JP2004333150A - 表面性状測定機 - Google Patents

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Abstract

【課題】狭い測定部位でも正確かつ高精度に表面性状を測定することができる表面性状測定機を提供する。
【解決手段】モータ11およびモータ11によって直線移動されるナット部材17を含む駆動手段10と、検出器20をナット部材17の直線移動方向に対して略直交する方向へ移動可能に支持するガイド手段30と、ナット部材17の直線移動を検出器20の直線移動に変換する運動変換手段40とを備える。運動変換手段40は、ナット部材17と同方向へ移動されるスライド部材43と、このスライド部材の底面に形成された傾斜溝45と、検出器20を保持する検出器ホルダ32の上面に設けられ傾斜溝45に係合する係合ピン46とから構成されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被測定物の表面性状に応じた検出信号を出力する検出器を被測定物の表面に沿って移動させながら、被測定物の表面性状を測定する表面性状測定機に関する。詳しくは、被測定物の中でも、比較的狭い測定部位の表面性状を測定する表面性状測定機に関する。
【0002】
【背景技術】
被測定物の表面性状に応じた検出信号を出力する検出器を被測定物の表面に沿って移動させながら、被測定物の表面性状、たとえば、表面粗さや表面形状などを測定する表面粗さ測定機や形状測定機などが知られている。
従来、これら表面性状を測定する測定機(表面性状測定機)は、被測定物の表面の凹凸を電気信号として検出する検出器と、この検出器を被測定物の表面に沿って移動させる駆動手段とを備える。駆動手段は、検出器の移動方向の軸線上に配置され、検出器をその軸線に沿って移動させる構成である。
【0003】
ところが、被測定物の測定部位が、クランクシャフトのように、両側が鍔で挟まれた軸の表面部分の場合、鍔の部分が駆動手段に干渉し、測定できない場合が生じる。
このような場合の対応として、検出器と駆動手段との間にL字型の中継ユニットを介在させ、検出器を駆動手段の駆動軸線に対して直角に取り付けた構造のもの(特許文献1)が提案されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平6ー213656号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1記載の装置は、検出器と駆動手段との間にL字型の中継ユニットを介在させた構成であるため、必然的に、検出器位置(つまり検出位置)と駆動手段との距離が離れるため、測定誤差が生じやすくなるうえ、剛性や精度面でも問題が残る。
【0006】
本発明の目的は、狭い測定部位でも正確かつ高精度に表面性状を測定することができる表面性状測定機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の表面性状測定機は、被測定物の表面性状に応じた検出信号を出力する検出器を被測定物の表面に沿って移動させながら、被測定物の表面性状を測定する表面性状測定機であって、駆動源および前記駆動源によって直線移動される可動部材を含む駆動手段と、前記検出器を前記可動部材の直線移動方向に対して異なる角度方向へ移動可能に支持するガイド手段と、前記可動部材の直線移動を前記検出器の直線移動に変換する運動変換手段とを備えたことを特徴とする。
ここで、可動部材の直線移動方向に対して異なる角度方向とは、可動部材の直線移動方向に対して略直交する方向も含む。
この発明によれば、駆動手段の駆動によって可動部材が直線移動されると、運動変換機構を介して検出器が可動部材の直線移動方向に対して異なる角度方向へ移動されるから、つまり、検出器が駆動手段の直線移動方向に対して異なる角度方向へ移動されるから、狭い測定部位でも正確かつ高精度に表面性状を測定することができる。
【0008】
以上において、前記駆動手段および検出器は、前記可動部材の移動方向に沿って配置されていることが望ましい。具体的には、略直線状に配置されていることが望ましい。
この発明によれば、駆動手段および検出器は、可動部材の移動方向に沿って配置されているから、幅方向寸法(可動部材の移動方向に対して直交する方向の寸法)については、検出器の移動方向寸法を確保できる程度でよいから、スリムに構成できる。このことは、設置スペースが限られた狭い場所でも設置できる利点がある。
