JP2004321505A - 大腿骨保護用ベルト - Google Patents

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房枝 鳥海
Katsuya Miyagi
勝也 宮城
Masami Doi
眞美 土居
Keizo Takeuchi
啓三 竹内
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Abstract

【課題】どのような方向に転倒しても腰部周辺特に大腿骨頚部の損傷を最小限にすると共に、多様な体型にもフィットし、使用性に優れた大腿骨保護用具を提供せんとするものである。
【解決手段】伸縮性及び弾力性及び可撓性を有し且つ左右それぞれの大腿骨頚部を中心としたこの周辺部位を覆って囲繞する長さ及び前記部位を覆う幅を有する帯状の基材と、衝撃吸収性を有し且つ左右それぞれの大腿骨頚部を中心としたこの周辺を覆う面積を有する左右一対の緩衝部材を前記部位に対応する該基材の表面に配置し、基材の長手方向の両端部を着脱自在に連結して基材をリング状にすることができる係止部材を基材の長手方向の端部周辺に具備してなり、帯状の基材は、所望の厚みを有する帯状の弾性発泡体と該弾性発泡体の両面に一体に被覆されるカバー体とからなり、カバー体は少なくとも一部が伸縮自在であることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、転倒時等における腰周辺の打撲、特に大腿骨又は股関節周辺の骨折を防止若しくは軽減するための保護用具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、高齢者や足腰、特に腰椎や股関節の拘縮、上下肢の筋力低下や骨粗鬆症等が進行した者においては、歩行が困難であって、転倒し易く、転倒時等に腰周辺の打撲、特に大腿骨又は股関節周辺の骨折を招来するおそれが高かった。高齢者の場合、転倒により大腿骨を骨折すると歩行ができないため、寝たきり状態となり、介護が必要となっている。高齢社会となりつつある今日、高齢者の転倒時における大腿骨の骨折事故が増加し続けている。このような問題に鑑み、近年、腰周辺の骨や関節を打撲や骨折から護るためのプロテクターが多数開発されている。例えば、登実3081159号公報には、パンツ等の下着形態の衣類の両側腰部に緩衝部材を配置したものが開示されている。しかしながら、このようなパンツタイプの保護具では、用便の都度脱がなければならず、使用上極めて不便であるため、着用されない傾向にある。また、着用の際にサイズが合わないと、緩衝部材の位置が大腿骨頚部等の保護対象部位からずれてしまう問題もあった。
【0003】
また、特開2002−38314号公報には、腰部を締めて取り付けられるベルトの両側から大腿骨頚部を覆う左右一対のパッド片を垂下させたプロテクターが開示されており、転倒時に垂下したパッド片で衝撃を緩衝するようになっているが、垂下したパッド片は固定されているわけではないため、保護対象部位である大腿骨頚部から外れてしまうおそれがある。特に、股関節を屈曲した状態では、パッド片が大腿骨頚部の位置からずれてしまうという欠点がある。
【0004】
【特許文献1】
登実3081159号公報
【特許文献2】
特開2002−38314号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、以上のような問題点に鑑みて工夫されたものであって、どのような方向に転倒しても腰部周辺特に大腿骨頚部の損傷を最小限にすると共に、多様な体型にもフィットし、使用性に優れた大腿骨保護用具を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決する為の手段】
上記課題を解決するために本発明が採った手段は、伸縮性及び弾力性及び可撓性を有し且つ左右それぞれの大腿骨頚部を中心としたこの周辺部位を覆って囲繞する長さ及び前記部位を覆う幅を有する帯状の基材と、衝撃吸収性を有し且つ左右それぞれの大腿骨頚部を中心としたこの周辺を覆う面積を有する左右一対の緩衝部材を前記部位に対応する該基材の表面に配置し、基材の長手方向の両端部を着脱自在に連結して基材をリング状にすることができる係止部材を基材の長手方向の端部周辺に具備してなり、帯状の基材は、所望の厚みを有する帯状の弾性発泡体と該弾性発泡体の両面に一体に被覆されるカバー体とからなり、カバー体は少なくとも一部が伸縮自在であることを特徴とする。
