JP2004332786A - ストラットマウント - Google Patents

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JP2004332786A
JP2004332786A JP2003126836A JP2003126836A JP2004332786A JP 2004332786 A JP2004332786 A JP 2004332786A JP 2003126836 A JP2003126836 A JP 2003126836A JP 2003126836 A JP2003126836 A JP 2003126836A JP 2004332786 A JP2004332786 A JP 2004332786A
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elastic body
strut
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strut mount
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JP2003126836A
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Tatsu Sato
龍 佐藤
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Nok Corp
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Nok Corp
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Abstract

【課題】外筒および内筒を含む複数の金具とゴム状弾性材製の弾性体12との組み合わせよりなり、ストラット式サスペンションの上部位置に組み付けられるストラットマウントにおいて、大荷重大振幅の振動が繰り返し入力しても、弾性体12に座屈現象が発生するのを抑えることができ、もってマウントの防振機能が早期に低下するのを抑えることができるストラットマウントを提供する。
【解決手段】金具と弾性体12とを非接着で組み立てるとともに弾性体12における内筒との接触面に座屈防止用の凸形状12gを設けることにした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等車両の防振技術分野等に用いられるストラットマウントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、軽乗用車や普通乗用車等に用いられる車体の防振支持機構として、図4に示すようなショックアブソーバ2をストラットとして用いるストラット式サスペンション1が知られており、このストラット式サスペンション1には、ショックアブソーバ2やコイルスプリング3等とともに、その上部位置にストラットマウント11が備えられている(特許文献1参照)。
【0003】
このストラットマウント11は、金具とゴム状弾性材製の弾性体12との組み合わせによって構成されており、図示の例では、前者の金具が、車両の車体側に取付ボルト4によって取り付けられる外筒13と、ショックアブソーバ2のストラットロッド5の上端部にベアリング6を介して取り付けられる内筒14およびベアリング受け15とによって構成されている。
【0004】
このストラットマウント11においては近年、その製造コストを低減させるべく、図5に示すように金具と弾性体12とを非接着で組み立てることが行なわれているが、この従来の非接着式ストラットマウント11には、以下のような不都合がある。
【0005】
すなわち、従来の非接着式ストラットマウント11においては、図6に示すように弾性体12の内径面12aが軸方向の全長に亙ってストレートな円筒面状に形成されているために、当該マウント11の作動時に当該マウント11に大荷重大振幅の振動Pが繰り返し入力すると、図7に示すように弾性体12の下部位置に座屈現象Gが発生し、マウント11の防振機能が早期に低下する。座屈現象Gは、図示したように弾性体12の下部内径面であって内筒14との接触面に凹みが形成される形で発生する。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−177351号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上の点に鑑みて、大荷重大振幅の振動が繰り返し入力しても弾性体に座屈現象が発生するのを抑えることができ、もってマウントの防振機能が早期に低下するのを抑え、マウントの耐久性を向上させることができるストラットマウントを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のストラットマウントは、外筒および内筒を含む複数の金具とゴム状弾性材製の弾性体との組み合わせよりなり、ストラット式サスペンションの上部位置に組み付けられるストラットマウントにおいて、前記金具と前記弾性体とを非接着で組み立てるとともに、前記弾性体における前記内筒との接触面に座屈防止用の凸形状を設けたことを特徴とするものである。
【0009】
上記構成を備えた本発明のストラットマウントにおいては、上記したように金具と弾性体とが非接着で組み立てられるとともに弾性体における内筒との接触面に座屈防止用の凸形状が設けられるために、この凸形状が設けられる部分については弾性体の厚みが増大し、振動入力時の変形状態が安定し、発生する歪みが分散する。したがって従来、座屈現象が発生していた部位にこの凸形状を設けることにより、座屈現象が発生するのを未然に防止することが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
【0011】
図1は、本発明の実施例に係るストラットマウント11の構成部品であるゴム状弾性材製の弾性体12を単品状態で示しており、図2に示すようにこの弾性体12が、外筒13、内筒14およびベアリング受け15よりなる三つの金具と非接着で組み立てられる。
【0012】
上記金具のうち、外筒13は、筒状部13aを有しており、この筒状部13aの上端に径方向内方へ向けて内向きフランジ部13bが一体に設けられるとともに、筒状部13aの下端に径方向外方へ向けて外向きフランジ部13cが一体に設けられている。外向きフランジ部13cには、取付ボルト(図示せず)を差し通すためのボルト挿通孔(図示せず)等が設けられている。
【0013】
内筒14は、上記外筒13の内径側に配置される筒状部14aを有しており、この筒状部14aの上端に径方向外方へ向けて外向きフランジ部14bが一体に設けられるとともに、筒状部14aの下端に径方向内方へ向けて内向きフランジ部14cが一体に設けられている。外向きフランジ部14bは、上記外筒13の内向きフランジ部13bの上方に配置されている。
【0014】
