JP2004321910A - 低温冷却破砕処理方法及びその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】固形外殻体の内部にガスが封入された被破砕物体を液体ガスの使用量が少なくかつ短い冷却時間で以って破砕、無害化処理可能な超低温に冷却可能として、被破砕物体の破砕、無害化処理を高効率でかつ運転コストを低減して施行可能とする低温冷却破砕処理方法及びその装置を提供する。
【解決手段】固形外殻体の内部にガスが封入された被破砕物体を、低温に冷却し低温脆性を利用して破砕処理するにあたり、前記被破砕物体を、冷凍システムにより衝突噴流冷却し、次いで該被破砕物体を液化ガスにより冷却し低温脆性を発生せしめてガスを固形化し、破砕機にて固形外殻体及び内部流体を同時に破砕することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固形外殻体の内部にガス等の流体が封入された被破砕物体を低温に冷却し、低温脆性を利用して破砕処理する低温冷却破砕処理方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
廃タイヤ、プラスチック、固形外殻体の内部にガスが封入された砲弾等の被破砕物体を無害化処理するための破砕処理には、該被破砕物体をガラス化温度以下に冷却して破砕処理する手段や、該被破砕物体のガスが固化する超低温まで該被破砕物体を冷却して該被破砕物体を一体の固体とした後、破砕装置で破砕する手段が用いられている。
かかる被破砕物体の冷却、破砕に適用される冷却、破砕システムとして、特許文献1(特開2001−96184公報)の技術がある。
【0003】
かかる従来技術においては、アンモニア冷媒を用いて高温冷熱を得る第1の冷凍サイクルを構成する高元冷凍システムからの−45℃のアンモニアガス冷媒をクーラに導いて被破砕物体を予冷し、エタン冷媒を用い前記高元冷凍システムからの高温冷熱を凝縮器側に導入して低温冷熱を得る第2の冷凍サイクルを構成する低元冷凍システムからの−95℃の低温ブラインをフリーザに導いて、前記被破砕物体をからの−75℃程度のガラス化温度以下に冷却という2元冷凍システムによって該被破砕物体を冷却して、該被破砕物体を破砕処理している。
【0004】
また、特許文献2(特開平8−297000号公報)の技術においては、火薬類を保護している弾殻を、−196℃程度の液体窒素によって超低温に冷却して低温脆性を発生させ、爆発の虞のない超低温下で圧搾破砕している。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−96184公報
【特許文献2】
特開平8−297000号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献1の従来技術にあっては、高元冷凍システムと低元冷凍システムとの2元冷凍システムによって、被破砕物体を段階的に−75℃程度のガラス化温度以下に冷却した後、該被破砕物体を破砕処理するように構成されているため、廃タイヤやプラスチックの破砕処理のように、被破砕物体を−75℃程度のガラス化温度以下に冷却する破砕処理システムには効果的に適用できるが、砲弾等のように固形外殻体の内部に有毒なガスが封入された該被破砕物体の破砕処理には、−75℃程度までの冷却では内部のガスが気体あるいは液体の状態で存在するため、該ガスの処理が困難となる。
【0007】
一方、特許文献2の技術にあっては、砲弾等のように固形外殻体の内部に有毒なガスが封入された該被破砕物体の破砕処理をするにあたっては、−196℃程度の液体窒素によって該被破砕物体を冷却することから、該被破砕物体のガスが固形化されて固形外殻体とともに固体の状態で破砕できるので、固形外殻体の内部に有毒なガスが封入された該被破砕物体の破砕、無害化処理を行うことは可能である。
