JP2004329602A - 点眼容器 - Google Patents

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JP2004329602A JP2003130143A JP2003130143A JP2004329602A JP 2004329602 A JP2004329602 A JP 2004329602A JP 2003130143 A JP2003130143 A JP 2003130143A JP 2003130143 A JP2003130143 A JP 2003130143A JP 2004329602 A JP2004329602 A JP 2004329602A
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省三 鎌田
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Abstract

【課題】手間をかけることなく正確に点眼するための補助具を有し、不使用時には該補助具を容器本体から取外すことなく簡単且つコンパクトに容器本体に収納することができる、点眼容器を提供する。
【解決手段】点眼容器10は、その上端に滴下孔16を有する容器本体12を含み、容器本体12には点眼補助具22が着脱可能に付設される。点眼補助具22は、点眼の際、滴下孔16と眼球との間に所定の間隔を隔てて、滴下孔16が下を向くように、容器本体12を反転させた姿勢で保持する。点眼補助具22は、容器本体12の上側に、その一端側が回動自在に支持される支持アーム24を含む。支持アーム24の他端側には、目頭を基点にして目の周縁に当接可能な湾曲部30が形成される。
【選択図】 図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、点眼容器に関し、特に、たとえば目薬容器に用いられる点眼容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術には、目薬容器から目薬を目に注す際に用いられる補助具として、たとえば本体の下部に目のまわりに当てられる当て座を設け、本体に瞳孔真上に位置して目薬容器の目薬注口を嵌通する保持孔を設けた目薬滴注用容器保持具があった(例えば、特許文献1参照。)。
また、従来の技術には、有底筒体の底部中央に目薬容器の目薬液滴下孔を形成した凸部に螺合できる孔を有する点眼用アダプターがあった(例えば、非特許文献1参照。)。この点眼用アダプターを使用して点眼する場合には、目薬容器の目薬液滴下孔を形成した凸部を点眼用アダプターの孔に挿入して、点眼用アダプターを目薬容器に取付けた後、目薬容器本体を指で摘んで滴下される。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−33634号公報(第3頁、図1、図2)
【特許文献2】
実開平7−5644号公報(第5頁、第6頁、図1、図2、図6)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、目薬滴注用容器保持具と目薬容器とが別体として設けられるので、点眼する場合、目薬容器の目薬注口を目薬滴注用容器保持具の保持孔に装着する手間がかかり面倒である。しかも、目薬滴注用容器保持具の保持孔は、点眼するときに目薬容器の目薬注口と接触する部分であるにもかかわらず、目薬滴注用容器保持具を使用しないときの保管時に、保持孔に他の物が触れて保持孔に埃等異物が付着する等、衛生面でも不具合が生じる恐れがあった。
【0005】
また、特許文献2に記載の技術では、目薬容器の目薬液滴下孔を形成した凸部を取付けるための孔が、有底筒体の底部中央に設けているので、点眼用アダプターに目薬容器を装着して点眼する場合、目薬液を瞳の真上に滴下するためには、有底筒体の外周端を瞳の位置する目の淵の上瞼と下瞼に当てる必要がある。この場合、目薬容器が装着された有底筒体を瞳の真上に位置するように、有底筒体の外周端を目の淵の上瞼と下瞼に当てることは、使用者の手加減によることが多く、点眼位置が上下左右にずれて、時として的確な位置に点眼することができない恐れがあった。しかも、特許文献2に記載の技術では、点眼時に、点眼用アダプターの有底筒体の外周端が眼球に当る恐れがあり、安全性にも問題があった。さらに、特許文献2に記載の技術では、目薬容器と点眼用アダプターとが別体として設けられるので、上述した特許文献1に記載の技術と同様に、目薬容器を点眼用アダプターに装着する手間、および、点眼用アダプターを使用しないときの保管時に、有底筒体の底部中央の孔に他の物が触れる恐れがあり、衛生面での問題点を有するものであった。
