JP2004324695A - 潤滑ポンプ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】種類の異なる潤滑油を給油できるようにするとともに、駆動部をできるだけ簡略化して、コストダウンを図る。
【解決手段】種類の異なる潤滑油が入れられる複数のタンクと、各タンク毎に設けられ各タンク内の潤滑油を吐出する複数のポンプと、各ポンプを駆動させる駆動部とを備え、タンクとしてグリスタンク20とオイルタンク46とを備え、ポンプとしてグリスポンプ10とオイルポンプ40とを備え、各ポンプ10,40の駆動部15,45の一部である電動モータ16を共用した。
【選択図】 図1
【解決手段】種類の異なる潤滑油が入れられる複数のタンクと、各タンク毎に設けられ各タンク内の潤滑油を吐出する複数のポンプと、各ポンプを駆動させる駆動部とを備え、タンクとしてグリスタンク20とオイルタンク46とを備え、ポンプとしてグリスポンプ10とオイルポンプ40とを備え、各ポンプ10,40の駆動部15,45の一部である電動モータ16を共用した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、工作機械や射出成形機等の産業機械に用いられオイルやグリス等の潤滑油を給油する潤滑ポンプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図6に示すように、例えば、樹脂あるいは金属の射出成形機に設置されたグリスの潤滑ポンプ装置が知られている(特許文献1)。
射出成形機においては、トグル部等の比較的給油量の少なくて良い部位と、シールがなくてオープンなボールネジ等の比較的給油量を多く必要とする部位とがあり、給油量の多い部位を基準にすると、比較的給油量の少なくて良い部位の給油量が多くなって、無駄が生じてしまう。
【0003】
そこで、トグル部等の比較的給油量の少なくて良い部位と、シールがなくてオープンなボールネジ等の比較的給油量を多く必要とする部位とを分け、これらの部位に対応させて、給油部位に最適なバルブVt,Vsを備えた2つの管路Pt,Psを備え、各管路Pt,Psに潤滑ポンプ装置Sから給油を行なうようにしている。また、各管路Pt,Ps毎に別異に潤滑ポンプ装置を用いると、これらを駆動する駆動部が装置毎に必要になるので、それだけ、システムが複雑になることから、省力のために、潤滑ポンプ装置としては1台を用い、この潤滑ポンプ装置Sから各管路Pt,Psに給油を切換えて行なうものである。
【0004】
潤滑ポンプ装置Sは、グリスを送給しピストン及びシリンダを備えたプランジャ型の1つのポンプ1と、ポンプ1を駆動させる駆動部2と、グリスを貯留するタンク3と、ポンプ1に接続され切換えられて一方の管路Pt及び他方の管路Psのいずれかにポンプ1からのグリスを送給可能にする切換えバルブ4とを備えて構成されている。ポンプ1の駆動部2は、電動モータ5を備え、この電動モータ5によって駆動されピストンを往復動させるカム機構(図示せず)を備えて構成されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−323196号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の射出成形機においては、トグル部等の比較的給油量の少なくて良い部位と、シールがなくてオープンな摺動部やボールネジ等の比較的給油量を多く必要とする部位との2つの管路に分けてグリスを給油するようにしてはいるが、摺動部等では極圧が生じないようにするのが望ましいことからグリス給油よりもオイル給油の方が適している場合もあり、そのため、別途、オイルの潤滑ポンプ装置により潤滑を行なうオイル給油系を設けることを行なう。
【0007】
しかしながら、このように、オイルの潤滑ポンプ装置を別途設けるようにした場合には、グリス給油においては、1台の潤滑ポンプ装置によって2つの管路の潤滑を行なっているので、省力化が図られているが、オイル給油との関係では、グリス給油系とオイル給油系の夫々に別異の潤滑ポンプ装置を設けることになり、そのため、これらを駆動する駆動部が装置毎に必要になるので、結局、システムが複雑になりコスト高になるという問題があった。
【0008】
本発明は上記の問題点に鑑みて為されたもので、種類の異なる潤滑油を給油できるようにするとともに、駆動部をできるだけ簡略化して、コストダウンを図ることのできる潤滑ポンプ装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するための本発明の技術的手段は、種類の異なる潤滑油が入れられる複数のタンクと、該各タンク毎に設けられ該各タンク内の潤滑油を吐出する複数のポンプと、該各ポンプを駆動させる駆動部とを備えた潤滑ポンプ装置であって、上記各ポンプの駆動部の一部を共用した構成としている。
これにより、駆動部を夫々別々に設けた場合に比較して、駆動部を簡略化することができ、それだけ省力化やコストダウンを図ることができるとともに、工作機械や射出成形機等の産業機械などにおいて、容易に種類の異なる潤滑油を給油して装置の最適な条件での潤滑を可能にすることができる。
【0010】
そして、必要に応じ、上記各ポンプの駆動部は電動モータを備えて構成され、該電動モータを共用した構成としている。電動モータを共用化するので、電動モータは比較的コストが高いことから、より一層省力化が図られる。
この場合、必要に応じ、上記ポンプのうち少なくとも一つをプランジャポンプで構成し、該プランジャポンプのピストンを上記電動モータによって回転駆動される回転シャフトに設けたカムで駆動させるように構成している。
【0011】
また、この場合、必要に応じ、上記ポンプのうち少なくとも一つをギヤポンプで構成し、該ギヤポンプのギヤを上記電動モータによって回転駆動される回転シャフトで回転駆動させるように構成している。
【0012】
そしてまた、必要に応じ、上記ポンプのうち少なくとも二つをプランジャポンプで構成し、該プランジャポンプのうち一つをグリス吐出のグリスポンプで構成し、他のプランジャポンプを上記グリスポンプが吐出するグリスを駆動源とする油圧駆動ポンプで構成している。グリスを潤滑油及び駆動源の両方に用いるので、より一層省力化が図られる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態に係る潤滑ポンプ装置について詳細に説明する。尚、上記と同様のものには同一の符号を付して説明する。
図1に示すように、実施の形態に係る潤滑ポンプ装置Sは、例えば、樹脂あるいは金属の射出成形機に設けられる潤滑システムに用いられる。
