JP2004323327A - 化合物半導体単結晶成長装置 - Google Patents

化合物半導体単結晶成長装置 Download PDF

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幸司 大宝
Michinori Wachi
三千則 和地
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Abstract

【課題】円筒形ヒータの内周とスリット幅合計長さの関係を規定することにより、固液界面の融液面に対する凹面化を防ぎ、全域単結晶の生産歩留りを向上し得るLEC法による化合物半導体単結晶成長装置を提供すること。
【解決手段】円筒形ヒータ5の内周Yに対するスリット幅合計長さXの比率X/Yを上記0.1≦(X/Y)<0.2の範囲に、最適には、ほぼ(X/Y)=0.15に設定する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、LEC法(液体封止チョクラルスキー法)により化合物半導体単結晶を成長する装置、特に半絶縁性GaAs単結晶を成長するのに適した化合物半導体単結晶成長装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
化合物半導体はその単結晶の高品質化により、高速集積回路、光−電子集積回路やその他の電子素子に広く用いられるようになってきた。なかでも、III−V族化合物半導体の砒化ガリウム(GaAs)は電子移動度がシリコンに比べて早く、10Ω・cm以上の比抵抗のウエハが製造容易という特徴がある。現在では上記GaAsの単結晶は、主に液体封止引き上げ法(LEC法)により製造されている。
【0003】
GaAs単結晶の成長方法を、本発明の実施形態に係る図3を併用して説明する。
【0004】
図3に示すLEC法のGaAs単結晶成長装置は、炉体部分である高圧容器1と、結晶を引き上げる為の引上軸8と、原料の容器であるPyrolytic Boron Nitride(略称:PBN)製のルツボ3と、このルツボを受ける為のルツボ軸9と、上記ルツボ3の周囲を取り巻いて設置された加熱手段としてのグラファイト製のヒータ5とを有する構造となっている。このとき使用するヒータ5は、通常図2に示すように略円筒形であり、その壁に、図1に示すように、その上端および下端から縦方向に上部スリット51および下部スリット52を交互に設けた形状をしている。
【0005】
LEC法によるGaAs単結晶の成長方法については、図3において、先ず原料の容器となるルツボ3に、化合物半導体原料のGa及びAsと、Asの揮発防止剤(液体封止剤)である三酸化硼素4を入れ、これを高圧容器1内にセットする。又、引上軸8の先端に結晶の元となる種結晶2を取り付ける。原料をセットした後、高圧容器1内を真空にし、不活性ガスを充填(真空・ガス置換)する。
【0006】
その後、高圧容器1内にルツボ3を取り巻いて設置してあるヒータ5に通電し、高圧容器1内の温度を昇温させ、GaとAsを合成し融液化させて、GaAs融液6とする。
【0007】
次に、ルツボ3を移動させ、GaAs融液6の最上面の位置を、ヒータ5の発熱する部分(発熱部)の中心位置と一致させる。
【0008】
次いで、引上軸8、ルツボ軸9を回転方向が逆になるように回転させつつ、引上軸8を、先端に取り付けてある種結晶2がGaAs融液6に接触するまで下降させる。続いて、ヒータ5の出力の調整により高圧容器1内の温度を徐々に下げつつ、引上軸8を一定の速度で上昇させることで、種結晶2(種付け部)から徐々に直胴部まで太く結晶を成長させる。目標とする結晶直径となったならば、直径を一定に保つため、直胴部の外形を制御をしつつGaAs単結晶7を成長する。
【0009】
ところで、上記のLEC法によってGaAs単結晶の成長に際しては、結晶が多結晶化するのを防止して単結晶部分をできるだけ長くすることが好ましい。単結晶部分が長ければ、1本の材料からより多くのウェハをスライスすることができ、また引上げ炉の準備時間と準備回数を削減でき、さらには特性評価の回数も減らすことができる。また、引き上げに用いる消耗品(ルツボ、封止剤)費用の原価に対する割合を下げることができる。
【0010】
上記の多結晶化の原因は主として2つあり、一つは固液界面形状が凹凸になり、その部分に熱応力が集中して転位が発生して起こるものであり、他の一つは結晶の表面荒れ、つまり結晶表面が輻射熱を受けて高温となり、Asが解離して残されたGaが表面を伝って固液界面に達して起こるものである。
【0011】
