JP2004321205A - スロットマシン - Google Patents

スロットマシン Download PDF

Info

Publication number
JP2004321205A
JP2004321205A JP2003115613A JP2003115613A JP2004321205A JP 2004321205 A JP2004321205 A JP 2004321205A JP 2003115613 A JP2003115613 A JP 2003115613A JP 2003115613 A JP2003115613 A JP 2003115613A JP 2004321205 A JP2004321205 A JP 2004321205A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
symbol display
reel
mechanical
symbol
outer peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2003115613A
Other languages
English (en)
Inventor
Akito Kadowaki
章人 門脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SNK Playmore Corp
Original Assignee
SNK Playmore Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SNK Playmore Corp filed Critical SNK Playmore Corp
Priority to JP2003115613A priority Critical patent/JP2004321205A/ja
Publication of JP2004321205A publication Critical patent/JP2004321205A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Slot Machines And Peripheral Devices (AREA)

Abstract

【課題】リールスピニングスロットマシンにおいて、図柄を遊技インターバル中に変更する演出を行うことができると共に、リサイクル時でもメカニカルリールの使いまわしを可能とすること。
【解決手段】メカニカルリール6L,6C,6Rの外周面に、種々の図柄を電子的な映像として表示可能な図柄表示装置351〜3521を周方向に沿って連続的に配置する。これら図柄表示装置351〜3521の図柄の電子映像表示は、無線通信を利用して無線信号にコード化映像データを重畳することにより、変更される。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のメカニカルリールを回転させることによって当該各メカニカルリールの図柄の変動が生じるスロットマシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、スロットマシンは、主として、(1)筐体内において回転軸と一体回転可能に設けられており、外周面に複数種類の図柄が配列されている複数のメカニカルリールと、(2)筐体内において出力軸が各メカニカルリールの回転軸にそれぞれ結合されており、当該各メカニカルリールをそれぞれ独立して回転及び停止させる複数のステッピングモーターと、(3)筐体の正面において各メカニカルリールに対応して形成されており、当該各メカニカルリールの図柄の変動を観察するための複数の表示窓と、(4)筐体の正面の適所に設けられており、遊技を開始させるための始動レバーと、(5)筐体の正面において各メカニカルリールに対応して設けられており、当該各メカニカルリールの図柄の変動を個別に停止させるための複数の停止ボタンとを備えている。
【0003】
かかるスロットマシンでは、始動レバーを契機として、内部抽選が行われる。この内部抽選が終了すると、各ステッピングモーターに始動信号が与えられ、各メカニカルリールの回転がそれぞれ個別に開始される。その結果、各表示窓を通して、各メカニカルリールの図柄の変動が遊技者によって観察される。その後、各停止ボタンの目押しが行われると、その目押し順序に応じて各ステッピングモーターに停止信号が与えられ、各メカニカルリールの回転が順次停止される。その結果、各表示窓を通して、各メカニカルリールの停止図柄が遊技者によって順次視認される。全てのメカニカルリールが停止したとき、有効化された賭けライン上に、各メカニカルリールの停止図柄の組み合わせが上記内部抽選において内部的に成立した当選役の入賞を示す図柄の組み合わせと一致することを条件として、成立した入賞役の種類に応じた量の遊技媒体(メダルやコインを含む)が払い出される。
【0004】
ここに、「目押し」とは、メカニカルリールの回転中に図柄の変動をよく観察し、且つ、停止させるべき図柄が表示窓内に出現するタイミングを見計らって停止ボタンを押す行為をいう。
【0005】
上記スロットマシンの典型的な例としては、特許文献1、特許文献2及び特許文献3で提案されているものを挙げることができる。
【0006】
これら特許文献1、特許文献2及び特許文献3にて開示されているスロットマシンでは、上記メカニカルリールの外周面に、図柄群を縦方向に沿って印刷した樹脂シートが貼り付けられている。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−288160号公報(段落0014)
【特許文献2】
特開2001−293141号公報(段落0029)
【特許文献3】
特開2002−95790号公報(段落0021)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1、特許文献2及び特許文献3(以下、「先行技術」という)に係るスロットマシンには、以下の問題点が指摘されている。
【0009】
(1)近時、スロットマシンでは、パチンコ遊技機で導入されているように、図柄を遊技インターバル中に変更する演出を行うことにより、遊技の興趣性を増進させると共に、インパクトのある遊技性を創出することが要望されている。しかしながら、上記先行技術においては、メカニカルリールの外周面に図柄印刷シートが貼着されている。そのため、上記の要望には応えることができない。そこで、メカニカルリールに代えて液晶表示装置を利用する方式を採用することが考えられる。具体的には、液晶表示装置の表示面上に図柄が描画されたリールの映像を表示し、この表示されたリールを映像的に回転させることにより、図柄の変動を仮想的に表現する。ところが、業界内の法的規制を受け、上記の方式を採用するわけにはいかない。
【0010】
(2)上記先行技術においては、リサイクル時に、メカニカルリールの外周面に貼着されたシートを剥がし、その後、新たなシートをその印刷図柄の位置合わせを行いながらメカニカルリールの外周面に貼り付けなければならない。そのため、リサイクル作業が煩雑となっている。
【0011】
本発明者は、メカニカルリールの外周面に種々の図柄を電子的な映像として表示可能な図柄表示装置を複数配置し、無線通信又は光通信を利用して、当該各図柄表示装置の図柄の電子映像表示を変更できるようにすれば、上記(1)及び(2)の事態に対処できるのではないかと着想した。
【0012】
