JP2004327181A - 電源コンセント - Google Patents

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Atsushi Yoshida
敦至 吉田
Koji Mizuno
浩司 水野
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Kawamura Electric Inc
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Kawamura Electric Inc
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Abstract

【課題】通電している電流を検出する電流検出手段、及び検出電流を基に報知動作する報知手段が省スペースで構成でき、更に一目で通電電流の状態を判断可能とする。
【解決手段】電路4に介在させた電路電流を検出する抵抗素子2と、検出した電流レベルを3段階の閾値で判断する第1〜第3の比較回路と、緑と赤の2色発光するLED18と、その駆動回路10,20を設けた。検出した電流信号レベルが第1と第2の閾値の間であれば緑を点灯させ、第2と第3の閾値の間であれば赤を点灯させ、第3の閾値を超えたら赤を点滅させた。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電源コンセントに関し、詳しくは通電している電流の状態を報知する報知部を備えた電源コンセントに関する。
【0002】
【従来の技術】
大まかな表示であっても、通電している電流の状態を表示する表示部を備えた電源コンセントは、過負荷による加熱を防止する上で有効であるため、例えば、特許文献1に示す構成のものが提案されている。
これは、電源コンセントの電線に変流器を設け、この変流器により検出した電流が所定値を超えたらLEDを点灯させるよう構成されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−196138号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1に示すものは、負荷電流の検出に変流器を用いているため、変流器を設置する広いスペースが必要であったし、LEDを複数使用したものは、その数に応じた設置スペースが必要であるため、電源コンセントのケースを工夫する必要があった。また、LEDの点灯個数により、通電電流の増減を判断できるが、通電電流の状態がどの程度の量か、例えば定格容量を超えているのかどうか一目で判断するのが難しかった。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、通電している電流を検出する電流検出手段及び検出した電流信号を基に報知動作する報知手段が省スペースで構成でき、更に一目で通電電流の状態を判断可能な電源コンセントを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、電路に直列に介在させて電路電流を検出する抵抗素子と、該抵抗素子により検出した電流信号レベルが所定の閾値を超えたら信号を出力する少なくとも1つの比較回路と、前記信号を受けて報知動作する報知手段とを備えたことを特徴とする。
電源コンセントをこのように構成することで、抵抗素子により電流を検出するので、僅かな設置スペースで電流検出ができ、変流器のような大きな設置空間を必要としない。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、報知手段は、少なくとも2色発光するLEDを備えて成ることを特徴とする。
この構成により、1個のLEDの設置スペースで通電電流の状態を多段階に表示することができ、省スペースで効果的な電流レベル表示ができる。
【0007】
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、比較回路に、閾値を変更可能とする閾値変更手段を設けたことを特徴とする。
この構成により、閾値を変更することで、単に過電流を検知するだけでなく、同一負荷に対しては、その動作状況を把握することも可能となり便利である。
【0008】
請求項4の発明は、請求項2又は3の発明において、LEDが2色発光LEDであると共に、比較回路を3つ設けて閾値を3段階に設定し、検出した電流信号レベルが最も低い第1の閾値と中間の第2の閾値の間にあればLEDの一方の色のみ発光し、電流信号レベルが第2と最も高い第3の閾値の間であればLEDの他方の色のみ発光し、検出電流レベルが第3の閾値を超えたらLEDの他方の色が点滅することを特徴とする。
