JP2004321103A - コンバイン - Google Patents
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Abstract
【課題】走行伝動装置からフィードチェンを駆動するベルトの点検作業等を容易にできるようにする。
【解決手段】走行装置に動力伝達する走行伝動装置から前記フィードチェンへの駆動をベルトで行なう構成とし、該ベルトに張力を与えるテンションクラッチを支持するテンションアームを設け、該テンションアームに対して機体外側に前記ベルトを配置して構成したことを特徴とするコンバインの構成とする。また、前記テンションアームを作動させて前記テンションクラッチの入り切りを行なうケーブルを設け、テンションアームに対して機体内側に前記ケーブルを配置するコンバインの構成とする。
【選択図】 図7
【解決手段】走行装置に動力伝達する走行伝動装置から前記フィードチェンへの駆動をベルトで行なう構成とし、該ベルトに張力を与えるテンションクラッチを支持するテンションアームを設け、該テンションアームに対して機体外側に前記ベルトを配置して構成したことを特徴とするコンバインの構成とする。また、前記テンションアームを作動させて前記テンションクラッチの入り切りを行なうケーブルを設け、テンションアームに対して機体内側に前記ケーブルを配置するコンバインの構成とする。
【選択図】 図7
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、農業機械であるコンバインに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術としては、刈取装置から脱穀装置のフィードチェンを駆動する構成において、フィードチェンへの駆動はベルトで行なう技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−49号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述のようなコンバインでは、次のような欠点がある。即ち、脱穀装置のフィードチェンへの駆動はベルトで行なう構成としているが、このベルトに対するテンションやテンションクラッチの配置の構成が明確にされていないので、ベルトやテンションクラッチの点検作業が容易にできないという欠点がある。
【0005】
本発明の課題は、前述のような不具合を防止するコンバインの脱穀装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記課題は次の構成によって達成される。
すなわち、請求項1記載の発明では、走行装置1を有する車台2の上方には脱穀装置5を有し、該脱穀装置5の前方には、多条列の植立穀稈を引き起こす複数の引起装置34と、この引起装置34の前方に設けられ穀稈を分草する複数の分草杆33と、前記引起装置34で引き起こした穀稈を刈刃36で刈り取って、刈り取られた穀稈を後方の脱穀装置5のフィードチェン4へ向けて搬送する搬送装置からなる刈取装置3を設け、前記脱穀装置5の右側にはこの脱穀装置5で脱穀選別した穀粒を一時貯溜するグレンタンク7を設け、該グレンタンク7の前方には操作部6を設けたコンバインにおいて、前記走行装置1に動力伝達する走行伝動装置31から前記フィードチェン4への駆動をベルト83で行なう構成とし、該ベルト83に張力を与えるテンションクラッチ115を支持するテンションアーム141を設け、該テンションアーム141に対して機体外側に前記ベルト83を配置して構成したことを特徴とするコンバインとしたものである。
【0007】
請求項1の作用は、脱穀装置5のフィードチェン4への駆動は、走行装置1に動力伝達する走行伝動装置31から行なう。この走行伝動装置31からベルト83にてフィードチェン4への駆動を行なう。そして、テンションアーム141からテンションクラッチ115を介してベルト83に張力を与えている。
【0008】
請求項2記載の発明では、前記テンションアーム141を作動させて前記テンションクラッチ115の入り切りを行なうケーブル104を設け、テンションアーム141に対して機体内側に前記ケーブル104を配置して構成したことを特徴とする請求項1に記載のコンバインとしたものである。
【0009】
請求項2の作用は、請求項1の作用とともに、ケーブル104によって、テンションアーム141を作動させて、テンションクラッチ115の入り切りを行なう。
【0010】
【発明の効果】
本発明は上述のごとく構成したので、請求項1記載の発明においては、テンションアーム141に対して機体外側にベルト83を配置して構成しているので、機体外側から前記ベルト83の点検や交換作業が容易にできるようになる。また、ベルト83を外すと、テンションアーム141とテンションクラッチ115の点検作業も容易にできるようになる。
【0011】
請求項2記載の発明においては、請求項1の効果とともに、テンションアーム141に対して機体内側にケーブル104を配置して構成しているので、ベルト83とケーブル104との間にはテンションアーム141が存在している。従って、ケーブル104とベルト83との干渉が防止できるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明の脱穀装置5を搭載したコンバインが示されている。
走行装置1を有する車台2の前方には植立穀稈を刈り取る刈取装置3を設け、車台2上には前記刈取装置3で刈り取った穀稈をフィードチェン4にて挾持搬送しながら脱穀選別する脱穀装置5と、コンバインを操作する操作部6と、前記脱穀装置5にて脱穀選別した穀粒を一時貯溜するグレンタンク7とを設けている。
【0013】
また、グレンタンク7内下方には、一時貯溜している穀粒を機外へ排出する下部ラセン(図示せず)があり、該下部ラセンから搬送されてきた穀粒を引き継いでコンバインの機体上方へと搬送する縦オーガ8が車台2に対して旋回可能に設けられ、さらに、縦オーガ8には横オーガ9が昇降可能に設けられている。
【0014】
前記脱穀装置5について、図2〜図4に基づいて説明する。
図2は脱穀装置5の側面図、図3は脱穀装置5の平面図である。
脱穀装置5内には、扱網10を有する扱胴11を扱胴軸12で軸架した扱室13と、該扱室13の一側には、扱室13の後部からの処理物を受け入れて処理する排塵処理網14を有する排塵処理胴15を排塵処理胴軸16で軸架した排塵処理室17が設けられている。そして、扱室13と排塵処理室17の下方には揺動選別棚18を設けている。
【0015】
また、排塵処理胴15の前方には、二番処理胴19と二番処理胴受樋20(網や格子状のものでもよい。)からなる二番処理室21が構成されている。二番処理胴19は、本実施例では扱胴11の一側(グレンタンク7側)であって、排塵処理胴15の前方に排塵処理胴15と一体的に構成されている。この二番処理胴19は基本的には二番物を処理するものである。この二番処理胴19は二番処理胴軸22にて支持されている構成であるので、前記排塵処理胴15と二番処理胴19とは一体的に排塵処理胴軸16と二番処理胴軸22とで支持されている構成である。
【0016】
さらに、図4は図3にて示すAーA断面図であるが、扱網10から漏れた被処理物は二番処理室21内に取り込まれる構成であるので、前記二番処理胴19は二番物の他に、扱室13内から入り込んできた被処理物も一緒に処理する構成となっている。前記扱網10と二番処理胴受樋20(網や格子状でもよい)と排塵処理網14は、それぞれ扱胴11と二番処理胴19と排塵処理胴15の下方に設けられている。
【0017】
前記扱室11と二番処理室21と排塵処理室17の下方には、落下してくる被選別物を受けて選別する揺動選別棚18が設置されていて、該揺動選別棚18の下方には、選別風送り方向始端側に唐箕23を設け、該唐箕23から送風される選別風の送り方向下手側には一番ラセン25を設け、該一番ラセン25の選別風送り方向下手側には二番ラセン26を設けている。この二番ラセン26にて収集された二番物を前記二番処理室21へ揚穀するための二番揚穀筒27が設けられている。
【0018】
前記揺動選別棚18の構成について説明する。揺動選別棚18は、選別送り方向の始端側から順番に、落下した脱穀物を後方に移送する移送棚18a,脱穀物を選別するグレンシーブ18b,二番物を選別するチャフシーブ18c,排塵を機外に移送して放出するストローラック18dとから構成されている。該ストローラック18dの下方は、二番物を二番ラセン26内へ案内する二番棚先26aで構成されていて、この二番棚先26aの終端部近傍まで前記排塵処理胴15が延出している構成である。吸引ファン28は、選別室29内の軽い塵埃を機外に排出するためのもので、扱胴11に対して排塵処理胴15と対向する位置に設けられている。
【0019】
このような脱穀装置5を搭載したコンバインにおいて、エンジン30(図5に図示)からの動力を走行伝動装置31に入力して、任意の速度に変速して走行装置1を駆動する。すると、コンバインは前進を開始する。刈取脱穀作業を行なうには、さらに、刈取装置3,供給搬送装置32及び脱穀装置5に、エンジンからの動力を伝達駆動して作業を行なう。このような状態でコンバインが前進すると、植立穀稈は分草具33により分草されて、引起しケース34の引起しラグ35にて引き起こされ、その後、刈刃36にて刈り取られ、刈り取られた穀稈は、株元搬送装置37により後方の供給搬送装置32の始端部に向かって搬送されていく構成である。
【0020】
