JP2004328098A - デジタルカメラおよびその画像補正方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】撮影された画像データを補正するための設定値を迅速、容易かつ確実に決定できるデジタルカメラの構成および方法を提供する。
【解決手段】設定値を含む表示画面を生成する設定値表示画面生成部36と、設定値を補正後の画像に表示させるスーパーインポーズ処理部37とを備え、補正後の画像データを補正後データ記憶部29およびモニタ表示部2に出力するデジタル信号処理部25と、補正前の画像データを格納する補正前データ記憶部26と、補正用設定値を格納する設定値データ記憶部27と、補正項目の設定値の表示画面を格納する表示画面データ記憶部28と、補正後の画像データを格納する補正後データ記憶部29と、通常モードから画質変更モードへの切り替え、補正前の画像データに設定値で補正を実施、現状の設定値の変更の各指示を入力する操作部3とを備える。
【選択図】 図2
【解決手段】設定値を含む表示画面を生成する設定値表示画面生成部36と、設定値を補正後の画像に表示させるスーパーインポーズ処理部37とを備え、補正後の画像データを補正後データ記憶部29およびモニタ表示部2に出力するデジタル信号処理部25と、補正前の画像データを格納する補正前データ記憶部26と、補正用設定値を格納する設定値データ記憶部27と、補正項目の設定値の表示画面を格納する表示画面データ記憶部28と、補正後の画像データを格納する補正後データ記憶部29と、通常モードから画質変更モードへの切り替え、補正前の画像データに設定値で補正を実施、現状の設定値の変更の各指示を入力する操作部3とを備える。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影した画像データを補正して出力するデジタルカメラに関し、特に、撮影された画像データを補正するための設定値を決定する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のデジタルカメラでは、撮影された画像データが補正されて格納されるまでが一連の処理になっているため、画像データを補正するための設定値を変更する場合、予めその設定値を変更してから撮影し、補正された画像データをモニタで設定値を変更する度に確認していた。つまり、モニタに表示された画像の確認結果により、画像データを補正するための設定値を変更し、被写体を撮影して、再度、モニタに表示された画像を確認するという作業を繰り返すことにより、画像データを補正するための設定値を決定していた。なお、画像データの補正とは、例えば、ホワイトバランス調整、色信号調整、輪郭補正、ガンマ補正である。(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−218494号公報(第4〜6頁、第3図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のデジタルカメラでは、上記したように被写体の撮影から補正された画像データが格納されるまでが一連の処理になっているため、画像データを補正するための設定値を変更する度に、撮影からの一連の処理を繰り返して確認する必要があった。従って、従来のデジタルカメラの使用者が、任意の照明環境において、画像データを補正するための最適の設定値を得ようとする場合、その設定値を決定するためには、上記したように設定値を変更して撮影した後の一連の処理を繰り返して設定値を決定しなければならず、作業が煩雑になるという問題点があった。
【0005】
また、従来のデジタルカメラでは、例えば、ホワイトバランス調整および色信号調整において、画像データを補正するための設定値が適切であるか否かの判断は、補正された画像をモニター画面で確認するという官能評価により実施されており、数値等で客観的な判断ができないため、設定値が適切であるか否かの判断があいまいであるという問題があった。
【0006】
本発明は、上述のような課題を解消するためになされたものであって、撮影された画像データを補正するための設定値を迅速、容易かつ確実に決定できるデジタルカメラの構成および方法を提供すること目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するため、本発明に係るデジタルカメラは、画像データを画像として表示するモニタ表示部と、
所定の補正項目について補正された画像データを格納する補正後データ記憶部と、
撮影された画像データを前記補正項目について補正し、補正された画像データを補正後データ記憶部およびモニタ表示部に出力するデジタル信号処理部と、
補正前の画像データを格納する補正前データ記憶部と、
補正項目の補正に用いる設定値を格納する設定値データ記憶部と、
補正項目の設定値を変更するためにモニタ表示部に表示させる表示画面の内容を格納する表示画面データ記憶部と、
表示画面データ記憶部に格納された表示画面および設定値データ記憶部に格納された設定値を用いて、補正項目についての現状の設定値を含む表示画面を生成する設定値表示画面生成部と、
設定値表示画面生成部で生成された表示画面を、補正後データ記憶部に格納された補正後の画像データにスーパーインポーズしてモニタ表示部に出力するスーパーインポーズ処理部と
被写体を撮影した画像データを設定値により補正する通常モードから、補正項目の設定値を変更できる画質変更モードに切り替えるモード変更指示入力部と、
補正前データ記憶部に格納された補正前の画像データを読み出し、設定値データ記憶部に格納された設定値により補正項目について補正を実施する補正実施指示部と、
モニタ表示部に表示された現状の設定値を変更する変更指示入力部とを備えるものである。
【0008】
また、本発明に係るデジタルカメラの画像補正方法では、画像データを表示するモニタ表示部と、画像データおよび設定値を格納する記憶部と、画像データに対する補正を含む画像データ処理および演算処理を実施するデジタル信号処理部と、設定値を補正するための指示を入力する指示入力部を備えるデジタルカメラにおいて、ホワイトバランス調整、色信号調整、輪郭補正、ガンマ補正のうちの少なくとも1種類の補正を実施する場合に、
補正指示入力の有無を判断するステップと、
補正のために撮影された画像データを、補正前に格納するステップと、
補正前の画像データを補正のための初期設定値により補正した補正後画像データを格納するステップと、
初期設定値とそれにより補正された後の画像データをモニタ表示部に表示させるステップと、
モニタ表示部の表示内容により補正のための設定値が適切か否かを判断するステップと、
補正の設定値が適切でない場合に、補正のための設定値を調整するステップと、
調整された設定値により補正前の画像データを補正した補正後画像データを格納するステップと、
調整された設定値とそれにより補正された後の画像データをモニタ表示部に表示させ、再び設定値が適切か否かを判断するステップとを有するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
【0010】
実施の形態1.
図1は、本発明に係るデジタルカメラのモニタ画面および操作部の一例を示す図である。
図1のデジタルカメラ1は、被写体を撮影する光学レンズ部を有する面に対する背面側にモニタ画面2を有し、そのモニタ画面と同じ背面側および上面側に操作部3を有している。モニタ画面2は、液晶表示パネル等から構成され、被写体を撮影して得られた画像データに基づいて動画像あるいは静止画像を表示するだけでなく、デジタルカメラの有する各種画像補正(ホワイトバランス調整、色信号調整、輪郭補正、ガンマ補正のうちの少なくとも1種類)の名称や設定状態、画像データの構成成分の数値も画像に重ねて表示することができる。
【0011】
操作部3の中のシャッター16は、例えば、モニタ画面2に撮影された動画像が表示されている状態で押されることにより、その時点の静止画像の画像データに対して補正を含む各種信号処理が行われ、その処理された静止画像の画像データがメモリ素子や画像記録媒体へ記録される。また、その場合には、モニタ画面2には各種信号処理された静止画像が表示される。
【0012】
操作部3の中のメニューボタン11は、デジタルカメラの有する各種画像補正処理の設定を変更する場合や設定を確認する場合に、被写体を撮影した画像データを設定値により補正する通常モードから、前記補正項目の設定値を変更できる画質変更モードに切り替えるモード変更指示入力部としての機能を有し、さらに、各種の設定変更メニューあるいは設定確認のメニューを撮影された画像にスーパーインポーズ(オーバーレイ)して表示させる操作手段である。
【0013】
また、アップボタン12、ダウンボタン13は、スーパーインポーズ表示されるメニュー画面の複数の補正項目から実施を希望する1種類の処理(補正項目)を選択する場合の変更指示入力部としての機能や、モニタ表示部に表示された現状の設定値を変更する場合の変更指示入力部としての機能を有する操作手段である。
【0014】
また、セットボタン14は、スーパーインポーズ表示されるメニューから実施を希望する処理が選択されてその処理名がハイライト表示あるいは反転表示された状態か、希望する設定値が表示された状態で押されることにより、その時のメニューの処理あるいは設定値を決定項目としてデジタルカメラに入力させる機能を有する操作手段である。
【0015】
また、プロセスボタン15は、メニューの処理および設定値が決定した後に押されることにより、例えば、補正前の画像データを読み出し、変更された設定値により選択された補正項目について、補正前の画像データに対して補正を実施し、補正後の画像データに基づく画像をモニタ画面2に表示させることで表示画像を更新する補正実施指示部としての機能を有する操作手段である。
【0016】
図2は、図1のデジタルカメラ1の内部構成を示すブロック図である。
被写体の画像(光)は、レンズ駆動部30からの駆動信号DS1で駆動される光学レンズ部21により焦点が合わされて固体撮像素子(CCD)部22に結像する。固体撮像素子(CCD)部22では、CCD駆動/タイミング信号発生(TG)部31からの駆動信号DS2およびタイミング信号TS1により、入射する画像の光量に対応して変換された電気信号(電荷)の画像データ(RGB)が順次出力される。なお、画像データにおける各画素信号の種類は、固体撮像素子(CCD)部22内に組み込まれているカラーフィルタに依存し、ここでは3原色のRGB(赤、緑、青)フィルターが組み込まれていることを想定して、生成される画像データの種類は3原色のRGB信号とする。
【0017】
固体撮像素子(CCD)2から出力されたRGB信号は、相関二重サンプリング回路(CDS)部23に入力され、各画素の信号部分がCCD駆動/タイミング信号発生(TG)部31からのタイミング信号TS2によりサンプリングされてA/D(アナログ/デジタル)変換部24に出力される。A/D変換部24では、CCD駆動/タイミング信号発生(TG)部31からのタイミング信号TS3によりデジタル信号に変換されたRGB信号をデジタル信号処理部25に出力する。
【0018】
デジタル信号処理部25は、後述する設定値表示画面生成部36、スーパーインポーズ処理部37、画像信号色分解部38、および、色信号数値化部39の各回路部を内蔵し、CCD駆動/タイミング信号発生(TG)部31からのタイミング信号TS4および後述する制御部34からの制御信号CS3により、RGB信号の同時化、ホワイトバランスの調整、ガンマ補正、輪郭補正、色調補正、画像表示信号への文字のスーパーインポーズ等の信号処理を実施することができる。デジタル信号処理部25では、まず、入力されたRGB信号をそのまま補正前データ記憶部26に記録し、さらに、撮影された画像データを上記各補正処理から選択された所定の補正項目について補正し、補正された画像データを補正後データ記憶部29およびモニタ画面2に出力する。また、デジタル信号処理部25は、ホワイトバランスの調整、ガンマ補正、輪郭補正、色調補正の各信号処理を実施する際には、RGB信号の画像データを各種画像補正済みのYCデータの画像データに変換して補正後データ記憶部29に格納し、その記録された画像データを基に周辺回路へデータ出力する。
【0019】
また、デジタル信号処理部25は、タイミング信号TS4および制御信号CS3により、A/D変換部24から入力されるRGB信号の画像データばかりでなく、補正前データ記憶部26から読み出されたRGB信号の画像データについても、RGB信号の同時化、ホワイトバランスの調整、ガンマ補正、輪郭補正、色調補正、画像表示信号への文字のスーパーインポーズ等の信号処理を実施し、補正された画像データについては補正後データ記憶部29およびモニタ画面2に出力することができる。
【0020】
補正前データ記憶部26は、動画を記録する領域と撮影画(静止画)を記録する領域を備えており補正前の画像データを格納する。ここで、補正前データ記憶部26の格納内容について説明する。
【0021】
図3は、補正前データ記憶部26の内部の画像データ記憶領域の配置の一例を示す図である。
図3(a)は、動画用のRGB信号の記録領域41を1画面分と、静止画用のRGB信号の記録領域42を1画面分持っている。図3(b)は、補正前データ記憶部26に補正後データ記憶部29の格納内容も記憶させる場合であり、図3(a)の構成に加えて静止画用の補正済みYCデータの記録領域43を有している。また、記録領域41と記録領域42では、新しいRGB信号が入力される度に格納された内容に上書きされることで更新される。
【0022】
また、補正前データ記憶部26は、記録容量の大きなメモリ素子が使用された場合には、複数画面分の画像データを記録できるようになる。従って、その場合には、大容量のメモリ素子内に動画用RGB信号記録領域41の記録面数を複数持たせることで、毎回上書き更新する必要はなくすことができる。また、大容量のメモリ素子を使用する場合には、静止画用RGB信号記録領域42の記録画面数を増やすようにしても良く、あるいは、図3(b)に示したように、補正後データ記憶部29の格納内容を共に格納するようにしても良い。
【0023】
図2の設定値データ記憶部27は、補正項目の補正に用いる設定値を格納する。
表示画面データ記憶部28は、補正項目の設定値を変更するためにモニタ画面2に表示させる表示画面の内容を格納する。また、表示画面データ記憶部28は、メニューボタン(モード変更指示入力部)11で指示されることにより表示される複数の補正項目を含むメニュー画面を格納する。なお、本実施の形態のデジタルカメラの場合には、補正後の画像データを確認するためにモニタ画面2に表示させているが、例えば、デジタル信号処理部25内でコンポジットビデオ信号を生成して外部ビデオモニタ(図示せず)に画像確認用に出力するようにしても良い。
【0024】
補正後データ記憶部29は、ホワイトバランス調整、色信号調整、輪郭補正、ガンマ補正のうちの少なくとも1種類である所定の補正項目について補正された画像データを格納する。なお、補正後データ記憶部29は、補正前データ記憶部26、設定値データ記憶部27、および、表示画面データ記憶部28のうちの少なくとも1つの記憶部を含むようにしても良い。
【0025】
記録媒体I/F(インターフェース)部32は、デジタル信号処理部25に実施させる画像圧縮に関する制御信号CS4、および、制御部34からの画像記録媒体部33との間の画像データの書き込み/読み出しに関する制御信号CS5が制御部34との間で入出力されると共に、画像圧縮および画像データの書き込み/読み出しに関する制御信号CS6がデジタル信号処理部25との間で入出力されることにより、デジタル信号処理部25と画像記録媒体部33との間の圧縮されたYC信号の画像データの授受を制御する。なお、本実施の形態では、撮影した画像データを記録媒体部33に格納する場合に、デジタル信号処理部25内で画像圧縮を施した後に、画像記録媒体インターフェース回路14へ圧縮された画像データを出力するようにしているが、圧縮しないYC信号の画像データを出力するようにしても良い。
【0026】
記録媒体部33は、取り付け及び取り外しが容易な記憶素子からなり、例えば、コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア、SDカード、メモリースティック、マルチメディアカード、PCカード等がある。
【0027】
