JP2004332557A - スクロール式流体機械 - Google Patents

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Toshikazu Harashima
寿和 原島
Koji Fukui
宏治 福井
Kazutaka Suefuji
和孝 末藤
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Abstract

【課題】固定スクロールの吸込口に断熱部材を設けることにより、吸込空気の温度を低く抑え、圧縮効率を高める。
【解決手段】固定スクロール5には、ラップ部5Bの径方向外側に位置して鏡板5A等に開口する吸込口14と、鏡板5Aの中心側に開口する吐出口15とを設ける。そして、旋回スクロール11を旋回運動させることにより、吸込口14から外周側の圧縮室13に空気を吸込み、中心側の圧縮室13から吐出口15を介して外部に圧縮空気を吐出する。また、吸込口14内には、樹脂材料等からなる断熱部材16を設ける。これにより、中心側の圧縮室13で発生する圧縮熱が吸込口14の近傍に伝わったとしても、この熱に対して吸込口14内を流れる吸込空気を断熱した状態に保持でき、吸込空気を低い温度に保持することによって圧縮効率を高めることができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば空気、冷媒等を圧縮する圧縮機、または真空ポンプ等に用いて好適なスクロール式流体機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、スクロール式流体機械は、例えば空気、冷媒等を固定スクロールと旋回スクロールとの間で圧縮する圧縮機として用いられている(例えば、特許文献1,2,3参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−177775号公報
【特許文献2】
特開2000−186683号公報
【特許文献3】
特開平11−236889号公報
【0004】
この種の従来技術によるスクロール式圧縮機は、ケーシングと、該ケーシングに設けられた固定スクロールと、前記ケーシングに回転可能に設けられた駆動軸と、該駆動軸に旋回可能に設けられた旋回スクロールとにより構成されている。
【0005】
ここで、固定スクロールと旋回スクロールとは、それぞれの鏡板に渦巻状のラップ部が立設され、これらのラップ部間には複数の圧縮室が画成されている。また、固定スクロールには、ラップ部の外周側によって画成される圧縮室に外部から空気を吸込む吸込口と、ラップ部の内周側(中心側)によって画成される圧縮室から圧縮空気を外部に吐出する吐出口とが設けられている。
【0006】
そして、圧縮機は、外部から駆動軸を回転駆動し、旋回スクロールを固定スクロールに対して一定の偏心寸法をもって旋回運動させることにより、吸込口から外周側の圧縮室に吸込んだ空気を各圧縮室内で順次圧縮し、この圧縮流体を中心側の圧縮室から吐出口を介して外部に吐出するものである。
【0007】
また、圧縮機の運転時には、中心側の圧縮室で発生する圧縮熱がラップ部の外周部位等に伝わると、この熱によって吸込口の近傍で空気(吸込空気)の温度が上昇するため、圧縮機の吸込空気量(密度)が減少し、圧縮効率が低下する。
【0008】
このため、例えば特許文献1に記載された従来技術では、例えばラップ部のうち外周側に位置する部位に切欠き、溝等を形成し、この部位に薄肉な熱抵抗部を設けることにより、中心側の圧縮室から鏡板、ラップ部等を介して吸込空気に熱が伝わるのを抑える構成としている。
【0009】
また、特許文献2に記載された従来技術では、固定スクロールの鏡板の内部に放射状に並んだ複数の断熱空間を設けることにより、鏡板の径方向内側から外側に向けた熱伝導を抑える構成としている。
【0010】
さらに、特許文献3に記載された従来技術では、固定スクロールの吸込口に接続された吸込管の周囲に筒状の遮蔽部材を設け、この遮蔽部材によって吸込管を周囲の熱から遮蔽する構成としている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した特許文献1の従来技術では、固定スクロールや旋回スクロールのラップ部に切欠き、溝等を設ける構成としている。このため、スクロールが複雑で加工し難い形状となり、その形成時には、切欠き、溝等の手間がかかる金属加工を施す必要があるため、生産性が低下するという問題がある。
【0012】
