JP2004323099A - 内容物検査装置及び内容物 - Google Patents

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Abstract

【課題】実際には磁気センサ530においては、着磁部材520が発する磁気が変動しているように観測される。着磁部材520が発する磁気が変動して観測されるのは、着磁部材520と磁気センサ530とが個々に振動するためである。そのため、着磁部材520が発する磁気の干渉を除去することはできない。
【解決手段】孔52、53に着磁部材20と磁気センサ30とを固定する方法は、以下のように行っても良い。例えば、孔52、53の水平断面積が下面側に向かって僅かに漸次縮小するような楔形状となるように形成し、しかも、その最下面の水平断面積が着磁部材20や磁気センサ30の形状よりも若干小さくなるように各々形成する。このように孔52、53を形成することによって、着磁部材20と磁気センサ30とを孔52、53に各々嵌め込むだけで容易に固定することが可能となる。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば医薬品や化粧品、食料品等の箱等に収めた内容物の有無を判断する内容物検査装置、及び内容物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、これらの箱等に収めた内容物の有無を判断する内容物検査装置がある。
上記箱等とは、紙、ダンボール、若しくは樹脂等より成るものであって、内部の空洞部分に物を詰める、収納、梱包、若しくは包む(以下、これらの意味を束ねて「収納」と表記する)機能を有するものである。
また、上記内容物とは、上記箱等に収納される物の一例であって、具体的には、上記箱等に収納されて出荷される医薬品や化粧品、食料品等(以下、「医薬品等」と略記する場合がある)の添付文書(又は能書)や説明書(取り扱い説明書を含む)等の書類を意味する。
上記添付文書(上記能書や上記説明書等も含め、以下添付文書等と表記する)は、例えば医薬品の場合、薬事法により、用法、用量、使用上の注意等の必要事項が記載され、出荷される医薬品と共に上記箱に必ず収納する必要がある。
したがって、製薬会社においては、医薬品及び添付文書を上記箱等に収納して、該箱の封をした後に、添付文書が箱に確実に収納されているか否かを検査している。
即ち、添付文書等の内容物(内容物としては、上記添付文書以外、後記の磁性インクで印刷されるものであればよい)が箱内に有るか否かを判断することが、内容物検査装置の具体的態様の一例である。
【0003】
ここで、図1を用いて従来の内容物検査装置500に関して説明する。
図1に示すように、内容物検査装置500は、制御盤100と、コンベア60と、架台70と、支持部材525、535と、着磁部材520と、磁気センサ530と、光電センサ40とを具備して概略構成されている。
この構成において、架台70の上部にはコンベア60が設けられており、該コンベア60が医薬品及び添付文書が収納された後に封された箱200を矢印方向に搬送する構成となっている。
【0004】
更に、上記着磁部材520は、コンベア60の搬送方向に対して上流側に設けられる支持部材525に支持されている。
上記磁気センサ530は、コンベア60の搬送方向に対して下流側に設けられる支持部材535に支持されている。
即ち、着磁部材520は、図1に示すように、磁気センサ530よりもコンベア60の搬送方向に対して上流側に離れて設けられている。
また、着磁部材520は、箱に収納した添付文書等の内容物を磁化させるための磁化手段の一例であり、具体的には、常時磁界を発生している永久磁石(例えば、アルニコ磁石、フェライト磁石、サマリウム・コバルト系磁石、ネオジウム磁石、プラスチック磁石等が挙げられる)、電磁石等である。
磁気センサ530は、上記着磁部材520によって磁化された添付文書等の内容物の磁気を検出するための検出手段の一例であり、一般的に知られる磁気センサ(例えば、磁電変換作用を利用したホール素子、MRE素子(磁気抵抗効果素子)、TMF素子(超高感度磁界センサ)、可飽和磁気センサ(差動型又は和動型磁気センサ)等が挙げられる)のことである。
【0005】
尚、着磁部材520によって添付文書が磁化されて磁気を帯びるには、添付文書に印刷される文字列や図を形成するインクが磁性体を含有するもの(一般的に知られる「磁性インク」)である必要がある。
【0006】
また、光電センサ40も、上記着磁部材520及び上記磁気センサ530と同様に架台70に設けられる支持部材45に支持されるものであって、例えば、磁気センサ530よりも上流側に設けられ、単に箱200が磁気センサ530に差し掛かったか否かを検出するものである。
