JP2004318257A - 光学式タッチパネル入力装置と光学式タッチパネルの出力方法 - Google Patents

光学式タッチパネル入力装置と光学式タッチパネルの出力方法 Download PDF

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Abstract

【課題】同時に2箇所の指示位置を指示入力し、それぞれの指示位置を表す2種類の指示位置情報を出力することが可能な光学式タッチパネル入力装置を提供する。
【解決手段】第1指示位置のX、Y座標を検出した後、第1指示位置で遮断されたX、Y走査光路を除くX、Y走査光路の遮断位置から、第2指示位置を検出し、第1指示位置と第2指示位置の2種類の指示位置情報を同時に出力する。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、直接操作パネルに触れることなく、指示位置を表す指示位置情報を入力する光学式タッチパネル入力装置とその出力方法に関し、更に詳しくは、指示入力エリアの2箇所の指示位置を同時に入力操作し、それぞれの指示位置を表す指示位置情報を出力する光学式タッチパネル入力装置とその出力方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、CRTや液晶表示装置で構成された表示パネルと組み合わせて、その表示への指示入力を検出する為の光学式タッチパネル入力装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特公平7−82419号(第2頁、第1図)
【0004】
以下、この種の従来の光学式タッチパネル入力装置100を図7で説明すると、光学式タッチパネル入力装置100は、矩形枠101内の直交するX、Y方向の2辺に沿って等間隔に取り付けられた複数の発光素子104、104・・を備え、これらの発光素子104を順次発光させることにより、矩形枠101内の指示入力エリア101Aに格子状のX走査光路とY走査光路を形成している。
【0005】
矩形枠101の指示入力エリア101Aを挟み個々の発光素子104と対向する部位には、複数の受光素子105、105・・が取り付けられ、対応する発光素子104から発光される光ビームを受光するようになっている。
【0006】
矩形枠101の指示入力エリア101A内方には、アイコン等の表示102を表示する液晶表示パネル103が配置され、操作者はこの表示102を目安に、光学式タッチパネル入力装置100に対する指示入力を行う。
【0007】
操作者がペン若しくは指を指示入力エリア101A内の所定の指示入力位置へ置くと、その指示入力位置を通過する光路が遮断されるので、その光路上の受光素子105が、対となる発光素子104の発光タイミングで受光せず、これにより指示入力位置のX、Y座標が検出され、指示位置のX、Y座標を表す指示位置情報が出力される。
【0008】
光学式タッチパネル入力装置100は、指示入力を検出した後に、操作者が指示入力エリア101Aの指示位置からペン若しくは指を除いたこと検出すると、再び指示入力エリア101Aに上述のX走査光路とY走査光路を形成し、新たな指示位置を検出する。
【0009】
光学式タッチパネル入力装置100の表示102に対応させて、その上方の指示入力エリア101Aに、データ変換エリア(破線で表示)106が設定されている。データ変換エリア106には、表示102内容に合わせた所定の出力データ(制御命令)が対応づけられ、そのデータ変換エリア内のX、Y座標を表す指示位置情報が出力されると、対応づけられた出力データが出力されるようになっている。
【0010】
従って、操作者は、所定の表示102の表示位置、つまりデータ変換エリア106内を指示入力すると、その表示102が表す所定の出力データが出力される。
【0011】
この光学式タッチパネル入力装置100によれば、直接操作面に触れることなく指示入力を行うことができるので、不特定多数の人が指示入力を行う入力装置であっても衛生的で、また、指示位置情報を検出するために、可動部品を設ける必要がないので、耐久性にすぐれ、内部の回路部品等を外部から完全に遮断でき、塵埃や水滴の侵入を防ぐことができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
従来の光学式タッチパネル入力装置100では、X、Y方向の光路が遮断され、指示入力を検知してから、その遮断が解除、すなわち指示入力操作の解除を検知するまでの一回の操作で、指示入力エリア101Aの1箇所の指示位置についてその指示位置情報を出力するものであることから、2箇所以上の指示位置を同時に指示入力して2種類の指示位置情報や出力データを出力するような操作は誤操作と判定され、指示位置情報や出力データは出力されなかった。