また、特許文献2の従来技術では、例えば鋳造等により固定スクロールの鏡板内に複数の断熱空間を形成しなければならず、この場合には、固定スクロール自体の形状だけでなく、金型等の形状も加工し難い複雑なものとなる。
【0013】
また、特許文献3の従来技術では、固定スクロールの吸込口に吸込管を設け、この吸込管を筒状の遮蔽部材によって取囲む構成としている。このため、これら2重筒状の部品によって圧縮機の吸込側の構造が複雑化し、圧縮機全体が大型化し易い。しかも、遮蔽部材は、単に圧縮機の外部で吸込管を覆っているに過ぎず、中心側の圧縮室で発生する熱が鏡板、ラップ部等を介して吸込空気に伝わるのを阻止できないため、圧縮効率が低下するという問題がある。
【0014】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、固定スクロールや旋回スクロールの構造を複雑化することなく、中心側の圧縮熱が外周側の吸込空気に伝わるのを抑制でき、吸込空気の温度を低くして圧縮効率を向上できるようにしたスクロール式流体機械を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために本発明は、ケーシングと該ケーシングに設けられ鏡板に渦巻状のラップ部が立設された固定スクロールとからなる固定側部材と、前記ケーシングに回転可能に設けられた駆動軸と、該駆動軸に旋回可能に設けられ鏡板に前記固定スクロールのラップ部と重なり合って複数の圧縮室を画成する渦巻状のラップ部が立設された旋回スクロールと、前記固定スクロールに設けられ前記各圧縮室のうち外周側の圧縮室に外部から空気を吸込む吸込口と、中心側の圧縮室から外部に圧縮空気を吐出する吐出口とを備えてなるスクロール式流体機械に適用される。
【0016】
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、固定スクロールの吸込口には、外周側の圧縮室に吸込まれる空気を前記吸込口内で固定スクロールに対して断熱状態に保持する断熱部材を設ける構成としたことにある。
【0017】
このように構成することにより、圧縮機の運転時には、外部の空気を固定スクロールの吸込口から外周側の圧縮室に吸込むことができ、この吸込空気を固定スクロールと旋回スクロールとの間に画成される各圧縮室で順次圧縮しつつ、中心側の圧縮室から吐出口等を介して外部に吐出することができる。
【0018】
この場合、断熱部材は、吸込空気が吸込口の位置で高い温度の固定スクロールと直接接触するのを防止することができる。これにより、中心側の圧縮室で発生する圧縮熱が固定スクロール等を介して吸込口の近傍に伝わったとしても、この熱に対して吸込空気を断熱状態に保持でき、吸込空気の温度が上昇するのを抑えることができる。
【0019】
また、請求項2の発明によると、断熱部材は吸込口に嵌合して取付ける構成としている。これにより、例えば樹脂成形等の手段によって断熱部材を形成し、この断熱部材を吸込口に嵌合することにより、吸込口の周壁を断熱部材によって覆うことができる。
【0020】
また、請求項3の発明によると、断熱部材と吸込口とのいずれか一方または両方には、前記断熱部材を吸込口に嵌合したときにこれらの間に隙間を形成する突部を設ける構成としている。
【0021】
これにより、断熱部材を吸込口に嵌合したときには、これらの間に突部の突出寸法に対応する隙間を形成できるから、この隙間により断熱空間を構成できると共に、断熱部材と固定スクロールとの接触面積を小さくすることができる。
【0022】
また、請求項4の発明によると、固定スクロールと旋回スクロールのうち少なくとも一方の部材には外周側の圧縮室に対応する部位に断熱層を設ける構成としている。
【0023】
これにより、吸込口から外周側の圧縮室に吸込まれた空気が固定スクロールや旋回スクロールの鏡板、ラップ部等と直接接触するのを断熱層によって防止でき、吸込口の位置だけでなく、外周側の圧縮室においても吸込空気を断熱状態に保持することができる。
【0024】
また、請求項5の発明によると、断熱層は固定スクロールと旋回スクロールのうち少なくとも一方の鏡板に配置する構成としている。これにより、断熱層は、温度の高い鏡板に対して吸込空気を断熱することができる。
【0025】
さらに、請求項6の発明によると、固定スクロールと旋回スクロールのうち少なくとも一方の部材には吸込口と外周側の圧縮室との間に位置して前記固定スクロールと旋回スクロールとの摺動部位を除いた非摺動部位に断熱層を設ける構成としている。
【0026】
