JP2004324265A - 橋梁の落橋防止装置及び移動制限装置並びに落橋防止工法 - Google Patents

橋梁の落橋防止装置及び移動制限装置並びに落橋防止工法 Download PDF

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Abstract

【課題】定着用のアンカーボルトを使用することなく各種の橋梁の落下防止や桁等の移動を制限し、製作工数を削減した簡易な手段による橋梁の落橋防止装置及び移動制限装置並びに落橋防止工法を提供する。
【解決手段】橋台17又は橋脚の上面に載置された桁18又は主桁18aは桁用ブラケット19を備え、またPC鋼線やチェーン、ワイヤ等各種の鋼線材、若しくは棒材、アラミド繊維又は炭素繊維等の新素材等で構成された固縛ケーブル20は、橋台用又は橋脚用ブラケット22を介して上記橋台17の上部の周囲を略水平方向に囲僥してなり、また固縛ケーブル20と前記桁用ブラケット19との間に橋台17の略垂直方向に所定間隔を置いて張設かつ連結された連結ケーブルを有した橋梁の落橋防止装置及び移動制限装置並びに落橋防止工法である。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高速道路や各種道路に於ける橋脚、橋台若しくは桁、コンクリート床版等で構成される橋梁の落橋防止装置及び移動制限装置並びに落橋防止工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来に於ける落橋防止装置の一種である道路橋の落下防止装置、例えば桁落下防止装置及び桁移動防止装置の第1の例は図9に示す構成であった。当該従来の技術は社団法人日本橋梁建設協会による2001年3月発行の書籍名’01 Design Date Book(デザインデータブック)に開示している。
これについて説明すれば、1は各種の道路橋に設置した橋脚であって、その内部の各部位には、多数個の鉄筋2、2…を埋設しかつ張設している。3a、3bは上記橋脚1の上部に配置した一方、他方の桁であって、該一方、他方の桁3a、3bの相互間は移動を許容すべく間隙Aを確保している。該上記一方、他方の桁3a、3bの裾部左、右に隣接してあって、前記橋脚1の上面の左端又は上面の右端に桁移動制限部材4a、4bをアンカーボルト5a、5bで固定した構成であった。当該桁移動制限部材4a、4bは、例えば、橋脚1が地震等により移動するに際し、上記一方の桁3a、又は他方の桁3bが衝当するハニカム型やクロロプレンゴム等で構成した緩衝材4c、4dを付設したコンクリートブロック又は鋼製ブラケットで構成されている。
【0003】
また、従来の技術に於いては、図10に示す第2の例としての特開平9−235703号公開特許公報に開示したような桁落下防止装置がある。当該従来の技術は一方、他方の桁間に緩衝連結構造を備えていることが特徴であって、これは断面が円形のゴム体6を備えている。
このゴム体6の中には、5つのリング、すなわち第1リング7aないし第5リング7eを交差してリンクした鎖7が埋め込まれている。各リング7a〜7eとの間には、それぞれ隙間が設けられている。第1リング7aは、ゴム体6から略半分露出した状態でリング部材8aにリンクされている。
また、一方の桁9の側面9aには、補強用の鉛直板9bが設けられており、この鉛直板9bには、円筒状のガイド9cが固定されている。このガイド9cの内径はゴム体6の外径より大きく設定されており、ガイド9c内をゴム体6が抵抗なく往復移動できるようになっている。
さらに、ガイド9cの奥方には、ボルト(図示せず)と一体となった上記長円状のリング部材8aがナット9dで側面9aに固定されている。このリング部材8aの一部は切欠かれており、この切欠部から第1リング7aを挿通して溶接し、リング形状とする。
これによって、リング部材8aと第1リング7aとの上下横方向には、クリアランスが形成され、一方の桁9と共に挙動するリング部材8aによって、第1リング7aに捩り力が伝達されないようになっている。
また、他方に於いて、前記一方の桁9と略同一構成を有する他方の桁10を設けており、部品名を付しその説明は省略するが、略同一構造及び作用を奏する部品を配備している。すなわち、10aは他方の桁の側面、10bは補強用の鉛直板、10cは円筒状のガイド、8bは長円状のリング部材、10dはナットのそれぞれである。図中、9e、10eはそれぞれ橋脚11と一方の桁9及び他方の桁10との間に介置した支承である。
次に、当該従来の技術に於ける桁落下防止装置は地震時に、橋脚11が揺れて矢印B方向の力が鎖7に作用すると、ゴム体6の弾性力によって一方又は他方の桁9、10を引き戻そうとする緩衝機能が働く。このとき、ゴム体6は引っ張られ、又は圧縮されるため、第1リング7a、第2リング7b、第3リング7c、第4リング7d及び第5リング7eの間に充填されたゴムによっても緩衝機能が発揮され、一方、他方の桁9、10に衝撃的な力を与えない。
また、一方、他方の桁9、10が接近して、矢印Bと反対方向の力が鎖7に作用すると、ゴム体6はガイド9c、10cの中へ入り込むので、一方、他方の桁9、10の間に挟まれて損傷するようなことがない。
このとき、ゴム体6の弾性力によって一方、他方の桁9、10を引き離そうとする緩衝機能が働く。そしてこのとき、ゴム体6は圧縮され、第1リング7a、第2リング7b、第3リング7c、第4リング7d及び第5リング7eの間に充填されたゴムによっても緩衝機能が発揮される。
さらに、橋脚11が不同沈下して一方、他方の桁9、10に捩じれるような力が作用しても、リング部材8aと第1リング7aとの連結部分に設けられたクリアランスによって、第1リング7aに捩り力が伝達されない。
【0004】
また、従来の技術に於いては図11に示すような第3の例としての特開平9−242018号公開特許公報に開示された桁落下防止装置がある。
当該従来の技術は、例えば、前記特開平9−235703号公開特許公報に開示した前記緩衝連結構造体を高速道路の構造体である各桁の相互間や橋脚に固定した桁落下防止装置に係るものである。
図において、12は脚12a、12bはこの脚12上に支承材13を介して設置した一方、他方の桁である。
14は緩衝部材であり、例えば、チェーンを構成する各リング同志が互いに接触しない状態にしてゴムや合成樹脂等の弾性体内に接着・埋設し、各リング同志の間にも弾性体が充填するように構成されている。このように構成された緩衝部材14は、脚12の上部と一方の桁12aの端部裏側にそれぞれボルト11a等によって取り付けた固定材15a、15bにその端部を回動可能に連結することによって配置される。
この緩衝部材14の配置に際して、緩衝部材14の脚12側もしくは桁12a又は12bのどちらか一方側にレバーブロック等の引張具16を介在させる。さらに、脚12の上部と桁12a又は12bの端部裏側間の距離が長い場合には緩衝部材14の一端側もしくは両側にチェーンを介在させてもよい。このように緩衝部材14を配置した後、引張具16を締めることによって緩衝部材14に所定の引張力を付与し、この引張状態で脚12と桁12a又は12bとの間に設置されるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術に於ける橋梁の桁落下防止装置又は落橋防止装置は上述した構成であるので次の課題が存在した。
