JP2004331387A - フラッパおよび画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】フラッパによって搬送方向が切り換えられる用紙と、フラッパにおける用紙との当接面との間に生じる摩擦を軽減することが可能なフラッパおよび当該フラッパを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】フラッパ35における搬送方向規定部に、用紙の画像形成面に当接する周面を有するコロ34を回転自在に配設する。特に、コロ34は用紙の画像形成面がコロ34に接触することにより円滑に回転するように設置される。また、コロ34の用紙搬送方向の上流側にはガイド部材41が形成される。
【選択図】図3
【解決手段】フラッパ35における搬送方向規定部に、用紙の画像形成面に当接する周面を有するコロ34を回転自在に配設する。特に、コロ34は用紙の画像形成面がコロ34に接触することにより円滑に回転するように設置される。また、コロ34の用紙搬送方向の上流側にはガイド部材41が形成される。
【選択図】図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、用紙搬送路に沿って配設され用紙の搬送方向を切り換えるフラッパおよび当該フラッパを備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置では給紙部から画像形成部を経由して排紙部までの間に用紙搬送路が形成されており、給紙部から用紙搬送路に導かれた用紙は、この用紙搬送路上を排紙部側へと搬送される。
【0003】
ここで、用紙搬送路上を搬送される用紙が複数存在する排紙部のうちのいずれかに選択的に排出される場合や、片面に画像形成処理がされた用紙をスイッチバック搬送路に導く場合等、用紙搬送方向を変更する場合には、用紙搬送路上を搬送される用紙の搬送方向を切り換えるフラッパが用いられることがあった。
【0004】
このフラッパによって、用紙の搬送方向を適正に切り換えることにより、用紙搬送路が分岐する場合等でも、適正な方向に用紙を搬送することが可能になる。さらに、従来技術の中にはフラッパの構成を工夫することにより、フラッパの近傍の構造を簡素化して搬送トラブルの発生の防止を図るものもあった(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開昭62−157170号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、用紙の搬送方向をフラッパによって切り換える際には、強制的に用紙の搬送方向を湾曲させることがあり、フラッパによって搬送方向が変更される用紙と、用紙に当接しつつ用紙の搬送方向を変化させるフラッパの当接面との間に大きな摩擦力が発生する場合があった。
【0006】
このため、フラッパの当接面に摺られることにより用紙が傷ついたり、用紙に付着している現像剤が剥がれ落ちることがあった。特に、図5に示すように用紙に付着していた現像剤が剥がれ落ちてフラッパ側で堆積すると、フラッパを通過する用紙の搬送を妨げて用紙搬送ジャムが発生することもあった。
【0007】
この発明の目的は、フラッパによって搬送方向が切り換えられる用紙と、フラッパにおける用紙との当接面との間に生じる摩擦を軽減することが可能なフラッパおよび当該フラッパを備えた画像形成装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は以下の構成を備えている。
【0009】
(1)画像形成装置に形成される用紙搬送路上を搬送される用紙に当接しつつ前記用紙の搬送方向を変化させる搬送方向規定部を含み、
用紙搬送方向に直交するように配置される揺動軸を中心に揺動して、前記用紙が搬送されるべき搬送経路を選択的に開放するフラッパであって、
前記搬送方向規定部に、前記用紙の画像形成面が当接する周面を有する案内部材を回転自在に設けたことを特徴とする。
【0010】
この構成においては、用紙搬送方向に直交する揺動軸を中心に揺動して用紙搬送方向を切り換えるフラッパの搬送方向規定部に、用紙の画像形成面が当接するための周面が形成された案内部材が回転自在に配設されている。したがって、用紙の画像形成面が案内部材の周面に当接すると、案内部材が用紙を下流側に導く方向に回転するため、用紙の画像形成面がフラッパの搬送方向規定部に強く摺られることがない。
【0011】
(2)前記案内部材は、少なくとも前記搬送方向規定部における前記用紙の搬送方向の切り換え角度が大きい方の面において機能するように構成されることを特徴とする。
【0012】
この構成においては、フラッパによって用紙の搬送方向が大きく切り換えられる場合には用紙とフラッパとの摩擦を小さくするための案内部材が確実に機能する。したがって、用紙の搬送方向を大きく変化させる場合に用紙とフラッパとの間に大きな摩擦力が発生することが防止される。
【0013】
(3)前記搬送方向規定部の搬送方向規定面からの距離が前記用紙搬送路における上流側から下流側にいくにしたがって長くなるテーパ部を有し、前記テーパ部における後端部の前記搬送方向規定面からの距離が、前記案内部材の回転中心の前記搬送方向規定面からの距離よりも長くなるように形成されているガイド部材が、前記搬送方向規定部における前記案内部材の用紙搬送方向の上流側に形成されることを特徴とする。
【0014】
この構成においては、用紙の先端を適正に用紙搬送路における下流側に導くために、用紙搬送方向の上流側における前記搬送方向規定面からの距離が、下流側における前記搬送方向規定面からの距離よりも長くなるように形成されたテーパ部を有するガイド部材が案内部材の前段に配置されている。
【0015】
したがって、フラッパの搬送方向規定部に案内部材を形成したことによって案内部材や案内部材の設置部等に用紙がひっかかり、かえって円滑な用紙の搬送が妨げられるといった不具合の発生が適正に防止される。
【0016】
(4)前記案内部材がコロ部材であることを特徴とする。
【0017】
この構成においては、フラッパの搬送方向規定部と用紙との摩擦を小さくするために用紙の画像形成面に当接する周面を有する案内部材にコロ部材が用いられている。したがって、コロ部材によって搬送される用紙の先端が円滑に用紙搬送路における下流側に案内される。また、用紙との接触面積が広くなり、接触圧力が分散されるため、案内部材に接触することにより軟化した現像剤が用紙から剥離することが防止される。さらに、現像剤がコロ部材に移りにくくなるため、コロ部材に現像剤が堆積して画像形成装置内等で用紙の搬送ジャムが生じることが防止される。
【0018】
(5)給紙部から画像形成部を経由して排紙部までの間に用紙搬送路が形成される画像形成装置において、
(1)〜(4)のいずれかに記載のフラッパが、前記用紙搬送路における前記画像形成部の下流側に配設されたことを特徴とする。
【0019】
