JP2004325885A - 電気光学装置、電気光学装置の駆動方法および電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画素2は、データ線Xより供給されたデータを保持するキャパシタCと、保持されたデータに応じて、駆動電流を設定する駆動トランジスタT5と、駆動電流の経路が形成されることにより順バイアスが印加され、駆動電流に応じた輝度で発光する有機EL素子OLEDと、トランジスタT4とを有する。このトランジスタT4を介して、有機EL素子OLEDの上流側の電圧を制御することにより、有機EL素子OLEDに非順バイアスを印加する。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気光学装置、電気光学装置の駆動方法および電子機器に係り、特に、駆動電流に応じて輝度が設定される電気光学素子のバイアス状態を制御する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、駆動電流に応じた輝度で発光する電気光学素子のバイアス状態を制御する技術が知られている。例えば、特許文献1には、画素に所定電圧を供給する電圧ライン中にスイッチを設け、このスイッチの導通制御によって有機EL素子の発光時間を制御する技術が開示されている。発光期間内では、所定電圧が電圧ラインを介して画素に供給されるため、順バイアスに設定された有機EL素子が発光するが、それ以外の期間では、電圧ラインに対する電圧供給が停止するため、有機EL素子は発光しない。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−347622号公報。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、駆動電流に応じて輝度が設定される電気光学素子のバイアス状態を制御する新規な回路構成を提供することである。
【0005】
また、本発明の別の目的は、かかる電気光学素子に逆バイアスを印加することにより、電気光学素子の長寿命化を図ることである。
【0006】
さらに、本発明の別の目的は、かかる電気光学素子をインパルス駆動させることで、動画表示特性の改善を図ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するために、第1の発明は、複数の走査線と、複数のデータ線と、走査線とデータ線との交差に対応して設けられた複数の画素とを有する電気光学装置を提供する。ここで、画素のそれぞれは、データ線より供給されたデータを保持する保持手段と、第1の経路を介して駆動電流が供給されることにより順バイアスが印加され、駆動電流に応じた階調表示を行う電気光学素子と、保持手段に保持されたデータに応じて、駆動電流を設定する駆動素子と、第1の経路の一部を含み、かつ、駆動素子と電気光学素子との間より分岐した第2の経路を介して、電気光学素子に非順バイアスを印加するバイアス手段とを有する。
【0008】
第1の発明において、バイアス手段は、第2の経路中に設けられ、電気光学素子に非順バイアスを印加するための電圧供給線と分岐との間における導通を制御するスイッチであってもよい。また、バイアス手段は、第2の経路中において、電気光学素子に非順バイアスを印加するための電圧供給線と分岐との間に設けられ、電圧供給線の電圧を可変に制御することによって導通制御されるダイオードであってもよい。さらに、バイアス手段は、第2の経路中において、電気光学素子に非順バイアスを印加するための電圧供給線と分岐との間に設けられたキャパシタであってもよい。バイアス手段としてキャパシタを用いる場合、電圧供給線の電圧は、電気光学素子に順バイアスを印加する場合、所定の電圧に設定されるとともに、電気光学素子に非順バイアスを印加する場合、第1の経路が遮断された状態で、電圧供給線の電圧を立ち下げる。
【0009】
第1の発明において、バイアス手段は、第1の経路中に設けられているとともに、保持手段にデータを書き込むプログラム期間において、第1の経路を遮断するスイッチング素子をさらに有していることが好ましい。
【0010】
第1の発明において、バイアス手段は、電気光学素子の階調表示を行う第1の期間を除く第2の期間において、電気光学素子に非順バイアスを印加することが好ましい。この場合、第2の期間は、保持手段にデータを書き込むプログラム期間、または、保持手段に保持されたデータを消去する消去期間であってもよい。
【0011】
また、第1の発明において、バイアス手段は、電気光学素子の階調表示を行う第1の期間において、電気光学素子に非順バイアスを断続的に印加することにより、電気光学素子をインパルス駆動させてもよい。
【0012】
第2の発明は、上述した第1の発明に係る電気光学装置を実装した電子機器を提供する。
【0013】
第3の発明は、複数の走査線と、複数のデータ線と、走査線とデータ線との交差に対応して設けられた複数の画素とを有し、画素のそれぞれが、自己を流れる駆動電流に応じた階調表示を行う電気光学素子と、駆動電流を発生する駆動素子とを含む電気光学装置の駆動方法を提供する。この駆動方法は、第1の経路を介して駆動電流を電気光学素子に供給することによって、電気光学素子に順バイアスを印加し、駆動電流に応じて、電気光学素子の階調表示を行う第1のステップと、第1の経路の一部を含み、かつ、駆動素子と電気光学素子との間より分岐した第2の経路を介して、電気光学素子に非順バイアスを印加する第2のステップとを有する。
【0014】