【0006】
上述した図9に示す第1の例の従来の技術に於ける桁落下防止装置及び桁移動防止装置によれば、既存の構造物、例えば、橋台や橋脚1にアンカーボルト5a、5bを設置するために該橋脚1等の上面に穿孔を設け、次いで桁移動制限部材4a、4bを該橋脚1等の上面に固定する場合、該アンカーボルト5a、5bを該桁移動制限部材4a、4bから打込む際、該アンカーボルト5a、5bが予め橋脚1等に張り巡らされかつ埋設されている鉄筋2、2…に衝当し、所定の深さまで打込むことができないことがあり元来、アンカーボルト5a、5bを設置するための穿孔堀削工数が加わるうえに別途アンカーボルト5a、5b設置用の穿孔を設けなければならないという問題点があり、加えて桁移動制限部材4a、4b自体が必要であり道路橋や橋梁の製作工程の長期化や設置コストが大幅に増大するという問題点があった。
【0007】
上述した図10に示す第2の例としての特開平9−235703号公開特許公報に開示した桁落下防止装置によれば、複数のリング7a〜7e及びリング部材8a、8bを備え、この結合体でなる鎖7をゴム体6で埋設する必要があり、その製作工数や部品費等が嵩み、また、当該ゴム体6で構成された緩衝連結装置は道路橋に大地震が誘起されたとき等により橋脚11等に過大な揺れ現象が生じた場合は、損傷の惧れがあると共に耐震性に欠け品質保証の面で不安定であるという問題点があった。
更に、上記一方、他方の桁9、10やスラブや支承9e、10e等の構造が複雑化し、緩衝連結構造を設置するに際し、橋梁全体の設置工数の増大化を招来し、製作コストが大幅に増大するという問題点があった。
【0008】
上述した図11に示す第3の例としての特開平9−242018号公開特許公報に開示した桁落下防止装置によれば、前記特開平9−235703号公開特許公報の技術に具備したゴム体6で構成された緩衝連結構造の如きものと略同一の複雑な緩衝部材14を必要としており、加えて、脚12の上部の側面にアンカーボルト等のボルト11aを打込むための穿孔が必要となる。従って、道路橋落下防止装置を構築するための製作コストが増大し、前述した図9及び図10に示す従来の技術と同様な問題点が残存するうえに、大地震が誘起されたとき等上記脚12等に過大な揺れ現象が生じた場合、ボルト11aが脚12等から脱落することがあり、道路橋落下防止機能を果せないと共に落下防止機能の品質が安定しないという問題点があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は定着用アンカーボルト等のアンカーボルトや桁移動制限部材等を使用することなく、汎用のPC鋼線やアラミド繊維等でなる固縛ケーブル若しくは連結ケーブル又はサポートケーブルでもって、桁と橋台又は橋脚との間等を張設することにより、簡易であって橋梁の製作工数や部品点数を削減し、信頼性の高い橋梁の落橋防止装置及び移動制限装置並びに落橋防止工法を提供することを目的としたものであり、次の構成、手段から成立する。
【0010】
請求項1記載の発明によれば、橋台又は橋脚と、該橋台又は橋脚上に載置された桁とで組合せ構成してなる橋梁に於いて、該橋台又は橋脚の上部周囲を略水平方向に囲僥する固縛ケーブルと、該固縛ケーブルと前記桁に固定された桁用ブラケットとの間を所定間隔を置いて略垂直方向に張設した連結ケーブルとを備えたことを特徴とする橋梁の落橋防止装置を提供する。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、橋台又は橋脚と、該橋台又は橋脚上に載置された桁とで組合せ構成してなる橋梁に於いて、該橋台又は橋脚の上部周囲を略水平方向に囲僥する固縛ケーブルと、前記桁に固定された桁用ブラケットと前記固縛ケーブルとの間を斜めに一連に張設しかつ連結された連結ケーブルとを備えたことを特徴とする橋梁の落橋防止装置及び移動制限装置を提供する。
【0012】
請求項3記載の発明によれば、橋台又は橋脚と、該橋台又は橋脚上に載置された桁とで組合せ構成してなる道路橋に於いて、該橋台又は橋脚の上部周囲を略水平方向に囲僥する固縛ケーブルと、前記桁に固定されたブラケットと前記固縛ケーブルとの間を所定間隔を置いて略垂直方向に張設した連結ケーブルと、前記橋台又は橋脚の左右張出部の周囲を所定間隔を置いて囲僥するサポートケーブルとを備えたことを特徴とする道路橋落下防止装置を提供する。
【0013】
請求項4記載の発明によれば、橋台又は橋脚と、該橋台又は橋脚上に載置された桁とで組合せ構成してなる橋梁に於いて、該橋台又は橋脚の上部周囲を略水平方向に囲僥する固縛ケーブルと、前記桁に固定された桁用ブラケットと前記固縛ケーブルとの間を斜めに一連に張設しかつ連結された連結ケーブルと、前記橋台又は橋脚の左右張出部の周囲を所定間隔を置いて囲僥するサポートケーブルとを備えたことを特徴とする橋梁の落橋防止装置及び移動制限装置を提供する。
【0014】
請求項5記載の発明によれば、橋台又は橋脚と、該橋台又は橋脚上に載置された桁とで組合せ構成してなる橋梁に於いて、前記橋台又は橋脚の左右張出部下縁と前記桁に固定されたブラケットとの間を斜めに所定間隔を置いて交叉張設し、かつ前記橋台又は橋脚を囲僥した固縛ケーブル又はサポートケーブルとを備えたことを特徴とする橋梁の落橋防止装置及び移動制限装置を提供する。
【0015】
請求項6記載の発明によれば、前記固縛ケーブルが前記橋台又は橋脚の上部周囲の両側縁に固定したブラケット又は偏向具を係止して橋台又は橋脚の上部周囲を略水平方向に囲僥したことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の橋梁の落橋防止装置及び移動制限装置を提供する。
【0016】
請求項7記載の発明によれば、前記サポートケーブルが前記橋脚の左右張出部の上、下縁に固定した偏向具を係止して橋脚の左右張出部の周囲を囲僥したことを特徴とする請求項3、4又は5記載の橋梁の落橋防止装置及び移動制限装置を提供する。
【0017】
請求項8記載の発明によれば、橋台又は橋脚と、該橋台又は橋脚上に載置された桁とで組合せ構成してなる橋梁に於いて、該橋台又は橋脚の上部周囲に固縛ケーブルを略水平方向に囲僥する工程と、該固縛ケーブルと前記桁に固定された桁用ブラケットとの間を所定間隔を置いて略垂直方向に連結ケーブルを張設する工程とで成立することを特徴とする落橋防止工法を提供する。
【0018】
請求項9記載の発明によれば、橋台又は橋脚と、該橋台又は橋脚上に載置された桁とで組合せ構成してなる橋梁に於いて、該橋台又は橋脚の上部周囲に固縛ケーブルを略水平方向に囲僥する工程と、前記桁に固定された桁用ブラケットと前記固縛ケーブルとの間に連結ケーブルを斜めに一連に張設しかつ連結する工程とで成立することを特徴とする落橋防止工法を提供する。
【0019】
請求項10記載の発明によれば、橋台又は橋脚と、該橋台又は橋脚上に載置された桁とで組合せ構成してなる橋梁に於いて、該橋台又は橋脚の上部周囲に固縛ケーブルを略水平方向に囲僥する工程と、前記桁に固定された桁用ブラケットと前記固縛ケーブルとの間に連結ケーブルを所定間隔を置いて略垂直方向に張設する工程と、前記橋台又は橋脚の上部左右張出部の周囲に所定間隔を置いてサポートケーブルを囲僥する工程とで成立することを特徴とする落橋防止工法を提供する。