株元搬送装置37の終端部まで搬送された穀稈は、後方の供給搬送装置32の始端部に引き継がれ、その後、供給搬送装置32の終端部まで搬送された穀稈は、脱穀装置5のフィードチェン4の始端部に引き継がれると共に、該フィードチェン4に引き継がれた穀稈は、後方に搬送されながら、扱胴11と扱網10により脱穀される。脱穀された脱穀物の一部は揺動選別棚18上に落下して、該揺動選別棚18の揺動作用と唐箕23からの風選作用により選別され、一番ラセン25内へと取り込まれていき、該一番ラセン25に取り込まれた穀粒は、グレンタンク7内に一時貯溜される構成である。脱穀後の排稈はフィードチェン4の終端部から、排稈チェン38の始端部に引き継がれて搬送されていき、その後、カッター39に送られて切断され下方の圃場上に放出されていく構成となっている。
【0021】
扱室11の残りの脱穀物は、後方へと搬送されていくが、その途中において一部の脱穀物は二番処理室21内に取り込まれていく。該二番処理室21内に取り込まれた脱穀物は、選別風送り方向上手側に搬送されながら、二番処理胴19と二番処理胴受樋20との相互作用で脱穀(特に、枝梗粒が処理される)されて、下方の揺動選別棚18上に落下していく。扱胴11と二番処理胴19と排塵処理胴15は、共に選別風送り方向上手側から下手側を見た状況(脱穀装置5の正面視)において、時計回りで回転する構成である。従って、二番処理胴19の処理歯19aの向きは、脱穀物を選別風送り方向の上手側方向に送るような向きに固着しておく必要がある。
【0022】
即ち、該処理歯19aには被処理物を選別風送り方向上手側に搬送する作用があり、さらに、被処理物を処理する作用も併せ持っている。即ち、処理歯19aは螺旋の一部であり、また、その円周方向の先端部と二番処理胴受樋20との間の相互作用にて被処理物を処理する構成となっている。二番処理胴19の搬送終端部に設けられている羽根19bは、被処理物を揺動選別棚18上に強制的に送り出すものである。
【0023】
前記排塵処理胴15の排塵処理歯15bは、扱室13の後部からの脱穀物を選別風送り方向の下手側方向に送るような向きに固着しておく必要がある。本実施例では、該排塵処理歯15bは、排塵処理胴15の外周面に巻回いされているラセン形状となっている。
【0024】
しかし、本実施例では、排塵処理網14の目合いが荒い(格子状)ので、一部の短い藁屑は揺動選別棚18上に落下し、落下しなかった長い藁屑は排塵処理室17の終端部まで搬送されて、排塵処理胴15の終端部の羽根40にてストローラック18d上に強制的に排出される。そして、このように被処理物が排塵処理室17内にて搬送される間に、排塵処理胴15と排塵処理網14との相互作用で、さらに脱穀されるとともに、脱穀物はほぐされて中に混在している穀粒(いわゆるササリ粒)が取り出されて下方の揺動選別棚18上に落下し、さらに、二番ラセン26内へと回収されていく構成である。
【0025】
前述のように、扱室13内の脱穀物で、揺動選別棚18上に落下せず、二番処理室21内にも取り込まれなかった残りの脱穀物は、扱室13の終端部まで搬送される。この扱室13の終端部まで搬送されてきた脱穀物は、排塵処理室17内に取り込まれ、取り込まれた脱穀物は、選別風送り方向下手側に搬送されていく。また、扱室13の終端部まで搬送されてきた脱穀物のうち、排塵処理室17内に取り込まれなかった脱穀物は下方の揺動選別棚18上に落下していく構成である。
【0026】
扱室13内の終端部から排塵処理室17内に脱穀物を送る際において、脱穀物が詰まらないように、扱室13から排塵処理室17への引継ぎ部分においても、排塵処理胴15の外周にラセン形状の排塵処理歯15bを設けていて、該排塵処理歯15bの送り作用で引継ぎ部に脱穀物が詰まらないようにしている。
【0027】
このような、揺動選別棚18の揺動作用と唐箕23からの選別風の作用にもかかわらず、一番ラセン25内に取り込まれなかった残りの穀粒は、他の排塵物と共にさらに後方に送られ、二番ラセン26内へと取り込まれていく。該二番ラセン26内に取り込まれた二番物は、二番揚穀筒27にて前記二番処理室21の選別風送り方向下手側に還元されて、扱室13からの脱穀物と合流し、その後、選別風送り方向の上手側に搬送されながら、二番処理胴受樋20との相互作用で脱穀処理されながら搬送され、終端部の羽根19bにより下方の揺動選別棚18上に強制的に落下していく構成である。
【0028】
次に、図5について説明する。
この図はコンバイン全体の伝動機構線図を示している。エンジン30の動力は出力軸41から各々刈取部B,脱穀部C,走行部Dへと伝達されていく構成である。エンジン30の出力軸41の端部にはプーリ42が固定されていてベルト43,プーリ44を介して脱穀入力軸45へ動力伝達されていく構成である。この脱穀入力軸45の他端にはベベルギヤ46が固定されていて、このベベルギヤ46と噛み合っているベベルギヤ47から二番処理胴軸22へ動力が伝達され、二番処理胴19と排塵処理胴15が回転駆動する構成である。
【0029】
前記二番処理胴軸22には歯車48が固定されていて、この歯車48からカウンタ歯車49,歯車50,軸51へと動力が伝達されていき、さらに、この軸51に固定のプーリ52からベルト53,プーリ54を介して扱胴軸12と扱胴11が回転駆動される構成である。また、扱胴軸12の後部から排稈チェン38が駆動される構成である。
【0030】
前記脱穀入力軸45にはプーリ55が固定されていて、このプーリ55からベルト56,プーリ57を介して唐箕軸58が回転駆動され、さらに、唐箕軸58に固定のプーリ59からベルト60,プーリ61を介して揺動選別棚18を揺動する揺動軸62に動力伝達される構成である。揺動軸62にはプーリ63が固定されていて、このプーリ63からベルト64,プーリ65を介して軸66が回転駆動され、さらに、この軸69に固定の歯車67から歯車68を介して軸69に動力伝達され、この軸69に固定のスプロケット70から脱穀装置5のフィードチェン4が回転駆動される構成である。前記プーリ65にはワンウェイクラッチ66aが設けられている。
【0031】
前記唐箕軸58の他端にはプーリ71が固定されていて、このプーリ71から一番ラセン25,二番ラセン26,吸引ファン28及びカッター39が駆動される構成である。
一方、前記エンジン出力軸41には別のプーリ72が固定されていて、このプーリ72からグレンタンク7下部の下部ラセン73が回転駆動され、この下部ラセン73に連結する縦オーガ8と横オーガ9とが回転駆動されてグレンタンク7内の穀粒が機外へと排出されていく構成である。
【0032】
さらに、前記エンジン出力軸41には別のプーリ74が固定されていて、このプーリ74から走行部Dが回転駆動される構成である。前記プーリ74からベルト75,プーリ76を介して油圧無段変速装置77の入力軸77aが回転駆動する構成で、この回転駆動力は可変油圧ポンプ77bの斜板の傾斜角の量に応じて定量モータ77cへの送油量が決定され、この送油量に応じて出力軸77dが回転する構成である。この出力軸77dの他端には歯車78が固定されていて、この歯車78からカウンタ歯車79,歯車80を介して軸81が回転駆動される構成である。
【0033】
前記カウンタ歯車79を支持する軸79aの他端にはプーリ82が固定されていて、このプーリ82からベルト83,プーリ84を介して前記軸66が駆動される構成である。そして、プーリ84にはワンウェイクラッチ84aが設けられている。前述のごとく、軸66にはプーリ65も設けられており、従って、脱穀装置5のフィードチェン4は、プーリ65に伝達される動力とプーリ84に伝達される動力の二系統から回転駆動される構成である。コンバインの場合、エンジン30は一定の回転数で駆動するので、プーリ65に伝達される動力は所定回転数で駆動され、一方、プーリ84に伝達される動力は油圧無段変速装置77を経由しているので、コンバインの車速に応じて可変された回転数で駆動される構成である。また、コンバインの車速が所定値以下の低速状態になると、油圧無段変速装置77からプーリ84に伝達されてくる回転数よりも、揺動選別棚18の軸62からプーリ65に伝達されてくる回転数の方が速くなる構成としている。即ち、コンバインの車速が所定値以下の低速のときには、フィードチェン4は揺動選別棚18から伝達されてくる一定回転で回転駆動される構成である。
【0034】
前記油圧無段変速装置77からプーリ84に伝達されてきた回転数でフィードチェン4を駆動すると、このフィードチェン4の回転数はコンバインの車速に比例して増減速する。また、刈取部Bの回転数もコンバインの車速に比例して増減速するので、コンバインの車速にかかわらず刈取部B側の回転数とフィードチェン4の回転数との差が少なくなり、穀稈はスムーズに刈取部Bからフィードチェン4へと引き継ぎ搬送されていく。また、フィードチェン4の駆動を走行伝動装置31から取り出す構成としているので、フィードチェン4を変速するために別の装置が不要となりコストダウンとなる。
【0035】
前記軸81は走行伝動装置31を貫通して他側に延出し、プーリ85が固定されている。この軸81の中間部であって走行伝動装置31内には副変速部86が設けられ、動力伝達方向下手側の左右のサイドクラッチブレーキ部87L,87Rを通過して走行装置1が駆動される構成である。
【0036】
前記プーリ85の回転駆動は刈取部Bへ伝達される構成である。即ち、プーリ85からベルト88,プーリ89を介して刈取入力軸90が駆動され、さらに、刈取入力軸90の中間部に設けるベベルギヤ91からベベルギヤ92を介して刈刃36,引起し装置34,株元搬送装置37などが駆動される。また、前記刈取入力軸90の他端には歯車93が固定されていて、この歯車93から歯車94,軸95,ベベルギヤ96,ベベルギヤ97,軸98を介して供給搬送装置32が駆動される構成である。