ここで、第3の発明において、画素のそれぞれは、第2の経路中に設けられ、電気光学素子に非順バイアスを印加するための電圧供給線と分岐との間における導通を制御するスイッチを含んでいてもよい。この場合、第1のステップは、スイッチを非導通状態に設定するステップを含み、第2のステップは、スイッチを導通状態に設定するステップを含むことが好ましい。また、画素のそれぞれは、第2の経路中において、電気光学素子の非順バイアスを印加するための電圧供給線と分岐との間に設けられ、電圧供給線の電圧を可変に制御することによって導通制御されるダイオードを含んでいてもよい。この場合、第1のステップは、ダイオードを非導通状態に設定するステップを含み、第2のステップは、ダイオードを導通状態に設定するステップを含むことが好ましい。さらに、画素のそれぞれは、第2の経路中において、電気光学素子に非順バイアスを印加するための電圧供給線と分岐との間に設けられたキャパシタを含んでいてもよい。この場合、第1のステップは、電圧供給線の電圧を所定の電圧に設定するステップを含み、第2のステップは、第1の経路を遮断した上で、電圧供給線の電圧を立ち下げるステップを含むことが好ましい。
【0015】
第3の発明において、第2のステップは、第1の経路を遮断するステップを含んでいてもよく、この場合、第1の経路は、画素にデータを書き込むプログラム期間に遮断されることが好ましい。
【0016】
第3の発明において、第2のステップは、電気光学素子の階調表示を行う第1の期間を除く第2の期間において、電気光学素子に非順バイアスを印加するステップであることが好ましい。この場合、第2の期間は、画素にデータを書き込むプログラム期間、または、画素に保持されたデータを消去する消去期間であってもよい。
【0017】
第3の発明において、第2のステップは、電気光学素子の階調表示を行う第1の期間において、電気光学素子に非順バイアスを断続的に印加することにより、電気光学素子をインパルス駆動させるステップであってもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係る電気光学装置のブロック構成図である。表示部1は、例えば、TFT(薄膜トランジスタ)等のスイッチング素子によって電気光学素子を駆動するアクティブマトリクス型の表示パネルである。この表示部1には、mドット×nライン分の画素2がマトリクス状(二次元平面的)に並んでいる。また、表示部1には、それぞれが水平方向に延在している走査線群Y1〜Ynと、それぞれが垂直方向に延在しているデータ線群X1〜Xmとが設けられており、これらの交差に対応して画素2が配置されている。それぞれの画素2は、第1の電源線Ldd、第2の電源線Lssおよび電圧供給線Loffに共通接続されている。第1の電源線Lddの電圧は、所定の電源電圧Vddが固定的に設定されており、第2の電源線Lssの電圧は、電源電圧Vddよりも低い基準電圧Vssに固定的に設定されている。また、電圧供給線Loffは、後述する有機EL素子OLEDに非順バイアスを印加するために用いられ、本実施形態では、電圧供給線Loffの電圧が基準電圧Vssよりも低い電圧、すなわち、負極電圧Voffに固定的に設定されている。なお、本実施形態では、1つの画素2を画像の最小表示単位としているが、1つの画素2をRGBの3つのサブ画素で構成してもよい。
【0019】
制御回路5は、図示しない上位装置より入力される垂直同期信号Vs、水平同期信号Hs、ドットクロック信号DCLKおよび階調データdata等に基づいて、走査線駆動回路3とデータ線駆動回路4とを同期制御する。この同期制御の下、走査線駆動回路3およびデータ線駆動回路4は、互いに協働して表示部1の表示制御を行う。
【0020】
走査線駆動回路3は、シフトレジスタ、出力回路等を主体に構成されている。この走査線駆動回路3は、走査線Y1〜Ynに、走査信号SELと制御信号GPとを出力することによって、走査線Y1〜Ynを所定の順序で選択していく。走査信号SELは、高レベル(以下「Hレベル」という)または低レベル(以下「Lレベル」という)の2値的な信号レベルをとる。これらの信号レベルは、データの書込対象となる走査線Yの選択に用いられ、データの書込対象となる画素行に対応する走査線YはHレベル、これ以外の走査線YはLレベルにそれぞれ設定される。これにより、1垂直走査期間(1F)において、所定の選択順序で(一般的には最上から最下に向かって)一水平ライン分の画素群が選択されていく線順次走査が行われる。
【0021】
一方、データ線駆動回路4は、シフトレジスタ、ラインラッチ回路、出力回路等を主体に構成されている。データの書き込み方式として電流プログラム方式を用いる場合には、各データ線X1〜Xmに対して、画像データが電流レベルで出力される。そのため、データ線駆動回路4は、画素2の表示階調に相当するデータ(データ電圧Vdata)をデータ電流Idataへと変換する可変電流源を含む。これに対して、電圧プログラム方式を用いる場合には、各データ線X1〜Xmに対して、画像データが電圧レベルで出力されるため、かかる可変電流源は必要ない。データ線駆動回路4は、1水平走査期間(1H)において、今回データを書き込む画素行に対するデータ(IdataまたはVdata)の一斉出力と、次の1Hで書き込みを行う画素行に関するデータの点順次的なラッチとを同時に行う。ある1Hにおいて、データ線Xの本数に相当するm個のデータが順次ラッチされる。そして、次の1Hにおいて、ラッチされたm個のデータは、電流プログラム方式の場合にはデータ電流Idataに変換された上で、それぞれのデータ線X1〜Xmに対して一斉に出力される。なお、データ線駆動回路4に対してフレームメモリ等(図示せず)から直接データを線順次的に入力する構成でも本発明を適用できるが、その場合においても本発明の主眼とする部分の動作は同様である。このような構成にした場合には、データ線駆動回路4にシフトレジスタを設ける必要がなくなる。