【0014】
潤滑システムは、トグル部等の比較的給油量の少なくて良い部位と、シールがなくてオープンなボールネジ等の比較的給油量を多く必要とする部位とにグリス給油するグリス給油系GSと、摺動部など極圧ができるだけ生じないようにする部位にオイル給油するオイル給油系OSとの2種類の給油系を備えている。
【0015】
グリス給油系GSにおいて、比較的給油量の少なくて良い部位には、潤滑油の加圧及び脱圧によって往復動させられて潤滑油を吐出する単一のピストン(図示せず)及びこのピストンに対応した1つの吐出口を備え1ショットの吐出量が0.03ml〜1.5ml程度の周知の単一定量バルブVtを用いて該当する複数箇所に配管し、一方、比較的給油量を多く必要とする部位には、潤滑油の加圧によって順番に往復動させられて潤滑油を吐出する複数のピストン(図示せず)及びこのピストンに対応した一対の吐出口の複数の組を備えた周知の進行型定量バルブVsを用いて該当する複数箇所に配管している。
【0016】
進行型定量バルブVsにおいては、ピストンの1ストローク当りの吐出量が例えば0.1ml程度に設定され、ピストンを所定ストローク作動させ一定時間休止させて定量で比較的多量の潤滑油を間欠的に供給している。
単一定量バルブVtは、潤滑油の加圧及び脱圧により作動させられて潤滑油を吐出する関係上、脱圧が必要なので、脱圧を行なう脱圧管路Ptに設けられている。一方、進行型定量バルブVsは、ポンプ停止時に管内の圧力を保持して進行型定量バルブVsから潤滑油を過不足なく吐出させて吐出量を正確にするために、脱圧を行なわない非脱圧管路Psに設けられている。このように、グリス給油系GSでは、脱圧管路Ptと非脱圧管路Psとの2つの管路を有している。また、脱圧管路Ptと非脱圧管路Psとは並列に設けられている。
【0017】
オイル給油系OSにおいては、内部にオリフィスが設けられており、潤滑油の供給により潤滑油をオリフィスを通して吐出する所謂抵抗式の周知の抵抗式バルブVrを用いて該当する複数箇所に配管してある。尚、オイル給油系OSにおいても、上記と同様の単一定量バルブを用いて該当する複数箇所に配管しても良い。
【0018】
実施の形態に係る潤滑ポンプ装置の基本的構成は、図1及び図2に示すように、グリス給油系GSのグリスタンク20,グリスポンプ10及びグリスポンプ駆動部15を備えるとともに、オイル給油系OSのオイルタンク46,オイルポンプ40及びオイルポンプ駆動部45を備えている。
【0019】
先ず、グリス給油系GSについて詳しく説明すると、脱圧管路Pt及び非脱圧管路Psに貯留されたグリスを送給するグリスポンプ10と、グリスポンプ10を駆動するグリスポンプ駆動部15と、グリスを貯留するグリスタンク20と、グリスポンプ10に接続され切換えられて脱圧管路Pt及び非脱圧管路Psのいずれかにグリスポンプ10からのグリスを送給可能にするとともに少なくとも脱圧管路Ptへの非接続時に、実施の形態では非脱圧管路Psへの接続時にこの脱圧管路Ptを脱圧可能にする切換えバルブ30とを備えて構成されている。
【0020】
グリスポンプ10は、図2に示すように、ピストン11及びシリンダ12を備え、吐出口13からグリスを吐出するプランジャポンプである。
グリスポンプ駆動部15は、電動モータ16と、電動モータ16によってピストン11を往復動させるカム機構14とを備えて構成されている。カム機構14は、電動モータ16の回転シャフト16aの回転をピストン11の往復運動に変換する。
【0021】
グリスタンク20は、グリスポンプ10の上側に設けられており、グリスのカートリッジ21と、カートリッジ21が取付けられるカートリッジ取付部22と、カートリッジ取付部22に取付けられカートリッジ21を覆うカバー23とを備えて構成されている。
【0022】
切換えバルブ30は、ソレノイドバルブで構成され、グリスポンプ10の吐出口13に接続される一次側吐出ポート31,グリスポンプ10の戻り口(図示せず)に接続されてグリスタンク20がわに開放する一次側開放ポート32,脱圧管路Ptに接続される二次側脱圧管路ポート33及び非脱圧管路Psに接続される二次側非脱圧管路ポート34の少なくとも4つのポートを有している。切換えバルブ30は、ソレノイド39の通電されるオン時に一次側吐出ポート31と二次側脱圧管路ポート33とを接続するとともに一次側開放ポート32及び二次側非脱圧管路ポート34を一次側吐出ポート31及び二次側脱圧管路ポート33から遮断し、ソレノイド39の非通電になるオフ時にスプリング38で定常位置に復帰させられ、一次側吐出ポート31と二次側非脱圧管路ポート34とを接続するとともに一次側開放ポート32と二次側脱圧管路ポート33とを接続する。
【0023】
次に、オイル給油系OSについて詳しく説明すると、オイルを送給するオイルポンプ40と、オイルポンプ40を駆動するオイルポンプ駆動部45と、オイルを貯留するオイルタンク46とを備えて構成されている。
【0024】
オイルポンプ40は、図1に示すように、油圧駆動ポンプで構成されている。オイルポンプ40は、ピストン41及びシリンダ42を備えたプランジャポンプであり、グリスポンプ10が吐出するグリスによりスプリング43の付勢力に抗してピストン41を押し、オイルタンク46内のオイルを吐出する。グリスの圧力がなくなったときスプリング43の付勢力によりピストン41を戻す。
【0025】
即ち、オイルポンプ駆動部45は、電動モータ16と、電動モータ16によって駆動されるグリスポンプ10で構成されている。これにより、各ポンプ10,40の駆動部の一部である電動モータ16が共用されることになる。
【0026】
また、実施の形態に係る潤滑ポンプ装置Sは、グリスポンプ10から吐出されるグリスを、グリス給油系GS側と、オイル給油系OS側に送給を切換える2位置電磁切換え弁50を備えている。51は管路の圧力が所定以上に高くなったときグリスをグリスタンク20に逃がすリリーフ弁である。
切換え弁50は、ソレノイドバルブで構成され、グリスポンプ10の吐出口13に接続される一次側吐出ポート52,グリスポンプ10の戻り口に接続されてグリスタンク20がわに開放する一次側開放ポート53,脱圧管路Pt及び非脱圧管路Ps側に接続される二次側グリス管路ポート54、及び、オイルポンプ40に接続される二次側オイル管路ポート55の少なくとも4つのポートを有している。切換え弁50は、ソレノイド59の通電されるオン時に一次側吐出ポート52と二次側オイル管路ポート55とを接続するとともに一次側開放ポート53及び二次側グリス管路ポート54を一次側吐出ポート52及び二次側オイル管路ポート55から遮断し、ソレノイド59の非通電になるオフ時にスプリング58で定常位置に復帰させられ、一次側吐出ポート52と二次側グリス管路ポート54とを接続するとともに一次側開放ポート53と二次側オイル管路ポート55とを接続する。
