JP2004328674A - 通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ファクシミリ装置に蓄積されたファクシミリ原稿をネットワークを介して参照するためには、閲覧用の専用アプリケーションが必要になる。
【解決手段】第1ファクシミリ装置30は、メールサーバ20から電子メールを受信し、その電子メールに添付されたファクシミリ原稿を格納する。また、第1ファクシミリ装置30は、ファクシミリ原稿の格納場所を特定するURL(Universal Resource Locater)などを付加したインスタントメッセージを第1クライアント16aに送信する。ユーザは、例えばウェブブラウザなどを利用してファクシミリ原稿を閲覧する。これにより、ユーザは、一般的に利用されているアプリケーションを利用してファクシミリ原稿を閲覧できる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は情報の送受信を行う通信技術に関し、とくに電子メールとインスタントメッセージとを取り扱う装置、およびシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ネットワーク技術が発達し、ネットワークインフラストラクチャーが整備され、端末などのハードウエアが比較的安価になることにより、ネットワーク上のサービスは、企業や研究所等の限られた組織だけでなく一般ユーザにも広く利用されるようになった。こうしたサービスの中に、電子メールやインスタントメッセージなどの情報伝達手段がある。一般に、装置間で情報伝達を行うためには、双方のプロトコルが一致する必要がある。プロトコルの差異を吸収し、異なるプロトコル間で情報伝達を可能にするものがある(特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−151685号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1で開示される技術は、例えばSMTP、Salutation等のメールプロトコルを相互に伝達できるようにするものであり、電子メールとインスタントメッセージとを相互に伝達することはできなかった。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、情報伝達のための装置の利便性を高める技術、複数のプロトコル間で情報伝達を行うための技術の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のある態様は、情報を伝達する装置である。この装置は、電子メールを受信する手段と、電子メールを受信した場合、その電子メールに含まれる情報を付加したインスタントメッセージを生成する手段と、そのインスタントメッセージの宛先を、電子メールに含まれる情報に基づいて設定する手段と、宛先を設定したインスタントメッセージを送信する手段とを備える。これにより、電子メールをインスタントメッセージに変換して所定の宛先に送信できる。
【0007】
本発明の別の態様は、情報を伝達する装置である。この装置は、インスタントメッセージを受信する手段と、そのインスタントメッセージを電子メールの形式に変換する手段と、インスタントメッセージに含まれる情報に基づいて、電子メールの宛先を設定する手段と、宛先の設定された電子メールを送信する手段とを備える。これにより、インスタントメッセージを電子メールに変換して所定の宛先に送信できる。
【0008】
この装置は、電子メールを受信した場合のインスタントメッセージの宛先と、インスタントメッセージを受信した場合の電子メールの宛先とを格納する格納手段を更に備え、宛先を設定する手段は、その格納手段を参照して宛先を設定してもよい。これにより、予め格納手段に登録した宛先に、電子メールまたはインスタントメッセージを送信できる。
【0009】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、実施の形態に係る通信システム10の構成図である。通信システム10は、電子メールに添付して送信されたファクシミリ原稿を受信した場合、予め指定されたクライアントに対してインスタントメッセージを利用して通知したり、インスタントメッセージに付加された情報を電子メールに変換して送信するシステムである。
【0011】