【0022】
図2は、一例として、電流プログラム方式における画素2の画素回路図である。1つの画素2は、有機EL素子OLEDと、5つのトランジスタT1〜T5と、データを保持するキャパシタCとによって構成されている。なお、同図に示した画素2では、nチャネル型のトランジスタT1〜T3とpチャネル型のトランジスタT4,T5とが用いられているが、これは一例であって、本発明はこれに限定されるものではない。ただし、トランジスタT3,T4は一方のみがオンする関係にあるため、単一の制御信号GPで導通制御を行う場合には、これらを異なるチャネル型に設定する必要がある。また、データを保持する回路要素としては、キャパシタC以外にも、多ビットのデータを記憶可能なメモリ(SRAM等)を用いることもできる。
【0023】
第1のスイッチングトランジスタT1のゲートは、走査信号SELが供給される1本の走査線Yに接続され、そのソースは、データ電流Idataが供給される1本のデータ線Xに接続されている。第1のスイッチングトランジスタT1のドレインは、第2のスイッチングトランジスタT2のソースと、駆動素子の一形態である駆動トランジスタT5のドレインと、第3のスイッチングトランジスタT3のドレインとに共通接続されている。第2のスイッチングトランジスタT2のゲートは、第1のスイッチングトランジスタT1と同様に、走査信号SELが供給される走査線Yに接続されている。第2のスイッチングトランジスタT2のドレインは、キャパシタCの一方の電極と、駆動トランジスタT5のゲートとに共通接続されている。キャパシタCの他方の電極および駆動トランジスタT5のソースには、第1の電源線Lddの電圧、すなわち、電源電圧Vddが印加されている。第3のスイッチングトランジスタT3は、制御信号GPによって導通制御され、そのソースが第4のスイッチングトランジスタT4のソースと、有機EL素子OLEDのアノード(陽極)とに共通接続されている。有機EL素子OLEDのカソード(陰極)には、第2の電源線Lssの電圧、すなわち、基準電圧Vssが印加されている。第4のスイッチングトランジスタT4は、第3のスイッチングトランジスタT3と同様に、制御信号GPによって導通制御され、そのドレインには、電圧供給線Loffの電圧、すなわち、基準電圧Vssよりも低い電圧である負極電圧Voffが印加されている。
【0024】
図3は、本実施形態に係る画素2の駆動タイミングチャートである。走査線駆動回路3の線順次走査によって、ある画素2の選択が開始されるタイミングをt0とし、この画素2の選択が次に開始されるタイミングをt2とすると、1垂直走査期間t0〜t2は、前半のプログラム期間t0〜t1と、後半の駆動期間t1〜t2とに分けられる。
【0025】
プログラム期間t0〜t1では、画素2が選択されて、キャパシタCに対するデータの書き込みが行われる。まず、タイミングt0において、走査信号SELがHレベルに立ち上がり、スイッチングトランジスタT1,T2が共にオン(導通)する。これにより、データ線Xと駆動トランジスタT5のドレインとが電気的に接続されるとともに、駆動トランジスタT5は、自己のゲートと自己のドレインとが電気的に接続されたダイオード接続となる。これにより、駆動トランジスタT5は、データ線Xより供給されたデータ電流Idataを自己のチャネルに流し、このデータ電流Idataに応じたゲート電圧Vgを自己のゲートに発生させる。駆動トランジスタT5のゲートに接続されたキャパシタCには、発生したゲート電圧Vgに応じた電荷が蓄積され、蓄積された電荷に相当するデータが書き込まれる。プログラム期間t0〜t1において、駆動トランジスタT5は、キャパシタCにデータを書き込むプログラムトランジスタとして機能する。
【0026】
このプログラム期間t0〜t1では、制御信号GPがLレベルに維持されている。そのため、制御信号GPによって導通制御されるスイッチングトランジスタT3,T4のうち、第3のスイッチングトランジスタT3がオフし、第4のスイッチングトランジスタT4がオンする。第3のスイッチングトランジスタT3がオフすることで、有機EL素子OLEDに対する駆動電流Ioledの経路(第1の経路)が遮断される。したがって、キャパシタCへのデータの書き込み途中では、有機EL素子OLEDの発光が規制され、非発光状態になる(黒表示)。また、第4のスイッチングトランジスタT4がオンすることで、駆動電流Ioledの経路の一部を含み、かつ、駆動トランジスタT5と有機EL素子OLEDとの間より分岐した第2の経路が形成される。これにより、有機EL素子OLEDの上流側(すなわち、アノード側)のノードが電圧供給線Loffに接続される。有機EL素子OLEDのカソード側に基準電圧Vssが印加されている状態において、電圧供給線Loffの負極電圧Voffがアノード側に印加されると、電圧供給線Loffと上記分岐との間における導通を制御するスイッチとしてのトランジスタT4を介して、有機EL素子OLEDには逆バイアス(逆方向電圧)が印加される。
【0027】
続く駆動期間t1〜t2では、キャパシタCに蓄積された電荷量に応じた駆動電流Ioledが有機EL素子OLEDを流れ、有機EL素子OLEDが発光する。まず、タイミングt1において、走査信号SELがLレベルに立ち下がり、スイッチングトランジスタT1,T2が共にオフする。これにより、データ電流Idataが供給されるデータ線Xと駆動トランジスタT5のドレインとが電気的に分離され、駆動トランジスタT5のゲートとドレインとの間も電気的に分離される。駆動トランジスタT5のゲートには、キャパシタCの蓄積電荷に応じたゲート電圧Vgが印加され続ける。
