JP2004318071A - 空間光変調装置及びプロジェクタ - Google Patents

空間光変調装置及びプロジェクタ Download PDF

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Abstract

【課題】観察者がブラックマトリックス等の遮光部を認識することなく、スムーズな画質を得ることができる空間光変調装置及びプロジェクタを提供すること。
【解決手段】入射光を画像信号に応じて変調して射出する空間光変調装置110Rと、空間光変調装置110Rの射出側に設けられているプリズム群210とを有し、空間光変調装置110Rは行列状に配列されている複数の画素部である開口部230と、その間に設けられているブラックマトリックス部220とを有する。プリズム群210は、少なくとも屈折面212を備えるプリズム素子211からなる。一の開口部230からの光は、少なくとも一部のプリズム群210に入射する。そして、プリズム群210から所定距離Lだけ離れたスクリーン116において、開口部像230Pをブラックマトリックス部像220P上へ導くような屈折面の向き、及び傾斜角度θを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、空間光変調装置及びプロジェクタ、特に、液晶空間光変調装置に関するものである。
画像表示装置として、液晶パネル(液晶表示装置)、CRT表示装置、プラズマディスプレイ装置等のドットマトリックス画像表示装置が多く用いられている。ドットマトリックス画像表示装置は、二次元的に周期的に配列された多数の画素によって画像を表現する。この時、この周期的配列構造に起因する、いわゆるサンプリングノイズが発生し、画質が劣化する(画像がざらついて見える)現象がみられる。そして、画質が劣化する現象を低減する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−122709号公報
ドットマトリックス画像表示装置においては、画素と画素との間に領域は、不要光を低減するためにブラックマトリックスと呼ばれる遮光部が設けられている。近年、画像表示装置の使用態様として、大画面を比較的近距離から観察する場合が多くなってきている。このため、観察者がブラックマトリックスの像を認識してしまう場合がある。このように、従来のドットマトリックス画像表示装置は、ブラックマトリックスの像のため、スムーズさの少ない画像、又はざらつきを有する画像等のように画質が劣化するという問題点を有している。上述の特許文献1では、ブラックマトリックスの像に起因する画質の劣化を低減することは困難である。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであり、観察者がブラックマトリックス等の遮光部の像を認識することなく、スムーズな画質を得ることができる空間光変調装置及びプロジェクタを提供することを目的とする。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明によれば、入射光を画像信号に応じて変調して射出する変調部と、前記変調部の射出側に設けられ、前記変調部からの光を屈折する屈折部とを有する空間光変調装置であって、前記変調部は、行列状に配列されている複数の画素部と、前記複数の画素部どうしの間に設けられている遮光部とを有し、前記屈折部は、少なくとも屈折面を備えるプリズム素子からなるプリズム群を有し、前記複数の画素部のうち一の前記画素部からの光は、前記複数のプリズム群のうちの少なくとも一部の前記プリズム群に入射し、前記屈折面は、前記屈折部から所定距離だけ離れた投影面において、前記画素部の投影像を前記遮光部の投影像上へ導くような前記屈折面の向き、及び前記屈折面と光軸に対し略垂直方向に形成される基準面とのなす角度、を有することを特徴とする空間光変調装置を提供できる。
これにより、一の画素部からの光はプリズム群に入射する。プリズム群に入射した光は、プリズム素子の屈折面で屈折されて光路を所定方向へ折り曲げられる。このとき、屈折面の向き、及び屈折面と基準面とのなす角度に応じて、光路が折り曲げられる方向と、その大きさ(屈折角)とを制御できる。本発明では、屈折部から所定距離だけ離れた投影面において、屈折された光が形成する画素部の投影像が、遮光部の投影像上へ導かれるように構成されている。この結果、屈折部から所定距離だけ離れた投影面において、遮光部の投影像の領域に重畳的に画素部の投影像が形成される。従って、投影面において、観察者が遮光部を認識することなく、スムーズでざらつき感の低減された画像を観察できる。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記プリズム群のうちの一の前記プリズム素子が占める面積を単位面積としたとき、前記屈折面の面積と前記単位面積との比は、前期画素部の前記投影像の光強度に対応することが望ましい。一の画素部からの光は、例えば、円錐形状の発散光となって複数のプリズム素子からなるプリズム群に入射する。ここで、円錐形状の発散光のうち、一のプリズム素子へ入射する光を考える。一のプリズム素子の領域面積を基準となる単位面積とする。特定の屈折面の面積を単位面積で除した値、即ち面積比は、単位面積の入射した光量と、特定の屈折面で屈折された光量との比に対応する。これにより、屈折面の面積を適宜設定することにより、屈折面で屈折される光量を制御できる。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記画素部は略矩形形状であり、前記遮光部は所定幅の帯状部が格子状に配列された形状であり、前記屈折部の前記プリズム群は、多角錐形状のプリズム素子から構成されていることが望ましい。一般のドットマトリックス画像表示装置では、矩形形状の画素部が縦横の行列状に配置されている。そして、隣接する画素部どうしの間の領域にブラックマトリックス部等の遮光部が設けられている。ここで、プリズム素子を多角錐形状とすると、屈折面の向きを様々な向きにすることができる。このため、画素部の投影像を様々な方向へ形成することができる。また、屈折面の角度、面積も任意に設定できる。この結果、画素部の投影像の位置、光量も制御できる。なお、「多角錐形状」とは、底面が多角形をなす錐体形状に加えて、錐体の頂角部近傍に平面部を有する形状等も含むものをいう。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記屈折部の前記プリズム群は、略四角錐形状のプリズム素子から構成されていることが望ましい。プリズム素子を四角錐形状とすることで、画素部の投影像をプリズム素子の底辺に対して直交する方向へ形成することができる。このため、画素部が矩形形状の場合に、より効率的に遮光部の投影像に対して画素部の投影像を重畳的に形成できる。
また、本発明の好ましい態様によれば、画素部は略矩形形状であり、遮光部は所定幅の帯状部が格子状に配列された形状であり、屈折部の前記プリズム群は、第1の方向における断面形状が略台形形状であり、第1の方向に略直交する第2の方向に長手方向を有する2組のプリズム素子からなり、2組のプリズム素子は、それぞれの長手方向どうしが略直交するように設けられ、台形形状の斜面は屈折面に対応していることが望ましい。プリズム素子の第1の方向における断面形状は略台形形状である。台形形状の斜面は、屈折面として作用する。このため、斜面で屈折した光による画素部の投影像を、プリズム素子の長手方向に対して直交する方向へ形成することができる。本態様では、さらに2組のプリズム素子の長手方向どうしが略直交するように構成されている。これにより、画素部が矩形形状の場合に、より効率的に画素部の周辺の遮光部の投影像に対して画素部の投影像を重畳的に形成できる。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記屈折部は、前記画素部が形成されている面に略平行な平坦部をさらに有し、前記画素部からの光のうち前記平坦部を透過又は反射した光は、略直進して前記投影像を形成することが望ましい。画素部からの光のうち、プリズム素子の屈折面に入射した光は、屈折面の向き、角度、及び面積に応じて屈折される。ここで、屈折面の一部が画素部が形成されている面に略平行な平坦部の場合、平坦部に入射した光は、屈折されることなく、そのまま直進して透過する。以下、適宜本明細書において、平坦部を直進、透過した光で形成された画素部の投影像を「直接透過像」とし、プリズムを透過し屈折した光で形成された画素部の投映像を「屈折透過像」という。画素部の直接透過像を形成することで、本来の画素部の投影像に加えて、光路を屈折された画素部の投影像を形成できる。