制御部34は、CPU(マイクロコンピューター)等により構成され、図1に示した操作部3からの入力信号IS1によって、レンズ駆動部30との間の制御信号CS1、CCD駆動/タイミング発生部31との間の制御信号CS2、デジタル信号処理部25との間で各種画像補正に関する制御信号CS3、記録媒体I/F部32を介してデジタル信号処理部25との間で画像圧縮に関する制御信号CS4、記録媒体I/F部32を介して画像記録媒体部33との間の制御信号CS6を入出力する。
【0028】
通信I/F(インターフェース)部35は、周辺回路と制御部34との間の制御信号CS7の授受を制御し、例えば、図1を用いて説明した操作部3からの入力信号IS1と同様な入力信号IS2を制御部34に出力することにより、上記した制御部34およびデジタル信号処理部25等の制御による各処理が可能になる。また、通信I/F部35は、具体的には、例えば、シリアルインターフェースであるUSB、IEEE1394やRS−232C等である。
【0029】
発光部4は、被写体の周囲が暗い場合に、制御部34からの制御信号CS8により被写体を照明するために発光するものである。
デジタル信号処理部25内の設定値表示画面生成部36は、表示画面データ記憶部28に格納された表示画面および設定値データ記憶部27に格納された設定値を用いて、補正に用いる項目についての現状の設定値を含む表示画面を生成することができる。また、設定値表示画面生成部36は、表示画面に数値化された各RGB原色毎の画像データの平均値を含ませて表示画面を生成することができる。また、設定値表示画面生成部36は、画像信号色分解部38で各RGB原色毎に変換される画像データが表示画面の一部である場合には、表示画面上における前記一部の画面の位置および範囲を示すデータを含ませて表示画面を生成する。
【0030】
スーパーインポーズ処理部37は、設定値表示画面生成部で生成された表示画面を、補正後データ記憶部に格納された補正後の画像データにスーパーインポーズしてモニタ表示部に出力する。また、スーパーインポーズ処理部37は、メニュー画面を補正後の画像データにスーパーインポーズしてモニタ表示部3に出力する。
画像信号色分解部38は、補正後データ記憶部に格納された画像データにおける表示画面の少なくとも一部を色分解し、各RGB原色毎の画像データに変換する。
色信号数値化部39は、画像信号色分解部で得られた各RGB原色毎の画像データの平均値を演算して数値化する。
【0031】
上記の構成により、本実施の形態のデジタルカメラの場合には、各種画像補正が実施された画像を確認するための画像データをモニタ画面2に出力するだけでなく、その各種画像補正の補正値の設定状態や撮影して得られた画像のRGB信号の成分を数値表示することが可能になっている。また、本実施の形態のデジタルカメラの場合には、補正前データ記憶部26に格納されたRGB信号の画像データを読み出し、その画像データに各種の画像補正処理から選択された画像補正処理を実施した後、その画像補正済みのYC信号の画像データを補正後データ記憶部29に格納し、その補正済みで格納された画像データをモニタ表示部2あるいは周辺回路へ出力するまでの一連の信号処理は、制御部34からデジタル信号処理部25へ送られる制御信号CS3により、撮影動作を伴わなくても実施することが可能になっている。
【0032】
図4は、モニタ画面に補正用の設定値(補正値)を選択するためのメニューをスーパーインポーズした画面の一例を示す図である。
図4のモニタ画面2aは、補正後の画像データを確認するためにモニタ画面2に表示させている状態で操作部3の中のメニューボタン11(モード変更指示入力部)が押された場合の、通常モードから画質変更モードに切り替わった表示画面である。モニタ画面2aでは、各種画像補正用の設定値を選択するためのメニューとして、ホワイトバランス(WB)51、色調整(COLOR)52、シャープネス(SHARPNESS:輪郭補正)53、ガンマ補正(GAMMA)54の各補正項目が文字列として各行個別に表示される。このモニタ画面2aから、変更指示入力部であるアップボタン12、および、ダウンボタン13により、メニュー中のホワイトバランス(WB)51が選択されると、「ホワイトバランス(WB)」の文字列が、例えば、1秒間隔毎の点滅表示、色変更によるハイライト表示あるいは反転表示により他の文字列とは異なる表示になる。この状態で、さらに、セットボタン14が押されると、ホワイトバランス(WB)の補正についての設定値を変更する処理を実施することが確定され、モニタ画面2にスーパーインポーズで表示される内容が次のホワイトバランス(WB)の補正の設定値を変更するために後述する図5に示すような内容に変更される。このようにして、図4のメニューのモニタ画面2aでは、アップボタン12およびダウンボタン13を押すことで各補正項目の文字列を選択でき、セットボタン14で選択内容を確定することができる。
【0033】
なお、色調整(COLOR)52、シャープネス(SHARPNESS:輪郭補正)53、および、ガンマ補正(GAMMA)54の各項目の補正については、実施の形態2以降の各実施の形態で説明する。また、図4で選択された設定値の点滅周期は上記1秒以外の時間であっても良く、また、図4では説明の便宜上から、モニタ画面2aの表示面積全体に対する各補正項目の表示面積が大きくなるように示しているが、実際の各補正項目の画面全体に対する表示面積は文字が視読可能な範囲であれば小さくすることができる。
【0034】
図5は、モニタ画面にホワイトバランス(WB)調整の補正のための設定値を変更するための各値をスーパーインポーズした画面の一例を示す図である。
図5は、ホワイトバランス調整の補正値を設定あるいは変更するための画面であり、文字列(WBR…)61は、RGB信号中のR(赤)信号成分の増幅器における相対的な利得(以下WBR値という)の項目を示しており、その右端の数値(100)が現状の設定値であり、例えば、この数値(100)をアップボタン12あるいはダウンボタン13で変更した後にセットボタン14でセットすることで変更したWBR値の補正値を設定することができる。同様に、文字列(WBB…)62は、RGB信号中のB(青)信号成分の増幅器における相対的な利得(以下WBB値という)の項目を示しており、その右端の数値(100)が現状の設定値であり、この数値(100)を変更した後にセットボタン14でセットすることで変更したWBB値の補正値を設定することができる。なお、この場合のRGB信号中のG(緑)信号の増幅器における相対的な利得は予め一定値に固定されている。なお、図示した現状の設定値の数値100は一例であり、他の数値でも良い。
【0035】
図5の文字列(R…)63は、デジタルカメラ1で撮影され、予め設定された各種画像補正の設定値に従って画像補正が施された後の画像データにおけるRGB信号中のR(赤)成分の項目を示しており、その右端の数値(150)が全画面におけるR成分の平均値である。同様に、文字列(G…)64は、画像補正後の画像データにおけるRGB信号中のG(緑)成分の項目を示しており、その右端の数値(150)が全画面におけるG成分の平均値であり、文字列(B…)65は、画像補正後の画像データにおけるRGB信号中のB(青)成分の項目を示しており、その右端の数値(150)が全画面におけるB成分の平均値である。ホワイトバランスを調整する場合には、上記したR成分の平均値、G成分の平均値、B成分の平均値の各数値(150)が同じ値になった時にホワイトバランスが合っていることになる。なお、図示した現状の数値150は一例であり、ホワイトバランスを調整するためには各成分の平均値を他の数値で同じ値にして調整しても良い。
【0036】
上記のように図5のホワイトバランスの設定値を変更するための画面では、図4の画面の場合と同様に、アップボタン12、ダウンボタン13を押すことで文字列を選択し、セットボタン14で選択内容を決定すると共に、その文字列に補正量を表す数値が含まれるものについてはアップボタン24、ダウンボタン25を押すことで数値を増減させ、セットボタン14でその数値を設定することができる。
【0037】
次に、本実施の形態のデジタルカメラのホワイトバランス調整時の補正値の設定動作について説明する。
図6は、図1〜図5に示したデジタルカメラにおけるホワイトバランスの補正値を設定(変更)する場合の動作を示すフローチャートである。
まず、デジタルカメラ1は、例えば、使用者によりメニューボタン11が押される等により、画質調整を実施する指示が入力されたか否かを確認する(S1)。画質調整の指示が無い場合(S1:NO)には、デジタルカメラ1は、再びステップS1を繰り返して画質調整の指示を待ち受け、画質調整の指示が入力された場合(S1:YES)には、まず、図4のようにメニューをモニタ画面2aに表示させ、画質調整の中でもホワイトバランスの調整についての指示が入力されたか否かを確認する(S2)。ホワイトバランスの調整の指示が無い場合(S2:NO)には、デジタルカメラ1は、再びステップS2を繰り返してホワイトバランス(あるいは他の調整)の指示を待ち受ける。例えば、アップボタン12あるいはダウンボタン13によりホワイトバランスの文字列51が選択されて点滅状態になったところで、セットボタン14が押される等により、ホワイトバランスの調整の指示が入力された場合(S2:YES)には、ホワイトバランスの調整準備が完了する。この状態で、例えば、基準となる白色のテストチャートがモニタ画面2の全面に表示された状態で使用者によりシャッタ16が押される等により、基準となる白色のテストチャートが撮影される(S3)。
【0038】
ステップS3で撮影された画像データは、デジタルカメラ1の中の固体撮像素子部22でRGB信号になり、A/D変換部24でデジタル信号になって、デジタル信号処理部25に入力される。その後、制御部34およびデジタル信号処理部25により、まず、補正前の静止画の画像データ(RGB信号)が補正前データ記憶部26に格納され(S4)、その補正前の画像データに対して設定値データ記憶部27に格納されている現状設定済みの初期設定値による補正が実施される(S5)。このときにRGB信号の画像データからYC信号の画像データへの変換も実施される。次に、制御部34およびデジタル信号処理部25によって、補正後の画像データ(YC信号)の静止画が補正後データ記憶部29に格納されると共にモニタ画面2に表示され(S6)、その補正後の画像データについてのWBR値(61)、WBB値(62)の現状の各設定値が表示されると共に、R(63)、G(64)、および、B(65)の各原色の信号の全画面平均値が演算されて表示される(S7)。
【0039】
デジタルカメラ1の使用者は、モニタ画面2に表示された上記R(63)、G(64)、および、B(65)の各色の全画面平均値が等しいか否かを判断し(S8)、等しい場合(S8:YES)には、例えば、メニューボタン11を再度押して文字列61〜65を表示させないようにすることにより、ホワイトバランス調整時の補正値の設定動作を終了して補正された画像のみをモニタ画面2に表示させる。各色の全画面平均値が等しくない場合(S8:NO)には、アップボタン12あるいはダウンボタン13によりWBR値およびWBB値の何れか一方の文字列が選択されて点滅状態になったところで、セットボタン14が押される等により、点滅している文字列も右側の数値(この場合はWBR値あるいはWBB値の数値)に移る。この状態で、例えば、G信号成分を表す値を基準として、R信号およびB信号のそれぞれの差分に応じて、アップボタン12あるいはダウンボタン13が押されることで各数値を増減させる。なお、アップボタン12が押された場合には数値が増加され、ダウンボタン13が押されると数値が減少する。このようにして、アップボタン12あるいはダウンボタン13で、各色の全画面平均値が等しくなるようにWBR値およびWBB値を増減して調整(変更)した後にセットボタン14でセットし、変更したWBR値およびWBB値を設定値データ記憶部27に格納する(S9)。
【0040】
本実施の形態の場合、ステップS9では、まず、WBR値およびWBB値を撮影に使用する照明の色温度に応じて事前におおよその数値を把握し、その数値に設定する必要がある。例えば、WBR値をアップボタン12とダウンボタン13で所望の値を選択し、セットボタン14を押すと選択したWBR値は制御部34の制御により設定値データ記憶部27に記憶される。次に、ダウンボタン13を押すと文字列のWBBが点滅し、セットボタン14を押すとWBB値が点滅し、WBR値と同様にアップボタン12とダウンボタン13で所望の値を選択し、セットボタン14を押すと選択したWBB値は制御部34の制御により設定値データ記憶部27に記憶される。調整したWBR値およびWBB値を設定したら、使用者は、さらにプロセスボタン15を1度押す。
【0041】
すると、プロセスボタン15の入力を受けた制御部34およびデジタル信号処理部25によって、補正前データ記憶部26に格納されている静止画の画像データ(RGB信号)が読み出され、設定値データ記憶部27に格納された調整済みの設定値によりその画像データに対して補正処理が再度実施され(S10)、再補正後の静止画の画像データ(YC信号)が補正後データ記憶部29に、例えば上書きで格納され(S11)、その再補正後の静止画の画像データについてのWBR値(61)、WBB値(62)の現状の各設定値が更新されて表示されると共に、R(63)、G(64)、および、B(65)の各原色の信号の全画面平均値が演算されて更新された各値が表示される(S12)。以上のステップS9のWBR値およびWBB値の入力からステップS12までの一連の信号処理が実施された後に、再びステップS8の各色の全画面平均値が等しいか否かの判断に戻る。
【0042】
このステップS8の判断で、各色の全画面平均値が等しくなれば(S8:YES)、例えば、メニューボタン11を再度押して文字列61〜65を表示させないようにすることにより補正された画像のみをモニタ画面2に表示させて、ホワイトバランス調整時の補正値の設定動作を終了するが、等しくない場合(S8:NO)には、再びステップS9〜S12そしてステップS8の判断が繰り返される。
【0043】
また、上記したステップS8では、デジタルカメラ1の使用者によりR(63)、G(64)、および、B(65)の各色の全画面平均値が等しいか否かを判断するようにしたが、本実施の形態では各色の全画面平均値を数値で表示できるため、例えば、その各数値を制御部34で判断させてホワイトバランスの各設定値を制御することにより、ステップS8の判断をデジタルカメラが自動的に実施できるようになる。つまり、図6のホワイトバランスのフローチャートにおけるステップS4以降の処理を全自動化させることが可能である。
【0044】
また、デジタルカメラから画像データをカラープリンタ等でプリント出力する場合には、上記した撮影時に実施される画像データに対するホワイトバランス調整を行って合わせた場合でも、カラープリンタ等の出力装置の特性の影響により、必ずしも想定した色が再現できないことがある。例えば、白色テストチャートを撮影した場合は、カラープリンタ等の出力も結果として白色が印刷されるはずであるが、白色として印刷されずに微妙に色がつく場合がある。この画像データの色再現性を改善するために故意にホワイトバランスをずらすようなことをすることがある。本実施の形態のデジタルカメラ1では、このような場合のずらす補正量についても、ホワイトバランスの各設定値(61)(62)および各種画像補正を施された後の画像のRGB各信号成分の平均値(63)〜(65)が表示されることで、補正量を数値化でき、カラープリンタ出力時のホワイトバランス調整を容易にすることができる。
【0045】
このように、本実施の形態のデジタルカメラでは、上記したように、ホワイトバランスの設定値を補正(変更)する際に補正前データ記憶部26に格納されている静止画の画像データ(RGB信号)を読み出し、ホワイトバランス調整で変更(補正)する設定値の入力から再補正後の静止画の画像データの記録および表示と、その画像データのホワイトバランスの補正値(設定値)の表示までの一連の信号処理を実施するので、ホワイトバランスの設定値を変更する度にテストチャートを撮影し直す必要が無くなり、設定作業を簡潔にでき、短時間で設定を終了させることができ、さらに、RGB信号成分を数値化して表示するので、その数値データを用いてホワイトバランスの調整を自動化でき、カラープリンタ等で画像データを印刷するためにホワイトバランスの設定値をずらす必要がある場合にも、ホワイトバランスの調整を容易にすることができる。
【0046】
実施の形態2.