これら、上記磁気センサ530及び上記光電センサ40は、内容物検査装置500自体の全体制御を行うための制御盤100に接続されており、該制御盤100が上記各センサの検出結果に基づいて判断を行うことによって、箱200に添付文書が収納されているか否かを判断している。
【0007】
具体的な判断手法は以下のように行われている。
先ず、磁性インクで印刷された添付文書が箱200に収納されているならば、該箱200が着磁部材520の下方を通過することによって、箱200に収納される添付文書に印刷された磁性インクが磁化される。
この磁化によって、添付文書は磁気を帯びた状態(即ち、磁化された状態)となる。
次に、光電センサ40は箱200が磁気センサ530に差し掛かったことを検出し、制御盤100は該光電センサ40が検出した検出結果(箱200が光電センサ40を通過した旨の信号)を取得する。
更に、コンベア60が作動することによって、箱200は下流側に搬送されて磁気センサ530を通過する。
この磁気センサ530を通過する際に、磁気センサ530は箱200に収納される添付文書が帯びている磁気を検出(より具体的には、磁気を帯びている添付文書が移動することにより生じるあるレベル以上の磁界の変化を検出)し、制御盤100はその検出結果を取得する。
この場合に、制御盤100は、箱200に添付文書が収納されていると判断することが可能となる。
【0008】
一方、箱200に添付文書が入っていない場合は、箱200が着磁部材520を通過しても、箱200内部には磁化されるものがないため、磁気センサ530は磁気を検出することが出来ない。
即ち、箱200に添付文書が入っていない場合は、光電センサ40が箱200の通過を検出したにも拘わらず、磁気センサ530は磁気を検出することが出来ない。
即ち、制御盤100は、箱200が光電センサ40を通過した旨の信号を取得できたが、添付文書の磁気を検出できないため、磁気センサ530を通過した箱200に添付文書が収納されてないと判断する。
上述のような判断手法で箱200に収納される内容物を検査する内容物検査装置に関する技術の例としては、下記特許文献1、2に記載されている。
【0009】
【特許文献1】
特開平5−270528号公報
【特許文献2】
特開平7−113875号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来の内容物検査装置は、図1に示すように着磁部材520と磁気センサ530とを離間して設ける必要があるため、装置全体の寸法が大きくなってしまう問題点がある。
これは、近年の生産現場における効率化や集約化を鑑みると好ましいことではない。
ところで、上述のように着磁部材520と磁気センサ530とを離間させる理由は、磁気センサ530が、着磁部材520が発する磁気の干渉を受けることなく、添付文書が帯びている磁気のみを検出できるようにするためである。
そこで、着磁部材520が発する磁気を弱めることによって、上記磁気センサ530が受ける着磁部材520の干渉を抑制することが考えられる。
しかしながら、この場合、着磁部材520が発する磁気を弱めた分だけ添付文書を磁化する機能も弱められるため、磁気センサ530の感度を高める必要性が生じる。
そこで、高感度の磁気センサを使用することが考えられるが、磁気センサを高感度化しても、磁気センサが高感度になった分だけ着磁部材の干渉を受け易くなるので、結局、着磁部材と磁気センサとの離間を狭めることはできず根本的な解決とならない。
【0011】
また、上記問題を解決するために以下の手法も考えられる。
着磁部材520は、具体的には永久磁石であるので当該着磁部材520が発する磁気は一定である。
そこで、この着磁部材520が発する一定の磁気成分のみを、フィルタ回路や波形解析用ソフトウェアを用いることによって除去する手法も考えられる。
この手法によって、着磁部材520と磁気センサ530との離間距離を狭めることが可能に思えるが、該手法によっても下記の問題点を解消することはできない。
これは、フィルタ回路等を用いて着磁部材520が発する一定の磁気成分のみを除去しようとしても、実際には磁気センサ530においては、着磁部材520が発する磁気が変動しているように観測されるためである。
このように着磁部材520が発する磁気が変動して観測されるのは、着磁部材520と磁気センサ530とがコンベア60の作動による振動に伴って個別に振動するためである。
つまり、着磁部材520と磁気センサ530との相対的な位置関係が変動するため、磁気センサ530近傍の磁界が着磁部材520の発する磁気により変化してしまう。