このように構成することで、例えば2色発光LEDの一方の色を緑、他方の色を赤とすれば、緑色の表示であれば、好ましい通電状態にあると推測できるし、赤色の表示であれば大きな電流が通電されている。更に赤色の点滅であれば危険な状態にあると推測でき、利用者に分かり易く一目で判断することが可能となり、効果的に表示できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る電源コンセントの第1実施形態を示す回路図であり、1はプラグを接続する電源コンセントの受刃、2は電源3からの電路4を流れる電流を検出する抵抗素子、5は絶対値回路、6は増幅回路、7は第1微分回路、8は比較回路、9は第2微分回路、10は報知手段としてのLED11を発光操作するLED駆動回路であり、12は各回路を駆動する電源回路を示している。
絶対値回路5は、入力信号を全波整流して出力し、比較回路8では予め抵抗比により設定した閾値と入力信号を比較し、入力信号が閾値を超えたら信号を出力する。また、電路4に直列に設けられた抵抗素子2は、例えばバイメタルのような数mΩ程度の抵抗体が使用されている。
【0010】
この回路により、電路4に流れた電流は、抵抗素子2を流れることで電圧として検出され、絶対値回路5に入力されて全波整流される。全波整流された電流信号は、増幅回路6で増幅された後、第1微分回路7で波形整形され、比較回路8に入力される。そして、比較回路8で電流信号レベルが閾値を超えたら信号を出力し、第2微分回路9を介してLED駆動回路10がLED11を点灯操作し、LED11は発光する。
このように、電路に直列に抵抗素子を設けて電路電流を直接検出するので、精度良く電路電流を検出できるし、単純な抵抗体で電流を検出するので省スペースで検出できる。
【0011】
図2,図3は比較回路8の他の例を示し、図2では切替スイッチ14を設けて閾値を3段階に切替できる構成としている。また、図3では可変抵抗(ボリューム)15を設けて閾値を連続して変更できるようにしている。
このように、閾値を容易に変更できるようにすることで、LED点灯レベルを変更でき、単に過電流を検知するだけでなく、同一負荷に対してはその動作状況を把握することも可能となり、便利である。
【0012】
図4は、本発明の第2実施形態を示す回路図であり、図1に示す第1実施形態との相違点を説明すると、LED11に代えて2色発光するLED18を使用し、図1の回路にLED消灯回路部17、LED第2制御部19、LED第2駆動回路20が更に加えられ、2色の発光表示で電流レベルを報知する構成となっている。但し、2色発光するLED18は、1個のLEDで2色発光する公知のLEDを使用しており、図4では一方の緑色発光部を18aで示し、LED第1駆動回路10で点灯操作している。また、他方の赤色発光部を18bで示し、LED第2駆動回路20で点灯操作している。
尚、2色発光は、3色発光する3色発光LEDのうちの2色を用いても良い。そして、図1に示す比較回路8を第1比較回路、LED駆動回路10をLED第1駆動回路として以下説明し、図1と同一の他の回路及び素子には同一の符号を付与し説明を省略する。
【0013】
LED消灯回路部17は、図5の回路図に示すように形成され、第2比較回路22、第3微分回路23、LED消灯回路24から構成される。第2比較回路22は、第1比較回路8に並列に設けられ、第1微分回路7の出力である電流信号レベルが予め設定した閾値を超えたら信号を出力し、第3微分回路23を介してLED消灯回路24を駆動する。LED消灯回路は、LED第1駆動回路10に接続された接続線L1を介して、LED第1駆動回路10の駆動を停止させてLED18の緑色発光部18aを消灯させる。同時に、LED第2駆動回路20に接続された接続線L2を介してLED第2駆動回路20に駆動信号を出力する。
【0014】
LED第2制御部19は、第3比較回路26、第4微分回路27、LED点滅回路28から構成される。第3比較回路26は第2比較回路22と同様に第1比較回路8に並列に設けられ、電流信号レベルが予め設定された閾値を超えたら信号を出力し、第4微分回路27を介してLED点滅回路28に入力される。LED点滅回路28は、入力信号を受けてH/Lを繰り返す信号を第2LED駆動回路20に接続された接続線L3に出力する。そして、LED第2駆動回路20は、LED消灯回路24及びLED点滅回路28の出力信号を受けて動作する。
【0015】
ここで、第1比較回路8の閾値を第1の閾値、第2比較回路22の閾値を第2の閾値、第3比較回路26の閾値を第3の閾値とすると、
第1の閾値<第2の閾値<第3の閾値
となるよう各閾値は設定されている。
こうすることで、電路電流が上昇してゆく課程で、まず第1比較回路8が信号を出力し、LED18の緑色発光部18aが発光する。更に電路電流が上昇すると、第2比較回路22が信号を出力し、緑色発光部18aを消灯させると共に赤色発光部18bを発光させる。
