JP3152814U - 紙媒体用の収納ラックを備える自動販売機 - Google Patents

紙媒体用の収納ラックを備える自動販売機 Download PDF

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Abstract

【課題】労力や人件費をかけずにフリーペーパー等の配布を促進できるような自動販売機を提供する。【解決手段】商品サンプル等陳列窓とフリーペーパー等の紙媒体用の収納ラックと商品取出口とを備える。収納ラックが商品サンプル等陳列窓と商品取出口との間に引出しとして備えられている。また、収納ラックが商品サンプル等陳列窓の左右いずれかに備えられている。【選択図】図1

Description

本件考案は、自動販売機に関し、特に、フリーペーパー等の紙媒体用の収納ラックを備える自動販売機に関する。
近年、無料の情報提供・広告媒体であるフリーペーパーが広く普及しつついる。日本生活情報紙協会の2006年における調査によると、年間総発行部数は推計約100億部とされ、また、年間200を超えるペースで創刊が続いているとされている(非特許文献1:日本生活情報紙協会ホームページ、http://www.jafna.or.jp参照)。
一方、自動販売機も広く普及している。日本自動販売機工業会によれば、2007年末における自動販売機の全国普及台数は約417万台である。このうち、約264万台が飲料の自動販売機であり、その他に食品、たばこ、乾電池、玩具などの自動販売機が含まれる。また、数は多くないが、新聞・雑誌の自動販売機もある(非特許文献2:日本自動販売機工業会ホームページ、http://www.jvma.or.jp参照)。
さらに、最近では、異業種にまたがる複数種類の商品を販売するための自動販売機も見られる。例えば、特許文献1には、一台の自動販売機で飲料と新聞などの複数種類の商品を販売できるようにするため、自動販売機の内部を分割するとともに、コイン投入口や釣銭口は一組としてコンパクト化を図り、これによって自動販売機の製造費用・運転費用の節減を図り、また各商品の販売促進を目指す「複合型自動販売機」が開示されている(特許文献1参照)。
特開2006‐012106号公報
このように、フリーペーパーは広く普及しつつあるが、その配布方法は、主に人手によっているのが現状であり、例えば、街頭や駅などで配ったり、新聞などと一緒に宅配したりしている状況にある。このため、配布のための労力や人件費が余計にかかるといった問題点がある。また、この方法だと、そのフリーペーパーを欲しくない人に配ろうとしたり、逆に欲しい人がうまくタイミングが合わずに受け取れなかったりといった配り手と受け手の行き違いという問題も起こる可能性がある。
あるいは、街頭や駅などに無人のスタンドを設置し、そこに相当数のフリーペーパーを収納しておき、欲しい人が自由に持ち帰ることができるようにしたものもある。この方法によれば配り手と受け手の行き違いという問題は解消できる。また、配布のための労力や人件費はかからないが、その一方で、別途残部が尽きていないかどうかの監視や新たな補充のための労力や人件費がかかるという問題がある。
しかし、これまで配布や監視・補充のための労力や人件費をかけずに、フリーペーパー等の配布を促進するための仕組みは存在しなかった。この点、特許文献1にあるような一台で飲料と新聞などの複数種類の商品を販売できる自動販売機は、あくまで新聞も商品であるから、商品(飲料)の購入のついでにフリーペーパー等も受け取れるようにするものとは目的も機能も異なることはいうまでもない。
そこで本考案では、上述のように自動販売機が普及していることに鑑み、この自動販売機を利用することで、上述の問題点を解決することとしたものである。即ち、本考案の解決すべき課題は、自動販売機での商品購入者が、購入のついでにフリーペーパーも受け取れるようにすることで、労力や人件費をかけずに済み、また残部の監視や補充も、自動販売機の商品に対する監視補充と合わせて行うことで独自に行わずに済むようにしつつ、フリーペーパー等の配布を促進できるような自動販売機を提供することにある。
