JP2004322024A - 有害物質熱分解除去装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被処理物は一対の開閉弁の交互の開閉動作及び停留回転部の回転給送の協動により炉体の供給口部に順次連続して供給され、停留回転部内に窒素送込部から窒素が送り込まれると共に停留回転部内の空気は吸引部により吸引されて窒素置換がなされることになり、供給口部側での密閉性を高めることができて炉体の移送路内の密閉性を高めることができる。
【解決手段】供給口部12に被処理物を供給するための供給路19を接続し、供給路に交互に開閉可能な一対の開閉弁20・21を直列状に配置し、一対の開閉弁間に一方の開閉弁から送られてくる被処理物を一時的に貯留して他方の開閉弁に回転給送するため停留回転部23を設け、停留回転部内に窒素を送り込む窒素送込部25を設けると共に停留回転部内の空気を吸引する吸引部26を設けてなる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は例えば汚染土壌、煤塵、焼却灰、工場廃液等の被処理物に含まれる鉛、カドミウム、ダイオキシン等の有害物質を分解除去する際に用いられる有害物質熱分解除去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【0003】
【特許文献1】
特開2003−10825号公報
【特許文献2】
特許第3266591号公報
【特許文献3】
特公平7−34902号公報
【0004】
従来、この種の有害物質熱分解除去装置として、炉体内に有害物質を含む被処理物を移送可能な移送路を設け、炉体の一方側部に該被処理物を該移送路に供給するための供給口部を設けると共に炉体の他方側部に被処理物を移送路から排出するための排出口部を設け、炉体の移送路内に窒素を送り込む炉内窒素送込部を設けると共に移送路内の空気及び気体を吸引する炉内吸引部を設け、炉内窒素送込部及び炉内吸引部により移送路内を無酸素減圧雰囲気に作製し、炉体に移送路を移送中の被処理物を加熱する加熱部を設け、無酸素減圧高温度雰囲気下での熱分解により該被処理物に含まれる有害物質を分解除去する構造のものが知られている。しかして、被処理物を外部から炉体内に連続して供給するという条件下において、炉体内を無酸素減圧高温度雰囲気下に密閉保持しなければならないことになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこれら構造の場合、上記被処理物を炉体内に供給するための供給口部の近傍部位での高い密閉性が要求され、この密閉性の良否が直接的に処理効率に影響を及ぼすことがあるという不都合を有している。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような不都合を解決することを目的とするもので、本発明のうちで、請求項1記載の発明は、炉体内に有害物質を含む被処理物を移送可能な移送路を設け、該炉体の一方側部に該被処理物を該移送路に供給するための供給口部を設けると共に該炉体の他方側部に被処理物を該移送路から排出するための排出口部を設け、該炉体の移送路内に窒素を送り込む炉内窒素送込部を設けると共に該移送路内の空気及び気体を吸引する炉内吸引部を設け、該炉内窒素送込部及び該炉内吸引部により該移送路内を無酸素減圧雰囲気に作製し、該移送路で被処理物を移送させる移送機構を設けると共に移送路を移送中の被処理物を加熱する加熱部を設け、無酸素減圧高温度雰囲気下での熱分解により該被処理物に含まれる有害物質を分解除去する装置において、上記供給口部に被処理物を供給するための供給路を接続し、該供給路に交互に開閉可能な一対の開閉弁を直列状に配置し、該一対の開閉弁間に一方の開閉弁から送られてくる被処理物を一時的に停留して他方の開閉弁に回転給送するため停留回転部を設け、該停留回転部内に窒素を送り込む窒素送込部を設けると共に該停留回転部内の空気を吸引する吸引部を設けてなることを特徴とする有害物質熱分解除去装置にある。
【0007】
