JP2004319820A - レーザ光発生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の光射出部から射出されたレーザ光を、エネルギーロスを可及的に抑えた形で集光出来るように構成したレーザ光発生装置の提供を実現する。
【解決手段】レーザ光発生装置2(2A)では、複数の光ファイバ7aを、その各受光端面7bを複数の光射出部11の対応するものにそれぞれ対向させた形でブロック状に位置決め固定して光ファイバユニット13として構成し、半導体レーザユニット12と光ファイバユニット13との間に、互いに対向して位置すべき光射出部11と受光端面7bとの位置を調整することの出来る位置決め調整手段15を設けて構成している。これにより、個々には低出力である半導体レーザからの出力レーザ光を無駄なく有効に集光して、レーザ加工用の高出力のレーザ光として活用することが出来る。
【選択図】 図1
【解決手段】レーザ光発生装置2(2A)では、複数の光ファイバ7aを、その各受光端面7bを複数の光射出部11の対応するものにそれぞれ対向させた形でブロック状に位置決め固定して光ファイバユニット13として構成し、半導体レーザユニット12と光ファイバユニット13との間に、互いに対向して位置すべき光射出部11と受光端面7bとの位置を調整することの出来る位置決め調整手段15を設けて構成している。これにより、個々には低出力である半導体レーザからの出力レーザ光を無駄なく有効に集光して、レーザ加工用の高出力のレーザ光として活用することが出来る。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体レーザの複数の光射出部(エミッタ)から射出されたレーザ光を集光して所要の用途に活用出来るようにしたレーザ光発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に半導体レーザ(レーザダイオード:LD)は、電気から光への変換効率が高く、発振効率が50%を越える高効率のレーザ発光源として知られており、大規模な冷却装置が不要で、装置のコンパクト化を図ることが出来る等の利点を有するため、情報処理産業等の分野において盛んに活用されている。しかしこのような半導体レーザは、上記のように高効率の発振特性を有するものの、そのサイズが高々1mm以下で、数ワット[W]程度の光出力しか期待出来ないなどの理由から、レーザ加工の分野で用いられることは無かった。
【0003】
ところが近年、半導体レーザは1個の発光源としては小出力でも、複数個を一次元的又は二次元的に配列して個数を増加させた形で集光するように用いれば、光密度の高い大出力のレーザ光が得られるという観点から、複数の半導体レーザ基板をユニット化してレーザ加工用として用いる半導体レーザ集光装置も案出されるようになった(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1に記載の半導体レーザ集光装置は、半導体レーザ基板の発光源である各光射出部から射出(発振)されるレーザ光を、所定の光導波路を介して集光し、出力を高めた形でレーザ加工に利用するように構成されている。上記光導波路は、発光源と同数の入力ポートを一方の端面に有すると共に、各入力ポートで受光したレーザ光を全て、他方の端面に設けた唯一の出力ポートに向けて伝送しつつ光学的に結合するように構成されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−168040号公報(図1乃至図4)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1に開示された上記半導体レーザ集光装置によると、マトリックス状に配列された複数の光射出部からのレーザ光を集光することは出来るものの、多数の光射出部と、各光射出部に対応する導波路の各入力ポートとを正確に位置決め調整することは極めて困難であった。このため、多数の光射出部からのレーザ光を折角集光しても、光射出部と入力ポートとの間の位置ズレ等によるエネルギーロスに起因して、各光射出部から射出された総レーザ出力よりも低い光エネルギーしか得ることが出来ないという問題があった。
【0007】
本発明は、上記した事情に鑑み、半導体レーザ側の複数の光射出部と光ファイバ側の複数の受光端面とを容易にかつ正確に位置決め調整することの出来る調整手段を配置することにより、複数の光射出部から射出されたレーザ光を、エネルギーロスを可及的に抑えた形で集光することが出来るように構成したレーザ光発生装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
即ち本発明のうち第1の発明は、マトリックス状に配列されて個々にレーザ光(L)を射出することの出来る複数の光射出部(11)を備えた半導体レーザユニット(12)を有し、前記複数の光射出部(11)からそれぞれ射出されるレーザ光(L)を個別に伝送することの出来る複数の光ファイバ(7a)を有するレーザ光発生装置(2,2A)であって、
前記複数の光ファイバ(7a)を、その各受光端面(7b)を前記半導体レーザユニット(12)の各光射出部(11)と一対一に対応させた形でブロック状に位置決め固定して光ファイバユニット(13)を形成し、
前記半導体レーザユニット(12)と前記光ファイバユニット(13)との間に、互いに対向して位置すべき前記光射出部(11)と前記受光端面(7b)との位置を調整することの出来る位置決め調整手段(15)を設けて構成される。
【0009】
なお、本発明における「マトリックス状」は、行方向及び列方向でのピッチをそれぞれ揃えた所謂行列状の配列に限定されるものでなく、行方向(又は列方向)に所定ピッチで並ぶ複数の部分を列方向(又は行方向)で交互にずれるように配列した蜂の巣(ハニカム)状、千鳥状の配列をも含む広い概念である。
【0010】
また本発明のうち第2の発明は、前記位置決め調整手段(15)は、
前記半導体レーザユニット(12)を所定の状態で固定支持する支持台(16)と、
該支持台(16)に対する相対位置を固定したX方向レール(17a,17b)と、
該X方向レール(17a,17b)にX方向移動自在に係合すると共に前記X方向レール(17a,17b)と略々直交するY方向レール(19,19)を有するX方向移動枠(20)と、
前記光ファイバユニット(13)を支持した形で前記Y方向レール(19,19)にY方向移動自在に係合するY方向移動枠(21)と、
前記支持台(16)の所定位置に螺合されて、前記X方向移動枠(20)の前記支持台(16)に対するX方向位置を調整することの出来るX方向調整スクリュ(22)と、
前記X方向移動枠(20)の所定位置に螺合されて、前記Y方向移動枠(21)の前記X方向移動枠(20)に対するY方向位置を調整することの出来るY方向調整スクリュ(23)と、を備えていることを特徴とする。
【0011】
また本発明のうち第3の発明は、前記半導体レーザユニット(12)と前記光ファイバユニット(13)とを各1個ずつ合わせた結合体(2A)を複数備えていることを特徴とする。
【0012】
なお、括弧内の番号などは、図面における対応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述は図面上の記載に限定拘束されるものではない。