【0037】
供給搬送装置32は、搬送穀稈の株元側を挾持して搬送する株元チェン32aと穀稈の穂先側を搬送する穂先ラグ32bとから構成されるいる。この供給搬送装置32は油圧無段変速装置77を介して駆動しているので、コンバインの車速の変化に対応して搬送速度が可変する構成である。もちろん、刈取部B全体も油圧無段変速装置77を介して駆動しているので、コンバインの車速の変化に対応して回転数が可変する構成である。
【0038】
前述のごとく、供給搬送装置32と脱穀装置5のフィードチェン4の搬送速度にあっては、共にコンバインの車速の変化に対応して可変可能な構成としていて、具体的にはコンバインの車速が速くなるほど供給搬送装置32とフィードチェン4の搬送速度は速くなるように構成している。
【0039】
次に、図6について説明する。
前記刈取部Bとフィードチェン4の伝動を入り切りする詳細構成について説明する。操作部6には、前記刈取部Bを駆動する刈取レバー99が設けられている。刈取レバー99を入り状態にすると、リンク機構101を介してテンションクラッチ102が入り状態となって、刈取部Bが駆動する。
【0040】
脱穀装置5の駆動は、操作部6の脱穀レバー106入り状態にすると、リンクロッド106bを介してテンションクラッチ43aが入り状態となって、脱穀装置5が駆動する構成である。この脱穀レバー106は、刈取レバー99に当接して設けられているので、刈取レバー99を入り状態にすると、脱穀レバー106も一緒に動く構成である。このように、一つのレバー(刈取レバー99)を入り状態にすることで、刈取部B,脱穀装置5及びフィードチェン4(常時入り状態)を入り状態にすることが可能となり、簡素で廉価な構成となる。
【0041】
また、フィードチェン4に動力伝達するテンションクラッチ115は、引張りバネ115aで常時入り状態となっているので、油圧無段変速装置77が駆動されてコンバインが走行すると、フィードチェン4も駆動する構成である。
手扱ぎ作業を行うときは、脱穀レバー106のみを入り状態とする。そして、操作部6のステップに設ける駐車ブレーキ(図示せず)を踏んで左右のサイドクラッチ31a,31bを切り状態とし、さらに、操作部6に設ける走行変速レバ−(図示せず)を適宜位置に操作して油圧無段変速装置77を駆動して、フィードチェン4を駆動するように構成している。
【0042】
一方、刈取装置3が所定量上昇すると、刈取部Bの駆動とフィードチェン4の駆動を停止して、刈取作業中の穀稈を刈取装置3からフィードチェン4にかけて連続的に挾持した状態にする。即ち、刈取装置3が所定量上昇したことをセンサ(図示せず)が検出すると、前記モータ103を駆動し、引張りバネ115aの引張り力に抗してテンションクラッチ115を切り状態としてフィードチェン4の駆動を停止する構成である。さらに、このモータ103に連結されているケーブル105を介して刈取部Bのテンションクラッチ102を切り状態にして、刈取部Bの駆動を停止するようにする。これにより、刈取装置3からフィードチェン4にかけて穀稈が連続的に残るので、刈取装置3とフィードチェン4との間の引継ぎ部から穀稈がこぼれるのを防止できるようになる。
【0043】
また、刈取装置3が作業位置に下降すると、刈取装置3の駆動開始とフィードチェン4の駆動開始は略同時に行なうように構成しているので、刈取装置3とフィードチェン3との間の引継ぎ部で穀稈搬送が停滞するので防止できて搬送姿勢が乱れのを防止できるようになる。従って、穀稈の脱穀処理は適正な姿勢で脱穀装置5で行なわれようになり、扱残しや深い扱ぎ状態となって藁屑が多量に発生するのを防止できるようになる。
【0044】
前記フィードチェン4を駆動する軸79aは、走行伝動装置31内の副変速部31cよりも動力伝達方向上手側に配置し、また、油圧無段変速装置77の下手側に配置するように構成している。これにより、軸79aには、油圧無段変速装置77で変化した回転数が、全て軸79aに反映されるようになる。そして、副変速部31cの影響を受けないので、コンバインの車速は遅くてもフィードチェン4の駆動を速い状態で維持でき、倒伏作業の能率が向上するようになる。
【0045】
前記フィードチェン4を駆動するベルト83は、走行伝動装置31とフィードチェンギヤボックス121との間の空間部に配置するように構成しているので、テンションクラッチ115による入り切りを容易にできるようになる。
前記モータ103によって、フィードチェン4のテンションクラッチ115の切り状態と、刈取部Bのテンションクラッチ102の切り状態が略同時に実行され、また、モータ103によって、フィードチェン4のテンションクラッチ115の入り状態と、刈取部Bのテンションクラッチ102の入り状態が略同時に実行されるので、タイムラグが発生せず刈取部Bとフィードチェン4との間の引継ぎ部では穀稈が停滞するなどの不具合を防止することができるようになる。さらに、単一のモータ103で行なうので、部品点数が削減できて、軽量化とコストダウンを図ることができるようになる。。
【0046】
また、脱穀レバー106の基部にはこの脱穀レバー106が入り状態となったことを検出するスイッチ106aを設ける構成としている。そして、脱穀レバー106を入り状態にすると、リンクロッド106bを介して脱穀クラッチテンション43aが入り状態となるが、前記スイッチ106aが脱穀レバー106の入り状態を検出してから、所定時間遅れてからモータ103を駆動してフィードチェン4のテンションクラッチ115を入り状態となるようにする。また、ワンウェイクラッチ84aによっても、メカ的に所定時間遅れてからフィードチェン4への伝動が始まる構成である。
【0047】
これにより、脱穀装置5が完全に駆動してからフィードチェン4にて穀稈が搬送されて脱穀されるので、扱ぎ残し等の不具合を防止できるようになる。
また、前記スイッチ106aが脱穀レバー106の切り状態を検出してから、エンジン30の始動が可能なように構成している。これにより、刈取装置やフィードチェン4が不用意に動いてしまうのを防止できて安全性が向上するようになる。
【0048】
次に、図7について説明する。
この図は、走行伝動装置31周辺の構成部材を示している。そして、図5及び図6で説明したように、79aはフィードチェン4を駆動するための軸であり、81は刈取部Bを駆動するための軸である。そして、1aは走行装置1を駆動するための走行軸である。これら、軸79a,軸81及び走行軸1aにおいては、いずれも走行伝動装置31から突出している構成であり、上方から軸79a,軸81,走行軸1aの順番に配置するように構成している。即ち、上方から軸に作用する負荷の小さい順番に配置するように構成している。これにより、走行伝動装置31の上側部分の補強を行なう必要がなくなるので、走行伝動装置31を軽量コンパクトに構成できるようになる。
【0049】
116は軸79aの周囲を覆っているボスであり、このボス116と車台2との間をプレート117で連結するように構成している。これにより、軸79aが安定して支持されると共に、軸79aに藁屑等が巻き付くのを防止できるようになる。
【0050】
エンジン30から油圧無段変速装置77へ動力伝達するベルト75と、フィードチェン4へ動力伝達するベルト83においては、走行伝動装置31の後方に配置するように構成している。さらに、機体進行方向に対してベルト75は走行伝動装置31の右側に配置していて、ベルト83は走行伝動装置31の左側に配置する構成としている。そして、走行伝動装置31の後部では、突起体119とプレート118を介して車台2と連結して固定するように構成している。突起体119は走行伝動装置31とアルミダイカストで一体的に構成されていて、プレート118は車台2に溶接で固定されていて、前記突起体119とプレート118はボルト120によって固定されている。これにより、走行伝動装置31は、前記ベルト75とベルト83との作用によって、左右両側から後方に引っ張られるので、前記ボルト120の取り付け部分が前後方向に回転するのを防止できて、ボルト120の緩みも防止でき、走行伝動装置31を車台2に対して安定して取り付けできるようになる。
【0051】
前述したように、82はフィードチェン4を駆動するためのプーリであるが、このプーリ82を利用して油圧無段変速装置77の中立状態を確認できるようにしている。プーリ82の替わりに回転体であればよい。即ち、プーリ82を回転させる軸79aは、油圧無段変速装置77の動力伝達方向下手側から出力しているので、油圧無段変速装置77の中立状態を確認できる。これにより、作業者は、機体の左側から油圧無段変速装置77の中立状態を容易に確認できて、作業能率が向上するようになる。コンバインにおいては、機体の右側は操作部6が存在するので、油圧無段変速装置77の中立状態の確認は難しいものとなっている。
【0052】
前記テンションクラッチ115を支持するアーム122の回動支点は、ボス116に構成している。これにより、別の回動支点を設ける必要がないので、簡素な構成となる。また、ボス116自体をプレート117を介して車台2に連結しているので、強度が向上するようになる。
【0053】
前記軸79aはクローラ123の上方に配置しているので、クローラ123からの泥が軸79aの溜るのを防止できるようになる。さらに、この軸79aの下方であってクローラ123の上方に刈取装置3を昇降させる油圧シリンダ124を配置する構成としているので、クローラ123から上昇してくるねん土状の泥の塊を分割でき、軸79aへの影響を少なくすることができるようになる。
