JP2004336139A - Ip電話装置 - Google Patents
Ip電話装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004336139A JP2004336139A JP2003125484A JP2003125484A JP2004336139A JP 2004336139 A JP2004336139 A JP 2004336139A JP 2003125484 A JP2003125484 A JP 2003125484A JP 2003125484 A JP2003125484 A JP 2003125484A JP 2004336139 A JP2004336139 A JP 2004336139A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- extension
- extension terminal
- terminal
- telephone
- channel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】IP網と接続され、複数のIP内線端末を収容するIP電話装置において、IP電話装置に収容できるIP内線端末がPCMチャネルの数に制限されないIP電話装置を提供する。
【解決手段】IP網と接続され、複数のIP内線端末を収容するIP電話装置において、IP内線端末の通話サービス開始時にIP内線端末の通話サービスに用いる複数のPCMチャネルとIP内線端末とを動的に割り当て、該IP内線端末の通話サービス終了時に該IP内線端末に割り当てたPCMチャネルを開放する。
【選択図】 図1
【解決手段】IP網と接続され、複数のIP内線端末を収容するIP電話装置において、IP内線端末の通話サービス開始時にIP内線端末の通話サービスに用いる複数のPCMチャネルとIP内線端末とを動的に割り当て、該IP内線端末の通話サービス終了時に該IP内線端末に割り当てたPCMチャネルを開放する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のIP内線端末を収容するIP電話装置に関し、特に、各IP内線端末の通話サービス時に用いる複数のPCMチャネルを各IP内線端末に対して動的に割り当てるようにしたIP電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、コンピュータやネットワーク技術等の発展により、企業内にはデータ通信を行うLAN(Local Area Network)等のデータ通信ネットワークと電話通信を行う内線電話回線網の2つのネットワークが設けられている。
【0003】
そして、従来の内線電話回線網では、企業内にPBX(Private Branch Exchange:構内交換機)を設置して、内線同士の接続や内線と公衆網との接続等を効率的に管理している。
【0004】
ところで、インターネットの普及と、音声をIP(Internet Protocol)データに変換し、インターネット通信網(IP網)を介して安価に通信するVoIP(Voice Over IP)技術の発展に伴ない、IP網を介した電話通信を行う企業が増えてきている。
【0005】
従来の公衆網を介して音声通信を行う電話通信システムでは、音声をアナログ信号に変換する電話機を用いて、変換したアナログ信号を公衆網を経由して通信を行っていたが、VoIP技術を用いた電話通信システムでは、IP網を介して通信を行うために、音声をPCM信号に変換し、変換したPCM信号をIPパケット化してIP網を経由して通信を行う。
【0006】
また、最近では、音声をPCM信号に変換し、IPパケット化するインターネット電話機(IP電話機)が普及してきており、企業内に設置されたLAN等のデータ通信ネットワークに複数のIP電話機を接続してデータ通信と音声通信とを一つのネットワークで実現することが可能となっている。
【0007】
ここで、従来のPBXに対してLAN等のネットワークにIP電話機を含む音声通信の可能なコンピュータ等の機器を接続して、これらの機器の通信回線を管理、制御する装置をIP−PBX(Internet Protocol−Private Branch Exchange:IP構内交換機)という。
【0008】
このIP−PBXを企業内に設置し、複数のIP電話機を内線電話として用いることにより、従来のPBXを用いた内線電話と同様な電話サービスを低料金で提供することができる。
【0009】
ところで、特許文献1には非公式IP端末であってもインターネット電話を利用することのできるインターネット電話交換装置および方法が提案されている。
【0010】
この特許文献1のインターネット電話交換装置は、通信サーバ手段がインターネットを介して通信する呼出通信端末と被呼出通信端末との間を、各通信端末に予め付与された識別番号を用いて中継することにより、非公式IP端末であってもインタネット電話による通話が行えるようにするものである。
【0011】
すなわち、特許文献1のインターネット電話交換装置は、インターネットに被呼出通信端末および呼出通信端末が接続される毎にこれらの通信端末と通信サーバとを接続し、該通信端末に付与されている識別番号と通信サーバとの接続状態を管理して通信の中継をするものである。
【0012】
【特許文献1】
特開2001−358829号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特許文献1のインターネット電話交換装置においては、各通信端末間の中継できる通信端末数が通信サーバの設置台数および一つの通信サーバのPCMチャネル数に応じて制限されてしまう。
【0013】
そこで本発明は、IP内線端末の通話サービス時に用いる複数のPCMチャネルとIP内線端末とを動的に割り当てることによりPCMチャネルの数に制限されないIP電話装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、IP網と接続され、複数のIP内線端末を収容するIP電話装置において、前記IP内線端末の通話サービスに用いる複数のPCMチャネルと、前記複数のPCMチャネルの内の前記通話サービスに使用中のPCMチャネルを該IP内線端末に対応して管理する管理手段と、前記IP内線端末の通話サービス開始時に前記管理手段を参照して前記複数のPCMチャネルを該IP内線端末に動的に割り当てる割当手段と、前記IP内線端末の通話サービス終了時に前記割当手段で割り当てられたPCMチャネルを開放する開放手段とを具備することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0016】