本発明は、上記着想に基づきなされたもので、図柄を遊技インターバル中に変更する演出を行うことができると共に、リサイクル時でもメカニカルリールの使いまわしを可能とするスロットマシンの提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係るスロットマシンは、外周面に複数種類の図柄が周方向に沿って配列されている複数のメカニカルリールを備えており、各メカニカルリールを回転させることにより、当該各メカニカルリールの図柄の変動が生じるものであって、上記各メカニカルリールの外周面に周方向に沿って連続的に配置されており、図柄を電子的な映像として表示するための複数の図柄表示装置を含み、これら各図柄表示装置は、それぞれ、無線通信又は光通信を利用して、図柄の電子映像表示を変更可能とされている。
【0014】
上記構成によると、各メカニカルリールの外周面に配置されている各図柄表示装置の図柄の電子映像表示は、無線通信又は光通信によって変更される。そのため、既にパチンコ遊技機で適用されている、図柄を遊技インターバル中に変更する演出をスロットマシンに導入することができる。その結果、遊技の興趣性が増進すると共に、インパクトのある遊技性が創出される。加えて、リサイクル時でも、映像データを入れ替えるだけで、メカニカルリールの図柄を変更できる。そのため、メカニカルリールの使いまわしが可能となる。その結果、リサイクル作業工程が削減される。
【0015】
上記図柄表示装置は、上記メカニカルリール外の映像データ源から発せられる無線信号又は光信号に重畳され且つコード化された映像データを受信するための受信手段と、この受信手段にて受信された映像データを描画処理するための処理手段と、この処理手段にて描画処理された映像データを画素データとして記憶するための記憶手段と、この記憶手段にて記憶されている画素データに基づいた図柄を電子的な映像として表示するための表示手段とを備えており、上記映像データには、図柄を変更するメカニカルリール及びその図柄表示装置を指定するコード番号、並びに当該指定されたメカニカルリールの図柄表示装置に表示させる図柄の種類を示すコード番号が含まれている。
【0016】
上記構成によると、メカニカルリール外の映像データ源から発せられる無線信号又は光信号に重畳されてくるコード化映像データに基づいて、図柄表示装置の図柄の電子映像表示が変更される。それゆえ、図柄を遊技インターバル中に変更する演出を行うこと、及びリサイクル時でもメカニカルリールの使いまわしを可能とすることがより具現化される。
【0017】
上記スロットマシンは、一端が上記各メカニカルリールの一側方から上記各図柄表示装置に接続され且つ他端が上記各メカニカルリールの回転軸のリール貫通部外周面に接触しており、上記各メカニカルリールの回転時に当該各回転軸のリール貫通部外周面上を摺動することによって当該各図柄表示装置へ電力を供給するための複数の摺動子をさらに含む。
【0018】
上記構成によると、各図柄表示装置への電力供給がメカニカルリール側で行われる。そのため、各図柄表示装置及び遊技の進行を制御する制御装置同士をワイヤーハーネス等で電気的に接続する必要がなく、当該各図柄表示装置と当該制御装置とを電気的に分離することができる。その結果、リサイクル作業がより一層簡素化される。
【0019】
上記摺動子は、可撓性を付与することによって上記メカニカルリールの回転時に上記回転軸のリール貫通部外周面との摺接状態を保持させるための手段を備えている。
【0020】
上記構成によると、メカニカルリールの回転時に、摺動子は、当該メカニカルリールの回転軸のリール貫通部外周面との摺接状態を保つことができる。それゆえ、図柄表示装置への電力供給が安定化する。
【0021】
なお、上記回転軸のリール貫通部外周面における上記摺動子と接触する領域上には、導電性フィルムが積層されていることが好ましい。
【0022】
上記メカニカルリールは、その外周面を細分化することによって多角形形状とされており、この多角形形状を構成する各平面エレメントの予め定める領域には、上記図柄表示装置の外郭形状に対応した開口が形成されており、この開口には、上記各図柄表示装置が嵌め込まれており、上記図柄表示装置の表示面は、円弧状の導光被覆部材で覆われており、この導光被覆部材は、上記メカニカルリールの外周面に沿って連続的に配列されており、それによって当該連続する導光被覆部材の円弧面の集合が上記メカニカルリールと同心の円周面を成している。
【0023】
上記構成によると、導光被覆部材は、図柄表示装置の表示面の保護部材と機能する。加えて、遊技者には、導光被覆部材の円弧状の表面に図柄が表示されているように見える。それゆえ、任意の導光被覆部材の表面に透明処理を施してキャラクター像をスーパーインポーズすれば、当該キャラクター像を図柄に重ねて合成することができる。その結果、多彩な演出がメカニカルリールの表面領域で可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面に基づき詳細に説明する。
【0025】
<実施の形態1>
1.外観構成
図1を参照して、本実施形態1に係るスロットマシン1は、(1)前面が開放している箱形形状を有している筐体2と、(2)この筐体2に対して開閉自在に取り付けられている前扉3とを備えている。
【0026】
前扉の中央部正面には、正面パネル4が装着されている。この正面パネル4の主要部には、3つの表示窓5L,5C,5Rが横一列に並んだ状態で形成されている。これら表示窓5L,5C,5Rに対応して、3つのメカニカルリール6L,6C,6Rが配置されている。各メカニカルリール6L,6C,6Rの外周面には、それぞれ、複数種類の図柄が周方向に沿って配列されており、これらの図柄は、各表示窓5L,5C,5Rを通して3つずつ観察される。
【0027】
左表示窓5Lの左側には、5つの賭け枚数表示ランプ7A,7B,7C,7D,7Eが設けられている。一方、右表示窓5Rの右側には、スタートランプ8、投入指示ランプ9、リプレイランプ10、アシストタイム告知ランプ11、及びゲームオーバーランプ12が設けられている。これらランプ8〜12は、正面パネル4の上方から下方に向かってこの順で配置されている。
【0028】
右表示窓5Rとランプ8〜12との間には、表示窓5L,5C,5R上を通過する5つの賭けライン表示ランプ13A,13B,13C,13D,13Eが設けられている。これら賭けライン表示ランプ13A〜13Eは、5本の図柄停止ラインのうちから何れのラインを賭けの対象とするかを表示するためのものである。
【0029】
表示窓5L,5C,5Rの下方には、払出数表示器14、ゲーム数表示器15、及びクレジット表示器16が設けられている。これら表示器14〜16は、7セグメント表示器であって、正面パネル4上で左から右に向かってこの順で配置されている。
【0030】
前扉3の上部には、上パネル17が装着されている。この上パネル17の主要部には、スクリーン18が嵌め込まれている。このスクリーン18には、DMDプロジェクター29(図2参照)から投映された遊技に関連する情報が映し出される。一方、前扉3の下部には、下パネル19が装着されている。この下パネル19には、機種名及びイメージデザイン等が印刷されており、その下方には、メダル払出口20、メダル受け皿21、及びスピーカー22が設けられている。スピーカー22は、遊技の状況に応じて効果音を発するためのものであって、メダル払出口20の右側において前扉3に嵌め込まれている。
【0031】
正面パネル4と下パネル19との間には、操作部23が設けられている。この操作部23には、メダル投入口24、ベットボタン25、始動レバー26、停止ボタン27L,27C,27R、及びクレジット/精算切替ボタン28が備えられている。
【0032】
メダル投入口24は、操作部23の上面の右端に配置されている。
【0033】