【0054】
刈取レバー99と脱穀レバー106はU字プレート130で支持されており、このU字プレート130は操作部6の前後フレーム129と、走行伝動装置31から上方へ立設したフレーム131で支持する構成としている。このフレーム131には、モータ103からのケーブル105によってテンションクラッチ102を動かす回転体132の回動支点132aを設ける構成としている。前記フレーム131は、走行伝動装置31への注油パイプを兼ねる構成である。これにより、回転体132の回動支点132aを支持するための別の部材が不要となり、構成が簡素になる。
【0055】
また、前述のように刈取装置3を昇降する油圧シリンダ124と、走行伝動装置31の取り付けは、車台2の取り付けているが、この取り付け位置は車台2の最前部の横フレーム2aに固定するように構成している。これにより、油圧シリンダ124と走行伝動装置31の位置関係のズレが少なくなる。しかも、刈取装置3は、走行伝動装置31の上部で昇降自在に支持しているので、刈取装置3の取り付け作業が容易にできるようになる。
【0056】
前述のように、1個のモータ103でケーブル104とケーブル105とを駆動する構成としているが、モータ103の出力軸103bに連結しているプレート103aは、出力軸103bに対してシーソー状態で動いて交互に入り切りするように構成している。従って、モータ103自身,ケーブル受け132a,104a等に作用する負荷が小さくなり、簡素な構成が可能となる。
【0057】
刈取レバー99の基部にはプレート135を設け、該プレート135は回動支点136を支点として回動する構成としている。そして、プレート135にはピン137を設けている。このピン137にケーブル105を上方から当接させることで、回動支点136への接触を防止して案内ガイドの役割をしている。さらに、前記回転体132にもガイド部132aを設け、このガイド部132aの下方をケーブル105を通過させて案内ガイドの役割をしている。これにより、ケーブル105の破損を防止できるようになる。
【0058】
前記ケーブル105には6角金具105bをカシメて設け、この6角金具105bをクランプ105cで覆い、さらに、クランプ105cをボルト105dで前後フレーム129に固定するように構成している。これにより、ケーブル105を簡単に固定でき、また点検作業時において容易に外すことが可能となる。
【0059】
前記テンションクラッチ115を支持するテンションアーム141の回動支点を、前記ボス116に設ける構成とする。これにより、テンションアーム141を支持するための特別な部材が不要となるので、部品点数の削減とコストダウンになる。前記テンションアーム141に対して機体の外側、即ち、機体進行方向に対して左側にフィードチェン4を駆動するベルト83を設ける構成とする。これにより、ベルト83の点検や交換の作業が容易に可能となる。そして、ベルト83を外すと、テンションクラッチ115の保守点検作業も容易に可能となる。
【0060】
また、テンションアーム141に対して機体の内側、即ち、機体進行方向に対して右側にテンションアーム141を上方に引き上げて、テンションクラッチ115を入り状態とする引っ張りスプリング142を設け、さらに、テンションクラッチ115を切り状態とするケーブル104を配置するように構成する。これにより、ケーブル104が緩んだ際にベルト83との干渉が防止でき、破損等の不具合を未然に防ぐことができるようになる。
【0061】
前記引っ張りスプリング142はプレート147に対して係合するように構成しているが、この引っ張りスプリング142を係合させる部分の穴を複数個設ける構成とする。具体的には、穴147a,147b,147cを設けている。そして、これらの穴は、147aから147cにかけて高さが高くなるように構成している。これにより、ベルト83が伸びても引っ張りスプリング142の係合位置を147aから147cへ変更していくことで、ベルト83に対して常時適切な張力を与えることができるようになる。
【0062】
前記刈取レバー99を入り状態にすると、ケーブルを介してフィードチェン4始端部の挾持杆が作用状態となり、切り状態にすると挾持杆が非作用状態となるように構成している。これにより、手扱ぎ作業が容易に可能となる。
次に、図8について説明する。
【0063】
この図はフィードチェン4の駆動を切り状態にするケーブル104とテンションアーム141との連結部分の拡大図を示している。ケーブル104のインナー104bの先端部にはU字金具143を挿入して、抜止め金具144をかしめている。そして、U字金具143とテンションアーム141とは、ピン145で連結している構成である。さらに、インナー104bのU字金具143への挿入部と抜止め金具144との間には、インナー104bの遊び区間146を設けるように構成している。これにより、テンションアーム141が負荷変動により動いても、U字金具143が引き方向に対してズレることなく、他の部品引っ掛かる等の不具合を防止できるようになる。
【0064】
次に、図9について説明する。
この図は前記モータ103部分の具体的構成を示している。このモータ103からケーブル104とケーブル105とを動かしているが、このケーブル104はアウタ受け104cで受け、ケーブル105はアウタ受け105aで受けるように構成している。そして、アウタ受け104cとアウタ受け105aは端面で当接させて構成している。これにより、アウタ受け104cとアウタ受け105aの変形を防止できるようになる。
【0065】
次に、図10について説明する。
この図10と前記図7との違いは、刈取部Bを駆動するテンションクラッチ102と、フィードチェン4を駆動するテンションクラッチ115を手動のみで入り切りする構成である。脱穀レバー106が入り状態にすると、軸148が回動し、この軸148に固定のプレート149か回転することで、引っ張りスプリング150を介してケーブル104を作動させ、テンションクラッチ115を入り状態となるように構成している。
【0066】
一方、刈取レバー106を入り状態にすると、リンク機構156と引っ張りスプリング157を介して、テンションクラッチ102を入り状態となるように構成している。
前述のように、引っ張りスプリング150を介してケーブル104を作動させるように構成しているので、ケーブル104の距離を短く構成できる。また、引っ張りスプリング150をレバー側に設けることで、引っ張りスプリング150の隙間の形状を実際に目で見て確認することができるようになり、フィードチェン4の入り切り状態を容易に確認できるようになる。
【0067】
前記フィードチェン4を入り状態にする引っ張りスプリング150と、刈取部Bを入り状態にする引っ張りスプリング157において、脱穀レバー106を入り状態にするときの引っ張りスプリング150の支点越えと、刈取レバー99を入り状態にするときの引っ張りスプリング157の支点越えは、略同じ角度で支点越えが可能なように構成している。これにより、刈取レバー99と脱穀レバー106を入り状態にするときの操作フーリングが向上するようになる。
【0068】
前記ケーブル104を受けるアウタ受け155は、ボス116に対して直接溶接するように構成している。これにより、強度が向上すると共に、アウタ受け155とテンションアーム141との位置関係がズレるのを防止できるようになる。
【0069】
次に、図11について説明する。
刈取レバー99は、アーム99a,プレート99bを介して軸148に支持され、脱穀レバー106は、プレート106aを介して軸148に支持されている。刈取レバー99のプレート99bは、ボス99cを介して軸148に対しては遊嵌状態である。また、脱穀レバー106のプレート106aは、ボス106bを介してセットボルト152にて軸148に固定状態である。前記軸148は、前後フレーム129に固定のコの字プレート151に支持されている。そして、刈取レバー99と脱穀レバー106の位置は、位置決めプレート153で位置決めされている。一方、軸148が区間154の長さ長いように構成しているが、これは、ケーブル104の設置位置のためである。前述のように、コの字プレート151を区間154分の長さ分長くして、一体的に構成することで、剛性が向上するようになる。
【0070】
また、位置決めプレート153の穴153a内には、軸148が通過するが、この穴153aの大きさを軸148の直径よりも大きく(3〜4mm程度)構成している。これにより、位置決めプレート153をコの字プレート151に溶接する際に、位置決めプレート153がひずんでも、軸148の回動に抵抗となるのを防止できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの左側面図
【図2】脱穀装置の左側面図
【図3】脱穀装置の平面図
【図4】脱穀装置の正面の断面図
【図5】伝動機構線図
【図6】伝動機構線図
【図7】斜視図
【図8】左側面図
【図9】左側面図
【図10】斜視図
【図11】正面図
【符号の説明】
1…走行装置、2…車台、3…刈取装置、4…フィードチェン、5…脱穀装置、6…操作部、7…グレンタンク、31…走行伝動装置、33…分草杆、34…引起装置、36…刈刃、83…ベルト、104…ケーブル、115…テンションクラッチ、141…テンションアーム。
【発明の属する技術分野】
