JP2004328308A - ユビキタスマッチングシステム及び方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、携帯電話のような通信システムのユーザに対して、互いの要求条件を満たす別のユーザの存在を報知するシステムの提供を目的とする。
【解決手段】本発明のユビキタスマッチングシステムは、通信可能に接続された端末から発信される信号を狭いゾーンに対応した低感度で検出することにより端末の位置情報を取得し、取得された端末の位置情報に基づいて、同一ゾーンに在圏する端末同士に互いの存在を報知する。端末から発信される信号を検出する感度を低くすることにより、端末の位置情報の検出精度が高まるので、近くに存在する端末、即ち、近くに居る人物の存在を相互に報知することが可能である。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明のユビキタスマッチングシステムは、通信可能に接続された端末から発信される信号を狭いゾーンに対応した低感度で検出することにより端末の位置情報を取得し、取得された端末の位置情報に基づいて、同一ゾーンに在圏する端末同士に互いの存在を報知する。端末から発信される信号を検出する感度を低くすることにより、端末の位置情報の検出精度が高まるので、近くに存在する端末、即ち、近くに居る人物の存在を相互に報知することが可能である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動通信システムに係り、特に、移動通信システムのユーザに他のユーザに関する情報を提供するシステム及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の携帯電話機などの携帯端末の普及に伴って、人が多く集まる場所で友人や知人と待ち合わせている携帯電話機のユーザは、近くに居ることが予想される待ち合わせ相手の友人や知人と携帯電話機を用いて連絡を取り合うことがある。このような状況では、このユーザと、その友人や知人は予め待ち合わせの場所・時間を調整していると考えられる。
【0003】
これに対して、多数の人が集まる場所に出向いた携帯電話機のユーザは、予め約束をしていなくても、もし、友人や知人が同じ場所に居るならば、それらの友人や知人と連絡を取り、例えば、行動を共にしたいと考える場合がある。このような状況では、このユーザは、最初に、自分のアドレス帳に掲載されている友人や知人に電話をかけ、その友人や知人が同じ場所に居るかどうかを確かる必要があり、同じ場所又は近辺に居ることを確認した上で、待ち合わせの約束をする必要がある。このように、例えば、イベント会場、繁華街、駅構内などのように多数の人が集まる場所に出向いた携帯電話機のユーザは、もし、近くに居る友人や知人を知ることができるならば、折角の機会を利用して連絡を取りたい、或いは、その人と会いたい、と思うことがよくある。
【0004】
従来、ある人の要求に合った人物を紹介するサービス(例えば、求人、お見合い等のサービス)は行われているが、これらのサービスは、インターネットや郵送等による紹介であるため、ある人がその場で直ぐに相手と会うことは不可能であり、別途何らかの方法で約束をしたり、待ち合わせ場所を調整したりするための手順が必要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明は、携帯電話のような通信システムのユーザに対して、互いの要求条件を満たす別のユーザの存在を報知するシステム及び方法の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、通信システムと位置センシングシステムを組み合わせて、近くに居る友人・知人や共通の意識を持っている人などのように相互に要求条件を満たす人物の存在を相互に報知するユビキタスマッチング方法に関する。
【0007】
請求項1に係る発明は、通信可能に接続された端末から発信される信号を狭いゾーンに対応した低感度で検出することにより端末の位置情報を取得し、
取得された端末の位置情報に基づいて、同一ゾーンに在圏する端末同士に互いの存在を報知する、ユビキタスマッチング方法である。
【0008】
端末から発信される信号を検出する感度を低くすることにより、端末の位置情報の検出精度が高まるので、近くに存在する端末、即ち、近くに居る人物の存在を相互に報知することが可能である。
【0009】
請求項2に係る発明は、同一ゾーンに在圏する端末のユーザ同士に互いの存在を報知するユビキタスマッチング方法であって、
ユーザのユーザ特定情報及びマッチング条件を登録し、
登録されているユーザの端末から発信される信号を狭いゾーンに対応した低感度で検出することにより、ユーザが在圏するゾーンを表す位置情報を取得し、
登録されているユーザのユーザ特定情報及びマッチング条件に関連付けて、取得された位置情報を保存し、
保存されているユーザの位置情報及びマッチング条件から、同一ゾーンに在圏し、かつ、共通のマッチング条件を満たすユーザの組を検出し、
検出された各組のユーザのユーザ特定情報に基づいて、各ユーザに対し同じ組に属する他のユーザのアクセス情報を通知する。
【0010】
これにより、近くに居る友人・知人や共通の意識を持っている人などのように相互にマッチング条件(要求条件)を満たす人物の存在が、その人物へのアクセス情報を用いて相互に報知され得る。ユーザは、相手側へのアクセス情報を入手できるので、直ちに連絡を取り合うことができる。
【0011】
このユビキタスマッチング方法において、登録されたマッチング条件は、ユーザのリストにより表現され、相手方のユーザの登録したユーザのリストに相互に掲載されているユーザは、マッチング条件を満たすユーザ同士であると判定される。これにより、ユーザは、予め登録しておいた友人や知人が近くに居る場合、相互にその存在を認識することができる。
【0012】
さらに、このユビキタスマッチング方法において、登録されたマッチング条件は、属性項目と属性データにより表現され、登録されている属性項目及び属性データが一致しているユーザは、マッチング条件を満たすユーザ同士であると判定される。これにより、ユーザは、登録した属性項目と属性データが一致しているならば、以前からの友人や知人以外の人物の存在を認識することができる。
【0013】
さらに、ユビキタスマッチング方法において、登録されているユーザは、ユーザの組の要素として検出されるかどうかを自分の携帯端末から指定できる。これにより、ユーザは、自分の存在を他のユーザに知らせるかどうかを自分で制御することができる。
【0014】
さらに、このユビキタスマッチング方法において、ユーザの組の検出は、ユーザの携帯端末からの要求によって始動される。これにより、近くに居る人物の報知動作は、あるユーザが要求を発行した特定の時間と場所で実行される。これにより、報知動作が常時行われる場合に比べて、システム側の処理量が軽減されると共に、各ユーザへの通知による介入の頻度が制限される。
【0015】
更に、本発明は、上記のユビキタスマッチング方法を実現するユビキタスマッチングシステムに関する。
【0016】
請求項7に係る発明は、通信システムを介して通信可能な端末と、
端末から発信される信号を狭いゾーンに対応した低感度で検出することにより、端末の位置情報を取得する端末位置情報取得システムと、
端末位置情報取得システムから得られる端末の位置情報に基づいて、同一ゾーンに在圏する端末のユーザ同士に互いの存在を報知するサービス提供サーバと、を含む、
ユビキタスマッチングシステムである。
【0017】
端末位置情報取得システムの検出感度を低くすることにより、端末の位置情報の検出精度が高まるので、近くに存在する端末、即ち、近くに居る人物の存在を相互に報知することが可能である。
【0018】
更に、このユビキタスマッチングシステムにおいて、サービス提供サーバは、端末からユーザ特定情報及びマッチング条件を受信し、データ記憶部に登録するユーザ登録部と、
端末位置情報取得システムから端末の位置情報を受信し、データ記憶部に登録されているユーザ特定情報及びマッチング条件に関連付けて位置情報をデータ記憶部に保存する位置情報収集部と、
データ記憶部に保存されているユーザの位置情報及びマッチング条件から、同一ゾーンに在圏し、かつ、共通のマッチング条件を満たすユーザの組を検出するマッチング部と、
検出された各組のユーザのユーザ特定情報に基づいて、各ユーザに対し同じ組に属する他のユーザのアクセス情報を通知するアクセス情報通知部と、
を具備する。
【0019】
これにより、ユビキタスマッチングシステムは、近くに居る友人・知人や共通の意識を持っている人などのように相互にマッチング条件(要求条件)を満たす人物の存在を、その人物へのアクセス情報を用いて相互に報知することが可能になる。ユーザは、相手側へのアクセス情報を入手できるので、直ちに連絡を取り合うことができる。
【0020】
次に、ユビキタスマッチングシステムの端末位置情報取得システムは、端末同士の通信に利用される通信システムのタイプに応じて構成される。
【0021】
請求項9に係る発明は、携帯電話のような移動通信システムと、低感度基地局を用いた端末位置情報取得システムが組み合わされ、端末位置情報取得システムは、位置情報の取得のため移動通信システムを利用する、ユビキタスマッチングシステムである。このユビキタスマッチングシステムにおいて、上記通信システムは、カバーエリア内の端末からの位置登録要求信号を受信し上記端末と無線通信する基地局、及び、移動通信に必要な情報を管理し上記基地局を制御する制御局を備えた移動通信システムであり、
上記端末位置情報取得システムは、
上記移動通信システムと、
上記基地局のカバーエリア内で既知の位置情報と関連付けられた場所に設置され、端末から送出された位置登録要求信号を上記基地局よりも低い感度で受信し、位置登録要求信号を送出した端末の識別情報を上記制御局へ通知する低感度基地局と、
を有し、
上記制御局は、位置登録要求信号を送出した端末の識別情報と、該端末の識別情報を該制御局へ通知した低感度基地局の識別情報と、を上記サービス提供サーバへ送信し、
上記サービス提供サーバは、該低感度基地局の識別情報に関連付けられた位置情報を、位置登録要求信号を送出した該端末の識別情報に対応したユーザの位置情報として使用する。
【0022】
請求項10に係る発明は、携帯電話のような移動通信システムと、低感度基地局を用いた端末位置情報取得システムが組み合わされ、端末位置情報取得システムが移動通信システムとは別個に設置される、ユビキタスマッチングシステムである。このユビキタスマッチングシステムにおいて、上記端末位置情報取得システムは、既知の位置情報と関連付けられた場所に設置され、端末から送出された端末識別番号を受信し、受信した端末識別番号を上記サービス提供サーバへ送信する低感度基地局を有し、
上記サービス提供サーバは、低感度基地局から受信した端末識別番号に対応した端末のユーザの位置情報として、該端末識別番号を該サービス提供サーバへ送信した低感度基地局の識別情報に関連付けられた位置情報を使用する。
【0023】
請求項11に係る発明は、通信システムが無線LANシステムにより構成され、端末位置情報取得システムがこの無線LANシステムを利用する、ユビキタスマッチングシステムである。このユビキタスマッチングシステムにおいて、端末は無線LANシステムを介して通信可能であり、
上記端末位置情報取得システムは、
カバーエリア内の無線LAN端末と無線リンクを確立し、無線リンクを確立した無線LAN端末をネットワークに接続する無線LAN基地局と、
上記無線LAN基地局に接続され、上記無線LAN基地局に接続されている無線LAN端末のユーザが正当なユーザであるかどうかを確認する認証サーバと、
正当なユーザであることが確認された認証済みユーザの無線LAN端末の端末アドレス及び上記無線LAN基地局の無線LAN基地局アドレスを上記無線LAN基地局から取得し、上記認証済みユーザの認証データを上記認証サーバから取得する管理サーバと、
を有し、
上記管理サーバは、上記無線LAN基地局アドレス及び上記認証データを上記サービス提供サーバへ送信するように構成され、
上記サービス提供サーバは、上記無線LAN基地局アドレスに関連付けられた位置情報を、上記認証データに対応したユーザの位置情報として使用する。
【0024】
請求項12に係る発明は、携帯電話のような移動通信システムと、ID送信機及びID受信機を用いた端末位置情報取得システムが組み合わされ、端末位置情報取得システムが移動通信システムとは別個に設置される、ユビキタスマッチングシステムである。このユビキタスマッチングシステムにおいて、端末位置情報取得システムは、
ユーザの端末と共に携帯され、端末を所有するユーザのユーザ情報を送信するID送信機と、
既知の位置情報に関連付けられた場所に設置され、カバーエリア内に存在するユーザの端末のID送信機から送信されたユーザ情報を受信するID受信機と、を有し、
上記ID受信機は、受信したユーザ情報及び該ID受信機の識別情報を上記サービス提供サーバへ送信するように構成され、
上記サービス提供サーバは、上記ID受信機の識別情報に関連付けられた既知の位置情報を、上記ユーザ情報に対応したユーザの位置情報として使用する。
【0025】
請求項13に係る発明は、通信システムがPHSのような移動通信システムにより構成され、端末位置情報取得システムがこの移動通信システムを利用する、ユビキタスマッチングシステムである。このユビキタスマッチングシステムにおいて、上記通信システムは、カバーエリア内の端末からの位置登録要求信号を受信し上記端末と無線通信する基地局、及び、移動通信に必要な情報を管理し上記基地局を制御する制御局を備えた移動通信システムにより構成され、
上記端末位置情報取得システムは上記移動通信システムを含み、
上記制御局は、
上記基地局の識別情報と上記基地局の位置情報とを関連付ける位置情報管理部と、
位置登録要求信号を送出した端末の識別情報を通知した基地局に関連付けられた位置情報を上記位置情報管理部から取得し、上記取得した位置情報を当該端末の位置情報として端末の識別情報に関連付ける位置情報取得部と、
位置登録要求信号を送出した端末の識別情報を移動通信システムのユーザ管理情報と関連付けることにより、端末の所有者を識別するユーザ識別部と、
を含み、
上記制御局は、該端末の位置情報と該端末の識別された所有者に対応するユーザ情報を上記サービス提供サーバへ送信するように構成され、
上記サービス提供サーバは、該端末の位置情報を、上記ユーザ情報に対応したユーザの位置情報として使用する。
【0026】
更に、本発明は、上記のユビキタスマッチングシステムに使用されるサービス提供サーバに関する。
【0027】
請求項14に係る発明は、通信システムを介して通信可能な端末からユーザ特定情報及びマッチング条件を受信し、データ記憶部に登録するユーザ登録部と、
ゾーン内の端末から発信される信号を受信する端末位置情報取得システムから端末の位置情報を受信し、データ記憶部に登録されているユーザ特定情報及びマッチング条件に関連付けて位置情報をデータ記憶部に保存する位置情報収集部と、
データ記憶部に保存されているユーザの位置情報及びマッチング条件から、同一ゾーンに在圏し、かつ、共通のマッチング条件を満たすユーザの組を検出するマッチング部と、
検出された各組のユーザのユーザ特定情報に基づいて、各ユーザに対し同じ組に属する他のユーザのアクセス情報を通知するアクセス情報通知部と、
を有し、
同一ゾーンに在圏する端末のユーザ同士に互いの存在を報知するサービス提供サーバである。
【0028】
更に、本発明は、同一ゾーンに在圏する端末のユーザ同士に互いの存在を報知する機能をコンピュータに実現させるためのプログラムに関する。
【0029】
請求項15に係る発明は、通信システムを介して通信可能な端末からユーザ特定情報及びマッチング条件を受信し、データ記憶部に登録するユーザ登録機能と、
ゾーン内の端末から発信される信号を受信する端末位置情報取得システムから端末の位置情報を受信し、データ記憶部に登録されているユーザ特定情報及びマッチング条件に関連付けて位置情報をデータ記憶部に保存する位置情報収集機能と、
データ記憶部に保存されているユーザの位置情報及びマッチング条件から、同一ゾーンに在圏し、かつ、共通のマッチング条件を満たすユーザの組を検出するマッチング機能と、
検出された各組のユーザのユーザ特定情報に基づいて、各ユーザに対し同じ組に属する他のユーザのアクセス情報を通知するアクセス情報通知機能と、
をコンピュータに実現させるためのプログラムである。
【0030】
請求項16に係る発明は、同一ゾーンに在圏する端末のユーザ同士に互いの存在を報知する機能をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録した記録媒体である。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の種々の実施例を詳細に説明する。全ての図面を通じで、同一若しくは同等の構成要素又は機能には、同じ参照番号が付けられている。
【0032】
図1は、本発明の第1実施例によるユビキタスマッチングシステムの構成図である。このユビキタスマッチングシステムは、通信システム5を介して通信可能な少なくとも2台以上の端末1,2・・・と、端末から発信される信号を狭いゾーンに対応した低感度で検出することにより、端末の位置情報を取得する端末位置情報取得システム6と、端末位置情報取得システム6から得られる端末の位置情報に基づいて、同一ゾーンに在圏する端末のユーザ同士に互いの存在を報知するサービス提供サーバ4と、を含む。以下の実施例では、端末は、端末1と端末2の2台であるとして説明しているが、端末の台数は2台に限定されることはなく、本発明は、3台以上の端末、即ち、3人以上のユーザに対しても互いの存在を報知することができる。
【0033】
端末位置情報取得システム6は、通信可能に接続された端末1及び2から発信される信号を狭いゾーンに対応した低感度で検出することにより端末の位置情報を取得し、サービス提供サーバ4は、取得された端末の位置情報に基づいて、同一ゾーンに在圏する端末同士に互いの存在を報知する。端末位置情報取得システムの検出感度を低くすることにより、端末の位置情報の検出精度が高まるので、近くに存在する端末、即ち、近くに居る人物の存在を相互に報知することが可能である。
【0034】