ベットボタン25は、投入口24から投入されたメダルを何枚賭けるかを設定する際に使用されるものであって、操作部23の上面の略中央部に配置されている。遊技者が賭けようとする賭け枚数分だけベットボタン25を押圧操作すると、その操作に対応する賭け枚数表示ランプ7A〜7E及び賭けライン表示ランプ13A〜13Eが点灯する。なお、本スロットマシン1においては、賭け枚数は3枚が限度である。
【0034】
賭けラインは、ベットボタン25の操作回数によって異なる。具体的には、1回の操作では、表示窓5L,5C,5Rの中段において水平に延びる1ライン(第1の賭けライン)が賭け対象となる。このとき、第1の賭けラインの両端の1枚賭け表示ランプ7A及び賭けライン表示ランプ13Aが点灯する。2回の操作では、上記1ライン(第1の賭けライン)に、表示窓5L,5C,5Rの上下段において水平方向に延びる2ライン(第2の賭けライン及び第3の賭けライン)を加えた、3ラインが賭け対象となる。このとき、上記1枚賭け表示ランプ7A及び賭けライン表示ランプ13Aの点灯に加えて、第2の賭けライン及び第3の賭けラインの両端の2枚賭け表示ランプ7B,7C及び賭けライン表示ランプ13B,13Cが点灯する。3回の操作では、上記3ライン(第1の賭けライン〜第3の賭けライン)に、表示窓5L,5C,5Rの対角線上の2ライン(第4の賭けライン及び第5の賭けライン)を加えた、5ラインが賭け対象となる。このとき、上記1枚賭け表示ランプ7A、2枚賭け表示ランプ7B,7C及び賭けライン表示ランプ13A,13B,13Cの点灯に加えて、3枚賭け表示ランプ7D,7E及び賭けライン表示ランプ13D,13Eが点灯する。なお、4回以上の操作は無効となる。
【0035】
上記手順に則して賭けメダルの枚数が設定されると、制御装置100(図7参照)は、遊技者によって設定された賭け枚数分のメダルを取り込む。このメダル取り込みにより、遊技を開始する条件が整う。このとき、スタートランプ8が点灯する。このスタートランプ8の点灯状態において、遊技者が始動レバー26を操作すると、制御装置100によって、各メカニカルリール6L,6C,6Rの回転が開始される。すなわち、賭けメダル枚数は、遊技を行うためのクレジットの消費となる。
【0036】
各停止ボタン27L,27C,27Rは、それぞれ、操作部23の正面において始動レバー26の右側に各メカニカルリール6L,6C,6Rに対応して配置されている。これら停止ボタン27L,27C,27Rを押圧操作すると、その操作に対応するメカニカルリールの回転が停止する。全てのメカニカルリール6L,6C,6Rの回転が停止したときに、遊技者のベットボタン25の操作によって有効化された賭けライン上に入賞役の1つが揃うと、ホッパー30(図2参照)により、入賞役の種類に従って予め定められている量のメダルが払出口20から受け皿21に払い出される。
【0037】
クレジット/精算切替ボタン28は、メダルのマニュアル投入モードとクレジットモードとを互いに切り替えるためのものであって、操作部23の正面において始動レバー26の左側に配置されている。
【0038】
2.内部構成
筐体2内には、メカニカルリール6L,6C,6R、DMDプロジェクター29、ホッパー30、制御ボックス31、及び確率設定ボックス32が備えられている。
【0039】
メカニカルリール6L,6C,6Rは、筐体2内の中央部に配置されており、これらメカニカルリール6L,6C,6Rを中心として、DMDプロジェクター29、ホッパー30、制御ボックス31、及び確率設定ボックス32の設置箇所が決定されている。なお、各メカニカルリール6L,6C,6Rの回転軸33(図3〜図6参照)は、それぞれ、筐体2内のブラケット(図示せず)に回転自在に支持されている。
【0040】
DMDプロジェクター29は、中央メカニカルリール6Cと制御ボックス31との間においてスクリーン18との投映距離を保った状態(換言すると、スクリーン18に対するピントを合わせた状態)で、メカニカルリール6L,6C,6Rとの仕切り板(図示せず)上に取り付けられている。
【0041】
ホッパー30は、メダルの貯留・放出を行うためのものであって、メカニカルリール6L,6C,6Rの下方において、筐体2の底面に取り付けられている。
【0042】
制御ボックス31は、メカニカルリール6L,6C,6Rの上方において筐体2の天板に沿わせた状態で、筐体2の背面に取り付けられている。この制御ボックス31内には、制御装置100がプリント回路基板(図示せず)に実装された状態で収納されている。なお、制御ボックス31は、実装基板の収納状態が見えるように、透明樹脂を素材として製作されており、所定の検査が施された後、収納実装基板を開封できないように封止されている。
【0043】
確率設定ボックス32は、ホッパー30の左側において、筐体2の底面に取り付けられている。
【0044】
以下の説明において、表示窓5L,5C,5Rを総称するときは「表示窓5」と称し、メカニカルリール6L,6C,6Rを総称するときは「メカニカルリール6」と称する。
【0045】
3.メカニカルリールの構成
図3及び図4を参照して、メカニカルリール6(6L,6C,6R)は、回転軸33と一体的に回転するローター34を備えている。このローター34の外周面には、図柄を電子的な映像として表示する21個の図柄表示装置351,352,353,354,355,356,357,358,359,3510,3511,3512,3513,3514,3515,3516,3517,3518,3519,3520,3521が周方向に沿って連続的に配置されている。具体的には、メカニカルリール6のローター34は、その外周面を21に細分化されている。特に、図5によく示されているように、この21角形状を構成する平面エレメント34Eの予め定める領域上Rには、図柄表示装置351〜3521(35)の外郭形状に対応した開口36が形成されている。この開口36には、図柄表示装置351〜3521(35)が嵌め込まれている。
【0046】
再び、図3及び図4を参照して、各図柄表示装置351〜3521の表示面は、円弧状の導光被覆部材37で覆われている。これら導光被覆部材37は、透明樹脂を素材として製作されており、ローター34の外周面に沿って連続的に配列されている。これによって、当該連続する導光被覆部材37の円弧面の集合がローター34と同心の円周面を成している。
【0047】
本スロットマシン1では、図3に示すように、一端がローター34の一側方から各図柄表示装置351〜3521に接続され、且つ、他端がローター34の回転軸33のローター貫通部外周面に接触している21個の摺動子381,382,383,384,385,386,387,389,3810,3811,3812,3813,3814,3815,3816,3817,3818,3819,3820,3821を備えている。これら摺動子381〜3821は、ローター34の回転時に当該回転軸33のリール貫通部外周面上を摺動することによって、各図柄表示装置351〜3521へ電力供給するためのものである。
【0048】
上記回転軸33のローター貫通部外周面(換言すると、リール貫通部外周面)であって、図6に示すように、各摺動子381〜3821(38)と接触する領域CR上には、導電性フィルム39が積層されている。この導電性フィルム39は、基本的には、ITO (indium−tin oxide)等の導電性層/高分子フィルムから成る基材層の層構成を有している。なお、ローター34の回転軸33が導電性を有する金属から製作されている場合には、導電性フィルム39を設けなくてもよい。
【0049】