【0014】
一方で、一回の指示入力操作で、2種類の指示位置情報を同時に出力できれば、操作が簡略化され、また、2種類の同時に出力される出力データを組み合わせて新たなデータや命令を作成することが可能となり、限られたデータ変換エリアでより多種類のデータや命令を出力できるので、2箇所の指示位置を同時に入力することが可能な光学式タッチパネル入力装置の出現が強く望まれていた。
【0015】
しかしながら、従来の光学式タッチパネル入力装置100では、指示入力エリア101Aの2箇所以上の指示位置を同時に指示入力すると、通常はX、Y方向のそれぞれで2箇所の離れた位置で光路が遮断されることとなり、遮断位置から推定する指示位置は4箇所となることから、2箇所の指示位置を特定できないという問題があった。
【0016】
例えば、図7に示すように、指示入力エリア101Aの「a」と「b」の2箇所を同時に指示入力したとすると、X方向でX、Xの光路が遮断され、Y方向でY、Yの光路が遮断されるが、「c」と「d」の2箇所を指示入力した場合にも同じ位置の光路が遮断されるので、2箇所の指示位置を特定しその位置を表す指示位置情報を出力することができなかった。
【0017】
本発明は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、同時に2箇所の指示位置を指示入力し、それぞれの指示位置を表す2種類の指示位置情報を出力することが可能な光学式タッチパネル入力装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
【0019】
請求項1の光学式タッチパネル入力装置は、指示入力エリアに、X方向に所定の間隔を隔てて複数のX走査光路を形成し、いずれかのX走査光路が指示入力により遮断されることから、指示入力エリアにおける指示位置のX座標を検出するX座標検出部と、指示入力エリアに、X方向と直交するY方向に所定の間隔を隔てて複数のY走査光路を形成し、いずれかのY走査光路が指示入力により遮断されることから、指示入力エリアにおける指示位置のY座標を検出するY座標検出部と、単一出力モードと複合出力モードを選択するモード選択手段と、単一出力モードで、第1指示位置のX座標とY座標を表す第1指示位置情報を出力し、複合出力モードで、第1指示位置情報に加えて、第1指示位置と異なる第2指示位置のX座標とY座標を表す第2指示位置情報を出力する出力手段とを備えた光学式タッチパネル入力装置であって、
X座標検出部とY座標検出部は、モード選択手段が複合出力モードを選択している場合に、第1指示位置で遮断されているX走査光路とY走査光路を除き、遮断されるX走査光路とY走査光路から第2指示位置のX座標とY座標を検出し、出力手段から出力する第2指示位置情報とすることを特徴とする。
【0020】
第1指示位置を指示入力すると、第1指示位置においてX走査光路とY走査光路が遮断されることから、第1指示位置のX座標とY座標が検出され、モード選択手段が単一出力モードを選択している場合には、第1指示位置のX座標とY座標を表す第1指示位置情報が出力される。
【0021】
モード選択手段が複合出力モードを選択している場合には、第1指示位置において遮断されるX走査光路とY走査光路を除いて、遮断されるX走査光路とY走査光路から第2指示位置のX座標とY座標を検出し、第1指示位置情報に加えて、第2指示位置のX座標とY座標を表す第2指示位置情報が出力される。
【0022】
第1指示位置と第2指示位置は、それぞれ他の指示位置による光路遮断の影響を受けずに、独立してX、Y方向の1箇所の光路が遮断される位置から検出できるので、同時に2種類の第1指示位置情報と第2指示位置情報を出力できる。
【0023】
請求項2の光学式タッチパネル入力装置は、指示入力エリアに、それぞれ所定の出力データが対応づけられたデータ変換エリアが設定され、指示位置がデータ変換エリアにあるときに、指示位置を表す第1指示入力情報若しくは第2指示入力情報を、そのデータ変換エリアに対応づけられた出力データに変換して出力手段から出力することを特徴とする。
【0024】
データ変換エリア内を指示入力すると、そのデータ変換エリアに対応づけられた出力データが出力される。
【0025】
複合モードでは、2種類の出力データが同時に出力されるので、同時に出力される2種類の出力データを組み合わせて更に他の種類の出力データとすることができ、指示入力エリアに設定したデータ変換エリアの数以上の多種類の出力データを出力できる。
【0026】
