JP2004330037A - 固液分離装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】処理液を大量に処理するのに適した処理液分離装置を提供する。
【解決手段】固液分離装置は、処理液収容凹所13、63を有しかつ凹所13、63の底壁31、81全体の少なくとも一部がフィルタFによって構成されているロータ14、64と、フィルタFが低所Lおよび高所Hを通過するようにロータ14、64を非垂直軸を中心として回転させる回転手段と、凹所13、63内に処理液を供給する供給手段と、分離液体をフィルタFを通過させるとともに、フィルタF上に分離固体を残存させるようにフィルタFに凹所13、63外側から負圧を発生させる負圧手段と、フィルタF上に残存させられた分離固形物を除去する除去手段とを備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】固液分離装置は、処理液収容凹所13、63を有しかつ凹所13、63の底壁31、81全体の少なくとも一部がフィルタFによって構成されているロータ14、64と、フィルタFが低所Lおよび高所Hを通過するようにロータ14、64を非垂直軸を中心として回転させる回転手段と、凹所13、63内に処理液を供給する供給手段と、分離液体をフィルタFを通過させるとともに、フィルタF上に分離固体を残存させるようにフィルタFに凹所13、63外側から負圧を発生させる負圧手段と、フィルタF上に残存させられた分離固形物を除去する除去手段とを備えている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、例えば、切削・研削液、土木現場の排水、下水処理施設の処理液、製鉄所の洗浄液等、個体を含有した処理液を固体と液体に分離する固液分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の分離装置としては、垂直回転軸線を有しかつ上端に液体除去口を、下端に固体除去口をそれぞれ有する分離ドラムと、分離ドラム内に処理液を供給する供給手段と、分離ドラム内面上に遠心力によって固体を堆積させうる速度で分離ドラムを回転させる回転手段とを備えているものが知られている(例えば、特許文献1。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−317346号公報
【0004】
【発明が解決すべき課題】
上記従来装置によれば、極めて良好な精度で処理液を液体と固体に分離することが可能である。一方、処理液の種類によっては、分離の精度よりも分離の量を求められることがある。処理能力を向上させるためには分離ドラムを大型化する必要がある。同装置では分離のために遠心力を利用しており、そのためには分離ドラムを相当な速度で回転させることが必要である。ところが、大型の分離ドラムを高速で回転させることは技術的および費用的に無理がある。そのため、分離ドラムの大型化を図ることが困難であり、処理能力に限界があった。
【0005】
この発明の目的は、処理液を大量に処理するのに適した処理液分離装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明による固液分離装置は、処理液収容凹所を有しかつ凹所の底壁全体の少なくとも一部がフィルタによって構成されているロータと、フィルタが低所および高所を通過するようにロータを非垂直軸を中心として回転させる回転手段と、を備えているものである。
【0007】
ロータの回転にともない、フィルタは低所および高所を通過しながら循環させられる。処理液のうち、液体のみがフィルタを通過し、固体はフィルタ上に残存される。
【0008】
したがって、従来技術の分離ドラムに相当する本願のロータを高速で回転させる必要が無く、ロータの大型化が容易であり、処理能力を向上させることを容易に行うことができる。
【0009】
さらに、固液分離装置に、凹所内に処理液を供給する供給手段と、フィルタ上に分離固体を残存させるとともに、分離液体をフィルタを通過させて凹所外に排出しうるようにフィルタに凹所外側から負圧を発生させる負圧手段と、フィルタ上に残存させられた分離固形物を除去する除去手段とが備わっていると、ロータの低所に供給された処理液は、フィルタに作用させられる負圧によって液体は効率良くフィルタを通過させられるし、ロータの回転によって固体は低所から高所まで持ち上げられ、そこで、フィルタ上から除去される。