これにより、固定スクロールと旋回スクロールとは、吸込口と外周側の圧縮室との間に非摺動部位を有しているから、この部位に断熱層を設けるときには、高い摺動性や耐久性(耐摩耗性)をもつ特別な断熱材料等を用いたり、これをスクロール側に強固に接合する必要がなくなり、安価な構造で吸込空気の断熱性を高めることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態によるスクロール式流体機械を、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0028】
ここで、図1ないし図8は第1の実施の形態を示し、本実施の形態では、スクロール式空気圧縮機を例に挙げて述べる。
【0029】
図中、1は圧縮機本体の外枠を構成するケーシングで、該ケーシング1は、後述のモータケース2、油槽3、スラスト受4等からなり、後述の固定スクロール5と共に圧縮機の固定側部材を構成している。
【0030】
2は後述の電動モータ6が収容されるモータケースで、該モータケース2は、軸方向の一側が開口し他側が閉塞された有底筒状に形成され、その開口側には後述するスラスト受4の蓋部4Aが取付けられている。また、モータケース2の下部側には、冷却および潤滑用の油液を溜める油槽3が一体に形成されている。
【0031】
4はモータケース2の開口側に設けられたスラスト受で、該スラスト受4には、モータケース2の開口側を施蓋する蓋部4Aが一体に形成されている。また、スラスト受4には、後述する旋回スクロール11の鏡板11Aが摺接した状態で配置される環状凹部4Bが設けられ、該環状凹部4Bは、旋回スクロール11に作用するスラスト荷重を鏡板11Aとの間で受承している。
【0032】
5はケーシング1のスラスト受4に設けられた固定スクロールで、該固定スクロール5は、図2ないし図4に示す如く、例えばアルミニウム合金等の金属材料を鋳造することにより一体に形成されている。
【0033】
そして、固定スクロール5は、後述の駆動軸7と同軸に配置された円板状の鏡板5Aと、該鏡板5Aの表面に立設された渦巻状のラップ部5Bと、該ラップ部5Bを取囲むように鏡板5Aの外周側から旋回スクロール11に向けて軸方向に突出した筒部5Cと、該筒部5Cの突出端側から径方向外側に突出した環状のフランジ部5Dと、例えば2箇所の肉盛部5Eとを含んで構成されている。
【0034】
ここで、鏡板5Aの裏面側には、筒部5Cとフランジ部5Dとにわたって複数の放熱フィン5Fが立設されている。また、フランジ部5Dは、その表面側がスラスト受4の外周側に全周にわたって当接し、この状態でスラスト受4に固定されている。また、各肉盛部5Eは、後述の吸込口14が形成される部位であり、例えば筒部5Cの直径方向の両側に配置されると共に、これらの位置で筒部5Cの外周側とフランジ部5Dの裏面側との間に厚肉な突部として形成されている。
【0035】
6はケーシング1のモータケース2内に設けられた電動モータで、該電動モータ6は、図1に示す如く、モータケース2の筒部2Aの内周側に固定された略筒状の固定子6Aと、後述の駆動軸7に取付けられ、該固定子6Aの内周側に回転可能に配置された回転子6Bとにより構成されている。そして、電動モータ6は、外部から給電されることにより駆動軸7を回転駆動し、そのクランク7Aに取付けられた旋回スクロール11を旋回運動させるものである。
【0036】
7はケーシング1に回転可能に設けられた駆動軸で、該駆動軸7は、軸方向の一側がモータケース2の蓋部2Bに軸受8を介して支持され、軸方向の他側がスラスト受4の蓋部4Aに軸受9を介して支持されている。そして、駆動軸7の一端側はモータケース2の蓋部2Bから突出し、この突出端側には後述の冷却ファン19が設けられている。
【0037】
また、駆動軸7の他端側はスラスト受4の蓋部4Aから突出し、この突出端側にはクランク7Aが形成されると共に、該クランク7Aの軸線は、駆動軸7の回転中心に対して一定寸法だけ偏心している。また、クランク7Aの外周側には、旋回スクロール11に対して駆動軸7の回転バランスをとるバランスウエイト10が設けられている。
【0038】
11はケーシング1内に位置して駆動軸7に旋回可能に設けられた旋回スクロールで、該旋回スクロール11は、図3、図4に示す如く、例えばアルミニウム合金等の金属材料により一体に形成され、円板状の鏡板11Aと、該鏡板11Aの表面に立設された渦巻状のラップ部11Bと、鏡板11Aの裏面中央に突設され、旋回軸受12を介して駆動軸7のクランク7Aに回転可能に取付けられたボス部11Cとにより構成されている。
【0039】