ここでプリズム素子の大きさは、空間変調素子上に配置された遮光部のある点から光の進行方向の前方において照明光、又は投射レンズのFナンバーで定義される呑み込み角内に一つ以上の面積比に割り振られたプリズム素子を配置することにより、直接透過像と屈折透過像の面積で割り振られた光量比で構成された画素が得られる。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記プリズム素子は、前記前記格子状に配列された前記遮光部像の中心線の交点と、前記画素部の前記投影像の一の角部とが略一致するような、前記屈折面の向き、及び前記屈折面の前記角度を有することが望ましい。これにより、遮光部の投影像の全ての領域において、画素部の投影像を重畳的に形成できる。このため、スムーズな画質の画像を得ることができる。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記プリズム素子は、前記遮光部の投影像上において、隣接する前記画素部の前記投影像どうしの少なくとも一部が重なるような、前記屈折面の向き、及び前記屈折面の前記角度を有することが望ましい。これにより、隣接する画素部どうし、例えば第1の画素部と第1の画素部に隣接する第2の画素部との投影像が重複して形成される領域では、第1の画素部と第2の画素部との画像情報に基づいて新たな第3の画素部の投影像を形成できる。この結果、投影する画素数の密度を向上できる。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記プリズム素子は、前記遮光部の投影像上において、隣接する前記画素部の前記投影像どうしの略全体の領域が重なるような、前記屈折面の向き、及び前記屈折面の前記角度を有することが望ましい。これにより、隣接する画素部どうし、例えば第1の画素部と第1の画素部に隣接する第2の画素部との投影像が略一致し、重複して形成される。この結果、さらに効率的に、第1の画素部と第2の画素部との画像情報に基づいて新たな第3の画素部の投影像を形成できる。この結果、投影する画素数の密度を向上できる。
また、本発明の好ましい態様によれば、投影面における平坦部からの光の強度の総和をPW0、投影面における前記屈折面を経由した光の強度の総和をPW1とそれぞれしたとき、
PW0≧PW1
を満足することが望ましい。直接透過像の光強度の総和は、平坦部の面積に対応する。また、屈折透過像の光強度の総和は、屈折面の面積に対応する。投影面において、屈折透過像は、直接透過像の周辺に形成される。ここで、1つの画素部に着目したとき、屈折透過像の光強度の総和が、直接透過像の光強度の総和よりも大きくなってしまうと、観察者は、例えばゴーストのような二重の画像のように認識してしまうことがある。このため、投写像の画質が劣化してしまう。これに対して、本態様では、PW0≧PW1を満足するように構成されている。このため、観察者は、本来の画素部の投影像である直接透過像の周辺に遮光部を認識することなく、かつシームレス、スムーズでざらつき感の低減された画像を観察できる。また、本態様では、好ましくは、PW0>PW1を満足することが望ましい。さらに好ましくは、PW0>0.9×PW1を満足することが望ましい。これにより、さらにシームレスでざらつき感を低減できる。
また、本発明の好ましい態様によれば、投影面において、平坦部からの光により形成される画素部の投影像の強度分布の第1のピーク値は、屈折面を経由した光により形成される画素部の投影像の強度分布の第2のピーク値よりも大きく、第1のピーク値と第2のピーク値との間の領域は所定の強度分布曲線に応じた光強度であることが望ましい。これにより、観察者は、直接透過像と隣接する直接透過像との間の領域に適度な光強度分布を認識する。このため、観察者は、遮光部を認識することなく、スムーズでざらつき感が低減され、かつ見かけ上高解像な像を観察できる。
また、本発明によれば、第1色光、第2色光、及び第3色光を含む光を供給する光源部と、前記第1色光を画像信号に応じて変調する第1色光用空間光変調装置と、前記第2色光を画像信号に応じて変調する第2色光用空間光変調装置と、前記第3色光を画像信号に応じて変調する第3色光用空間光変調装置と、前記第1色光用空間光変調装置、前記第2色光用空間光変調装置、及び前記第3色光用空間光変調装置でそれぞれ変調された前記第1色光と、前記第2色光と、前記第3色光とを合成する色合成光学系と、前記色合成光学系にて合成された光を投写する投写レンズとを有し、第1色光用空間光変調装置と、第2色光用空間光変調装置と、前記第3色光用空間光変調装置とは、上述の空間光変調装置であることを特徴とするプロジェクタを提供できる。ここで、後述する色分離光学系を有していない場合は、光源部として、第1色光、第2色光、第3色光をそれぞれ供給する発光ダイオード、半導体レーザ等の固体発光素子を用いることができる。
これにより、スクリーンに投写された画像において、遮光部の投写像の領域に重畳的に画素部の投写像が形成される。従って、スクリーンにおいて、観察者が遮光部の像を認識することなく、スムーズでざらつき感の低減された画像を観察できる。
また、本発明の好ましい態様によれば、第1色光用空間光変調装置と、第2色光用空間光変調装置と、前記第3色光用空間光変調装置とが、それぞれ前記屈折部を有していることが望ましい。光が屈折面で屈折する角度は、光の波長に依存している。例えば、同一の屈折面に異なる波長領域の複数の光が入射すると、波長領域ごとに屈折する角度が異なる。本態様では、第1色光用空間光変調装置と、第2色光用空間光変調装置と、前記第3色光用空間光変調装置とが、それぞれ前記屈折部を有している。これにより、各色光の波長に適した屈折面の角度を設定できる。この結果、画素部の投写像を、所定の位置に正確に形成できる。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記色合成光学系の入射側又は射出側に前記屈折部が設けられていることが望ましい。各色光用空間光変調装置ごとに屈折部を設ける代わりに、クロスダイクロイックプリズム等の色合成光学系の入射側又は射出側に一つの屈折部を設けることもできる。これにより、屈折部が1つで済むため、構成が簡単になり、製造費用も低減できる。以上プリズム素子の配置位置について2例を示したが、ブラックマトリックス形成層位置から結像スクリーンまたは、直視者の視覚結像点の間に配置することで同様な効果を得られる事を確認している。
また、本発明の好ましい態様によれば、さらに前記光源部から供給される光を前記第1色光と、前記第2色光と、前記第3色光とに分離する色分離光学系を有することが好ましい。例えば、光源部は、超高圧水銀ランプ等のように、第1色光と第2色光と第3色光とすべての波長領域の光を供給する場合がある。本態様では、この場合において、色分離光学系で光源部からの光を、第1色光と、第2色光と、第3色光とに分離して各色光を画像信号に応じて変調できる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施例を詳細に説明する。
(プロジェクタ全体説明)
初めに図1を参照して、本発明の実施例1に係るプロジェクタの概略構成を説明する。次に、図2以降を参照して、本実施例の特徴的な構成を説明する。まず、図1において、光源部である超高圧水銀ランプ101は、第1色光である赤色光(以下、「R光」という。)、第2色光である緑色光(以下、「G光」という。)、及び第3色光である青色光(以下、「B光」という。)を含む光を供給する。インテグレータ104は、超高圧水銀ランプ101からの光の照度分布を均一化する。照度分布を均一化された光は、偏光変換素子105にて特定の振動方向を有する偏光光、例えばs偏光光に変換される。s偏光光に変換された光は、色分離光学系を構成するR光透過ダイクロイックミラー106Rに入射する。以下、R光について説明する。R光透過ダイクロイックミラー106Rは、R光を透過し、G光、B光を反射する。R光透過ダイクロイックミラー106Rを透過したR光は、反射ミラー107に入射する。反射ミラー107は、R光の光路を90度折り曲げる。光路を折り曲げられたR光は、第1色光であるR光を画像信号に応じて変調する第1色光用空間光変調装置110Rに入射する。第1色光用空間光変調装置110Rは、R光を画像信号に応じて変調する透過型の液晶表示装置である。なお、ダイクロイックミラーを透過しても、光の偏光方向は変化しないため、第1色光用空間光変調装置110Rに入射するR光は、s偏光光のままの状態である。
第1色光用空間光変調装置110Rは、λ/2位相差板123R、ガラス板124R、第1偏光板121R、液晶パネル120R、及び第2偏光板122Rを有する。液晶パネル120Rの詳細な構成については後述する。λ/2位相差板123R及び第1偏光板121Rは、偏光方向を変換させない透光性のガラス板124Rに接する状態で配置される。これにより、第1偏光板121R及びλ/2位相差板123Rが、発熱により歪んでしまうという問題を回避できる。なお、図1において、第2偏光板122Rは独立して設けられているが、液晶パネル120Rの射出面や、クロスダイクロイックプリズム112の入射面に接する状態で配置しても良い。
第1色光用空間光変調装置110Rに入射したs偏光光は、λ/2位相差板123Rによりp偏光光に変換される。p偏光光に変換されたR光は、ガラス板124R及び第1偏光板121Rをそのまま透過し、液晶パネル120Rに入射する。液晶パネル120Rに入射したp偏光光は、画像信号に応じた変調により、R光がs偏光光に変換される。液晶パネル120Rの変調により、s偏光光に変換されたR光が、第2偏光板122Rから射出される。このようにして、第1色光用空間光変調装置110Rで変調されたR光は、色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム112に入射する。
次に、G光について説明する。R光透過ダイクロイックミラー106Rで反射された、G光とB光とは光路を90度折り曲げられる。光路を折り曲げられたG光とB光とは、B光透過ダイクロイックミラー106Gに入射する。B光透過ダイクロイックミラー106Gは、G光を反射し、B光を透過する。B光透過ダイクロイックミラー106Gで反射されたG光は、第2色光であるG光を画像信号に応じて変調する第2色光用空間光変調装置110Gに入射する。第2色光用空間光変調装置110GはG光を画像信号に応じて変調する透過型の液晶表示装置である。第2色光用空間光変調装置110Gは、液晶パネル120G、第1偏光板121G及び第2偏光板122Gを有する。液晶パネル120Gの詳細に関しては後述する。