次に、各種画像補正のうち、色調整の補正値を設定する場合の本発明のデジタルカメラについて説明する。
図7は、本発明の実施の形態2のデジタルカメラのモニタ画面に色調整の補正のための設定値を変更するための各値をスーパーインポーズした画面の一例を示す図である。なお、本実施の形態のデジタルカメラについての下記以外の構成は、実施の形態1と同様である。
【0047】
図7は、色調整のために色差信号のゲイン調整値を設定あるいは変更するための画面であり、文字列(R−Y…)71は、R−Y色差信号のゲイン(乗数)(以下、R−Y値という)の項目を示しており、その右端の数値(100)が現状の設定値であり、例えば、この数値(100)をアップボタン12あるいはダウンボタン13で変更した後にセットボタン14でセットすることで変更したR−Y値の補正値を設定することができる。同様に、文字列(B−Y…)72は、B−Y色差信号のゲイン(乗数)(以下、B−Y値という)の項目を示しており、その右端の数値(100)が現状の設定値であり、この数値(100)を変更した後にセットボタン14でセットすることで変更したB−Y値の補正値を設定することができる。なお、図示した現状の設定値の数値100は一例であり、他の数値でも良い。
【0048】
この文字列(R−Y…)71のR−Y値および文字列(B−Y…)72のB−Y値は、色差信号R−Y、B−Yに対して、それぞれの信号に対する乗数を相対的に表した値である。色差信号R−Y、B−Yは、図1のデジタル信号処理部25の内部で、RGB信号が輝度信号(Y)と色差信号に変調された副搬送波成分(C)に分離されるYC信号に変換される際に用いられる値であり、RGB信号を基にしてマトリックス演算により得られるC信号を構成する値である。この値をそれぞれ、R−Y色差信号についてはR−Yゲイン値と呼び、B−Y色差信号についてはB−Yゲイン値と呼ぶ。このR−Yゲイン値およびB−Yゲイン値を変更することによりモニタ画面1に表示される画像の色の濃さや色相を変化させることができる。図7の文字列71の右側に表示されている値がR−Yゲイン値であり、文字列72の右側に表示されている値がB−Yゲイン値である。
【0049】
図7のRGB信号抽出領域73は、色調整の補正値を設定する場合のモニタ画面2の全領域に対するRGB信号を抽出する領域を示しており、例えば、画面全体を縦横4×4の16のブロックに分割した場合、各ブロックをアップボタン12あるいはダウンボタン13で第1番目から第16番目の各抽出領域を1ブロックずつ順に循環する(16番目の次は1番目に移動する)ように移動させ、最も適切なブロックに移動した後にセットボタン14で抽出領域を決定する。例えば、アップボタン24が押された場合には領域の番号が増える方向に領域の指定が移動し、ダウンボタン25が押された場合には領域の番号が減る方向に領域の指定が移動するようにする。なお、上記説明では、画面全体を縦横4×4の16のブロックに分割したが、この分割数は縦横いずれも任意の数値とすることができ、また、縦横で分割数を異ならせても良い。
【0050】
図7の文字列(R…)74は、図5の文字列63と同様な補正後の画像データにおけるRGB信号中のR(赤)成分の項目であるがRGB信号抽出領域73についての項目を示しており、その右端の数値(150)が画面のRGB信号抽出領域73におけるR成分の平均値である。同様に、文字列(G…)75は、画像補正後の画像データにおけるRGB信号中のG(緑)成分の項目を示しており、その右端の数値(150)が画面のRGB信号抽出領域73におけるG成分の平均値であり、文字列(B…)76は、画像補正後の画像データにおけるRGB信号中のB(青)成分の項目を示しており、その右端の数値(150)が画面のRGB信号抽出領域73におけるR成分の平均値である。色を調整する場合には、各色毎に上記したR成分の平均値、G成分の平均値、B成分の平均値の各数値を調整する必要がある。なお、図示した現状のR成分の抽出画面平均値の数値150、G成分の抽出画面平均値の数値20、B成分の抽出画面平均値の数値20は一例であり、色を調整するためには各々の色毎に各成分の平均値を他の数値にして調整しても良い。
【0051】
上記のように図7の色調整の設定値を変更するための画面では、図4の画面の場合と同様に、アップボタン12、ダウンボタン13を押すことで文字列を選択し、セットボタン14で選択内容を決定すると共に、その文字列に補正量を表す数値が含まれるものについてはアップボタン24、ダウンボタン25を押すことで数値を増減させ、セットボタン14でその数値を設定することができる。
【0052】
次に、本実施の形態のデジタルカメラの色補正値の設定動作について説明する。
図8は、本実施の形態のデジタルカメラにおける色補正値を設定(変更)する場合の動作を示すフローチャートである。
【0053】
まず、デジタルカメラ1は、例えば、使用者によりメニューボタン11が押される等により、画質調整を実施する指示が入力されたか否かを確認する(S21)。画質調整の指示が無い場合(S21:NO)には、デジタルカメラ1は、再びステップS21を繰り返して画質調整の指示を待ち受け、画質調整の指示が入力された場合(S21:YES)には、まず、図4のようにメニューをモニタ画面2aに表示させ、画質調整の中でも色調整(色信号の調整)についての指示が入力されたか否かを確認する(S22)。色調整の指示が無い場合(S22:NO)には、デジタルカメラ1は、再びステップS22を繰り返して色調整(あるいは他の調整)の指示を待ち受ける。例えば、アップボタン12あるいはダウンボタン13により色調整の文字列52が選択されて点滅状態になったところで、セットボタン14が押される等により、色調整の指示が入力された場合(S22:YES)には、色調整の準備が完了する。この状態で、例えば、基準となるカラーテストチャートがモニタ画面2の全面に表示された状態で使用者によりシャッタ16が押される等により、基準となるカラーテストチャートが撮影される(S23)。
【0054】
ステップS23で撮影された画像データは、デジタルカメラ1の中の固体撮像素子部22でRGB信号になり、A/D変換部24でデジタル信号になって、デジタル信号処理部25に入力される。その後、制御部34およびデジタル信号処理部25により、まず、補正前の静止画の画像データ(RGB信号)が補正前データ記憶部26に格納され(S24)、その補正前の画像データに対して設定値データ記憶部27に格納されている現状設定済みの初期設定値による補正が実施される(S25)。このときにRGB信号の画像データからYC信号の画像データへの変換も実施される。次に、制御部34およびデジタル信号処理部25によって、補正後の画像データ(YC信号)の静止画が補正後データ記憶部29に格納されると共にモニタ画面2に表示され(S26)、その表示を確認した使用者によりカラーテストチャート中の単一色のみが含まれるようにRGB信号を抽出する領域(抽出領域)が設定される(S27)。そして、その補正後の画像データについてのR−Y値(71)、B−Y値(72)の現状の各設定値が表示されると共に、設定された抽出領域について、R(74)、G(75)、および、B(76)の各原色の信号の抽出領域における平均値が演算されて表示される(S28)。
【0055】
デジタルカメラ1の使用者は、モニタ画面2に表示された上記R(74)、G(75)、および、B(76)の各色の抽出領域における平均値がカラーテストチャートの色から判断して適正であるか否かを判断し(S29)、適正である場合(S29:YES)には、例えば、メニューボタン11を再度押して文字列71、72、74〜76を表示させないようにすることにより、色調整時の補正値の設定動作を終了して補正された画像のみをモニタ画面2に表示させる。抽出領域における各色の平均値が適切でない場合(S29:NO)には、アップボタン12あるいはダウンボタン13によりR−Y値およびB−Y値の何れか一方の文字列が選択されて点滅状態になったところで、セットボタン14が押される等により、点滅している文字列も右側の数値(この場合はR−Y値あるいはB−Y値の数値)に移る。この状態で、例えば、R−Y値あるいはB−Y値と抽出領域の色の適正値とのそれぞれの差分に応じて、アップボタン12あるいはダウンボタン13が押されることで各数値を増減させる。なお、アップボタン12が押された場合には数値が増加され、ダウンボタン13が押されると数値が減少する。このようにして、アップボタン12あるいはダウンボタン13で、色調整時の抽出領域の各色の平均値が適切になるようにR−Y値およびB−Y値を増減して調整(変更)した後にセットボタン14でセットし、変更したR−Y値およびB−Y値を設定値データ記憶部27に格納する(S30)。
【0056】
本実施の形態の場合、ステップS30では、まず、R−Y値およびB−Y値を撮影に使用する照明の色温度に応じて事前におおよその数値を把握し、その数値に設定する必要がある。例えば、R−Y値をアップボタン12とダウンボタン13で所望の値を選択し、セットボタン14を押すと選択したR−Y値は制御部34の制御により設定値データ記憶部27に記憶される。次に、ダウンボタン13を押すと文字列のB−Yが点滅し、セットボタン14を押すとB−Yが点滅し、R−Y値と同様にアップボタン12とダウンボタン13で所望の値を選択し、セットボタン14を押すと選択したB−Y値は制御部34の制御により設定値データ記憶部27に記憶される。調整したR−Y値およびB−Y値を設定したら、使用者は、さらにプロセスボタン15を1度押す。
【0057】
すると、プロセスボタン15の入力を受けた制御部34およびデジタル信号処理部25によって、補正前データ記憶部26に格納されている静止画の画像データ(RGB信号)が読み出され、設定値データ記憶部27に格納された調整済みの設定値によりその画像データに対して補正処理が再度実施され(S31)、再補正後の静止画の画像データ(YC信号)が補正後データ記憶部29に、例えば上書きで格納され(S32)、その再補正後の静止画の画像データについてのR−Y値(71)、B−Y値(72)の現状の各設定値が更新されて表示されると共に、R(74)、G(75)、および、B(76)の各原色の信号の抽出領域平均値が演算されて更新された各値が表示される(S33)。以上のステップS30のR−Y値およびB−Y値の入力からステップS33までの一連の信号処理が実施された後に、再びステップS29の抽出領域における各色の平均値が適切であるか否かの判断に戻る。
【0058】
このステップS29の判断で、抽出領域における各色の平均値が適切になれば(S29:YES)、例えば、メニューボタン11を再度押して文字列71、72、74〜76を表示させないようにすることにより補正された画像のみをモニタ画面2に表示させて、色調整時の補正値の設定動作を終了するが、等しくない場合(S29:NO)には、再びステップS30〜S33そしてステップS29の判断が繰り返される。
【0059】
また、上記したステップS29では、デジタルカメラ1の使用者によりR(74)、G(75)、および、B(76)の各色の抽出領域における各平均値が適切であるか否かを判断するようにしたが、本実施の形態では各色の全画面平均値を数値で表示できるため、例えばその各数値を制御部34で判断させて色調整の各設定値を制御することにより、ステップS29の判断をデジタルカメラが自動的に実施できるようにできる。つまり、図8の色信号調整のフローチャートにおけるステップS24以降の処理を、抽出領域を設定するステップS27を除いてほぼ自動化させることが可能である。また、さらに、例えばモニタ画面2に表示されたカラーテストチャートから単独色の領域を検出して指定する機能を付与することにより、全自動化することも可能である。また、本実施の形態のデジタルカメラ1では、プリンタに出力する場合等で実施の形態1に説明したように色調整の補正量を意図的にずらす場合についても、色調整の各設定値(71)(72)および各種画像補正を施された後の画像のRGB各信号成分の平均値(74)〜(76)が表示されることで、補正量を数値化でき、カラープリンタ出力時の色調整を容易にすることができる。
【0060】
このように、本実施の形態のデジタルカメラでは、上記したように、色調整の設定値を補正(変更)する際に補正前データ記憶部26に格納されている静止画の画像データ(RGB信号)を読み出し、色調整で変更(補正)する設定値の入力から再補正後の静止画の画像データの記録および表示と、その画像データの色補正値の表示までの一連の信号処理を実施するので、色調整の設定値を変更する度にテストチャートを撮影し直す必要が無くなり、設定作業を簡潔にでき、短時間で設定を終了させることができ、さらに、RGB信号成分を数値化して表示するので、その数値データを用いて色調整の自動化を拡大でき、カラープリンタ等で画像データを印刷するための色調整の設定値をずらす必要がある場合にも、その色調整を容易にすることができる。
【0061】
実施の形態3.
次に、各種画像補正のうち、輪郭補正の補正値を設定する場合の本発明のデジタルカメラについて説明する。
図9は、本発明の実施の形態3のデジタルカメラのモニタ画面に輪郭補正のための設定値を変更するための各値をスーパーインポーズした画面の一例を示す図である。なお、本実施の形態のデジタルカメラについての下記以外の構成は、実施の形態1と同様である。
【0062】
図9は、輪郭補正(シャープネス)値を設定あるいは変更するための画面であり、文字列(ELVL…)81は、画像の輪郭を補正するために輪郭を強調処理する数値の設定値(以下、ELVL値という)の項目を示しており、その右端の数値(100)が現状の設定値であり、例えば、この数値(100)をアップボタン12あるいはダウンボタン13で変更した後にセットボタン14でセットすることで変更したELVL値の補正値を設定することができる。ELVL値は、数値が大きいほど、輪郭に対する強調が強くなる数値である。なお、図示した現状の設定値の数値100は一例であり、他の数値でも良い。上記のように図9の輪郭補正の設定値を変更するための画面でも、文字列に含まれる補正量を表す数値をアップボタン24、ダウンボタン25を押すことで数値を増減させ、セットボタン14でその数値を設定することができる。
【0063】
次に、本実施の形態のデジタルカメラの輪郭補正時の補正値の設定動作について説明する。
図10は、本実施の形態のデジタルカメラにおける輪郭補正値を設定(変更)する場合の動作を示すフローチャートである。
まず、デジタルカメラ1は、例えば、使用者によりメニューボタン11が押される等により、画質調整を実施する指示が入力されたか否かを確認する(S41)。画質調整の指示が無い場合(S41:NO)には、デジタルカメラ1は、再びステップS41を繰り返して画質調整の指示を待ち受け、画質調整の指示が入力された場合(S41:YES)には、まず、図4のようにメニューをモニタ画面2aに表示させ、画質調整の中でもシャープネス(輪郭補正)の調整についての指示が入力されたか否かを確認する(S42)。輪郭補正の調整の指示が無い場合(S42:NO)には、デジタルカメラ1は、再びステップS42を繰り返して輪郭調整(あるいは他の調整)の指示を待ち受ける。例えば、アップボタン12あるいはダウンボタン13によりシャープネス(輪郭補正)の文字列53が選択されて点滅状態になったところで、セットボタン14が押される等により、輪郭補正の調整の指示が入力された場合(S42:YES)には、輪郭補正の調整準備が完了する。この状態で、例えば、基準となるテストチャートがモニタ画面2の全面に表示された状態で使用者によりシャッタ16が押される等により、基準となるテストチャートが撮影される(S43)。
【0064】
ステップS43で撮影された画像データは、デジタルカメラ1の中の固体撮像素子部22でRGB信号になり、A/D変換部24でデジタル信号になって、デジタル信号処理部25に入力される。その後、制御部34およびデジタル信号処理部25により、まず、補正前の静止画の画像データ(RGB信号)が補正前データ記憶部26に格納され(S44)、その補正前の画像データに対して設定値データ記憶部27に格納されている現状設定済みの初期設定値による補正が実施される(S45)。このときにRGB信号の画像データからYC信号の画像データへの変換も実施される。次に、制御部34およびデジタル信号処理部25によって、補正後の画像データ(YC信号)の静止画が補正後データ記憶部29に格納される(S46)と共にモニタ画面2に表示され、その補正後の画像データについてのELVL値(81)の現状の各設定値が表示される(S47)。
【0065】
デジタルカメラ1の使用者は、モニタ画面2に表示された上記補正後の画像データの静止画のシャープネス(輪郭補正値)が適正であるか否かを判断し(S48)、適正である場合(S48:YES)には、例えば、メニューボタン11を再度押して文字列81を表示させないようにすることにより、輪郭補正値の設定動作を終了して補正された画像のみをモニタ画面2に表示させる。輪郭補正値が適切でない場合(S48:NO)には、例えば、セットボタン14が押される等により、ELVLの文字列81の右側の数値(この場合はELVL値)を点滅させるようにする。この状態で、例えば、アップボタン12あるいはダウンボタン13が押されることでELVL値を増減させる。なお、アップボタン12が押された場合には数値が増加され、ダウンボタン13が押されると数値が減少する。このようにして、アップボタン12あるいはダウンボタン13で、ELVL値が適切になるように増減して調整(変更)した後にセットボタン14でセットし、変更したELVL値を設定値データ記憶部27に格納する(S49)。
【0066】
本実施の形態の場合、ステップS49では、まず、ELVL値を撮影に使用する照明の色温度に応じて事前におおよその数値を把握し、その数値に設定する必要がある。例えば、ELVL値をアップボタン12とダウンボタン13で所望の値を選択し、セットボタン14を押すと選択したELVL値は制御部34の制御により設定値データ記憶部27に記憶される。調整したELVL値を設定したら、使用者は、さらにプロセスボタン15を1度押す。
【0067】
すると、プロセスボタン15の入力を受けた制御部34およびデジタル信号処理部25によって、補正前データ記憶部26に格納されている静止画の画像データ(RGB信号)が読み出され、設定値データ記憶部27に格納された調整済みの設定値によりその画像データに対して補正処理が再度実施され(S50)、再補正後の静止画の画像データ(YC信号)が補正後データ記憶部29に、例えば上書きで格納され(S51)、その再補正後の静止画の画像データ、及びその画像についてのELVL値(81)の現状の各設定値が更新されて表示される(S52)。以上のステップS49のELVL値の入力からステップS52の画像データとえLVL値の表示までの一連の信号処理が実施された後に、再びステップS48の輪郭補正値(ELVL値)が適正か否かの判断に戻る。
【0068】
このステップS48の判断で、輪郭補正値が適切になれば(S48:YES)、例えば、メニューボタン11を再度押して文字列81を表示させないようにすることにより補正された画像のみをモニタ画面2に表示させて、輪郭補正値の設定動作を終了するが、輪郭補正値が適切でない場合(S48:NO)には、再びステップS49〜S52そしてステップS48の判断が繰り返される。
【0069】
このように、本実施の形態のデジタルカメラでは、上記したように、輪郭補正値(ELVL値)を補正(変更)する際に補正前データ記憶部26に格納されている静止画の画像データ(RGB信号)を読み出し、ELVL値の入力から再補正後の静止画の画像データの記録および表示と、その画像データのELVL値の表示までの一連の信号処理を実施するので、輪郭補正の設定値を変更する度にテストチャートを撮影し直す必要が無くなり、設定作業を簡潔にでき、短時間で設定を終了させることができる。
【0070】
実施の形態4.