【0009】
また、前記ガイド手段は、前記可動部材の直線移動方向に対して異なる角度方向に沿って配置されたガイドレールと、前記ガイドレールに沿って移動可能に設けられた検出器ホルダと、前記検出器ホルダに前記検出器を保持する板ばねとを含んで構成されていることが望ましい。
この発明によれば、板ばねを介して検出器を保持した検出器ホルダが、ガイドレールによって移動方向が規定されているから、運動変換手段の運動精度誤差があっても、検出器をガイドレールによって規定された方向、つまり、可動部材の直線移動方向に対して異なる角度方向へ正確に移動させることができる。しかも、検出器が板ばねを介して検出器ホルダに保持されているから、検出器の移動方向に沿って被測定物がうねっていても、その測定部位の表面性状を正確に測定することができる。
【0010】
また、前記運動変換手段は、前記可動部材とともに可動部材の直線移動方向と同方向へ移動可能に設けられたスライド部材と、前記スライド部材の直線移動を前記検出器ホルダの直線移動に変換する運動変換機構とを含んで構成されていることが望ましい。
ここで、運動変換機構としては、前記スライド部材および検出器ホルダのいずれか一方に設けられこれらスライド部材および検出器ホルダの移動方向に対して傾斜する傾斜溝と、前記スライド部材および検出器ホルダのいずれか他方に設けられ前記傾斜溝に摺動可能に係合する係合部材とを含むことが望ましい。
この発明によれば、前記スライド部材および検出器ホルダのいずれか一方に傾斜溝を、いずれか他方に係合部材を設けるだけの比較的簡単な構成で、可動部材の直線移動を測定器の直線移動に変換する運動変換機構を構成できるから、安価にできる。
【0011】
また、前記係合部材には、前記傾斜溝の溝壁に対して転動するベアリングが設けられていることが望ましい。
この発明によれば、スライド部材が直線移動したとき、係合部材と傾斜溝の溝壁とが摺接しながら、スライド部材の直線移動が検出器ホルダの直線移動に変換されるが、係合部材には傾斜溝の溝壁に対して転動するベアリングが設けられているから、円滑な動作を保証できるとともに、両者の摩耗を抑えることができる。よって、長期に亘り運動精度を保証できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本実施形態の表面性状測定機の断面図、図2はその一部を示す底面図である。これらの図に示すように、本表面性状測定機1は、ケース2と、このケース2内に配置され駆動源の駆動によって直線移動される可動部材としてのナット部材17を含む駆動手段10と、被測定物の表面性状に応じた検出信号を出力する検出器20と、この検出器20をナット部材17の直線移動方向に対して異なる角度方向、ここでは略直交する方向へ移動可能に支持するガイド手段30と、ナット部材17の直線移動を検出器20の直線移動に変換する運動変換手段40とを備えている。
【0013】
ケース2には、前端部両側に一対の脚3が高さ調整可能に設けられているとともに、後端部底面中央に突起状脚4が設けられている。この3つの脚3,4によって、本表面性状測定機1を平面状被測定物のみならず、丸軸状被測定物の円周面上にも安定して載置することができるようになっている。
【0014】
駆動手段10は、ケース2に固定された駆動源としてのモータ11と、このモータ11の出力軸12に固定されたギア13と、このギア13に噛合されたギア14と、このギア14を一端に有し両端側が軸受15によって回動可能に支持されかつ出力軸12と略平行に配置された送りねじ軸16と、この送りねじ軸16に螺合され上面に係合ピン18を有するナット部材17とを含んで構成されている。
【0015】
検出器20は、ケース2の内部から外部へ向かって突出されたアーム21の先端に取り付けられている。検出器20は、アーム21の先端に固定された本体22と、この本体22の先端に設けられたスタイラス23およびスキッド24とを備える。スタイラス23が測定部位の表面にそって移動していくと、被測定物の表面性状、ここでは表面粗さによってスタイラス23が上下動される。すると、スタイラス23の上下動が電気信号として検出され、この上下動に伴う信号とスタイラス23の移動距離(図1中紙面に垂直方向の距離)とから被測定物の表面粗さが測定されるようになっている。