図2は、本発明の第1実施例による同一ゾーンに在圏する端末のユーザ同士に互いの存在を報知するユビキタスマッチングシステムの動作フローチャートである。サービス提供サーバは、ユーザのユーザ特定情報及びマッチング条件を登録する(ステップ1)。端末位置情報取得システム6は、登録されているユーザの端末から発信される信号を狭いゾーンに対応した低感度で検出することにより、ユーザが在圏するゾーンを表す位置情報を取得する(ステップ2)。サービス提供サーバ4は、登録されているユーザのユーザ特定情報及びマッチング条件に関連付けて、取得された位置情報を保存し(ステップ3)、保存されているユーザの位置情報及びマッチング条件から、同一ゾーンに在圏し、かつ、共通のマッチング条件を満たすユーザの組を検出し(ステップ4)、検出された各組のユーザのユーザ特定情報に基づいて、各ユーザに対し同じ組に属する他のユーザのアクセス情報を通知する(ステップ5)。
【0035】
サービス提供サーバ4は、より詳細には、図1に示されるように、端末1及び2からユーザ特定情報及びマッチング条件を受信し、データ記憶部43に登録するユーザ登録部42と、端末位置情報取得システム6から端末の位置情報を受信し、データ記憶部43に登録されているユーザ特定情報及びマッチング条件に関連付けて位置情報をデータ記憶部43に保存する位置情報収集部41と、を有する。更に、サービス提供サーバ4は、データ記憶部に保存されているユーザの位置情報及びマッチング条件から、同一ゾーンに在圏し、かつ、共通のマッチング条件を満たすユーザの組を検出するマッチング部44と、検出された各組のユーザのユーザ特定情報に基づいて、各ユーザに対し同じ組に属する他のユーザのアクセス情報を通知するアクセス情報通知部45と、を具備する。
【0036】
これにより、ユビキタスマッチングシステムは、近くに居る友人・知人や共通の意識を持っている人などのように相互にマッチング条件(要求条件)を満たす人物の存在を、その人物へのアクセス情報を用いて相互に報知することが可能になる。ユーザは、相手側へのアクセス情報を入手できるので、直ちに連絡を取り合うことができる。
【0037】
図3は、端末1及び2からサービス提供サーバ4のユーザ登録部42へ通知され、ユーザ登録部42によってデータ記憶部43に格納されるユーザ特定情報の一例の説明図である。ユーザ特定情報は、ユーザを識別するためのユーザ名(ユーザIDとパスワードのペアでもよい)と、ユーザへの連絡先を表す端末アドレスと、ユーザの端末の端末識別情報と、マッチング条件を指定する属性情報へのポインタ(属性情報自体でもよい)と、知人や友人を指定するアドレス帳へのポインタ(アドレス帳自体でもよい)とを含む。ユーザ特定情報には、更に、端末位置情報取得システム6によって取得され、位置情報取得部41によって、他の登録データと関連付けられた位置情報が含まれる。更に、オプションとして、ユーザが自分の存在を他のユーザへ通知されることを許諾するかどうかを設定するための通知許諾フラグがユーザ特定情報に設けられる。
【0038】
このユビキタスマッチングシステムにおいて、データ記憶部43に登録されたマッチング条件は、ユーザが登録したユーザのリスト、即ち、ユーザ名及びユーザ連絡先のリストによって表現される。図4は、このようなリスト表現のマッチング条件を実現するアドレス帳によるマッチング条件の一例の説明図である。アドレス帳は、ユーザ名とそのユーザのユーザ特定情報へのポインタにより構成される。この例では、あるユーザのアドレス帳に掲載される別のユーザは、別のユーザ自体がユビキタスマッチングシステムに登録しているユーザである。ユーザがアドレス帳を登録する際に、アドレス帳に掲載されている別のユーザが登録済みであるかどうかをチェックすることにより、アドレス帳の整合性が保証される。相手方のユーザの登録したユーザのリスト(アドレス帳)に相互に掲載されているユーザは、マッチング条件を満たすユーザ同士であると判定される。これにより、ユーザは、予め登録しておいた友人や知人が近くに居る場合、相互にその存在を認識することができる。
【0039】
尚、アドレス帳をユーザ名とユーザ連絡先(=端末アドレス)のペアによって構成することにより、任意の友人や知人(即ち、ユビキタスマッチングシステムに登録していない人物)の存在がユーザに通知されるように構成することも可能である。
【0040】
さらに、このユビキタスマッチングシステムにおいて、登録されたマッチング条件は、属性項目と属性データにより構成された属性情報により表現される。図5は、属性情報によるマッチング条件の一例の説明図である。登録されている属性項目及び属性データが一致しているユーザは、マッチング条件を満たすユーザ同士であると判定される。これにより、ユーザは、登録した属性項目と属性データが一致しているならば、以前からの友人や知人以外の人物の存在を認識することができる。
【0041】
本発明の第1実施例のユビキタスマッチングシステムでは、登録されているユーザは、自分がユーザの組の要素として検出されるかどうかを自分の携帯端末から指定できる。これにより、ユーザは、自分の存在を他のユーザに報知するかどうかを自分で制御することができる。自分の存在を他のユーザに報知しない状態に設定されている場合には、好ましくは、他のユーザの存在がこのユーザに一方的に報知されないようにする。
【0042】
さらに、このユビキタスマッチングシステムにおいて、ユーザの組の検出は、ユーザの携帯端末からの要求によって始動される。これにより、近くに居る人物の報知動作は、あるユーザが要求を発行した特定の時間と場所で実行される。これにより、報知動作が常時行われる場合に比べて、システム側の処理量が軽減されると共に、各ユーザへの通知によってユーザが必要以上に煩わしく感じることを防ぐ。
【0043】
ユビキタスマッチングシステムの端末位置情報取得システム6は、端末同士の通信に利用される通信システムのタイプに応じて種々の形態で実現される。図6は、本発明の第2実施例によるユビキタスマッチングシステムの構成図である。本実施例では、端末位置情報取得システム6は、移動通信システム60と低感度基地局64とにより構成される。サービス提供サーバ4と、端末1及び側端末2は、移動通信システム60を利用して通信可能に接続されている。例えば、端末1及び端末2は携帯電話機である。
【0044】
移動通信システム60は、カバーエリア63内の端末1及び端末2からの位置登録要求信号を受信し上記端末1及び端末2と無線通信する基地局61、並びに、移動通信に必要な情報を管理し上記基地局61を制御する制御局62を備えている。
【0045】
低感度基地局64は、上記基地局61のカバーエリア63内で既知の位置情報と関連付けられた場所に設置され、端末1及び端末2から送出された位置登録要求信号を上記基地局61よりも低い感度で受信し、位置登録要求信号を送出した端末1及び端末2の識別情報(電話番号、メールアドレス、端末MACアドレス等)を上記制御局62へ通知する。本発明の実施例の説明中、端末の識別情報、或いは、端末識別情報は、電話番号、メールアドレス、端末MACアドレス等を含む。低感度基地局64は、低感度の受信専用の基地局であり、検出範囲を狭めることにより、すなわち、検出エリアをスポット的にすることにより、位置検出精度を等価的に向上させる。本実施例における制御局62は、この低感度基地局64で端末1及び端末2からの位置登録要求信号を検出することによって、通常の通話サービスで用いられる位置管理情報とは独立に、検出範囲の狭い位置管理を行う。
【0046】
制御局62は、位置登録要求信号を送出した端末の識別情報と、この端末の識別情報を制御局62へ通知した低感度基地局64の識別情報と、を上記サービス提供サーバ4へ送信する。サービス提供サーバ4は、低感度基地局の識別情報に関連付けられた位置情報を、位置登録要求信号を送出した端末の識別情報に対応したユーザの位置情報として使用する。
【0047】
本実施例は、受信専用の低感度基地局64を設置することによって、位置検出範囲を狭め、結果として位置検出精度を高精度化する。さらに、低感度基地局64は、受信機能に限定できるので既存の携帯電話基地局61や他の無線システムへの干渉の問題がなく、かつ、低コスト化可能であるため、既存の基地局や設備を活用してシステムを構築することができる。また、携帯電話システムのような移動通信システムを利用することによって、例えば、電話番号等からユーザ識別を行うことができる。
【0048】
また、低感度基地局64の識別情報には低感度基地局の位置(情報)がリンクされているので、低感度基地局の識別情報から端末の位置情報が取得できる。これにより、本実施例の端末位置情報取得システムは、特に、携帯電話システムのような既設の移動通信システムに低コストで導入することが可能になる。
【0049】
上記低感度基地局64は、在圏するカバーエリアが変化したときに端末1、2から送信される位置登録要求信号、及び/又は、端末から定期的に送信される位置登録要求信号を受信する。ユーザ端末2が位置登録要求信号を定期的に送信することにより、特に、端末が基地局61のカバーエリア63内の複数の低感度基地局カバーエリア7を移動する場合でも、ユーザ端末位置を検出できるようになる。
【0050】
或いは、端末1及び端末2は、ユーザの操作に応じて位置登録要求信号を送信するように構成してもよい。この場合、端末1及び端末2は、定期的に位置登録要求信号を送信するモードと、ユーザの操作に応じて位置登録要求信号を送信するモードと、を具備することが好適である。
【0051】
図7は、本発明の第2実施例における低感度基地局64の概略図である。低感度基地局64は、端末1及び端末2からの位置登録要求信号を受信する感度を変更できるように構成されている。これにより、端末位置情報取得システムは、検出範囲(検出精度)の変更が可能になる。また、低感度基地局64は、受信感度を変更できるようにするため、アンテナ利得を変更できる受信アンテナ641を具備する。低感度基地局64は、受信感度を変更できるようにするため、受信アンテナ641を交換することによりアンテナ利得を変更できるように構成してもよい。さらに、低感度基地局64は、受信感度を変更できる受信機642を具備する。低感度基地局64は、信号復調部643と多重化装置644をさらに具備し、低感度基地局64の中でユーザ端末2からの無線信号を復調し、複数のユーザ端末から送信される位置登録要求信号の中に含まれる端末識別情報等の必要な情報を多重化して制御局62に送信する。
【0052】
図8は、本発明の第2実施例において端末位置情報取得システム6で行われる端末位置検出方法のフローチャートである。本実施例の端末位置検出方法は、カバーエリア63内の端末1及び端末2からの位置登録要求信号を受信し上記端末1及び端末2と無線通信する基地局61、及び、移動通信に必要な情報を管理し上記基地局61を制御する制御局62を備えた移動通信システム60において、端末1及び端末2の位置を検出する。
【0053】
本実施例の端末位置検出方法によれば、上記基地局61のカバーエリア63内で既知の位置情報と関連付けられた場所に設置され、上記基地局61よりも低い感度で位置登録要求信号を受信する上記低感度基地局64が端末1及び端末2から送出された位置登録要求信号を受信する(ステップ21)。
【0054】
ユーザ端末2は、在圏するカバーエリアが変化したとき、定期的、或いは、ユーザの操作に応じて位置登録要求信号を送信する。
【0055】
低感度基地局64は、位置登録要求信号を送出した端末の識別情報を、低感度基地局の識別情報と共に制御局62へ通知する(ステップ22)。
【0056】
制御局62から端末の識別情報及び低感度基地局の識別情報を受信したサービス提供サーバ4は、低感度基地局64の識別情報に関連した既知の位置情報を、当該端末の位置情報として取得する(ステップ23)。
【0057】
さらに、サービス提供サーバ4は、位置登録要求信号を送出した端末の識別情報をユーザ特定情報と関連付けることにより、端末のユーザを識別、同定する(ステップ24)。
【0058】
サービス提供事業者と移動通信インフラ提供業者が同一である場合には、制御局62側で端末の位置情報を取得し、ユーザ端末の所有者を識別するように構成することも可能である。サービス提供事業者と移動通信インフラ提供業者が同一ではない場合には、サービス提供サーバ4では、端末の所有者を識別するのではなく、単に、ユーザ端末の識別、同定のみを行うことがある。
【0059】
本発明の第2実施例において、基地局61のカバーエリア63には、例えば、イベント会場、商店街、駅構内などが含まれるが、これらの例に限定されるものではない。
【0060】
移動通信システム60の一例は、現在の携帯電話システムである。移動通信システム60として、携帯電話システムを採用した場合、端末1及び端末2は、上述の如く携帯電話機である。端末1及び端末2は、基地局61からの報知情報等に応答して、適宜位置登録要求信号を発信し、自端末の位置を制御局62へ登録している。携帯電話システムのような移動通信システム60では、使用可能な端末が、その端末の保有者(すなわち、ユーザ)の情報と共に登録されている。よって、ユビキタスマッチングシステムのメンバーの端末として、移動通信システム60で利用可能な端末を指定することによって、自動的にユーザ認証がなされる、という利点が得られる。
【0061】
携帯電話システムにおける位置登録処理については、例えば、文献:立川監修、”W−CDMA移動通信方式”、丸善、2001年、pp.250−253と、文献:服部編著、”ワイヤレス・ブロードバンド教科書”、IDGジャパン、2002年、pp.32−35に記載されている。
【0062】
以下では、端末位置情報取得システム6の様々な構成に対応した本発明のユビキタスマッチングシステムの種々の実施例を説明する。以下の種々の実施例において、ユビキタスマッチングシステムの端末位置情報取得システムを除く部分の構成、機能は、上述の本発明の第2実施例によるユビキタスマッチングシステムの部分と基本的に同じであるため、繰り返して説明をしない。以下の記述では、主として、各実施例の端末位置情報取得システムについて説明する。
【0063】
図9は、本発明の第3実施例によるユビキタスマッチングシステムの構成図である。本実施例では、通信システムは、無線LANシステム70により構成され、端末位置情報取得システム6はこの無線LANシステム70を利用する。このユビキタスマッチングシステムにおいて、端末1及び端末2は無線LANシステム70を介して通信可能である。サービス提供サーバ4と端末1及び端末2は、無線LANシステム70(若しくは別の移動通信システム)を介して通信可能に接続される。
【0064】
本実施例において端末位置情報取得システム6を構成する無線LANシステム70は、カバーエリア72内の無線LAN端末1及び2と無線リンクを確立し、無線リンクを確立した無線LAN端末1及び2をネットワークに接続する一つ以上の無線LAN基地局71を有する。無線LANシステム71の事業者の局舎内、例えば、データセンター等には認証サーバ73が設置される。認証サーバ73は、多数の無線LAN基地局71に接続され、無線LAN基地局71から送信される認証データを認証する(無線LAN基地局71に接続されている無線LAN端末1及び2のユーザが正当なユーザであるかどうかを確認する)。無線LAN基地局72は、例えば、レストラン街、商店街、イベント会場、駅構内などに設置されている。無線LAN端末1及び2は、これらの場所を訪れる個人(ユーザ)が携帯している。無線LANシステム70が接続されるネットワークには、インターネット、イントラネットなどが含まれる。
【0065】
端末位置情報取得システム6は、無線LAN基地局71に接続され、無線LAN基地局71に接続されている無線LAN端末のユーザが正当なユーザであるかどうかを確認する認証サーバ73と、正当なユーザであることが確認された認証済みユーザの無線LAN端末1及び2の端末識別情報及び上記認証済みユーザの認証データを上記無線LANシステム70から取得する管理サーバ74と、を含む。無線LAN基地局72及び管理サーバ74は、サービス提供サーバ4にネットワーク経由で接続される。
【0066】
管理サーバ74は、上記無線LAN基地局アドレス及び上記認証データを上記サービス提供サーバ4へ送信する。或いは、管理サーバ74は、上記認証済みユーザの無線LAN端末1及び2が接続されている無線LAN基地局71の位置から位置情報を生成し、上記認証済みユーザに関連した位置情報及び認証データを上記サービス提供サーバ4へ送信するように構成することも可能である。上記サービス提供サーバ4は、上記無線LAN基地局アドレスに関連付けられた位置情報を、上記認証データに対応したユーザの位置情報として使用する。
【0067】
サービス提供サーバ4は、上記認証済みユーザの連絡先として、無線LAN端末と、無線LAN端末とは別個の携帯電話機との間で選択できるように構成することも可能である。
【0068】
管理サーバ74は、位置情報を管理する部分と、個人情報を管理する部分とにより構成することができる。位置情報管理部では、無線LAN基地局71からの識別情報、例えば、無線LAN基地局71のアドレス情報によって、無線LAN基地局71に接続している無線LAN端末の現在位置、すなわち、ユーザの現在位置を特定することができる。ユーザの現在位置情報は、無線LAN基地局の設置場所の経度・緯度と関連付ける方式(A方式)と、無線LAN基地局の識別番号と関連付ける方式(B方式)と、が考えられる。
【0069】
A方式の場合、サービス提供サーバ4において、ユーザの位置情報は、経度・緯度による位置情報と関連付けられ、所定の距離の範囲内の位置情報に存在するユーザ同士がマッチングする。
【0070】
B方式の場合、サービス提供サーバ4では、情報受信側から指定された特定の場所を無線LAN基地局の識別番号と関連付け、特定の場所に対応する識別番号を有する無線LAN基地局のカバーエリア内に在圏するユーザ同士がマッチングする。
【0071】