この発明は、農業機械であるコンバインに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術としては、刈取装置から脱穀装置のフィードチェンを駆動する構成において、フィードチェンへの駆動はベルトで行なう技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−49号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述のようなコンバインでは、次のような欠点がある。即ち、脱穀装置のフィードチェンへの駆動はベルトで行なう構成としているが、このベルトに対するテンションやテンションクラッチの配置の構成が明確にされていないので、ベルトやテンションクラッチの点検作業が容易にできないという欠点がある。
【0005】
本発明の課題は、前述のような不具合を防止するコンバインの脱穀装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記課題は次の構成によって達成される。
すなわち、請求項1記載の発明では、走行装置1を有する車台2の上方には脱穀装置5を有し、該脱穀装置5の前方には、多条列の植立穀稈を引き起こす複数の引起装置34と、この引起装置34の前方に設けられ穀稈を分草する複数の分草杆33と、前記引起装置34で引き起こした穀稈を刈刃36で刈り取って、刈り取られた穀稈を後方の脱穀装置5のフィードチェン4へ向けて搬送する搬送装置からなる刈取装置3を設け、前記脱穀装置5の右側にはこの脱穀装置5で脱穀選別した穀粒を一時貯溜するグレンタンク7を設け、該グレンタンク7の前方には操作部6を設けたコンバインにおいて、前記走行装置1に動力伝達する走行伝動装置31から前記フィードチェン4への駆動をベルト83で行なう構成とし、該ベルト83に張力を与えるテンションクラッチ115を支持するテンションアーム141を設け、該テンションアーム141に対して機体外側に前記ベルト83を配置して構成したことを特徴とするコンバインとしたものである。
【0007】
請求項1の作用は、脱穀装置5のフィードチェン4への駆動は、走行装置1に動力伝達する走行伝動装置31から行なう。この走行伝動装置31からベルト83にてフィードチェン4への駆動を行なう。そして、テンションアーム141からテンションクラッチ115を介してベルト83に張力を与えている。
【0008】
請求項2記載の発明では、前記テンションアーム141を作動させて前記テンションクラッチ115の入り切りを行なうケーブル104を設け、テンションアーム141に対して機体内側に前記ケーブル104を配置して構成したことを特徴とする請求項1に記載のコンバインとしたものである。
【0009】
請求項2の作用は、請求項1の作用とともに、ケーブル104によって、テンションアーム141を作動させて、テンションクラッチ115の入り切りを行なう。
【0010】
【発明の効果】
本発明は上述のごとく構成したので、請求項1記載の発明においては、テンションアーム141に対して機体外側にベルト83を配置して構成しているので、機体外側から前記ベルト83の点検や交換作業が容易にできるようになる。また、ベルト83を外すと、テンションアーム141とテンションクラッチ115の点検作業も容易にできるようになる。
【0011】
請求項2記載の発明においては、請求項1の効果とともに、テンションアーム141に対して機体内側にケーブル104を配置して構成しているので、ベルト83とケーブル104との間にはテンションアーム141が存在している。従って、ケーブル104とベルト83との干渉が防止できるようになる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明の脱穀装置5を搭載したコンバインが示されている。
走行装置1を有する車台2の前方には植立穀稈を刈り取る刈取装置3を設け、車台2上には前記刈取装置3で刈り取った穀稈をフィードチェン4にて挾持搬送しながら脱穀選別する脱穀装置5と、コンバインを操作する操作部6と、前記脱穀装置5にて脱穀選別した穀粒を一時貯溜するグレンタンク7とを設けている。
【0013】
また、グレンタンク7内下方には、一時貯溜している穀粒を機外へ排出する下部ラセン(図示せず)があり、該下部ラセンから搬送されてきた穀粒を引き継いでコンバインの機体上方へと搬送する縦オーガ8が車台2に対して旋回可能に設けられ、さらに、縦オーガ8には横オーガ9が昇降可能に設けられている。
【0014】
前記脱穀装置5について、図2〜図4に基づいて説明する。
図2は脱穀装置5の側面図、図3は脱穀装置5の平面図である。
脱穀装置5内には、扱網10を有する扱胴11を扱胴軸12で軸架した扱室13と、該扱室13の一側には、扱室13の後部からの処理物を受け入れて処理する排塵処理網14を有する排塵処理胴15を排塵処理胴軸16で軸架した排塵処理室17が設けられている。そして、扱室13と排塵処理室17の下方には揺動選別棚18を設けている。
【0015】
また、排塵処理胴15の前方には、二番処理胴19と二番処理胴受樋20(網や格子状のものでもよい。)からなる二番処理室21が構成されている。二番処理胴19は、本実施例では扱胴11の一側(グレンタンク7側)であって、排塵処理胴15の前方に排塵処理胴15と一体的に構成されている。この二番処理胴19は基本的には二番物を処理するものである。この二番処理胴19は二番処理胴軸22にて支持されている構成であるので、前記排塵処理胴15と二番処理胴19とは一体的に排塵処理胴軸16と二番処理胴軸22とで支持されている構成である。
【0016】
さらに、図4は図3にて示すAーA断面図であるが、扱網10から漏れた被処理物は二番処理室21内に取り込まれる構成であるので、前記二番処理胴19は二番物の他に、扱室13内から入り込んできた被処理物も一緒に処理する構成となっている。前記扱網10と二番処理胴受樋20(網や格子状でもよい)と排塵処理網14は、それぞれ扱胴11と二番処理胴19と排塵処理胴15の下方に設けられている。
【0017】
前記扱室11と二番処理室21と排塵処理室17の下方には、落下してくる被選別物を受けて選別する揺動選別棚18が設置されていて、該揺動選別棚18の下方には、選別風送り方向始端側に唐箕23を設け、該唐箕23から送風される選別風の送り方向下手側には一番ラセン25を設け、該一番ラセン25の選別風送り方向下手側には二番ラセン26を設けている。この二番ラセン26にて収集された二番物を前記二番処理室21へ揚穀するための二番揚穀筒27が設けられている。
【0018】
前記揺動選別棚18の構成について説明する。揺動選別棚18は、選別送り方向の始端側から順番に、落下した脱穀物を後方に移送する移送棚18a,脱穀物を選別するグレンシーブ18b,二番物を選別するチャフシーブ18c,排塵を機外に移送して放出するストローラック18dとから構成されている。該ストローラック18dの下方は、二番物を二番ラセン26内へ案内する二番棚先26aで構成されていて、この二番棚先26aの終端部近傍まで前記排塵処理胴15が延出している構成である。吸引ファン28は、選別室29内の軽い塵埃を機外に排出するためのもので、扱胴11に対して排塵処理胴15と対向する位置に設けられている。
【0019】
このような脱穀装置5を搭載したコンバインにおいて、エンジン30(図5に図示)からの動力を走行伝動装置31に入力して、任意の速度に変速して走行装置1を駆動する。すると、コンバインは前進を開始する。刈取脱穀作業を行なうには、さらに、刈取装置3,供給搬送装置32及び脱穀装置5に、エンジンからの動力を伝達駆動して作業を行なう。このような状態でコンバインが前進すると、植立穀稈は分草具33により分草されて、引起しケース34の引起しラグ35にて引き起こされ、その後、刈刃36にて刈り取られ、刈り取られた穀稈は、株元搬送装置37により後方の供給搬送装置32の始端部に向かって搬送されていく構成である。
【0020】
株元搬送装置37の終端部まで搬送された穀稈は、後方の供給搬送装置32の始端部に引き継がれ、その後、供給搬送装置32の終端部まで搬送された穀稈は、脱穀装置5のフィードチェン4の始端部に引き継がれると共に、該フィードチェン4に引き継がれた穀稈は、後方に搬送されながら、扱胴11と扱網10により脱穀される。脱穀された脱穀物の一部は揺動選別棚18上に落下して、該揺動選別棚18の揺動作用と唐箕23からの風選作用により選別され、一番ラセン25内へと取り込まれていき、該一番ラセン25に取り込まれた穀粒は、グレンタンク7内に一時貯溜される構成である。脱穀後の排稈はフィードチェン4の終端部から、排稈チェン38の始端部に引き継がれて搬送されていき、その後、カッター39に送られて切断され下方の圃場上に放出されていく構成となっている。
【0021】
扱室11の残りの脱穀物は、後方へと搬送されていくが、その途中において一部の脱穀物は二番処理室21内に取り込まれていく。該二番処理室21内に取り込まれた脱穀物は、選別風送り方向上手側に搬送されながら、二番処理胴19と二番処理胴受樋20との相互作用で脱穀(特に、枝梗粒が処理される)されて、下方の揺動選別棚18上に落下していく。扱胴11と二番処理胴19と排塵処理胴15は、共に選別風送り方向上手側から下手側を見た状況(脱穀装置5の正面視)において、時計回りで回転する構成である。従って、二番処理胴19の処理歯19aの向きは、脱穀物を選別風送り方向の上手側方向に送るような向きに固着しておく必要がある。
【0022】