前者の原因を解消すべく、ヒータの発熱量の制御、ヒータやホットゾーンの形状等を改良する試みがなされている。例えば、初期原料融液のルツボ内深さと、ヒータの上部スリットと下部スリットの縦方向の重複した部分の長さとの関係に着目し、一定の条件下で成長させるもの(例えば、特許文献1参照。)や、ヒータの上部スリットと下部スリットの縦方向の重複した部分の長さと、ヒータの内径との関係に着目し、一定の条件下で成長させるもの(例えば、特許文献2参照。)がある。
【0012】
【特許文献1】
特公平6−88873号公報
【0013】
【特許文献2】
特開平11−116390号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来装置の場合、使用するヒータは通常抵抗値を規定するが、円筒形ヒータの内周とスリット幅合計長さの関係を規定したものはない。
【0015】
既に触れたように、LEC法による半絶縁性GaAs単結晶の成長における多結晶化の原因の1つとして、結晶成長中の固相と液相の界面(固液界面)の形状が液相側に凹面形状となっていることが挙げられる。凹面形状になると、多結晶化の原因となる転位は固液界面に垂直に伝播するので、転位が集合し、多結晶化してしまう。
【0016】
本発明者等は、円筒形ヒータの内周とスリット幅合計長さの関係に着目し、鋭意研究を重ねた結果、従来技術では、円筒形ヒータのスリットの間隔が広すぎる為、単結晶の引き上げ方向に対して垂直方向の温度分布が均一ではなく、液相内に不規則な自然対流が発生してしまい、その結果、固液界面が局所的に液相側に凹面形状となって転位が集合し、多結晶化することを見い出した。
【0017】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、円筒形ヒータの内周とスリット幅合計長さの関係を規定することにより、固液界面の液相側に対する凹面化を防ぎ、全域単結晶の生産歩留りを向上し得るLEC法による化合物半導体単結晶成長装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、次のように構成したものである。
【0019】
請求項1の発明に係る化合物半導体単結晶成長装置は、原料融液を収容するルツボと、ルツボ内の原料融液及び液体封止剤を加熱すべく、ルツボの外周に該ルツボを囲んで設けられ、且つ、その上端および下端から縦方向に上部スリットおよび下部スリットを交互に形成された円筒形(略円筒形の場合を含む)ヒータと、前記原料融液に接触させた種結晶を支持し、前記原料融液から成長する結晶を引き上げる引上軸とを有する化合物半導体単結晶成長装置において、単結晶を囲む円筒形ヒータの内周Yに対するスリット幅合計長さXの比率X/Yを、0.1≦(X/Y)<0.2の範囲に設定したことを特徴とする。
【0020】
請求項2の発明は、請求項1記載の化合物半導体単結晶成長装置において、前記円筒形ヒータの内周Yに対するスリット幅合計長さXの比率X/Yを、ほぼ(X/Y)=0.15に設定したことを特徴とする。
【0021】
請求項3の発明は、請求項1又は2記載の化合物半導体単結晶成長装置において、前記円筒形ヒータの上部スリットと下部スリットのスリット間隔が等間隔であることを特徴とする。
【0022】
<発明の要点>
本発明の要点は、LEC法による化合物半導体単結晶成長装置において、上記課題を解決するために、円筒形ヒータのスリット幅合計長さを、円筒形ヒータの内周の0.1倍以上0.2未満としたことにある。すなわち、円筒形ヒータの内径をL、ヒータのスリット幅合計長さをXとすると、円筒形ヒータの内周Yは(π×L)で表すことができる。本発明では、円筒形ヒータの内周Yに対するスリット幅合計長さXの比率X/Yを0.1≦(X/Y)<0.2の範囲に設定し、この0.1≦(X/Y)<0.2の関係の円筒形ヒータを備えた成長装置を用いて、化合物半導体単結晶を成長することにある。
【0023】
表1に示すように、円筒形ヒータのスリット幅合計長さXが円筒形ヒータの内周Yの0.1倍未満(X/Y<0.1)の場合、単結晶成長中に円筒形ヒータが劣化し、単結晶の引き上げ方向に対して垂直方向の温度分布が不均一となり、液相内に不規則な自然対流が発生してしまい、固液界面が局所的に液相側に凹面形状となり、多結晶化する。また、スリット幅合計長さXが円筒形ヒータの内周Yの0.2倍以上(X/Y≧0.2)の場合、単結晶の引き上げ方向に対して垂直方向の温度分布が均一ではなく、液相内に不規則な自然対流が発生してしまい、固液界面が局所的に液相側に凹面形状となり、多結晶化する。
【0024】
【表1】
Figure 2004323327
【0025】