ここで、ラップ部11Bは、固定スクロール5のラップ部5Bに対して例えば180度ずらして重なり合うように配設され、これらのラップ部5B,11B間には複数の圧縮室13が画成されている。そして、スクロール式空気圧縮機は、旋回スクロール11が旋回運動することにより、後述の吸込口14から外周側の圧縮室13内に吸込んだ空気を各圧縮室13内で順次圧縮しつつ、中心側の圧縮室13から後述の吐出口15を介して外部に圧縮空気を吐出するものである。
【0040】
14は固定スクロール5の各肉盛部5Eに設けられた例えば2箇所の吸込口で、該各吸込口14は、図5ないし図7に示す如く、固定スクロール5の鏡板5A、筒部5Cおよび肉盛部5Eにわたって形成され、外部の空気を外周側の圧縮室13内に吸込むものである。そして、吸込口14は、一端側が肉盛部5Eの位置で固定スクロール5の外部に開口し、他端側がラップ部5Bの径方向外側となる位置で鏡板5Aと筒部5Cとにわたって開口している。
【0041】
また、吸込口14の周壁は、肉盛部5Eの内側に位置して略コ字状またはU字状に延びる側面部14Aと、フランジ部5Dの裏面側に位置する底面部14Bと、該底面部14Bのうち固定スクロール5の径方向内側に位置する円弧状の部位が軸方向に突出した突状周壁部14Cとにより構成されている。
【0042】
15は固定スクロール5の鏡板5Aの中央近傍に設けられた吐出口で、該吐出口15は、中心側の圧縮室13から外部に圧縮空気を吐出するものである。
【0043】
16は固定スクロール5の各吸込口14に設けられた断熱部材を示し、該断熱部材16は、図5ないし図8に示す如く、例えば断熱性を有する樹脂材料等を射出成形することにより、内部が吸込空気用の通気路17となった略カップ状の中空構造体として一体に形成され、吸込口14に嵌合して取付けられている。
【0044】
ここで、断熱部材16は、吸込口14の側面部14Aを覆う略筒状の側板部16Aと、該側板部16Aの一端側に設けられ、吸込口14の底面部14Bと突状周壁部14Cとを覆う段付状の底板部16Bと、側板部16Aの他端側に開口する流入側開口16Cと、側板部16Aの軸方向一側部位と底板部16Bの一部とにわたって開口する流出側開口16Dとにより構成されている。
【0045】
そして、圧縮機の運転時には、外部の空気が断熱部材16の流入側開口16Cから通気路17内に吸込空気となって流入し、この吸込空気は、流出側開口16Dから固定スクロール5内に流出して外周側の圧縮室13に吸込まれる。これにより、断熱部材16は、吸込空気が吸込口14の位置で固定スクロール5と直接接触するのを防止し、中心側の圧縮室13から吸込口14の近傍に伝わる熱に対して吸込空気を断熱した状態に保持するものである。
【0046】
また、図1において、18はケーシング1と冷却ファン19とを取囲んで設けられたダクトで、該ダクト18には、冷却ファン19に面して開口し冷却風が流入する流入口18Aと、固定スクロール5の放熱フィン5F等に面して開口し冷却風が流出する流出口18Bとが設けられている。また、19は駆動軸7と一体に回転する冷却ファンで、該冷却ファン19は、ダクト18の流入口18Aから流出口18Bに向けて冷却風を送風し、圧縮機の各部位を冷却するものである。
【0047】
本実施の形態によるスクロール式空気圧縮機は上述の如き構成を有するもので、次にその作動について説明する。
【0048】
まず、電動モータ6により駆動軸7を回転駆動すると、旋回スクロール11が固定スクロール5に対して旋回運動を行うことにより、これらのラップ部5B,11Bの間に画成された各圧縮室13が径方向外側から内側に向けて連続的に縮小する。これにより、固定スクロール5の吸込口14から外周側の圧縮室13に空気が吸込まれ、この吸込空気は、各圧縮室13で順次圧縮されることにより圧縮空気となる。そして、この圧縮空気は、中心側の圧縮室13から吐出口15を介して外部に吐出され、空気タンク(図示せず)等に貯留される。
【0049】
この場合、圧縮機の運転時には、中心側の圧縮室13で発生する圧縮熱が固定スクロール5、旋回スクロール11等の外周部位に伝わり、吸込口14の近傍等が高温となる。
【0050】
しかし、吸込空気は、吸込口14から外周側の圧縮室13に吸込まれるときに、断熱部材16の通気路17内を流通し、固定スクロール5と直接接触することがないから、固定スクロール5側の熱が通気路17内を流れる吸込空気に伝わるのを防止でき、吸込空気を低い温度に保持することができる。
【0051】
かくして、本実施の形態では、固定スクロール5の吸込口14に断熱部材16を設ける構成としたので、吸込口14の側面部14A、底面部14Bおよび突状周壁部14Cを断熱部材16によって覆うことができ、その内部の通気路17内に吸込空気を流通させることができる。
【0052】
