JP2004325768A - 表示装置及び表示装置の温度制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】表示装置10の内部に複数個の温度センサー2A〜2Dを配置する。MPU1は温度センサー2A〜2Dが検出する温度データを一定時間ごとに取得する。表示装置内部の熱は上部に溜まるという性質を用いて、MPU1は温度データが示す温度分布から表示装置の設置姿勢を検出する。MPU1は設置姿勢に応じて、温度分布が所定の条件を満たしたときに表示画面7の輝度を下げることによって表示装置10の内部温度の上昇を抑制する。
【選択図】図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示装置の温度上昇を抑制する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
表示装置は、作動している状態において、発光素子による発熱などによって内部の温度が上昇する。表示装置は、内部の温度の上昇を抑制するためにファンに例示される冷却手段を備えている。表示装置の動作の安定性を向上させるためには、温度の上昇を抑制する効果的な手段が設けられることが好ましい。
【0003】
表示装置の内部の温度が適温範囲外にならないように、発光素子の発光輝度を制御する表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
図6は、従来技術による表示装置の一例を示している。表示装置は、映像信号の入力端子を備えた信号処理部23を具備している。信号処理部23によって処理された映像信号は、表示/発光制御部24に入力される。
【0005】
表示装置は更に、該表示装置内部の温度を検出する温度センサー22を具備している。温度センサー22は検出した温度の情報をMPU21に送る。MPU21は、温度が所定の温度よりも高くなると、表示/発光制御部24に対して表示デバイス25が表示する画面の輝度を下げるように制御して、該表示装置の温度を下げる。更にMPU21は、温度が高くなるとファン26のスイッチを入れ、該表示装置の温度を下げる。
【0006】
【特許文献1】特開2000−194337号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、表示装置の設置姿勢に対応した温度制御を行うことである。本発明の他の目的は、表示装置の設置姿勢に対応した温度制御を自動的に行うことである。
本発明の更に他の目的は、表示装置の設置姿勢に対応した温度制御を安価な手段で行うことである。
本発明の更に他の目的は、表示装置の温度を抑制するために輝度を低下させる時間を少なく抑えることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以下に、[発明の実施の形態]で使用される番号を括弧付きで用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0009】
本発明による表示装置(10、10´)は、表示部(7)と、表示装置(10、10´)の内部の温度(TA、TB、TC、TD、TA´、TB´、TC´)を検出する温度センサー(2A、2B、2C、2D、2A´、2B´、2C´)と、表示装置(10、10´)の設置姿勢を示す情報を生成する設置姿勢情報生成部(1)と、温度(TA、TB、TC、TD、TA´、TB´、TC´)が設定条件を満たすとき表示部(7)の輝度を下げる輝度制御部(5)とを具備している。設定条件は設置姿勢に応じて決められる。
【0010】
こうした表示装置によれば、表示装置の設置姿勢に応じた温度制御が行われる。輝度を変えることによる温度制御は騒音を発生せず静かである。こうした表示装置によれば、例えば横置きに設置されたときには輝度を低下しなくても温度が適温範囲内に留まることが分かっている場合に、設置姿勢が縦置きのときだけ温度に基づく輝度の制御を行うことによって、必要の無い輝度の低下を避けることができる。そのため、表示装置の温度を抑制するために輝度を低下する時間が少なく抑えられる。
【0011】
本発明による表示装置(10、10´)において、温度センサー(2A、2B、2C、2D、2A´、2B´、2C´)は複数であり、設置姿勢情報生成部(1)は、複数の温度センサー(2A、2B、2C、2D、2A´、2B´、2C´)が検出する温度(TA、TB、TC、TD、TA´、TB´、TC´)を用いて設置姿勢を示す情報を生成する。
【0012】
こうした表示装置によれば、表示装置の設置姿勢に対応した温度制御が自動的に行われる。こうした表示装置によれば、表示装置の設置姿勢に対応した温度制御が安価な手段で行われる。
