JP2004318301A - 計測装置および計測システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】計測対象機器3bについてのパラメータを計測して計測データD1bを取得する計測部11と、計測データD1bを入力すると共に計測データD1bを通信部14を経由して計測装置1aに送信する制御部15とを備えた計測装置1bであって、制御部15は、計測装置1aによる計測データD1aの受信が正常に完了するまで計測データD1aを再送すると共に、その再送回数をカウントして、再送回数を計測データD1aの計測時刻を示すタイムスタンプDtaに対応させてタイムスタンプDtaと共に回線情報として記憶する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、計測対象についてのパラメータを計測して計測データを取得する計測装置および計測システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の計測システムとして、特開2000−286991号公報に開示された計測システムが知られている。この計測システムは、同公報中の図1,3に示すように、公衆回線(50)に接続された通信対象機器(親機30)と、検針対象(計測対象)としてのメータ(ガスメータ20)に接続された計測装置(子機40)とを備え、親機(30)と子機(40)との間で無線信号によってデータを授受してメータ(20)での計測値を公衆回線(50)を通して伝送する無線検針システムであって、子機(40)から親機(30)へのデータの伝送を失敗したときに再送する再送手段(41c)と、再送の最大回数を調節する再送回数調節手段(設定操作部48)とを子機(40)に設けて構成されている。
【0003】
この計測システム(無線検針システム)によれば、再送回数調節手段を設けたことにより、親機(30)での受信電力が小さいときには、子機(40)側の再送回数を増やして通信成功率を高めることができ、親機(30)での受信電力が大きいときには、子機(40)の再送回数を減らして消費電力の増加を抑制することができる。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−286991号公報(第5頁、第1−3図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の計測システムには、以下のような解決すべき課題がある。すなわち、この計測システムでは、親機(30)での受信電力が小さいときには子機(40)側の再送回数を増やして通信成功率を高めている。しかしながら、再送回数が多くなればなるほど、子機(40)および親機(30)の消費電力が増大するという解決すべき課題が存在する。また、親機(30)での受信電力は、一般的に、子機(40)の設置場所や通信時間帯によって変化することがあり、子機(40)側の再送回数を増やしたとしても、子機(40)から親機(30)へのデータの伝送(送信)を依然として失敗することがあるという解決すべき課題がある。
【0006】
このような課題を解決するためには、子機(40)の設置場所を変えて子機(40)と親機(30)との間の回線品質を高める手法や、受信電力が大きくなる通信時間帯に子機(40)から親機(30)へのデータの伝送をまとめて行うという手法を採用することが考えられる。しかしながら、これらの対応の要否を正確に判別するための回線情報が存在しないため、実際には、このような対応を実施することは困難である。
【0007】
本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、回線品質を高め得る計測装置および計測システムを提供することを主目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく請求項1記載の計測装置は、計測対象についてのパラメータを計測して計測データを取得する計測部と、前記計測データを入力すると共に当該計測データを通信部を経由して通信対象機器に送信する制御部とを備えた計測装置であって、前記制御部は、前記通信対象機器による前記計測データの受信が正常に完了するまで当該計測データを再送すると共に、その再送回数をカウントして、当該再送回数を当該計測データの計測時刻を示す時刻データに対応させて当該時刻データと共に回線情報として記憶する。
