JP3800102B2 - デジタルカメラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被写体の画像データを画素ごとのカラーの色成分値で取得する撮像手段を備えたデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
被写体の画像データを画素ごとのカラーの色成分値で取得する撮像手段を備えたデジタルカメラにおいては、取得した被写体の画像データ(以下、単に「画像」とも称する。)に対して各種の画像処理を施すことにより、ユーザの趣向に応じた画像データを生成する機能が備えられている。
【0003】
このようなデジタルカメラの画像処理機能の一つとして、グレースケール画像データ(階調のあるモノクロ画像データ:以下、単に「グレースケール画像」とも称する。)を生成する機能が知られている。
【0004】
一般にグレースケール画像は、画像データの画素ごとの色成分値を輝度成分値と色差成分値とに分離し、輝度成分値のみの画像データとすることで生成される。このような機能を利用することで、銀塩カメラにおいて白黒フィルムを使用して撮影した際に得られるような画像を簡易に取得することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、グレースケール画像は色情報が無いため、青空を含む風景を撮影した際に空が白くなってしまうなど、好ましい画像が得られないことがある。このため、好ましい画像を得るために、特定の分光透過特性を有する色レンズフィルタをレンズに装着して、入射光の波長を調整することが行われている。
【0006】
しかしながら、このような色レンズフィルタの着脱は煩雑であり、また、被写体に応じて各種の色レンズフィルタを取り揃える必要がある。このことから、グレースケール画像を取得する際において、色レンズフィルタを装着して撮影した際に得られる効果と同様の効果を画像処理によってシミュレートする機能が要望されている。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、色レンズフィルタを装着して撮影した際に得られる効果と同様の効果を奏する色補正が施されたグレースケール画像データを得ることのできるデジタルカメラを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、被写体の画像データを画素ごとのカラーの色成分値で取得する撮像手段を備えたデジタルカメラであって、レンズフィルタ効果を施した画像データを得るための複数の補正データを記憶する補正データ記憶手段と、前記複数の補正データから一の補正データの選択を受け付ける補正データ選択手段と、前記補正データ選択手段により選択された補正データを使用して前記撮像手段により取得された画像データの色成分値を補正し、補正した色成分値に基づいて階調のあるモノクロ画像データを生成する画像生成手段と、を備えている。
【0009】
また、請求項2の発明は、請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、前記撮像手段により取得された画像データのホワイトバランスを補正するホワイトバランス補正手段、をさらに備え、前記画像生成手段は、前記ホワイトバランス補正手段によりホワイトバランスが補正された画像データの色成分値を補正し、補正した色成分値に基づいて階調のあるモノクロ画像データを生成することを特徴とする。
【0010】
また、請求項3の発明は、請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、前記画像生成手段に入力される以前の画像データに基づいて、フォーカスの程度を示す評価値を求める評価値演算手段、をさらに備えている。
また、請求項4の発明は、請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、前記撮像手段により取得された画像データのホワイトバランスを補正するホワイトバランス補正手段と、前記画像生成手段を能動化させるか否かの設定を受け付ける画像生成設定受付手段と、前記画像生成手段を能動化させると設定された場合に、前記ホワイトバランス補正手段を非能動化させるホワイトバランス制御手段とをさらに備えることを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、前記階調のあるモノクロ画像データの明るさに基づいて、前記撮像手段における露出条件を決定する露出制御手段、をさらに備えることを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、前記階調のあるモノクロ画像データの輝度のヒストグラムの表示を行う表示手段、をさらに備えることを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、前記補正データ記憶手段は、前記複数の補正データのそれぞれが対応する色レンズフィルタの名称と関連付けて前記複数の補正データを記憶するものであって、前記補正データ選択手段は、前記色レンズフィルタの名称の選択を受け付けることにより、前記複数の補正データから一の補正データの選択を受け付け可能であることを特徴とする。
また、請求項8の発明は、請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、前記階調のあるモノクロ画像データと、該階調のあるモノクロ画像データを生成する際に使用した補正データの種類とを関連付けて記録する画像記録手段、をさらに備えることを特徴とする。
また、請求項9の発明は、請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、前記階調のあるモノクロ画像データと、該階調のあるモノクロ画像データを生成する際に使用した補正データの種類とを関連付けて表示する画像表示手段、をさらに備えることを特徴とする。
また、請求項10の発明は、請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、同一被写体の複数の画像データを時間的に連続して取得するように前記撮像手段を制御する撮像制御手段、をさらに備え、前記画像生成手段は、段階的に相違する複数の補正データを順次使用して前記撮像手段によって取得される前記複数の画像データの色成分値をそれぞれ補正し、補正した色成分値それぞれに基づいて階調のあるモノクロ画像データを生成することを特徴とする。
また、請求項11の発明は、請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、前記画像生成手段を能動化させるか否かの設定を受け付ける画像生成設定受付手段と、前記画像生成手段を能動化させると設定された場合は、撮影待機状態において前記階調のあるモノクロ画像データを表示する画像表示手段とをさらに備えることを特徴とする。
また、請求項12の発明は、請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、前記階調のあるモノクロ画像データに基づいて、フォーカスの程度を示す評価値を求める評価値演算手段、をさらに備えることを特徴とする。
また、請求項13の発明は、請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、前記撮像手段により取得された画像データの色成分値を調整する色調整手段と、前記画像生成手段を能動化させるか否かの設定を受け付ける画像生成設定受付手段と、前記色調整手段を能動化させるか否かの設定を受け付ける色調整設定受付手段と、前記画像生成手段を能動化させる設定がなされた状態において、前記色調整手段を能動化させると設定されたときは、前記画像生成手段を非能動化させる設定制御手段とをさらに備えることを特徴とする。
また、請求項14の発明は、請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、被写体のシーンに応じた複数のシーン撮像制御から一のシーン撮像制御の選択を受け付け可能なシーン選択手段と、前記画像生成手段を能動化させるか否かの設定を受け付ける画像生成設定受付手段と、前記画像生成手段を能動化させる設定がなされた状態において、前記シーン撮像制御が選択されたときは、前記画像生成手段を非能動化させる設定制御手段とをさらに 備えることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
【0012】
<1.デジタルカメラの構成>
図1ないし図3は、本発明の実施形態に係るデジタルカメラ1の要部構成を示す図であり、図1ないし図3はそれぞれ正面図、上面図および背面図に相当する。図1および図2に示すように、デジタルカメラ1は主としてカメラ本体部2と撮影レンズ3とから構成されている。
【0013】