【0013】
本発明による表示装置(10、10´)の温度制御方法は、表示装置(10、10´)の内部の複数の場所における温度(TA、TB、TC、TD、TA´、TB´、TC´)を検出するステップと、温度(TA、TB、TC、TD、TA´、TB´、TC´)を用いて表示装置(10、10´)の設置姿勢を示す情報を生成するステップと、温度(TA、TB、TC、TD、TA´、TB´、TC´)が設定条件を満たすとき表示装置(10、10´)の輝度を下げるステップとを具備している。設定条件は設置姿勢に応じて決められる。
【0014】
こうした表示装置の温度制御方法によれば、表示装置の設置姿勢に応じた温度制御が行われる。こうした表示装置の温度制御方法によれば、表示装置の温度を抑制するために輝度を低下させる時間が少なく抑えられる。
【0015】
【発明の実施の形態】
[実施の第1形態]
以下、本発明における表示装置の実施の第1形態について説明する。図1を参照して、表示装置10は、複数の温度センサー2A、2B、2C、2Dを備えている。温度センサー2A、2B、2C、2Dが検出した温度TA、TB、TC、TDは、設置状態判定部8に入力される。
【0016】
設置状態判定部8は、MPU1を具備している。設置状態判定部8は、輝度制御部5に接続されている。輝度制御部5は、ディスプレイ投影部7が具備する図示しない画素の輝度を制御する。
【0017】
表示装置10は更に、入力された映像信号を処理する信号処理部3を備えている。信号処理部3が出力する信号は、表示コントローラ4に入力される。表示コントローラ4は、ディスプレイ投影部7に接続されている。
【0018】
図2を参照して、表示装置10は、プラズマディスプレイパネルに例示されるディスプレイ投影部7を備えている。表示装置10は更に、ディスプレイ投影部7に垂直な面である上面11Aと、ディスプレイ投影部7及び上面11Aに垂直な右側面11Bと、右側面11Bに対向する左側面11Cと、上面11Aに対向する下面11Dとを備えている。
【0019】
表示装置10は図示しない回転手段を具備しており、ディスプレイ投影部7の法線方向を回転軸として自在に回転することが可能である。表示装置10は図示しない固定手段を具備しており、上面11A、右側面11B、左側面11C、下面11Dのうちの所望の面が鉛直方向の上側となる姿勢において回転しないように固定することが可能である。
【0020】
表示装置10の内部には、上面11Aに近く右側面11Bからの距離と左側面11Cからの距離とが実質的に同じ位置に、温度センサー2Aが設置されている。
表示装置10の内部には更に、右側面11Bに近く上面11Aからの距離と下面11Dからの距離とが実質的に同じ位置に、温度センサー2Bが設置されている。
表示装置10の内部には更に、左側面11Cに近く上面11Aからの距離と下面11Dからの距離とが実質的に同じ位置に、温度センサー2Cが設置されている。
表示装置10の内部には更に、下面11Dに近く右側面11Bからの距離と左側面11Cからの距離とが実質的に同じ位置に、温度センサー2Dが設置されている。
【0021】
こうした構成を具備する表示装置10は、以下のように動作する。
【0022】
表示装置10の図示しない電源が投入され、映像信号が信号処理部3に入力される。信号処理部3が出力する信号は表示コントローラ4に入力される。表示コントローラ4はディスプレイ投影部7を制御してディスプレイ投影部7に映像を表示させる。使用者は、図示しない回転手段と図示しない固定手段とを用いて、表示装置10を所望の姿勢に固定する。
【0023】
ディスプレイ投影部7が表示する映像の輝度は、以下のように制御される。
【0024】
温度センサー2A、2B、2C、2Dは、各々が設置された場所における表示装置10の内部の温度TA、TB、TC、TDを検出する。設置状態判定部8は、一定期間ごとに温度TA、TB、TC、TDを取得する。
【0025】
MPU1は、TA、TB、TC、TDを比較し、温度が高い部分を上側であると判定する。熱は上部に上昇していく性質があるため、このような比較によって表示装置10の設置姿勢を判定することができる。詳しくは、表示装置10の設置姿勢はMPU1によって次のように判定される。
【0026】
(1)TA>TB、かつTA>TC、かつTA>TDのとき、表示装置10は上面11Aが鉛直方向の上側になるように設置されていると判定される。
(2)TB>TA、かつTB>TC、かつTB>TDのとき、表示装置10は右側面11Bが鉛直方向の上側になるように設置されていると判定される。
