JP2004326663A - 名刺交換システム、及びその名刺交換装置 - Google Patents
名刺交換システム、及びその名刺交換装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004326663A JP2004326663A JP2003123609A JP2003123609A JP2004326663A JP 2004326663 A JP2004326663 A JP 2004326663A JP 2003123609 A JP2003123609 A JP 2003123609A JP 2003123609 A JP2003123609 A JP 2003123609A JP 2004326663 A JP2004326663 A JP 2004326663A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- business card
- information
- card information
- access
- name card
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Storage Device Security (AREA)
- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
Abstract
【課題】名刺情報の紛失や漏洩が解消され、名刺情報の蓄積容量の制限がなく、名刺情報の更新が容易な名刺交換システム、及びその名刺交換装置を提供することを目的とするものである。
【解決手段】名刺情報を得るためのアクセス情報を4等の通信手段により相互に交換することができる名刺交換手段7を備えた端末機2と、端末機2とインターネット4を通して接続され、多数の名刺情報を記憶する名刺情報ファイル領域6を備えた名刺サーバ用コンピュータ1からなる名刺交換装置10とが設けられ、名刺サーバ用コンピュータ1のアクセス情報に、公開を許可する名刺情報の範囲を指定する付加情報が付加され、端末機2が名刺情報ファイル領域の名刺情報を入手する際、アクセス情報に基づき、名刺サーバ用コンピュータ1をアクセスし、アクセス情報に含まれる付加情報に基づいて、名刺情報ファイル領域6に記憶された名刺情報の指定範囲を端末機2に出力する。
【選択図】 図1
【解決手段】名刺情報を得るためのアクセス情報を4等の通信手段により相互に交換することができる名刺交換手段7を備えた端末機2と、端末機2とインターネット4を通して接続され、多数の名刺情報を記憶する名刺情報ファイル領域6を備えた名刺サーバ用コンピュータ1からなる名刺交換装置10とが設けられ、名刺サーバ用コンピュータ1のアクセス情報に、公開を許可する名刺情報の範囲を指定する付加情報が付加され、端末機2が名刺情報ファイル領域の名刺情報を入手する際、アクセス情報に基づき、名刺サーバ用コンピュータ1をアクセスし、アクセス情報に含まれる付加情報に基づいて、名刺情報ファイル領域6に記憶された名刺情報の指定範囲を端末機2に出力する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯端末等の端末機により名刺情報を入手することができる名刺交換システム、及びその名刺交換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、名刺は紙カード等に個人情報を印刷したものであり、他人から名刺を受け取った際に、電子手帳等に手作業によるキー入力で行って整理していた。しかし、手作業によるキー入力により名刺情報を入力するのは面倒であり、名刺データを通信手段により行う方法も行われていたが、複数の人とのデータを交換するのは、時間を要して面倒であった。
【0003】
図3は、従来の名刺交換装置のブロック図であり、同一構成の3台の携帯端末A〜Cが図示されている。例えば、携帯端末Aは、自己データを記憶する自己データ記憶部20と、他の携帯端末のデータを一時記憶する一時記憶部21と、他人のデータを記憶する名刺データベースを記憶する主記憶装置22と、一時記憶部21と主記憶装置22とに記憶された名刺データを照合する比較処理部23と、自己データの送信と他人の携帯端末からのデータを受信する通信処理部24と、名刺データを表示する表示部25と、これらを処理する制御部26と、名刺交換装置を操作するための入力部27とを備えている(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−329017号公報(明細書全文、図面全図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図3に示した従来例の携帯端末である名刺交換装置では、他人の名刺情報が携帯端末機の主記憶部22に蓄積される。若しくは、カード型メモリ等を利用して蓄積される。このように名刺交換装置には、自己と他人の全ての名刺情報が保存されており、名刺交換装置は紛失したり、盗難に遭った場合には、全ての情報を失うことになり、業務に支障が生じたり、自己又は他人の個人情報が漏洩する危険性があった。
【0006】
また、従来の名刺交換装置は機種に依存するが、携帯端末の変更時に情報の受け渡しに手間が掛かったり、携帯端末機以外、例えばコンピュータ等による端末機からの照会ができなかったりする問題があった。さらに、携帯端末では大容量の記憶装置を備えるのは限界があり、名刺情報が大容量の場合には、対応できない場合が発生したり、名刺情報の保存数に限界があった。また、名刺情報に変更があった場合には、他人の携帯端末の主記憶部のデータを一々書き換えねばならない煩わしさがあった。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであって、名刺情報の紛失が解消され、漏洩を抑制することができるとともに、名刺情報の蓄積容量に制限がなく、名刺情報の更新が容易な名刺交換システム、及びその名刺交換装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を達成したものであり、請求項1の発明は、名刺情報を得るためのアクセス情報を通信手段により相互に交換することができる名刺交換手段を備えた端末機と、
該端末機とネットワークを通して接続され、多数の名刺情報を記憶する名刺情報ファイル領域を備えた名刺サーバ用コンピュータからなる名刺交換装置とが設けられ、
該名刺サーバ用コンピュータのアクセス情報には、公開を許可する名刺情報の範囲を指定する付加情報が付加され、前記端末機が該名刺情報ファイル領域の名刺情報を入手する際、該アクセス情報に基づき、前記名刺サーバ用コンピュータをアクセスし、該アクセス情報に含まれる付加情報に基づいて、前記名刺情報ファイル領域に記憶された名刺情報の指定範囲を前記端末機に出力するようにしたことを特徴とする名刺交換システムである。
【0009】