撮影レンズ3は複数のレンズ群を含むズームレンズとして構成され、その周縁部に設けられるズームリング31を回転させることにより撮影倍率(焦点距離)を変更することが可能とされている。撮影レンズ3にはマクロ切り替えレバー32が設けられており、マクロ切り替えレバー32をスライドさせることによりマクロ撮影が可能となる。また、デジタルカメラ1ではシャッター方式として機械式が採用されており、撮影レンズ3の内部の適位置にはメカニカルシャッター(図示省略)が設けられている。
【0014】
図1に示すように、カメラ本体部2の前面には、左端部にグリップ部4、右方上部に内蔵フラッシュ5がそれぞれ設けられ、また、図2に示すように、グリップ部4の上面にはシャッターボタン11が設けられている。シャッターボタン11は銀塩カメラで採用されているような半押し状態(S1状態)と全押し状態(S2状態)とが検出可能な2段階スイッチとなっている。
【0015】
図2に示すように、カメラ本体部2の上面右方には、電源のオン/オフを切り替えるとともに、「撮影モード」、「再生モード」および「通信モード」の間で動作モードを切り替えるダイヤル式のメインスイッチ15が設けられている。
【0016】
撮影モードは、被写体の撮影を行い画像データを取得しメモリカード9に記録する動作モードである。デジタルカメラ1は、標準プログラムを使用した撮像制御を行う通常撮影とともに、被写体の場面に応じて最適な撮像制御を行うシーンセレクタ機能を有しており、「ポートレート」「スポーツ」「夕景」「夜景」「テキスト」から被写体に対応する撮影シーンを選択することが可能である。撮影シーンは、メインスイッチ15の近傍に配置される撮影シーン選択ボタン13の押下により順次切り替えて選択される。なお、撮影シーン選択ボタン13の右方のプログラムセットボタン14を押下した場合は、シーンセレクタ機能はオフとされ通常撮影が行われる。
【0017】
再生モードは、メモリカード9に記録された画像データを読み出して再生表示する動作モードである。また、通信モードは、カメラ本体部2背面に設けられるUSB端子27を介して外部のコンピュータに画像データを転送するなどの通信を行う動作モードである。
【0018】
メインスイッチ15の左方には、デジタルカメラ1の各種の設定情報を表示するデータパネル21が設けられており、デジタルカメラ1の設定情報を容易に把握することができるようにされている。
【0019】
また、デジタルカメラ1の側面上方には、取得される画像データの「コントラスト」、「彩度」および「露出」などの調整度合いを設定するファンクションダイヤル16およびファンクションボタン16aが設けられている。ファンクションダイヤル16によって設定を行う項目にセットした後、ファンクションボタン16aを押下しつつ、グリップ部4上部の選択ダイヤル12を回転させることにより、セットされた項目の調整度合いが変更設定される。なお、プログラムセットボタン14を押下した場合は、この調整度合いは0とされる。
【0020】
図3に示すように、カメラ本体部2の背面左方には、被写体の画像データのライブビュー表示、記録された画像データの再生表示および各種設定等を行うための液晶ディスプレイ(LCD)23および電子ビューファインダ(EVF)22が設けられている。LCD23の表示とEVF22の表示とは、EVF22の右方のディスプレイ切り替えレバー17の操作により切り替えを行うことができるようにされている。ディスプレイ切り替えレバー17の中央部分は情報表示切り替えボタン17aとなっており、LCD23またはEVF22に画像データが表示されているときに、該画像データの輝度ヒストグラムなどの情報を同時に表示するか否かを切り替え設定することができるようになっている。
【0021】
また、LCD23の右方にはメニューボタン18および十字キー19が設けられている。十字キー19は上スイッチ19U、下スイッチ19D、左スイッチ19Lおよび右スイッチ19Rからなる4連スイッチ、ならびに、中央ボタン19Cから構成される。メニューボタン18を押下するとLCD23に設定メニューが表示され、設定メニューを参照しつつ、十字キー19を操作することによって、デジタルカメラ1の各種設定を行うことができる。
【0022】
デジタルカメラ1は、撮影モードにおいて記録する画像データのカラー設定、すなわち、カラーあるいはグレースケールのいずれで画像データを記録するかを設定することができる。また、グレースケールで画像データを記録する際には、色レンズフィルタを装着して撮影した際に得られる効果と同様の効果(以下、「色フィルタ効果」という。)を画像処理によってシミュレートする機能を有する。さらに、同一被写体を連続して撮影し、色フィルタ効果を段階的に変化させた三枚のグレースケール画像を取得するフィルタブラケット機能を有する。カラー設定、色フィルタ効果の設定およびフィルタブラケット機能の設定は、メニューボタン18および十字キー19の操作により行うことができる。
【0023】
十字キー19の下部には、クイックビュー/消去ボタン20が設けられている。クイックビュー/消去ボタン20は、撮影モードにおいては直前に撮影した画像データの簡易再生表示を行うクイックビューボタンとして機能し、再生モードにおいては再生している画像データをメモリカード9から消去する消去ボタンとして機能する。
【0024】
カメラ本体部2の下部には電池室24が設けられている。電池室24は、電池室解放レバー24aでその蓋が解放され、4本の単三形乾電池が装填される。可搬性のデジタルカメラ1は、電池室24に装填される単三形乾電池を通常の駆動源としているが、電池室24の右方に設けられる電源入力端子25を介して供給される外部からの直流電源を駆動源とすることも可能とされている。
【0025】
電源入力端子25の右方には、ビデオ出力端子26が設けられており、外部のモニタに画像データを転送して表示させることができるようにされている。
【0026】
カメラ本体部2の内部にはカードスロット29が設けられ、カメラ本体部2の側面から画像データ等を記録するメモリカード9を挿入して装着できる。また、カードスロット29の挿入口近傍には、メモリカード9へのアクセス中である旨を表示するためのアクセスランプ28が配置される。
【0027】
<2.デジタルカメラの内部構成>
図4は、デジタルカメラ1の主たる内部構成を機能ブロックとして示す図である。
【0028】
レンズ駆動部211は、全体制御部30から入力される信号に基づいて、撮影レンズ3に含まれる合焦を行うためのフォーカス用レンズ、入射光量を調節する絞り、および、メカニカルシャッター等の駆動を行う。
【0029】
CCD201は、R(赤)、G(緑)、B(青)のカラーフィルタが貼り付けられた横2560×縦1920の画素からなる撮像素子であり、撮影レンズ3により結像された被写体の光像をRGBの色成分の画像信号(各画素で受光された画素信号の信号列からなる信号)に光電変換して出力する。CCD201は、画像信号の出力モードとして、通常の全画素の出力を行うフレームモードと、縦の画素を1/8に間引いて横2560×縦240の画素を出力するドラフトモードとを有している。撮影待機状態において画像データを出力し、ライブビュー表示(後述)する際には高速化のためドラフトモードに、撮影指示後において記録用の画像データを出力する際にはフレームモードにそれぞれ設定される。
【0030】
タイミングジェネレータ210は、全体制御部30から入力される信号に基づきCCD201への駆動制御信号を生成するものである。例えば、受光した光量の積分を開始するためのタイミング信号や、画像信号の出力制御信号(ドラフトモードやフレームモードへの出力モードの変更信号を含む)等の信号を生成しCCD201に出力する。
【0031】
信号処理回路202は、CCD201から出力される画像信号(アナログ信号)に所定のアナログ信号処理を施すものである。信号処理回路202は、CDS(相関二重サンプリング)回路とAGC(オートゲインコントロール)回路とをその内部に有し、CDS回路により画像信号のノイズの低減を行い、AGC回路のゲインを調整することにより画像信号のレベル調整を行う。
【0032】
A/D変換器203は、信号処理回路202から出力された各画素信号(アナログ信号)を例えば12ビットのデジタル信号に変換する。A/D変換器203から出力された各画素の値(画素値)は、RGBの色成分からなるカラーの色成分値として表現される。
【0033】
WB(ホワイトバランス)補正回路204は、白いものが白くなるように、被写体への照明光源の色の影響による色バランスのずれを補正(ホワイトバランス補正)する。WB補正回路204は、撮影ごとに設定される変換テーブルを用いて画素のRGBの色成分値を変換する。通常は、入射光の色バランスの判定結果に基づく変換テーブルが全体制御部30により入力される。
【0034】
γ補正回路205は、画像データの階調特性を一般的な表示デバイスのγ特性に適合するように補正(γ補正)する。γ補正回路205は、撮影ごとに設定されるγ補正テーブル(LUT)を用いて各画素値を補正する。ファンクションダイヤル16等によりコントラストの調整度合いを変更する設定がなされていた場合は、設定された調整度合いに応じたγ補正テーブルが用いられ、コントラストの強調や抑制がなされる。