そのため、磁気センサ530側から見れば、着磁部材520が発する磁気の強度が振動しているように観測されるため、上記フィルタ回路や上記波形解析用ソフトウェアを用いても、結局、着磁部材520が発する磁気の干渉を除去することはできない。
そこで、本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、上述したような着磁部材520が発する磁気の干渉による問題点を容易なる構成にて解消し得る内容物検査装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、請求項1においては、箱等に収めた内容物を磁化させるための磁化手段と、上記磁化手段によって磁化された上記内容物の磁気を検出するための検出手段と、を具備し、上記箱等に収めた上記内容物の有無を判断する内容物検査装置において、
上記磁化手段と上記検出手段とを一体化したことを特徴とする内容物検査装置として構成している。
【0013】
請求項2においては、上記磁化手段と上記検出手段とは、介在物を介して一体化されてなる内容物検査装置として構成している。
【0014】
請求項3においては、前記内容物が有る場合における前記検出手段の検出結果を予め記憶してなる内容物検査装置として構成している。
【0015】
請求項4においては、磁性体を含有する磁性物質が一部に塗布される内容物において、
前記磁性物質を予め定められた所定の箇所に塗布したことを特徴とする内容物として構成している。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明し、本発明の理解に供する。尚、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
図1は従来の内容物検査装置500の外観の一例を示す概略構成図、図2は本発明の内容物検査装置300の外観の一例を示す概略構成図、図3はセンサユニット50の分解斜視図、図4は制御盤100の概略構成を示すブロック図、図5は磁気センサ30が検出した検出波形の一例図、図6は添付文書の一例図、図7はセンサユニットの別例図である。
【0017】
先ず、図2を用いて、箱等に収めた内容物の有無を判断する本発明の内容物検査装置300の外観の一例を示す概略構成について説明する。
以下の説明において、箱等、内容物、及び内容物検査装置に関する定義とその機能の一例については、既に上述した内容物検査装置500の場合と同様である。
【0018】
図2に示すように、内容物検査装置300は、制御盤100と、コンベア60と、架台70と、センサユニット50と、光電センサ40とを具備して概略構成されている。
架台70の上部にはコンベア60が設けられており、該コンベア60が医薬品及び添付文書(文字列や図が磁性インクで印刷されたもの。以下同様)が収納された後に封された箱200を矢印方向に搬送する構成となっている。
【0019】
上記センサユニット50は、例えば、コンベア60の搬送方向に対して上流側に設けられる支持部材51に支持されている。
別の支持例としては、例えば、コンベア60の上下のベルトに挟まれる部分である50aに設けても良い。
また、光電センサ40は、該センサユニット50よりも上流側で架台70に設けられる支持部材45に支持されるものであって、箱200がセンサユニット50に差し掛かったか否かを検出するものである。
また、制御盤100は、光電センサ40及びセンサユニット50が具備する磁気センサ等と接続されるものであって、内容物検査装置300自体の全体制御を行うためのものである。
【0020】
上記センサユニット50の構造について、図3に示した分解斜視図を用いて詳しく説明する。
センサユニット50自体は、例えば、プラスチック、より具体的には、ABS(ACRYLONITRILE BUTADIENE STYRENE)樹脂、ポリアセタール・コポリマー、その他熱可塑性エンジニアリングプラスチック等の樹脂材料のような非磁性体の堅牢な材質から成るものであっても良い。
このセンサユニット50には、センサユニット50の下面側に向けて開放する孔52、53(点線部分)が形成されている。
この孔52、53は、着磁部材20及び磁気センサ30を嵌め込んで、固定するためのものである。
上記着磁部材20は、箱に収納した添付文書等の内容物を磁化させるための磁化手段の一例であり、具体的には、常時磁界を発生している永久磁石、電磁石等である。
上記磁気センサ30は、上記着磁部材20によって磁化された添付文書等の内容物の磁気を検出するための検出手段の一例であり、一般的に知られる磁気センサのことである。
また、一般的に磁気センサ30には、検出信号出力用の配線が設けられているが、図3においては、センサユニット50の概略構成を見易くするため、該配線の描画は省略されている。