【0020】
請求項11記載の発明によれば、橋台又は橋脚と、該橋台又は橋脚上に載置された桁とで組合せ構成してなる橋梁に於いて、該橋台又は橋脚の上部周囲に固縛ケーブルを略水平方向に囲僥する工程と、前記桁に固定された桁用ブラケットと前記固縛ケーブルとの間に連結ケーブルを斜めに一連に張設しかつ連結した工程と、前記橋台又は橋脚の上部左右張出部の周囲に所定間隔を置いてサポートケーブルを囲僥する工程とで成立することを特徴とする落橋防止工法を提供する。
【0021】
請求項12記載の発明によれば、橋台又は橋脚と、該橋台又は橋脚上に載置された桁とで組合せ構成してなる橋梁に於いて、前記橋台又は橋脚の上部左右張出部下縁と前記桁に固定された桁用ブラケットとの間に固縛ケーブルを斜めに所定間隔を置いて交叉張設し、かつ前記橋台又は橋脚を囲僥した工程とで成立することを特徴とする落橋防止工法を提供する。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明に係る橋梁の落橋防止装置及び移動制限装置並びに落橋防止工法に於ける実施の形態について添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0023】
【発明の実施の形態1】
図1は本発明に係る橋梁の落橋防止装置に於ける実施の形態1を示すものであって、(a)は正面図、(b)は(a)の矢視C−C線方向から見た側面図である。
【0024】
これについて説明すれば、17は道路橋や橋梁の一部を構成する橋脚若しくは橋台であり、いわゆる下部工としての意義を有し、図1は実施例として橋台の例を示す。18は前記橋台17の上面に支承材(図示せず)を介して載置された桁である。該桁18は複数個を道路幅員方向に並置した主桁18aと該主桁18aの相互間に介置される横桁18bとを備えてなる。該桁18の上部には図示しないがコンクリート床版又はスラブが配置されている。そして、該桁18及びコンクリート床版等はいわゆる上部工としての意義を有する。
このように上記道路橋又は橋梁は前記橋台17と、前記桁18と、コンクリート床版等により組合せて構成されている。
【0025】
19は例えば、鋼材料製のブラケット等でなる単一又は複数個で組を構成した所望間隔にて並置した桁用ブラケットであって、前記桁18すなわち、それぞれの主桁18aに固定されている。具体的には該主桁18aの設置数に相応して配置されている。20は例えば周囲をゴム材料等で被覆した高張力材のPC鋼線やチェーン、ワイヤ等各種の鋼線材、若しくは棒材、アラミド繊維又は炭素繊維等の新素材等で構成された固縛ケーブルであって、上記橋台17の上部の周囲を略水平方向に囲僥してある。すなわち、上記下部工を固縛ケーブル20で囲僥する。また、該固縛ケーブル20は断面形状が略円形であるが本発明は平板形等各種形状であっても差支えない。
【0026】
21は例えば、固縛ケーブル20と略同材質かつ同形状のPC鋼線や棒材等でなる連結ケーブルであって一端を前記桁用ブラケット19に、その他端を前記固縛ケーブル20に連結してあって前記固縛ケーブル20と前記桁用ブラケット19との間に橋台17の垂直方向に所望間隔を置いて張設かつ連結されている。而して、下部工は連結ケーブル21により上部工に間接的に連結した構成となっている。
尚、該連結ケーブル21は固縛ケーブル20を代用し、この固縛ケーブル20自体で、直接に上部工と下部工を連結してもよい。
22はそれぞれ橋台用又は橋脚用ブラケットであって、鋼材料等で略L字状に形成されてなり、前記橋台17の上部周囲の前方右側縁17f、前方左側縁17g及び図1(b)に示すように前記橋台17の後方側縁17hに固定されている。上記橋台17の上部の周囲は単一又は1本の該固縛ケーブル20で略水平方向に囲僥してもよいが、耐震性の機能を向上させるために、図1(b)に示すように前記橋台1正面部に配置した固縛ケーブル20に連結すると共に該橋台1の左右両側面からその背面部に渉り2本の固縛ケーブル20a、20bで互に傾斜させ橋台用又は橋脚用ブラケット22に係止し又は介在させて囲僥する。
尚、上記橋台用又は橋脚用ブラケット22は後述する偏向具28や接続固定具23、24又は他の固定具で共用してもよい。
【0027】
前記固縛ケーブル20、20a、20bは、上記連結ケーブル21と代用してもよく上記橋台17の上部の周囲を囲僥した後に、その両端20c、20dを固縛する必要がある。かかるとき図2及び図3(a)、(b)に例示する接続カプラー若しくは接続固定具23及び24を使用する。
これについて、説明すれば、該接続固定具23は、第1筒体部23a及び第2筒体23bを一体的に形成し、又、該第1及び第2筒体23a、23bに並置した第1、第2止め片23c、23dを該第1筒体部23a、第2筒体部23bに一体形成してなる。
而して、上記固縛ケーブル20、20a、20bの一方端20cを第1筒体部23a内の挿入孔及び第1止め片23cの挿入孔に押込み貫通させる。また、上記固縛ケーブル20、20a、20bの他方端20dを第2筒体23b内の挿入孔及び第2止め片23dの挿入孔に押込み貫通させる。この際、第1、第2筒体部23a、23b及び第1、第2止め片23c、23dの挿入孔の所望位置の内壁に対向した組又は単一の逆動阻止爪23eを単一若しくは複数個を配置しており、一旦第1筒体部23a及び第2筒体部23bに嵌入した固縛ケーブル20、20a、20bは戻し方向に引張ったときにも容易に脱出しない構造となっている。
【0028】
また、図3は他の例を示す接続固定具であって、(a)は垂直断面図、(b)は(a)の矢視D−D線方向の断面図である。該接続固定具24はその作用、効果は前記接続固定具23と同一であり、これは、外筒体部24a及び一方、他方の内筒体部24d、24eで構成している。該接続固定具24は単一の外筒体部24aを備え、この外筒体部24a内面に雌ねじ24bを刻設してある。そして、この雌ねじ24bと螺合する雄ねじ24cを外周面に形成した一方及び他方の内筒体部24d、24eを有している。また、該一方及び他方の内筒体部24d、24eは上記固縛ケーブル20、20a、20bの一端20c及び他方端20dが予め固着されてある。而して、上記内筒体部24d、24eの雄ねじ24cを上記外筒体部24aの両端から内面の雌ねじ24bにねじ込むことにより固縛ケーブル20、20a、20bの一方、他方端20c、20dを緊締する。
尚、図中、24fは樹脂等でなる固縛ケーブル20、20a、20bの被覆部材である。
【0029】
また、図1(a)に於いて25は固定具であって添板、各種ブラケット又は前記接続固定具23、24で構成してもよく、前記桁用及び橋台用ブラケット19、22と略同一材質の鋼材料等で構成されており、該橋台17の正面上部若しくは背面上部に固定されている。そして、該固定具25は上記固縛ケーブル20、20a、20bを係止し又は連結し、橋台17に囲僥するとき又は地震の際に上下動の揺れを防止し、落橋防止機能とその安定化を図る。