【0016】
ガイド手段30は、ケース2内にナット部材17の直線移動方向に対して略直交して配置された互いに平行な2本のガイドレール31と、このガイドレール31に沿って移動可能に設けられた検出器ホルダ32と、この検出器ホルダ32に一端が固定されかつ他端に検出器20を保持した板ばね33とを含んで構成されている。
【0017】
運動変換手段40は、ケース2内に固定された固定部材41と、この固定部材41にボールスライド42を介してナット部材17の直線移動方向と同方向へ移動可能に設けられたスライド部材43と、スライド部材43の直線移動を検出器ホルダ32の直線移動に変換する運動変換機構44とを備えて構成されている。
運動変換機構44は、スライド部材43および検出器ホルダ32のいずれか一方に設けられこれらスライド部材43および検出器ホルダ32の移動方向に対して傾斜する傾斜溝45と、スライド部材43および検出器ホルダ32のいずれか他方に設けられ傾斜溝45に摺動可能に係合する係合部材としての係合ピン46とを含んで構成されている。
【0018】
ここでは、スライド部材43の底面側に傾斜溝45が形成されているとともに、検出器ホルダ32の上面側に係合ピン46が突設されている。係合ピン46の外周には、傾斜溝45の溝壁に対して転動するベアリング47が設けられている。また、スライド部材43の底面側には、傾斜溝45のほかに、係合ピン18が係合する係合孔48が形成され、この係合孔48に係合ピン18の外周に設けられたベアリング49が係合されている。
また、駆動手段10のモータ11、送りねじ軸16、アーム21および検出器20は、平面視(図1中上方から見て)、ナット部材17の移動方向に沿って略直線状に配置されている。
【0019】
次に、本実施形態の作用を説明する。
図5に示すように、本表面性状測定機1を、高さ測定器51などを利用して、被測定物60の測定部位の高さ位置にセットする。具体的には、高さ測定器51のスライダ52(支柱53に沿って昇降するスライダ52)に本表面性状測定機1を取り付け、この表面性状測定機1のスタイラス23が被測定物60の測定部位61(鍔62で挟まれた軸の測定部位:軸の母線方向)に接するように、スライダ52の高さ位置を調節する。
【0020】
このようにして表面性状測定機1をセットしたのち、図1および図2の状態において、駆動手段10のモータ11が駆動すると、ギア13,14を介して送りねじ軸16が回転されるから、ナット部材17が図1中右方向へ移動される。すると、ナット部材17と係合ピン18を介して係合するスライド部材43も同方向へ移動される(図3参照)。
スライド部材43が移動すると、スライド部材43の傾斜溝45に沿って係合ピン46が図2中上方向へ移動される。つまり、図4に示すように、検出器20がナット部材17の直線移動方向に対して略直交する方向へ移動される。このとき、検出器20のスタイラス23の上下動が電気信号として検出され、この上下動に伴う信号とスタイラス23の移動距離とから被測定物の表面粗さが測定される。
【0021】
本実施形態によれば、直線移動されるナット部材17を含む駆動手段10と、検出器20をナット部材17の直線移動方向に対して略直交する方向へ移動可能に支持するガイド手段30と、ナット部材17の直線移動を検出器20の直線移動に変換する運動変換手段40とを備えたので、駆動手段10の駆動によってナット部材17が直線移動されると、運動変換機構44を介して検出器20がナット部材17の直線移動方向に対して略直交する方向へ移動されるから、つまり、検出器20が駆動手段10の直線移動方向に対して略直交する方向へ移動されるから、狭い測定部位でも正確かつ高精度に表面性状を測定することができる。
【0022】
また、駆動手段10のモータ11、送りねじ軸16およびアーム21、検出器20が、ナット部材17の移動方向に沿って略直線状に配置されているから、幅方向寸法については、検出器20の移動方向寸法を確保できる程度でよく、スリムに構成できる。このことは、設置スペースが限られた狭い場所でも設置できる利点がある。
【0023】
また、ガイド手段30は、ナット部材17の直線移動方向に対して略直交する方向に沿って配置されたガイドレール31と、ガイドレール31に沿って移動可能に設けられた検出器ホルダ32と、検出器ホルダ32に検出器20を保持する板ばね33とを含んで構成されているから、運動変換手段40の運動精度誤差(たとえば、スライド部材43のローリングやピッチングなど)があっても、検出器20をガイドレール31によって規定された方向、つまり、ナット部材17の直線移動方向に対して略直交する方向へ移動させることができる。