図10は、本発明の第4実施例によるユビキタスマッチングシステムの構成図である。本実施例では、端末位置情報取得システム6は、ID送信機とID受信機とにより構成される。端末1及び端末2は、移動通信システム60を介してサービス提供サーバ4に接続される。端末1にはID送信機83が設けられ、ID送信機83は端末1と共にユーザによって携帯される。同様に、端末2にはID送信機84が設けられ、ID送信機84は端末2と共にユーザによって携帯される。好ましくは、ID送信機83及びID送信機84は、夫々、端末1及び端末2に取り付けられるが、ユーザが端末とは別個にID送信機を携行するような形態でも構わない。ID送信機83及びID送信機84は、携帯電話機が送信する信号とは別に、携帯電話機の所有者、即ち、本実施例の場合、ユーザの個別のIDのようなユーザIDを送信する。ID受信機81は、店舗、ビル、駅構内、商店街、街頭など色々な場所に設置され、ID送信機83及びID送信機84が送信するユーザIDを受信する。ID受信機81の設置場所は既知であるため、ID受信機81は、ID受信機81のカバーエリア82内に在圏するID送信機83及びID送信機84から送信されたユーザ情報と、ID受信機81の既知の位置情報(又は、ID受信機のID番号)をサービス提供サーバ4へ送信する。これにより、サービス提供サーバ4は、端末1及び端末2の現在位置を把握することができる。尚、ユーザIDと、端末の加入者番号或いはメールアドレスは、サービス提供サーバ4側でメンバー登録の際に関連付けられている。
【0072】
ID送信機は、非接触式のタグ、例えば、無線タグ、すなわち、RFID(Radio Frequency IDentification)タグにより実現することができる。また、ID受信機81は、RFIDタグのリーダにより実現することが可能である。RFIDは、情報を内部の回路に記憶し、外部のリーダとの間で非接触に無線交信して認識を行う技術である。RFIDの方式として、電磁誘導方式、電磁結合方式、或いは、マイクロ波方式などが知られている。非接触式タグの他の例には、無線送信部(赤外線デバイスなど)が含まれる。
【0073】
RFIDタグには、能動型と受動型の二つのタイプがある。電池を内蔵する能動型のRFIDタグと、電池は持たずに電磁誘導を利用する受動型のRFIDは、電池の有無によって通信距離が異なる。
【0074】
ID受信機はID送信機に対応する。ID送信機83としてRFIDタグが利用される場合、ID受信機はタグリーダ/ライタであり、ID送信機として赤外線送信機が使用される場合には、ID受信機は赤外線受信機である。
【0075】
図11は、本発明の第5実施例による位置情報に基づく情報提供システムの構成図である。本実施例では、端末位置情報取得システム6は、移動通信システム60自体によって実現される。より具体的には、端末位置情報取得システム6は、カバーエリア63内の端末2からの位置登録要求信号を受信し上記端末1及び端末2と無線通信する基地局61、及び、移動通信に必要な情報を管理し上記基地局61を制御する制御局62を備えた移動通信システム60により構成される。この場合、端末1及び端末2は、例えば、PHS端末である。端末1及び端末2の位置情報は、PHS方式移動通信システム60において、当該端末が在圏している基地局61の設置されている場所の位置情報と対応付けられる。
【0076】
図12は、本発明の第5実施例における制御局の一例の構成図である。制御局62は、基地局61の識別情報と基地局61の位置情報とを関連付ける位置情報管理部621と、位置登録要求信号を送出した端末の識別情報を通知した基地局61に関連付けられた位置情報を位置情報管理部621から取得し、取得した位置情報を当該端末の位置情報として端末の識別情報に関連付ける位置情報取得部622と、を有する。更に、制御局62は、位置登録要求信号を送出した端末の識別情報を移動通信システム60のユーザ管理情報と関連付けることにより、端末の所有者を識別するユーザ識別部623を含む。制御局62は、端末の位置情報と端末の識別された所有者に対応するユーザ情報をサービス提供サーバ4へ送信する。サービス提供サーバ4は、端末の位置情報を、ユーザ情報に対応したユーザの位置情報として使用する。
【0077】
図13は、本発明の第6実施例によるユビキタスマッチングシステムの構成図である。本実施例では、端末位置情報取得システム6は、端末1に設けられたGPS方式測位部91及び端末2に設けられたGPS方式測位部92により構成される。GPS方式の測位法については公知であるため、これ以上の説明を加えない。端末1及び端末2は、GPS方式測位部91及び92によって取得された位置情報と、端末の識別情報を、サービス提供サーバ4の位置情報収集部41へ送信する。
【0078】
以上の通り、本発明の種々の実施例では、ユーザは、低感度基地局を用いた携帯電話機、無線LAN端末、ID送信機+ID受信機と組み合わせた携帯電話機、PHS端末、或いは、GPS付き携帯電話機などの位置検出機能と通信機能を兼ね備えた端末を利用する。サービス提供サーバは、ユーザに対し、そのユーザが在圏するゾーンと同じゾーンに在圏する別のユーザの存在を相互に報知することができる。
【0079】
本発明のユビキタスマッチングシステムのコンセプトは、ユーザの近くに来た友人・知人をそのユーザに報せることである。その際、ユーザと相手側の両方の了解が必要である。さらに、ユビキタスマッチングシステムは、ユーザが、友人・知人や、友人・知人以外でもユーザの要求にマッチした他のユーザと、その場で接触する(会う、連絡を取り合うなど)機会をユーザ及び相手側に提供する。さらに、ユーザ相互に相手の居場所やアクセス情報を交換することになるので、信頼性や安全性を確保するために、好ましくは、会員向けサービスとして実現される。
【0080】
マッチング条件としては、第一に、サービスを享受するユーザ(即ち、メンバーの)友人や知人のようなメンバーの(携帯電話機、メールソフト上の)アドレス帳に掲載されている別のメンバーが近くに居ること、並びに、それらのメンバーがアクセス情報を交換する対象となっていることを了解することが想定されている。第二に、メンバーの探しているメンバーの属性情報と、相手側の属性情報とが一致し、かつ、それらのメンバーが了解することがマッチング条件として考えられる。例えば、相手側側のメンバーとして、交際相手、趣味仲間、コミュニティメンバー、取得したい物品の所有者が考えられる。
【0081】
次に、本発明の第7実施例によるユビキタスマッチングシステムについて説明する。この第7実施例によるユビキタスマッチングシステムの構成は、例えば、図6に示した低感度基地局を利用した本発明の第2実施例によるユビキタスマッチングシステムと同様の構成である。
【0082】
本実施例では、端末位置情報取得システム6は、端末から発信される加入者番号を起点情報として、端末の位置を検出する。加入者番号は、端末から送信される位置登録要求信号に含まれる。位置登録要求信号は、図6を参照して本発明の第2実施例に関して既に説明したので、これ以上の説明は加えられない。
【0083】
加入者番号とは、ユーザが網へ加入契約するときに、携帯端末に対して通信事業者から付与される番号であり、通信事業者によって決められるものである。この加入者番号を用いることにより、サービス提供サーバ等は、携帯端末の所有者へ情報を送信することが可能である。
【0084】
本実施例では、通信事業者がユビキタスマッチングサービスを提供する状況を予定している。通信事業者は、端末位置(即ち、ユーザの位置情報)と、ユーザへ送信するための番号(加入者番号、メールアドレス等)と、ユーザの属性情報を保持・管理し、通信、位置検出、及び、マッチングのサービスを一元的に提供する。低感度基地局も通信事業者が設置する。
【0085】
図14は、本発明の第7実施例によるユビキタスマッチングシステムの動作シーケンス説明図である。
【0086】
サービス提供サーバには、サービス会員の通信端末への送信のための送信アドレスが事前に登録されている。サービス提供サーバは、端末(ユーザ)の位置管理、アドレス帳データ及び属性情報・要求条件データを管理する。
【0087】
ステップ31:端末からサービス提供サーバにアドレス帳データ及び属性情報のようなマッチング条件が送信される。サービス提供サーバは、ユーザのアドレス帳データ及び属性情報・要求条件データを管理する。
【0088】
ステップ32:端末から低感度基地局へ加入者番号信号を含む位置登録要求信号が送信される。
【0089】
ステップ33:低感度基地局から制御局へ低感度基地局ID及び加入者番号が送信される。
【0090】
ステップ34:制御局からサービス提供サーバへ低感度基地局ID及び加入者番号が通知される。
【0091】
サービス提供サーバは、端末(ユーザ)の位置を管理し、また、加入者番号も管理する。更に、サービス提供サーバは、端末(ユーザ)位置と、アドレス帳データ、属性情報・要求条件の照合・マッチングを行う。
【0092】
ステップ35:サービス提供サーバから制御局へマッチング通知の送信要求がなされる。
【0093】
ステップ36:制御局から基地局へマッチング通知の送信要求が行われる。
【0094】
ステップ37:基地局から端末へマッチング通知が送信される。マッチング通知は、例えば、マッチした相手の条件、人数等を含む。必要に応じて、マッチングした相手の属性情報も併せて送信され、次のステップ38で、許諾可否の判断の参考にされる場合もある。
【0095】
ステップ38:端末から基地局へ、端末のユーザ自身の存在を相手側に報せてもよいかどうかの許諾可否情報が送信される。
【0096】
ステップ39:許諾可否情報は基地局から制御局へ送信される。
【0097】
ステップ40:許諾可否情報は制御局からサービス提供サーバへ送信される。
【0098】
サービス提供サーバは、マッチした人からの許諾可否情報を収集し、自分の存在を相手に報せても構わない旨を返答したユーザを、最終的に相互の存在を報せるユーザのグループとして選択する。
【0099】
ステップ41:サービス提供サーバは、最終的に選択されたユーザのグループの各メンバーに対して相互に相手の電話番号、メールアドレス等のアクセス情報を準備し、制御局及び基地局を介して、各メンバーの端末へ送信する(ステップ42、ステップ43)。
【0100】
尚、一実施例において、制御局は、基地局及び低感度基地局に接続されたGMSC MSC/VLR BSCと、ユーザ管理サーバに接続されたHLRにより構成される。GMSC MSC/VLR BSCは、例えば、上述の文献に記載されているようなIMT−2000コアネットワークにおいて規定されている。ここで、GMSCは電話網、ISDNおよび他の移動通信網と相互接続するための関門交換機能を提供する。MSC/VLRは電話の通話路やデータ通信路の設定、開放、交換や移動管理の機能、端末の移動先で加入者情報を一時的に保持する。また、BSCは無線チャンネルのユーザ端末への割り当てや切り替えの制御を行う。また、HLRは、上述の文献に記載されているようなIMT−2000コアネットワークにおいて規定されている。HLRは、端末の位置情報として、基地局の識別情報及び低感度基地局の識別情報を管理するように構成されている。低感度基地局の識別情報には低感度基地局の位置情報がリンクされているので、低感度基地局の識別情報からユーザ端末の位置情報としてこの低感度基地局の位置情報が取得できる。HLRは、当該携帯電話事業者に加入するすべての加入者に関する位置情報、サービス加入情報、認証情報等を保持、管理するホームロケーションレジスタを表す。
【0101】
次に、本発明の第8実施例によるユビキタスマッチングシステムについて説明する。この第8実施例によるユビキタスマッチングシステムの構成は、例えば、図9に示した無線LANシステムを利用した本発明の第3実施例によるユビキタスマッチングと同様の構成である。
【0102】
本実施例では、サービス提供サーバ4は、端末から発信される端末IPアドレスを起点情報として、端末からこの端末IPアドレスを受信した基地局の基地局IDに基づいて端末の位置を検出する。また、端末からは、ユーザID及びパスワードのような認証データが端末IDアドレスと共に送信されるので、サービス提供サーバ4は、認証データに基づいてユーザ識別情報を得る。このユーザ識別情報を用いることにより、サービス提供サーバ等は、無線LAN端末の所有者へ情報を送信することが可能である。
【0103】
尚、例えば、ユーザがマッチング通知の宛先として、無線LAN端末ではなく、例えば、携帯電話機を指定している場合には、サービス提供サーバは、マッチング通知をユーザの無線LAN端末ではなく、携帯電話機へ送信するように構成される。
【0104】
本実施例では、通信事業者がユビキタスマッチングサービスを提供する状況を予定している。通信事業者は、端末位置(即ち、ユーザの位置情報)と、ユーザへ送信するための番号(メールアドレス、携帯電話機の加入者番号等)と、ユーザの属性情報を保持・管理し、通信、位置検出、及び、マッチングのサービスを一元的に提供する。無線LAN基地局は、通信事業者若しくはサービス提供者が設置する。
【0105】
図15は、本発明の第8実施例によるユビキタスマッチングシステムの動作シーケンス説明図である。
【0106】
ステップ31:端末からサービス提供サーバにアドレス帳データ及び属性情報のようなマッチング条件が送信される。サービス提供サーバは、ユーザのアドレス帳データ及び属性情報・要求条件データを管理する。
【0107】
ステップ32’:端末から無線LAN基地局へ端末IPアドレスと認証データ(ユーザID、パスワード)が送信される。
【0108】
ステップ33’:無線LAN基地局から認証サーバ・管理サーバへ認証データ及び無線LAN基地局IDが送信される。
【0109】
ステップ34’:認証サーバ・管理サーバからサービス提供サーバへ無線LAN基地局ID及び認証データが通知される。
【0110】
サービス提供サーバは、端末(ユーザ)の位置を管理し、また、認証データを管理する。更に、サービス提供サーバは、端末(ユーザ)位置と、アドレス帳データ、属性情報・要求条件の照合・マッチングを行う。
【0111】
ステップ35:サービス提供サーバから基地局へマッチング通知の送信要求が行われる。
【0112】
ステップ37:基地局から端末へマッチング通知が送信される。マッチング通知は、例えば、マッチした相手の条件、人数等を含む。必要に応じて、マッチングした相手の属性情報も併せて送信され、次のステップ38で、許諾可否の判断の参考にされる場合もある。
【0113】
ステップ38:端末から基地局へ、端末のユーザ自身の存在を相手側に報せてもよいかどうかの許諾可否情報が送信される。
【0114】
ステップ39:許諾可否情報は基地局から制御局へ送信される。
【0115】
ステップ40:許諾可否情報は制御局からサービス提供サーバへ送信される。
【0116】
サービス提供サーバは、マッチした人からの許諾可否情報を収集し、自分の存在を相手に報せても構わない旨を返答したユーザを、最終的に相互の存在を報せるユーザのグループとして選択する。
【0117】
ステップ41:サービス提供サーバは、最終的に選択されたユーザのグループの各メンバーに対して相互に相手の電話番号、メールアドレス等のアクセス情報を準備し、制御局及び基地局を介して、各メンバーの端末へ送信する(ステップ42、ステップ43)。
【0118】
次に、本発明の第9実施例によるユビキタスマッチングシステムについて説明する。この第9実施例によるユビキタスマッチングシステムの構成は、例えば、図11に示したPHSシステムを利用した本発明の第5実施例によるユビキタスマッチングシステムと同様の構成である。
【0119】
本実施例では、端末位置情報取得システム6は、端末から発信される加入者番号を起点情報として、端末の位置を検出する。加入者番号は、端末から送信される位置登録要求信号に含まれる。位置登録要求信号は、図6を参照して本発明の第2実施例に関して既に説明したので、これ以上の説明は加えられない。
【0120】
加入者番号とは、ユーザが網へ加入契約するときに、携帯端末に対して通信事業者から付与される番号であり、通信事業者によって決められるものである。この加入者番号を用いることにより、サービス提供サーバ等は、携帯端末の所有者へ情報を送信することが可能である。
【0121】
本実施例では、通信事業者がユビキタスマッチングサービスを提供する状況を予定している。通信事業者は、端末位置(即ち、ユーザの位置情報)と、ユーザへ送信するための番号(加入者番号、メールアドレス等)と、ユーザの属性情報を保持・管理し、通信、位置検出、及び、マッチングのサービスを一元的に提供する。PHS基地局は通信事業者が設置する。
【0122】
図16は、本発明の第9実施例によるユビキタスマッチングシステムの動作シーケンス説明図である。
【0123】
ステップ31:端末からサービス提供サーバにアドレス帳データ及び属性情報のようなマッチング条件が送信される。サービス提供サーバは、ユーザのアドレス帳データ及び属性情報・要求条件データを管理する。
【0124】
ステップ32”:端末からPHS基地局へ加入者番号信号を含む位置登録要求信号が送信される。
【0125】
ステップ33”:PHS基地局から制御局へPHS基地局ID及び加入者番号が通知される。
【0126】
ステップ34”:制御局からサービス提供サーバへPHS基地局ID及び加入者番号が通知される。
【0127】
サービス提供サーバは、端末(ユーザ)の位置を管理し、また、加入者番号を管理する。更に、サービス提供サーバは、端末(ユーザ)位置と、アドレス帳データ、属性情報・要求条件の照合・マッチングを行う。
【0128】
ステップ35:サービス提供サーバから制御局へマッチング通知の送信要求がなされる。
【0129】
ステップ36:制御局から基地局へマッチング通知の送信要求が行われる。
【0130】
ステップ37:基地局から端末へマッチング通知が送信される。マッチング通知は、例えば、マッチした相手の条件、人数等を含む。必要に応じて、マッチングした相手の属性情報も併せて送信され、次のステップ38で、許諾可否の判断の参考にされる場合もある。
【0131】
ステップ38:端末から基地局へ、端末のユーザ自身の存在を相手側に報せてもよいかどうかの許諾可否情報が送信される。
【0132】
ステップ39:許諾可否情報は基地局から制御局へ送信される。
【0133】
ステップ40:許諾可否情報は制御局からサービス提供サーバへ送信される。
【0134】
サービス提供サーバは、マッチした人からの許諾可否情報を収集し、自分の存在を相手に報せても構わない旨を返答したユーザを、最終的に相互の存在を報せるユーザのグループとして選択する。
【0135】
ステップ41:サービス提供サーバは、最終的に選択されたユーザのグループの各メンバーに対して相互に相手の電話番号、メールアドレス等のアクセス情報を準備し、制御局及び基地局を介して、各メンバーの端末へ送信する(ステップ42、ステップ43)。
【0136】
次に、本発明の第10実施例によるユビキタスマッチングシステムについて説明する。この第10実施例によるユビキタスマッチングシステムの構成は、例えば、図6に示した低感度基地局を利用する本発明の第2実施例によるユビキタスマッチングシステムと構成と類似している。
【0137】
