JP2004333040A - 流体加熱装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ノイズ対策等が不要で安価な電源を使用でき、装置自体の構成を簡略化して一般家庭の水道水の加熱等であっても容易に適用し得る流体加熱装置を提供する。
【解決手段】導電部材からなる所定長さの管体に電流を供給する電源手段と、該電源手段の作動を制御する制御手段とを備え、前記制御手段の制御により電源手段から所定の電流を管体に供給することにより、管体を自己発熱させて管体内の流体を所定温度まで加熱することを特徴とする。前記流体としては、水道水等の液体もしくは水素ガス等の気体が使用される。
【選択図】 図1
【解決手段】導電部材からなる所定長さの管体に電流を供給する電源手段と、該電源手段の作動を制御する制御手段とを備え、前記制御手段の制御により電源手段から所定の電流を管体に供給することにより、管体を自己発熱させて管体内の流体を所定温度まで加熱することを特徴とする。前記流体としては、水道水等の液体もしくは水素ガス等の気体が使用される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば一般家庭内の水道水を加熱して湯とすることが可能な流体加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、水道水等を加熱する加熱装置としては、例えば特許文献1もしくは特許文献2に開示されている。これらの加熱装置は、流体が流通する管体の外側に加熱コイルを配置し、この加熱コイルに高周波電流を供給して、管体を誘導加熱することにより、管体内の流体を所定温度まで加熱するようにしたものである。
【0003】
【特許文献1】
特開平1−115075号公報
【特許文献2】
特開平6−147637号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの加熱装置においては、高周波電流による誘導加熱を利用するため、高周波電流を発生させる高周波発振器としてのトランジスタインバター装置や管体の外側に配置する加熱コイル等が必要となり、加熱装置自体がコスト高になると共に、高周波電流によるノイズ対策も必要となり、なかなか実用化できないのが現実である。特に、高価で構造が複雑な専用の発振器等を使用することから、このような加熱装置を一般家庭の水道水の加熱等に適用することが一層困難となる。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ノイズ対策等が不要で安価な電源を使用でき、装置自体の構成を簡略化して一般家庭の水道水の加熱等であっても容易に適用し得る流体加熱装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、導電部材からなる所定長さの管体に電流を供給する電源手段と、該電源手段の作動を制御する制御手段とを備え、前記制御手段の制御により電源手段から所定の電流を管体に供給することにより、管体を自己発熱させて管体内の流体を所定温度まで加熱することを特徴とする。そして、前記流体は、請求項2に記載の発明のように、水道水等の液体もしくは水素ガス等の気体であることが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係わる流体加熱装置の一実施例を示している。図1において、流体加熱装置1は、導電性の管体としての水道管2の所定位置に固着された一対の電極3a、3bと、この電極3a、3bに交流電源を供給する電源装置4(電源手段)と、この電源装置4を制御する制御装置5(制御手段)と、水道管2の温度を検出する温度センサ6a、6b及びリモコン7等を有している。
【0008】
前記電極3a、3bは、例えば円環状の銅板で形成され、家屋内に配管される水道管2の蛇口8が取り付けられる内壁10の裏側と、屋外配管11が引き出される外壁12の内側に配設され、水道管2の外周面に締め付けあるいは溶接等により電気的に導通し得るように固着されている。なお、水道管2の電極3a、3bが固着される部分の外側の端部は、例えば絶縁性のジョイント13によって蛇口8や外部配管11にそれぞれ接続されており、また、水道管2の少なくとも電極3a、3b間は、その外周面に断熱材14が嵌挿されている。
【0009】
そして、この水道管2の電極3a、3bが固着される部分の内側に、前記温度センサ6a、6bが取り付けられている。この温度センサ6a、6bは、例えばサーミスタで形成され、水道管2の温度を検出することにより、水道管2の内部の水(湯)の温度を検出するようになっている。なお、水道管2の材質としては、鋼鉄、ステンレス等の導電性の金属管が好ましいが、カーボン等の導電性材料が混入された樹脂管を使用することもでき、この水道管2に配設される温度センサ6a、6bは水道管2の外面への配設に限らず、その検出部を水道管2の内部に露出させた構成とすることも可能である。そして、温度センサ6a、6bは制御装置5に接続されて、検出された水道管2の両端部の温度がそれぞれ制御装置5に入力されるようになっている。
【0010】