【0010】
さらに、凹所の底面を区画しかつ水平面に対して交差させられた傾斜面に含まれている平坦状底壁と、凹所の周面を区画しかつ底壁の周縁部から立ち上がっている筒状周壁とを備えており、ロータの回転軸線が底壁と直交させられていると、液体はフィルタを速やかに通過させられるし、フィルタ上に残存させられたの固体は低所から高所まで速やかに搬送される。
【0011】
さらに、ロータが、ハウジング内に収容されており、ハウジングが、ロータ周壁を取り囲んでいる上下方向にのびた筒状胴壁と、胴壁の上下両端開口に被覆させられている頂壁および底壁とを備えており、回転手段が、ハウジング頂壁に下向きに装備されかつハウジング頂壁を貫通してロータ底壁に連結された回転軸を有するモータを備えており、供給手段が、ハウジング頂壁を貫通しかつ低所においてロータ底壁に臨ませられた吐出口を有する供給パイプを有しており、負圧手段が、ロータ周壁およびハウジング胴壁間に介在させられているシールと、シールの下方においてハウジング胴壁に接続されている負圧パイプとを備えており、除去手段が、ハウジング頂壁を貫通しかつ高所においてロータ底壁に臨ませられた除去口を有する除去パイプを有しており、ハウジング底壁に排液口が設けられていると、ロータに処理液を供給してから、処理液を分離した固体および液体を回収するまでの一連の動作を、連続して自動的に行うことができる。
【0012】
また、上記ロータに代えて、凹所の底面を区画しかつ左右方向にのびた水平軸線を有している水平円筒状底壁と、凹所の両側面を区画しかつ底壁の左右両縁部からそれぞれ内向きに拡がる対向状左右側壁とを備えており、ロータの回転軸線が底壁の軸線と一致させられている構成のロータを採用しても良い。
【0013】
さらに、上記後者のロータにおいて、ロータの右側壁中央部に開口が形成されており、ロータが、円環状ハウジングによって取り囲まれており、ハウジングが、ロータの底壁と相対させられかつ左右方向にのびた水平軸線を有する水平円筒状胴壁と、胴壁の左右両縁部からそれぞれ内向きに拡がっている対向状左右側壁とを備えており、回転手段が、ロータ左側壁の左方に右向きに配置されかつロータ左側壁に連結された回転軸を有するモータを備えており、供給手段が、開口を介してロータ内に導入されかつ低所においてロータ底壁に臨ませられた吐出口を有する供給パイプを有しており、負圧手段が、ロータ両側壁およびハウジング両側壁間にそれぞ介在させられている左右のシールと、ハウジングの適所に接続されている負圧パイプとを備えており、除去手段が、開口を介してロータ内に導入されかつ高所においてロータ底壁に臨ませられた除去口を有する除去パイプを有しており、ハウジング胴壁下端に排液口が設けられていても良い。
【0014】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を図面を参照してつぎに説明する。
【0015】
図1を参照すると、固液分離装置は、支持脚11を有するハウジング12と、ハウジング12内の上部に収容されかつ左斜め上向きに開口した処理液収容凹所13を有するロータ14とを備えている。
【0016】
ハウジング12は、概ね上下方向にのびている筒状胴壁21と、胴壁21の上下両端開口に被覆させられている右上り傾斜状頂壁22および水平平坦状底壁23とを備えている。胴壁21は、左斜め上を向いた上部壁24と、上部壁24の下端にこれと一体的に連なって、右角の一部を除いて概ね垂直にのびた下部壁25とによって構成されている。
【0017】
ロータ14は、凹所13の底面を区画しかつハウジング頂壁22と平行に拡がる平坦状底壁31と、凹所13の周面を区画しかつ上部壁24と同心状に配置されている円筒状周壁32とを有している。
【0018】
ロータ底壁31は、ハウジング12内の低所Lおよび高所Hを連絡するように配置されかつフィルタFによって構成されている。フィルタFの材質としては、処理液の種類、性状等によって適宜選択したものを用いることができるが、例えば、多層構造に編んだ金網のようなものでもよい。