図1は、本発明に係るIP電話装置の一実施の形態の主要部の概略構成を示したブロック図である。
【0017】
図1において、この実施の形態のIP電話装置100は、複数のIP電話機(以下、「IP内線端末120」という。)120−#1、120−#2、120−#3、・・・120−#nを収容するとともに、IP網および公衆網に接続され、各IP内線端末120間の内線通話および各IP内線端末120によるIP網および公衆網を経由した外線通話を交換制御する。
【0018】
IP内線端末120は、例えば音声をPCM信号に変換し、圧縮符号化およびIPパケット化して通信するものであり、LAN130を経由してIP電話装置100に接続されている。
【0019】
また、IP電話装置100は、上記LAN130に接続されるIP内線インターフェース101、IP内線インターフェース101に接続されたm本のPCMチャネル(CH1、CH2、・・・CHm)から成るPCMチャネル102、IP網に接続されるIPトランクインターフェース103、公衆網に接続される公衆網インタフェース104、このIP電話装置100の全体動作を統括制御するCPU(Central Processing Unit)105、TSW(Time Swich)106、音声ゲートウェイ107、タイマ108、端末/CH管理データーベース109、チャネル動的割当手段110を具備して構成されている。
【0020】
TSW106は、PCMチャネル102の相互間の交換接続やPCMチャネル102とIPトランクインターフェース103、およびPCMチャネル102と公衆網インタフェース104との交換接続を制御するものである。
【0021】
また、音声ゲートウェイ107は、VoIP技術を用いてIP網上の音声通話を実現する制御を行うものである。
【0022】
さて、この実施の形態のIP電話装置100においては、複数のIP内線端末120に対して、LAN130内におけるそれぞれのIPアドレスおよびIP内線端末IDが予め付与されており、これらのIPアドレスおよびIP内線端末IDの情報は、図2に示すような構成のテーブル1としてIP電話装置100の端末/CH管理データベース109に記憶管理されている。
【0023】
テーブル1の構成は、図2に示すように左欄が各IP内線端末120に付与されたIP内線端末ID、右欄が各IP内線端末IDに対応したIPアドレスを示している。
【0024】
チャネル動的割当手段110は、各IP内線端末120が通話サービスを開始する時に、m本のPCMチャネル102の内の空きチャネルを検索し、検索した空きチャネルの内のいずれかに各IP内線端末120を割り当てるとともに、該IP内線端末120の通話サービス終了後は、該割り当てたPCMチャネル102を開放するように構成されている。
【0025】
このチャネル動的割当手段110がPCMチャネル102の内の空きチャネルを検索したり、IP内線端末120にPCMチャネル102を割り当てる際には、端末/CH管理データーベース109に記憶管理されている各IP内線端末120の登録情報(図2のテーブル1参照)や各PCMチャネル102の使用状況等の管理情報(図3のテーブル2参照)を参照して行う。
【0026】
IP内線インターフェース101は、通話サービスを開始している各IP内線端末120および通話サービスを開始するIP内線端末120からLAN130を介して送信されてくるIPパケット化されたデータ(音声データおよび接続要求データ)を各IP内線端末120毎のIPパケットに分類し、該分類したIPパケットをチャネル動的割当手段110によって割り当てられた各IP内線端末120に対応するPCMチャネル102に送信する。
【0027】
IPパケットは、IPパケットの宛先アドレスと送信元アドレス等の情報を記録したヘッダー部とデータ部(音声データ等)から構成されているので、IPパケットの送信元アドレスを参照することで、各IP内線端末120毎のIPパケットに分類することができる。
【0028】
PCMチャネル102の各チャネルからIP内線インターフェース101に入力される各IP内線端末120宛のIPパケットは、IP内線インターフェース101によってLAN130を介して各IP内線端末120へ送信される。
【0029】
音声ゲートウェイ107は、PCMチャネル102から入力されたIPパケットを、IPパケットの宛先(着呼側)情報に基づいて、IPトランクインターフェース103または、公衆網インターフェース104に送信する。
【0030】
IPパケットを音声ゲートウェイ107から公衆網インターフェース104へ送信する時は、IPパケットを公衆網に適合するようにIPパケットの分解、伸張符号化した後アナログ変換する。
【0031】
IPトランクインターフェース103から音声ゲートウェイ107に入力される各IP内線端末120宛てのIPパケットは、チャネル動的割当手段110によって割り当てられた各IP内線端末120に対応するPCMチャネル102を参照して、音声ゲートウェイ107が該当するIPパケットを該当するPCMチャネル102に送信する。
【0032】
公衆網インターフェース104から音声ゲートウェイ107に入力される各IP内線端末120宛てのアナログ信号は、音声ゲートウェイ107によってIPパケット化され、チャネル動的割当手段110によって割り当てられた各IP内線端末120に対応するPCMチャネル102を参照して、該当するIPパケットを該当するPCMチャネル102に送信する。
【0033】
IPトランクインターフェース103は、音声ゲートウェイ107とIP網との間のIPパケットの授受を可能とするようなインタフェース処理を行い、公衆網インターフェース104は、音声ゲートウェイ107と公衆網との間の信号の授受を可能とするようなインタフェース処理を行う。
【0034】
ここで、この実施の形態に係るIP電話装置100の動作について、IP内線端末120からIP網に接続されている電話機へ電話を掛ける場合と、公衆網に接続されている電話機に電話を掛ける場合とを例に説明する。
【0035】
なお、説明を簡単にするために、例えばPCMチャネル102のチャネル1(=CH1)がIP内線端末120−#3、チャネル2(=CH2)がIP内線端末120−#2に割り当てられて通話サービスが開始されている場合において、IP内線端末120−#1から電話を掛ける場合を想定する。
【0036】
まず、IP内線端末120−#1の受話器を持ち上げる(オンフック)と、IP内線端末120−#1がIP電話装置100のIP内線インタフェース101に接続されると同時に、IP内線端末120−#1のIPアドレスとポート番号がIP内線インタフェース101に送信される。
【0037】
IP内線インタフェース101は、接続されたIP内線端末120−#1から入力されたIP内線端末120−#1のIPアドレスに基づいて、IP内線端末120−#1がIP電話装置100のサービスを受けられるIP内線端末であるか否か等の認証を行う。