第2色光用空間光変調装置110Gに入射するG光は、s偏光光に変換されている。第2色光用空間光変調装置110Gに入射したs偏光光は、第1偏光板121Gをそのまま透過し、液晶パネル120Gに入射する。液晶パネル120Gに入射したs偏光光は、画像信号に応じた変調により、G光がp偏光光に変換される。液晶パネル120Gの変調により、p偏光光に変換されたG光が、第2偏光板122Gから射出される。このようにして、第2色光用空間光変調装置110Gで変調されたG光は、色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム112に入射する。
次に、B光について説明する。B光透過ダイクロイックミラー106Gを透過したB光は、2枚のリレーレンズ108と、2枚の反射ミラー107とを経由して、第3色光であるB光を画像信号に応じて変調する第3色光用空間光変調装置110Bに入射する。第3色光用空間光変調装置110Bは、B光を画像信号に応じて変調する透過型の液晶表示装置である。
なお、B光にリレーレンズ108を経由させるのは、B光の光路の長さがR光及びG光の光路の長さよりも長いためである。リレーレンズ108を用いることにより、B光透過ダイクロイックミラー106Gを透過したB光を、そのまま第3色光用空間光変調装置110Bに導くことができる。第3色光用空間光変調装置110Bは、λ/2位相差板123B、ガラス板124B、第1偏光板121B、液晶パネル120B、及び第2偏光板122Bを有する。なお、第3色光用空間光変調装置110Bの構成は、上述した第1色光用空間光変調装置110Rの構成と同様なので、詳細な説明は省略する。
第3色光用空間光変調装置110Bに入射するB光は、s偏光光に変換されている。第3色光用空間光変調装置110Bに入射したs偏光光は、λ/2位相差板123Bによりp偏光光に変換される。p偏光光に変換されたB光は、ガラス板124B及び第1偏光板121Bをそのまま透過し、液晶パネル120Bに入射する。液晶パネル120Bに入射したp偏光光は、画像信号に応じた変調により、B光がs偏光光に変換される。液晶パネル120Bの変調により、s偏光光に変換されたB光が、第2偏光板122Bから射出される。第3色光用空間光変調装置110Bで変調されたB光は、色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム112に入射する。このように、色分離光学系を構成するR光透過ダイクロイックミラー106RとB光透過ダイクロイックミラー106Gとは、超高圧水銀ランプ101から供給される光を、第1色光であるR光と、第2色光であるG光と、第3色光であるB光とに分離する。
色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム112は、2つのダイクロイック膜112a、112bをX字型に直交して配置して構成されている。ダイクロイック膜112aは、B光を反射し、R光、G光を透過する。ダイクロイック膜112bは、R光を反射し、B光、G光を透過する。このように、クロスダイクロイックプリズム112は、第1色光用空間光変調装置110R、第2色光用空間光変調装置110G、及び第3色光用空間光変調装置110Bでそれぞれ変調されたR光、G光及びB光を合成する。投写レンズ114は、クロスダイクロイックプリズム112で合成された光をスクリーン116に投写する。これにより、スクリーン116上でフルカラー画像を得ることができる。
なお、上述のように、第1色光用空間光変調装置110R及び第3色光用空間光変調装置110Bからクロスダイクロイックプリズム112に入射される光は、s偏光光となるように設定される。また、第2色光用空間光変調装置110Gからクロスダイクロイックプリズム112に入射される光は、p偏光光となるように設定される。このようにクロスダイクロイックプリズム112に入射される光の偏光方向を異ならせることで、クロスダイクロイックプリズム112において各色光用空間光変調装置から射出される光を有効に合成できる。ダイクロイック膜112a、112bは、通常、s偏光光の反射特性に優れる。このため、ダイクロイック膜112a、112bで反射されるR光及びB光をs偏光光とし、ダイクロイック膜112a、112bを透過するG光をp偏光光としている。
(液晶パネルの構成)
次に、図2を用いて液晶パネルの詳細について説明する。図1で説明したプロジェクタ100では、3つの液晶パネル120R、120G、120Bを備えている。これら3つの液晶パネル120R、120G、120Bは変調する光の波長領域が異なるだけであり、基本的構成は同一である。このため、液晶パネル120Rを代表例にして以後の説明を行う。
図2は液晶パネル120Rの斜視断面図である。超高圧水銀ランプ101からのR光は、図2の下側から液晶パネル120Rに入射し、上側からスクリーン116の方向へ射出する。入射側防塵透明プレート201の内側には、透明電極等を有する対向基板202が形成されている。また、射出側防塵透明プレート206の内側にはTFT(薄膜トランジスタ)や透明電極等を有するTFT基板205が形成されている。そして、対向基板202とTFT基板205とを対向させて、入射側防塵透明プレート201と射出側防塵透明プレート206とを貼り合わせる。対向基板202とTFT基板205との間には、画像表示のための液晶層204が封入されている。また、液晶層204の入射光側には遮光のためのブラックマトリックス形成層203が設けられている。
射出側防塵透明プレート206の射出側表面には複数のプリズム素子211からなるプリズム群210が形成されている。プリズム群210の構成及び作用の詳細については後述する。なお、図1で示した構成では、第1偏光板121R、第2偏光板122Rを、液晶パネル120Rに対して別体に設けている。しかし、これに代えて、入射側防塵用透明プレート201と対向基板202との間、射出側防塵透明プレート206とTFT基板205との間などにも偏光板を設けることもできる。さらに、プリズム群210は、第2偏光板122Rに形成すること、又はクロスダイクロイックプリズム112のR光の入射面に形成することの何れでもよい。
(画素部に対応する開口部の構成)
図3は、ブラックマトリックス形成層203の平面図である。遮光部であるブラックマトリックス部220は、超高圧水銀ランプ101から入射したR光を遮光することにより、スクリーン116側へ射出しない。ブラックマトリックス部220は、所定幅W1、W2を有し、直交する方向に格子状に形成されている。また、ブラックマトリックス部220に囲まれている矩形状の領域は開口部230を形成する。開口部230は、超高圧水銀ランプ101からのR光を通過させる。開口部230を透過するR光は、図2に示したように対向基板202と、液晶層204と、TFT基板205とを透過する。そして、R光は画像信号に応じて液晶層204において偏光成分が変調される。このように、投写された画像における画素部を形成するのは、開口部230と、液晶層204と、TFT基板205とを透過して変調を受けた光である。この光は、開口部230を透過する光であるので、開口部230の位置、大きさと、画素部の位置、大きさとはそれぞれ対応している。また、帯状のブラックマトリックス部220の中心線CLを一点鎖線で示す。以下、説明の便宜のため、中心線CLで囲まれた図中太線で示す領域を周期領域240という。図からも明らかなように、隣接する周期領域240は、隙間なく周期的に繰り返して配列している。
(開口部の投写像)
図4は、従来技術のプロジェクタによりスクリーン116に投写された画像を拡大して示すものである。帯状のブラックマトリックス部像220に囲まれて開口部像230Pが投写されている。また、周期領域240に対応して、図4において太線で囲まれている周期領域像240Pが投写される。さらに、中心線像CLPどうしが交わる位置を交点CPとする。なお、本実施例を含めて以下全ての実施例の説明において、投写レンズ114によりスクリーン116に投写された像を用いて説明する。ここで、第1光用空間光変調装置110R自体を取り出して考えた場合は、投写レンズ114は介在しない。この場合は、屈折部であるプリズム群210から所定距離だけ離れた仮想的な投影面に投影された投影像として扱うことができる。プロジェクタ100による投写像と、第1色光用空間光変調装置110R単体による投影像とは、像倍率が異なるだけで実質的に同一のものである。このため、以下、スクリーン116に投写された投写像を例に説明を行う。
(プリズム群と開口部との位置関係)
図5は、ブラックマトリックス形成層203と、屈折部であるプリズム群210との関係を示す断面図である。ここで、理解を容易にするため、ブラックマトリックス形成層203と、プリズム群210とを除く他の構成部の図示を省略する。一の画素部に対応する開口部230を透過したR光は、円錐形状の発散光となって進行する。そして、このR光は、プリズム群210のうち、少なくとも一部のプリズム群210に入射する。プリズム群210は、少なくとも屈折面212と、平坦部213とを備えるプリズム素子211から構成されている。平坦部213は、画素部に対応する開口部230が形成されている面230aに略平行な面である。複数のプリズム素子211が一定周期で規則的に配列されてプリズム群210を構成する。