本実施例では、端末位置情報取得システム6は、端末から発信される移動局番号を起点情報として、端末の位置を検出する。移動局番号は、携帯端末から送信される発呼信号に含まれる端末識別番号である。本実施例では、移動局番号を送信するため、携帯端末は、発呼要求時以外でもこの移動局番号を送信できるように、移動局番号送信モードを具備するか、或いは、ユーザ操作により移動局番号を送信する機能を具備する。この移動局番号は、端末を識別するための番号であり、通信事業者の指定によって、移動局(端末)製造業者が端末本体に設定する番号である。この移動局番号だけでは、通信業者が提供する通信サービスを用いて、携帯端末(携帯端末の所有者)へ情報を送信することは不可能である。
【0138】
本実施例では、通信事業者がユビキタスマッチングサービスを提供するサービス事業者と機能分担する状況を想定している。通信事業者は、移動局番号に対応する加入者番号、メールアドレス等を管理し、ユーザへの情報送信機能だけを提供する。一方、サービス事業者は、移動局番号の検出による端末(ユーザ)位置検出、並びに、移動局番号と属性情報のマッチングを提供する。
【0139】
本実施例では、サービス提供サーバは、ユーザ管理サーバ(サービス事業者側)と、送信サーバ(通信事業者側)と、により構成される。ユーザ管理サーバは、端末(ユーザ)位置とユーザ属性情報の管理を行う。端末の位置検出は、サービス事業者が設置した低感度基地局によって行われる。送信サーバは、マッチングした人への情報送信を通信事業者の送信サーバへ要求する。
【0140】
尚、本実施例では、サービス事業者は、通信事業者から移動局番号の情報を受信することについて了承を得ていることを前提としている。
【0141】
図17は、本発明の第10実施例によるユビキタスマッチングシステムの動作シーケンス説明図である。
【0142】
ユーザ管理サーバには、サービス会員の通信端末への送信のための送信アドレスとして、端末識別番号(例えば、上述の移動局番号)が事前に登録されている。ユーザ管理サーバは、端末(ユーザ)の位置管理、アドレス帳データ及び属性情報・要求条件データを管理する。
【0143】
ユーザ管理サーバは、低感度基地局IDから端末(ユーザ)の位置を取得し、端末識別番号により端末(ユーザ)を識別し、事前登録された属性情報を管理する。また、ユーザ管理サーバは、端末識別情報と属性情報・要求条件のマッチングを検出し、送信サーバに端末識別番号に対応した端末への送信を要求する。
【0144】
送信サーバは、端末識別番号に対応した加入者番号、メールアドレス等を格納し、ユーザ管理サーバからの要求に応じて、端末識別番号に対応した端末へ情報を送信する。
【0145】
ステップ51:端末からユーザ管理サーバにアドレス帳データ及び属性情報のようなマッチング条件が送信される。ユーザ管理サーバは、ユーザのアドレス帳データ及び属性情報・要求条件データを管理する。
【0146】
ステップ52:端末から低感度基地局へ端末識別番号が送信される。
【0147】
ステップ53:低感度基地局からユーザ管理サーバへ、低感度基地局ID及び端末識別番号が送信される。
【0148】
ユーザ管理サーバは、端末(ユーザ)位置と、アドレス帳データ、属性情報・要求条件の照合・マッチングを行う。
【0149】
ステップ54:ユーザ管理サーバから送信サーバへマッチングしたユーザに関するマッチング通知の送信が要求される。
【0150】
ステップ55:送信サーバから基地局・制御局へ、所定の番号又はアドレスが指定されたマッチング通知の送信要求がなされる。
【0151】
ステップ56:基地局・制御局から端末へマッチング通知が送信される。マッチング通知は、例えば、マッチした相手の条件、人数等を含む。必要に応じて、マッチングした相手の属性情報も併せて送信され、次のステップ57で、許諾可否の判断の参考にされる場合もある。
【0152】
ステップ57:端末から基地局・制御局へ、端末のユーザ自身の存在を相手側に報せてもよいかどうかの許諾可否情報が送信される。
【0153】
ステップ58:許諾可否情報は基地局・制御局から送信サーバへ送信される。
【0154】
ステップ59:許諾可否情報は送信サーバからユーザ管理サーバへ送信される。
【0155】
ステップ60:ユーザ管理サーバは、最終的に選択されたユーザのグループの各メンバーに対して相互に相手の電話番号或いはメールアドレス等のアクセス情報を準備し、送信サーバに対して、アクセス情報を各メンバーに送信するように要求する。
【0156】
ステップ61:送信サーバは、アクセス情報を、相手の電話番号或いはメールアドレスに変換し、基地局・移動局を介して、各メンバーの端末へ送信する(ステップ62)。
【0157】
ユーザ管理サーバは、マッチした人からの許諾可否情報を収集し、自分の存在を相手に報せても構わない旨を返答したユーザを、最終的に相互の存在を報せるユーザのグループとして選択する。
【0158】
アドレス帳データに、相手先として、電話番号やメールアドレスではなく、端末識別番号が掲載されている場合には、送信サーバにアクセス情報の変換を依頼する。
【0159】
ステップ60’:ユーザ管理サーバは、最終的に選択されたユーザのグループの各メンバーに対して相互に相手の端末識別番号を準備し、送信サーバに対して、アクセス情報を各メンバーに送信するように要求する。
【0160】
ステップ61’:送信サーバは、相手の端末識別番号を、相手の電話番号或いはメールアドレスに変換し、基地局・移動局を介して、各メンバーの端末へ変換後のアクセス情報を送信する(ステップ62)。
【0161】
次に、本発明の第11実施例によるユビキタスマッチングシステムについて説明する。この第11実施例によるユビキタスマッチングシステムの構成は、例えば、図10に示したID送信機及びID受信機を利用する本発明の第4実施例によるユビキタスマッチングシステムと同様の構成である。
【0162】
本実施例では、端末位置情報取得システム6は、携帯端末に付属したID送信機から送信される携帯端末所有者IDを起点情報として、端末の位置を検出する。ID送信機は、携帯端末の所有者が携帯し、好ましくは、携帯端末に内蔵されている。携帯端末所有者IDは、ID受信機によって受信され、ID受信機が携帯端末所有者の存在する位置を検出する。
【0163】
携帯端末とは別個にID送信機を設けることによって、サービス事業者は、通信事業者とは独立してサービスを提供することが可能になる。受信装置としてのID受信機も通信事業者が設置している基地局とは別個に設けられる。
【0164】
本実施例によれば、ユビキタスマッチングサービスにおける位置検出及びマッチングの機能は、サービス事業者が単独で(通信事業者からの協力無しに)提供することができる。サービス事業者は、携帯端末所有者IDと携帯端末の加入者番号若しくはメールアドレスを結び付けることにより、サービスを提供することができる。サービス事業者は、通信事業者が提供する通信インフラを一般のユーザの立場で利用するだけである。
【0165】
本実施例では、サービス提供サーバは、ユーザ管理サーバ(サービス事業者側)と、送信サーバ(サービス事業者側)と、により構成される。ユーザ管理サーバは、端末(ユーザ)位置とユーザ属性情報の管理を行う。端末の位置検出は、サービス事業者が設置したID受信機によって行われる。送信サーバは、携帯端末所有者IDを携帯端末の加入者番号、メールアドレス等に変換する。送信サーバは、マッチングした人への情報送信を通信事業者の通信インフラを経由してユーザへ送信する。
【0166】
図18は、本発明の第11実施例によるユビキタスマッチングシステムの動作シーケンス説明図である。
【0167】
ユーザ管理サーバには、サービス会員の通信端末への送信のための送信アドレスが事前に登録されている。ユーザ管理サーバは、端末(ユーザ)の位置管理、アドレス帳データ及び属性情報・要求条件データを管理する。
【0168】
ユーザ管理サーバは、ID受信機から端末(ユーザ)の位置を取得し、ID送信機から発信されたRFID識別番号(上述の携帯端末所有者IDに対応している)により端末(ユーザ)を識別し、事前登録された属性情報を管理する。また、ユーザ管理サーバは、端末識別情報と属性情報・要求条件のマッチングを検出し、送信サーバにRFID識別番号に対応した送信アドレス(端末)への送信を要求する。
【0169】
送信サーバは、RFID識別番号に対応した加入者番号、メールアドレス等の送信アドレスを格納し、ユーザ管理サーバからの要求に応じて、RFID識別番号に対応した端末へ情報を送信する。
【0170】
ステップ51:端末からユーザ管理サーバにアドレス帳データ及び属性情報のようなマッチング条件が送信される。ユーザ管理サーバは、ユーザのアドレス帳データ及び属性情報・要求条件データを管理する。
【0171】
ステップ52’:端末(ユーザ)からID受信機へRFID識別番号が送信される。
【0172】
ステップ53’:ID受信機からユーザ管理サーバへ、ID受信機ID及びRFID識別番号が送信される。
【0173】
ユーザ管理サーバは、端末(ユーザ)位置と、アドレス帳データ、属性情報・要求条件の照合・マッチングを行う。
【0174】
ステップ54:ユーザ管理サーバから送信サーバへマッチングしたユーザに関するマッチング通知の送信が要求される。
【0175】
ステップ55:送信サーバから基地局・制御局へ、所定の番号又はアドレスが指定されたマッチング通知の送信要求がなされる。
【0176】
ステップ56:基地局・制御局から端末へマッチング通知が送信される。マッチング通知は、例えば、マッチした相手の条件、人数等を含む。必要に応じて、マッチングした相手の属性情報も併せて送信され、次のステップ57で、許諾可否の判断の参考にされる場合もある。
【0177】
ステップ57:端末から基地局・制御局へ、端末のユーザ自身の存在を相手側に報せてもよいかどうかの許諾可否情報が送信される。
【0178】
ステップ58:許諾可否情報は基地局・制御局から送信サーバへ送信される。
【0179】
ステップ59:許諾可否情報は送信サーバからユーザ管理サーバへ送信される。
【0180】
ユーザ管理サーバは、マッチした人からの許諾可否情報を収集し、自分の存在を相手に報せても構わない旨を返答したユーザを、最終的に相互の存在を報せるユーザのグループとして選択する。
【0181】
ステップ60:ユーザ管理サーバは、最終的に選択されたユーザのグループの各メンバーに対して相互に相手の電話番号或いはメールアドレス等のアクセス情報を準備し、送信サーバに対して、アクセス情報を各メンバーに送信するように要求する。
【0182】
ステップ61:送信サーバは、アクセス情報を、相手の電話番号或いはメールアドレスに変換し、基地局・移動局を介して、各メンバーの端末へ送信する(ステップ62)。
【0183】
ユーザ管理サーバは、マッチした人からの許諾可否情報を収集し、自分の存在を相手に報せても構わない旨を返答したユーザを、最終的に相互の存在を報せるユーザのグループとして選択する。
【0184】
ステップ60’:ユーザ管理サーバは、最終的に選択されたユーザのグループの各メンバーに対して相互に相手の電話番号やメールアドレスなどのアクセス情報を準備し、送信サーバに対して、アクセス情報を各メンバーに送信するように要求する。
【0185】
ステップ61’:送信サーバは、相手の電話番号或いはメールアドレス等のアクセス情報を、基地局・移動局を介して、各メンバーの端末へ送信する(ステップ62)。
【0186】
以上の通り、本発明のユビキタスマッチングシステムの種々の実施例において、ユーザは、サービス事業者のサーバに予め、特定の人物、例えば、友人、知人の電話番号、メールアドレスや、接触を持ちたい(不特定の)人物の属性情報(例えば、性別、年齢、趣味嗜好、特技、所有物など)を登録しておく。ユーザは、低感度基地局を用いた携帯電話機、無線LAN端末、PHS端末、ID送信機+ID受信機、GPS付き携帯電話の位置検出手段と通信機能を具備する端末を所持する。ユーザ同士が同一スポットエリアに来たとき、サーバは両者にその人物の存在を報せる。両者が許諾した段階で、両者の通信を可能にする。
【0187】
尚、マッチングされるユーザの数は、上述の通り、二人に限定されない。マッチングしたユーザのグループを形成することが可能である。
【0188】
ユビキタスマッチングサービスは、会員向けのサービスであり、サービスの信頼性、マッチング対象の人物の信頼性を確保する。
【0189】
以上、本発明の代表的な実施例を説明したが、本発明は、上記の実施例に限定されることなく、特許請求の範囲内において、種々変更・応用が可能である。
【0190】
【発明の効果】
本発明は、通信システムと位置センシングシステムを組み合わせることにより、近くに居る友人・知人や共通の意識を持っている人などのように相互に要求条件を満たす人物の存在を相互に報知するユビキタスマッチングを実現することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるユビキタスマッチングシステムの構成図である。
【図2】本発明の第1実施例によるユビキタスマッチングシステムの動作フローチャートである。
【図3】ユーザ特定情報の一例の説明図である。
【図4】アドレス帳によるマッチング条件の一例の説明図である。
【図5】属性情報によるマッチング条件の一例の説明図である。
【図6】本発明の第2実施例によるユビキタスマッチングシステムの構成図である。
【図7】低感度基地局の一例の説明図である。
【図8】本発明の第2実施例による端末位置検出方法のフローチャートである。
【図9】本発明の第3実施例によるユビキタスマッチングシステムの構成図である。
【図10】本発明の第4実施例によるユビキタスマッチングシステムの構成図である。
【図11】本発明の第5実施例によるユビキタスマッチングシステムの構成図である。
【図12】制御局の一例の構成図である。
【図13】本発明の第6実施例によるユビキタスマッチングシステムの構成図である。
【図14】本発明の第7実施例によるユビキタスマッチングシステムの動作シーケンス説明図である。
【図15】本発明の第8実施例によるユビキタスマッチングシステムの動作シーケンス説明図である。
【図16】本発明の第9実施例によるユビキタスマッチングシステムの動作シーケンス説明図である。
【図17】本発明の第10実施例によるユビキタスマッチングシステムの動作シーケンス説明図である。
【図18】本発明の第11実施例によるユビキタスマッチングシステムの動作シーケンス説明図である。
【符号の説明】
1,2 端末
4 サービス提供サーバ
5 通信システム
6 端末位置情報システム
41 位置情報収集部
42 ユーザ登録部
43 データ記憶部
44 マッチング部
45 アクセス情報通知部
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動通信システムに係り、特に、移動通信システムのユーザに他のユーザに関する情報を提供するシステム及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の携帯電話機などの携帯端末の普及に伴って、人が多く集まる場所で友人や知人と待ち合わせている携帯電話機のユーザは、近くに居ることが予想される待ち合わせ相手の友人や知人と携帯電話機を用いて連絡を取り合うことがある。このような状況では、このユーザと、その友人や知人は予め待ち合わせの場所・時間を調整していると考えられる。
【0003】
これに対して、多数の人が集まる場所に出向いた携帯電話機のユーザは、予め約束をしていなくても、もし、友人や知人が同じ場所に居るならば、それらの友人や知人と連絡を取り、例えば、行動を共にしたいと考える場合がある。このような状況では、このユーザは、最初に、自分のアドレス帳に掲載されている友人や知人に電話をかけ、その友人や知人が同じ場所に居るかどうかを確かる必要があり、同じ場所又は近辺に居ることを確認した上で、待ち合わせの約束をする必要がある。このように、例えば、イベント会場、繁華街、駅構内などのように多数の人が集まる場所に出向いた携帯電話機のユーザは、もし、近くに居る友人や知人を知ることができるならば、折角の機会を利用して連絡を取りたい、或いは、その人と会いたい、と思うことがよくある。
【0004】
従来、ある人の要求に合った人物を紹介するサービス(例えば、求人、お見合い等のサービス)は行われているが、これらのサービスは、インターネットや郵送等による紹介であるため、ある人がその場で直ぐに相手と会うことは不可能であり、別途何らかの方法で約束をしたり、待ち合わせ場所を調整したりするための手順が必要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明は、携帯電話のような通信システムのユーザに対して、互いの要求条件を満たす別のユーザの存在を報知するシステム及び方法の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、通信システムと位置センシングシステムを組み合わせて、近くに居る友人・知人や共通の意識を持っている人などのように相互に要求条件を満たす人物の存在を相互に報知するユビキタスマッチング方法に関する。
【0007】
請求項1に係る発明は、通信可能に接続された端末から発信される信号を狭いゾーンに対応した低感度で検出することにより端末の位置情報を取得し、
取得された端末の位置情報に基づいて、同一ゾーンに在圏する端末同士に互いの存在を報知する、ユビキタスマッチング方法である。
【0008】
端末から発信される信号を検出する感度を低くすることにより、端末の位置情報の検出精度が高まるので、近くに存在する端末、即ち、近くに居る人物の存在を相互に報知することが可能である。
【0009】
請求項2に係る発明は、同一ゾーンに在圏する端末のユーザ同士に互いの存在を報知するユビキタスマッチング方法であって、
ユーザのユーザ特定情報及びマッチング条件を登録し、
登録されているユーザの端末から発信される信号を狭いゾーンに対応した低感度で検出することにより、ユーザが在圏するゾーンを表す位置情報を取得し、
登録されているユーザのユーザ特定情報及びマッチング条件に関連付けて、取得された位置情報を保存し、
保存されているユーザの位置情報及びマッチング条件から、同一ゾーンに在圏し、かつ、共通のマッチング条件を満たすユーザの組を検出し、
検出された各組のユーザのユーザ特定情報に基づいて、各ユーザに対し同じ組に属する他のユーザのアクセス情報を通知する。
【0010】