本実施の形態1においては、図柄表示装置351〜3521として、透過型液晶表示装置 (transmission liquid crystal display)が採用されている。それゆえ、図4に示すように、ローター34内には、図柄表示装置351〜3521の背面側から当該図柄表示装置351〜3521に対して光を照射するバックライトとして機能する4つの外部光源40が備えられている。これらバックライトとしての外部光源40は、EL (electroluminescence)の原理を利用したものであって、ローター34のボス部41の方形面に取り付けられている。各外部光源40の照射範囲Sは、それぞれ、当該照射範囲S内に表示窓5(5L,5C,5R)でのメカニカルリール6の図柄出現領域ARが収まるように設定されている。
【0050】
なお、以下の説明において、図柄表示装置351〜3521を総称するときは「図柄表示装置35」と称し、摺動子381〜3821を総称するときは「摺動子38」と称する。
【0051】
4.摺動子の構成
図6を参照して、摺動子38には、ワイヤーハーネス構造が採用されている。具体的には、摺動子38は、(1)多数の電線が結束された電線束42と、(2)この電線束42が挿通されるコルゲートチューブ43と、(3)電線束42の一端の芯線に圧着された端子(図示せず)が嵌め込まれているコネクタ44とを備えており、電線束42の他端の芯線がローター34の回転軸33に積層されている導電性フィルム39と摺接するようになっている。
【0052】
コルゲートチューブ43は、蛇腹形状をした柔軟性のあるプラスチック成形チューブである。それゆえ、摺動子38は、全体として可撓性が付与されることになる。これにより、メカニカルリール6の回転時には、摺動子38の上記回転軸33のリール貫通部外周面(導電性フィルム39)との摺接状態が保持される。なお、電線束42にテープ巻き等を施して、摺動子38に可撓性を付与するようにしてもよい。
【0053】
他方、図柄表示装置35の一側部には、所定数の外部接続ピン(図示せず)が設けられており、この外部接続ピンがコネクタ45に嵌め込まれている。
【0054】
摺動子38側のコネクタ44及び図柄表示装置35側のコネクタ45同士を連結することによって、摺動子38と図柄表示装置35との電気的接続が達成されている。
【0055】
5.電気的構成成
5−1.制御装置の電気的構成
図7を参照して、制御装置100は、CPU (central processing unit)1001、ROM (read only memory)1002、RAM (random access memory)1003、クロックパルス発生回路1004、乱数発生器1005、モーター駆動制御回路1006、ランプ駆動制御回路1007、表示器駆動制御回路1008、音出力制御回路1009、プロジェクター駆動制御回路10010、ホッパー駆動制御回路10011、外部光源駆動制御回路10012、及びブルートゥースモジュール (bluetooth module)10013を備えている。
【0056】
CPU1001は、スロットマシン1の制御中枢を司るものであって、ROM1002に記憶されているプログラムに従って種々の制御を行う。このCPU1001の制御対象は、各メカニカルリール6L,6C,6Rの駆動源であるステッピングモーターSML,SMC,SMR、各種のランプ7A〜7E,8〜12,13A〜13E、各種の表示器14〜16、スピーカー22、DMDプロジェクター29、ホッパー30、及び外部光源40である。これら各制御要素に対する制御信号は、それぞれ、モーター駆動制御回路1006、ランプ駆動制御回路1007、表示駆動制御回路1008、音出力制御回路1009、プロジェクター駆動制御回路10010、ホッパー駆動制御回路10011、及び外部光源駆動制御回路10012を介して、CPU1001から与えられる。
【0057】
CPU1001には、(1)ベットボタン25、始動レバー26、停止ボタン27L,27C,27R、及びクレジット/精算切替ボタン28の各操作信号と、(2)メダル投入検知センサー200、メダル排出検知センサー300、及び遊技者検知センサー400の各センシング出力と、(3)回転位置検出回路500の回転位置検出信号と、(4)キースイッチSW1、確率設定スイッチSW2、及びリセットスイッチSW3の各スイッチング信号とが与えられる。
【0058】
停止ボタン27L,27C,27Rの操作信号は、リール停止信号処理回路600によって所定の処理が施された後、リール停止信号としてCPU1001に入力される。
【0059】
メダル投入検知センサー200は、投入口24から投入されたメダルを検知するためのものであって、メダル投入口24に関連して設けられている。メダル排出検知センサー300は、ホッパー30のメダル放出位置に関連して設けられており、そのセンシング信号は、メダル排出完了信号処理回路700によって所定の処理が施された後、メダル排出完了信号としてCPU1001に入力される。遊技者検知センサー400は、遊技者がスロットマシン1の前に座っているか否かを検知するためのものであって、前扉3の正面の適所に設けられている。
【0060】
回転位置検出回路500は、各メカニカルリール6L,6C,6Rの回転位置を検知するためのものであって、各メカニカルリール6L,6C,6Rに関連して設けられている光センサーや、各ステッピングモーターSML,SMC,SMRの近傍に設けられているロータリーエンコーダを含んでいる。
【0061】
キースイッチSW1、確率設定スイッチSW2、及びリセットスイッチSW3は、確率設定ボックス32に設けられている。キースイッチSW1は、ゲームモードと確率設定モードとを互いに切り替えるためのものである。一方、確率設定スイッチSW2は、役の成立に関する内部抽選における当選確率の設定値を切り替えるためのものであって、そのスイッチング信号は、キースイッチSW1によって確率設定モードになっている場合に限り、CPU1001に入力が受け付けられる。
【0062】
遊技を開始するために、遊技者によって始動レバー26が操作され、その操作信号が入力されると、CPU1001は、メカニカルリール6L,6C,6Rの回転を開始させるべく、モーター駆動制御回路1006を介してステッピングモーターSML,SMC,SMRに始動信号を出力する。その結果、表示窓5L,5C,5R内においてメカニカルリール6L,6C,6Rの図柄の変動が開始される。
【0063】
メカニカルリール6L,6C,6Rの回転を停止するために、遊技者によって停止ボタン27L,27C,27Rが押圧操作され、その操作信号が入力されると、CPU1001は、操作された停止ボタンに対応するメカニカルリールの回転を停止させるべく、モーター駆動制御回路1006を介してステッピングモーターSML,SMC,SMRに停止信号を出力する。その結果、表示窓5L,5C,5R内においてメカニカルリール6L,6C,6Rの図柄の変動が順次停止される。
【0064】
ROM1002には、(1)スロットマシン1を制御してメダルを払い出すための遊技プログラムと、(2)この遊技プログラムで用いる変数の初期値と、(3)図柄の組み合わせと乱数との対応関係を示すデータ群と、(4)遊技インターバル中にメカニカルリール6L,6C,6Rの図柄を変更するための図柄変更プログラムとが格納されている。
【0065】