【0021】
上記孔52、53に着磁部材20と磁気センサ30とを固定する方法は、以下のように行っても良い。
例えば、孔52、53の水平断面積が下面側に向かって僅かに漸次縮小するような楔形状となるように形成し、しかも、その最下面の水平断面積が着磁部材20や磁気センサ30の形状よりも若干小さくなるように各々形成する。
このように孔52、53を形成することによって、着磁部材20と磁気センサ30とを孔52、53に各々嵌め込むだけで容易に固定することが可能となる。
勿論、別の固定手法としては、着磁部材20及び磁気センサ30を接着材や非磁性体製のネジ等を用いて孔52、53に嵌め込んだ後に固定しても良い。
また、その他にも、着磁部材20及び磁気センサ30を、孔52、53に嵌め込んで固定する効果を発揮する固定手法が有るならば如何なる手法であっても良い。
必要ならば、図3に示すように、孔52、53の各々下面に非磁性体製の蓋21、31を各々設けても良い。
また、着磁部材20と磁気センサ30との位置関係は、コンベア60の搬送方向に対して上流側の孔52に着磁部材20を固定し、他方、下流側の孔53に磁気センサ30を固定する。
この位置関係によって、コンベア60によって搬送された箱200に収納される添付文書を先ず着磁部材20によって磁化した後に、該磁化された添付文書の磁気を磁気センサ30で検出することが可能となる。
更にまた、孔52、53の上部に、配線通線用の孔52a、53aをそれぞれ形成しても良い。
この場合、孔52側には着磁部材20が固定されるため、孔52aは特に必要ないので、孔53側にのみ配線通線用の孔53aを設けるようにしても良い。
勿論、この孔53aには、既に上述した図示しない磁気センサ30の配線を通線しても良い。
このように構成することによって、着磁部材20及び磁気センサ30を、センサユニット50を介在物として固定することが可能となる。
この構成は、換言すれば、着磁部材20と磁気センサ30とが、単一の物体であるセンサユニット50を介在物として一体化(本発明における「一体化」とは、非磁性体の堅牢な材質から成るセンサユニット50に、着磁部材20と磁気センサ30がそれぞれ個別に固定されるものの、係るセンサユニット50を介在物として、着磁部材20と磁気センサ30とがあたかも一体のものであるかの構成となった状態のことをいう)した構造ともいえる。
このように着磁部材20と磁気センサ30とが、センサユニット50を介して一体化されているので、例えば、センサユニット50の支持部材51を固定する架台70自体が振動したとしても、着磁部材20と磁気センサ30との相対的な位置関係は変化することはない。
したがって、着磁部材20が発する磁気が一定(即ち、着磁部材20の振動による磁界の変化がない状態)であれば、磁気センサ30が検出する磁気も一定(即ち、磁気センサ30が検出する磁界の変化もない状態)となるので、フィルタ回路や波形解析用ソフトウェアを用いることによって容易に着磁部材20が発する磁気を除去することが可能となる。
また、このように着磁部材20と磁気センサ30とをセンサユニットを介して一体化できたので、従来の内容物検査装置300と比較して小型化できる。
したがって、本発明の内容物検査装置300は、近年の生産現場における効率化や集約化を実現するための一助となり得るものである。
【0022】
次に、図4を用いて、内容物検査装置300の制御盤100の情報伝達に関して説明する。
制御盤100には、少なくとも内容物検査装置300の全体制御を行うための制御部10と、磁気センサ30の検出結果を増幅したり波形形成するためのアンプ35とを具備して概略構成されても良い。
また、上述した光電センサ40は、制御盤100内において制御部10に接続され、上述した磁気センサ30は上記アンプ35に接続される構成であっても良い。
また、制御部10は、自体が処理した結果等をディスプレイや、その他の中央監視装置等へ出力できる機能を有し、しかも、ROM、RAM、HDD等のストレージデバイスを具備して動作プログラムやデータ等を記憶する機能を有するものであっても良い。
もちろん、該ストレージデバイスは、制御部10とは別個に制御盤100内部に設けられる構成であっても良い。
【0023】
このように構成されているので、例えば、箱200に添付文書等の内容物が有る場合における磁気センサ30の検出結果(波形パターンや閾値等)を、予め上記ストレージデバイスに記憶させておくことで、添付文書の有無のみならず箱200内部に収納されている状態を検知することも可能となる。
例えば、図5に示す波形は、箱200に添付文書が収納され、しかも該添付文書が予め定められた状態で箱200に正常に収納されている場合における、磁気センサ30の検出結果の一例である。