【0038】
認証は、端末/CH管理データベース109に記憶されている図2に示すようなテーブル1にIP内線端末120−#1のIPアドレスが登録されているか否かにより行う。
【0039】
IP内線端末120−#1が認証されると、IP内線インタフェース101の指示によりチャネル動的割当手段110がPCMチャネル102のチャネル(CH1〜CHm)の使用状況をモニターして、空きチャネルの内の一つのチャネルをIP内線端末120−#1に割り当てる。
【0040】
PCMチャネル102の使用状況のモニターおよび空きチャネルとIP内線端末120との割り当ては、例えば次のような方法で行うことができる。
【0041】
チャネル動的割当手段110は、IP内線インタフェース101からIP内線端末120−#1のIPアドレス受け取り、該IPアドレスに対応するIP内線端末IDが既にPCMチャネル102のいずれかのチャネルに割り当てられているか否かを端末/CH管理データベース109に記憶されているテーブル2を参照して確認する。
【0042】
図3は、テーブル2の構成を示した図である。
【0043】
図3に示すように、テーブル2は、左欄にPCMチャネル102の各チャネルN0.(CH−NO.)、右欄には現在の各CH−NO.に割り当てられている各IP内線端末120のIP内線端末IDが書き込まれている。
【0044】
図3(a)に示したテーブル2は、例えばCH1(チャネル1)にはIP内線端末#3(IP内線端末の120−#3)が割り当てられ、CH2(チャネル2)にはIP内線端末#2(IP内線端末の120−#2)が割り当てられて既に通話サービス中であることを示している。
【0045】
チャネル動的割当手段110は、図3(a)に示したテーブル2の左欄のチャネルN0.(CH−NO.)のCH1からCHmを検索し、CH3(最初に認識した空きチャネル)が空きチャネルであることを認識すると、CH3に該当するテーブル2の右欄(IP内線端末ID)にIP内線端末#1(IP内線端末の120−#1)と書き込む(図3(b)に示すようなテーブル2の状態となる)と同時に、CH3にIP内線端末120−#1を割り当てる。
【0046】
検索したチャネルが空きチャネルであるか否かは、テーブル2の該チャネルNO.(=CH−NO.)に対応する右欄のIP内線端末IDが「Disconnect」であるか否かで識別する。
【0047】
なお、電話通信が終了してIP内線端末120−#1の受話器を置く(フックオフ)と、IP内線端末120−#1(IP内線端末#1)に割り当てられたCH3が開放されると同時に、テーブル2の左欄のCH3に該当する右欄(IP内線端末ID)に書き込まれたIP内線端末#1は、削除(図3(c)に示すようにテーブル2のCH3に該当するIP内線端末IDが「Disconnect」となる)されてIP内線端末120−#1の通話サービスは終了する。
【0048】
IP内線端末120−#1にCH3が割り当てられると、IP内線インタフェース101は、「通信許可」をIP内線端末120−#1に通知する。
【0049】
PCMチャネル102の使用状況をモニターして、空きチャネルが存在しない場合(テーブル2のCH1からCHmに該当するIP内線端末IDに「Disconnect」が存在しない場合)には、「BUSY通知」をIP内線インタフェース101がIP内線端末120−#1に通知する。
【0050】
なお、「通信許可通知」や「BUSY通知」は、「BUSY」や「通信許可」を表す信号または音声等の種々の方法が可能であり、特に限定するものではない。
【0051】
IP内線インタフェース101からIP内線端末120−#1に「通信許可」が通知されると、IP内線端末120−#1から電話を掛けたい相手先(着呼側)の電話番号を入力することにより相手先と電話通信を行うことが可能となる。
【0052】
図4は、IP内線端末120−#1の通信要求(オンフック)に対して空きチャネルが存在する場合のIP内線インターフェース101およびCH(=チャネル)動的割り当て手段110の処理フローの概略を示したものである。
【0053】
図4に示すように、IP内線端末120−#1の受話器を持ち上げる(オンフック)と、IP内線端末120−#1がIP電話装置100のIP内線インタフェース101に接続され、IP内線端末120−#1のIPアドレスとポート番号がIP内線インタフェース101に送信される。
【0054】
IP内線インタフェース101は、IP内線端末120−#1のIPアドレスに基づいて、IP内線端末120−#1がIP電話装置100のサービスを受けられるIP内線端末であるか否か等の認証を行う。
【0055】
IP内線端末120−#1が認証されると、IP内線端末120−#1のサービスが開始されると同時に、IP内線インタフェース101の指示によりCH(=チャネル)動的割り当て手段110によってPCMチャネル102のチャネル(CH1〜CHm)の使用状況をモニターして、空きチャネルの内の一つのチャネルをIP内線端末120−#1に割り当てる。
【0056】
IP内線端末120−#1に空きチャネルの内の一つのチャネル(=CH3)が割り当てられると、IP内線インタフェース101からIP内線端末120−#1に「通信許可」が通知され、IP内線端末120−#1から電話を掛けたい相手先(着呼側)の電話番号を入力することにより相手先と電話通信を行うことが可能となる。
【0057】
電話通信が終了してIP内線端末120−#1の受話器を置く(フックオフ)と、IP内線端末120−#1(IP内線端末#1)に割り当てられたCH3が開放されてIP内線端末120−#1の通話サービスは終了する。
【0058】
図5は、IP内線端末120−#1の通信要求(オンフック)に対して空きチャネルがない場合のIP内線インターフェース101およびCH(=チャネル)動的割り当て手段110の処理フローの概略を示したものである。
【0059】
図5に示すように、IP内線端末120−#1の受話器を持ち上げる(オンフック)と、IP内線端末120−#1がIP電話装置100のIP内線インタフェース101に接続され、IP内線端末120−#1のIPアドレスとポート番号がIP内線インタフェース101に送信される。
【0060】
IP内線インタフェース101は、IP内線端末120−#1のIPアドレスに基づいて、IP内線端末120−#1がIP電話装置100のサービスを受けられるIP内線端末であるか否か等の認証を行う。
【0061】
IP内線端末120−#1が認証されると、IP内線端末120−#1のサービスが開始されると同時に、IP内線インタフェース101の指示によりCH(=チャネル)動的割り当て手段110によってPCMチャネル102のチャネル(CH1〜CHm)の使用状況をモニターする。
