領域に基づいて、例えば上辺の傾斜角度を検出する。
【0040】
続いて、上記各原稿の領域について、順次に合成の際の配置位置を決定する。
即ち、ステップB5にて、H=0,a=1として、ステップB6にて、aが縦方向の領域数Mか否かを判定し、aが縦方向の領域数Mでなければ、ステップB7にて、H=H+(領域の高さ),a=a+1として、ステップB6に戻る。これにより、各領域の縦方向の高さの合計Hが求められる。
そして、ステップB6にて、aが縦方向の領域数Mであれば、ステップB8にて、W=0,b=1として、ステップB9にて、bが横方向の領域数Nか否かを判定し、bが横方向の領域数Nでなければ、ステップB10にて、W=W+(領域の幅),b=b+1として、ステップB9に戻る。これにより、各領域の横方向の幅の合計Wが求められる。
【0041】
ここで、ステップB9にて、bが横方向の領域数Nであれば、ステップB11にて、画像データの画面における高さ(出力高さ)から上記高さHを減算して、縦方向の余白総量hを算出し、また出力幅から上記幅Wを減算して、横方向の余白総量wを算出する。
次に、ステップB12にて、縦方向及び横方向の余白総量h,wを、それぞれ(M+1)及び(N+1)で除算して、縦方向及び横方向の各領域間の個々の余白量h1,w1を算出する。
【0042】
続いて、ステップB13にて、座標(x,y)のx=0,y=0とし、領域の縦方向位置i=0とし、ステップB14にて、i<Mを判定し、i<Mであれば、ステップB15にて、x=x+h1とし、続いてステップB16にて、j=0として、ステップB17にて、j<Nを判定する。
そして、ステップB18にて、j<Nであれば、y=y+w1とし、続いてステップB19にて、当該領域(i,j)の左上隅の座標を(x,y)とし、さらにステップB20にて、y=y+(領域(i,j)の幅),j=j+1として、ステップB17に戻る。
ここで、上記ステップB17にて、j=Nであれば、ステップB21にて、x=x+(領域(i,j)の高さ),i=i+1として、ステップB14に戻る。
【0043】
また、上記ステップB14にて、i=Mであれば、ステップB22にて、ステップB19でそれぞれ算出した各領域(i,j)の左上隅のx座標及びy座標を決定して、ステップB23にて、画像取り込み手段11による高解像度の画像取り込み(本スキャン)を行なって、傾斜修正手段14により各原稿の画像の傾きを修正し、画像生成手段15により、修正された各原稿の画像を一つの画像として合成して、全体として一つの画像データを出力する。
以上で、均等配置モードでの画像データの生成の処理が完了する。
【0044】
上述した実施形態においては、画像生成手段15は、全体として一つの画像データを生成して単に出力するようになっているが、出力された画像データは、例えば記憶手段に格納されたり、印刷装置により印刷出力されたり、あるいはネットワークを介して適宜の箇所に送信されるようにしてもよい。
また、上述した実施形態においては、各原稿の傾斜の検出のために、画像取り込み手段11が低解像度の画像を取り込むと共に、各原稿の傾斜の修正のために、画像取り込み手段11が高解像度の画像を取り込むように構成されているが、これに限らず、各原稿の傾斜の検出のために、画像取り込み手段11が高解像度の画像を取り込むようにしてもよい。この場合、取り込んだ高解像度の画像を一時的に記憶手段等に格納しておく必要があるが、画像取り込み手段11による画像取り込みが一回で済むことになる。
さらに、上述した実施形態においては、各原稿の傾きの修正及び配置は、各原稿の左上隅の座標を基準として、行なわれるようになっているが、これに限らず、各原稿の他の隅や中心の座標を基準として行なわれるようにしてもよいことは明らかである。
【0045】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、画像取り込み手段により取り込んだ複数の原稿の画像から、輪郭抽出手段によって各原稿の輪郭を抽出して、傾斜検出手段により各原稿の輪郭の傾斜角度を検出する。
そして、この傾斜角度に基づいて、傾斜修正手段によって各原稿の画像の傾きを修正した後、画像生成手段によって、すべての原稿の画像を一つの画像として合成して、この画像から一つの画像データを生成する。
【0046】
これにより、原稿台上に並べられた複数の原稿がすべて整列していなくても、各原稿の傾斜を修正して、一つの画像に合成することによって、すべての原稿が整列した状態の一つの画像データを得ることができる。
