JP2004328636A - ビデオカメラ、ビデオカメラシステムおよびビデオカメラシステムのモニタ方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】高ビットレートの映像を記録し、撮像中の映像を無線で送信可能なビデオカメラを提供する。
【解決手段】カメラ部108と、カメラ部からの映像信号を高ビットレートでエンコードして第一のストリームを出力する第一のエンコーダ102と、第一のストリームを記録する記録媒体110と、カメラ部からの映像信号を低ビットレートでエンコードして第二のストリームを出力する第二のエンコーダ103と、第二のストリームを無線で送信する無線通信手段105とを備えたことを特徴とする。
【選択図】 図3
【解決手段】カメラ部108と、カメラ部からの映像信号を高ビットレートでエンコードして第一のストリームを出力する第一のエンコーダ102と、第一のストリームを記録する記録媒体110と、カメラ部からの映像信号を低ビットレートでエンコードして第二のストリームを出力する第二のエンコーダ103と、第二のストリームを無線で送信する無線通信手段105とを備えたことを特徴とする。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はビデオカメラ、およびビデオカメラと液晶モニタ(液晶モニタを備えた機器も含む)を有するビデオカメラシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、撮影画像もしくは再生画像を表示する液晶モニタを有するビデオカメラにおいて、液晶モニタを着脱可能にし、液晶モニタをビデオカメラ本体からはずした状態において、撮影画像もしくは再生画像を無線通信を用いて液晶モニタに送信し、表示する技術がすでに公開されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−205016号公報(要約)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来技術では、本体に記録するストリームと、はずした状態の液晶モニタに送信するストリームは同じものを使用する。一般に、無線による通信手段は有線の通信手段と比較して送信可能な最大ビットレートが低い。よって映像を無線路を通じて送信する構成をとった場合、ビデオカメラ本体に記録する映像フォーマットのビットレートが制限される。
【0005】
また、ビデオカメラ本体に記録したビットレートの高い映像を無線で送信してモニタできると便利である。
【0006】
また、無線路は外部の影響を受けやすいため、送信可能なビットレートが一定に定まらない。したがって、状況に応じて無線送信するビットレートを変更して、液晶モニタ側で安定した高画質の画像を得るようにするとよい。
【0007】
さらに、十分なビットレートが確保できない場合に、相反するパラメータである画質やフレームレートを調整して送信する必要があるが、このとき利用者が優先するパラメータを選択できるとよい。
【0008】
本発明の第1の目的は、高ビットレートの映像を記録し、撮像中の映像を無線で送信可能なビデオカメラを提供することにある。
【0009】
本発明の第2の目的は、高ビットレートの映像を記録し、撮像中の映像を液晶モニタで確認しながら撮影可能なビデオカメラシステムおよびビデオカメラシステムのモニタ方法を提供することにある。
【0010】
本発明の第3の目的は、記録した高ビットレートの映像を再生して無線で送信可能なビデオカメラを提供することにある。
【0011】
本発明の第4の目的は、記録した高ビットレートの映像を再生し、液晶モニタをビデオカメラからはずした状態でモニタ可能なビデオカメラシステムおよびビデオカメラシステムのモニタ方法を提供することにある。
【0012】
本発明のほかの目的は、さらに他の機能を追加可能なビデオカメラシステムを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明による請求項1記載のビデオカメラは、カメラ部と、該カメラ部からの映像信号を高ビットレートでエンコードして第一のストリームを出力する第一のエンコーダと、前記第一のストリームを記録媒体に記録するための手段と、前記カメラ部からの映像信号を低ビットレートでエンコードして第二のストリームを出力する第二のエンコーダと、前記第二のストリームを無線で送信する無線通信手段とを備えたことを特徴とする。
【0014】
本発明の請求項2記載のビデオカメラシステムは、映像の撮影と記録を行うビデオカメラと、該ビデオカメラと無線通信して撮影中の映像をモニタする液晶モニタとを有するビデオカメラシステムであって、前記ビデオカメラは、カメラ部と、該カメラ部からの映像信号を高ビットレートでエンコードして第一のストリームを出力する第一のエンコーダと、前記第一のストリームを記録媒体に記録するための手段と、前記カメラ部からの映像信号を低ビットレートでエンコードして第二のストリームを出力する第二のエンコーダと、前記液晶モニタをはずした状態において、前記第二のストリームを無線で送信する第1無線通信手段とを備え、前記液晶モニタは、前記ビデオカメラが送信した前記第二のストリームを受信する第2無線通信手段と、該第2無線通信手段からの前記第二のストリームをデコードして映像信号を出力するデコーダと、該デコーダが出力する映像信号を表示するパネルとを備えたことを特徴とする。
【0015】
本発明の請求項3記載のビデオカメラシステムのモニタ方法は、映像の撮影と記録を行うビデオカメラと、該ビデオカメラと無線通信して撮影中の映像をモニタする液晶モニタとを有し、撮影中の映像を前記液晶モニタでモニタする際に、前記ビデオカメラで、撮影中の映像を高ビットレートで記録するとともに撮影中の映像を低ビットレートで無線で前記液晶モニタに送信することを特徴とする。
【0016】
本発明の請求項4記載のビデオカメラは、高ビットストリームからなる第一のストリームが記録された記録媒体からの前記第一のストリームを読み出しデコードして映像信号を出力するデコーダと、該デコーダが出力する映像信号を低ビットストリームでエンコードして第二のストリームを出力するエンコーダと、前記第二のストリームを無線で送信する無線通信手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】