ベアリング受け15は、上記内筒14の下方に配置される蛇の目状の平面部15aを有しており、この平面部15aの周縁部にベアリング(図示せず)を保持するための下向き屈曲部15bが一体に設けられている。平面部15aは、上記内筒14の内向きフランジ部14cに接合されている。
【0015】
弾性体12は、外径側を上記外筒13の筒状部13aによって保持された上部弾性体12bを有しており、この上部弾性体12bの下方に、外径側を開放された下部弾性体12cが一体に設けられている。上部弾性体12bの外径面12dは軸方向にストレートな円筒面状に形成されているが、下部弾性体12cの外径面12eは下方へ向けて漸次縮径するテーパー面状に形成されている。また、上部弾性体12bの更に上方には、上記外筒13の内向きフランジ部13bと内筒14の外向きフランジ部14bとの間に配置される上端弾性体12fが一体に設けられている。この弾性体12は上記内筒14の筒状部14aの外径側に非接着で嵌着されており、この弾性体12の上部弾性体12bの外径側に外筒13が非接着で嵌着されている。
【0016】
ここまでの構成において、当該ストラットマウント11がストラット式サスペンションの上部位置に組み付けられて実作動すると、上記したように当該マウント11に大荷重大振幅の振動Pが繰り返し入力したときに、弾性体12の下部位置に座屈現象Gが発生する虞がある。そこで当該マウント11には、以下のような座屈防止対策が施されている。
【0017】
すなわち、図1に示したように、弾性体12の内径面12aであって内筒14との接触面に径方向内方へ向けて座屈防止用の凸形状(突起部とも称する)12gが一体に設けられており、この凸形状12gが弾性体12を補強することによって座屈現象の発生が抑えられている。
【0018】
凸形状12gは、上記座屈現象が、外径側を開放された下部弾性体12cに発生するので、この下部弾性体12cの内径面に設けられている。その形成位置は凸形状12g下端部の位置が、弾性体12の下端面12hから凸形状12gの下端部までの軸方向長さをh、下部弾性体12dの軸方向長さをHとして、
/H=0〜0.5
に合致するとともに、凸形状12g上端部の位置が、弾性体12の下端面12hから凸形状12gの上端部までの軸方向長さをh、下部弾性体12dの軸方向長さをHとして、
/H=0.3〜0.9
に合致するのが好ましい。
【0019】
また、凸形状12gの高さ寸法tは、弾性体12の内半径寸法をRとして、
t/R=0.02〜0.2
に合致するのが好ましい。
【0020】
また、凸形状12gの断面形状は、一般に山なりの三角形状とするが、特に限定されるものではなく、例えば以下のようなものであっても良い。
【0021】
▲1▼図3(A)に示すように、断面半円形とする。その裾野部には所定の大きさのアール部12iが設けられている。
▲2▼図3(B)に示すように、断面四角形とする。その裾野部には所定の大きさのアール部12iが設けられている。
▲3▼図3(C)に示すように、断面三角形とする。この三角形には尖端部12jが設けられており、斜辺部12kは断面直線状に形成されている。
▲4▼図3(D)に示すように、断面四角形とする。その先端角部には所定の大きさのアール部12iが設けられている。
▲5▼図3(E)に示すように、その断面形状を複数の山なり状とする。その先端部には溝状部12mが設けられている。
▲6▼図3(F)に示すように、断面台形状とする。上方の斜辺部12kは軸直角とされている。
【0022】
したがって、以上のような凸形状12gを下部弾性体12cの内径面に設けた弾性体12によれば、この凸形状12gを設けた部分について弾性体12の厚みを増大させ、振動入力時の変形状態を安定させ、発生する歪みを広く分散させることができる。したがって、弾性体12に局所的な大歪みが発生して座屈現象が発生するのを有効に防止することができ、マウント11の防振機能が早期に低下するのを防止することができる。
【0023】
また、凸形状12gには、その形成により弾性体12の内環14に対する嵌着代を増大させる効果もある。
【0024】
尚、上記凸形状12gは、一般に弾性体12の内径面12aに全周に亙って環状に形成されるが、座屈防止を確保できれば、円周上部分的なものであっても良い。
【0025】
【発明の効果】
本発明は、以下の効果を奏する。
【0026】
すなわち、上記構成を備えた本発明のストラットマウントにおいては、金具と弾性体とが非接着で組み立てられるとともに弾性体における内筒との接触面に座屈防止用の凸形状が設けられているために、この凸形状が設けられた部分については弾性体の厚みが増大し、振動入力時の変形状態が安定し、発生する歪みが分散する。したがって、弾性体に局所的な大歪みが発生して座屈現象が発生するのを有効に防止することができ、マウントの防振機能が早期に低下するのを防止することができ、マウントの耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るストラットマウントの構成部品である弾性体の断面図
【図2】同ストラットマウントの振動入力時の状態を示す断面図
【図3】(A)ないし(F)ともそれぞれ凸形状の他の例を示す断面図
【図4】ストラット式サスペンションの一般構造を示す断面図
【図5】従来例に係るストラットマウントの断面図
【図6】同ストラットマウントの構成部品である弾性体の断面図
【図7】同ストラットマウントの振動入力時の状態を示す断面図
【符号の説明】
1 ストラット式サスペンション
2 ショックアブソーバ
3 コイルスプリング
4 取付ボルト
5 ストラットロッド
6 ベアリング
11 ストラットマウント
12 弾性体
12a 内径面
12b 上部弾性体
12c 下部弾性体
12d,12e 外径面
12f 上端弾性体
12g 凸形状
12h 下端面
12i アール部
12j 尖端部
12k 斜辺部
12m 溝状部
13 外筒
13a,14a 筒状部
13b,14c 内向きフランジ部
13c,14b 外向きフランジ部
14 内筒
15 ベアリング受け
15a 平面部
15b 下向き屈曲部

Claims (1)

  1. 外筒(13)および内筒(14)を含む複数の金具とゴム状弾性材製の弾性体(12)との組み合わせよりなり、ストラット式サスペンションの上部位置に組み付けられるストラットマウント(11)において、
    前記金具と前記弾性体(12)とを非接着で組み立てるとともに、前記弾性体(12)における前記内筒(14)との接触面に座屈防止用の凸形状(12g)を設けたことを特徴とするストラットマウント。
JP2003126836A 2003-05-02 2003-05-02 ストラットマウント Pending JP2004332786A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009008118A (ja) * 2007-06-26 2009-01-15 Kurashiki Kako Co Ltd ラバーブッシュ
JP2011163437A (ja) * 2010-02-09 2011-08-25 Nok Corp バンプストッパ

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