インスタントメッセージサーバ14(以下、単に「IMサーバ14」という)は、インスタントメッセージサービス(以下、単に「IMサービス」という)を提供するためのサーバである。IMサービスは、例えばIMサービスの利用者(以下、単に「IM利用者」という)がメッセージの送受信を行うことができるか否かの情報を提供するサービス(以下、単に「プレゼンスサービス」という)と、IM利用者間のメッセージの伝達を行うサービス(以下、単に「メッセージサービス」という)とを含むものである。「インスタントメッセージ」は、プレゼンスサービスおよびメッセージサービスの総称であってもよいし、プレゼンスサービスまたはメッセージサービスの一方を示してもよい。要は、インスタントメッセージは、IMサービスにおいて送受信される情報である。インスタントメッセージを、以下単に「メッセージ」という。IM利用者は、インスタントメッセージクライアント(以下、単に「IMクライアント」という)を使うことで、IMサービスを利用できる。以下、IM利用者がIMサーバ14にログイン中の状態、すなわちメッセージの送受信を行うことができる状態を「アクティブ状態」という。
【0012】
IMサービスにおいて、メッセージは、IM利用者がアクティブ状態のときに送受信されるので、IMサーバ14にはSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)やPOP(Post Office Protocol)で利用されるメールサーバの様に明示的にメッセージを一時格納する仕組みが存在しない。このため、メッセージは即座に送信先であるIM利用者のIMクライアントに通知され、プッシュ型の通知が可能である。IMサーバ14は、既存のIMサービスを提供するサーバであってもよいし、新たに設けられてもよい。本図で、IMサーバ14は、ローカルエリアネットワーク12に接続されているが、他の例ではワイドエリアネットワーク18に接続されていてもよい。また、後述の第1ファクシミリ装置30がIMサーバ14を備えてもよい。
【0013】
第1ファクシミリ装置30は、原稿を読みとるためのスキャナ部32と、電子メールを利用してファクシミリ原稿を送受信する機能、インスタントメッセージクライアントとしての機能を有する第1通信機能部100と、例えばG3やG4などのプロトコルを利用してスキャナ部32が読みとったファクシミリ原稿を送受信する第2通信機能部34とを有する。第2ファクシミリ装置22は、電子メールを利用してファクシミリ原稿を送受信する機能を有する。もちろん、第2ファクシミリ装置22は、第1ファクシミリ装置30と同一の構成を有してもよい。メールサーバ20は、電子メールを送受信するためのサーバである。第1クライアント16aおよび第2クライアント16bは、IMサーバ14にログインし、インスタントメッセージサービスを利用可能である。
【0014】
第2ファクシミリ装置22は、ワイドエリアネットワーク18を介してメールサーバ20に電子メールを送信し(S40)、第1ファクシミリ装置30は、メールサーバ20からその電子メールを受信する(S42)。そして、第1ファクシミリ装置30は、その電子メールをインスタントメッセージに変換して第1クライアント16aに送信する(S44)。また、第1ファクシミリ装置30は、ローカルエリアネットワーク12を介して接続された第2クライアント16bからインスタントメッセージを受信し(S50)、それを電子メールに変換してメールサーバ20に送信する(S52)。第2ファクシミリ装置22は、メールサーバ20からその電子メールを受信する(S54)。このように、第1ファクシミリ装置30は電子メールをインスタントメッセージに変換して送信し、またインスタントメッセージを電子メールに変換して送信する。
【0015】
図2は、図1の第1通信機能部100の内部構成図である。第1通信機能部100の各構成要素は、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされた本図の構成要素を実現するプログラム、そのプログラムを格納するハードディスクなどの記憶ユニット、ネットワーク接続用インターフェースを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組み合わせによって実現されるが、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。以下説明する各図は、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。
【0016】
ログイン部132は、IMサーバ14と接続してIMサービスのログイン処理を行い、第1通信機能部100すなわち第1ファクシミリ装置30をアクティブ状態にする。このログイン処理のために、ログイン部132は、例えばIMサービスを利用するための識別情報(以下、単に「ログインID」という)とパスワードとを保持する。このようなログインに必要な情報を、以下、「ログイン情報」という。ログイン部132は、ログイン情報を予め保持していてもよいし、第1ファクシミリ装置30の管理者などから設定を受け付けてもよい。また、複数のIMサービスに対応する場合、ログイン部132は、それぞれのIMサービス用のログイン情報を保持する。
【0017】