本発明の請求項5記載のビデオカメラシステムは、映像の再生を行うビデオカメラと、該ビデオカメラと無線通信して再生中の映像をモニタする液晶モニタとを有するビデオカメラシステムであって、前記ビデオカメラは、高ビットストリームからなる第一のストリームが記録された記録媒体からの前記第一のストリームを読み出しデコードして映像信号を出力するデコーダと、該デコーダが出力する映像信号を低ビットストリームでエンコードして第二のストリームを出力するエンコーダと、前記液晶モニタをはずした状態において、前記第二のストリームを無線で送信する第1無線通信手段とを備え、前記液晶モニタは、前記ビデオカメラが送信した前記第二のストリームを受信する第2無線通信手段と、該第2無線通信手段からの前記第二のストリームをデコードして映像信号を出力するデコーダと、該デコーダが出力する映像信号を表示するパネルとを備えたことを特徴とする。
【0018】
本発明の請求項6記載のビデオカメラシステムのモニタ方法は、映像の再生を行うビデオカメラと、該ビデオカメラと無線通信して再生中の映像をモニタする液晶モニタとを有し、再生中の映像を前記液晶モニタでモニタする際に、前記ビデオカメラで、高ビットストリームで記録された記録媒体からのストリームを読み出しデコードした映像信号を低ビットストリームで無線で前記液晶モニタに送信することを特徴とする。
【0019】
本発明の請求項7記載のビデオカメラまたはビデオカメラシステムは、請求項1,2,4,5のうちいずれか一つの項に記載のビデオカメラまたはビデオカメラシステムにおいて、前記第一のストリームはMPEG−2(Moving Pictures Expert Group,ISO/IEC 13818)に基づいて圧縮されていることを特徴とする。
【0020】
本発明の請求項8記載のビデオカメラまたはビデオカメラシステムは、請求項1,2,4,5のうちいずれか一つの項に記載のビデオカメラまたはビデオカメラシステムにおいて、前記第二のストリームはMPEG−4(ISO/IEC 14496)に基づいて圧縮されていることを特徴とする。
【0021】
本発明の請求項9記載のビデオカメラシステムは、請求項2または5に記載のビデオカメラシステムにおいて、前記ビデオカメラの前記第1無線通信手段が、前記第二のストリームを送信する前に、前記液晶モニタの前記第2無線通信手段と通信を行い、得られたビットレートに基づいて、請求項2記載の前記第二のエンコーダが前記カメラ部からの映像信号をエンコードするまたは請求項5記載の前記エンコーダが前記デコーダが出力する映像信号をエンコードすることを特徴とする。
【0022】
本発明の請求項10記載のビデオカメラシステムは、請求項2または5に記載のビデオカメラシステムにおいて、前記ビデオカメラの前記第1無線通信手段が、前記第二のストリームを送信中に、前記液晶モニタの前記第2無線通信手段と通信を行い、得られたビットレートに基づいて、請求項2記載の前記第二のエンコーダが前記カメラ部からの映像信号をエンコードするまたは請求項5記載の前記エンコーダが前記デコーダが出力する映像信号をエンコードすることを特徴とする。
【0023】
本発明の請求項11記載のビデオカメラシステムは、請求項2または5に記載のビデオカメラシステムにおいて、前記液晶モニタは、前記ビデオカメラに制御信号を送る操作パネルを持ち、前記操作パネルから、請求項2記載の前記第二のエンコーダまたは請求項5記載の前記エンコーダに対し、前記第二のストリームの画質を制御する命令を前記第2無線通信手段を通じて前記ビデオカメラに送信することを特徴とする。
【0024】
本発明の請求項12記載のビデオカメラシステムは、請求項2または5に記載のビデオカメラシステムにおいて、前記ビデオカメラの前記第1無線通信手段は、外部ネットワークに前記第二のストリームを送信し、前記液晶モニタは、前記外部ネットワークから前記第二のストリームを受信することを特徴とする。
【0025】
本発明の請求項13記載のビデオカメラシステムは、請求項2または5に記載のビデオカメラシステムにおいて、前記ビデオカメラと前記液晶モニタがコネクタ接続された場合に、請求項2記載の前記第二のエンコーダまたは請求項5記載の前記エンコーダと前記第1無線通信手段の動作を止めることを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0027】
図1および図2は本発明の実施の形態の外観を示す図である。図1および図2において、ビデオカメラはビデオカメラ本体100と液晶モニタ200から構成される。
【0028】
図2において、液晶モニタ200はビデオカメラ本体100に接続され、撮影を行うときは撮影中の映像を表示し、再生を行うときは再生画像を表示する。
【0029】
図1に示すように、液晶モニタ200はビデオカメラ本体100からはずすことが可能であり、はずしたときには無線路を通じて撮影中の映像および再生画像を表示する。
【0030】
まず、ビデオカメラ本体100と液晶モニタ200の内部構成と、撮影中の動作について説明する。
【0031】
図3はビデオカメラ本体100の内部構成を示す図である。カメラ108は撮影した映像を電気信号に変換し、映像信号を出力する。マイク109は、集音した音声を電気信号に変換し音声信号を出力する。第一のエンコーダ102は、カメラ108から映像信号、マイク109から音声信号をAVバス150を通じて受け取り、高ビットレートのストリームをエンコードする。高ビットレートのストリームの一例として、MPEG−2(ISO/IEC 13818)があげられる。記録媒体110は第一のエンコーダ102が出力する高ビットレートのストリームは記録媒体110に記録される。
【0032】
記録媒体110は図示では内蔵した例であるが、外部から装着した例での良く、したがって、第一のエンコーダ102が出力する高ビットレートのストリームを、記録媒体11に記録するための例えば端子を設け、該端子を介して記録媒体11に供給して記録するようにする。
【0033】
第二のエンコーダ103は、カメラ108から映像信号、マイク109から音声信号をAVバス150から受け取り、低ビットレートのストリームをエンコードする。低ビットレートのストリームの一例として、MPEG−4(ISO/IEC 14496)があげられる。無線通信手段105は、第二のエンコーダ103が出力する低ビットレートのストリームを無線路に送信する。無線送信手段の一例として、IEEE802.11xがあげられる。CPU101は、第一のエンコーダ102、第二のエンコーダ103の制御など、ビデオカメラのシステム制御を行う。
【0034】