しかし、単結晶を囲む円筒形ヒータの内周Yに対するスリット幅合計長さXの比率X/Yを上記0.1≦(X/Y)<0.2の範囲に規定すると、円筒形ヒータのスリットの間隔が適切な値となって、単結晶の引き上げ方向に対して垂直方向の温度分布が均一となり、液相内に不規則な自然対流が発生しなくなる。その結果、固液界面が局所的に液相側に凹面形状となることが防止され、全域単結晶の生産歩留りを向上することができる。
【0026】
特に、円筒形ヒータの内周Yに対するスリット幅合計長さXの比率X/Yをほぼ(X/Y)=0.15に設定すると、多結晶化を完全に防止し、単結晶の収率を100%にすることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について説明する。
【0028】
前提となる成長装置は、円筒形ヒータの構造を除き、図1について上述したところと同一とした。すなわち、この化合物半導体単結晶成長装置は、原料融液を収容するPBN製のルツボ3と、このルツボ3を受ける為のルツボ軸9と、ルツボ3内の原料融液及び液体封止剤を加熱すべくルツボ3の周囲を取り巻いて設置された加熱手段としてのグラファイト製のヒータ5と、上記原料融液に接触させた種結晶2を支持し上記原料融液6から成長する結晶を引き上げる引上軸8とを有する。
【0029】
ヒータ5は、図2に示すように円筒形(略円筒形の場合を含む)であり、その壁に、図1に示すように、その円筒形ヒータの上端および下端から縦方向に上部スリット51および下部スリット52を交互に設けた形状をしている。上部スリット51および下部スリット52は、円筒形ヒータの周方向に見た各スリット間の間隔dが均等となるように設けられている。この上部スリット51および下部スリット5の各スリット幅Wは同一である。
【0030】
ここで、スリット間隔dないしスリット幅Wは、次のように設定されている。上部スリット51および下部スリット52の両者が縦方向に重複する領域(長さh)内において周方向に合計したスリット幅Wの総和をスリット幅合計長さ「X」とし、ヒータ内径Lの円筒形ヒータの内周(=L×π)を「Y」とすると、スリット幅合計長さXがヒータの内周Yの0.1倍以上0.2未満となるように、すなわち、円筒形ヒータの内周Yに対するスリット幅合計長さXの比率X/Yが0.1≦(X/Y)<0.2の範囲に入るように設定されている。
【0031】
上記成長装置を用いたGaAs単結晶の成長方法は、基本的に従来技術で説明したLEC法のGaAs単結晶成長方法と同じである。すなわち、図1において、高圧容器1内にGa及びAsを配置したルツボ3に三酸化硼素4を入れ、真空・ガス置換を実施する。その後、高圧容器1内を円筒形ヒータ5により融点温度以上に加熱し、GaAs融液6を形成する。ルツボ3を移動させ、GaAs融液6の最上面の位置を円筒形ヒータ5の発熱する部分の中心の位置と一致させる。その後、種結晶2を下降させてGaAs融液6に接触させ、円筒形ヒータ5の出力の調整により、高圧容器1内の温度を徐々に下げつつ、引上軸8を一定の速度で上昇させることで、GaAs単結晶7を成長させる。
【0032】
【実施例】
以下、本発明の実施例について説明する。
【0033】
[実施例1〜5]
上記成長装置のLEC法の高圧炉を用い、ガリウム10000g、砒素10500g及び封止剤である酸化硼素2000gをPBN製のルツボ3内に収納する。円筒形ヒータ5として、その内周がY=1000mm、スリット間隔dが等間隔であり、総スリット長(スリット幅合計長さ)を、X=100mm(実施例1)、X=130mm(実施例2)、X=150mm(実施例3)、X=180mm(実施例4)、X=190mm(実施例5)と変えたグラファイト製のヒータを用いた。すなわち比率(X/Y)=0.10、(X/Y)=0.13、(X/Y)=0.15、(X/Y)=0.18、(X/Y)=0.19と変えたグラファイト製のヒータを用いて、融点温度以上に加熱しGaAs融液6を形成した。その後、単結晶7の引き上げ育成を行ない、直径115mmで重量約17000gのGaAs単結晶を作製した。
【0034】
以上の実施例1〜5の条件で、それぞれ10本の結晶を作製した。この結果を表2に示す。
【0035】
【表2】
Figure 2004323327
【0036】
上記実施例の中でも、特に、内周がY=1000mm、スリット幅合計長さがX=150mm、すなわち比率(X/Y)=0.15の円筒形ヒータを用いた実施例3の場合には、得られた10本のGaAs単結晶のどれにも多結晶化が発生しなかった。
【0037】