【0035】
色補正変換回路206は、撮影ごとに設定される変換マトリクスを用いて、彩度を強調するように各画素値を調整(色調整)するとともに、RGBの色成分からなる各画素値をYCrCb(輝度成分値Yと色差成分値Cr,Cb)へ色空間変換する。ファンクションダイヤル16等により彩度の調整度合いを変更する設定がなされていた場合は、設定された調整度合いに応じた変換マトリクスが用いられ、彩度の強調や抑制がなされる。
【0036】
また、色補正変換回路206は、カラー設定がグレースケールに設定されていた場合は、取得された画像データを変換してグレースケール画像を生成する。さらに、色フィルタ効果を施す設定がなされていた場合は、後述する色補正を行って色フィルタ効果を施したグレースケール画像を生成する。
【0037】
解像度変換回路207は、色補正変換回路206から出力された画像データを所定の解像度に変換する。撮影待機状態においては、AF評価値演算回路208、測光演算回路209等へ画像データを出力するために、CCD201のドラフトモードで出力された横2560×縦240の画素からなる画像データを所定の解像度に変換する。
【0038】
解像度変換回路207は、AF評価値演算回路208へ画像データを出力する際は、横2560画素のうち中心部の320画素のみを切り出し、さらに、縦240画素のうち中心部の60画素を切り出して4倍に補完して、横320×縦240の画素からなる画像データを生成する。これにより、画像データの中心部領域のみがAF評価値演算回路208へ入力される。
【0039】
また、解像度変換回路207は、測光演算回路209へ画像データを出力する際は、縦240画素はそのままとし、横2560画素を1/8に間引くことにより、横320×縦240の画素からなる画像データを生成する。これにより、画像データ全体の領域を1/8に間引いたものが測光演算回路209へ入力される。
【0040】
AF評価値演算回路208は、解像度変換回路207から入力された画像データを用いて、合焦位置の検出を行うためのフォーカスの程度を示すフォーカス評価値を演算する。具体的には、横方向に隣接する画素の輝度成分値Yの差分値を絶対値で求め、さらに、求めた差分値の画像データ全体に関しての総和をフォーカス評価値として求める。求めた評価値は、全体制御部30に入力される。
【0041】
測光演算回路209は、解像度変換回路207から入力された画像データを、横20×縦15のブロック(横16画素×縦16画素のブロック)に分割し、各ブロックごとに画素の輝度成分値Yの平均値を測光値として求める。求められた測光値は、露出条件を決定するために全体制御部30へ入力される。
【0042】
さらに、測光演算回路209は入力された画像データの輝度ヒストグラムを生成する機能も有する。輝度ヒストグラムを生成する際には、入力された画像データの全画素の輝度成分値Yを参照して、輝度の値ごとの画素数を累計することにより、輝度と度数(画素数)との関係を示す輝度ヒストグラムを生成する。生成された輝度ヒストグラムは全体制御部30へ入力される。
【0043】
画像メモリ215は、画像データを記憶するメモリである。画像メモリ215は、CCD201がフレームモードである場合に出力される画像データを少なくとも3フレーム分記憶し得る記憶容量を有している。撮影時においてCCD201で取得された画像データは、メモリカード9に記録される前に一旦画像メモリ215に格納される。このため、デジタルカメラ1では比較的高速な連続撮影が可能となっている。また、画像メモリ215はEVF22およびLCD23に表示するための画像データを格納するバッファメモリとしても機能する。
【0044】
EVF/LCD切替部216は、ディスプレイ切り替えレバー17の設定に基づいて、画像メモリ215に格納された画像データの出力先を切り替える。これにより、EVF22とLCD23との表示切り替えが行われる。
【0045】
デジタルカメラ1の撮影待機状態では、所定時間ごとにCCD201により撮像された画像データがA/D変換器203〜解像度変換部207により所定の処理を施された後、画像メモリ215に格納され、EVF/LCD切替部216を介してEVF22やLCD23に表示される(ライブビュー表示)。これにより、ユーザはCCD201で撮像される被写体像を視認することができることとなる。
【0046】
また、EVF/LCD切替部216からは、外部モニタI/F221にも画像データが出力される。外部モニタI/F221に出力された画像データは、外部モニタI/F221において例えばNTSC方式の画像信号に変換され、ビデオ出力端子26を介して外部モニタ62等に送出される。
【0047】
圧縮・伸張部213は、メモリカード9に記録する画像データのJPEG方式などによる所定の圧縮処理と、メモリカード9に圧縮されて記録された画像データの伸張処理を行う。メモリカード9への画像データの記録や読み出しはカードスロット29内に設けられるカードI/F214を介して行われる。
【0048】
USBI/F212は、通信モードにおいて外部のコンピュータ61との通信を行うためのUSB規格に準拠した通信用インターフェースである。USBI/F212とコンピュータ61とのデータ通信はUSB端子27を介して行われる。
【0049】
操作部10は、上述したシャッターボタン11、ファンクションダイヤル16、メニューボタン18、十字キー19等の操作部材を含むものである。操作部10の操作内容は、信号として全体制御部30に入力される。
【0050】
全体制御部30は、マイクロコンピュータで構成され、デジタルカメラ1の上述した各部材の動作を統括的に制御する。全体制御部30は、各種演算処理を行うCPU31と、演算を行うための作業領域となるRAM32と、制御プログラム等が記憶されるROM33とを備えている。
【0051】
全体制御部30は、様々な機能をソフトウェア的に実現している。すなわち、ROM33に記憶される制御プログラムに従って、CPU31が演算動作を行うことにより各種機能が実現される。なお、記録媒体であるメモリカード(制御プログラムを記憶したもの)9から読み出して、あるいは、USBI/F212により通信するコンピュータ61から転送されて、新たな制御プログラムをROM33内に格納(インストール)することも可能とされている。
【0052】
図4において、露出制御部311、AF制御部312、記録制御部313、再生制御部314、設定受付部315、画像処理制御部316、シーン制御部317およびフィルタブラケット制御部318は、ROM33に記憶された制御プログラムに従ってCPU31が演算処理することにより実現される機能を機能ブロックとして表したものである。
【0053】
露出制御部311は、撮影待機状態において測光演算回路209から入力される測光値に基づいて露出値を決定し、所定のプログラム線図を参照して露出条件を決定する。すなわち、シャッタースピード(撮影レンズ3に含まれるメカニカルシャッターの速度)と、絞り値(撮影レンズ3に含まれる絞りの開口径)とを決定し、決定した露出条件に従ってレンズ駆動部211に信号を送信する。なお、ファンクションダイヤル16等により露出の調整度合いを変更する設定がなされていた場合は、設定された調整度合いに応じて露出値を調整する。
【0054】
AF制御部312は、AF評価値演算回路203から入力されるフォーカス評価値に基づいて撮影レンズ3に含まれるフォーカス用レンズを駆動させるオートフォーカス制御を行う。具体的には、フォーカス用レンズを駆動させながらフォーカス評価値を監視し、フォーカス評価値が最も高い位置をフォーカス用レンズの合焦位置とする。
【0055】
記録制御部313は、画像メモリ215から縦横両方向でそれぞれ所定の画素毎に画素データをRAM32に読み出すことでサムネイル画像を作成する。また、画像データの取得時に係る情報をRAM32等から取得し、画像データに付随して記録するタグ情報を作成する。さらに、撮影指示後に画像メモリ215に一時格納された画像データを圧縮・伸張部213に転送して記録用の圧縮した画像データ(高解像度データ)を生成させる。そして、これらの高解像度画像データ、サムネイル画像およびタグ情報をExif形式に準拠した一つの画像ファイルとしてメモリカード9に記録する。
【0056】
図5は、メモリカード9への画像ファイルの記録の例を示す図である。メモリカード9の記憶領域の先頭には、インデックス情報を記録する領域が設けられ、その後の領域に各画像ファイルが撮影された順に記録される。メモリカード9における各画像ファイルの記憶領域は3つの領域からなり、先頭領域から順にタグ情報、圧縮された画像データ(高解像度データ)およびサムネイル画像が記録される。図に示すように、タグ情報には、カメラ機種名、撮影日、シャッタースピード、絞り値、フラッシュの発光の有無、および、シーンセレクタの設定の他、カラー設定および色フィルタ効果の設定などの各種情報が記載される。
【0057】