しかも、検出器20が板ばね33を介して検出器ホルダ32に保持されているから、検出器20の移動方向に沿って被測定物がうねっていても、その測定部位の表面性状を正確に測定することができる。
【0024】
また、運動変換手段40は、ナット部材17とともにナット部材17の直線移動方向と同方向へ移動可能に設けられたスライド部材43と、スライド部材43の直線移動を検出器ホルダ32の直線移動に変換する運動変換機構44とを含んで構成され、運動変換機構44は、スライド部材43の底面に設けられた傾斜溝45と、検出器ホルダ32の上面に設けられた係合ピン46とから構成されているから、比較的簡単な構成で、ナット部材17の直線移動を検出器20の直線移動に変換する運動変換機構を構成できる。よって、安価にできる。
【0025】
また、係合ピン46には、傾斜溝45の溝壁に対して転動するベアリング47が設けられているから、円滑な動作を保証できるとともに、両者の摩耗を抑えることができる。つまり、スライド部材43が直線移動したとき、係合ピン46と傾斜溝45の溝壁とが摺接しながら、スライド部材43の直線移動が検出器ホルダ32の直線移動に変換されるが、係合ピン46には傾斜溝45の溝壁に対して転動するベアリング47が設けられているから、円滑な動作を保証できるとともに、両者の摩耗を抑えることができる。
【0026】
また、ケース2には、前端部両側に一対の脚3が高さ調整可能に設けられているとともに、後端部底面中央に突起状脚4が設けられているから、この3つの脚3,4によって、本表面性状測定機1を平面状被測定物のみならず、丸軸状被測定物の円周面上にも安定して載置することができる。丸軸状被測定物の円周面上に本表面性状測定機1を載置した状態では、検出器20を丸軸状被測定物の円周方向に沿って移動させることができるから、被測定物の円周方向の表面性状をも測定することができる。
【0027】
なお、本発明は、前述の実施形態に限定されるものでなく、次のような変形例も含む。
たとえば、駆動手段10については、モータ11と、ギア13,14と、送りねじ軸16と、ナット部材17とで構成したが、これに限られない。駆動源としてエアーまたは油圧シリンダを用い、このシリンダによって可動部材を直線移動させるようにしてもよい。
【0028】
また、検出器20としては、接触式の検出器に限らず、非接触式の検出器でもよい。非接触式の検出器としては、光学式、磁気式、静電容量式など、被測定物の測定部位や測定項目に応じて選択すればよい。
【0029】
また、ガイド手段30としては、2本のガイドレール31と、検出器ホルダ32と、板ばね33とで構成したが、これに限られない。検出器20を直接ナット部材17の直線移動方向に対して略直交する方向へ移動可能にガイドできる構造でもよい。
【0030】
また、運動変換手段40としては、スライド部材43と、運動変換機構44とで構成したが、スライド部材43を省略するとともに、検出器ホルダ32に傾斜溝45を形成し、この傾斜溝45に係合する係合ピン46をナット部材17に設けるようにしてもよい。
また、運動変換機構44としては、傾斜溝45と係合ピン46との構成に限らず、他の構成でもよい。たとえば、ナット部材17と検出器ホルダ32との間にアームを回動可能に設け、ナット部材17の直線移動によってアームを回動させるとともに、そのアームの回動によって検出器ホルダ32を略直線移動させるようにしてもよい。要は、ナット部材17の直線移動を検出器20の略直線移動に変換できる構造であればいずれでもよい。
【0031】
さらに、本実施形態では、傾斜溝45の傾斜角度(ナット部材17の移動方向に対する傾斜溝45の溝方向角度)をたとえば45度に固定したが、この傾斜角度を45度以外の角度としてもよい。すなわち、傾斜角度が45度の場合は、ナット部材17(あるいはスライド部材43)の移動量と検出器20の移動量とは同一となるが、他の角度とすることによって、ナット部材17(あるいはスライド部材43)の移動量に対して検出器20の移動量を拡大あるいは縮小させることができる。