しかしながら、かかる従来技術にあっては、常温の被破砕物体を−196℃程度の液体窒素によってガスが固化される−180℃程度まで一挙に冷却するため、被破砕物体の冷却時間が多くなるとともに、高価な液体窒素の使用量が膨大となり、装置の運転コストが増大する、
等の問題点を有している。
【0008】
本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、固形外殻体の内部にガス等の流体が封入された被破砕物体を液体窒素等不活性液化ガスの使用量が少なくかつ短い冷却時間で以って破砕、無害化処理可能な超低温に冷却可能として、被破砕物体の破砕、無害化処理を高効率でかつ運転コストを低減して施行可能とする低温冷却破砕処理方法及びその装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる目的を達成するもので、第1発明は、固形外殻体の内部に流体が封入された被破砕物体を低温に冷却し、低温脆性を利用して破砕処理する低温冷却破砕処理方法において、冷媒の冷凍サイクルにより低温冷熱を得る冷凍システムからの前記冷媒あるいは該冷媒により冷却された空気あるいは窒素の衝突噴流により前記被破砕物体を冷却する冷凍サイクル冷却工程と、該冷凍サイクル冷却工程にて冷却後の前記被破砕物体を液体窒素等の不活性液化ガスにより冷却する液化ガス冷却工程とにより該被破砕物体の内部流体を固形化し、次いで破砕機にて該被破砕物体を破砕することを特徴とする。
かかる第1発明において好ましくは、前記冷凍システムとして、1次冷媒を用いて高温冷熱を得る第1の冷凍サイクルを構成する高元冷凍システムと2次冷媒を用い前記高温冷熱を凝縮器側に導入して低温冷熱を得る第2の冷凍サイクルを構成する低元冷凍システムとよりなる2元冷凍システムを用いるのがよい。
【0010】
またかかる第1発明において好ましくは、前記冷凍サイクル冷却工程において冷却後の前記被破砕物体を、前記液化ガス冷却工程における冷却作用により気化した不活性ガスを用いて冷却する不活性ガス冷却工程により冷却し、次いで前記液化ガス冷却工程を施すのがよい。
【0011】
また第2発明は、固形外殻体の内部に流体が封入された被破砕物体を低温に冷却し、低温脆性を利用して破砕処理する低温冷却破砕処理装置において、一次冷媒を用いて高温冷熱を得る第1の冷凍サイクルを構成する高元冷凍システムと2次冷媒を用い前記高温冷熱を凝縮器側に導入して低温冷熱を得る第2の冷凍サイクルを構成する低元冷凍システムとよりなる2元冷凍システムからの冷風の衝突噴流により前記被破砕物体を冷却する冷凍サイクル冷却装置と、前記冷凍サイクル冷却装置において冷却後の前記被破砕物体を不活性液化ガスにより冷却して該被破砕物体の内部流体を固形化する液化ガス冷却装置と、該不活性液化ガスによる冷却後の前記被破砕物体を破砕する破砕装置とを備えてなることを特徴とする。
【0012】
かかる第2発明において好ましくは、前記冷凍サイクル冷却装置と前記液化ガス冷却装置との間に、前記液化ガス冷却装置にて被破砕物体の冷却により気化した不活性ガスが該液化ガス冷却装置から導入され、該不活性ガスにより冷凍サイクル冷却装置を経た被破砕物体を冷却する不活性ガス冷却装置を設置するのがよい。
【0013】
かかる第1、第2発明によれば、固形外殻体の内部にガス等の流体が封入された被破砕物体は冷凍サイクル冷却装置に投入され、該冷凍サイクル冷却装置において、冷凍システム特に冷凍システムからの空気あるいは窒素(−95℃程度)の衝突噴流により−70℃程度まで冷却される。つまり、前記2元冷凍システムによる冷凍サイクル冷却工程によって第1段目の冷却がなされる。
【0014】
次いで前記被破砕物体は、不活性ガス冷却装置において、後述する液化ガス冷却工程における冷却作用により気化した窒素ガス等の不活性ガスの衝突噴流によって−90℃程度まで冷却される。つまり不活性ガス冷却工程によって第2段目の冷却がなされる。
さらに前記被破砕物体は、液化ガス冷却装置において、液体窒素等の液化ガスの噴霧によって−180℃程度まで冷却される。つまり液化ガス冷却工程によって第3段目の冷却がなされる。
【0015】