【0028】
この駆動期間t1〜t2では、制御信号GPがHレベルになる。そのため、制御信号GPによって導通制御されるスイッチングトランジスタT3,T4のうち、第4のスイッチングトランジスタT4がオフし、第3のスイッチングトランジスタT3がオンする。第4のスイッチングトランジスタT4がオフすることで、有機EL素子OLEDのアノード側に対する負極電圧Voffの印加が停止する。また、第3のスイッチングトランジスタT3がオンすることで、電源電圧Vddから基準電圧Vssに至る駆動電流Ioledの経路が形成されて、これによって、有機EL素子OLEDのバイアス状態は順バイアス(順方向電圧)になって、有機EL素子OLEDは、データに応じた駆動電流Ioledに応じた輝度で発光し、所望の階調表示が行われる。
【0029】
このように、本実施形態では、プログラム期間t0〜t1において、駆動電流Ioledの経路が遮断される。それとともに、この経路の一部を含み、かつ、駆動トランジスタT5と有機EL素子OLEDとの間より分岐した第2の経路が形成され、有機EL素子OLEDのアノード側に負極電圧Voffが印加される。したがって、プログラム期間t0〜t1では、第2の経路中に設けられたトランジスタT4を介して有機EL素子OLEDには逆バイアスが印加される。そして、プログラム期間t0〜t1に続く期間t1〜t2では、負極電圧Voffの印加が停止するとともに、駆動電流Ioledの経路が形成されて、有機EL素子OLEDには順バイアスが印加される。これにより、1垂直走査期間t0〜t2では、逆バイアスおよび順バイアスの双方が有機EL素子OLEDに印加される。その結果、両極性のストレスが交互に作用することになるので、有機EL素子OLEDの寿命の向上を図ることができる。
【0030】
また、1垂直走査期間t0〜t2では、駆動電流Ioledの経路の遮断および形成が1回ずつ行われるため、有機EL素子OLEDの駆動モードは、1回の発光と1回の非発光とを行うインパルス駆動となる。これにより、画素2の光学応答をインパルス型に近づけることができるので、動画表示特性の改善を図ることができる。
【0031】
(第2の実施形態)
本実施形態は、有機EL素子OLEDに順バイアスと非順バイアスとを交互に印加して、有機EL素子OLEDをインパルス駆動させる制御に関する。本実施形態の基本構成については、図1および図2と同様である。ただし、電圧設定線Loffの設定電圧Voffは、有機EL素子OLEDのバイアス状態を非順バイアスに設定する電圧であればよく、逆バイアスを与える負極電圧のみならず、バイアスを与えない電圧値(ほぼ0V)であってもよい。
【0032】
図4は、図2に示した画素2の駆動タイミングチャートである。同図において、図2に示した回路要素と同一の回路要素については、同一の符号を付してここでの説明を省略する(後述する実施形態についても同様)。走査線駆動回路3の線順次走査によって、ある画素2の選択が開始されるタイミングをt0とし、この画素2の選択が次に開始されるタイミングをt2とすると、1垂直走査期間t0〜t2は、前半のプログラム期間t0〜t1と、後半の駆動期間t1〜t2とに分けられる。
【0033】
プログラム期間t0〜t1では、第1の実施形態と同様のプロセスで、キャパシタCに対するデータの書き込みが行われる。また、駆動電流Ioledの経路が第3のスイッチングトランジスタT3によって遮断される。それとともに、電圧供給線Loffからの電圧Voffが第4のスイッチングトランジスタT4を介してアノード側に印加されるので、有機EL素子OLEDは非順バイアス状態(非発光状態)になる。
【0034】
続く駆動期間t1〜t2では、制御信号GPがHレベルとLレベルとを交互に繰り返すパルス波形となる。制御信号GPがHレベルの場合には、第4のスイッチングトランジスタT4がオフして、第3のスイッチングトランジスタT3がオンする。これにより、電圧Voffの印加が停止し、駆動電流Ioledの経路の形成されるため、有機EL素子OLEDは順バイアス状態(発光状態)になる。これに対して、制御信号GPがLレベルの場合には、第3のスイッチングトランジスタT3がオフして、第4のスイッチングトランジスタT4がオンする。これにより、駆動電流Ioledの経路が遮断され、電圧Voffが有機EL素子OLEDのアノードに印加されるため、有機EL素子OLEDは非順バイアス状態(非発光状態)になる。このように、駆動期間t1〜t2においては、有機EL素子OLEDへの逆バイアスの印加が断続的になり、駆動電流Ioledの経路も断続的に形成されるため、有機EL素子OLEDの駆動モードは、発光と非発光とを交互に繰り返すインパルス駆動となる。
【0035】
本実施形態によれば、画素2の光学応答をインパルス型に近づけることができ、かつ、1垂直走査期間t0〜t2内において、有機EL素子OLEDが非発光となる期間(黒表示の期間)が分散される。その結果、表示画像のちらつきも抑制できるので、動画表示特性の一層の改善を図ることができる。また、電圧供給線Loffの電圧Voffを負極電圧に設定すれば、第1の実施形態と同様に、有機EL素子OLEDの寿命の向上を図ることができる。
【0036】