(3)TC>TA、かつTC>TB、かつTC>TDのとき、表示装置10は左側面11Cが鉛直方向の上側になるように設置されていると判定される。
(4)TD>TA、かつTD>TB、かつTD>TCのとき、表示装置10は下面11Dが鉛直方向の上側になるように設置されていると判定される。
【0027】
判定された設置状態に対応して、輝度を制御する基準となる温度条件が決められる。温度条件は、予め表示装置10の内部の温度分布を調べておき、その温度分布を用いて決められることが好ましい。
そうした温度条件に基づいて、例えば次のような制御が行われる。(1)と(4)の場合は、輝度の制御を行わなくても表示装置10の内部が適温範囲に納まることが知られているため、設置状態判定部8は輝度制御部5に信号を送らない。(2)の場合、設置状態判定部8は、輝度温度TA、TCあるいはTDが所定の温度より高温になったときに、輝度を下げるように輝度制御部5に信号を出す。(3)の場合、設置状態判定部は、温度TA、TBあるいはTDが所定の温度より高温になったときに、輝度を下げるように輝度制御部5に信号を出す。
【0028】
輝度制御部は、輝度を下げることを指令する信号を受け取ると、ディスプレイ投影部7を制御してディスプレイ投影部7に表示される映像の輝度を下げる。映像の輝度が下げられることによって表示装置10の内部の温度が低下する。温度TA、TB、TCあるいはTDが所定の温度条件を満たしたとき、MPU1は輝度を上げるように輝度制御部5に信号を出す。輝度を上げるための所定の温度条件は、設置姿勢に応じて決められる。輝度制御部5は、ディスプレイ投影部7を制御してディスプレイ投影部7に表示される映像の輝度を上げる。
【0029】
こうした表示装置によれば、表示装置の設置姿勢に応じた温度制御が行われる。設置姿勢は表示装置の内部の温度分布から自動的に判定される。温度を用いた設置姿勢の判定は安価に実現される。こうした表示装置によれば、温度調節のために輝度を低下する時間が少なく抑えられ、画質の安定性が向上する。
【0030】
ディスプレイ投影部7がプラズマディスプレイパネルである場合、プラズマディスプレイパネルは画像を表示しているときの発熱量が大きいことから、本発明による表示装置が行う温度制御は特に好適に用いられる。
【0031】
本実施の形態の変形例として、設置状態判定部8に代えて、温度以外の情報を用いて表示装置10の設置姿勢を収集する手段を具備する表示装置が考えられる。そのような手段として、使用者が設置姿勢に応じて切り替えるスイッチ、使用者がディスプレイ投影部7に表示されるメニューから設置姿勢を選択し設定するための入力手段、あるいは重力に応答して設置姿勢を示す情報を出力するジャイロスコープが例示される。
【0032】
[実施の第2形態]
以下、本発明における表示装置の実施の第2形態について説明する。図3を参照して、表示装置10´は、複数の温度センサー2A´、2B´、2C´を備えている。温度センサー2A´、2B´、2C´が検出した温度TA´、TB´、TC´は、設置状態判定部8´に入力される。
【0033】
設置状態判定部8´は、MPU1を備えている。設置状態判定部8´は、輝度制御部5に接続されている。輝度制御部5は、ディスプレイ投影部7が具備する図示しない画素の輝度を制御する。
【0034】
表示装置10´は更に、入力された映像信号を処理する信号処理部3を備えている。信号処理部3が出力する信号は、表示コントローラ4に入力される。表示コントローラ4は、ディスプレイ投影部7に接続されている。
【0035】
図4を参照して、表示装置10´は、映像を表示する面であるディスプレイ投影部7を備えている。表示装置10´は更に、ディスプレイ投影部7に垂直な面である上面11Aと、ディスプレイ投影部7及び上面11Aに垂直な右側面11Bと、右側面11Bに対向する左側面11Cと、上面11Aに対向する下面11Dとを備えている。
【0036】
表示装置10´は図示しない回転手段を具備しており、ディスプレイ投影部7の法線方向を回転軸として自在に回転することが可能である。表示装置10´は図示しない固定手段を具備しており、上面11A、右側面11B、左側面11C、下面11Dのうちの所望の面が鉛直方向の上側となる姿勢において回転しないように固定することが可能である。
【0037】
表示装置10´の内部には、上面11Aに近く右側面11Bからの距離と左側面11Cからの距離とが実質的に同じ位置に、温度センサー2A´が設置されている。
表示装置10´の内部には更に、右側面11Bと下面11Dとが接する角の近くに、温度センサー2B´が設置されている。