以上の課題を解決するため、第一の考案は、商品サンプル等陳列窓と、フリーペーパー等の紙媒体用の収納ラックと、商品取出口とを備える自動販売機を提供する。
また、第二の考案は、第一の考案を基礎として、前記収納ラックは、商品サンプル等陳列窓と、商品取出口との間に引出しとして備えられていることを特徴とする自動販売機を提供する。
また、第三の考案は、第一の考案または第二の考案を基礎として、前記収納ラックは、商品サンプル等陳列窓の左右いずれかに備えられていることを特徴とする自動販売機を提供する。
本考案により、自動販売機を利用する多くの人が商品購入のついでにフリーペーパー等も受け取ることができるようにすることで、配布のための労力や人件費を節約するとともに、欲しい人だけが確実にフリーペーパー等を受け取れるようにすることができる自動販売機を提供することが可能となる。
実施例1の自動販売機の一例を示す図 自動販売機の内部に備えられた収納ラックの具体的構成の一例を示す図 自動販売機の内部に備えられた収納ラックの具体的構成の一例を示す図 自動販売機の内部に備えられた収納ラックの具体的構成の一例を示す図 自動販売機の外部に備えられる収納ラックの具体的構成の別の一例を示す図 収納ラックが「商品サンプル等陳列窓と商品取出口との間に備えられる」ことの意味を説明するための概念図 実施例3の自動販売機の一例を示す図 従来の自動販売機の一例を示す図 従来の一般的な自動販売機の内部構造の一例を示した図
0100 自動販売機
0101 商品サンプル等陳列窓
0102 商品取出口
0103 硬貨投入口
0104 紙幣投入口
0105 返却レバー
0106 釣銭返却口
0108 収納ラック
0109 表示部
以下に、本考案の実施例を説明する。実施例と請求項の相互の関係については、実施例1は主に請求項1などに関し、実施例2は主に請求項2などに関し、実施例3は主に請求項3などに関する。なお、本考案はこれら実施例に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。
<概要>
本実施例の自動販売機は、商品サンプル等陳列窓と、フリーペーパー等の紙媒体用の収納ラック(以下、単に「収納ラック」ということがある)と、商品取出口とを備える自動販売機である。このうち、商品サンプル等陳列窓と商品取出口は、従来の自動販売機と共通の構成要素である。本考案の自動販売機の特徴は、このほかにフリーペーパー等の紙媒体用の収納ラックを備えた点にある。
<構成>
(全般)
図8は、従来の一般的な自動販売機の一例を示す図であって、一般的な自動販売機の外観に現れる構成部分を正面図で示したものである。本図に示すように、自動販売機0800は、商品サンプル等陳列窓0801と、商品取出口0802のほか、硬貨投入口0803、紙幣投入口0804、返却レバー0805、釣銭返却口0806、広告部0807を備える。広告部は、当該自動販売機の販売対象商品の広告である場合もあれば、これとは関係のない商品や役務の広告である場合(単純に一般の広告スペースとして活用している場合)もある。
図1は、本実施例の自動販売機の一例を示す図である。本図に示す自動販売機0100は、図8に示したものと同様に、商品サンプル等陳列窓0101と、商品取出口0102のほか、硬貨投入口0103、紙幣投入口0104、返却レバー0105、釣銭返却口0106を備える。ただし、本図の自動販売機は、図8の例と異なり広告部を備えておらず、その代わり当該スペースにフリーペーパー等の紙媒体用の収納ラック0108を備えている。商品サンプル等陳列窓はもちろん、商品取出口、硬貨投入口、紙幣投入口、釣銭返却口も、自動販売機の前面に現れた開口部だけではなく、その背後の自動販売機内部における空間を含む概念である。例えば、商品取出口には、商品を取り出すために自動販売機の前面に設けられた開口部と、開口部の背後に設けられた商品を一時収納するためのスペースとの双方が含まれる。
