JP2004317801A - 面状立体視認化装置 - Google Patents

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Shinji Shibaike
真二 芝池
Akira Tanaka
章 田中
Yasuharu Mizushima
康晴 水島
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Abstract

【課題】優れた立体効果を有しかつ安価に作製可能な面状立体視認化装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る立体効果を有する面状視認化装置10は、透光性基板又はパネル12と、パネル12の一方の面に所定の間隔で形成された複数のレンズ14と、パネル12のいずれか一方の面に複数のレンズ14の位置に対応した所定の位置に形成された画像群16とを有し、パネル12及び複数のレンズ14が射出成形によって形成されることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、立体効果を有する面状立体視認化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
平面的な絵や写真等を三次元的すなわち立体的に視認できるいわゆる立体効果を有するパネル又はシート等の面状立体視認化装置は、看板、写真立て、CD用ケース、壁掛け装飾品、窓飾り、自動販売機等に使用されており、また今後携帯電話やゲーム機等に応用される可能性があり、その用途は広い。
【0003】
従来の立体効果を有するパネル又はシートは、例えば、一方の面に断面形状が連続した蒲鉾状のレンズから形成されたレンチキュラーレンズを有し、他方の面に写真、絵模様等の印刷物を有することによって、その写真、絵模様等の三次元画像又は立体画像をユーザーに提供するものである。レンチキュラーレンズは、例えば所定形状の金属ロールをシートに押圧することによってシート面に形成される(特許文献1参照)。
【0004】
またシートの一方の面に紫外線硬化型材料を塗布し、該材料の表面張力を利用して複数の凸状のレンズを形成させる方法が、例えば特許文献2に開示されている。レンズが形成されないシートの反対側の面には画像群(地紋)が印刷され又は画像群を有する印刷物が貼付される。
【0005】
また視認される画像群をさらに鮮明にするために、一般的な光源ユニットをパネル又はシートの裏側(目視される側の反対側)に設置する場合がある。この光源ユニットにより、いわゆる画像の「ライトアップ」がなされ、立体画像がより鮮明に浮き上がって見えるようになる。
【0006】
【特許文献1】
特公平7−66155号公報
【特許文献2】
特開2000−37995号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術のレンチキュラーレンズを用いた面状立体視認化装置においては、レンチキュラーレンズのピッチ及び印刷物のピッチが互いに正確に整合していなければならず、そのための非常に高精度な装置及び方法が要求される。さらに印刷物はレンチキュラーレンズを有する面と同じ面上に配置される(すなわちレンズ及び印刷物が接触する)場合もあり、その場合はレンズによって印刷物が傷つきやすい。
【0008】
また押出板、キャスト板又はシート材等に凸状の独立したレンズが形成される場合は、それらのレンズに形状的な制約がある。具体的には、それらのレンズ形状は、レンズを形成する材料の表面張力、パネルの表面物性等によってほぼ決まってしまう。これらのレンズ形状を変更するには別途の後加工が必要であり、コスト的に不利となる。さらに押出板等の裏面(レンズが形成されない側)には文字、絵柄等の画像を有する画像群を別工程にて印刷又は形成する必要があり、これも印刷装置及びその操作等のコストがかかる。仮に、画像群をパネルに直接印刷する代わりに画像群を有する印刷物をパネルに貼り付ける場合であっても、その貼り付けのための装置及び操作等のコストがかかる。
【0009】
より鮮明な画像を提供するために光源を使用する場合は、その光源は通常は面状立体視認化装置の裏側又は側方に別ユニットとして配置される。そのためには所定量の空間が必要であり、製品全体としての薄型化又はコンパクト化の障害となる。また特に側方型の光源を使用したものでは、印刷物又は画面全体を均一に照らすことができず、パネル又はシートの中央に近い部分の画像が暗く見えるものもある。
【0010】
そこで本発明は、上述の問題が排除されるとともに、注目すべき画像をさらに際立たせる視認効果を有する面状立体視認化装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、透光性基板と、該透光性基板の一方の面に所定の間隔で形成された複数のレンズと、前記透光性基板のいずれか一方の面に前記複数のレンズの位置に対応した所定の位置に形成される画像群とを有し、該画像群を立体的に視認させる面状立体視認化装置において、前記透光性基板及び前記複数のレンズが射出成形によって形成されることを特徴とする面状立体視認化装置を提供する。
【0012】
