JP2004325446A - 記録媒体検査装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 記録信号を読み出す光ピックアップ21と、データピット形状を読み出すプローブ31と、DVD−ROM1に対する光ピックアップ21及びプローブ31の位置を相対的に移動させる駆動部40と、光ピックアップ位置検出センサ23と、制御部とを備える構成を採用した。
【選択図】 図1
Description
しかしながら、近年、SPMが計測装置として一般化/普及するにつれ、SPMの計測結果と他の計測機の計測結果を照合・比較検討したいという要求が高まっている。この傾向は、工業製品の開発試作工程において特に顕著なものとなっている。
一方、光ディスクの読み出し信号を実際に光ピックアップで読み出すことによって不良品を除去する方法も考えられるが、その不良原因までを特定することは困難となっている。
すなわち、請求項1に記載の記録媒体検査装置は、記録媒体の記録情報を読み出すヘッドと、前記記録情報を形成する記録パターンを読み出すプローブと、前記記録媒体に対してこれらヘッド及びプローブの位置を相対的に移動させる駆動部と、前記ヘッドの位置を測定するヘッド位置高精度測定手段と、これらヘッド及びプローブ及び駆動部及びヘッド位置高精度測定手段を制御する制御部とを備えることを特徴とする。
続いて、記録媒体に対するヘッド及びプローブの位置を、駆動部により相対的に移動させることで、プローブの検出領域内に前記特定箇所を移動させる。そして、プローブにより前記特定箇所を測定することで、前記特定箇所の記録パターンを得ることができる。
そして、ヘッドの読み出し結果とプローブの記録パターンとを対比させることで、これらの相対関係を関連づけて把握することができるようになる。
したがって、モータ15を駆動することによりDVD−ROM1をその軸線回りに回転させ、また、モータ16を駆動することによりDVD−ROM1をX方向に直線的に微動させ、また、モータ17を駆動させることによりDVD−ROM1をY方向に直線的に微動させることが可能となっている。
したがって、駆動機構22により光ピックアップ21を移動させることで、DVD−ROM1の半径方向に沿って読み出しポイントを移動させることが可能となっている。この時、光ピックアップ位置検出センサ23の位置信号が前記制御部に逐次送信されることで、前記読み出しポイントの位置がリアルタイムに読み取られ、目標とする読み出しポイントから外れている場合には、前記制御部が駆動機構22に位置補正を行わせるフィードバック制御が行われるものとなっている。
また、円筒型圧電素子32は、その中心軸線が鉛直方向(Z方向)を向くように、Zステージ33に対して固定配置されている。また、Zステージ33は、モータ34の駆動により基台14に対して同図に示すZ方向にスライド動作できるように支持されており、前記記録面に対してプローブ31を接近離間させることが可能となっている。また、前記プローブ変位センサにより、前記記録面とプローブ31の先端との間隔を検出することができるようになっている。
前記制御部は、駆動部40の各構成要素の制御に加えて、光ピックアップ21からの信号の記録や解析を行うことも可能となっている。すなわち、この制御部には、DVD−ROM1の回転速度、検出対象物の深さ、長さ、断面形状、個数、間隔等によって決まる電気信号の状態を、比較標準試料により予め解析した結果が標準データとして保存されている。そして、この標準データに対して、光ピックアップ21で測定した測定データを対比させることにより、エラーピットの原因特定を行えることが可能となっている。
続くステップS7では、エラー箇所が複数ある場合、これらの中から、AFM30で測定する対象を選択する。この選択作業は、作業者に選択させるようにしても良いし、または、前記制御部側でエラーの度合いに応じて優先順位をつけさせるものとしても良い。
また、位置決め後のプローブ31による測定に際しては、前記制御部が、回転ステージ11及びXステージ12及びYステージ13の全ての電気的制御、物理的制御を切った状態にするのが好ましい。これにより、測定に不適切な外力が不意にDVD−ROM1やプローブ31に作用して測定精度に悪影響を及ぼす虞を防ぐことが可能となる。
この状態でプローブ31がデータピット形状を測定し、前記標準データと比較して原因特定を行う。
まず、本実施形態のDVD−ROM検査装置は、記録情報を読み出す光ピックアップ21と、データピット形状を読み出すプローブ31と、DVD−ROM1に対する光ピックアップ21及びプローブ31の位置を相対的に移動させる駆動部40と、前記制御部とを備える構成を採用した。この構成によれば、プローブ31によるデータピット形状の読み出しは、光ピックアップ21によって予め特定されたエラー箇所のみを行えば良いので、エラー箇所の位置特定並びにそのデータピット形状との関連づけによる原因特定を高速に行うことが可能となっている。
また、本実施形態のDVD−ROM検査装置は、光ヘッド20及びAFM30を用いて検査を行うものとしたが、これらに光学顕微鏡やレーザ顕微鏡を追加装備することで視覚的な観察も行えるようにしても良い。