図1の例では、収納ラックは商品取出し口のすぐ上の位置に設けられている。この目的は、商品購入者の注意が収納ラックに向くように喚起するとともに、商品購入者が商品取出しのついでに紙媒体の取り出しを容易に行えるようにすることにある。従って、収納ラックを商品取り出し口近傍に設けることは必須の構成ではない。また、収納ラックを商品取出し口の近傍に設ける場合の具体的な位置も、本図に示すような商品取出し口のすぐ上の位置に限られることはなく、すぐ横やすぐ下などであってもよい。また、本図に示すように収納ラックのすぐ近傍に商品購入者の注意を喚起するための表示部0109を設けてもよい。この表示部は、例えば例えばフリーペーパーの名称や「ご自由にお持ちください」といった注意書きを表示したプレートを自動販売機の外面に貼り付けたものである(第一の例)。
あるいは、上記のように収納ラックと別に表示部を設けることはせず、このような表示を収納ラック自体の前面部分に行うようにしてもよい。この場合には、図2に示される表示部の位置を収納ラック用のスペースとしなくてもよいので、この位置に図8に示したような従来の一般的な自動販売機と同様の広告部を設けてもよい。つまり、本考案の自動販売機は、既存の一般的な自動販売機に対して収納ラックを単純に追加して取り付けただけのものであってもよい(第二の例)。
本考案の自動販売機の特徴は、このようにフリーペーパー等の紙媒体用の収納ラックを備えた点にあり、その他の構成部分は、従来の一般的な自動販売機と同様である。これは、本考案の自動販売機が、既存の一般的な自動販売機を利用しつつ、単にフリーペーパー等の紙媒体用の収納ラックを付加したり、ごく簡易な改造を施したりするだけで、簡単に製作できることも目的としていることによるものである。従って、本考案に係る自動販売機は、従来の一般的な自動販売機が備える商品サンプル等陳列窓と商品取出口を必須構成要素として備えるほか、図1に示したような硬貨投入口、紙幣投入口、返却レバー、釣銭返却口などの従来の一般的な自動販売機が備えている他の構成要素を具備しているのが通例である。そして、上の第一の例の場合には、従来の一般的な自動販売機が備える構成要素のうち表示部だけを欠き、代わりにこの位置に収納ラックまたはこれに加えて表示部を設けた形となり、上の第二の例の場合には、従来の一般的な自動販売機が備えている構成要素をすべて備えた上で、これに追加して収納ラックを備えた形となる。
(フリーペーパー等の紙媒体用の収納ラック)
次に、「フリーペーパー等の紙媒体用の収納ラック」について、さらに詳細に説明する。その余の構成は一般の自動販売機と同様であるので、説明を省略する。
本考案において、「フリーペーパー等の紙媒体」とは、フリーペーパーなどのように、一定の情報を記載し、無料で配布される紙製の情報媒体をいう。ここで「フリーペーパー」とは、無料で配布される紙製の情報媒体のうち、(1)全部またはほとんどの掲載内容が広告であるもの、および(2)特定のコミュニティにおけるニュースを一定割合以上掲載したもの(一般に「コミュニティ・ニュースペーパー」と呼ばれているもの)をいう。また、フリーペーパー以外の紙媒体には、例えば、企業や学校などの就職・受講などの申込用紙、アンケート用紙などが含まれるが、要するに、一定の情報を記載し無料で配布される紙製の情報媒体であれば、あらゆるものが含まれ得る。
なお、本考案に係る自動販売機を利用すれば、自動販売機の対象商品に合わせて収納する紙媒体の種類を選択することも可能となる。例えば、コーヒーの自動販売機には、コーヒーの広告を掲載したものや、コーヒー好きな人向けのコミュニティペーパー(例えば、コーヒーのおいしい飲み方を紹介したものなど)を収納することなどが考えられる。また、自動販売機の設置場所に合わせて収納する紙媒体の種類を選択することも可能となる。例えば、学生街に設置される自動販売機には、アルバイトの募集広告や安いアパートの情報を掲載したフリーペーパーを収納するとか、主婦やOLがよく利用する商店街に設置される自動販売機にはファッション関係の記事を掲載したフリーペーパーを収納するといったことが考えられる。