又、請求項2記載の発明にあっては、上記排出口部に被処理物を排出するための排出路を接続し、該排出路に交互に開閉可能な一対の開閉弁を直列状に配置し、該一対の開閉弁間に一方の開閉弁から送られてくる被処理物を一時的に停留して他方の開閉弁に送るための停留部を設けてなることを特徴とするものであり、又、請求項3記載の発明にあっては、上記移送機構として、上記炉体の内周面に移送路の移送方向に延びる螺旋溝部を形成すると共に該炉体を該移送方向を軸線として回転させる回転部を設けてなることを特徴とするものであり、又、請求項4記載の発明は、上記加熱部として、上記炉体の内周面に遠赤外線放射材を設けると共に該遠赤外線放射材を加熱するヒータを設けてなることを特徴とするものである。
【0008】
又、請求項4記載の発明は、上記炉体の外周面に断熱材を介して冷却液路を設けてなることを特徴とするものであり、又、請求項6記載の発明は、上記炉内吸引部に上記炉体内の気体を冷却処理する気体冷却処理部を設けてなることを特徴とするものであり、又、請求項7記載の発明は、上記排出口部に上記炉体から排出されてくる被処理物を冷却する冷却部を設けてなることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1乃至図9は本発明の実施の形態例を示し、1は炉体、2は加熱部であって、炉体1内に加熱部2が配置され、この場合、炉体1の内壁部に加熱部2として、遠赤外線放射材3としての筒状のセラミック材を配置し、この遠赤外線放射材3の外周面に熱線からなるヒータ4を配置し、ヒータ4の外周面にグラスウール等の断熱材5を覆設し、この断熱材5の外周面にステンレス材等の管壁6aにより冷却液Sを循環させる冷却液路6を形成し、遠赤外線放射材3の内周面に移送機構Fとしての螺旋溝部3aを形成し、この炉体1内を有害物質を含む被処理物Wを移送可能な移送路7に形成し、この炉体1の下部外周面を機体8に設けたロール9により回転自在に支承横設し、回転部10の回転用モータ11によりロール9を回転させ、ロール9により炉体1を移送路7の移送方向を軸線として回転可能に設け、炉体1の一方側部に被処理物Wを移送路7に供給するための供給口部12を設け、供給口部12にモータ12aにより回転するスクリュー12bを内装すると共に炉体1の他方側部に被処理物Wを移送路7から排出するための排出口部13を設けて構成している。
【0010】
しかして、外部から炉体1内の加熱部2としてのヒータ4に電力を供給して遠赤外線放射材3を加熱し、この遠赤外線放射材3からの遠赤外線により移送路7を温度500℃〜700℃に加熱し、かつ、回転部10により炉体1を回転させ、移送路7内の被処理物Wを螺旋溝部3aの螺旋作用により移送し、高温の移送路7面としての螺旋溝部3aに接触しつつ被処理物Wは移送され、遠赤外線放射材3からの遠赤外線放射熱が被処理物Wに伝導し、被処理物Wは高温加熱され、更に、断熱材5により遠赤外線放射材3の外方放射を防ぐと共に外部から冷却液路6に冷却液Sを供給し、炉体1の外周面の温度上昇を防ぐことになる。
【0011】
14は炉内窒素送込部、15は炉内吸引部であって、この炉内窒素送込部14は上記排出口部13に窒素吹出管14aを移送路7内に向けて配置し、窒素発生器16から窒素吹出管14aを介して図外のポンプにより移送路7内に窒素Nを送り込むように構成され、又、この炉内吸引部15は上記供給口部12に吸込管15aを移送路7内に向けて配置し、吸込管15aと真空発生源17とを吸込路18により接続し、真空発生源17により移送路7内の空気や気体Gを吸込管15aを介して吸引するように構成している。
【0012】
しかして、この炉内窒素送込部14及び炉内吸引部15により、移送路7内を10〜10−1Pa程度の無酸素減圧雰囲気に作製し、この無酸素減圧雰囲気下の移送路7を加熱部2により加熱し、炉体1を回転させて移送路7内の被処理物Wを移送機構Fとしての螺旋溝部3aの螺旋作用により移送し、高温の移送路7面としての螺旋溝部3aに接触しつつ被処理物Wは移送され、遠赤外線放射材3からの遠赤外線放射熱が被処理物Wに伝導し、被処理物Wは高温加熱され、無酸素減圧高温度雰囲気下での熱分解により被処理物Wに含まれる鉛、カドミウム、ダイオキシン等の有害物質を分解除去するように構成している。