【0009】
請求項2記載の計測装置は、請求項1記載の計測装置において、前記制御部は、前記記憶した再送回数および前記時刻データに基づいて、所定期間毎の前記再送回数の平均値を当該所定期間毎に求めて前記回線情報として記憶する。
【0010】
請求項3記載の計測装置は、請求項1または2記載の計測装置において、前記制御部は、前記通信対象機器からの要求に応じて前記回線情報を当該通信対象機器に送信する。
【0011】
請求項4記載の計測装置は、計測対象についてのパラメータを計測して計測データを取得すると共に当該計測データをその計測時刻を示す時刻データと共に送信する1または2以上の子機と通信可能な通信部と、前記子機からの前記計測データおよび前記時刻データの受信が正常に完了するまで当該子機に対して再送要求を行うと共に、当該再送要求の回数をカウントして、その再送要求の回数を当該時刻データに対応させて当該時刻データと共に前記子機毎の回線情報として記憶する制御部とを備えている計測装置。
【0012】
請求項5記載の計測装置は、請求項4記載の計測装置において、前記制御部は、前記記憶した前記再送要求の回数および前記時刻データに基づいて、所定期間毎の前記再送要求の回数の平均値を当該所定期間毎に求めて前記回線情報として記憶する。
【0013】
請求項6記載の計測システムは、請求項1から3のいずれかに記載の計測装置を子機として備えると共に、前記通信対象機器を親機として備えている。
【0014】
請求項7記載の計測システムは、請求項4または5記載の計測装置を親機として備えると共に、1または2以上の前記子機を備えている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明に係る計測装置および計測システムの好適な実施の形態について説明する。
【0016】
まず、計測装置1および計測システムMSの構成について、図面を参照して説明する。
【0017】
計測システムMSは、図1に示すように、1または2以上(一例として4つ)の計測装置1a,1b,1c,1d(特に区別しないときには、「計測装置1」ともいう)、および管理装置2を備えている。この場合、計測装置1は、計測対象と同数配設される。一例として、本実施の形態では、計測対象として、4つの計測対象機器3a,3b,3c,3d(特に区別しないときには、「計測対象機器3」ともいう)が設けられているため、計測装置1も各計測対象機器3a〜3dに対応させて4つ設けられている。また、計測装置1a〜1dの内の計測装置1aは、管理装置2と伝送路(一例としてRS232Cケーブル等の有線伝送路)で接続されて親機として機能する。一方、残りの3つの計測装置1b〜1dは、親機である計測装置1aと伝送路(一例として無線伝送路)で接続されて子機として機能する。
【0018】
次に、各計測装置1および管理装置2の各構成について具体的に説明する。
【0019】
親機として機能する計測装置1aは、図1に示すように、計測部11、通信部12および制御部13を備えている。この場合、計測部11は、計測対象機器3aについてのパラメータを定期的に計測して計測データD1aを取得すると共に制御部13に出力する。ここで、計測対象機器3についてのパラメータとしては、計測対象機器3の内部温度や内部湿度、計測対象機器3の任意部位における電流や電圧、計測対象機器3の消費電力、および計測対象機器3の内部信号についての特性(周波数、パルス幅および波高値等)などの少なくとも一つで構成される。
【0020】
通信部12は、他の計測装置1b〜1dと無線回線を介した無線通信を行うための無線通信機能、および管理装置2と有線回線を介した有線通信を行うための有線通信機能を備えている。
【0021】
制御部13は、一例として、CPU、タイマおよび内部メモリを含んで構成されている。また、制御部13は、計測部11によって計測データD1aが出力される都度、その計測データD1aを入力してタイムスタンプDtaと共に内部メモリ(図示せず)内における計測装置1a用の記憶領域に記憶する。このタイムスタンプDtaは、計測データD1aが計測された時刻を示す時刻データであって、タイマによって計測されている時刻に基づいてCPUによって生成される。