これにより、断熱部材16は、吸込空気が吸込口14内で高い温度の固定スクロール5と直接接触するのを防止でき、中心側の圧縮室13で発生する圧縮熱等に対して吸込空気を断熱した状態に保持することができる。
【0053】
この結果、略カップ状の断熱部材16を吸込口14に取付けるだけの簡単な構造によって、中心側の圧縮熱が外周側の吸込空気に伝わるのを抑制でき、吸込空気を低い温度に保持することができる。
【0054】
従って、本実施の形態によれば、圧縮機の吸込空気量(体積効率)を十分に確保でき、高い圧縮効率を実現できると共に、その性能を向上させることができる。また、吸込空気の温度を低下させることにより、吐出空気(圧縮空気)も低い温度に保持できるから、固定スクロール5や旋回スクロール11を含めて圧縮機全体の温度を低くすることができ、その耐熱性能を高めることができる。
【0055】
そして、吸込空気への熱伝導を抑えるために固定スクロール5や旋回スクロール11の構造を複雑化する必要がないから、これらを効率よく形成でき、圧縮機全体を小型化できると共に、その生産性を高めることができる。
【0056】
また、断熱部材16を樹脂材料等により形成したので、例えば樹脂成形等の手段によって中空形状の断熱部材16を容易に形成でき、これを吸込口14の周壁の形状に対応して正確に成形することができる。そして、この断熱部材16を吸込口14に嵌合することにより、固定スクロール5への取付けを簡単に行うことができ、圧縮機を効率よく組立てることができる。
【0057】
次に、図9および図10は本発明による第2の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、断熱部材の外面側に突部を設ける構成としたことにある。なお、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0058】
21は固定スクロール5の吸込口14に設けられた断熱部材で、該断熱部材21は、第1の実施の形態とほぼ同様に、例えば断熱性を有する樹脂材料等からなり、略カップ状の中空構造体として形成されている。そして、断熱部材21は、側板部21A、底板部21B、流入側開口21C、流出側開口21D等によって構成され、その内部は吸込空気が流通する通気路22となっている。
【0059】
しかし、側板部21Aの外形は、吸込口14の開口形状よりも小さく形成され、その外面側には、例えば側板部21Aから一定の突出寸法をもって外向きに突出する突部23が設けられている。この場合、突部23は、例えば樹脂材料等を用いて断熱部材21と一体に形成されている。
【0060】
そして、断熱部材21を固定スクロール5の吸込口14に取付けた状態では、図9、図10に示す如く、突部23が吸込口14の側面部14Aに当接し、これによって側板部21Aと側面部14Aとの間には、略コ字状またはU字状の隙間24が形成されている。
【0061】
また、断熱部材21は、平坦な底板部21Bが吸込口14の突状周壁部14Cに当接し、これによって底板部21Bと底面部14Bとの間には、吸込口14の突状周壁部14Cを突部として、その突出寸法に対応する隙間25が形成されている。そして、これらの隙間24,25は、空気層によって固定スクロール5から断熱部材21への熱伝導を遮断する断熱空間を構成している。
【0062】
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、本実施の形態では、断熱部材21に突部23を設け、この突部23によって断熱部材21の側板部21Aと吸込口14の側面部14Aとの間に隙間24を形成すると共に、断熱部材21の底板部21Bと吸込口14の底面部14Bとの間には、吸込口14の突状周壁部14Cによって隙間25を形成する構成としている。
【0063】
これにより、断熱部材21を吸込口14に嵌合したときには、これらの間に隙間24,25によって断熱空間を形成できると共に、断熱部材21と固定スクロール5との接触面積を小さくすることができる。従って、固定スクロール5から断熱部材21への熱伝導をより確実に低減でき、吸込空気の断熱を安定的に行うことができる。
【0064】
次に、図11および図12は本発明による第3の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、固定スクロールと旋回スクロールの鏡板に断熱層を設ける構成としたことにある。なお、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0065】