請求項3の光学式タッチパネル入力装置は、モード選択手段が、第1指示位置が、指示入力エリア内に予め設定した二重押しエリアにあるときに複合出力モードとし、二重押しエリア外にあるときに単一出力モードとすることを特徴とする。
【0027】
第1指示位置を二重押しエリア内とするだけで、複合出力モードに移行するので、モード選択の為に別の入力操作を行う必要がなく、またモード選択手段としての部品を用意する必要がない。
【0028】
請求項4の光学式タッチパネル入力装置は、二重押しエリア内に設定された第1データ変換エリアに対応づけられた第1出力データと、第1データ変換エリアのX方向若しくはY方向で、二重押しエリア外に設定された第2データ変換エリアに対応づけられた第2出力データとは、出力データを処理するプログラムで、同時に出力することが禁止される出力データであることを特徴とする。
【0029】
第2データ変換エリアを指示入力されると、第1指示位置は、二重押しエリア外であるので、第2出力データが出力される。第1データ変換エリアを指示入力すると、第1指示位置は、二重押しエリア内であるので複合出力モードに移行するが、X方向若しくはY方向の同列にある第2データ変換エリアの指示位置は検出されない。X方向若しくはY方向に重ねて設定される2箇所のデータ変換エリアから、同時に第1出力データと第2出力データが出力されることはないので、出力データを処理するプログラムにおいて、同時出力を禁止する必要がない。
【0030】
請求項5の光学式タッチパネルの出力方法は、(a)指示入力エリアに、X方向に所定の間隔を隔てて複数のX走査光路とX方向と直交するY方向に所定の間隔を隔てて複数のY走査光路を形成し、(b)いずれかのX走査光路とY走査光路が指示入力により遮断されることから、指示入力エリアにおける第1指示位置のX座標とY座標を検出し、(c)第1指示位置が、指示入力エリア内に予め設定した二重押しエリアにあるかどうかを判別し、(d)第1指示位置情報が二重押しエリア内にあるときに、第1指示位置で遮断されているX走査光路とY走査光路を除き、遮断されるX走査光路とY走査光路から第2指示位置のX座標とY座標を検出し、第1指示位置のX座標とY座標を表す第1指示位置情報と、第2指示位置のX座標とY座標を表す第2指示位置情報を同時に出力し、(e)第1指示位置が二重押しエリア外の指示入力エリアにあるときに、第1指示位置のX座標とY座標を表す第1指示位置情報のみを出力することを特徴とする。
【0031】
いずれかのX走査光路とY走査光路が遮断されることから検出した第1指示位置が二重押しエリア外にあるときには、第1指示位置情報のみが出力され、二重押しエリア内にあるときには、第1指示位置情報と第2指示位置情報が出力される。
【0032】
第2指示位置は、第1指示位置で遮断されるX走査光路とY走査光路を除き、遮断されるX走査光路とY走査光路から検出されるので、第1指示位置による光路遮断の影響を受けずに検出される。
【0033】
【発明の実施の形態】
図1乃至図6は、カジノにおいてルーレットの予想数字を入力する入力装置として用いられる本発明の一実施の形態に係る光学式タッチパネル入力装置1を示すもので、図5と図6に示すように、光学式タッチパネル入力装置1は、ケース3の開口に設定される指示入力エリア9Aへの指、ペン等による指示入力と、その指示入力位置を検出する為に、指示入力エリア9Aの周囲に沿って配置される多数の発光素子7と受光素子8を備えている。
【0034】
図5に示すように、発光素子7は、指示入力エリア9A周囲の直交するX方向とY方向に沿って内向きに等間隔に配置され、対をなす受光素子8は、指示入力エリア9Aを挟み、対となる発光素子7と対向するケース3内に配置される。
【0035】
ケース3の指示入力エリア9Aの下方には、液晶表示パネル4とその表面を保護する透明ガラス基板5が積層配置され、液晶表示パネル4は、指示入力の用途に応じ、その表示領域へ複数の表示6、6(例えばX5、X3、赤、25−36等)を表示し、操作者はこの表示6を目安に指示入力を行う。
【0036】
X、Y方向に配列された各発光素子7は所定のタイミングで順次発光走査され、指示入力エリア9Aには、図5の一点鎖線で示すように、網目状のX走査光路とY走査光路が形成される。この指示入力エリア9A内に、操作者がペン若しくは指11をおいて指示入力すると、その指示入力位置を通過するX、Y方向の光ビームが遮断される。
【0037】
その結果、その光路上にある受光素子8は、それぞれ対となる発光素子7の発光タイミングで発光素子7の光ビームを受光しないこととなるので、これにより、操作者の指示入力と、その指示入力位置を表すX、Y座標が検出され、指示位置のX、Y座標を表す指示位置情報が出力される。