【0006】
それゆえに、本願発明の主たる目的は、手間をかけることなく正確に点眼するための補助具を有し、不使用時には該補助具を容器本体から取外すことなく簡単且つコンパクトに容器本体に収納することができる、点眼容器を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1にかかる本願発明は、その一方端側に滴下口部を有する容器本体と、容器本体に着脱可能に装着され、点眼の際、滴下口部と眼球との間に所定の間隔を隔てて、滴下口部が容器本体の他方端側を向くように、容器本体を反転させた姿勢で点眼可能な状態に保持する点眼補助具とを含み、点眼補助具は、その一方端側が容器本体の一方側に回動自在に支持される支持アームと、支持アームの他方端側に形成され、上瞼および下瞼から目頭にかかる目の周縁に当接可能な当接部とを含むことを特徴とする、点眼容器である。
請求項2にかかる本願発明は、請求項1にかかる発明に従属される点眼容器であって、当接部が、人の上瞼および下瞼から目頭にかかる目の淵のラインに沿った楕円弧曲線状の湾曲部を有することを特徴とする、点眼容器である。
請求項3にかかる本願発明は、請求項1または請求項2にかかる発明に従属される点眼容器であって、支持アームは、容器本体の一方側を容器本体の両側から挟持する挟持部と、挟持部の対向部に配設される軸部とを含み、容器本体は、容器本体の一方側に、軸部が嵌合される嵌合穴部を含み、挟持部は、容器本体の両側から容器本体を挟持する方向に付勢されるとともに、軸部が嵌合穴部に係合されることにより、容器本体に回動自在に支持されることを特徴とする、点眼容器である。
請求項4にかかる本願発明は、請求項1〜請求項3のいずれかにかかる発明に従属される点眼容器であって、当接部は、容器本体の他方側を容器本体の両側から挟持する他の挟持部と、他の挟持部の対向部に配設される凸部とを含み、容器本体は、容器本体の他方側に、凸部が係止される凹部を含み、非点眼の際には、凸部が凹部に係止されることにより、当接部が容器本体に係止されることを特徴とする、点眼容器である。
請求項5にかかる本願発明は、請求項3または請求項4にかかる発明に従属される点眼容器であって、嵌合穴部の近傍には、容器本体の周胴部から外方に張出すように形成され、支持アームの挟持部が係止される係止部を含み、容器本体を反転させたときに、支持アームの挟持部が係止部に案内されることを特徴とする、点眼容器である。
請求項6にかかる本願発明は、請求項4または請求項5にかかる発明に従属される点眼容器であって、当接部が容器本体に係止されたとき、容器本体の高さ方向にみて、当接部の底面と容器本体の底面との間に所定の間隔を有するように、当接部が容器本体に係止されることを特徴とする、点眼容器である。
請求項7にかかる本願発明は、請求項2〜請求項6のいずれかにかかる発明に従属される点眼容器であって、当接部の湾曲部は、略35度楕円の楕円弧を有することを特徴とする、点眼容器である。
なお、上述した本願発明では、点眼の際、滴下口部と眼球との間に所定の間隔を隔てて、滴下口部が前記容器の他方端側を向くように、容器本体を反転させた姿勢で点眼可能な状態に容器本体が保持されるが、その場合、容器本体の滴下口部と点眼補助具の当接部の底面との間は、たとえば15〜20mm程度の間隔を保つように設定されることが好ましく、たとえば15〜17mm程度に設定されることがより好ましいものとなる。さらに、発明者等によるサンプリング調査によれば、本願発明にかかる点眼容器の使用時には、当接部の底面が肌に当接され、肌が約2mm程度凹むことを考慮し、滴下口部と眼球との間隔が15mmになるように、容器本体の滴下口部と点眼補助具の当接部の底面との間が、17mmに設定されることが最も好ましい。また、当接部は、敏感な肌に接触するので、刺激や危険を考慮し、支持アームよりも肉厚になるように設計されることが好ましい。
【0008】
【作用】