図5は、上述した第1および第2の実施形態に係る画素2の別の一例としての回路図である。この画素回路は、図2の画素回路と基本的な構成は類似している。しかしながら、4つのスイッチングトランジスタT1〜T4の導通制御を単一の走査信号SELで行うべく、図2におけるトランジスタT1,T2をpチャネル型に変更している。そして、プログラム期間t0〜t1では走査信号SELをLレベル、続く駆動期間t1〜t2では走査信号SELをHレベルにそれぞれ設定すれば、第1の実施形態と同様のプロセスとなる。プログラム期間t0〜t1では走査信号SELをLレベル、続く駆動期間t1〜t2では走査信号SELをHレベルとLレベルとを交互に繰り返すパルス状にそれぞれ設定すれば、第2の実施形態と同様のプロセスとなる。
【0037】
(第3の実施形態)
上述した第1および第2の実施形態では、有機EL素子OLEDのバイアス状態を3端子スイッチであるトランジスタを用いて制御する手法について説明した。しかしながら、これと同様の制御は、トランジスタ以外の他の回路要素を用いても行うことができる。以下、第3の実施形態では、2端子型スイッチング素子であるダイオードを用いたバイアス制御について説明し、続く第4の実施形態では、キャパシタを用いたバイアス制御について説明する。
【0038】
図6は、本実施形態に係る画素2の回路図である。図2の画素回路と異なるのは、第4のスイッチングトランジスタT4の代わりに、ダイオードDを用いている点である。ダイオードDの一端(アノード側)は、有機EL素子OLEDのアノード側に接続されており、その他端(カソード側)は、電圧供給線Loffに接続されている。また、このダイオードDは、有機EL素子OLEDのアノードから電圧供給線Loffに向かって順方向接続されている。
【0039】
図7は、図6に示した画素2の駆動タイミングチャートである。走査信号SELおよび制御信号GPの変化については、図3のそれと同様であるが、本実施形態では、ダイオードDの導通制御を行うべく、電圧供給線Loffの電圧Voffを可変に制御している。プログラム期間t0〜t1において、有機EL素子OLEDに逆バイアスを印加するためには、下式の関係を満たすように電圧供給線Loffの電圧Voffを設定する必要がある。
[数1]
Voff<Vbias−Vth
【0040】
ここで、Vbiasは有機EL素子OLEDのアノード側の電圧、VthはダイオードDのしきい値である。本実施形態では、プログラム期間t0〜t1時の電圧Voffとして、この関係を満たす負極電圧−V1を用いる。これにより、プログラム期間t0〜t1では、駆動電流Ioledの経路が遮断された状態でダイオードDが導通する。その結果、有機EL素子OLEDのアノード側の電圧Vbiasが−V1+Vthまで低下して、有機EL素子OLEDに逆バイアスが印加される。
【0041】
続く駆動期間t1〜t2において、有機EL素子OLEDに順バイアスを印加するためには、下式の関係を満たすように電圧供給線Loffの電圧Voffを設定する必要がある。
[数2]
Voff≧Vbias−Vth
【0042】
本実施形態では、駆動期間t1〜t1時の電圧Voffとして、この関係を満たす正極電圧+V2を用いる。これにより、駆動期間t1〜t2では、ダイオードDが非導通状態で駆動電流Ioledの経路が形成される。その結果、有機EL素子OLEDに順バイアスが印加されるとともに、駆動電流Ioledに応じた輝度で有機EL素子OLEDが発光する。
【0043】
本実施形態では、上記第2の経路中において、有機EL素子OLEDに非順バイアスを印加するための電圧供給線Loffと、駆動電流Ioledの第1の経路より第2の経路が分岐するノードとの間にダイオードDを設ける。このダイオードDは、電圧供給線Loffの電圧を可変に制御することによって導通制御される。そして、有機EL素子OLEDのアノード側の電圧を、ダイオードDを介して制御することにより、有機EL素子OLEDに逆バイアスを印加する。これにより、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、駆動期間t1〜t2において、電圧供給線Loffの電圧Voffを−V1,+V2に交互に設定した場合には、第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0044】
(第4の実施形態)
図8は、本実施形態に係る画素2の回路図である。本実施形態では、図2に示した第4のスイッチングトランジスタT4の代わりに、キャパシタC1を用いる。キャパシタC1の一端は、有機EL素子OLEDのアノード側に接続されており、その他端は、電圧供給線Loffに接続されている。
【0045】
図9は、図8に示した画素2の駆動タイミングチャートである。走査信号SELおよび制御信号GPの変化については、図3のそれと同様である。有機EL素子OLEDに逆バイアスを印加するプログラム期間t0〜t1では、まず、タイミングt0でスイッチングトランジスタT3をオフにして、駆動電流Ioledの経路を遮断する。これにより、有機EL素子OLEDの上流側がフローティング状態になる。そして、タイミングt0から所定の遅延時間Δtだけ遅れて、電源供給線Lddの電圧Voffを所定の電位差ΔVだけ立ち下げる。この電位差ΔVは、有機EL素子OLEDの上流側の電圧Vbiasを負極まで降下させるのに十分な値に設定されている。電圧Voffが立ち下がると、キャパシタC1の容量結合に起因して、電圧VbiasもΔV相当だけ低下する。その結果、有機EL素子OLEDに逆バイアスが印加される。続く駆動期間t1〜t2では、電圧供給線Loffの電圧Voffを次回の立ち下がりに備えて立ち上げるとともに、第3のスイッチングトランジスタT3をオンさせる。これにより、駆動電流Ioledの経路が形成され、有機EL素子OLEDに順バイアスが印加される。