【0022】
さらに、制御部13は、通信部12を介して他の計測装置1b〜1dと定期的に無線通信を行うことにより、他の計測装置1b〜1dによって送信された各計測対象機器3b〜3dに関する計測データD1b〜D1dおよび各計測データD1b〜D1dについてのタイムスタンプDtb〜Dtdを受信して内部メモリ内における各計測装置1b〜1d用の記憶領域に記憶する。この際に、制御部13は、各計測データD1b〜D1dおよび各タイムスタンプDtb〜Dtdを正常に受信できないときには、これらのデータの受信が正常に完了するまで、各計測装置1b〜1dに対して再送要求を繰り返し送信する。また、制御部13は、定期的に、または管理装置2からの要求に応じて、各計測装置1b〜1dに記憶されている回線情報(各タイムスタンプDtb〜Dtdに対応する再送回数Nb〜Nd(以下、区別しないときには「再送回数N」ともいう))を各計測装置1b〜1dから受信して内部メモリ内の所定の記憶領域に記憶する。
【0023】
また、制御部13は、定期的に、または管理装置2からの要求に応じて、内部メモリに記憶している各計測対象機器3の計測データD1a〜D1d(以下、区別しないときには、「計測データD1」ともいう)およびタイムスタンプDta〜Dtd(以下、区別しないときには、「タイムスタンプDt」ともいう)と、各計測装置1b〜1dについてのタイムスタンプDta〜Dtd毎の再送回数Nb〜Ndとを通信部12を経由して管理装置2に送信する。
【0024】
次に、子機として機能する計測装置1b〜1dの構成について説明する。なお、計測装置1aと同一の構成要素については同一の符号を付して、重複する説明を省略する。また、各計測装置1b〜1dは同一の構成要素を備えて構成されている。このため、代表として計測装置1bを例に挙げて詳細に説明し、残りの計測装置1c,1dについては概要のみを説明する。
【0025】
計測装置1bは、図1に示すように、計測部11、通信部14および制御部15を備えている。この場合、計測部11は、例えば、計測対象機器3bについてのパラメータを定期的に計測して計測データD1bを取得すると共に取得した計測データD1bを制御部15に出力する。通信部14は、通信対象機器である親機としての計測装置1aと無線通信を行うための無線通信機能を備えている。
【0026】
制御部15は、制御部13と同様にして、CPU、タイマおよび内部メモリを含んで構成されると共に、計測部11によって計測データD1bが出力される都度、その計測データD1bを入力してタイムスタンプDtbと共に内部メモリ(図示せず)に記憶する。また、制御部15は、定期的に(通常は計測データD1bを入力する都度)、その記憶した計測データD1bおよびタイムスタンプDtbを内部メモリから読み出して通信部14に出力することにより、計測データD1bおよびタイムスタンプDtbを計測装置1aに送信する。この場合、制御部15は、計測装置1aから再送要求を受信したときには、計測装置1aによって計測データD1bおよびタイムスタンプDtbが正常に受信されるまで計測データD1bおよびタイムスタンプDtbを再送する。この再送に際して、制御部15は、再送する計測データD1b毎に計測装置1aに対する再送回数(または再送要求の受信回数)をカウントすると共に、計測装置1aによって計測データD1bおよびタイムスタンプDtbが正常に受信されるまでに要した再送回数NbをタイムスタンプDtbに対応させて回線情報として内部メモリに記憶する。なお、再送が行われなかったときには、再送回数Nbは値零となる。さらに、制御部15は、定期的に、または計測装置1aからの要求に応じて、再送回数Nbおよびこの再送回数Nbに対応するタイムスタンプDtbを内部メモリから読み出して通信部14に出力することにより、計測装置1aに回線情報として送信する。
【0027】