この構成においては、画像形成部を通過した用紙を排紙部に搬送する画像形成装置に、用紙の搬送方向を変える際に生じる摩擦を小さくするための案内部材が配設されたフラッパが設けられている。
【0020】
したがって、用紙の排出を行うために用紙搬送方向の切り換えを行った場合に、用紙における画像形成面とフラッパとの摩擦が小さくなるため、用紙に定着した現像剤像がフラッパに削りとられて画像形成不良等が生じることがない。
【0021】
(6)給紙部から画像形成部を経由して排紙部までの間に用紙搬送路が形成され、両面印刷時に、前記画像形成部で一方の面に画像形成処理がされた用紙をスイッチバック搬送路を経由させて再び画像形成部に案内し、前記用紙の他方の面についての画像形成処理を行う画像形成装置において、
(1)〜(4)のいずれかに記載のフラッパが、前記用紙搬送路における前記画像形成部の下流側に配設されたことを特徴とする。
【0022】
この構成においては、両面印刷機能を有する画像形成装置の画像形成部の下流側に、用紙の搬送方向を変える際に生じる摩擦を小さくするための案内部材が配設されたフラッパが設けられている。したがって、定着装置等を再度通過することにより用紙上に付着した現像剤が軟化して剥離し易い状態であっても、用紙に定着した現像剤像とフラッパとの間の摩擦力が小さくなって現像剤の剥離等が適正に抑制される。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図を用いて本発明のフラッパおよび画像形成装置の実施形態を説明する。
【0024】
図1は、本実施形態にかかる画像形成装置の構成を示している。同図に示すように画像形成装置50は、入力された画像データに基づいて画像形成処理を行う画像形成部100と、画像形成処理がされるべき用紙をサイズ毎に分けて収容するとともに画像形成部100に対して選択的に適当なサイズの用紙を供給する用紙供給部200と、片方の面に画像形成処理がされた用紙の先端と後端とをスイッチバックさせた状態で再度画像形成部100に供給するスイッチバック部300と、を備えている。本発明のフラッパは、画像形成部100内に配置されるものであるため、ここでは主に画像形成部100について説明する。
【0025】
図2は、画像形成部100の構成を示している。画像形成部100は、外部から供給される画像データに応じて用紙(転写材、記録用紙等のシート材を含む。)に対して多色および単色の画像を形成する。同図に示すように、画像形成装置部は、用紙が収容される給紙トレイ10から用紙を排出する排紙ローラ26までの間に用紙搬送路Sを備えている。画像形成部100の中央部に形成される用紙搬送路Sを挟んで両側に、それぞれブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、およびイエロー(Y)の各色成分についての画像形成処理を行う4つの画像形成ステーション20(20a〜20d)と、画像形成処理がされる用紙を保持しつつ用紙搬送路における下流側へと案内する転写搬送ベルトユニット8と、が配置されている。また、用紙搬送路Sにおける画像形成ステーション20の下流側に定着装置30が配置される。
【0026】
各画像形成ステーション20(20a〜20d)において、用紙搬送路Sに接するように像担持体としての感光体ドラム3(3a〜3d)が配置される。感光体ドラム3の周囲には、露光ユニット1(1a〜1d)、現像器2(2a〜2d)、帯電器5(5a〜5d)、クリーナユニット4(4a〜4d)が設けられている。
【0027】
帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させる。本実施形態では、同図に示すようなチャージャ型の帯電器を用いているが、帯電器5として接触型のローラ型やブラシ型の帯電器を使用してもよい。露光ユニット1は、供給される画像データに基づいて感光体ドラム3の表面を露光して静電潜像を形成するものであり、本実施形態では発光素子をアレイ状に並べたLED書込みヘッドが使用される。なお、露光ユニット1として、レーザ照射部および反射ミラーを備えたレーザスキャニングユニット(LSU)を用いることも可能である。
【0028】
現像器2は、それぞれの感光体ドラム3上に形成された静電潜像をブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、およびイエロー(Y)の各色成分のトナーにより顕像化する。クリーナユニット4は、転写工程が行われた後における感光体ドラム3の表面に残留したトナーを除去・回収する。
【0029】
転写搬送ベルトユニット8は、用紙搬送路Sを挟んで各画像形成ステーション20(20a〜20d)の感光体ドラム3に対向する位置に配置される。転写搬送ベルトユニット8は、転写ベルト7、転写ベルト駆動ローラ71、転写ベルトテンションローラ73、転写ベルト従動ローラ72、転写ベルト支持ローラ74、転写ローラ6(6a〜6d)、および転写ベルトクリーニングユニット9を備えている。
【0030】
転写ベルト駆動ローラ71、転写ベルトテンションローラ73、転写ローラ6、転写ベルト従動ローラ72、転写ベルト支持ローラ74は、通常動作時には、図中において反時計方向に回転駆動されており、これらのローラに張架される転写ベルト7を矢印B方向に回転させる。
【0031】
転写ローラ6は、感光体ドラム3のトナー像を転写ベルト7上の用紙に転写する。転写ベルト7は、各画像形成ステーション20(20a〜20d)の感光体ドラム3に接触するように配置される。転写ベルト7は、厚さ100μm程度のフィルムを用いて無端状に形成されている。
【0032】
感光体ドラム3から用紙へのトナー像の転写は、転写ベルト7の裏側に当接している転写ローラ6によって行われる。転写ローラ6には、感光体ドラム3上のトナー像を用紙に転写するために高電圧が印加される。本実施形態では、トナーの帯電極性が負極性であるため、トナーの帯電極性とは逆の正極性の高電圧が印加される。転写ローラ6は、直径8〜10mmのステンレス等の金属の軸をベースとし、その表面が、例えばEPDM、発泡ウレタン等の導電性の弾性材に覆われている。この導電性の弾性材の作用により、用紙に対して均一に高電圧が印加される。なお、本実施形態では転写電極として転写ローラ6を使用しているが、それ以外に転写ブラシ等を使用することもできる。
【0033】
また、感光体ドラム3との接触により転写ベルト7に付着したトナーは、用紙の裏面を汚す原因となるために、転写ベルトクリーニングユニット9によって除去・回収される。転写ベルトクリーニングユニット9には、転写ベルト7に接触するクリーニングブレードが備えられている。転写ベルト7を挟んでクリーニングブレードと反対側には転写ベルト支持ローラ74が配置される。
【0034】
給紙トレイ10は、画像形成処理がされる用紙を収容するトレイであり、画像形成部100の下部に設けられている。また、画像形成装置100の上部に設けられている排紙トレイ15は、印刷済みの用紙をフェイスダウンの状態で載置するためのトレイである。
【0035】