図4に戻り、再生制御部314は、再生モードにおけるデジタルカメラ1の動作を制御する。具体的には、メモリカード9に記録された画像データを読み出して画像メモリ215に格納し、EVF22やLCD23に表示させるなどの制御を行う。
【0058】
設定受付部315は、操作部10の操作によって入力された信号を受け付け、信号に応じてデジタルカメラ1の動作の設定情報(例えば、動作モードの設定、シーンセレクタの設定、カラー設定、色フィルタ効果の設定など)を変更する。設定情報は、RAM32に記憶されデータパネル21に表示されるとともに、各処理部に入力される。これにより、デジタルカメラ1の各処理部の動作が設定情報に従って行われることとなる。
【0059】
画像処理制御部316は、上述したWB補正回路204、γ補正回路205および色補正変換回路206の処理内容を制御する。具体的には撮影ごとに、CCD201において取得された画像データに対して使用する変換テーブル、γ補正テーブルおよび変換マトリクスを設定し、WB補正回路204、γ補正回路205および色補正変換回路206にそれぞれ入力する。
【0060】
また、画像処理制御部316は、設定情報に基づいて、色補正変換回路206に色フィルタ効果を施したグレースケール画像を生成させるための制御も行う。
【0061】
なお、画像処理制御部316は、WB補正回路204、γ補正回路205および色補正変換回路206の処理内容をそれぞれ無効化(非能動化)させることもできる。すなわち、取得された画像データに対してホワイトバランス補正を行わないなどの制御も可能である。
【0062】
シーン制御部317は、撮影シーン選択ボタン13により撮影シーンが選択された場合において、撮影シーンに応じたシーン撮像制御を行う。具体的には、選択された撮影シーンに応じた露出制御を行うように所定の信号を露出制御部311に対して送信するとともに、選択された撮影シーンに応じたホワイトバランス補正、γ補正等を行うように所定の信号を画像処理制御部316に対して送信する。例えば、選択された撮影シーンが「夕景」であれば夕方の赤みのある雰囲気を残した画像データの取得を目的とし、ホワイトバランス補正を行う範囲を制限するように所定の信号が画像処理制御部316に送信される。
【0063】
フィルタブラケット制御部318は、フィルタブラケット機能を有効とする設定がなされた場合のデジタルカメラ1の制御を行う。この制御の詳細については後述する。
【0064】
<3.色フィルタ効果およびグレースケール画像の生成>
次に、色補正変換回路206における色フィルタ効果を施したグレースケール画像データの生成について説明する。
【0065】
まず、一般的な、グレースケール画像データの生成手法について説明する。上述したように、色補正変換回路206においては、画像データのRGBの色成分値で表現された各画素値は、輝度成分値Yと色差成分値Cr,Cbへ変換される。このうち輝度成分値Yは、次の数1により求められる。
【0066】
【数1】
Figure 0003800102
【0067】
数1において、i,jはそれぞれ画像データにおける画素の位置を示す座標位置であり、R(i,j),G(i,j),B(i,j)はそれぞれ座標位置(i,j)の画素のR,G,Bの色成分値を示している。すなわち、座標位置(i,j)の画素の輝度成分値Y(i,j)は、R,G,Bの色成分値にそれぞれ係数Kr,Kg,Kbを乗じたものを加算して求められる。一般に、係数Kr,Kg,Kbに代入する値は、人間の目の比視感度を考慮してGの値の比率が相対的に高くなるように、すなわち、Kg>Kr,Kg>Kbとなるように固定的に決定されている。
【0068】
輝度の階調情報のみを示すグレースケール画像データは、このような輝度成分値Yの演算を全ての画素について行い、その一方で全ての画素の色差成分値Cr,Cbを0とすることで生成される。
【0069】
次に、デジタルカメラ1の撮影レンズ3に通常の色レンズフィルタを装着してグレースケール画像を生成した場合の作用および効果について説明する。図6および図7は、CCD201のカラーフィルタの分光透過特性とともに、色レンズフィルタの分光透過特性を示す図である。これらの図において横軸は光の波長を示し、縦軸は光の透過率を示している。また、符号71ないし73で示す曲線はCCD201のRGBそれぞれのカラーフィルタの分光透過特性を示している。
【0070】
図6は、特定の波長より短波長側を急峻に遮断し、長波長側のみを透過する色レンズフィルタ(シャープカットフィルタ)の分光透過特性を示している。図において符号81で示す曲線は420nm以下の波長を遮断するイエローフィルタ(Y42)、符号82で示す曲線は480nm以下の波長を遮断するイエローフィルタ(Y48)、符号83で示す曲線は560nm以下の波長を遮断するオレンジフィルタ(O56)の分光透過特性をそれぞれ示している。
【0071】
シャープカットフィルタを装着してグレースケール画像を生成した場合は、入射光の短波長側(青色側)の成分がカットされるため、青空が真っ白になってしまう現象を防止するとともに、コントラストを高めるなどの効果を奏することができる。
【0072】
一方、図7は、特定の波長成分を吸収する色レンズフィルタ(色調整フィルタ)の分光透過特性を示している。図において、符号84で示す曲線は入射光の緑色成分となる波長を比較的小さな度合いで吸収するマゼンダフィルタ(M20)、符号85で示す曲線は入射光の緑色成分となる波長を比較的大きな度合いで吸収するマゼンダフィルタ(M40)の分光透過特性を示している。
【0073】
色調整フィルタを装着してグレースケール画像を生成した場合は、特定色の被写体を強調したり、照明光の影響(すなわち、色かぶり)を取り除くなどの効果を奏することができる。
【0074】
このような色レンズフィルタの作用は、入射光の特定の波長成分を他の波長成分と比較して相対的に抑制することに相当する。このため、上記数1においてRGBの色成分値に乗算する係数Kr,Kg,Kbに代入する値を減少させて演算することにより、色レンズフィルタと同様の効果を得ることができるわけである。色補正変換回路206は、このような効果をシミュレートするために、係数Kr,Kg,Kbに代入する値を変更して画像データの色成分値を補正し、補正した色成分値に基づいてグレースケール画像データを生成する。
【0075】
デジタルカメラ1では、この係数Kr,Kg,Kbに代入するための値が補正データとして予め準備されている。この補正データは複数存在し、図6あるいは図7で示したような種々の色レンズフィルタの効果をシミュレートするためのものがそれぞれ準備されている。これら複数の補正データは、補正データテーブル331としてROM33に予め記憶されている(図4参照)。
【0076】
図8は、補正データテーブル331の一例を示す図である。図に示すように、補正データテーブル331においては、係数Kr,Kg,Kbにそれぞれ代入するための補正データと、その補正データでシミュレートする色レンズフィルタの名称とが関連付けられて記憶されている。補正データに関連付けて記憶される色レンズフィルタの名称は、補正データの名称(種類)として扱われる。
【0077】
本実施の形態において補正データの名称(すなわち、色レンズフィルタの名称)は、大まかな色の特性を示す記号と分光透過特性を示す数値とから構成される。具体的には、イエローフィルタの場合は「Y」、オレンジフィルタの場合は「O」、レッドフィルタの場合は「R」、マゼンダフィルタの場合は「M」がそれぞれ色の特性を示す記号とされる。
【0078】
そして、シャープカットフィルタ(イエローフィルタ、オレンジフィルタまたはレッドフィルタ)の場合は、それより短波長側を遮断する特定の波長を示す数値がそれらの記号に付される。例えば、420nm以下の波長を遮断するイエローフィルタには「Y42」という名称が付され、560nm以下の波長を遮断するオレンジフィルタには「O56」という名称が付されることとなる。
【0079】
一方、色調整フィルタ(マゼンダフィルタ)の場合は、その効果の度合いを示す数値が記号に付される。例えば、比較的小さな効果のあるマゼンダフィルタである場合は「M20」という名称が付され、比較的大きな効果のあるマゼンダフィルタである場合は「M40」という名称が付されることとなる。
【0080】
いずれの補正データを使用するかの設定は、メニューボタン18を押下した際に設定受付部315の制御によりLCD23に表示される設定メニューにおいて行うことができる。図9ないし図13は、色フィルタ効果を施したグレースケール画像を取得するための設定における設定メニューの表示の例を示す図である。
【0081】
設定メニューにおいてカラー設定の項目を指定すると、図9に示すように「カラー」または「グレースケール」のいずれかの項目を選択する画面がLCD23に表示される。ユーザは十字キー19の上下スイッチ19U,19Dを操作することによりカーソルCを所望の項目まで移動させ、中央ボタン19Cを押下することにより項目を確定することができる。なお、この操作方法は以下の説明においても同様である。「グレースケール」の項目が選択された場合は、グレースケール画像を生成する設定となる。