【0013】
19は供給路であって、一方端部に被処理物Wの投入口部19aが設けられ、他方端部に上記供給口部12が接続され、この供給路19に交互に開閉可能な一対の開閉弁20・21を上下に直列状に配置し、この上側の開閉弁20と投入口部19aとの間に計量部22を介装し、この一対の開閉弁20・21間に停留回転部23を介装し、停留回転部23内に球殻状体24aの頂部に口部24bを開口した回転給送体24を内壁に密接状態で回転自在に設け、一方の開閉弁20から自重落下により送られてくる被処理物Wを上向き状態の口部24bから球殻状体24a内に一時的に停留し、回転給送体24を回転させて下向き状態の口部24bから他方の開閉弁21に自重落下により送るように設け、かつ、停留回転部23内に窒素Nを送り込む窒素送込部25の窒素吹出管25aを設けると共に停留回転部23内の空気を吸引する吸引部26の吸込管26aを設け、窒素発生器16から窒素吹出管25aを介して図外のポンプにより球殻状体24a内に窒素Nを送り込むと共に、上記真空発生源17により吸込管26aを介して球殻状体24a内の空気を吸引し、しかして、球殻状体24a内を無酸素雰囲気に作製するように構成している。
【0014】
しかして、図4の如く、図外の搬送機構により投入口部19aから投入された被処理物Wは計量部22により定重量に計量され、一定重量の被処理物Wは開閉弁20の開動作により停留回転部23内の球殻状体24a内に上向きの口部24bから自重落下し、次いで、図5の如く、停留回転部23内の回転給送体24は回転し、この回転給送体24の回転中に窒素送込部25の窒素吹出管25aから球殻状体24a内に窒素Nが送り込まれると共に吸引部26の吸込管26aを介して球殻状体24a内の空気を吸引し、球殻状体24a内を無酸素雰囲気に作製し、この回転給送体24の回転中において一対の開閉弁20・21はいずれも閉状態にあり、そして、図6の如く、回転給送体24の更なる回転により回転給送体24の口部24bは下向きとなって回転給送体24内の被処理物Wは開閉弁21へと自重落下し、開閉弁21は開状態となっているので開閉弁21を介して炉体1の供給口部に落下供給されることになり、そして、図7の如く、回転給送体24は更に回転し、この回転中において、一対の開閉弁20・21は閉状態にあり、回転給送体24の口部24bは上向きとなり、そして、再び、図4乃至図7の動作が繰り返され、被処理物Wは炉体1の供給口部12に順次連続して定量ずつ供給されることになる。
【0015】
又、この場合、上記排出口部13に被処理物Wを排出するための排出路27を接続し、排出路27に交互に開閉可能な一対の開閉弁28・29を上下に直列状に配置し、この一対の開閉弁28・29間に一方の開閉弁28から自重により送られてくる被処理物Wを一時的に停留して他方の開閉弁29に自重により送るためのタンク状の停留部30を設けて構成している。
【0016】
しかして、図8の如く、上記炉体1の移送路7から排出されてくる被処理物Wは一方の上方の開閉弁28の開動作により停留部30内に自重落下し、このとき、他方の下方の開閉弁29は閉じているため被処理物Wは停留部30内に停留し、そして、図9の如く、開閉弁28が閉動作したのち開閉弁29は開動作し、停留部30内の被処理物Wは開閉弁29から自重落下し、この繰り返し動作により被処理物Wは順次連続して排出されることになる。
【0017】
31は気体冷却処理部であって、上記吸込管15aと真空発生源17とを連結する炉内吸引部15の吸込路18の途中に設けられ、この場合、炉体1内等の気体Gを冷却する冷却用タンク31a、気体Gを濾過するフィルターを備えた濾過用タンク31b、気体Gを中和する中和剤を入れた中和用タンク31c及び気体中の塵埃を吸着可能な活性炭等の吸着剤を入れた吸着剤用タンク31dにより構成されている。
【0018】
32は冷却部であって、上記排出口部13に設けられ、上記炉体1から排出されてくる被処理物Wを冷却して排出するように構成されている。
【0019】