図6−1、6−2、6−3は、開口部230とプリズム群210との位置関係を示す平面図である。各プリズム素子211は、図6−3に示すように、略正方形状をしている。そして、図6−1で示すブラックマトリックス形成層203の中心線CLの方向に対して、図6−2に示すように各プリズム素子211の辺部211aに沿った方向とが略45°をなすように構成されている。上述したように、一の開口部230を透過した光は、複数のプリズム素子211からなる一部のプリズム群210へ入射する。
(屈折角度、屈折方向の説明)
次に、上記構成により、開口部230を透過した光が、屈折される角度量について図7を参照して説明する。図7は、屈折部であるプリズム群210近傍を拡大して示す図である。プリズム群210とスクリーン116との間の媒質(例えば空気)は屈折率n1、プリズム群210を構成する部材は屈折率n2を有する場合を考える。また、屈折面212は、平坦部213を延長した基準面213aに対して角度θとなるように形成されている。以下、角度θを傾斜角度という。
簡単のため、開口部230からの光のうち平行光について説明する。平坦部213に入射する光線は、平坦部213に対して垂直に入射する。このため、平坦部213で屈折作用を受けることなく、そのまま直進してスクリーン116上に投写像を形成する。これに対して、屈折面212に入射した光は、以下に示す条件式を満足するように屈折される。
n1・sinβ=n2・sinα
ここで、角度αは屈折面212の法線Nを基準とする入射角度、角度βは射出角度である。
また、プリズム群210と距離Lだけ離れたスクリーン116において、直進した光の位置と屈折された光の位置と距離Sは、次式で表される。
S=L×Δβ
Δβ=β−α
このように、屈折面212のプリズム傾斜角度θを制御することで、スクリーン116における開口部像230Pの移動量である距離Sを任意に設定することができる。
さらに、図7から明らかなように、光線LL2が屈折される方向は屈折面212の向きに依存している。換言すると、開口部230に対して屈折面212の向きを制御することで、スクリーン116において開口部像230Pを形成する方向を任意に設定できる。
(屈折面の面積比)
図6−3に戻って、正方形のプリズム素子211の一辺は長さLa、平坦部213の一辺は長さLbを有するものとする。プリズム群210のうち一のプリズム素子211が占める面積La×Laを単位面積とする。平坦部213は面積FS=Lb×Lbを有する。また、4つの屈折面212a、212b、212c、212dは各々面積P1、P2、P3、P4を有する。ここで、平坦部213を透過して直進した光の光量は、単位面積に占める平坦部213の面積FSに対応する。同様に、4つの屈折面212a、212b、212c、212dで屈折される光の総光量は、単位面積に占める屈折面212a、212b、212c、212dの総面積P1+P2+P3+P4に対応する。ここで、4つの屈折面212a、212b、212c、212dの面積P1、P2、P3、P4はそれぞれ略等しい大きさとすると、総面積P1+P2+P3+P4=4×P1となる。換言すると、平坦部213又は屈折面212の面積を制御することで、スクリーン116においてプリズム素子210を直進又は屈折した光の光量を任意に設定できる。
スクリーン116での光量を考慮すると、平坦部213を透過して直進した投写像(直接透過像)の光量と、屈折面212で屈折された投写像の光量とが等しいことが望ましい。例えば、長さLa=1.0、長さLb=0.707とすると、プリズム素子211の単位面積は1.0(=1.0×1.0)、平坦部213の面積FSは0.5(=0.707×0.707)となる。また、それぞれ等しい面積を有する4つの屈折面212a、212b、212c、212dを合計した総面積(4×P1)は0.5(=1.0−0.5)である。このようして、平坦部213を透過して直進した光の光量と、4つの屈折面212a、212b、212c、212dで屈折した光の総光量とを等しくすることができる。
(投写像の内容)
上述した構成の液晶パネル120Rを用いた場合に、スクリーン116に投写されるR光による投写像について図8−1〜8−4を参照して説明する。図8−1は、スクリーン116における一つの周期領域像240Pを示す。プリズム素子211の平坦部213に略垂直入射した光は、平坦部213で屈折作用を受けずに直進する。直進した光は、スクリーン116で、周期領域240Pの中央部に開口部像(直接透過像)230Pを形成する。
次に、プリズム素子210の屈折面212aに入射した光を考える。屈折面212aに入射した光は、屈折面212aの向き、傾斜角度θ、面積P1にそれぞれ対応した屈折方向、屈折量、屈折光量でもって屈折作用を受ける。上述のように、プリズム素子211の辺部211aに沿った方向とブラックマトリックス形成層203の中心線CLの方向が略45°をなすように構成されている。このため、例えば、屈折面212aで屈折された光は、図8−1で示すように、開口部像(直接透過像)230Pから矢印方向に上述した距離Sだけ離れた位置に開口部像230Paを形成する。なお、以下全ての説明において簡単のために、投写レンズ114の結像作用による像の上下左右の反転は無いものとする。また、観察者は常に光源部である超高圧水銀ランプ101を見る方向から観察するものとする。例えば、スクリーン116に投写された画像も、スクリーン116の背面側から超高圧水銀ランプ101を見る方向(光が向かって来る方向)から観察するものとする。
同様に、屈折面212bで屈折された光は、図8−2で示す位置に開口部像230Pbを形成する。屈折面212cで屈折された光は、図8−3で示す位置に開口部像230Pcを形成する。屈折面212dで屈折された光は、図8−4で示す位置に開口部像230Pdを形成する。図8−1〜8−4は、同一の周領域像240Pについて、各開口部像230Pa、230Pb、230Pc、230Pdを分けて説明したものである。
実際は、これら4つの開口部像230Pa、230Pb、230Pc、230Pdが重なって、図9に示すように投写される。このように、屈折面212は、屈折部であるプリズム群210から所定距離Lだけ離れた投写(投影)面であるスクリーン116において、画素部に対応する開口部230の開口部像230Pa、230Pb、230Pc、230Pdを遮光部であるブラックマトリックス部220の投写像であるブラックマトリックス部像220P上へ導くような屈折面212の向き、及び傾斜角度θを有する。この結果、スクリーン116において、ブラックマトリックス部像220Pの領域に重畳的に開口部像230Pa、230Pb、230Pc、230Pdが形成される。従って、スクリーン116において、観察者がブラックマトリックス部像220Pを認識することがない。
特に、本実施例では、周期領域像240P内を隙間なく開口部像230Pa、230Pb、230Pc、230Pdで埋めている。このように、プリズム素子211は、格子状に配列された遮光部像であるブラックマトリックス部像220Pの中心線像CLPの交点CPa、CPb、CPc、CPdと、画素部である開口部230の開口部像(直接透過像)230P一の角部とが略一致するような、屈折面212の向き、及び屈折面212の傾斜角度θを有する。このため、画素部間で滲みが少なく、いわゆるシームレスな画像、スムーズでざらつき感の低減された画像を得ることができる。
(プリズム群の製造方法)
次に、図2に戻ってプリズム群210の製造方法を説明する。プリズム群210は、射出側防塵透明プレート206の射出面に一体的に形成されている。射出側防塵透明プレート206は、透明な平行平板硝子である。平行平板硝子の一方の面にプリズム群210をフォトリソグラフィ技術により形成する。具体的には、フォトレジスト層を平行平板硝子上に、グレースケール法を用いて所望のプリズム形状、例えば四角錐形状となるようにパターニングしてマスクを形成する。そして、CHF3等のフッ素系ガスを用いたRIE(リアクティブ・イオン・エッチング)法によりプリズム群210を形成する。また、プリズム群210は、フッ酸を用いるウェットエッチング法によっても形成することができる。このように、一方の面にプリズム群210が形成された平行平板硝子である射出側防塵透明プレート206は、液晶パネル120Rの製造工程において、最も射出側に組み込まれる。
さらに、プリズム群210の他の製造方法を説明する。平行平板硝子の一方の面に光学エポキシ樹脂を塗布する。次に、所望のプリズム形状とは凹凸が反転しているパターンを有する金型を準備する。そして、この金型をエポキシ樹脂に押圧することで型転写する。最後に、紫外線を光学エポキシ樹脂に照射して硬化させて、プリズム群210を形成する。
また、型転写する場合に他の方法を採用することもできる。平行平板硝子を加熱して型転写に必要な程度に軟化させる。そして、軟化した平行平板硝子の一方の表面に、上述の金型を押圧させて型転写する。これによっても、平行平板硝子にプリズム群210を形成できる。
なお、プリズム群210は、射出側防塵透明プレート206に一体的に形成する場合に限られない。例えば、所望のプリズム形状のプリズム群210をホットプレス法で別途パターンシートとして製造しておく。そして、パターンシートを必要な大きさに裁断する。次に、裁断されたパターンシートを平行平板硝子の射出面側に光学的に透明な接着剤を用いて貼付する。これによっても、平行平板硝子にプリズム群210を形成できる。