また、前記桁用ブラケット19、前記橋台用又は橋脚用ブラケット22及び前記固定具25は後述する偏向具28や接続固定具23、24で代用してもよく、そして、例えば、上記連結ケーブル21の一端を該固縛ケーブル20に接続すると共にその他端を偏向具28や接続固定具23、24又はその他のブラケットを経由してリターンさせて該固縛ケーブル20に再び接続固定する構成としてもよい。
【0030】
次に、上述した本発明に係る橋梁の落橋防止装置に於ける実施の形態1の動作や組付け手順を説明し、併せて該落橋防止工法を明らかにする。
【0031】
橋台17と該橋台17上に載置された桁18とで組合せ構成してなる道路橋や橋梁を構築する。そして、上記固縛ケーブル20、20a、20bのいずれか一つの若しくはその全部又は単一の固縛ケーブル20から例えば2股状に分岐した固縛ケーブル20a、20bを上記橋台17の上部周囲に図1(a)に示すように略水平方向に囲僥する。この際、橋台17の背面土を穿孔し、この穿孔内に該固縛ケーブル20a、20bを引廻して配置する。これは固縛ケーブル20、20a、20bの囲僥工程である。該固縛ケーブル20、20a、20bの両端20c、20dは前述した接続固定具23、24により緊締固定される。これは固縛ケーブル20、20a、20bの両端接続工程である。
尚、当該両端接続工程は、前記固定金具23、24を使用することなく、その両端20c、20dを例えば他のブラケット等による別の手段で緊締してもよい。次に、上記連結ケーブル21の一端を前記桁用ブラケット19に連結又は係止し、その他端を図1(a)に示すように前記固縛ケーブル20、20a、20bに所望間隔を有して橋台17の垂直方向と略同方向に連結する。これは該連結ケーブル24a〜24eに於ける橋台17に対して略垂直方向の連結かつ張設工程である。而して、上述の各工程で落橋防止工法が成立する。
【0032】
そして、上記橋台17や道路橋や橋梁に地震等が加わったとき、橋台17の揺れ現象に基づく該橋台17の亀裂や破壊事故を上記固縛ケーブル20、20a,20b自体で防止する。しかも上記連結ケーブル21により桁18、特に、主桁18aや横桁18bはその移動又は揺動が阻止され、各種の橋梁が落下することがない。
このように、本発明に係る実施の形態1による橋梁の落橋防止装置及び落橋防止工法によれば、定着用のアンカーボルトや移動制限部材を使用しないで、ボルト堀削工数を不要とし桁用ブラケット19、固縛ケーブル20、20a、20b及び連結ケーブル21の如き、簡単な構成であって、少ない部品であるうえに製作コストや製作工数を大幅に低減し、更に、耐震性を高め、高信頼性及び実施化を極めて容易とする装置及び工法を提供する。
尚、橋台17に係る橋梁の落橋防止装置や落橋防止工法について上述したが、本発明は橋脚にも適用されるものである。
【0033】
【発明の実施の形態2】
図4は、本発明に係る橋梁の落橋防止装置及び移動制限装置に於ける実施の形態2を示すものであって、(a)は正面図、(b)は、矢視E−E線方向から見た側面図である。
【0034】
これについて説明すれば、本実施の形態2の概要は、前述した実施の形態1に於ける連結ケーブル21を斜めにして上記固縛ケーブル20、20a、20bに張設した技術であって、橋梁に於ける橋軸又は橋軸と直角方向への外力や桁間の振動又は移動を制限する機能を有した移動制限装置も兼備している。
尚、図4に於いて、実施の形態1と略同一構成及び部品は同一番号を付しその説明を省略する。
【0035】
26、26…は、桁用ブラケットであって、前記桁18すなわち、それぞれの主桁18aに固定されている。該桁用ブラケット26は単一の構成でもよいが、本図に於いては2個の一方、他方のブラケット26a、26bを隣接配置させ組を構成したものを例示している。27…は、例えば、固縛ケーブル20、20a、20bと略同材質かつ同形状のPC鋼線や棒材等でなる連結ケーブルであって、前記固縛ケーブル20、20a、20bと前記桁用ブラケット26、すなわち、一方ブラケット26a、他方のブラケット26bに橋台17の垂直方向に対して斜めに張設かつ連結されている。本実施の形態2はこれに限定されず、例えば該連結ケーブル27を単一棒材又は単一鋼線に構成し、該1本の連結ケーブル27により固縛ケーブル20及び上記桁用ブラケット26…を斜めかつ一連に上下交互に張設し、いわゆるジグザグ交差して連結構成することもできる。この場合、1本の連結ケーブルであるので部品管理に優れるという特徴がある。
尚、上記固縛ケーブル20、20a、20bを連結ケーブル27と代用してもよく、その場合、単一又は1本の連結ケーブル27で本実施の形態2の構造を実現することもできる。
【0036】
尚、図4(a)に於いて図示していないが上記連結ケーブル27は橋台17の背面上部にも配設しているが、橋台17や桁18の耐震性の設計仕様及び条件によりいずれか一方を省略してもよい。
【0037】
次に、上述した本発明に係る橋梁の落橋防止装置及び移動制限装置に於ける実施の形態2の動作や組付け手順を説明し、併せて該落橋防止工法を明らかにする。すなわち、上記連結ケーブル27の一端を前記桁用ブラケット26の一方、他方のブラケット26a、26bに連結又は係止し、その他端を橋台17の垂直方向に対し斜めであって、その道路幅員左右方向に於ける前記固縛ケーブル20、20a、20bに張設して連結する。
これは、該連結ケーブル27に於ける橋台17に対して斜めに連結しかつ張設する工程であり、全体からみれば該連結ケーブル27のジグザグ交差接続といえる。
また、該連結ケーブル27は前記実施の形態1と同様に固縛ケーブル20、20a、20bと代用してもよい。而して、上述した各工程で落橋防止工法が成立する。
尚、他の動作又は連結ケーブル27及び固縛ケーブル20、20a、20bの両端を固定する方法等や工程は前述した実施の形態1と略同一であるのでその説明を省略する。
【0038】
そして、上記橋台17や道路橋に地震等が加わったとき、橋台17の揺れ現象に基づく該橋台17の亀裂や破壊事故を上記固縛ケーブル20、20a,20b自体で防止する。しかも上記連結ケーブル27により桁18、特に、主桁18aや横桁18bはその移動又は揺動が阻止され、橋梁が落下することがない。つまり、落橋防止装置としての機能及び移動制限装置としての機能を併有する。
このように、本発明に係る実施の形態2による橋梁の落橋防止装置及び移動制限装置並びに落橋防止工法によれば、定着用のアンカーボルトや移動制限部材を使用しないで、ボルト堀削工数を不要とし桁用ブラケット26、固縛ケーブル20、20a、20b及び連結ケーブル27の如き、簡単な構成であって、少ない部品であるうえに橋梁製作コストや製作工数を大幅に低減し、更に、耐震性を高め、高信頼性及び実施化を極めて容易とする装置及び工法を提供する。
特に、本実施の形態2による構造は、連結ケーブル27を斜めに配置し橋台17の正面に於いて横方向及び縦方向の外力や荷重又は震動に対しても耐力を強化しているので耐震性は更に優れたものになる。
尚、橋台17に係る落橋防止装置や落橋防止工法について上述したが、本発明は橋脚にも適用されるものである。
【0039】
【発明の実施の形態3】
図5は、本発明に係る橋梁の落橋防止装置に於ける実施の形態3を示すものであって、(a)は正面図、(b)は矢視F−F線方向から見た側面図である。
【0040】