【0007】
前記部位に対応する帯状基材の幅を前記部位を覆う幅に形成しつつ、帯状基材の長手方向端部周辺の幅を減少させた形状とすることを特徴とし、更に好ましくは前記部位に対応する帯状基材の幅を前記部位を覆う幅に形成しつつ、装着時に、帯状基材の長手方向端部周辺が股関節の屈曲部位に被らないように切除された形状とすることを特徴とする。また、帯状基材の中央部を湾曲形状に抉って幅狭な形状にしたことを特徴とする。
【0008】
帯状基材の表裏何れの片面又は両面或いは帯状基材の全表面を伸縮性を有するカバー部材で覆装したことを特徴とし、好ましくは伸縮性を有する縁取り部材によって、帯状基材の縁部をこの周に沿って縁取って覆い、該縁取り部材を帯状基材に固着してなることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態を以下に説明する。本発明は、所要の弾力性と伸縮性及び可撓性を有し、大腿骨頚部位置において身体を周囲してリング状に連結され身体に装着可能な帯状の基材と、大腿骨頚部の部位を被覆する所要の面積を有した緩衝部材とからなり、該緩衝部材は基材に一体的に固着されており、帯状基材を身体に装着する時、大腿骨頚部を被覆して転倒時等における衝撃を緩衝し、大腿骨頚部及び周辺の損傷若しくは骨折を防止する。帯状の基材は、所望の柔軟性、衝撃吸収性、伸縮性を有する厚みのある発泡体と、該発泡体の内面を被覆する内面カバー部材及び発泡体の外面を被覆する外面カバー部材から構成され、発泡体と内外のカバー体は互いに一体に接合されている。尚、この明細書において、内面とはこの発明のベルトを身体に装着する時、身体に対面する面をいい、反対側の面を外面という。発泡体、内外のカバー体の一体接合物である帯状の基材は、全体として弾力性を有し且伸縮自在であり、身体の周囲に弾力的に締め付けて装着することができると共に、発泡体の厚みによる緩衝作用を発揮することができる。
【0010】
帯状の基材は、好ましくは中央部下辺を上方に円弧状に湾曲させて、着座した時ベルトが尻の下に位置しないように抉るられた形状に形成する。尚、中央部の幅が狭まくなるように、下辺のみならず、上辺も円弧状に湾曲させても良い。円弧状の湾曲された両側部分、すなわち身体の側部に整合する部分は、幅広に形成して後述する緩衝部材取付部とし、該緩衝部材取付部から基材の自由端に向かって先細とした形状を有する。また、該緩衝材取付部から自由端に向かう基材の下辺は、若干上方の湾曲状に抉った形状に形成し、股関節の屈曲に支障とならないように逃げている。前記緩衝部材取付部の外側表面に、大腿骨頚部を中心とする部位を覆う略長円形の緩衝部材を配置し、該緩衝部材と前記発泡体とによって、外力や衝撃を吸収、分散する。帯状基材の長手方向の一方の自由端部には、基材をリング状に着脱自在に連結することのできる係止部材が定着され、基材の任意の位置で連結して装着長さを任意に調整可能とし、ベルトの着脱を容易にすると共に、ウェストのサイズに合わせてフィットさせることができる構造となっている。
【0011】
前記基材の厚さは、用いる素材によって多少異なるが、厚過ぎれば当該発明のベルト装着時に、ゴワついて付け心地が悪くなり、薄過ぎれば強度が低下しまた大腿骨頚部周辺の保護能力も低下してしまうので、0.8〜1.0cmとすることが好ましく、また、素材としては、弾力性が強過ぎれば衝撃吸収性が低下すると共に伸縮性が低下して体型に合わせ難くなり、弾力性が弱過ぎれば装着位置がズレ易く耐久性に欠け、また衝撃吸収性が低下してしまうので、適度な弾力性及び伸縮性や可撓性或いは耐久性を有する素材を選定することが望ましく、例えば、クロロプレンゴム発泡体は、好適な伸縮性及び弾力性及び可撓性、耐久性を得ることができる。また基材に用いることができる素材は、前記のクロロプレンゴム発泡体に限らず、その他の樹脂やその発泡体であっても良いことは勿論である。