【0082】
グレースケール画像を生成する設定がなされた場合は、続いて、図10に示すように、色フィルタ効果に使用する補正データを選択する画面が表示される。この画面には「無し」と表記された項目とともに、補正データテーブル331に含まれる補正データの名称の一覧がそれぞれ項目として表示される。「無し」の項目が選択された場合は、色フィルタ効果を施さないグレースケール画像を生成する設定となる。一方、補正データの名称が選択された場合は、選択された名称の補正データを使用して色フィルタ効果を施したグレースケール画像を生成する設定となる。
【0083】
補正データは、大まかな色の特性を示す記号と分光透過特性を示す数値とから構成される名称により選択できるため、ユーザは容易に所望の一の補正データを選択することができるようになっている。
【0084】
色フィルタ効果を施す設定がなされた場合は、続いて、図11に示すように、ホワイトバランス補正を行うか否かを選択する画面が表示される。この画面において、「ON」を選択した場合は通常通りのホワイトバランス補正を行う設定がなされ、「OFF」を選択した場合はホワイトバランス補正を行わない設定がなされる。
【0085】
続いて、図12に示すように、AF設定を行う画面、具体的には、フォーカス評価値を求める際において、色フィルタ効果を考慮するか否かを選択する画面が表示される。この画面において、「考慮しない」を選択した場合は色フィルタ効果が施される以前の画像データに基づいてフォーカス評価値を求める設定がなされ、「考慮する」を選択した場合は色フィルタ効果が施されたグレースケール画像データに基づいてフォーカス評価値を求める設定がなされる。
【0086】
さらに、図13に示すように、フィルタブラケット機能を有効とするか否かを選択する画面が表示される。この画面において「ON」を選択した場合はフィルタブラケット機能を有効とする設定がなされ、「OFF」を選択した場合はフィルタブラケット機能を無効とする設定がなされる。
【0087】
図9ないし図13に示した画面において、ユーザの操作により確定された項目は、設定受付部315によって受け付けられ、設定情報としてRAM32に記憶される。そして、この設定情報は画像処理制御部316等にも入力される。これにより、色フィルタ効果を施したグレースケール画像を生成する設定がなされた場合は、設定以降において、色補正変換回路206に色フィルタ効果を施したグレースケール画像を生成させる制御が画像処理制御部316によりなされることとなる。従って、撮影待機状態においても設定情報が反映され、色フィルタ効果を施したグレースケール画像がEVF22またはLCD23にライブビュー表示として表示される。
【0088】
ところで、上記のようにして色フィルタ効果を施したグレースケール画像を生成する(当該機能を能動化する)設定がなされた状態において、ファンクションダイヤル16等により彩度の調整度合いを変更する設定がされた場合においては、色情報を有さないグレースケール画像の彩度を調整するという矛盾した設定状態となる。従って、このような場合は設定状態の矛盾を回避するために、色フィルタ効果を施したグレースケール画像を生成しない(当該機能を非能動化する)設定が設定受付部315によってなされる。
【0089】
同様に、色フィルタ効果を施したグレースケール画像を生成する(当該機能を能動化する)設定がなされた状態において、撮影シーン選択ボタン13により撮影シーンが選択された場合においては、夕方の赤みのある雰囲気を残すなどの効果はグレースケール画像においては得られない。従って、このような場合においても設定状態の矛盾を回避するために、色フィルタ効果を施したグレースケール画像を生成しない(当該機能を非能動化する)設定が設定受付部315によってなされる。
【0090】
<4.撮影モード動作>
次に、色フィルタ効果を施したグレースケール画像を生成する設定がなされた状態におけるデジタルカメラ1の撮影モードにおける動作について説明する。図14ないし図16は、このデジタルカメラ1の動作の流れを示す図である。なお、この動作説明においては、色フィルタ効果に使用する補正データとして「Y48」が設定されているものとする。
【0091】
デジタルカメラ1は撮影モードに設定されると撮影待機状態となり、EVF22またはLCD23においてライブビュー表示を行う。前述したように、このライブビュー表示においても、色フィルタ効果を施したグレースケール画像が表示される。
【0092】
まず、CCD201がドラフトモードに設定され(ステップST11)、CCD201で取得された画像データに基づいて色フィルタ効果が施されたグレースケール画像が生成され(ステップST12)、生成されたグレースケール画像がライブビュー表示として表示される(ステップST13)。そして、シャッタ−ボタン11が半押し状態となるまで(ステップST16にてNoの間)、このグレースケール画像の生成(ステップST12)およびその表示(ステップST13)が繰り返される。
【0093】
図17は、グレースケール画像を生成する動作(ステップST12)の詳細な流れを示す図である。まず、CCD201から読み出された画像データは、信号処理回路202により所定の信号処理が施され、A/D変換器203によりデジタル信号とされる(ステップST51)。
【0094】
そして、ホワイトバランス補正を行う設定がなされていた場合(ステップST52にてYes)は、WB補正回路204により画像データに対してホワイトバランス補正がなされる(ステップST53)。
【0095】
一方、ホワイトバランス補正を行わない設定がなされていた場合(ステップST52にてNo)は、WB補正回路204の処理内容が画像処理制御部316により非能動化され、画像データに対してホワイトバランス補正はなされない。
【0096】
前者のように、ホワイトバランス補正がなされる場合は、照明光源の色の影響を排除した状態で色フィルタ効果を施すこととなり、照明光源の色の影響を考慮する必要無く色フィルタ効果を施すことができる。
【0097】
一方、後者のように、ホワイトバランス補正がなされない場合は、照明光源の色の影響の補正が行われないため、ユーザが色フィルタ効果によって任意にその色の補正を行うことができる。すなわち、銀塩カメラにおいて色レンズフィルタを装着した場合のように、照明光源の色の影響を残すなどのユーザの好みに応じた色フィルタ効果を施すことができることとなる。
【0098】
続いて、画像データはγ補正回路205によりγ補正され(ステップST54)、その後、選択された補正データ(ここではY48)が係数Kr,Kg,Kbに代入された数1の演算が色補正変換回路206において画素ごとに行われる。これにより各画素の輝度成分値Yが求められ色フィルタ効果が施されたグレースケール画像が生成される(ステップST55)。そして、生成されたグレースケール画像は画像メモリ215に格納される(ステップST56)。
【0099】
このようなステップST12のグレースケール画像を生成する動作は、後述する記録用のグレースケール画像を生成する動作と同様である。従って、記録用の色フィルタ効果を施したグレースケール画像と同様の画像データがライブビュー表示にて表示されるため、撮影指示後に記録されるグレースケール画像の態様をユーザは事前に把握することができる。
【0100】
ところで、図14の撮影待機状態において情報表示切り替えボタン17aが押下された場合は、押下するごとにグレースケール画像の輝度ヒストグラムを表示する設定と表示しない設定とが切り替えられる。
【0101】
輝度ヒストグラムを表示する設定とされた場合(ステップST14にてYes)は、測光演算回路209が解像度変換回路207から入力されるグレースケール画像に基づいて輝度ヒストグラムを生成する。そして、図18に示すように、生成された輝度ヒストグラム92がライブビュー表示されたグレースケール画像91に重ね合わされて表示される(ステップST15)。このように、グレースケール画像の輝度ヒストグラムが表示されることにより、撮影待機状態においてグレースケール画像の露出評価やコントラスト評価を容易に行うことができる。
【0102】
このような撮影待機状態において、シャッタ−ボタン11が半押し(S1)された場合(ステップST16にてYes)は、フォーカス用レンズを合焦位置に駆動するオートフォーカス制御がAF制御部312によりなされる。このオートフォーカス制御に先立って、まず、AF設定が色フィルタ効果を考慮する設定であるか否かが判別される(図15:ステップST21)。
【0103】
色フィルタ効果を考慮する設定であった場合(ステップST21にてYes)は、図17の動作と同様にして色フィルタ効果を施したグレースケール画像が生成され(ステップST22)、生成されたグレースケール画像に基づいてAF評価値演算回路208がフォーカス評価値を演算する(ステップST23)。
【0104】