【0019】
上部壁24およびロータ周壁32間には間隙が形成させているが、これは、双方の下端部間に介在させられたシール33によって密閉されている。このシール33により、ハウジング12内に負圧チャンバCが区画されている。
【0020】
ハウジング頂壁22中央部にはモータ41が下向きに装備されている。モータ41は、ハウジング頂壁22を貫通しかつロータ周壁32の軸線上をのびた回転軸42を有している。回転軸42の先端部は、ロータ底壁31中央に連結されている。
【0021】
供給パイプ43は、モータ41の左側においてハウジング頂壁22を貫通しかつ低所Lにおいてロータ底壁31に臨ませられた吐出口44を有している。除去パイプ45は、モータ41の右側においてハウジング頂壁22を貫通しかつ高所Hにおいてロータ底壁31に臨ませられた除去口46を有している。除去パイプ45の除去口46を含む先端部分は、ゴムのような弾性体47によって構成されている。負圧パイプ48は、負圧チャンバCに連通させられるように下部壁25に貫通させられている。除去パイプ45および負圧パイプ48は、合流させられて、図示しない負圧源まで導かれている。ハウジング底壁23中央には排液口51が設けられ、これには、排液パイプ52が接続されている。排液パイプ52にはトラップ53が設けられている。
【0022】
モータ41によってロータ14を回転させる。モータ41の回転速度は、ゆっくりでよく、例えば、1分間に数回転である。除去パイプ45および負圧パイプ48には負圧源によって負圧が作用させられる。負圧パイプ48によって負圧チャンバC内は負圧となって、フィルタFの裏面には負圧が作用させられる。この状態で、供給パイプ43によってロータ14内の低所Lに処理液が供給される。処理液のうち、液体はフィルタFを通過して負圧チャンバC内に流入させられ、固体はフィルタFの上に残存させられる。フィルタFを通過した液体は、排液口51に集められ、排液パイプ52を通じて負圧チャンバC内から排出される。フィルタF上の固体は、ロータ14の回転とともに、低所Lから高所Hまで搬送され、高所Hに至ると、除去パイプ45に吸引されてフィルタF上から除去される。
【0023】
図2および図3に、固液分離装置の他の実施の形態が示されている。
【0024】
この実施の形態による固液分離装置は、支持脚61を有する円環状ハウジング62と、ハウジング62によって取り囲まれかつ内向きに開口した環状処理液凹所63を有するロータ64とを備えている。
【0025】
ハウジング62は、横断面コの字状のもので、左右方向にのびた水平軸線を有する水平円筒状胴壁71と、胴壁71の左右両縁部からそれぞれ内向きに拡がっている対向円環板状左右側壁72とを備えている。
【0026】
ロータ64は、凹所63の底面を区画しかつハウジング胴壁71と同心状に拡がる水平円筒状底壁81と、凹所63の両側面をそれぞれ区画しかつ底壁81の左右両縁部からそれぞれ内向きに拡がっている垂直対向円板状左右側壁82とを備えている。右側壁82中央部には円形状開口83が形成されている。
【0027】
ロータ底壁81は、ハウジング62下端の低所Lおよびハウジング62上端の高所Hを連絡するように配置されかつフィルタFによって構成されている。フィルタFの材質は、図1に示すフィルタFと同じものを用いることが可能である。
【0028】
ハウジング両側壁72内端およびロータ両側壁82外端部間にはシール84がそれぞれ介在させられており、これにより、ハウジング62内に負圧チャンバCが形成されている。
【0029】
支持脚61の左方にはスタンド85が立てられており、これの頂部にモータ91が右向きに装備されている。モータ91の回転軸92は、ロータ64の軸中心上をのびかつロータ左側壁82中心部に連結されている。
【0030】