【0062】
PCMチャネル102の使用状況のモニター結果により、空きチャネルが存在しない場合は、「BUSY通知」をIP内線端末120−#1に通知する。
【0063】
IP内線端末120−#1から送信された着呼側の電話番号情報は、IP内線インターフェース101の指示によりチャネル動的割当手段110によって割り当てられたPCMチャネル102のCH3を経由して音声ゲートウェイ107に入力される。
【0064】
音声ゲートウェイ107は、入力された着呼側の電話番号情報から着呼側がIP網に接続されている電話機であるか、若しくは公衆網に接続されている電話機であるかを識別する。
【0065】
着呼側の電話機がIP網に接続されているか、又は公衆網に接続されているかの識別は、IP内線端末120−#1で着呼側の電話番号を入力する際に、例えば、最初に入力した「*」(着呼側の電話機がIP網に接続されている場合)又は「0」(着呼側の電話機が公衆網に接続されている場合)のデータを参照することにより識別することができる。
【0066】
着呼側の電話機がIP網を介して接続されている場合は、電話番号情報が音声ゲートウェイ107によってIPトランクインターフェース103に送信され、IPトランクインターフェース103とIP網を介して電話番号情報に対応した着呼側へ接続要求する。
【0067】
接続要求を受け取った着呼側の電話機は、着信信号を生成して電話機のベルを鳴らし、該電話機の受話器を取ることで接続許可の通知が発呼側へ送信されて通話が開始される。
【0068】
着呼側の電話機が公衆網を介して接続されている場合は、電話番号情報が音声ゲートウェイ107によって公衆網インターフェース104に送信され、公衆網インターフェース104と公衆網を介して電話番号情報に対応した着呼側へ接続要求する。
【0069】
接続要求を受け取った着呼側の電話機は、着信信号を生成して電話機のベルを鳴らし、該電話機の受話器を取ることで接続許可の通知が発呼側へ送信されて通話が開始される。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、IP内線端末の通話サービス時に用いる複数のPCMチャネルとIP内線端末とを動的に割り当てるように構成したので、PCMチャネル数(m)で制限されていたIP内線端末の収容台数(n)の制限をなくすことができ(m<n)、PCMチャネルの有効利用が可能となる。
【0071】
これにより、従来より少ないインタフェースで多くのIP内線端末を収容でき、導入時のコストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るIP電話装置の一実施の形態の主要部の概略を示したブロック図である。
【図2】図1に示したIP電話装置で用いるテーブル1を示す図である。
【図3】図1に示したIP電話装置で用いるテーブル2を示す図である。
【図4】空きチャネルが存在する場合の処理フローの概略図である。
【図5】空きチャネルが存在しない場合の処理フローの概略図である。
【符号の説明】
100 IP電話装置
101 IP内線インタフェース
102 PCMチャネル(CH−1〜CH−m)
103 IPトランクインタフェース
104 公衆網インタフェース
105 CPU(=Central Processing Unit)
106 TSW(=Time SWich)
107 音声ゲートウェイ
108 タイマー
109 端末/CH管理データーベース
110 CH(=チャネル)動的割り当て手段
120−#1〜120−#n IP内線端末
130 LAN
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のIP内線端末を収容するIP電話装置に関し、特に、各IP内線端末の通話サービス時に用いる複数のPCMチャネルを各IP内線端末に対して動的に割り当てるようにしたIP電話装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、コンピュータやネットワーク技術等の発展により、企業内にはデータ通信を行うLAN(Local Area Network)等のデータ通信ネットワークと電話通信を行う内線電話回線網の2つのネットワークが設けられている。
【0003】
そして、従来の内線電話回線網では、企業内にPBX(Private Branch Exchange:構内交換機)を設置して、内線同士の接続や内線と公衆網との接続等を効率的に管理している。
【0004】
ところで、インターネットの普及と、音声をIP(Internet Protocol)データに変換し、インターネット通信網(IP網)を介して安価に通信するVoIP(Voice Over IP)技術の発展に伴ない、IP網を介した電話通信を行う企業が増えてきている。
【0005】
従来の公衆網を介して音声通信を行う電話通信システムでは、音声をアナログ信号に変換する電話機を用いて、変換したアナログ信号を公衆網を経由して通信を行っていたが、VoIP技術を用いた電話通信システムでは、IP網を介して通信を行うために、音声をPCM信号に変換し、変換したPCM信号をIPパケット化してIP網を経由して通信を行う。
【0006】
また、最近では、音声をPCM信号に変換し、IPパケット化するインターネット電話機(IP電話機)が普及してきており、企業内に設置されたLAN等のデータ通信ネットワークに複数のIP電話機を接続してデータ通信と音声通信とを一つのネットワークで実現することが可能となっている。
【0007】
ここで、従来のPBXに対してLAN等のネットワークにIP電話機を含む音声通信の可能なコンピュータ等の機器を接続して、これらの機器の通信回線を管理、制御する装置をIP−PBX(Internet Protocol−Private Branch Exchange:IP構内交換機)という。
【0008】
このIP−PBXを企業内に設置し、複数のIP電話機を内線電話として用いることにより、従来のPBXを用いた内線電話と同様な電話サービスを低料金で提供することができる。
【0009】
ところで、特許文献1には非公式IP端末であってもインターネット電話を利用することのできるインターネット電話交換装置および方法が提案されている。
【0010】
この特許文献1のインターネット電話交換装置は、通信サーバ手段がインターネットを介して通信する呼出通信端末と被呼出通信端末との間を、各通信端末に予め付与された識別番号を用いて中継することにより、非公式IP端末であってもインタネット電話による通話が行えるようにするものである。
【0011】
すなわち、特許文献1のインターネット電話交換装置は、インターネットに被呼出通信端末および呼出通信端末が接続される毎にこれらの通信端末と通信サーバとを接続し、該通信端末に付与されている識別番号と通信サーバとの接続状態を管理して通信の中継をするものである。