一方、色フィルタ効果を考慮しない設定であった場合(ステップST22にてNo)は、色補正変換回路206のグレースケール画像の生成機能が非能動化されることにより、通常のカラー画像データが取得されて(ステップST24)、色フィルタ効果が施される以前のカラー画像データに基づいてAF評価値演算回路208がフォーカス評価値を演算する(ステップST25)。
【0105】
一般には、ステップST25のように色フィルタ効果を施す以前のカラー画像データに基づいてフォーカス評価値を演算することで精度の高いフォーカス評価値を求めることができる。その一方で、特定色を有する被写体を色フィルタ効果によって強調して撮影する際においては、ステップST23のようにグレースケール画像に基づいてフォーカス評価値を演算することによって、その被写体に合わせたフォーカス評価値を求めることができる。
【0106】
フォーカス評価値が求められると、求められたフォーカス評価値に基づいてAF制御部312によりフォーカス用レンズが合焦位置に駆動される(ステップST26)。
【0107】
次に、図17の動作と同様にして色フィルタ効果を施したグレースケール画像が生成され(ステップST27)、生成されたグレースケール画像に基づいて測光演算回路209により測光値が求められる(ステップST28)。そして、求められた測光値に基づいて、シャッタースピードおよび絞り値が露出制御部311により決定される(ステップST29)。このように、グレースケール画像に基づいて露出条件が決定されることから、撮影指示後において適正露出となるグレースケール画像を得ることができる。
【0108】
上記のようにして、オートフォーカス制御がなされ露出条件が決定されると、シャッターボタン11が全押し(S2)可能な状態とされる。この状態で一定時間シャッターボタン11が操作されなかった場合(ステップST30にてNo)は、再度、撮影待機状態に戻る(ステップST11に戻る)。
【0109】
一方、シャッターボタン11が全押し(S2)された場合(ステップST30にてYes)は、記録用の画像データを取得するために、CCD201がフレームモードに設定された後(図16:ステップST31)、フィルタブラケット機能を有効とする設定であるか、無効とする設定であるかが判定される(ステップST32)。
【0110】
フィルタブラケット機能が無効であった場合(ステップST32にてNo)は、図17の動作と同様にして(ただし、画素数は全画素)、設定された補正データを使用して色フィルタ効果を施したグレースケール画像が生成され、生成されたグレースケール画像が画像メモリ215に格納される(ステップST33)。そして、画像メモリ215に格納されたグレースケール画像に基づいて、記録制御部313により圧縮した高解像度データ、サムネイル画像およびタグ情報が生成されて(ステップST34)、グレースケール画像が画像ファイルとしてメモリカード9に記録される(ステップST35)。
【0111】
このとき、タグ情報の一部として、グレースケール画像を生成する際の色フィルタ効果に使用した補正データの名称(ここではY48)が記載される(図5参照)。これにより、グレースケール画像を生成する際に、どのような補正データによってその色成分値が補正されたかを、事後的に把握することができることとなる。
【0112】
一方、フィルタブラケット機能が有効であった場合(ステップST32にてYes)は、フィルタブラケット制御部318により、同一被写体の三枚の画像データを時間的に連続して取得するようにCCD201の動作が制御されるとともに、色フィルタ効果において段階的に相違する補正データを順次使用するように画像処理制御部316に所定の信号が送信される。
【0113】
すなわち、まず、設定された補正データ(ここではY48)より、効果の程度の一段階弱い補正データ(ここではY42)に、使用する補正データが変更設定される(ステップST36)。そして、変更された補正データを使用して、図17の動作と同様にして色フィルタ効果を施したグレースケール画像が生成され画像メモリ215に格納される(ステップST37)。
【0114】
続いて、最初に設定された補正データ(ここではY48)に、使用する補正データが変更設定され(ステップST38)、同様に、色フィルタ効果を施したグレースケール画像が生成され画像メモリ215に格納される(ステップST39)。
【0115】
さらに、設定された補正データ(ここではY48)より効果の程度の一段階強い補正データ(ここではO56)に、使用する補正データが変更設定される(ステップST40)。そして、変更された補正データを使用して、色フィルタ効果を施したグレースケール画像が生成され画像メモリ215に格納される(ステップST41)。
【0116】
このように三枚のグレースケール画像データは一旦画像メモリ215に格納されることから、三回の画像データの撮影は連写のように行われる。したがって、同一被写体に対しての色フィルタ効果のみが段階的に相違する三枚のグレースケール画像データが得られる。ユーザは一回の操作によって効果の相違する三枚のグレースケール画像が得られるため、事後的にこれらのグレースケール画像を確認して、所望の色フィルタ効果が施されたグレースケール画像を選択することができることとなる。
【0117】
画像メモリ215に三枚のグレースケール画像が格納されると、それぞれのグレースケール画像データに基づいて、記録制御部313により圧縮した高解像度データ、サムネイル画像およびタグ情報が生成される(ステップST42)。そして、それぞれのグレースケール画像が画像ファイルとしてメモリカード9に記録される(ステップST43)。
【0118】
図19は、メモリカード9に記憶された画像ファイルのファイル名を示す図である。図19の例に示すように、通常のカラー画像データは「PICTXXXX.JPG」というファイル名で記録されている。このうち「XXXX」は画像ファイルが取得された順番を示しており、「JPG」は拡張子である。
【0119】
また、色フィルタ効果が施されたグレースケール画像は「FGsXXXXX.JPG」というファイル名で記録されている。このうち「F」は色フィルタ効果が施されていることを示し、「Gs」はグレースケール画像であることを示し、「XXXXX」は色フィルタ効果が施されたグレースケール画像が取得された順番を示している。
【0120】
また、フィルタブラケット機能で撮影されたグレースケール画像は「FBrXXXXZ」というファイル名で記録されている。このうち「FBr」はフィルタブラケット機能で撮影されたことを示し、「XXXX」はフィルタブラケット機能を行った順番を示し、「Z」は一回のフィルタブラケット機能の撮影における撮影順(1番目から3番目)を示している。このようにフィルタブラケット機能により取得された画像ファイルはファイル名によって関連付けられて記録されるため、事後的に閲覧する際に容易に比較することができる。
【0121】
<5.再生モード動作>
次に、記録された画像データを再生する際のデジタルカメラ1の動作について説明する。図20は、デジタルカメラ1の再生モードにおける動作の流れを示す図である。
【0122】
デジタルカメラ1が再生モードに設定されると、再生制御部314により、メモリカード9に記録された画像ファイルのうち最先のコマ番号の画像ファイルが読み出されて画像メモリ215に格納される(ステップST61)。そして、画像ファイルに含まれるサムネイル画像がEVF22またはLCD23に表示される(ステップST62)。
【0123】
ユーザは、十字キー19の左右スイッチ19L,19Rを操作することにより再生する画像ファイルのコマ番号を変更することができ、コマ送り指示があった場合(ステップST66にてYes)は、次のコマ番号の画像ファイルが読み出されて(ステップST67)、その画像ファイルのサムネイル画像がEVF22またはLCD23に表示される(ステップST62)。
【0124】
このコマ送り指示の無い再生状態(ステップST66にてNo)において、情報表示切り替えボタン17aが押下された場合は、押下するごとに再生されている画像データのタグ情報および輝度ヒストグラムを表示する設定と表示しない設定とが切り替えられる。
【0125】
タグ情報および輝度ヒストグラムを表示する設定がなされた場合(ステップST63にてYes)は、表示されている画像ファイルのタグ情報が読み出されてサムネイル画像と同時に表示される(ステップST64)。さらに、測光演算回路209がサムネイル画像に基づいて輝度ヒストグラムを生成し、生成された輝度ヒストグラムが表示される(ステップST65)。
【0126】
図21は、タグ情報および輝度ヒストグラムを表示する設定がなされ、かつ、再生されている画像データがグレースケール画像であるときのLCD23の表示の例を示している。図に示すように、画面には、グレースケール画像のサムネイル画像93に関連づけて、タグ情報94および輝度ヒストグラム95が表示される。
【0127】