前記のように、2元冷凍システムからの空気あるいは窒素の衝突噴流、不活性ガスの衝突噴流、及び液化ガスの噴霧による3段に亘る冷却が施されることによって、前記被破砕物体内の流体は固形化され、該被破砕物体は固形外殻体と固形化された流体とにより形成された低温脆性を有する完全な固体となって破砕装置に送られ、該被破砕物体は該破砕装置を構成する破砕機によって、固形外殻体及び固化された流体が同時に片状に破砕される。
かかる破砕がなされた該被破砕物体の固形片は、無害化装置に搬入されて無害化された固体あるいは液体と気体とに分離される。
【0016】
従って、かかる第1、第2発明によれば、2元冷凍システムの冷凍サイクル冷却工程による第1段目の衝突噴流による冷却、不活性ガスの衝突噴流を用いた不活性ガス冷却工程による第2段目の冷却、及び液化ガスの噴霧を用いた液化ガス冷却工程による第3段目の冷却を併用した、衝突噴流冷却を含む3段階の連続冷却によって固形外殻体の内部にガス等の流体が封入された被破砕物体を冷却して、該被破砕物体を低温脆性を有する固形化し、かかる固形化された被破砕物体に破砕処理を施す、一連の冷却、破砕作業を連続的に高能率で以って行うことができる。
【0017】
また、前記のような衝突噴流冷却を含む3段階の連続冷却によって、該被破砕物体を、内部の流体を固形化することにより完全に固体化して、破砕、無害化処理可能な形態にするとともに、液化ガス冷却工程での冷却作用により気化した不活性ガスを前段階(第2段目)の冷却に利用することにより液化ガスの潜熱と顕熱との双方を利用するので、前記従来技術に比べて高価な液体窒素等の液化ガス使用量を大幅に減少することができ、装置の運転コストが低減される。
【0018】
また、前記のような衝突噴流冷却を含む3段階の連続冷却によって被破砕物体を低温脆性を有する完全固形化温度まで冷却するので、被破砕物体の冷却速度が大きくなり、被破砕物体の投入から破砕までの作業時間が短縮され、被破砕物体の破砕、無害化処理作業が高能率化される。
【0019】
また第3発明は、前記冷凍サイクル冷却装置が内設された2元冷凍冷却室と、前記液化ガス冷却装置が内設された液化ガス冷却室とを備えるとともに、前記2元冷凍冷却室と前記液化ガス冷却室の間に、不活性ガス冷却装置が内設された不活性ガス冷却室を備え、さらに前記2元冷凍冷却室、不活性ガス冷却室及び液化ガス冷却室を内部壁で覆い、該内部壁の周囲に冷却空間を形成し、該冷却空間の外側を断熱壁で覆ってなる2重壁構造に構成したことを特徴とする。
【0020】
かかる発明において好ましくは、前記2元冷凍冷却室の前流側に前記被破砕物体が投入される投入室を設け、該投入室内に低温ガスを導入して前記被破砕物体を予冷するのがよい。
また、かかる発明において好ましくは、前記2元冷凍冷却室、不活性ガス冷却室及び液化ガス冷却室の間を走行して前記被破砕物体を移送する移送手段を備えてなるのがよい。
また、かかる発明において好ましくは、前記冷却空間内に、前記不活性ガス冷却装置を経た不活性ガスで該冷却空間内を冷却する熱交換器を設けてなるのがよい。
【0021】
かかる第3発明によれば、2元冷凍システムにより被破砕物体を冷却する冷凍サイクル冷却装置が内設された2元冷凍冷却室、不活性ガスにより被破砕物体を冷却する不活性ガス冷却装置が内設された不活性ガス冷却室、被破砕物体を液化ガスにより冷却して該被破砕物体に低温脆性を発生せしめる液化ガス冷却装置が内設された液化ガス冷却室を連設して、前記2元冷凍冷却室に投入された被破砕物体を移送手段により、該2元冷凍冷却室から前記不活性ガス冷却室、前記液化ガス冷却室に移送させながら、該被破砕物体を連続的に冷却するので、被破砕物体の冷却作業を高能率で行うことができるとともに、移送手段による連続移送であるので、被破砕物体が砲弾等の危険物であっても落下等のない安全移送が可能となる。
【0022】
また、前記2元冷凍冷却室、不活性ガス冷却室及び液化ガス冷却室を内部壁で囲み、該内部壁の外側に冷却空間を形成し、該冷却空間の外側に断熱壁で覆うようにした冷却空間を介在させた2重壁に構成したので、前記各冷却室からの外部放熱が抑制され、被破砕物体の冷却効果が向上する。