計測装置1cおよび計測装置1dは、計測装置1bと同様にして、それぞれの計測部11によって測定された各計測対象機器3c,3dについての計測データD1c,D1dをタイムスタンプDtc,Dtdと共に制御部15内の内部メモリに記憶する。また、計測装置1cおよび計測装置1dは、計測装置1bと同様にして、計測データD1c,D1dおよびタイムスタンプDtc,Dtdを計測装置1aに定期的に送信する。さらに、計測装置1cおよび計測装置1dは、定期的に、または計測装置1aからの要求に応じて、再送回数Nc,Ndおよびこの再送回数Nc,Ndに対応するタイムスタンプDtc,Dtdを内部メモリから読み出して通信部14に出力することにより、計測装置1aに回線情報として送信する。
【0028】
一方、管理装置2は、例えば、パーソナルコンピュータで構成されて、計測装置1aから伝送路を経由して送られてきた各計測対象機器3についての各計測データD1a〜D1dおよび対応するタイムスタンプDta〜Dtdと、各計測装置1b〜1dにおける各タイムスタンプDtb〜Dtdについての再送回数Nb〜Ndとを収集して記憶装置(図示せず)に記憶する。また、管理装置2は、管理者の操作に応じて、記憶している各計測データD1a〜D1dおよびタイムスタンプDta〜Dtdをモニタ等の表示装置(図示せず)に表示する。さらに、管理装置2は、管理者の操作に応じて、記憶している各計測装置1b〜1dについての各タイムスタンプDtb〜Dtdの再送回数Nb〜Ndを表示装置に表示する。
【0029】
続いて、計測システムMSの動作について、図面を参照して説明する。
【0030】
この計測システムMSでは、各計測装置1は、各計測対象機器3についてのパラメータを定期的に計測して取得した計測データD1を内部メモリにタイムスタンプDtと共に記憶する。この場合、子機として機能する各計測装置1b〜1dは、計測対象機器3b〜3dについてのパラメータを定期的に計測して取得した計測データD1b〜D1dを記憶する。また、各計測装置1b〜1dは、親機としての計測装置1aに計測データD1b〜D1dおよびタイムスタンプDtb〜Dtdを定期的に送信する。この際に、各計測装置1b〜1dは、計測装置1aに対する再送回数をカウントすると共に、計測装置1aによって計測データD1およびタイムスタンプDtが正常に受信されるまでに要した再送回数NをタイムスタンプDtに対応させて回線情報として記憶する。
【0031】
計測装置1aは、計測対象機器3aについてのパラメータを定期的に計測して計測データD1aを記憶すると共に、他の計測装置1b〜1dから各計測対象機器3b〜3dについての計測データD1b〜D1dおよびそのタイムスタンプDtb〜Dtdをそれぞれ定期的に受信して記憶する。この場合、計測装置1aは、各計測装置1b〜1dによって送信された各タイムスタンプDtb〜Dtdに対応する再送回数Nb〜Ndも定期的に受信して記憶する。また、計測装置1aは、定期的に、または要求に応じて、内部メモリに記憶している各計測対象機器3の計測データD1a〜D1d、タイムスタンプDta〜Dtd、および計測装置1b〜1d毎の再送回数Nb〜Ndを管理装置2に送信する。
【0032】
一方、管理装置2は、計測装置1aによって送信された各計測データD1a〜D1d、これらに対応するタイムスタンプDta〜Dtdおよび再送回数Nb,Nc,Ndを受信(収集)して記憶装置に記憶する。また、管理装置2は、管理者の操作に応じて、記憶している各計測データD1a〜D1dおよびタイムスタンプDta〜Dtdをモニタ等の表示装置(図示せず)に表示する。さらに、管理装置2は、管理者の操作に応じて、記憶している各計測装置1b〜1d毎の各再送回数Nb〜NdをタイムスタンプDtb〜Dtdと共に表示装置に表示する。
【0033】
このように、この計測装置1および計測システムMSによれば、子機としての各計測装置1b〜1dが、親機としての計測装置1aによる計測データD1b〜D1dの受信を正常に完了するまで計測データD1b〜D1dおよびタイムスタンプDtb〜Dtdを再送すると共に、その再送回数をカウントして、計測データD1b〜D1dおよびタイムスタンプDtb〜Dtdが計測装置1aによって正常に受信されるまでに要した再送回数Nb〜NdをタイムスタンプDtb〜Dtdに対応させて回線情報として記憶することにより、各計測装置1b〜1d、計測装置1aおよび管理装置2のいずれにおいても、各計測装置1b〜1dについての再送回数Nb〜Ndを確認することができる。したがって、各計測装置1b〜1d、計測装置1aおよび管理装置2のいずれにおいても、各計測装置1b〜1dによる再送回数Nb〜Ndに基づいて、各計測装置1b〜1dと計測装置1aとの間の各回線品質(回線状態)を判別することができると共に、各計測装置1b〜1dに対する調整の要否や設置場所の変更の要否を判別することができる。この結果、計測装置1aとの間の回線品質が低い他の計測装置1については、調整や設置場所の変更により、その回線品質を高めることができる。