「収納ラック」は、フリーペーパー等の紙媒体を収納可能な容器をいう。収納可能な紙媒体の部数は問わない。従って、1部、2部といったごく少数の紙媒体だけを収納可能なものでも本考案の技術的範囲に含まれる。ただし、配布のための労力や人件費を節約し、受け取りたい人が確実に受け取れるようにするという本考案の目的に照らせば、相当部数の紙媒体を収納可能な容器であることが望ましい。もちろん、収納ラックは自動販売機に備えることが可能なものであるから、かかる観点から収納ラックの寸法は常識的な範囲に限定される。
また、収納ラックの形状、素材にも特に限定はない。
さらに、収納ラックの自動販売機への備え方(どのような位置に取り付けるか)にも特に限定はなく、大別して、自動販売機の内部に備える場合と、自動販売機の外部に備える場合が考えられる。前出の図1に示した例は、自動販売機の内部に収納ラックを備える場合の例である。以下、収納ラックの具体的な構成の一例について、自動販売機の内部に備える場合、自動販売機の外部に備える場合の順に説明する。
(収納ラックの具体的構成の一例:自動販売機の内部に備える場合)
図2は、自動販売機の内部に備えられた収納ラックの具体的構成の一例を示す図である。収納ラックを自動販売機の内部に備える方法としては、以下に詳述するように、例えば水平に引き出せるような引出しに収納してもよいし、回転式の引き出しに収納してもよい。あるいは、収納スペースとしては単に空間を設けるだけにして、そこから直に紙媒体を取り出せるようにしてもよい。
本例では、収納ラックが図1に示した収納ラック0108と同様の位置に設けられている。即ち、収納ラックが一般的な自動販売機の表示部の位置に設けられている。この場合、自動販売機の前面の表示部の位置からその内部に向かって収納ラックの空間が設けられることになる。
図2(a)に、このような位置に設けられる収納ラック0208の形状の一例を示す。本図の例は、水平に引き出せる引出しの例である。図2(a)は、収納ラックが自動販売機の内部に完全に収納されている状態であるが、商品購入者がこれを受け取る際には、取っ手0208aを利用して、図2(b)に示すように収納ラックを手前に(矢印A方向に)引き出して中に収納されているフリーペーパーなどの紙媒体0210を取り出すようにすればよい。なお、本図にも、収納ラックのすぐ近傍に商品購入者の注意を喚起するための表示部0209が設けられている例が示されている。
図3は、自動販売機の内部に備えられる収納ラックの具体的構成の別の一例を示す図である。本図の例の収納ラック0308は、回転式の引出しである。図3(a)は、収納ラック0308が自動販売機の内部に完全に収納されている状態である。商品購入者がこれを受け取る際には、取っ手0308aを利用して、図3(b)に示すように収納ラックを手前に(矢印B方向に)回転させながら引き出して中に収納されているフリーペーパーなどの紙媒体0310を取り出すようにすればよい。なお、本図にも、収納ラックのすぐ近傍に商品購入者の注意を喚起するための表示部0309が設けられている例が示されている。
図4は、自動販売機の内部に備えられる収納ラックの具体的構成のさらに別の一例を示す図である。本図の収納ラック0408は、単に空間を設けるだけにしてそこから直に紙媒体0410を取り出せるようにした例である。この場合、例えば、ティッシュペーパーの収納箱に一般的に用いられているように、紙媒体を重ね合わせるように収納しておき、一枚取り出すと次の紙の一部が露出し、次々に容易に取り出せるような構成としてもよい。なお、本図にも、収納ラックのすぐ近傍に商品購入者の注意を喚起するための表示部0409が設けられている例が示されている。
ところで、一般的な自動販売機においては、内部が装置の構成部分で隙間なく埋め尽くされているわけではなく、何も配置されていない空間部分が存在しているのが通例である。
図9は、従来の一般的な自動販売機の内部構造の一例を示した図であって、自動販売機を斜め背後方向から見た図である。内部構造を示すために、背面板と右側面板の大部分を取り去った状態で描いている。なお、本図は、各構成部分のおよその位置を示すために模式的に示したものであるので、必ずしも各構成部分の具体的形状を正確に示したものではない。