【0012】
【特許文献1】
特開2001−358829号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記特許文献1のインターネット電話交換装置においては、各通信端末間の中継できる通信端末数が通信サーバの設置台数および一つの通信サーバのPCMチャネル数に応じて制限されてしまう。
【0013】
そこで本発明は、IP内線端末の通話サービス時に用いる複数のPCMチャネルとIP内線端末とを動的に割り当てることによりPCMチャネルの数に制限されないIP電話装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、IP網と接続され、複数のIP内線端末を収容するIP電話装置において、前記IP内線端末の通話サービスに用いる複数のPCMチャネルと、前記複数のPCMチャネルの内の前記通話サービスに使用中のPCMチャネルを該IP内線端末に対応して管理する管理手段と、前記IP内線端末の通話サービス開始時に前記管理手段を参照して前記複数のPCMチャネルを該IP内線端末に動的に割り当てる割当手段と、前記IP内線端末の通話サービス終了時に前記割当手段で割り当てられたPCMチャネルを開放する開放手段とを具備することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0016】
図1は、本発明に係るIP電話装置の一実施の形態の主要部の概略構成を示したブロック図である。
【0017】
図1において、この実施の形態のIP電話装置100は、複数のIP電話機(以下、「IP内線端末120」という。)120−#1、120−#2、120−#3、・・・120−#nを収容するとともに、IP網および公衆網に接続され、各IP内線端末120間の内線通話および各IP内線端末120によるIP網および公衆網を経由した外線通話を交換制御する。
【0018】
IP内線端末120は、例えば音声をPCM信号に変換し、圧縮符号化およびIPパケット化して通信するものであり、LAN130を経由してIP電話装置100に接続されている。
【0019】
また、IP電話装置100は、上記LAN130に接続されるIP内線インターフェース101、IP内線インターフェース101に接続されたm本のPCMチャネル(CH1、CH2、・・・CHm)から成るPCMチャネル102、IP網に接続されるIPトランクインターフェース103、公衆網に接続される公衆網インタフェース104、このIP電話装置100の全体動作を統括制御するCPU(Central Processing Unit)105、TSW(Time Swich)106、音声ゲートウェイ107、タイマ108、端末/CH管理データーベース109、チャネル動的割当手段110を具備して構成されている。
【0020】
TSW106は、PCMチャネル102の相互間の交換接続やPCMチャネル102とIPトランクインターフェース103、およびPCMチャネル102と公衆網インタフェース104との交換接続を制御するものである。
【0021】
また、音声ゲートウェイ107は、VoIP技術を用いてIP網上の音声通話を実現する制御を行うものである。
【0022】
さて、この実施の形態のIP電話装置100においては、複数のIP内線端末120に対して、LAN130内におけるそれぞれのIPアドレスおよびIP内線端末IDが予め付与されており、これらのIPアドレスおよびIP内線端末IDの情報は、図2に示すような構成のテーブル1としてIP電話装置100の端末/CH管理データベース109に記憶管理されている。
【0023】
テーブル1の構成は、図2に示すように左欄が各IP内線端末120に付与されたIP内線端末ID、右欄が各IP内線端末IDに対応したIPアドレスを示している。
【0024】
チャネル動的割当手段110は、各IP内線端末120が通話サービスを開始する時に、m本のPCMチャネル102の内の空きチャネルを検索し、検索した空きチャネルの内のいずれかに各IP内線端末120を割り当てるとともに、該IP内線端末120の通話サービス終了後は、該割り当てたPCMチャネル102を開放するように構成されている。
【0025】
このチャネル動的割当手段110がPCMチャネル102の内の空きチャネルを検索したり、IP内線端末120にPCMチャネル102を割り当てる際には、端末/CH管理データーベース109に記憶管理されている各IP内線端末120の登録情報(図2のテーブル1参照)や各PCMチャネル102の使用状況等の管理情報(図3のテーブル2参照)を参照して行う。
【0026】
IP内線インターフェース101は、通話サービスを開始している各IP内線端末120および通話サービスを開始するIP内線端末120からLAN130を介して送信されてくるIPパケット化されたデータ(音声データおよび接続要求データ)を各IP内線端末120毎のIPパケットに分類し、該分類したIPパケットをチャネル動的割当手段110によって割り当てられた各IP内線端末120に対応するPCMチャネル102に送信する。
【0027】
IPパケットは、IPパケットの宛先アドレスと送信元アドレス等の情報を記録したヘッダー部とデータ部(音声データ等)から構成されているので、IPパケットの送信元アドレスを参照することで、各IP内線端末120毎のIPパケットに分類することができる。
【0028】
PCMチャネル102の各チャネルからIP内線インターフェース101に入力される各IP内線端末120宛のIPパケットは、IP内線インターフェース101によってLAN130を介して各IP内線端末120へ送信される。
【0029】
音声ゲートウェイ107は、PCMチャネル102から入力されたIPパケットを、IPパケットの宛先(着呼側)情報に基づいて、IPトランクインターフェース103または、公衆網インターフェース104に送信する。
【0030】
IPパケットを音声ゲートウェイ107から公衆網インターフェース104へ送信する時は、IPパケットを公衆網に適合するようにIPパケットの分解、伸張符号化した後アナログ変換する。
【0031】
IPトランクインターフェース103から音声ゲートウェイ107に入力される各IP内線端末120宛てのIPパケットは、チャネル動的割当手段110によって割り当てられた各IP内線端末120に対応するPCMチャネル102を参照して、音声ゲートウェイ107が該当するIPパケットを該当するPCMチャネル102に送信する。
【0032】
公衆網インターフェース104から音声ゲートウェイ107に入力される各IP内線端末120宛てのアナログ信号は、音声ゲートウェイ107によってIPパケット化され、チャネル動的割当手段110によって割り当てられた各IP内線端末120に対応するPCMチャネル102を参照して、該当するIPパケットを該当するPCMチャネル102に送信する。