【0027】
また、実施の形態に係る潤滑ポンプ装置Sにおいては、電動モータ16,切換えバルブ30のソレノイド39及び切換え弁50のソレノイド59を制御するコントローラ60を備えている。コントローラ60は、図3に示すように、切換え弁50のソレノイド59,グリスポンプ10の作動及び切換えバルブ30のソレノイド39をオフ状態にする停止モードMrと、切換え弁50のソレノイド59のオフ時にグリスポンプ10の作動のオン,オフとソレノイド39のオン,オフを同期して行なって脱圧管路Ptにグリスを供給する脱圧管路供給モードMtと、切換え弁50のソレノイド59及び切換えバルブ30のソレノイド39のオフ時にグリスポンプ10の作動のオン,オフを行なって非脱圧管路Psにグリスを供給する非脱圧管路供給モードMsと、切換え弁50のソレノイド59のオン時にグリスポンプ10の作動のオン,オフを行なってオイルポンプ40にグリスを供給してオイルポンプ40を作動するオイル供給モードMoの4つのモードのいずれかに設定する機能を備えている。コントローラ60の機能は、時間設定可能なタイマやマイコン等の機能等によって実現される。尚、各モードの順番や時間は潤滑条件に則して適宜設定して良い。
【0028】
従って、この潤滑システムにおいて、実施の形態に係る潤滑ポンプ装置Sによって潤滑を行なう際には、以下のようになる。ここでは、図3に示すように、潤滑ポンプ装置Sが、コントローラ60によって、脱圧管路供給モードMt,停止モードMr,非脱圧管路供給モードMs,停止モードMr及びオイル供給モードMoを1サイクルとして作動させられる場合について説明する。
【0029】
先ず、コントローラ60が停止モードMrから脱圧管路供給モードMtにして潤滑ポンプ装置Sを作動させると、切換え弁50のソレノイド59はオフになっており、この状態で、グリスポンプ10の作動のオン及び切換えバルブ30のオンが同期して行なわれる。これにより、切換えバルブ30においては、ソレノイド39の通電されるオン時なので、脱圧管路Ptにグリスが送給される。そして、所定時間後に、グリスポンプ10の作動のオフ及び切換えバルブ30のオフが同期して行なわれる。これにより、切換えバルブ30においては、ソレノイド39の非通電になるオフ時なので、油圧がグリスタンク20側に抜け、脱圧管路Ptが脱圧される。このグリスポンプ10の作動のオン及び切換えバルブ30のオンの所定時間においては、脱圧管路Ptにおいて、グリスの加圧及び脱圧が行なわれるので、単一定量バルブVtが一回作動し、グリスを吐出する。
【0030】
次に、コントローラ60が潤滑ポンプ装置Sを停止モードMrに設定するので、グリスポンプ10の作動及び切換えバルブ30がオフ状態になり、単一定量バルブVt及び進行型定量バルブVsは作動しない。この状態で、所定時間経過すると、コントローラ60が非脱圧管路供給モードMsで潤滑ポンプ装置Sを作動させ、切換え弁50及び切換えバルブ30をオフさせた状態でグリスポンプ10の作動をオンさせる。これにより、進行型定量バルブVsでは、ピストンがグリスの加圧によって順番に往復動させられてグリスを吐出する。その後、コントローラ60が潤滑ポンプ装置Sを停止モードMrに設定し、グリスポンプ10の作動をオフにするので、グリスポンプ10の作動及び切換えバルブ30がオフ状態になり、単一定量バルブVt及び進行型定量バルブVsは作動しない。
【0031】
次にまた、停止モードMrで所定時間経過すると、今度は切換え弁50がオンになるとともに、グリスポンプ10の作動がオンになる。これにより、グリスポンプ10からのグリスが、オイルポンプ40に供給されてオイルポンプ40が作動する。このとき、単一定量バルブVt及び進行型定量バルブVsは作動しない。このため、オイルポンプ40からオイルが抵抗式バルブVr側に供給され、オイルが吐出される。その後、コントローラ60が潤滑ポンプ装置Sを停止モードMrに設定し、グリスポンプ10の作動をオフにするので、グリスポンプ10の作動及び切換え弁50がオフ状態になり、オイルポンプ40からのオイルの供給が停止する。
【0032】
このようなサイクルを繰り返して、潤滑システムが機能させられる。この場合、1つの電動モータ16によってグリスポンプ10とオイルポンプ40が作動させられるので、駆動部が簡略化されるとともに、種類の異なる潤滑油を給油できるようになる。また、グリス給油系GSにおいても、1台のグリスポンプ10で脱圧管路Pt及び非脱圧管路Psにグリスを送給でき、しかも、切換えバルブ30の切換だけで脱圧が可能なので、専用のグリスポンプ10を管路系統毎に設けなくても良く、それだけ、システムを簡略化することができるとともに、コストダウンを図ることができる。
【0033】
図4及び図5には、本発明の別の実施の形態に係る潤滑ポンプ装置Sを示している。この潤滑ポンプ装置Sの基本的構成は、上記と同様のグリス給油系GSにおいて、グリスタンク20,グリスポンプ10及び電動モータ16を有したグリスポンプ駆動部15を備えるとともに、上記と同様のオイル給油系OSにおいて、オイルタンク73,オイルポンプ70及びオイルポンプ駆動部80を備えている。
グリス給油系GSにおいては上記と同様に構成されるが、上記と異なって、カム機構14のカム14aが、電動のシフタ61によって、ピストン11と連携しピストン11を押圧してグリスの吐出を行なわせる連携位置R1と、ピストン11との連携を解除してピストン11の押圧を行なわない非連携位置R2に位置させられる。他の構成は同様なので説明を省略する。
【0034】
次に、オイル給油系OSについて詳しく説明すると、オイルを送給するオイルポンプ70は、サクション体71に保持されたギヤポンプで構成され、オイルを貯留する蓋72付のオイルタンク73内に設けられている。サクション体71はオイルタンク73の蓋72に固定されている。サクション体71の内部には、オイルポンプ70からのオイルが通るオイル通路74が形成されており、オイル通路74にはこれに連通しサクション体71に付設されるリリーフバルブ75が設けられている。76はオイル通路74の出口と蓋72に設けられた吐出口77とを連結するタンク内管路である。吐出口77には上記の抵抗式バルブVrの管路が接続されている。尚、オイル給油系OSにおいて、上記と同様の単一定量バルブを用いる場合には、吐出口77には単一定量バルブの管路が接続される。