また、前記冷却空間に、不活性ガス冷却装置を経た不活性ガスで該冷却空間内を冷却する熱交換器を設けて、前記液化ガス冷却装置及び不活性ガス冷却装置で被破砕物体を冷却した後の不活性ガスの冷熱で該冷却空間を低温に保持せしめるので、高価な液体窒素等の液化ガスの冷熱を3段階で有効利用することができ、この面からも装置の運転コストが低減される。
さらに、前記被破砕物体の投入室に、前記熱交換器を経た不活性ガスや前記2元冷凍冷却室から漏洩した低温ガスを導き、これらのガスを有効利用して前記被破砕物体を予冷することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載される構成部品の寸法、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
【0024】
図1は本発明の実施例に係る砲弾の低温冷却破砕処理装置の全体構成を示す系統図、図2は2元冷凍システムの系統図である。
【0025】
図1において、1は被破砕物体を構成するワーク(砲弾)で、固形外殻体の内部にガスが封入された砲弾、31は前記ワーク1が投入される投入室である。
100は該ワーク1を多段で冷却する低温冷却装置であり、次のように構成されている。
60は前記投入室31の後流側に設置された2元冷凍冷却室で、後述する2元冷凍システムからのブラインの衝突噴流により前記ワーク1を冷却する冷凍フリーザ36が複数個(1個でもよい)、列状に設置されている。61は窒素ガスフリーザ52が設置される窒素ガス冷却室、62は液体窒素フリーザ53及び液体窒素噴霧器55が設置される液体窒素冷却室である。
【0026】
前記2元冷凍冷却室60、窒素ガス冷却室61及び液体窒素冷却室62は内部壁35aに覆われて、前記ワーク1の冷却順序に沿って連設されており、これらの冷却室60、61、62の周囲つまり前記内部壁35a外側は冷却室32を介して断熱壁35で覆われている。これにより、前記2元冷凍冷却室60、窒素ガス冷却室61及び液体窒素冷却室62は、中間に冷却室32を介在した内部壁35aと断熱壁35との2重壁で覆われることとなり、外部との間に高い断熱機能を有する。
45は無端コンベアからなる移送装置で、前記投入室31、2元冷凍冷却室60、窒素ガス冷却室61及び液体窒素冷却室62の間を走行して、前記投入室31に投入されたワーク1を、前記各冷却室60、61、62を経て後述する破砕機34へと移送する。
【0027】
11は高元コンデンシングユニット、21は低元コンデンシングブラインユニットで、該高元コンデンシングユニット11及び低元コンデンシングブラインユニット21からなる2元冷凍システム010からの−95℃程度の低温ブラインを、前記2元冷凍冷却室60内の冷凍フリーザ36に供給して、該低温ブラインの衝突噴流によって前記ワーク1を−70℃程度まで冷却するようになっている。
前記高元コンデンシングユニット11及び低元コンデンシングブラインユニット21の構成及び作用は後述する。
【0028】
43は−196℃程度の液体窒素を生成する液体窒素発生装置、44は該液体窒素を貯蔵する液体窒素タンクであり、該液体窒素発生装置43にて生成された液体窒素は、前記液体窒素噴霧器55及び液体窒素フリーザ53に直接に、あるいは前記液体窒素タンク44に一旦貯蔵された後、該液体窒素噴霧器55及び液体窒素フリーザ53に供給されるようになっている。
49は前記液体窒素冷却室62の上部と前記窒素ガス冷却室61とを接続する窒素ガス通路で、前記液体窒素フリーザ53でのワーク1の冷却作用によりガス化され前記液体窒素冷却室62内に溜まった窒素ガスを前記窒素ガス冷却室61に搬入するものである。
この実施例においては液体窒素を用いているが、これに限られることなく、液体ヘリウム等の不活性液化ガスを用いることができる。
【0029】