【0046】
本実施形態では、上記第2の経路中において、有機EL素子OLEDに非順バイアスを印加するための電圧供給線Loffと、駆動電流Ioledの第1の経路より第2の経路が分岐するノードとの間にキャパシタCを設ける。電圧供給線Loffの電圧は、有機EL素子OLEDに順バイアスを印加する場合、所定の電圧に設定される。一方、有機EL素子OLEDに非順バイアスを印加する場合、第1の経路が遮断された状態で、電圧供給線Loffの電圧を立ち下げる。これにより、有機EL素子OLEDのアノード側の電圧は、キャパシタC1の容量結合によって制御され、有機EL素子OLEDに逆バイアスが印加される。その結果、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、駆動期間t1〜t2において、電圧Voffの立ち下げを複数回行った場合には、第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0047】
(第5の実施形態)
図10は、第5の実施形態に係る画素2の回路図である。この画素回路は、第1の走査信号SEL1および第2の走査信号SEL2がそれぞれ供給される2本の走査線に接続されている。1つの画素2は、有機EL素子OLED、5つのトランジスタT1〜T5およびキャパシタCによって構成されている。この画素回路では、一例として、nチャネル型のトランジスタT1,T3と、pチャネル型のトランジスタT2,T4,T5とが用いられている。第1のスイッチングトランジスタT1のゲートは、第1の走査信号SEL1が供給される走査線に接続され、そのソースは、データ電流Idataが供給されるデータ線Xに接続されている。また、第1のスイッチングトランジスタT1のドレインは、第2のスイッチングトランジスタT2のドレインと、プログラムトランジスタT4のドレインとに共通接続されている。第2の走査信号SEL2がゲートに供給された第2のスイッチングトランジスタT2のソースは、カレントミラー回路を構成する一対のトランジスタT4,T5のゲートと、キャパシタCの一方の電極とに共通接続されている。プログラムトランジスタT4のソース、駆動トランジスタT5のソースおよびキャパシタCの他方の電極には、第1の電源線Lddの電圧、すなわち、電源電圧Vddが印加されている。一方、有機EL素子OLEDのカソード(陰極)には、第2の電源線Lssの電圧、すなわち、基準電圧Vssが印加されている。第3のスイッチングトランジスタT3は、制御信号GPによって導通制御され、そのドレインが駆動トランジスタT5のドレインと、有機EL素子OLEDのアノードに共通接続されているとともに、そのソースには、電圧供給線Loffの電圧Voff、すなわち、負極電圧Voffが印加されている。
【0048】
図11は、図10に示した画素2の駆動タイミングチャートである。走査線駆動回路3の線順次走査によって、ある画素の選択が開始されるタイミングをt0とし、この画素2の選択が次に開始されるタイミングをt3とすると、1垂直走査期間t0〜t3は、前半のプログラム期間t0〜t1、中半の駆動期間t1〜t2および後半の消去期間t2〜t3に分けられる。
【0049】
プログラム期間t0〜t1では、画素2が選択されて、キャパシタCに対するデータの書き込みが行われる。この期間t0〜t1では、第1の走査信号SEL1がHレベルなので、第1のスイッチングトランジスタT1がオンするとともに、第2の走査信号SEL2がLレベルなので、第2のスイッチングトランジスタT2もオンする。これにより、データ線XとプログラムトランジスタT4のドレインとが電気的に接続されるとともに、プログラムトランジスタT4は、自己のゲートと自己のドレインとが電気的に接続されたダイオード接続となる。そして、プログラムトランジスタT4は、データ線Xより供給されたデータ電流Idataを自己のチャネルに流し、このデータ電流Idataに応じたゲート電圧Vgを自己のゲートに発生させる。プログラムトランジスタT4のゲートに接続されたキャパシタCには、発生したゲート電圧Vgに応じた電荷が蓄積され、蓄積された電荷に相当するデータが書き込まれる。
【0050】
また、プログラム期間t0〜t1では、制御信号GPがLレベルであるから、第3のスイッチングトランジスタT3が非導通状態になる。したがって、駆動トランジスタT5と有機EL素子OLEDとを介した経路が形成され、有機EL素子OLEDに順バイアスが印加される。有機EL素子OLEDを流れる駆動電流Ioledは、その電流値を設定する駆動トランジスタT5のチャネル電流に相当し、キャパシタCの蓄積電荷に起因したゲート電圧Vgによって制御される。上述したカレントミラー構成により、有機EL素子OLEDの発光輝度を規定する駆動電流Ioledは、データ線Xより供給されたデータ電流Idata(プログラムトランジスタT4のチャネル電流)に比例する。これにより、有機EL素子OLEDは、駆動電流Ioledに応じた輝度で発光する。
【0051】
続く駆動期間t1〜t2では、制御信号GPがLレベルに維持されているため、有機EL素子OLEDの発光が継続される。まず、タイミングt1において、第1の走査信号SEL1がLレベルに立ち下がり、第2の走査信号SEL2がHレベルに立ち上がるので、第1および第2のスイッチングトランジスタT1,T2が共にオフする。これにより、データ電流Idataが供給されるデータ線XとプログラムトランジスタT4のドレインとが電気的に分離され、プログラムトランジスタT4のゲートとドレインとの間も電気的に分離される。しかしながら、キャパシタCに蓄積された電荷によって、駆動トランジスタT5のゲートにはゲート電圧Vgが印加され続けるため、駆動電流Ioledが有機EL素子OLEDを流れ続ける。これにより、有機EL素子OLEDは、駆動電流Ioledに応じた輝度で発光し続ける。