本図の例は、缶入り飲料の自動販売機の場合の一例を示しているが、この図に示すように、自動販売機の内部は、商品(缶入り飲料)を収納するためのラック0921、商品を滑り落とすための通路部0922、商品取出口0923、硬貨投入口、紙幣投入口などの金銭出入関連部分0924、電源および商品の冷却・加熱装置0925などによって占められている。しかし、内部がこれら構成部分で隙間なく埋め尽くされているわけではなく、何も配置されていない空間部分が相当程度存在している。例えば、商品取出し口の上部(通例広告部が設けられている外面の背後に位置する部分)は、装置の構成部分が何も配置されておらず、空間になっている。
そこで、このような空間を利用してフリーペーパー等の紙媒体用の収納ラックを配置することが可能となる。自動販売機によって空間部分の位置は異なっている可能性があるが、それぞれの位置に応じて収納ラックを設ける位置を適宜選択すればよい。
このように、自動販売機にもともと存在している空間部分に収納ラックを設けることができるので、新たに収納ラックを備えるための空間を確保した自動販売機を開発する必要がなく、既存の自動販売機に対して簡易な改造を施すだけで、簡単に本考案に係る自動販売機を製造することができる。
(収納ラックの具体的構成の一例:自動販売機の外部に備える場合)
次に、収納ラックを自動販売機の外部に備える場合の具体的構成について説明する。
図5は、自動販売機の外部に備えられる収納ラックの具体的構成の別の一例を示す図である。本図の例は、一般的な自動販売機の広告部に代えて、この広告部の位置の前面に箱型の収納ラック0508を取り付けたものである。
図5(a)に示すように、本例でも、収納ラック0508は一般的な自動販売機の表示部の位置に設けられており、この点は図2(a)に示した自動販売機の内部に備えられる収納ラックの例における位置と同様である。
また、本図の例でも、収納ラックは商品取出し口0502のすぐ上の位置に設けられているが、この目的も、図1の場合と同様、商品購入者の注意が収納ラックに向くように喚起するとともに、商品購入者が商品取出しのついでに紙媒体の取り出しを容易に行えるようにすることにある。従って、ここでも収納ラックを商品取り出し口近傍に設けることは必須の構成ではない。また、収納ラックを商品取出し口の近傍に設ける場合の具体的な位置も、本図に示すような商品取出し口のすぐ上の位置に限られることはなく、すぐ横やすぐ下などであってもよい点も、図1について説明したところと同様である。
図5(b)は、このような位置に設けられる収納ラック0508の形状の一例を示す。本図の例は、取っ手のついた蓋0508aを備えた箱型の収納ラックであり、蓋を開けて中に収納されている紙媒体を自由に取り出せるようになっている。蓋を設けた理由は、屋外に設置される場合に紙媒体が風雨にさらされないようにするためである。従って、屋内に設置する場合にはこのような蓋はなくても差し支えない。
また、図5(b)に示すように、収納ラックの前面や蓋面に、商品購入者の注意を喚起するための表示スペース0509を設けて、例えばフリーペーパーの名称の表示や「ご自由にお持ちください」といった注意書きの表示などを行ってもよい。あるいは、収納ラックを透明な素材(透明プラスティックなど)にして、内部のフリーペーパーの名称などが外部から直接視認できるようにしてもよい。
図5でも、収納ラックが一個だけ備えられている例を示したが、収納ラックの数に限定はなく、例えば、同型の収納ラックを横に並べるなどにより、収納ラックを複数備えたものであってもよい。
図示は省略するが、自動販売機の外部に備えられた収納ラックの具体的構成の別の一例として、図5に示した例とは異なり、一般的な自動販売機と同様の広告部を備えたうえで、これに加えてさらに紙媒体用の収納ラックをも備えたものであってもよい。つまり、本考案の自動販売機は、既存の一般的な自動販売機に対して単純に収納ラックを付加的に取り付けたものであってもよい。
このような自動販売機の一例として、自動販売機の側面に収納ラックを取り付けたものが考えられる。この場合、例えば、図5(b)に示した収納ラックと同一の形状の収納ラックを自動販売機の側面に取り付けたものが考えられる。