【0038】
指示入力エリア9Aには、ルーレットの入力装置に関する所定の出力データが対応づけられたデータ変換エリア13(図中破線で表示)が仮想設定されている。データ変換エリア13は、その出力データを表す表示6の表示位置上でX、Y座標で表される長方形の輪郭でその周囲としきられ、そのデータ変換エリア13内のX、Y座標を表す指示位置情報を検出すると、データ変換エリア13に対応づけられた出力データが出力される。
【0039】
従って、操作者は、透明ガラス基板5を通して表示6を見ながら、その上方の指示入力エリア9Aへ指若しくはペンを挿入することにより、表示6が表す所定の出力データを出力させることができる。
【0040】
この光学式タッチパネル入力装置1では、指示入力エリア9Aのいずれかの位置でX走査光路とY走査光路が遮断されてから、全てのX走査光路とY走査光路の遮断が解除されるまでを、一回の指示入力操作が行われた期間とみなし、一回の指示入力操作で、単一の指示位置情報若しくは出力データを出力する単一出力モードと、2種類の指示位置情報若しくは出力データを出力する複合出力モードのいずれかで動作する。
【0041】
いずれかのモードは、モード選択手段により選択できるようになっていて、ここでは、指示位置が、指示入力エリア9Aに設定された二重押しエリア10内ににあるときに複合出力モードに、二重押しエリア10外にあるときに単一出力モードに移行する。
【0042】
以下、光学式タッチパネル入力装置1の単一出力モードと複合出力モードを図1乃至図4で説明する。
【0043】
図1は、二重押しエリア10外の指示位置を指示入力し、単一出力モードで動作とした光学式タッチパネル入力装置1を示し、ルーレットのプレーヤーである操作者が「29」を予想し、「29」を指示入力した例を示している。
【0044】
「29」の表示6上の指示入力エリア9Aを指示入力すると、X、Yの走査光路が遮断され、その光路上の受光素子8が光ビームを受光しないことから、(X、Y)の指示位置が検出され、これらのX、Y座標を表す第1指示位置情報が検出される。尚、本実施の形態では、説明の便宜上X、Y方向でそれぞれ1本の光ビームが遮断された位置から指示位置を検出するものとしているが、隣接する複数本の光ビームが同時に遮断されたときには、その中央の光ビームが遮断されたものとして、指示位置を検出する。
【0045】
「29」の表示6上の指示入力エリア9Aには、「29」の出力データが対応づけられたデータ変換エリア13が設定され、第1指示位置情報から変換した「29」の出力データが出力される。
【0046】
この指示入力による指示位置のX、Y座標は(X、Y)であり、二重押しエリア10外であるので単一出力モードで動作し、「29」の出力データのみが出力される。これにより、ルーレットの賭と清算を処理するプログラムは、操作者の指示入力を、「29」の予想に「1コイン」を賭けたものとして処理する。
【0047】
図2、図3は、二重押しエリア10内の指示位置を指示入力し、複合出力モードで動作とした光学式タッチパネル入力装置1を示し、ルーレットのプレーヤーである操作者が「29」を予想し、「29」に対して3倍のコインを賭ける指示入力を行った例を示している。
【0048】
二種類の出力データを出力する複合出力モードとする場合には、図2に示すように、始めに二重押しエリア10内を指示入力し、ここでは、二重押しエリア10内の「X3」の表示6上の指示入力エリア9Aを指示入力する。
【0049】
この指示入力により、X、Yの走査光路が遮断されたとすると、その光路上の受光素子8が光ビームを受光しないことから、(X、Y)の第1指示位置が検出され、これらのX、Y座標を表す第1指示位置情報が検出される。
【0050】
第1指示位置情報は、「X3」の表示6上の指示入力エリア9Aに設定されたデータ変換エリア13により、「X3」の出力データに変換される。また、第1指示位置情報で表される第1指示位置のX、Y座標(X、Y)が二重押しエリア10内にあることから、複合出力モードに移行し、指示入力エリア9A内の他の第2指示位置を検出するための二次検出を実行する。
【0051】
二次検出は、図3に示すように、二重押しエリア10内の第1指示位置で遮断されたX、Y方向の走査光路、すなわちXとYの走査光路(図中破線で表示)を除く他の走査光路において、X、Y方向の走査光路が遮断される位置から、第2指示位置のX、Y座標を検出する。「29」の表示6上を指示入力しているとすれば、X、Yの走査光路が遮断されるので、(X、Y)の第2指示位置が検出され、これらのX、Y座標を表す第2指示位置情報が検出される。
【0052】