図に示すようにSの字形状に形成された用紙搬送路Sに沿って、上流側からピックアップローラ16、レジストローラ14、定着装置30、フラッパ34が配置されている。また、用紙搬送路Sの全域にわたって用紙を搬送する複数の搬送ローラ25が配されている。
【0036】
搬送ローラ25は、用紙の搬送を促進・補助するための、小型のローラであり、用紙搬送路Sに沿って複数設けられている。ピックアップローラ16は、給紙トレイ10の端部に備えられ、給紙トレイ10に収容されている用紙のうちの最上位の用紙のみを取り上げて用紙搬送路Sに供給する。
【0037】
レジストローラ14は、用紙搬送路Sを搬送されている用紙の搬送のタイミングを調整するため搬送中の用紙を一時的に保持する。すなわち、レジストローラ14は、感光体ドラム3上のトナー像を用紙に良好に多重転写できるように、感光体ドラム3の回転にあわせて、用紙をタイミングよく搬送する機能を有している。フラッパ34は、画像形成装置100の用紙搬送路Sに直交するように配設される揺動軸に軸支されており、用紙の搬送方向を切り換えるために揺動軸を中心に揺動する。
【0038】
図3は、本発明のフラッパの構成を示している。図3(a)は、フラッパ35の一端側の構成を示している。本実施形態におけるフラッパ35の構成は左右対称になっているため、図に表れないフラッパ35の他端側の構成は図3(a)に示す構成と同様の構成になっている。また、図3(b)は、フラッパ35の使用状態を示している。
【0039】
図3(a)に示すようにフラッパ35は、断面がくの字状に形成された搬送方向規定部材42と、搬送方向規定部材42の両端に形成される側壁と、側壁における所定の位置に形成されるフラッパ35の揺動中心となる軸部36とを備えている。
【0040】
本実施形態では、搬送方向規定部材における凹状面が、用紙搬送路の一部を構成する搬送方向規定面37となる。また、本実施形態では、搬送方向規定部材が本発明の搬送方向規定部を構成し、揺動中心となる軸部36が本発明の揺動軸を構成する。搬送方向規定面37は、用紙に当接しつつ用紙の搬送方向を変化させる。なお、本発明のフラッパ35の形状は上述の形状に限定されるものではなく、用紙搬送方向の切り換え状況に応じて様々な形状のフラッパ35を使用することが可能である。
【0041】
軸部36は、画像形成装置の筐体または内部に形成されたフレーム部材等に形成された図示しない軸受部に軸支される。なお、フラッパ35を軸支するための機構として、例えば、フラッパ35側に軸受部を設けるとともに画像形成装置50側に軸部を形成することも可能である。
【0042】
さらに、フラッパ35の搬送方向規定面37において、複数のリブ38が用紙搬送方向に直交する方向に併設されている。リブ38は、用紙とフラッパ35との接触面積を低減させるためのものであり、それぞれ用紙搬送方向に平行な方向に形成される。本発明では、さらに用紙とフラッパ35との摩擦を低減するために、搬送方向規定部材42の用紙搬送路における前記軸部36の上流側に、ローラ状のコロ34が設けられている。
【0043】
コロ34は用紙の画像形成面に当接する周面を有している。また、コロ34は搬送方向規定面37における所定箇所をコロ34の大きさに適合するように切り抜いて構成される切り抜き部41に設けられる。また、コロ34は用紙搬送方向に直交する方向に複数配設されている。本実施形態では、軸を備えたコロ34をフラッパ35側に形成された軸受によって軸支しているが、コロ34の取り付け方法は特に本実施形態の方法に限定されることはない。
【0044】
ここで、コロ34を搬送方向規定部材42に設ける際には、各コロ34がその周面に用紙が当接した際に円滑に回転することが重要である。また、コロ34の周面における搬送方向規定面37から最も突出した部分の高さが、リブ38の高さよりも高くなるようにするとコロ34が好適に機能するため、用紙と搬送方向規定面37との間に生じる摩擦を小さくすることが可能になる。
【0045】
フラッパ35は、樹脂材料を金型で射出成型を行っており、本実施形態では、ポリブチレンテレフタレート(PBT)に、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレンからなる樹脂(ABS)を加えた材料を用いている。コロ34は、ポリアセタール樹脂(POM)を材料としており、フラッパ35と同様に金型を用いた射出成型にて成型される。コロ34は、POMの他にもナイロンやABS等を使用することができるが、自己潤滑性を有する樹脂を用いることが最も好ましい。
【0046】
フラッパ35は、画像形成装置50の制御部が図2に示すソレノイド39を駆動することにより、軸部36を中心に揺動する。図3(b)に示すように、フラッパ34が図中の破線の状態のときには、用紙搬送路Sの途中から用紙が分岐されてスイッチバック部300に搬送される。一方で、フラッパ34が図中の実線で示す状態の場合には、用紙は定着装置30と側面カバー43およびフラッパ34との間に形成される用紙搬送部S′を通り上部の排紙トレイ15に排出される。
【0047】
上述のように本発明のフラッパ35は、搬送方向規定面37において用紙搬送路Sを搬送される用紙が強く擦れる箇所にコロ34が形成されている。本発明では、コロ34は用紙搬送路における軸部36よりも上流側に配設されているため、フラッパ35によって搬送方向が変えられる用紙が搬送方向規定面37およびリブ38に強く摺られて画像形成面に傷つくことを防止できる。
【0048】
ここでは、用紙搬送方向に直交する方向に一列にコロ34を設けている。搬送方向規定面37においてコロ34を一列だけ配設する場合、搬送方向規定面37における軸部36の上流側、すなわち用紙搬送路における定着装置30に近い側のみ設けるとよい。これは、定着装置30に近ければ近い程、用紙の画像形成面における用紙上の画像を形成する現像剤の軟化の程度が高く、現像剤が用紙から剥離し易いこと等を考慮したものである。
【0049】
さらに、搬送方向規定面37におけるコロ34の上流側には、用紙の先端が切り抜き部41に侵入することを防止するためのガイド部材40が形成されている。ガイド部材40は、用紙搬送路における上流側から下流側に行くにしたがってその高さが高くなるテーパ部を有しており、このテーパ部における用紙と当接する面を延長した平面が、コロ34の周面に連続するように形成されている。なお、ガイド部材41の高さは搬送方向規定面37の法線方向の高さを基準とするものとする。
【0050】
なお、本発明の案内部材は、上述のコロ34に限定されることはなく、例えば本発明の案内部材としてスターローラ等を用いることも可能である。スターローラを使用する場合は、用紙との接触面積が小さくして案内部材が部分的にしか用紙に接触しないので、軟化した現像剤が用紙から剥離する量が少なく画質の低下に対して優れた効果を発揮する。
【0051】
ただし、用紙の先端を用紙搬送路における下流側に円滑に案内することがやや難しくなるが、このようなときには、スターローラの外周面の突起部の先端角度を大きくし、また、突起部の高さを低く形成し、突起部の部分の間に用紙が引っ掛からないようにするとよい。