請求項1にかかる点眼容器では、点眼補助具が容器本体に着脱可能に装着されているとともに、点眼する際には、滴下口部が目と所定の間隔を隔てて対向配置されるように、容器本体が反転される。容器本体は、点眼補助具の支持アームにより反転した状態で支持され、その状態で、当接部が、使用者の目の上瞼および下瞼から目頭にかかる目の周縁に当接される。したがって、この発明では、人の目の目頭を基点にして、容器本体の滴下口部を目の上に配置することができる。そのため、点眼液を溢さずに的確に点眼することが可能となる。しかも、滴下口部は、使用者の目に直接接触することがないため、衛生的で且つ安全に点眼することができる。さらに、点眼した後には、再度、本体容器を反転させ、元の状態に復帰させることが可能となるので、点眼補助具を容器本体から取外すことなく点眼補助具を容器本体にコンパクトに収納することができる。
請求項2にかかる点眼容器では、当接部が、人の上瞼および下瞼から目頭にかかる目の淵のラインに沿った楕円弧曲線状の湾曲部を有するので、当接部を無理なく人の目に沿わせて、目頭を基点に容器本体の滴下口部を眼球の上方に正確に配置することが可能となる。
請求項3にかかる点眼容器では、容器本体の一方側が、容器本体の両側から、支持アームの挟持部で挟持される。挟持部の軸部が容器本体の嵌合穴部に係合されることにより、支持アームが容器本体に回動自在に支持される。この場合、挟持部は、容器本体の両側から容器本体を挟持する方向に付勢されているので、容器本体は、その両側から支持アームの付勢力により押圧される。そのため、容器本体を反転させる場合でも、支持アームが不用意に容器本体から外れる恐れがない。
請求項4にかかる点眼容器では、当接部の凸部が、容器本体の凹部に係止されることにより、当接部が容器本体に係止される。そのため、非点眼時には、点眼補助具が容器本体に確実に収納される。
請求項5にかかる点眼容器では、容器本体の周胴部から外方に張出す係止部に、支持アームの挟持部が係止されるとともに、容器本体が反転したときに、支持アームの挟持部が係止部に沿って摺動・案内される。そのため、支持アームの回動動作がスムーズに行なわれる。
請求項6にかかる点眼容器では、当接部が容器本体に係止されたとき、容器本体の高さ方向にみて、当接部の底面と容器本体の底面との間に所定の間隔を有するように、当接部が容器本体に係止されるので、非点眼時には、当接部の底面が他の物に触れることがない。そのため、肌と接触する当接部は、衛生的に容器本体に収納される。
請求項7にかかる点眼容器では、当接部の楕円曲線状の湾曲部が略35度楕円の楕円弧を有するため、当接部の底面が、目頭を基点にして、つまり、人の上瞼および下瞼から目頭にかかる目の淵のラインに沿って、最も好ましい状態で該目の淵に当接される。そのため、点眼位置が最も好ましいものとなる。
【0009】
本願発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0010】
【発明の実施の形態】
【実施例】
図1は、本願発明の一実施例を示す正面図であり、図2はその左側面図であり、図3はその右側面図である。また、図4はその平面図であり、図5は図4の線A−Aにおける要部断面図解図であり、図6はその底面図である。
点眼容器10は、高さ方向を有する容器本体12を含む。容器本体の軸方向の一方側には、滴下口部14が配設される。滴下口部14は、図4,図9に示すように、たとえば滴下口部14の上端面の略中央に滴下孔16を有する。滴下孔16より、容器本体12中の目薬液等の点眼液が滴下可能となる。また、滴下口部14は、図1,図2,図3および図8に示すように、たとえば雌ねじ部18を有する。滴下口部14には、キャップ部20が取付けられる。キャップ部20は、その内周面に前記雌ねじ部18に螺合可能な雄ねじ部(図示せず)を備える。この場合、滴下口部14の雌ねじ部18とキャップ部20の雄ねじ部(図示せず)とが螺合されることによって、キャップ部20が取外し自在に滴下口部14に取付けられる。
【0011】
容器本体12には、たとえば図7(A),図7(B)に示すように、点眼補助具22が着脱可能に装着される。点眼補助具22は、特に、たとえば図9に示すように、点眼の際、滴下口部14と眼球Eとの間に所定の間隔を隔てて、滴下口部14が容器本体12の軸方向の他方端側を向くように、容器本体12を反転させた姿勢で点眼可能な状態に、容器本体12を保持するものである。
【0012】