前記電源装置4は、AC100Vの商用電源15と、この商用電源15からの電圧をオン・オフさせる切替器16と、この切替器16の出力側に接続されたトランス17等により構成されている。そして、この電源装置4は、商用電源15のAC100Vの電圧を制御装置5からの制御信号でオンさせることによりトランス17に供給し、このトランス17から所定の電圧を電極3a、3b間に供給するようになっている。なお、電源装置4の切替器16に、オン・オフ機能の他に電圧・電流の調整機能を付加して、トランス17から出力される電圧や電流を所定に制御するように構成しても良い。
【0011】
また、前記リモコン7は、例えば台所の壁面に固定的もしくは移動可能に取り付けられ、電源装置4を作動させる電源スイッチ18、蛇口8から吐水される湯の温度を設定する温度設定器19等の各種操作部が設けられ、これら各操作部の操作信号が有線や無線で制御装置5に入力されるようになっている。
【0012】
前記制御装置5は、例えば図示しないマイコン等を有し、温度センサ6a、6bで検出された温度やリモコン7の操作信号に基づいて電源装置4の切替器16をオン・オフ制御し、水道管2内の水が所定温度の湯となるように電源装置4を制御するようになっている。
【0013】
この流体加熱装置1によれば、リモコン7の電源スイッチ18をオンさせ温度調整器19で湯の温度を設定すると、電源装置4の切替器16がオンして電源装置4から所定電圧と電流の交流電源が電極3a、3b間に供給される。この時の交流電源としては、例えば電圧が5Vで電流が1000Aの低電圧で安全な電源が使用され、この交流電源の電極3a、3bを介した水道管2への供給により、水道管2内に電流が流れ該水道管2の持つ抵抗値によりジュール熱で発熱する。
【0014】
この水道管2が発熱することで、内部の水道水が加熱されて所定温度の湯となり、この湯が蛇口8から吐水されることになる。この時、電極3a、3bを蛇口8近傍と外壁12近傍に配設することで、電極3a、3b間の水道管2の長さを十分な長さに設定できて、この電極3a、3b間を水道水が流れることで蛇口8から吐水される湯の温度が所定の温度に設定される。また、水道管2の発熱は、その外周面に嵌挿された断熱材14により外部への熱伝達が防止されて、家屋内に配管される場合であっても、安全性が確保される。
【0015】
そして、電極3a、3b間への商用電源15の供給が開始されると、前記温度センサ6a、6bで検出される温度が制御装置5に読み込まれ、この検出温度が制御装置5に予め設定された基準温度と比較される。この検出温度が基準温度以上になった場合は、切替器16をオフさせて電極3a、3b間への交流電源の供給を停止させ、また、検出温度が基準温度より下がった場合は、切替器16を再びオンさせて交流電源を電極3a、3b間に供給する。つまり、温度センサ6a、6bの検出温度に基づいて制御装置5で切替器16がオン・オフ制御されることにより、電極3a、3b間に交流電源が供給・遮断されて内部の水道水が所定温度の湯となるように精度良く制御されることになる。
【0016】
なお、前述したように、切替器16に電圧・電流の調整機能を付加した場合は、温度センサ6a、6bの検出温度に基づいて電源装置4から電極3a、3b間に供給される交流電源の電圧や電流が制御されることになり、一層細かで高精度な制御が可能となって、所定温度の湯が一層精度良く得られることになる。
【0017】
図2は、上記実施例の変形例を示しており、この例の特徴は、電極3a、3b間の水道管2を屈曲させて蛇行させることにより、電極3a、3b間の水道管2の長さを長く(すなわち水道管2の抵抗値を大きく)して、そのジュール熱を高めるように構成した点にある。この例によれば、大きな抵抗値によりジュール熱を高めることができて、水道管2内部の水道水の加熱効率を高めることができることになる。なお、この例の場合、水道管2は蛇行形状に限らず、図の二点鎖線で示すように、螺旋状に巻回させるようにしても同様の作用効果が得られることになる。
【0018】
図3は、本発明の他の実施例を示し、この実施例の特徴は、流体のとして水素ガス等の気体に適用した点にある。すなわち、タンク21とノズル22間に絶縁性のジョイント13を介して導電性の管体23を配管すると共に、この管体23の両端部に電極3a、3bを固着し、この電極3a、3bに電源装置4を接続する。この時、電源装置4は、例えば前記商用電源16に代えてバッテリー24が使用され、このバッテリー24の直流電源が制御装置5で制御される切替器16を介してトランス17に供給され、このトランス17から所定電圧で所定電流の例えば直流電源が電極3a、3b間に供給されるようになっている。
【0019】
この実施例の場合は、電源装置4から供給される直流電源により管体23が加熱されその内部を流通する水素ガスが所定温度まで加熱されて、所定温度の水素ガスがノズル22から噴射されることになり、例えば水素ガスを使用した自動車のエンジン周りに使用することで、エンジンに供給される燃料としての水素ガスを高温状態とすることができて、エンジンの効率的な回転が得られることになる。
【0020】
この例において、気体が工場等で使用される場合は、電源装置4として図1と同様の交流電源を使用することができる。このように、本発明に関わる流体としては、液体の他に気体も使用できるし、電源装置4としては適宜構成の交流電源の他に適宜構成の直流電源も使用でき、また、水道管2や管体23の材質も導電性を有する適宜のものを使用できる。
