JP2004326438A - コード読み取り装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】適切なタイミングで、識別コードの取り替えを使用者に警告する識別コード品質検査機能を備えたコード読み取り装置を提供すること。
【解決手段】識別コードの読み取り操作時に、コードリーダーの読み取り精度を所定の判定基準精度まで漸減し、その判定基準精度において、読み取りエラーが発生した場合に、その識別コードは、品質劣化のため、貼り替えが必要であると警告する識別コード品質検査機能を備えたコード読み取り装置とする。
【選択図】 図1
【解決手段】識別コードの読み取り操作時に、コードリーダーの読み取り精度を所定の判定基準精度まで漸減し、その判定基準精度において、読み取りエラーが発生した場合に、その識別コードは、品質劣化のため、貼り替えが必要であると警告する識別コード品質検査機能を備えたコード読み取り装置とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、創薬研究や化学物質の分析等において、多数の試料を識別・管理するためのコード読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、創薬研究や化学物質の分析等においては、試料を溶解した溶液を封入したマイクロチューブと呼ばれる長尺状容器を保管用ラックに複数本、並び立てて収容し、保管や搬送を行っている。そして、それぞれのマイクロチューブにどのような試料を封入したのか、且つ、それぞれの保管用ラックに、どのようなマイクロチューブを収容しているのかを識別するために、マイクロチューブ及び保管用ラックの側面にバーコードを貼付し、それを一次元ラインセンサを備えたハンディタイプのコードリーダーを使って読み取り、その結果をコンピュータに取り込み、管理することが行われていた。
【0003】
また、より多くのマイクロチューブを識別するために、バーコードに比べてより多くの情報をより小さな面積で表現できるデータマトリックスやQRコードと呼ばれる二次元コードをマイクロチューブに貼付して、二次元エリアセンサを備えたコードリーダーで読み取ることも行われていた。
【0004】
さらに、バーコードとコードリーダーとの距離を変えることにより、バーコードの読み取り不良を減少させることも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開昭63−98564号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述したような従来のコード読み取り装置においては、マイクロチューブに貼付した識別コードが、次第に汚れたり、劣化して、コードリーダーによる読み取りが不可能になったり、誤認したりすることがあった。とりわけ、創薬研究の分野においては、マイクロチューブを極低温下で保管するため、識別コードの劣化が通常の使用に比べて激しいため、識別コードが認識不能となって、装置の運用に支障を来すことが懸念されていた。
【0007】
また、識別コードとコードリーダーとの距離を変えることにより、識別コードの読み取り不良を減少させる場合も、識別コードの汚れや劣化が限度を越えた場合には、対応不可能であり、結局は、早めに識別コードを新しいものと取り替える以外に対応策はなかった。そのため、まだ、十分に使用可能である識別コードを取り替えることになったり、運用中に読み取りエラーが発生して、装置の運用を一端停止せざるを得なかったりするなど、識別コードの取り替えに無駄なコストと手間が生じていた。
【0008】
そこで、本発明の目的は、経験や勘に頼ることなく、適切なタイミングで、識別コードの取り替えを使用者に警告する識別コード品質検査機能を備えたコード読み取り装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を解決するため、請求項1に係るコード読み取り装置は、識別コードの読み取り操作時に、コードリーダーの読み取り精度を所定の判定基準精度まで漸減し、その判定基準精度において、読み取りエラーが発生した場合に、その識別コードは、品質劣化のため、貼り替えが必要であると警告する識別コード品質検査機能を備えている。
【0010】
ここで、コードリーダーの読み取り精度を所定の判定基準精度まで漸減する方法としては、(1)コードリーダーの撮像部における焦点(ピント)を徐々に外す光学的方法、(2)コードリーダーにより、撮像されたデータを間引くことにより、解像度を徐々に下げていく演算的方法、(3)コードリーダーの撮像部と識別コードとの距離を徐々に遠ざけていく機械的方法などを用いることが可能である。コードリーダーとしては、CCDエリアセンサを撮像素子として搭載し、光学的レンズにより焦点を調整可能としたカメラが好適に使用されるが、CCDラインセンサを走査するスキャナを用いることも可能である。
【0011】
請求項2に係るコード読み取り装置は、識別コードの読み取り操作時に発生した読み取りエラーの回数をカウントし、読み取りエラーの回数が、判定基準回数を超えた場合に、その識別コードは、品質劣化のため、貼り替えが必要であると警告する識別コード品質検査機能を備えている。この装置では、従来のコードリーダーの読み取り部の構造を変更することなく、出力されたデータの演算処理だけで、識別コードの品質を検査することが可能でなる。