この実施の形態例は上記構成であるから、図1の如く、破砕機、粉砕機、ふるい機、選別機械、造粒機等によりペレット状や粉粒状にされた有害物質を含む被処理物Wを供給口部12から炉体1内の移送路7に供給し、この炉体1の移送路7内に炉内窒素送込部14により窒素Nを送り込むと共に移送路7内の空気及び気体Gを炉内吸引部15により吸引し、この炉内窒素送込部14及び炉内吸引部15により移送路7内を無酸素減圧雰囲気に作製し、かつ、移送機構Fにより被処理物Wを移送路7で移送すると共に移送路1内を加熱部2により加熱し、この無酸素減圧雰囲気下での熱分解により被処理物Wに含まれる有害物質を分解除去することになり、この際、上記供給口部12に被処理物Wを供給するための供給路19を接続して供給路19に交互に開閉可能な一対の開閉弁20・21を直列状に配置し、一対の開閉弁20・21間に一方の開閉弁20から送られてくる被処理物Wを一時的に停留して他方の開閉弁21に回転給送するため停留回転部23を設け、停留回転部23内に窒素Nを送り込む窒素送込部25を設けると共に停留回転部23内の空気を吸引する吸引部26を設けているから、被処理物Wは一対の開閉弁20・21の交互の開閉動作及び停留回転部23の回転給送の協動により炉体1の供給口部12に順次連続して定量ずつ供給され、しかも、停留回転部23内に窒素送込部25から窒素Nが送り込まれると共に停留回転部23内の空気は吸引部26により吸引されて窒素置換がなされることになるから、供給口部12側での密閉性を高めることができて炉体1の移送路7内の密閉性を高めることができると共に移送路7内の無酸素減圧高温度雰囲気を良好に保持することができ、それだけ被処理物Wに含まれる有害物質の分解除去効率を高めることができると共に分解除去作業性を向上することができる。
【0020】
この場合、上記排出口部13に被処理物Wを排出するための排出路27を接続し、この排出路27に交互に開閉可能な一対の開閉弁28・29を直列状に配置し、一対の開閉弁28・29間に一方の開閉弁28から送られてくる被処理物Wを一時的に停留して他方の開閉弁29に送るための停留部30を設けているから、炉体1の移送路7から排出されてくる被処理物Wは一対の開閉弁28・29の交互の開閉動作及び停留部30の一時停留の協動により定量ずつ排出されることになり、排出口部13側での密閉性を高めることができて炉体1の移送路7内の密閉性を高めることができると共に移送路7内の無酸素減圧高温度雰囲気を良好に保持することができ、それだけ被処理物Wに含まれる有害物質の分解除去効率を高めることができると共に分解除去作業性を向上することができ、又、この場合、上記移送機構Fとして、炉体1の内周面に移送路7の移送方向に延びる螺旋溝部3aを形成すると共に炉体1を移送方向を軸線として回転させる回転部10を設けているから、回転部10により炉体1を回転させて螺旋溝部3aの螺旋作用により被処理物Wを良好に移送することができ、高温の移送路7面に接触しつつ被処理物Wは移送され、移送路7面の熱が被処理物Wに伝導し、被処理物Wは高温加熱され、加熱効率を向上することができ、又、この場合、上記加熱部2として、上記炉体1の内周面に遠赤外線放射材3を設けると共に遠赤外線放射材3を加熱するヒータ4を設けてなるから、高温の移送路7面としての螺旋溝部3aに接触しつつ被処理物Wは移送され、遠赤外線放射材3からの遠赤外線放射熱が被処理物Wに伝導し、被処理物Wは高温加熱され、それだけ加熱効率を向上することができ、被処理物Wに含まれる有害物質の分解除去効率を高めることができる。
【0021】
又、この場合、上記炉体1の外周面に断熱材5を介して冷却液路6を設けてなるから、この断熱材5により遠赤外線放射材3の外方放射を防いで一層加熱効率を向上することができると共に炉体1の外周面の温度上昇を防ぐことができ、安全性を高めることができ、又、この場合、上記炉内吸引部15に上記炉体1内の気体Gを冷却処理する気体冷却処理部31を設けているから、移送路7内での熱分解によって被処理物Wから発生した気体Gによる有害物質の再合成を防ぐことができ、又、この場合、上記排出口部13に上記炉体1から排出されてくる被処理物Wを冷却する冷却部32を設けてなるから、加熱により高温な被処理物Wを急速に冷却することにより有害物質の再合成を防ぐことができ、それだけ、被処理物Wに含まれる有害物質の分解除去効率を高めることができる。