即ち、該処理歯19aには被処理物を選別風送り方向上手側に搬送する作用があり、さらに、被処理物を処理する作用も併せ持っている。即ち、処理歯19aは螺旋の一部であり、また、その円周方向の先端部と二番処理胴受樋20との間の相互作用にて被処理物を処理する構成となっている。二番処理胴19の搬送終端部に設けられている羽根19bは、被処理物を揺動選別棚18上に強制的に送り出すものである。
【0023】
前記排塵処理胴15の排塵処理歯15bは、扱室13の後部からの脱穀物を選別風送り方向の下手側方向に送るような向きに固着しておく必要がある。本実施例では、該排塵処理歯15bは、排塵処理胴15の外周面に巻回いされているラセン形状となっている。
【0024】
しかし、本実施例では、排塵処理網14の目合いが荒い(格子状)ので、一部の短い藁屑は揺動選別棚18上に落下し、落下しなかった長い藁屑は排塵処理室17の終端部まで搬送されて、排塵処理胴15の終端部の羽根40にてストローラック18d上に強制的に排出される。そして、このように被処理物が排塵処理室17内にて搬送される間に、排塵処理胴15と排塵処理網14との相互作用で、さらに脱穀されるとともに、脱穀物はほぐされて中に混在している穀粒(いわゆるササリ粒)が取り出されて下方の揺動選別棚18上に落下し、さらに、二番ラセン26内へと回収されていく構成である。
【0025】
前述のように、扱室13内の脱穀物で、揺動選別棚18上に落下せず、二番処理室21内にも取り込まれなかった残りの脱穀物は、扱室13の終端部まで搬送される。この扱室13の終端部まで搬送されてきた脱穀物は、排塵処理室17内に取り込まれ、取り込まれた脱穀物は、選別風送り方向下手側に搬送されていく。また、扱室13の終端部まで搬送されてきた脱穀物のうち、排塵処理室17内に取り込まれなかった脱穀物は下方の揺動選別棚18上に落下していく構成である。
【0026】
扱室13内の終端部から排塵処理室17内に脱穀物を送る際において、脱穀物が詰まらないように、扱室13から排塵処理室17への引継ぎ部分においても、排塵処理胴15の外周にラセン形状の排塵処理歯15bを設けていて、該排塵処理歯15bの送り作用で引継ぎ部に脱穀物が詰まらないようにしている。
【0027】
このような、揺動選別棚18の揺動作用と唐箕23からの選別風の作用にもかかわらず、一番ラセン25内に取り込まれなかった残りの穀粒は、他の排塵物と共にさらに後方に送られ、二番ラセン26内へと取り込まれていく。該二番ラセン26内に取り込まれた二番物は、二番揚穀筒27にて前記二番処理室21の選別風送り方向下手側に還元されて、扱室13からの脱穀物と合流し、その後、選別風送り方向の上手側に搬送されながら、二番処理胴受樋20との相互作用で脱穀処理されながら搬送され、終端部の羽根19bにより下方の揺動選別棚18上に強制的に落下していく構成である。
【0028】
次に、図5について説明する。
この図はコンバイン全体の伝動機構線図を示している。エンジン30の動力は出力軸41から各々刈取部B,脱穀部C,走行部Dへと伝達されていく構成である。エンジン30の出力軸41の端部にはプーリ42が固定されていてベルト43,プーリ44を介して脱穀入力軸45へ動力伝達されていく構成である。この脱穀入力軸45の他端にはベベルギヤ46が固定されていて、このベベルギヤ46と噛み合っているベベルギヤ47から二番処理胴軸22へ動力が伝達され、二番処理胴19と排塵処理胴15が回転駆動する構成である。
【0029】
前記二番処理胴軸22には歯車48が固定されていて、この歯車48からカウンタ歯車49,歯車50,軸51へと動力が伝達されていき、さらに、この軸51に固定のプーリ52からベルト53,プーリ54を介して扱胴軸12と扱胴11が回転駆動される構成である。また、扱胴軸12の後部から排稈チェン38が駆動される構成である。
【0030】
前記脱穀入力軸45にはプーリ55が固定されていて、このプーリ55からベルト56,プーリ57を介して唐箕軸58が回転駆動され、さらに、唐箕軸58に固定のプーリ59からベルト60,プーリ61を介して揺動選別棚18を揺動する揺動軸62に動力伝達される構成である。揺動軸62にはプーリ63が固定されていて、このプーリ63からベルト64,プーリ65を介して軸66が回転駆動され、さらに、この軸69に固定の歯車67から歯車68を介して軸69に動力伝達され、この軸69に固定のスプロケット70から脱穀装置5のフィードチェン4が回転駆動される構成である。前記プーリ65にはワンウェイクラッチ66aが設けられている。
【0031】
前記唐箕軸58の他端にはプーリ71が固定されていて、このプーリ71から一番ラセン25,二番ラセン26,吸引ファン28及びカッター39が駆動される構成である。
一方、前記エンジン出力軸41には別のプーリ72が固定されていて、このプーリ72からグレンタンク7下部の下部ラセン73が回転駆動され、この下部ラセン73に連結する縦オーガ8と横オーガ9とが回転駆動されてグレンタンク7内の穀粒が機外へと排出されていく構成である。
【0032】
さらに、前記エンジン出力軸41には別のプーリ74が固定されていて、このプーリ74から走行部Dが回転駆動される構成である。前記プーリ74からベルト75,プーリ76を介して油圧無段変速装置77の入力軸77aが回転駆動する構成で、この回転駆動力は可変油圧ポンプ77bの斜板の傾斜角の量に応じて定量モータ77cへの送油量が決定され、この送油量に応じて出力軸77dが回転する構成である。この出力軸77dの他端には歯車78が固定されていて、この歯車78からカウンタ歯車79,歯車80を介して軸81が回転駆動される構成である。
【0033】
前記カウンタ歯車79を支持する軸79aの他端にはプーリ82が固定されていて、このプーリ82からベルト83,プーリ84を介して前記軸66が駆動される構成である。そして、プーリ84にはワンウェイクラッチ84aが設けられている。前述のごとく、軸66にはプーリ65も設けられており、従って、脱穀装置5のフィードチェン4は、プーリ65に伝達される動力とプーリ84に伝達される動力の二系統から回転駆動される構成である。コンバインの場合、エンジン30は一定の回転数で駆動するので、プーリ65に伝達される動力は所定回転数で駆動され、一方、プーリ84に伝達される動力は油圧無段変速装置77を経由しているので、コンバインの車速に応じて可変された回転数で駆動される構成である。また、コンバインの車速が所定値以下の低速状態になると、油圧無段変速装置77からプーリ84に伝達されてくる回転数よりも、揺動選別棚18の軸62からプーリ65に伝達されてくる回転数の方が速くなる構成としている。即ち、コンバインの車速が所定値以下の低速のときには、フィードチェン4は揺動選別棚18から伝達されてくる一定回転で回転駆動される構成である。
【0034】
前記油圧無段変速装置77からプーリ84に伝達されてきた回転数でフィードチェン4を駆動すると、このフィードチェン4の回転数はコンバインの車速に比例して増減速する。また、刈取部Bの回転数もコンバインの車速に比例して増減速するので、コンバインの車速にかかわらず刈取部B側の回転数とフィードチェン4の回転数との差が少なくなり、穀稈はスムーズに刈取部Bからフィードチェン4へと引き継ぎ搬送されていく。また、フィードチェン4の駆動を走行伝動装置31から取り出す構成としているので、フィードチェン4を変速するために別の装置が不要となりコストダウンとなる。
【0035】
前記軸81は走行伝動装置31を貫通して他側に延出し、プーリ85が固定されている。この軸81の中間部であって走行伝動装置31内には副変速部86が設けられ、動力伝達方向下手側の左右のサイドクラッチブレーキ部87L,87Rを通過して走行装置1が駆動される構成である。
【0036】
前記プーリ85の回転駆動は刈取部Bへ伝達される構成である。即ち、プーリ85からベルト88,プーリ89を介して刈取入力軸90が駆動され、さらに、刈取入力軸90の中間部に設けるベベルギヤ91からベベルギヤ92を介して刈刃36,引起し装置34,株元搬送装置37などが駆動される。また、前記刈取入力軸90の他端には歯車93が固定されていて、この歯車93から歯車94,軸95,ベベルギヤ96,ベベルギヤ97,軸98を介して供給搬送装置32が駆動される構成である。
【0037】
供給搬送装置32は、搬送穀稈の株元側を挾持して搬送する株元チェン32aと穀稈の穂先側を搬送する穂先ラグ32bとから構成されるいる。この供給搬送装置32は油圧無段変速装置77を介して駆動しているので、コンバインの車速の変化に対応して搬送速度が可変する構成である。もちろん、刈取部B全体も油圧無段変速装置77を介して駆動しているので、コンバインの車速の変化に対応して回転数が可変する構成である。
【0038】
前述のごとく、供給搬送装置32と脱穀装置5のフィードチェン4の搬送速度にあっては、共にコンバインの車速の変化に対応して可変可能な構成としていて、具体的にはコンバインの車速が速くなるほど供給搬送装置32とフィードチェン4の搬送速度は速くなるように構成している。
【0039】
次に、図6について説明する。
前記刈取部Bとフィードチェン4の伝動を入り切りする詳細構成について説明する。操作部6には、前記刈取部Bを駆動する刈取レバー99が設けられている。刈取レバー99を入り状態にすると、リンク機構101を介してテンションクラッチ102が入り状態となって、刈取部Bが駆動する。
【0040】