次に、各種画像補正のうち、ガンマ補正の補正値を設定する場合の本発明のデジタルカメラについて説明する。
図11は、本発明の実施の形態4のデジタルカメラのモニタ画面にガンマ補正のための設定値を変更するための各値をスーパーインポーズした画面の一例を示す図である。なお、本実施の形態のデジタルカメラについての下記以外の構成は、実施の形態1と同様である。
【0071】
図11は、ガンマ補正値を設定あるいは変更するための画面であり、文字列(GM…)91は、画像データを表示出力する際の輝度に対する入力の駆動電圧が非線形の電光変換特性(ガンマ特性)を有することから、それを補正するためのガンマ補正値の設定値(以下、GM値という)の項目を示しており、その右端の数値(0.6)が現状の設定値であり、例えば、この数値(0.6)をアップボタン12あるいはダウンボタン13で変更した後にセットボタン14でセットすることで変更したGM値を設定することができる。GM値は、補正のためのガンマカーブから決定できる。また、本実施の形態のガンマ補正は、図2の補正前データ記億区部26に格納されているRGB信号をデジタル信号処理部25でYC信号に変換する信号処理の際に施される。数値が大きいほど、ガンマ補正が強くなる数値である。なお、図示した現状の設定値の数値0.6は一例であり、他の数値でも良く、例えば、0.45、0.5、0.55、0.6、0.65の種類があり、この中から選択しても良い。また、このガンマ値は上記5種類に限らず、より細かい値にしてより多くの設定値を設けたり、あるいは、より粗く少ない設定値にしても良い。上記のように図11のガンマ補正値を変更するための画面でも、文字列に含まれる補正量を表す数値をアップボタン24、ダウンボタン25を押すことで数値を増減させ、セットボタン14でその数値を設定することができる。
【0072】
次に、本実施の形態のデジタルカメラのガンマ補正時の補正値の設定動作について説明する。
図12は、本実施の形態のデジタルカメラにおけるガンマ補正値を設定(変更)する場合の動作を示すフローチャートである。
まず、デジタルカメラ1は、例えば、使用者によりメニューボタン11が押される等により、画質調整を実施する指示が入力されたか否かを確認する(S61)。画質調整の指示が無い場合(S61:NO)には、デジタルカメラ1は、再びステップS61を繰り返して画質調整の指示を待ち受け、画質調整の指示が入力された場合(S61:YES)には、まず、図4のようにメニューをモニタ画面2aに表示させ、画質調整の中でもガンマ補正の調整についての指示が入力されたか否かを確認する(S62)。ガンマ補正の調整の指示が無い場合(S62:NO)には、デジタルカメラ1は、再びステップS62を繰り返してガンマ補正値の調整(あるいは他の調整)の指示を待ち受ける。例えば、アップボタン12あるいはダウンボタン13によりガンマ補正の文字列54が選択されて点滅状態になったところで、セットボタン14が押される等により、ガンマ補正の調整の指示が入力された場合(S62:YES)には、ガンマ補正の調整準備が完了する。この状態で、例えば、基準となるテストチャートがモニタ画面2の全面に表示された状態で使用者によりシャッタ16が押される等により、基準となるテストチャートが撮影される(S63)。
【0073】
ステップS63で撮影された画像データは、デジタルカメラ1の中の固体撮像素子部22でRGB信号になり、A/D変換部24でデジタル信号になって、デジタル信号処理部25に入力される。その後、制御部34およびデジタル信号処理部25により、まず、補正前の静止画の画像データ(RGB信号)が補正前データ記憶部26に格納され(S64)、その補正前の画像データに対して設定値データ記憶部27に格納されている現状設定済みの初期設定値による補正が実施される(S65)。このときにRGB信号の画像データからYC信号の画像データへの変換も実施される。次に、制御部34およびデジタル信号処理部25によって、補正後の画像データ(YC信号)の静止画が補正後データ記憶部29に格納される(S66)と共にモニタ画面2に表示され、その補正後の画像データについてのGM値(91)の現状の各設定値が表示される(S67)。
【0074】
デジタルカメラ1の使用者は、モニタ画面2に表示された上記補正後の画像データの静止画のガンマ補正値が適正であるか否かを判断し(S68)、適正である場合(S68:YES)には、例えば、メニューボタン11を再度押して文字列91を表示させないようにすることにより、ガンマ補正値の設定動作を終了して補正された画像のみをモニタ画面2に表示させる。ガンマ補正値が適切でない場合(S68:NO)には、例えば、セットボタン14が押される等により、GMの文字列91の右側の数値(この場合はGM値)を点滅させるようにする。この状態で、例えば、アップボタン12あるいはダウンボタン13が押されることでGM値を増減させる。なお、アップボタン12が押された場合には数値が増加され、ダウンボタン13が押されると数値が減少する。このようにして、アップボタン12あるいはダウンボタン13で、GM値が適切になるように増減して調整(変更)した後にセットボタン14でセットし、変更したGM値を設定値データ記憶部27に格納する(S69)。
【0075】
本実施の形態の場合、ステップS69では、まず、GM値を撮影に使用する照明の色温度に応じて事前におおよその数値を把握し、その数値に設定する必要がある。例えば、GM値をアップボタン12とダウンボタン13で所望の値を選択し、セットボタン14を押すと選択したGM値は制御部34の制御により設定値データ記憶部27に記憶される。調整したGM値を設定したら、使用者は、さらにプロセスボタン15を1度押す。
【0076】
すると、プロセスボタン15の入力を受けた制御部34およびデジタル信号処理部25によって、補正前データ記憶部26に格納されている静止画の画像データ(RGB信号)が読み出され、設定値データ記憶部27に格納された調整済みの設定値によりその画像データに対して補正処理が再度実施され(S70)、再補正後の静止画の画像データ(YC信号)が補正後データ記憶部29に、例えば上書きで格納され(S71)、その再補正後の静止画の画像データ、及びその画像についてのGM値(91)の現状の各設定値が更新されて表示される(S72)。以上のステップS69のGM値の入力からステップS72の画像データとGM値の表示までの一連の信号処理が実施された後に、再びステップS68のGM値が適正か否かの判断に戻る。
【0077】
このステップS68の判断で、GM値が適切になれば(S68:YES)、例えば、メニューボタン11を再度押して文字列91を表示させないようにすることにより補正された画像のみをモニタ画面2に表示させて、ガンマ補正値の設定動作を終了するが、ガンマ補正値が適切でない場合(S68:NO)には、再びステップS69〜S72そしてステップS68の判断が繰り返される。
【0078】
このように、本実施の形態のデジタルカメラでは、上記したように、ガンマ補正値(GM値)を補正(変更)する際に補正前データ記憶部26に格納されている静止画の画像データ(RGB信号)を読み出し、GM値の入力から再補正後の静止画の画像データの記録および表示と、その画像データのGM値の表示までの一連の信号処理を実施するので、ガンマ補正の設定値を変更する度にテストチャートを撮影し直す必要が無くなり、設定作業を簡潔にでき、短時間で設定を終了させることができる。
【0079】
なお、図4に示したメニュー画面の各種画像補正項目の表示する順番は、図4に示す順番に限られるものではなく、任意の順番に並んでいても良い。また、上記各実施の形態では、操作部3が全てボタン形式の場合を示したが、例えば、ダイヤル形式等の他の入力形式の操作部であっても良く、操作部3あるいはモニタ画面2の配置も、デジタルカメラ1中の他の場所に配置されていても良い。
【0080】
また、上記した各実施の形態ではデジタルカメラに本発明を適用した場合について示したが、本発明は、例えば、撮像手段、画像表示手段、画像補正手段および画像格納手段を有し、撮影された画像データが補正されて格納されるまでが一連の処理になっていた従来の他の装置に対しても適用することができる。
【0081】
【発明の効果】
本発明のデジタルカメラは、以上説明したように、画像データを補正するための各種設定値を補正(変更)する際に補正前データ記憶部に格納されている静止画の画像データ(RGB信号)を読み出し、画像データの調整で変更(補正)する設定値の入力から再補正後の静止画の画像データの記録および表示と、その画像データの補正値(設定値)の表示までの一連の信号処理を実施するので、画像データを補正するための設定値を変更する度にテストチャートを撮影し直す必要が無くなり、設定作業を簡潔にでき、短時間で設定を終了させることができ、さらに、RGB信号成分を数値化して表示するので、その数値データを用いて画像データの補正のための設定値の調整を自動化でき、カラープリンタ等で画像データを印刷するために画像データの補正のための設定値をずらす必要がある場合にも、その画像データの補正のための設定値の調整を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデジタルカメラのモニタ画面および操作部の一例を示す図である。
【図2】図1のデジタルカメラの内部構成を示すブロック図である。
【図3】(a)、(b)は補正前データ記憶部の内部の画像データ記憶領域の配置の一例を示す図である。
【図4】モニタ画面に補正用の設定値(補正値)を選択するためのメニューをスーパーインポーズした画面の一例を示す図である。
【図5】モニタ画面にホワイトバランス(WB)調整の補正のための設定値を変更するための各値をスーパーインポーズした画面の一例を示す図である。
【図6】図1〜図5に示したデジタルカメラにおけるホワイトバランスの補正値を設定(変更)する場合の動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態2のデジタルカメラのモニタ画面に色調整の補正のための設定値を変更するための各値をスーパーインポーズした画面の一例を示す図である。
【図8】実施の形態2のデジタルカメラにおける色補正値を設定(変更)する場合の動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態3のデジタルカメラのモニタ画面に輪郭補正のための設定値を変更するための各値をスーパーインポーズした画面の一例を示す図である。
【図10】実施の形態3のデジタルカメラにおける輪郭補正値を設定(変更)する場合の動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態4のデジタルカメラのモニタ画面にガンマ補正のための設定値を変更するための各値をスーパーインポーズした画面の一例を示す図である。
【図12】実施の形態4のデジタルカメラにおけるガンマ補正値を設定(変更)する場合の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ、 2、2a〜2e モニタ画面、 3 操作部、 4 発光部、 11 メニューボタン、 12 アップボタン、 13 ダウンボタン、 14 セットボタン、 15 プロセスボタン、 16 シャッター、 21 光学レンズ部、 22 固体撮像素子部(CCD)、 23 相関二重サンプリング回路部(CDS)、 24 アナログ/デジタル(A/D)変換部、25 デジタル信号処理部、 26 補正前データ記憶部、 27 設定値データ記憶部、 28 表示画面データ記憶部、 29 補正後データ記憶部、 30 レンズ駆動部、 31 CCD駆動/タイミング信号発生(TG)部、 32 記録媒体インターフェース(I/F)部、 33 記録媒体部、 34 制御部、 35 通信インターフェース(I/F)部、 41 動画用RGB信号記憶領域、 42 静止画用RGB信号記憶領域、 43 静止画用補正済みYC信号記憶領域、 51 ホワイトバランス(WB)文字列、 52 色調整(COLOR)文字列、 53 シャープネス(SHARPNESS:輪郭補正)文字列、 54 ガンマ補正(GAMMA)文字列、 61 WBR(R信号の増幅利得値)文字列、 62 WBB(B信号の増幅利得値)文字列、 63R信号成分全画面平均値の文字列、 64 G信号成分全画面平均値の文字列、 65 B信号成分全画面平均値の文字列、 71 R−Y色差信号ゲインの文字列、 72 B−Y色差信号ゲインの文字列、 73 RGB信号抽出領域、 74 R信号成分抽出画面平均値の文字列、 75 G信号成分抽出画面平均値の文字列、 76 B信号成分抽出画面平均値の文字列、 81 ELVL値(輪郭補正設定値)の文字列、 91 GM値(ガンマ補正値)の文字列。
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮影した画像データを補正して出力するデジタルカメラに関し、特に、撮影された画像データを補正するための設定値を決定する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のデジタルカメラでは、撮影された画像データが補正されて格納されるまでが一連の処理になっているため、画像データを補正するための設定値を変更する場合、予めその設定値を変更してから撮影し、補正された画像データをモニタで設定値を変更する度に確認していた。つまり、モニタに表示された画像の確認結果により、画像データを補正するための設定値を変更し、被写体を撮影して、再度、モニタに表示された画像を確認するという作業を繰り返すことにより、画像データを補正するための設定値を決定していた。なお、画像データの補正とは、例えば、ホワイトバランス調整、色信号調整、輪郭補正、ガンマ補正である。(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−218494号公報(第4〜6頁、第3図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のデジタルカメラでは、上記したように被写体の撮影から補正された画像データが格納されるまでが一連の処理になっているため、画像データを補正するための設定値を変更する度に、撮影からの一連の処理を繰り返して確認する必要があった。従って、従来のデジタルカメラの使用者が、任意の照明環境において、画像データを補正するための最適の設定値を得ようとする場合、その設定値を決定するためには、上記したように設定値を変更して撮影した後の一連の処理を繰り返して設定値を決定しなければならず、作業が煩雑になるという問題点があった。
【0005】
また、従来のデジタルカメラでは、例えば、ホワイトバランス調整および色信号調整において、画像データを補正するための設定値が適切であるか否かの判断は、補正された画像をモニター画面で確認するという官能評価により実施されており、数値等で客観的な判断ができないため、設定値が適切であるか否かの判断があいまいであるという問題があった。
【0006】
本発明は、上述のような課題を解消するためになされたものであって、撮影された画像データを補正するための設定値を迅速、容易かつ確実に決定できるデジタルカメラの構成および方法を提供すること目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するため、本発明に係るデジタルカメラは、画像データを画像として表示するモニタ表示部と、
所定の補正項目について補正された画像データを格納する補正後データ記憶部と、
撮影された画像データを前記補正項目について補正し、補正された画像データを補正後データ記憶部およびモニタ表示部に出力するデジタル信号処理部と、
補正前の画像データを格納する補正前データ記憶部と、
補正項目の補正に用いる設定値を格納する設定値データ記憶部と、
補正項目の設定値を変更するためにモニタ表示部に表示させる表示画面の内容を格納する表示画面データ記憶部と、
表示画面データ記憶部に格納された表示画面および設定値データ記憶部に格納された設定値を用いて、補正項目についての現状の設定値を含む表示画面を生成する設定値表示画面生成部と、
設定値表示画面生成部で生成された表示画面を、補正後データ記憶部に格納された補正後の画像データにスーパーインポーズしてモニタ表示部に出力するスーパーインポーズ処理部と
被写体を撮影した画像データを設定値により補正する通常モードから、補正項目の設定値を変更できる画質変更モードに切り替えるモード変更指示入力部と、
補正前データ記憶部に格納された補正前の画像データを読み出し、設定値データ記憶部に格納された設定値により補正項目について補正を実施する補正実施指示部と、
モニタ表示部に表示された現状の設定値を変更する変更指示入力部とを備えるものである。
【0008】
また、本発明に係るデジタルカメラの画像補正方法では、画像データを表示するモニタ表示部と、画像データおよび設定値を格納する記憶部と、画像データに対する補正を含む画像データ処理および演算処理を実施するデジタル信号処理部と、設定値を補正するための指示を入力する指示入力部を備えるデジタルカメラにおいて、ホワイトバランス調整、色信号調整、輪郭補正、ガンマ補正のうちの少なくとも1種類の補正を実施する場合に、
補正指示入力の有無を判断するステップと、
補正のために撮影された画像データを、補正前に格納するステップと、
補正前の画像データを補正のための初期設定値により補正した補正後画像データを格納するステップと、
初期設定値とそれにより補正された後の画像データをモニタ表示部に表示させるステップと、
モニタ表示部の表示内容により補正のための設定値が適切か否かを判断するステップと、
補正の設定値が適切でない場合に、補正のための設定値を調整するステップと、
調整された設定値により補正前の画像データを補正した補正後画像データを格納するステップと、
調整された設定値とそれにより補正された後の画像データをモニタ表示部に表示させ、再び設定値が適切か否かを判断するステップとを有するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
【0010】
実施の形態1.