【0013】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のうち第1の発明は、半導体レーザユニットと光ファイバユニットとの間に位置決め調整手段を設けて構成したので、光射出部と受光端面との位置関係を容易にかつ確実に調整することが出来、これにより、複数の光射出部から射出されたレーザ光を、エネルギーロスを可及的に抑えた形で集光して伝送することが出来る。従って、個々には低出力である半導体レーザからの出力レーザ光を無駄なく有効に集光して、レーザ加工用の高出力のレーザ光として活用することが出来る。
【0014】
また本発明のうち第2の発明は、Y方向調整スクリュを適宜調整するだけで、Y方向移動枠をY方向に移動させて各受光端面を光射出部に正確に対向させるY方向位置決め調整を、容易にかつ確実に実行することが出来る。また、X方向調整スクリュを適宜調整するだけで、X方向移動枠をX方向に移動させて各受光端面を光射出部に正確に対向させるX方向位置決め調整を、容易にかつ確実に実行することが出来る。
【0015】
また本発明のうち第3の発明は、半導体レーザユニットと光ファイバユニットとを各1個ずつ合わせた結合体を複数備えているので、個々には極めて小出力の半導体レーザを集合させた半導体レーザユニットを用いながらも、該半導体レーザユニットを光ファイバユニットとの結合体として複数配置することにより、レーザ加工に適したより高出力のレーザ光を簡便に得ることが出来る。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明が適用されるレーザ光発生装置を有する工作機械の一例を概略的に示す全体斜視図、図2は、図1における1個のレーザ光発生装置を一部分解した形で示す斜視図、図3は、図1における1個のレーザ光発生装置を示す側面断面図、図4は、図1における1個のレーザ光発生装置を示す平面図、図5は、光ファイバユニットを斜め上方から見た状態で示す斜視図である。
【0017】
図1に示すように、工作機械1は、レーザ光を発生させるレーザ光発生装置2、該レーザ光発生装置2から出力されるレーザ光を加工部に伝送するレーザ伝送装置3、及び、伝送されたレーザ光をレーザトーチ9aからワーク(被加工物)Wに照射するためのレーザ照射装置9を有している。
【0018】
工作機械1に備えた上記レーザ光発生装置2は、半導体レーザユニット12と、図5に示す硬化樹脂14及び該硬化樹脂14にてブロック化された光ファイバ7aの先端部分により構成された光ファイバユニット13と、を各1個ずつ合わせた結合体であるレーザ光発生装置2Aを、複数備えて構成されている。なお本実施の形態では、レーザ光発生装置2が、3個のレーザ光発生装置2Aを備えて構成されているが、当該個数はこれに限らず、1個、2個、或いは4個以上でもよく、用途毎に必要とされるレーザ光出力の大小に応じて適宜選択されるものである。
【0019】
レーザ光発生装置2は、側面に貫通孔2aが形成された本体ケース2bを有しており、該本体ケース2bの内方に上記3個のレーザ光発生装置2Aが収容、配置されている。各レーザ光発生装置2Aから出力されるレーザ光は、それぞれに備えた複数本の光ファイバ7aからなる光ファイババンドル7を介して、上記貫通孔2aからケース外方に突出する光ファイバ8に伝送される。該光ファイバ8には、複数の光ファイババンドル7の集合体からのレーザ光が不図示の光学系を介して、集束された形で入射される。
【0020】
一方、レーザ伝送装置3は、上記光ファイバ8、及び該光ファイバ8と同様の構成を備える3本の光ファイバ4を有しており、これら光ファイバ8及び光ファイバ4の相互間には、それぞれミラー5が配置されている。当該レーザ伝送装置3では、光ファイバ4,8を所定角度(例えば8度)以上湾曲させるとレーザ光が該光ファイバ4から外部に漏れてしまう等の問題を、2つの光ファイバ同士の角度をミラー5で変更することにより解消して、レーザ光伝送経路の設計の自由度を向上している。
【0021】
そして、光ファイバ8,4におけるレーザ光出力側の端部(以下、出力側端部と言う)とミラー5との間には凸レンズ6aが配置され、光ファイバ4におけるレーザ光入力側の端部(以下、入力側端部と言う)とミラー5との間には凸レンズ6bが配置されている。各レーザ光発生装置2Aから射出(発振)されて光ファイババンドル7から光ファイバ8を介して伝送されるレーザ光は、該光ファイバ8の出力側端部から出力される際、拡散するレーザ光となるが、該拡散レーザ光は、凸レンズ6aで平行光に変換された後、ミラー5で反射されてその進路を所定角度変える。
【0022】
更に、上記ミラー5で反射された平行光は、レンズ6bによる屈折によって、光ファイバ8,4に備えたコア部材(図示せず)の直径より小さくなるように集光されて、入力側端部のコア部材に入力される。これにより、光ファイバ8,4の一方のコア部材から拡散して出力されるレーザ光が、他方の光ファイバ4のコア部材に集光して入力されることになる。
【0023】
以上の構成により、レーザ光発生装置2からレーザ光が射出されると、該レーザ光は、レーザ伝送装置3を介してレーザ照射装置9に伝送され、更にレーザトーチ9a内に配置されたレンズ(図示せず)などを介してワークWに対する焦点を合わせる形で、該レーザトーチ9aからワークWに照射される。
【0024】
そして、ワークWを図1の矢印C方向に所定速度で回転させることにより、ワーク表面にレーザ光を一様に照射することが出来る。これにより例えば、ワークWが鉄鋼からなる場合に、ワーク表面から1.0mm〜1.5mmの部分に焼入れする等の加工を実施することが出来る。なお、図1に示した工作機械1は、レーザ光の伝送経路を説明するためのものであり、説明の便宜上、例えば移動台やその駆動装置など、その他の部分を省略して示している。
【0025】
ついで、本発明の特徴であるレーザ光発生装置2(2A)について、図2乃至図5に沿って詳細に説明する。すなわち、レーザ光発生装置2を構成しているレーザ光発生装置2Aは、図2に示すように、マトリックス状に配列されて個々にレーザ光Lを射出することの出来る複数の光射出部11を備えた半導体レーザユニット12を有し、各光射出部11からそれぞれ射出されるレーザ光Lを個別に伝送することの出来る複数の光ファイバ7aを有している。
【0026】
なお、本実施の形態における「マトリックス状」は、行方向(X方向)及び列方向(Y方向)でのピッチをそれぞれ揃えた所謂行列状の配列に限定されるものでなく、行方向(又は列方向)に所定ピッチで並ぶ複数の部分を列方向(又は行方向)で交互にずれるように配列した蜂の巣(ハニカム)状、千鳥状の配列をも含む広い概念である。
【0027】
上記半導体レーザユニット12は、図2及び図3に示すように、前面に複数の光射出部(エミッタ)11をX方向に沿うように備える半導体レーザ基板26を複数個(例えば9個)積層した形で、略々箱体状のヒートシンク25に収容されている。各半導体レーザ基板26は、それぞれの光射出部11を覆うように配置されたマイクロレンズ18を備えている。該マイクロレンズ18は、レーザ光を平行光に変換するものであり、シリンドリカルレンズ等から構成される。また、上記ヒートシンク25の両側面(便宜上、図2及び図3では一側のみを図示)には、略々矩形状の放熱用切欠き25aが形成されている。