【0012】
なお、本発明における容器は、化合物等の試料を溶媒液に溶解したものを保管するマイクロチューブと呼ばれる小型長尺状容器や、粉末状の試料を収納するバイアル瓶と呼ばれる容器や試験管等、用途に応じて適宜選択することができる。
【0013】
また、本発明における識別用コードとしては、バーコードのほかに、データマトリックスや、マキシコード、QRコード、アズテックコードなどの規格登録された種々の二次元コードを使用することができる。これらの二次元コードは、図1に示すように、縦・横方向でデータを表現しているため、バーコードと同じ情報量であれば、10分の1程度の面積で表示できる。したがって、マイクロチューブ底面の狭い面積に設置可能であり、それにより、膨大な量のマイクロチューブを識別することが可能である。
【0014】
【作用】
本発明は、上述した装置構成を備えているため、以下のような本発明に特有な作用を奏する。
【0015】
請求項1に係るコード読み取り装置によれば、識別コードの読み取り操作時にコードリーダーの読み取り精度を所定の判定基準精度まで漸減し、その判定基準精度において、読み取りエラーが発生した場合に、その識別コードは、品質が劣化しており、取り替えが必要であると警告する識別コード品質検査機能を備えているため、識別コードの読み取りが不能になる前に、使用者に対して、識別コードの取り替えが必要である旨の警告が発せられる。
【0016】
請求項2に係るコード読み取り装置によれば、識別コードの読み取り操作時に発生した読み取りエラーの回数をカウントし、読み取りエラーの回数が、判定基準回数を超えた場合に、その識別コードは、品質が劣化しており、取り替えが必要であると警告する識別コード品質検査機能を備えているため、識別コードの読み取りが不能になる前に、使用者に対して、識別コードの取り替えが必要である旨の警告が発せられる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態の一例について図1に基づいて説明する。
【0018】
図1は、本発明の一実施例であるコード読み取り装置を用いて、薬品や化合物等の試料を封入した複数のマイクロチューブの底面に貼付された識別コードを読み取る概念図を示している。このコード読み取り装置10は、マイクロチューブ12の底面に貼付された識別コード16を読み取るカメラ20と、このカメラから出力される撮像データをデコードするとともに、カメラ20の焦点制御を行う読取制御端末30(パソコン)から構成されている。また、14は、マイクロチューブ12を保管・搬送するためのラックであり、その一側面には、個々のラック14を識別するためにバーコードからなる識別コード18が貼付されている。
【0019】
マイクロチューブ12に貼付された識別コード16を読み取る場合、ラック14から、所望のマイクロチューブ12を取り出し、カメラ20の読み取り範囲22上にセットする。そして、読取制御端末30から読み取り命令を入力すると、カメラ20により撮像された画像データが、読取制御端末30に取り込まれる。そして、読取制御端末30により画像データがデコードされ、その結果がメモリに記憶される。次に、読取制御端末30からカメラ20に対して焦点制御信号が送信され、カメラ20の焦点が徐々に外されていく。その結果、ある程度、焦点が外れた時点で、読み取り不能となる。あらかじめ、決めておいた読取基準精度に到達する前に、読み取り不能になった場合、その識別コード16は、品質が劣化しており、取り替えが必要であるものと判断して警告を発する。
【0020】
上述の例では、カメラ20の焦点を徐々に外していくことにより、読み取り精度を下げているが、カメラ20と識別コード16との距離を読取制御端末30からの制御信号により変更可能とするサーボ機構を設けることにより、カメラ20と識別コード16との距離を離していくことにより、読み取り精度を下げることも可能である。さらに、読み取り精度を下げる別の方法として、カメラ20の解像度を低下させることも可能である。
【0021】
次に、本発明の実施の形態の別の例について説明する。装置構成は、上記の例と同じであるので図1を用いて説明する。上述の例と同様にマイクロチューブマイクロチューブ12に貼付された識別コード16を読み取る場合、ラック14から、所望のマイクロチューブ12を取り出し、カメラ20の読み取り範囲22上にセットする。そして、読取制御端末30から読み取り命令を入力すると、カメラ20により撮像された画像データが、読取制御端末30に取り込まれる。その際、識別コード16が劣化していると、読み取りエラーが発生する。読み取りエラーが発生した場合には、読取制御端末30から再度読み取り命令が発信されカメラ20による撮像が行われる。通常は、読み取りエラーが発生しても、再度、読み取りをやり直すことにより、正常に読み込むことができる。しかしながら、劣化の程度がひどくなるにつれて、読み取りエラー発生の頻度が大きくなり、読み取りの能率が低下する。そして、最終的には、読み取りをやり直しても、正常に読み込むことができない状態に達する。そこで、読み取りエラーが発生した場合に、その回数をカウントしておき、読み取りエラーの発生回数が判定基準回数を超えた場合に、その識別コードは、品質劣化のため取り替えが必要であると判断して警告を発する。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によるコード読み取り装置は、上述したような構成を備えているため、以下のような本発明に特有の効果を奏する。