RAM1003は、CPU1001と互いにインターフェイスをとっており、CPU1001のワーキングエリアとして機能する。具体的には、遊技や図柄変更の制御に必要なフラグや変数の値の書き込み及び読み出しが行われる。それゆえ、RAM1003には、種々のデータテーブルを格納するための領域TRが形成されている。特に、このRAM1003のテーブル格納領域TRには、(1)図柄を変更するメカニカルリール6L,6C,6Rを指定するコード番号を決定するためのテーブルT1(図9参照)と、(2)当該指定されたメカニカルリール6L,6C,6Rのうち図柄の電子映像表示を変更する図柄表示装置351〜3521を示すコード番号を決定するためのテーブルT2(図10参照)と、(3)当該指定されたメカニカルリール6L,6C,6Rの図柄表示装置351〜3521に表示させる図柄の種類を示すコード番号とを決定するためのテーブルT3(図11参照)とが格納されている。これらテーブルT1〜T3は、コード化された映像データを作成する際に利用される。
【0066】
クロックパルス発生回路1004は、基準クロックパルスを発生させるためのものであって、発生させた基準クロックパルスをCPU1001に供給する。
【0067】
乱数発生器1005は、役成立及び図柄変更に関する内部抽選等に用いる乱数を発生させ、この発生させた乱数の中から任意の乱数を抽出するものであって、抽出した乱数をCPU1001に供給する。例えば、役成立内部抽選を行うに際して乱数を発生させるコマンドがCPU1001から乱数発生器1005に対して与えられると、乱数発生器1005は、所定の範囲の乱数を発生させ、その乱数の値を示す信号を出力する。乱数が乱数発生器1005から入力されると、CPU1001は、その乱数に対応する図柄の組み合わせを定めるために、ROM1002に記憶されているデータ群を検索し、その組み合わせに対応する数値を変数に代入する。
【0068】
ランプ駆動制御回路1007は、CPU1001からの指示信号に基づいてランプ駆動信号を生成し、この生成したランプ駆動信号を各種のランプ7A〜7E,8〜12,13A〜13Eに与える。その結果、各種のランプ7A〜7E,8〜12,13A〜13Eは、所定の事象を告知するために点灯する。
【0069】
表示器駆動制御回路1008は、CPU1001からの指示信号に基づいて表示器駆動信号を生成し、この生成した表示器駆動信号を各種の表示器14〜16に与える。その結果、各種の表示器14〜16は、所定の事象を表示する。
【0070】
音出力制御回路1009は、CPU1001からの指示信号に基づいて音出力信号を生成し、この生成した音出力信号をスピーカー22に与える。その結果、スピーカー22は、遊技の状況に応じた効果音を発する。
【0071】
プロジェクター駆動制御回路10010は、CPU1001からの指示信号に基づいてプロジェクター駆動信号を生成し、この生成したプロジェクター駆動信号をDMDプロジェクター29に与える。その結果、DMDプロジェクター29は、スクリーン18に種々の遊技演出関連情報を映し出す。
【0072】
ホッパー駆動制御回路10011は、CPU1001からの指示信号に基づいてホッパー駆動信号を生成し、この生成したホッパー駆動信号をホッパー30に与える。その結果、ホッパー30は、貯留しているメダルを受け皿21に放出する。
【0073】
外部光源駆動制御回路10012は、CPU1001からの指示信号に基づいて外部光源駆動信号を生成し、この生成した外部光源駆動信号を外部光源40に与える。その結果、外部光源40は、光をメカニカルリール6L,6C,6Rの各図柄表示装置351〜3521の背面から照射する。
【0074】
ブルートゥースモジュール10013は、メカニカルリール6L,6C,6Rの各図柄表示装置351〜3521と無線通信を行うためのものであって、ブルートゥースアンテナチップを有している。このブルートゥースモジュール10013は、CPU1001からの指示信号に基づいてモジュール駆動信号を生成し、この生成したモジュール駆動信号をブルートゥースモジュール10013に与える。その結果、ブルートゥースモジュール10013は、そのアンテナチップを介して、無線信号に上記コード化映像データを重畳し、当該コード化映像データをメカニカルリール6L,6C,6Rの各図柄表示装置351〜3521に伝送する。
【0075】
5−2.図柄表示装置の電気的構成
図8を参照して、図柄表示装置35は、液晶表示パネル800を備えている。この液晶表示パネル800は、行方向(X方向)及びこの行方向と直交する列方向(Y方向)に沿って配置されている(n×m)個のアクティブマトリクス型液晶表示素子から構成されている。なお、液晶表示方式として、STN (Super Twisted Nematic)方式やDSTN (Dual−scan Super Twisted Nematic)方式等の単純マトリクスを採用してもよい。
【0076】
液晶表示パネル800の信号線X1,X2,X3,…Xnは、行駆動回路900Aに接続されており、アドレス線Y1,Y2,Y3,…,Ymは、列駆動回路900Bに接続されている。行駆動回路900Aは、信号線X1〜Xnに所定周期で極性反転された並列画像信号を供給するためのものである。一方、列駆動回路900Bは、アドレス線Y1〜Ymに走査信号を供給するためのものである。
【0077】
また、液晶表示パネル800の対向共通電極CEには、共通駆動回路900Cが接続されている。この共通電極駆動回路900Cは、対向共通電極CEに対して、第1の値の電圧と第2の値の電圧との2値の駆動電圧を供給するためのものである。
【0078】
上記行駆動回路900A、列駆動回路900B、及び共通電極駆動回路900Cは、制御部1000に接続されている。この制御部1000は、行駆動回路900A、列駆動回路900B、及び共通電極駆動回路900Cの動作を制御するためのものであって、ブルートゥースモジュール10001、映像データ処理回路10002、メモリー回路10003、及び極性反転回路10004を備えている。
【0079】
ブルートゥースモジュール10001は、ブルートゥースアンテナチップを有しており、このアンテナチップを介して、制御装置100側のブルートゥースモジュール10013からの無線信号に重畳されてくるコード化映像データを受信するためのものである。
【0080】
映像データ処理回路10002は、ブルートゥースモジュール10001にて受信された映像データを描画処理するためのものである。
【0081】
メモリー回路10003は、映像データ処理回路10002にて描画処理された映像データを画素データとして記憶するためのものであって、液晶表示パネル800の各画素を(X,Y)座標で表わすメモリーエリアMAを有している。
【0082】
極性反転回路10004は、画像データの極性を反転するためのものである。
【0083】
ブルートゥースモジュール10001にて受信された映像データは、映像データ処理回路10002で描画処理され、メモリー回路10003に画素データとしてストアーされる。ストアーされた画素データは、メモリー回路10003によって読み出される。この読み出された画素データは、極性反転処理回路10004によってその極性が1水平期間毎及び1垂直期間毎に交流化された信号に変換される。極性反転処理回路10004の出力信号は、行駆動回路900Aに送られ、当該行駆動回路900Aによって並列画像信号に変換される。一方、制御部1000から出力された制御信号に基づいて、列駆動回路900Bは、走査信号を発生する。これら信号線X1〜Xnを介して行駆動回路900Aから供給されてくる並列画像信号、及びアドレス線Y1〜Ymを介して列駆動回路900Bから供給されてくる走査信号により、液晶表示パネル800の各画素には、メモリー回路10003にストアーされている画素データが表示される。
【0084】
6.データテーブルの構成
6−1.メカニカルリール指定コード決定テーブル
図9を参照して、メカニカルリール指定コード決定テーブルT1では、各メカニカルリール6L,6C,6Rに関連付けて1桁のコード番号「1」〜「3」が登録されている。