【0021】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1に記載の発明によれば、制御手段の制御で電源手段から所定の電流を管体に供給することにより、管体を自己発熱させて管体内の流体を所定温度まで加熱するため、例えば一般家庭で使用される商用の交流電源を利用して管体を加熱しその内部の流体を効率良く加熱でき、ノイズ対策等が不要となり、装置自体の構成を簡略化して、一般家庭等であっても容易に設置できる等、実用化を大幅に推進することができる。
【0022】
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、流体として水道水等の液体を使用することにより、一般家庭の水道水の加熱にも容易に適用でき、流体として水素ガス等の気体を使用することにより、自動車等のエンジン周りにも容易に適用できて、汎用性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる流体加熱装置の一実施例を示す構成図
【図2】同その変形例を示す要部の拡大図
【図3】本発明に係わる流体加熱装置の他の実施例を示す構成図
【符号の説明】
1 流体加熱装置
2 水道管
3a、3b 電極
4 電源装置
5 制御装置
6a、6b 温度センサ
7 リモコン
8 蛇口
14 断熱材
15 商用電源
16 切替器
17 トランス
21 タンク
22 ノズル
23 管体
24 バッテリー
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば一般家庭内の水道水を加熱して湯とすることが可能な流体加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、水道水等を加熱する加熱装置としては、例えば特許文献1もしくは特許文献2に開示されている。これらの加熱装置は、流体が流通する管体の外側に加熱コイルを配置し、この加熱コイルに高周波電流を供給して、管体を誘導加熱することにより、管体内の流体を所定温度まで加熱するようにしたものである。
【0003】
【特許文献1】
特開平1−115075号公報
【特許文献2】
特開平6−147637号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの加熱装置においては、高周波電流による誘導加熱を利用するため、高周波電流を発生させる高周波発振器としてのトランジスタインバター装置や管体の外側に配置する加熱コイル等が必要となり、加熱装置自体がコスト高になると共に、高周波電流によるノイズ対策も必要となり、なかなか実用化できないのが現実である。特に、高価で構造が複雑な専用の発振器等を使用することから、このような加熱装置を一般家庭の水道水の加熱等に適用することが一層困難となる。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ノイズ対策等が不要で安価な電源を使用でき、装置自体の構成を簡略化して一般家庭の水道水の加熱等であっても容易に適用し得る流体加熱装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、導電部材からなる所定長さの管体に電流を供給する電源手段と、該電源手段の作動を制御する制御手段とを備え、前記制御手段の制御により電源手段から所定の電流を管体に供給することにより、管体を自己発熱させて管体内の流体を所定温度まで加熱することを特徴とする。そして、前記流体は、請求項2に記載の発明のように、水道水等の液体もしくは水素ガス等の気体であることが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係わる流体加熱装置の一実施例を示している。図1において、流体加熱装置1は、導電性の管体としての水道管2の所定位置に固着された一対の電極3a、3bと、この電極3a、3bに交流電源を供給する電源装置4(電源手段)と、この電源装置4を制御する制御装置5(制御手段)と、水道管2の温度を検出する温度センサ6a、6b及びリモコン7等を有している。
【0008】
前記電極3a、3bは、例えば円環状の銅板で形成され、家屋内に配管される水道管2の蛇口8が取り付けられる内壁10の裏側と、屋外配管11が引き出される外壁12の内側に配設され、水道管2の外周面に締め付けあるいは溶接等により電気的に導通し得るように固着されている。なお、水道管2の電極3a、3bが固着される部分の外側の端部は、例えば絶縁性のジョイント13によって蛇口8や外部配管11にそれぞれ接続されており、また、水道管2の少なくとも電極3a、3b間は、その外周面に断熱材14が嵌挿されている。
【0009】