これについて説明すれば、本実施の形態3の概要は、前述した実施の形態1の構成に加えて、橋脚の左右張出部の周囲をサポートケーブルで囲僥した技術である。従って、該実施の形態1と略同一構成及び部品は同一番号を付し、その説明を省略する。
【0041】
17は橋脚(橋台と略同一構成及び機能を有するので同一番号を付す)であって、図5(a)に示すようにその上部に右張出部17a及び左張出部17bを形成している。該橋脚17の左右の張出部17a、17bの上縁の前後に図6(a)、(b)に例示した偏向具28を固定する。また、上記橋脚17の右張出部17a及び左張出部17bの左右下縁17d、17eの前後も同様に偏向具28を固定する。29は、例えば固縛ケーブル20や連結ケーブル21と略同材質かつ同形状のPC鋼線や棒状等でなるサポートケーブルであって、前記偏向具28を介し又は係止して前記右張出部17a及び左張出部17bの周囲に所望間隔を有して囲僥すると共に該サポートケーブル29を張設しかつその両端を前述した接続固定具23、24等により連結する。
尚、該サポートケーブル29は上記固縛ケーブル20又は連結ケーブル21で代用してもよい。
【0042】
前記偏向具28は、図6(a)(b)に示すように(a)は斜視図、(b)は(a)の矢視G−G線方向の断面図を示してあり、鋼製の略L字状平板28aで構成されている。該偏向具28は、その略中央縁部28bの位置に断面の形状が略半円状の凹陥28cを備えている。該凹陥28cの表面は、テフロン材料やその他樹脂材料で形成した緩衝部材28dを嵌込めてあり、該サポートケーブル29等を橋脚17の張出部17a、17bの周囲に巻回して囲僥するとき、凹陥28c又は緩衝部材28d上を円滑にスライド可能となるように構成する。
【0043】
次に、上述した本発明に係る橋梁の落橋防止装置に於ける実施の形態3の動作や組付け手順を説明し、併せて落橋防止工法を明らかにする。
すなわち、上記橋脚17の右張出部17aと左張出部17bの周囲を前記サポートケーブル29で所望間隔を有して巻回し橋脚17に対して略垂直方向に囲僥する。この場合、サポートケーブル29は偏向具28を介して又は係止して、円滑にスライドさせながら巻回する。これは、該サポートケーブル29の左右張出部17a、17bへの囲僥工程である。また、該サポートケーブル29は該左右張出部17a、17bへ囲僥するに際し、これを張設し、その両端が前述した接続固定具23、24等を使用して連結してもよい。そして、上記囲僥工程の中にサポートケーブル29の張設しかつ連結する工程を含ませてもよい。而して、上述した各工程で落橋防止工法が成立する。
尚、他の動作又は固縛ケーブル20を囲僥し固定する方法及び連結ケーブル21を上記固縛ケーブル20に張設しかつ接続する方法等やその工程は前述した実施の形態1と略同一であるのでその説明を省略する。
【0044】
そして、上記橋脚17や道路橋や橋梁に地震等が加わったとき、橋脚17の揺れ現象に基づく該橋脚17の亀裂や破壊事故を上記固縛ケーブル20、20a,20b自体で防止する。しかも上記連結ケーブル21により桁18、特に、主桁18aや横桁18bはその移動又は揺動が阻止され、各種の橋梁が落下することがない。
このように、本発明に係る実施の形態3による橋梁の落橋防止装置及び落橋防止工法によれば、アンカーボルトや移動制限部材を使用しないで、ボルト堀削工数を不要とし桁用ブラケット19、固縛ケーブル20、20a、20b及び連結ケーブル21の如き、簡単な構成であって、少ない部品であるうえに製作コストや製作工数を大幅に低減する。特に実施の形態1に存在しないサポートケーブル29を橋脚17特に、右張出部17a及び左張出部17bに囲僥したので、該左右の張出部17a、17b自体の上下及び左右震動を抑制し、下部工に伝達される揺れ現象を低減させ、地震による著大な外力が該橋脚17にかかった場合にも耐力を有し、耐震性を更に強化し、高信頼性及び実施化を極めて容易とする装置及び工法を提供する。
尚、橋脚17にかかる橋梁の落橋防止装置や落橋防止工法について上述したが、本発明は橋台にも適用されるものである。
【0045】
【発明の実施の形態4】
図7は、本発明に係る橋梁の落橋防止装置及び移動制限装置に於ける実施の形態4を示すものであって、(a)は正面図、(b)は矢視H−H線方向から見た側面図である。
【0046】
これについて説明すれば、本実施の形態4の概要は前述した実施の形態3に於ける連結ケーブル27を、前記実施の形態2で説明したように斜めにして上記固縛ケーブル20に張設した技術であって、橋梁に於ける橋軸又は橋軸と直角方向への外力や振動を制限する機能を有した移動制限装置も兼備している。
尚、図7に於いて実施の形態3又は実施の形態2と同一構成及び部品は同一番号を付してその説明を省略する。
【0047】
26、26…は、桁用ブラケットであって、前記桁18すなわち、それぞれの主桁18aに固定されている。該桁用ブラケット26は単一の構成であるが、2個のブラケットを隣接配置させ組を構成したものであってもよい。27…は、例えば、固縛ケーブル20、20a、20bと略同材質かつ同形状のPC鋼線や棒材等でなる連結ケーブルであって、前記固縛ケーブル20、20a、20bと前記桁用ブラケット26に橋脚17の垂直方向に対して斜めに張設かつ連結されている。本実施の形態4はこれに限定されず、例えば該連結ケーブル27を単一棒材又は単一鋼線に構成し、該1本の連結ケーブル27により固縛ケーブル20及び上記桁用ブラケット26…を斜めかつ上下交互に一連に張設し、いわゆるジグザグ交差して連結構成することもできる。この場合、1本の連結ケーブルであるので部品管理に優れるという特徴がある。
尚、本実施の形態4も前記各実施の形態と同様に各ケーブルを単一の種類のケーブルで構成すると共に例えば、1本の連結ケーブル27で代用して構成することもできる。
【0048】
17は橋脚(橋台と略同一構成及び機能を有するので同一番号を付す)であって、図7(a)に示すようにその上部に右張出部17a及び左張出部17bを形成している。該橋脚17の左右の張出部17a、17bの上縁17cの前後に図6(a)、(b)に例示した偏向具28を固定する。また、上記橋脚17の右張出部17a及び左張出部17bの左右下縁17d、17eの前後も同様に偏向具28を固定する。29は、例えば固縛ケーブル20や連結ケーブル21と略同材質かつ同形状のPC鋼線や棒状等でなるサポートケーブルであって、前記偏向具28を介し又は係止して前記右張出部17a及び左張出部17bの周囲に所望間隔を有して囲僥すると共に該サポートケーブル29を張設しかつその両端を前述した接続固定具23、24等により連結する。
尚、図7(a)に於いて図示していないが上記連結ケーブル27は橋脚17の背面上部にも配設しているが、橋脚17や桁18の耐震性の設計仕様及び条件によりいずれか一方を省略してもよい。
【0049】
次に、上述した本発明に係る橋梁の落橋防止装置及び移動制限装置に於ける実施の形態4の動作や組付け手順を説明し、併せて、落橋防止工法を明らかにする。すなわち、上記連結ケーブル27の一端を前記桁用ブラケット26に連結又は係止し、その他端を橋台17の垂直方向に対し斜めであって、その道路幅員左右方向に於ける前記固縛ケーブル20に張設して連結する。
これは、該連結ケーブル27に於ける橋脚17に対して斜めに連結しかつ張設する工程であり、全体からみれば該連結ケーブル27のジグザグ交差接続といえる。