【0085】
6−2.図柄表示装置指定コード決定テーブル
図10を参照して、図柄表示装置決定テーブルT2では、各図柄表示装置351〜3521に関連付けて2桁のコード番号「01」〜「21」が登録されている。
【0086】
6−3.図柄指定コード決定テーブル
図11を参照して、図柄指定コード決定テーブルT3では、図柄の種類に関連付けて2桁のコード番号「01」,「02」,「03」,「04」,「05」,「06」,「07」,…が登録されている。
【0087】
6−4.コード化映像データの生成
CPU1001は、メカニカルリール指定コード決定テーブルT1、図柄表示装置指定コード決定テーブルT2、及び図柄指定コード決定テーブルT3を基にして、図12に示すような5桁のコード化映像データを生成する。このコード化映像データにおいて、先頭の1桁は、図柄を変更するメカニカルリールを指定するコード番号であり、これに続く2桁は、当該指定されたメカニカルリールのうち図柄の電子映像表示を変更する図柄表示装置を示すコード番号であり、最後の2桁は、当該指定されたメカニカルリールの図柄表示装置に表示される図柄の種類を示すコード番号である。それゆえ、図12に示すコード化映像データ「21406」は、中央メカニカルリール6Cの第14の図柄表示装置3514の図柄の電子映像表示を「チェリー」に変更することを意味する。
【0088】
7.制御の流れ
図13を参照して、まず、CPU1001は、ベットボタン25の押圧操作によって賭けラインが有効化されてベットが完了するのを待つ(ステップS1)。ベットボタン25の操作によって賭けラインが有効化されると、CPU1001は、ベットが完了したと判断し、始動レバー26が操作されるのを待つ(ステップS2)。始動レバー26が操作されると、CPU1001は、役成立内部抽選を行う(ステップS3)。
【0089】
役成立内部抽選が終了すると、CPU1001は、メカニカルリール6L,6C,6Rの回転を開始させる(ステップS4)。その結果、表示窓5L,5C,5R内においてメカニカルリール6L,6C,6Rの図柄が変動する。その後、CPU1001は、停止ボタン27L,27C,27Rが押圧操作されて目押しが完了し、且つ、全てのメカニカルリール6L,6C,6Rの回転が停止するのを待つ(ステップS5及びステップS6)。各停止ボタン27L,27C,27Rの目押しが行われると、その目押し順序に応じて各メカニカルリール6L,6C,6Rの回転が順次停止される。その結果、表示窓5L,5C,5R内においてメカニカルリール6L,6C,6Rの図柄の変動が順次停止する。
【0090】
停止ボタン27L,27C,27Rの目押しが完了し、且つ、全てのメカニカルリール6L,6C,6Rの回転が停止すると、CPU1001は、入賞が成立したか否かを判別する(ステップS7)。ここで、有効化された賭けライン上に上記役成立内部抽選で内部的に成立した当選役の入賞を示す図柄が揃い、入賞が成立したと判別した場合には、CPU1001は、入賞役の種類に応じた量のメダルの払い出しを行い(ステップS8)、その後、処理をステップS9及びステップS10に移す。一方、有効化された賭けライン上に上記入賞を示す図柄が揃わず、入賞が成立しなかった場合には、上記メダル払出処理を行うことなく、処理をステップS9及びステップS10に移す。
【0091】
ステップS9及びステップS10に移行すると、CPU1001は、遊技者検知センサー400からのセンシング出力に基づいて、一定時間(例えば、○○秒)が経過するまでに遊技者がスロットマシン1の前に座っているか否かを判別する。ここで、一定時間が経過するまでに遊技者の存在が検知された場合には、CPU1001は、遊技インターバル中であって当該遊技者は遊技を継続していると判断し、処理をステップS11に移す。一方、一定時間が経過するまでに遊技者の存在が検知されなかった場合には、CPU1001は、当該遊技者が遊技をやめたと判断し、処理をステップS1に戻してベットが完了するのを待つ。
【0092】
ステップS11に移行すると、CPU1001は、乱数値「0」〜「1」をサンプリングし、このサンプリングした乱数値に基づいて図柄変更内部抽選を行う。
【0093】
上記図柄変更内部抽選の当選判定を行うステップS12において、サンプリング乱数値「1」である場合には、CPU1001は、当該抽選に当選したと判断し、無線通信を利用して、コード化映像データをメカニカルリール6(6L,6C,6R)の図柄表示装置35(351〜3521)に伝送する(ステップS13)。具体的には、CPU1001は、RAM1003のテーブル格納領域TRに格納されている、メカニカルリール指定コード決定テーブルT1、図柄表示装置指定コードテーブルT2及び図柄指定コード決定テーブルT3を参照してコード化映像データを生成し、この生成したコード化映像データをブルートゥースモジュール10013に与える。そうすると、ブルートゥースモジュール10013は、当該コード化映像データを無線信号に重畳してメカニカルリール6の図柄表示装置35を伝送する。その後、CPU1001は、処理を再びステップS1に戻してベットの完了を待つ。一方、サンプリング乱数値が「0」である場合には、CPU1001は、当該抽選にはずれたと判断し、上記映像データ伝送処理を行うことなく、処理を再びステップS1に戻してベットの完了を待つ。
【0094】
メカニカルリール6(6L,6C,6R)の図柄表示装置35(351〜3521)は、制御装置100側のブルートゥースモジュール10013から発せられた無線信号に重畳されてくるコード化映像データを受信するのを待つ(ステップD1)。制御装置100側のブルートゥースモジュール10013からのコード化映像データを受信すると、図柄表示装置35側のブルートゥースモジュール10001は、そのデータに含まれているメカニカルリール指定コード番号及び図柄表示装置指定コード番号に基づいて、当該受信映像データが自身を対象としたものか否かを判別する。受信映像データが自身を対象としたものであると判別した場合には、ブルートゥースモジュール10001は、当該映像データを映像データ処理回路10002に与える。
【0095】
そうすると、映像データ処理回路10002は、映像データに含まれている図柄指定コード番号に基づいて、当該映像データを描画処理する(ステップD2)。
【0096】
描画処理が終了すると、メモリー回路10003は、当該描画処理された映像データを画素データとしてストアーする(ステップD3)。
【0097】
その後、制御部1000は、メモリー回路10003にストアーされている画素データを基に液晶表示パネル800上の図柄の電子映像表示を変更する(ステップD4)。具体的には、新たにストアーされた画素データは、メモリー回路10003によって読み出され、極性反転処理回路10004によって極性が反転される。極性反転処理回路10004の出力信号は、行駆動回路900Aに送られる。そうすると、行駆動回路900Aは、極性反転処理回路1004の出力信号を並列画像信号に変換し、この変換した並列画像信号を信号線X1〜Xnに供給する。一方、制御部1000から出力された制御信号に基づいて、列駆動回路900Bは、走査信号を発生し、この発生した走査信号をアドレス線Y1〜Ymに供給する。これら並列画像信号及び走査信号により、液晶表示パネル800上には、新たな画素データに対応した図柄が電子的な映像として表示される。
【0098】
8.作用・効果
本実施の形態1によると、以下の作用・効果を奏する。
【0099】