そして、更に電路電流が上昇すると、第3比較回路26が信号を出力し、LED点滅回路28が動作する。その結果、発光している赤色発光部18bは点滅動作するようになる。
【0016】
このように、報知手段として2色発光LEDを使用するので、1個のLEDの設置スペースで電流レベルを多段階に表示でき、省スペースで効果的に電路電流レベルを表示できる。例えば、第1の閾値を電路の定格電流容量に対して十分小さなレベル、第2の閾値を定格電流の3分の2程度のレベル、第3の閾値を定格電流レベルに設定すれば、緑色の表示であれば、好ましい電流レベルで通電されていると判断できるし、赤色であれば大きな電流が通電されている、更に赤色の点滅であれば危険な状態にあるというように推測でき、利用者に分かり易く、一目で判断することが可能となり、効果的に報知させることができる。
そして、多色発光LEDを使用することで、LED設置スペースは1個のスペースで済むので、コンセントに省スペースで報知機能を持たせることができ、従来の壁面コンセントや、テーブルタップの形状を変更すること無く容易に対応できる。
【0017】
尚、第2実施形態に於いても、閾値変更手段を設けて各比較回路の閾値を容易に変更可能としても良い。また、2色で表示する構成であるが、3色或いはそれ以上の色で多段階に表示することも容易に実施できる。
また、上記実施形態は、何れもLEDの発光により電流レベルを報知する構成であるが、光と音を組み合わせて、例えば、第2実施形態において第2LEDの点滅動作をブザーの発報動作に替えても良い。更に回路が複雑になるが7セグメント表示LEDを使用して、数値表示することも可能である。
【0018】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、抵抗素子により電流を検出するので、僅かな設置スペースで済み、変流器のような大きな電流検出素子を設置する空間を必要としない。
また、報知手段に多色発光する1個のLEDを使用することで、省スペースで通電電流レベルを多段階に表示することができ、効果的に電流レベル表示ができる。特に、2色発光LEDを使用した場合、例えば一方の色を緑、他方の色を赤とすれば、緑色の表示であれば、好ましい通電状態にあると推測できるし、赤色の表示であれば大きな電流が通電されている。更に赤色の点滅であれば危険な状態にあると推測でき、利用者に分かり易く一目で判断することが可能となり、効果的に表示できる。
また、単に過電流を検知するだけでなく、閾値を変更可能とすることで、同一負荷に対してはその動作状況を把握することも可能となり、便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す電源コンセントの回路図である。
【図2】図1の比較回路の他の例を示す回路図である。
【図3】比較回路の更に他の例を示す回路図である。
【図4】本発明の第2実施形態を示す電源コンセントの回路図である。
【図5】図4のLED消灯回路部の回路図である。
【図6】図4のLED第2制御部の回路図である。
【符号の説明】
1・・受刃、2・・抵抗素子、3・・電源、3・・電路、8・・比較回路(第1比較回路)10・・LED駆動回路(LED第1駆動回路)、11・・LED、14・・閾値変更手段としての切替スイッチ、15・・閾値変更手段としての可変抵抗、17・・LED消灯回路部、18・・LED、20・・LED第2駆動回路、22・・第2比較回路、26・・第3比較回路。

Claims (4)

  1. 電路に直列に介在させて電路電流を検出する抵抗素子と、該抵抗素子により検出した電流信号レベルが所定の閾値を超えたら信号を出力する少なくとも1つの比較回路と、前記信号を受けて報知動作する報知手段とを備えたことを特徴とする電源コンセント。
  2. 報知手段は、少なくとも2色発光するLEDを備えて成る請求項1記載の電源コンセント。
  3. 比較回路に、閾値を変更可能とする閾値変更手段を設けた請求項1又は2記載の電源コンセント。
  4. LEDが2色発光LEDであると共に、比較回路を3つ設けて閾値を3段階に設定し、検出した電流信号レベルが最も低い第1の閾値と中間の第2の閾値の間にあればLEDの一方の色のみ発光し、電流信号レベルが第2と最も高い第3の閾値の間であればLEDの他方の色のみ発光し、検出電流レベルが第3の閾値を超えたらLEDの他方の色が点滅する請求項2又は3に記載の電源コンセント。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111740245A (zh) * 2020-07-10 2020-10-02 江门劳士国际电气有限公司 一种驱动装置的通电接线结构

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