これにより、近くに居る友人・知人や共通の意識を持っている人などのように相互にマッチング条件(要求条件)を満たす人物の存在が、その人物へのアクセス情報を用いて相互に報知され得る。ユーザは、相手側へのアクセス情報を入手できるので、直ちに連絡を取り合うことができる。
【0011】
このユビキタスマッチング方法において、登録されたマッチング条件は、ユーザのリストにより表現され、相手方のユーザの登録したユーザのリストに相互に掲載されているユーザは、マッチング条件を満たすユーザ同士であると判定される。これにより、ユーザは、予め登録しておいた友人や知人が近くに居る場合、相互にその存在を認識することができる。
【0012】
さらに、このユビキタスマッチング方法において、登録されたマッチング条件は、属性項目と属性データにより表現され、登録されている属性項目及び属性データが一致しているユーザは、マッチング条件を満たすユーザ同士であると判定される。これにより、ユーザは、登録した属性項目と属性データが一致しているならば、以前からの友人や知人以外の人物の存在を認識することができる。
【0013】
さらに、ユビキタスマッチング方法において、登録されているユーザは、ユーザの組の要素として検出されるかどうかを自分の携帯端末から指定できる。これにより、ユーザは、自分の存在を他のユーザに知らせるかどうかを自分で制御することができる。
【0014】
さらに、このユビキタスマッチング方法において、ユーザの組の検出は、ユーザの携帯端末からの要求によって始動される。これにより、近くに居る人物の報知動作は、あるユーザが要求を発行した特定の時間と場所で実行される。これにより、報知動作が常時行われる場合に比べて、システム側の処理量が軽減されると共に、各ユーザへの通知による介入の頻度が制限される。
【0015】
更に、本発明は、上記のユビキタスマッチング方法を実現するユビキタスマッチングシステムに関する。
【0016】
請求項7に係る発明は、通信システムを介して通信可能な端末と、
端末から発信される信号を狭いゾーンに対応した低感度で検出することにより、端末の位置情報を取得する端末位置情報取得システムと、
端末位置情報取得システムから得られる端末の位置情報に基づいて、同一ゾーンに在圏する端末のユーザ同士に互いの存在を報知するサービス提供サーバと、を含む、
ユビキタスマッチングシステムである。
【0017】
端末位置情報取得システムの検出感度を低くすることにより、端末の位置情報の検出精度が高まるので、近くに存在する端末、即ち、近くに居る人物の存在を相互に報知することが可能である。
【0018】
更に、このユビキタスマッチングシステムにおいて、サービス提供サーバは、端末からユーザ特定情報及びマッチング条件を受信し、データ記憶部に登録するユーザ登録部と、
端末位置情報取得システムから端末の位置情報を受信し、データ記憶部に登録されているユーザ特定情報及びマッチング条件に関連付けて位置情報をデータ記憶部に保存する位置情報収集部と、
データ記憶部に保存されているユーザの位置情報及びマッチング条件から、同一ゾーンに在圏し、かつ、共通のマッチング条件を満たすユーザの組を検出するマッチング部と、
検出された各組のユーザのユーザ特定情報に基づいて、各ユーザに対し同じ組に属する他のユーザのアクセス情報を通知するアクセス情報通知部と、
を具備する。
【0019】
これにより、ユビキタスマッチングシステムは、近くに居る友人・知人や共通の意識を持っている人などのように相互にマッチング条件(要求条件)を満たす人物の存在を、その人物へのアクセス情報を用いて相互に報知することが可能になる。ユーザは、相手側へのアクセス情報を入手できるので、直ちに連絡を取り合うことができる。
【0020】
次に、ユビキタスマッチングシステムの端末位置情報取得システムは、端末同士の通信に利用される通信システムのタイプに応じて構成される。
【0021】
請求項9に係る発明は、携帯電話のような移動通信システムと、低感度基地局を用いた端末位置情報取得システムが組み合わされ、端末位置情報取得システムは、位置情報の取得のため移動通信システムを利用する、ユビキタスマッチングシステムである。このユビキタスマッチングシステムにおいて、上記通信システムは、カバーエリア内の端末からの位置登録要求信号を受信し上記端末と無線通信する基地局、及び、移動通信に必要な情報を管理し上記基地局を制御する制御局を備えた移動通信システムであり、
上記端末位置情報取得システムは、
上記移動通信システムと、
上記基地局のカバーエリア内で既知の位置情報と関連付けられた場所に設置され、端末から送出された位置登録要求信号を上記基地局よりも低い感度で受信し、位置登録要求信号を送出した端末の識別情報を上記制御局へ通知する低感度基地局と、
を有し、
上記制御局は、位置登録要求信号を送出した端末の識別情報と、該端末の識別情報を該制御局へ通知した低感度基地局の識別情報と、を上記サービス提供サーバへ送信し、
上記サービス提供サーバは、該低感度基地局の識別情報に関連付けられた位置情報を、位置登録要求信号を送出した該端末の識別情報に対応したユーザの位置情報として使用する。
【0022】
請求項10に係る発明は、携帯電話のような移動通信システムと、低感度基地局を用いた端末位置情報取得システムが組み合わされ、端末位置情報取得システムが移動通信システムとは別個に設置される、ユビキタスマッチングシステムである。このユビキタスマッチングシステムにおいて、上記端末位置情報取得システムは、既知の位置情報と関連付けられた場所に設置され、端末から送出された端末識別番号を受信し、受信した端末識別番号を上記サービス提供サーバへ送信する低感度基地局を有し、
上記サービス提供サーバは、低感度基地局から受信した端末識別番号に対応した端末のユーザの位置情報として、該端末識別番号を該サービス提供サーバへ送信した低感度基地局の識別情報に関連付けられた位置情報を使用する。
【0023】
請求項11に係る発明は、通信システムが無線LANシステムにより構成され、端末位置情報取得システムがこの無線LANシステムを利用する、ユビキタスマッチングシステムである。このユビキタスマッチングシステムにおいて、端末は無線LANシステムを介して通信可能であり、
上記端末位置情報取得システムは、
カバーエリア内の無線LAN端末と無線リンクを確立し、無線リンクを確立した無線LAN端末をネットワークに接続する無線LAN基地局と、
上記無線LAN基地局に接続され、上記無線LAN基地局に接続されている無線LAN端末のユーザが正当なユーザであるかどうかを確認する認証サーバと、
正当なユーザであることが確認された認証済みユーザの無線LAN端末の端末アドレス及び上記無線LAN基地局の無線LAN基地局アドレスを上記無線LAN基地局から取得し、上記認証済みユーザの認証データを上記認証サーバから取得する管理サーバと、
を有し、
上記管理サーバは、上記無線LAN基地局アドレス及び上記認証データを上記サービス提供サーバへ送信するように構成され、
上記サービス提供サーバは、上記無線LAN基地局アドレスに関連付けられた位置情報を、上記認証データに対応したユーザの位置情報として使用する。
【0024】
請求項12に係る発明は、携帯電話のような移動通信システムと、ID送信機及びID受信機を用いた端末位置情報取得システムが組み合わされ、端末位置情報取得システムが移動通信システムとは別個に設置される、ユビキタスマッチングシステムである。このユビキタスマッチングシステムにおいて、端末位置情報取得システムは、
ユーザの端末と共に携帯され、端末を所有するユーザのユーザ情報を送信するID送信機と、
既知の位置情報に関連付けられた場所に設置され、カバーエリア内に存在するユーザの端末のID送信機から送信されたユーザ情報を受信するID受信機と、を有し、
上記ID受信機は、受信したユーザ情報及び該ID受信機の識別情報を上記サービス提供サーバへ送信するように構成され、
上記サービス提供サーバは、上記ID受信機の識別情報に関連付けられた既知の位置情報を、上記ユーザ情報に対応したユーザの位置情報として使用する。
【0025】
請求項13に係る発明は、通信システムがPHSのような移動通信システムにより構成され、端末位置情報取得システムがこの移動通信システムを利用する、ユビキタスマッチングシステムである。このユビキタスマッチングシステムにおいて、上記通信システムは、カバーエリア内の端末からの位置登録要求信号を受信し上記端末と無線通信する基地局、及び、移動通信に必要な情報を管理し上記基地局を制御する制御局を備えた移動通信システムにより構成され、
上記端末位置情報取得システムは上記移動通信システムを含み、
上記制御局は、
上記基地局の識別情報と上記基地局の位置情報とを関連付ける位置情報管理部と、
位置登録要求信号を送出した端末の識別情報を通知した基地局に関連付けられた位置情報を上記位置情報管理部から取得し、上記取得した位置情報を当該端末の位置情報として端末の識別情報に関連付ける位置情報取得部と、
位置登録要求信号を送出した端末の識別情報を移動通信システムのユーザ管理情報と関連付けることにより、端末の所有者を識別するユーザ識別部と、
を含み、
上記制御局は、該端末の位置情報と該端末の識別された所有者に対応するユーザ情報を上記サービス提供サーバへ送信するように構成され、
上記サービス提供サーバは、該端末の位置情報を、上記ユーザ情報に対応したユーザの位置情報として使用する。
【0026】
更に、本発明は、上記のユビキタスマッチングシステムに使用されるサービス提供サーバに関する。
【0027】
請求項14に係る発明は、通信システムを介して通信可能な端末からユーザ特定情報及びマッチング条件を受信し、データ記憶部に登録するユーザ登録部と、
ゾーン内の端末から発信される信号を受信する端末位置情報取得システムから端末の位置情報を受信し、データ記憶部に登録されているユーザ特定情報及びマッチング条件に関連付けて位置情報をデータ記憶部に保存する位置情報収集部と、
データ記憶部に保存されているユーザの位置情報及びマッチング条件から、同一ゾーンに在圏し、かつ、共通のマッチング条件を満たすユーザの組を検出するマッチング部と、
検出された各組のユーザのユーザ特定情報に基づいて、各ユーザに対し同じ組に属する他のユーザのアクセス情報を通知するアクセス情報通知部と、
を有し、
同一ゾーンに在圏する端末のユーザ同士に互いの存在を報知するサービス提供サーバである。
【0028】
更に、本発明は、同一ゾーンに在圏する端末のユーザ同士に互いの存在を報知する機能をコンピュータに実現させるためのプログラムに関する。
【0029】
請求項15に係る発明は、通信システムを介して通信可能な端末からユーザ特定情報及びマッチング条件を受信し、データ記憶部に登録するユーザ登録機能と、
ゾーン内の端末から発信される信号を受信する端末位置情報取得システムから端末の位置情報を受信し、データ記憶部に登録されているユーザ特定情報及びマッチング条件に関連付けて位置情報をデータ記憶部に保存する位置情報収集機能と、
データ記憶部に保存されているユーザの位置情報及びマッチング条件から、同一ゾーンに在圏し、かつ、共通のマッチング条件を満たすユーザの組を検出するマッチング機能と、
検出された各組のユーザのユーザ特定情報に基づいて、各ユーザに対し同じ組に属する他のユーザのアクセス情報を通知するアクセス情報通知機能と、
をコンピュータに実現させるためのプログラムである。
【0030】
請求項16に係る発明は、同一ゾーンに在圏する端末のユーザ同士に互いの存在を報知する機能をコンピュータに実現させるためのプログラムを記録した記録媒体である。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の種々の実施例を詳細に説明する。全ての図面を通じで、同一若しくは同等の構成要素又は機能には、同じ参照番号が付けられている。
【0032】
図1は、本発明の第1実施例によるユビキタスマッチングシステムの構成図である。このユビキタスマッチングシステムは、通信システム5を介して通信可能な少なくとも2台以上の端末1,2・・・と、端末から発信される信号を狭いゾーンに対応した低感度で検出することにより、端末の位置情報を取得する端末位置情報取得システム6と、端末位置情報取得システム6から得られる端末の位置情報に基づいて、同一ゾーンに在圏する端末のユーザ同士に互いの存在を報知するサービス提供サーバ4と、を含む。以下の実施例では、端末は、端末1と端末2の2台であるとして説明しているが、端末の台数は2台に限定されることはなく、本発明は、3台以上の端末、即ち、3人以上のユーザに対しても互いの存在を報知することができる。
【0033】
端末位置情報取得システム6は、通信可能に接続された端末1及び2から発信される信号を狭いゾーンに対応した低感度で検出することにより端末の位置情報を取得し、サービス提供サーバ4は、取得された端末の位置情報に基づいて、同一ゾーンに在圏する端末同士に互いの存在を報知する。端末位置情報取得システムの検出感度を低くすることにより、端末の位置情報の検出精度が高まるので、近くに存在する端末、即ち、近くに居る人物の存在を相互に報知することが可能である。
【0034】
図2は、本発明の第1実施例による同一ゾーンに在圏する端末のユーザ同士に互いの存在を報知するユビキタスマッチングシステムの動作フローチャートである。サービス提供サーバは、ユーザのユーザ特定情報及びマッチング条件を登録する(ステップ1)。端末位置情報取得システム6は、登録されているユーザの端末から発信される信号を狭いゾーンに対応した低感度で検出することにより、ユーザが在圏するゾーンを表す位置情報を取得する(ステップ2)。サービス提供サーバ4は、登録されているユーザのユーザ特定情報及びマッチング条件に関連付けて、取得された位置情報を保存し(ステップ3)、保存されているユーザの位置情報及びマッチング条件から、同一ゾーンに在圏し、かつ、共通のマッチング条件を満たすユーザの組を検出し(ステップ4)、検出された各組のユーザのユーザ特定情報に基づいて、各ユーザに対し同じ組に属する他のユーザのアクセス情報を通知する(ステップ5)。
【0035】
サービス提供サーバ4は、より詳細には、図1に示されるように、端末1及び2からユーザ特定情報及びマッチング条件を受信し、データ記憶部43に登録するユーザ登録部42と、端末位置情報取得システム6から端末の位置情報を受信し、データ記憶部43に登録されているユーザ特定情報及びマッチング条件に関連付けて位置情報をデータ記憶部43に保存する位置情報収集部41と、を有する。更に、サービス提供サーバ4は、データ記憶部に保存されているユーザの位置情報及びマッチング条件から、同一ゾーンに在圏し、かつ、共通のマッチング条件を満たすユーザの組を検出するマッチング部44と、検出された各組のユーザのユーザ特定情報に基づいて、各ユーザに対し同じ組に属する他のユーザのアクセス情報を通知するアクセス情報通知部45と、を具備する。
【0036】
これにより、ユビキタスマッチングシステムは、近くに居る友人・知人や共通の意識を持っている人などのように相互にマッチング条件(要求条件)を満たす人物の存在を、その人物へのアクセス情報を用いて相互に報知することが可能になる。ユーザは、相手側へのアクセス情報を入手できるので、直ちに連絡を取り合うことができる。
【0037】
図3は、端末1及び2からサービス提供サーバ4のユーザ登録部42へ通知され、ユーザ登録部42によってデータ記憶部43に格納されるユーザ特定情報の一例の説明図である。ユーザ特定情報は、ユーザを識別するためのユーザ名(ユーザIDとパスワードのペアでもよい)と、ユーザへの連絡先を表す端末アドレスと、ユーザの端末の端末識別情報と、マッチング条件を指定する属性情報へのポインタ(属性情報自体でもよい)と、知人や友人を指定するアドレス帳へのポインタ(アドレス帳自体でもよい)とを含む。ユーザ特定情報には、更に、端末位置情報取得システム6によって取得され、位置情報取得部41によって、他の登録データと関連付けられた位置情報が含まれる。更に、オプションとして、ユーザが自分の存在を他のユーザへ通知されることを許諾するかどうかを設定するための通知許諾フラグがユーザ特定情報に設けられる。
【0038】
このユビキタスマッチングシステムにおいて、データ記憶部43に登録されたマッチング条件は、ユーザが登録したユーザのリスト、即ち、ユーザ名及びユーザ連絡先のリストによって表現される。図4は、このようなリスト表現のマッチング条件を実現するアドレス帳によるマッチング条件の一例の説明図である。アドレス帳は、ユーザ名とそのユーザのユーザ特定情報へのポインタにより構成される。この例では、あるユーザのアドレス帳に掲載される別のユーザは、別のユーザ自体がユビキタスマッチングシステムに登録しているユーザである。ユーザがアドレス帳を登録する際に、アドレス帳に掲載されている別のユーザが登録済みであるかどうかをチェックすることにより、アドレス帳の整合性が保証される。相手方のユーザの登録したユーザのリスト(アドレス帳)に相互に掲載されているユーザは、マッチング条件を満たすユーザ同士であると判定される。これにより、ユーザは、予め登録しておいた友人や知人が近くに居る場合、相互にその存在を認識することができる。
【0039】
尚、アドレス帳をユーザ名とユーザ連絡先(=端末アドレス)のペアによって構成することにより、任意の友人や知人(即ち、ユビキタスマッチングシステムに登録していない人物)の存在がユーザに通知されるように構成することも可能である。
【0040】
さらに、このユビキタスマッチングシステムにおいて、登録されたマッチング条件は、属性項目と属性データにより構成された属性情報により表現される。図5は、属性情報によるマッチング条件の一例の説明図である。登録されている属性項目及び属性データが一致しているユーザは、マッチング条件を満たすユーザ同士であると判定される。これにより、ユーザは、登録した属性項目と属性データが一致しているならば、以前からの友人や知人以外の人物の存在を認識することができる。
【0041】
本発明の第1実施例のユビキタスマッチングシステムでは、登録されているユーザは、自分がユーザの組の要素として検出されるかどうかを自分の携帯端末から指定できる。これにより、ユーザは、自分の存在を他のユーザに報知するかどうかを自分で制御することができる。自分の存在を他のユーザに報知しない状態に設定されている場合には、好ましくは、他のユーザの存在がこのユーザに一方的に報知されないようにする。
【0042】