【0052】
続く消去期間t2〜t3では、キャパシタCに保持されたデータが消去されるとともに、有機EL素子OLEDに逆バイアスが印加される。すなわち、タイミングt2で第2の走査信号SEL2がLレベルに立ち下がると、第2のスイッチングトランジスタT2がオンして、トランジスタT2,T4とキャパシタCとを介した経路が形成される。これにより、キャパシタCに蓄積された電荷が放電され、データが消去される。また、タイミングt2で制御信号GPがHレベルに立ち上がると、第3のスイッチングトランジスタT3がオンして、電圧供給線Loffの負極電圧Voffが有機EL素子OLEDのアノード側に印加される。その結果、消去期間t2〜t3では、有機EL素子OLEDに逆バイアスが印加される。
【0053】
このように、本実施形態では、消去期間t2〜t3において、有機EL素子OLEDのアノード側に負極電圧Voffが印加されて、有機EL素子OLEDのバイアス状態が逆バイアスになる。そして、消去期間t2〜t3を除く期間t0〜t2では、負極電圧Voffの印加が停止するとともに、駆動電流Ioledの経路が形成されて、有機EL素子OLEDには順バイアスが印加される。これにより、1垂直走査期間t0〜t3では、逆バイアスおよび順バイアスの双方が有機EL素子OLEDに印加されることになるため、第1の実施形態と同様に、有機EL素子OLEDの寿命の向上等を図ることができる。
【0054】
なお、本発明を適用可能な画素回路の構成は、上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば、特表2002−51430号公報に開示されている画素回路も含めて広く適用可能である。また、本発明の適用範囲は、電流プログラム方式の画素回路に限定されるものではなく、データ線Xに対するデータの出力を電圧ベースで行う「電圧プログラム方式」を用いた画素回路に対して同様に適用可能である。
【0055】
また、上述した各実施形態では、駆動電流Ioledを設定する駆動素子として、pチャネル型のトランジスタを例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばnチャネル型のトランジスタを用いてもよい。
【0056】
また、上述した各実施形態では、電気光学素子として有機EL素子OLEDを用いた例について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、駆動電流に応じた輝度で発光するそれ以外の電気光学素子(無機LED表示装置、フィールド・エミッション表示装置等)、或いは、駆動電流に応じた透過率・反射率を呈する電気光学装置(エレクトロクロミック表示装置、電気泳動表示装置等)に対して適用可能である。
【0057】
さらに、上述した各実施形態に係る電気光学装置は、例えば、テレビ、プロジェクタ、携帯電話機、携帯端末、モバイル型コンピュータ、パーソナルコンピュータ等を含む様々な電子機器に実装可能である。これらの電子機器に上述した電気光学装置を実装すれば、電子機器の商品価値を一層高めることができ、市場における電子機器の商品訴求力の向上を図ることができる。
【0058】
【発明の効果】
本発明では、第1の経路の一部を含み、かつ、駆動素子と電気光学素子との間より分岐した第2の経路を介して、電気光学素子に非順バイアスを印加する。そして、この制御を用いて電気光学素子に逆バイアスを印加すれば、電気光学素子の寿命の向上を図ることができる。また、この制御を用いて電気光学素子をインパルス駆動させれば、動画表示特性の改善を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電気光学装置のブロック構成図。
【図2】第1の実施形態に係る一例としての画素回路図。
【図3】第1の実施形態に係る駆動タイミングチャート。
【図4】第2の実施形態に係る駆動タイミングチャート。
【図5】別の一例としての画素回路図。
【図6】第3の実施形態に係る画素回路図。
【図7】第3の実施形態に係る駆動タイミングチャート。
【図8】第4の実施形態に係る画素回路図。
【図9】第4の実施形態に係る駆動タイミングチャート。
【図10】第5の実施形態に係る画素回路図。
【図11】第5の実施形態に係る駆動タイミングチャート。
【符号の説明】
1 表示部
2 画素
3 走査線駆動回路
4 データ線駆動回路
5 制御回路
T1〜T5 トランジスタ
C,C1 キャパシタ
D ダイオード
OLED 有機EL素子
Claims (18)
- 電気光学装置において、
複数の走査線と、
複数のデータ線と、
前記走査線と前記データ線との交差に対応して設けられた複数の画素とを有し、
前記複数の画素のそれぞれは、
前記データ線より供給されたデータを保持する保持手段と、
第1の経路を介して駆動電流が供給されることにより順バイアスが印加され、前記駆動電流に応じた階調表示を行う電気光学素子と、
前記保持手段に保持されたデータに応じて、前記駆動電流を設定する駆動素子と、
前記第1の経路の一部を含み、かつ、前記駆動素子と前記電気光学素子との間より分岐した第2の経路を介して、前記電気光学素子に非順バイアスを印加するバイアス手段と
を有することを特徴とする電気光学装置。 - 前記バイアス手段は、前記第2の経路中に設けられ、前記電気光学素子に非順バイアスを印加するための電圧供給線と前記分岐との間における導通を制御するスイッチを含むことを特徴とする請求項1に記載された電気光学装置。