また、該連結ケーブル27は前記実施の形態1ないし3と同様に固縛ケーブル20と代用してもよい。而して、上述した各工程で落橋防止工法が成立する。
尚、他の動作又は連結ケーブル27及び固縛ケーブル20の両端を固定する方法等や工程は前述した実施の形態1、2及び3と略同一であるのでその説明を省略する。
【0050】
そして、上記橋脚17や道路橋又は橋梁に地震等が加わったとき、橋脚17の揺れ現象に基づく該橋脚17の亀裂や破壊事故を上記固縛ケーブル20自体で防止する。しかも上記連結ケーブル27により桁18、特に、主桁18aや横桁18bはその移動又は揺動が阻止され、橋梁が落下することがない。つまり、落橋防止装置としての機能及び移動制限装置としての機能を併有する。
このように、本発明に係る実施の形態4による橋梁の落橋防止装置及び移動制限装置並びに落橋防止工法によれば、定着用のアンカーボルトや移動制限部材を使用しないで、ボルト堀削工数を不要とし桁用ブラケット26、固縛ケーブル20及び連結ケーブル27の如き、簡単な構成であって、少ない部品であるうえに橋梁製作コストや製作工数を大幅に低減する。特に前記実施の形態2、3の両者の機能や作用、効果を併有し、より耐力を増強させて更に、耐震性を高め、高信頼性及び実施化を極めて容易とする装置及び工法を提供する。
尚、橋脚17に係る落橋防止装置や落橋防止工法について上述したが、本発明は橋台にも適用されるものである。
【0051】
【発明の実施の形態5】
図8は、本発明に係る橋梁の落橋防止装置及び移動制限装置に於ける実施の形態5を示すものであって、(a)は正面図、(b)は矢視I−I線方向から見た側面図である。
【0052】
これについて説明すれば、本実施の形態5の概要は、前述した実施の形態3に於ける固縛ケーブル20を排除すると共にサポートケーブル29で、橋脚17(橋台も含む)の左右張出部17a、17bの周囲を斜め交叉させて図8(b)に示すように囲僥する技術である。
そして、本実施の形態5は橋梁の落橋防止装置であることはもとより特に、橋梁に於ける橋軸又は橋軸と直角方向への外力や桁間の振動又は移動を制限する機能を有した移動制限装置も兼備している。
尚、図8に於いて、実施の形態3と略同一構成及び部品は同一番号を付してその説明を省略する。
【0053】
17は橋脚(橋台と略同一構成及び機能を有するので同一番号を付す)であって、図8(a)に示すようにその上部に右張出部17a及び左張出部17bを形成している。上記橋脚17の右張出部17a及び左張出部17bの左右下縁17d、17eの前後に図6(a)、(b)に例示した偏向具28を固定する。29は、例えば固縛ケーブル20や連結ケーブル21と略同材質かつ同形状のPC鋼線や棒状等でなるサポートケーブルであって、例えば、複数で構成し各前記偏向具28を介し又は係止して前記右張出部17a及び左張出部17bの下縁17d、17eと前記桁18の主桁18aに固定された各桁用ブラケット19…との間に所望間隔を有して交叉しかつ左右張出部17a、17bの周囲に囲僥すると共に張設する。該サポートケーブル29の両端は前述した接続固定具23、24等により固定連結してもよい。
前記実施の形態5は、図8(b)に示すように橋脚17等でなる下部工を巻付けかつ囲僥した上で該下部工と桁18や主桁18a等でなる上部工を交叉させて直接連結する構成であり桁18の前後、水平の移動又は震動に対して、更に、大地震による上下左右の震動に対してもこれを吸収できる耐力を備えるものである。また、上記サポートケーブル29は各種の連結ケーブルや固縛ケーブルで構成してもよく、しかも単一のものであっても差支えない。
【0054】
【発明の効果】
本発明に係る橋梁の落橋防止装置及び移動制限装置並びに落橋防止工法は上述した構成、作用を有するので次の効果がある。
【0055】
請求項1記載の発明によれば、橋台又は橋脚と、該橋台又は橋脚上に載置された桁とで組合せ構成してなる橋梁に於いて、該橋台又は橋脚の上部周囲を略水平方向に囲僥する固縛ケーブルと、該固縛ケーブルと前記桁に固定された桁用ブラケットとの間を所定間隔を置いて略垂直方向に張設した連結ケーブルとを備えたことを特徴とする橋梁の落橋防止装置を提供する。
このような構成としたので、定着用のアンカーボルトや移動制限部材を使用しないで、ボルト堀削工数を不要とし桁用ブラケット、固縛ケーブル及び連結ケーブルの如き、簡単な構成であって、少ない部品であるうえに橋梁の製作コストや製作工数を大幅に低減し、更に、耐震性を高め、高信頼性及び実施化を極めて容易とする装置を提供し、しかも本発明は道路橋、高架橋、又は桟道橋等各種の橋梁に適用させることができ、その利用範囲を拡大させる効果がある。
【0056】
請求項2記載の発明によれば、橋台又は橋脚と、該橋台又は橋脚上に載置された桁とで組合せ構成してなる橋梁に於いて、該橋台又は橋脚の上部周囲を略水平方向に囲僥する固縛ケーブルと、前記桁に固定された桁用ブラケットと前記固縛ケーブルとの間を斜めに一連に張設しかつ連結された連結ケーブルとを備えたことを特徴とする橋梁の落橋防止装置及び移動制限装置を提供する。
このような構成としたので請求項1記載の発明の効果に加えて、橋台又は橋脚の正面に於ける横方向又は水平方向等の外力や震動に対しても耐力を強化し、より信頼性の高い落橋防止装置を提供し併せて移動制限装置にも適用させる効果がある。
【0057】
請求項3記載の発明によれば、橋台又は橋脚と、該橋台又は橋脚上に載置された桁とで組合せ構成してなる道路橋に於いて、該橋台又は橋脚の上部周囲を略水平方向に囲僥する固縛ケーブルと、前記桁に固定されたブラケットと前記固縛ケーブルとの間を所定間隔を置いて略垂直方向に張設した連結ケーブルと、前記橋台又は橋脚の上部左右張出部の周囲を所定間隔を置いて囲僥するサポートケーブルとを備えたことを特徴とする道路橋落下防止装置を提供する。
このような構成としたので、定着用のアンカーボルトや移動制限部材を使用しないで、ボルト堀削工数を不要とし桁用ブラケット、固縛ケーブル及び連結ケーブルの如き、簡単な構成であって、少ない部品であるうえに製作コストや製作工数を大幅に低減させる。特に、地震による著大な外力が該橋脚にかかった場合にも耐力を有し、耐震性を更に強化し、高信頼性及び実施化を極めて容易とする効果がある。
【0058】
請求項4記載の発明によれば、橋台又は橋脚と、該橋台又は橋脚上に載置された桁とで組合せ構成してなる橋梁に於いて、該橋台又は橋脚の上部周囲を略水平方向に囲僥する固縛ケーブルと、前記桁に固定された桁用ブラケットと前記固縛ケーブルとの間を斜めに一連に張設しかつ連結された連結ケーブルと、前記橋台又は橋脚の左右張出部の周囲を所定間隔を置いて囲僥するサポートケーブルとを備えたことを特徴とする橋梁の落橋防止装置及び移動制限装置を提供する。
このような構成としたので、定着用のアンカーボルトや移動制限部材を使用しないで、ボルト堀削工数を不要とし桁用ブラケット、固縛ケーブル及び連結ケーブルの如き、簡単な構成であって、少ない部品であるうえに製作コストや製作工数を大幅に低減させる。特に請求項2記載の発明及び請求項3記載の発明の効果の相乗効果を奏し、更に、耐震性を高め、高信頼性及び実施化を極めて容易とする効果がある。
【0059】