図1は、本発明に係るデジタルカメラのモニタ画面および操作部の一例を示す図である。
図1のデジタルカメラ1は、被写体を撮影する光学レンズ部を有する面に対する背面側にモニタ画面2を有し、そのモニタ画面と同じ背面側および上面側に操作部3を有している。モニタ画面2は、液晶表示パネル等から構成され、被写体を撮影して得られた画像データに基づいて動画像あるいは静止画像を表示するだけでなく、デジタルカメラの有する各種画像補正(ホワイトバランス調整、色信号調整、輪郭補正、ガンマ補正のうちの少なくとも1種類)の名称や設定状態、画像データの構成成分の数値も画像に重ねて表示することができる。
【0011】
操作部3の中のシャッター16は、例えば、モニタ画面2に撮影された動画像が表示されている状態で押されることにより、その時点の静止画像の画像データに対して補正を含む各種信号処理が行われ、その処理された静止画像の画像データがメモリ素子や画像記録媒体へ記録される。また、その場合には、モニタ画面2には各種信号処理された静止画像が表示される。
【0012】
操作部3の中のメニューボタン11は、デジタルカメラの有する各種画像補正処理の設定を変更する場合や設定を確認する場合に、被写体を撮影した画像データを設定値により補正する通常モードから、前記補正項目の設定値を変更できる画質変更モードに切り替えるモード変更指示入力部としての機能を有し、さらに、各種の設定変更メニューあるいは設定確認のメニューを撮影された画像にスーパーインポーズ(オーバーレイ)して表示させる操作手段である。
【0013】
また、アップボタン12、ダウンボタン13は、スーパーインポーズ表示されるメニュー画面の複数の補正項目から実施を希望する1種類の処理(補正項目)を選択する場合の変更指示入力部としての機能や、モニタ表示部に表示された現状の設定値を変更する場合の変更指示入力部としての機能を有する操作手段である。
【0014】
また、セットボタン14は、スーパーインポーズ表示されるメニューから実施を希望する処理が選択されてその処理名がハイライト表示あるいは反転表示された状態か、希望する設定値が表示された状態で押されることにより、その時のメニューの処理あるいは設定値を決定項目としてデジタルカメラに入力させる機能を有する操作手段である。
【0015】
また、プロセスボタン15は、メニューの処理および設定値が決定した後に押されることにより、例えば、補正前の画像データを読み出し、変更された設定値により選択された補正項目について、補正前の画像データに対して補正を実施し、補正後の画像データに基づく画像をモニタ画面2に表示させることで表示画像を更新する補正実施指示部としての機能を有する操作手段である。
【0016】
図2は、図1のデジタルカメラ1の内部構成を示すブロック図である。
被写体の画像(光)は、レンズ駆動部30からの駆動信号DS1で駆動される光学レンズ部21により焦点が合わされて固体撮像素子(CCD)部22に結像する。固体撮像素子(CCD)部22では、CCD駆動/タイミング信号発生(TG)部31からの駆動信号DS2およびタイミング信号TS1により、入射する画像の光量に対応して変換された電気信号(電荷)の画像データ(RGB)が順次出力される。なお、画像データにおける各画素信号の種類は、固体撮像素子(CCD)部22内に組み込まれているカラーフィルタに依存し、ここでは3原色のRGB(赤、緑、青)フィルターが組み込まれていることを想定して、生成される画像データの種類は3原色のRGB信号とする。
【0017】
固体撮像素子(CCD)2から出力されたRGB信号は、相関二重サンプリング回路(CDS)部23に入力され、各画素の信号部分がCCD駆動/タイミング信号発生(TG)部31からのタイミング信号TS2によりサンプリングされてA/D(アナログ/デジタル)変換部24に出力される。A/D変換部24では、CCD駆動/タイミング信号発生(TG)部31からのタイミング信号TS3によりデジタル信号に変換されたRGB信号をデジタル信号処理部25に出力する。
【0018】
デジタル信号処理部25は、後述する設定値表示画面生成部36、スーパーインポーズ処理部37、画像信号色分解部38、および、色信号数値化部39の各回路部を内蔵し、CCD駆動/タイミング信号発生(TG)部31からのタイミング信号TS4および後述する制御部34からの制御信号CS3により、RGB信号の同時化、ホワイトバランスの調整、ガンマ補正、輪郭補正、色調補正、画像表示信号への文字のスーパーインポーズ等の信号処理を実施することができる。デジタル信号処理部25では、まず、入力されたRGB信号をそのまま補正前データ記憶部26に記録し、さらに、撮影された画像データを上記各補正処理から選択された所定の補正項目について補正し、補正された画像データを補正後データ記憶部29およびモニタ画面2に出力する。また、デジタル信号処理部25は、ホワイトバランスの調整、ガンマ補正、輪郭補正、色調補正の各信号処理を実施する際には、RGB信号の画像データを各種画像補正済みのYCデータの画像データに変換して補正後データ記憶部29に格納し、その記録された画像データを基に周辺回路へデータ出力する。
【0019】
また、デジタル信号処理部25は、タイミング信号TS4および制御信号CS3により、A/D変換部24から入力されるRGB信号の画像データばかりでなく、補正前データ記憶部26から読み出されたRGB信号の画像データについても、RGB信号の同時化、ホワイトバランスの調整、ガンマ補正、輪郭補正、色調補正、画像表示信号への文字のスーパーインポーズ等の信号処理を実施し、補正された画像データについては補正後データ記憶部29およびモニタ画面2に出力することができる。
【0020】
補正前データ記憶部26は、動画を記録する領域と撮影画(静止画)を記録する領域を備えており補正前の画像データを格納する。ここで、補正前データ記憶部26の格納内容について説明する。
【0021】
図3は、補正前データ記憶部26の内部の画像データ記憶領域の配置の一例を示す図である。
図3(a)は、動画用のRGB信号の記録領域41を1画面分と、静止画用のRGB信号の記録領域42を1画面分持っている。図3(b)は、補正前データ記憶部26に補正後データ記憶部29の格納内容も記憶させる場合であり、図3(a)の構成に加えて静止画用の補正済みYCデータの記録領域43を有している。また、記録領域41と記録領域42では、新しいRGB信号が入力される度に格納された内容に上書きされることで更新される。
【0022】
また、補正前データ記憶部26は、記録容量の大きなメモリ素子が使用された場合には、複数画面分の画像データを記録できるようになる。従って、その場合には、大容量のメモリ素子内に動画用RGB信号記録領域41の記録面数を複数持たせることで、毎回上書き更新する必要はなくすことができる。また、大容量のメモリ素子を使用する場合には、静止画用RGB信号記録領域42の記録画面数を増やすようにしても良く、あるいは、図3(b)に示したように、補正後データ記憶部29の格納内容を共に格納するようにしても良い。
【0023】
図2の設定値データ記憶部27は、補正項目の補正に用いる設定値を格納する。
表示画面データ記憶部28は、補正項目の設定値を変更するためにモニタ画面2に表示させる表示画面の内容を格納する。また、表示画面データ記憶部28は、メニューボタン(モード変更指示入力部)11で指示されることにより表示される複数の補正項目を含むメニュー画面を格納する。なお、本実施の形態のデジタルカメラの場合には、補正後の画像データを確認するためにモニタ画面2に表示させているが、例えば、デジタル信号処理部25内でコンポジットビデオ信号を生成して外部ビデオモニタ(図示せず)に画像確認用に出力するようにしても良い。
【0024】
補正後データ記憶部29は、ホワイトバランス調整、色信号調整、輪郭補正、ガンマ補正のうちの少なくとも1種類である所定の補正項目について補正された画像データを格納する。なお、補正後データ記憶部29は、補正前データ記憶部26、設定値データ記憶部27、および、表示画面データ記憶部28のうちの少なくとも1つの記憶部を含むようにしても良い。
【0025】
記録媒体I/F(インターフェース)部32は、デジタル信号処理部25に実施させる画像圧縮に関する制御信号CS4、および、制御部34からの画像記録媒体部33との間の画像データの書き込み/読み出しに関する制御信号CS5が制御部34との間で入出力されると共に、画像圧縮および画像データの書き込み/読み出しに関する制御信号CS6がデジタル信号処理部25との間で入出力されることにより、デジタル信号処理部25と画像記録媒体部33との間の圧縮されたYC信号の画像データの授受を制御する。なお、本実施の形態では、撮影した画像データを記録媒体部33に格納する場合に、デジタル信号処理部25内で画像圧縮を施した後に、画像記録媒体インターフェース回路14へ圧縮された画像データを出力するようにしているが、圧縮しないYC信号の画像データを出力するようにしても良い。
【0026】
記録媒体部33は、取り付け及び取り外しが容易な記憶素子からなり、例えば、コンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア、SDカード、メモリースティック、マルチメディアカード、PCカード等がある。
【0027】
制御部34は、CPU(マイクロコンピューター)等により構成され、図1に示した操作部3からの入力信号IS1によって、レンズ駆動部30との間の制御信号CS1、CCD駆動/タイミング発生部31との間の制御信号CS2、デジタル信号処理部25との間で各種画像補正に関する制御信号CS3、記録媒体I/F部32を介してデジタル信号処理部25との間で画像圧縮に関する制御信号CS4、記録媒体I/F部32を介して画像記録媒体部33との間の制御信号CS6を入出力する。
【0028】
通信I/F(インターフェース)部35は、周辺回路と制御部34との間の制御信号CS7の授受を制御し、例えば、図1を用いて説明した操作部3からの入力信号IS1と同様な入力信号IS2を制御部34に出力することにより、上記した制御部34およびデジタル信号処理部25等の制御による各処理が可能になる。また、通信I/F部35は、具体的には、例えば、シリアルインターフェースであるUSB、IEEE1394やRS−232C等である。
【0029】
発光部4は、被写体の周囲が暗い場合に、制御部34からの制御信号CS8により被写体を照明するために発光するものである。
デジタル信号処理部25内の設定値表示画面生成部36は、表示画面データ記憶部28に格納された表示画面および設定値データ記憶部27に格納された設定値を用いて、補正に用いる項目についての現状の設定値を含む表示画面を生成することができる。また、設定値表示画面生成部36は、表示画面に数値化された各RGB原色毎の画像データの平均値を含ませて表示画面を生成することができる。また、設定値表示画面生成部36は、画像信号色分解部38で各RGB原色毎に変換される画像データが表示画面の一部である場合には、表示画面上における前記一部の画面の位置および範囲を示すデータを含ませて表示画面を生成する。
【0030】
スーパーインポーズ処理部37は、設定値表示画面生成部で生成された表示画面を、補正後データ記憶部に格納された補正後の画像データにスーパーインポーズしてモニタ表示部に出力する。また、スーパーインポーズ処理部37は、メニュー画面を補正後の画像データにスーパーインポーズしてモニタ表示部3に出力する。
画像信号色分解部38は、補正後データ記憶部に格納された画像データにおける表示画面の少なくとも一部を色分解し、各RGB原色毎の画像データに変換する。
色信号数値化部39は、画像信号色分解部で得られた各RGB原色毎の画像データの平均値を演算して数値化する。
【0031】
上記の構成により、本実施の形態のデジタルカメラの場合には、各種画像補正が実施された画像を確認するための画像データをモニタ画面2に出力するだけでなく、その各種画像補正の補正値の設定状態や撮影して得られた画像のRGB信号の成分を数値表示することが可能になっている。また、本実施の形態のデジタルカメラの場合には、補正前データ記憶部26に格納されたRGB信号の画像データを読み出し、その画像データに各種の画像補正処理から選択された画像補正処理を実施した後、その画像補正済みのYC信号の画像データを補正後データ記憶部29に格納し、その補正済みで格納された画像データをモニタ表示部2あるいは周辺回路へ出力するまでの一連の信号処理は、制御部34からデジタル信号処理部25へ送られる制御信号CS3により、撮影動作を伴わなくても実施することが可能になっている。
【0032】
図4は、モニタ画面に補正用の設定値(補正値)を選択するためのメニューをスーパーインポーズした画面の一例を示す図である。
図4のモニタ画面2aは、補正後の画像データを確認するためにモニタ画面2に表示させている状態で操作部3の中のメニューボタン11(モード変更指示入力部)が押された場合の、通常モードから画質変更モードに切り替わった表示画面である。モニタ画面2aでは、各種画像補正用の設定値を選択するためのメニューとして、ホワイトバランス(WB)51、色調整(COLOR)52、シャープネス(SHARPNESS:輪郭補正)53、ガンマ補正(GAMMA)54の各補正項目が文字列として各行個別に表示される。このモニタ画面2aから、変更指示入力部であるアップボタン12、および、ダウンボタン13により、メニュー中のホワイトバランス(WB)51が選択されると、「ホワイトバランス(WB)」の文字列が、例えば、1秒間隔毎の点滅表示、色変更によるハイライト表示あるいは反転表示により他の文字列とは異なる表示になる。この状態で、さらに、セットボタン14が押されると、ホワイトバランス(WB)の補正についての設定値を変更する処理を実施することが確定され、モニタ画面2にスーパーインポーズで表示される内容が次のホワイトバランス(WB)の補正の設定値を変更するために後述する図5に示すような内容に変更される。このようにして、図4のメニューのモニタ画面2aでは、アップボタン12およびダウンボタン13を押すことで各補正項目の文字列を選択でき、セットボタン14で選択内容を確定することができる。
【0033】
なお、色調整(COLOR)52、シャープネス(SHARPNESS:輪郭補正)53、および、ガンマ補正(GAMMA)54の各項目の補正については、実施の形態2以降の各実施の形態で説明する。また、図4で選択された設定値の点滅周期は上記1秒以外の時間であっても良く、また、図4では説明の便宜上から、モニタ画面2aの表示面積全体に対する各補正項目の表示面積が大きくなるように示しているが、実際の各補正項目の画面全体に対する表示面積は文字が視読可能な範囲であれば小さくすることができる。
【0034】
図5は、モニタ画面にホワイトバランス(WB)調整の補正のための設定値を変更するための各値をスーパーインポーズした画面の一例を示す図である。