この場合も、商品購買者に対する注意喚起を一層容易にするため、収納ラックは、商品取出し口の近傍の側面の部分(例えば、商品取出し口と同じ高さの所)に取り付けられることが望ましい。
また、この場合にも、屋外に設置する場合には収納ラックに蓋などを設けたり、収納ラックの前面(自動販売機の正面と同じ向きの面)などに注意喚起用の表示を行ったりしてもよい。
収納ラックを自動販売機の外部に取り付ける方法としては、例えば、接着剤を用いて自動販売機の外面に貼り付けたり、ねじなどを用いて自動販売機の外面に固定したりすればよい。このように、収納ラックを簡易に自動販売機に取り付けることができるので、既存の自動販売機を利用して、単純に取り付けるだけで本考案にかかる収納ラックを備えた自動販売機を簡単に製造することができる。
<効果>
本実施例の考案により、自動販売機を利用する多くの人が商品購入のついでにフリーペーパー等も受け取ることができるようにすることで、配布のための労力や人件費を節約するとともに、欲しい人だけが確実にフリーペーパー等を受け取れるようにすることができる自動販売機を提供することが可能となる。
<概要>
本実施例の自動販売機は、収納ラックが、商品サンプル等陳列窓と、商品取出口との間に引出しとして備えられていることを特徴とするものである。
<構成>
(全般)
本実施例の自動販売機は、実施例1の自動販売機を基礎とするものであって、基本的に実施例1の自動販売機と共通する構成を有する。
ただし、本実施例の自動販売機は、収納ラックが商品サンプル等陳列窓と商品取出口との間に引出しとして備えられていることを特徴とするものである。
(収納ラック)
本実施例の収納ラックは、商品サンプル等陳列窓と商品取出口との間に引出しとして備えられている。このような構成とすることの目的は、商品購入者が商品サンプル等陳列窓と商品取出口の両者に必ず注目することに鑑み、この間に収納ラックを設けることで、商品購入者の注意が収納ラックに向くように喚起するとともに、商品購入者が商品取出しのついでに紙媒体の取り出しを容易に行えるようにすることにある。
図6は、収納ラックが「商品サンプル等陳列窓と商品取出口との間に備えられる」ことの意味を説明するための概念図である。本図に示す例は、いずれも収納ラックが商品サンプル等陳列窓と商品取出口との間に備えられている例を示したものである。
このうち、図6(a)に示したものは、最も典型的な配置であって、商品サンプル等陳列窓0601と商品取出口0602の両端のそれぞれを結ぶ二本の線のいずれもが収納ラック0608の内部を通過するような位置に収納ラックが配置されている例を示す。商品購入者が商品サンプル等陳列窓から商品取出し口に直線的に視線を移す場合には、この二本の線に挟まれた範囲が視線の通過する最大範囲となる。従って、商品購入者が商品サンプル等陳列窓のどの位置から商品取出し口のどの位置に対して視線を移す場合であっても、本図のような配置の場合には、必ず紙媒体用の収納ラック上を視線が通過することになり、商品購入者の注意が収納ラックに向く蓋然性がきわめて高いといえる。
なお、本図では、商品サンプル等陳列窓、収納ラック、商品取出口が縦に並んだ例を示したが、これらが横や斜めに並んでいてもよいことはいうまでもない。
図6(b)は、商品サンプル等陳列窓0601と商品取出口0602の両端のそれぞれを結ぶ二本の線の少なくとも一方が収納ラック0608の端部を通過する(本図では二本の線のいずれもが収納ラックの端部を通過する)位置に収納ラックが配置されている例を示す。このような配置も、「収納ラックが商品サンプル等陳列窓と商品取出口との間に備えられる」配置に含まれる。なぜなら、このような配置であっても、商品購入者が商品サンプル等陳列窓から商品取出し口に視線を移す際に、紙媒体用の収納ラックの少なくとも端部の上を視線が通過することになるので、やはり商品購入者の注意が収納ラックに向く蓋然性が高いといえるからである。
以上が、本実施例における収納ラックの好適な配置例であるが、本実施例における収納ラックの配置は、このように厳密に視線が収納ラック上を通過する位置である必要はなく、概ねこのような位置であればよい。なぜなら、人の目は視線の周辺のものも視野におさめることができるものであるから、概ね視線上に収納ラックが位置していれば、人の注意を収納ラックに向けることが十分可能であるからである。