【0034】
次に、タイムスタンプDtb〜Dtdに基づいて作成した各計測装置1b〜1dにおける再送回数Nb〜Ndについての1日内での推移を示す図2を用いて具体的に説明する。同図は、一例として、各計測装置1b〜1dにおける再送回数Nb〜Ndを1時間毎に24時間に亘ってプロットしたものであり、同図に示す各時刻毎の再送回数Nb〜Ndは、各時刻から1時間の範囲内の時刻を示すタイムスタンプDtb〜Dtdに対応する計測データD1ついての各再送回数Nb〜Ndを平均した平均値である。このように、所定期間内のタイムスタンプDtb〜Dtdに対応する計測データD1についての再送回数Nb〜Ndの平均値を、この所定期間内での再送回数として扱うことにより、ノイズ等による再送回数Nb〜Ndの変動に対する影響を軽減することができるため、回線品質を一層正確に判別することが可能となる。なお、平均値を求める処理は、例えば、子機としての計測装置1b〜1dが行うことができるし、親機としての計測装置1aが行うことができ、さらには、管理装置2が行うこともできる。
【0035】
図2によれば、計測装置1dについては、時間に関係なく1日を通して再送回数Ndが十分に少ないため、計測装置1aとの間の回線品質が良好であって、装置内部の構成要素に対する調整や設置場所の変更が不要であると判別することができる。逆に、計測装置1bについては、時間に関係なく1日を通して再送回数Nbがかなり多いため、計測装置1aとの間の回線品質が不良であって、装置内部の構成要素に対する調整や設置場所の変更が必要であると判別することができる。一方、計測装置1cについては、時間帯によって再送回数Ncが大きく変化しているため、再送回数Ncが多い時間帯では、例えば他の機器で発生する電波による無線障害などにより、回線品質が一時的に劣化していると判別することができる。したがって、計測装置1cに関しては、時間に関係なく1日を通して再送回数Ncを少なくさせるためには、設置場所の変更が必要と判別することができる。また、計測装置1cについては、再送回数Ncが多い時間帯(同図中の昼間)には計測データD1cやタイムスタンプDtcを送信せずに、再送回数Ncの少ない良好な回線品質の時間帯(同図中の夜間)に、それまでに計測した計測データD1cやタイムスタンプDtcをまとめて送信する送信方法の採用も可能と判別することができる。
【0036】
なお、本発明は、上記した実施の形態に限定されない。例えば、この実施の形態では、子機としての各計測装置1b〜1dが親機としての計測装置1aに再送回数Nb〜Ndを送信し、さらに、この計測装置1aが管理装置2に各計測装置1b〜1dにおける再送回数Nb〜Ndを送信する構成を採用することにより、各計測装置1b〜1dの設置場所に出向くことなく、各計測装置1b〜1dと計測装置1aとの間の回線品質を計測装置1aおよび管理装置2において確認可能に構成したが、計測装置1aから管理装置2に対する再送回数Nb〜Ndの送信を省く構成を採用することもできる。この構成においても、親機としての計測装置1aの設置場所に出向くだけで、各計測装置1b〜1dと計測装置1aとの間の回線品質を確実に確認することができるため、各計測装置1b〜1dに対する調整の要否や設置場所の変更の要否を確実に判別することができる。さらに、各計測装置1b〜1dから計測装置1aに対する再送回数Nb〜Ndの送信を省く構成を採用することもできる。この構成であっても、各計測装置1b〜1dの設置場所に出向くことにより、各計測装置1b〜1dと計測装置1aとの間の回線品質を確実に確認することができる。
【0037】