【0052】
図4は、本発明のフラッパ35の別の構成を示している。ここでは搬送方向規定面37に、用紙の搬送方向に直交する2列のコロ34群が設けられている。このように、搬送方向規定面37用紙搬送方向においてコロ34を2列配設したことにより、さらに用紙とフラッパ35との摩擦を軽減することが可能である。なお、コロ34の配列は2列に限定されることはなく、コロ34を3列以上配設してもよい。
【0053】
画像形成装置50において両面印刷を行う場合には、現像剤像が定着された面がフラッパ35に接触する。このとき、現像剤像が形成された画像形成面とコロ34の周面とが接触するが、コロ34は用紙からの摩擦力によって回転するため、用紙の画像形成面とフラッパ35とが強く擦られることを防止できる。このため、両面印刷時において最初に画像形成がされた面の現像剤が剥離してフラッパ35側に移り、フラッパ35上に堆積する等の不都合が生じることを防止できる。
【0054】
また、両面印刷を行わない場合でも、画像形成部よりも下方に配置された排紙部に用紙を排出する場合には、用紙の搬送方向を下方に変化させるためのフラッパ35と画像形成面とが接触するが、本発明のフラッパ35を使用することにより、たとえ画像形成面とフラッパ35とが接触する場合でも、用紙の画像形成面から現像剤が剥離することを防止することができる。
【0055】
以上のように、本実施形態によれば用紙の搬送方向を切り換えるフラッパ35における用紙との当接面に回転自在のコロ34やスターローラ等を配設することで、滑り抵抗から転がり抵抗に変えて用紙の搬送抵抗を減じ、軟化している現像剤がフラッパ35に擦り取られることを抑制できる。このため、用紙に形成した画像の品質低下や、擦り取られフラッパ35に付着した現像剤によって、用紙の搬送が阻害され用紙搬送ジャムなどのトラブルの発生を防止することができる。
【0056】
また、フラッパ35は、通常その両面を案内面として用いることにより用紙の搬送方向を切り換える構成が一般的であり、その用紙の搬送方向切り換え角度が大きい場合には、用紙とフラッパ35との摩擦力が大きくなり用紙がフラッパ35に強く擦られ、フラッパ35により多くの軟化した現像剤が擦り取られて付着する。したがって、少なくとも搬送方向切り換え角度が大きい方に回転自在のコロ部材等の案内部材が機能するような構成にして、本発明のフラッパ35を効果的に使用している。
【0057】
最後に、本発明のフラッパ35は、上述のように電子写真方式の画像形成装置で用いられることが多いが、他の方式の画像形成装置に使用する場合でも適正に用紙とフラッパとの間の摩擦軽減の効果を奏することが可能である。
【0058】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、以下の効果を奏することができる。
【0059】
(1)用紙搬送方向に直交する揺動軸を中心に揺動して用紙搬送方向を切り換えるフラッパの搬送方向規定部に、用紙の画像形成面が当接するための周面が形成された案内部材を回転自在に配設したことにより、用紙の画像形成面が案内部材の周面に当接すると、案内部材が用紙を下流側に導く方向に回転するため、用紙の画像形成面がフラッパの搬送方向規定部に強く摺られることを防止できる。
【0060】
(2)フラッパによって用紙の搬送方向が大きく切り換えられる場合には用紙とフラッパとの摩擦を小さくするための案内部材が確実に機能することにより、用紙の搬送方向を大きく変化させる場合に用紙とフラッパとの間に大きな摩擦力が発生することを防止することが可能になる。
【0061】
(3)用紙の先端を適正に用紙搬送路における下流側に導くために、用紙搬送方向の上流側における前記搬送方向規定面からの距離が、下流側における前記搬送方向規定面からの距離よりも長くなるように形成されたテーパ部を有するガイド部材を案内部材の前段に配置したことにより、フラッパの搬送方向規定部に案内部材を形成したことによって案内部材や案内部材の設置部等に用紙がひっかかり、かえって円滑な用紙の搬送が妨げられるといった不具合の発生を適正に防止できる。
【0062】
(4)フラッパの搬送方向規定部と用紙との摩擦を小さくするために用紙の画像形成面に当接する周面を有する案内部材にコロ部材を用いたことにより、コロ部材によって搬送される用紙の先端を円滑に用紙搬送路における下流側に案内することができる。また、用紙との接触面積が広くなり、接触圧力が分散されるため、案内部材に接触することにより軟化した現像剤が用紙から剥離することを防止できる。さらに、現像剤がコロ部材に移りにくくなるため、コロ部材に現像剤が堆積して画像形成装置内等で用紙の搬送ジャムが生じることを防止できる。
【0063】
(5)画像形成部を通過した用紙を排紙部に搬送する画像形成装置に、用紙の搬送方向を変える際に生じる摩擦を小さくするための案内部材が配設されたフラッパを設けたことにより、用紙の排出を行うために用紙搬送方向の切り換えを行った場合に、用紙における画像形成面とフラッパとの摩擦を小さくすることができ、用紙に定着した現像剤像がフラッパに削りとられて画像形成不良等が生じることを防止できる。
【0064】
(6)両面印刷機能を有する画像形成装置の画像形成部の下流側に、用紙の搬送方向を変える際に生じる摩擦を小さくするための案内部材が配設されたフラッパを設けたことにより、定着装置等を再度通過することにより用紙上に付着した現像剤が軟化して剥離し易い状態であっても、用紙に定着した現像剤像とフラッパとの間の摩擦力が小さくなって現像剤の剥離等を適正に抑制できる。
【0065】
よって、フラッパによって搬送方向が切り換えられる用紙と、フラッパにおける用紙との当接面との間に生じる摩擦を軽減することが可能なフラッパおよび当該フラッパを備えた画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の画像形成装置の画像形成部の構成を示す図である。
【図3】本発明のフラッパの構成を示す図である。
【図4】本発明のフラッパの別の構成を示す図である。
【図5】従来のフラッパの構成を示す図である。
【符号の説明】
34−コロ
35−フラッパ
36−軸部
37−搬送方向規定面
38−リブ
39−ソレノイド
40−ガイド部材
41−切り抜き部
50−画像形成装置
【発明の属する技術分野】
この発明は、用紙搬送路に沿って配設され用紙の搬送方向を切り換えるフラッパおよび当該フラッパを備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置では給紙部から画像形成部を経由して排紙部までの間に用紙搬送路が形成されており、給紙部から用紙搬送路に導かれた用紙は、この用紙搬送路上を排紙部側へと搬送される。
【0003】
ここで、用紙搬送路上を搬送される用紙が複数存在する排紙部のうちのいずれかに選択的に排出される場合や、片面に画像形成処理がされた用紙をスイッチバック搬送路に導く場合等、用紙搬送方向を変更する場合には、用紙搬送路上を搬送される用紙の搬送方向を切り換えるフラッパが用いられることがあった。