点眼補助具22は、容器本体12に回動自在に支持される支持アーム24を含む。支持アーム24は、図1,図7(B)に示すように、たとえばL字状の2つのアーム片26a,26bを含み、2つのアーム片26a,26bは、それぞれ、容器本体12の周胴面に沿う形状を有するものである。2つのアーム片26aおよび26bは、それぞれ、その長さ方向の一端側が、容器本体12の軸方向の一方側に回動自在に支持される。また、アーム片26aおよび26bの長さ方向の他方端側には、図7に示すように、アーム片26aおよび26b間を接続する接続片28が形成される。2つのアーム片26a,26bと接続片28とは、弾性を有するたとえばプラスチック材料で一体的に形成される。
【0013】
この場合、支持アーム24の長さ方向の他端側、つまり、2つのアーム片26a,26bおよび接続片28の下端側は、図6に示すように、たとえば楕円曲線状の湾曲部30を有する。湾曲部30は、特に、たとえば図9に示すように、人の上瞼および下瞼から目頭にかかる目Eの周縁に当接可能となる当接部としての機能を備える。本実施例では、湾曲部30が、上瞼および下瞼から目頭にかかる目Eの淵のラインに沿った、たとえば35度楕円の略1/2楕円弧曲線状に形成される。
【0014】
さらに、支持アーム24は、図2,図3,図4および図7等に示すように、容器本体12の軸方向の一方側を容器本体12の両側から挟持する挟持部32a,32bを有する。挟持部32aおよび挟持部32bは、それぞれ、アーム片26aおよびアーム片26bの長さ方向の一端部に形成される。挟持部32aおよび挟持部32bは、対向して配置される。2つの挟持部32a,挟持部32bは、たとえば図5に示すように、フランジ部34a,34bをそれぞれ含む。フランジ部34a,34bの対向面には、その略中央に、それぞれ、軸部36a,36bが形成される。
なお、本実施例では、2つのアーム片26a,36bが、その弾性力により、容器本体12の両側から容器本体12を挟持する方向に付勢される。そのため、挟持部32a,32bも、同じ方向に付勢される。
【0015】
一方、容器本体12の周胴面には、容器本体12の軸方向の一方側に、上記軸部36a,36bが嵌合される嵌合穴部38a,38bを備える。本実施例では、挟持部32a,32bの軸部36a,36bが嵌合穴部38a,38bにそれぞれ係合されることによって、容器本体12の軸方向の一方側に支持アーム24の長さ方向の一端側が回動自在に支持される。
したがって、本実施例では、図9に示すように、点眼の際、容器本体12の滴下口部14と眼球との間に所定の間隔を隔てて、滴下口部14の滴下孔16が容器本体12の他方端側を向くように、点眼補助具22によって、容器本体12を反転させた姿勢で点眼可能な状態に保持することが可能となる。
【0016】
この場合、本実施例では、たとえば図7に示すように、35度楕円の略1/2楕円弧曲線状に形成された湾曲部30の長軸をX1−X2とし、短軸をY1−Y2とし、長軸と短軸とが交差する点を原点Oとしたとき、35度楕円と長軸とが交差する点X1から原点Oまでの中間点の所定の位置に、図9に示すように、目の瞳孔およびその周辺部が配置されるように、点眼補助具22の支持アーム24によって容器本体12が上下反転させた姿勢で保持される。
【0017】
さらに、本実施例では、容器本体12の嵌合穴部38a,38bの近傍には、たとえば図5に示すように、容器本体12の周胴部から外方に張出すようにして、係止部としてのたとえば段差部40a,40bが配設される。係止部40a,40bは、図1,図7に示すように、嵌合穴部38a,38bの下側から斜め上側に、たとえば円弧状に延び設けられる。本実施例では、たとえば図8,図9に示すように、容器本体12が反転したときに、支持アーム24の挟持部32a,32bは、係止部40a,40bに摺動・案内されるので、支持アーム24の回動動作がスムーズに行なわれる。
【0018】
また、本実施例では、図6,図7に示すように、当接部としてのたとえば湾曲部30が、容器本体12の他方側を容器本体12の両側から挟持する他の挟持部42a,42bを含む。他の挟持部42a,42bの対向面部には、凸部44a,44bが配設される。一方、容器本体12の周胴面には、容器本体12の他方側に、上記凸部44a,44bが係止される凹部46a,46bを備える。そして、支持アーム24の他の挟持部42a,42bに設けられた凸部44a,44bが、容器本体12の凹部46a,46bに係止されることにより、湾曲部30が容器本体12に沿って係止される。そのため、本実施例では、非点眼の際に、支持アーム24を容器本体12に沿わすようにしてコンパクトに収納することが可能となる。
【0019】