【0022】
尚、本発明は上記実施の形態例に限られるものではなく、炉体1、加熱部2、炉内窒素送込部14、炉内吸引部15、停留回転部23、開閉弁20・21等の構造は適宜変更して設計されるものである。
【0023】
【発明の効果】
本発明は上述の如く、請求項1の発明にあっては、有害物質を含む被処理物を供給口部から炉体内の移送路に供給し、炉体の移送路内に炉内窒素送込部により窒素を送り込むと共に移送路内の空気及び気体を炉内吸引部により吸引し、この炉内窒素送込部及び炉内吸引部により移送路内を無酸素減圧雰囲気に作製し、かつ、移送機構により被処理物を移送路で移送すると共に移送路を加熱部により加熱し、この無酸素減圧高温度雰囲気下での熱分解により被処理物に含まれる有害物質を分解除去することになり、この際、被処理物は一対の開閉弁の交互の開閉動作及び停留回転部の回転給送の協動により炉体の供給口部に順次連続して定量ずつ供給され、しかも、停留回転部内に窒素送込部から窒素が送り込まれると共に停留回転部内の空気は吸引部により吸引されて窒素置換がなされることになるから、供給口部側での密閉性を高めることができて炉体の移送路内の密閉性を高めることができると共に移送路内の無酸素減圧高温度雰囲気を良好に保持することができ、被処理物に含まれる有害物質の分解除去効率を高めることができると共に分解除去作業性を向上することができる。
【0024】
又、請求項2記載の発明にあっては、上記排出口部に被処理物を排出するための排出路を接続し、この排出路に交互に開閉可能な一対の開閉弁を直列状に配置し、一対の開閉弁間に一方の開閉弁から送られてくる被処理物を一時的に停留して他方の開閉弁に送るための停留部を設けているから、炉体の移送路から排出されてくる被処理物は一対の開閉弁の交互の開閉動作及び停留部の一時停留の協動により定量ずつ排出されることになり、排出口部側での密閉性を高めることができて炉体の移送路内の密閉性を高めることができると共に移送路内の無酸素減圧高温度雰囲気を良好に保持することができ、それだけ被処理物に含まれる有害物質の分解除去効率を高めることができると共に分解除去作業性を向上することができ、又、請求項3記載の発明にあっては、上記移送機構として、炉体の内周面に移送路の移送方向に延びる螺旋溝部を形成すると共に炉体を移送方向を軸線として回転させる回転部を設けているから、回転部により炉体を回転させて螺旋溝部の螺旋作用により被処理物を良好に移送することができ、高温の移送路面に接触しつつ被処理物は移送され、移送路面の熱が被処理物に伝導し、被処理物は高温加熱され、加熱効率を向上することができ、又、請求項4記載の発明にあっては、上記加熱部として、上記炉体の内周面に遠赤外線放射材を設けると共に遠赤外線放射材を加熱するヒータを設けてなるから、高温の移送路面としての螺旋溝部に接触しつつ被処理物は移送され、遠赤外線放射材からの遠赤外線放射熱が被処理物に伝導し、被処理物は高温加熱され、それだけ加熱効率を向上することができ、被処理物Wに含まれる有害物質の分解除去効率を高めることができる。
【0025】
又、請求項5記載の発明にあっては、上記炉体の外周面に断熱材を介して冷却液路を設けてなるから、この断熱材により遠赤外線放射材の外方放射を防いで一層加熱効率を向上することができると共に炉体の外周面の温度上昇を防ぐことができ、安全性を高めることができ、又、請求項6記載の発明にあっては、上記炉内吸引部に上記炉体内の気体を冷却処理する気体冷却処理部を設けているから、移送路内での熱分解によって被処理物から発生した気体による有害物質の再合成を防ぐことができ、又、請求項7記載の発明にあっては、上記排出口部に上記炉体から排出されてくる被処理物を冷却する冷却部を設けてなるから、加熱により高温な被処理物を急速に冷却することにより有害物質の再合成を防ぐことができ、被処理物Wに含まれる有害物質の分解除去効率を高めることができる。