ロータ64の右側から供給パイプ93がのびてきて、開口83を通じてロータ64内に入り込んでいる。供給パイプ93は、ロータ64内において下向きに屈曲させられ、その下端に、低所Lにおいてロータ底壁91に上から臨ませた吐出口94を有している。供給パイプ93の上方を除去パイプ95がのびている。除去パイプ95は、供給パイプ93と同様に、開口83を通じてロータ64内に導かれ、ロータ64内において上向きに屈曲させられている。除去パイプ95の上端には除去口96が設けられ、これが、高所Hにおいてロータ底壁91に下から臨ませられている。除去口96を含む除去パイプ95の上端部分は、上拡がりテーパ状弾性体97よりなる。ハウジング胴壁71上端部のやや右寄りの位置に負圧パイプ98が接続されている。ハウジング胴壁71下端には排液口101が設けられ、これに、トラップ103付き排液パイプ102が接続されている。
【0031】
ハウジング胴壁71上端部には、非常時にのみに使用される目詰防止用エアーノズル104が下向きに設けられている。ハウジング両側壁72の下端部およびその左右両側に、3つの水平棒状磁石105が渡し止められている。磁石105は、固体が磁性体である場合、処理液の分離作用に有効に作用する。
【0032】
図1に示す固液分離装置の分離作用と同様に、ロータ64を回転させ、負圧チャンバC内に負圧を作用させた状態で、ロータ64内に処理液を供給すると、液体はフィルタFを通過してハウジング62内に流入し、固体はフィルタF上に残存させられる。ハウジング62内の液体は、排液口51から排出されるし、固体は、高所Hまで持ち上げられた後、除去口96を通じて吸引除去されれる。
【0033】
上記において、ロータ64の回転軸線は水平として示されているが、傾斜していてもよい。
【0034】
図4に、さらなる他の実施の形態による固液分離装置が示されている。この実施の形態による固液分離装置は、図1の固液分離装置の使用例のバリエーションとして示されるもので、例えば、下水処理場で使用される。ここでは、図1に示すロータ14が基本的に用いられている。図4において、その他、図1に示す部分と対応する部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0035】
ロータ14は、その底壁31を下水槽Tの処理液の液面Sと斜めに交差させるように配置されている。モータ41によってロータ14を回転させると、液中の低所Lおよび液面上の高所Hを底壁31が順次経由して移動させられる。除去パイプ45は、除去口46を高所Hにおいて底壁31に上から臨ませるように配置されている。 ロータ14の回転により、液面S上に漂う固形物は、底壁31で受止められて高所Hまで持ち上げられ、除去パイプ95によって底壁31上から吸引除去される。ロータ14の回転により、処理液に流れが生じ、液面S上に漂う固形物はつぎつぎにロータ14の方へ引き寄せられる。
【0036】
【発明の効果】
この発明によれば、処理液を大量に処理するのに適した処理液分離装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による固液分離装置の垂直縦断面図である。
【図2】この発明の他の実施の形態による固液分離装置の垂直縦断面図である。
【図3】図2の固液分離装置の垂直横断面図である。
【図4】この発明のさらなる他の実施の形態による固液分離装置の垂直縦断面図である。
【符号の説明】
13、63 凹所
14、64 ロータ
31、81 ロータ底壁
F フィルタ
【産業上の利用分野】
この発明は、例えば、切削・研削液、土木現場の排水、下水処理施設の処理液、製鉄所の洗浄液等、個体を含有した処理液を固体と液体に分離する固液分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の分離装置としては、垂直回転軸線を有しかつ上端に液体除去口を、下端に固体除去口をそれぞれ有する分離ドラムと、分離ドラム内に処理液を供給する供給手段と、分離ドラム内面上に遠心力によって固体を堆積させうる速度で分離ドラムを回転させる回転手段とを備えているものが知られている(例えば、特許文献1。)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−317346号公報
【0004】
【発明が解決すべき課題】
上記従来装置によれば、極めて良好な精度で処理液を液体と固体に分離することが可能である。一方、処理液の種類によっては、分離の精度よりも分離の量を求められることがある。処理能力を向上させるためには分離ドラムを大型化する必要がある。同装置では分離のために遠心力を利用しており、そのためには分離ドラムを相当な速度で回転させることが必要である。ところが、大型の分離ドラムを高速で回転させることは技術的および費用的に無理がある。そのため、分離ドラムの大型化を図ることが困難であり、処理能力に限界があった。