(1)各メカニカルリール6(6L,6C,6R)の外周面に配置されている各図柄表示装置35(351〜3521)の図柄の電子映像表示は、無線通信によって変更される。詳細には、メカニカルリール6外の映像データ源(即ち、制御装置100)から発せられる無線通信に重畳されてくるコード化映像データに基づいて、図柄表示装置35の図柄電子映像表示が変更される。そのため、既にパチンコ遊技機で適用されている、図柄を遊技インターバル中に変更する演出をスロットマシン1に導入することができる。その結果、遊技の興趣性が増進すると共に、インパクトのある遊技性が創出される。加えて、リサイクル時でも、映像データを入れ替えるだけで、メカニカルリール6の図柄を変更できる。そのため、メカニカルリール6の使いまわしが可能になる。その結果、リサイクル工程が削減される。
【0100】
(2)各メカニカルリール6L,6C,6Rの回転時に、各摺動子381〜3821が当該各メカニカルリール6L,6C,6Rの回転軸33のリール貫通部外周面(導電性フィルム39)上を摺動することにより、当該各メカニカルリール6L,6C,6Rの図柄表示装置351〜3521に電力が供給される。換言すると、各図柄表示装置351〜3521の電力供給が当該メカニカルリール6L,6C,6R側で行われる。そのため、各図柄表示装置351〜3521及び遊技の進行を制御する制御装置100同士をワイヤーハーネス等で電気的に接続する必要がなく、当該各図柄表示装置351〜3521と当該制御装置100とを電気的に分離することができる。その結果、リサイクル作業がより一層簡素化される。
【0101】
(3)摺動子38(381〜3821)には、可撓性が付与されている。そのため、メカニカルリール6の回転時に、摺動子38は、当該メカニカルリール6の回転軸33のリール貫通部外周面(導電性フィルム39)とその摺接状態を保つことができる。その結果、図柄表示装置35への電力供給が安定化する。
【0102】
(4)図柄表示装置35の表示面は、円弧状の導光被覆部材37で覆われている。そのため、導光被覆部材37は、図柄表示装置35の表示面の保護部材として機能する。
【0103】
(5)導光被覆部材37は、メカニカルリール6の外周面に沿って連続的に配列され、それによって当該連続する導光被覆部材37の円弧面の集合がメカニカルリール6と同心の円周面を成している。これに伴って、遊技者には、導光被覆部材37の円弧状の表面に図柄が表示されるように見える。それゆえ、任意の導光被覆部材37の表面に透明処理を施してキャラクター像をスーパーインポーズすれば、当該キャラクター像を図柄に重ねて合成することができる。その結果、多彩な演出がメカニカルリール6の表面領域で可能となる。
【0104】
<実施の形態2>
図14及び図15を参照して、本実施の形態2に係るスロットマシン1の特徴は、(1)メカニカルリール6の図柄表示装置351〜3521として、反射型液晶表示装置 (reflection liquid crystal display)が採用されている点、及び(2)外部光源40が、メカニカルリール6から離間した前方位置であって斜め上方から図柄表示装置351〜3521に対して光を照射するフロントライトとして機能している点にあり、その他の構成は実施の形態1と略同様である。
【0105】
図15を参照して、メカニカルリール6と外部光源40との位置関係は、当該外部光源40の光の照射範囲S内に表示窓5内でのメカニカルリール6の図柄出現領域ARが収まるように設定されている。
【0106】
本実施の形態2によると、実施の形態1の(1)〜(5)と同様の作用・効果を奏することに加えて、以下の作用・効果を奏する。
【0107】
すなわち、図柄表示装置351〜3521として反射型液晶表示装置を採用し、外部光源40をフロントライトとして機能させている。それゆえ、メカニカルリール6の内部構造が簡単となる。
【0108】
なお、本発明は上記実施の形態1及び実施の形態2に限定されるものではない。
【0109】
(1)上記実施の形態1及び実施の形態2においては、無線通信を利用して、各図柄表示装置351〜3521の図柄の電子映像表示を変更する例について記載したが、光通信を利用して(例えば、赤外線信号にコード化映像データを重畳して)、各図柄表示装置351〜3521の図柄の電子映像表示を変更するようにしても、同様の作用・効果を奏する。
【0110】
(2)図柄表示装置35として、LED表示装置(LED display)を採用してもよい。この場合、電流を流すと、LED (light emitting diode)が発光する。そのため、外部光源40を設置しなくても済む。その結果、メカニカルリール6の内部構造が簡単となる。
【0111】
(3)図柄表示装置35として、EL表示装置 (electroluminescence display)を採用してもよい。このEL表示装置は、発光体として硫化亜鉛等の無機物を使用する無機EL表示装置 (inorganic electroluminescence display)であってもよく、或いは発光体としてジアミン類等の有機物を使用する有機EL表示装置 (organic electroluminescence display)であってもよい。この場合、電圧をかけると発光体が発光するため、外部光源40を設置する必要はない。その結果、メカニカルリール6の内部構造が簡素化される。
【0112】
その他、本発明の請求の範囲内での種々の設計変更及び修正を加え得ることは勿論である。
【0113】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな通り、本発明によると、変動図柄を遊技中に変更する演出を行うことができると共に、リサイクル時でもメカニカルリールの使いまわしが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るスロットマシンの外観構成を示す斜視図
【図2】スロットマシンの内部構成を示す斜視図であって、前扉を開いた状態を示す図
【図3】スロットマシンの一部を切り欠いて示す側面図
【図4】スロットマシンの一部を切り欠いて示す要部拡大側面図であって、特にメカニカルリールの内部構造を示す図
【図5】図柄表示装置の取り付け状態を示す分解斜視図
【図6】摺動子の摺接状態を示す斜視図
【図7】スロットマシンの制御装置の電気的構成を示すブロック図
【図8】図柄表示装置の電気的構成を示す斜視図
【図9】メカニカルリール指定コード決定テーブルの構成を示す図
【図10】図柄表示装置指定コード決定テーブルの構成を示す図
【図11】図柄指定コード決定テーブルの構成を示す図
【図12】コード化映像データの一例を示す図
【図13】制御の流れを示すフローチャート
【図14】本発明の実施の形態2に係るスロットマシンの一部を切り欠いて示す側面図
【図15】スロットマシンの一部を切り欠いて示す要部拡大側面図であって、特にメカニカルリールの内部構造を示す図
【符号の説明】
1 スロットマシン
5(5R,5C,5L) 表示窓
6(6R,6C,6L) メカニカルリール
33 回転軸
34 ローター
34E 平面エレメント
35(351〜3521) 図柄表示装置
36 開口
37 導光被覆部材
38(381〜3821) 摺動子
39 導電性フィルム
42 電線束
43 コルゲートチューブ
44 摺動子側コネクタ
45 図柄表示装置側コネクタ
100 制御装置
1001 CPU
1002 ROM
1003 RAM
10013 制御装置側ブルートゥースモジュール
400 遊技者検知センサー
800 液晶表示パネル
900A 行駆動回路
900B 列駆動回路
900C 共通電極駆動回路
1000 制御部
10001 図柄表示装置側ブルートゥースモジュール
10002 映像データ処理回路
10003 メモリー回路
10004 極性反転処理回路

Claims (6)