また、上記の実施の形態では、子機としての各計測装置1b〜1dが再送回数Nb〜Ndをカウントする構成を採用した例について説明したが、これに限らない。例えば、親機としての計測装置1aが、各計測装置1b〜1dからの計測データD1およびタイムスタンプDtの受信が正常に完了するまで各計測装置1b〜1dに対して再送要求を行うと共に、再送要求の回数をカウントして、その再送要求の回数をタイムスタンプDtに対応させてタイムスタンプDtと共に各計測装置1b〜1d毎の回線情報として記憶する構成を採用することもできる。この構成によれば、子機としての各計測装置1b〜1dに対して再送回数Nb〜Ndを送信させることなく、各計測装置1b〜1dと親機としての計測装置1aとの間の各回線品質を計測装置1aにおいてすべて確認することできる。したがって、子機としての各計測装置1b〜1dに出向くことなく、各計測装置1b〜1dに対する調整の要否や設置場所の変更の要否を確実かつ簡単に判別することができる。
【0038】
さらに、上記の各実施の形態では、図2に示すように、再送回数Nや再送要求回数を所定期間毎に平均すると共に、その平均値を所定期間毎の再送回数Nや再送要求回数とする例を挙げて説明したが、各計測装置1a〜1dにおいて、タイムスタンプDtb〜Dtd毎にカウントして得た各計測データD1b〜D1dについての再送回数や再送要求回数をそのまま回線情報として使用することもできる。
【0039】
【発明の効果】
以上のように、請求項1記載の計測装置によれば、制御部が、通信対象機器による計測データの受信が正常に完了するまで計測データを再送すると共に、その再送回数をカウントして、この再送回数をこの計測データの計測時刻を示す時刻データに対応させて回線情報として記憶することにより、通信対象機器との間の回線品質を再送回数に基づいて判別することができる。したがって、再送回数が多いときには、回線品質が不良のため、計測装置に対する調整や設置場所の変更が必要であると判別し、逆に、再送回数が少ないときには、回線品質が良好のため、計測装置に対する調整や設置場所の変更が不要であると判別することができる。この結果、通信対象機器との間の回線品質が低い計測装置については、調整や設置場所の変更により、その回線品質を高めることができる。
【0040】
また、請求項2記載の計測装置によれば、記憶した再送回数および時刻データに基づいて、制御部が所定期間毎の再送回数の平均値を求めて回線情報として記憶することにより、例えば1時間、1日といった所定期間毎の再送回数の平均値の推移を確認することができるため、ノイズ等による再送回数の変動に対する影響を軽減することができる結果、回線品質を一層正確に判別することができる。
【0041】
さらに、請求項3記載の計測装置によれば、計測装置が通信対象機器からの要求に応じて回線情報を送信することにより、通信対象機器において、受信した再送回数に基づいて計測装置との間の回線品質の良否を判別することができる。このため、通信対象機器に対して複数の計測装置が存在するときには、管理者は、通信対象機器の設置場所に出向くだけで、各計測装置と通信対象機器との間の回線情報を確認することができる結果、各計測装置に対する調整や設置場所の変更の要否を、手間をかけずに短時間で判別することができる。
【0042】
また、請求項4記載の計測装置によれば、制御部が、子機からの計測データおよび時刻データの受信が正常に完了するまで子機に対して再送要求を行うと共に再送要求の回数をカウントして、再送要求の回数を時刻データに対応させて子機毎の回線情報として記憶することにより、通信対象機器の設置場所に出向くだけで、各計測装置と通信対象機器との間の回線情報を確認することができる。したがって、各計測装置に対する調整や設置場所の変更の要否を、手間をかけずに短時間で判別することができる。
【0043】
また、請求項5記載の計測装置によれば、記憶した再送要求の回数および時刻データに基づいて、制御部が所定期間毎の再送要求の回数についての平均値を所定期間毎に求めて回線情報として記憶することにより、例えば1時間、1日といった所定期間毎の再送要求の平均値の推移を確認することができるため、ノイズ等による再送要求の回数の変動に対する影響を軽減することができる結果、回線品質を一層正確に判別することができる。
【0044】