さらに、このユビキタスマッチングシステムにおいて、ユーザの組の検出は、ユーザの携帯端末からの要求によって始動される。これにより、近くに居る人物の報知動作は、あるユーザが要求を発行した特定の時間と場所で実行される。これにより、報知動作が常時行われる場合に比べて、システム側の処理量が軽減されると共に、各ユーザへの通知によってユーザが必要以上に煩わしく感じることを防ぐ。
【0043】
ユビキタスマッチングシステムの端末位置情報取得システム6は、端末同士の通信に利用される通信システムのタイプに応じて種々の形態で実現される。図6は、本発明の第2実施例によるユビキタスマッチングシステムの構成図である。本実施例では、端末位置情報取得システム6は、移動通信システム60と低感度基地局64とにより構成される。サービス提供サーバ4と、端末1及び側端末2は、移動通信システム60を利用して通信可能に接続されている。例えば、端末1及び端末2は携帯電話機である。
【0044】
移動通信システム60は、カバーエリア63内の端末1及び端末2からの位置登録要求信号を受信し上記端末1及び端末2と無線通信する基地局61、並びに、移動通信に必要な情報を管理し上記基地局61を制御する制御局62を備えている。
【0045】
低感度基地局64は、上記基地局61のカバーエリア63内で既知の位置情報と関連付けられた場所に設置され、端末1及び端末2から送出された位置登録要求信号を上記基地局61よりも低い感度で受信し、位置登録要求信号を送出した端末1及び端末2の識別情報(電話番号、メールアドレス、端末MACアドレス等)を上記制御局62へ通知する。本発明の実施例の説明中、端末の識別情報、或いは、端末識別情報は、電話番号、メールアドレス、端末MACアドレス等を含む。低感度基地局64は、低感度の受信専用の基地局であり、検出範囲を狭めることにより、すなわち、検出エリアをスポット的にすることにより、位置検出精度を等価的に向上させる。本実施例における制御局62は、この低感度基地局64で端末1及び端末2からの位置登録要求信号を検出することによって、通常の通話サービスで用いられる位置管理情報とは独立に、検出範囲の狭い位置管理を行う。
【0046】
制御局62は、位置登録要求信号を送出した端末の識別情報と、この端末の識別情報を制御局62へ通知した低感度基地局64の識別情報と、を上記サービス提供サーバ4へ送信する。サービス提供サーバ4は、低感度基地局の識別情報に関連付けられた位置情報を、位置登録要求信号を送出した端末の識別情報に対応したユーザの位置情報として使用する。
【0047】
本実施例は、受信専用の低感度基地局64を設置することによって、位置検出範囲を狭め、結果として位置検出精度を高精度化する。さらに、低感度基地局64は、受信機能に限定できるので既存の携帯電話基地局61や他の無線システムへの干渉の問題がなく、かつ、低コスト化可能であるため、既存の基地局や設備を活用してシステムを構築することができる。また、携帯電話システムのような移動通信システムを利用することによって、例えば、電話番号等からユーザ識別を行うことができる。
【0048】
また、低感度基地局64の識別情報には低感度基地局の位置(情報)がリンクされているので、低感度基地局の識別情報から端末の位置情報が取得できる。これにより、本実施例の端末位置情報取得システムは、特に、携帯電話システムのような既設の移動通信システムに低コストで導入することが可能になる。
【0049】
上記低感度基地局64は、在圏するカバーエリアが変化したときに端末1、2から送信される位置登録要求信号、及び/又は、端末から定期的に送信される位置登録要求信号を受信する。ユーザ端末2が位置登録要求信号を定期的に送信することにより、特に、端末が基地局61のカバーエリア63内の複数の低感度基地局カバーエリア7を移動する場合でも、ユーザ端末位置を検出できるようになる。
【0050】
或いは、端末1及び端末2は、ユーザの操作に応じて位置登録要求信号を送信するように構成してもよい。この場合、端末1及び端末2は、定期的に位置登録要求信号を送信するモードと、ユーザの操作に応じて位置登録要求信号を送信するモードと、を具備することが好適である。
【0051】
図7は、本発明の第2実施例における低感度基地局64の概略図である。低感度基地局64は、端末1及び端末2からの位置登録要求信号を受信する感度を変更できるように構成されている。これにより、端末位置情報取得システムは、検出範囲(検出精度)の変更が可能になる。また、低感度基地局64は、受信感度を変更できるようにするため、アンテナ利得を変更できる受信アンテナ641を具備する。低感度基地局64は、受信感度を変更できるようにするため、受信アンテナ641を交換することによりアンテナ利得を変更できるように構成してもよい。さらに、低感度基地局64は、受信感度を変更できる受信機642を具備する。低感度基地局64は、信号復調部643と多重化装置644をさらに具備し、低感度基地局64の中でユーザ端末2からの無線信号を復調し、複数のユーザ端末から送信される位置登録要求信号の中に含まれる端末識別情報等の必要な情報を多重化して制御局62に送信する。
【0052】
図8は、本発明の第2実施例において端末位置情報取得システム6で行われる端末位置検出方法のフローチャートである。本実施例の端末位置検出方法は、カバーエリア63内の端末1及び端末2からの位置登録要求信号を受信し上記端末1及び端末2と無線通信する基地局61、及び、移動通信に必要な情報を管理し上記基地局61を制御する制御局62を備えた移動通信システム60において、端末1及び端末2の位置を検出する。
【0053】
本実施例の端末位置検出方法によれば、上記基地局61のカバーエリア63内で既知の位置情報と関連付けられた場所に設置され、上記基地局61よりも低い感度で位置登録要求信号を受信する上記低感度基地局64が端末1及び端末2から送出された位置登録要求信号を受信する(ステップ21)。
【0054】
ユーザ端末2は、在圏するカバーエリアが変化したとき、定期的、或いは、ユーザの操作に応じて位置登録要求信号を送信する。
【0055】
低感度基地局64は、位置登録要求信号を送出した端末の識別情報を、低感度基地局の識別情報と共に制御局62へ通知する(ステップ22)。
【0056】
制御局62から端末の識別情報及び低感度基地局の識別情報を受信したサービス提供サーバ4は、低感度基地局64の識別情報に関連した既知の位置情報を、当該端末の位置情報として取得する(ステップ23)。
【0057】
さらに、サービス提供サーバ4は、位置登録要求信号を送出した端末の識別情報をユーザ特定情報と関連付けることにより、端末のユーザを識別、同定する(ステップ24)。
【0058】
サービス提供事業者と移動通信インフラ提供業者が同一である場合には、制御局62側で端末の位置情報を取得し、ユーザ端末の所有者を識別するように構成することも可能である。サービス提供事業者と移動通信インフラ提供業者が同一ではない場合には、サービス提供サーバ4では、端末の所有者を識別するのではなく、単に、ユーザ端末の識別、同定のみを行うことがある。
【0059】
本発明の第2実施例において、基地局61のカバーエリア63には、例えば、イベント会場、商店街、駅構内などが含まれるが、これらの例に限定されるものではない。
【0060】
移動通信システム60の一例は、現在の携帯電話システムである。移動通信システム60として、携帯電話システムを採用した場合、端末1及び端末2は、上述の如く携帯電話機である。端末1及び端末2は、基地局61からの報知情報等に応答して、適宜位置登録要求信号を発信し、自端末の位置を制御局62へ登録している。携帯電話システムのような移動通信システム60では、使用可能な端末が、その端末の保有者(すなわち、ユーザ)の情報と共に登録されている。よって、ユビキタスマッチングシステムのメンバーの端末として、移動通信システム60で利用可能な端末を指定することによって、自動的にユーザ認証がなされる、という利点が得られる。
【0061】
携帯電話システムにおける位置登録処理については、例えば、文献:立川監修、”W−CDMA移動通信方式”、丸善、2001年、pp.250−253と、文献:服部編著、”ワイヤレス・ブロードバンド教科書”、IDGジャパン、2002年、pp.32−35に記載されている。
【0062】
以下では、端末位置情報取得システム6の様々な構成に対応した本発明のユビキタスマッチングシステムの種々の実施例を説明する。以下の種々の実施例において、ユビキタスマッチングシステムの端末位置情報取得システムを除く部分の構成、機能は、上述の本発明の第2実施例によるユビキタスマッチングシステムの部分と基本的に同じであるため、繰り返して説明をしない。以下の記述では、主として、各実施例の端末位置情報取得システムについて説明する。
【0063】
図9は、本発明の第3実施例によるユビキタスマッチングシステムの構成図である。本実施例では、通信システムは、無線LANシステム70により構成され、端末位置情報取得システム6はこの無線LANシステム70を利用する。このユビキタスマッチングシステムにおいて、端末1及び端末2は無線LANシステム70を介して通信可能である。サービス提供サーバ4と端末1及び端末2は、無線LANシステム70(若しくは別の移動通信システム)を介して通信可能に接続される。
【0064】
本実施例において端末位置情報取得システム6を構成する無線LANシステム70は、カバーエリア72内の無線LAN端末1及び2と無線リンクを確立し、無線リンクを確立した無線LAN端末1及び2をネットワークに接続する一つ以上の無線LAN基地局71を有する。無線LANシステム71の事業者の局舎内、例えば、データセンター等には認証サーバ73が設置される。認証サーバ73は、多数の無線LAN基地局71に接続され、無線LAN基地局71から送信される認証データを認証する(無線LAN基地局71に接続されている無線LAN端末1及び2のユーザが正当なユーザであるかどうかを確認する)。無線LAN基地局72は、例えば、レストラン街、商店街、イベント会場、駅構内などに設置されている。無線LAN端末1及び2は、これらの場所を訪れる個人(ユーザ)が携帯している。無線LANシステム70が接続されるネットワークには、インターネット、イントラネットなどが含まれる。
【0065】
端末位置情報取得システム6は、無線LAN基地局71に接続され、無線LAN基地局71に接続されている無線LAN端末のユーザが正当なユーザであるかどうかを確認する認証サーバ73と、正当なユーザであることが確認された認証済みユーザの無線LAN端末1及び2の端末識別情報及び上記認証済みユーザの認証データを上記無線LANシステム70から取得する管理サーバ74と、を含む。無線LAN基地局72及び管理サーバ74は、サービス提供サーバ4にネットワーク経由で接続される。
【0066】
管理サーバ74は、上記無線LAN基地局アドレス及び上記認証データを上記サービス提供サーバ4へ送信する。或いは、管理サーバ74は、上記認証済みユーザの無線LAN端末1及び2が接続されている無線LAN基地局71の位置から位置情報を生成し、上記認証済みユーザに関連した位置情報及び認証データを上記サービス提供サーバ4へ送信するように構成することも可能である。上記サービス提供サーバ4は、上記無線LAN基地局アドレスに関連付けられた位置情報を、上記認証データに対応したユーザの位置情報として使用する。
【0067】
サービス提供サーバ4は、上記認証済みユーザの連絡先として、無線LAN端末と、無線LAN端末とは別個の携帯電話機との間で選択できるように構成することも可能である。
【0068】
管理サーバ74は、位置情報を管理する部分と、個人情報を管理する部分とにより構成することができる。位置情報管理部では、無線LAN基地局71からの識別情報、例えば、無線LAN基地局71のアドレス情報によって、無線LAN基地局71に接続している無線LAN端末の現在位置、すなわち、ユーザの現在位置を特定することができる。ユーザの現在位置情報は、無線LAN基地局の設置場所の経度・緯度と関連付ける方式(A方式)と、無線LAN基地局の識別番号と関連付ける方式(B方式)と、が考えられる。
【0069】
A方式の場合、サービス提供サーバ4において、ユーザの位置情報は、経度・緯度による位置情報と関連付けられ、所定の距離の範囲内の位置情報に存在するユーザ同士がマッチングする。
【0070】
B方式の場合、サービス提供サーバ4では、情報受信側から指定された特定の場所を無線LAN基地局の識別番号と関連付け、特定の場所に対応する識別番号を有する無線LAN基地局のカバーエリア内に在圏するユーザ同士がマッチングする。
【0071】
図10は、本発明の第4実施例によるユビキタスマッチングシステムの構成図である。本実施例では、端末位置情報取得システム6は、ID送信機とID受信機とにより構成される。端末1及び端末2は、移動通信システム60を介してサービス提供サーバ4に接続される。端末1にはID送信機83が設けられ、ID送信機83は端末1と共にユーザによって携帯される。同様に、端末2にはID送信機84が設けられ、ID送信機84は端末2と共にユーザによって携帯される。好ましくは、ID送信機83及びID送信機84は、夫々、端末1及び端末2に取り付けられるが、ユーザが端末とは別個にID送信機を携行するような形態でも構わない。ID送信機83及びID送信機84は、携帯電話機が送信する信号とは別に、携帯電話機の所有者、即ち、本実施例の場合、ユーザの個別のIDのようなユーザIDを送信する。ID受信機81は、店舗、ビル、駅構内、商店街、街頭など色々な場所に設置され、ID送信機83及びID送信機84が送信するユーザIDを受信する。ID受信機81の設置場所は既知であるため、ID受信機81は、ID受信機81のカバーエリア82内に在圏するID送信機83及びID送信機84から送信されたユーザ情報と、ID受信機81の既知の位置情報(又は、ID受信機のID番号)をサービス提供サーバ4へ送信する。これにより、サービス提供サーバ4は、端末1及び端末2の現在位置を把握することができる。尚、ユーザIDと、端末の加入者番号或いはメールアドレスは、サービス提供サーバ4側でメンバー登録の際に関連付けられている。
【0072】
ID送信機は、非接触式のタグ、例えば、無線タグ、すなわち、RFID(Radio Frequency IDentification)タグにより実現することができる。また、ID受信機81は、RFIDタグのリーダにより実現することが可能である。RFIDは、情報を内部の回路に記憶し、外部のリーダとの間で非接触に無線交信して認識を行う技術である。RFIDの方式として、電磁誘導方式、電磁結合方式、或いは、マイクロ波方式などが知られている。非接触式タグの他の例には、無線送信部(赤外線デバイスなど)が含まれる。
【0073】
RFIDタグには、能動型と受動型の二つのタイプがある。電池を内蔵する能動型のRFIDタグと、電池は持たずに電磁誘導を利用する受動型のRFIDは、電池の有無によって通信距離が異なる。
【0074】
ID受信機はID送信機に対応する。ID送信機83としてRFIDタグが利用される場合、ID受信機はタグリーダ/ライタであり、ID送信機として赤外線送信機が使用される場合には、ID受信機は赤外線受信機である。
【0075】
図11は、本発明の第5実施例による位置情報に基づく情報提供システムの構成図である。本実施例では、端末位置情報取得システム6は、移動通信システム60自体によって実現される。より具体的には、端末位置情報取得システム6は、カバーエリア63内の端末2からの位置登録要求信号を受信し上記端末1及び端末2と無線通信する基地局61、及び、移動通信に必要な情報を管理し上記基地局61を制御する制御局62を備えた移動通信システム60により構成される。この場合、端末1及び端末2は、例えば、PHS端末である。端末1及び端末2の位置情報は、PHS方式移動通信システム60において、当該端末が在圏している基地局61の設置されている場所の位置情報と対応付けられる。
【0076】
図12は、本発明の第5実施例における制御局の一例の構成図である。制御局62は、基地局61の識別情報と基地局61の位置情報とを関連付ける位置情報管理部621と、位置登録要求信号を送出した端末の識別情報を通知した基地局61に関連付けられた位置情報を位置情報管理部621から取得し、取得した位置情報を当該端末の位置情報として端末の識別情報に関連付ける位置情報取得部622と、を有する。更に、制御局62は、位置登録要求信号を送出した端末の識別情報を移動通信システム60のユーザ管理情報と関連付けることにより、端末の所有者を識別するユーザ識別部623を含む。制御局62は、端末の位置情報と端末の識別された所有者に対応するユーザ情報をサービス提供サーバ4へ送信する。サービス提供サーバ4は、端末の位置情報を、ユーザ情報に対応したユーザの位置情報として使用する。
【0077】
図13は、本発明の第6実施例によるユビキタスマッチングシステムの構成図である。本実施例では、端末位置情報取得システム6は、端末1に設けられたGPS方式測位部91及び端末2に設けられたGPS方式測位部92により構成される。GPS方式の測位法については公知であるため、これ以上の説明を加えない。端末1及び端末2は、GPS方式測位部91及び92によって取得された位置情報と、端末の識別情報を、サービス提供サーバ4の位置情報収集部41へ送信する。
【0078】
以上の通り、本発明の種々の実施例では、ユーザは、低感度基地局を用いた携帯電話機、無線LAN端末、ID送信機+ID受信機と組み合わせた携帯電話機、PHS端末、或いは、GPS付き携帯電話機などの位置検出機能と通信機能を兼ね備えた端末を利用する。サービス提供サーバは、ユーザに対し、そのユーザが在圏するゾーンと同じゾーンに在圏する別のユーザの存在を相互に報知することができる。
【0079】
本発明のユビキタスマッチングシステムのコンセプトは、ユーザの近くに来た友人・知人をそのユーザに報せることである。その際、ユーザと相手側の両方の了解が必要である。さらに、ユビキタスマッチングシステムは、ユーザが、友人・知人や、友人・知人以外でもユーザの要求にマッチした他のユーザと、その場で接触する(会う、連絡を取り合うなど)機会をユーザ及び相手側に提供する。さらに、ユーザ相互に相手の居場所やアクセス情報を交換することになるので、信頼性や安全性を確保するために、好ましくは、会員向けサービスとして実現される。
【0080】
マッチング条件としては、第一に、サービスを享受するユーザ(即ち、メンバーの)友人や知人のようなメンバーの(携帯電話機、メールソフト上の)アドレス帳に掲載されている別のメンバーが近くに居ること、並びに、それらのメンバーがアクセス情報を交換する対象となっていることを了解することが想定されている。第二に、メンバーの探しているメンバーの属性情報と、相手側の属性情報とが一致し、かつ、それらのメンバーが了解することがマッチング条件として考えられる。例えば、相手側側のメンバーとして、交際相手、趣味仲間、コミュニティメンバー、取得したい物品の所有者が考えられる。