デコーダ104は再生時に記録媒体110からストリームを読み出しデコードを行う。バッテリ107はビデオカメラ本体100に含まれるCPU101、第一のエンコーダ102、第二のエンコーダ103、デコーダ104、無線通信手段105、コネクタ111などに電源を供給する。
【0035】
コネクタ111とコネクタ112が接続されているときは、CPU101はスイッチ106を操作してカメラ108の映像、マイク109の音声が液晶モニタ200に出力されるよう制御を行う。このとき、省電力化のため、第二のエンコーダ103と無線通信手段105の動作を停止させてもよい。
【0036】
コネクタ111とコネクタ112が接続されていないときは、CPU101は第二のエンコーダ103が出力する低ビットレートのストリームを無線通信手段105を用いて無線路に送信する。
【0037】
次に図4を用いて液晶モニタ200の説明を行う。コネクタ112はビデオカメラ本体100のコネクタ111と接続し、高ビットレートのストリームを受け取る。無線通信手段204は、無線路からビデオカメラ本体100が送信した低ビットレートのストリームを受け取る。デコーダ202は、コネクタ112もしくは無線通信手段204からストリームを受け取り、デコードを行う。パネル205はデコーダ202が出力する映像信号を表示する。スピーカ206は、デコーダ202が出力する音声信号を出力する。
【0038】
CPU201は液晶モニタ200に含まれるCPU201、デコーダ202の制御を行う。また、CPU201は、操作パネル207から入力された記録開始、パン、チルト、ズームなどの撮影制御信号を、無線通信手段204を用いてビデオカメラ本体100に送信してもよい。
【0039】
バッテリ203は、コネクタ111とコネクタ112が接続されていない場合に、液晶モニタ200に含まれるCPU201、デコーダ202に電源を供給する。コネクタ111とコネクタ112が接続されている場合は、ビデオカメラ本体100に含まれるバッテリ107からコネクタを通じて電源を得る。
【0040】
図3において、無線通信手段105は低ビットレートのストリームを送信するとした。しかし無線通信手段105はストリームの送信に先立ち、図4の無線通信手段204と通信を行い、実際に通信可能な速度を測定し、CPU101を通じて第二のエンコーダ103のビットレートを設定するようにしてもよい。ストリームの送信中も適宜送信ビットレートの最大値を測定し、ストリームのビットレートを制御してもよい。
【0041】
また、図4のパネル205に図5に示すスライドバーを表示し、画質とフレームレートのどちらを優先するかを利用者に選択させる。ここで画質を選択すれば精細な映像を得ることができ、フレームレートを選択すればなめらかな動きの映像を得ることができる。選択された映像などの情報を無線通信手段204を通じて送信し、図3のCPU101を通じて第二のエンコーダ103の制御を行ってもよい。図5に示すスライドバーはパネル205に表示する方法ではなく、操作パネル207にスイッチを設置して選択された映像などの情報を選択させてもよい。
【0042】
以上、上記の実施の形態によれば、ビデオカメラにおいては、高ビットレートの映像を記録し、撮像中の映像を無線で送信することができる。またビデオカメラと液晶モニタを有する無線通信装置においては、高ビットレートの映像を記録し、撮像中の映像を液晶モニタで確認しながら撮影できる。また液晶モニタに表示する撮影中の映像の画質を調整できるため、妨害する電波が多く、十分な通信ビットレートが確保できない状況でも映像を表示できる。また映像は利用者の好みにより、画質とフレームレートのどちらを優先するかを選択することもできる。
【0043】
なお、図3において、第二のエンコーダ103は、第一のエンコーダ102と共有できる情報がある場合、第一のエンコーダ102から情報を受け取り構成を簡略化してもよい。共有できる情報とは、ストリームがMPEGである場合、動きベクトル情報、画面内の複雑度の分布などである。
【0044】
次に記録媒体に記録した高ビットレートのストリームを再生する場合の、ビデオカメラ本体100と液晶モニタ200の内部構成と、動作について説明する。
【0045】
図3において、デコーダ104は記録媒体110からストリームを読出し、デコードを行い映像信号、音声信号を出力する。第二のエンコーダ103はデコーダ104から映像信号、音声信号を受け取り、低ビットレートのストリームをエンコードする。無線通信手段105は第二のエンコーダ103からストリームを受け取り無線路に送信する。CPU101は、デコーダ104、第二のエンコーダ103の制御など、ビデオカメラのシステム制御を行う。
【0046】
コネクタ111とコネクタ112が接続されているとき、CPU101はスイッチ106を操作してデコーダ104が出力する映像信号、音声信号を液晶モニタ200に出力するよう制御を行う。このとき、省電力化のため、第二のエンコーダ103と無線通信手段105の動作を停止させてもよい。
【0047】
コネクタ111とコネクタ112が接続されていないとき、CPU101は第二のエンコーダ103が出力する低ビットレートのストリームを無線通信手段105を用いて無線路に送信する。
【0048】
図4に示す液晶モニタの内部の動作は、上記撮影中の説明と同様である。ただし、操作パネル207から送る制御信号は再生/早送り/巻き戻しなどの制御命令である。
【0049】
上記撮影中の説明と同様に、無線通信手段105はストリームの送信に先立ち、図4の無線通信手段204と通信を行い、実際に通信可能な速度を測定し、CPU101を通じて第二のエンコーダ103のビットレートを設定するようにしてもよい。
【0050】
また、上記撮影中の説明と同様に、図4のパネル205に図5に示すスライドバーを表示し、画質とフレームレートのどちらを優先するかを利用者に選択させ、選択された情報を無線通信手段204を通じて送信し、図3のCPU101を通じて第二のエンコーダ103の制御を行ってもよい。
【0051】
以上、上記の実施の形態によれば、ビデオカメラにおいては、記録した高ビットレートの映像を再生して無線で送信することができる。またビデオカメラと液晶モニタを有する無線通信装置においては、記録した高ビットレートの映像を再生し、液晶モニタをビデオカメラからはずした状態でモニタできる。また液晶モニタに表示する再生画像の画質を調整できるため、妨害する電波が多く、十分な通信ビットレートが確保できない状況でも映像を表示できる。また再生映像は利用者の好みにより、画質とフレームレートのどちらを優先するかを選択することもできる。
【0052】