31は固定スクロール5の鏡板5Aに設けられた固定側の断熱層を示し、該断熱層31は、図11、図12に示す如く、例えば断熱性を有する樹脂材料、セラミックス材料等の被膜からなり、これらの材料を鏡板5Aの表面にコーティングするか、または張付けることにより形成されている。そして、断熱層31は、ラップ部5Bの歯底面に沿って渦巻状に延びている。
【0066】
32は旋回スクロール11の鏡板11Aに設けられた旋回側の断熱層を示し、該断熱層32は、断熱層31とほぼ同様に、例えば樹脂材料、セラミックス材料等の被膜からなり、ラップ部11Bの歯底面に沿って渦巻状に形成されている。
【0067】
ここで、旋回スクロール11が旋回運動を行うことにより、ラップ部11Bの外周端側が固定スクロール5のラップ部5Bに摺接し始める位置を「閉込み開始位置」とすると、この閉込み開始位置では、図12に示す如く、ラップ部5B,11Bの外周部位によって2つの圧縮室13(以下、外周側の圧縮室13′,13″という)が画成される。そして、これらの圧縮室13′,13″には、吸込口14から吸込まれて間もない吸込空気が閉込められた状態となる。
【0068】
このため、断熱層31は、固定スクロール5の鏡板5Aのうち、閉込み開始位置で外周側の圧縮室13′,13″を覆う所定の部位に形成されている。また、断熱層32も同様に、旋回スクロール11の鏡板11Aのうち外周側の圧縮室13′,13″を覆う所定の部位に形成されている。これにより、断熱層31,32は、中心側の圧縮室13で発生する熱が鏡板5A,11A等を介して圧縮室13′,13″内の吸込空気に伝わるのを防止しているものである。
【0069】
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、本実施の形態では、固定スクロール5の鏡板5Aに断熱層31を設け、旋回スクロール11の鏡板11Aに断熱層32を設け、これらの断熱層31,32を外周側の圧縮室13′,13″に対応する位置に配置する構成としている。
【0070】
これにより、断熱層31,32は、吸込口14から吸込まれて間もない空気が外周側の圧縮室13′,13″内で高い温度の鏡板5A,11Aと直接接触するのを防止でき、圧縮室13′,13″内で吸込空気の温度上昇を抑えることができる。従って、吸込口14の位置だけでなく、外周側の圧縮室13′,13″でも吸込空気を断熱した状態に保持でき、圧縮効率をより高めることができる。
【0071】
次に、図13は本発明による第4の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、固定スクロールと旋回スクロールとの非摺動部位に断熱層を設ける構成としたことにある。なお、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0072】
41は固定スクロール5と旋回スクロール11の鏡板5A,11Aにそれぞれ設けられた断熱層(旋回スクロール11側のみ図示)で、該各断熱層41は、例えば断熱性を有する樹脂材料、セラミックス材料等の被膜からなり、これらの材料を鏡板5A,11Aの表面にコーティングするか、または張付けることにより形成されている。
【0073】
ここで、固定スクロール5と旋回スクロール11の鏡板5A,11A間には、ラップ部11Bの旋回範囲の外側に位置して略円弧状に延びる吸込通路Sが設けられ、この吸込通路Sは、吸込口14と外側の圧縮室13′との間に位置している。そして、圧縮機の運転時には、吸込口14と外側の圧縮室13′とが吸込通路Sにより連通され、各吸込口14から吸込通路Sを介して圧縮室13′内に空気が吸込まれる構成となっている。
【0074】
この場合、例えば鏡板5A,11Aのうち吸込通路Sの周壁を構成する外周側の部位は、相手方のラップ部5B,11Bが摺動しない非摺動部位となっている。そして、各断熱層41は、この非摺動部位を構成する吸込通路Sの周壁に設けられ、ラップ部5B,11Bとは摺動しない部位に配置されている。
【0075】
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。特に、本実施の形態では、断熱層41をスクロール5,11の非摺動部位となる吸込通路Sの周壁に配置したので、例えば断熱層41として特に摺動性や耐久性(耐摩耗性)が高い材料を用いたり、これをスクロール5,11側に強固に接合する必要がなくなり、断熱層41を安価な構造とすることができる。これにより、断熱層41を用いて吸込空気の断熱性を高めつつ、圧縮機のコストダウンを促進することができる。
【0076】