  1. 外周面に複数種類の図柄が周方向に沿って配列されている複数のメカニカルリールを備えており、各メカニカルリールを回転させることにより、当該各メカニカルリールの図柄の変動が生じるものであって、
    上記各メカニカルリールの外周面に周方向に沿って連続的に配置されており、図柄を電子的な映像として表示するための複数の図柄表示装置を含み、
    これら各図柄表示装置は、それぞれ、無線通信又は光通信を利用して、図柄の電子映像表示を変更可能とされていることを特徴とするスロットマシン。
  2. 上記図柄表示装置は、
    上記メカニカルリール外の映像データ源から発せられる無線信号又は光信号に重畳され且つコード化された映像データを受信するための受信手段と、
    この受信手段にて受信された映像データを描画処理するための処理手段と、
    この処理手段にて描画処理された映像データを画素データとして記憶するための記憶手段と、
    この記憶手段にて記憶されている画素データに基づいた図柄を電子的な映像として表示するための表示手段とを備えており、
    上記映像データには、図柄を変更するメカニカルリール及びその図柄表示装置を指定するコード番号、並びに当該指定されたメカニカルリールの図柄表示装置に表示させる図柄の種類を示すコード番号が含まれていることを特徴とする請求項1に記載のスロットマシン。
  3. 一端が上記各メカニカルリールの一側方から上記各図柄表示装置に接続され且つ他端が上記各メカニカルリールの回転軸のリール貫通部外周面に接触しており、上記各メカニカルリールの回転時に当該各回転軸のリール貫通部外周面上を摺動することによって当該各図柄表示装置へ電力を供給するための複数の摺動子をさらに含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のスロットマシン。
  4. 上記摺動子は、可撓性を付与することによって上記メカニカルリールの回転時に上記回転軸のリール貫通部外周面との摺接状態を保持させるための手段を備えていることを特徴とする請求項3に記載のスロットマシン。
  5. 上記回転軸のリール貫通部外周面における上記摺動子と接触する領域上には、導電性フィルムが積層されていることを特徴とする請求項3又は4に記載のスロットマシン。
  6. 上記メカニカルリールは、その外周面を細分化することによって多角形形状とされており、
    この多角形形状を構成する各平面エレメントの予め定める領域には、上記図柄表示装置の外郭形状に対応した開口が形成されており、
    この開口には、上記各図柄表示装置が嵌め込まれており、
    上記図柄表示装置の表示面は、円弧状の導光被覆部材で覆われており、
    この導光被覆部材は、上記メカニカルリールの外周面に沿って連続的に配列されており、それによって当該連続する導光被覆部材の円弧面の集合が上記メカニカルリールと同心の円周面を成していることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のスロットマシン。
JP2003115613A 2003-04-21 2003-04-21 スロットマシン Withdrawn JP2004321205A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003115613A JP2004321205A (ja) 2003-04-21 2003-04-21 スロットマシン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003115613A JP2004321205A (ja) 2003-04-21 2003-04-21 スロットマシン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004321205A true JP2004321205A (ja) 2004-11-18

Family

ID=33496116

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003115613A Withdrawn JP2004321205A (ja) 2003-04-21 2003-04-21 スロットマシン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004321205A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007209409A (ja) * 2006-02-07 2007-08-23 Samii Kk 回転図柄表示装置及びそれを搭載した遊技機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007209409A (ja) * 2006-02-07 2007-08-23 Samii Kk 回転図柄表示装置及びそれを搭載した遊技機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7234697B2 (en) Gaming machine
US20040266515A1 (en) Gaming machine with reel strips having an organic light emitting diode display
US20120115569A1 (en) Gaming machine capable of broadcasting a status of a game by a reel action
JP2000350805A (ja) スロットマシン
US20120115568A1 (en) Gaming machine capable of broadcasting a status of a game by a reel action
AU2006233249A1 (en) Gaming machine
JP2003052887A (ja) 遊技機
JP2001276310A (ja) 遊技機
CA2467943A1 (en) Gaming machine having a touch screen display
JP2004321205A (ja) スロットマシン
JP2004181223A (ja) 遊技機
JP2005074142A (ja) スロットマシン、及びスロットマシンの制御方法、並びにスロットマシンに利用される遊技プログラム
JP2004329347A (ja) 遊技機
JP2006026006A (ja) 回胴式遊技機
JP2008048756A (ja) 遊技機
JP2005342327A (ja) スロットマシン、及びスロットマシンの制御方法、並びにスロットマシンに利用される遊技プログラム
RU2393902C2 (ru) Игровое устройство (его варианты) и способ его эксплуатации под управлением процессора
JP2005074141A (ja) 遊技機
JP4632233B2 (ja) 遊技機
JP2004121502A (ja) 遊技機
JP2008295582A (ja) 遊技機
JP2006158820A (ja) 電線ケーブル及びこれを備えた遊技機
JP2005137605A (ja) 遊技機
JP2006158780A (ja) スロットマシン及びその制御方法
JP2009247514A (ja) スロットマシン

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060704