【0004】
このフラッパによって、用紙の搬送方向を適正に切り換えることにより、用紙搬送路が分岐する場合等でも、適正な方向に用紙を搬送することが可能になる。さらに、従来技術の中にはフラッパの構成を工夫することにより、フラッパの近傍の構造を簡素化して搬送トラブルの発生の防止を図るものもあった(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】
特開昭62−157170号公報
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、用紙の搬送方向をフラッパによって切り換える際には、強制的に用紙の搬送方向を湾曲させることがあり、フラッパによって搬送方向が変更される用紙と、用紙に当接しつつ用紙の搬送方向を変化させるフラッパの当接面との間に大きな摩擦力が発生する場合があった。
【0006】
このため、フラッパの当接面に摺られることにより用紙が傷ついたり、用紙に付着している現像剤が剥がれ落ちることがあった。特に、図5に示すように用紙に付着していた現像剤が剥がれ落ちてフラッパ側で堆積すると、フラッパを通過する用紙の搬送を妨げて用紙搬送ジャムが発生することもあった。
【0007】
この発明の目的は、フラッパによって搬送方向が切り換えられる用紙と、フラッパにおける用紙との当接面との間に生じる摩擦を軽減することが可能なフラッパおよび当該フラッパを備えた画像形成装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は以下の構成を備えている。
【0009】
(1)画像形成装置に形成される用紙搬送路上を搬送される用紙に当接しつつ前記用紙の搬送方向を変化させる搬送方向規定部を含み、
用紙搬送方向に直交するように配置される揺動軸を中心に揺動して、前記用紙が搬送されるべき搬送経路を選択的に開放するフラッパであって、
前記搬送方向規定部に、前記用紙の画像形成面が当接する周面を有する案内部材を回転自在に設けたことを特徴とする。
【0010】
この構成においては、用紙搬送方向に直交する揺動軸を中心に揺動して用紙搬送方向を切り換えるフラッパの搬送方向規定部に、用紙の画像形成面が当接するための周面が形成された案内部材が回転自在に配設されている。したがって、用紙の画像形成面が案内部材の周面に当接すると、案内部材が用紙を下流側に導く方向に回転するため、用紙の画像形成面がフラッパの搬送方向規定部に強く摺られることがない。
【0011】
(2)前記案内部材は、少なくとも前記搬送方向規定部における前記用紙の搬送方向の切り換え角度が大きい方の面において機能するように構成されることを特徴とする。
【0012】
この構成においては、フラッパによって用紙の搬送方向が大きく切り換えられる場合には用紙とフラッパとの摩擦を小さくするための案内部材が確実に機能する。したがって、用紙の搬送方向を大きく変化させる場合に用紙とフラッパとの間に大きな摩擦力が発生することが防止される。
【0013】
(3)前記搬送方向規定部の搬送方向規定面からの距離が前記用紙搬送路における上流側から下流側にいくにしたがって長くなるテーパ部を有し、前記テーパ部における後端部の前記搬送方向規定面からの距離が、前記案内部材の回転中心の前記搬送方向規定面からの距離よりも長くなるように形成されているガイド部材が、前記搬送方向規定部における前記案内部材の用紙搬送方向の上流側に形成されることを特徴とする。
【0014】
この構成においては、用紙の先端を適正に用紙搬送路における下流側に導くために、用紙搬送方向の上流側における前記搬送方向規定面からの距離が、下流側における前記搬送方向規定面からの距離よりも長くなるように形成されたテーパ部を有するガイド部材が案内部材の前段に配置されている。
【0015】
したがって、フラッパの搬送方向規定部に案内部材を形成したことによって案内部材や案内部材の設置部等に用紙がひっかかり、かえって円滑な用紙の搬送が妨げられるといった不具合の発生が適正に防止される。
【0016】
(4)前記案内部材がコロ部材であることを特徴とする。
【0017】
この構成においては、フラッパの搬送方向規定部と用紙との摩擦を小さくするために用紙の画像形成面に当接する周面を有する案内部材にコロ部材が用いられている。したがって、コロ部材によって搬送される用紙の先端が円滑に用紙搬送路における下流側に案内される。また、用紙との接触面積が広くなり、接触圧力が分散されるため、案内部材に接触することにより軟化した現像剤が用紙から剥離することが防止される。さらに、現像剤がコロ部材に移りにくくなるため、コロ部材に現像剤が堆積して画像形成装置内等で用紙の搬送ジャムが生じることが防止される。
【0018】
(5)給紙部から画像形成部を経由して排紙部までの間に用紙搬送路が形成される画像形成装置において、
(1)〜(4)のいずれかに記載のフラッパが、前記用紙搬送路における前記画像形成部の下流側に配設されたことを特徴とする。
【0019】
この構成においては、画像形成部を通過した用紙を排紙部に搬送する画像形成装置に、用紙の搬送方向を変える際に生じる摩擦を小さくするための案内部材が配設されたフラッパが設けられている。
【0020】
したがって、用紙の排出を行うために用紙搬送方向の切り換えを行った場合に、用紙における画像形成面とフラッパとの摩擦が小さくなるため、用紙に定着した現像剤像がフラッパに削りとられて画像形成不良等が生じることがない。
【0021】
(6)給紙部から画像形成部を経由して排紙部までの間に用紙搬送路が形成され、両面印刷時に、前記画像形成部で一方の面に画像形成処理がされた用紙をスイッチバック搬送路を経由させて再び画像形成部に案内し、前記用紙の他方の面についての画像形成処理を行う画像形成装置において、
(1)〜(4)のいずれかに記載のフラッパが、前記用紙搬送路における前記画像形成部の下流側に配設されたことを特徴とする。
【0022】
この構成においては、両面印刷機能を有する画像形成装置の画像形成部の下流側に、用紙の搬送方向を変える際に生じる摩擦を小さくするための案内部材が配設されたフラッパが設けられている。したがって、定着装置等を再度通過することにより用紙上に付着した現像剤が軟化して剥離し易い状態であっても、用紙に定着した現像剤像とフラッパとの間の摩擦力が小さくなって現像剤の剥離等が適正に抑制される。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図を用いて本発明のフラッパおよび画像形成装置の実施形態を説明する。
【0024】
図1は、本実施形態にかかる画像形成装置の構成を示している。同図に示すように画像形成装置50は、入力された画像データに基づいて画像形成処理を行う画像形成部100と、画像形成処理がされるべき用紙をサイズ毎に分けて収容するとともに画像形成部100に対して選択的に適当なサイズの用紙を供給する用紙供給部200と、片方の面に画像形成処理がされた用紙の先端と後端とをスイッチバックさせた状態で再度画像形成部100に供給するスイッチバック部300と、を備えている。本発明のフラッパは、画像形成部100内に配置されるものであるため、ここでは主に画像形成部100について説明する。