【0035】
オイルポンプ駆動部80は、グリスポンプ10の電動モータ16を共用して備えている。電動モータ16はグリスポンプ10及びグリスタンク20とともにオイルタンク73の蓋72に固定されている。そして、電動モータ16の回転軸16aが、オイルポンプ70を回転駆動するシャフト81と連携し、オイルポンプ70を回転させて、オイルの吸引を行なうように構成されている。図4に示すように、吐出口77の下流には抵抗式バルブVrの管路にオイルを供給する供給位置とオイルタンク73内にオイルを戻す戻し位置との二位置に切換え可能な電磁切換え弁83が設けられている。
【0036】
また、この実施の形態に係る潤滑ポンプ装置Sにおいては、電動モータ16,切換えバルブ30のソレノイド,切換え弁83のソレノイド84及びシフタ61を制御するコントローラ90を備えている。
【0037】
従って、この実施の形態に係る潤滑ポンプ装置Sによれば、例えば、以下のように、コントローラ90によって制御される。
グリス給油系GSに給油を行なうときは、シフタ61を連携位置R1に作動させてカム14aとピストン11を連携させるとともに、切換え弁83をオフにしてオイルの戻し位置にする。これにより、グリス給油系GSにグリスが供給される。グリス給油系GSにおいては、上記と同様に、電動モータ16,切換えバルブ30のソレノイド39の制御により、脱圧管路Pt及び非脱圧管路Psにグリスが送給される。この場合、オイルポンプ70からオイルが吐出されるが、オイルはオイルタンク73に戻されるので、オイル給油系OSに吐出されることはない。
【0038】
オイル給油系OSに給油を行なうときは、シフタ61を非連携位置R2に作動させてカム14aとピストン11を非連携にさせるとともに、切換え弁83をオンにしてオイルの供給位置にする。これにより、グリスポンプ10が非作動となりグリス給油系GSへのグリスの給油が停止されるとともに、オイルポンプ70からオイルが抵抗式バルブVr側に供給され、オイルが吐出される。
【0039】
このようにして潤滑システムが機能させられる。この場合、1つの電動モータ16によってグリスポンプ10とオイルポンプ70が作動させられるので、駆動部が簡略化されるとともに、種類の異なる潤滑油を給油できるようになる。また、グリス給油系GSにおいても、1台のグリスポンプ10で脱圧管路Pt及び非脱圧管路Psにグリスを送給でき、しかも、切換えバルブ30の切換えだけで脱圧が可能なので、専用のグリスポンプ10を管路系統毎に設けなくても良く、それだけ、システムを簡略化することができるとともに、コストダウンを図ることができる。
【0040】
尚、上記実施の形態では、オイル給油系OSにおいて、抵抗式バルブVrの管路を接続しているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、単一定量バルブの管路を接続しても良く、適宜変更して差支えない。
また、グリス給油系GSにおいては、切換えられる脱圧管路Pt及び非脱圧管路Psを備えているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、脱圧管路Pt及び非脱圧管路Psのいずれか一方のみを備えて構成しても良く、適宜変更して差支えない。
更にまた、上記実施の形態では、電動モータ16を共用するように構成したが必ずしもこれに限定されるものではなく、電動モータ16以外の要素を共用させるようにしてもよく適宜変更して差支えない。また、グリスポンプ10やオイルポンプ40,70の形態も上述したものに限定されるものではなく、どのような形態のものであっても良いことは勿論である。
更に、上記実施の形態では、潤滑油の種類をグリスとオイルの2種類に適用できるように構成しているが、必ずしもこれに限らず、グリスにおいてその種類が異なるもの同士に適用し、あるいは、オイルにおいてその種類が異なるものに適用するように構成しても良く適宜変更して差支えない。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の潤滑ポンプ装置によれば、種類の異なる潤滑油の各ポンプの駆動部の一部を共用したので、駆動部を夫々別々に設けた場合に比較して、駆動部を簡略化することができ、それだけ省力化やコストダウンを図ることができるとともに、工作機械や射出成形機等の産業機械などにおいて、容易に種類の異なる潤滑油を給油して装置の最適な条件での潤滑を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る潤滑ポンプ装置をこれが適用される潤滑システムの一例とともに示す配管図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る潤滑ポンプ装置のグリスポンプを示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る潤滑ポンプ装置の制御例を示すフローチャートである。
【図4】本発明の別の実施の形態に係る潤滑ポンプ装置をこれが適用される潤滑システムの一例とともに示す配管図である。
【図5】本発明の別の実施の形態に係る潤滑ポンプ装置を示す断面図である。
【図6】従来の潤滑ポンプ装置をこれが適用される潤滑システムの一例とともに示す配管図である。
【符号の説明】
S 潤滑ポンプ装置
GS グリス給油系
OS オイル給油系
Pt 脱圧管路
Ps 非脱圧管路
Vt 単一定量バルブ
Vs 進行型定量バルブ
Vr 抵抗式バルブ
10 グリスポンプ
11 ピストン
12 シリンダ
14 カム機構
15 グリスポンプ駆動部
16 電動モータ
20 グリスタンク
30 切換えバルブ
40 オイルポンプ
41 ピストン
42 シリンダ
45 オイルポンプ駆動部
46 オイルタンク
50 切換え弁
60 コントローラ
61 シフタ
70 オイルポンプ
73 オイルタンク
80 オイルポンプ駆動部
83 切換え弁
90 コントローラ
【発明の属する技術分野】
本発明は、工作機械や射出成形機等の産業機械に用いられオイルやグリス等の潤滑油を給油する潤滑ポンプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図6に示すように、例えば、樹脂あるいは金属の射出成形機に設置されたグリスの潤滑ポンプ装置が知られている(特許文献1)。
射出成形機においては、トグル部等の比較的給油量の少なくて良い部位と、シールがなくてオープンなボールネジ等の比較的給油量を多く必要とする部位とがあり、給油量の多い部位を基準にすると、比較的給油量の少なくて良い部位の給油量が多くなって、無駄が生じてしまう。