請求項1の発明では、携帯端末等の端末機がネットワークを通して名刺サーバ用コンピュータからなる名刺交換装置と接続され、名刺サーバ用コンピュータは多数の名刺情報を記憶する名刺情報ファイル領域を備え、端末機には、相互にアクセス情報を相互に交換する名刺交換手段を備えられている。名刺交換手段は、赤外線や微弱電波を利用してアクセス情報を相互に交換できる手段であり、この手段は、電子メールによるアクセス情報を入手する手段を含み、さらに特殊な場合としては、名刺カードに備えられたバーコード等のアクセス情報を読み込む手段が含まれる。アクセス情報には、公開を許可する名刺情報の範囲を指定する付加情報が付加されている。端末機が名刺情報ファイル領域の名刺情報を入手する際、端末機は、相手方のアクセス情報に基づき、相手方の名刺情報が登録されている名刺サーバ用コンピュータにアクセスし、アクセス情報に含まれる付加情報に基づいて、名刺情報ファイル領域に記憶された名刺情報の指定範囲を端末機に出力するようにしたものである。名刺情報とは、例えば氏名、会社名、所属部署、役職、職階、郵便番号、会社の住所、会社の電話番号、内線番号、会社のFAX番号、会社の電子メールアドレス、会社紹介、会社のロゴマークや顔写真等の画像情報、自己の資格情報、自己の住所や電子メールアドレス、趣味等である。
【0010】
また、請求項2の発明は、前記名刺サーバ用コンピュータの名刺情報ファイル領域に記憶された名刺情報が、最新の名刺情報に自動的に更新できることを特徴とする請求項1に記載の名刺交換システムである。
【0011】
請求項2の発明では、名刺サーバ用コンピュータが専用又は共用のコンピュータであってもよく、例えば、会社の名刺サーバ用コンピュータであれば、このコンピュータとLANを構成する人事管理用コンピュータ端末から常に社員の最新の名刺情報が更新できるようになされている。不特定多数の者が利用する名刺サーバ用コンピュータであっても、このサーバに連動するサーバを介して自動的に更新することができる。無論、自己の名刺情報は、自己の携帯端末からパスワードを入力して名刺情報を書き込むことができる。
【0012】
また、請求項3の発明は、前記名刺情報ファイル領域は、名刺情報が、不特定多数へのアクセス許可情報、特定者へのアクセス許可情報、照会者限定へのアクセス許可情報等に区分けして記憶することを特徴とする請求項1又は2に記載の名刺交換システムである。
【0013】
請求項3の発明では、名刺情報が、不特定多数へのアクセス許可情報、特定者によるアクセス許可情報、照会者限定によるアクセス許可情報等に区分されている。名刺情報には、例えば、氏名、会社名、所属部署、役職、職階、郵便番号、会社の住所、会社の電話番号、内線番号、会社のFAX番号、会社の電子メールアドレス、会社紹介、会社のロゴマークや顔写真等の画像情報、自己の資格情報、自己の住所や電子メールアドレス、趣味等があり、これらの情報の内、不特定多数へのアクセス許可する名刺情報と、特定者へのアクセス許可する名刺情報と、照会者へのアクセス許可する名刺情報等とに区分されて記憶されている。
【0014】
また、請求項4の発明は、端末機とネットワークを通して接続される名刺サーバ用コンピュータは、アクセス情報判別手段と名刺情報を記録する名刺情報ファイル領域とを備え、該アクセス情報判別手段は、前記端末機からのアクセス情報に基づいて、名刺情報の内の公開する範囲を判別するとともに、前記名刺情報ファイル領域には、不特定多数へのアクセス許可情報と、特定者へのアクセス許可情報と、照会者へのアクセス許可情報とに区分けして記録されていることを特徴とする名刺交換装置である。
【0015】
請求項4の発明では、端末機がネットワークを通して名刺サーバ用コンピュータに接続され、名刺サーバ用コンピュータは、アクセス情報判別手段と名刺情報を記録する名刺情報ファイル領域とを備えており、アクセス情報判別手段がアクセス情報に含まれる特定コードを読み取って、名刺情報ファイル領域の不特定多数へのアクセス許可情報と、特定者へのアクセス許可情報と、照会者へのアクセス許可情報との何れかの名刺情報を端末機に出力する。
【0016】
さらに、名刺情報ファイル領域には、自己の名刺情報が記憶されており、例えば、名刺サーバ用コンピュータが会社の占有するコンピュータ、例えば人事管理用コンピュータとLANを構成するようにして、人事管理用コンピュータが管理する所属部署毎に社員の名刺情報を、人事異動の時点で自動的に名刺サーバ用コンピュータに転送して入力することができる。
【0017】
また、請求項5の発明は、前記名刺情報ファイル領域に、他人の名刺情報が記憶される名刺情報記憶領域と、他人の名刺情報をアクセスするためのアクセス情報が記憶されるアクセス情報記憶領域とを備えることを特徴とする請求項4に記載の名刺交換装置である。
【0018】
請求項5の発明では、名刺情報ファイル領域に、自己の名刺情報が格納される名刺情報記憶領域に加えて、他人の名刺情報をアクセスするためのアクセス情報が記憶されたアクセス情報記憶領域を備えている。また、他人(顧客)の名刺情報を記憶する顧客名刺情報記憶領域を設けてもよい。このように、自己又は他人の名刺情報を携帯端末等に記憶させて持ち歩く必要がない作用を有する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の名刺交換システムの一実施形態を示すブロック図であり、図2は、本実施形態の名刺交換装置のファイル形式の一例を示す図である。
【0020】
本実施形態の名刺交換システムは、図1に示したように、名刺交換装置10に名刺サーバ用コンピュータ1(1a〜1c)が備えられ、名刺サーバ用コンピュータ1a〜1cは、インターネット4を通して電話局サーバ3a〜3cに接続され、携帯端末2a〜2cは契約する電話局の基地局を経由して電話局サーバ3a〜3cに接続され、インターネット4を通して各名刺サーバ用コンピュータ1a〜1cに接続される。名刺サーバ用コンピュータ1a〜1cには、提供する名刺情報の範囲を指定するアクセス情報を判別するアクセス情報判別手段5と名刺情報が記憶される名刺情報ファイル領域6とがそれぞれ備えられている。名刺交換装置10は、名刺サーバ用コンピュータ1がLAN(Local Area Network )を通して人事管理用コンピュータ等の他のコンピュータと接続してもよい。
【0021】
名刺情報とは、氏名、会社名、所属部署、役職、職階、郵便番号、会社の住所、会社の電話番号、内線番号、会社のFAX番号、会社の電子メールアドレス、会社紹介、会社のロゴマークの画像情報、顔写真の画像情報、自己の資格情報、自己の住所や電子メールアドレス、趣味等である。
【0022】
携帯端末2は、文字や画像データを表示する液晶ディスプレイが設けられ、送信・受信手段を備え、インターネット環境が整った端末機であり、携帯端末2の使用者のアクセス情報を記憶する記憶領域と、携帯端末2同士が相互に名刺情報を交換することができる名刺交換手段7とが設けられ、かつ受信した名刺情報を一時記憶する記憶領域が設けられ、この名刺情報を送信手段により送信するできる。名刺交換手段7は、赤外線や微弱電波を利用して名刺情報を相互に送受信することができる。また、名刺交換手段7の他の手段としては、名刺カードに名刺情報等が書き込まれたバーコード等を読み込む手段であってもよい。
【0023】