なお、図3において、第二のエンコーダ103はデコーダ104からストリーム情報を受け取り、処理を行うことで構成を簡略化してもよい。ストリーム情報とは、動きベクトルやレート配分の情報などである。
【0053】
次に図6を用いて、本発明の他の実施の形態について説明を行う。本実施の形態では、先に説明したビデオカメラにおいて、ストリームを送信するネットワークの経路に外部ネットワークを経由する構成を説明する。外部ネットワークの一例として、インターネットがあげられる。
【0054】
図6において、ビデオカメラ本体100、液晶モニタ200は、ネットワーク内で相手を識別するための番号、例えばIPアドレスを用いて、通信を行う。撮影の場合、ビデオカメラ本体は先に説明した実施の形態で示した方法で低ビットレートのストリームを生成し、外部ネットワーク400に送信する。液晶モニタ200は外部ネットワーク400からストリームを受け取り撮影画像を表示する。再生の場合、ビデオカメラ本体は第二の実施の形態で示した方法で低ビットレートのストリームを生成し、外部ネットワーク400に送信する。液晶モニタ200は外部ネットワーク400からストリームを受け取り再生画像を表示する。
【0055】
以上、上記他の実施の形態によれば、外部ネットワークを使用するため、無線通信路が使用できないような離れた場所や、通信妨害が多いところでも安定した映像が得られる。
【0056】
以上の実施の形態において、液晶モニタ200はビデオカメラ本体に着脱可能な液晶モニタを想定し、ビデオカメラ本体から液晶モニタをはずして、ビデオカメラ本体の映像を無線で液晶モニタに送信する場合について説明した。しかし液晶モニタは液晶モニタ単体だけでなく、液晶モニタを有する例えば携帯電話などの端末機器が有する液晶モニタであってもよく、例えば携帯電話などの端末機器が有する液晶モニタも本発明の範疇である。
【0057】
【発明の効果】
本発明によれば、高ビットレートの映像を記録し、撮像中の映像を無線で送信可能なビデオカメラを得ることができる。また本発明によれば、高ビットレートの映像を記録し、撮像中の映像を液晶モニタで確認しながら撮影可能なビデオカメラシステムおよびビデオカメラシステムのモニタ方法を得ることができる。また本発明によれば、記録した高ビットレートの映像を再生して無線で送信可能なビデオカメラを得ることができる。また本発明によれば、記録した高ビットレートの映像を再生し、液晶モニタをビデオカメラからはずした状態でモニタ可能なビデオカメラシステムおよびビデオカメラシステムのモニタ方法を得ることができる。また本発明によれば、さらに他の機能を追加可能なビデオカメラシステムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の外観を示す図で、液晶モニタをビデオカメラ本体からはずした状態を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態の外観を示す図で、液晶モニタをビデオカメラ本体に接続した状態を示す図である。
【図3】ビデオカメラ本体の内部ブロック図である。
【図4】液晶モニタの内部ブロック図である。
【図5】低ビットストリームのエンコードの優先度を選択するスライドバーである。
【図6】本発明の他の実施の形態の外観を示す図である。
【符号の説明】
100…ビデオカメラ本体、101…CPU、102…第一のエンコーダ、103…第二のエンコーダ、104…デコーダ、105…無線通信手段、106…スイッチ、107…バッテリ、108…カメラ、109…マイク、110…記録媒体、111…コネクタ、112…コネクタ、150…AVバス、200…液晶モニタ、201…CPU、202…デコーダ、203…バッテリ、204…無線通信手段、205…パネル、206…スピーカ、207…操作パネル、400…外部ネットワーク。
【発明の属する技術分野】
本発明はビデオカメラ、およびビデオカメラと液晶モニタ(液晶モニタを備えた機器も含む)を有するビデオカメラシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、撮影画像もしくは再生画像を表示する液晶モニタを有するビデオカメラにおいて、液晶モニタを着脱可能にし、液晶モニタをビデオカメラ本体からはずした状態において、撮影画像もしくは再生画像を無線通信を用いて液晶モニタに送信し、表示する技術がすでに公開されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−205016号公報(要約)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来技術では、本体に記録するストリームと、はずした状態の液晶モニタに送信するストリームは同じものを使用する。一般に、無線による通信手段は有線の通信手段と比較して送信可能な最大ビットレートが低い。よって映像を無線路を通じて送信する構成をとった場合、ビデオカメラ本体に記録する映像フォーマットのビットレートが制限される。
【0005】
また、ビデオカメラ本体に記録したビットレートの高い映像を無線で送信してモニタできると便利である。
【0006】
また、無線路は外部の影響を受けやすいため、送信可能なビットレートが一定に定まらない。したがって、状況に応じて無線送信するビットレートを変更して、液晶モニタ側で安定した高画質の画像を得るようにするとよい。
【0007】
さらに、十分なビットレートが確保できない場合に、相反するパラメータである画質やフレームレートを調整して送信する必要があるが、このとき利用者が優先するパラメータを選択できるとよい。
【0008】
本発明の第1の目的は、高ビットレートの映像を記録し、撮像中の映像を無線で送信可能なビデオカメラを提供することにある。
【0009】
本発明の第2の目的は、高ビットレートの映像を記録し、撮像中の映像を液晶モニタで確認しながら撮影可能なビデオカメラシステムおよびビデオカメラシステムのモニタ方法を提供することにある。
【0010】
本発明の第3の目的は、記録した高ビットレートの映像を再生して無線で送信可能なビデオカメラを提供することにある。
【0011】
本発明の第4の目的は、記録した高ビットレートの映像を再生し、液晶モニタをビデオカメラからはずした状態でモニタ可能なビデオカメラシステムおよびビデオカメラシステムのモニタ方法を提供することにある。
【0012】