そこで、例えば図6(c)に示すように、本実施例における収納ラックの位置は、商品サンプル等陳列窓0601と商品取出口0602の両端のそれぞれを結ぶ二本の線に挟まれた範囲に、少なくとも収納ラック0608の一部が位置するように配置されていればよい。このような配置であれば、商品購入者の注意を収納ラックに向けることは十分可能であるからである。
なお、本実施例でも、自動販売機に備えられる収納ラックの数に限定はなく、収納ラックが複数備えられたものであってもよい。
<効果>
本実施例の考案により、自動販売機での商品購入者の注意をフリーペーパー等の紙媒体用の収納ラックに向けることが容易になり、欲しい人が確実にフリーペーパー等を受け取れることができる蓋然性をより高めることが可能となる。
<概要>
本実施例の自動販売機は、収納ラックが、収納ラックが商品サンプル等陳列窓の左右いずれかに備えられていることを特徴とするものである。
<構成>
(全般)
本実施例の自動販売機は、実施例1または実施例2の自動販売機を基礎とするものであり、収納ラックが商品サンプル等陳列窓の左右いずれかに備えられていることを特徴とするものである。
(収納ラック)
本実施例の収納ラックは、商品サンプル等陳列窓の左右いずれかに備えられている。このような構成とすることの目的も、実施例2と同様であり、商品購入者が商品サンプル等陳列窓と商品取出口の両者に必ず注目することに鑑み、商品サンプル等陳列窓の左右の位置に収納ラックを設けることで、商品購入者の注意が収納ラックに向くように喚起するとともに、商品購入者が商品取出しのついでに紙媒体の取り出しを容易に行えるようにすることにある。
特に、商品サンプル等陳列窓は、通例自動販売機の中で最も視線が向きやすい目立つ位置(例えば、比較的上の方でかつ中央に近い位置)に配置されることが多いので、その左右の位置もこれに準じる目立つ位置であるといえ、このような位置にフリーペーパー等の紙媒体用の収納ラックを設けることで、当該収納ラックへの商品購入者の注意を一層喚起することが容易となる。
また、商品サンプル等陳列窓の左右の位置が上述のように比較的目立つ位置であることに照らせば、このような位置に収納ラックを設けた場合には、自動販売機で商品を購入するためにすぐ前まで来た人だけでなく、自動販売機の近くを通りかかっただけで収納ラックや注意喚起用の表示に気付いて、自動販売機で商品を購入する予定がなくてもそのフリーペーパーを受け取るために自動販売機に近づいてくるといったことも期待できる。従って、これによってフリーペーパーの配布の一層の促進が期待できる。
図7は、本実施例の自動販売機の一例を示す図である。本実施例でも、自動販売機0700に備えられる収納ラックの数は、一個でもよいし複数であってもよく、本図に示す例は、収納ラック0708が複数備えられている例である。また、実施例2で示したものと同様に、収納ラックが商品サンプル等陳列窓0701と商品取出口0702との間に備えられている好適な例を示したものである。
<効果>
本実施例の考案により、商品サンプル等陳列窓の左右という比較的目立つ位置にフリーペーパー等の紙媒体用の収納ラックを設けることで、当該収納ラックへの商品購入者の注意を一層喚起することが容易となる。

Claims (3)

  1. 商品サンプル等陳列窓と、
    フリーペーパー等の紙媒体用の収納ラックと、
    商品取出口と、
    を備える自動販売機。
  2. 前記収納ラックは、
    商品サンプル等陳列窓と、商品取出口と、の間に引出しとして備えられていることを特徴とする請求項1に記載の自動販売機。
  3. 前記収納ラックは、
    商品サンプル等陳列窓の左右いずれかに備えられていることを特徴とする請求項1または2に記載の自動販売機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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