【0003】
そこで、トグル部等の比較的給油量の少なくて良い部位と、シールがなくてオープンなボールネジ等の比較的給油量を多く必要とする部位とを分け、これらの部位に対応させて、給油部位に最適なバルブVt,Vsを備えた2つの管路Pt,Psを備え、各管路Pt,Psに潤滑ポンプ装置Sから給油を行なうようにしている。また、各管路Pt,Ps毎に別異に潤滑ポンプ装置を用いると、これらを駆動する駆動部が装置毎に必要になるので、それだけ、システムが複雑になることから、省力のために、潤滑ポンプ装置としては1台を用い、この潤滑ポンプ装置Sから各管路Pt,Psに給油を切換えて行なうものである。
【0004】
潤滑ポンプ装置Sは、グリスを送給しピストン及びシリンダを備えたプランジャ型の1つのポンプ1と、ポンプ1を駆動させる駆動部2と、グリスを貯留するタンク3と、ポンプ1に接続され切換えられて一方の管路Pt及び他方の管路Psのいずれかにポンプ1からのグリスを送給可能にする切換えバルブ4とを備えて構成されている。ポンプ1の駆動部2は、電動モータ5を備え、この電動モータ5によって駆動されピストンを往復動させるカム機構(図示せず)を備えて構成されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−323196号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の射出成形機においては、トグル部等の比較的給油量の少なくて良い部位と、シールがなくてオープンな摺動部やボールネジ等の比較的給油量を多く必要とする部位との2つの管路に分けてグリスを給油するようにしてはいるが、摺動部等では極圧が生じないようにするのが望ましいことからグリス給油よりもオイル給油の方が適している場合もあり、そのため、別途、オイルの潤滑ポンプ装置により潤滑を行なうオイル給油系を設けることを行なう。
【0007】
しかしながら、このように、オイルの潤滑ポンプ装置を別途設けるようにした場合には、グリス給油においては、1台の潤滑ポンプ装置によって2つの管路の潤滑を行なっているので、省力化が図られているが、オイル給油との関係では、グリス給油系とオイル給油系の夫々に別異の潤滑ポンプ装置を設けることになり、そのため、これらを駆動する駆動部が装置毎に必要になるので、結局、システムが複雑になりコスト高になるという問題があった。
【0008】
本発明は上記の問題点に鑑みて為されたもので、種類の異なる潤滑油を給油できるようにするとともに、駆動部をできるだけ簡略化して、コストダウンを図ることのできる潤滑ポンプ装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するための本発明の技術的手段は、種類の異なる潤滑油が入れられる複数のタンクと、該各タンク毎に設けられ該各タンク内の潤滑油を吐出する複数のポンプと、該各ポンプを駆動させる駆動部とを備えた潤滑ポンプ装置であって、上記各ポンプの駆動部の一部を共用した構成としている。
これにより、駆動部を夫々別々に設けた場合に比較して、駆動部を簡略化することができ、それだけ省力化やコストダウンを図ることができるとともに、工作機械や射出成形機等の産業機械などにおいて、容易に種類の異なる潤滑油を給油して装置の最適な条件での潤滑を可能にすることができる。
【0010】
そして、必要に応じ、上記各ポンプの駆動部は電動モータを備えて構成され、該電動モータを共用した構成としている。電動モータを共用化するので、電動モータは比較的コストが高いことから、より一層省力化が図られる。
この場合、必要に応じ、上記ポンプのうち少なくとも一つをプランジャポンプで構成し、該プランジャポンプのピストンを上記電動モータによって回転駆動される回転シャフトに設けたカムで駆動させるように構成している。
【0011】
また、この場合、必要に応じ、上記ポンプのうち少なくとも一つをギヤポンプで構成し、該ギヤポンプのギヤを上記電動モータによって回転駆動される回転シャフトで回転駆動させるように構成している。
【0012】
そしてまた、必要に応じ、上記ポンプのうち少なくとも二つをプランジャポンプで構成し、該プランジャポンプのうち一つをグリス吐出のグリスポンプで構成し、他のプランジャポンプを上記グリスポンプが吐出するグリスを駆動源とする油圧駆動ポンプで構成している。グリスを潤滑油及び駆動源の両方に用いるので、より一層省力化が図られる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態に係る潤滑ポンプ装置について詳細に説明する。尚、上記と同様のものには同一の符号を付して説明する。
図1に示すように、実施の形態に係る潤滑ポンプ装置Sは、例えば、樹脂あるいは金属の射出成形機に設けられる潤滑システムに用いられる。
【0014】
潤滑システムは、トグル部等の比較的給油量の少なくて良い部位と、シールがなくてオープンなボールネジ等の比較的給油量を多く必要とする部位とにグリス給油するグリス給油系GSと、摺動部など極圧ができるだけ生じないようにする部位にオイル給油するオイル給油系OSとの2種類の給油系を備えている。
【0015】
グリス給油系GSにおいて、比較的給油量の少なくて良い部位には、潤滑油の加圧及び脱圧によって往復動させられて潤滑油を吐出する単一のピストン(図示せず)及びこのピストンに対応した1つの吐出口を備え1ショットの吐出量が0.03ml〜1.5ml程度の周知の単一定量バルブVtを用いて該当する複数箇所に配管し、一方、比較的給油量を多く必要とする部位には、潤滑油の加圧によって順番に往復動させられて潤滑油を吐出する複数のピストン(図示せず)及びこのピストンに対応した一対の吐出口の複数の組を備えた周知の進行型定量バルブVsを用いて該当する複数箇所に配管している。
【0016】
進行型定量バルブVsにおいては、ピストンの1ストローク当りの吐出量が例えば0.1ml程度に設定され、ピストンを所定ストローク作動させ一定時間休止させて定量で比較的多量の潤滑油を間欠的に供給している。
単一定量バルブVtは、潤滑油の加圧及び脱圧により作動させられて潤滑油を吐出する関係上、脱圧が必要なので、脱圧を行なう脱圧管路Ptに設けられている。一方、進行型定量バルブVsは、ポンプ停止時に管内の圧力を保持して進行型定量バルブVsから潤滑油を過不足なく吐出させて吐出量を正確にするために、脱圧を行なわない非脱圧管路Psに設けられている。このように、グリス給油系GSでは、脱圧管路Ptと非脱圧管路Psとの2つの管路を有している。また、脱圧管路Ptと非脱圧管路Psとは並列に設けられている。