そして、この水道管2の電極3a、3bが固着される部分の内側に、前記温度センサ6a、6bが取り付けられている。この温度センサ6a、6bは、例えばサーミスタで形成され、水道管2の温度を検出することにより、水道管2の内部の水(湯)の温度を検出するようになっている。なお、水道管2の材質としては、鋼鉄、ステンレス等の導電性の金属管が好ましいが、カーボン等の導電性材料が混入された樹脂管を使用することもでき、この水道管2に配設される温度センサ6a、6bは水道管2の外面への配設に限らず、その検出部を水道管2の内部に露出させた構成とすることも可能である。そして、温度センサ6a、6bは制御装置5に接続されて、検出された水道管2の両端部の温度がそれぞれ制御装置5に入力されるようになっている。
【0010】
前記電源装置4は、AC100Vの商用電源15と、この商用電源15からの電圧をオン・オフさせる切替器16と、この切替器16の出力側に接続されたトランス17等により構成されている。そして、この電源装置4は、商用電源15のAC100Vの電圧を制御装置5からの制御信号でオンさせることによりトランス17に供給し、このトランス17から所定の電圧を電極3a、3b間に供給するようになっている。なお、電源装置4の切替器16に、オン・オフ機能の他に電圧・電流の調整機能を付加して、トランス17から出力される電圧や電流を所定に制御するように構成しても良い。
【0011】
また、前記リモコン7は、例えば台所の壁面に固定的もしくは移動可能に取り付けられ、電源装置4を作動させる電源スイッチ18、蛇口8から吐水される湯の温度を設定する温度設定器19等の各種操作部が設けられ、これら各操作部の操作信号が有線や無線で制御装置5に入力されるようになっている。
【0012】
前記制御装置5は、例えば図示しないマイコン等を有し、温度センサ6a、6bで検出された温度やリモコン7の操作信号に基づいて電源装置4の切替器16をオン・オフ制御し、水道管2内の水が所定温度の湯となるように電源装置4を制御するようになっている。
【0013】
この流体加熱装置1によれば、リモコン7の電源スイッチ18をオンさせ温度調整器19で湯の温度を設定すると、電源装置4の切替器16がオンして電源装置4から所定電圧と電流の交流電源が電極3a、3b間に供給される。この時の交流電源としては、例えば電圧が5Vで電流が1000Aの低電圧で安全な電源が使用され、この交流電源の電極3a、3bを介した水道管2への供給により、水道管2内に電流が流れ該水道管2の持つ抵抗値によりジュール熱で発熱する。
【0014】
この水道管2が発熱することで、内部の水道水が加熱されて所定温度の湯となり、この湯が蛇口8から吐水されることになる。この時、電極3a、3bを蛇口8近傍と外壁12近傍に配設することで、電極3a、3b間の水道管2の長さを十分な長さに設定できて、この電極3a、3b間を水道水が流れることで蛇口8から吐水される湯の温度が所定の温度に設定される。また、水道管2の発熱は、その外周面に嵌挿された断熱材14により外部への熱伝達が防止されて、家屋内に配管される場合であっても、安全性が確保される。
【0015】
そして、電極3a、3b間への商用電源15の供給が開始されると、前記温度センサ6a、6bで検出される温度が制御装置5に読み込まれ、この検出温度が制御装置5に予め設定された基準温度と比較される。この検出温度が基準温度以上になった場合は、切替器16をオフさせて電極3a、3b間への交流電源の供給を停止させ、また、検出温度が基準温度より下がった場合は、切替器16を再びオンさせて交流電源を電極3a、3b間に供給する。つまり、温度センサ6a、6bの検出温度に基づいて制御装置5で切替器16がオン・オフ制御されることにより、電極3a、3b間に交流電源が供給・遮断されて内部の水道水が所定温度の湯となるように精度良く制御されることになる。
【0016】
なお、前述したように、切替器16に電圧・電流の調整機能を付加した場合は、温度センサ6a、6bの検出温度に基づいて電源装置4から電極3a、3b間に供給される交流電源の電圧や電流が制御されることになり、一層細かで高精度な制御が可能となって、所定温度の湯が一層精度良く得られることになる。
【0017】
図2は、上記実施例の変形例を示しており、この例の特徴は、電極3a、3b間の水道管2を屈曲させて蛇行させることにより、電極3a、3b間の水道管2の長さを長く(すなわち水道管2の抵抗値を大きく)して、そのジュール熱を高めるように構成した点にある。この例によれば、大きな抵抗値によりジュール熱を高めることができて、水道管2内部の水道水の加熱効率を高めることができることになる。なお、この例の場合、水道管2は蛇行形状に限らず、図の二点鎖線で示すように、螺旋状に巻回させるようにしても同様の作用効果が得られることになる。
【0018】
図3は、本発明の他の実施例を示し、この実施例の特徴は、流体のとして水素ガス等の気体に適用した点にある。すなわち、タンク21とノズル22間に絶縁性のジョイント13を介して導電性の管体23を配管すると共に、この管体23の両端部に電極3a、3bを固着し、この電極3a、3bに電源装置4を接続する。この時、電源装置4は、例えば前記商用電源16に代えてバッテリー24が使用され、このバッテリー24の直流電源が制御装置5で制御される切替器16を介してトランス17に供給され、このトランス17から所定電圧で所定電流の例えば直流電源が電極3a、3b間に供給されるようになっている。
【0019】