名刺交換手段7の一例について簡単に説明すると、赤外線を利用する送受信方式であれば、発光素子と受光素子とが備えられ、発光素子からはアドレス情報が光信号として相手方の携帯端末に向けて送信され、受光素子は相手方の携帯端末からの光信号を受光してアクセス情報を入手することができる。アクセス情報は、携帯端末2を操作して、赤外線に重畳された所定のフォーマットで構成される光信号が発光素子から発信されて相手方の携帯端末へと送信される。このアクセス情報は、相手側の携帯端末の名刺交換手段7の受光素子で受光される。
【0024】
一方、アクセス情報は、簡単なID(文字列)にアクセス情報が隠されて送信される。このアクセス情報は、URL(サーバをアクセスするための情報)を含む情報であり、携帯端末から簡単な文字列のIDを送出して、IDとともにURLが相手方の名刺サーバ用コンピュータに送出して名刺情報を入手することができる。
【0025】
さらに、相手方の名刺情報を入手するためのアクセス情報について説明する。アクセス情報は、簡単な文字列によるIDに、URLと、名刺情報をアクセス許可する範囲を指定する許可情報とが組み込まれている。周知のように、URLは、プロトコル、DNS(Domain Name System)、ディレクトリ、ファイル名から構成されている。アクセスを許可する名刺情報の範囲は、例えば、ディレクトリにより指定することができる。このディレクトリに従って、ファイル名を指定することによって、許可範囲の名刺情報が開かれるように構成されており、許可範囲毎に異なったアドレス情報が設けられている。または、アドレス情報は、名刺情報が公開できるレベルに応じて階層を構成するようにしてもよいし、さらに、パスワードの要求により特定範囲の情報を開いてもよい。
【0026】
許可範囲の指定は、例えば、アクセス情報のディレクトリに個人名、ファイル名に開会を許可する名刺情報の許可範囲、例えば三段階のレベルで許可される名刺情報を指定するための記号(例えば、A,B,C)を付与する。Aは不特定者へのアクセス許可情報、Bは特定者へのアクセス許可情報、Cは照会者へのアクセス許可情報である。
【0027】
名刺サーバ用コンピュータ1のアクセス情報判別手段5は、アクセス情報に基づいて、名刺情報の何れの範囲まで公開するかを判別する手段である。アクセス情報判別手段5では、URLのディレクトリからファイル名を指定して、名刺情報を開くことになる。名刺情報は、名刺サーバ用コンピュータ1からHTML(Hyper Text Markup Language)文書等で送出される。
【0028】
名刺情報ファイル領域6は、自己の名刺情報が格納される名刺情報記憶領域が設けられている。自己の名刺情報としては、氏名、会社名、所属部署、役職、職階、郵便番号、会社の住所、会社の電話番号、内線番号、会社のFAX番号、会社の電子メールアドレス、会社紹介、会社のロゴマークの画像情報、顔写真の画像情報、自己の資格情報、自己の住所や電子メールアドレス、趣味等のデータであり、これらのデータが、不特定多数へのアクセス許可情報と、特定者によるアクセス許可情報と、照会者限定によるアクセス許可情報とに区分けされて記録されている。
【0029】
例えば、不特定多数へのアクセス許可情報としては、会社名、会社紹介、会社のロゴマークの画像情報、氏名、郵便番号、会社の住所、会社の電話番号である。また、特定者によるアクセス許可情報としては、氏名、会社名、所属部署、役職、職階、郵便番号、会社の住所、会社の電話番号、内線番号、会社のFAX番号、会社の電子メールアドレス、会社紹介、会社のロゴマークの画像情報、顔写真の画像情報、自己の資格情報である。照会者限定によるアクセス許可情報としては、自己の住所やメールアドレス、趣味等を含めた全ての情報が含まれる。なお、これらの名刺情報の区分けは、この区分けに限定することなく、任意に設定することができる。
【0030】
名刺サーバ用コンピュータ1の名刺情報ファイル領域6には、図2(a)に示したように、各個人にそれぞれ一つの自己名刺情報ファイル61,62,…が設けられ、例えば、この自己名刺情報ファイル61には、第1のレコードが不特定多数へのアクセス許可情報を記憶するアクセス許可情報記憶エリア6a、第2のレコードが特定者へのアクセス許可情報を記憶するアクセス許可情報記憶エリア6b、第3のレコードが照会者へのアクセス許可情報を記憶するアクセス許可情報記憶エリア6c等の名刺情報の各データを任意に記憶する記憶エリアである。なお、第4のレコードが予備として、任意の自己情報をアクセス許可するアクセス許可情報記憶エリア6dが設けられている。これらのレコードには、氏名、会社名、所属部署、役職、職階、郵便番号、会社の住所、会社の電話番号、内線番号、会社のFAX番号、会社の電子メールアドレス、会社紹介、会社のロゴマークの画像情報、顔写真の画像情報、自己の資格情報、自己の住所やメールアドレス、趣味等のデータが記憶されている。これらの名刺情報の公開の範囲は、自己の希望、または、会社の規則に則って記憶されている。
【0031】
また、名刺情報ファイル領域6には、図2(b)に示したように、個人が入手した他人のアドレス情報を記憶する個人用アドレス情報記憶エリアE1 ,E2 ,E3 ,…が設けられている。
【0032】
また、第1〜第3のレコードは、アドレス情報のディレクトリにより指定されるファイル名A,B,Cに対応している。すなわち、ファイル名Aが第1のレコードに対応し、ファイル名Bが第2のレコードに対応し、ファイル名Cが第3のレコードに対応している。従って、アクセス情報判別手段5がアドレス情報のファイル名A,B,Cを判別して、これらのレコードの何れかを開くことができる。
【0033】
次に、本発明の実施形態の名刺交換について、図1,図2を参照して説明する。図1では、携帯端末2a,2b,2cの使用者の名刺情報が、名刺サーバ用コンピュータ1a,1b,1cにそれぞれ管理され、携帯端末2a,2b,2cの使用者は、各電話局サーバ3a,3b,3cを利用している場合を想定している。今、携帯端末2a,2bの名刺交換について説明する。携帯端末2aは携帯端末2bへと名刺交換手段7によりアクセス情報を光情報として送信し、携帯端末2bは携帯端末2aから光情報によるアクセス情報を受信する。携帯端末2bはアクセス情報を基地局を通して電話局サーバ3bに入力して、電話局サーバ3bは、インターネット4を通してアクセス情報のURLに従って、携帯端末2aの使用者が名刺情報が管理されている名刺サーバ用コンピュータ1aをアクセスする。名刺サーバ用コンピュータ1aは、アドレス情報のディレクトリとファイル名に従って、携帯端末2aの使用者の名刺情報を検索し、その名刺情報を読み出する。この名刺情報は、携帯端末2bの使用者が契約する電話局の電話局サーバ3bにインターネット4を通して送信される。この名刺情報には、電話局サーバ3bのURLが付与されて発信され、携帯端末2bの使用者は、この名刺情報を受信して液晶ディスプレに表示する。携帯端末2bの使用者は、名刺サーバ用コンピュータ1bの名刺情報ファイル領域6の自己用アクセス情報記憶エリアに記憶される。自己用アクセス情報記憶エリアは、自己コードを入力することで開くことができる。
【0034】
無論、名刺サーバ用コンピュータ1a〜1cとLANを構成する記憶装置専用のコンピュータを設けて、相手方の名刺情報を蓄積する記憶領域を設けてもよい。