【0005】
この発明の目的は、処理液を大量に処理するのに適した処理液分離装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明による固液分離装置は、処理液収容凹所を有しかつ凹所の底壁全体の少なくとも一部がフィルタによって構成されているロータと、フィルタが低所および高所を通過するようにロータを非垂直軸を中心として回転させる回転手段と、を備えているものである。
【0007】
ロータの回転にともない、フィルタは低所および高所を通過しながら循環させられる。処理液のうち、液体のみがフィルタを通過し、固体はフィルタ上に残存される。
【0008】
したがって、従来技術の分離ドラムに相当する本願のロータを高速で回転させる必要が無く、ロータの大型化が容易であり、処理能力を向上させることを容易に行うことができる。
【0009】
さらに、固液分離装置に、凹所内に処理液を供給する供給手段と、フィルタ上に分離固体を残存させるとともに、分離液体をフィルタを通過させて凹所外に排出しうるようにフィルタに凹所外側から負圧を発生させる負圧手段と、フィルタ上に残存させられた分離固形物を除去する除去手段とが備わっていると、ロータの低所に供給された処理液は、フィルタに作用させられる負圧によって液体は効率良くフィルタを通過させられるし、ロータの回転によって固体は低所から高所まで持ち上げられ、そこで、フィルタ上から除去される。
【0010】
さらに、凹所の底面を区画しかつ水平面に対して交差させられた傾斜面に含まれている平坦状底壁と、凹所の周面を区画しかつ底壁の周縁部から立ち上がっている筒状周壁とを備えており、ロータの回転軸線が底壁と直交させられていると、液体はフィルタを速やかに通過させられるし、フィルタ上に残存させられたの固体は低所から高所まで速やかに搬送される。
【0011】
さらに、ロータが、ハウジング内に収容されており、ハウジングが、ロータ周壁を取り囲んでいる上下方向にのびた筒状胴壁と、胴壁の上下両端開口に被覆させられている頂壁および底壁とを備えており、回転手段が、ハウジング頂壁に下向きに装備されかつハウジング頂壁を貫通してロータ底壁に連結された回転軸を有するモータを備えており、供給手段が、ハウジング頂壁を貫通しかつ低所においてロータ底壁に臨ませられた吐出口を有する供給パイプを有しており、負圧手段が、ロータ周壁およびハウジング胴壁間に介在させられているシールと、シールの下方においてハウジング胴壁に接続されている負圧パイプとを備えており、除去手段が、ハウジング頂壁を貫通しかつ高所においてロータ底壁に臨ませられた除去口を有する除去パイプを有しており、ハウジング底壁に排液口が設けられていると、ロータに処理液を供給してから、処理液を分離した固体および液体を回収するまでの一連の動作を、連続して自動的に行うことができる。
【0012】
また、上記ロータに代えて、凹所の底面を区画しかつ左右方向にのびた水平軸線を有している水平円筒状底壁と、凹所の両側面を区画しかつ底壁の左右両縁部からそれぞれ内向きに拡がる対向状左右側壁とを備えており、ロータの回転軸線が底壁の軸線と一致させられている構成のロータを採用しても良い。
【0013】
さらに、上記後者のロータにおいて、ロータの右側壁中央部に開口が形成されており、ロータが、円環状ハウジングによって取り囲まれており、ハウジングが、ロータの底壁と相対させられかつ左右方向にのびた水平軸線を有する水平円筒状胴壁と、胴壁の左右両縁部からそれぞれ内向きに拡がっている対向状左右側壁とを備えており、回転手段が、ロータ左側壁の左方に右向きに配置されかつロータ左側壁に連結された回転軸を有するモータを備えており、供給手段が、開口を介してロータ内に導入されかつ低所においてロータ底壁に臨ませられた吐出口を有する供給パイプを有しており、負圧手段が、ロータ両側壁およびハウジング両側壁間にそれぞ介在させられている左右のシールと、ハウジングの適所に接続されている負圧パイプとを備えており、除去手段が、開口を介してロータ内に導入されかつ高所においてロータ底壁に臨ませられた除去口を有する除去パイプを有しており、ハウジング胴壁下端に排液口が設けられていても良い。