さらに、本実施例では、支持アーム24の当接部としての機能を有する湾曲部30が、容器本体12に係止された場合、図1〜図3,図7および図8等に示すように、容器本体12の高さ方向にみて、湾曲部30の底面と容器本体12の底面との間に所定の間隔を有するように、湾曲部30が容器本体12に係止されるものである。
【0020】
次に、本実施例にかかる点眼容器10の使用方法の一例について、たとえば図7,図8,図9を参照しながら説明する。
先ず、点眼容器10のキャップ20を取外し、点眼補助具22により、支持アーム24の挟持部32a,32bを支点にして、図8に示すように、支持アーム24を180度回転させる。なお、支持アーム24を180度回転させた後、キャップ20を取外すようにしてもよい。点眼容器10の容器本体12は、キャップ20を取外しても、滴下口部14の滴下孔16より点眼液(本実施例では、目薬液)が注出しない構造を有するものである。
次に、この状態で、つまり、容器本体12が上下反転された姿勢で支持アーム24により支持された状態で、特に、図9に示すように、支持アーム24の当接部となる湾曲部30の底面が、人の上瞼および下瞼から目頭にかかる目の淵のラインに沿って、目頭を基点に載置される。この場合、点眼補助具22によって、滴下口部14の滴下孔16と眼球との間に所定の間隔を隔てて、滴下口部14が容器本体12の下側を向くように、容器本体12が点眼可能な状態に保持される。そして、この点眼可能な状態を保持した後、容器本体12を手で摘んで滴下孔16から点眼液を注出することにより点眼される。
【0021】
上述した本実施例にかかる点眼容器10では、人の目の目頭を基点にして、容器本体12の滴下口部14の滴下孔16を目の上に配置することができるので、点眼液を溢さずに的確に点眼することが可能となる。すなわち、当接部としての機能を有する湾曲部30が、人の上瞼および下瞼から目頭にかかる目の淵のラインに沿った楕円弧曲線状を有するので、湾曲部30の底面を無理なく人の目に沿わせて、目頭を基点に容器本体12の滴下孔16を眼球の上方に正確に配置することができる。また、容器本体12の滴下口部14は、使用者の目に直接接触することがないため、衛生的で且つ安全に点眼することができる。さらに、点眼後には、再度、本体容器12を反転させ、元の状態に復帰させることができるので、点眼補助具22を容器本体12から取外すことなく、点眼補助具22を容器本体12にコンパクトに収納することができる。
【0022】
また、本実施例にかかる点眼容器10では、容器本体12がその両側から挟持部32a,32bの付勢力により押圧されるため、容器本体12を反転させるときでも、支持アーム24が不用意に容器本体12から外れる恐れがない。しかも、容器本体12を反転させたときに、支持アーム24の挟持部32a,32bが係止部40a,40bに沿って摺動・案内されるため、支持アーム24の回動動作がスムーズに行なわれる。
さらに、非点眼時には、支持アーム24の凸部44a,44bが、容器本体12の凹部46a,46bに係止されることにより、支持アーム24が容器本体12に係止されるため、点眼補助具22を容器本体12に確実に且つコンパクトに収納することができる。この場合、容器本体12の高さ方向にみて、湾曲部30の底面と容器本体12の底面との間に所定の間隔を有するように、支持アーム24の湾曲部30が容器本体12に係止される。したがって、非点眼時には、湾曲部30の底面が他の物に触れることがないため、肌と接触する湾曲部30は、衛生的に容器本体12に収納される。
【0023】
本実施例では、点眼の際、滴下口部14の滴下孔16と眼球との間に所定の間隔を隔てて、滴下口部14が容器本体12の下端側を向くように、容器本体12を反転させた姿勢で点眼可能な状態に容器本体12が保持されるが、その場合、滴下口部14の滴下孔16と点眼補助具22の湾曲部30の底面(当接部)との間は、たとえば15〜20mm程度の間隔を保つように設定されることが好ましく、たとえば15〜17mm程度に設定されることがより好ましいものとなる。
【0024】
なお、発明者等によるサンプリング調査によれば、本実施例にかかる点眼容器10の使用時には、湾曲部30(当接部)の底面が肌に当接され、肌が約2mm程度凹むことを考慮し、滴下口部14の滴下孔16と眼球との間隔が15mmになるように、滴下口部14の滴下孔16と点眼補助具22の湾曲部30(当接部)の底面との間が、17mmに設定されることが最も好ましい。さらに、この点眼補助具22の湾曲部30(当接部)は、敏感な肌に接触するので、刺激や危険を考慮し、支持アーム24のアーム片26a,26bの肉厚よりも厚くなるように設計されることが好ましいものである。