【0035】
なお、本実施形態では、携帯端末の使用者が名刺サーバ用コンピュータをそれぞれ専用している場合を示したが、携帯端末の使用者が共通の名刺サーバ用コンピュータを利用している場合であってもよいし、混在する場合でもよい。また、会社が設置した名刺サーバ用コンピュータである場合と、携帯端末の使用者が契約した電話局の名刺サーバ用コンピュータを使用する場合とがある。また、不特定多数の者が利用する名刺サーバ用コンピュータを利用する場合もある。また、上記実施形態では、携帯端末を例示して説明したがコンピュータ端末を利用することができることは明らかである。また、携帯端末の使用者が契約する電話局サーバに名刺サーバ用コンピュータが設置され、名刺情報が記憶される場合であってもよい。
【0036】
上記実施形態では、名刺情報ファイル領域が名刺サーバ用コンピュータに設けられているとして説明したが、名刺情報ファイル領域を専用するコンピュータを、名刺サーバ用コンピュータとLANを構成し、さらに、会社の人事管理用コンピュータを接続し、人事管理用コンピュータから社員の名刺情報を自動的に名刺情報ファイル領域に入力することができる。このような場合、会社内で部署が変わった場合であっても人事管理用コンピュータを操作して自動的に名刺情報ファイル領域の名刺情報を更新することができる。無論、本実施形態では、自己が暗唱番号等を入力することによって、自己の名刺情報を更新することも可能である。
【0037】
また、本実施形態では、公開を許可する範囲を、アドレス情報のディレクトリで行っているが、この実施形態に限定することなく、ファイル名を利用して特定するようにしてもよいし、他の方法であってもよい。
【0038】
また、本実施形態では、面会時に入手した他人のアドレス情報が、自己の名刺情報を記憶する記憶装置に記憶されると、携帯端末のアドレス情報が自動的に消去されるようにしてもよい。
【0039】
【発明の効果】
上記説明したように、本発明によれば、自己の名刺情報が名刺サーバ用コンピュータの名刺情報ファイル領域に記憶されているので、携帯端末を紛失したとしても名刺情報が失われることがなく、簡単に個人情報が漏洩することがないし、仮に携帯端末を紛失したとしても名刺サーバ用コンピュータ側でアクセスを拒否することができるので、安全性が高い利点がある。また、人事異動などで部署が変わったとしても、人事管理用コンピュータから異動者の情報を更新することができる利点がある。
【0040】
また、本発明によれば、アドレス情報がULR等の情報を簡単なIDに隠して送信されるので、このアドレス情報は自己の名刺情報が記憶されている記憶装置に記憶され、携帯端末のアドレス情報は、この記憶装置に記憶されると、消去されるようになされているので、極めて安全性が高い利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の名刺交換システムの一実施形態を示しブロック図である。
【図2】本実施形態の名刺交換装置のファイル形式の一例を示す図である。
【図3】従来の名刺交換装置のブロック図である。
【符号の説明】
1a〜1c 名刺サーバ用コンピュータ
2,2a〜2c 携帯端末
3,3a〜3c 電話局サーバ
4 インターネット(ネットワーク)
5 アクセス情報判別手段
6 名刺情報ファイル領域
61 ,62 自己名刺情報ファイル
6a 不特定多数からのアクセス許可情報記憶エリア
6b 特定者からのアクセス許可情報記憶エリア
6c 照会者からのアクセス許可情報記憶エリア
6d 任意情報アクセス許可情報記憶エリア
7 名刺交換手段(通信手段)
10 名刺交換装置
E1 ,E2 ,E3 自己用アクセス情報記憶エリア
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯端末等の端末機により名刺情報を入手することができる名刺交換システム、及びその名刺交換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、名刺は紙カード等に個人情報を印刷したものであり、他人から名刺を受け取った際に、電子手帳等に手作業によるキー入力で行って整理していた。しかし、手作業によるキー入力により名刺情報を入力するのは面倒であり、名刺データを通信手段により行う方法も行われていたが、複数の人とのデータを交換するのは、時間を要して面倒であった。
【0003】
図3は、従来の名刺交換装置のブロック図であり、同一構成の3台の携帯端末A〜Cが図示されている。例えば、携帯端末Aは、自己データを記憶する自己データ記憶部20と、他の携帯端末のデータを一時記憶する一時記憶部21と、他人のデータを記憶する名刺データベースを記憶する主記憶装置22と、一時記憶部21と主記憶装置22とに記憶された名刺データを照合する比較処理部23と、自己データの送信と他人の携帯端末からのデータを受信する通信処理部24と、名刺データを表示する表示部25と、これらを処理する制御部26と、名刺交換装置を操作するための入力部27とを備えている(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−329017号公報(明細書全文、図面全図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図3に示した従来例の携帯端末である名刺交換装置では、他人の名刺情報が携帯端末機の主記憶部22に蓄積される。若しくは、カード型メモリ等を利用して蓄積される。このように名刺交換装置には、自己と他人の全ての名刺情報が保存されており、名刺交換装置は紛失したり、盗難に遭った場合には、全ての情報を失うことになり、業務に支障が生じたり、自己又は他人の個人情報が漏洩する危険性があった。
【0006】
また、従来の名刺交換装置は機種に依存するが、携帯端末の変更時に情報の受け渡しに手間が掛かったり、携帯端末機以外、例えばコンピュータ等による端末機からの照会ができなかったりする問題があった。さらに、携帯端末では大容量の記憶装置を備えるのは限界があり、名刺情報が大容量の場合には、対応できない場合が発生したり、名刺情報の保存数に限界があった。また、名刺情報に変更があった場合には、他人の携帯端末の主記憶部のデータを一々書き換えねばならない煩わしさがあった。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであって、名刺情報の紛失が解消され、漏洩を抑制することができるとともに、名刺情報の蓄積容量に制限がなく、名刺情報の更新が容易な名刺交換システム、及びその名刺交換装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を達成したものであり、請求項1の発明は、名刺情報を得るためのアクセス情報を通信手段により相互に交換することができる名刺交換手段を備えた端末機と、
該端末機とネットワークを通して接続され、多数の名刺情報を記憶する名刺情報ファイル領域を備えた名刺サーバ用コンピュータからなる名刺交換装置とが設けられ、