【0012】
前記帯状の基材の自由端部を先細形状とすることにより、着脱をより容易にるると共に、装着時において腹部或いは下腹部周辺に位置する帯状の基材の余剰幅を無くしてスッキリさせることができ、更に、股関節の屈曲部位に帯状の基材がまたがらない程度まで前記幅の減少を施せば、股関節を屈曲させる際の基材の余剰幅による屈曲の妨げを防止することができる。尚、ベルトの形状は、図示の形状に限られるものではなく、同一幅の帯状部材であっても良く、特に限定されない。
【0013】
前記緩衝部材は、帯状基材の凸湾部形成部位の幅と略同等の縦方向の長さを有する上下方向に長い略長円形に形成された衝撃吸収性を有する素材、例えば、ウレタン等の弾性を有する緩衝材をラッセル等のカバーシートで一体に被覆したものであり、基材の前記緩衝部材取付部に強固に縫合して定着され、転倒時の外力や衝撃を吸収・分散して、大腿骨頚部の骨折や損傷、或いは腰部周辺の損傷を減少乃至防止することができるようになっている。帯状基材に対する緩衝部材の取り付けは、当該ベルトの装着時にズレてしまったり取れてしまったりしないようにしかりと固定されていれば良く、縫付けに限定されるものではなく、好ましくは、カバーシートによって緩衝材の外側表面を覆装して、このカバーシートの周辺を帯状基材に縫付けて固着すると意匠的にも固定強度的にも良い。また緩衝部材は、大腿骨頚部周辺を覆い、転倒時の外力や衝撃を吸収・分散し大腿骨頚部や腰部を保護することができれば良く、形状や大きさ、素材は限定されない。
【0014】
前記係止部材は、基材の両端部を着脱自在に連結して基材をリング状にすることができれば良く、例えばボタンやホック、ファスナー或いは、紐等を用いることができ特に限定されないが、面ファスナーを用いれば着脱が容易であり、また装着位置の自由度が高く当該発明のベルト装着時のサイズについて融通が利くようにできる。特に面ファスナーを用いる場合には、帯状の基材の内側の全面に雌型面ファスナーを積層し、帯状基材の長手方向における少なくとも一方の端部近傍の外側表面上に雄型面ファスナーを配置することによって、これら雄及び雌型面ファスナーどうしを係合させて固定することができ、サイズ的な融通も利くようにすることができる。帯状の基材の内側の面に雌型面ファスナーを積層する場合、雌型面ファスナーの配置や面積は、雄型面ファスナーを配置した帯状の基材の逆の端点周辺を覆うものであれば良く特に限定されない。
【0015】
尚、帯状基材はそれを構成する発泡体、内外カバー体を共に伸縮性を有するものとするのが好ましいが、内外カバー体の一部を伸縮自在としても良い。状基材の全表面に、織布等のカバー部材を積層して帯状基材を覆装することにより弾性体や発泡体等において生じ易い、接触物に対する移色を防止でき、また帯状基材の強度を増強し更に、当該発明のベルトの装飾性或いは意匠性を向上せしめ見栄えや感触を良好にすることができる。このように、帯状基材の表面上にカバー部材を施し、弾性体や発泡体を覆ってしまうことは補強的意味からも移色防止ということからも意匠的意味からも好ましい。
【0016】
また、帯状基材の縁部近傍の表から裏面にかけてコの字形に該縁部を覆う織布等からなる伸縮性を有する縁取り部材を該縁部の周に沿って当て、これをステッチ縫い等の方法によって固着すれば、当該発明のベルトの強度を増強すると共に高級感や意匠性を高めることができる。勿論、固着方法は前記ステッチ縫いに限定されるものではなく、この他の縫付け方法、若しくは接着等によるものであっても良い。
【0017】