タグ情報94としては、撮影日94a、シャッタースピード94dおよび絞り値94eの他、カラー設定94bおよびグレースケール画像データを生成する際に使用した補正データの名称94cが表示される。このように、補正データの名称94cが表示されることで、グレースケール画像データを生成する際に、どのような補正データによってその色フィルタ効果が施されたかを、容易に確認することができる。
【0128】
また、輝度ヒストグラム95も同時に表示されるため、グレースケール画像の露出評価やコントラスト評価を容易に行うことができることとなる。
【0129】
<6.変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
【0130】
例えば、上記実施の形態においては、色フィルタ効果に使用する補正データとしては、シャープカットフィルタおよび色調整フィルタをシミュレートするためのものを例示したが、これに限定されるものではなくその他の色レンズフィルタをシミュレートするための補正データであってもよい。
【0131】
また、上記実施の形態のデジタルカメラ1では、色フィルタ効果を施したグレースケール画像の生成を撮影モードにおいて行っていたが、再生モードにおいて行ってもよい。すなわち、被写体の画像データは通常のカラー画像データで記録を行い、記録されたカラー画像データに基づいて、補正データを使用した数1の演算による輝度成分値Yを演算することでグレースケール画像データを生成するようにしてもよい。
【0132】
また、上記実施の形態では、CPUがプログラムに従って演算を行うことにより、各種機能が実現されると説明したが、演算処理の全部または一部は専用の電気的回路により実現されてもよい。特に、繰り返し演算を行う箇所をロジック回路にて構築することにより、高速な演算が実現される。
【0133】
◎なお、上述した具体的実施形態には以下の構成を有する発明が含まれている。
【0134】
(1) 請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
前記撮像手段により取得された画像データのホワイトバランスを補正するホワイトバランス補正手段と、
前記画像生成手段を能動化させるか否かの設定を受け付ける画像生成設定受付手段と、
前記画像生成手段を能動化させると設定された場合に、前記ホワイトバランス補正手段を非能動化させるホワイトバランス制御手段と、
をさらに備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【0135】
これにより、ホワイトバランスの補正が行われないため、色レンズフィルタと同様の効果の色補正のみをユーザの好みに応じて施すことができる。
【0136】
(2) 請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
前記グレースケール画像データの明るさに基づいて、前記撮像手段における露出条件を決定する露出制御手段、
をさらに備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【0137】
これにより、適正露出となるグレースケール画像データを得ることができる。
【0138】
(3) 請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
前記グレースケール画像データの輝度のヒストグラムの表示を行う表示手段、をさらに備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【0139】
これにより、グレースケール画像の露出評価やコントラスト評価を容易に行うことができる。
【0140】
(4) 請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
前記補正データ記憶手段は、前記複数の補正データのそれぞれが対応する色レンズフィルタの分光透過特性を示す数値と関連付けて前記複数の補正データを記憶するものであって、
前記補正データ選択手段は、前記分光透過特性を示す数値の選択を受け付けることにより、前記複数の補正データから一の補正データの選択を受け付け可能であることを特徴とするデジタルカメラ。
【0141】
これにより、色成分値を補正するために使用する補正データを、色レンズフィルタの分光透過特性を示す数値から選択できるため、所望の補正データを容易に選択することができる。
【0142】
(5) 請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
前記グレースケール画像データと、該グレースケール画像データを生成する際に使用した補正データの種類とを関連付けて記録する画像記録手段、
をさらに備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【0143】
これにより、グレースケール画像データを生成する際に、どのような補正データによってその色成分値が補正されたかを、事後的に把握することができる。
【0144】
(6) 請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
前記グレースケール画像データと、該グレースケール画像データを生成する際に使用した補正データの種類とを関連付けて表示する画像表示手段、
をさらに備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【0145】
これにより、グレースケール画像データを生成する際に、どのような補正データによってその色成分値が補正されたかを、容易に確認することができる。
【0146】
(7) 請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
同一被写体の複数の画像データを時間的に連続して取得するように前記撮像手段を制御する撮像制御手段、
をさらに備え、
前記画像生成手段は、段階的に相違する複数の補正データを順次使用して前記撮像手段によって取得される前記複数の画像データの色成分値をそれぞれ補正し、補正した色成分値それぞれに基づいてグレースケール画像データを生成することを特徴とするデジタルカメラ。
【0147】
これにより、同一被写体に対して、段階的に相違する効果の色補正が施された複数のグレースケール画像データが得られるため、適切なグレースケール画像データを選択することができる。
【0148】
(8) 請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
前記画像生成手段を能動化させるか否かの設定を受け付ける画像生成設定受付手段と、
前記画像生成手段を能動化させると設定された場合は、撮影待機状態において前記グレースケール画像データを表示する画像表示手段と、
をさらに備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【0149】
これにより、撮影待機状態においてグレースケール画像データが表示されるため、ユーザの撮影指示後に記録されるグレースケール画像データの態様を事前に把握することができる。
【0150】
(9) 請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
前記グレースケール画像データに基づいて、フォーカスの程度を示す評価値を求める評価値演算手段、
をさらに備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【0151】
これにより、特定色を有する被写体を色補正によって強調して撮影する際に、その被写体に合わせたフォーカスの程度を示す評価値を求めることができる。
【0152】
(10) 請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
前記撮像手段により取得された画像データの色成分値を調整する色調整手段と、
前記画像生成手段を能動化させるか否かの設定を受け付ける画像生成設定受付手段と、
前記色調整手段を能動化させるか否かの設定を受け付ける色調整設定受付手段と、
前記画像生成手段を能動化させる設定がなされた状態において、前記色調整手段を能動化させると設定されたときは、前記画像生成手段を非能動化させる設定制御手段と、
をさらに備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【0153】
これにより、矛盾した設定を回避することができる。
【0154】
(11) 請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
被写体のシーンに応じた複数のシーン撮像制御から一のシーン撮像制御の選択を受け付け可能なシーン選択手段と、
前記画像生成手段を能動化させるか否かの設定を受け付ける画像生成設定受付手段と、
前記画像生成手段を能動化させる設定がなされた状態において、前記シーン撮像制御が選択されたときは、前記画像生成手段を非能動化させる設定制御手段と、
をさらに備えることを特徴とするデジタルカメラ。
【0155】
これにより、矛盾した設定を回避することができる。
【0156】
【発明の効果】