該名刺サーバ用コンピュータのアクセス情報には、公開を許可する名刺情報の範囲を指定する付加情報が付加され、前記端末機が該名刺情報ファイル領域の名刺情報を入手する際、該アクセス情報に基づき、前記名刺サーバ用コンピュータをアクセスし、該アクセス情報に含まれる付加情報に基づいて、前記名刺情報ファイル領域に記憶された名刺情報の指定範囲を前記端末機に出力するようにしたことを特徴とする名刺交換システムである。
【0009】
請求項1の発明では、携帯端末等の端末機がネットワークを通して名刺サーバ用コンピュータからなる名刺交換装置と接続され、名刺サーバ用コンピュータは多数の名刺情報を記憶する名刺情報ファイル領域を備え、端末機には、相互にアクセス情報を相互に交換する名刺交換手段を備えられている。名刺交換手段は、赤外線や微弱電波を利用してアクセス情報を相互に交換できる手段であり、この手段は、電子メールによるアクセス情報を入手する手段を含み、さらに特殊な場合としては、名刺カードに備えられたバーコード等のアクセス情報を読み込む手段が含まれる。アクセス情報には、公開を許可する名刺情報の範囲を指定する付加情報が付加されている。端末機が名刺情報ファイル領域の名刺情報を入手する際、端末機は、相手方のアクセス情報に基づき、相手方の名刺情報が登録されている名刺サーバ用コンピュータにアクセスし、アクセス情報に含まれる付加情報に基づいて、名刺情報ファイル領域に記憶された名刺情報の指定範囲を端末機に出力するようにしたものである。名刺情報とは、例えば氏名、会社名、所属部署、役職、職階、郵便番号、会社の住所、会社の電話番号、内線番号、会社のFAX番号、会社の電子メールアドレス、会社紹介、会社のロゴマークや顔写真等の画像情報、自己の資格情報、自己の住所や電子メールアドレス、趣味等である。
【0010】
また、請求項2の発明は、前記名刺サーバ用コンピュータの名刺情報ファイル領域に記憶された名刺情報が、最新の名刺情報に自動的に更新できることを特徴とする請求項1に記載の名刺交換システムである。
【0011】
請求項2の発明では、名刺サーバ用コンピュータが専用又は共用のコンピュータであってもよく、例えば、会社の名刺サーバ用コンピュータであれば、このコンピュータとLANを構成する人事管理用コンピュータ端末から常に社員の最新の名刺情報が更新できるようになされている。不特定多数の者が利用する名刺サーバ用コンピュータであっても、このサーバに連動するサーバを介して自動的に更新することができる。無論、自己の名刺情報は、自己の携帯端末からパスワードを入力して名刺情報を書き込むことができる。
【0012】
また、請求項3の発明は、前記名刺情報ファイル領域は、名刺情報が、不特定多数へのアクセス許可情報、特定者へのアクセス許可情報、照会者限定へのアクセス許可情報等に区分けして記憶することを特徴とする請求項1又は2に記載の名刺交換システムである。
【0013】
請求項3の発明では、名刺情報が、不特定多数へのアクセス許可情報、特定者によるアクセス許可情報、照会者限定によるアクセス許可情報等に区分されている。名刺情報には、例えば、氏名、会社名、所属部署、役職、職階、郵便番号、会社の住所、会社の電話番号、内線番号、会社のFAX番号、会社の電子メールアドレス、会社紹介、会社のロゴマークや顔写真等の画像情報、自己の資格情報、自己の住所や電子メールアドレス、趣味等があり、これらの情報の内、不特定多数へのアクセス許可する名刺情報と、特定者へのアクセス許可する名刺情報と、照会者へのアクセス許可する名刺情報等とに区分されて記憶されている。
【0014】
また、請求項4の発明は、端末機とネットワークを通して接続される名刺サーバ用コンピュータは、アクセス情報判別手段と名刺情報を記録する名刺情報ファイル領域とを備え、該アクセス情報判別手段は、前記端末機からのアクセス情報に基づいて、名刺情報の内の公開する範囲を判別するとともに、前記名刺情報ファイル領域には、不特定多数へのアクセス許可情報と、特定者へのアクセス許可情報と、照会者へのアクセス許可情報とに区分けして記録されていることを特徴とする名刺交換装置である。
【0015】
請求項4の発明では、端末機がネットワークを通して名刺サーバ用コンピュータに接続され、名刺サーバ用コンピュータは、アクセス情報判別手段と名刺情報を記録する名刺情報ファイル領域とを備えており、アクセス情報判別手段がアクセス情報に含まれる特定コードを読み取って、名刺情報ファイル領域の不特定多数へのアクセス許可情報と、特定者へのアクセス許可情報と、照会者へのアクセス許可情報との何れかの名刺情報を端末機に出力する。
【0016】
さらに、名刺情報ファイル領域には、自己の名刺情報が記憶されており、例えば、名刺サーバ用コンピュータが会社の占有するコンピュータ、例えば人事管理用コンピュータとLANを構成するようにして、人事管理用コンピュータが管理する所属部署毎に社員の名刺情報を、人事異動の時点で自動的に名刺サーバ用コンピュータに転送して入力することができる。
【0017】
また、請求項5の発明は、前記名刺情報ファイル領域に、他人の名刺情報が記憶される名刺情報記憶領域と、他人の名刺情報をアクセスするためのアクセス情報が記憶されるアクセス情報記憶領域とを備えることを特徴とする請求項4に記載の名刺交換装置である。
【0018】
請求項5の発明では、名刺情報ファイル領域に、自己の名刺情報が格納される名刺情報記憶領域に加えて、他人の名刺情報をアクセスするためのアクセス情報が記憶されたアクセス情報記憶領域を備えている。また、他人(顧客)の名刺情報を記憶する顧客名刺情報記憶領域を設けてもよい。このように、自己又は他人の名刺情報を携帯端末等に記憶させて持ち歩く必要がない作用を有する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の名刺交換システムの一実施形態を示すブロック図であり、図2は、本実施形態の名刺交換装置のファイル形式の一例を示す図である。
【0020】
本実施形態の名刺交換システムは、図1に示したように、名刺交換装置10に名刺サーバ用コンピュータ1(1a〜1c)が備えられ、名刺サーバ用コンピュータ1a〜1cは、インターネット4を通して電話局サーバ3a〜3cに接続され、携帯端末2a〜2cは契約する電話局の基地局を経由して電話局サーバ3a〜3cに接続され、インターネット4を通して各名刺サーバ用コンピュータ1a〜1cに接続される。名刺サーバ用コンピュータ1a〜1cには、提供する名刺情報の範囲を指定するアクセス情報を判別するアクセス情報判別手段5と名刺情報が記憶される名刺情報ファイル領域6とがそれぞれ備えられている。名刺交換装置10は、名刺サーバ用コンピュータ1がLAN(Local Area Network )を通して人事管理用コンピュータ等の他のコンピュータと接続してもよい。
【0021】
名刺情報とは、氏名、会社名、所属部署、役職、職階、郵便番号、会社の住所、会社の電話番号、内線番号、会社のFAX番号、会社の電子メールアドレス、会社紹介、会社のロゴマークの画像情報、顔写真の画像情報、自己の資格情報、自己の住所や電子メールアドレス、趣味等である。
【0022】