【0028】
半導体レーザ基板26は、p型層とn型層との間に活性層が介在する形でpn接合されて構成されたもので、活性層の一側面には、p型層とn型層との電圧に基づきレーザ光を発振自在な複数箇所の光射出部(エミッタ)がX方向(図2参照)に沿って配列されている。このような半導体レーザ基板26では、電極(図示せず)を介してp型層とn型層とに電圧が印加されたとき、各光射出部11からレーザ光L(図2参照)が射出される。
【0029】
また複数の光ファイバ7aは、図5に示すように、各先端から所定長さ分が、マトリックス状の光射出部11(図2参照)に各受光端面7bをそれぞれ正確に対向させることが出来るように、X方向及びY方向での受光端面7b間の各ピッチを、X方向及びY方向での光射出部11間の各ピッチに一対一に対応させる形で、ガラス系の硬化樹脂14によりブロック状に位置決め固定されている。前述したように、この硬化樹脂14及び該硬化樹脂14にてブロック化された光ファイバ7aの先端部分により、光ファイバユニット13が構成されている。
【0030】
光ファイバユニット13は、所定数(例えば54(6×9)本)の光ファイバ7aの受光端面7bが位置決めされて樹脂硬化された後、硬化樹脂14の前端面14aが光ファイバ7aの各受光端面7bと厳密に平行となるように精密に研磨されて、前後方向(厚さ方向)が比較的薄い直方体形状に形成される。このような構造の光ファイバユニット13を用いることにより、前端面14aを光射出部11の配列に対する基準として、多数の光ファイバ7aの正確な位置合わせを一度で行なうことが出来る。
【0031】
なお、本実施の形態においては、半導体レーザ基板26が9段で、各半導体レーザ基板26における光射出部11が6個の半導体レーザユニット12を例に挙げたが、1つの半導体レーザ基板26が有する光射出部11の個数や半導体レーザ基板26の積層段数などは、これに限らず、必要に応じて適宜変更、設定することが出来るものである。
【0032】
そして光ファイバユニット13は、図3に示すように、その前端面14aの周囲にY方向移動枠21が嵌め込まれている。該Y方向移動枠21は、光ファイバユニット13を支持した形で、後述するX方向移動枠20内に形成されたY方向レール19,19にY方向移動自在に係合・支持されるもので、その一側面及び他側面に、Y方向レール19,19に摺動自在に係合することの出来る係合凸部21a,21bを有している。
【0033】
一方、半導体レーザユニット12と光ファイバユニット13との間には、互いに対向して位置すべき光射出部11と受光端面7bとの位置関係を正確に調整することの出来る位置決め調整手段15が配設されている。該位置決め調整手段15は、光ファイバユニット13に装着された上記Y方向移動枠21と、該Y方向移動枠21を半導体レーザユニット12側に支持する支持体30とから構成されている。
【0034】
すなわち、上記支持体30は、半導体レーザユニット12を所定の状態にて固定支持する支持台16と、該支持台16にX方向移動自在に支持されるX方向移動枠20とを有している。支持台16は、基部16aと、該基部16aの略々中央部分に形成されて上記半導体レーザユニット12を担持する台座部16bとを有している。更に支持台16は、基部16aの前方側(図2の右方側)において所定の間隔をあけて上下方向(Y方向)に延設された柱部16c,16dと、該柱部16c,16dの上部同士及び下部同士をそれぞれ連結するように延設された梁部17,17とを有している。これら上部側の梁部17及び下部側の梁部17には、図3に示すように、梁部の長さ方向に延びるX方向レール17a,17bがそれぞれ形成されている。つまり、半導体レーザユニット12の前面(光射出側の面)における上下に所定の距離をあけた形でX方向レール17a,17bが配置され、また上記光射出側の前面における左右に所定の距離をあけた形でY方向レール19,19が配置されている。
【0035】
また柱部16dの所定位置には、X方向を向くようにネジ孔16eが形成されており、該ネジ孔16eには、支持台16に対するX方向移動枠20のX方向位置を調整することの出来るX方向調整スクリュ22が螺合されている。該X方向調整スクリュ22は、その先端部22aをX方向移動枠20の一側面に当接させている。
【0036】
上記X方向移動枠20は、支持台16の柱部16c,16d間の空間S内において、X方向及びY方向に所定距離移動出来るだけの空隙を形成し得るサイズの略々矩形状の枠体として構成されている。該X方向移動枠20は、その中央の空間部分を半導体レーザユニット12の前面に位置させた形でX方向レール17a,17bに摺動自在に係合することの出来る係合溝20a,20bと、当該移動枠20の所定位置にY方向を向くように形成されたネジ孔20c(図3参照)と、該ネジ孔20cに螺合されてY方向移動枠21のX方向移動枠20に対するY方向位置を調整することの出来るY方向調整スクリュ23とを有している。該Y方向調整スクリュ23は、その先端部23aを、X方向移動枠20の中央の空間部分に収容したY方向移動枠21の上側面に当接させている。
【0037】
そして、図4に示すように、柱部16cとX方向移動枠20との間には、板バネやコイルバネ等のバネ部材29が縮設されており、従って、X方向調整スクリュ22をその回転軸を中心として一方向又は他方向に回動させることにより、X方向移動枠20の側面を押圧し又は解放して、X方向移動枠20(つまり光ファイバユニット13)のX方向位置を自在に調整することの出来るX方向調整機構が構成されている。また図3に示すように、X方向移動枠20の底面とY方向移動枠21の下側面との間には、板バネやコイルバネ等のバネ部材24が縮設されており、従って、Y方向調整スクリュ23を一方向又は他方向に回動させることにより、Y方向移動枠21の上側面を押圧し又は解放して、Y方向移動枠21(つまり光ファイバユニット13)のY方向位置を自在に調整することの出来るY方向調整機構が構成されている。
【0038】
なお、上述した本レーザ光発生装置2Aを構成する各部材は、図示はしていないが、組立て作業や、支持体への光ファイバユニット13の装着等に便利なように、ネジ等により所要の部位を容易に分離・組付け出来るように構成されている。
【0039】
以上のように、工作機械1において、半導体レーザユニット12における個々の光射出部11からのレーザ出力は小さい(例えば1w程度)が、各レーザ光発生装置2Aでは、それぞれにレーザ光Lを発振(射出)することの出来る複数の光射出部11を備えた半導体レーザ基板26を、例えば9段積層して上記半導体レーザユニット12を構成している。従って、該半導体レーザユニット12から多数のレーザ光Lを射出して集光することにより、ワークWの加工に必要な高出力を得ることが出来る。そして、図1に示すように、レーザ光発生装置2Aを複数台備えることにより、多数の半導体レーザユニット12を活用した、より大出力の工作機械1が実現している。
【0040】