図5は、ホワイトバランス調整の補正値を設定あるいは変更するための画面であり、文字列(WBR…)61は、RGB信号中のR(赤)信号成分の増幅器における相対的な利得(以下WBR値という)の項目を示しており、その右端の数値(100)が現状の設定値であり、例えば、この数値(100)をアップボタン12あるいはダウンボタン13で変更した後にセットボタン14でセットすることで変更したWBR値の補正値を設定することができる。同様に、文字列(WBB…)62は、RGB信号中のB(青)信号成分の増幅器における相対的な利得(以下WBB値という)の項目を示しており、その右端の数値(100)が現状の設定値であり、この数値(100)を変更した後にセットボタン14でセットすることで変更したWBB値の補正値を設定することができる。なお、この場合のRGB信号中のG(緑)信号の増幅器における相対的な利得は予め一定値に固定されている。なお、図示した現状の設定値の数値100は一例であり、他の数値でも良い。
【0035】
図5の文字列(R…)63は、デジタルカメラ1で撮影され、予め設定された各種画像補正の設定値に従って画像補正が施された後の画像データにおけるRGB信号中のR(赤)成分の項目を示しており、その右端の数値(150)が全画面におけるR成分の平均値である。同様に、文字列(G…)64は、画像補正後の画像データにおけるRGB信号中のG(緑)成分の項目を示しており、その右端の数値(150)が全画面におけるG成分の平均値であり、文字列(B…)65は、画像補正後の画像データにおけるRGB信号中のB(青)成分の項目を示しており、その右端の数値(150)が全画面におけるB成分の平均値である。ホワイトバランスを調整する場合には、上記したR成分の平均値、G成分の平均値、B成分の平均値の各数値(150)が同じ値になった時にホワイトバランスが合っていることになる。なお、図示した現状の数値150は一例であり、ホワイトバランスを調整するためには各成分の平均値を他の数値で同じ値にして調整しても良い。
【0036】
上記のように図5のホワイトバランスの設定値を変更するための画面では、図4の画面の場合と同様に、アップボタン12、ダウンボタン13を押すことで文字列を選択し、セットボタン14で選択内容を決定すると共に、その文字列に補正量を表す数値が含まれるものについてはアップボタン24、ダウンボタン25を押すことで数値を増減させ、セットボタン14でその数値を設定することができる。
【0037】
次に、本実施の形態のデジタルカメラのホワイトバランス調整時の補正値の設定動作について説明する。
図6は、図1〜図5に示したデジタルカメラにおけるホワイトバランスの補正値を設定(変更)する場合の動作を示すフローチャートである。
まず、デジタルカメラ1は、例えば、使用者によりメニューボタン11が押される等により、画質調整を実施する指示が入力されたか否かを確認する(S1)。画質調整の指示が無い場合(S1:NO)には、デジタルカメラ1は、再びステップS1を繰り返して画質調整の指示を待ち受け、画質調整の指示が入力された場合(S1:YES)には、まず、図4のようにメニューをモニタ画面2aに表示させ、画質調整の中でもホワイトバランスの調整についての指示が入力されたか否かを確認する(S2)。ホワイトバランスの調整の指示が無い場合(S2:NO)には、デジタルカメラ1は、再びステップS2を繰り返してホワイトバランス(あるいは他の調整)の指示を待ち受ける。例えば、アップボタン12あるいはダウンボタン13によりホワイトバランスの文字列51が選択されて点滅状態になったところで、セットボタン14が押される等により、ホワイトバランスの調整の指示が入力された場合(S2:YES)には、ホワイトバランスの調整準備が完了する。この状態で、例えば、基準となる白色のテストチャートがモニタ画面2の全面に表示された状態で使用者によりシャッタ16が押される等により、基準となる白色のテストチャートが撮影される(S3)。
【0038】
ステップS3で撮影された画像データは、デジタルカメラ1の中の固体撮像素子部22でRGB信号になり、A/D変換部24でデジタル信号になって、デジタル信号処理部25に入力される。その後、制御部34およびデジタル信号処理部25により、まず、補正前の静止画の画像データ(RGB信号)が補正前データ記憶部26に格納され(S4)、その補正前の画像データに対して設定値データ記憶部27に格納されている現状設定済みの初期設定値による補正が実施される(S5)。このときにRGB信号の画像データからYC信号の画像データへの変換も実施される。次に、制御部34およびデジタル信号処理部25によって、補正後の画像データ(YC信号)の静止画が補正後データ記憶部29に格納されると共にモニタ画面2に表示され(S6)、その補正後の画像データについてのWBR値(61)、WBB値(62)の現状の各設定値が表示されると共に、R(63)、G(64)、および、B(65)の各原色の信号の全画面平均値が演算されて表示される(S7)。
【0039】
デジタルカメラ1の使用者は、モニタ画面2に表示された上記R(63)、G(64)、および、B(65)の各色の全画面平均値が等しいか否かを判断し(S8)、等しい場合(S8:YES)には、例えば、メニューボタン11を再度押して文字列61〜65を表示させないようにすることにより、ホワイトバランス調整時の補正値の設定動作を終了して補正された画像のみをモニタ画面2に表示させる。各色の全画面平均値が等しくない場合(S8:NO)には、アップボタン12あるいはダウンボタン13によりWBR値およびWBB値の何れか一方の文字列が選択されて点滅状態になったところで、セットボタン14が押される等により、点滅している文字列も右側の数値(この場合はWBR値あるいはWBB値の数値)に移る。この状態で、例えば、G信号成分を表す値を基準として、R信号およびB信号のそれぞれの差分に応じて、アップボタン12あるいはダウンボタン13が押されることで各数値を増減させる。なお、アップボタン12が押された場合には数値が増加され、ダウンボタン13が押されると数値が減少する。このようにして、アップボタン12あるいはダウンボタン13で、各色の全画面平均値が等しくなるようにWBR値およびWBB値を増減して調整(変更)した後にセットボタン14でセットし、変更したWBR値およびWBB値を設定値データ記憶部27に格納する(S9)。
【0040】
本実施の形態の場合、ステップS9では、まず、WBR値およびWBB値を撮影に使用する照明の色温度に応じて事前におおよその数値を把握し、その数値に設定する必要がある。例えば、WBR値をアップボタン12とダウンボタン13で所望の値を選択し、セットボタン14を押すと選択したWBR値は制御部34の制御により設定値データ記憶部27に記憶される。次に、ダウンボタン13を押すと文字列のWBBが点滅し、セットボタン14を押すとWBB値が点滅し、WBR値と同様にアップボタン12とダウンボタン13で所望の値を選択し、セットボタン14を押すと選択したWBB値は制御部34の制御により設定値データ記憶部27に記憶される。調整したWBR値およびWBB値を設定したら、使用者は、さらにプロセスボタン15を1度押す。
【0041】
すると、プロセスボタン15の入力を受けた制御部34およびデジタル信号処理部25によって、補正前データ記憶部26に格納されている静止画の画像データ(RGB信号)が読み出され、設定値データ記憶部27に格納された調整済みの設定値によりその画像データに対して補正処理が再度実施され(S10)、再補正後の静止画の画像データ(YC信号)が補正後データ記憶部29に、例えば上書きで格納され(S11)、その再補正後の静止画の画像データについてのWBR値(61)、WBB値(62)の現状の各設定値が更新されて表示されると共に、R(63)、G(64)、および、B(65)の各原色の信号の全画面平均値が演算されて更新された各値が表示される(S12)。以上のステップS9のWBR値およびWBB値の入力からステップS12までの一連の信号処理が実施された後に、再びステップS8の各色の全画面平均値が等しいか否かの判断に戻る。
【0042】
このステップS8の判断で、各色の全画面平均値が等しくなれば(S8:YES)、例えば、メニューボタン11を再度押して文字列61〜65を表示させないようにすることにより補正された画像のみをモニタ画面2に表示させて、ホワイトバランス調整時の補正値の設定動作を終了するが、等しくない場合(S8:NO)には、再びステップS9〜S12そしてステップS8の判断が繰り返される。
【0043】
また、上記したステップS8では、デジタルカメラ1の使用者によりR(63)、G(64)、および、B(65)の各色の全画面平均値が等しいか否かを判断するようにしたが、本実施の形態では各色の全画面平均値を数値で表示できるため、例えば、その各数値を制御部34で判断させてホワイトバランスの各設定値を制御することにより、ステップS8の判断をデジタルカメラが自動的に実施できるようになる。つまり、図6のホワイトバランスのフローチャートにおけるステップS4以降の処理を全自動化させることが可能である。
【0044】
また、デジタルカメラから画像データをカラープリンタ等でプリント出力する場合には、上記した撮影時に実施される画像データに対するホワイトバランス調整を行って合わせた場合でも、カラープリンタ等の出力装置の特性の影響により、必ずしも想定した色が再現できないことがある。例えば、白色テストチャートを撮影した場合は、カラープリンタ等の出力も結果として白色が印刷されるはずであるが、白色として印刷されずに微妙に色がつく場合がある。この画像データの色再現性を改善するために故意にホワイトバランスをずらすようなことをすることがある。本実施の形態のデジタルカメラ1では、このような場合のずらす補正量についても、ホワイトバランスの各設定値(61)(62)および各種画像補正を施された後の画像のRGB各信号成分の平均値(63)〜(65)が表示されることで、補正量を数値化でき、カラープリンタ出力時のホワイトバランス調整を容易にすることができる。
【0045】
このように、本実施の形態のデジタルカメラでは、上記したように、ホワイトバランスの設定値を補正(変更)する際に補正前データ記憶部26に格納されている静止画の画像データ(RGB信号)を読み出し、ホワイトバランス調整で変更(補正)する設定値の入力から再補正後の静止画の画像データの記録および表示と、その画像データのホワイトバランスの補正値(設定値)の表示までの一連の信号処理を実施するので、ホワイトバランスの設定値を変更する度にテストチャートを撮影し直す必要が無くなり、設定作業を簡潔にでき、短時間で設定を終了させることができ、さらに、RGB信号成分を数値化して表示するので、その数値データを用いてホワイトバランスの調整を自動化でき、カラープリンタ等で画像データを印刷するためにホワイトバランスの設定値をずらす必要がある場合にも、ホワイトバランスの調整を容易にすることができる。
【0046】
実施の形態2.
次に、各種画像補正のうち、色調整の補正値を設定する場合の本発明のデジタルカメラについて説明する。
図7は、本発明の実施の形態2のデジタルカメラのモニタ画面に色調整の補正のための設定値を変更するための各値をスーパーインポーズした画面の一例を示す図である。なお、本実施の形態のデジタルカメラについての下記以外の構成は、実施の形態1と同様である。
【0047】
図7は、色調整のために色差信号のゲイン調整値を設定あるいは変更するための画面であり、文字列(R−Y…)71は、R−Y色差信号のゲイン(乗数)(以下、R−Y値という)の項目を示しており、その右端の数値(100)が現状の設定値であり、例えば、この数値(100)をアップボタン12あるいはダウンボタン13で変更した後にセットボタン14でセットすることで変更したR−Y値の補正値を設定することができる。同様に、文字列(B−Y…)72は、B−Y色差信号のゲイン(乗数)(以下、B−Y値という)の項目を示しており、その右端の数値(100)が現状の設定値であり、この数値(100)を変更した後にセットボタン14でセットすることで変更したB−Y値の補正値を設定することができる。なお、図示した現状の設定値の数値100は一例であり、他の数値でも良い。
【0048】
この文字列(R−Y…)71のR−Y値および文字列(B−Y…)72のB−Y値は、色差信号R−Y、B−Yに対して、それぞれの信号に対する乗数を相対的に表した値である。色差信号R−Y、B−Yは、図1のデジタル信号処理部25の内部で、RGB信号が輝度信号(Y)と色差信号に変調された副搬送波成分(C)に分離されるYC信号に変換される際に用いられる値であり、RGB信号を基にしてマトリックス演算により得られるC信号を構成する値である。この値をそれぞれ、R−Y色差信号についてはR−Yゲイン値と呼び、B−Y色差信号についてはB−Yゲイン値と呼ぶ。このR−Yゲイン値およびB−Yゲイン値を変更することによりモニタ画面1に表示される画像の色の濃さや色相を変化させることができる。図7の文字列71の右側に表示されている値がR−Yゲイン値であり、文字列72の右側に表示されている値がB−Yゲイン値である。
【0049】
図7のRGB信号抽出領域73は、色調整の補正値を設定する場合のモニタ画面2の全領域に対するRGB信号を抽出する領域を示しており、例えば、画面全体を縦横4×4の16のブロックに分割した場合、各ブロックをアップボタン12あるいはダウンボタン13で第1番目から第16番目の各抽出領域を1ブロックずつ順に循環する(16番目の次は1番目に移動する)ように移動させ、最も適切なブロックに移動した後にセットボタン14で抽出領域を決定する。例えば、アップボタン24が押された場合には領域の番号が増える方向に領域の指定が移動し、ダウンボタン25が押された場合には領域の番号が減る方向に領域の指定が移動するようにする。なお、上記説明では、画面全体を縦横4×4の16のブロックに分割したが、この分割数は縦横いずれも任意の数値とすることができ、また、縦横で分割数を異ならせても良い。
【0050】
図7の文字列(R…)74は、図5の文字列63と同様な補正後の画像データにおけるRGB信号中のR(赤)成分の項目であるがRGB信号抽出領域73についての項目を示しており、その右端の数値(150)が画面のRGB信号抽出領域73におけるR成分の平均値である。同様に、文字列(G…)75は、画像補正後の画像データにおけるRGB信号中のG(緑)成分の項目を示しており、その右端の数値(150)が画面のRGB信号抽出領域73におけるG成分の平均値であり、文字列(B…)76は、画像補正後の画像データにおけるRGB信号中のB(青)成分の項目を示しており、その右端の数値(150)が画面のRGB信号抽出領域73におけるR成分の平均値である。色を調整する場合には、各色毎に上記したR成分の平均値、G成分の平均値、B成分の平均値の各数値を調整する必要がある。なお、図示した現状のR成分の抽出画面平均値の数値150、G成分の抽出画面平均値の数値20、B成分の抽出画面平均値の数値20は一例であり、色を調整するためには各々の色毎に各成分の平均値を他の数値にして調整しても良い。
【0051】
上記のように図7の色調整の設定値を変更するための画面では、図4の画面の場合と同様に、アップボタン12、ダウンボタン13を押すことで文字列を選択し、セットボタン14で選択内容を決定すると共に、その文字列に補正量を表す数値が含まれるものについてはアップボタン24、ダウンボタン25を押すことで数値を増減させ、セットボタン14でその数値を設定することができる。
【0052】
次に、本実施の形態のデジタルカメラの色補正値の設定動作について説明する。