携帯端末2は、文字や画像データを表示する液晶ディスプレイが設けられ、送信・受信手段を備え、インターネット環境が整った端末機であり、携帯端末2の使用者のアクセス情報を記憶する記憶領域と、携帯端末2同士が相互に名刺情報を交換することができる名刺交換手段7とが設けられ、かつ受信した名刺情報を一時記憶する記憶領域が設けられ、この名刺情報を送信手段により送信するできる。名刺交換手段7は、赤外線や微弱電波を利用して名刺情報を相互に送受信することができる。また、名刺交換手段7の他の手段としては、名刺カードに名刺情報等が書き込まれたバーコード等を読み込む手段であってもよい。
【0023】
名刺交換手段7の一例について簡単に説明すると、赤外線を利用する送受信方式であれば、発光素子と受光素子とが備えられ、発光素子からはアドレス情報が光信号として相手方の携帯端末に向けて送信され、受光素子は相手方の携帯端末からの光信号を受光してアクセス情報を入手することができる。アクセス情報は、携帯端末2を操作して、赤外線に重畳された所定のフォーマットで構成される光信号が発光素子から発信されて相手方の携帯端末へと送信される。このアクセス情報は、相手側の携帯端末の名刺交換手段7の受光素子で受光される。
【0024】
一方、アクセス情報は、簡単なID(文字列)にアクセス情報が隠されて送信される。このアクセス情報は、URL(サーバをアクセスするための情報)を含む情報であり、携帯端末から簡単な文字列のIDを送出して、IDとともにURLが相手方の名刺サーバ用コンピュータに送出して名刺情報を入手することができる。
【0025】
さらに、相手方の名刺情報を入手するためのアクセス情報について説明する。アクセス情報は、簡単な文字列によるIDに、URLと、名刺情報をアクセス許可する範囲を指定する許可情報とが組み込まれている。周知のように、URLは、プロトコル、DNS(Domain Name System)、ディレクトリ、ファイル名から構成されている。アクセスを許可する名刺情報の範囲は、例えば、ディレクトリにより指定することができる。このディレクトリに従って、ファイル名を指定することによって、許可範囲の名刺情報が開かれるように構成されており、許可範囲毎に異なったアドレス情報が設けられている。または、アドレス情報は、名刺情報が公開できるレベルに応じて階層を構成するようにしてもよいし、さらに、パスワードの要求により特定範囲の情報を開いてもよい。
【0026】
許可範囲の指定は、例えば、アクセス情報のディレクトリに個人名、ファイル名に開会を許可する名刺情報の許可範囲、例えば三段階のレベルで許可される名刺情報を指定するための記号(例えば、A,B,C)を付与する。Aは不特定者へのアクセス許可情報、Bは特定者へのアクセス許可情報、Cは照会者へのアクセス許可情報である。
【0027】
名刺サーバ用コンピュータ1のアクセス情報判別手段5は、アクセス情報に基づいて、名刺情報の何れの範囲まで公開するかを判別する手段である。アクセス情報判別手段5では、URLのディレクトリからファイル名を指定して、名刺情報を開くことになる。名刺情報は、名刺サーバ用コンピュータ1からHTML(Hyper Text Markup Language)文書等で送出される。
【0028】
名刺情報ファイル領域6は、自己の名刺情報が格納される名刺情報記憶領域が設けられている。自己の名刺情報としては、氏名、会社名、所属部署、役職、職階、郵便番号、会社の住所、会社の電話番号、内線番号、会社のFAX番号、会社の電子メールアドレス、会社紹介、会社のロゴマークの画像情報、顔写真の画像情報、自己の資格情報、自己の住所や電子メールアドレス、趣味等のデータであり、これらのデータが、不特定多数へのアクセス許可情報と、特定者によるアクセス許可情報と、照会者限定によるアクセス許可情報とに区分けされて記録されている。
【0029】
例えば、不特定多数へのアクセス許可情報としては、会社名、会社紹介、会社のロゴマークの画像情報、氏名、郵便番号、会社の住所、会社の電話番号である。また、特定者によるアクセス許可情報としては、氏名、会社名、所属部署、役職、職階、郵便番号、会社の住所、会社の電話番号、内線番号、会社のFAX番号、会社の電子メールアドレス、会社紹介、会社のロゴマークの画像情報、顔写真の画像情報、自己の資格情報である。照会者限定によるアクセス許可情報としては、自己の住所やメールアドレス、趣味等を含めた全ての情報が含まれる。なお、これらの名刺情報の区分けは、この区分けに限定することなく、任意に設定することができる。
【0030】
名刺サーバ用コンピュータ1の名刺情報ファイル領域6には、図2(a)に示したように、各個人にそれぞれ一つの自己名刺情報ファイル61,62,…が設けられ、例えば、この自己名刺情報ファイル61には、第1のレコードが不特定多数へのアクセス許可情報を記憶するアクセス許可情報記憶エリア6a、第2のレコードが特定者へのアクセス許可情報を記憶するアクセス許可情報記憶エリア6b、第3のレコードが照会者へのアクセス許可情報を記憶するアクセス許可情報記憶エリア6c等の名刺情報の各データを任意に記憶する記憶エリアである。なお、第4のレコードが予備として、任意の自己情報をアクセス許可するアクセス許可情報記憶エリア6dが設けられている。これらのレコードには、氏名、会社名、所属部署、役職、職階、郵便番号、会社の住所、会社の電話番号、内線番号、会社のFAX番号、会社の電子メールアドレス、会社紹介、会社のロゴマークの画像情報、顔写真の画像情報、自己の資格情報、自己の住所やメールアドレス、趣味等のデータが記憶されている。これらの名刺情報の公開の範囲は、自己の希望、または、会社の規則に則って記憶されている。
【0031】
また、名刺情報ファイル領域6には、図2(b)に示したように、個人が入手した他人のアドレス情報を記憶する個人用アドレス情報記憶エリアE1 ,E2 ,E3 ,…が設けられている。
【0032】
また、第1〜第3のレコードは、アドレス情報のディレクトリにより指定されるファイル名A,B,Cに対応している。すなわち、ファイル名Aが第1のレコードに対応し、ファイル名Bが第2のレコードに対応し、ファイル名Cが第3のレコードに対応している。従って、アクセス情報判別手段5がアドレス情報のファイル名A,B,Cを判別して、これらのレコードの何れかを開くことができる。
【0033】
次に、本発明の実施形態の名刺交換について、図1,図2を参照して説明する。図1では、携帯端末2a,2b,2cの使用者の名刺情報が、名刺サーバ用コンピュータ1a,1b,1cにそれぞれ管理され、携帯端末2a,2b,2cの使用者は、各電話局サーバ3a,3b,3cを利用している場合を想定している。今、携帯端末2a,2bの名刺交換について説明する。携帯端末2aは携帯端末2bへと名刺交換手段7によりアクセス情報を光情報として送信し、携帯端末2bは携帯端末2aから光情報によるアクセス情報を受信する。携帯端末2bはアクセス情報を基地局を通して電話局サーバ3bに入力して、電話局サーバ3bは、インターネット4を通してアクセス情報のURLに従って、携帯端末2aの使用者が名刺情報が管理されている名刺サーバ用コンピュータ1aをアクセスする。名刺サーバ用コンピュータ1aは、アドレス情報のディレクトリとファイル名に従って、携帯端末2aの使用者の名刺情報を検索し、その名刺情報を読み出する。この名刺情報は、携帯端末2bの使用者が契約する電話局の電話局サーバ3bにインターネット4を通して送信される。この名刺情報には、電話局サーバ3bのURLが付与されて発信され、携帯端末2bの使用者は、この名刺情報を受信して液晶ディスプレに表示する。携帯端末2bの使用者は、名刺サーバ用コンピュータ1bの名刺情報ファイル領域6の自己用アクセス情報記憶エリアに記憶される。自己用アクセス情報記憶エリアは、自己コードを入力することで開くことができる。
