JP2004324029A - 繊維製品 - Google Patents

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resin
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Takahiro Muramatsu
高広 村松
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Daiwa Chemical Industries Ltd
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Daiwa Chemical Industries Ltd
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Abstract

【課題】ストレスの発散として心地よい睡眠に誘導する繊維加工剤を提供することを目的とする。
【解決手段】ジャスミン油をマイクロカプセル化することにより適度な徐放性が可能となり、ジャスミンに対する好みに関係なく安眠を誘導する。またバインダーを併用することにより、耐洗濯性のある繊維加工が可能になる。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は人をリラックスさせる作用を有するジャスミン抽出物加工繊維製品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、人は精神的,身体的に疲労した時、入浴,運動又は睡眠によりその疲労を癒している。また近年では芳香によるリラックス効果を期待し、さまざまな製品が上市,販売されている。また繊維製品についても上記の芳香剤の加工がされ、上市,販売されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら芳香剤の加工では人により好みがあり、その香りを嫌う人にとってはストレスとして感じてしまう。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するため、人が香りを認識しない濃度でのリラックス効果を得る為、鋭意検討した結果、ジャスミンの香り成分が臭いを感じない濃度で人をリラックスさせることを見い出した。
【0005】
ジャスミン(Jasminum sambac)はモクセイ科で、その蕾は緑茶とまぜ、緑茶にジャスミンの香りを付け、ジャスミン茶として用いられる。ジャスミン茶は漢方でも用いられ、胃腸の働きを盛んにする効果がある。また、気を整え、鬱を開くという精神的作用もあり、ジャスミン茶の飲用により落ち着く人も多いと言われる。杉本らは、ジャスミン茶の香気成分が人に与える影響として鎮静効果を確認している(FOOD Style 21 vol.6,no.3)
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明に用いるジャスミン抽出物はジャスミンの花または蕾を水蒸気蒸留,または有機溶媒を用いて抽出したものである。
【0007】
本発明の繊維製品はジャスミン抽出物をそのまま、又はマイクロカプセル化された状態で付着させたものである。
【0008】
また洗濯耐久性を向上させる為には、バインダーを併用することにより解決する事ができる。
【0009】
ジャスミン抽出物を芯物質とし、その蒸散速度を調節可能な被膜材によりマイクロカプセル化する方法としては、マイクロカプセル生成技術において広く公知の界面重合法、in−situ法、相分離法、液中硬化被膜法、液中乾燥法及び噴霧・造粒法等が利用できるが、中でも界面重合法は目的とするジャスミン抽出物のマイクロカプセル化を効果的に可能にするので有用である。
【0010】
本発明において用いられる被膜材としては、ジャスミン抽出物に対して徐放性を有する物質であればいずれも使用可能であるが、特にメラミン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリウレア樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂及びこれらの複合材料が挙げられる。
【0011】
本発明におけるジャスミン抽出物を含む芯物質と被膜材の好ましい割合については特に限定されないが、耐洗濯性,耐光性及び耐熱性を持続させるためには被膜材は多いことが好ましいが、蒸散性を考慮すると被膜材は少ないことが好ましい。芯物質と被膜材の好ましい重量比は1:20〜1:0.01であるが、蒸散性,耐洗濯性,耐光性及び耐熱性を考慮した場合には1:2〜1:0.1であることが好ましい。
【0012】
また、ジャスミン抽出物を内包したマイクロカプセル液を長期間繊維に付着させる方法、耐洗濯性を向上させる方法としては、自己架橋型アクリル酸エステルあるいは分子内にカルボキシル基を有する共重合樹脂、アクリル・シリコン共重合樹脂、ウレタン樹脂、メタアクリル酸樹脂の1種または2種以上からなる樹脂を併用して繊維材料に処理する方法が有効である。
【0013】