以上、説明したように、請求項1から請求項14の発明によれば、色レンズフィルタ効果が施された階調のあるモノクロ画像データを容易に得ることができる。
【0157】
特に、請求項2の発明によれば、照明光源の色の影響を考慮する必要無く、色レンズフィルタと同様の効果の色補正を施すことができる。
【0158】
また特に、請求項3の発明によれば、色補正を行う前の画像データに基づいてフォーカスの程度を示す評価値を求めるため、精度の高い評価値を求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るデジタルカメラ1の正面図である。
【図2】デジタルカメラ1の上面図である。
【図3】デジタルカメラ1の背面図である。
【図4】デジタルカメラ1の主たる内部構成を機能ブロックとして示す図である。
【図5】メモリカードへの画像ファイルの記録の例を示す図である。
【図6】シャープカットフィルタの分光透過特性を示す図である。
【図7】色調整フィルタの分光透過特性を示す図である。
【図8】補正データテーブルの一例を示す図である。
【図9】カラー設定を行う画面の例を示す図である。
【図10】補正データを選択する画面の例を示す図である。
【図11】ホワイトバランス補正を行うか否かを選択する画面の例を示す図である。
【図12】AF設定を行う画面の例を示す図である。
【図13】フィルタブラケット機能を有効とするか否かを選択する画面の例を示す図である。
【図14】デジタルカメラ1の撮影モードにおける動作の流れを示す図である。
【図15】デジタルカメラ1の撮影モードにおける動作の流れを示す図である。
【図16】デジタルカメラ1の撮影モードにおける動作の流れを示す図である。
【図17】グレースケール画像を生成する動作の流れを示す図である。
【図18】輝度ヒストグラムが表示されたライブビュー表示の例を示す図である。
【図19】メモリカード9に記憶された画像ファイルのファイル名を示す図である。
【図20】デジタルカメラ1の再生モードにおける動作の流れを示す図である。
【図21】タグ情報および輝度ヒストグラムが表示された再生表示の例を示す図である。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ
2 カメラ本体部
3 撮影レンズ
9 メモリカード
22 EVF
23 LCD
206 色補正変換回路
316 画像処理制御部

Claims (14)

  1. 被写体の画像データを画素ごとのカラーの色成分値で取得する撮像手段を備えたデジタルカメラであって、
    レンズフィルタ効果を施した画像データを得るための複数の補正データを記憶する補正データ記憶手段と、
    前記複数の補正データから一の補正データの選択を受け付ける補正データ選択手段と、
    前記補正データ選択手段により選択された補正データを使用して前記撮像手段により取得された画像データの色成分値を補正し、補正した色成分値に基づいて階調のあるモノクロ画像データを生成する画像生成手段と、
    を備えることを特徴とするデジタルカメラ。
  2. 請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記撮像手段により取得された画像データのホワイトバランスを補正するホワイトバランス補正手段、
    をさらに備え、
    前記画像生成手段は、前記ホワイトバランス補正手段によりホワイトバランスが補正された画像データの色成分値を補正し、補正した色成分値に基づいて階調のあるモノクロ画像データを生成することを特徴とするデジタルカメラ。
  3. 請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記画像生成手段に入力される以前の画像データに基づいて、フォーカスの程度を示す評価値を求める評価値演算手段、
    をさらに備えることを特徴とするデジタルカメラ。
  4. 請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記撮像手段により取得された画像データのホワイトバランスを補正するホワイトバランス補正手段と、
    前記画像生成手段を能動化させるか否かの設定を受け付ける画像生成設定受付手段と、
    前記画像生成手段を能動化させると設定された場合に、前記ホワイトバランス補正手段を非能動化させるホワイトバランス制御手段と、
    をさらに備えることを特徴とするデジタルカメラ。
  5. 請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記階調のあるモノクロ画像データの明るさに基づいて、前記撮像手段における露出条件を決定する露出制御手段、
    をさらに備えることを特徴とするデジタルカメラ。
  6. 請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記階調のあるモノクロ画像データの輝度のヒストグラムの表示を行う表示手段、
    をさらに備えることを特徴とするデジタルカメラ。
  7. 請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記補正データ記憶手段は、前記複数の補正データのそれぞれが対応する色レンズフィルタの名称と関連付けて前記複数の補正データを記憶するものであって、
    前記補正データ選択手段は、前記色レンズフィルタの名称の選択を受け付けることにより、前記複数の補正データから一の補正データの選択を受け付け可能であることを特徴とするデジタルカメラ。
  8. 請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記階調のあるモノクロ画像データと、該階調のあるモノクロ画像データを生成する際に使用した補正データの種類とを関連付けて記録する画像記録手段、
    をさらに備えることを特徴とするデジタルカメラ。
  9. 請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記階調のあるモノクロ画像データと、該階調のあるモノクロ画像データを生成する際に使用した補正データの種類とを関連付けて表示する画像表示手段、
    をさらに備えることを特徴とするデジタルカメラ。
  10. 請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
    同一被写体の複数の画像データを時間的に連続して取得するように前記撮像手段を制御する撮像制御手段、
    をさらに備え、
    前記画像生成手段は、段階的に相違する複数の補正データを順次使用して前記撮像手段によって取得される前記複数の画像データの色成分値をそれぞれ補正し、補正した色成分値それぞれに基づいて階調のあるモノクロ画像データを生成することを特徴とするデジタルカメラ。
  11. 請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記画像生成手段を能動化させるか否かの設定を受け付ける画像生成設定受付手段と、
    前記画像生成手段を能動化させると設定された場合は、撮影待機状態において前記階調のあるモノクロ画像データを表示する画像表示手段と、
    をさらに備えることを特徴とするデジタルカメラ。
  12. 請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記階調のあるモノクロ画像データに基づいて、フォーカスの程度を示す評価値を求める評価値演算手段、
    をさらに備えることを特徴とするデジタルカメラ。
  13. 請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記撮像手段により取得された画像データの色成分値を調整する色調整手段と、
    前記画像生成手段を能動化させるか否かの設定を受け付ける画像生成設定受付手段と、
    前記色調整手段を能動化させるか否かの設定を受け付ける色調整設定受付手段と、
    前記画像生成手段を能動化させる設定がなされた状態において、前記色調整手段を能動化させると設定されたときは、前記画像生成手段を非能動化させる設定制御手段と、
    をさらに備えることを特徴とするデジタルカメラ。
  14. 請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
    被写体のシーンに応じた複数のシーン撮像制御から一のシーン撮像制御の選択を受け付け可能なシーン選択手段と、
    前記画像生成手段を能動化させるか否かの設定を受け付ける画像生成設定受付手段と、
    前記画像生成手段を能動化させる設定がなされた状態において、前記シーン撮像制御が選択されたときは、前記画像生成手段を非能動化させる設定制御手段と、
    をさらに備えることを特徴とするデジタルカメラ。
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