【0034】
無論、名刺サーバ用コンピュータ1a〜1cとLANを構成する記憶装置専用のコンピュータを設けて、相手方の名刺情報を蓄積する記憶領域を設けてもよい。
【0035】
なお、本実施形態では、携帯端末の使用者が名刺サーバ用コンピュータをそれぞれ専用している場合を示したが、携帯端末の使用者が共通の名刺サーバ用コンピュータを利用している場合であってもよいし、混在する場合でもよい。また、会社が設置した名刺サーバ用コンピュータである場合と、携帯端末の使用者が契約した電話局の名刺サーバ用コンピュータを使用する場合とがある。また、不特定多数の者が利用する名刺サーバ用コンピュータを利用する場合もある。また、上記実施形態では、携帯端末を例示して説明したがコンピュータ端末を利用することができることは明らかである。また、携帯端末の使用者が契約する電話局サーバに名刺サーバ用コンピュータが設置され、名刺情報が記憶される場合であってもよい。
【0036】
上記実施形態では、名刺情報ファイル領域が名刺サーバ用コンピュータに設けられているとして説明したが、名刺情報ファイル領域を専用するコンピュータを、名刺サーバ用コンピュータとLANを構成し、さらに、会社の人事管理用コンピュータを接続し、人事管理用コンピュータから社員の名刺情報を自動的に名刺情報ファイル領域に入力することができる。このような場合、会社内で部署が変わった場合であっても人事管理用コンピュータを操作して自動的に名刺情報ファイル領域の名刺情報を更新することができる。無論、本実施形態では、自己が暗唱番号等を入力することによって、自己の名刺情報を更新することも可能である。
【0037】
また、本実施形態では、公開を許可する範囲を、アドレス情報のディレクトリで行っているが、この実施形態に限定することなく、ファイル名を利用して特定するようにしてもよいし、他の方法であってもよい。
【0038】
また、本実施形態では、面会時に入手した他人のアドレス情報が、自己の名刺情報を記憶する記憶装置に記憶されると、携帯端末のアドレス情報が自動的に消去されるようにしてもよい。
【0039】
【発明の効果】
上記説明したように、本発明によれば、自己の名刺情報が名刺サーバ用コンピュータの名刺情報ファイル領域に記憶されているので、携帯端末を紛失したとしても名刺情報が失われることがなく、簡単に個人情報が漏洩することがないし、仮に携帯端末を紛失したとしても名刺サーバ用コンピュータ側でアクセスを拒否することができるので、安全性が高い利点がある。また、人事異動などで部署が変わったとしても、人事管理用コンピュータから異動者の情報を更新することができる利点がある。
【0040】
また、本発明によれば、アドレス情報がULR等の情報を簡単なIDに隠して送信されるので、このアドレス情報は自己の名刺情報が記憶されている記憶装置に記憶され、携帯端末のアドレス情報は、この記憶装置に記憶されると、消去されるようになされているので、極めて安全性が高い利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の名刺交換システムの一実施形態を示しブロック図である。
【図2】本実施形態の名刺交換装置のファイル形式の一例を示す図である。
【図3】従来の名刺交換装置のブロック図である。
【符号の説明】
1a〜1c 名刺サーバ用コンピュータ
2,2a〜2c 携帯端末
3,3a〜3c 電話局サーバ
4 インターネット(ネットワーク)
5 アクセス情報判別手段
6 名刺情報ファイル領域
61 ,62 自己名刺情報ファイル
6a 不特定多数からのアクセス許可情報記憶エリア
6b 特定者からのアクセス許可情報記憶エリア
6c 照会者からのアクセス許可情報記憶エリア
6d 任意情報アクセス許可情報記憶エリア
7 名刺交換手段(通信手段)
10 名刺交換装置
E1 ,E2 ,E3 自己用アクセス情報記憶エリア
Claims (5)
- 名刺情報を得るためのアクセス情報を通信手段により相互に交換することができる名刺交換手段を備えた端末機と、
該端末機とネットワークを通して接続され、多数の名刺情報を記憶する名刺情報ファイル領域を備えた名刺サーバ用コンピュータからなる名刺交換装置とが設けられ、
該名刺サーバ用コンピュータのアクセス情報には、公開を許可する名刺情報の範囲を指定する付加情報が付加され、前記端末機が該名刺情報ファイル領域の名刺情報を入手する際、該アクセス情報に基づき、前記名刺サーバ用コンピュータをアクセスし、該アクセス情報に含まれる付加情報に基づいて、前記名刺情報ファイル領域に記憶された名刺情報の指定範囲を前記端末機に出力するようにしたことを特徴とする名刺交換システム。 - 前記名刺サーバ用コンピュータの名刺情報ファイル領域に記憶された名刺情報は、最新の名刺情報に自動的に更新できることを特徴とする請求項1に記載の名刺交換システム。
- 前記名刺情報ファイル領域は、名刺情報が、不特定多数へのアクセス許可情報、特定者へのアクセス許可情報、照会者限定へのアクセス許可情報等に区分けして記憶することを特徴とする請求項1又は2に記載の名刺交換システム。
- 端末機とネットワークを通して接続される名刺サーバ用コンピュータは、アクセス情報判別手段と名刺情報を記録する名刺情報ファイル領域とを備え、該アクセス情報判別手段は、前記端末機からのアクセス情報に基づいて、名刺情報の内の公開する範囲を判別するとともに、前記名刺情報ファイル領域には、不特定多数へのアクセス許可情報と、特定者へのアクセス許可情報と、照会者へのアクセス許可情報とに区分けして記録されていることを特徴とする名刺交換装置。
- 前記名刺情報ファイル領域には、他人の名刺情報が記憶される名刺情報記憶領域と、他人の名刺情報をアクセスするためのアクセス情報が記憶されるアクセス情報記憶領域とを備えることを特徴とする請求項4に記載の名刺交換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003123609A JP2004326663A (ja) | 2003-04-28 | 2003-04-28 | 名刺交換システム、及びその名刺交換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003123609A JP2004326663A (ja) | 2003-04-28 | 2003-04-28 | 名刺交換システム、及びその名刺交換装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004326663A true JP2004326663A (ja) | 2004-11-18 |
Family
ID=33501446