そして工作機械1では、その製作組立てに際して、図2に示す状態の支持体30に光ファイバユニット13が組み付けられる。つまり、予めY方向移動枠21を装着した光ファイバユニット13の前端面14aを、X方向移動枠20から露出している半導体レーザユニット12の光射出部11に対向させた形で、所定の操作により、Y方向移動枠21の係合凸部21a,21bをY方向レール19,19にそれぞれ摺動自在に係合させる。
【0041】
次いで、上記のようにして組み立てたレーザ光発生装置2Aの光射出部11と受光端面7bとのX方向及びY方向での位置決め調整を行なうべく、複数の光射出部11から射出されて光ファイババンドル7を介して伝送されるレーザ光Lを、モニタ(図示せず)に映し出し、その状態を監視する。更にこの監視状態にて、X方向調整スクリュ22及びY方向調整スクリュ23を適宜所要の方向に僅かずつ回動させることで、Y方向移動枠21を介して光ファイバユニット13を支持しているX方向移動枠20を、半導体レーザユニット12を支持している支持台9に対してX方向に微移動させると共に、光ファイバユニット13を支持しているY方向移動枠21を、X方向移動枠20に対してY方向に微移動させる。
【0042】
このように、工作機械1に備えたレーザ光発生装置2(2A)では、X方向調整スクリュ22及びY方向調整スクリュ23を適宜回動させることにより、多数の光射出部11に対する光ファイバユニット13の各受光端面7bのX方向及びY方向位置を、高い精度で一括して調整することが出来る。こうして、マトリックス状に配列された複数の光射出部11に対する各受光端面7bの位置決めが、簡単にかつ短時間で効率良く実施出来るので、調整時の作業性が大幅に向上する。
【0043】
そして、レーザ光発生装置2(2A)が装着された工作機械1を用いてワークWを加工する際には、まずオペレータは、加工すべきワークWを所定の部位に配置する。次いでオペレータが、制御装置(図示せず)に備える起動スイッチ(図示せず)を介して起動指令を入力すると、該指令を受けた主制御部が、所定のシステムプログラムを読み込み、これ以降、読み込まれた該システムプログラムに従って処理を進める。次いで主制御部は、加工プログラムの作成を促す画面(図示せず)をディスプレイに表示させる。オペレータは、該表示された画面に従い、キーボードを介して切断形状に応じた加工プログラムを作成する。
【0044】
こうして加工プログラムの作成が完了すると、オペレータは、所定信号をキーボードを介して入力し、これを受けて主制御部は、作成された加工プログラムを加工プログラムメモリに格納する。更にオペレータが、該加工プログラムの実行指令を、キーボードを介して入力すると、該指令を受けて主制御部は、上記格納した加工プログラムを呼び出すと共に、加工制御部に加工プログラムの実行を指令する。これにより、加工制御部は、加工プログラムの加工ステップを所定の順に解釈・実行し、従って、加工プログラムの実行が開始される。
【0045】
上記加工プログラムの実行時、主制御部が、該加工プログラムに従い、実行すべき軌跡を自動生成する。そして加工制御部が、所定ポイントなどへの移動を駆動制御部に指令すると、該駆動制御部が、レーザ照射装置9のレーザトーチ9aを上記所定ポイントなどに移動させる。そして加工制御部は、レーザ発振制御部にレーザ光の出力を指令すると共に、駆動制御部に所定の位置を終点とするなどの移動を指令する。これにより、レーザトーチ9aは、矢印C方向に回動するワークW表面から一定の距離を維持しつつ、レーザ光Lを照射して該ワークWを焼入れ加工する。
【0046】
以上のように本実施の形態によると、半導体レーザユニット12と光ファイバユニット13との間に位置決め調整手段15を設けて構成したので、複数の光射出部11及び受光端面7bの位置関係を容易にかつ確実に調整出来、これにより、複数の光射出部11からのレーザ光Lを、エネルギーロスを可及的に抑えた形で光ファイババンドル7等を介して集光し、良好に伝送することが出来る。従って、個々には低出力である半導体レーザ基板26からのレーザ光Lを無駄なく有効に集光し、レーザ加工用の高出力のレーザ光として活用することが出来る。
【0047】
そして、Y方向調整スクリュ23を適宜調整するだけで、Y方向移動枠21をY方向に移動させて、各受光端面7bをその対応する光射出部11に正確に対向させるY方向位置決め調整を、容易にかつ確実に実行することが出来る。また、X方向調整スクリュ22を適宜調整するだけで、Y方向移動枠21を支持したX方向移動枠20をX方向に移動させて、各受光端面7bを光射出部11に正確に対向させるX方向位置決め調整を、容易にかつ確実に実行することが出来る。更に、半導体レーザユニット12と光ファイバユニット13とを各1個ずつ合わせた結合体であるレーザ光発生装置2Aを複数(例えば3個)備えるので、個々には極めて小出力の半導体レーザ基板26を集合させた半導体レーザユニット12を用いながらも、該半導体レーザユニット12を光ファイバユニット13との結合体として複数配置したことにより、レーザ加工に適したより高出力のレーザ光を容易に得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明が適用されるレーザ光発生装置を備えた工作機械の一例を概略的に示す全体斜視図である。
【図2】図2は、図1における1個のレーザ光発生装置を一部分解した形で示す斜視図である。
【図3】図3は、図1における1個のレーザ光発生装置を示す側面断面図である。
【図4】図4は、図1における1個のレーザ光発生装置を示す平面図である。
【図5】図5は、光ファイバユニットを斜め上方から見た状態で示す斜視図である。
【符号の説明】
1……工作機械
2……レーザ光発生装置
2A……結合体(レーザ光発生装置)
7……光ファイババンドル
7a……光ファイバ
7b……受光端面
11……光射出部
12……半導体レーザユニット
13……光ファイバユニット
15……位置決め調整手段
16……支持台
17……梁部
17a,17b……X方向レール
19……Y方向レール
20……X方向移動枠
21……Y方向移動枠
22……X方向調整スクリュ
23……Y方向調整スクリュ
L……レーザ光
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体レーザの複数の光射出部(エミッタ)から射出されたレーザ光を集光して所要の用途に活用出来るようにしたレーザ光発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に半導体レーザ(レーザダイオード:LD)は、電気から光への変換効率が高く、発振効率が50%を越える高効率のレーザ発光源として知られており、大規模な冷却装置が不要で、装置のコンパクト化を図ることが出来る等の利点を有するため、情報処理産業等の分野において盛んに活用されている。しかしこのような半導体レーザは、上記のように高効率の発振特性を有するものの、そのサイズが高々1mm以下で、数ワット[W]程度の光出力しか期待出来ないなどの理由から、レーザ加工の分野で用いられることは無かった。
【0003】