脱穀装置5の駆動は、操作部6の脱穀レバー106入り状態にすると、リンクロッド106bを介してテンションクラッチ43aが入り状態となって、脱穀装置5が駆動する構成である。この脱穀レバー106は、刈取レバー99に当接して設けられているので、刈取レバー99を入り状態にすると、脱穀レバー106も一緒に動く構成である。このように、一つのレバー(刈取レバー99)を入り状態にすることで、刈取部B,脱穀装置5及びフィードチェン4(常時入り状態)を入り状態にすることが可能となり、簡素で廉価な構成となる。
【0041】
また、フィードチェン4に動力伝達するテンションクラッチ115は、引張りバネ115aで常時入り状態となっているので、油圧無段変速装置77が駆動されてコンバインが走行すると、フィードチェン4も駆動する構成である。
手扱ぎ作業を行うときは、脱穀レバー106のみを入り状態とする。そして、操作部6のステップに設ける駐車ブレーキ(図示せず)を踏んで左右のサイドクラッチ31a,31bを切り状態とし、さらに、操作部6に設ける走行変速レバ−(図示せず)を適宜位置に操作して油圧無段変速装置77を駆動して、フィードチェン4を駆動するように構成している。
【0042】
一方、刈取装置3が所定量上昇すると、刈取部Bの駆動とフィードチェン4の駆動を停止して、刈取作業中の穀稈を刈取装置3からフィードチェン4にかけて連続的に挾持した状態にする。即ち、刈取装置3が所定量上昇したことをセンサ(図示せず)が検出すると、前記モータ103を駆動し、引張りバネ115aの引張り力に抗してテンションクラッチ115を切り状態としてフィードチェン4の駆動を停止する構成である。さらに、このモータ103に連結されているケーブル105を介して刈取部Bのテンションクラッチ102を切り状態にして、刈取部Bの駆動を停止するようにする。これにより、刈取装置3からフィードチェン4にかけて穀稈が連続的に残るので、刈取装置3とフィードチェン4との間の引継ぎ部から穀稈がこぼれるのを防止できるようになる。
【0043】
また、刈取装置3が作業位置に下降すると、刈取装置3の駆動開始とフィードチェン4の駆動開始は略同時に行なうように構成しているので、刈取装置3とフィードチェン3との間の引継ぎ部で穀稈搬送が停滞するので防止できて搬送姿勢が乱れのを防止できるようになる。従って、穀稈の脱穀処理は適正な姿勢で脱穀装置5で行なわれようになり、扱残しや深い扱ぎ状態となって藁屑が多量に発生するのを防止できるようになる。
【0044】
前記フィードチェン4を駆動する軸79aは、走行伝動装置31内の副変速部31cよりも動力伝達方向上手側に配置し、また、油圧無段変速装置77の下手側に配置するように構成している。これにより、軸79aには、油圧無段変速装置77で変化した回転数が、全て軸79aに反映されるようになる。そして、副変速部31cの影響を受けないので、コンバインの車速は遅くてもフィードチェン4の駆動を速い状態で維持でき、倒伏作業の能率が向上するようになる。
【0045】
前記フィードチェン4を駆動するベルト83は、走行伝動装置31とフィードチェンギヤボックス121との間の空間部に配置するように構成しているので、テンションクラッチ115による入り切りを容易にできるようになる。
前記モータ103によって、フィードチェン4のテンションクラッチ115の切り状態と、刈取部Bのテンションクラッチ102の切り状態が略同時に実行され、また、モータ103によって、フィードチェン4のテンションクラッチ115の入り状態と、刈取部Bのテンションクラッチ102の入り状態が略同時に実行されるので、タイムラグが発生せず刈取部Bとフィードチェン4との間の引継ぎ部では穀稈が停滞するなどの不具合を防止することができるようになる。さらに、単一のモータ103で行なうので、部品点数が削減できて、軽量化とコストダウンを図ることができるようになる。。
【0046】
また、脱穀レバー106の基部にはこの脱穀レバー106が入り状態となったことを検出するスイッチ106aを設ける構成としている。そして、脱穀レバー106を入り状態にすると、リンクロッド106bを介して脱穀クラッチテンション43aが入り状態となるが、前記スイッチ106aが脱穀レバー106の入り状態を検出してから、所定時間遅れてからモータ103を駆動してフィードチェン4のテンションクラッチ115を入り状態となるようにする。また、ワンウェイクラッチ84aによっても、メカ的に所定時間遅れてからフィードチェン4への伝動が始まる構成である。
【0047】
これにより、脱穀装置5が完全に駆動してからフィードチェン4にて穀稈が搬送されて脱穀されるので、扱ぎ残し等の不具合を防止できるようになる。
また、前記スイッチ106aが脱穀レバー106の切り状態を検出してから、エンジン30の始動が可能なように構成している。これにより、刈取装置やフィードチェン4が不用意に動いてしまうのを防止できて安全性が向上するようになる。
【0048】
次に、図7について説明する。
この図は、走行伝動装置31周辺の構成部材を示している。そして、図5及び図6で説明したように、79aはフィードチェン4を駆動するための軸であり、81は刈取部Bを駆動するための軸である。そして、1aは走行装置1を駆動するための走行軸である。これら、軸79a,軸81及び走行軸1aにおいては、いずれも走行伝動装置31から突出している構成であり、上方から軸79a,軸81,走行軸1aの順番に配置するように構成している。即ち、上方から軸に作用する負荷の小さい順番に配置するように構成している。これにより、走行伝動装置31の上側部分の補強を行なう必要がなくなるので、走行伝動装置31を軽量コンパクトに構成できるようになる。
【0049】
116は軸79aの周囲を覆っているボスであり、このボス116と車台2との間をプレート117で連結するように構成している。これにより、軸79aが安定して支持されると共に、軸79aに藁屑等が巻き付くのを防止できるようになる。
【0050】
エンジン30から油圧無段変速装置77へ動力伝達するベルト75と、フィードチェン4へ動力伝達するベルト83においては、走行伝動装置31の後方に配置するように構成している。さらに、機体進行方向に対してベルト75は走行伝動装置31の右側に配置していて、ベルト83は走行伝動装置31の左側に配置する構成としている。そして、走行伝動装置31の後部では、突起体119とプレート118を介して車台2と連結して固定するように構成している。突起体119は走行伝動装置31とアルミダイカストで一体的に構成されていて、プレート118は車台2に溶接で固定されていて、前記突起体119とプレート118はボルト120によって固定されている。これにより、走行伝動装置31は、前記ベルト75とベルト83との作用によって、左右両側から後方に引っ張られるので、前記ボルト120の取り付け部分が前後方向に回転するのを防止できて、ボルト120の緩みも防止でき、走行伝動装置31を車台2に対して安定して取り付けできるようになる。
【0051】
前述したように、82はフィードチェン4を駆動するためのプーリであるが、このプーリ82を利用して油圧無段変速装置77の中立状態を確認できるようにしている。プーリ82の替わりに回転体であればよい。即ち、プーリ82を回転させる軸79aは、油圧無段変速装置77の動力伝達方向下手側から出力しているので、油圧無段変速装置77の中立状態を確認できる。これにより、作業者は、機体の左側から油圧無段変速装置77の中立状態を容易に確認できて、作業能率が向上するようになる。コンバインにおいては、機体の右側は操作部6が存在するので、油圧無段変速装置77の中立状態の確認は難しいものとなっている。
【0052】
前記テンションクラッチ115を支持するアーム122の回動支点は、ボス116に構成している。これにより、別の回動支点を設ける必要がないので、簡素な構成となる。また、ボス116自体をプレート117を介して車台2に連結しているので、強度が向上するようになる。
【0053】
前記軸79aはクローラ123の上方に配置しているので、クローラ123からの泥が軸79aの溜るのを防止できるようになる。さらに、この軸79aの下方であってクローラ123の上方に刈取装置3を昇降させる油圧シリンダ124を配置する構成としているので、クローラ123から上昇してくるねん土状の泥の塊を分割でき、軸79aへの影響を少なくすることができるようになる。
【0054】
刈取レバー99と脱穀レバー106はU字プレート130で支持されており、このU字プレート130は操作部6の前後フレーム129と、走行伝動装置31から上方へ立設したフレーム131で支持する構成としている。このフレーム131には、モータ103からのケーブル105によってテンションクラッチ102を動かす回転体132の回動支点132aを設ける構成としている。前記フレーム131は、走行伝動装置31への注油パイプを兼ねる構成である。これにより、回転体132の回動支点132aを支持するための別の部材が不要となり、構成が簡素になる。
【0055】
また、前述のように刈取装置3を昇降する油圧シリンダ124と、走行伝動装置31の取り付けは、車台2の取り付けているが、この取り付け位置は車台2の最前部の横フレーム2aに固定するように構成している。これにより、油圧シリンダ124と走行伝動装置31の位置関係のズレが少なくなる。しかも、刈取装置3は、走行伝動装置31の上部で昇降自在に支持しているので、刈取装置3の取り付け作業が容易にできるようになる。
【0056】
前述のように、1個のモータ103でケーブル104とケーブル105とを駆動する構成としているが、モータ103の出力軸103bに連結しているプレート103aは、出力軸103bに対してシーソー状態で動いて交互に入り切りするように構成している。従って、モータ103自身,ケーブル受け132a,104a等に作用する負荷が小さくなり、簡素な構成が可能となる。