【0024】
以下、検出結果の一例について説明する。
(1)時刻T0にて箱200が光電センサ40を通過した後に、時刻TSより箱200に収納される添付文書が発する磁気の検出を開始する。
(2)時刻TS〜T1において、磁気センサ30の検出結果が、閾値DV1を超えず。
(3)時刻T1〜T2において、磁気センサ30の検出結果が、閾値DV2を超える。
(4)時刻T2〜T3において、磁気センサ30の検出結果が、閾値DV3を超えず。
(5)時刻T3〜T4において、磁気センサ30の検出結果が、閾値DV4を超える。
上記(1)〜(5)に関する判断は、実際には制御部10が、磁気センサ30の検出結果に基づいて行う。
この場合、勿論、閾値DV1〜DV4は、予め上記ストレージデバイスに記憶されるものであり、この値は検査する内容物毎に該ストレージデバイスに記憶させても良い。
このように上記(1)〜(5)の各判断を制御部10が行うことによって、箱200に収納される添付文書の有無を判断するのみならず、その収納が正常に行われているか否かを判断することが可能となる。
即ち、一般的に、このような添付文書が予め定まった方法で、予め定まった位置に箱200に収納されると、自ずと磁気センサ30で検出される検出結果はある一定の波形となる。
したがって、磁気センサ30が検出した結果が、例えば、上記(1)〜(5)に示したパターンと異なる場合には、添付文書が箱200に正常に収納されてないと制御部10は判断することが可能となる。
上述における(1)〜(5)の判断は、閾値を用いて、制御部10が判断を行う場合の一例であって、直接的に上記ストレージデバイスに正常波形を記憶させておき、磁気センサ30で取得した取得波形と該正常波形とを比較するパターンマッチングによる手法であっても良い。
【0025】
ところで、上述したとおり添付文書に印刷される文字列や図は、磁性体を含有する磁性物質の一例であるインク(「磁性インク」)の塗布(本発明における「塗布」という用語の概念には、印刷も含むものとする)により形成されるものであるが、そのインクに含まれる磁性体の含有量や質量パーセント等の「含有量に関する情報」を、検査又は知りたい場合がある。
このような場合には、従来より、磁性インクによって印刷された後の添付文書の表面に磁気識別センサを近づけることによって、当該磁性インクの「含有量に関する情報」を検出して取得することができる。
これによって、磁性インクに含まれる磁性体の量が適正か否かを判断することが可能となる。
【0026】
しかしながら、図6に示すように、実際の添付文書400には文字領域410が大半であり、しかもその密度が一定でない。
そのため、上記磁気識別センサを用いて上記「含有量に関する情報」を取得しようとしても、磁気識別センサを近づける位置によっては、正確に「含有量に関する情報」を取得することができない。
そこで、この問題を解決するために、添付文書上の予め定められた所定の位置(本発明でいう「予め定められた所定の位置」とは、添付文書の全てにおいて所定(同一)の位置を予め定めるという意味ではなく、ある特定の医薬品等に用いられる添付文書において所定の位置を予め定めるという意味である)に上記磁性インクを、予め定められた指定量だけ塗りつぶすように塗布しても良い。
図6には、添付文書400において予め定められた下部の位置420を、磁性インクで帯状(例えば、高さ1cm、幅3cm)に塗りつぶしている。
このように予め定められた位置を磁性インクで塗りつぶし、この塗りつぶされた部分に上記磁気識別センサを近づけることによって、上記「含有量に関する情報」を安定的に取得することが可能となる。
したがって、磁性インクに含有される磁性体の量が多種多用である場合や、添付文書の印刷が完了した状態において、該印刷された添付文書から直接的に磁性インクが含有する磁性体の量等を安定的に計測することが可能となる。
【0027】
上記センサユニット50の別例としては、図7に示すような光電センサ40bをも一体化させたセンサユニット50bがある。
尚、図7(a)はセンサユニット50bの下面図、図7(b)はセンサユニット50bの側面図である。
センサユニット50b自体の材質は、上記センサユニット50と同様に、例えば、プラスチック、より具体的には、ABS(ACRYLONITRILE BUTADIENE STYRENE)樹脂、ポリアセタール・コポリマー、その他熱可塑性エンジニアリングプラスチック等の樹脂材料のような非磁性体の堅牢な材質から成るものであっても良い。
このセンサユニット50bには、孔52b、53bが形成されている。