第2指示位置情報は、「29」の表示6上に設定されたデータ変換エリア13により「29」の出力データに変換されるが、この複合出力モードでは、前述した第1指示位置情報から変換された「X3」の出力データと共に出力される。
【0053】
これにより、ルーレットの賭と清算を処理するプログラムは、「X3」と「29」の出力データが同時に入力されることから、操作者の指示入力を、「29」の予想に「3倍のコイン」を賭けたものとして処理する。
【0054】
このように、本実施の形態によれば、走査光路の遮断位置から指示位置を検出する光学式でありながら、2箇所の指示位置を検出して、その指示位置をそれぞれ表す2種類の出力データを同時に出力することができる。
【0055】
尚、本発明によれば、2箇所の指示位置を検出するために、第1指示位置を含むX、Y方向の走査光路では、第2指示位置を検出しないが、このことを利用して、光学式タッチパネル入力装置から出力される出力データを処理するプログラムにおいて、同時に出力することが禁止される2種類のデータを、予めX、Y方向の同一行若しくは列に設定されたデータ変換エリア13にそれぞれ対応づけておけば、プログラム上で禁止処理することを要しない。
【0056】
例えば、ルーレットの賭と清算を処理するプログラムにおいて、「赤」又は「黒」には、5倍のコインを賭けることが禁止されているものとして、図4に示す光学式タッチパネル入力装置1では、「赤」又は「黒」の出力データが対応づけられたデータ変換エリア13と、「X5」の出力データが対応づけられたデータ変換エリア13を、Y方向で同じ行のY上に設定する。
【0057】
操作者が「黒」に「1コイン」を賭けるために、図4に示す「黒」の表示6を指示入力した場合には、(X15、Y)の指示位置が検出されて単一出力モードで動作し、(X15、Y)を表す指示位置情報からデータ変換エリア13により「黒」の出力データのみが出力される。
【0058】
また、操作者が「黒」に「5倍のコイン」を賭けようとして、図4に示す「X5」の表示6を指示入力した場合には、(X、Y)の第1指示位置が検出されて複合出力モードに移行するが、更に「黒」の表示6を指示入力しても、2次検出においてYの走査光路上の遮断位置は検出しないので、「黒」の指示位置は検出されない。従って、「黒」と「X5」の出力データは、同時に出力されることがなく、これらが同時に入力された際の禁止処理をプログラム上で行う必要がない。
【0059】
上述の実施の形態では、指示入力エリア9Aに対する最初の指示位置で単一出力モードと複合出力モードが自動的に選択されるようにしたが、操作スイッチ等のモード選択手段を設けて、操作者が指示入力前に操作スイッチを操作して、単一出力モードと複合出力モードを選択するようにしてもよい。
【0060】
また、指示入力エリア9Aのいずれかに、単一出力モード若しくは複合出力モードのモード切り換えデータ自体を対応づけたデータ変換エリア13を設定し、指示入力により単一出力モードと複合出力モードを切り換えてから、その後切り換えたモードで、指示位置情報若しくは出力データを出力させるものであってもよい。
【0061】
また、指示入力エリア9Aに必ずしもデータ変換エリア13を設定する必要はなく、データ変換エリア13が設定されていない位置を指示入力した場合には、指示位置情報を出力してもよく、複合出力モードにおいて、2種類の出力データの少なくとも一方が指示位置情報であってもよい。
【0062】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1と請求項5の発明によれば、同時に2箇所の指示位置を指示入力し、それぞれの指示位置を表す2種類の指示位置情報を出力することができる。
【0063】
請求項2の発明によれば、更に、設定されたデータ変換エリアを指示入力するだけで、表示などに合わせた所定の出力データを出力でき、特に、複合モードでは、1種類の出力データとは別に、2種類の出力データを同時に出力できるので、2種類の出力データを組み合わせて更に他の種類の出力データとすることができ、指示入力エリアに設定したデータ変換エリアの数以上の多種類の出力データを出力できる。
【0064】
また、請求項3の発明によれば、更に、二重押しエリア内を指示入力するだけで、複合出力モードとすることかでき、モード選択の為に別の入力操作を行う必要がなく、またモード選択手段としての切り換え部品を用意する必要がない。
【0065】
また、請求項4の発明によれば、更に、X方向若しくはY方向に重ねて設定される2箇所のデータ変換エリアのそれぞれから、同時に出力データが出力されることはないので、出力データを処理するプログラムにおいて、同時出力を禁止する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光学式タッチパネル入力装置1の単一出力モードの動作を説明する平面図である。