表示装置10´の内部には更に、左側面11Cと下面11Cとが接する角の近くに、温度センサー2C´が設置されている。
【0038】
こうした構成を具備する表示装置10´は、以下のように動作する。
【0039】
表示装置10´の図示しない電源が投入され、映像信号が信号処理部3に入力される。信号処理部3が出力する信号は表示コントローラ4に入力される。表示コントローラ4はディスプレイ投影部7を制御してディスプレイ投影部7に映像を表示させる。使用者は、図示しない回転手段と図示しない固定手段とを用いて、表示装置10´を所望の姿勢に固定する。
【0040】
ディスプレイ投影部7が表示する映像の輝度は、以下のように制御される。
【0041】
温度センサー2A´、2B´、2C´は、各々が設置された場所における表示装置10の内部温度TA´、TB´、TC´を温度収集部8´に出力する。MPU1は、温度収集部8´から一定期間ごとにTA´、TB´、TC´を取得する。
【0042】
MPU1は、TA´、TB´、TC´を比較し、表示装置10´の上側ほど温度が高いという基準に基づいて、表示装置10の設置姿勢を判定する。
図5を参照して、MPU1が温度TA´、TB´、TC´を用いて表示装置10´の設置姿勢を判定する方法について詳しく説明する。下記の説明における(1)、(2)、(3)、(4)の各々は、図5における(1)、(2)、(3)、(4)に対応している。
【0043】
(1)表示装置10´が、上面11Aが鉛直方向の上側となるように設置されているとき、温度センサー2B´と温度センサー2C´とは鉛直方向の下側で実質的に同じ高さとなり、温度センサー2A´は鉛直方向の上側となるため、TB´とTC´との温度差は小さく、TA´はTB´及びTC´よりも温度が高くなると考えられる。
【0044】
したがって、TA´>TB´、かつTA´>TC´のとき、表示装置10´は上面11Aが鉛直方向の上側になるように設置されていると判定される。
【0045】
(2)表示装置10´が、右側面11Bが鉛直方向の上側となるように設置されているとき、温度センサー2C´は鉛直方向の下側に位置し、温度センサー2A´は温度センサー2C´より高くに位置する。そのためTA´>TC´である。温度センサー2B´は温度センサー2A´より高くに位置する。そのためTB´>TA´である。
TB´とTC´の温度差は後述の(4)の場合よりも大きい。MPU1は、(4)の場合と区別するために予め設定された温度差ΔTを用いて、TB´とTC´の温度差がΔTよりも大きいとき、右側面11Bが鉛直方向の上側の面となっていると判定する。
【0046】
したがって、ΔTを所定の温度差として、TB´>TC´、かつTB´>TA´、かつTB´−TC´>ΔTのとき、表示装置10´は右側面11Bが鉛直方向の上側になるように設置されていると判定される。
【0047】
(3)表示装置10´が、左側面11Cが鉛直方向の上側となるように設置されているとき、温度センサー2B´は鉛直方向の下側に位置し、温度センサー2A´は温度センサー2B´より高くに位置する。そのためTA´>TB´である。
温度センサー2C´は温度センサー2A´より高くに位置する。そのためTC ´>TA´である。
表示装置10´の内部の熱は、鉛直方向上側の面となる左側面11Cの付近に溜まることから、TB´とTC´の温度差は後述の(4)の場合よりも大きくなる。MPU1は、(4)の場合と区別するために予め設定された温度差ΔTを用いて、TB´とTC´の温度差がΔTよりも大きいとき、左側面11Cが鉛直方向の上側の面となっていると判定する。
【0048】
したがって、ΔTを所定の温度差として、TC´>TB´、かつTC´>TA´、かつTC´−TB´>ΔTのとき、表示装置10´は左側面11Cが鉛直方向の上側になるように設置されていると判定する。
【0049】
(4)表示装置10´が、下面11Dが鉛直方向の上側となるように設置されているとき、温度センサー2B´と温度センサー2C´とは鉛直方向の上側で実質的に同じ高さとなり、温度センサー2A´は鉛直方向の下側となるため、TB´とTC´との温度差は小さく、TB´及びTC´はTA´よりも温度が高くなると考えられる。
【0050】
したがって、ΔTを所定の温度差として、TC´>TA´、かつTB´>TA´、かつ|TB´−TC´|<ΔTのとき、表示装置10´は下面11Dが鉛直方向の上側になるように設置されていると判定される。
【0051】
表示装置10´の設置姿勢が判定された後の処理について、上記の(2)の場合を例として説明する。
【0052】