- 前記バイアス手段は、前記第2の経路中において、前記電気光学素子に非順バイアスを印加するための電圧供給線と前記分岐との間に設けられ、前記電圧供給線の電圧を可変に制御することによって導通制御されるダイオードを含むことを特徴とする請求項1に記載された電気光学装置。
- 前記バイアス手段は、前記第2の経路中において、前記電気光学素子に非順バイアスを印加するための電圧供給線と前記分岐との間に設けられたキャパシタを含み、
前記電圧供給線の電圧は、前記電気光学素子に順バイアスを印加する場合、所定の電圧に設定されるとともに、前記電気光学素子に非順バイアスを印加する場合、前記第1の経路が遮断された状態で、前記電圧供給線の電圧を立ち下げることを特徴とする請求項1に記載された電気光学装置。 - 前記バイアス手段は、前記第1の経路中に設けられているとともに、前記保持手段にデータを書き込むプログラム期間において、前記第1の経路を遮断するスイッチング素子をさらに有することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載された電気光学装置。
- 前記バイアス手段は、前記電気光学素子の階調表示を行う第1の期間を除く第2の期間において、前記電気光学素子に非順バイアスを印加することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載された電気光学装置。
- 前記第2の期間は、前記保持手段にデータを書き込むプログラム期間、または、前記保持手段に保持されたデータを消去する消去期間であることを特徴とする請求項6に記載された電気光学装置。
- 前記バイアス手段は、前記電気光学素子の階調表示を行う第1の期間において、前記電気光学素子に非順バイアスを断続的に印加することにより、前記電気光学素子をインパルス駆動させることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載された電気光学装置。
- 請求項1から8のいずれかに記載された電気光学装置を実装したことを特徴とする電子機器。
- 複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して設けられた複数の画素とを有し、前記画素のそれぞれが、自己を流れる駆動電流に応じた階調表示を行う電気光学素子と、前記駆動電流を発生する駆動素子とを含む電気光学装置の駆動方法において、
第1の経路を介して前記駆動電流を前記電気光学素子に供給することによって、前記電気光学素子に順バイアスを印加し、前記駆動電流に応じて、前記電気光学素子の階調表示を行う第1のステップと、
前記第1の経路の一部を含み、かつ、前記駆動素子と前記電気光学素子との間より分岐した第2の経路を介して、前記電気光学素子に非順バイアスを印加する第2のステップと
を有することを特徴とする電気光学装置の駆動方法。 - 前記画素のそれぞれは、前記第2の経路中に設けられ、前記電気光学素子に非順バイアスを印加するための電圧供給線と前記分岐との間における導通を制御するスイッチをさらに有し、
前記第1のステップは、前記スイッチを非導通状態に設定するステップを含み、
前記第2のステップは、前記スイッチを導通状態に設定するステップを含むことを特徴とする請求項10に記載された電気光学装置の駆動方法。 - 前記画素のそれぞれは、前記第2の経路中において、前記電気光学素子の非順バイアスを印加するための電圧供給線と前記分岐との間に設けられ、前記電圧供給線の電圧を可変に制御することによって導通制御されるダイオードをさらに有し、
前記第1のステップは、前記ダイオードを非導通状態に設定するステップを含み、
前記第2のステップは、前記ダイオードを導通状態に設定するステップを含むことを特徴とする請求項10に記載された電気光学装置の駆動方法。 - 前記画素のそれぞれは、前記第2の経路中において、前記電気光学素子に非順バイアスを印加するための電圧供給線と前記分岐との間に設けられたキャパシタをさらに有し、
前記第1のステップは、前記電圧供給線の電圧を所定の電圧に設定するステップを含み、
前記第2のステップは、前記第1の経路を遮断した上で、前記電圧供給線の電圧を立ち下げるステップを含むことを特徴とする請求項10に記載された電気光学装置の駆動方法。 - 前記第2のステップは、前記第1の経路を遮断するステップを含むことを特徴とする請求項10から13のいずれかに記載された電気光学装置の駆動方法。
- 前記第1の経路は、前記画素にデータを書き込むプログラム期間に遮断されることを特徴とする請求項14に記載された電気光学装置の駆動方法。
- 前記第2のステップは、前記電気光学素子の階調表示を行う第1の期間を除く第2の期間において、前記電気光学素子に非順バイアスを印加するステップであることを特徴とする請求項10から15のいずれかに記載された電気光学装置の駆動方法。
- 前記第2の期間は、前記画素にデータを書き込むプログラム期間、または、前記画素に保持されたデータを消去する消去期間であることを特徴とする請求項16に記載された電気光学装置の駆動方法。
- 前記第2のステップは、前記電気光学素子の階調表示を行う第1の期間において、前記電気光学素子に非順バイアスを断続的に印加することにより、前記電気光学素子をインパルス駆動させるステップであることを特徴とする請求項10から15のいずれかに記載された電気光学装置の駆動方法。
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