【0014】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を図面を参照してつぎに説明する。
【0015】
図1を参照すると、固液分離装置は、支持脚11を有するハウジング12と、ハウジング12内の上部に収容されかつ左斜め上向きに開口した処理液収容凹所13を有するロータ14とを備えている。
【0016】
ハウジング12は、概ね上下方向にのびている筒状胴壁21と、胴壁21の上下両端開口に被覆させられている右上り傾斜状頂壁22および水平平坦状底壁23とを備えている。胴壁21は、左斜め上を向いた上部壁24と、上部壁24の下端にこれと一体的に連なって、右角の一部を除いて概ね垂直にのびた下部壁25とによって構成されている。
【0017】
ロータ14は、凹所13の底面を区画しかつハウジング頂壁22と平行に拡がる平坦状底壁31と、凹所13の周面を区画しかつ上部壁24と同心状に配置されている円筒状周壁32とを有している。
【0018】
ロータ底壁31は、ハウジング12内の低所Lおよび高所Hを連絡するように配置されかつフィルタFによって構成されている。フィルタFの材質としては、処理液の種類、性状等によって適宜選択したものを用いることができるが、例えば、多層構造に編んだ金網のようなものでもよい。
【0019】
上部壁24およびロータ周壁32間には間隙が形成させているが、これは、双方の下端部間に介在させられたシール33によって密閉されている。このシール33により、ハウジング12内に負圧チャンバCが区画されている。
【0020】
ハウジング頂壁22中央部にはモータ41が下向きに装備されている。モータ41は、ハウジング頂壁22を貫通しかつロータ周壁32の軸線上をのびた回転軸42を有している。回転軸42の先端部は、ロータ底壁31中央に連結されている。
【0021】
供給パイプ43は、モータ41の左側においてハウジング頂壁22を貫通しかつ低所Lにおいてロータ底壁31に臨ませられた吐出口44を有している。除去パイプ45は、モータ41の右側においてハウジング頂壁22を貫通しかつ高所Hにおいてロータ底壁31に臨ませられた除去口46を有している。除去パイプ45の除去口46を含む先端部分は、ゴムのような弾性体47によって構成されている。負圧パイプ48は、負圧チャンバCに連通させられるように下部壁25に貫通させられている。除去パイプ45および負圧パイプ48は、合流させられて、図示しない負圧源まで導かれている。ハウジング底壁23中央には排液口51が設けられ、これには、排液パイプ52が接続されている。排液パイプ52にはトラップ53が設けられている。
【0022】
モータ41によってロータ14を回転させる。モータ41の回転速度は、ゆっくりでよく、例えば、1分間に数回転である。除去パイプ45および負圧パイプ48には負圧源によって負圧が作用させられる。負圧パイプ48によって負圧チャンバC内は負圧となって、フィルタFの裏面には負圧が作用させられる。この状態で、供給パイプ43によってロータ14内の低所Lに処理液が供給される。処理液のうち、液体はフィルタFを通過して負圧チャンバC内に流入させられ、固体はフィルタFの上に残存させられる。フィルタFを通過した液体は、排液口51に集められ、排液パイプ52を通じて負圧チャンバC内から排出される。フィルタF上の固体は、ロータ14の回転とともに、低所Lから高所Hまで搬送され、高所Hに至ると、除去パイプ45に吸引されてフィルタF上から除去される。
【0023】
図2および図3に、固液分離装置の他の実施の形態が示されている。
【0024】
この実施の形態による固液分離装置は、支持脚61を有する円環状ハウジング62と、ハウジング62によって取り囲まれかつ内向きに開口した環状処理液凹所63を有するロータ64とを備えている。
【0025】
ハウジング62は、横断面コの字状のもので、左右方向にのびた水平軸線を有する水平円筒状胴壁71と、胴壁71の左右両縁部からそれぞれ内向きに拡がっている対向円環板状左右側壁72とを備えている。
【0026】