【0026】
以上の如く、所期の目的を充分達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例の全体説明図である。
【図2】本発明の実施の形態例の部分説明図である。
【図3】本発明の実施の形態例の部分横断面図である。
【図4】本発明の実施の形態例の供給口部側の動作説明図である。
【図5】本発明の実施の形態例の供給口部側の動作説明図である。
【図6】本発明の実施の形態例の供給口部側の動作説明図である。
【図7】本発明の実施の形態例の供給口部側の動作説明図である。
【図8】本発明の実施の形態例の排出口部側の動作説明図である。
【図9】本発明の実施の形態例の排出口部側の動作説明図である。
【符号の説明】
W 被処理物
N 窒素
G 気体
F 移送機構
1 炉体
2 加熱部
3 遠赤外線放射材
3a 螺旋溝部
4 ヒータ
5 断熱材
7 移送路
10 回転部
12 供給口部
13 排出口部
14 炉内窒素送込部
15 炉内吸引部
19 供給路
20 開閉弁
21 開閉弁
23 停留回転部
25 窒素送込部
26 吸引部
27 排出路
28 開閉弁
29 開閉弁
30 停留部
31 気体冷却処理部
32 冷却部

Claims (7)

  1. 炉体内に有害物質を含む被処理物を移送可能な移送路を設け、該炉体の一方側部に該被処理物を該移送路に供給するための供給口部を設けると共に該炉体の他方側部に被処理物を該移送路から排出するための排出口部を設け、該炉体の移送路内に窒素を送り込む炉内窒素送込部を設けると共に該移送路内の空気及び気体を吸引する炉内吸引部を設け、該炉内窒素送込部及び該炉内吸引部により該移送路内を無酸素減圧雰囲気に作製し、該移送路で被処理物を移送させる移送機構を設けると共に移送路を移送中の被処理物を加熱する加熱部を設け、無酸素減圧高温度雰囲気下での熱分解により該被処理物に含まれる有害物質を分解除去する装置において、上記供給口部に被処理物を供給するための供給路を接続し、該供給路に交互に開閉可能な一対の開閉弁を直列状に配置し、該一対の開閉弁間に一方の開閉弁から送られてくる被処理物を一時的に停留して他方の開閉弁に回転給送するため停留回転部を設け、該停留回転部内に窒素を送り込む窒素送込部を設けると共に該停留回転部内の空気を吸引する吸引部を設けてなることを特徴とする有害物質熱分解除去装置。
  2. 上記排出口部に上記被処理物を排出するための排出路を接続し、該排出路に交互に開閉可能な一対の開閉弁を直列状に配置し、該一対の開閉弁間に一方の開閉弁から送られてくる被処理物を一時的に停留して他方の開閉弁に送るための停留部を設けてなることを特徴とする請求項1記載の有害物質熱分解除去装置。
  3. 上記移送機構として、上記炉体の内周面に上記移送路の移送方向に延びる螺旋溝部を形成すると共に該炉体を該移送方向を軸線として回転させる回転部を設けてなることを特徴とする請求項1又は2記載の有害物質熱分解除去装置。
  4. 上記加熱部として、炉体の内周面に遠赤外線放射材を設けると共に該遠赤外線放射材を加熱するヒータを設けてなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の有害物質熱分解除去装置。
  5. 上記炉体の外周面に断熱材を介して冷却液路を設けてなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の有害物質熱分解除去装置。
  6. 上記炉内吸引部に上記炉体内の気体を冷却処理する気体冷却処理部を設けてなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の有害物質熱分解除去装置。
  7. 上記排出口部に上記炉体から排出されてくる被処理物を冷却する冷却部を設けてなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の有害物質熱分解除去装置。
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