利用者情報格納部136は、第1ファクシミリ装置30の利用者(以下、単に「ユーザ」という)の情報と、そのユーザがIMサーバ14にログインしているか否か、すなわちアクティブ状態であるか否かを示す情報などを保持する。検出部134は、ログイン部132によりログインが完了した後、利用者情報格納部136に保持されたユーザについて、アクティブ状態か否かをIMサーバ14に問い合わせる。
【0018】
図3は、図2の利用者情報格納部136におけるデータ構造の一例を示す図である。ログインID欄210は、ユーザのログインID等、IMサービスにおいてユーザを特定可能な情報(以下、単に「IM識別情報」という)を保持する。図2の検出部134は、プレゼンスサービスを利用して、そのIM識別情報で特定されるユーザのログイン状態、すなわちアクティブ状態か否かを検出する。状態欄212は、検出部134により検出されたログイン状態をユーザごとに保持する。IMアドレス欄214は、IMサービスにおいてメッセージの宛先を指定するための情報(以下、単に「IMアドレス」という)を保持する。例えば、IMアドレスとIM識別情報とが一致している場合、IMアドレス欄214には、IM識別情報が保持されてもよい。
【0019】
図2に戻り、電子メール送受信部102は、電子メールを受信するための電子メール受信部104と電子メールを送信するための電子メール送信部106とを有する。IM送受信部120は、インスタントメッセージを送信するためのIM送信部122と、インスタントメッセージを受信するためのIM受信部124とを有する。
【0020】
電子メール受信部104は、メールサーバ20から電子メールを受信し、抽出部108に供給する。抽出部108は、電子メールに付加された本文のテキスト部分の情報(以下、単に「テキスト情報」という)を受信通知生成部110に出力し、添付されたファクシミリ原稿を格納処理部114に出力する。
【0021】
格納処理部114は、その添付ファイルを添付ファイル格納部116に格納するとともに、例えばURL(Universal Resource Locater)などの格納場所を特定する情報(以下、単に「参照アドレス」という)を受信通知生成部110に出力する。受信通知生成部110は、その参照アドレスとテキスト情報とを含むインスタントメッセージ(以下、単に「受信通知」という)を生成し、第1宛先設定部112に出力する。
【0022】
第1宛先設定部112は、宛先テーブル格納部126を参照して、受信通知の宛先を設定した後、IM送信部122に出力する。IM送受信部120は、その受信通知を第1クライアント16aに送信する。
【0023】
図4は、図2の宛先テーブル格納部126におけるデータ構造の一例を示す図である。電子メールアドレス欄200は、電子メールアドレスを保持する。IMアドレス欄202は、IMアドレスを保持する。図2の第1宛先設定部112は、この宛先テーブル格納部126を参照して、電子メール受信部104が受信した電子メールの送信元アドレスに対応付けられた、IMアドレスを受信通知の宛先に設定する。また、詳細は後述するが、第2宛先設定部130もこの宛先テーブル格納部126を利用する。また、第1ファクシミリ装置30のアドレスとして複数の電子メールアドレスを設定してもよく、この場合、それぞれの電子メールアドレスにIMアドレスを対応付けてよい。また、単一の電子メールアドレスに対して複数のIMアドレスが対応付けられていてもよい。
【0024】
また、第1宛先設定部112は、宛先テーブル格納部126に基づいて選択したIMアドレスで特定されるユーザがアクティブ状態である場合に、そのIMアドレスを受信通知の宛先に設定し、アクティブ状態でない場合、アクティブ状態の、他のユーザのIMアドレスを宛先に設定してもよい。これにより、宛先テーブル格納部126に保持されたユーザがアクティブ状態でない場合でも、ファクシミリ原稿を送信もしくはファクシミリ原稿の受信を通知できる。
【0025】
提供部118は、第1クライアント16aの要求に応じて、添付ファイル格納部116から添付ファイルを読み込み、その添付ファイルを例えばHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)などにより提供する。これにより、ユーザは、一般的に利用されている例えばウェブブラウザなどを利用してファクシミリ原稿を参照できる。
【0026】
IM受信部124は、第2クライアント16bからファクシミリ原稿として送信すべき文書が付加されたインスタントメッセージ(以下、単に「原稿通知」という)を受信し、変換部128に供給する。変換部128は、原稿通知から所定の情報を抽出して、インスタントメッセージの形式を電子メールの形式に変換する。例えば、変換部128は、原稿通知の本文分に付加された文字列を、ファクシミリ原稿としての画像データに変換する。そして、変換部128は、その画像データを電子メールに添付する。変換部128は、生成した電子メールを第2宛先設定部130に出力する。また、IM受信部124は、URLやパス等の画像データの格納場所情報が付加されたインスタントメッセージを受信し、変換部128は、その格納場所情報で特定される画像データを読み込み、電子メールに添付してもよい。