【0017】
オイル給油系OSにおいては、内部にオリフィスが設けられており、潤滑油の供給により潤滑油をオリフィスを通して吐出する所謂抵抗式の周知の抵抗式バルブVrを用いて該当する複数箇所に配管してある。尚、オイル給油系OSにおいても、上記と同様の単一定量バルブを用いて該当する複数箇所に配管しても良い。
【0018】
実施の形態に係る潤滑ポンプ装置の基本的構成は、図1及び図2に示すように、グリス給油系GSのグリスタンク20,グリスポンプ10及びグリスポンプ駆動部15を備えるとともに、オイル給油系OSのオイルタンク46,オイルポンプ40及びオイルポンプ駆動部45を備えている。
【0019】
先ず、グリス給油系GSについて詳しく説明すると、脱圧管路Pt及び非脱圧管路Psに貯留されたグリスを送給するグリスポンプ10と、グリスポンプ10を駆動するグリスポンプ駆動部15と、グリスを貯留するグリスタンク20と、グリスポンプ10に接続され切換えられて脱圧管路Pt及び非脱圧管路Psのいずれかにグリスポンプ10からのグリスを送給可能にするとともに少なくとも脱圧管路Ptへの非接続時に、実施の形態では非脱圧管路Psへの接続時にこの脱圧管路Ptを脱圧可能にする切換えバルブ30とを備えて構成されている。
【0020】
グリスポンプ10は、図2に示すように、ピストン11及びシリンダ12を備え、吐出口13からグリスを吐出するプランジャポンプである。
グリスポンプ駆動部15は、電動モータ16と、電動モータ16によってピストン11を往復動させるカム機構14とを備えて構成されている。カム機構14は、電動モータ16の回転シャフト16aの回転をピストン11の往復運動に変換する。
【0021】
グリスタンク20は、グリスポンプ10の上側に設けられており、グリスのカートリッジ21と、カートリッジ21が取付けられるカートリッジ取付部22と、カートリッジ取付部22に取付けられカートリッジ21を覆うカバー23とを備えて構成されている。
【0022】
切換えバルブ30は、ソレノイドバルブで構成され、グリスポンプ10の吐出口13に接続される一次側吐出ポート31,グリスポンプ10の戻り口(図示せず)に接続されてグリスタンク20がわに開放する一次側開放ポート32,脱圧管路Ptに接続される二次側脱圧管路ポート33及び非脱圧管路Psに接続される二次側非脱圧管路ポート34の少なくとも4つのポートを有している。切換えバルブ30は、ソレノイド39の通電されるオン時に一次側吐出ポート31と二次側脱圧管路ポート33とを接続するとともに一次側開放ポート32及び二次側非脱圧管路ポート34を一次側吐出ポート31及び二次側脱圧管路ポート33から遮断し、ソレノイド39の非通電になるオフ時にスプリング38で定常位置に復帰させられ、一次側吐出ポート31と二次側非脱圧管路ポート34とを接続するとともに一次側開放ポート32と二次側脱圧管路ポート33とを接続する。
【0023】
次に、オイル給油系OSについて詳しく説明すると、オイルを送給するオイルポンプ40と、オイルポンプ40を駆動するオイルポンプ駆動部45と、オイルを貯留するオイルタンク46とを備えて構成されている。
【0024】
オイルポンプ40は、図1に示すように、油圧駆動ポンプで構成されている。オイルポンプ40は、ピストン41及びシリンダ42を備えたプランジャポンプであり、グリスポンプ10が吐出するグリスによりスプリング43の付勢力に抗してピストン41を押し、オイルタンク46内のオイルを吐出する。グリスの圧力がなくなったときスプリング43の付勢力によりピストン41を戻す。
【0025】
即ち、オイルポンプ駆動部45は、電動モータ16と、電動モータ16によって駆動されるグリスポンプ10で構成されている。これにより、各ポンプ10,40の駆動部の一部である電動モータ16が共用されることになる。
【0026】
また、実施の形態に係る潤滑ポンプ装置Sは、グリスポンプ10から吐出されるグリスを、グリス給油系GS側と、オイル給油系OS側に送給を切換える2位置電磁切換え弁50を備えている。51は管路の圧力が所定以上に高くなったときグリスをグリスタンク20に逃がすリリーフ弁である。
切換え弁50は、ソレノイドバルブで構成され、グリスポンプ10の吐出口13に接続される一次側吐出ポート52,グリスポンプ10の戻り口に接続されてグリスタンク20がわに開放する一次側開放ポート53,脱圧管路Pt及び非脱圧管路Ps側に接続される二次側グリス管路ポート54、及び、オイルポンプ40に接続される二次側オイル管路ポート55の少なくとも4つのポートを有している。切換え弁50は、ソレノイド59の通電されるオン時に一次側吐出ポート52と二次側オイル管路ポート55とを接続するとともに一次側開放ポート53及び二次側グリス管路ポート54を一次側吐出ポート52及び二次側オイル管路ポート55から遮断し、ソレノイド59の非通電になるオフ時にスプリング58で定常位置に復帰させられ、一次側吐出ポート52と二次側グリス管路ポート54とを接続するとともに一次側開放ポート53と二次側オイル管路ポート55とを接続する。
【0027】
また、実施の形態に係る潤滑ポンプ装置Sにおいては、電動モータ16,切換えバルブ30のソレノイド39及び切換え弁50のソレノイド59を制御するコントローラ60を備えている。コントローラ60は、図3に示すように、切換え弁50のソレノイド59,グリスポンプ10の作動及び切換えバルブ30のソレノイド39をオフ状態にする停止モードMrと、切換え弁50のソレノイド59のオフ時にグリスポンプ10の作動のオン,オフとソレノイド39のオン,オフを同期して行なって脱圧管路Ptにグリスを供給する脱圧管路供給モードMtと、切換え弁50のソレノイド59及び切換えバルブ30のソレノイド39のオフ時にグリスポンプ10の作動のオン,オフを行なって非脱圧管路Psにグリスを供給する非脱圧管路供給モードMsと、切換え弁50のソレノイド59のオン時にグリスポンプ10の作動のオン,オフを行なってオイルポンプ40にグリスを供給してオイルポンプ40を作動するオイル供給モードMoの4つのモードのいずれかに設定する機能を備えている。コントローラ60の機能は、時間設定可能なタイマやマイコン等の機能等によって実現される。尚、各モードの順番や時間は潤滑条件に則して適宜設定して良い。
【0028】
従って、この潤滑システムにおいて、実施の形態に係る潤滑ポンプ装置Sによって潤滑を行なう際には、以下のようになる。ここでは、図3に示すように、潤滑ポンプ装置Sが、コントローラ60によって、脱圧管路供給モードMt,停止モードMr,非脱圧管路供給モードMs,停止モードMr及びオイル供給モードMoを1サイクルとして作動させられる場合について説明する。