請求項5記載の発明によれば、橋台又は橋脚と、該橋台又は橋脚上に載置された桁とで組合せ構成してなる橋梁に於いて、前記橋台又は橋脚の左右張出部下縁と前記桁に固定されたブラケットとの間を斜めに所定間隔を置いて交叉張設し、かつ前記橋台又は橋脚を囲僥した固縛ケーブル又はサポートケーブルとを備えたことを特徴とする橋梁の落橋防止装置及び移動制限装置を提供する。
このような構成としたので、アンカーボルトや移動制限部材を使用しないで、ボルト堀削工数を不要とし桁用ブラケット、固縛ケーブル及び連結ケーブルの如き、簡単な構成であって、少ない部品であるうえに製作コストや製作工数を大幅に低減させる。更に、下部工を巻付けると共に桁等でなる上部工に交叉させて直接連結させるので、桁の前後、水平の移動又は震動に対しての外力を吸収させ大地震に際しても信頼性の高い装置を提供でき併せて実施化を極めて容易とする効果がある。
【0060】
請求項6記載の発明によれば、前記固縛ケーブルが前記橋台又は橋脚の上部周囲の両側縁に固定したブラケット又は偏向具を係止して橋台又は橋脚の上部周囲を略水平方向に囲僥したことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の橋梁の落橋防止装置及び移動制限装置を提供する。
このような構成としたので、固縛ケーブル等を橋脚の上部の周囲に巻回して囲僥するとき、該固縛ケーブルをブラケット又は偏向具に容易に係止できる効果がある。
【0061】
請求項7記載の発明によれば、前記サポートケーブルが前記橋脚の左右張出部の上、下縁に固定した偏向具を係止して橋脚の左右張出部の周囲を囲僥したことを特徴とする請求項3、4又は5記載の橋梁の落橋防止装置及び移動制限装置を提供する。
このような構成としたので、該サポートケーブル等を橋脚の上部の周囲に巻回して囲僥するとき、凹部又は緩衝部材上を円滑にスライド可能に巻回させ水平方向囲僥作用や連結作業が容易となる効果がある。
【0062】
請求項8記載の発明によれば、橋台又は橋脚と、該橋台又は橋脚上に載置された桁とで組合せ構成してなる橋梁に於いて、該橋台又は橋脚の上部周囲に固縛ケーブルを略水平方向に囲僥する工程と、該固縛ケーブルと前記桁に固定された桁用ブラケットとの間を所定間隔を置いて略垂直方向に連結ケーブルを張設する工程とで成立することを特徴とする落橋防止工法を提供する。
このような構成としたので、定着用のアンカーボルトや移動制限部材を使用しないで、ボルト堀削工数を不要とし桁用ブラケット、固縛ケーブル及び連結ケーブルの如き、簡単な構成であって、少ない部品であるうえに橋梁の製作コストや製作工数を大幅に低減する工法及び耐震性を高め、高信頼性及び実施化を極めて容易とする工法を提供し、しかも本発明は道路橋、高架橋、又は桟道橋等各種の橋梁に適用させることができ、その利用範囲を拡大させる効果がある。
【0063】
請求項9記載の発明によれば、橋台又は橋脚と、該橋台又は橋脚上に載置された桁とで組合せ構成してなる橋梁に於いて、該橋台又は橋脚の上部周囲に固縛ケーブルを略水平方向に囲僥する工程と、前記桁に固定された桁用ブラケットと前記固縛ケーブルとの間に連結ケーブルを斜めに一連に張設しかつ連結する工程とで成立することを特徴とする落橋防止工法を提供する。
このような構成としたので請求項8記載の発明の効果に加えて、移動制限装置にも適用させる工法を提供できる効果がある。
【0064】
請求項10記載の発明によれば、橋台又は橋脚と、該橋台又は橋脚上に載置された桁とで組合せ構成してなる橋梁に於いて、該橋台又は橋脚の上部周囲に固縛ケーブルを略水平方向に囲僥する工程と、前記桁に固定された桁用ブラケットと前記固縛ケーブルとの間に連結ケーブルを所定間隔を置いて略垂直方向に張設する工程と、前記橋台又は橋脚の上部左右張出部の周囲にサポートケーブルを所定間隔を置いて囲僥する工程とで成立することを特徴とする落橋防止工法を提供する。
このような構成としたので、定着用のアンカーボルトや移動制限部材を使用しないで、ボルト堀削工数を不要とし桁用ブラケット、固縛ケーブル及び連結ケーブルの如き、簡単な構成であって、少ない部品であるうえに製作コストや製作工数を大幅に低減する工法、特に、地震による著大な外力が該橋脚にかかった場合にも耐力を有し、耐震性を更に強化し、高信頼性及び実施化を極めて容易とする工法を提供する効果がある。
【0065】
請求項11記載の発明によれば、橋台又は橋脚と、該橋台又は橋脚上に載置された桁とで組合せ構成してなる橋梁に於いて、該橋台又は橋脚の上部周囲に固縛ケーブルを略水平方向に囲僥する工程と、前記桁に固定された桁用ブラケットと前記固縛ケーブルとの間に連結ケーブルを斜めに一連に張設しかつ連結した工程と、前記橋台又は橋脚の上部左右張出部の周囲に所定間隔を置いてサポートケーブルを囲僥する工程とで成立することを特徴とする落橋防止工法を提供する。
このような構成としたので、定着用のアンカーボルトや移動制限部材を使用しないで、ボルト堀削工数を不要とし桁用ブラケット、固縛ケーブル及び連結ケーブルの如き、簡単な構成であって、少ない部品であるうえに製作コストや製作工数を大幅に低減する工法、特に請求項2記載の発明及び請求項3記載の発明の効果の相乗効果を奏し、更に、耐震性を高め、高信頼性及び実施化を極めて容易とする工法を提供する効果がある。
【0066】
請求項12記載の発明によれば、橋台又は橋脚と、該橋台又は橋脚上に載置された桁とで組合せ構成してなる橋梁に於いて、前記橋台又は橋脚の上部左右張出部の下縁と桁用ブラケットとの間に固縛ケーブルを斜めに所定間隔を置いて交叉張設し、かつ前記橋台又は橋脚を囲僥した工程とで成立することを特徴とする落橋防止工法を提供する。
このような構成としたので、定着用のアンカーボルトや移動制限部材を使用しないで、ボルト堀削工数を不要とし桁用ブラケット、固縛ケーブル及び連結ケーブルの如き、簡単な構成であって、少ない部品であるうえに製作コストや製作工数を大幅に低減する工法、更に、下部工を巻付けて、上部工と交叉させて直接連結させるので桁の前後、水平移動又は震動に対しての外力を吸収させ、更に、耐震性を高めると共に高信頼性及び実施化を極めて容易とする工法を提供する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る橋梁の落橋防止装置及び落橋防止工法を示す実施の形態1の図面であって、(a)は正面図、(b)は(a)の矢視C−C線方向から見た側面図である。
【図2】本発明に係る橋梁の落橋防止装置及び移動制御装置並びに落橋防止工法に使用する接続金具の一例を示す要部断面図である。
【図3】本発明に係る橋梁の落橋防止装置及び移動制御装置並びに落橋防止工法に使用する接続金具の他の例を示す図面であって、(a)は垂直断面図、(b)は(a)の矢視D−D線方向の拡大断面図である。
【図4】本発明に係る橋梁の落橋防止装置及び移動制限装置並びに落橋防止工法を示す実施の形態2の図面であって、(a)は正面図、(b)は(a)の矢視E−E線方向から見た側面図である。
【図5】本発明に係る橋梁の落橋防止装置及び落橋防止工法を示す実施の形態3の図面であって、(a)は正面図、(b)は(a)の斜視図、(b)は(a)の矢視F−F線方向から見た側面図である。