【0081】
次に、本発明の第7実施例によるユビキタスマッチングシステムについて説明する。この第7実施例によるユビキタスマッチングシステムの構成は、例えば、図6に示した低感度基地局を利用した本発明の第2実施例によるユビキタスマッチングシステムと同様の構成である。
【0082】
本実施例では、端末位置情報取得システム6は、端末から発信される加入者番号を起点情報として、端末の位置を検出する。加入者番号は、端末から送信される位置登録要求信号に含まれる。位置登録要求信号は、図6を参照して本発明の第2実施例に関して既に説明したので、これ以上の説明は加えられない。
【0083】
加入者番号とは、ユーザが網へ加入契約するときに、携帯端末に対して通信事業者から付与される番号であり、通信事業者によって決められるものである。この加入者番号を用いることにより、サービス提供サーバ等は、携帯端末の所有者へ情報を送信することが可能である。
【0084】
本実施例では、通信事業者がユビキタスマッチングサービスを提供する状況を予定している。通信事業者は、端末位置(即ち、ユーザの位置情報)と、ユーザへ送信するための番号(加入者番号、メールアドレス等)と、ユーザの属性情報を保持・管理し、通信、位置検出、及び、マッチングのサービスを一元的に提供する。低感度基地局も通信事業者が設置する。
【0085】
図14は、本発明の第7実施例によるユビキタスマッチングシステムの動作シーケンス説明図である。
【0086】
サービス提供サーバには、サービス会員の通信端末への送信のための送信アドレスが事前に登録されている。サービス提供サーバは、端末(ユーザ)の位置管理、アドレス帳データ及び属性情報・要求条件データを管理する。
【0087】
ステップ31:端末からサービス提供サーバにアドレス帳データ及び属性情報のようなマッチング条件が送信される。サービス提供サーバは、ユーザのアドレス帳データ及び属性情報・要求条件データを管理する。
【0088】
ステップ32:端末から低感度基地局へ加入者番号信号を含む位置登録要求信号が送信される。
【0089】
ステップ33:低感度基地局から制御局へ低感度基地局ID及び加入者番号が送信される。
【0090】
ステップ34:制御局からサービス提供サーバへ低感度基地局ID及び加入者番号が通知される。
【0091】
サービス提供サーバは、端末(ユーザ)の位置を管理し、また、加入者番号も管理する。更に、サービス提供サーバは、端末(ユーザ)位置と、アドレス帳データ、属性情報・要求条件の照合・マッチングを行う。
【0092】
ステップ35:サービス提供サーバから制御局へマッチング通知の送信要求がなされる。
【0093】
ステップ36:制御局から基地局へマッチング通知の送信要求が行われる。
【0094】
ステップ37:基地局から端末へマッチング通知が送信される。マッチング通知は、例えば、マッチした相手の条件、人数等を含む。必要に応じて、マッチングした相手の属性情報も併せて送信され、次のステップ38で、許諾可否の判断の参考にされる場合もある。
【0095】
ステップ38:端末から基地局へ、端末のユーザ自身の存在を相手側に報せてもよいかどうかの許諾可否情報が送信される。
【0096】
ステップ39:許諾可否情報は基地局から制御局へ送信される。
【0097】
ステップ40:許諾可否情報は制御局からサービス提供サーバへ送信される。
【0098】
サービス提供サーバは、マッチした人からの許諾可否情報を収集し、自分の存在を相手に報せても構わない旨を返答したユーザを、最終的に相互の存在を報せるユーザのグループとして選択する。
【0099】
ステップ41:サービス提供サーバは、最終的に選択されたユーザのグループの各メンバーに対して相互に相手の電話番号、メールアドレス等のアクセス情報を準備し、制御局及び基地局を介して、各メンバーの端末へ送信する(ステップ42、ステップ43)。
【0100】
尚、一実施例において、制御局は、基地局及び低感度基地局に接続されたGMSC MSC/VLR BSCと、ユーザ管理サーバに接続されたHLRにより構成される。GMSC MSC/VLR BSCは、例えば、上述の文献に記載されているようなIMT−2000コアネットワークにおいて規定されている。ここで、GMSCは電話網、ISDNおよび他の移動通信網と相互接続するための関門交換機能を提供する。MSC/VLRは電話の通話路やデータ通信路の設定、開放、交換や移動管理の機能、端末の移動先で加入者情報を一時的に保持する。また、BSCは無線チャンネルのユーザ端末への割り当てや切り替えの制御を行う。また、HLRは、上述の文献に記載されているようなIMT−2000コアネットワークにおいて規定されている。HLRは、端末の位置情報として、基地局の識別情報及び低感度基地局の識別情報を管理するように構成されている。低感度基地局の識別情報には低感度基地局の位置情報がリンクされているので、低感度基地局の識別情報からユーザ端末の位置情報としてこの低感度基地局の位置情報が取得できる。HLRは、当該携帯電話事業者に加入するすべての加入者に関する位置情報、サービス加入情報、認証情報等を保持、管理するホームロケーションレジスタを表す。
【0101】
次に、本発明の第8実施例によるユビキタスマッチングシステムについて説明する。この第8実施例によるユビキタスマッチングシステムの構成は、例えば、図9に示した無線LANシステムを利用した本発明の第3実施例によるユビキタスマッチングと同様の構成である。
【0102】
本実施例では、サービス提供サーバ4は、端末から発信される端末IPアドレスを起点情報として、端末からこの端末IPアドレスを受信した基地局の基地局IDに基づいて端末の位置を検出する。また、端末からは、ユーザID及びパスワードのような認証データが端末IDアドレスと共に送信されるので、サービス提供サーバ4は、認証データに基づいてユーザ識別情報を得る。このユーザ識別情報を用いることにより、サービス提供サーバ等は、無線LAN端末の所有者へ情報を送信することが可能である。
【0103】
尚、例えば、ユーザがマッチング通知の宛先として、無線LAN端末ではなく、例えば、携帯電話機を指定している場合には、サービス提供サーバは、マッチング通知をユーザの無線LAN端末ではなく、携帯電話機へ送信するように構成される。
【0104】
本実施例では、通信事業者がユビキタスマッチングサービスを提供する状況を予定している。通信事業者は、端末位置(即ち、ユーザの位置情報)と、ユーザへ送信するための番号(メールアドレス、携帯電話機の加入者番号等)と、ユーザの属性情報を保持・管理し、通信、位置検出、及び、マッチングのサービスを一元的に提供する。無線LAN基地局は、通信事業者若しくはサービス提供者が設置する。
【0105】
図15は、本発明の第8実施例によるユビキタスマッチングシステムの動作シーケンス説明図である。
【0106】
ステップ31:端末からサービス提供サーバにアドレス帳データ及び属性情報のようなマッチング条件が送信される。サービス提供サーバは、ユーザのアドレス帳データ及び属性情報・要求条件データを管理する。
【0107】
ステップ32’:端末から無線LAN基地局へ端末IPアドレスと認証データ(ユーザID、パスワード)が送信される。
【0108】
ステップ33’:無線LAN基地局から認証サーバ・管理サーバへ認証データ及び無線LAN基地局IDが送信される。
【0109】
ステップ34’:認証サーバ・管理サーバからサービス提供サーバへ無線LAN基地局ID及び認証データが通知される。
【0110】
サービス提供サーバは、端末(ユーザ)の位置を管理し、また、認証データを管理する。更に、サービス提供サーバは、端末(ユーザ)位置と、アドレス帳データ、属性情報・要求条件の照合・マッチングを行う。
【0111】
ステップ35:サービス提供サーバから基地局へマッチング通知の送信要求が行われる。
【0112】
ステップ37:基地局から端末へマッチング通知が送信される。マッチング通知は、例えば、マッチした相手の条件、人数等を含む。必要に応じて、マッチングした相手の属性情報も併せて送信され、次のステップ38で、許諾可否の判断の参考にされる場合もある。
【0113】
ステップ38:端末から基地局へ、端末のユーザ自身の存在を相手側に報せてもよいかどうかの許諾可否情報が送信される。
【0114】
ステップ39:許諾可否情報は基地局から制御局へ送信される。
【0115】
ステップ40:許諾可否情報は制御局からサービス提供サーバへ送信される。
【0116】
サービス提供サーバは、マッチした人からの許諾可否情報を収集し、自分の存在を相手に報せても構わない旨を返答したユーザを、最終的に相互の存在を報せるユーザのグループとして選択する。
【0117】
ステップ41:サービス提供サーバは、最終的に選択されたユーザのグループの各メンバーに対して相互に相手の電話番号、メールアドレス等のアクセス情報を準備し、制御局及び基地局を介して、各メンバーの端末へ送信する(ステップ42、ステップ43)。
【0118】
次に、本発明の第9実施例によるユビキタスマッチングシステムについて説明する。この第9実施例によるユビキタスマッチングシステムの構成は、例えば、図11に示したPHSシステムを利用した本発明の第5実施例によるユビキタスマッチングシステムと同様の構成である。
【0119】
本実施例では、端末位置情報取得システム6は、端末から発信される加入者番号を起点情報として、端末の位置を検出する。加入者番号は、端末から送信される位置登録要求信号に含まれる。位置登録要求信号は、図6を参照して本発明の第2実施例に関して既に説明したので、これ以上の説明は加えられない。
【0120】
加入者番号とは、ユーザが網へ加入契約するときに、携帯端末に対して通信事業者から付与される番号であり、通信事業者によって決められるものである。この加入者番号を用いることにより、サービス提供サーバ等は、携帯端末の所有者へ情報を送信することが可能である。
【0121】
本実施例では、通信事業者がユビキタスマッチングサービスを提供する状況を予定している。通信事業者は、端末位置(即ち、ユーザの位置情報)と、ユーザへ送信するための番号(加入者番号、メールアドレス等)と、ユーザの属性情報を保持・管理し、通信、位置検出、及び、マッチングのサービスを一元的に提供する。PHS基地局は通信事業者が設置する。
【0122】
図16は、本発明の第9実施例によるユビキタスマッチングシステムの動作シーケンス説明図である。
【0123】
ステップ31:端末からサービス提供サーバにアドレス帳データ及び属性情報のようなマッチング条件が送信される。サービス提供サーバは、ユーザのアドレス帳データ及び属性情報・要求条件データを管理する。
【0124】
ステップ32”:端末からPHS基地局へ加入者番号信号を含む位置登録要求信号が送信される。
【0125】
ステップ33”:PHS基地局から制御局へPHS基地局ID及び加入者番号が通知される。
【0126】
ステップ34”:制御局からサービス提供サーバへPHS基地局ID及び加入者番号が通知される。
【0127】
サービス提供サーバは、端末(ユーザ)の位置を管理し、また、加入者番号を管理する。更に、サービス提供サーバは、端末(ユーザ)位置と、アドレス帳データ、属性情報・要求条件の照合・マッチングを行う。
【0128】
ステップ35:サービス提供サーバから制御局へマッチング通知の送信要求がなされる。
【0129】
ステップ36:制御局から基地局へマッチング通知の送信要求が行われる。
【0130】
ステップ37:基地局から端末へマッチング通知が送信される。マッチング通知は、例えば、マッチした相手の条件、人数等を含む。必要に応じて、マッチングした相手の属性情報も併せて送信され、次のステップ38で、許諾可否の判断の参考にされる場合もある。
【0131】
ステップ38:端末から基地局へ、端末のユーザ自身の存在を相手側に報せてもよいかどうかの許諾可否情報が送信される。
【0132】
ステップ39:許諾可否情報は基地局から制御局へ送信される。
【0133】
ステップ40:許諾可否情報は制御局からサービス提供サーバへ送信される。
【0134】
サービス提供サーバは、マッチした人からの許諾可否情報を収集し、自分の存在を相手に報せても構わない旨を返答したユーザを、最終的に相互の存在を報せるユーザのグループとして選択する。
【0135】
ステップ41:サービス提供サーバは、最終的に選択されたユーザのグループの各メンバーに対して相互に相手の電話番号、メールアドレス等のアクセス情報を準備し、制御局及び基地局を介して、各メンバーの端末へ送信する(ステップ42、ステップ43)。
【0136】
次に、本発明の第10実施例によるユビキタスマッチングシステムについて説明する。この第10実施例によるユビキタスマッチングシステムの構成は、例えば、図6に示した低感度基地局を利用する本発明の第2実施例によるユビキタスマッチングシステムと構成と類似している。
【0137】
本実施例では、端末位置情報取得システム6は、端末から発信される移動局番号を起点情報として、端末の位置を検出する。移動局番号は、携帯端末から送信される発呼信号に含まれる端末識別番号である。本実施例では、移動局番号を送信するため、携帯端末は、発呼要求時以外でもこの移動局番号を送信できるように、移動局番号送信モードを具備するか、或いは、ユーザ操作により移動局番号を送信する機能を具備する。この移動局番号は、端末を識別するための番号であり、通信事業者の指定によって、移動局(端末)製造業者が端末本体に設定する番号である。この移動局番号だけでは、通信業者が提供する通信サービスを用いて、携帯端末(携帯端末の所有者)へ情報を送信することは不可能である。
【0138】
本実施例では、通信事業者がユビキタスマッチングサービスを提供するサービス事業者と機能分担する状況を想定している。通信事業者は、移動局番号に対応する加入者番号、メールアドレス等を管理し、ユーザへの情報送信機能だけを提供する。一方、サービス事業者は、移動局番号の検出による端末(ユーザ)位置検出、並びに、移動局番号と属性情報のマッチングを提供する。
【0139】
本実施例では、サービス提供サーバは、ユーザ管理サーバ(サービス事業者側)と、送信サーバ(通信事業者側)と、により構成される。ユーザ管理サーバは、端末(ユーザ)位置とユーザ属性情報の管理を行う。端末の位置検出は、サービス事業者が設置した低感度基地局によって行われる。送信サーバは、マッチングした人への情報送信を通信事業者の送信サーバへ要求する。
【0140】
尚、本実施例では、サービス事業者は、通信事業者から移動局番号の情報を受信することについて了承を得ていることを前提としている。
【0141】
図17は、本発明の第10実施例によるユビキタスマッチングシステムの動作シーケンス説明図である。
【0142】
ユーザ管理サーバには、サービス会員の通信端末への送信のための送信アドレスとして、端末識別番号(例えば、上述の移動局番号)が事前に登録されている。ユーザ管理サーバは、端末(ユーザ)の位置管理、アドレス帳データ及び属性情報・要求条件データを管理する。
【0143】
ユーザ管理サーバは、低感度基地局IDから端末(ユーザ)の位置を取得し、端末識別番号により端末(ユーザ)を識別し、事前登録された属性情報を管理する。また、ユーザ管理サーバは、端末識別情報と属性情報・要求条件のマッチングを検出し、送信サーバに端末識別番号に対応した端末への送信を要求する。
【0144】
送信サーバは、端末識別番号に対応した加入者番号、メールアドレス等を格納し、ユーザ管理サーバからの要求に応じて、端末識別番号に対応した端末へ情報を送信する。
【0145】
ステップ51:端末からユーザ管理サーバにアドレス帳データ及び属性情報のようなマッチング条件が送信される。ユーザ管理サーバは、ユーザのアドレス帳データ及び属性情報・要求条件データを管理する。
【0146】
ステップ52:端末から低感度基地局へ端末識別番号が送信される。
【0147】
ステップ53:低感度基地局からユーザ管理サーバへ、低感度基地局ID及び端末識別番号が送信される。
【0148】
ユーザ管理サーバは、端末(ユーザ)位置と、アドレス帳データ、属性情報・要求条件の照合・マッチングを行う。
【0149】
ステップ54:ユーザ管理サーバから送信サーバへマッチングしたユーザに関するマッチング通知の送信が要求される。
【0150】
ステップ55:送信サーバから基地局・制御局へ、所定の番号又はアドレスが指定されたマッチング通知の送信要求がなされる。
【0151】
ステップ56:基地局・制御局から端末へマッチング通知が送信される。マッチング通知は、例えば、マッチした相手の条件、人数等を含む。必要に応じて、マッチングした相手の属性情報も併せて送信され、次のステップ57で、許諾可否の判断の参考にされる場合もある。
【0152】
ステップ57:端末から基地局・制御局へ、端末のユーザ自身の存在を相手側に報せてもよいかどうかの許諾可否情報が送信される。
【0153】
ステップ58:許諾可否情報は基地局・制御局から送信サーバへ送信される。
【0154】
ステップ59:許諾可否情報は送信サーバからユーザ管理サーバへ送信される。
【0155】
ステップ60:ユーザ管理サーバは、最終的に選択されたユーザのグループの各メンバーに対して相互に相手の電話番号或いはメールアドレス等のアクセス情報を準備し、送信サーバに対して、アクセス情報を各メンバーに送信するように要求する。
【0156】
ステップ61:送信サーバは、アクセス情報を、相手の電話番号或いはメールアドレスに変換し、基地局・移動局を介して、各メンバーの端末へ送信する(ステップ62)。
【0157】
ユーザ管理サーバは、マッチした人からの許諾可否情報を収集し、自分の存在を相手に報せても構わない旨を返答したユーザを、最終的に相互の存在を報せるユーザのグループとして選択する。
【0158】
アドレス帳データに、相手先として、電話番号やメールアドレスではなく、端末識別番号が掲載されている場合には、送信サーバにアクセス情報の変換を依頼する。
【0159】
ステップ60’:ユーザ管理サーバは、最終的に選択されたユーザのグループの各メンバーに対して相互に相手の端末識別番号を準備し、送信サーバに対して、アクセス情報を各メンバーに送信するように要求する。
【0160】