【0033】
IPトランクインターフェース103は、音声ゲートウェイ107とIP網との間のIPパケットの授受を可能とするようなインタフェース処理を行い、公衆網インターフェース104は、音声ゲートウェイ107と公衆網との間の信号の授受を可能とするようなインタフェース処理を行う。
【0034】
ここで、この実施の形態に係るIP電話装置100の動作について、IP内線端末120からIP網に接続されている電話機へ電話を掛ける場合と、公衆網に接続されている電話機に電話を掛ける場合とを例に説明する。
【0035】
なお、説明を簡単にするために、例えばPCMチャネル102のチャネル1(=CH1)がIP内線端末120−#3、チャネル2(=CH2)がIP内線端末120−#2に割り当てられて通話サービスが開始されている場合において、IP内線端末120−#1から電話を掛ける場合を想定する。
【0036】
まず、IP内線端末120−#1の受話器を持ち上げる(オンフック)と、IP内線端末120−#1がIP電話装置100のIP内線インタフェース101に接続されると同時に、IP内線端末120−#1のIPアドレスとポート番号がIP内線インタフェース101に送信される。
【0037】
IP内線インタフェース101は、接続されたIP内線端末120−#1から入力されたIP内線端末120−#1のIPアドレスに基づいて、IP内線端末120−#1がIP電話装置100のサービスを受けられるIP内線端末であるか否か等の認証を行う。
【0038】
認証は、端末/CH管理データベース109に記憶されている図2に示すようなテーブル1にIP内線端末120−#1のIPアドレスが登録されているか否かにより行う。
【0039】
IP内線端末120−#1が認証されると、IP内線インタフェース101の指示によりチャネル動的割当手段110がPCMチャネル102のチャネル(CH1〜CHm)の使用状況をモニターして、空きチャネルの内の一つのチャネルをIP内線端末120−#1に割り当てる。
【0040】
PCMチャネル102の使用状況のモニターおよび空きチャネルとIP内線端末120との割り当ては、例えば次のような方法で行うことができる。
【0041】
チャネル動的割当手段110は、IP内線インタフェース101からIP内線端末120−#1のIPアドレス受け取り、該IPアドレスに対応するIP内線端末IDが既にPCMチャネル102のいずれかのチャネルに割り当てられているか否かを端末/CH管理データベース109に記憶されているテーブル2を参照して確認する。
【0042】
図3は、テーブル2の構成を示した図である。
【0043】
図3に示すように、テーブル2は、左欄にPCMチャネル102の各チャネルN0.(CH−NO.)、右欄には現在の各CH−NO.に割り当てられている各IP内線端末120のIP内線端末IDが書き込まれている。
【0044】
図3(a)に示したテーブル2は、例えばCH1(チャネル1)にはIP内線端末#3(IP内線端末の120−#3)が割り当てられ、CH2(チャネル2)にはIP内線端末#2(IP内線端末の120−#2)が割り当てられて既に通話サービス中であることを示している。
【0045】
チャネル動的割当手段110は、図3(a)に示したテーブル2の左欄のチャネルN0.(CH−NO.)のCH1からCHmを検索し、CH3(最初に認識した空きチャネル)が空きチャネルであることを認識すると、CH3に該当するテーブル2の右欄(IP内線端末ID)にIP内線端末#1(IP内線端末の120−#1)と書き込む(図3(b)に示すようなテーブル2の状態となる)と同時に、CH3にIP内線端末120−#1を割り当てる。
【0046】
検索したチャネルが空きチャネルであるか否かは、テーブル2の該チャネルNO.(=CH−NO.)に対応する右欄のIP内線端末IDが「Disconnect」であるか否かで識別する。
【0047】
なお、電話通信が終了してIP内線端末120−#1の受話器を置く(フックオフ)と、IP内線端末120−#1(IP内線端末#1)に割り当てられたCH3が開放されると同時に、テーブル2の左欄のCH3に該当する右欄(IP内線端末ID)に書き込まれたIP内線端末#1は、削除(図3(c)に示すようにテーブル2のCH3に該当するIP内線端末IDが「Disconnect」となる)されてIP内線端末120−#1の通話サービスは終了する。
【0048】
IP内線端末120−#1にCH3が割り当てられると、IP内線インタフェース101は、「通信許可」をIP内線端末120−#1に通知する。
【0049】
PCMチャネル102の使用状況をモニターして、空きチャネルが存在しない場合(テーブル2のCH1からCHmに該当するIP内線端末IDに「Disconnect」が存在しない場合)には、「BUSY通知」をIP内線インタフェース101がIP内線端末120−#1に通知する。
【0050】
なお、「通信許可通知」や「BUSY通知」は、「BUSY」や「通信許可」を表す信号または音声等の種々の方法が可能であり、特に限定するものではない。
【0051】
IP内線インタフェース101からIP内線端末120−#1に「通信許可」が通知されると、IP内線端末120−#1から電話を掛けたい相手先(着呼側)の電話番号を入力することにより相手先と電話通信を行うことが可能となる。
【0052】
図4は、IP内線端末120−#1の通信要求(オンフック)に対して空きチャネルが存在する場合のIP内線インターフェース101およびCH(=チャネル)動的割り当て手段110の処理フローの概略を示したものである。
【0053】
図4に示すように、IP内線端末120−#1の受話器を持ち上げる(オンフック)と、IP内線端末120−#1がIP電話装置100のIP内線インタフェース101に接続され、IP内線端末120−#1のIPアドレスとポート番号がIP内線インタフェース101に送信される。
【0054】
IP内線インタフェース101は、IP内線端末120−#1のIPアドレスに基づいて、IP内線端末120−#1がIP電話装置100のサービスを受けられるIP内線端末であるか否か等の認証を行う。
【0055】
IP内線端末120−#1が認証されると、IP内線端末120−#1のサービスが開始されると同時に、IP内線インタフェース101の指示によりCH(=チャネル)動的割り当て手段110によってPCMチャネル102のチャネル(CH1〜CHm)の使用状況をモニターして、空きチャネルの内の一つのチャネルをIP内線端末120−#1に割り当てる。
【0056】
IP内線端末120−#1に空きチャネルの内の一つのチャネル(=CH3)が割り当てられると、IP内線インタフェース101からIP内線端末120−#1に「通信許可」が通知され、IP内線端末120−#1から電話を掛けたい相手先(着呼側)の電話番号を入力することにより相手先と電話通信を行うことが可能となる。