ところが近年、半導体レーザは1個の発光源としては小出力でも、複数個を一次元的又は二次元的に配列して個数を増加させた形で集光するように用いれば、光密度の高い大出力のレーザ光が得られるという観点から、複数の半導体レーザ基板をユニット化してレーザ加工用として用いる半導体レーザ集光装置も案出されるようになった(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1に記載の半導体レーザ集光装置は、半導体レーザ基板の発光源である各光射出部から射出(発振)されるレーザ光を、所定の光導波路を介して集光し、出力を高めた形でレーザ加工に利用するように構成されている。上記光導波路は、発光源と同数の入力ポートを一方の端面に有すると共に、各入力ポートで受光したレーザ光を全て、他方の端面に設けた唯一の出力ポートに向けて伝送しつつ光学的に結合するように構成されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−168040号公報(図1乃至図4)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1に開示された上記半導体レーザ集光装置によると、マトリックス状に配列された複数の光射出部からのレーザ光を集光することは出来るものの、多数の光射出部と、各光射出部に対応する導波路の各入力ポートとを正確に位置決め調整することは極めて困難であった。このため、多数の光射出部からのレーザ光を折角集光しても、光射出部と入力ポートとの間の位置ズレ等によるエネルギーロスに起因して、各光射出部から射出された総レーザ出力よりも低い光エネルギーしか得ることが出来ないという問題があった。
【0007】
本発明は、上記した事情に鑑み、半導体レーザ側の複数の光射出部と光ファイバ側の複数の受光端面とを容易にかつ正確に位置決め調整することの出来る調整手段を配置することにより、複数の光射出部から射出されたレーザ光を、エネルギーロスを可及的に抑えた形で集光することが出来るように構成したレーザ光発生装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
即ち本発明のうち第1の発明は、マトリックス状に配列されて個々にレーザ光(L)を射出することの出来る複数の光射出部(11)を備えた半導体レーザユニット(12)を有し、前記複数の光射出部(11)からそれぞれ射出されるレーザ光(L)を個別に伝送することの出来る複数の光ファイバ(7a)を有するレーザ光発生装置(2,2A)であって、
前記複数の光ファイバ(7a)を、その各受光端面(7b)を前記半導体レーザユニット(12)の各光射出部(11)と一対一に対応させた形でブロック状に位置決め固定して光ファイバユニット(13)を形成し、
前記半導体レーザユニット(12)と前記光ファイバユニット(13)との間に、互いに対向して位置すべき前記光射出部(11)と前記受光端面(7b)との位置を調整することの出来る位置決め調整手段(15)を設けて構成される。
【0009】
なお、本発明における「マトリックス状」は、行方向及び列方向でのピッチをそれぞれ揃えた所謂行列状の配列に限定されるものでなく、行方向(又は列方向)に所定ピッチで並ぶ複数の部分を列方向(又は行方向)で交互にずれるように配列した蜂の巣(ハニカム)状、千鳥状の配列をも含む広い概念である。
【0010】
また本発明のうち第2の発明は、前記位置決め調整手段(15)は、
前記半導体レーザユニット(12)を所定の状態で固定支持する支持台(16)と、
該支持台(16)に対する相対位置を固定したX方向レール(17a,17b)と、
該X方向レール(17a,17b)にX方向移動自在に係合すると共に前記X方向レール(17a,17b)と略々直交するY方向レール(19,19)を有するX方向移動枠(20)と、
前記光ファイバユニット(13)を支持した形で前記Y方向レール(19,19)にY方向移動自在に係合するY方向移動枠(21)と、
前記支持台(16)の所定位置に螺合されて、前記X方向移動枠(20)の前記支持台(16)に対するX方向位置を調整することの出来るX方向調整スクリュ(22)と、
前記X方向移動枠(20)の所定位置に螺合されて、前記Y方向移動枠(21)の前記X方向移動枠(20)に対するY方向位置を調整することの出来るY方向調整スクリュ(23)と、を備えていることを特徴とする。
【0011】
また本発明のうち第3の発明は、前記半導体レーザユニット(12)と前記光ファイバユニット(13)とを各1個ずつ合わせた結合体(2A)を複数備えていることを特徴とする。
【0012】
なお、括弧内の番号などは、図面における対応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述は図面上の記載に限定拘束されるものではない。
【0013】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のうち第1の発明は、半導体レーザユニットと光ファイバユニットとの間に位置決め調整手段を設けて構成したので、光射出部と受光端面との位置関係を容易にかつ確実に調整することが出来、これにより、複数の光射出部から射出されたレーザ光を、エネルギーロスを可及的に抑えた形で集光して伝送することが出来る。従って、個々には低出力である半導体レーザからの出力レーザ光を無駄なく有効に集光して、レーザ加工用の高出力のレーザ光として活用することが出来る。
【0014】
また本発明のうち第2の発明は、Y方向調整スクリュを適宜調整するだけで、Y方向移動枠をY方向に移動させて各受光端面を光射出部に正確に対向させるY方向位置決め調整を、容易にかつ確実に実行することが出来る。また、X方向調整スクリュを適宜調整するだけで、X方向移動枠をX方向に移動させて各受光端面を光射出部に正確に対向させるX方向位置決め調整を、容易にかつ確実に実行することが出来る。
【0015】
また本発明のうち第3の発明は、半導体レーザユニットと光ファイバユニットとを各1個ずつ合わせた結合体を複数備えているので、個々には極めて小出力の半導体レーザを集合させた半導体レーザユニットを用いながらも、該半導体レーザユニットを光ファイバユニットとの結合体として複数配置することにより、レーザ加工に適したより高出力のレーザ光を簡便に得ることが出来る。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明が適用されるレーザ光発生装置を有する工作機械の一例を概略的に示す全体斜視図、図2は、図1における1個のレーザ光発生装置を一部分解した形で示す斜視図、図3は、図1における1個のレーザ光発生装置を示す側面断面図、図4は、図1における1個のレーザ光発生装置を示す平面図、図5は、光ファイバユニットを斜め上方から見た状態で示す斜視図である。
【0017】
図1に示すように、工作機械1は、レーザ光を発生させるレーザ光発生装置2、該レーザ光発生装置2から出力されるレーザ光を加工部に伝送するレーザ伝送装置3、及び、伝送されたレーザ光をレーザトーチ9aからワーク(被加工物)Wに照射するためのレーザ照射装置9を有している。
【0018】
工作機械1に備えた上記レーザ光発生装置2は、半導体レーザユニット12と、図5に示す硬化樹脂14及び該硬化樹脂14にてブロック化された光ファイバ7aの先端部分により構成された光ファイバユニット13と、を各1個ずつ合わせた結合体であるレーザ光発生装置2Aを、複数備えて構成されている。なお本実施の形態では、レーザ光発生装置2が、3個のレーザ光発生装置2Aを備えて構成されているが、当該個数はこれに限らず、1個、2個、或いは4個以上でもよく、用途毎に必要とされるレーザ光出力の大小に応じて適宜選択されるものである。