【0023】
請求項1に係るコード読み取り装置によれば識別コードの読み取り操作時にコードリーダーの読み取り精度を所定の判定基準精度まで漸減し、その判定基準精度において、読み取りエラーが発生した場合に、その識別コードは、品質が劣化しており、取り替えが必要であると警告する識別コード品質検査機能を備えているため、識別コードの読み取りが不能になる前に、識別コードの取り替えを行うことができ、読み取りエラーの発生や誤認を未然に防ぐことができる。
【0024】
請求項2に係るコード読み取り装置によれば、識別コードの読み取り操作時に発生した読み取りエラーの回数をカウントし、読み取りエラーの回数が、判定基準回数を超えた場合に、その識別コードは、品質が劣化しており、取り替えが必要であると警告する識別コード品質検査機能を備えているため、識別コードの読み取りが不能になる前に、識別コードの取り替えを行うことができ、読み取りエラーの発生や誤認を未然に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコード読み取り装置の概念図である。
【符号の説明】
10 ・・・ コード読み取り装置
12 ・・・ マイクロチューブ
14 ・・・ ラック
16 ・・・ 識別コード(二次元コード)
18 ・・・ 識別コード(バーコード)
20 ・・・ カメラ
22 ・・・ 読み取り範囲
30 ・・・ 読取制御端末(パソコン)
【発明の属する技術分野】
本発明は、創薬研究や化学物質の分析等において、多数の試料を識別・管理するためのコード読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、創薬研究や化学物質の分析等においては、試料を溶解した溶液を封入したマイクロチューブと呼ばれる長尺状容器を保管用ラックに複数本、並び立てて収容し、保管や搬送を行っている。そして、それぞれのマイクロチューブにどのような試料を封入したのか、且つ、それぞれの保管用ラックに、どのようなマイクロチューブを収容しているのかを識別するために、マイクロチューブ及び保管用ラックの側面にバーコードを貼付し、それを一次元ラインセンサを備えたハンディタイプのコードリーダーを使って読み取り、その結果をコンピュータに取り込み、管理することが行われていた。
【0003】
また、より多くのマイクロチューブを識別するために、バーコードに比べてより多くの情報をより小さな面積で表現できるデータマトリックスやQRコードと呼ばれる二次元コードをマイクロチューブに貼付して、二次元エリアセンサを備えたコードリーダーで読み取ることも行われていた。
【0004】
さらに、バーコードとコードリーダーとの距離を変えることにより、バーコードの読み取り不良を減少させることも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開昭63−98564号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上述したような従来のコード読み取り装置においては、マイクロチューブに貼付した識別コードが、次第に汚れたり、劣化して、コードリーダーによる読み取りが不可能になったり、誤認したりすることがあった。とりわけ、創薬研究の分野においては、マイクロチューブを極低温下で保管するため、識別コードの劣化が通常の使用に比べて激しいため、識別コードが認識不能となって、装置の運用に支障を来すことが懸念されていた。
【0007】
また、識別コードとコードリーダーとの距離を変えることにより、識別コードの読み取り不良を減少させる場合も、識別コードの汚れや劣化が限度を越えた場合には、対応不可能であり、結局は、早めに識別コードを新しいものと取り替える以外に対応策はなかった。そのため、まだ、十分に使用可能である識別コードを取り替えることになったり、運用中に読み取りエラーが発生して、装置の運用を一端停止せざるを得なかったりするなど、識別コードの取り替えに無駄なコストと手間が生じていた。
【0008】
そこで、本発明の目的は、経験や勘に頼ることなく、適切なタイミングで、識別コードの取り替えを使用者に警告する識別コード品質検査機能を備えたコード読み取り装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を解決するため、請求項1に係るコード読み取り装置は、識別コードの読み取り操作時に、コードリーダーの読み取り精度を所定の判定基準精度まで漸減し、その判定基準精度において、読み取りエラーが発生した場合に、その識別コードは、品質劣化のため、貼り替えが必要であると警告する識別コード品質検査機能を備えている。
【0010】