本発明のほかの目的は、さらに他の機能を追加可能なビデオカメラシステムを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明による請求項1記載のビデオカメラは、カメラ部と、該カメラ部からの映像信号を高ビットレートでエンコードして第一のストリームを出力する第一のエンコーダと、前記第一のストリームを記録媒体に記録するための手段と、前記カメラ部からの映像信号を低ビットレートでエンコードして第二のストリームを出力する第二のエンコーダと、前記第二のストリームを無線で送信する無線通信手段とを備えたことを特徴とする。
【0014】
本発明の請求項2記載のビデオカメラシステムは、映像の撮影と記録を行うビデオカメラと、該ビデオカメラと無線通信して撮影中の映像をモニタする液晶モニタとを有するビデオカメラシステムであって、前記ビデオカメラは、カメラ部と、該カメラ部からの映像信号を高ビットレートでエンコードして第一のストリームを出力する第一のエンコーダと、前記第一のストリームを記録媒体に記録するための手段と、前記カメラ部からの映像信号を低ビットレートでエンコードして第二のストリームを出力する第二のエンコーダと、前記液晶モニタをはずした状態において、前記第二のストリームを無線で送信する第1無線通信手段とを備え、前記液晶モニタは、前記ビデオカメラが送信した前記第二のストリームを受信する第2無線通信手段と、該第2無線通信手段からの前記第二のストリームをデコードして映像信号を出力するデコーダと、該デコーダが出力する映像信号を表示するパネルとを備えたことを特徴とする。
【0015】
本発明の請求項3記載のビデオカメラシステムのモニタ方法は、映像の撮影と記録を行うビデオカメラと、該ビデオカメラと無線通信して撮影中の映像をモニタする液晶モニタとを有し、撮影中の映像を前記液晶モニタでモニタする際に、前記ビデオカメラで、撮影中の映像を高ビットレートで記録するとともに撮影中の映像を低ビットレートで無線で前記液晶モニタに送信することを特徴とする。
【0016】
本発明の請求項4記載のビデオカメラは、高ビットストリームからなる第一のストリームが記録された記録媒体からの前記第一のストリームを読み出しデコードして映像信号を出力するデコーダと、該デコーダが出力する映像信号を低ビットストリームでエンコードして第二のストリームを出力するエンコーダと、前記第二のストリームを無線で送信する無線通信手段とを備えたことを特徴とする。
【0017】
本発明の請求項5記載のビデオカメラシステムは、映像の再生を行うビデオカメラと、該ビデオカメラと無線通信して再生中の映像をモニタする液晶モニタとを有するビデオカメラシステムであって、前記ビデオカメラは、高ビットストリームからなる第一のストリームが記録された記録媒体からの前記第一のストリームを読み出しデコードして映像信号を出力するデコーダと、該デコーダが出力する映像信号を低ビットストリームでエンコードして第二のストリームを出力するエンコーダと、前記液晶モニタをはずした状態において、前記第二のストリームを無線で送信する第1無線通信手段とを備え、前記液晶モニタは、前記ビデオカメラが送信した前記第二のストリームを受信する第2無線通信手段と、該第2無線通信手段からの前記第二のストリームをデコードして映像信号を出力するデコーダと、該デコーダが出力する映像信号を表示するパネルとを備えたことを特徴とする。
【0018】
本発明の請求項6記載のビデオカメラシステムのモニタ方法は、映像の再生を行うビデオカメラと、該ビデオカメラと無線通信して再生中の映像をモニタする液晶モニタとを有し、再生中の映像を前記液晶モニタでモニタする際に、前記ビデオカメラで、高ビットストリームで記録された記録媒体からのストリームを読み出しデコードした映像信号を低ビットストリームで無線で前記液晶モニタに送信することを特徴とする。
【0019】
本発明の請求項7記載のビデオカメラまたはビデオカメラシステムは、請求項1,2,4,5のうちいずれか一つの項に記載のビデオカメラまたはビデオカメラシステムにおいて、前記第一のストリームはMPEG−2(Moving Pictures Expert Group,ISO/IEC 13818)に基づいて圧縮されていることを特徴とする。
【0020】
本発明の請求項8記載のビデオカメラまたはビデオカメラシステムは、請求項1,2,4,5のうちいずれか一つの項に記載のビデオカメラまたはビデオカメラシステムにおいて、前記第二のストリームはMPEG−4(ISO/IEC 14496)に基づいて圧縮されていることを特徴とする。
【0021】
本発明の請求項9記載のビデオカメラシステムは、請求項2または5に記載のビデオカメラシステムにおいて、前記ビデオカメラの前記第1無線通信手段が、前記第二のストリームを送信する前に、前記液晶モニタの前記第2無線通信手段と通信を行い、得られたビットレートに基づいて、請求項2記載の前記第二のエンコーダが前記カメラ部からの映像信号をエンコードするまたは請求項5記載の前記エンコーダが前記デコーダが出力する映像信号をエンコードすることを特徴とする。
【0022】
本発明の請求項10記載のビデオカメラシステムは、請求項2または5に記載のビデオカメラシステムにおいて、前記ビデオカメラの前記第1無線通信手段が、前記第二のストリームを送信中に、前記液晶モニタの前記第2無線通信手段と通信を行い、得られたビットレートに基づいて、請求項2記載の前記第二のエンコーダが前記カメラ部からの映像信号をエンコードするまたは請求項5記載の前記エンコーダが前記デコーダが出力する映像信号をエンコードすることを特徴とする。
【0023】
本発明の請求項11記載のビデオカメラシステムは、請求項2または5に記載のビデオカメラシステムにおいて、前記液晶モニタは、前記ビデオカメラに制御信号を送る操作パネルを持ち、前記操作パネルから、請求項2記載の前記第二のエンコーダまたは請求項5記載の前記エンコーダに対し、前記第二のストリームの画質を制御する命令を前記第2無線通信手段を通じて前記ビデオカメラに送信することを特徴とする。
【0024】
本発明の請求項12記載のビデオカメラシステムは、請求項2または5に記載のビデオカメラシステムにおいて、前記ビデオカメラの前記第1無線通信手段は、外部ネットワークに前記第二のストリームを送信し、前記液晶モニタは、前記外部ネットワークから前記第二のストリームを受信することを特徴とする。
【0025】
本発明の請求項13記載のビデオカメラシステムは、請求項2または5に記載のビデオカメラシステムにおいて、前記ビデオカメラと前記液晶モニタがコネクタ接続された場合に、請求項2記載の前記第二のエンコーダまたは請求項5記載の前記エンコーダと前記第1無線通信手段の動作を止めることを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0027】