また、帯状基材の略中央に、該基材の表裏を貫通して切り込んだ又は切除した開口部を形成し、該開口部の縁部近傍の表から裏面にかけてコの字形に該縁部を覆う伸縮性を有する縁取り部材を該縁部の周に沿って当て、これをステッチ縫い等の方法によって固着し、開口部の縁部の強度を増強した構成とすることができ、これによって基材の中点近傍に伸縮性が付与され当該発明のベルト装着の際に、緩衝部材の位置と大腿骨頚部の位置とを合わせ易くすると共に、当該発明のベルトと腰部との間に籠もる熱を開放し、通気性を良くすることで腰部における過度な発汗を抑制し、また発汗した汗を効果的に除去することができる。前記開口部は、縦又は横方向に長いスリット状の切り込みや円形、長円形、或いは楕円形、若しくは方形等の有限の面積を有する形状に切除して形成することができ、或いは、これらの形状を複数施して有限の面積を有する形状に切除して形成することができる。また開口部の形状や大きさは、帯状部材の伸縮性の調整及び通気性を良くし熱を開放して腰部の発汗による汗を効果的に除去することができれば良く特に限定されるものではないが、好ましくは、帯状基材の中央よりやや下方を中心として、ひょうたんを横に倒したような横型ひょうたん形に、そしてこの上下幅が帯状基材中点の幅の約三分の一程度の大きさに、該基材の表裏を貫通して切除した開口部を形成することで伸縮性、通気性ともに良好な開口部を得る。
【0018】
【実施例】
以下、本発明を適用した大腿骨保護用ベルトを図1〜図6に基づいて説明する。先ず、図1は本発明の大腿骨保護用ベルトの正面図であり、図2は本発明の大腿骨保護用ベルトの背面図であり、図3は本発明の大腿骨保護用ベルトの底面図及び緩衝部材取付部位周辺の断面図であり、図4は本発明の図3のA部を拡大した断面図であり、図5は本発明の大腿骨保護用ベルトに開口部を設けた一変形の正面図であり、図6は本発明の大腿骨保護用ベルトの装着状態を前方斜視図に示したものであり、図7本発明の開口部を設けた大腿骨保護用ベルトの装着状態を後方斜視図に示したものである。
【0019】
次に、これらの図1〜3を参照しながら具体的な構造を説明する。この大腿骨保護用ベルトは、帯状基材(1)の下端から下方に凸に湾曲した左右一対の凸湾部(2)を形成し、該凸湾部(2)の下端点(3)の近傍及びこの点に対し垂直上方の帯状基材(1)の上端点(4)の近傍からそれぞれ帯状基材(1)の長手外側方向にかけて、左右それぞれ帯状基材(1)の幅18cmを幅12cmまで直線的に減少させ更に、これより長手外側部分の帯状基材(1)を幅12cmを直径とする外向半円形状に形成されている。該帯状基材(1)はその上辺の中点近傍において、上辺から下方に凸に湾曲した凹湾部(5)を形成し、大腿骨頚部を中心とした大腿骨頚部周辺を帯状基材(1)と凸湾部(2)を合わせた幅によって覆う弾力性及び可撓性を有し厚さ7.5mmのクロロプレンゴム発泡体からなる。大腿骨頚部部位を締めて取り付ける帯状基材(1)の外側表面(6)には、伸縮性を有するジャージ製の表皮材(7)が積層される。前記凸湾部(2)を形成した帯状基材(1)の外側表面(6)に、帯状基材(1)を介して大腿骨頚部を中心とした腰部を覆うスポンジ等の弾性発泡体からなる厚さ7.5mm、縦方向の最大幅16cm、横方向の最大幅14cmの略卵形に形成された緩衝部材(8)が、その下端を凸湾部(2)の下端の湾曲形状に沿って合わせ帯状基材(1)の外側表面上に配置して、該緩衝部材(8)をカバー部材(14)によって覆装し、この縁をこの周に沿って帯状基材(1)に縫付けて固着される。帯状基材(1)は長手方向の両端部を着脱自在に連結してリング状にすることができるように、帯状基材(1)の内側の全面にナイロン100%のソフトな雌型面ファスナー(9)をラミネートし、帯状基材(1)の長手方向における一方の端部近傍の外側表面上に雄型面ファスナー(10)を縫付けて固着する。帯状基材(1)の縁部近傍の表面から裏面にかけてコの字形に該縁部を覆う伸縮性を有するジャージ製の縁取り部材(11)を該縁部の周に沿って当て、これをステッチ縫いによって固着する。
【0020】
次に、本発明における大腿骨保護用ベルトの一変形の実施例の構造を図4〜7を参照しながら説明する。尚、図1〜3を用いて先に説明した実施例の構成要素に対応する図4〜7に例示した実施例の構成要素には、同一記号を付してその詳細な説明は省略する。
【0021】
図4〜7に示した本発明における大腿骨保護用ベルトの一変形は、帯状基材(1)の中央よりやや下方を中心として、ひょうたんを横に倒したような上下幅6cmの横型ひょうたん形に、該帯状基材(1)の表裏を貫通して切除した開口部(12)を形成し、該開口部(12)の縁部近傍の表面から裏面にかけてコの字形に該縁部を覆う伸縮性を有するジャージ製の縁取り部材(13)を該縁部の周に沿って当て、これをステッチ縫いによって固着した構成となっている。