まず、評価試験を受ける光ディスクを前記回転ステージ11上に固定した後、ディスクへの記録開始となり、ステップS1aに進む。このステップS1aでは、光ピックアップ21が光ディスクの記録面に対してレーザ光を照射して書き込みを行う。この書き込みに際してのレーザ出力、データピット個数、目標アドレス(トラック番号,ディスク上の回転中心からの半径寸法r,ディスク上の基準角0度からの角度θ)等の書き込み条件については、作業者によって前記制御部に予め入力されているので、この書き込み条件に従って光ピックアップ21が書き込みを行う。
すなわち、ディスク読み出しを行うステップS3cへと進んだ場合には、ステップS3dで、光ピックアップ21が光ディスクの記録面に対してレーザ光を照射するとともに反射光を受光し、反射光の物理的変化を電気信号の変化として逐次検出していく。この時、前記光ピックアップ位置検出センサ23からの位置信号が前記制御部に対して送信されることで、現測定箇所のアドレス情報を取得する。このアドレス情報としては、トラック番号や,光ディスク上の回転中心からの半径寸法rや,ディスク上の基準角0度からの角度θがある。
続くステップS6aでは、書き込み箇所が複数ある場合、これらの中から、AFM30で測定する対象を選択する。この選択作業は、作業者に選択させるようにしても良いし、または、前記制御部側で優先順位をつけさせるものとしても良い。
なお、光ピックアップ21による光ディスクへの記録が全て終了してからプローブ31による測定を行うことに限らず、記録を行う度に測定を行う(すなわち、記録と測定を交互に行う)ように構成しても良い。
このような配置構成を採用することで、DVD−ROM1を読み込む際の実条件と同じ配置条件に光ピックアップ21を配置することができるようになる。したがって、実条件に合ったより正確な検査を行うことが可能となる。
上記第1実施形態で説明した前記DVD−ROM検査装置(記録媒体検査装置)を実際に製造した。そして、前記光ヘッド20による、DVD−ROM上のエラーピットの位置検出から、この位置検出されたエラーピットを前記AFM30の走査位置まで移動させる一連の動作が確実に行えるかの実証試験を行った。
この実証試験に際しては、1個あたりの大きさが1μmの疑似エラーピットを5個並べたものを1つのピット群とし、このピット群を複数形成(本試験では256個のピット群を形成)したDVD−ROMを評価サンプルとして用いた。なお、各ピット群は、評価サンプル上の無作為の位置にそれぞれ配置されている。
したがって、本発明のDVD−ROM検査装置が、エラーピットの位置特定及びその原因特定を高速に行う手段として極めて有効であることが実際に確認された。
21・・・光ピックアップ(ヘッド)
23・・・光ピックアップ位置検出センサ(ヘッド位置高精度測定手段)
31・・・プローブ
40・・・駆動部
Claims (7)
- 記録媒体の記録情報を読み出すヘッドと、前記記録情報を形成する記録パターンを読み出すプローブと、前記記録媒体に対してこれらヘッド及びプローブの位置を相対的に移動させる駆動部と、前記ヘッドの位置を測定するヘッド位置高精度測定手段と、これらヘッド及びプローブ及び駆動部及びヘッド位置高精度測定手段を制御する制御部とを備えることを特徴とする記録媒体検査装置。
- 請求項1に記載の記録媒体検査装置において、
前記制御部による制御が、前記記録情報を前記ヘッドで読み込んで前記記録媒体内における特定箇所の位置情報を求める検査工程と、該検査工程で特定された前記位置情報に基づいて前記特定箇所の記録パターンを前記プローブに読み取らせる記録パターン測定工程とを含むことを特徴とする記録媒体検査装置。 - 請求項1に記載の記録媒体検査装置において、
前記ヘッドが、読み出しに加えて前記記録媒体への書き込みも可能であり、
前記制御部による制御が、前記記録媒体内の特定箇所に前記ヘッドによる書き込みを行わせるとともに前記特定箇所の位置情報を保存する記録工程と、該記録工程で得られた前記位置情報に基づいて前記特定箇所の記録パターンを前記プローブに読み取らせるパターン測定工程とを含むことを特徴とする記録媒体検査装置。 - 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の記録媒体検査装置において、
前記記録媒体が、光ディスクであり、
該光ディスクの記録面側に前記ヘッドを配置し、前記記録面の裏面側に前記プローブを配置することを特徴とする記録媒体検査装置。 - 請求項4に記載の記録媒体検査装置において、
前記記録面に対向視した場合の前記ヘッドの位置と前記プローブの位置とが一致していることを特徴とする記録媒体検査装置。 - 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の記録媒体検査装置において、
前記記録媒体が、光ディスクであり、
該光ディスクの記録面の裏面側に前記ヘッド及び前記プローブを配置し、前記裏面に対するこれらヘッド及びプローブの回転方向位置を一致させたことを特徴とする記録媒体検査装。 - 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の記録媒体検査装置において、
前記記録媒体が、光ディスクであり、
該光ディスクの記録面の裏面側に前記ヘッド及びプローブを配置し、
前記光ディスクの軸線を通る視線で見た場合に、前記ヘッド及び前記軸線間を結ぶ線と前記プローブ及び前記軸線間を結ぶ線とが、所定角度を有することを特徴とする記録媒体検査装置。
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