【0019】
レーザ光発生装置2は、側面に貫通孔2aが形成された本体ケース2bを有しており、該本体ケース2bの内方に上記3個のレーザ光発生装置2Aが収容、配置されている。各レーザ光発生装置2Aから出力されるレーザ光は、それぞれに備えた複数本の光ファイバ7aからなる光ファイババンドル7を介して、上記貫通孔2aからケース外方に突出する光ファイバ8に伝送される。該光ファイバ8には、複数の光ファイババンドル7の集合体からのレーザ光が不図示の光学系を介して、集束された形で入射される。
【0020】
一方、レーザ伝送装置3は、上記光ファイバ8、及び該光ファイバ8と同様の構成を備える3本の光ファイバ4を有しており、これら光ファイバ8及び光ファイバ4の相互間には、それぞれミラー5が配置されている。当該レーザ伝送装置3では、光ファイバ4,8を所定角度(例えば8度)以上湾曲させるとレーザ光が該光ファイバ4から外部に漏れてしまう等の問題を、2つの光ファイバ同士の角度をミラー5で変更することにより解消して、レーザ光伝送経路の設計の自由度を向上している。
【0021】
そして、光ファイバ8,4におけるレーザ光出力側の端部(以下、出力側端部と言う)とミラー5との間には凸レンズ6aが配置され、光ファイバ4におけるレーザ光入力側の端部(以下、入力側端部と言う)とミラー5との間には凸レンズ6bが配置されている。各レーザ光発生装置2Aから射出(発振)されて光ファイババンドル7から光ファイバ8を介して伝送されるレーザ光は、該光ファイバ8の出力側端部から出力される際、拡散するレーザ光となるが、該拡散レーザ光は、凸レンズ6aで平行光に変換された後、ミラー5で反射されてその進路を所定角度変える。
【0022】
更に、上記ミラー5で反射された平行光は、レンズ6bによる屈折によって、光ファイバ8,4に備えたコア部材(図示せず)の直径より小さくなるように集光されて、入力側端部のコア部材に入力される。これにより、光ファイバ8,4の一方のコア部材から拡散して出力されるレーザ光が、他方の光ファイバ4のコア部材に集光して入力されることになる。
【0023】
以上の構成により、レーザ光発生装置2からレーザ光が射出されると、該レーザ光は、レーザ伝送装置3を介してレーザ照射装置9に伝送され、更にレーザトーチ9a内に配置されたレンズ(図示せず)などを介してワークWに対する焦点を合わせる形で、該レーザトーチ9aからワークWに照射される。
【0024】
そして、ワークWを図1の矢印C方向に所定速度で回転させることにより、ワーク表面にレーザ光を一様に照射することが出来る。これにより例えば、ワークWが鉄鋼からなる場合に、ワーク表面から1.0mm〜1.5mmの部分に焼入れする等の加工を実施することが出来る。なお、図1に示した工作機械1は、レーザ光の伝送経路を説明するためのものであり、説明の便宜上、例えば移動台やその駆動装置など、その他の部分を省略して示している。
【0025】
ついで、本発明の特徴であるレーザ光発生装置2(2A)について、図2乃至図5に沿って詳細に説明する。すなわち、レーザ光発生装置2を構成しているレーザ光発生装置2Aは、図2に示すように、マトリックス状に配列されて個々にレーザ光Lを射出することの出来る複数の光射出部11を備えた半導体レーザユニット12を有し、各光射出部11からそれぞれ射出されるレーザ光Lを個別に伝送することの出来る複数の光ファイバ7aを有している。
【0026】
なお、本実施の形態における「マトリックス状」は、行方向(X方向)及び列方向(Y方向)でのピッチをそれぞれ揃えた所謂行列状の配列に限定されるものでなく、行方向(又は列方向)に所定ピッチで並ぶ複数の部分を列方向(又は行方向)で交互にずれるように配列した蜂の巣(ハニカム)状、千鳥状の配列をも含む広い概念である。
【0027】
上記半導体レーザユニット12は、図2及び図3に示すように、前面に複数の光射出部(エミッタ)11をX方向に沿うように備える半導体レーザ基板26を複数個(例えば9個)積層した形で、略々箱体状のヒートシンク25に収容されている。各半導体レーザ基板26は、それぞれの光射出部11を覆うように配置されたマイクロレンズ18を備えている。該マイクロレンズ18は、レーザ光を平行光に変換するものであり、シリンドリカルレンズ等から構成される。また、上記ヒートシンク25の両側面(便宜上、図2及び図3では一側のみを図示)には、略々矩形状の放熱用切欠き25aが形成されている。
【0028】
半導体レーザ基板26は、p型層とn型層との間に活性層が介在する形でpn接合されて構成されたもので、活性層の一側面には、p型層とn型層との電圧に基づきレーザ光を発振自在な複数箇所の光射出部(エミッタ)がX方向(図2参照)に沿って配列されている。このような半導体レーザ基板26では、電極(図示せず)を介してp型層とn型層とに電圧が印加されたとき、各光射出部11からレーザ光L(図2参照)が射出される。
【0029】
また複数の光ファイバ7aは、図5に示すように、各先端から所定長さ分が、マトリックス状の光射出部11(図2参照)に各受光端面7bをそれぞれ正確に対向させることが出来るように、X方向及びY方向での受光端面7b間の各ピッチを、X方向及びY方向での光射出部11間の各ピッチに一対一に対応させる形で、ガラス系の硬化樹脂14によりブロック状に位置決め固定されている。前述したように、この硬化樹脂14及び該硬化樹脂14にてブロック化された光ファイバ7aの先端部分により、光ファイバユニット13が構成されている。
【0030】
光ファイバユニット13は、所定数(例えば54(6×9)本)の光ファイバ7aの受光端面7bが位置決めされて樹脂硬化された後、硬化樹脂14の前端面14aが光ファイバ7aの各受光端面7bと厳密に平行となるように精密に研磨されて、前後方向(厚さ方向)が比較的薄い直方体形状に形成される。このような構造の光ファイバユニット13を用いることにより、前端面14aを光射出部11の配列に対する基準として、多数の光ファイバ7aの正確な位置合わせを一度で行なうことが出来る。
【0031】
なお、本実施の形態においては、半導体レーザ基板26が9段で、各半導体レーザ基板26における光射出部11が6個の半導体レーザユニット12を例に挙げたが、1つの半導体レーザ基板26が有する光射出部11の個数や半導体レーザ基板26の積層段数などは、これに限らず、必要に応じて適宜変更、設定することが出来るものである。
【0032】
そして光ファイバユニット13は、図3に示すように、その前端面14aの周囲にY方向移動枠21が嵌め込まれている。該Y方向移動枠21は、光ファイバユニット13を支持した形で、後述するX方向移動枠20内に形成されたY方向レール19,19にY方向移動自在に係合・支持されるもので、その一側面及び他側面に、Y方向レール19,19に摺動自在に係合することの出来る係合凸部21a,21bを有している。
【0033】