この孔52b、53bは、上記着磁部材20及び上記磁気センサ30をそれぞれ嵌め込んで、固定するためのものである。
また、孔52b、53bと直交するように、着磁部材20及び磁気センサ30を固定するための非磁性体製のネジ等を通すための孔52c、53cを形成しても良い。
また、センサユニット50bには、当該センサユニット50b自体を非磁性体製のネジ等で光電センサ40bを取り付けるための取付部位54bが設けられても良い。
例えば、図7の場合、非磁性体製のネジ等の孔が取付部位54bに4つ設けられている。
【0028】
以上に説明した、本発明を具体化した一例としての実施の形態であるセンサユニット50又は50bは、内容物検査装置300に固定して、添付文書等の内容物が箱内に有るか否かを判断するのに供するものであるが、このセンサユニット50又は50b自体を、固定させた被検体の近傍を移動(例えば、検査者がセンサユニット50又は50bを手に持って移動)させることによって、同様の判断に供することが出来る。
【0029】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0030】
上記目的を達成するために本発明は、請求項1においては、箱等に収めた内容物を磁化させるための磁化手段と、上記磁化手段によって磁化された上記内容物の磁気を検出するための検出手段と、を具備し、上記箱等に収めた上記内容物の有無を判断する内容物検査装置において、
上記磁化手段と上記検出手段とを一体化したことを特徴とする内容物検査装置として構成している。
このように磁化手段と検出手段とを一体化する構成とすることで、振動等によって、磁化手段と検出手段との位置関係が変化するようなことがなくなる。
したがって、磁化手段が発する磁気が一定であれば、検出手段が検出する磁気も一定となるので、フィルタ回路や波形解析用ソフトウェアを用いることによって容易に磁化手段が発する磁気を除去することが可能となる。
また、このように磁化手段と検出手段とを一体化できたので、従来の内容物検査装置と比較して小型化できる。
【0031】
請求項2においては、上記磁化手段と上記検出手段とは、介在物を介して一体化されてなる内容物検査装置として構成している。
この場合、容易に磁化手段と検出手段とを一体化することが可能となるので、振動等によって、磁化手段と検出手段との位置関係が変化するようなことがなくなる。
【0032】
請求項3においては、前記内容物が有る場合における前記検出手段の検出結果を予め記憶してなる内容物検査装置として構成している。
このように構成することによって、検出結果が、上記予め記憶した内容と異なる場合に、内容物が箱に正常に収納されてないと判断することが可能となる。
【0033】
請求項4においては、磁性体を含有する磁性物質が一部に塗布される内容物において、
前記磁性物質を予め定められた所定の箇所に塗布したことを特徴とする内容物として構成している。
したがって、上記予め定められた部分に磁気識別センサ等を近づけることによって、添付文書に印刷された磁気インクに含まれる磁性体の量等に関する情報を精度良く、しかも安定的に取得することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の内容物検査装置500の外観の一例を示す概略構成図。
【図2】本発明の内容物検査装置300の外観の一例を示す概略構成図。
【図3】センサユニット50の分解斜視図。
【図4】制御盤100の概略構成を示すブロック図。
【図5】磁気センサ30が検出した検出波形の一例図。
【図6】添付文書の一例図。
【図7】センサユニットの別例図。
【符号の説明】
10 制御部
20 着磁部材
30 磁気センサ
40 光電センサ
50 センサユニット
60 コンベア
70 架台
100 制御盤
200 箱
400 添付文書

Claims (4)

  1. 箱等に収めた内容物を磁化させるための磁化手段と、上記磁化手段によって磁化された上記内容物の磁気を検出するための検出手段と、を具備し、上記箱等に収めた上記内容物の有無を判断する内容物検査装置において、上記磁化手段と上記検出手段とを一体化したことを特徴とする内容物検査装置。
  2. 上記磁化手段と上記検出手段とは、介在物を介して一体化されてなる請求項1記載の内容物検査装置。
  3. 前記内容物が有る場合における前記検出手段の検出結果を予め記憶してなる請求項1、又は請求項2のいずれかに記載の内容物検査装置。
  4. 磁性体を含有する磁性物質が一部に塗布される内容物において、
    前記磁性物質を予め定められた所定の箇所に塗布したことを特徴とする内容物。
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