ロータ64は、凹所63の底面を区画しかつハウジング胴壁71と同心状に拡がる水平円筒状底壁81と、凹所63の両側面をそれぞれ区画しかつ底壁81の左右両縁部からそれぞれ内向きに拡がっている垂直対向円板状左右側壁82とを備えている。右側壁82中央部には円形状開口83が形成されている。
【0027】
ロータ底壁81は、ハウジング62下端の低所Lおよびハウジング62上端の高所Hを連絡するように配置されかつフィルタFによって構成されている。フィルタFの材質は、図1に示すフィルタFと同じものを用いることが可能である。
【0028】
ハウジング両側壁72内端およびロータ両側壁82外端部間にはシール84がそれぞれ介在させられており、これにより、ハウジング62内に負圧チャンバCが形成されている。
【0029】
支持脚61の左方にはスタンド85が立てられており、これの頂部にモータ91が右向きに装備されている。モータ91の回転軸92は、ロータ64の軸中心上をのびかつロータ左側壁82中心部に連結されている。
【0030】
ロータ64の右側から供給パイプ93がのびてきて、開口83を通じてロータ64内に入り込んでいる。供給パイプ93は、ロータ64内において下向きに屈曲させられ、その下端に、低所Lにおいてロータ底壁91に上から臨ませた吐出口94を有している。供給パイプ93の上方を除去パイプ95がのびている。除去パイプ95は、供給パイプ93と同様に、開口83を通じてロータ64内に導かれ、ロータ64内において上向きに屈曲させられている。除去パイプ95の上端には除去口96が設けられ、これが、高所Hにおいてロータ底壁91に下から臨ませられている。除去口96を含む除去パイプ95の上端部分は、上拡がりテーパ状弾性体97よりなる。ハウジング胴壁71上端部のやや右寄りの位置に負圧パイプ98が接続されている。ハウジング胴壁71下端には排液口101が設けられ、これに、トラップ103付き排液パイプ102が接続されている。
【0031】
ハウジング胴壁71上端部には、非常時にのみに使用される目詰防止用エアーノズル104が下向きに設けられている。ハウジング両側壁72の下端部およびその左右両側に、3つの水平棒状磁石105が渡し止められている。磁石105は、固体が磁性体である場合、処理液の分離作用に有効に作用する。
【0032】
図1に示す固液分離装置の分離作用と同様に、ロータ64を回転させ、負圧チャンバC内に負圧を作用させた状態で、ロータ64内に処理液を供給すると、液体はフィルタFを通過してハウジング62内に流入し、固体はフィルタF上に残存させられる。ハウジング62内の液体は、排液口51から排出されるし、固体は、高所Hまで持ち上げられた後、除去口96を通じて吸引除去されれる。
【0033】
上記において、ロータ64の回転軸線は水平として示されているが、傾斜していてもよい。
【0034】
図4に、さらなる他の実施の形態による固液分離装置が示されている。この実施の形態による固液分離装置は、図1の固液分離装置の使用例のバリエーションとして示されるもので、例えば、下水処理場で使用される。ここでは、図1に示すロータ14が基本的に用いられている。図4において、その他、図1に示す部分と対応する部分には同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0035】
ロータ14は、その底壁31を下水槽Tの処理液の液面Sと斜めに交差させるように配置されている。モータ41によってロータ14を回転させると、液中の低所Lおよび液面上の高所Hを底壁31が順次経由して移動させられる。除去パイプ45は、除去口46を高所Hにおいて底壁31に上から臨ませるように配置されている。 ロータ14の回転により、液面S上に漂う固形物は、底壁31で受止められて高所Hまで持ち上げられ、除去パイプ95によって底壁31上から吸引除去される。ロータ14の回転により、処理液に流れが生じ、液面S上に漂う固形物はつぎつぎにロータ14の方へ引き寄せられる。
【0036】
【発明の効果】
この発明によれば、処理液を大量に処理するのに適した処理液分離装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による固液分離装置の垂直縦断面図である。