42は前記冷却室32内に設けられた冷却室熱交換器で、前記窒素ガス冷却室61内の窒素ガスにより前記冷却室32内を冷却するものである。42aは前記冷却室熱交換器42に付設されたファンで、該冷却室熱交換器42で形成された冷却風を前記冷却室32内に循環させるものである。
37は前記冷却室熱交換器42出口と無害化設備(図示せず)とを接続するガス排出管である。
【0030】
33は破砕室で、内部には密閉構造の破砕機34が設置されている。該破砕機34内は、前記液体窒素冷却室62内と同一レベルの低温及び低圧に保持され、前記ワーク1内のガスが固化された状態で該破砕機34内に搬入されるようになっている。
45aは前記液体窒素冷却室62内から前記移送装置45によって搬出されたワーク1を前記破砕機34に送り込むコンベアである。
47は無害化処理装置で、前記破砕機34にて破砕され搬送通路48を通して搬入された固化されたガスを含むワーク1の破砕片46を無害化反応処理するものである。
【0031】
かかる構成からなる砲弾の低温冷却破砕処理装置において、前記ワーク1は投入室31に投入される。該投入室31内は、前記冷却室熱交換器42にて冷却室32を冷却した後の不活性ガスや前記2元冷凍冷却室60から漏洩した低温ガス等によって−15℃程度に保持されているため、該投入室31内において、前記ワーク1が予冷される。
該投入室31内で予冷されたワーク1は、移送装置45によって低温冷却装置100の2元冷凍冷却室60に投入され、次のような冷凍サイクル冷却工程によって冷却される。
即ち、図2において、前記高元コンデンシングユニット11は、アンモニアガス冷媒を圧縮する高元側の第1の冷凍サイクル圧縮機12と、オイルセパレータ12aと、圧縮された高圧高温アンモニアガス冷媒をクーリングタワー14を介して凝縮するコンデンサ13と、凝縮された凝縮液を貯留する高元側レシーバ15とを主要構成としている。
【0032】
前記高元側レシーバ15のアンモニア液冷媒は膨張弁15bを介して気化されて、低元コンデンシングブラインユニット21のカスケードコンデンサ23へ送られ、アンモニアガス冷媒は蒸発器を形成して、低元側圧縮機22よりオイルセパレータ22aを経由して送られた高温高圧圧縮エタンガスを凝縮させ、低元側レシーバ24にエタン凝縮液として貯留させる。
前記のようにして貯留されたエタン凝縮液は、膨張弁24a、ブラインクーラ26を介して−95℃程度の低温ブラインを生成する。
【0033】
そして、−95℃程度の低温ブラインは、ブラインタンク27を経由して、低温冷熱源としてブライン管40により前記2元冷凍冷却室60内の複数の冷凍フリーザ36の夫々に導かれ、該冷凍フリーザ36において、前記ワーク1に前記低温冷熱の衝突噴流を吹き付け、後述するように、移送装置45によって移送されているワーク1を−70℃程度まで順次冷却する。該冷却によって−90℃程度まで昇温されたブラインは、ブライン管41により前記ブラインタンク27に戻される。
かかる冷凍サイクル冷却工程では、以上の工程を繰り返して前記ワーク1を冷却する。
【0034】
28は前記レシーバ24の気相部分からのガスを低元側圧縮機22の吸入口に戻す冷媒ガス管、29及び30は該冷媒ガス管28に介装されるリリーフ弁及び膨張タンクである。
尚、図2において、25は前記ブラインクーラ26に付設された液ガス熱交換器である。
【0035】
前記冷媒としては,前記のようなアンモニアの他、CO(炭酸ガス)、炭化水素等の自然冷媒を用いることができる。
また、この実施例では前記のような高元コンデンシングユニット11及び低元コンデンシングブラインユニット21を備えた2元冷凍システム010を用いているが、単一冷媒による通常の冷凍機を備えた冷凍システムを用いることができる。
【0036】
前記のように、2元冷凍冷却システムによる冷凍サイクル冷却工程で−70℃程度に冷却されたワーク1は、移送装置45によって窒素ガス冷却室61に搬入される。該窒素ガス冷却室61内においては、後述する液体窒素フリーザ53による液体窒素冷却工程での冷却作用により液体窒素が気化した窒素ガスを窒素ガス通路49を通して導入し、窒素ガスフリーザ52にて該窒素ガスの衝突噴流を吹き付けることによってワーク1を−90℃程度まで冷却する(窒素ガス冷却工程)。