なお、前記各実施の形態では、略カップ状の断熱部材16,21を固定スクロール5の吸込口14に取付ける構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、例えば吸込口14の側面部14A、底面部14Bおよび突状周壁部14Cに樹脂材料をコーティングすることにより、断熱部材となる被膜を形成する構成としてもよい。
【0077】
また、第2の実施の形態では、断熱部材21に突部23を設け、吸込口14に突状周壁部14Cを設けることにより、2箇所の隙間24,25を形成する構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、例えば突部23に代えて吸込口14の側面部14Aに突部を設け、この突部を断熱部材21の側板部21Aに当接させることにより隙間24を構成してもよい。また、例えば突状周壁部14Cに代えて断熱部材21の底板部21Bに突部を設け、この突部を吸込口14の底面部14Bに当接させることにより隙間25を構成してもよい。
【0078】
また、第3の実施の形態では、固定スクロール5と旋回スクロール11の両方の鏡板5A,11Aに断熱層31,32を設ける構成とした。しかし、本発明はこれに限らず、固定スクロール5と旋回スクロール11のいずれか一方だけに断熱層を設ける構成としてもよいものである。
【0079】
また、断熱層31,32を配置する部位についても、固定スクロール5と旋回スクロール11の鏡板5A,11Aに限るものではなく、例えばラップ部5B,11Bの内周面や外周面、筒部5Cの内周面等に断熱層を設ける構成としてもよい。これにより、吸込空気がラップ部5B,11Bや筒部5Cに直接接触するのも防止でき、その断熱性をより高めることができる。
【0080】
さらに、実施の形態では、スクロール式流体機械としてスクロール式空気圧縮機を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば冷媒圧縮機、真空ポンプ等にも広く適用できるものである。
【0081】
【発明の効果】
以上詳述した通り、請求項1の発明によれば、固定スクロールの吸込口には、外周側の圧縮室に吸込まれる空気を断熱状態に保持する断熱部材を設ける構成としたので、断熱部材は、吸込空気が吸込口内で高い温度の固定スクロールと直接接触するのを防止でき、中心側の圧縮室で発生する圧縮熱等に対して吸込空気を断熱した状態に保持することができる。この結果、吸込口に断熱部材を設けるだけの簡単な構造によって、中心側の圧縮熱が外周側の吸込空気に伝わるのを抑制でき、吸込空気を低い温度に保持することができる。従って、圧縮機の吸込空気量を十分に確保でき、高い圧縮効率を実現することができる。また、圧縮機全体の温度を低くすることができ、耐熱性能を高めることができる。そして、固定スクロールや旋回スクロールの構造を複雑化する必要がないから、圧縮機全体を小型化できると共に、圧縮機の生産性を高めることができる。
【0082】
また、請求項2の発明によれば、断熱部材を吸込口に嵌合して取付ける構成としたので、例えば樹脂成形等の手段によって断熱部材を容易に形成でき、その各部位を吸込口の周壁に対応して正確に成形することができる。そして、この断熱部材を吸込口に嵌合することにより、固定スクロールへの取付けを簡単に行うことができ、圧縮機を効率よく組立てることができる。
【0083】
また、請求項3の発明によれば、断熱部材と吸込口とのいずれか一方または両方には、これらの間に隙間を形成する突部を設ける構成としたので、断熱部材を吸込口に嵌合したときには、これらの間の隙間によって断熱空間を形成できると共に、断熱部材と固定スクロールとの接触面積を小さくすることができる。従って、固定スクロールから断熱部材への熱伝導をより確実に低減でき、吸込空気の断熱を安定的に行うことができる。
【0084】
また、請求項4の発明によれば、固定スクロールと旋回スクロールのうち少なくとも一方の部材には、外周側の圧縮室に対応する部位に断熱層を設ける構成としたので、断熱層は、吸込口から吸込まれて間もない空気が外周側の圧縮室内で高い温度の鏡板、ラップ部等と直接接触するのを防止でき、外周側の圧縮室内で吸込空気の温度上昇を抑えることができる。従って、吸込口の位置だけでなく、外周側の圧縮室でも吸込空気を断熱した状態に保持でき、圧縮効率をより高めることができる。
【0085】
また、請求項5の発明によれば、断熱層は、固定スクロールと旋回スクロールのうち少なくとも一方の鏡板に配置する構成としたので、断熱層は、温度の高い鏡板に対して吸込空気を断熱でき、高い断熱性を実現することができる。
【0086】