また、請求項6記載の計測システムによれば、上記請求項1から3のいずれかに記載の計測装置を子機として備えると共に、上記の通信対象機器を親機として備えたことにより、計測装置および通信対象機器のいずれにおいても、計測装置と通信対象機器との間の再送回数を回線情報として確認することができる。したがって、再送回数が多いときには、回線品質が不良のため、計測装置に対する調整や設置場所の変更が必要であると判別し、逆に、再送回数が少ないときには、回線品質が良好のため、計測装置に対する調整や設置場所の変更が不要であると判別することができる。この結果、通信対象機器との間の回線品質が低い計測装置については、調整や設置場所の変更により、その回線品質を高めることができる。
【0045】
また、請求項7記載の計測システムによれば、請求項4または5記載の計測装置を親機として備えると共に、1または2以上の子機を備えたことにより、計測装置において、すべての子機との間の再送要求の回数を回線情報として確認することができる。したがって、再送回数が多いときには、回線品質が不良のため、子機に対する調整や設置場所の変更が必要であると判別し、逆に、再送回数が少ないときには、回線品質が良好のため、子機に対する調整や設置場所の変更が不要であると判別することができる。この結果、親機との間の回線品質が低い子機については、調整や設置場所の変更により、その回線品質を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】計測システムMSおよび各計測装置1a〜1dの構成を示すブロック図である。
【図2】各計測装置1b〜1dと計測装置1aとの間の時刻毎の再送回数Nb〜Ndの推移を示す推移図である。
【符号の説明】
1 計測装置
2 管理装置
3a〜3d 計測対象機器
11 計測部
12,14 通信部
13,15 制御部
D1a〜D1d 計測データ
Dta〜Dtd タイムスタンプ
MS 計測システム
Nb〜Nd 再送回数
Claims (7)
- 計測対象についてのパラメータを計測して計測データを取得する計測部と、前記計測データを入力すると共に当該計測データを通信部を経由して通信対象機器に送信する制御部とを備えた計測装置であって、
前記制御部は、前記通信対象機器による前記計測データの受信が正常に完了するまで当該計測データを再送すると共に、その再送回数をカウントして、当該再送回数を当該計測データの計測時刻を示す時刻データに対応させて当該時刻データと共に回線情報として記憶する計測装置。 - 前記制御部は、前記記憶した再送回数および前記時刻データに基づいて、所定期間毎の前記再送回数の平均値を当該所定期間毎に求めて前記回線情報として記憶する請求項1記載の計測装置。
- 前記制御部は、前記通信対象機器からの要求に応じて前記回線情報を当該通信対象機器に送信する請求項1または2記載の計測装置。
- 計測対象についてのパラメータを計測して計測データを取得すると共に当該計測データをその計測時刻を示す時刻データと共に送信する1または2以上の子機と通信可能な通信部と、前記子機からの前記計測データおよび前記時刻データの受信が正常に完了するまで当該子機に対して再送要求を行うと共に、当該再送要求の回数をカウントして、その再送要求の回数を当該時刻データに対応させて当該時刻データと共に前記子機毎の回線情報として記憶する制御部とを備えている計測装置。
- 前記制御部は、前記記憶した前記再送要求の回数および前記時刻データに基づいて、所定期間毎の前記再送要求の回数の平均値を当該所定期間毎に求めて前記回線情報として記憶する請求項4記載の計測装置。
- 請求項1から3のいずれかに記載の計測装置を子機として備えると共に、前記通信対象機器を親機として備えている計測システム。
- 請求項4または5記載の計測装置を親機として備えると共に、1または2以上の前記子機を備えている計測システム。
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JP2003108709A JP2004318301A (ja) | 2003-04-14 | 2003-04-14 | 計測装置および計測システム |
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