【0025】
【発明の効果】本願発明によれば、手間をかけることなく正確に点眼するための補助具を有し、不使用時には該補助具を容器本体から取外すことなく簡単且つコンパクトに容器本体に収納することができる、点眼容器が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施例を示す正面図である。
【図2】図1に示す点眼容器の左側面図である。
【図3】図1に示す点眼容器の右側面図である。
【図4】図1に示す点眼容器の平面図である。
【図5】図4の線A−Aにおける要部断面図解図である。
【図6】図1に示す点眼容器の底面図である。
【図7】図7(A)は、図1〜図6に示す点眼容器の斜視図であり、図7(B)は、その分解斜視図である。
【図8】図1〜図7に示す点眼容器のキャップを取って点眼補助具を回転させた状態の一例を示す正面図である。
【図9】図1〜図8に示す点眼容器の使用状態の一例を示す要部斜視図である。
【符号の説明】
10 点眼容器
12 容器本体
14 滴下口部
16 滴下孔
18 雌ねじ部
20 キャップ部
22 点眼補助具
24 支持アーム
26a,26b アーム片
28 接続片
30 湾曲部
32a,32b 挟持部
34a,34b フランジ部
36a,36b 軸部
38a,38b 嵌合穴部
40a,40b 段差部
42a,42b 他の挟持部
44a,44b 凸部
46a,46b 凹部
E 目
X1−X2 長軸
Y1−Y2 短軸
O 原点

Claims (7)

  1. その一方端側に滴下口部を有する容器本体、および
    前記容器本体に着脱可能に装着され、点眼の際、前記滴下口部と眼球との間に所定の間隔を隔てて、前記滴下口部が前記容器本体の他方端側を向くように、前記容器本体を反転させた姿勢で点眼可能な状態に保持する点眼補助具を含み、
    前記点眼補助具は、その一方端側が前記容器本体の一方側に回動自在に支持される支持アーム、および、前記支持アームの他方端側に形成され、上瞼および下瞼から目頭にかかる目の周縁に当接可能な当接部を含むことを特徴とする、点眼容器。
  2. 前記当接部は、人の上瞼および下瞼から目頭にかかる目の淵のラインに沿った楕円弧曲線状の湾曲部を有することを特徴とする、請求項1に記載の点眼容器。
  3. 前記支持アームは、前記容器本体の一方側を前記容器本体の両側から挟持する挟持部、および、前記挟持部の対向部に配設される軸部を含み、前記容器本体は、前記容器本体の一方側に、前記軸部が嵌合される嵌合穴部を含み、
    前記挟持部は、前記容器本体の両側から前記容器本体を挟持する方向に付勢されるとともに、前記軸部が前記嵌合穴部に係合されることにより、前記容器本体に回動自在に支持されることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の点眼容器。
  4. 前記当接部は、前記容器本体の他方側を前記容器本体の両側から挟持する他の挟持部、および、前記他の挟持部の対向部に配設される凸部を含み、前記容器本体は、前記容器本体の他方側に、前記凸部が係止される凹部を含み、
    非点眼の際には、前記凸部が前記凹部に係止されることにより、前記当接部が前記容器本体に係止されることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の点眼容器。
  5. 前記嵌合穴部の近傍には、前記容器本体の周胴部から外方に張出すように形成され、前記支持アームの挟持部が係止される係止部を含み、
    前記容器本体を反転させたときに、前記支持アームの挟持部が前記係止部に案内されることを特徴とする、請求項3または請求項4に記載の点眼容器。
  6. 前記当接部が前記容器本体に係止されたとき、前記容器本体の高さ方向にみて、前記当接部の底面と前記容器本体の底面との間に所定の間隔を有するように、前記当接部が前記容器本体に係止されることを特徴とする、請求項4または請求項5に記載の点眼容器。
  7. 前記当接部の前記湾曲部は、略35度楕円の楕円弧を有することを特徴とする、請求項2〜請求項6のいずれかに記載の点眼容器。
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