さらに好ましくは、プリズム群210の表面に塵等が付着することを防止することが望ましい。このために、プリズム群210の射出側面に対して低屈折率の透明樹脂等からなるコーティング層を形成する。例えば、プリズム群210は屈折率n=1.56の光学エポキシ高屈折率樹脂で形成する。コーティング層は、例えば屈折率n=1.38の光学エポキシ低屈折率樹脂で形成する。また、プリズム群210を構成する部材の屈折率と、コーティング層の屈折率とを略一致させることもできる。これにより、屈折面212の製造誤差のばらつき等に起因する屈折された光のスクリーン116上での位置ずれを低減できる。
ここで図2を参照し配置プリズム素子の大きさについて説明する。配置するプリズム素子211aの大きさは、空間変調素子120R中に配置された遮光部であるブラックマトリックス形成層203のある点から光の進行方向の前方において照明光、又は投射レンズのFナンバーで定義される呑み込み角内すなわち、投射レンズのFナンバーをf、呑み込み角度をθ、ブラックマトリックス形成層からプリズム郡210間での距離をLとした場合、最大プリズムの大きさの直径Φは次の式で示される大きさ以下であることが望ましい。
Φ=2×L(Asin(1/2f))
従って、面積比に配分されたプリズム素子211aの大きさは、直径Φ内に略収まり、直径Φ内において平坦部面積と各々のプリズム角度投影面積の比を設計値に略合わせることにより、直接透過像と屈折透過像の面積で割り振られた光量比で構成された画素が得られる。
また、更に望ましくはスクリーン116上で得られる画像の均一性を向上させるには、直径Φ内にプリズム素子211aが10個以上配置される構成にする事が望ましい。
(波長とプリズム素子形状との関係)
上記説明では、R光を代表例に説明している。G光に関する第2色光用空間光変調装置110Gの液晶パネル120G、B光に関する第3色光用空間光変調装置110Bの液晶パネル120Bについても基本的な構成は、R光の場合と同一である。具体的には、第1色光用空間光変調装置110Rと、第2色光用空間光変調装置110Gと、第3色光用空間光変調装置110Bとが、それぞれ屈折部であるプリズム群210を有している。
ここで、屈折面212で屈折する角度は、光の波長により異なる。このため、スクリーン116において、屈折して投写される像の位置を正確に制御する場合は、屈折される光の波長を考慮することが望ましい。例えば、光源部である超高圧水銀ランプ101は、図10に示すような発光スペクトル分布を有する。図10の横軸は波長、縦軸は任意の強度単位である。そして、輝線スペクトルのピーク波長が略440nm近傍の光をB光、略550nm近傍の光をG光として用いる。また、光量積分値の中央波長である略650nm近傍の光をR光として用いる。これらの波長の光が、屈折面212で屈折されたときに、スクリーン116上で所定の投写像を形成するように、屈折面212の傾斜角度θ等を制御する。これにより、スクリーン116上で、色ずれの少ない高品質な画像を得ることができる。
(数値例)
具体的には、図5で示すプリズム素子211のピッチPTを1mmとした場合最適高さ(深さ)Hは、略45.5μmである。
さらに、液晶パネル120R、120G、120Bの射出側面、例えば石英基板面上にそれぞれプリズム群210を形成した場合、プリズム素子211の傾斜角度θについて数値例を掲げる。例えば、スクリーン116上における移動量である距離S=8.5μmとする。この時、R光、G光、B光における各プリズム素子211の傾斜角度θは、それぞれ0.31°、0.31°、0.30°である。各色で傾斜角度が異なるのは、上述したように、プリズム群210を構成する部材の屈折率は、波長に依存して異なるためである。また、各色用のプリズム群210を、クロスダイクロイックプリズム112の各色光の入射面に設ける場合は、R光、G光、B光における各プリズム素子211の傾斜角度θは、それぞれ0.10°、0.10°、0.099°である。
このように、傾斜角度θは小さい値であるため、例えば切削加工でプリズム群210を形成する場合は困難なことがある。そこで、プリズム群210の界面にプリズム群210を構成する部材の屈折率と近い屈折率を有する材料をモールドで形成する。これにより、傾斜角度θを大きくして、プリズム群210を製造容易にすることができる。例えば、プリズム群210を構成する部材とモールドする材料との屈折率差を0.3とする。この時、液晶パネル120R、120G、120Bの射出側面上にそれぞれプリズム群210を形成した場合、スクリーン116上における移動量が距離S=8.5μmとして、R光、G光、B光におけるその傾斜角度θは、それぞれ1.16°、1.17°、1.18°である。また、この場合に、各色用のプリズム群210を、クロスダイクロイックプリズム112の各色光の入射面に設ける場合は、R光、G光、B光における各プリズム素子211の傾斜角度θは、それぞれ0.31°、0.31°、0.31°である。
図11は、本発明の実施例2に係るプロジェクタ1100の概略構成を示す。上記実施例1と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。本実施例では、プリズム群1110が、色合成光学系であるクロスダイクロイックプリズム112の射出側面に屈折部であるプリズム群1110が設けられている。
図12は、クロスダイクロイックプリズム112を拡大して示す斜視図である。クロスダイクロイックプリズム112のスクリーン116への射出側面には、後述する構造のプリズム群1110が上述した製造方法のいずれかを用いて形成されている。これにより、プリズム群1110が1つで済むため、構成が簡単になり、製造費用も低減できる。なお、プリズム群1110は、クロスダイクロイックプリズム112の入射側面に設けても良い。これにより各波長に対応した屈折角度設定が行なえ、屈折像の最適化が図れる。
(プリズム素子の製造方法)
図13は、プリズム群1110を図12のAA断面から見た図である。プリズム群1110は、第1屈折層1120と、第1屈折層の射出側に設けられている第2屈折層1130とから構成される。第1屈折層1120と第2屈折層1130とのそれぞれには、プリズム素子1140、1150が形成されている。なお、第2屈折層1130に形成されているプリズム素子1150は、その長手方向に沿った断面を見ているため、屈折面の形状は図示されていない。
次に、プリズム素子1140、1150の製造方法を説明する。まず、クロスダイクロイックプリズム112の射出側面に屈折率n=1.56を有する光学エポキシ樹脂を適量塗布する。そして、スキージを用いて紙面に略垂直な方向に沿って、プリズム素子1140の形状に対応する略正弦波状の凹凸部を形成する。次に、紫外線を照射して光学エポキシ樹脂を硬化させることで下側高屈折率層1120aを形成する。さらに、下側高屈折率層1120aの上に屈折率n=1.38を有する光学エポキシ樹脂を適量塗布する。平坦スキージを用いて、塗布した光学エポキシ樹脂の表面を平坦化する。その後、紫外線を照射して光学エポキシ樹脂を硬化させて下側低屈折率層1120bを形成する。次に、下側低屈折率層1120bの上に高屈折率を有する光学エポキシ樹脂を適量塗布する。同様にスキージを用いて紙面横方向に延在するプリズム素子1150の形状に対応する略正弦波状の凹凸部を形成する。そして、紫外光を照射して光学エポキシ樹脂を硬化させて上側高屈折率層1130aを形成する。上側高屈折率層1130aの上側にさらに低屈折率を有する光学エポキシ樹脂を適量塗布する。平坦スキージを用いて、塗布した光学エポキシ樹脂の表面を平坦化する。その後、紫外線を照射して光学エポキシ樹脂を硬化させて上側低屈折率層1130bを形成する。
ここで、好ましくは、高屈折率を有する光学エポキシ樹脂は、所定のプリズム素子の凹凸形状を維持できる程度の粘度を有することが望ましい。例えば、高屈折率を有する光学エポキシ樹脂は、7〜25Pa・s(=7000〜25000cps)程度の粘度が望ましい。また、低屈折率を有する光学エポキシ樹脂は、平坦化するために低粘度であることが望ましい。例えば、低屈折率を有する光学エポキシ樹脂は、0.3〜6Pa・s(=300〜6000cps)程度の粘度が望ましい。なお、下側低屈折率層1120b、及び上側低屈折率層1130bは、スピンコート、スプレーコート等によっても形成できる。
また、プリズム群1110は、上記実施例1におけるプリズム群210と同様の構成とすることもできる。この構成の場合、プリズム素子の形状に応じたパターンをホットプレート法等でパターンシートに予め形成しておく。そして、パターンシートを適宜必要な大きさに裁断する。裁断されたパターンシートを、クロスダイクロイックプリズム112の射出面側に光学的に透明な接着剤により固着する。
(数値例)
本実施例においても、スクリーン116上において、図9で示すような投写像を得ることができる。特に、プリズム素子1140は、略正弦波状の形状を有しているため、屈折されずに直進する光の光量と、屈折される光の光量とを1対1の比率、即ち等しくすることができる。また、具体的な数値例として、プリズム素子1140の最適高さ(深さ)=45.5μmとすることができる。これにより、上記実施例1と同様に、画素部間で滲みが少なく、いわゆるシームレスな画像、スムーズでざらつき感の低減された画像を観察できる。