また、この傾斜溝45の傾斜角度を任意角度に可変設定可能とすれば、ナット部材17(あるいはスライド部材43)の移動量に対する検出器20の移動量の拡大率あるいは縮小率を可変にできる。
【0032】
また、本実施形態では、ガイドレール31のガイド方向は、ナット部材17(スライド部材43)の移動方向に対して略直交する方向に固定したが、これに対して、ガイドレール31のガイド方向をナット部材17(スライド部材43)の移動方向に対して直交方向以外の方向としてもよい。すなわち、ガイドレール31のガイド方向がナット部材17の移動方向に対して直交方向の場合、検出器20の移動方向はナット部材17の移動方向に対して直交方向とされるが、ガイドレール31の設置角度を任意方向へ可変設定可能とし、ガイド方向を変更できるようにしてもよい。
【0033】
このようにすれば、ナット部材17の移動方向に対して、検出器20の移動方向を直交方向以外の角度とすることができる。たとえば、ガイド方向をナット部材17の移動方向と同一とし、傾斜溝45の傾斜角度をナット部材17の移動方向に対して直交方向とすれば、検出器20をナット部材17の移動方向と同一とすることができる。このよう構成によって、ナット部材17の移動方向に対して、検出器20の移動方向が任意に選択可能となるので、被測定物の測定部位に対する表面性状測定の自由度が飛躍的に向上する。
【0034】
【発明の効果】
本発明の表面性状測定機によれば、狭い測定部位でも正確かつ高精度に表面性状を測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態において、検出器の移動前の状態を示す図。
【図2】図1の状態において、底面の一部を示す図。
【図3】同上実施形態において、検出器の移動後の状態を示す図。
【図4】図3の状態において、底面の一部を示す図。
【図5】本実施形態の表面性状測定機の使用例を示す斜視図。
【符号の説明】
1 表面性状測定機
2 ケース
10 モータ(駆動源)
16 送りねじ軸
17 ナット(可動部材)
20 検出器
30 ガイド手段
31 ガイドレール
32 検出器ホルダ
33 板ばね
40 運動変換手段
43 スライド部材
44 運動変換機構
45 傾斜溝
46 係合ピン(係合部材)
47 ベアリング

Claims (6)

  1. 被測定物の表面性状に応じた検出信号を出力する検出器を被測定物の表面に沿って移動させながら、被測定物の表面性状を測定する表面性状測定機であって、
    駆動源および前記駆動源によって直線移動される可動部材を含む駆動手段と、
    前記検出器を前記可動部材の直線移動方向に対して異なる角度方向へ移動可能に支持するガイド手段と、
    前記可動部材の直線移動を前記検出器の直線移動に変換する運動変換手段とを備えたことを特徴とする表面性状測定機。
  2. 請求項1に記載の表面性状測定機において、
    前記駆動手段および検出器は、前記可動部材の移動方向に沿って配置されていることを特徴とする表面性状測定機。
  3. 請求項1または請求項2に記載の表面性状測定機において、
    前記ガイド手段は、前記可動部材の直線移動方向に対して異なる角度方向に沿って配置されたガイドレールと、前記ガイドレールに沿って移動可能に設けられた検出器ホルダと、前記検出器ホルダに前記検出器を保持する板ばねとを含んで構成されていることを特徴とする表面性状測定機。
  4. 請求項3に記載の表面性状測定機において、
    前記運動変換手段は、前記可動部材とともに可動部材の直線移動方向と同方向へ移動可能に設けられたスライド部材と、前記スライド部材の直線移動を前記検出器ホルダの直線移動に変換する運動変換機構とを含んで構成されていることを特徴とする表面性状測定機。
  5. 請求項4に記載の表面性状測定機において、
    前記運動変換機構は、前記スライド部材および検出器ホルダのいずれか一方に設けられこれらスライド部材および検出器ホルダの移動方向に対して傾斜する傾斜溝と、前記スライド部材および検出器ホルダのいずれか他方に設けられ前記傾斜溝に摺動可能に係合する係合部材とを含むことを特徴とする表面性状測定機。
  6. 請求項5に記載の表面性状測定機において、
    前記係合部材には、前記傾斜溝の溝壁に対して転動するベアリングが設けられていることを特徴とする表面性状測定機。
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