【実施例】
以下実施例により詳細説明する。しかし、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0017】
(実施例1)
ジャスミン抽出物1gに乳化剤(ノニポール100:三洋化成工業(株))15gを添加,攪拌した後、プロピレングリコール75gに溶解して自己乳化物を得た。
【0014】
(実施例2)
スチレン−無水マレイン酸樹脂(スミレッツレジンDS−40K:住友化学工業(株))10gを水58gに溶解した後、酢酸2gを加えてpHを4.5に調節した。これにジャスミン抽出物1gを中鎖脂肪酸トリグリセライド(ファインオイルLM−2:ミヨシ油脂(株))9gに溶解した後添加し、平均粒径が5μmになるまでホモミキサーで分散を行った。得られた分散液をゆっくり攪拌しながら、メラミン樹脂(スミテックスレジンM−3住友化学工業(株))5%水溶液を少量ずつ20g加えた。これを65℃で2時間攪拌してメラミン樹脂被膜のマイクロカプセル分散液を得た。
【0015】
(実施例3)
ジャスミン抽出物1gを中鎖脂肪酸トリグリセライド(ファインオイルLM−2:ミヨシ油脂(株))9gに溶解した後ポリメチレンポリフェニルポリイソシアナート(ミリオネートMR−200:日本ポリウレタン工業(株))を4g加えた後、2%ポリビニルアルコール(MA−17:信越化学工業(株))水溶液80gに添加し、平均粒径が5μmになるまでホモミキサーで分散を行った。得られた分散液をゆっくり攪拌しながら、ヘキサメチレンジアミン1%水溶液を少量ずつ6g加えた。これを65℃で6時間攪拌してポリウレア樹脂被膜のマイクロカプセル分散液を得た。
【0016】
(実施例4)
ジャスミン抽出物1gを中鎖脂肪酸トリグリセライド(ファインオイルLM−2:ミヨシ油脂(株))9gに溶解した後ポリメチレンポリフェニルポリイソシアナート(ミリオネートMR−200:日本ポリウレタン工業(株))を4g加えた後、2%ポリビニルアルコール(MA−17:信越化学工業(株))水溶液80gに添加し、平均粒径が5μmになるまでホモミキサーで分散を行った。得られた分散液をゆっくり攪拌しながら、エチレングリコール1%水溶液を少量ずつ10g加えた。これを65℃で10時間攪拌してポリウレア樹脂被膜のマイクロカプセル分散液を得た。
【0020】
(安眠効果の評価)
実施例1及び実施例2で得られたマイクロカプセル分散液又は自己乳化物を水で2%に希釈し、これにアクリル・シリコン樹脂(ファイコート30G:大和化学工業(株))2%添加した加工液を調整した。これらの加工液を綿100%布(目付け100g/m)に対してしぼり率80%で処理した後、120℃で5分間乾燥した。この試料を枕カバーとして被験者各10名にて安眠効果を確認した。3日間試料を使用した後、3日間試料を外して睡眠を行う。このパターンを1ヶ月繰り返した後、被験者に睡眠についてアンケートした。比較例として未加工布を用いた。その結果を表1に示す。
【表1】
Figure 2004324029
【0018】
(試験試料の作成及び耐洗濯性試験)
実施例1から2で得られた自己乳化物及びマイクロカプセル分散液をそれぞれ水で2%に希釈し、これにアクリル・シリコン樹脂(ファイコート30G:大和化学工業(株))0%及び2%添加した加工液を調整した。これらの加工液を綿100%布(目付け100g/m)に対してしぼり率80%で処理した後、120℃で5分間乾燥した。洗濯方法は、JIS L−0217 103法に準じた方法で10回行った。
【0019】
(ジャスミン油の付着量分析)
試験試料30×30cmを円筒濾紙No.84(東洋濾紙(株))に入れ、メタノールを溶剤としてソックスレー抽出器で2時間抽出した。抽出後、メタノールにて100mlとし、高速液体クロマトグラフにより分析した。得られたジャスミン油のピーク面積から繊維に付着した量を計算した。その結果を表2に示す。
【表2】
Figure 2004324029
【0021】
【発明の効果】
本発明は、安眠効果のあるジャスミン油をマイクロカプセル化することにより耐洗濯性のある加工ができ、カプセル化することにより安眠効果の得られる適度な徐放性を得ることが出来る。

Claims (3)

  1. ジャスミン抽出物を加工されていることを特徴とする繊維製品
  2. ジャスミン抽出物を有機高分子でマイクロカプセル化し加工されていることを特徴とする繊維製品
  3. ジャスミン抽出物をそのまま、又はマイクロカプセル化し、バインダーを併用加工されていることを特徴とする繊維製品
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009235015A (ja) * 2008-03-28 2009-10-15 Shiseido Co Ltd 自律神経調整剤
CN102127864A (zh) * 2010-12-24 2011-07-20 天津市双马香精香料新技术有限公司 双层壁材芳香微胶囊整理剂的制备方法及其应用

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