図1および図2は本発明の実施の形態の外観を示す図である。図1および図2において、ビデオカメラはビデオカメラ本体100と液晶モニタ200から構成される。
【0028】
図2において、液晶モニタ200はビデオカメラ本体100に接続され、撮影を行うときは撮影中の映像を表示し、再生を行うときは再生画像を表示する。
【0029】
図1に示すように、液晶モニタ200はビデオカメラ本体100からはずすことが可能であり、はずしたときには無線路を通じて撮影中の映像および再生画像を表示する。
【0030】
まず、ビデオカメラ本体100と液晶モニタ200の内部構成と、撮影中の動作について説明する。
【0031】
図3はビデオカメラ本体100の内部構成を示す図である。カメラ108は撮影した映像を電気信号に変換し、映像信号を出力する。マイク109は、集音した音声を電気信号に変換し音声信号を出力する。第一のエンコーダ102は、カメラ108から映像信号、マイク109から音声信号をAVバス150を通じて受け取り、高ビットレートのストリームをエンコードする。高ビットレートのストリームの一例として、MPEG−2(ISO/IEC 13818)があげられる。記録媒体110は第一のエンコーダ102が出力する高ビットレートのストリームは記録媒体110に記録される。
【0032】
記録媒体110は図示では内蔵した例であるが、外部から装着した例での良く、したがって、第一のエンコーダ102が出力する高ビットレートのストリームを、記録媒体11に記録するための例えば端子を設け、該端子を介して記録媒体11に供給して記録するようにする。
【0033】
第二のエンコーダ103は、カメラ108から映像信号、マイク109から音声信号をAVバス150から受け取り、低ビットレートのストリームをエンコードする。低ビットレートのストリームの一例として、MPEG−4(ISO/IEC 14496)があげられる。無線通信手段105は、第二のエンコーダ103が出力する低ビットレートのストリームを無線路に送信する。無線送信手段の一例として、IEEE802.11xがあげられる。CPU101は、第一のエンコーダ102、第二のエンコーダ103の制御など、ビデオカメラのシステム制御を行う。
【0034】
デコーダ104は再生時に記録媒体110からストリームを読み出しデコードを行う。バッテリ107はビデオカメラ本体100に含まれるCPU101、第一のエンコーダ102、第二のエンコーダ103、デコーダ104、無線通信手段105、コネクタ111などに電源を供給する。
【0035】
コネクタ111とコネクタ112が接続されているときは、CPU101はスイッチ106を操作してカメラ108の映像、マイク109の音声が液晶モニタ200に出力されるよう制御を行う。このとき、省電力化のため、第二のエンコーダ103と無線通信手段105の動作を停止させてもよい。
【0036】
コネクタ111とコネクタ112が接続されていないときは、CPU101は第二のエンコーダ103が出力する低ビットレートのストリームを無線通信手段105を用いて無線路に送信する。
【0037】
次に図4を用いて液晶モニタ200の説明を行う。コネクタ112はビデオカメラ本体100のコネクタ111と接続し、高ビットレートのストリームを受け取る。無線通信手段204は、無線路からビデオカメラ本体100が送信した低ビットレートのストリームを受け取る。デコーダ202は、コネクタ112もしくは無線通信手段204からストリームを受け取り、デコードを行う。パネル205はデコーダ202が出力する映像信号を表示する。スピーカ206は、デコーダ202が出力する音声信号を出力する。
【0038】
CPU201は液晶モニタ200に含まれるCPU201、デコーダ202の制御を行う。また、CPU201は、操作パネル207から入力された記録開始、パン、チルト、ズームなどの撮影制御信号を、無線通信手段204を用いてビデオカメラ本体100に送信してもよい。
【0039】
バッテリ203は、コネクタ111とコネクタ112が接続されていない場合に、液晶モニタ200に含まれるCPU201、デコーダ202に電源を供給する。コネクタ111とコネクタ112が接続されている場合は、ビデオカメラ本体100に含まれるバッテリ107からコネクタを通じて電源を得る。
【0040】
図3において、無線通信手段105は低ビットレートのストリームを送信するとした。しかし無線通信手段105はストリームの送信に先立ち、図4の無線通信手段204と通信を行い、実際に通信可能な速度を測定し、CPU101を通じて第二のエンコーダ103のビットレートを設定するようにしてもよい。ストリームの送信中も適宜送信ビットレートの最大値を測定し、ストリームのビットレートを制御してもよい。
【0041】
また、図4のパネル205に図5に示すスライドバーを表示し、画質とフレームレートのどちらを優先するかを利用者に選択させる。ここで画質を選択すれば精細な映像を得ることができ、フレームレートを選択すればなめらかな動きの映像を得ることができる。選択された映像などの情報を無線通信手段204を通じて送信し、図3のCPU101を通じて第二のエンコーダ103の制御を行ってもよい。図5に示すスライドバーはパネル205に表示する方法ではなく、操作パネル207にスイッチを設置して選択された映像などの情報を選択させてもよい。
【0042】
以上、上記の実施の形態によれば、ビデオカメラにおいては、高ビットレートの映像を記録し、撮像中の映像を無線で送信することができる。またビデオカメラと液晶モニタを有する無線通信装置においては、高ビットレートの映像を記録し、撮像中の映像を液晶モニタで確認しながら撮影できる。また液晶モニタに表示する撮影中の映像の画質を調整できるため、妨害する電波が多く、十分な通信ビットレートが確保できない状況でも映像を表示できる。また映像は利用者の好みにより、画質とフレームレートのどちらを優先するかを選択することもできる。
【0043】
なお、図3において、第二のエンコーダ103は、第一のエンコーダ102と共有できる情報がある場合、第一のエンコーダ102から情報を受け取り構成を簡略化してもよい。共有できる情報とは、ストリームがMPEGである場合、動きベクトル情報、画面内の複雑度の分布などである。
【0044】
次に記録媒体に記録した高ビットレートのストリームを再生する場合の、ビデオカメラ本体100と液晶モニタ200の内部構成と、動作について説明する。
【0045】