【0025】
図2は、画像形成部100の構成を示している。画像形成部100は、外部から供給される画像データに応じて用紙(転写材、記録用紙等のシート材を含む。)に対して多色および単色の画像を形成する。同図に示すように、画像形成装置部は、用紙が収容される給紙トレイ10から用紙を排出する排紙ローラ26までの間に用紙搬送路Sを備えている。画像形成部100の中央部に形成される用紙搬送路Sを挟んで両側に、それぞれブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、およびイエロー(Y)の各色成分についての画像形成処理を行う4つの画像形成ステーション20(20a〜20d)と、画像形成処理がされる用紙を保持しつつ用紙搬送路における下流側へと案内する転写搬送ベルトユニット8と、が配置されている。また、用紙搬送路Sにおける画像形成ステーション20の下流側に定着装置30が配置される。
【0026】
各画像形成ステーション20(20a〜20d)において、用紙搬送路Sに接するように像担持体としての感光体ドラム3(3a〜3d)が配置される。感光体ドラム3の周囲には、露光ユニット1(1a〜1d)、現像器2(2a〜2d)、帯電器5(5a〜5d)、クリーナユニット4(4a〜4d)が設けられている。
【0027】
帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させる。本実施形態では、同図に示すようなチャージャ型の帯電器を用いているが、帯電器5として接触型のローラ型やブラシ型の帯電器を使用してもよい。露光ユニット1は、供給される画像データに基づいて感光体ドラム3の表面を露光して静電潜像を形成するものであり、本実施形態では発光素子をアレイ状に並べたLED書込みヘッドが使用される。なお、露光ユニット1として、レーザ照射部および反射ミラーを備えたレーザスキャニングユニット(LSU)を用いることも可能である。
【0028】
現像器2は、それぞれの感光体ドラム3上に形成された静電潜像をブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、およびイエロー(Y)の各色成分のトナーにより顕像化する。クリーナユニット4は、転写工程が行われた後における感光体ドラム3の表面に残留したトナーを除去・回収する。
【0029】
転写搬送ベルトユニット8は、用紙搬送路Sを挟んで各画像形成ステーション20(20a〜20d)の感光体ドラム3に対向する位置に配置される。転写搬送ベルトユニット8は、転写ベルト7、転写ベルト駆動ローラ71、転写ベルトテンションローラ73、転写ベルト従動ローラ72、転写ベルト支持ローラ74、転写ローラ6(6a〜6d)、および転写ベルトクリーニングユニット9を備えている。
【0030】
転写ベルト駆動ローラ71、転写ベルトテンションローラ73、転写ローラ6、転写ベルト従動ローラ72、転写ベルト支持ローラ74は、通常動作時には、図中において反時計方向に回転駆動されており、これらのローラに張架される転写ベルト7を矢印B方向に回転させる。
【0031】
転写ローラ6は、感光体ドラム3のトナー像を転写ベルト7上の用紙に転写する。転写ベルト7は、各画像形成ステーション20(20a〜20d)の感光体ドラム3に接触するように配置される。転写ベルト7は、厚さ100μm程度のフィルムを用いて無端状に形成されている。
【0032】
感光体ドラム3から用紙へのトナー像の転写は、転写ベルト7の裏側に当接している転写ローラ6によって行われる。転写ローラ6には、感光体ドラム3上のトナー像を用紙に転写するために高電圧が印加される。本実施形態では、トナーの帯電極性が負極性であるため、トナーの帯電極性とは逆の正極性の高電圧が印加される。転写ローラ6は、直径8〜10mmのステンレス等の金属の軸をベースとし、その表面が、例えばEPDM、発泡ウレタン等の導電性の弾性材に覆われている。この導電性の弾性材の作用により、用紙に対して均一に高電圧が印加される。なお、本実施形態では転写電極として転写ローラ6を使用しているが、それ以外に転写ブラシ等を使用することもできる。
【0033】
また、感光体ドラム3との接触により転写ベルト7に付着したトナーは、用紙の裏面を汚す原因となるために、転写ベルトクリーニングユニット9によって除去・回収される。転写ベルトクリーニングユニット9には、転写ベルト7に接触するクリーニングブレードが備えられている。転写ベルト7を挟んでクリーニングブレードと反対側には転写ベルト支持ローラ74が配置される。
【0034】
給紙トレイ10は、画像形成処理がされる用紙を収容するトレイであり、画像形成部100の下部に設けられている。また、画像形成装置100の上部に設けられている排紙トレイ15は、印刷済みの用紙をフェイスダウンの状態で載置するためのトレイである。
【0035】
図に示すようにSの字形状に形成された用紙搬送路Sに沿って、上流側からピックアップローラ16、レジストローラ14、定着装置30、フラッパ34が配置されている。また、用紙搬送路Sの全域にわたって用紙を搬送する複数の搬送ローラ25が配されている。
【0036】
搬送ローラ25は、用紙の搬送を促進・補助するための、小型のローラであり、用紙搬送路Sに沿って複数設けられている。ピックアップローラ16は、給紙トレイ10の端部に備えられ、給紙トレイ10に収容されている用紙のうちの最上位の用紙のみを取り上げて用紙搬送路Sに供給する。
【0037】
レジストローラ14は、用紙搬送路Sを搬送されている用紙の搬送のタイミングを調整するため搬送中の用紙を一時的に保持する。すなわち、レジストローラ14は、感光体ドラム3上のトナー像を用紙に良好に多重転写できるように、感光体ドラム3の回転にあわせて、用紙をタイミングよく搬送する機能を有している。フラッパ34は、画像形成装置100の用紙搬送路Sに直交するように配設される揺動軸に軸支されており、用紙の搬送方向を切り換えるために揺動軸を中心に揺動する。
【0038】
図3は、本発明のフラッパの構成を示している。図3(a)は、フラッパ35の一端側の構成を示している。本実施形態におけるフラッパ35の構成は左右対称になっているため、図に表れないフラッパ35の他端側の構成は図3(a)に示す構成と同様の構成になっている。また、図3(b)は、フラッパ35の使用状態を示している。
【0039】
図3(a)に示すようにフラッパ35は、断面がくの字状に形成された搬送方向規定部材42と、搬送方向規定部材42の両端に形成される側壁と、側壁における所定の位置に形成されるフラッパ35の揺動中心となる軸部36とを備えている。
【0040】