前記窒素ガスフリーザ52においてワーク1を冷却した後の窒素ガスは、冷却室熱交換器42に導かれ、該冷却室熱交換器42において前記冷却室32内−30℃程度まで冷却した後、ガス排出管37を通して無害化設備(図示せず)に排出される。
【0037】
前記窒素ガス冷却工程後のワーク1は、前記移送装置45によって液体窒素冷却室62に搬入される。
該液体窒素冷却室62内においては、前記液体窒素発生装置43から直接に、あるいは前記液体窒素タンク44から供給された液体窒素を、液体窒素噴霧器55から液体窒素フリーザ53に載置されたワーク1に噴射することによって、−180℃程度まで冷却する(液体窒素冷却工程)。
【0038】
前記のように、冷凍フリーザ36による衝突噴流冷却、窒素ガスフリーザ52による衝突噴流冷却、及び液体窒素フリーザ53による冷却の3段に亘る冷却が施されることによって、ワーク1内のガスは固形化され、該ワーク1は固形外殻体と固形化されたガスとにより形成された低温脆性を有する完全な固体となって、前記液体窒素冷却室62内と同一レベルの低温及び低圧に保持されている破砕機34に送り込まれる。
そして、該破砕機34においては、前記のように固形外殻体及び固形化されたワーク1を固形片46に破砕する。かかる破砕がなされたワーク1の固形片46は無害化処理装置47に搬入される。
そして該無害化処理装置47においては、非酸化状態での焼却処理、中和処理等の公知の無害化手法による無害化処理を行う。
【0039】
【発明の効果】
以上記載の如く本発明によれば、2元冷凍システム等の冷凍システムを用いた冷凍サイクル冷却工程による第1段目の衝突噴流冷却、窒素ガスを用いた窒素ガス冷却工程による第2段目の衝突噴流冷却、及び液体窒素の噴霧を用いた液体窒素冷却工程による第3段目の冷却を併用した、3段階の連続冷却によって固形外殻体の内部にガス等の流体が封入された被破砕物体を冷却して該被破砕物体を低温脆性を有する固形化し、かかる固形化された被破砕物体に破砕処理を施すので、固形外殻体の内部に流体が封入された被破砕物体の一連の冷却、破砕作業を連続的に高能率で以って行うことができる。
【0040】
また、前記のような3段階の連続冷却によって、該被破砕物体を、内部の流体が固形化されて完全に固体化し破砕、無害化処理可能な形態にするとともに、液化ガス冷却工程での冷却作用により気化した不活性ガスを前段階(第2段目)の冷却に利用することにより液化ガスの潜熱と顕熱との双方を利用するので、高価な液化ガスの使用量を従来技術に比べて大幅に減少することが可能となり、装置の運転コストを低減できる。
【0041】
また、前記3段階の連続冷却によって被破砕物体を低温脆性を有する完全固形化温度まで冷却するので、被破砕物体の冷却速度が大きくなり、被破砕物体の投入から破砕までの作業時間が短縮され、被破砕物体の破砕、無害化処理作業が高能率化される。
【0042】
また本発明によれば、冷凍冷却室に投入された被破砕物体を移送手段により、該冷凍冷却室から窒素ガス冷却室、液体窒素冷却室に移送させながら、該被破砕物体を連続的に冷却するので、被破砕物体の冷却作業を高能率で行うことができるとともに、移送手段による連続移送であるので、被破砕物体が砲弾等の危険物であっても落下等のない安全移送が可能となる。
また、前記冷凍冷却室、窒素ガス冷却室及び液体窒素冷却室を内部壁で覆い、その外側に被破砕物体予冷用の冷却空間を形成し、該冷却空間の外側を断熱壁で覆うようにした冷却空間を挟む2重壁構造としたので、前記各冷却室からの外部放熱が抑制され、被破砕物体の冷却効果が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る砲弾の低温冷却破砕処理装置の全体構成を示す系統図である。
【図2】2元冷凍システムの系統図である。
【符号の説明】
1 ワーク(砲弾)
11 高元コンデンシングユニット