【0057】
電話通信が終了してIP内線端末120−#1の受話器を置く(フックオフ)と、IP内線端末120−#1(IP内線端末#1)に割り当てられたCH3が開放されてIP内線端末120−#1の通話サービスは終了する。
【0058】
図5は、IP内線端末120−#1の通信要求(オンフック)に対して空きチャネルがない場合のIP内線インターフェース101およびCH(=チャネル)動的割り当て手段110の処理フローの概略を示したものである。
【0059】
図5に示すように、IP内線端末120−#1の受話器を持ち上げる(オンフック)と、IP内線端末120−#1がIP電話装置100のIP内線インタフェース101に接続され、IP内線端末120−#1のIPアドレスとポート番号がIP内線インタフェース101に送信される。
【0060】
IP内線インタフェース101は、IP内線端末120−#1のIPアドレスに基づいて、IP内線端末120−#1がIP電話装置100のサービスを受けられるIP内線端末であるか否か等の認証を行う。
【0061】
IP内線端末120−#1が認証されると、IP内線端末120−#1のサービスが開始されると同時に、IP内線インタフェース101の指示によりCH(=チャネル)動的割り当て手段110によってPCMチャネル102のチャネル(CH1〜CHm)の使用状況をモニターする。
【0062】
PCMチャネル102の使用状況のモニター結果により、空きチャネルが存在しない場合は、「BUSY通知」をIP内線端末120−#1に通知する。
【0063】
IP内線端末120−#1から送信された着呼側の電話番号情報は、IP内線インターフェース101の指示によりチャネル動的割当手段110によって割り当てられたPCMチャネル102のCH3を経由して音声ゲートウェイ107に入力される。
【0064】
音声ゲートウェイ107は、入力された着呼側の電話番号情報から着呼側がIP網に接続されている電話機であるか、若しくは公衆網に接続されている電話機であるかを識別する。
【0065】
着呼側の電話機がIP網に接続されているか、又は公衆網に接続されているかの識別は、IP内線端末120−#1で着呼側の電話番号を入力する際に、例えば、最初に入力した「*」(着呼側の電話機がIP網に接続されている場合)又は「0」(着呼側の電話機が公衆網に接続されている場合)のデータを参照することにより識別することができる。
【0066】
着呼側の電話機がIP網を介して接続されている場合は、電話番号情報が音声ゲートウェイ107によってIPトランクインターフェース103に送信され、IPトランクインターフェース103とIP網を介して電話番号情報に対応した着呼側へ接続要求する。
【0067】
接続要求を受け取った着呼側の電話機は、着信信号を生成して電話機のベルを鳴らし、該電話機の受話器を取ることで接続許可の通知が発呼側へ送信されて通話が開始される。
【0068】
着呼側の電話機が公衆網を介して接続されている場合は、電話番号情報が音声ゲートウェイ107によって公衆網インターフェース104に送信され、公衆網インターフェース104と公衆網を介して電話番号情報に対応した着呼側へ接続要求する。
【0069】
接続要求を受け取った着呼側の電話機は、着信信号を生成して電話機のベルを鳴らし、該電話機の受話器を取ることで接続許可の通知が発呼側へ送信されて通話が開始される。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、IP内線端末の通話サービス時に用いる複数のPCMチャネルとIP内線端末とを動的に割り当てるように構成したので、PCMチャネル数(m)で制限されていたIP内線端末の収容台数(n)の制限をなくすことができ(m<n)、PCMチャネルの有効利用が可能となる。
【0071】
これにより、従来より少ないインタフェースで多くのIP内線端末を収容でき、導入時のコストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るIP電話装置の一実施の形態の主要部の概略を示したブロック図である。
【図2】図1に示したIP電話装置で用いるテーブル1を示す図である。
【図3】図1に示したIP電話装置で用いるテーブル2を示す図である。
【図4】空きチャネルが存在する場合の処理フローの概略図である。
【図5】空きチャネルが存在しない場合の処理フローの概略図である。
【符号の説明】
100 IP電話装置
101 IP内線インタフェース
102 PCMチャネル(CH−1〜CH−m)
103 IPトランクインタフェース
104 公衆網インタフェース
105 CPU(=Central Processing Unit)
106 TSW(=Time SWich)
107 音声ゲートウェイ
108 タイマー
109 端末/CH管理データーベース
110 CH(=チャネル)動的割り当て手段
120−#1〜120−#n IP内線端末
130 LAN
Claims (1)
- IP網と接続され、複数のIP内線端末を収容するIP電話装置において、
前記IP内線端末を用いた通話サービスに際して使用される複数のPCMチャネルと、
前記複数のPCMチャネルの内の前記通話サービスに使用中のPCMチャネルを該IP内線端末に対応して管理する管理手段と、
前記IP内線端末の通話サービス開始時に前記管理手段を参照して前記複数のPCMチャネルを該IP内線端末に動的に割り当てる割当手段と、
前記割当手段で割り当てられたPCMチャネルを前記IP内線端末の通話サービス終了時に開放する開放手段と
を具備することを特徴とするIP電話装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003125484A JP2004336139A (ja) | 2003-04-30 | 2003-04-30 | Ip電話装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003125484A JP2004336139A (ja) | 2003-04-30 | 2003-04-30 | Ip電話装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004336139A true JP2004336139A (ja) | 2004-11-25 |
Family
ID=33502737