【0029】
先ず、コントローラ60が停止モードMrから脱圧管路供給モードMtにして潤滑ポンプ装置Sを作動させると、切換え弁50のソレノイド59はオフになっており、この状態で、グリスポンプ10の作動のオン及び切換えバルブ30のオンが同期して行なわれる。これにより、切換えバルブ30においては、ソレノイド39の通電されるオン時なので、脱圧管路Ptにグリスが送給される。そして、所定時間後に、グリスポンプ10の作動のオフ及び切換えバルブ30のオフが同期して行なわれる。これにより、切換えバルブ30においては、ソレノイド39の非通電になるオフ時なので、油圧がグリスタンク20側に抜け、脱圧管路Ptが脱圧される。このグリスポンプ10の作動のオン及び切換えバルブ30のオンの所定時間においては、脱圧管路Ptにおいて、グリスの加圧及び脱圧が行なわれるので、単一定量バルブVtが一回作動し、グリスを吐出する。
【0030】
次に、コントローラ60が潤滑ポンプ装置Sを停止モードMrに設定するので、グリスポンプ10の作動及び切換えバルブ30がオフ状態になり、単一定量バルブVt及び進行型定量バルブVsは作動しない。この状態で、所定時間経過すると、コントローラ60が非脱圧管路供給モードMsで潤滑ポンプ装置Sを作動させ、切換え弁50及び切換えバルブ30をオフさせた状態でグリスポンプ10の作動をオンさせる。これにより、進行型定量バルブVsでは、ピストンがグリスの加圧によって順番に往復動させられてグリスを吐出する。その後、コントローラ60が潤滑ポンプ装置Sを停止モードMrに設定し、グリスポンプ10の作動をオフにするので、グリスポンプ10の作動及び切換えバルブ30がオフ状態になり、単一定量バルブVt及び進行型定量バルブVsは作動しない。
【0031】
次にまた、停止モードMrで所定時間経過すると、今度は切換え弁50がオンになるとともに、グリスポンプ10の作動がオンになる。これにより、グリスポンプ10からのグリスが、オイルポンプ40に供給されてオイルポンプ40が作動する。このとき、単一定量バルブVt及び進行型定量バルブVsは作動しない。このため、オイルポンプ40からオイルが抵抗式バルブVr側に供給され、オイルが吐出される。その後、コントローラ60が潤滑ポンプ装置Sを停止モードMrに設定し、グリスポンプ10の作動をオフにするので、グリスポンプ10の作動及び切換え弁50がオフ状態になり、オイルポンプ40からのオイルの供給が停止する。
【0032】
このようなサイクルを繰り返して、潤滑システムが機能させられる。この場合、1つの電動モータ16によってグリスポンプ10とオイルポンプ40が作動させられるので、駆動部が簡略化されるとともに、種類の異なる潤滑油を給油できるようになる。また、グリス給油系GSにおいても、1台のグリスポンプ10で脱圧管路Pt及び非脱圧管路Psにグリスを送給でき、しかも、切換えバルブ30の切換だけで脱圧が可能なので、専用のグリスポンプ10を管路系統毎に設けなくても良く、それだけ、システムを簡略化することができるとともに、コストダウンを図ることができる。
【0033】
図4及び図5には、本発明の別の実施の形態に係る潤滑ポンプ装置Sを示している。この潤滑ポンプ装置Sの基本的構成は、上記と同様のグリス給油系GSにおいて、グリスタンク20,グリスポンプ10及び電動モータ16を有したグリスポンプ駆動部15を備えるとともに、上記と同様のオイル給油系OSにおいて、オイルタンク73,オイルポンプ70及びオイルポンプ駆動部80を備えている。
グリス給油系GSにおいては上記と同様に構成されるが、上記と異なって、カム機構14のカム14aが、電動のシフタ61によって、ピストン11と連携しピストン11を押圧してグリスの吐出を行なわせる連携位置R1と、ピストン11との連携を解除してピストン11の押圧を行なわない非連携位置R2に位置させられる。他の構成は同様なので説明を省略する。
【0034】
次に、オイル給油系OSについて詳しく説明すると、オイルを送給するオイルポンプ70は、サクション体71に保持されたギヤポンプで構成され、オイルを貯留する蓋72付のオイルタンク73内に設けられている。サクション体71はオイルタンク73の蓋72に固定されている。サクション体71の内部には、オイルポンプ70からのオイルが通るオイル通路74が形成されており、オイル通路74にはこれに連通しサクション体71に付設されるリリーフバルブ75が設けられている。76はオイル通路74の出口と蓋72に設けられた吐出口77とを連結するタンク内管路である。吐出口77には上記の抵抗式バルブVrの管路が接続されている。尚、オイル給油系OSにおいて、上記と同様の単一定量バルブを用いる場合には、吐出口77には単一定量バルブの管路が接続される。
【0035】
オイルポンプ駆動部80は、グリスポンプ10の電動モータ16を共用して備えている。電動モータ16はグリスポンプ10及びグリスタンク20とともにオイルタンク73の蓋72に固定されている。そして、電動モータ16の回転軸16aが、オイルポンプ70を回転駆動するシャフト81と連携し、オイルポンプ70を回転させて、オイルの吸引を行なうように構成されている。図4に示すように、吐出口77の下流には抵抗式バルブVrの管路にオイルを供給する供給位置とオイルタンク73内にオイルを戻す戻し位置との二位置に切換え可能な電磁切換え弁83が設けられている。
【0036】
また、この実施の形態に係る潤滑ポンプ装置Sにおいては、電動モータ16,切換えバルブ30のソレノイド,切換え弁83のソレノイド84及びシフタ61を制御するコントローラ90を備えている。
【0037】
従って、この実施の形態に係る潤滑ポンプ装置Sによれば、例えば、以下のように、コントローラ90によって制御される。
グリス給油系GSに給油を行なうときは、シフタ61を連携位置R1に作動させてカム14aとピストン11を連携させるとともに、切換え弁83をオフにしてオイルの戻し位置にする。これにより、グリス給油系GSにグリスが供給される。グリス給油系GSにおいては、上記と同様に、電動モータ16,切換えバルブ30のソレノイド39の制御により、脱圧管路Pt及び非脱圧管路Psにグリスが送給される。この場合、オイルポンプ70からオイルが吐出されるが、オイルはオイルタンク73に戻されるので、オイル給油系OSに吐出されることはない。
【0038】
オイル給油系OSに給油を行なうときは、シフタ61を非連携位置R2に作動させてカム14aとピストン11を非連携にさせるとともに、切換え弁83をオンにしてオイルの供給位置にする。これにより、グリスポンプ10が非作動となりグリス給油系GSへのグリスの給油が停止されるとともに、オイルポンプ70からオイルが抵抗式バルブVr側に供給され、オイルが吐出される。