21 低元コンデンシングブラインユニット
31 投入室
32 冷却室
33 破砕室
34 破砕機
35 断熱壁
36 冷凍フリーザ
42 冷却室熱交換器
43 液体窒素発生装置
44 液体窒素タンク
45 移送装置
47 無害化処理装置
52 窒素ガスフリーザ
53 液体窒素フリーザ
60 2元冷凍冷却室
61 窒素ガス冷却室
62 液体窒素冷却室
100 低温冷却装置

Claims (9)

  1. 固形外殻体の内部に流体が封入された被破砕物体を、低温に冷却し低温脆性を利用して破砕処理する低温冷却破砕処理方法において、冷媒の冷凍サイクルにより低温冷熱を得る冷凍システムからの前記冷媒あるいは該冷媒により冷却された空気あるいは窒素の衝突噴流により前記被破砕物体を冷却する冷凍サイクル冷却工程と、該冷凍サイクル冷却工程にて冷却後の前記被破砕物体を液体窒素等の不活性液化ガスにより冷却する液化ガス冷却工程とにより該被破砕物体の内部流体を固形化し、次いで破砕機にて該被破砕物体を破砕することを特徴とする低温冷却破砕処理方法。
  2. 前記冷凍システムとして、1次冷媒を用いて高温冷熱を得る第1の冷凍サイクルを構成する高元冷凍システムと2次冷媒を用い前記高温冷熱を凝縮器側に導入して低温冷熱を得る第2の冷凍サイクルを構成する低元冷凍システムとよりなる2元冷凍システムを用いることを特徴とする請求項1記載の低温冷却破砕処理方法。
  3. 前記冷凍サイクル冷却工程において冷却後の前記被破砕物体を、前記液化ガス冷却工程における冷却作用により気化した不活性ガスを用いて冷却する不活性ガス冷却工程により冷却し、次いで前記液化ガス冷却工程を施すことを特徴とする請求項1記載の低温冷却破砕処理方法。
  4. 固形外殻体の内部に流体が封入された被破砕物体を低温に冷却し、低温脆性を利用して破砕処理する低温冷却破砕処理装置において、一次冷媒を用いて高温冷熱を得る第1の冷凍サイクルを構成する高元冷凍システムと2次冷媒を用い前記高温冷熱を凝縮器側に導入して低温冷熱を得る第2の冷凍サイクルを構成する低元冷凍システムとよりなる2元冷凍システムからの冷風の衝突噴流により前記被破砕物体を冷却する冷凍サイクル冷却装置と、前記冷凍サイクル冷却装置において冷却後の前記被破砕物体を不活性液化ガスにより冷却して該被破砕物体の内部流体を固形化する液化ガス冷却装置と、該不活性液化ガスによる冷却後の前記被破砕物体を破砕する破砕装置とを備えてなることを特徴とする低温冷却破砕処理装置。
  5. 前記冷凍サイクル冷却装置と前記液化ガス冷却装置との間に、前記液化ガス冷却装置にて被破砕物体の冷却により気化した不活性ガスが該液化ガス冷却装置から導入され、該不活性ガスにより冷凍サイクル冷却装置を経た被破砕物体を冷却する不活性ガス冷却装置を設置したことを特徴とする請求項4載の低温冷却破砕処理装置。
  6. 前記冷凍サイクル冷却装置が内設された2元冷凍冷却室と、前記液化ガス冷却装置が内設された液化ガス冷却室とを備えるとともに、前記2元冷凍冷却室と前記液化ガス冷却室の間に、不活性ガス冷却装置が内設された不活性ガス冷却室を備え、さらに前記2元冷凍冷却室、不活性ガス冷却室及び液化ガス冷却室を内部壁で覆い、該内部壁の周囲に冷却空間を形成し、該冷却空間の外側を断熱壁で覆ってなる2重壁構造に構成したことを特徴とする請求項4または5の何れかの項に記載の低温冷却破砕処理装置。
  7. 前記2元冷凍冷却室の前流側に前記被破砕物体が投入される投入室を設け、該投入室内に低温ガスを導入して前記被破砕物体を予冷することを特徴とする請求項6記載の低温冷却破砕処理装置。
  8. 前記被破砕物体を移送する移送手段を備えてなることを特徴とする請求項6または7の何れかの項に記載の低温冷却破砕処理装置。
  9. 前記冷却空間内に、前記不活性ガス冷却装置を経た不活性ガスで該冷却空間内を冷却する熱交換器を設けてなることを特徴とする請求項6記載の低温冷却破砕処理装置。
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