図8は、本実施の形態のデジタルカメラにおける色補正値を設定(変更)する場合の動作を示すフローチャートである。
【0053】
まず、デジタルカメラ1は、例えば、使用者によりメニューボタン11が押される等により、画質調整を実施する指示が入力されたか否かを確認する(S21)。画質調整の指示が無い場合(S21:NO)には、デジタルカメラ1は、再びステップS21を繰り返して画質調整の指示を待ち受け、画質調整の指示が入力された場合(S21:YES)には、まず、図4のようにメニューをモニタ画面2aに表示させ、画質調整の中でも色調整(色信号の調整)についての指示が入力されたか否かを確認する(S22)。色調整の指示が無い場合(S22:NO)には、デジタルカメラ1は、再びステップS22を繰り返して色調整(あるいは他の調整)の指示を待ち受ける。例えば、アップボタン12あるいはダウンボタン13により色調整の文字列52が選択されて点滅状態になったところで、セットボタン14が押される等により、色調整の指示が入力された場合(S22:YES)には、色調整の準備が完了する。この状態で、例えば、基準となるカラーテストチャートがモニタ画面2の全面に表示された状態で使用者によりシャッタ16が押される等により、基準となるカラーテストチャートが撮影される(S23)。
【0054】
ステップS23で撮影された画像データは、デジタルカメラ1の中の固体撮像素子部22でRGB信号になり、A/D変換部24でデジタル信号になって、デジタル信号処理部25に入力される。その後、制御部34およびデジタル信号処理部25により、まず、補正前の静止画の画像データ(RGB信号)が補正前データ記憶部26に格納され(S24)、その補正前の画像データに対して設定値データ記憶部27に格納されている現状設定済みの初期設定値による補正が実施される(S25)。このときにRGB信号の画像データからYC信号の画像データへの変換も実施される。次に、制御部34およびデジタル信号処理部25によって、補正後の画像データ(YC信号)の静止画が補正後データ記憶部29に格納されると共にモニタ画面2に表示され(S26)、その表示を確認した使用者によりカラーテストチャート中の単一色のみが含まれるようにRGB信号を抽出する領域(抽出領域)が設定される(S27)。そして、その補正後の画像データについてのR−Y値(71)、B−Y値(72)の現状の各設定値が表示されると共に、設定された抽出領域について、R(74)、G(75)、および、B(76)の各原色の信号の抽出領域における平均値が演算されて表示される(S28)。
【0055】
デジタルカメラ1の使用者は、モニタ画面2に表示された上記R(74)、G(75)、および、B(76)の各色の抽出領域における平均値がカラーテストチャートの色から判断して適正であるか否かを判断し(S29)、適正である場合(S29:YES)には、例えば、メニューボタン11を再度押して文字列71、72、74〜76を表示させないようにすることにより、色調整時の補正値の設定動作を終了して補正された画像のみをモニタ画面2に表示させる。抽出領域における各色の平均値が適切でない場合(S29:NO)には、アップボタン12あるいはダウンボタン13によりR−Y値およびB−Y値の何れか一方の文字列が選択されて点滅状態になったところで、セットボタン14が押される等により、点滅している文字列も右側の数値(この場合はR−Y値あるいはB−Y値の数値)に移る。この状態で、例えば、R−Y値あるいはB−Y値と抽出領域の色の適正値とのそれぞれの差分に応じて、アップボタン12あるいはダウンボタン13が押されることで各数値を増減させる。なお、アップボタン12が押された場合には数値が増加され、ダウンボタン13が押されると数値が減少する。このようにして、アップボタン12あるいはダウンボタン13で、色調整時の抽出領域の各色の平均値が適切になるようにR−Y値およびB−Y値を増減して調整(変更)した後にセットボタン14でセットし、変更したR−Y値およびB−Y値を設定値データ記憶部27に格納する(S30)。
【0056】
本実施の形態の場合、ステップS30では、まず、R−Y値およびB−Y値を撮影に使用する照明の色温度に応じて事前におおよその数値を把握し、その数値に設定する必要がある。例えば、R−Y値をアップボタン12とダウンボタン13で所望の値を選択し、セットボタン14を押すと選択したR−Y値は制御部34の制御により設定値データ記憶部27に記憶される。次に、ダウンボタン13を押すと文字列のB−Yが点滅し、セットボタン14を押すとB−Yが点滅し、R−Y値と同様にアップボタン12とダウンボタン13で所望の値を選択し、セットボタン14を押すと選択したB−Y値は制御部34の制御により設定値データ記憶部27に記憶される。調整したR−Y値およびB−Y値を設定したら、使用者は、さらにプロセスボタン15を1度押す。
【0057】
すると、プロセスボタン15の入力を受けた制御部34およびデジタル信号処理部25によって、補正前データ記憶部26に格納されている静止画の画像データ(RGB信号)が読み出され、設定値データ記憶部27に格納された調整済みの設定値によりその画像データに対して補正処理が再度実施され(S31)、再補正後の静止画の画像データ(YC信号)が補正後データ記憶部29に、例えば上書きで格納され(S32)、その再補正後の静止画の画像データについてのR−Y値(71)、B−Y値(72)の現状の各設定値が更新されて表示されると共に、R(74)、G(75)、および、B(76)の各原色の信号の抽出領域平均値が演算されて更新された各値が表示される(S33)。以上のステップS30のR−Y値およびB−Y値の入力からステップS33までの一連の信号処理が実施された後に、再びステップS29の抽出領域における各色の平均値が適切であるか否かの判断に戻る。
【0058】
このステップS29の判断で、抽出領域における各色の平均値が適切になれば(S29:YES)、例えば、メニューボタン11を再度押して文字列71、72、74〜76を表示させないようにすることにより補正された画像のみをモニタ画面2に表示させて、色調整時の補正値の設定動作を終了するが、等しくない場合(S29:NO)には、再びステップS30〜S33そしてステップS29の判断が繰り返される。
【0059】
また、上記したステップS29では、デジタルカメラ1の使用者によりR(74)、G(75)、および、B(76)の各色の抽出領域における各平均値が適切であるか否かを判断するようにしたが、本実施の形態では各色の全画面平均値を数値で表示できるため、例えばその各数値を制御部34で判断させて色調整の各設定値を制御することにより、ステップS29の判断をデジタルカメラが自動的に実施できるようにできる。つまり、図8の色信号調整のフローチャートにおけるステップS24以降の処理を、抽出領域を設定するステップS27を除いてほぼ自動化させることが可能である。また、さらに、例えばモニタ画面2に表示されたカラーテストチャートから単独色の領域を検出して指定する機能を付与することにより、全自動化することも可能である。また、本実施の形態のデジタルカメラ1では、プリンタに出力する場合等で実施の形態1に説明したように色調整の補正量を意図的にずらす場合についても、色調整の各設定値(71)(72)および各種画像補正を施された後の画像のRGB各信号成分の平均値(74)〜(76)が表示されることで、補正量を数値化でき、カラープリンタ出力時の色調整を容易にすることができる。
【0060】
このように、本実施の形態のデジタルカメラでは、上記したように、色調整の設定値を補正(変更)する際に補正前データ記憶部26に格納されている静止画の画像データ(RGB信号)を読み出し、色調整で変更(補正)する設定値の入力から再補正後の静止画の画像データの記録および表示と、その画像データの色補正値の表示までの一連の信号処理を実施するので、色調整の設定値を変更する度にテストチャートを撮影し直す必要が無くなり、設定作業を簡潔にでき、短時間で設定を終了させることができ、さらに、RGB信号成分を数値化して表示するので、その数値データを用いて色調整の自動化を拡大でき、カラープリンタ等で画像データを印刷するための色調整の設定値をずらす必要がある場合にも、その色調整を容易にすることができる。
【0061】
実施の形態3.
次に、各種画像補正のうち、輪郭補正の補正値を設定する場合の本発明のデジタルカメラについて説明する。
図9は、本発明の実施の形態3のデジタルカメラのモニタ画面に輪郭補正のための設定値を変更するための各値をスーパーインポーズした画面の一例を示す図である。なお、本実施の形態のデジタルカメラについての下記以外の構成は、実施の形態1と同様である。
【0062】
図9は、輪郭補正(シャープネス)値を設定あるいは変更するための画面であり、文字列(ELVL…)81は、画像の輪郭を補正するために輪郭を強調処理する数値の設定値(以下、ELVL値という)の項目を示しており、その右端の数値(100)が現状の設定値であり、例えば、この数値(100)をアップボタン12あるいはダウンボタン13で変更した後にセットボタン14でセットすることで変更したELVL値の補正値を設定することができる。ELVL値は、数値が大きいほど、輪郭に対する強調が強くなる数値である。なお、図示した現状の設定値の数値100は一例であり、他の数値でも良い。上記のように図9の輪郭補正の設定値を変更するための画面でも、文字列に含まれる補正量を表す数値をアップボタン24、ダウンボタン25を押すことで数値を増減させ、セットボタン14でその数値を設定することができる。
【0063】
次に、本実施の形態のデジタルカメラの輪郭補正時の補正値の設定動作について説明する。
図10は、本実施の形態のデジタルカメラにおける輪郭補正値を設定(変更)する場合の動作を示すフローチャートである。
まず、デジタルカメラ1は、例えば、使用者によりメニューボタン11が押される等により、画質調整を実施する指示が入力されたか否かを確認する(S41)。画質調整の指示が無い場合(S41:NO)には、デジタルカメラ1は、再びステップS41を繰り返して画質調整の指示を待ち受け、画質調整の指示が入力された場合(S41:YES)には、まず、図4のようにメニューをモニタ画面2aに表示させ、画質調整の中でもシャープネス(輪郭補正)の調整についての指示が入力されたか否かを確認する(S42)。輪郭補正の調整の指示が無い場合(S42:NO)には、デジタルカメラ1は、再びステップS42を繰り返して輪郭調整(あるいは他の調整)の指示を待ち受ける。例えば、アップボタン12あるいはダウンボタン13によりシャープネス(輪郭補正)の文字列53が選択されて点滅状態になったところで、セットボタン14が押される等により、輪郭補正の調整の指示が入力された場合(S42:YES)には、輪郭補正の調整準備が完了する。この状態で、例えば、基準となるテストチャートがモニタ画面2の全面に表示された状態で使用者によりシャッタ16が押される等により、基準となるテストチャートが撮影される(S43)。
【0064】
ステップS43で撮影された画像データは、デジタルカメラ1の中の固体撮像素子部22でRGB信号になり、A/D変換部24でデジタル信号になって、デジタル信号処理部25に入力される。その後、制御部34およびデジタル信号処理部25により、まず、補正前の静止画の画像データ(RGB信号)が補正前データ記憶部26に格納され(S44)、その補正前の画像データに対して設定値データ記憶部27に格納されている現状設定済みの初期設定値による補正が実施される(S45)。このときにRGB信号の画像データからYC信号の画像データへの変換も実施される。次に、制御部34およびデジタル信号処理部25によって、補正後の画像データ(YC信号)の静止画が補正後データ記憶部29に格納される(S46)と共にモニタ画面2に表示され、その補正後の画像データについてのELVL値(81)の現状の各設定値が表示される(S47)。
【0065】
デジタルカメラ1の使用者は、モニタ画面2に表示された上記補正後の画像データの静止画のシャープネス(輪郭補正値)が適正であるか否かを判断し(S48)、適正である場合(S48:YES)には、例えば、メニューボタン11を再度押して文字列81を表示させないようにすることにより、輪郭補正値の設定動作を終了して補正された画像のみをモニタ画面2に表示させる。輪郭補正値が適切でない場合(S48:NO)には、例えば、セットボタン14が押される等により、ELVLの文字列81の右側の数値(この場合はELVL値)を点滅させるようにする。この状態で、例えば、アップボタン12あるいはダウンボタン13が押されることでELVL値を増減させる。なお、アップボタン12が押された場合には数値が増加され、ダウンボタン13が押されると数値が減少する。このようにして、アップボタン12あるいはダウンボタン13で、ELVL値が適切になるように増減して調整(変更)した後にセットボタン14でセットし、変更したELVL値を設定値データ記憶部27に格納する(S49)。
【0066】
本実施の形態の場合、ステップS49では、まず、ELVL値を撮影に使用する照明の色温度に応じて事前におおよその数値を把握し、その数値に設定する必要がある。例えば、ELVL値をアップボタン12とダウンボタン13で所望の値を選択し、セットボタン14を押すと選択したELVL値は制御部34の制御により設定値データ記憶部27に記憶される。調整したELVL値を設定したら、使用者は、さらにプロセスボタン15を1度押す。
【0067】
すると、プロセスボタン15の入力を受けた制御部34およびデジタル信号処理部25によって、補正前データ記憶部26に格納されている静止画の画像データ(RGB信号)が読み出され、設定値データ記憶部27に格納された調整済みの設定値によりその画像データに対して補正処理が再度実施され(S50)、再補正後の静止画の画像データ(YC信号)が補正後データ記憶部29に、例えば上書きで格納され(S51)、その再補正後の静止画の画像データ、及びその画像についてのELVL値(81)の現状の各設定値が更新されて表示される(S52)。以上のステップS49のELVL値の入力からステップS52の画像データとえLVL値の表示までの一連の信号処理が実施された後に、再びステップS48の輪郭補正値(ELVL値)が適正か否かの判断に戻る。
【0068】
このステップS48の判断で、輪郭補正値が適切になれば(S48:YES)、例えば、メニューボタン11を再度押して文字列81を表示させないようにすることにより補正された画像のみをモニタ画面2に表示させて、輪郭補正値の設定動作を終了するが、輪郭補正値が適切でない場合(S48:NO)には、再びステップS49〜S52そしてステップS48の判断が繰り返される。
【0069】
このように、本実施の形態のデジタルカメラでは、上記したように、輪郭補正値(ELVL値)を補正(変更)する際に補正前データ記憶部26に格納されている静止画の画像データ(RGB信号)を読み出し、ELVL値の入力から再補正後の静止画の画像データの記録および表示と、その画像データのELVL値の表示までの一連の信号処理を実施するので、輪郭補正の設定値を変更する度にテストチャートを撮影し直す必要が無くなり、設定作業を簡潔にでき、短時間で設定を終了させることができる。
【0070】
実施の形態4.