【図2】光学式タッチパネル入力装置1の複合出力モードに移行する動作を説明する平面図である。
【図3】光学式タッチパネル入力装置1の複合出力モードにおける二次検出動作を説明する平面図である。
【図4】2種類の出力データの同時出力を禁止する動作を説明する光学式タッチパネル入力装置1の平面図である。
【図5】光学式タッチパネル入力装置1の斜視図である。
【図6】光学式タッチパネル入力装置1の縦断面図である。
【図7】従来の光学式タッチパネル入力装置100の平面図である。
【符号の説明】
1 光学式タッチパネル入力装置
7 発光素子(座標検出部)
8 受光素子(座標検出部)
9A 指示入力エリア
10 二重押しエリア
13 データ変換エリア

Claims (5)

  1. 指示入力エリア(9A)に、X方向に所定の間隔を隔てて複数のX走査光路を形成し、いずれかのX走査光路が指示入力により遮断されることから、指示入力エリア(9A)における指示位置のX座標を検出するX座標検出部(7、8)と、
    指示入力エリア(9A)に、X方向と直交するY方向に所定の間隔を隔てて複数のY走査光路を形成し、いずれかのY走査光路が指示入力により遮断されることから、指示入力エリア(9A)における指示位置のY座標を検出するY座標検出部(7、8)と、
    単一出力モードと複合出力モードを選択するモード選択手段と、
    単一出力モードで、第1指示位置のX座標とY座標を表す第1指示位置情報を出力し、複合出力モードで、第1指示位置情報に加えて、第1指示位置と異なる第2指示位置のX座標とY座標を表す第2指示位置情報を出力する出力手段とを備えた光学式タッチパネル入力装置であって、
    X座標検出部(7、8)とY座標検出部(7、8)は、モード選択手段が複合出力モードを選択している場合に、第1指示位置で遮断されているX走査光路とY走査光路を除き、遮断されるX走査光路とY走査光路から第2指示位置のX座標とY座標を検出し、出力手段から出力する第2指示位置情報とすることを特徴とする光学式タッチパネル入力装置。
  2. 指示入力エリア(9A)に、それぞれ所定の出力データが対応づけられたデータ変換エリア(13)が設定され、
    指示位置がデータ変換エリア(13)にあるときに、指示位置を表す第1指示入力情報若しくは第2指示入力情報を、そのデータ変換エリア(13)に対応づけられた出力データに変換して出力手段から出力することを特徴とする請求項1に記載の光学式タッチパネル入力装置。
  3. モード選択手段は、第1指示位置が、指示入力エリア(9A)内に予め設定した二重押しエリア(10)にあるときに複合出力モードとし、二重押しエリア(10)外にあるときに単一出力モードとすることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載の光学式タッチパネル入力装置。
  4. 二重押しエリア(10)内に設定された第1データ変換エリア(13)に対応づけられた第1出力データと、第1データ変換エリア(13)のX方向若しくはY方向で、二重押しエリア(10)外に設定された第2データ変換エリア(13)に対応づけられた第2出力データとは、出力データを処理するプログラムで、同時に出力することが禁止される出力データであることを特徴とする請求項3に記載の光学式タッチパネル入力装置。
  5. (a)指示入力エリア(9A)に、X方向に所定の間隔を隔てて複数のX走査光路とX方向と直交するY方向に所定の間隔を隔てて複数のY走査光路を形成し、
    (b)いずれかのX走査光路とY走査光路が指示入力により遮断されることから、指示入力エリア(9A)における第1指示位置のX座標とY座標を検出し、
    (c)第1指示位置が、指示入力エリア(9A)内に予め設定した二重押しエリア(10)にあるかどうかを判別し、
    (d)第1指示位置情報が二重押しエリア(10)内にあるときに、第1指示位置で遮断されているX走査光路とY走査光路を除き、遮断されるX走査光路とY走査光路から第2指示位置のX座標とY座標を検出し、第1指示位置のX座標とY座標を表す第1指示位置情報と、第2指示位置のX座標とY座標を表す第2指示位置情報を同時に出力し、
    (e)第1指示位置が二重押しエリア(10)外の指示入力エリア(9A)にあるときに、第1指示位置のX座標とY座標を表す第1指示位置情報のみを出力することを特徴とする光学式タッチパネルの出力方法。
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