また、スクリーン116上における移動量である距離S=8.5μmのとき、傾斜角度θ=0.01degである。このように、傾斜角度θは小さい値であるため、例えば切削加工でプリズム群1110を形成する場合は困難なことがある。そこで、プリズム群1110の界面にプリズム群1110を構成する部材の屈折率と近い屈折率を有する材料をモールドで形成する。これにより、傾斜角度θを大きくして、プリズム群110を製造容易にすることができる。例えば、プリズム群210を構成する部材とモールドする材料との屈折率差を0.3とする。この時、スクリーン116上における移動量が距離S=8.5μmとして、傾斜角度θは、0.07°である。
図14は、実施例3に係るプロジェクタのスクリーン116における投写像を示す図である。本実施例以降の説明においては、プロジェクタの構成は上記実施例1又は実施例2で説明した構成と同一であるため、重複する説明は省略する。上記実施例1又は実施例2と異なるのは、プリズム素子211、1140、1150の屈折面の向き、傾斜角度θ、面積比である。このように、本実施例以降の実施例では、屈折面の向き、傾斜角度θ、面積比との様々な組合せを中心に説明を進める。
図14に示すように、本実施例の投写像は、プリズム素子1140、1150の平坦部により屈折されずに直進した光による開口部像1400P(直接透過像)と、開口部像1400Pに対して、矢印で示す45°方向に距離Sだけ離れた位置に開口部像1400Pa、1400Pb、1400Pc、1400Pdが形成される。これにより、周期領域像240P内を開口部像で隙間なく埋めることができる。さらに、本実施例で特徴的なことは、4つの隣接する開口部像1400Pa、1400Pb、1400Pc、1400Pdどうしの少なくとも一部が、ブラックマトリックス部像220Pにおいて重なって新たな開口部像1410Pを形成している点である。
これにより、隣接する画素部像1400Pどうしが重複して形成される領域である新たな開口部像1410Pは、少なくとも隣接する第1の開口部像1400Paと第2の開口部像1400Pbとの画像情報に基づいて新たな第3の開口部像を形成できる。この結果、投写する画素数の密度を向上できる。
図15は、実施例4に係るプロジェクタのスクリーン116における投写像を示す図である。図15に示すように、本実施例の投写像は、例えば、プリズム素子1140、1150の平坦部により屈折されずに直進した光による開口部像(直接透過像)1500Pと、開口部像1500Pに対して、矢印で示す45°方向に距離Sだけ離れた位置に開口部像1500Pa、1500Pdが形成される。これにより、周期領域像240P内を開口部像で隙間なく埋めることができる。さらに、本実施例で特徴的なことは、2つの隣接する開口部像1500Pa、1500Pdどうしの略全体の領域が、ブラックマトリックス部像220Pにおいて重なって新たな開口部像1510Pを形成している点である。これにより、隣接する第1の開口部像1500Paと第2の開口部像1500Pdとの画像情報に基づいて新たな第3の開口部像を形成できる。この結果、投写する画素数の密度を向上できる。
(プリズム形状のバリエーション)
図16−1〜16−4は、プリズム素子の形状の様々なバリエーションの例を示す図である。例えば、図16−1は、屈折面1610aと平坦部1610bとを有する台形型のプリズム群1610を示す。図16−2は、屈折面1620aと平坦部1620bとを有する三形型のプリズム群1620を示す。図16−3は、屈折面1630aと平坦部1630bとを有する三形型のプリズム群1630を示す。図16−4は、屈折面1640aのみからなるブレーズ型のプリズム群1640を示す。このように、屈折面の向き、傾斜角度、面積をパラメータとして様々なバリエーションをとることができる。
図17−1、17−2、17−3は、開口部1700とプリズム群1710との位置関係を示す平面図である。図17−1で示すブラックマトリックス形成層203の中心線CLの方向に対して、図17−2に示すように各プリズム素子1711の辺部1711aに沿った方向とが略45°をなすように構成されている。上述したように、一の開口部1700を透過した光は、複数のプリズム素子1711からなる一部のプリズム群1710へ入射する。
各プリズム素子1711は、図17−3に示すように、略正方形状をしている。プリズム素子1711は、多角錐形状のプリズム素子、例えば四角錐形状の屈折面1712a、1712b、1712c、1712dを有する。また、屈折面1712a、1712b、1712c、1712dの周囲には、平坦部1713が設けられている。
次に、本実施例におけるスクリーン116での投写像を図18に基づいて説明する。プリズム素子1711の平坦部1713を透過した光により、開口部像(直接透過像)1700Pが形成される。そして、各屈折面1712a、1712b、1712c、1712dにより、中心線像CLPに対して45°方向へ投写像である開口部像1720Pが形成される。本実施例では、各屈折面1712a、1712b、1712c、1712dの傾斜角度は、4つの隣接する開口部1700からの4つの投写像が、4つの隣接する開口部像1700Pの中央の交点CPを中心とした位置に重畳して新しい開口部像1720Pとして形成される。このように、新たな開口部像1720Pが形成されることで、擬似的に見かけ上の解像度を1.25倍に向上できる。
また、プリズム素子1711は単位面積Tを有する。そして、各屈折面1712a、1712b、1712c、1712dは、それぞれ面積T/8を、平坦部1713は面積4T/8を有する。この場合、スクリーン116において、開口部像(直接透過像)1700Pの光量は4T/8=T/2に比例する。さらに、新しい開口部像1720Pを形成する光の光量は4×(T/8)=T/2に比例する。このように、プリズム素子1711の各面の面積を制御することで、各投写像の明るさを任意に、例えば本実施例のように略同一にすることができる。これにより、スムーズで滑らかな画像を得ることができる。
図19−1、19−2、19−3は、開口部1900とプリズム群1910との位置関係を示す平面図である。図19−1で示すブラックマトリックス形成層203の中心線CLの方向に対して、図19−2に示すように各プリズム素子1911の辺部1911aに沿った方向とが略45°をなすように構成されている。上述したように、一の開口部1900を透過した光は、複数のプリズム素子1911からなる一部のプリズム群1910へ入射する。
各プリズム素子1911は、図19−3に示すように、略正方形状をしている。プリズム素子1911は、多角錐形状のプリズム素子、例えば四角錐形状の屈折面1912a、1912b、1912c、1912dを有する。なお、平坦部は形成されていない。
次に、本実施例におけるスクリーン116での投写像を図20に基づいて説明する。各屈折面1912a、1912b、1912c、1912dにより、中心線像CLPに対して45°方向へ投写像が形成される。本実施例では、各屈折面1712a、1712b、1712c、1712dの傾斜角度は、開口部1900からの4つの投写像である開口部像1912Pa、1912Pb、1912Pc、1912Pdが、周期領域像240P内に重複することなく投写される。この時、プリズム素子1911は平坦部を有していない。このため、プリズム素子1911を直接透過する成分による投写像(図20で点線で示す)は形成されない。このように、ブラックマトリックス部像が全く存在せず、シームレスでスムーズな画像を得ることができる。
また、プリズム素子1911は単位面積Tを有する。そして、各屈折面1912a、1912b、1912c、1912dは、それぞれ面積T/4を有する。この場合、スクリーン116において、開口部像1912Pa、1912Pb、1912Pc、1912Pdをそれぞれ等しく、面積T/4に比例する光量とすることができる。これにより、スムーズで滑らかな画像を得ることができる。
図21は、実施例7におけるプリズム群2100の一部を拡大した概略構成を示す。プリズム群2100は、四角錐形状の第1のプリズム素子2110と、四角錐形状の第2のプリズム素子2120とから構成されている。第1のプリズム素子2110は、その一辺が中心線CLに略45°をなすように形成されている。第2のプリズム素子2120は、その一辺が中心線CLに略平行となるように形成されている。さらに、第1のプリズム素子2110と、第2のプリズム素子2120との周囲には平坦部2130が設けられている。
次に、本実施例におけるスクリーン116での投写像を図22に基づいて説明する。平坦部2130を透過した光により、開口部像(直接透過像)2200Pが形成される。そして、第1のプリズム素子2110の屈折面2111により、中心線像CLPに対して45°方向へ開口部像2111Pが形成される。第2のプリズム素子2120の屈折面2121により、中心線像CLPに平行な方向へ開口部像2121Pが形成される。そして、これらの投写像がブラックマトリックス部像を隙間なく埋めるように屈折面の向き、傾斜角度を設定する。これにより、スムーズで滑らかな画像を得ることができる。また、倍密度表示を行うこともできる。
屈折面の面積比は、単位面積Tに対して、屈折面2111の面積T/16、屈折面2121の面積2T/16、平坦部2130の面積4T/16とそれぞれ設定する。これにより、投写像のそれぞれの光量を略等しくすることができる。また、本実施例と同様の屈折作用を生じさせるプリズム群の形状は様々な変形をとることができる。例えば、図23に示すような屈折面2310と平坦部2320とを有するプリズム群2300を用いることもできる。