図3において、デコーダ104は記録媒体110からストリームを読出し、デコードを行い映像信号、音声信号を出力する。第二のエンコーダ103はデコーダ104から映像信号、音声信号を受け取り、低ビットレートのストリームをエンコードする。無線通信手段105は第二のエンコーダ103からストリームを受け取り無線路に送信する。CPU101は、デコーダ104、第二のエンコーダ103の制御など、ビデオカメラのシステム制御を行う。
【0046】
コネクタ111とコネクタ112が接続されているとき、CPU101はスイッチ106を操作してデコーダ104が出力する映像信号、音声信号を液晶モニタ200に出力するよう制御を行う。このとき、省電力化のため、第二のエンコーダ103と無線通信手段105の動作を停止させてもよい。
【0047】
コネクタ111とコネクタ112が接続されていないとき、CPU101は第二のエンコーダ103が出力する低ビットレートのストリームを無線通信手段105を用いて無線路に送信する。
【0048】
図4に示す液晶モニタの内部の動作は、上記撮影中の説明と同様である。ただし、操作パネル207から送る制御信号は再生/早送り/巻き戻しなどの制御命令である。
【0049】
上記撮影中の説明と同様に、無線通信手段105はストリームの送信に先立ち、図4の無線通信手段204と通信を行い、実際に通信可能な速度を測定し、CPU101を通じて第二のエンコーダ103のビットレートを設定するようにしてもよい。
【0050】
また、上記撮影中の説明と同様に、図4のパネル205に図5に示すスライドバーを表示し、画質とフレームレートのどちらを優先するかを利用者に選択させ、選択された情報を無線通信手段204を通じて送信し、図3のCPU101を通じて第二のエンコーダ103の制御を行ってもよい。
【0051】
以上、上記の実施の形態によれば、ビデオカメラにおいては、記録した高ビットレートの映像を再生して無線で送信することができる。またビデオカメラと液晶モニタを有する無線通信装置においては、記録した高ビットレートの映像を再生し、液晶モニタをビデオカメラからはずした状態でモニタできる。また液晶モニタに表示する再生画像の画質を調整できるため、妨害する電波が多く、十分な通信ビットレートが確保できない状況でも映像を表示できる。また再生映像は利用者の好みにより、画質とフレームレートのどちらを優先するかを選択することもできる。
【0052】
なお、図3において、第二のエンコーダ103はデコーダ104からストリーム情報を受け取り、処理を行うことで構成を簡略化してもよい。ストリーム情報とは、動きベクトルやレート配分の情報などである。
【0053】
次に図6を用いて、本発明の他の実施の形態について説明を行う。本実施の形態では、先に説明したビデオカメラにおいて、ストリームを送信するネットワークの経路に外部ネットワークを経由する構成を説明する。外部ネットワークの一例として、インターネットがあげられる。
【0054】
図6において、ビデオカメラ本体100、液晶モニタ200は、ネットワーク内で相手を識別するための番号、例えばIPアドレスを用いて、通信を行う。撮影の場合、ビデオカメラ本体は先に説明した実施の形態で示した方法で低ビットレートのストリームを生成し、外部ネットワーク400に送信する。液晶モニタ200は外部ネットワーク400からストリームを受け取り撮影画像を表示する。再生の場合、ビデオカメラ本体は第二の実施の形態で示した方法で低ビットレートのストリームを生成し、外部ネットワーク400に送信する。液晶モニタ200は外部ネットワーク400からストリームを受け取り再生画像を表示する。
【0055】
以上、上記他の実施の形態によれば、外部ネットワークを使用するため、無線通信路が使用できないような離れた場所や、通信妨害が多いところでも安定した映像が得られる。
【0056】
以上の実施の形態において、液晶モニタ200はビデオカメラ本体に着脱可能な液晶モニタを想定し、ビデオカメラ本体から液晶モニタをはずして、ビデオカメラ本体の映像を無線で液晶モニタに送信する場合について説明した。しかし液晶モニタは液晶モニタ単体だけでなく、液晶モニタを有する例えば携帯電話などの端末機器が有する液晶モニタであってもよく、例えば携帯電話などの端末機器が有する液晶モニタも本発明の範疇である。
【0057】
【発明の効果】
本発明によれば、高ビットレートの映像を記録し、撮像中の映像を無線で送信可能なビデオカメラを得ることができる。また本発明によれば、高ビットレートの映像を記録し、撮像中の映像を液晶モニタで確認しながら撮影可能なビデオカメラシステムおよびビデオカメラシステムのモニタ方法を得ることができる。また本発明によれば、記録した高ビットレートの映像を再生して無線で送信可能なビデオカメラを得ることができる。また本発明によれば、記録した高ビットレートの映像を再生し、液晶モニタをビデオカメラからはずした状態でモニタ可能なビデオカメラシステムおよびビデオカメラシステムのモニタ方法を得ることができる。また本発明によれば、さらに他の機能を追加可能なビデオカメラシステムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の外観を示す図で、液晶モニタをビデオカメラ本体からはずした状態を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態の外観を示す図で、液晶モニタをビデオカメラ本体に接続した状態を示す図である。
【図3】ビデオカメラ本体の内部ブロック図である。
【図4】液晶モニタの内部ブロック図である。
【図5】低ビットストリームのエンコードの優先度を選択するスライドバーである。
【図6】本発明の他の実施の形態の外観を示す図である。
【符号の説明】
100…ビデオカメラ本体、101…CPU、102…第一のエンコーダ、103…第二のエンコーダ、104…デコーダ、105…無線通信手段、106…スイッチ、107…バッテリ、108…カメラ、109…マイク、110…記録媒体、111…コネクタ、112…コネクタ、150…AVバス、200…液晶モニタ、201…CPU、202…デコーダ、203…バッテリ、204…無線通信手段、205…パネル、206…スピーカ、207…操作パネル、400…外部ネットワーク。
Claims (13)
- カメラ部と、該カメラ部からの映像信号を高ビットレートでエンコードして第一のストリームを出力する第一のエンコーダと、前記第一のストリームを記録媒体に記録するための手段と、前記カメラ部からの映像信号を低ビットレートでエンコードして第二のストリームを出力する第二のエンコーダと、前記第二のストリームを無線で送信する無線通信手段とを備えたことを特徴とするビデオカメラ。