【図2】この発明の他の実施の形態による固液分離装置の垂直縦断面図である。
【図3】図2の固液分離装置の垂直横断面図である。
【図4】この発明のさらなる他の実施の形態による固液分離装置の垂直縦断面図である。
【符号の説明】
13、63 凹所
14、64 ロータ
31、81 ロータ底壁
F フィルタ
Claims (6)
- 処理液収容凹所13、63を有しかつ凹所13、63の底壁31、81全体の少なくとも一部がフィルタFによって構成されているロータ14、64と、フィルタFが低所Lおよび高所Hを通過するようにロータ14、64を非垂直軸を中心として回転させる回転手段とを備えている固液分離装置。
- 凹所13、63内に処理液を供給する供給手段と、分離液体をフィルタFを通過させるとともに、フィルタF上に分離固体を残存させるようにフィルタFに凹所13、63外側から負圧を発生させる負圧手段と、フィルタF上に残存させられた分離固形物を除去する除去手段とを備えている請求項1に記載の固液分離装置。
- ロータ14が、凹所13の底面を区画しかつ水平面に対して交差させられた傾斜面に含まれている平坦状底壁31と、凹所13の周面を区画しかつ底壁31の周縁部から立ち上がっている筒状周壁32とを備えており、ロータ14の回転軸線が底壁31と直交させられている請求項1または2に記載の固液分離装置。
- ロータ14が、ハウジング12内に収容されており、ハウジング12が、ロータ周壁32を取り囲んでいる上下方向にのびた筒状胴壁21と、胴壁21の上下両端開口に被覆させられている頂壁22および底壁23とを備えており、回転手段が、ハウジング頂壁22に下向きに装備されかつハウジング頂壁22を貫通してロータ底壁31に連結された回転軸42を有するモータ41を備えており、供給手段が、ハウジング頂壁22を貫通しかつ低所Lにおいてロータ底壁31に臨ませられた吐出口44を有する供給パイプ43を有しており、負圧手段が、ロータ周壁32およびハウジング胴壁21間に介在させられているシール33と、シール33の下方においてハウジング胴壁21に接続されている負圧パイプ48とを備えており、除去手段が、ハウジング頂壁22を貫通しかつ高所Hにおいてロータ底壁31に臨ませられた除去口46を有する除去パイプ45を有しており、ハウジング底壁23に排液口51が設けられている請求項3に記載の固液分離装置。
- ロータ64が、凹所63の底面を区画しかつ左右方向にのびた水平軸線を有している水平円筒状底壁81と、凹所63の両側面を区画しかつ底壁81の左右両縁部からそれぞれ内向きに拡がる対向状左右側壁82とを備えており、ロータ64の回転軸線が底壁81の軸線と一致させられている請求項1または2に記載の固液分離装置。
- ロータ64の右側壁82中央部に開口83が形成されており、ロータ64が、円環状ハウジング62によって取り囲まれており、ハウジング62が、ロータ64の底壁81と相対させられかつ左右方向にのびた水平軸線を有する水平円筒状胴壁71と、胴壁71の左右両縁部からそれぞれ内向きに拡がっている対向状左右側壁72とを備えており、回転手段が、ロータ左側壁82の左方に右向きに配置されかつロータ左側壁82に連結された回転軸92を有するモータ91を備えており、供給手段が、開口83を介してロータ64内に導入されかつ低所Lにおいてロータ底壁81に臨ませられた吐出口94を有する供給パイプ93を有しており、負圧手段が、ロータ両側壁82およびハウジング両側壁72間にそれぞ介在させられている左右のシール84と、ハウジング62の適所に接続されている負圧パイプ98とを備えており、除去手段が、開口83を介してロータ64内に導入されかつ高所Hにおいてロータ底壁81に臨ませられた除去口96を有する除去パイプ95を有しており、ハウジング胴壁71下端に排液口101が設けられている請求項5に記載の固液分離装置。
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2003
- 2003-05-06 JP JP2003127692A patent/JP2004330037A/ja not_active Withdrawn
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