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003125484A Pending JP2004336139A (ja) | 2003-04-30 | 2003-04-30 | Ip電話装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004336139A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012519454A (ja) * | 2009-03-02 | 2012-08-23 | トゥイリオ インコーポレイテッド | マルチテナント電話ネットワークのための方法およびシステム |
-
2003
- 2003-04-30 JP JP2003125484A patent/JP2004336139A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012519454A (ja) * | 2009-03-02 | 2012-08-23 | トゥイリオ インコーポレイテッド | マルチテナント電話ネットワークのための方法およびシステム |
US10348908B2 (en) | 2009-03-02 | 2019-07-09 | Twilio, Inc. | Method and system for a multitenancy telephone network |
US10708437B2 (en) | 2009-03-02 | 2020-07-07 | Twilio Inc. | Method and system for a multitenancy telephone network |
US11240381B2 (en) | 2009-03-02 | 2022-02-01 | Twilio Inc. | Method and system for a multitenancy telephone network |
US11785145B2 (en) | 2009-03-02 | 2023-10-10 | Twilio Inc. | Method and system for a multitenancy telephone network |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR20020059733A (ko) | 음성 데이터 통합 전화통신 게이트웨이를 위한 장치 및이를 사용하기 위한 방법 | |
JP2000059415A (ja) | インターネット電話用ゲートウェイ装置 | |
JP2005518150A (ja) | パケット交換電話接続用のケーブル・ネットワーク上で帯域幅を予約し、解放するための方法および装置 | |
JP2005197777A (ja) | 携帯電話機からip電話機への着信転送方法 | |
US7764666B2 (en) | VoIP gateway apparatus, and method for controlling call-in/call-out in VoIP gateway apparatus | |
JP3664909B2 (ja) | ゲートウェイ、通信システム及び通信方法 | |
WO2020226349A1 (ko) | 호 처리를 위한 릴레이 장치, 릴레이 장치에 의해 수행되는 호 처리 방법 및 호 처리 방법을 실행하는 프로그램이 기록된 기록매체 | |
US20030165145A1 (en) | Apparatus and method for compulsively receiving multi-calls over internet protocol phones in internet protocol telephony system | |
WO2020226350A1 (ko) | 호 처리를 위한 분산네트워크 시스템. 동 시스템에 의해 수행되는 호 처리 방법 및 호 처리 방법을 실행하는 프로그램이 기록된 기록매체 | |
JP2005020676A (ja) | 電話通信方法及び装置 | |
JP2004336139A (ja) | Ip電話装置 | |
JP4355532B2 (ja) | ゲートウェイ装置、内線電話交換システム及び内線電話交換方法 | |
JP2003273899A (ja) | VoIP対応構内交換機、及びそれを用いたVoIP対応電話交換システムとそのIPアドレス動的割当方法 | |
US20060153170A1 (en) | LAN-based small office/home telephone network utilizing intelligent terminals | |
US20060002376A1 (en) | Telephone exchange and network telephone system | |
JP5408424B2 (ja) | 通信システム、通信回線接続方法および通信回線接続プログラム | |
US20070165651A1 (en) | Broad band transmission path modem, radio terminal device, program, and recording medium | |
WO2005096609A1 (ja) | 通信ネットワークシステム、アクセスゲートウェイ及びその制御方法 | |
KR101192837B1 (ko) | 소출력 전용무선단말기를 이용한 유무선 통합통신 시스템 | |
JP2004129157A (ja) | 電話装置 | |
KR101226207B1 (ko) | 소출력 전용무선단말기를 통한 유무선 통합통신 시스템을 이용한 그룹호 제어방법 | |
KR20040073629A (ko) | 차세대 망에서 액세스게이트웨이시스템 및 액세스노드를통한 통신 서비스 제공방법과 기록매체 | |
JP2004080816A (ja) | Ip電話用ゲートウェイ装置の発着信処理、そのプログラムを記録した記録媒体、及びip電話システム | |
JP2002218055A (ja) | 交換制御システム及び交換制御方法 | |
JP2006314056A (ja) | 呼制御システム、呼制御方法、および呼制御プログラム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060217 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080212 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080513 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20081111 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |