JP2004332245A - 有無人ユニット店舗 - Google Patents

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JP2004332245A JP2003125828A JP2003125828A JP2004332245A JP 2004332245 A JP2004332245 A JP 2004332245A JP 2003125828 A JP2003125828 A JP 2003125828A JP 2003125828 A JP2003125828 A JP 2003125828A JP 2004332245 A JP2004332245 A JP 2004332245A
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Takao Watanabe
孝男 渡邊
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Konsukoa KK
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Abstract

【課題】対面式販売領域(有人店舗部)、自動販売機等の無人販売(無人店舗部)を容易に変更可能とさせるとともに、商品の販売領域の拡大・縮小が可能とさせる有無人ユニット店舗を提供することを課題とする。
【解決手段】商品の販売に販売員が関与する有人販売ユニット1と、商品の販売に販売員が関与しない無人販売ユニット2と、有人販売ユニット1と無人販売ユニット1とが並設される並設用構造物3とを備え、有人販売ユニット1及び無人販売ユニット2の形状等を共通化させて形成し、並設用構造物3は、有人販売ユニット1と無人販売ユニット1とが選択的にスライド収容される複数の収容空間36を備える有無人ユニット店舗により、上記課題を解決する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、比較的小規模の有人店舗、無人店舗の双方が設置される店舗設備において、移動可能なユニット店舗に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、簡易的な店舗構造として、商品の販売に販売員が関与する有人販売部と、商品の販売に販売員が関与しない無人販売部とを隣接するようにして設置する店舗形態が知られている。この店舗形態は、駅構内等の制限された空間(領域)に比較的小規模の店舗を設置して、消費者の多様化する商品の購入傾向、購入心理等に対応した販売を実現させようと提案されたものである。
【0003】
このような従来の簡易的な店舗構造として、以下の特許文献1、2に記載の店舗構造が知られている。
【0004】
【特許文献1】登録実用新案第3037226号
【特許文献2】実開平07−10266号
【0005】
特許文献1は、商品の管理、セキュリティ等を考慮して、前面が開口された店舗本体と、店舗本体内に出し入れ可能な陳列体と、店舗本体に回動可能に装着されて店舗本体の開口する面に当接して開口面を閉鎖する蓋体に内蔵された陳列棚とから構成され、店舗本体を中心に、左右の陳列棚が店舗本体の前面を覆うよう回動する。
【0006】
また、特許文献2の店舗構造は、建物本体の天井部に屋根部材を設け、さらに、建物本体の外壁に開閉窓を形成し、開閉窓には、窓全体を外部側から開閉自在に被覆する覆戸を設ける構成となっている。そして、下部側の覆板の下端を窓の下部側に蝶着して上下方向に回動自在に設け、上部側の覆板を外壁の下半部側に取付けた支持体で水平に支持させて陳列用の載架台を形成している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記特許文献に係る店舗構造は、商品を販売する形態、例えば、販売員が商品を対面式で販売する対面式販売や自動販売機等の無人販売等の販売形態を設置場所や商品に対応させて変更するためには、設置されている陳列棚の解体・撤去や販売形態の変更に伴う対面、無人販売の販売領域確保が容易に行えない課題を有する。
【0008】
特に、特許文献1では、店舗本体の左右に回動的に設置される陳列棚の収納領域を考慮した設置場所を選ばねばならず、設置条件に制約を受ける可能性を有している(店舗本体ごと移動したとしても、左右の陳列棚を広げるための領域が必要となる)。
【0009】
さらに、特許文献1、2では、陳列棚の変更や販売領域を設置場所に対応して拡大、縮小させることは、構造上、解体等の作業が必要となる課題を有する。
【0010】
さらには、自動販売機等の無人販売を行う際にも、自動販売機の設置領域を確保すると、対面式販売を行う領域が十分に確保されず、店舗領域を十分に活用することが困難である課題を有する。
【0011】
また、特許文献1、2の店舗構造では、対面式販売と無人販売との組み合わせた販売、例えば、昼間は対面式販売を行い、夜間は自動販売機等の無人販売を行うような販売には不向きな構造となっており、無人販売と対面式販売とを個々に独立させて設置する構造を採らざるを得ない課題を有している。
【0012】
このような上記課題から、本願出願人は、特開平2001−107587号(特許第3378541号)に記載のように、必要に応じて、対面式販売と自動販売機等の無人販売とを任意に組み合わせ可能とさせるとともに、一体的で強固な店舗を構成することができる店舗システムの開発に成功している。
【0013】
そこで、本願発明は、特開平2001−107587号(特許第3378541号)をさらに発展させ、対面式販売領域(有人店舗部)、自動販売機等の無人販売(無人店舗部)を容易に変更可能とさせるとともに、商品の販売領域の拡大・縮小が可能とさせる有無人ユニット店舗を提供することを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するため、本発明に係る有無人ユニット店舗は、次のような手段を採用する。
【0015】
即ち、請求項1では、商品の販売に販売員が関与する有人販売ユニットと、商品の販売に販売員が関与しない無人販売ユニットと、有人販売ユニットと無人販売ユニットとが並設される並設用構造物とを備えた有無人ユニット店舗において、前記有人販売ユニット及び前記無人販売ユニットは、形状等を共通化させて形成され、前記並設用構造物は、前記有人販売ユニットと前記無人販売ユニットとが選択的にスライド収容される複数の収容空間を備えていることを特徴とする。
【0016】
この手段では、形状等を共通化させてユニット化された有人販売ユニットと無人販売ユニットとを、商品の販売形態や設置条件(駅構内等の限られたスペースから、屋外等のスペースに制限のない設置場所を含む)に対応させて、任意に複数選択し、並設用構造物の複数の収容空間に選択された複数の有人販売ユニットと無人販売ユニットとを、選択的にスライド収容することができる。
【0017】
また、請求項2では、請求項1記載の有無人ユニット店舗において、前記有人販売ユニット又は前記無人販売ユニットで販売される商品を展示、陳列する商品展示ユニットが設けられるとともに、前記商品展示ユニットが前記有人販売ユニット及び前記無人販売ユニットの形状等と共通化されて形成されることを特徴とする。
【0018】
この手段では、有人販売ユニット、無人販売ユニットで販売される商品を展示陳列する商品展示ユニットを、有人販売ユニット及び無人販売ユニットの形状等と共通化して形成することで、並設用構造物に収容される複数の有人販売ユニット又は無人販売ユニットで販売される商品に対応させて、商品展示ユニットを選択し、スライド収容することができる。
【0019】
また、請求項3では、請求項1又は2記載の有無人ユニット店舗において、前記有人販売ユニット又は前記無人販売ユニットで販売される商品の宣伝、広告情報を表示する広告ユニットが設けられるとともに、前記広告ユニットが前記有人販売ユニット及び前記無人販売ユニットの形状等と共通化されて形成されることを特徴とする。
【0020】
この手段では、有人販売ユニット、無人販売ユニットで販売される商品の宣伝、広告情報を表示する広告ユニットを、有人販売ユニット及び無人販売ユニットの形状等と共通化して形成することで、並設用構造物に収容される複数の有人販売ユニット又は無人販売ユニットで販売される商品に対応させて、広告ユニットを選択し、スライド収容することができる。
【0021】
また、請求項4では、請求項1〜3いずれか記載の有無人ユニット店舗において、前記並設用構造物は移動手段を備えていることを特徴とする。
【0022】
この手段では、移動手段によって有人販売ユニット、無人販売ユニット、商品展示ユニット、広告ユニットが並設される位置を変更可能とさせるとともに、各ユニットを収容した状態で並設用構造物を移動させることで、移動式簡易店舗として利用可能となる。
【0023】
また、請求項5では、請求項1〜4いずれか記載の有無人ユニット店舗において、前記並設用構造物は、前記収容空間の背部側に予備空間を備えていることを特徴とする。
【0024】
この手段では、並設用構造物に多目的に使用される予備空間、例えば、商品在庫、備品や配線設備のスペースとして利用可能とされる。
【0025】
また、請求項6では、請求項1〜5いずれか記載の有無人ユニット店舗において、前記並設用構造物には、ユニットドアが開閉可能に設けられていることを特徴とする。
【0026】
この手段では、有人販売ユニットと無人販売ユニットの前面側を覆うように開閉可能に設置されるユニットドアにより、有無人ユニット店舗の安全性(セキュリティ)の向上を図るとともに、ユニットドアに上記無人販売ユニットと同様な無人販売機能を設置した販売形態を提供することが可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る有無人ユニット店舗の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0028】
図1〜図5は、本発明に係る有無人ユニット店舗100の実施の形態(1)を示すものである。
【0029】
この実施の形態(1)は、図1に示すように、有人販売ユニット1、無人販売ユニット2、並設用構造物3で構成されている。
【0030】
有人販売ユニット1は、上面11a、下面11b、2つの側面11cの4面で囲まれたボックス形の外装体11の内部に各部が組込まれてユニット化されている。外装体11の内部には、前面側の中央部に商品、レジスタを載せるカウンタ12が設けられ、カウンタ12の下部に商品が陳列されてガラス幕板から透視可能にした商品陳列部13がボックス形にユニット化されて設けられ、カウンタ12の上部に販売員Mが客と対面する窓14が設けられ、後面側に販売員Mが配置される販売員配置スペース15が設けられている。
【0031】
有人販売ユニット1に設けられる商品陳列部13は、外装体11の前面から外装体11の下面11b、側面11c、カウンタ12に囲まれる空間にスライドされて装着される。従って、商品陳列部13については、陳列される商品の内容を異ならせたものを複数用意しておくことで、必要に応じて簡単に交換することができる。外装体11の前面には、上部に店舗名、店舗に係るロゴ等を表示する表示部16がボックス形にユニット化されて設けられている。従って、表示部16については、表示内容を異ならせたものを複数用意しておくことで、必要に応じて簡単に交換することができる。本発明によれば、有人販売ユニット1の外装体11における併設用構造物3との取付部形状(取付寸法を含む)と、後述する無人販売ユニット2の外装体21における併設用構造物3との取付部形状(取付寸法)は、同一の基準又は規格で構成されている。したがって併設用構造物3の収容空間36には、有人販売ユニット1及び無人販売ユニット2の双方を排他的に収容して装着することが可能となっている。
【0032】
無人販売ユニット2は、上面21a、下面21b、2つの側面21cの4面で囲まれたボックス形の外装体21の内部に各部が組込まれてユニット化されている。外装体21の内部には、前面側に商品が陳列されてガラス幕板から透視可能にした商品陳列部22がボックス形にユニット化されて設けられ、後面側に商品を収容して選択された商品を排出する商品取出機構や商品の温度を管理する冷却加温機構等を内蔵された本体部23が設けられ、前面側、後面側を貫通する中央部に商品の選択を支持して代金を決済する操作部24がボックス形にユニット化されて設けられている。従って、商品陳列部22については、陳列される商品の内容を異ならせたものを複数用意しておくことで、必要に応じて簡単に交換することができる。また、操作部24についても、集金、データ収集や故障の交換等のために簡単に取外すことができる。
【0033】
また、有人販売ユニット1、無人販売ユニット2は、外装体11、21の幅aと高さbと奥行cとが同一の寸法、形状等に設計され、後述する並設用構造物3の収容空間36に選択的にスライド収容されるように形成されている。
【0034】
並設用構造物3は、上面31、下面32、2つの側面33、後面34の5面で囲まれ前面が開口された長箱形からなる。前面は、仕切壁35によって2つに区画され、有人販売ユニット1、無人販売ユニット2の外装体11、21が嵌合により収容される収容空間36が形成されている。この並設用構造物3は、奥行dが有人販売ユニット1、無人販売ユニット2の外装体11、21の奥行cよりも長く形成され、収容空間36に続いて予備空間37が形成されている。予備空間37は、有人販売ユニット1、無人販売ユニット2の電気、通信用のケーブルの配線設備や吸排気系機器の設置や商品在庫の集積場所等して多目的に使用される。なお、側面33には、予備空間37に連通するドア38が設けられている。
【0035】
このように構成される有人販売ユニット1、無人販売ユニット2を、店舗設置場所(駅構内やデパート、ショッピングモール等)の販売形態に適合させるように、複数選択するとともに、選択した各販売ユニットを、並設用構造物に設けられる複数の収容空間36に選択的にスライド収容することで、有無人ユニット店舗が形成されることになる。例えば、駅構内における設置場所の制限から、人通りの多い販売面には、有人販売ユニットを配置し、人が通ることができないスペースには、無人販売ユニットを配置するなど、設置場所の条件と商品の販売形態とから、並設用構造物3に設けられる複数の収容空間36を任意に選択して有人販売ユニット1、無人販売ユニット2を配置させることができる。
【0036】
この実施の形態(1)によると、有人販売ユニット1、無人販売ユニット2を並設用構造物3の前面側からスライドさせることによって、有人販売ユニット1と無人販売ユニット2とを並設用構造物3の収容空間36に嵌合させて収容することができる。また、有人販売ユニット1、無人販売ユニット2を並設用構造物3から逆方向へスライドさせることによって、有人販売ユニット1、無人販売ユニット2を並設用構造物3の収容空間36から抜出すことができる。そして、有人販売ユニット1、無人販売ユニット2の外装体11、21の幅a、高さb、奥行cの寸法が同一であることから、並設用構造物3の収容空間36に収容される有人販売ユニット1、無人販売ユニット2を自由に選択すること可能になる。従って、面倒な改装工事や解体、撤去等を要することなく、頻繁に有人販売ユニット1、無人販売ユニット2を変更させることが可能となるとともに、限られた小スペースでの店舗設置においても、有人販売ユニット1、無人販売ユニット2のスライド収納性によって全方位(販売面等の方向、例えば、前面、背面、両側面)に向けての商品販売、宣伝を行うことが可能となり、販売スペースの有効活用が実現される。
【0037】
さらに、有人販売ユニット1、無人販売ユニット2に設けられるボックス形にユニット化された商品陳列部13、22、表示部16は、商品の形状や大きさ、販売戦略(例えば、宣伝、広告方法等)に応じて、有人販売ユニット1、無人販売ユニット2に対してユニット交換可能となっているので、商品の入れ替え、宣伝などに対応した店舗形態を提供することが可能となる。また、無人販売ユニット2においては、商品陳列部22とは独立させて本体部23、操作部24を変更、交換、修理等をすることが可能となり、逆に、本体部23、操作部24はそのままで、独立ユニット化されている商品陳列部23のみを取外しすることも可能である。したがって、商品陳列部22、本体部23、操作部24が各々独立的にユニット化されているので、必要に応じて交換や集金、データ収集や故障の交換等のための簡単な取外しが提供される。
【0038】
さらには、対面式販売等を行う有人販売ユニット1と無人販売ユニット2とを収容する収容空間36が、予め並設用構造物3に設けられているため、各販売ユニットを任意の組み合わせで配置しても、有人販売ユニット1、無人販売ユニット2の販売領域が相互に干渉して、各々の販売領域を減少させることがなく、販売領域(店舗空間、領域等)を有効に活用できる。
【0039】
また、具体的な有人販売ユニット1と無人販売ユニット2との並設例としては、図2に示すように、有人販売ユニット1、無人販売ユニット2を1ずつ並設し、図3に示すように、無人販売ユニット2のみを2つ並設しても良く、あるいは、図4に示すように、有人販売ユニット1のみを2つ並設する有無人ユニット店舗を構成しても良い。このように、有人販売ユニット1、無人販売ユニット2を2つずつ用意しておくことで、3つの並設形態を選択することができる。
【0040】
特に、図3に示す無人販売ユニット2のみの並設は、人通りや販売量が少なくなる夜間等に有効である。また、図4に示す有人販売ユニット1のみの並設は、人通りや販売量が極端に多くなる通勤、通学時間帯に有効である。このように、時間帯や天候等により、有人販売ユニット1と無人販売ユニット2との組み合わせを自由に変更することで、有効な販売状況を提供することが可能となるとともに、夜間等に有人販売ユニット1を無人販売ユニット2に変更することは、盗難防止等を助成し、セキュリティを向上させる。
【0041】
また、有人販売ユニット1、無人販売ユニット2に設けられている商品陳列部13、表示部16、商品陳列部22、本体部23、操作部24の各々を並設用構造物3に直接に取付ける構成とすることも可能であり、例えば、有人販売ユニット1、無人販売ユニット2が収容される収容空間36に、有人販売ユニット1及び無人販売ユニット2と同寸法の商品陳列部13、22を収容させることで、有人販売ユニット1、無人販売ユニット2と独立させる構成を採用することも可能である。なお、商品陳列部13、表示部16、商品陳列部22、本体部23、操作部24を有人販売ユニット1及び無人販売ユニット2と同寸法に形成しなくても、各部を組み合わせ自由な配設が可能なユニットパネル等を配設することで、並設用構造物3に直接設置が可能とされる。
【0042】
図6は、本発明に係る有無人ユニット店舗の実施の形態(2)を示すものである。
【0043】
この実施の形態(2)の有無人ユニット店舗は、前述の実施の形態(1)の有人販売ユニット1と無人販売ユニット2の寸法、形状等と同一、共通化した商品展示ユニット4と広告ユニット5を設ける実施形態である。
【0044】
商品展示ユニット4は、有人販売ユニット1、無人販売ユニット2で販売される商品を展示、陳列する機能を備え、実物の商品や画像、映像を組み合わせた商品の展示、陳列を行うように、画像表示装置、照明装置等も備えられている。
【0045】
商品展示ユニット4は、上面41a、下面41b、2つの側面41cの4面で囲まれたボックス形の外装体41の内部に各部が組込まれてユニット化されている。外装体41の内部には、商品を展示、陳列する展示陳列部42が設けられ、展示陳列部42を照明する照明装置43が展示陳列部42の背面に位置するように設けられている。また、必要に応じて、展示陳列部42又は照明装置43に画像表示装置等を組み合わせて設けることも可能である。
【0046】
広告ユニット5は、有人販売ユニット1、無人販売ユニット2で販売される商品の宣伝、広告情報を表示する機能を備え、商品展示ユニット4と同様に画像表示装置、照明装置等を備えて、ポスターや広告用紙等を設置する設置台等を設けるようにしても良い。
【0047】
広告ユニット5は、上面51a、下面51b、2つの側面51cの4面で囲まれたボックス形の外装体51の内部に各部が組込まれてユニット化されている。外装体51の内部には、商品を宣伝、広告するための広告表示部52が設けられ、広告表示部52を照明する照明装置53を必要に応じて設けるようにしても良い。広告表示部52は、商品のコマーシャルや商品説明等の音声、画像を含めた広告情報を行う装置、例えば、液晶画面とスピーカー等の放映設備が具備されている。
【0048】
このように構成される商品展示ユニット4、広告ユニット5は、前述の有人販売ユニット1、無人販売ユニット2と同様に、外装体11、21の幅aと高さbと奥行cとが同一の寸法、形状等に設計され、並設用構造物3の収容空間36に選択的にスライド収容されるように形成されている。
【0049】
この実施の形態(2)の有無人ユニット店舗は、上述の有人販売ユニット1、無人販売ユニット2と同一の寸法、形状等に形成されるため、販売されている商品の展示、陳列や宣伝、広告情報の提供が円滑に行われる。即ち、商品の入れ替え等の交換作業においても、独立ユニットされた商品展示ユニット4、広告ユニット5は、容易な交換作業を助成する。
【0050】
さらに、前述の実施の形態(1)と同様に、人通りが少ない夜間等において、有人販売ユニット1、無人販売ユニット2と入れ替えることで、セキュリティをより一層向上させるとともに、商品の宣伝、広告情報を販売量が減少する時間帯に有効に発信することが可能となる。なお、人通りが多い時間帯に商品展示ユニット4、広告ユニット5をスライド収納させて、有人販売ユニット1又は無人販売ユニット2で商品販売を行っても差し支えはなく、販売領域(店舗領域)を有効に活用する観点からは、商品販売にはあまり適さない方向(人が通行できない個所等)に商品展示ユニット4や広告ユニット5を配置することは、販売促進や情報提供を助成する効果も奏される。
【0051】
図7は、本発明に係る有無人ユニット店舗の実施の形態(3)を示すものである。
【0052】
この実施の形態(3)では、並設用構造物3の下面32に回転盤4を取付けて、並設用構造物3を回転移動させることができるようにしてある。
【0053】
この実施の形態(3)によると、人通りの多い方向へ並設用構造物3の前面を向けたり、風が強い場合に並設用構造物3の前面を風から避けることが可能となる。
【0054】
図8は、本発明に係る有無人ユニット店舗の実施の形態(4)を示すものである。
【0055】
この実施の形態(4)では、建物5の側壁に並設用構造物3を収容するピット6を設け、ピット6の底面にレール7を敷設して、並設用構造物3をピット6の内部、外部にスライド移動させることができるように構成した実施形態である。
【0056】
この実施の形態(4)によると、図8(A)に示すように、昼間に有人販売ユニット1のみを2つ並設してピット6から引出して目立つように設置し、図8(B)に示すように、夜間に無人販売ユニット2のみを2つ並設してピット6に押込んで盗難等のセキュリティ性を高めて設置することができる。また、図7(B)に示す場合には、台風の際の待避壕として利用することもできる。
【0057】
さらには、人の通行の妨げとなるような通行量の多い場合に、ピット6に並設用構造物3を収容した形で、前面側に有人販売ユニット1を設けて商品販売を行うように、販売領域を任意に設定することが可能となる。
【0058】
図9は、本発明に係る有無人ユニット店舗の実施の形態(5)を示すものである。
【0059】
この実施の形態(5)では、並設用構造物3を相対させて長手方向に複数並設し、相対する並設用構造物3の間に屋根8を架設してある。
【0060】
この実施の形態(5)によると、いわゆるアーケード街を形成することができる。したがって、屋内屋外を問わず、設置条件により異なる販売領域を最大限に活用可能とさせるとともに、有人販売ユニット1、無人販売ユニット2、商品展示ユニット4、広告ユニット5を自由に組み合わせて並設用構造物3に設置することができるため、有効な販売形態を容易に提供することができる。
【0061】
図10は、本発明に係る有無人ユニット店舗の実施の形態(6)を示すものである。
【0062】
この実施の形態(6)では、並設用構造物3をL字形に配置して、並設用構造物3の間に屋根8を架設してある。
【0063】
この実施の形態(6)によると、複数の並設用構造物3の間にオープンエアの共通空間を形成することができる。例えば、設置条件に角部が含まれる場合、角部を有効に活用して、販売領域内に多くの人が通行でき、屋外等では、明確な販売領域を確保するとともに、確保された販売領域に人を引き込んで販売することができるため、販売促進が図られる。
【0064】
図11は、本発明に係る有無人ユニット店舗の実施の形態(7)を示すものである。
【0065】
この実施の形態(7)では、立方体形の並設用構造物3の側面の4面にそれぞれ収容空間36を卍形の配置で設けてある。また、並設用構造物3の前面でもあり側面33ともなる部分に、広告等の表示部39を設けてある。
【0066】
この実施の形態(7)によると、有人販売ユニット1、無人販売ユニット2の並設を多面化することができる。また、表示部39は、並設用構造物3の側面33の側面の露出を避けて外観体裁を良好にする。
【0067】
図12は、本発明に係る有無人ユニット店舗の実施の形態(8)を示すものである。
【0068】
この実施の形態(8)では、並設用構造物3の平面形状を円形にして、有人販売ユニット1、無人販売ユニット2が並設される面を円周面としてある。
【0069】
この実施の形態(8)によると、有人販売ユニット1、無人販売ユニット2の前面が円弧面となって装飾性が高められる。
【0070】
図13、図14は、本発明に係る有無人ユニット店舗の実施の形態(9)を示すものである。
【0071】
この実施の形態(9)の有無人ユニット店舗は、前述の実施の形態の並設用構造物3に開閉可能なユニットドア40が設けられる実施形態である。
【0072】
この有無人ユニット店舗は、有人販売ユニット1、無人販売ユニット2、並設用構造物3、並設用構造物3の両側に開閉可能に設けられるユニットドア40とで構成されている。
【0073】
ユニットドア40は、有人販売ユニット1又は無人販売ユニット2の前面側を覆うことが可能な大きさに形成され、ユニットドア40の端部が並設用構造物3に回動的な開閉を可能とさせるように取付けられ(図13(B)参照)、並設用構造物3には、ユニットドア40を収納するための収納スペース45を設けている。なお、回動的な開閉ではなく、引き戸のように、左右に移動可能なレール等を設置して開閉動作をさせる構成によりユニットドア40を設置してもよい。
【0074】
この実施の形態(9)では、左右の2枚のユニットドア41、42が設けられているが、引き戸のような左右に移動可能な取付けにおいては、一枚のユニットドア40で構成することも可能である。よって、ユニットドア40は、有人販売ユニット1、無人販売ユニット2と同様にユニット化された独立設置が可能な構成となっている。
【0075】
左側ユニットドア41には、商品のコマーシャルや商品説明等の画像の広告情報を配信するディスプレイ部41aと、ディスプレイ部41aに対応した音声等を出力する出力部41bとが設けられ、有人販売ユニット1や無人販売ユニット2で販売されている商品に係る情報等を常に配信できるように構成されている。
【0076】
また、右側ユニットドア42には、商品陳列部42cと操作部42dとで構成される無人販売機と、無人販売機で販売される商品の説明や案内、又は視聴等が可能な案内表示部42aと案内操作部42bとが設けられている。例えば、ゲームソフトや音楽等のCD−ROM、DVD等の商品を案内表示部42aや案内操作部42bで案内説明や視聴を消費者が行い、商品陳列部42cに陳列されている商品を購入するようにユニットドア42を構成する。また、その他に、地域、町内等の自治体情報やイベント情報、企業情報等の配信を行うことが可能であり、特に、区役所や市役所等の役所に提出する書類や請求等の自治体サービス等が提供可能となる。さらには、インターネット等のネットワークに接続して、Web上で販売している商品を表示し、有人販売ユニット1、無人販売ユニット2で販売していない商品等の商品予約をその場で行う機能を備えるように構成することで、インターネット販売を融合させた複合販売形態を提供することも可能となる。
【0077】
この実施の形態(9)によると、並設用構造物3に収容されている有人販売ユニット1又は無人販売ユニット2の前面側を覆うように回動的な開閉可能なユニットドア40を設置することで、有人販売ユニット1又は無人販売ユニットでの商品販売が終了した深夜等における安全性(セキュリティ)を向上させること効果が奏されるとともに、閉時のユニットドア40の前面側にもディスプレイ部41a等を設置することで商品の宣伝、広告情報を配信可能とさせる。
【0078】
さらに、開時のユニットドア41、42は、商品の宣伝、広告、案内、販売等を行う機能を有しているため、販売スペースを有効に活用した販売形態を提供することが可能となる。
【0079】
また、図14に示しように、有人販売ユニット1や無人販売ユニット2をトラック等の移動車両に収容することも可能である。例えば、トラック等の荷台部に並設用構造物3のように有人販売ユニット1、無人販売ユニット2が収容可能な収容空間36を形成すれば、有人販売ユニット1、無人販売ユニット2を任意に選択して移動しながら商品の販売、宣伝を可能となり移動性が向上される。
【0080】
以上、図示した実施の形態の外に、並設用構造物3の平面形状を多角形とすることも可能である。
【0081】
さらに、有人販売ユニット1、無人販売ユニット2の外装体11、21の奥行cを異ならせることも可能である。この実施の形態については、並設用構造物3に備えられている予備空間36で寸法差を吸収することができるため、有人販売ユニット1、無人販売ユニット2の並設に支障が生ずることはない。
【0082】
また、並設用構造物3内に対面するように有人販売ユニット1や無人販売ユニット2を設置することで、簡易店舗に販売形態を提供することも可能であり、レール7による移動手段の他に、キャスターのような移動手段を採用すれば、設置作業等がより向上され、図14に示す実施形態においても、容易に各ユニットの入れ替えが容易に行われる。
【0083】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る有無人ユニット店舗は、有人販売ユニット、無人販売ユニットを、並設用構造物の収容空間に嵌合させて収容することができ、有人販売ユニット、無人販売ユニットを並設用構造物から逆方向へスライドさせることによって、有人販売ユニット、無人販売ユニットを並設用構造物の収容空間から抜出すことができるので、対面式販売領域(有人販売ユニット)、自動販売機等の無人販売(無人販売ユニット)を容易に変更可能とさせる。
【0084】
さらに、有人販売ユニット、無人販売ユニットの寸法が同一であることから、並設用構造物の収容空間に収容される有人販売ユニット、無人販売ユニットを自由に選択すること可能になる。従って、面倒な改装工事や解体、撤去等を要することなく、頻繁に有人販売ユニット、無人販売ユニットを変更させることが可能となるとともに、限られた小スペースでの店舗設置においても、有人販売ユニット、無人販売ユニットのスライド収納性によって全方位(販売面等の方向、例えば、前面、背面、両側面)に向けての商品販売、宣伝を行うことが可能となり、販売スペースの有効活用が実現される。
【0085】
さらには、並設用構造物を複数組み合わせて販売領域を設置条件に対応させて拡大、縮小をさせ、さらに、拡大、縮小した販売領域に適合する販売形態から、有人販売ユニット、無人販売ユニット、商品展示ユニット、広告ユニット等を選択するとともに、並設用構造物の複数の収容空間に自由に配置可能となるので、商品販売が助成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る有無人ユニット店舗の実施の形態(1)示す非並設状態の斜視図であり、(A)は有無人ユニット店舗の構成図、(B)は有人販売ユニット、無人販売ユニットの構成図を示すものである。
【図2】図1の並設の一例である。
【図3】図1の並設の他例である。
【図4】図1の並設の他例である。
【図5】図2の横断面図である。
【図6】本発明に係る有無人ユニット店舗の実施の形態(2)示す非並設状態の斜視図であり、(A)は有無人ユニット店舗の構成図、(B)は商品展示ユニット、広告ユニットの構成図を示すものである。
【図7】本発明に係る有無人ユニット店舗の実施の形態(3)の並設状態の動作を示す斜視図である。
【図8】本発明に係る有無人ユニット店舗の実施の形態(4)の並設状態を示すもので、(A)、(B)の間での移動を表している。
【図9】本発明に係る有無人ユニット店舗の実施の形態(5)の並設状態を示す斜視図である。
【図10】本発明に係る有無人ユニット店舗の実施の形態(6)の並設状態を示す斜視図である。
【図11】本発明に係る有無人ユニット店舗の実施の形態(7)の非並設状態を示す斜視図である。
【図12】本発明に係る有無人ユニット店舗の実施の形態(8)の並設状態を示す平面図である。
【図13】本発明に係る有無人ユニット店舗の実施の形態(9)の並設状態を示す斜視図であり、(A)はユニットドアの展開構成図、(B)はユニットドアの開閉時の状態を示す断面図を示すものである。
【図14】図13の別形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 有人販売ユニット
2 無人販売ユニット
3 並設用構造物
4 商品展示ユニット
5 広告ユニット
36 収容空間
37 予備空間
40 ユニットドア

Claims (6)

  1. 商品の販売に販売員が関与する有人販売ユニットと、商品の販売に販売員が関与しない無人販売ユニットと、有人販売ユニットと無人販売ユニットとが並設される並設用構造物とを備え、
    前記有人販売ユニット及び前記無人販売ユニットは、形状等を共通化させて形成され、
    前記並設用構造物は、前記有人販売ユニットと前記無人販売ユニットとが選択的にスライド収容される複数の収容空間を備えることを特徴とする有無人ユニット店舗。
  2. 請求項1記載の有無人ユニット店舗において、前記有人販売ユニット又は前記無人販売ユニットで販売される商品を展示、陳列する商品展示ユニットが設けられるとともに、前記商品展示ユニットが前記有人販売ユニット及び前記無人販売ユニットの形状等と共通化されて形成されることを特徴とする有無人ユニット店舗。
  3. 請求項1又は2記載の有無人ユニット店舗において、前記有人販売ユニット又は前記無人販売ユニットで販売される商品の宣伝、広告情報を表示する広告ユニットが設けられるとともに、前記広告ユニットが前記有人販売ユニット及び前記無人販売ユニットの形状等と共通化されて形成されることを特徴とする有無人ユニット店舗。
  4. 請求項1〜3いずれか記載の有無人ユニット店舗において、前記並設用構造物は移動手段を備えていることを特徴とする有無人ユニット店舗。
  5. 請求項1〜4いずれか記載の有無人ユニット店舗において、前記並設用構造物は、前記収容空間の背部側に予備空間を備えていることを特徴とする有無人ユニット店舗。
  6. 請求項1〜5いずれか記載の有無人ユニット店舗において、前記並設用構造物には、ユニットドアが開閉可能に設けられていることを特徴とする有無人ユニット店舗。
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