【0057】
刈取レバー99の基部にはプレート135を設け、該プレート135は回動支点136を支点として回動する構成としている。そして、プレート135にはピン137を設けている。このピン137にケーブル105を上方から当接させることで、回動支点136への接触を防止して案内ガイドの役割をしている。さらに、前記回転体132にもガイド部132aを設け、このガイド部132aの下方をケーブル105を通過させて案内ガイドの役割をしている。これにより、ケーブル105の破損を防止できるようになる。
【0058】
前記ケーブル105には6角金具105bをカシメて設け、この6角金具105bをクランプ105cで覆い、さらに、クランプ105cをボルト105dで前後フレーム129に固定するように構成している。これにより、ケーブル105を簡単に固定でき、また点検作業時において容易に外すことが可能となる。
【0059】
前記テンションクラッチ115を支持するテンションアーム141の回動支点を、前記ボス116に設ける構成とする。これにより、テンションアーム141を支持するための特別な部材が不要となるので、部品点数の削減とコストダウンになる。前記テンションアーム141に対して機体の外側、即ち、機体進行方向に対して左側にフィードチェン4を駆動するベルト83を設ける構成とする。これにより、ベルト83の点検や交換の作業が容易に可能となる。そして、ベルト83を外すと、テンションクラッチ115の保守点検作業も容易に可能となる。
【0060】
また、テンションアーム141に対して機体の内側、即ち、機体進行方向に対して右側にテンションアーム141を上方に引き上げて、テンションクラッチ115を入り状態とする引っ張りスプリング142を設け、さらに、テンションクラッチ115を切り状態とするケーブル104を配置するように構成する。これにより、ケーブル104が緩んだ際にベルト83との干渉が防止でき、破損等の不具合を未然に防ぐことができるようになる。
【0061】
前記引っ張りスプリング142はプレート147に対して係合するように構成しているが、この引っ張りスプリング142を係合させる部分の穴を複数個設ける構成とする。具体的には、穴147a,147b,147cを設けている。そして、これらの穴は、147aから147cにかけて高さが高くなるように構成している。これにより、ベルト83が伸びても引っ張りスプリング142の係合位置を147aから147cへ変更していくことで、ベルト83に対して常時適切な張力を与えることができるようになる。
【0062】
前記刈取レバー99を入り状態にすると、ケーブルを介してフィードチェン4始端部の挾持杆が作用状態となり、切り状態にすると挾持杆が非作用状態となるように構成している。これにより、手扱ぎ作業が容易に可能となる。
次に、図8について説明する。
【0063】
この図はフィードチェン4の駆動を切り状態にするケーブル104とテンションアーム141との連結部分の拡大図を示している。ケーブル104のインナー104bの先端部にはU字金具143を挿入して、抜止め金具144をかしめている。そして、U字金具143とテンションアーム141とは、ピン145で連結している構成である。さらに、インナー104bのU字金具143への挿入部と抜止め金具144との間には、インナー104bの遊び区間146を設けるように構成している。これにより、テンションアーム141が負荷変動により動いても、U字金具143が引き方向に対してズレることなく、他の部品引っ掛かる等の不具合を防止できるようになる。
【0064】
次に、図9について説明する。
この図は前記モータ103部分の具体的構成を示している。このモータ103からケーブル104とケーブル105とを動かしているが、このケーブル104はアウタ受け104cで受け、ケーブル105はアウタ受け105aで受けるように構成している。そして、アウタ受け104cとアウタ受け105aは端面で当接させて構成している。これにより、アウタ受け104cとアウタ受け105aの変形を防止できるようになる。
【0065】
次に、図10について説明する。
この図10と前記図7との違いは、刈取部Bを駆動するテンションクラッチ102と、フィードチェン4を駆動するテンションクラッチ115を手動のみで入り切りする構成である。脱穀レバー106が入り状態にすると、軸148が回動し、この軸148に固定のプレート149か回転することで、引っ張りスプリング150を介してケーブル104を作動させ、テンションクラッチ115を入り状態となるように構成している。
【0066】
一方、刈取レバー106を入り状態にすると、リンク機構156と引っ張りスプリング157を介して、テンションクラッチ102を入り状態となるように構成している。
前述のように、引っ張りスプリング150を介してケーブル104を作動させるように構成しているので、ケーブル104の距離を短く構成できる。また、引っ張りスプリング150をレバー側に設けることで、引っ張りスプリング150の隙間の形状を実際に目で見て確認することができるようになり、フィードチェン4の入り切り状態を容易に確認できるようになる。
【0067】
前記フィードチェン4を入り状態にする引っ張りスプリング150と、刈取部Bを入り状態にする引っ張りスプリング157において、脱穀レバー106を入り状態にするときの引っ張りスプリング150の支点越えと、刈取レバー99を入り状態にするときの引っ張りスプリング157の支点越えは、略同じ角度で支点越えが可能なように構成している。これにより、刈取レバー99と脱穀レバー106を入り状態にするときの操作フーリングが向上するようになる。
【0068】
前記ケーブル104を受けるアウタ受け155は、ボス116に対して直接溶接するように構成している。これにより、強度が向上すると共に、アウタ受け155とテンションアーム141との位置関係がズレるのを防止できるようになる。
【0069】
次に、図11について説明する。
刈取レバー99は、アーム99a,プレート99bを介して軸148に支持され、脱穀レバー106は、プレート106aを介して軸148に支持されている。刈取レバー99のプレート99bは、ボス99cを介して軸148に対しては遊嵌状態である。また、脱穀レバー106のプレート106aは、ボス106bを介してセットボルト152にて軸148に固定状態である。前記軸148は、前後フレーム129に固定のコの字プレート151に支持されている。そして、刈取レバー99と脱穀レバー106の位置は、位置決めプレート153で位置決めされている。一方、軸148が区間154の長さ長いように構成しているが、これは、ケーブル104の設置位置のためである。前述のように、コの字プレート151を区間154分の長さ分長くして、一体的に構成することで、剛性が向上するようになる。
【0070】
また、位置決めプレート153の穴153a内には、軸148が通過するが、この穴153aの大きさを軸148の直径よりも大きく(3〜4mm程度)構成している。これにより、位置決めプレート153をコの字プレート151に溶接する際に、位置決めプレート153がひずんでも、軸148の回動に抵抗となるのを防止できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの左側面図
【図2】脱穀装置の左側面図
【図3】脱穀装置の平面図
【図4】脱穀装置の正面の断面図
【図5】伝動機構線図
【図6】伝動機構線図
【図7】斜視図
【図8】左側面図
【図9】左側面図
【図10】斜視図
【図11】正面図
【符号の説明】
1…走行装置、2…車台、3…刈取装置、4…フィードチェン、5…脱穀装置、6…操作部、7…グレンタンク、31…走行伝動装置、33…分草杆、34…引起装置、36…刈刃、83…ベルト、104…ケーブル、115…テンションクラッチ、141…テンションアーム。
Claims (2)
- 走行装置1を有する車台2の上方には脱穀装置5を有し、該脱穀装置5の前方には、多条列の植立穀稈を引き起こす複数の引起装置34と、この引起装置34の前方に設けられ穀稈を分草する複数の分草杆33と、前記引起装置34で引き起こした穀稈を刈刃36で刈り取って、刈り取られた穀稈を後方の脱穀装置5のフィードチェン4へ向けて搬送する搬送装置からなる刈取装置3を設け、前記脱穀装置5の右側にはこの脱穀装置5で脱穀選別した穀粒を一時貯溜するグレンタンク7を設け、該グレンタンク7の前方には操作部6を設けたコンバインにおいて、前記走行装置1に動力伝達する走行伝動装置31から前記フィードチェン4への駆動をベルト83で行なう構成とし、該ベルト83に張力を与えるテンションクラッチ115を支持するテンションアーム141を設け、該テンションアーム141に対して機体外側に前記ベルト83を配置して構成したことを特徴とするコンバイン。
- 前記テンションアーム141を作動させて前記テンションクラッチ115の入り切りを行なうケーブル104を設け、テンションアーム141に対して機体内側に前記ケーブル104を配置して構成したことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
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2003
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