本実施形態では、搬送方向規定部材における凹状面が、用紙搬送路の一部を構成する搬送方向規定面37となる。また、本実施形態では、搬送方向規定部材が本発明の搬送方向規定部を構成し、揺動中心となる軸部36が本発明の揺動軸を構成する。搬送方向規定面37は、用紙に当接しつつ用紙の搬送方向を変化させる。なお、本発明のフラッパ35の形状は上述の形状に限定されるものではなく、用紙搬送方向の切り換え状況に応じて様々な形状のフラッパ35を使用することが可能である。
【0041】
軸部36は、画像形成装置の筐体または内部に形成されたフレーム部材等に形成された図示しない軸受部に軸支される。なお、フラッパ35を軸支するための機構として、例えば、フラッパ35側に軸受部を設けるとともに画像形成装置50側に軸部を形成することも可能である。
【0042】
さらに、フラッパ35の搬送方向規定面37において、複数のリブ38が用紙搬送方向に直交する方向に併設されている。リブ38は、用紙とフラッパ35との接触面積を低減させるためのものであり、それぞれ用紙搬送方向に平行な方向に形成される。本発明では、さらに用紙とフラッパ35との摩擦を低減するために、搬送方向規定部材42の用紙搬送路における前記軸部36の上流側に、ローラ状のコロ34が設けられている。
【0043】
コロ34は用紙の画像形成面に当接する周面を有している。また、コロ34は搬送方向規定面37における所定箇所をコロ34の大きさに適合するように切り抜いて構成される切り抜き部41に設けられる。また、コロ34は用紙搬送方向に直交する方向に複数配設されている。本実施形態では、軸を備えたコロ34をフラッパ35側に形成された軸受によって軸支しているが、コロ34の取り付け方法は特に本実施形態の方法に限定されることはない。
【0044】
ここで、コロ34を搬送方向規定部材42に設ける際には、各コロ34がその周面に用紙が当接した際に円滑に回転することが重要である。また、コロ34の周面における搬送方向規定面37から最も突出した部分の高さが、リブ38の高さよりも高くなるようにするとコロ34が好適に機能するため、用紙と搬送方向規定面37との間に生じる摩擦を小さくすることが可能になる。
【0045】
フラッパ35は、樹脂材料を金型で射出成型を行っており、本実施形態では、ポリブチレンテレフタレート(PBT)に、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレンからなる樹脂(ABS)を加えた材料を用いている。コロ34は、ポリアセタール樹脂(POM)を材料としており、フラッパ35と同様に金型を用いた射出成型にて成型される。コロ34は、POMの他にもナイロンやABS等を使用することができるが、自己潤滑性を有する樹脂を用いることが最も好ましい。
【0046】
フラッパ35は、画像形成装置50の制御部が図2に示すソレノイド39を駆動することにより、軸部36を中心に揺動する。図3(b)に示すように、フラッパ34が図中の破線の状態のときには、用紙搬送路Sの途中から用紙が分岐されてスイッチバック部300に搬送される。一方で、フラッパ34が図中の実線で示す状態の場合には、用紙は定着装置30と側面カバー43およびフラッパ34との間に形成される用紙搬送部S′を通り上部の排紙トレイ15に排出される。
【0047】
上述のように本発明のフラッパ35は、搬送方向規定面37において用紙搬送路Sを搬送される用紙が強く擦れる箇所にコロ34が形成されている。本発明では、コロ34は用紙搬送路における軸部36よりも上流側に配設されているため、フラッパ35によって搬送方向が変えられる用紙が搬送方向規定面37およびリブ38に強く摺られて画像形成面に傷つくことを防止できる。
【0048】
ここでは、用紙搬送方向に直交する方向に一列にコロ34を設けている。搬送方向規定面37においてコロ34を一列だけ配設する場合、搬送方向規定面37における軸部36の上流側、すなわち用紙搬送路における定着装置30に近い側のみ設けるとよい。これは、定着装置30に近ければ近い程、用紙の画像形成面における用紙上の画像を形成する現像剤の軟化の程度が高く、現像剤が用紙から剥離し易いこと等を考慮したものである。
【0049】
さらに、搬送方向規定面37におけるコロ34の上流側には、用紙の先端が切り抜き部41に侵入することを防止するためのガイド部材40が形成されている。ガイド部材40は、用紙搬送路における上流側から下流側に行くにしたがってその高さが高くなるテーパ部を有しており、このテーパ部における用紙と当接する面を延長した平面が、コロ34の周面に連続するように形成されている。なお、ガイド部材41の高さは搬送方向規定面37の法線方向の高さを基準とするものとする。
【0050】
なお、本発明の案内部材は、上述のコロ34に限定されることはなく、例えば本発明の案内部材としてスターローラ等を用いることも可能である。スターローラを使用する場合は、用紙との接触面積が小さくして案内部材が部分的にしか用紙に接触しないので、軟化した現像剤が用紙から剥離する量が少なく画質の低下に対して優れた効果を発揮する。
【0051】
ただし、用紙の先端を用紙搬送路における下流側に円滑に案内することがやや難しくなるが、このようなときには、スターローラの外周面の突起部の先端角度を大きくし、また、突起部の高さを低く形成し、突起部の部分の間に用紙が引っ掛からないようにするとよい。
【0052】
図4は、本発明のフラッパ35の別の構成を示している。ここでは搬送方向規定面37に、用紙の搬送方向に直交する2列のコロ34群が設けられている。このように、搬送方向規定面37用紙搬送方向においてコロ34を2列配設したことにより、さらに用紙とフラッパ35との摩擦を軽減することが可能である。なお、コロ34の配列は2列に限定されることはなく、コロ34を3列以上配設してもよい。
【0053】
画像形成装置50において両面印刷を行う場合には、現像剤像が定着された面がフラッパ35に接触する。このとき、現像剤像が形成された画像形成面とコロ34の周面とが接触するが、コロ34は用紙からの摩擦力によって回転するため、用紙の画像形成面とフラッパ35とが強く擦られることを防止できる。このため、両面印刷時において最初に画像形成がされた面の現像剤が剥離してフラッパ35側に移り、フラッパ35上に堆積する等の不都合が生じることを防止できる。
【0054】
また、両面印刷を行わない場合でも、画像形成部よりも下方に配置された排紙部に用紙を排出する場合には、用紙の搬送方向を下方に変化させるためのフラッパ35と画像形成面とが接触するが、本発明のフラッパ35を使用することにより、たとえ画像形成面とフラッパ35とが接触する場合でも、用紙の画像形成面から現像剤が剥離することを防止することができる。
【0055】
以上のように、本実施形態によれば用紙の搬送方向を切り換えるフラッパ35における用紙との当接面に回転自在のコロ34やスターローラ等を配設することで、滑り抵抗から転がり抵抗に変えて用紙の搬送抵抗を減じ、軟化している現像剤がフラッパ35に擦り取られることを抑制できる。このため、用紙に形成した画像の品質低下や、擦り取られフラッパ35に付着した現像剤によって、用紙の搬送が阻害され用紙搬送ジャムなどのトラブルの発生を防止することができる。