【0022】
以上のように構成された大腿骨保護用ベルトを使用する際には、緩衝部材(2)が取り付けられた部位の帯状基材(1)の内側表面が、大腿骨頚部を中心とした腰部を覆う部位に当該発明のベルトの位置を合わせ、該ベルトによって腰部を周回状に覆い、帯状基材(1)の長手方向端部における外側表面に固着された雄型面ファスナー(10)に対し、雌型面ファスナー(9)が積層された帯状基材(1)の内側表面における長手方向端部を重ね合わせ、該雄型面ファスナー(10)と該雌型面ファスナー(9)とを腹部乃至下腹部において係合させつつ腰部を締めて装着するので、装着或いは離脱を容易に行うことができる。そして、帯状基材(1)の縦横における中点より、やや下方の点を中心として形成された横型ひょうたん形の開口部(12)を左右の臀部を跨ぐ位置に合わせる。このとき、緩衝部材(2)の位置が臀部よりならば、緩衝部材(2)部位を摘んで浮かせつつ前方にズレるように引っ張れば、開口部(12)を形成したことで付与された伸縮性によって、帯状基材(1)の中点周辺部位が伸び緩衝部材(2)を適所に合わせることができる。逆に、緩衝部材(2)の位置が前方よりならば、緩衝部材(2)部位を摘んで浮かせつつ前方にズレるように引けば先と同様な理由から緩衝部材(2)を適所に合わせることができる。また、雌型面ファスナー(9)が帯状基材(1)の内側表面の全体に積層されているので、雄型面ファスナー(10)と雌型面ファスナー(9)とが重なり合わさって係合させられ且つ緩衝部材(2)と大腿骨頚部部位との相対的な位置が合う範囲内において任意のサイズに装着することができる。
【0023】
帯状基材(1)の縦横における中点より、やや下方の点を中心として形成された横型ひょうたん形の開口部(12)を左右の臀部を跨ぐ位置に合わせることで、熱や汗が溜まり易い臀部と臀部の狭間周辺の通気性を良好にし、熱を開放し効果的に汗を除去することができるようになっている。更に、股関節の屈曲時には臀部や腰部の形状及び幅等が変形するが、前記の如くの開口部(12)を形成したことでもたらされる帯状基材(1)の中点周辺の伸縮性により、緩衝部材(2)の位置がズレることなく帯状基材(1)が伸び縮みして変形するので、ズレのおそれがなく好適な付け心地を得ることができる。
【0024】
また、帯状基材(1)の外側表面に伸縮性を有するジャージ製の表皮材(7)を積層し、帯状基材(1)の内側表面にナイロン100%のソフトな雌型面ファスナー(9)を積層し、帯状基材(1)の縁部の周上に縁取り部材(11)を取り付けた構成であり、パンツ型の大腿骨保護用具と異なり、高級感があって意匠性に優れているので衣類の上に装着しても良く、或いは下着の上や肌に直接装着することもできる。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、帯状の基材から下方に凸に湾曲させた左右一対の凸湾部を形成し、部分的に帯状の基材の幅を広げ、この部位周辺に緩衝部材を配置して、大腿骨頚部を中心としたこの周辺部位を覆うようにしたことで、どのような方向に対する転倒であっても、転倒時に緩衝部材が大腿骨頚部部位からズレてしまうことなく大腿骨或いは大腿骨頚部若しくは腰部を保護することができるという効果が得られる。
【0026】
帯状基材の長手方向の端部における外側表面及び内側表面全体に係止部材を配置した構成としたことで、装着サイズに融通が利き、腹部において係止部材を係合させて装着するようにし、また脱着操作がし易いように構成されているので、装着及び離脱を容易に行うことがきるという効果が得られる。
【0027】
また、当該発明のベルトの装着は、大腿骨頚部周辺或いは腰部等の装着部位を柔らかく包み込むように周囲して取り付けられるので、腰椎ベルト又は腰痛ベルトの如くの筋力補助的な作用はなく従って、筋力低下を招かず使用することができるという効果が得られる。
【0028】
また、当該発明のベルトは、前記説明の如く大腿骨頚部を中心としたこの周辺部位を周囲して取り付けられるので、大腿骨頚部及びこの周辺若しくは腰部の保護作用の他、骨盤を安定させ歩行のバランスを良くし、また骨盤の歪みの補正効果等がもたらされると考えられる。