- 映像の撮影と記録を行うビデオカメラと、該ビデオカメラと無線通信して撮影中の映像をモニタする液晶モニタとを有するビデオカメラシステムであって、
前記ビデオカメラは、カメラ部と、該カメラ部からの映像信号を高ビットレートでエンコードして第一のストリームを出力する第一のエンコーダと、前記第一のストリームを記録媒体に記録するための手段と、前記カメラ部からの映像信号を低ビットレートでエンコードして第二のストリームを出力する第二のエンコーダと、前記液晶モニタをはずした状態において、前記第二のストリームを無線で送信する第1無線通信手段とを備え、
前記液晶モニタは、前記ビデオカメラが送信した前記第二のストリームを受信する第2無線通信手段と、該第2無線通信手段からの前記第二のストリームをデコードして映像信号を出力するデコーダと、該デコーダが出力する映像信号を表示するパネルとを備えたことを特徴とするビデオカメラシステム。 - 映像の撮影と記録を行うビデオカメラと、該ビデオカメラと無線通信して撮影中の映像をモニタする液晶モニタとを有し、撮影中の映像を前記液晶モニタでモニタする際に、前記ビデオカメラで、撮影中の映像を高ビットレートで記録するとともに撮影中の映像を低ビットレートで無線で前記液晶モニタに送信することを特徴とするビデオカメラシステムのモニタ方法。
- 高ビットストリームからなる第一のストリームが記録された記録媒体からの前記第一のストリームを読み出しデコードして映像信号を出力するデコーダと、該デコーダが出力する映像信号を低ビットストリームでエンコードして第二のストリームを出力するエンコーダと、前記第二のストリームを無線で送信する無線通信手段とを備えたことを特徴とするビデオカメラ。
- 映像の再生を行うビデオカメラと、該ビデオカメラと無線通信して再生中の映像をモニタする液晶モニタとを有するビデオカメラシステムであって、
前記ビデオカメラは、高ビットストリームからなる第一のストリームが記録された記録媒体からの前記第一のストリームを読み出しデコードして映像信号を出力するデコーダと、該デコーダが出力する映像信号を低ビットストリームでエンコードして第二のストリームを出力するエンコーダと、前記液晶モニタをはずした状態において、前記第二のストリームを無線で送信する第1無線通信手段とを備え、
前記液晶モニタは、前記ビデオカメラが送信した前記第二のストリームを受信する第2無線通信手段と、該第2無線通信手段からの前記第二のストリームをデコードして映像信号を出力するデコーダと、該デコーダが出力する映像信号を表示するパネルとを備えたことを特徴とするビデオカメラシステム。 - 映像の再生を行うビデオカメラと、該ビデオカメラと無線通信して再生中の映像をモニタする液晶モニタとを有し、再生中の映像を前記液晶モニタでモニタする際に、前記ビデオカメラで、高ビットストリームで記録された記録媒体からのストリームを読み出しデコードした映像信号を低ビットストリームで無線で前記液晶モニタに送信することを特徴とするビデオカメラシステムのモニタ方法。
- 請求項1,2,4,5のうちいずれか一つの項に記載のビデオカメラまたはビデオカメラシステムにおいて、前記第一のストリームはMPEG−2(Moving Pictures Expert Group,ISO/IEC 13818)に基づいて圧縮されていることを特徴とするビデオカメラまたはビデオカメラシステム。
- 請求項1,2,4,5のうちいずれか一つの項に記載のビデオカメラまたはビデオカメラシステムにおいて、前記第二のストリームはMPEG−4(ISO/IEC 14496)に基づいて圧縮されていることを特徴とするビデオカメラまたはビデオカメラシステム。
- 請求項2または5に記載のビデオカメラシステムにおいて、前記ビデオカメラの前記第1無線通信手段が、前記第二のストリームを送信する前に、前記液晶モニタの前記第2無線通信手段と通信を行い、得られたビットレートに基づいて、請求項2記載の前記第二のエンコーダが前記カメラ部からの映像信号をエンコードするまたは請求項5記載の前記エンコーダが前記デコーダが出力する映像信号をエンコードすることを特徴とするビデオカメラシステム。
- 請求項2または5に記載のビデオカメラシステムにおいて、前記ビデオカメラの前記第1無線通信手段が、前記第二のストリームを送信中に、前記液晶モニタの前記第2無線通信手段と通信を行い、得られたビットレートに基づいて、請求項2記載の前記第二のエンコーダが前記カメラ部からの映像信号をエンコードするまたは請求項5記載の前記エンコーダが前記デコーダが出力する映像信号をエンコードすることを特徴とするビデオカメラシステム。
- 請求項2または5に記載のビデオカメラシステムにおいて、前記液晶モニタは、前記ビデオカメラに制御信号を送る操作パネルを持ち、前記操作パネルから、請求項2記載の前記第二のエンコーダまたは請求項5記載の前記エンコーダに対し、前記第二のストリームの画質を制御する命令を前記第2無線通信手段を通じて前記ビデオカメラに送信することを特徴とするビデオカメラシステム。
- 請求項2または5に記載のビデオカメラシステムにおいて、前記ビデオカメラの前記第1無線通信手段は、外部ネットワークに前記第二のストリームを送信し、前記液晶モニタは、前記外部ネットワークから前記第二のストリームを受信することを特徴とするビデオカメラシステム。
- 請求項2または5に記載のビデオカメラシステムにおいて、前記ビデオカメラと前記液晶モニタがコネクタ接続された場合に、請求項2記載の前記第二のエンコーダまたは請求項5記載の前記エンコーダと前記第1無線通信手段の動作を止めることを特徴とするビデオカメラシステム。
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Cited By (3)
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JP2012084968A (ja) * | 2010-10-07 | 2012-04-26 | Pentax Ricoh Imaging Co Ltd | デジタルカメラ |
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2003
- 2003-04-28 JP JP2003124009A patent/JP2004328636A/ja active Pending
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