【0056】
また、フラッパ35は、通常その両面を案内面として用いることにより用紙の搬送方向を切り換える構成が一般的であり、その用紙の搬送方向切り換え角度が大きい場合には、用紙とフラッパ35との摩擦力が大きくなり用紙がフラッパ35に強く擦られ、フラッパ35により多くの軟化した現像剤が擦り取られて付着する。したがって、少なくとも搬送方向切り換え角度が大きい方に回転自在のコロ部材等の案内部材が機能するような構成にして、本発明のフラッパ35を効果的に使用している。
【0057】
最後に、本発明のフラッパ35は、上述のように電子写真方式の画像形成装置で用いられることが多いが、他の方式の画像形成装置に使用する場合でも適正に用紙とフラッパとの間の摩擦軽減の効果を奏することが可能である。
【0058】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、以下の効果を奏することができる。
【0059】
(1)用紙搬送方向に直交する揺動軸を中心に揺動して用紙搬送方向を切り換えるフラッパの搬送方向規定部に、用紙の画像形成面が当接するための周面が形成された案内部材を回転自在に配設したことにより、用紙の画像形成面が案内部材の周面に当接すると、案内部材が用紙を下流側に導く方向に回転するため、用紙の画像形成面がフラッパの搬送方向規定部に強く摺られることを防止できる。
【0060】
(2)フラッパによって用紙の搬送方向が大きく切り換えられる場合には用紙とフラッパとの摩擦を小さくするための案内部材が確実に機能することにより、用紙の搬送方向を大きく変化させる場合に用紙とフラッパとの間に大きな摩擦力が発生することを防止することが可能になる。
【0061】
(3)用紙の先端を適正に用紙搬送路における下流側に導くために、用紙搬送方向の上流側における前記搬送方向規定面からの距離が、下流側における前記搬送方向規定面からの距離よりも長くなるように形成されたテーパ部を有するガイド部材を案内部材の前段に配置したことにより、フラッパの搬送方向規定部に案内部材を形成したことによって案内部材や案内部材の設置部等に用紙がひっかかり、かえって円滑な用紙の搬送が妨げられるといった不具合の発生を適正に防止できる。
【0062】
(4)フラッパの搬送方向規定部と用紙との摩擦を小さくするために用紙の画像形成面に当接する周面を有する案内部材にコロ部材を用いたことにより、コロ部材によって搬送される用紙の先端を円滑に用紙搬送路における下流側に案内することができる。また、用紙との接触面積が広くなり、接触圧力が分散されるため、案内部材に接触することにより軟化した現像剤が用紙から剥離することを防止できる。さらに、現像剤がコロ部材に移りにくくなるため、コロ部材に現像剤が堆積して画像形成装置内等で用紙の搬送ジャムが生じることを防止できる。
【0063】
(5)画像形成部を通過した用紙を排紙部に搬送する画像形成装置に、用紙の搬送方向を変える際に生じる摩擦を小さくするための案内部材が配設されたフラッパを設けたことにより、用紙の排出を行うために用紙搬送方向の切り換えを行った場合に、用紙における画像形成面とフラッパとの摩擦を小さくすることができ、用紙に定着した現像剤像がフラッパに削りとられて画像形成不良等が生じることを防止できる。
【0064】
(6)両面印刷機能を有する画像形成装置の画像形成部の下流側に、用紙の搬送方向を変える際に生じる摩擦を小さくするための案内部材が配設されたフラッパを設けたことにより、定着装置等を再度通過することにより用紙上に付着した現像剤が軟化して剥離し易い状態であっても、用紙に定着した現像剤像とフラッパとの間の摩擦力が小さくなって現像剤の剥離等を適正に抑制できる。
【0065】
よって、フラッパによって搬送方向が切り換えられる用紙と、フラッパにおける用紙との当接面との間に生じる摩擦を軽減することが可能なフラッパおよび当該フラッパを備えた画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の画像形成装置の画像形成部の構成を示す図である。
【図3】本発明のフラッパの構成を示す図である。
【図4】本発明のフラッパの別の構成を示す図である。
【図5】従来のフラッパの構成を示す図である。
【符号の説明】
34−コロ
35−フラッパ
36−軸部
37−搬送方向規定面
38−リブ
39−ソレノイド
40−ガイド部材
41−切り抜き部
50−画像形成装置
Claims (6)
- 画像形成装置に形成される用紙搬送路上を搬送される用紙に当接しつつ前記用紙の搬送方向を変化させる搬送方向規定部を含み、
用紙搬送方向に直交するように配置される揺動軸を中心に揺動して、前記用紙が搬送されるべき搬送経路を選択的に開放するフラッパであって、
前記搬送方向規定部に前記用紙の画像形成面が当接する周面を有する案内部材を回転自在に設けたことを特徴とするフラッパ。 - 前記案内部材は、少なくとも前記搬送方向規定部における前記用紙の搬送方向の切り換え角度が大きい方の面において機能するように構成されることを特徴とする請求項1に記載のフラッパ。
- 前記搬送方向規定部の搬送方向規定面からの距離が前記用紙搬送路における上流側から下流側にいくにしたがって長くなるテーパ部を有し、前記テーパ部における後端部の前記搬送方向規定面からの距離が、前記案内部材の回転中心の前記搬送方向規定面からの距離よりも長くなるように形成されているガイド部材が、前記搬送方向規定部における前記案内部材の用紙搬送方向の上流側に形成されることを特徴とする請求項1または2に記載のフラッパ。
- 前記案内部材がコロ部材であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のフラッパ。
- 給紙部から画像形成部を経由して排紙部までの間に用紙搬送路が形成される画像形成装置において、
請求項1〜4のいずれかに記載のフラッパが、前記用紙搬送路における前記画像形成部の下流側に配設されたことを特徴とする画像形成装置。 - 給紙部から画像形成部を経由して排紙部までの間に用紙搬送路が形成され、
両面印刷時に、前記画像形成部で一方の面に画像形成処理がされた用紙をスイッチバック搬送路を経由させて再び画像形成部に案内し、前記用紙の他方の面についての画像形成処理を行う画像形成装置において、
請求項1〜4のいずれかに記載のフラッパが、前記用紙搬送路における前記画像形成部の下流側に配設されたことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003133468A JP2004331387A (ja) | 2003-05-12 | 2003-05-12 | フラッパおよび画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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