ここで、コードリーダーの読み取り精度を所定の判定基準精度まで漸減する方法としては、(1)コードリーダーの撮像部における焦点(ピント)を徐々に外す光学的方法、(2)コードリーダーにより、撮像されたデータを間引くことにより、解像度を徐々に下げていく演算的方法、(3)コードリーダーの撮像部と識別コードとの距離を徐々に遠ざけていく機械的方法などを用いることが可能である。コードリーダーとしては、CCDエリアセンサを撮像素子として搭載し、光学的レンズにより焦点を調整可能としたカメラが好適に使用されるが、CCDラインセンサを走査するスキャナを用いることも可能である。
【0011】
請求項2に係るコード読み取り装置は、識別コードの読み取り操作時に発生した読み取りエラーの回数をカウントし、読み取りエラーの回数が、判定基準回数を超えた場合に、その識別コードは、品質劣化のため、貼り替えが必要であると警告する識別コード品質検査機能を備えている。この装置では、従来のコードリーダーの読み取り部の構造を変更することなく、出力されたデータの演算処理だけで、識別コードの品質を検査することが可能でなる。
【0012】
なお、本発明における容器は、化合物等の試料を溶媒液に溶解したものを保管するマイクロチューブと呼ばれる小型長尺状容器や、粉末状の試料を収納するバイアル瓶と呼ばれる容器や試験管等、用途に応じて適宜選択することができる。
【0013】
また、本発明における識別用コードとしては、バーコードのほかに、データマトリックスや、マキシコード、QRコード、アズテックコードなどの規格登録された種々の二次元コードを使用することができる。これらの二次元コードは、図1に示すように、縦・横方向でデータを表現しているため、バーコードと同じ情報量であれば、10分の1程度の面積で表示できる。したがって、マイクロチューブ底面の狭い面積に設置可能であり、それにより、膨大な量のマイクロチューブを識別することが可能である。
【0014】
【作用】
本発明は、上述した装置構成を備えているため、以下のような本発明に特有な作用を奏する。
【0015】
請求項1に係るコード読み取り装置によれば、識別コードの読み取り操作時にコードリーダーの読み取り精度を所定の判定基準精度まで漸減し、その判定基準精度において、読み取りエラーが発生した場合に、その識別コードは、品質が劣化しており、取り替えが必要であると警告する識別コード品質検査機能を備えているため、識別コードの読み取りが不能になる前に、使用者に対して、識別コードの取り替えが必要である旨の警告が発せられる。
【0016】
請求項2に係るコード読み取り装置によれば、識別コードの読み取り操作時に発生した読み取りエラーの回数をカウントし、読み取りエラーの回数が、判定基準回数を超えた場合に、その識別コードは、品質が劣化しており、取り替えが必要であると警告する識別コード品質検査機能を備えているため、識別コードの読み取りが不能になる前に、使用者に対して、識別コードの取り替えが必要である旨の警告が発せられる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態の一例について図1に基づいて説明する。
【0018】
図1は、本発明の一実施例であるコード読み取り装置を用いて、薬品や化合物等の試料を封入した複数のマイクロチューブの底面に貼付された識別コードを読み取る概念図を示している。このコード読み取り装置10は、マイクロチューブ12の底面に貼付された識別コード16を読み取るカメラ20と、このカメラから出力される撮像データをデコードするとともに、カメラ20の焦点制御を行う読取制御端末30(パソコン)から構成されている。また、14は、マイクロチューブ12を保管・搬送するためのラックであり、その一側面には、個々のラック14を識別するためにバーコードからなる識別コード18が貼付されている。
【0019】
マイクロチューブ12に貼付された識別コード16を読み取る場合、ラック14から、所望のマイクロチューブ12を取り出し、カメラ20の読み取り範囲22上にセットする。そして、読取制御端末30から読み取り命令を入力すると、カメラ20により撮像された画像データが、読取制御端末30に取り込まれる。そして、読取制御端末30により画像データがデコードされ、その結果がメモリに記憶される。次に、読取制御端末30からカメラ20に対して焦点制御信号が送信され、カメラ20の焦点が徐々に外されていく。その結果、ある程度、焦点が外れた時点で、読み取り不能となる。あらかじめ、決めておいた読取基準精度に到達する前に、読み取り不能になった場合、その識別コード16は、品質が劣化しており、取り替えが必要であるものと判断して警告を発する。
【0020】
上述の例では、カメラ20の焦点を徐々に外していくことにより、読み取り精度を下げているが、カメラ20と識別コード16との距離を読取制御端末30からの制御信号により変更可能とするサーボ機構を設けることにより、カメラ20と識別コード16との距離を離していくことにより、読み取り精度を下げることも可能である。さらに、読み取り精度を下げる別の方法として、カメラ20の解像度を低下させることも可能である。
【0021】