【図6】本発明に係る橋梁の落橋防止装置及び移動制御装置並びに落橋防止工法に使用する偏向具の一例を示す図面であって、(a)は斜視図、(b)は(a)の矢視G−G線方向の断面図である。
【図7】本発明に係る橋梁の落橋防止装置及び落橋防止工法を示す実施の形態4の図面であって、(a)は正面図、(b)は(a)の斜視図、(b)は(a)の矢視H−H線方向から見た側面図である。
【図8】本発明に係る橋梁の落橋防止装置及び落橋防止工法を示す実施の形態5の図面であって、(a)は正面図、(b)は(a)の斜視図、(b)は(a)の矢視I−I線方向から見た側面図である。
【図9】従来の技術に於ける橋梁の落橋防止装置及び移動制限装置の第1の例を示す垂直断面図である。
【図10】従来の技術に於ける橋梁の桁落下防止装置の第2の例を示す垂直断面図である。
【図11】従来の技術に於ける橋梁の桁落下防止装置の第3の例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 橋脚
2 鉄筋
3a 一方の桁
3b 他方の桁
4a、4b 桁移動制限部材
4c、4d 緩衝材
5a、5b アンカーボルト
6 ゴム体
7 鎖
7a〜7e 第1ないし第5リング
8a、8b リング部材
9 一方の桁
9a 一方の桁側面
9b 補強用鉛直板
9c ガイド
9d ナット
9e 支承
10 他方の桁
10a 他方の桁側面
10b 補強用鉛直板
10c ガイド
10d ナット
10e 支承
11 橋脚
11a ボルト
12 脚
12a 一方の桁
12b 他方の桁
13 支承材
14 緩衝部材
15a、15b 固定材
16 引張具
17 橋脚(橋台)
17a 右張出部
17b 左張出部
17c 張出部の上縁
17d 右張出部の下縁
17e 左張出部の下縁
17f 前方右側縁
17g 前方左側縁
17h 後方側縁
18 桁
18a 主桁
18b 横桁
19 桁用ブラケット
20 固縛ケーブル
20a 固縛ケーブル
20b 固縛ケーブル
20c 固縛ケーブルの一端
20d 固縛ケーブルの他端
21 連結ケーブル
22 橋台用(橋脚用)ブラケット
23 接続固定具
23a 第1筒体
23b 第2筒体
23c 第1止め片
23d 第2止め片
23e 逆動阻止爪
24 接続固定具
24a 筒体部
24b 挿入孔
24c 隙間
25 固定具
26 桁用ブラケット
26a 一方のブラケット
23b 他方のブラケット
27 連結ケーブル
28 偏向具
28a 偏向具の略L字状平板
28b 偏向具の略中央縁部
28c 偏向具の凹陥
28d 緩衝部材
29 サポートケーブル

Claims (12)

  1. 橋台又は橋脚と、該橋台又は橋脚上に載置された桁とで組合せ構成してなる橋梁に於いて、該橋台又は橋脚の上部周囲を略水平方向に囲僥する固縛ケーブルと、該固縛ケーブルと前
    記桁に固定された桁用ブラケットとの間を所定間隔を置いて略垂直方向に張設した連結ケーブルとを備えたことを特徴とする橋梁の落橋防止装置。
  2. 橋台又は橋脚と、該橋台又は橋脚上に載置された桁とで組合せ構成してなる橋梁に於いて、該橋台又は橋脚の上部周囲を略水平方向に囲僥する固縛ケーブルと、前記桁に固定された桁用ブラケットと前記固縛ケーブルとの間を斜めに一連に張設しかつ連結された連結ケーブルとを備えたことを特徴とする橋梁の落橋防止装置及び移動制限装置。
  3. 橋台又は橋脚と、該橋台又は橋脚上に載置された桁とで組合せ構成してなる道路橋に於いて、該橋台又は橋脚の上部周囲を略水平方向に囲僥する固縛ケーブルと、前記桁に固定されたブラケットと前記固縛ケーブルとの間を所定間隔を置いて略垂直方向に張設した連結ケーブルと、前記橋台又は橋脚の左右張出部の周囲を所定間隔を置いて囲僥するサポートケーブルとを備えたことを特徴とする道路橋落下防止装置。
  4. 橋台又は橋脚と、該橋台又は橋脚上に載置された桁とで組合せ構成してなる橋梁に於いて、該橋台又は橋脚の上部周囲を略水平方向に囲僥する固縛ケーブルと、前記桁に固定された桁用ブラケットと前記固縛ケーブルとの間を斜めに一連に張設しかつ連結された連結ケーブルと、前記橋台又は橋脚の左右張出部の周囲を所定間隔を置いて囲僥するサポートケーブルとを備えたことを特徴とする橋梁の落橋防止装置及び移動制限装置。
  5. 橋台又は橋脚と、該橋台又は橋脚上に載置された桁とで組合せ構成してなる橋梁に於いて、前記橋台又は橋脚の左右張出部下縁と前記桁に固定されたブラケットとの間を斜めに所定間隔を置いて交叉張設し、かつ前記橋台又は橋脚を囲僥した固縛ケーブル又はサポートケーブルとを備えたことを特徴とする橋梁の落橋防止装置及び移動制限装置。
  6. 前記固縛ケーブルが前記橋台又は橋脚の上部周囲の両側縁に固定したブラケット又は偏向具を係止して橋台又は橋脚の上部周囲を略水平方向に囲僥したことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の橋梁の落橋防止装置及び移動制限装置。
  7. 前記サポートケーブルが前記橋脚の左右張出部の上、下縁に固定した偏向具を係止して橋脚の左右張出部の周囲を囲僥したことを特徴とする請求項3、4又は5記載の橋梁の落橋防止装置及び移動制限装置。
  8. 橋台又は橋脚と、該橋台又は橋脚上に載置された桁とで組合せ構成してなる橋梁に於いて、該橋台又は橋脚の上部周囲に固縛ケーブルを略水平方向に囲僥する工程と、該固縛ケーブルと前記桁に固定された桁用ブラケットとの間を所定間隔を置いて略垂直方向に連結ケーブルを張設する工程とで成立することを特徴とする落橋防止工法。
  9. 橋台又は橋脚と、該橋台又は橋脚上に載置された桁とで組合せ構成してなる橋梁に於いて、該橋台又は橋脚の上部周囲に固縛ケーブルを略水平方向に囲僥する工程と、前記桁に固定された桁用ブラケットと前記固縛ケーブルとの間に連結ケーブルを斜めに一連に張設しかつ連結する工程とで成立することを特徴とする落橋防止工法。
  10. 橋台又は橋脚と、該橋台又は橋脚上に載置された桁とで組合せ構成してなる橋梁に於いて、該橋台又は橋脚の上部周囲に固縛ケーブルを略水平方向に囲僥する工程と、前記桁に固定された桁用ブラケットと前記固縛ケーブルとの間に連結ケーブルを所定間隔を置いて略垂直方向に張設する工程と、前記橋台又は橋脚の上部左右張出部の周囲に所定間隔を置いてサポートケーブルを囲僥する工程とで成立することを特徴とする落橋防止工法。
  11. 橋台又は橋脚と、該橋台又は橋脚上に載置された桁とで組合せ構成してなる橋梁に於いて、該橋台又は橋脚の上部周囲に固縛ケーブルを略水平方向に囲僥する工程と、前記桁に固定された桁用ブラケットと前記固縛ケーブルとの間に連結ケーブルを斜めに一連に張設しかつ連結した工程と、前記橋台又は橋脚の上部左右張出部の周囲に所定間隔を置いてサポートケーブルを囲僥する工程とで成立することを特徴とする落橋防止工法。
  12. 橋台又は橋脚と、該橋台又は橋脚上に載置された桁とで組合せ構成してなる橋梁に於いて、前記橋台又は橋脚の上部左右張出部下縁と前記桁に固定された桁用ブラケットとの間に固縛ケーブルを斜めに所定間隔を置いて交叉張設し、かつ前記橋台又は橋脚を囲僥した工程とで成立することを特徴とする落橋防止工法。
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