次に、各種画像補正のうち、ガンマ補正の補正値を設定する場合の本発明のデジタルカメラについて説明する。
図11は、本発明の実施の形態4のデジタルカメラのモニタ画面にガンマ補正のための設定値を変更するための各値をスーパーインポーズした画面の一例を示す図である。なお、本実施の形態のデジタルカメラについての下記以外の構成は、実施の形態1と同様である。
【0071】
図11は、ガンマ補正値を設定あるいは変更するための画面であり、文字列(GM…)91は、画像データを表示出力する際の輝度に対する入力の駆動電圧が非線形の電光変換特性(ガンマ特性)を有することから、それを補正するためのガンマ補正値の設定値(以下、GM値という)の項目を示しており、その右端の数値(0.6)が現状の設定値であり、例えば、この数値(0.6)をアップボタン12あるいはダウンボタン13で変更した後にセットボタン14でセットすることで変更したGM値を設定することができる。GM値は、補正のためのガンマカーブから決定できる。また、本実施の形態のガンマ補正は、図2の補正前データ記億区部26に格納されているRGB信号をデジタル信号処理部25でYC信号に変換する信号処理の際に施される。数値が大きいほど、ガンマ補正が強くなる数値である。なお、図示した現状の設定値の数値0.6は一例であり、他の数値でも良く、例えば、0.45、0.5、0.55、0.6、0.65の種類があり、この中から選択しても良い。また、このガンマ値は上記5種類に限らず、より細かい値にしてより多くの設定値を設けたり、あるいは、より粗く少ない設定値にしても良い。上記のように図11のガンマ補正値を変更するための画面でも、文字列に含まれる補正量を表す数値をアップボタン24、ダウンボタン25を押すことで数値を増減させ、セットボタン14でその数値を設定することができる。
【0072】
次に、本実施の形態のデジタルカメラのガンマ補正時の補正値の設定動作について説明する。
図12は、本実施の形態のデジタルカメラにおけるガンマ補正値を設定(変更)する場合の動作を示すフローチャートである。
まず、デジタルカメラ1は、例えば、使用者によりメニューボタン11が押される等により、画質調整を実施する指示が入力されたか否かを確認する(S61)。画質調整の指示が無い場合(S61:NO)には、デジタルカメラ1は、再びステップS61を繰り返して画質調整の指示を待ち受け、画質調整の指示が入力された場合(S61:YES)には、まず、図4のようにメニューをモニタ画面2aに表示させ、画質調整の中でもガンマ補正の調整についての指示が入力されたか否かを確認する(S62)。ガンマ補正の調整の指示が無い場合(S62:NO)には、デジタルカメラ1は、再びステップS62を繰り返してガンマ補正値の調整(あるいは他の調整)の指示を待ち受ける。例えば、アップボタン12あるいはダウンボタン13によりガンマ補正の文字列54が選択されて点滅状態になったところで、セットボタン14が押される等により、ガンマ補正の調整の指示が入力された場合(S62:YES)には、ガンマ補正の調整準備が完了する。この状態で、例えば、基準となるテストチャートがモニタ画面2の全面に表示された状態で使用者によりシャッタ16が押される等により、基準となるテストチャートが撮影される(S63)。
【0073】
ステップS63で撮影された画像データは、デジタルカメラ1の中の固体撮像素子部22でRGB信号になり、A/D変換部24でデジタル信号になって、デジタル信号処理部25に入力される。その後、制御部34およびデジタル信号処理部25により、まず、補正前の静止画の画像データ(RGB信号)が補正前データ記憶部26に格納され(S64)、その補正前の画像データに対して設定値データ記憶部27に格納されている現状設定済みの初期設定値による補正が実施される(S65)。このときにRGB信号の画像データからYC信号の画像データへの変換も実施される。次に、制御部34およびデジタル信号処理部25によって、補正後の画像データ(YC信号)の静止画が補正後データ記憶部29に格納される(S66)と共にモニタ画面2に表示され、その補正後の画像データについてのGM値(91)の現状の各設定値が表示される(S67)。
【0074】
デジタルカメラ1の使用者は、モニタ画面2に表示された上記補正後の画像データの静止画のガンマ補正値が適正であるか否かを判断し(S68)、適正である場合(S68:YES)には、例えば、メニューボタン11を再度押して文字列91を表示させないようにすることにより、ガンマ補正値の設定動作を終了して補正された画像のみをモニタ画面2に表示させる。ガンマ補正値が適切でない場合(S68:NO)には、例えば、セットボタン14が押される等により、GMの文字列91の右側の数値(この場合はGM値)を点滅させるようにする。この状態で、例えば、アップボタン12あるいはダウンボタン13が押されることでGM値を増減させる。なお、アップボタン12が押された場合には数値が増加され、ダウンボタン13が押されると数値が減少する。このようにして、アップボタン12あるいはダウンボタン13で、GM値が適切になるように増減して調整(変更)した後にセットボタン14でセットし、変更したGM値を設定値データ記憶部27に格納する(S69)。
【0075】
本実施の形態の場合、ステップS69では、まず、GM値を撮影に使用する照明の色温度に応じて事前におおよその数値を把握し、その数値に設定する必要がある。例えば、GM値をアップボタン12とダウンボタン13で所望の値を選択し、セットボタン14を押すと選択したGM値は制御部34の制御により設定値データ記憶部27に記憶される。調整したGM値を設定したら、使用者は、さらにプロセスボタン15を1度押す。
【0076】
すると、プロセスボタン15の入力を受けた制御部34およびデジタル信号処理部25によって、補正前データ記憶部26に格納されている静止画の画像データ(RGB信号)が読み出され、設定値データ記憶部27に格納された調整済みの設定値によりその画像データに対して補正処理が再度実施され(S70)、再補正後の静止画の画像データ(YC信号)が補正後データ記憶部29に、例えば上書きで格納され(S71)、その再補正後の静止画の画像データ、及びその画像についてのGM値(91)の現状の各設定値が更新されて表示される(S72)。以上のステップS69のGM値の入力からステップS72の画像データとGM値の表示までの一連の信号処理が実施された後に、再びステップS68のGM値が適正か否かの判断に戻る。
【0077】
このステップS68の判断で、GM値が適切になれば(S68:YES)、例えば、メニューボタン11を再度押して文字列91を表示させないようにすることにより補正された画像のみをモニタ画面2に表示させて、ガンマ補正値の設定動作を終了するが、ガンマ補正値が適切でない場合(S68:NO)には、再びステップS69〜S72そしてステップS68の判断が繰り返される。
【0078】
このように、本実施の形態のデジタルカメラでは、上記したように、ガンマ補正値(GM値)を補正(変更)する際に補正前データ記憶部26に格納されている静止画の画像データ(RGB信号)を読み出し、GM値の入力から再補正後の静止画の画像データの記録および表示と、その画像データのGM値の表示までの一連の信号処理を実施するので、ガンマ補正の設定値を変更する度にテストチャートを撮影し直す必要が無くなり、設定作業を簡潔にでき、短時間で設定を終了させることができる。
【0079】
なお、図4に示したメニュー画面の各種画像補正項目の表示する順番は、図4に示す順番に限られるものではなく、任意の順番に並んでいても良い。また、上記各実施の形態では、操作部3が全てボタン形式の場合を示したが、例えば、ダイヤル形式等の他の入力形式の操作部であっても良く、操作部3あるいはモニタ画面2の配置も、デジタルカメラ1中の他の場所に配置されていても良い。
【0080】
また、上記した各実施の形態ではデジタルカメラに本発明を適用した場合について示したが、本発明は、例えば、撮像手段、画像表示手段、画像補正手段および画像格納手段を有し、撮影された画像データが補正されて格納されるまでが一連の処理になっていた従来の他の装置に対しても適用することができる。
【0081】
【発明の効果】
本発明のデジタルカメラは、以上説明したように、画像データを補正するための各種設定値を補正(変更)する際に補正前データ記憶部に格納されている静止画の画像データ(RGB信号)を読み出し、画像データの調整で変更(補正)する設定値の入力から再補正後の静止画の画像データの記録および表示と、その画像データの補正値(設定値)の表示までの一連の信号処理を実施するので、画像データを補正するための設定値を変更する度にテストチャートを撮影し直す必要が無くなり、設定作業を簡潔にでき、短時間で設定を終了させることができ、さらに、RGB信号成分を数値化して表示するので、その数値データを用いて画像データの補正のための設定値の調整を自動化でき、カラープリンタ等で画像データを印刷するために画像データの補正のための設定値をずらす必要がある場合にも、その画像データの補正のための設定値の調整を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデジタルカメラのモニタ画面および操作部の一例を示す図である。
【図2】図1のデジタルカメラの内部構成を示すブロック図である。
【図3】(a)、(b)は補正前データ記憶部の内部の画像データ記憶領域の配置の一例を示す図である。
【図4】モニタ画面に補正用の設定値(補正値)を選択するためのメニューをスーパーインポーズした画面の一例を示す図である。
【図5】モニタ画面にホワイトバランス(WB)調整の補正のための設定値を変更するための各値をスーパーインポーズした画面の一例を示す図である。
【図6】図1〜図5に示したデジタルカメラにおけるホワイトバランスの補正値を設定(変更)する場合の動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態2のデジタルカメラのモニタ画面に色調整の補正のための設定値を変更するための各値をスーパーインポーズした画面の一例を示す図である。
【図8】実施の形態2のデジタルカメラにおける色補正値を設定(変更)する場合の動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態3のデジタルカメラのモニタ画面に輪郭補正のための設定値を変更するための各値をスーパーインポーズした画面の一例を示す図である。
【図10】実施の形態3のデジタルカメラにおける輪郭補正値を設定(変更)する場合の動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態4のデジタルカメラのモニタ画面にガンマ補正のための設定値を変更するための各値をスーパーインポーズした画面の一例を示す図である。
【図12】実施の形態4のデジタルカメラにおけるガンマ補正値を設定(変更)する場合の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ、 2、2a〜2e モニタ画面、 3 操作部、 4 発光部、 11 メニューボタン、 12 アップボタン、 13 ダウンボタン、 14 セットボタン、 15 プロセスボタン、 16 シャッター、 21 光学レンズ部、 22 固体撮像素子部(CCD)、 23 相関二重サンプリング回路部(CDS)、 24 アナログ/デジタル(A/D)変換部、25 デジタル信号処理部、 26 補正前データ記憶部、 27 設定値データ記憶部、 28 表示画面データ記憶部、 29 補正後データ記憶部、 30 レンズ駆動部、 31 CCD駆動/タイミング信号発生(TG)部、 32 記録媒体インターフェース(I/F)部、 33 記録媒体部、 34 制御部、 35 通信インターフェース(I/F)部、 41 動画用RGB信号記憶領域、 42 静止画用RGB信号記憶領域、 43 静止画用補正済みYC信号記憶領域、 51 ホワイトバランス(WB)文字列、 52 色調整(COLOR)文字列、 53 シャープネス(SHARPNESS:輪郭補正)文字列、 54 ガンマ補正(GAMMA)文字列、 61 WBR(R信号の増幅利得値)文字列、 62 WBB(B信号の増幅利得値)文字列、 63R信号成分全画面平均値の文字列、 64 G信号成分全画面平均値の文字列、 65 B信号成分全画面平均値の文字列、 71 R−Y色差信号ゲインの文字列、 72 B−Y色差信号ゲインの文字列、 73 RGB信号抽出領域、 74 R信号成分抽出画面平均値の文字列、 75 G信号成分抽出画面平均値の文字列、 76 B信号成分抽出画面平均値の文字列、 81 ELVL値(輪郭補正設定値)の文字列、 91 GM値(ガンマ補正値)の文字列。
Claims (14)
- 画像データを画像として表示するモニタ表示部と、
所定の補正項目について補正された画像データを格納する補正後データ記憶部と、
撮影された画像データを前記補正項目について補正し、補正された画像データを補正後データ記憶部およびモニタ表示部に出力するデジタル信号処理部と、
補正前の画像データを格納する補正前データ記憶部と、
前記補正項目の補正に用いる設定値を格納する設定値データ記憶部と、
前記補正項目の設定値を変更するためにモニタ表示部に表示させる表示画面の内容を格納する表示画面データ記憶部と、
表示画面データ記憶部に格納された前記表示画面および設定値データ記憶部に格納された設定値を用いて、前記補正項目についての現状の設定値を含む表示画面を生成する設定値表示画面生成部と、
設定値表示画面生成部で生成された表示画面を、補正後データ記憶部に格納された補正後の画像データにスーパーインポーズしてモニタ表示部に出力するスーパーインポーズ処理部と、
被写体を撮影した画像データを設定値により補正する通常モードから、前記補正項目の設定値を変更できる画質変更モードに切り替えるモード変更指示入力部と、
補正前データ記憶部に格納された補正前の画像データを読み出し、設定値データ記憶部に格納された設定値により前記補正項目について補正を実施する補正実施指示部と、
モニタ表示部に表示された現状の設定値を変更する変更指示入力部と
を備えることを特徴とするデジタルカメラ。 - 補正後データ記憶部に格納された画像データにおける表示画面の少なくとも一部を色分解し、各原色毎の画像データに変換する画像信号色分解部と、
画像信号色分解部で得られた各原色毎の画像データの平均値を演算して数値化する色信号数値化部と
を備え、
前記設定値表示画面生成部は、前記表示画面に前記数値化された各原色毎の画像データの平均値を含ませて表示画面を生成する
ことを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。 - 前記設定値表示画面生成部は、前記画像信号色分解部で各原色毎に変換される画像データが表示画面の一部である場合には、表示画面上における前記一部の画面の位置および範囲を示すデータを含ませて表示画面を生成する
ことを特徴とする請求項2に記載のデジタルカメラ。 - 表示画面データ記憶部は、前記モード変更指示入力部で指示されることにより表示される複数の補正項目を含むメニュー画面を格納し、
前記スーパーインポーズ処理部は、前記メニュー画面を補正後の画像データにスーパーインポーズしてモニタ表示部に出力し、
前記変更指示入力部は、前記メニュー画面の複数の補正項目から1種類の補正項目を選択するために用いられる
ことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のデジタルカメラ。 - 前記所定の補正項目は、ホワイトバランス調整、色信号調整、輪郭補正、ガンマ補正のうちの少なくとも1種類である
ことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のデジタルカメラ。 - 前記設定値表示画面生成部、前記スーパーインポーズ処理部、前記画像信号色分解部、および、前記色信号数値化部のうちの少なくとも1つの回路部は、前記デジタル信号処理部に内蔵されて構成される
ことを特徴とする請求項2〜5の何れかに記載のデジタルカメラ。 - 前記補正後データ記憶部は、前記補正前データ記憶部、前記設定値データ記憶部、および、前記表示画面データ記憶部のうちの少なくとも1つの記憶部を含んで構成される
ことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のデジタルカメラ。 - 画像データを表示するモニタ表示部と、画像データおよび設定値を格納する記憶部と、画像データに対する補正を含む画像データ処理および演算処理を実施するデジタル信号処理部と、設定値を補正するための指示を入力する指示入力部を備えるデジタルカメラにおいて、ホワイトバランス調整、色信号調整、輪郭補正、ガンマ補正のうちの少なくとも1種類の補正を実施する場合に、
補正指示入力の有無を判断するステップと、
補正のために撮影された画像データを、補正前に格納するステップと、
補正前の画像データを補正のための初期設定値により補正した補正後画像データを格納するステップと、
前記初期設定値とそれにより補正された後の画像データをモニタ表示部に表示させるステップと、
モニタ表示部の表示内容により補正のための設定値が適切か否かを判断するステップと、
補正の設定値が適切でない場合に、補正のための設定値を調整するステップと、
調整された設定値により補正前の画像データを補正した補正後画像データを格納するステップと、
前記調整された設定値とそれにより補正された後の画像データをモニタ表示部に表示させ、再び設定値が適切か否かを判断するステップと
を有することを特徴とするデジタルカメラの画像補正方法。 - 前記初期設定値とそれによる補正後の画像データを表示させるステップでは、
補正後の画像データを色分解した各原色信号成分の画面平均値を演算して表示させ、
前記表示内容により補正のための設定値を判断するステップでは、
前記各原色信号成分の画面平均値により判断する
ことを特徴とする請求項8に記載のデジタルカメラの画像補正方法。 - 前記補正指示入力の有無を判断するステップで、ホワイトバランス調整が入力された場合、
前記表示内容により補正のための設定値を判断するステップでは、
前記各原色信号成分の画面平均値が全て等しい場合に設定値が適正と判断する
ことを特徴とする請求項9に記載のデジタルカメラの画像補正方法。 - 前記補正指示入力の有無を判断するステップで、色信号調整が入力された場合、
前記表示内容により補正のための設定値を判断するステップでは、
前記各原色信号成分の画面平均値が各原色毎に予め設定される所定値である場合に設定値が適正と判断する
ことを特徴とする請求項9に記載のデジタルカメラの画像補正方法。 - 前記表示内容により補正のための設定値を判断するステップでは、
設定値を判断する前に、判定に用いるために全画面中から少なくとも一部分の画面を指定し、該指定画面内の前記各原色信号成分の平均値により設定値を判断する
ことを特徴とする請求項11に記載のデジタルカメラの画像補正方法。 - 前記補正指示入力の有無を判断するステップで、輪郭補正が入力された場合、
前記表示内容により補正のための設定値を判断するステップでは、
モニタ表示部の表示内容により輪郭補正のための設定値が適切か否かを判断する
ことを特徴とする請求項8に記載のデジタルカメラの画像補正方法。 - 前記補正指示入力の有無を判断するステップで、ガンマ補正が入力された場合、
前記表示内容により補正のための設定値を判断するステップでは、
モニタ表示部の表示内容によりガンマ補正のための設定値が適切か否かを判断する
ことを特徴とする請求項8に記載のデジタルカメラの画像補正方法。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011139481A (ja) * | 2011-01-26 | 2011-07-14 | Fujifilm Corp | オートホワイトバランス補正値算出装置、方法およびプログラムならびに撮像装置 |
US8077229B2 (en) | 2007-07-12 | 2011-12-13 | Sony Corporation | Image parameter correction for picked-up image and simulated image |
US8520091B2 (en) | 2007-07-17 | 2013-08-27 | Fujifilm Corporation | Auto white balance correction value calculation device, method, program, and image pickup device |
-
2003
- 2003-04-22 JP JP2003116637A patent/JP2004328098A/ja active Pending
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