【0029】
帯状基材の幅を長手外側方向に減少させ、帯状基材のほぼ中心部に表裏を貫通した開口部を形成したことによって、股関節の屈曲の邪魔にならず、腰部若しくは臀部周辺に発汗した汗を効果的に除去することができつつ保温性があり、よって長時間でも心地よく装着することができる使用性に優れ、高級感があって、デザイン性に優れた大腿骨保護用具を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の大腿骨保護用ベルトの正面図
【図2】本発明の大腿骨保護用ベルトの背面図
【図3】本発明の大腿骨保護用ベルトの底面図
【図4】本発明の図3のA部を拡大した断面図
【図5】本発明の大腿骨保護用ベルトに開口部を設けた一変形の正面図
【図6】本発明の大腿骨保護用ベルトの装着状態を前方斜視図
【図7】本発明の開口部を設けた大腿骨保護用ベルトの装着状態を後方斜視図
【符号の説明】
(1) 帯状基材
(2) 凸湾部
(3) 下端点
(4) 上端点
(5) 凹湾部
(6) 外側表面
(7) カバー部材
(8) 緩衝部材
(9) 雌型面ファスナー
(10) 雄型面ファスナー
(11) 縁取り部材
(12) 開口部
(13) 縁取り部材
(14) カバー部材

Claims (8)

  1. 伸縮性及び弾力性及び可撓性を有し且つ左右それぞれの大腿骨頚部を中心としたこの周辺部位を覆って囲繞する長さ及び前記部位を覆う幅を有する帯状の基材と、衝撃吸収性を有し且つ左右それぞれの大腿骨頚部を中心としたこの周辺を覆う面積を有する左右一対の緩衝部材を前記部位に対応する該基材の表面に配置し、基材の長手方向の両端部を着脱自在に連結して基材をリング状にすることができる係止部材を基材の長手方向の端部周辺に具備してなり、帯状の基材は、所望の厚みを有する帯状の弾性発泡体と該弾性発泡体の両面に一体に被覆されるカバー体とからなり、カバー体は少なくとも一部が伸縮自在であることを特徴とする大腿骨保護用ベルト。
  2. 前記部位に対応する帯状基材の幅を前記部位を覆う幅に形成しつつ、帯状基材の長手方向端部周辺の幅を減少させた形状とすることを特徴とする請求項1に記載の大腿骨保護用ベルト。
  3. 前記部位に対応する帯状基材の幅を前記部位を覆う幅に形成しつつ、装着時に、帯状基材の長手方向端部周辺が股関節の屈曲部位に被らないように切除された形状とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の大腿骨保護用ベルト。
  4. 帯状基材の中央部を湾曲形状に抉って幅狭な形状にしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の大腿骨保護用ベルト。
  5. 帯状基材の表裏何れの片面又は両面或いは帯状基材の全表面を伸縮性を有するカバー部材で覆装したことを特徴とする請求項1乃至4に記載の大腿骨保護用ベルト。
  6. 伸縮性を有する縁取り部材によって、帯状基材の縁部をこの周に沿って縁取って覆い、該縁取り部材を帯状基材に固着してなることを特徴とする請求項1乃至5に記載の大腿骨保護用ベルト。
  7. 帯状基材の略中央に、該基材の表裏を貫通して切除した開口部を形成し、該開口部の縁部に、この周に沿って縁取られる伸縮性を有する縁取り部材を固着してなることを特徴とする請求項1乃至6に記載の大腿骨保護用ベルト。
  8. 前記開口部の形状がひょうたん形であることを特徴とする請求項1乃至7に記載の大腿骨保護用ベルト。
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KR101415120B1 (ko) 2006-09-15 2014-07-04 가부시키가이샤 와코르홀딩스 충격 흡수 부재 및 충격 흡수 부재가 부착된 의류
KR101979356B1 (ko) * 2017-12-06 2019-05-16 포항공과대학교 산학협력단 보호 패드 및 낙상 보호구

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