一方、半導体レーザユニット12と光ファイバユニット13との間には、互いに対向して位置すべき光射出部11と受光端面7bとの位置関係を正確に調整することの出来る位置決め調整手段15が配設されている。該位置決め調整手段15は、光ファイバユニット13に装着された上記Y方向移動枠21と、該Y方向移動枠21を半導体レーザユニット12側に支持する支持体30とから構成されている。
【0034】
すなわち、上記支持体30は、半導体レーザユニット12を所定の状態にて固定支持する支持台16と、該支持台16にX方向移動自在に支持されるX方向移動枠20とを有している。支持台16は、基部16aと、該基部16aの略々中央部分に形成されて上記半導体レーザユニット12を担持する台座部16bとを有している。更に支持台16は、基部16aの前方側(図2の右方側)において所定の間隔をあけて上下方向(Y方向)に延設された柱部16c,16dと、該柱部16c,16dの上部同士及び下部同士をそれぞれ連結するように延設された梁部17,17とを有している。これら上部側の梁部17及び下部側の梁部17には、図3に示すように、梁部の長さ方向に延びるX方向レール17a,17bがそれぞれ形成されている。つまり、半導体レーザユニット12の前面(光射出側の面)における上下に所定の距離をあけた形でX方向レール17a,17bが配置され、また上記光射出側の前面における左右に所定の距離をあけた形でY方向レール19,19が配置されている。
【0035】
また柱部16dの所定位置には、X方向を向くようにネジ孔16eが形成されており、該ネジ孔16eには、支持台16に対するX方向移動枠20のX方向位置を調整することの出来るX方向調整スクリュ22が螺合されている。該X方向調整スクリュ22は、その先端部22aをX方向移動枠20の一側面に当接させている。
【0036】
上記X方向移動枠20は、支持台16の柱部16c,16d間の空間S内において、X方向及びY方向に所定距離移動出来るだけの空隙を形成し得るサイズの略々矩形状の枠体として構成されている。該X方向移動枠20は、その中央の空間部分を半導体レーザユニット12の前面に位置させた形でX方向レール17a,17bに摺動自在に係合することの出来る係合溝20a,20bと、当該移動枠20の所定位置にY方向を向くように形成されたネジ孔20c(図3参照)と、該ネジ孔20cに螺合されてY方向移動枠21のX方向移動枠20に対するY方向位置を調整することの出来るY方向調整スクリュ23とを有している。該Y方向調整スクリュ23は、その先端部23aを、X方向移動枠20の中央の空間部分に収容したY方向移動枠21の上側面に当接させている。
【0037】
そして、図4に示すように、柱部16cとX方向移動枠20との間には、板バネやコイルバネ等のバネ部材29が縮設されており、従って、X方向調整スクリュ22をその回転軸を中心として一方向又は他方向に回動させることにより、X方向移動枠20の側面を押圧し又は解放して、X方向移動枠20(つまり光ファイバユニット13)のX方向位置を自在に調整することの出来るX方向調整機構が構成されている。また図3に示すように、X方向移動枠20の底面とY方向移動枠21の下側面との間には、板バネやコイルバネ等のバネ部材24が縮設されており、従って、Y方向調整スクリュ23を一方向又は他方向に回動させることにより、Y方向移動枠21の上側面を押圧し又は解放して、Y方向移動枠21(つまり光ファイバユニット13)のY方向位置を自在に調整することの出来るY方向調整機構が構成されている。
【0038】
なお、上述した本レーザ光発生装置2Aを構成する各部材は、図示はしていないが、組立て作業や、支持体への光ファイバユニット13の装着等に便利なように、ネジ等により所要の部位を容易に分離・組付け出来るように構成されている。
【0039】
以上のように、工作機械1において、半導体レーザユニット12における個々の光射出部11からのレーザ出力は小さい(例えば1w程度)が、各レーザ光発生装置2Aでは、それぞれにレーザ光Lを発振(射出)することの出来る複数の光射出部11を備えた半導体レーザ基板26を、例えば9段積層して上記半導体レーザユニット12を構成している。従って、該半導体レーザユニット12から多数のレーザ光Lを射出して集光することにより、ワークWの加工に必要な高出力を得ることが出来る。そして、図1に示すように、レーザ光発生装置2Aを複数台備えることにより、多数の半導体レーザユニット12を活用した、より大出力の工作機械1が実現している。
【0040】
そして工作機械1では、その製作組立てに際して、図2に示す状態の支持体30に光ファイバユニット13が組み付けられる。つまり、予めY方向移動枠21を装着した光ファイバユニット13の前端面14aを、X方向移動枠20から露出している半導体レーザユニット12の光射出部11に対向させた形で、所定の操作により、Y方向移動枠21の係合凸部21a,21bをY方向レール19,19にそれぞれ摺動自在に係合させる。
【0041】
次いで、上記のようにして組み立てたレーザ光発生装置2Aの光射出部11と受光端面7bとのX方向及びY方向での位置決め調整を行なうべく、複数の光射出部11から射出されて光ファイババンドル7を介して伝送されるレーザ光Lを、モニタ(図示せず)に映し出し、その状態を監視する。更にこの監視状態にて、X方向調整スクリュ22及びY方向調整スクリュ23を適宜所要の方向に僅かずつ回動させることで、Y方向移動枠21を介して光ファイバユニット13を支持しているX方向移動枠20を、半導体レーザユニット12を支持している支持台9に対してX方向に微移動させると共に、光ファイバユニット13を支持しているY方向移動枠21を、X方向移動枠20に対してY方向に微移動させる。
【0042】
このように、工作機械1に備えたレーザ光発生装置2(2A)では、X方向調整スクリュ22及びY方向調整スクリュ23を適宜回動させることにより、多数の光射出部11に対する光ファイバユニット13の各受光端面7bのX方向及びY方向位置を、高い精度で一括して調整することが出来る。こうして、マトリックス状に配列された複数の光射出部11に対する各受光端面7bの位置決めが、簡単にかつ短時間で効率良く実施出来るので、調整時の作業性が大幅に向上する。
【0043】
そして、レーザ光発生装置2(2A)が装着された工作機械1を用いてワークWを加工する際には、まずオペレータは、加工すべきワークWを所定の部位に配置する。次いでオペレータが、制御装置(図示せず)に備える起動スイッチ(図示せず)を介して起動指令を入力すると、該指令を受けた主制御部が、所定のシステムプログラムを読み込み、これ以降、読み込まれた該システムプログラムに従って処理を進める。次いで主制御部は、加工プログラムの作成を促す画面(図示せず)をディスプレイに表示させる。オペレータは、該表示された画面に従い、キーボードを介して切断形状に応じた加工プログラムを作成する。
【0044】
こうして加工プログラムの作成が完了すると、オペレータは、所定信号をキーボードを介して入力し、これを受けて主制御部は、作成された加工プログラムを加工プログラムメモリに格納する。更にオペレータが、該加工プログラムの実行指令を、キーボードを介して入力すると、該指令を受けて主制御部は、上記格納した加工プログラムを呼び出すと共に、加工制御部に加工プログラムの実行を指令する。これにより、加工制御部は、加工プログラムの加工ステップを所定の順に解釈・実行し、従って、加工プログラムの実行が開始される。