次に、本発明の実施の形態の別の例について説明する。装置構成は、上記の例と同じであるので図1を用いて説明する。上述の例と同様にマイクロチューブマイクロチューブ12に貼付された識別コード16を読み取る場合、ラック14から、所望のマイクロチューブ12を取り出し、カメラ20の読み取り範囲22上にセットする。そして、読取制御端末30から読み取り命令を入力すると、カメラ20により撮像された画像データが、読取制御端末30に取り込まれる。その際、識別コード16が劣化していると、読み取りエラーが発生する。読み取りエラーが発生した場合には、読取制御端末30から再度読み取り命令が発信されカメラ20による撮像が行われる。通常は、読み取りエラーが発生しても、再度、読み取りをやり直すことにより、正常に読み込むことができる。しかしながら、劣化の程度がひどくなるにつれて、読み取りエラー発生の頻度が大きくなり、読み取りの能率が低下する。そして、最終的には、読み取りをやり直しても、正常に読み込むことができない状態に達する。そこで、読み取りエラーが発生した場合に、その回数をカウントしておき、読み取りエラーの発生回数が判定基準回数を超えた場合に、その識別コードは、品質劣化のため取り替えが必要であると判断して警告を発する。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によるコード読み取り装置は、上述したような構成を備えているため、以下のような本発明に特有の効果を奏する。
【0023】
請求項1に係るコード読み取り装置によれば識別コードの読み取り操作時にコードリーダーの読み取り精度を所定の判定基準精度まで漸減し、その判定基準精度において、読み取りエラーが発生した場合に、その識別コードは、品質が劣化しており、取り替えが必要であると警告する識別コード品質検査機能を備えているため、識別コードの読み取りが不能になる前に、識別コードの取り替えを行うことができ、読み取りエラーの発生や誤認を未然に防ぐことができる。
【0024】
請求項2に係るコード読み取り装置によれば、識別コードの読み取り操作時に発生した読み取りエラーの回数をカウントし、読み取りエラーの回数が、判定基準回数を超えた場合に、その識別コードは、品質が劣化しており、取り替えが必要であると警告する識別コード品質検査機能を備えているため、識別コードの読み取りが不能になる前に、識別コードの取り替えを行うことができ、読み取りエラーの発生や誤認を未然に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコード読み取り装置の概念図である。
【符号の説明】
10 ・・・ コード読み取り装置
12 ・・・ マイクロチューブ
14 ・・・ ラック
16 ・・・ 識別コード(二次元コード)
18 ・・・ 識別コード(バーコード)
20 ・・・ カメラ
22 ・・・ 読み取り範囲
30 ・・・ 読取制御端末(パソコン)
Claims (2)
- 容器に貼付された識別コードを読み取るコード読み取り装置において、
前記識別コードの読み取り操作時に、コードリーダーの読み取り精度を所定の判定基準精度まで漸減させ、
該判定基準精度において、読み取りエラーが発生した際に、
前記識別コードは、品質劣化のため、取り替えが必要であると警告する識別コード品質検査機能を備えたことを特徴とするコード読み取り装置。 - 容器に貼付された識別コードを読み取るコード読み取り装置において、
前記識別コードの読み取り操作時に発生した読み取りエラーの回数をカウントし、前記読み取りエラーの回数が、判定基準回数を超えた場合に、
前記識別コードは、品質劣化のため、取り替えが必要であると警告する識別コード品質検査機能を備えたことを特徴とするコード読み取り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003120221A JP2004326438A (ja) | 2003-04-24 | 2003-04-24 | コード読み取り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003120221A JP2004326438A (ja) | 2003-04-24 | 2003-04-24 | コード読み取り装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004326438A true JP2004326438A (ja) | 2004-11-18 |
Family
ID=33499212
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003120221A Pending JP2004326438A (ja) | 2003-04-24 | 2003-04-24 | コード読み取り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004326438A (ja) |
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2003
- 2003-04-24 JP JP2003120221A patent/JP2004326438A/ja active Pending
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