実施例1、すなわち比率(X/Y)が0.10の円筒形ヒータを用いて引き上げ育成を実施した場合には、多結晶化が2本発生した。実施例2、すなわち比率(X/Y)が0.13の円筒形ヒータを用いて引き上げ育成を実施した場合には、多結晶化が2本発生した。実施例4、すなわち比率(X/Y)が0.18の円筒形ヒータを用いて引き上げ育成を実施した場合には、多結晶化が2本発生した。実施例5、すなわち比率(X/Y)が0.19の円筒形ヒータを用いて引き上げ育成を実施した場合には、多結晶化が2本発生した。
【0038】
これに対し、比較例1すなわち比率(X/Y)が0.03の円筒形ヒータを用いて引き上げ育成を実施した場合には、多結晶化が7本発生した。比較例2すなわち比率(X/Y)が0.07の円筒形ヒータを用いて引き上げ育成を実施した場合には、多結晶化が3本発生した。比較例3すなわち比率(X/Y)が2.00の円筒形ヒータを用いて引き上げ育成を実施した場合には、多結晶化が5本発生した。
【0039】
比較例1、比較例2の多結晶化の原因は次による。すなわち、円筒形ヒータ劣化により、円筒形ヒータのスリット間隔が埋まり、引き上げ方向に対して、垂直方向の温度分布が不均一となり、液相内に不規則な自然対流が発生してしまい、固液界面が局所的に液相側に凹面形状となり、転位が集合し多結晶化した。
【0040】
また比較例3の多結晶化の原因は次による。すなわち、引き上げ方向に対して、垂直方向の温度分布が不均一となり、液相内に不規則な自然対流が発生してしまい、固液界面が局所的に液相側に凹面形状となり、転位が集合し多結晶化した。
【0041】
上記の試作結果から、単結晶の収率ないし歩留りを向上させるには、本発明の内容である、円筒形ヒータの内周Yに対するスリット幅合計長さXの比率X/Yを、0.1≦(X/Y)<0.2の範囲に設定することが好ましく、また最適条件としては比率X/Yをほぼ(X/Y)=0.15に設定することが良いことが判る。
【0042】
上記実施例では、LEC法によりGaAs単結晶を成長する場合について述べたが、本発明の化合物半導体単結晶成長装置は、GaAs単結晶の成長に限らず、GaPやInP等の全ての化合物半導体を成長する場合に適用することが可能である。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の化合物半導体単結晶成長装置では、単結晶を囲む円筒形ヒータの内周Yに対するスリット幅合計長さXの比率X/Yを上記0.1≦(X/Y)<0.2の範囲に規定しているので、単結晶の引き上げ方向に対して垂直方向の温度分布が均一となり、液相内に不規則な自然対流が発生しなくなる。その結果、固液界面が局所的に液相側に凹面形状となることが防止され、単結晶成長中の固液界面形状を安定させ、全域単結晶の生産歩留りを向上することができる。
【0044】
特に、円筒形ヒータの内周Yに対するスリット幅合計長さXの比率X/Yをほぼ(X/Y)=0.15に設定することで、多結晶化を完全に防止し、全域単結晶の生産歩留りを100%にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化合物半導体単結晶成長装置におけるヒータの側面を示す概略図である。
【図2】本発明の化合物半導体単結晶成長装置におけるヒータの上面を示す概略図である。
【図3】本発明の化合物半導体単結晶成長装置の全体構成を示す概略図である。
【符号の説明】
1 高圧容器
2 種結晶
3 ルツボ
4 三酸化硼素
5 円筒形ヒータ
6 GaAs融液
7 単結晶
8 引上軸
9 ルツボ軸
51 上部スリット
52 下部スリット
d スリット間隔
W スリット幅
X スリット幅合計長さ
Y ヒータの内周

Claims (3)

  1. 原料融液を収容するルツボと、ルツボ内の原料融液及び液体封止剤を加熱すべく、ルツボの外周に該ルツボを囲んで設けられ、且つ、その上端および下端から縦方向に上部スリットおよび下部スリットが交互に形成された円筒形ヒータと、
    前記原料融液に接触させた種結晶を支持し、前記原料融液から成長する結晶を引き上げる引上軸とを有する化合物半導体単結晶成長装置において、
    円筒形ヒータの内周Yに対するスリット幅合計長さXの比率X/Yを、0.1≦(X/Y)<0.2の範囲に設定したことを特徴とする化合物半導体単結晶成長装置。
  2. 前記円筒形ヒータの内周Yに対するスリット幅合計長さXの比率X/Yを、ほぼ(X/Y)=0.15に設定したことを特徴とする請求項1記載の化合物半導体単結晶成長装置。
  3. 前記円筒形ヒータの上部スリットと下部スリットのスリット間隔が等間隔であることを特徴とする請求項1又は2記載の化合物半導体単結晶成長装置。
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