【0045】
上記加工プログラムの実行時、主制御部が、該加工プログラムに従い、実行すべき軌跡を自動生成する。そして加工制御部が、所定ポイントなどへの移動を駆動制御部に指令すると、該駆動制御部が、レーザ照射装置9のレーザトーチ9aを上記所定ポイントなどに移動させる。そして加工制御部は、レーザ発振制御部にレーザ光の出力を指令すると共に、駆動制御部に所定の位置を終点とするなどの移動を指令する。これにより、レーザトーチ9aは、矢印C方向に回動するワークW表面から一定の距離を維持しつつ、レーザ光Lを照射して該ワークWを焼入れ加工する。
【0046】
以上のように本実施の形態によると、半導体レーザユニット12と光ファイバユニット13との間に位置決め調整手段15を設けて構成したので、複数の光射出部11及び受光端面7bの位置関係を容易にかつ確実に調整出来、これにより、複数の光射出部11からのレーザ光Lを、エネルギーロスを可及的に抑えた形で光ファイババンドル7等を介して集光し、良好に伝送することが出来る。従って、個々には低出力である半導体レーザ基板26からのレーザ光Lを無駄なく有効に集光し、レーザ加工用の高出力のレーザ光として活用することが出来る。
【0047】
そして、Y方向調整スクリュ23を適宜調整するだけで、Y方向移動枠21をY方向に移動させて、各受光端面7bをその対応する光射出部11に正確に対向させるY方向位置決め調整を、容易にかつ確実に実行することが出来る。また、X方向調整スクリュ22を適宜調整するだけで、Y方向移動枠21を支持したX方向移動枠20をX方向に移動させて、各受光端面7bを光射出部11に正確に対向させるX方向位置決め調整を、容易にかつ確実に実行することが出来る。更に、半導体レーザユニット12と光ファイバユニット13とを各1個ずつ合わせた結合体であるレーザ光発生装置2Aを複数(例えば3個)備えるので、個々には極めて小出力の半導体レーザ基板26を集合させた半導体レーザユニット12を用いながらも、該半導体レーザユニット12を光ファイバユニット13との結合体として複数配置したことにより、レーザ加工に適したより高出力のレーザ光を容易に得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明が適用されるレーザ光発生装置を備えた工作機械の一例を概略的に示す全体斜視図である。
【図2】図2は、図1における1個のレーザ光発生装置を一部分解した形で示す斜視図である。
【図3】図3は、図1における1個のレーザ光発生装置を示す側面断面図である。
【図4】図4は、図1における1個のレーザ光発生装置を示す平面図である。
【図5】図5は、光ファイバユニットを斜め上方から見た状態で示す斜視図である。
【符号の説明】
1……工作機械
2……レーザ光発生装置
2A……結合体(レーザ光発生装置)
7……光ファイババンドル
7a……光ファイバ
7b……受光端面
11……光射出部
12……半導体レーザユニット
13……光ファイバユニット
15……位置決め調整手段
16……支持台
17……梁部
17a,17b……X方向レール
19……Y方向レール
20……X方向移動枠
21……Y方向移動枠
22……X方向調整スクリュ
23……Y方向調整スクリュ
L……レーザ光
Claims (3)
- マトリックス状に配列されて個々にレーザ光を射出することの出来る複数の光射出部を備えた半導体レーザユニットを有し、前記複数の光射出部からそれぞれ射出されるレーザ光を個別に伝送することの出来る複数の光ファイバを有するレーザ光発生装置であって、
前記複数の光ファイバを、その各受光端面を前記半導体レーザユニットの各光射出部と一対一に対応させた形でブロック状に位置決め固定して光ファイバユニットを形成し、
前記半導体レーザユニットと前記光ファイバユニットとの間に、互いに対向して位置すべき前記光射出部と前記受光端面との位置を調整することの出来る位置決め調整手段を設けて構成した、レーザ光発生装置。 - 前記位置決め調整手段は、
前記半導体レーザユニットを所定の状態で固定支持する支持台と、
該支持台に対する相対位置を固定したX方向レールと、
該X方向レールにX方向移動自在に係合すると共に前記X方向レールと略々直交するY方向レールを有するX方向移動枠と、
前記光ファイバユニットを支持した形で前記Y方向レールにY方向移動自在に係合するY方向移動枠と、
前記支持台の所定位置に螺合されて、前記X方向移動枠の前記支持台に対するX方向位置を調整することの出来るX方向調整スクリュと、
前記X方向移動枠の所定位置に螺合されて、前記Y方向移動枠の前記X方向移動枠に対するY方向位置を調整することの出来るY方向調整スクリュと、
を備えていることを特徴とする、請求項1に記載のレーザ光発生装置。 - 前記半導体レーザユニットと前記光ファイバユニットとを各1個ずつ合わせた結合体を複数備えていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のレーザ光発生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003112690A JP2004319820A (ja) | 2003-04-17 | 2003-04-17 | レーザ光発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003112690A JP2004319820A (ja) | 2003-04-17 | 2003-04-17 | レーザ光発生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004319820A true JP2004319820A (ja) | 2004-11-11 |
Family
ID=33472823
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003112690A Pending JP2004319820A (ja) | 2003-04-17 | 2003-04-17 | レーザ光発生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004319820A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7376329B2 (en) * | 2005-12-28 | 2008-05-20 | Yamazaki Mazak Corporation | Laser hardening tool |
-
2003
- 2003-04-17 JP JP2003112690A patent/JP2004319820A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7376329B2 (en) * | 2005-12-28 | 2008-05-20 | Yamazaki Mazak Corporation | Laser hardening tool |
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