右側面11Bが鉛直方向の上側となるように設置されていると判定された場合、表示装置10´の内部の温度は右側面11Bの付近で局所的に高くなっていると考えられる。この場合において、温度TA´あるいはTC´が所定の基準温度を超えたとき、MPU1は輝度を落とすように輝度制御部5に信号を出す。輝度制御部5は、ディスプレイ投影部7を制御してディスプレイ投影部7に表示される映像の輝度を下げる。輝度が下げられることによってディスプレイ投影部7の発熱量が抑制され、表示装置10´の内部が過熱状態となることが防がれる。
【0053】
ディスプレイ投影部7に表示される映像の輝度が下げられることによって表示装置10の内部の温度が低下する。温度TA´、TB´あるいはTC´が所定の温度条件を満たしたとき、例えば温度TA´及びTC´が所定の基準温度を下回ったとき、MPU1は輝度を上げるように輝度制御部5に信号を出す。輝度制御部5は、ディスプレイ投影部7を制御してディスプレイ投影部7に表示される映像の輝度を上げる。
【0054】
温度が高くなったときに輝度を下げるときの温度条件と、温度が低くなったときに輝度を上げるときの温度条件とは、次の制御を行うことによってさらに好適に設定される。
(2)の場合、温度センサー2B´は鉛直方向の上側の面をなす右側面11Bの中央付近ではなく、下面11Dに近い端部に位置している。こうした位置にある温度センサー2B´は、表示装置10´の設計によっては、右側面11Bの中央付近よりも温度が低い場合がある。輝度を上げ下げするための温度条件は、右側面11Bの近くで最も高い温度を用いて決めることが望ましい場合がある。
このとき、(2)で示される表示装置10´の設置姿勢において、温度センサー2B´が設置されている位置の温度と、右側面11Bの近くで最も温度が高い部位の温度との相関関係を予め測定しておく。その相関関係を設置状態判定部8´が具備する図示しない記憶装置に格納しておく。設置状態判定部8´は、温度センサー2B´が検出する温度が入力されると、格納された相関関係を用いて、右側面11Bの近くで最も温度が高い部位の温度を算出する。設置状態判定部8´は、算出された温度を用いて、輝度の制御を指令する信号を輝度制御部5に出力する。
【0055】
こうした表示装置によれば、少ない温度センサーによって表示装置の設置姿勢が判定される。こうした表示装置は、製造工程が少ない。こうした表示装置は、安価な手段で表示装置の姿勢に応じた温度制御を実現する。
【0056】
【発明の効果】
本発明によれば、表示装置の設置姿勢に対応した温度制御が行われる。
更に本発明によれば、表示装置の設置姿勢に対応した温度制御が自動的に行われる。
更に本発明によれば、表示装置の設置姿勢に対応した温度制御が安価な手段で行われる。
更に本発明によれば、表示装置の温度を抑制するために輝度を低下させる時間が少なく抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、表示装置の構成を示す。
【図2】図2は、温度センサーの位置を示す。
【図3】図3は、表示装置の構成を示す。
【図4】図4は、温度センサーの位置を示す。
【図5】図5は、設置姿勢と検出温度との対応を示す。
【図6】図6は、従来技術における表示装置の一例である。
【符号の説明】
1…MPU
2A、2B、2C、2D…温度センサー
2A´、2B´、2C´、2D´…温度センサー
3…信号処理部
4…表示コントローラ
5…輝度制御部
6…表示デバイス
7…ディスプレイ投影部
8、8´…設置状態判定部
10、10´…表示装置
11A…上面
11B…右側面
11C…左側面
11D…下面
21…MPU
22…温度センサー
23…信号処理部
24…表示/発光制御部
25…表示デバイス
26…ファン
Claims (3)
- 表示部と、
当該表示装置の内部の温度を検出する温度センサーと、
前記表示装置の設置姿勢を示す情報を生成する設置姿勢情報生成部と、
前記温度が設定条件を満たすとき前記表示部の輝度を下げる輝度制御部とを具備し、
前記設定条件は前記設置姿勢に応じて決められる、
表示装置。 - 請求項1において、
前記温度センサーは複数であり、
前記設置姿勢情報生成部は、前記複数の温度センサーが検出する温度を用いて前記設置姿勢を示す情報を生成する
表示装置。 - 表示装置の内部の複数の場所における温度を検出するステップと、
前記温度を用いて前記表示装置の設置姿勢を示す情報を生成するステップと、
前記温度が設定条件を満たすとき前記表示装置の輝度を下げるステップとを具備し、
前記設定条件は前記設置姿勢に応じて決められる
表示装置の温度制御方法。
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