【0027】
第2宛先設定部130は、宛先テーブル格納部126を参照して、電子メールの送信先を設定する。第2宛先設定部130は、IM受信部124が受信したインスタントメッセージの送信元として設定されたIMアドレスに対応づけられた電子メールアドレスを宛先テーブル格納部126から取得して、電子メールの送信先のアドレスとして設定してもよいし、予め設定されたアドレスを設定してもよい。また、第2宛先設定部130は、インスタントメッセージに含まれた送信先の電子メールアドレスを宛先として設定してもよい。また、宛先テーブル格納部126に、第1ファクシミリ装置30のアドレスとして複数のIMアドレスが設定されていてもよく、それぞれのIMアドレスに電子メールアドレスが対応付けられていてもよい。また、単一のIMアドレスに複数の電子メールアドレスが対応付けられていてもよい。第2宛先設定部130は、宛先を設定した電子メールを電子メール送信部106に出力する。電子メール送信部106は、その電子メールをメールサーバ20に送信する。
【0028】
図5は、図2の第1通信機能部100における受信通知処理のフローチャートである。電子メール受信部104は、電子メールを受信する(S10)。そして、抽出部108は、その電子メールに含まれる添付ファイルを抽出し(S12)、添付ファイル格納部116に格納する(S14)。そして、受信通知生成部110は、受信通知を生成する(S16)。次に、第1宛先設定部112は、受信通知の宛先を取得する(S18)。また、第1宛先設定部112は、そのアドレスで特定されるユーザがアクティブ状態か否かを判定する(S20)。アクティブ状態の場合(S20のY)、それを宛先として設定する(S22)。そして、IM送信部122は、受信通知を送信する(S24)。S20でアクティブ状態でない場合(S20のN)、第1宛先設定部112は、アクティブ状態の他のユーザの宛先を設定する(S26)。そして、IM送信部122は、受信通知を送信する(S24)。
【0029】
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、電子メールとインスタントメッセージとの間で隔たりなく情報伝達が可能になり、利便性の高い情報伝達装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る通信システムの構成図である。
【図2】図1の第1通信機能部の内部構成図である。
【図3】図2の利用者情報格納部におけるデータ構造の一例を示す図である。
【図4】図2の宛先テーブル格納部におけるデータ構造の一例を示す図である。
【図5】図2の第1通信機能部における受信通知処理のフローチャートである。
【符号の説明】
10 通信システム、100 第1通信機能部、102 電子メール送受信部、104 電子メール受信部、106 電子メール送信部、108 抽出部、110 受信通知生成部、112 第1宛先設定部、114 格納処理部、116添付ファイル格納部、118 提供部、120 IM送受信部、122 IM送信部、124 IM受信部、126 宛先テーブル格納部、128 変換部、130 第2宛先設定部、132 ログイン部、134 検出部、136 利用者情報格納部。

Claims (3)

  1. 電子メールを受信する手段と、
    前記電子メールを受信した場合、その電子メールに含まれる情報を付加したインスタントメッセージを生成する手段と、
    前記インスタントメッセージの宛先を、前記電子メールに含まれる情報に基づいて設定する手段と、
    宛先を設定した前記インスタントメッセージを送信する手段と、
    を備えることを特徴とする通信装置。
  2. インスタントメッセージを受信する手段と、
    前記インスタントメッセージを電子メールの形式に変換する手段と、
    前記インスタントメッセージに含まれる情報に基づいて、前記電子メールの宛先を設定する手段と、
    宛先の設定された前記電子メールを送信する手段と、
    を備えることを特徴とする通信装置。
  3. 電子メールを受信した場合のインスタントメッセージの宛先と、インスタントメッセージを受信した場合の電子メールの宛先とを格納する格納手段を更に備え、前記宛先を設定する手段は、前記格納手段を参照して宛先を設定することを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
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