図24は、実施例8に係る空間光変調装置の液晶パネル120Rの斜視断面図である。本実施例は、プリズム群2400の構成が実施例1の構成と異なる。上記実施例1と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。プリズム群2400は、入射側は接着層2401を介してTFT基板205に固着されている。また、プリズム群2400は、射出側は接着層2402を介してカバー硝子2403に固着されている。
本実施例のプリズム群2400の構成を図25に示す。屈折部のプリズム群2400は、2組のプリズム素子2410a、2410bとから構成されている。プリズム素子2410aは、第1の方向であるy軸方向における断面形状が略台形形状である。また、プリズム素子2410aは、第1の方向であるy軸方向に略直交する第2の方向であるx軸方向に長手方向を有している。プリズム素子2410aのy軸方向における断面形状の台形形状のうち、2つの斜面Y1、Y2は屈折面として機能する。また、プリズム素子2410aのy軸方向における断面形状のうち、上面Y0は平坦部として機能する。このため、斜面Y1又は斜面Y2に入射した光は、斜面の角度に対応する方向へ屈折する。屈折した光により屈折透過像が形成される。また、上面Y0に入射した光は、そのまま透過する。そのまま透過した光により直接透過像が形成される。
プリズム素子2410bは、プリズム素子2410aと同様の構成である。プリズム素子2410bのx軸方向における断面形状のうち、2つの斜面X1、X2は屈折面として機能する。また、プリズム素子2410bのx軸方向における断面形状のうち、上面X0は平坦部として機能する。そして、2組のプリズム素子2410a、2410bは、それぞれの長手方向どうしが略直交するように設けられている。
さらに、本実施例では、プリズム素子2410aの平面側と、プリズム素子2410bの平面側とを向かい合わせて固着している。しかし、これに限られず、以下の(1)〜(3)のいずれかの構成でも良い。
(1)プリズム素子2410aの斜面Y1、Y2等が形成されている面と、プリズム素子2410bの斜面X1、X2等が形成されている面とを向かい合わせて固着する構成。
(2)プリズム素子2410aの斜面Y1、Y2等が形成されている面と、プリズム素子2410bの平面側とを向かい合わせて固着する構成。
(3)プリズム素子2410aの平面側と、プリズム素子2410bの斜面X1、X2等が形成されている面とを向かい合わせて固着する構成。
なお、図24、25ではプリズム面が接する構成で説明しているが、両面が空気と接する構成でもよい。
図26は、プリズム群2400による入射光の分岐を示す。図26において、向かって左側から右側へ向かって入射光XYが進行する。なお、図26の一部では、説明の便宜上、斜面Y0、Y1、Y2の符号を用いて光線を特定する。入射光XYは、点線で示すプリズム素子2410aにより、斜面で屈折する光線Y1、Y2と、上面をそのまま透過する光線Y0との3つの光線に分岐される。分岐された3つの光線Y0、Y1、Y2は、さらにプリズム素子2410bにより、それぞれ3つの光線に分岐される。この結果、入射光XYは、9つの光線Y1X1、Y1X0、Y1X2、Y0X1、Y0X0、Y0X2、Y2X1、Y2X0、Y2X2に分岐される。
次に、分岐された9つの光線の投影面における位置を図27を用いて説明する。光線Y0X0による直接透過像の領域を太い枠で囲って示す。屈折した光による画素部の投影像は、プリズム素子2410a、2410bの長手方向に対してそれぞれ直交する方向へ形成することができる。本実施例では、2組のプリズム素子2410a、2410bの長手方向どうしが略直交するように構成されている。これにより、光線Y0X0による直接透過像の領域の周辺に、8つの光線Y1X1、Y1X0、Y1X2、Y0X1、Y0X2、Y2X1、Y2X0、Y2X2による屈折透過像の領域が形成される。図27では、それぞれの領域に光線の符号を付して示す。また、光線Y0X0による直接透過像は、図3で示したような複数の開口部230の位置に対応して周期的に隣接して形成される。本実施例では、プリズム素子2410a、2410bにより、光線Y0X0による直接透過像どうしの間の領域に屈折透過像を形成する。これにより、観察者は遮光部であるブラックマトリックス部像220P(図4)を認識することがない。
また、本実施例では、スクリーン116(図1)における平坦部であるプリズム素子2410aの上面Y0とプリズム素子2410bの上面X0とからの光強度の総和をPW0、屈折面である斜面Y1、Y2、X1、X2を経由した光強度の総和をPW1とそれぞれしたとき、
PW0≧PW1
を満足している。
光線Y0X0による直接透過像の光強度の総和は、平坦部である上面Y0、X0の面積に対応する。また、光線Y1X1、Y1X0、Y1X2、Y0X1、Y0X2、Y2X1、Y2X0、Y2X2による屈折透過像の光強度の総和は、屈折面である斜面Y1、Y2、X1、X2の面積に対応する。ここで、光線Y1X1、Y1X0、Y1X2、Y0X1、Y0X2、Y2X1、Y2X0、Y2X2による屈折透過像の光強度の総和PW1が、直接透過像の光強度の総和PW0よりも大きくなってしまうと、観察者は、例えばゴーストのような二重の画像のように認識してしまう。このため、投写像の画質が劣化してしまう。
本実施例では、PW0≧PW1を満足するように構成されている。このため、観察者は、本来の画素部の投影像である直接透過像の周辺に遮光部を認識することなく、かつシームレス、スムーズでざらつき感の低減された画像を観察できる。さらに、観察者は、二重像等の劣化した画像を認識することもない。また、好ましくは、PW0>PW1を満足することが望ましい。さらに好ましくは、PW0>0.9×PW1を満足することが望ましい。これにより、さらにシームレスでざらつき感を低減できる。
さらに本実施例の投影面であるスクリーン116(図1)における一断面の光強度分布について説明する。図28−1は、スクリーン116における投写像の光強度分布を示す。図28−1の横軸はスクリーン116上の位置座標、縦軸は任意の強度単位をそれぞれ示す。説明の簡単のため、図27に示す直接透過像の領域Iと、隣接する直接透過像の領域Kと、これらの領域の間の領域Jとの3つの領域の略中心を通るBB断面について説明する。即ち、図28−1の横軸の符号Iで示す部分は図27の領域Iに相当し、符号Jで示す部分は図27の領域Jに相当し、符号Kで示す部分は図27の領域Kに相当する。
図28−1に示すように、スクリーン116において、平坦部である上面Y0、X0からの光により形成される画素部の投影像の領域I、領域Kの強度分布の第1のピーク値Paは、屈折面である斜面Y1、Y2、X1、X2を経由した光により形成される画素部の投影像の領域Jの強度分布の第2のピーク値Pbよりも大きい。例えば、第2のピーク値Pbは、第1のピーク値Paの略半分のパワー配分に設定する。この光強度のパワー配分は、プリズム素子2410a、2410bの上面Y0、X0と、斜面Y1、Y2、X1、X2との面積比に応じて制御できる。
さらに、第1のピーク値Paと第2のピーク値Pbとの間領域では所定の強度分布曲線CVに応じた光強度である。これにより、観察者は、直接透過像と隣接する直接透過像との間の領域に適度な光強度分布を認識する。このため、隣接する画素像間に適度な光強度の強弱が生ずることで、見かけ上高解像な像を得られる。このため、観察者は、遮光部を認識することなく、スムーズでざらつき感が低減され、かつシャープな投写像を観察できる。
光強度分布の変形例を図28−2、28−3、28−4にそれぞれ示す。図28−2において、領域I、領域Kの光強度分布のそれぞれ2つの第1のピーク値Pcは、領域Jの第2のピーク値Pcよりも大きい。図28−3において、領域I、領域Kの光強度分布の第1のピーク値Peは、領域Jの2つの第2のピーク値Pfよりも大きい。図28−4において、領域I、領域Kの光強度分布のそれぞれの第1のピーク値Pgは、領域Jの第2のピーク値Pgと略同じ大きさである。これらのパワー配分のとき、ブラックマトリックス部像220P(図4)の認識が低減でき、シームレス、かつ自然な投写像を得られる。さらに、光強度分布を所望の分布曲線となるように上面Y0、X0と、斜面Y1、Y2、X1、X2との面積比を変えることで、例えば、引き締まったシャープな印象の投写像を得ることもできる。本実施例の液晶パネル120R等を備えるプロジェクタを用いて、例えば、写真画像と、文字やグラフ等のテキスト画像との両方を投写するとき、観察者は、両者の画像を良好な画質で観察できる。
以上のように、本発明に係る空間光変調装置は、特に、液晶空間光変調装置に有用である。