従って、複数の原稿を一つの画像に纒めて画像データを生成する場合に、ユーザは、原稿台上にて、各原稿を原稿台の原稿読取枠に沿って正確に整列させなくても、各原稿がそれぞれ整列した状態の画像データを生成することができる。これにより、ユーザは、個々の原稿の正確な整列を行なうことなく、容易に且つより短い時間で、多量の原稿から、各原稿が正確に整列した状態の画像データを生成することが可能になる。
【0047】
このようにして、本発明による画像処理装置によれば、簡単な構成により、複数の原稿のうち、少なくとも一部の原稿が傾斜していても、当該原稿の傾斜を修正して、すべての原稿が整列した一つの画像データを生成することができる、極めて優れた画像処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像処理装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の画像処理装置におけるオリジナル配置モードによる画像生成を示すフローチャートである。
【図3】図1の画像処理装置における原稿台上に並べられた原稿を示す概略図である。
【図4】図1の画像処理装置により各原稿の傾きを修正した画像データの画面を示す概略図である。
【図5】図1の画像処理装置における均等配置モードによる画像生成を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 画像処理装置、 11 画像取り込み手段、
12 輪郭抽出手段、 13 傾斜検出手段、 14 傾斜修正手段、
15 画像生成手段、 21 原稿
Claims (6)
- 原稿台上に並べられた複数の原稿を一つの画像として取り込んで、全体として一つの画像データを生成する画像処理装置であって、
原稿台上の原稿の画像を取り込む画像取り込み手段と、
画像取り込み手段により取り込んだ画像から、各原稿の輪郭を抽出する輪郭抽出手段と、
輪郭抽出手段により抽出された各原稿の輪郭の傾斜角度を検出する傾斜検出手段と、
傾斜検出手段により検出された傾斜角度に基づいて、各原稿の画像の傾きを修正する傾斜修正手段と、
傾斜修正手段により修正された各原稿の画像を一つに合成して、一つの画像データを生成する画像生成手段と、
を含んでいることを特徴とする、画像処理装置。 - 上記画像生成手段が、各原稿の画像を一つに合成する際に、各原稿の位置を、その所定の角部を基準として、画像の合成を行なうことを特徴とする、請求項1に記載の画像処理装置。
- 上記画像生成手段が、各原稿の画像を一つに合成する際に、各原稿の位置を、その中心点を基準として、画像の合成を行なうことを特徴とする、請求項1に記載の画像処理装置。
- 上記画像生成手段が、各原稿の画像を一つに合成する際に、取り込んだ画像における各原稿の位置を基準として、画像の合成を行なうことを特徴とする、請求項1から3の何れかに記載の画像処理装置。
- 上記画像生成手段が、各原稿の画像を一つに合成する際に、合成画面上にて各原稿の位置を均等に割り付けて、画像の合成を行なうことを特徴とする、請求項1から3の何れかに記載の画像処理装置。
- 上記画像取り込み手段が、輪郭抽出手段が各原稿の輪郭を抽出するための画像として、低解像度の画像を取り込むと共に、傾斜修正手段が傾きを修正するための画像として、高解像度の画像を取り込むことを特徴とする、請求項1から5の何れかに記載の画像処理装置。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007074089A (ja) * | 2005-09-05 | 2007-03-22 | Sharp Corp | 画像処理装置 |
US8164797B2 (en) * | 2006-05-24 | 2012-04-24 | Morpho | Process and device for digitising a document |
US8199337B2 (en) * | 2007-03-12 | 2012-06-12 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image reading device |
JP2017220891A (ja) * | 2016-06-10 | 2017-12-14 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像読取装置および画像形成装置 |
-
2003
- 2003-05-07 JP JP2003129632A patent/JP2004336393A/ja active Pending
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