【0039】
このようにして潤滑システムが機能させられる。この場合、1つの電動モータ16によってグリスポンプ10とオイルポンプ70が作動させられるので、駆動部が簡略化されるとともに、種類の異なる潤滑油を給油できるようになる。また、グリス給油系GSにおいても、1台のグリスポンプ10で脱圧管路Pt及び非脱圧管路Psにグリスを送給でき、しかも、切換えバルブ30の切換えだけで脱圧が可能なので、専用のグリスポンプ10を管路系統毎に設けなくても良く、それだけ、システムを簡略化することができるとともに、コストダウンを図ることができる。
【0040】
尚、上記実施の形態では、オイル給油系OSにおいて、抵抗式バルブVrの管路を接続しているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、単一定量バルブの管路を接続しても良く、適宜変更して差支えない。
また、グリス給油系GSにおいては、切換えられる脱圧管路Pt及び非脱圧管路Psを備えているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、脱圧管路Pt及び非脱圧管路Psのいずれか一方のみを備えて構成しても良く、適宜変更して差支えない。
更にまた、上記実施の形態では、電動モータ16を共用するように構成したが必ずしもこれに限定されるものではなく、電動モータ16以外の要素を共用させるようにしてもよく適宜変更して差支えない。また、グリスポンプ10やオイルポンプ40,70の形態も上述したものに限定されるものではなく、どのような形態のものであっても良いことは勿論である。
更に、上記実施の形態では、潤滑油の種類をグリスとオイルの2種類に適用できるように構成しているが、必ずしもこれに限らず、グリスにおいてその種類が異なるもの同士に適用し、あるいは、オイルにおいてその種類が異なるものに適用するように構成しても良く適宜変更して差支えない。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の潤滑ポンプ装置によれば、種類の異なる潤滑油の各ポンプの駆動部の一部を共用したので、駆動部を夫々別々に設けた場合に比較して、駆動部を簡略化することができ、それだけ省力化やコストダウンを図ることができるとともに、工作機械や射出成形機等の産業機械などにおいて、容易に種類の異なる潤滑油を給油して装置の最適な条件での潤滑を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る潤滑ポンプ装置をこれが適用される潤滑システムの一例とともに示す配管図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る潤滑ポンプ装置のグリスポンプを示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る潤滑ポンプ装置の制御例を示すフローチャートである。
【図4】本発明の別の実施の形態に係る潤滑ポンプ装置をこれが適用される潤滑システムの一例とともに示す配管図である。
【図5】本発明の別の実施の形態に係る潤滑ポンプ装置を示す断面図である。
【図6】従来の潤滑ポンプ装置をこれが適用される潤滑システムの一例とともに示す配管図である。
【符号の説明】
S 潤滑ポンプ装置
GS グリス給油系
OS オイル給油系
Pt 脱圧管路
Ps 非脱圧管路
Vt 単一定量バルブ
Vs 進行型定量バルブ
Vr 抵抗式バルブ
10 グリスポンプ
11 ピストン
12 シリンダ
14 カム機構
15 グリスポンプ駆動部
16 電動モータ
20 グリスタンク
30 切換えバルブ
40 オイルポンプ
41 ピストン
42 シリンダ
45 オイルポンプ駆動部
46 オイルタンク
50 切換え弁
60 コントローラ
61 シフタ
70 オイルポンプ
73 オイルタンク
80 オイルポンプ駆動部
83 切換え弁
90 コントローラ
Claims (5)
- 種類の異なる潤滑油が入れられる複数のタンクと、該各タンク毎に設けられ該各タンク内の潤滑油を吐出する複数のポンプと、該各ポンプを駆動させる駆動部とを備えた潤滑ポンプ装置であって、
上記各ポンプの駆動部の一部を共用したことを特徴とする潤滑ポンプ装置。 - 上記各ポンプの駆動部は電動モータを備えて構成され、該電動モータを共用したことを特徴とする請求項1記載の潤滑ポンプ装置。
- 上記ポンプのうち少なくとも一つをプランジャポンプで構成し、該プランジャポンプのピストンを上記電動モータによって回転駆動される回転シャフトに設けたカムで駆動させるように構成したことを特徴とする請求項2記載の潤滑ポンプ装置。
- 上記ポンプのうち少なくとも一つをギヤポンプで構成し、該ギヤポンプのギヤを上記電動モータによって回転駆動される回転シャフトで回転駆動させるように構成したことを特徴とする請求項2または3記載の潤滑ポンプ装置。
- 上記ポンプのうち少なくとも二つをプランジャポンプで構成し、該プランジャポンプのうち一つをグリス吐出のグリスポンプで構成し、他のプランジャポンプを上記グリスポンプが吐出するグリスを駆動源とする油圧駆動ポンプで構成したことを特徴とする請求項3記載の潤滑ポンプ装置。
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Cited By (3)
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WO2007010605A1 (ja) * | 2005-07-21 | 2007-01-25 | Lube Co., Ltd. | 潤滑油供給装置 |
CN111237622A (zh) * | 2020-03-12 | 2020-06-05 | 山东日发纺织机械有限公司 | 织机用双路自动供油润滑装置及其使用方法 |
CN115405841A (zh) * | 2021-05-27 | 2022-11-29 | 四平皓程重型装备有限公司 | 一种双作用油缸润滑泵 |
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2003
- 2003-04-22 JP JP2003117184A patent/JP2004324695A/ja active Pending
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