また、請求項6の発明によれば、固定スクロールと旋回スクロールのうち少なくとも一方の部材には、これらの非摺動部位に断熱層を設ける構成としたので、例えば高い摺動性や耐久性をもつ特別な断熱材料等を用いて断熱層を形成したり、これをスクロール側に強固に接合する必要がなくなり、安価な構造を採用してコストダウンを促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるスクロール式空気圧縮機を示す縦断面図である。
【図2】スクロール式空気圧縮機をダクトから取外した状態で図1中の右側からみた正面図である。
【図3】固定スクロール、旋回スクロール等を図2中の矢示III−III方向からみた部分拡大断面図である。
【図4】固定スクロール、旋回スクロール等を図3中の矢示IV−IV方向からみた横断面図である。
【図5】固定スクロールの吸込口等を拡大して示す図2中の要部拡大正面図である。
【図6】固定スクロールの吸込口等を図5中の矢示VI−VI方向からみた要部拡大断面図である。
【図7】固定スクロールの吸込口に断熱部材を取付ける前の状態を示す要部拡大断面図である。
【図8】断熱部材を単体で示す斜視図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態によるスクロール式空気圧縮機を図5と同様位置からみた要部拡大正面図である。
【図10】固定スクロールの吸込口等を図9中の矢示X−X方向からみた要部拡大断面図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態によるスクロール式空気圧縮機を図3と同様位置からみた部分拡大断面図である。
【図12】固定スクロール、旋回スクロール等を図11中の矢示XII−XII方向からみた横断面図である。
【図13】本発明の第4の実施の形態によるスクロール式空気圧縮機を図12と同様位置からみた横断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング(固定側部材)
2 モータケース
3 油槽
4 スラスト受
5 固定スクロール(固定側部材)
5A,11A 鏡板
5B,11B ラップ部
5C 筒部
5D フランジ部
5E 肉盛部
5F 放熱フィン
6 電動モータ
7 駆動軸
7A クランク
11 旋回スクロール
13,13′,13″ 圧縮室
14 吸込口
14A 側面部(周壁)
14B 底面部(周壁)
14C 突状周壁部(周壁)
15 吐出口
16,21 断熱部材
16A,21A 側板部
16B,21B 底板部
16C,21C 流入側開口
16D,21D 流出側開口
17,22 通気路
23 突部
24,25 隙間
31,32,41 断熱層
S 吸込通路(非摺動部位)

Claims (6)

  1. ケーシングと該ケーシングに設けられ鏡板に渦巻状のラップ部が立設された固定スクロールとからなる固定側部材と、前記ケーシングに回転可能に設けられた駆動軸と、該駆動軸に旋回可能に設けられ鏡板に前記固定スクロールのラップ部と重なり合って複数の圧縮室を画成する渦巻状のラップ部が立設された旋回スクロールと、前記固定スクロールに設けられ前記各圧縮室のうち外周側の圧縮室に外部から空気を吸込む吸込口と、中心側の圧縮室から外部に圧縮空気を吐出する吐出口とを備えてなるスクロール式流体機械において、
    前記固定スクロールの吸込口には、前記外周側の圧縮室に吸込まれる空気を前記吸込口内で固定スクロールに対して断熱状態に保持する断熱部材を設ける構成としたことを特徴とするスクロール式流体機械。
  2. 前記断熱部材は前記吸込口に嵌合して取付ける構成としてなる請求項1に記載のスクロール式流体機械。
  3. 前記断熱部材と吸込口とのいずれか一方または両方には、前記断熱部材を吸込口に嵌合したときにこれらの間に隙間を形成する突部を設けてなる請求項1に記載のスクロール式流体機械。
  4. 前記固定スクロールと旋回スクロールのうち少なくとも一方の部材には前記外周側の圧縮室に対応する部位に断熱層を設けてなる請求項1,2または3に記載のスクロール式流体機械。
  5. 前記断熱層は前記固定スクロールと旋回スクロールのうち少なくとも一方の鏡板に配置してなる請求項4に記載のスクロール式流体機械。
  6. 前記固定スクロールと旋回スクロールのうち少なくとも一方の部材には前記吸込口と前記外周側の圧縮室との間に位置して前記固定スクロールと旋回スクロールとの摺動部位を除いた非摺動部位に断熱層を設けてなる請求項1,2または3に記載のスクロール式流体機械。
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