ステップ61’:送信サーバは、相手の端末識別番号を、相手の電話番号或いはメールアドレスに変換し、基地局・移動局を介して、各メンバーの端末へ変換後のアクセス情報を送信する(ステップ62)。
【0161】
次に、本発明の第11実施例によるユビキタスマッチングシステムについて説明する。この第11実施例によるユビキタスマッチングシステムの構成は、例えば、図10に示したID送信機及びID受信機を利用する本発明の第4実施例によるユビキタスマッチングシステムと同様の構成である。
【0162】
本実施例では、端末位置情報取得システム6は、携帯端末に付属したID送信機から送信される携帯端末所有者IDを起点情報として、端末の位置を検出する。ID送信機は、携帯端末の所有者が携帯し、好ましくは、携帯端末に内蔵されている。携帯端末所有者IDは、ID受信機によって受信され、ID受信機が携帯端末所有者の存在する位置を検出する。
【0163】
携帯端末とは別個にID送信機を設けることによって、サービス事業者は、通信事業者とは独立してサービスを提供することが可能になる。受信装置としてのID受信機も通信事業者が設置している基地局とは別個に設けられる。
【0164】
本実施例によれば、ユビキタスマッチングサービスにおける位置検出及びマッチングの機能は、サービス事業者が単独で(通信事業者からの協力無しに)提供することができる。サービス事業者は、携帯端末所有者IDと携帯端末の加入者番号若しくはメールアドレスを結び付けることにより、サービスを提供することができる。サービス事業者は、通信事業者が提供する通信インフラを一般のユーザの立場で利用するだけである。
【0165】
本実施例では、サービス提供サーバは、ユーザ管理サーバ(サービス事業者側)と、送信サーバ(サービス事業者側)と、により構成される。ユーザ管理サーバは、端末(ユーザ)位置とユーザ属性情報の管理を行う。端末の位置検出は、サービス事業者が設置したID受信機によって行われる。送信サーバは、携帯端末所有者IDを携帯端末の加入者番号、メールアドレス等に変換する。送信サーバは、マッチングした人への情報送信を通信事業者の通信インフラを経由してユーザへ送信する。
【0166】
図18は、本発明の第11実施例によるユビキタスマッチングシステムの動作シーケンス説明図である。
【0167】
ユーザ管理サーバには、サービス会員の通信端末への送信のための送信アドレスが事前に登録されている。ユーザ管理サーバは、端末(ユーザ)の位置管理、アドレス帳データ及び属性情報・要求条件データを管理する。
【0168】
ユーザ管理サーバは、ID受信機から端末(ユーザ)の位置を取得し、ID送信機から発信されたRFID識別番号(上述の携帯端末所有者IDに対応している)により端末(ユーザ)を識別し、事前登録された属性情報を管理する。また、ユーザ管理サーバは、端末識別情報と属性情報・要求条件のマッチングを検出し、送信サーバにRFID識別番号に対応した送信アドレス(端末)への送信を要求する。
【0169】
送信サーバは、RFID識別番号に対応した加入者番号、メールアドレス等の送信アドレスを格納し、ユーザ管理サーバからの要求に応じて、RFID識別番号に対応した端末へ情報を送信する。
【0170】
ステップ51:端末からユーザ管理サーバにアドレス帳データ及び属性情報のようなマッチング条件が送信される。ユーザ管理サーバは、ユーザのアドレス帳データ及び属性情報・要求条件データを管理する。
【0171】
ステップ52’:端末(ユーザ)からID受信機へRFID識別番号が送信される。
【0172】
ステップ53’:ID受信機からユーザ管理サーバへ、ID受信機ID及びRFID識別番号が送信される。
【0173】
ユーザ管理サーバは、端末(ユーザ)位置と、アドレス帳データ、属性情報・要求条件の照合・マッチングを行う。
【0174】
ステップ54:ユーザ管理サーバから送信サーバへマッチングしたユーザに関するマッチング通知の送信が要求される。
【0175】
ステップ55:送信サーバから基地局・制御局へ、所定の番号又はアドレスが指定されたマッチング通知の送信要求がなされる。
【0176】
ステップ56:基地局・制御局から端末へマッチング通知が送信される。マッチング通知は、例えば、マッチした相手の条件、人数等を含む。必要に応じて、マッチングした相手の属性情報も併せて送信され、次のステップ57で、許諾可否の判断の参考にされる場合もある。
【0177】
ステップ57:端末から基地局・制御局へ、端末のユーザ自身の存在を相手側に報せてもよいかどうかの許諾可否情報が送信される。
【0178】
ステップ58:許諾可否情報は基地局・制御局から送信サーバへ送信される。
【0179】
ステップ59:許諾可否情報は送信サーバからユーザ管理サーバへ送信される。
【0180】
ユーザ管理サーバは、マッチした人からの許諾可否情報を収集し、自分の存在を相手に報せても構わない旨を返答したユーザを、最終的に相互の存在を報せるユーザのグループとして選択する。
【0181】
ステップ60:ユーザ管理サーバは、最終的に選択されたユーザのグループの各メンバーに対して相互に相手の電話番号或いはメールアドレス等のアクセス情報を準備し、送信サーバに対して、アクセス情報を各メンバーに送信するように要求する。
【0182】
ステップ61:送信サーバは、アクセス情報を、相手の電話番号或いはメールアドレスに変換し、基地局・移動局を介して、各メンバーの端末へ送信する(ステップ62)。
【0183】
ユーザ管理サーバは、マッチした人からの許諾可否情報を収集し、自分の存在を相手に報せても構わない旨を返答したユーザを、最終的に相互の存在を報せるユーザのグループとして選択する。
【0184】
ステップ60’:ユーザ管理サーバは、最終的に選択されたユーザのグループの各メンバーに対して相互に相手の電話番号やメールアドレスなどのアクセス情報を準備し、送信サーバに対して、アクセス情報を各メンバーに送信するように要求する。
【0185】
ステップ61’:送信サーバは、相手の電話番号或いはメールアドレス等のアクセス情報を、基地局・移動局を介して、各メンバーの端末へ送信する(ステップ62)。
【0186】
以上の通り、本発明のユビキタスマッチングシステムの種々の実施例において、ユーザは、サービス事業者のサーバに予め、特定の人物、例えば、友人、知人の電話番号、メールアドレスや、接触を持ちたい(不特定の)人物の属性情報(例えば、性別、年齢、趣味嗜好、特技、所有物など)を登録しておく。ユーザは、低感度基地局を用いた携帯電話機、無線LAN端末、PHS端末、ID送信機+ID受信機、GPS付き携帯電話の位置検出手段と通信機能を具備する端末を所持する。ユーザ同士が同一スポットエリアに来たとき、サーバは両者にその人物の存在を報せる。両者が許諾した段階で、両者の通信を可能にする。
【0187】
尚、マッチングされるユーザの数は、上述の通り、二人に限定されない。マッチングしたユーザのグループを形成することが可能である。
【0188】
ユビキタスマッチングサービスは、会員向けのサービスであり、サービスの信頼性、マッチング対象の人物の信頼性を確保する。
【0189】
以上、本発明の代表的な実施例を説明したが、本発明は、上記の実施例に限定されることなく、特許請求の範囲内において、種々変更・応用が可能である。
【0190】
【発明の効果】
本発明は、通信システムと位置センシングシステムを組み合わせることにより、近くに居る友人・知人や共通の意識を持っている人などのように相互に要求条件を満たす人物の存在を相互に報知するユビキタスマッチングを実現することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるユビキタスマッチングシステムの構成図である。
【図2】本発明の第1実施例によるユビキタスマッチングシステムの動作フローチャートである。
【図3】ユーザ特定情報の一例の説明図である。
【図4】アドレス帳によるマッチング条件の一例の説明図である。
【図5】属性情報によるマッチング条件の一例の説明図である。
【図6】本発明の第2実施例によるユビキタスマッチングシステムの構成図である。
【図7】低感度基地局の一例の説明図である。
【図8】本発明の第2実施例による端末位置検出方法のフローチャートである。
【図9】本発明の第3実施例によるユビキタスマッチングシステムの構成図である。
【図10】本発明の第4実施例によるユビキタスマッチングシステムの構成図である。
【図11】本発明の第5実施例によるユビキタスマッチングシステムの構成図である。
【図12】制御局の一例の構成図である。
【図13】本発明の第6実施例によるユビキタスマッチングシステムの構成図である。
【図14】本発明の第7実施例によるユビキタスマッチングシステムの動作シーケンス説明図である。
【図15】本発明の第8実施例によるユビキタスマッチングシステムの動作シーケンス説明図である。
【図16】本発明の第9実施例によるユビキタスマッチングシステムの動作シーケンス説明図である。
【図17】本発明の第10実施例によるユビキタスマッチングシステムの動作シーケンス説明図である。
【図18】本発明の第11実施例によるユビキタスマッチングシステムの動作シーケンス説明図である。
【符号の説明】
1,2 端末
4 サービス提供サーバ
5 通信システム
6 端末位置情報システム
41 位置情報収集部
42 ユーザ登録部
43 データ記憶部
44 マッチング部
45 アクセス情報通知部
Claims (16)
- 通信可能に接続された端末から発信される信号を狭いゾーンに対応した低感度で検出することにより端末の位置情報を取得し、
取得された端末の位置情報に基づいて、同一ゾーンに在圏する端末同士に互いの存在を報知する、
ユビキタスマッチング方法。 - 同一ゾーンに在圏する端末のユーザ同士に互いの存在を報知するユビキタスマッチング方法であって、
ユーザのユーザ特定情報及びマッチング条件を登録し、
登録されているユーザの端末から発信される信号を狭いゾーンに対応した低感度で検出することにより、ユーザが在圏するゾーンを表す位置情報を取得し、
登録されているユーザのユーザ特定情報及びマッチング条件に関連付けて、取得された位置情報を保存し、
保存されているユーザの位置情報及びマッチング条件から、同一ゾーンに在圏し、かつ、共通のマッチング条件を満たすユーザの組を検出し、
検出された各組のユーザのユーザ特定情報に基づいて、各ユーザに対し同じ組に属する他のユーザのアクセス情報を通知する、
ユビキタスマッチング方法。 - 登録されたマッチング条件は、ユーザのリストにより表現され、
相手方のユーザの登録したユーザのリストに相互に掲載されているユーザは、マッチング条件を満たすユーザ同士であると判定される、
請求項2記載のユビキタスマッチング方法。 - 登録されたマッチング条件は、属性項目と属性データにより表現され、
登録されている属性項目及び属性データが一致しているユーザは、マッチング条件を満たすユーザ同士であると判定される、
請求項2又は3記載のユビキタスマッチング方法。 - 登録されているユーザは、ユーザの組の要素として検出されるかどうかを自分の携帯端末から指定できる、請求項2乃至4のうち何れか一項記載のユビキタスマッチング方法。
- ユーザの組の検出は、ユーザの携帯端末からの要求によって始動される、請求項2乃至5のうち何れか一項記載のユビキタスマッチング方法。
- 通信システムを介して通信可能な端末と、
端末から発信される信号を狭いゾーンに対応した低感度で検出することにより、端末の位置情報を取得する端末位置情報取得システムと、
端末位置情報取得システムから得られる端末の位置情報に基づいて、同一ゾーンに在圏する端末のユーザ同士に互いの存在を報知するサービス提供サーバと、を含む、
ユビキタスマッチングシステム。 - サービス提供サーバは、
端末からユーザ特定情報及びマッチング条件を受信し、データ記憶部に登録するユーザ登録部と、
端末位置情報取得システムから端末の位置情報を受信し、データ記憶部に登録されているユーザ特定情報及びマッチング条件に関連付けて位置情報をデータ記憶部に保存する位置情報収集部と、
データ記憶部に保存されているユーザの位置情報及びマッチング条件から、同一ゾーンに在圏し、かつ、共通のマッチング条件を満たすユーザの組を検出するマッチング部と、
検出された各組のユーザのユーザ特定情報に基づいて、各ユーザに対し同じ組に属する他のユーザのアクセス情報を通知するアクセス情報通知部と、
を具備する、
請求項7記載のユビキタスマッチングシステム。 - 上記通信システムは、カバーエリア内の端末からの位置登録要求信号を受信し上記端末と無線通信する基地局、及び、移動通信に必要な情報を管理し上記基地局を制御する制御局を備えた移動通信システムであり、
上記端末位置情報取得システムは、
上記移動通信システムと、
上記基地局のカバーエリア内で既知の位置情報と関連付けられた場所に設置され、端末から送出された位置登録要求信号を上記基地局よりも低い感度で受信し、位置登録要求信号を送出した端末の識別情報を上記制御局へ通知する低感度基地局と、
を有し、
上記制御局は、位置登録要求信号を送出した端末の識別情報と、該端末の識別情報を該制御局へ通知した低感度基地局の識別情報と、を上記サービス提供サーバへ送信し、
上記サービス提供サーバは、該低感度基地局の識別情報に関連付けられた位置情報を、位置登録要求信号を送出した該端末の識別情報に対応したユーザの位置情報として使用する、
請求項7又は8記載のユビキタスマッチングシステム。 - 上記端末位置情報取得システムは、既知の位置情報と関連付けられた場所に設置され、端末から送出された端末識別番号を受信し、受信した端末識別番号を上記サービス提供サーバへ送信する低感度基地局を有し、
上記サービス提供サーバは、低感度基地局から受信した端末識別番号に対応した端末のユーザの位置情報として、該端末識別番号を該サービス提供サーバへ送信した低感度基地局の識別情報に関連付けられた位置情報を使用する、
請求項7又は8記載のユビキタスマッチングシステム。 - 端末は無線LANシステムを介して通信可能であり、
上記端末位置情報取得システムは、
カバーエリア内の無線LAN端末と無線リンクを確立し、無線リンクを確立した無線LAN端末をネットワークに接続する無線LAN基地局と、
上記無線LAN基地局に接続され、上記無線LAN基地局に接続されている無線LAN端末のユーザが正当なユーザであるかどうかを確認する認証サーバと、
正当なユーザであることが確認された認証済みユーザの無線LAN端末の端末アドレス及び上記無線LAN基地局の無線LAN基地局アドレスを上記無線LAN基地局から取得し、上記認証済みユーザの認証データを上記認証サーバから取得する管理サーバと、
を有し、
上記管理サーバは、上記無線LAN基地局アドレス及び上記認証データを上記サービス提供サーバへ送信するように構成され、
上記サービス提供サーバは、上記無線LAN基地局アドレスに関連付けられた位置情報を、上記認証データに対応したユーザの位置情報として使用する、
請求項7又は8記載のユビキタスマッチングシステム。 - 端末位置情報取得システムは、
ユーザの端末と共に携帯され、端末を所有するユーザのユーザ情報を送信するID送信機と、
既知の位置情報に関連付けられた場所に設置され、カバーエリア内に存在するユーザの端末のID送信機から送信されたユーザ情報を受信するID受信機と、を有し、
上記ID受信機は、受信したユーザ情報及び該ID受信機の識別情報を上記サービス提供サーバへ送信するように構成され、
上記サービス提供サーバは、上記ID受信機の識別情報に関連付けられた既知の位置情報を、上記ユーザ情報に対応したユーザの位置情報として使用する、
請求項7又は8記載のユビキタスマッチングシステム。 - 上記通信システムは、カバーエリア内の端末からの位置登録要求信号を受信し上記端末と無線通信する基地局、及び、移動通信に必要な情報を管理し上記基地局を制御する制御局を備えた移動通信システムにより構成され、
上記端末位置情報取得システムは上記移動通信システムを含み、
上記制御局は、
上記基地局の識別情報と上記基地局の位置情報とを関連付ける位置情報管理部と、
位置登録要求信号を送出した端末の識別情報を通知した基地局に関連付けられた位置情報を上記位置情報管理部から取得し、上記取得した位置情報を当該端末の位置情報として端末の識別情報に関連付ける位置情報取得部と、
位置登録要求信号を送出した端末の識別情報を移動通信システムのユーザ管理情報と関連付けることにより、端末の所有者を識別するユーザ識別部と、
を含み、
上記制御局は、該端末の位置情報と該端末の識別された所有者に対応するユーザ情報を上記サービス提供サーバへ送信するように構成され、
上記サービス提供サーバは、該端末の位置情報を、上記ユーザ情報に対応したユーザの位置情報として使用する、
請求項7又は8記載のユビキタスマッチングシステム。 - 通信システムを介して通信可能な端末からユーザ特定情報及びマッチング条件を受信し、データ記憶部に登録するユーザ登録部と、
ゾーン内の端末から発信される信号を受信する端末位置情報取得システムから端末の位置情報を受信し、データ記憶部に登録されているユーザ特定情報及びマッチング条件に関連付けて位置情報をデータ記憶部に保存する位置情報収集部と、
データ記憶部に保存されているユーザの位置情報及びマッチング条件から、同一ゾーンに在圏し、かつ、共通のマッチング条件を満たすユーザの組を検出するマッチング部と、
検出された各組のユーザのユーザ特定情報に基づいて、各ユーザに対し同じ組に属する他のユーザのアクセス情報を通知するアクセス情報通知部と、
を有し、
同一ゾーンに在圏する端末のユーザ同士に互いの存在を報知するサービス提供サーバ。 - 通信システムを介して通信可能な端末からユーザ特定情報及びマッチング条件を受信し、データ記憶部に登録するユーザ登録機能と、
ゾーン内の端末から発信される信号を受信する端末位置情報取得システムから端末の位置情報を受信し、データ記憶部に登録されているユーザ特定情報及びマッチング条件に関連付けて位置情報をデータ記憶部に保存する位置情報収集機能と、
データ記憶部に保存されているユーザの位置情報及びマッチング条件から、同一ゾーンに在圏し、かつ、共通のマッチング条件を満たすユーザの組を検出するマッチング機能と、
検出された各組のユーザのユーザ特定情報に基づいて、各ユーザに対し同じ組に属する他のユーザのアクセス情報を通知するアクセス情報通知機能と、
をコンピュータに実現させるためのプログラム。 - 請求項15記載のプログラムを記録した記録媒体。
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