本発明の実施例1に係るプロジェクタの概略構成図。 実施例1の液晶パネルの概略構成図。 実施例1のブラックマトリックス部の概略図。 実施例1のブラックマトリックス部像の概略図。 実施例1の液晶パネルの断面図。 実施例1の開口部の配置図。 実施例1のプリズム群の配置図。 実施例1のプリズムの形状を示す図。 実施例1のプリズム素子における屈折を説明する図。 実施例1の投写像を説明する図。 実施例1の投写像を説明する他の図。 実施例1の投写像を説明するさらに他の図。 実施例1の投写像を説明する図。 実施例1の投写像を説明する他の図。 実施例1の超高圧水銀ランプの輝線スペクトルの概略図。 本発明の実施例2に係るプロジェクタの概略構成図。 実施例2のプリズム群の概略構成図。 実施例2のプリズム群の概略断面構成図。 実施例3の投影像の概略図。 実施例4の投影像の概略図。 プリズム群のバリエーションの断面構成図。 プリズム群のバリエーションの他の断面構成図。 プリズム群のバリエーションのさらに他の断面構成図。 プリズム群のバリエーションの断面構成図。 実施例5の開口部の配置図。 実施例5のプリズム群の配置図。 実施例5のプリズムの形状を示す図。 実施例5の投影像の概略図。 実施例6の開口部の配置図。 実施例6のプリズム群の配置図。 実施例6のプリズムの形状を示す図。 実施例6の投影像の概略図。 実施例7のプリズム群の概略図。 実施例7の投影像の概略図。 プリズム群の変形例の概略図。 実施例8の液晶パネルの概略構成図。 実施例8のプリズム群の概略構成図。 屈折による光線の分岐を説明する図。 屈折された投影像の概略図。 投影像の光強度分布を示す図。 投影像の他の光強度分布を示す図。 投影像のさらに他の光強度分布を示す図。 投影像の光強度分布を示す図。
符号の説明
100 プロジェクタ、101 超高圧水銀ランプ、104 インテグレータ、105 偏光変換素子、106R R光透過ダイクロイックミラー、106G B光透過ダイクロイックミラー、107 反射ミラー、108 リレーレンズ、110R 第1色光用空間光変調装置、110G 第2色光用空間光変調装置、110B 第3色光用空間光変調装置、112 クロスダイクロイックプリズム、112a、112b ダイクロイック膜、114 投写レンズ、116 スクリーン、120R、120G、120B 液晶パネル、121R、121G、121B 第1偏光板、123R、123B λ/2位相差板、124R、124B ガラス板、201 入射側防塵透明プレート、202 対向基板、203 ブラックマトリックス形成層、204 液晶層、205 TFT基板、206 射出側防塵透明プレート、210 プリズム群、211 プリズム素子、211a 辺部、212 屈折面、212a、212b、212c、212d 屈折面、213 平坦部、220 ブラックマトリックス部、220P ブラックマトリックス部像、230 開口部、230P 開口部像、230Pa、230Pb、230Pc、230Pd 開口部像、240a 面、240 周期領域、240P 周期領域像、1100 プロジェクタ、1110 プリズム群、1120a 下側高屈折率層、1120b 下側低屈折率層、1120 第1屈折層、1140 プリズム素子、1130 第2屈折層、1130a 上側高屈折率層、1130b 上側低屈折率層、1150 プリズム素子、1400P 開口部像、1400Pa 開口部像、1400Pb 開口部像、1410P 開口部像、1500Pa 開口部像、1500P 開口部像、1500Pd 開口部像、1510P 開口部像、1610 プリズム群、1610a 屈折面、1610b 平坦部、1620 プリズム群、1620a 屈折面、1620b 平坦部、1630 プリズム群、1630a 屈折面、1630b 平坦部、1640 プリズム群、1640a 屈折面、1700 開口部、1700P 開口部像、1710 プリズム群、1711 プリズム素子、1711a 辺部、1712a 屈折面、1713 平坦部、1720P 開口部像、1900 開口部、1910 プリズム群、1911 プリズム素子、1911a 辺部、1912Pa 開口部像、1912a 屈折面、2100 プリズム群、2110 プリズム素子、2111P 開口部像、2111 屈折面、2120 プリズム素子、2121P 開口部像、2121 屈折面、2130 平坦部、2200P 開口部像、2300 プリズム群、2310 屈折面、2320 平坦部、CL 中心線、CLP 中心線像、CP 交点、CPa 交点、FS 面積、L 距離、LL2 光線、La 面積、n 屈折率、N 法線、n1 屈折率、n2 屈折率、P1 総面積、PT ピッチ、S 距離、W1、W2 所定幅、θ 傾斜角度、2400 プリズム群、Y0、X0 上面、Y1、Y2、X1、X2 斜面、2410a、2410b プリズム素子

Claims (15)

  1. 入射光を画像信号に応じて変調して射出する変調部と、
    前記変調部の射出側に設けられ、前記変調部からの光を屈折する屈折部とを有する空間光変調装置であって、
    前記変調部は、行列状に配列されている複数の画素部と、前記複数の画素部どうしの間に設けられている遮光部とを有し、
    前記屈折部は、少なくとも屈折面を備えるプリズム素子からなるプリズム群を有し、
    前記複数の画素部のうち一の前記画素部からの光は、前記複数のプリズム群のうちの少なくとも一部の前記プリズム群に入射し、
    前記屈折面は、前記屈折部から所定距離だけ離れた投影面において、前記画素部の投影像を前記遮光部の投影像上へ導くような前記屈折面の向き、及び前記屈折面と光軸に対し略垂直方向に形成される基準面とのなす角度、を有することを特徴とする空間光変調装置。
  2. 前記プリズム群のうちの一の前記プリズム素子が占める面積を単位面積としたとき、前記屈折面の面積と前記単位面積との比は、前記画素部の前記投影像の光強度に対応することを特徴とする請求項1に記載の空間光変調装置。
  3. 前記画素部は略矩形形状であり、
    前記遮光部は所定幅の帯状部が格子状に配列された形状であり、
    前記屈折部の前記プリズム群は、多角錐形状のプリズム素子から構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の空間光変調装置。
  4. 前記屈折部の前記プリズム群は、略四角錐形状のプリズム素子から構成されていることを特徴とする請求項3に記載の空間光変調装置。
  5. 前記画素部は略矩形形状であり、
    前記遮光部は所定幅の帯状部が格子状に配列された形状であり、
    前記屈折部の前記プリズム群は、第1の方向における断面形状が略台形形状であり、前記第1の方向に略直交する第2の方向に長手方向を有する2組のプリズム素子からなり、 前記2組のプリズム素子は、それぞれ前記長手方向どうしが略直交するように設けられ、
    前記台形形状の斜面は前記屈折面に対応することを特徴とする請求項1又は2に記載の空間光変調装置。
  6. 前記屈折部は、前記画素部が形成されている面に略平行な平坦部をさらに有し、
    前記画素部からの光のうち前記平坦部を透過又は反射した光は、略直進して前記投影像を形成することを特徴とする請求項3、4又は5に記載の空間光変調装置。
  7. 前記プリズム素子は、前記格子状に配列された前記遮光部の投影像の中心線の交点と、前記画素部の前記投影像の一の角部とが略一致するような、前記屈折面の向き、及び前記屈折面の前記角度を有することを特徴とする請求項4、5又は6に記載の空間光変調装置。
  8. 前記プリズム素子は、前記遮光部の前記投影像上において、隣接する前記画素部の前記投影像どうしの少なくとも一部が重なるような、前記屈折面の向き、及び前記屈折面の前記角度を有することを特徴とする請求項4、5又は6に記載の空間光変調装置。
  9. 前記プリズム素子は、前記遮光部の前記投影像上において、隣接する前記画素部の前記投影像どうしの略全体の領域が重なるような、前記屈折面の向き、及び前記屈折面の前記角度を有することを特徴とする請求項4、5又は6に記載の空間光変調装置。
  10. 前記投影面における前記平坦部からの光の強度の総和をPW0、
    前記投影面における前記屈折面を経由した光の強度の総和をPW1とそれぞれしたとき、
    PW0≧PW1
    を満足することを特徴とする請求項4、5又は6に記載の空間光変調装置。
  11. 前記投影面において、前記平坦部からの光により形成される前記画素部の投影像の強度分布の第1のピーク値は、前記屈折面を経由した光により形成される前記画素部の投影像の強度分布の第2のピーク値よりも大きく、第1のピーク値と第2のピーク値との間の領域は所定の強度分布曲線に応じた光強度であることを特徴とする請求項10に記載の空間光変調装置。
  12. 第1色光、第2色光、及び第3色光を含む光を供給する光源部と、
    前記第1色光を画像信号に応じて変調する第1色光用空間光変調装置と、
    前記第2色光を画像信号に応じて変調する第2色光用空間光変調装置と、
    前記第3色光を画像信号に応じて変調する第3色光用空間光変調装置と、
    前記第1色光用空間光変調装置、前記第2色光用空間光変調装置、及び前記第3色光用空間光変調装置でそれぞれ変調された前記第1色光と、前記第2色光と、前記第3色光とを合成する色合成光学系と、
    前記色合成光学系にて合成された光を投写する投写レンズとを有し、
    前記第1色光用空間光変調装置と、前記第2色光用空間光変調装置と、前記第3色光用空間光変調装置とは、請求項1〜11の何れか一項に記載の空間光変調装置であることを特徴とするプロジェクタ。
  13. 前記第1色光用空間光変調装置と、前記第2色光用空間光変調装置と、前記第3色光用空間光変調装置とが、それぞれ前記屈折部を有していることを特徴とする請求項12に記載のプロジェクタ。
  14. 前記色合成光学系の入射側又は射出側に前記屈折部が設けられていることを特徴とする請求項12に記載のプロジェクタ。
  15. さらに、前記光源部から供給される光を前記第1色光と、前記第2色光と、前記第3色光とに分離する色分離光学系を有することを特徴とする請求項12に記載のプロジェクタ。
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