この実施例の場合は、電源装置4から供給される直流電源により管体23が加熱されその内部を流通する水素ガスが所定温度まで加熱されて、所定温度の水素ガスがノズル22から噴射されることになり、例えば水素ガスを使用した自動車のエンジン周りに使用することで、エンジンに供給される燃料としての水素ガスを高温状態とすることができて、エンジンの効率的な回転が得られることになる。
【0020】
この例において、気体が工場等で使用される場合は、電源装置4として図1と同様の交流電源を使用することができる。このように、本発明に関わる流体としては、液体の他に気体も使用できるし、電源装置4としては適宜構成の交流電源の他に適宜構成の直流電源も使用でき、また、水道管2や管体23の材質も導電性を有する適宜のものを使用できる。
【0021】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1に記載の発明によれば、制御手段の制御で電源手段から所定の電流を管体に供給することにより、管体を自己発熱させて管体内の流体を所定温度まで加熱するため、例えば一般家庭で使用される商用の交流電源を利用して管体を加熱しその内部の流体を効率良く加熱でき、ノイズ対策等が不要となり、装置自体の構成を簡略化して、一般家庭等であっても容易に設置できる等、実用化を大幅に推進することができる。
【0022】
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、流体として水道水等の液体を使用することにより、一般家庭の水道水の加熱にも容易に適用でき、流体として水素ガス等の気体を使用することにより、自動車等のエンジン周りにも容易に適用できて、汎用性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる流体加熱装置の一実施例を示す構成図
【図2】同その変形例を示す要部の拡大図
【図3】本発明に係わる流体加熱装置の他の実施例を示す構成図
【符号の説明】
1 流体加熱装置
2 水道管
3a、3b 電極
4 電源装置
5 制御装置
6a、6b 温度センサ
7 リモコン
8 蛇口
14 断熱材
15 商用電源
16 切替器
17 トランス
21 タンク
22 ノズル
23 管体
24 バッテリー
Claims (2)
- 導電部材からなる所定長さの管体に電流を供給する電源手段と、該電源手段の作動を制御する制御手段とを備え、前記制御手段の制御により電源手段から所定の電流を管体に供給することにより、管体を自己発熱させて管体内の流体を所定温度まで加熱することを特徴とする流体加熱装置。
- 前記流体は、水道水等の液体もしくは水素ガス等の気体であることを特徴とする請求項1に記載の流体加熱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003130908A JP2004333040A (ja) | 2003-05-09 | 2003-05-09 | 流体加熱装置 |
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JP2003130908A JP2004333040A (ja) | 2003-05-09 | 2003-05-09 | 流体加熱装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004333040A true JP2004333040A (ja) | 2004-11-25 |
Family
ID=33506219
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003130908A Pending JP2004333040A (ja) | 2003-05-09 | 2003-05-09 | 流体加熱装置 |
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JP (1) | JP2004333040A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2008546982A (ja) * | 2005-07-04 | 2008-12-25 | テトラ ラバル ホールデイングス エ フイナンス ソシエテ アノニム | ガスの供給方法および装置 |
CN108507184A (zh) * | 2018-03-21 | 2018-09-07 | 安徽省宁国市天成电气有限公司 | 一种电阻丝液体加热器 |
CN113218082A (zh) * | 2020-01-21 | 2021-08-06 | 青岛海尔新能源电器有限公司 | 空气源热泵热水器的控制方法、装置、系统及存储介质 |
JP2021534548A (ja) * | 2018-08-16 | 2021-12-09 | ベーアーエスエフ・エスエー | 直流電流によりパイプライン内の流体を加熱するためのデバイスおよび方法 |
-
2003
- 2003-05-09 JP JP2003130908A patent/JP2004333040A/ja active Pending
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