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003123609A Pending JP2004326663A (ja) | 2003-04-28 | 2003-04-28 | 名刺交換システム、及びその名刺交換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004326663A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008047022A (ja) * | 2006-08-21 | 2008-02-28 | Oki Electric Ind Co Ltd | 携帯端末装置による情報共有システム |
JP2008084201A (ja) * | 2006-09-28 | 2008-04-10 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 情報交換システムおよび携帯端末 |
JP2009545027A (ja) * | 2006-07-20 | 2009-12-17 | コフィング,ダン | 電子ビジネス/個人用カード及びその使用方法 |
JP2011159157A (ja) * | 2010-02-02 | 2011-08-18 | Nec System Technologies Ltd | 名刺情報管理システム、名刺情報管理方法、名刺情報管理用プログラム |
JP2011192195A (ja) * | 2010-03-16 | 2011-09-29 | Ntt Communications Kk | 名刺データ交換システム、名刺データ交換装置および名刺データ交換方法 |
WO2012169865A2 (ko) * | 2011-06-09 | 2012-12-13 | (주)네이미 | 인터넷 명함 관리 방법 및 시스템 |
-
2003
- 2003-04-28 JP JP2003123609A patent/JP2004326663A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009545027A (ja) * | 2006-07-20 | 2009-12-17 | コフィング,ダン | 電子ビジネス/個人用カード及びその使用方法 |
JP2008047022A (ja) * | 2006-08-21 | 2008-02-28 | Oki Electric Ind Co Ltd | 携帯端末装置による情報共有システム |
JP2008084201A (ja) * | 2006-09-28 | 2008-04-10 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 情報交換システムおよび携帯端末 |
JP2011159157A (ja) * | 2010-02-02 | 2011-08-18 | Nec System Technologies Ltd | 名刺情報管理システム、名刺情報管理方法、名刺情報管理用プログラム |
JP2011192195A (ja) * | 2010-03-16 | 2011-09-29 | Ntt Communications Kk | 名刺データ交換システム、名刺データ交換装置および名刺データ交換方法 |
WO2012169865A2 (ko) * | 2011-06-09 | 2012-12-13 | (주)네이미 | 인터넷 명함 관리 방법 및 시스템 |
WO2012169865A3 (ko) * | 2011-06-09 | 2013-04-11 | (주)네이미 | 인터넷 명함 관리 방법 및 시스템 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6523116B1 (en) | Secure personal information card database system | |
JP4875618B2 (ja) | 電子タグに記憶されたデータを安全に管理する方法およびシステム | |
JP4067322B2 (ja) | 画像管理サーバおよび画像プリントサーバ並びに画像サービスシステム | |
US20040088420A1 (en) | System and method for electronic scrapbooking | |
JP2008276564A (ja) | データベースの更新方法 | |
JP4408302B2 (ja) | 異動情報通知装置、異動情報通知方法、およびプログラム | |
JP2009043075A (ja) | 名刺登録管理システム | |
JP2005051475A (ja) | 個人情報管理システム、個人情報管理方法及びそのプログラム | |
US20110231433A1 (en) | Management system, management method, and temporary storage document server | |
JP2004326663A (ja) | 名刺交換システム、及びその名刺交換装置 | |
JP2008305253A (ja) | 情報アクセス管理装置 | |
KR101148651B1 (ko) | 객체지향적 접근 형식의 정보제공서비스 시스템 및 그 방법 | |
KR100577769B1 (ko) | 명함 관리 시스템 및 방법 | |
JP2002092083A (ja) | 建設現場管理システム | |
KR20110118073A (ko) | 개체지향적인 접근 형식의 정보제공서비스 시스템 및 방법 | |
JP2004192500A (ja) | 文書管理装置とそのプログラム | |
JP6308707B1 (ja) | 名刺情報管理システム | |
JP2004303178A (ja) | 名刺情報管理システム | |
JP2007334617A (ja) | 個人情報管理システム | |
JP2011081519A (ja) | 個人情報を提供するための装置、シート状記録媒体、方法およびプログラム | |
JP2004054929A (ja) | 個人情報管理方法及びシステム、記録媒体 | |
JP2008269306A (ja) | 広告情報提供システム | |
JP2004240676A (ja) | 名刺管理システムと名刺管理プログラム | |
JP2004038392A (ja) | 名刺情報を用いた管理システム、該システムの機能を実現するプログラム及び記録媒体 | |
JP2003288343A (ja) | 名簿システム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060217 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080901 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080909 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090203 |