すなわち、請求項1の発明では、透光性基板及び複数のレンズが射出成形によって形成されるので、任意のレンズ形状が容易に形成可能であって、レンチキュラーレンズ又は凸状レンズに限らず、凹状レンズ等の立体効果を出すために最適な様々な形状のレンズを容易に形成できる。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の面状立体視認化装置において、前記画像群が、前記透光性基板及び前記複数のレンズとともに射出成形によって形成されることを特徴とする面状立体視認化装置を提供する。
【0014】
すなわち、請求項2の発明では、透光性基板及び複数のレンズに加えて画像群も射出成形により形成される。これにより、画像群を形成させるための別加工を必要とせず、かつ、複数のレンズとの位置決め精度に関してそれら別加工よりも高い精度で画像群が形成される。
【0015】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の面状立体視認化装置において、前記画像群が、該画像群が印刷されたフィルムを用いたフィルム転写成形により形成されることを特徴とする請求項1に記載の面状立体視認化装置を提供する。
【0016】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の面状立体視認化装置において、前記画像群が、前記透光性基板及び前記複数のレンズの射出成形後にシルク印刷により形成されることを特徴とする面状立体視認化装置を提供する。
【0017】
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の面状立体視認化装置において、前記画像群が、前記透光性基板及び前記複数のレンズの射出成形後に前記透光性基板に取り付けられる印刷物に予め印刷されていることを特徴とする面状立体視認化装置を提供する。
【0018】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の面状立体視認化装置において、前記印刷物が、画像群が印刷された透光性のフィルムであることを特徴とする面状立体視認化装置を提供する。
【0019】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の面状立体視認化装置において、前記レンズがレンチキュラーレンズである面状立体視認化装置を提供する。
【0020】
請求項8に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の面状立体視認化装置において、前記レンズが凸状レンズである面状立体視認化装置を提供する。
【0021】
請求項9に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載の面状立体視認化装置において、前記レンズが凹状レンズである面状立体視認化装置を提供する。
【0022】
請求項10に記載の発明は、透光性基板と、該透光性基板の一方の面に所定の間隔で形成された複数のレンズと、前記透光性基板のいずれか一方の面に前記複数のレンズの位置に対応した所定の位置に形成された画像群とを有し、該画像群を立体的に視認させる面状立体視認化装置において、前記透光性基板を発光させるための光源を具備し、該光源が、前記画像群が形成される前記透光性基板の面全体に近接配置されて、前記透光性基板の画像表示面全体を均一に照らすことを特徴とする面状立体視認化装置を提供する。
【0023】
すなわち、請求項10の発明では、透光性基板を発光させるための光源が透光性基板の面全体に近接配置されて、透光性基板の画像表示面全体を均一に照らすことにより、さらに鮮明な明るい立体画像が提供される。
【0024】
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の面状立体視認化装置において、前記画像群と前記光源との間に半透明のフィルムが挿入されることを特徴とする面状立体視認化装置を提供する。
【0025】
すなわち、請求項11の発明では、画像群と光源との間に半透明のフィルムを挿入することにより、光源から画像群及びパネルを透過する光が分散又は暈される。このことにより、画像領域全体がより均一な光で照らされ、さらに鮮明な画像が提供される。
【0026】
請求項12に記載の発明は、請求項10に記載の面状立体視認化装置において、前記画像群が形成される前記透光性基板の面が半透明化処理された表面であることを特徴とする面状立体視認化装置を提供する。
【0027】
すなわち、請求項12の発明では、透光性基板の面が半透明処理されることにより、光源から画像群及びパネルを透過する光が分散又は暈される。このことにより、画像領域全体をより均一な光で照らされ、さらに鮮明な画像が提供される。
【0028】
請求項13に記載の発明は、透光性基板と、該透光性基板の一方の面に所定の間隔で形成された複数のレンズと、前記透光性基板のいずれか一方の面に前記複数のレンズの位置に対応した所定の位置に形成された画像群とを有し、該画像群を立体的に視認させる面状立体視認化装置において、前記透光性基板を発光させるための光源を具備し、該光源が、前記透光性基板の側部に直接的に配置されて、該側部から前記透光性基板の内部に向けて光を照射することを特徴とする面状立体視認化装置を提供する。
【0029】
すなわち、請求項13の発明では、透光性基板を発光させるための光源が透光性基板の側部に直接的に配置されて、パネルの側部から内部に向けて光を照射する。このような構成により、面状立体視認化装置がさらに小型化及び薄型化される。
【0030】
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の面状立体視認化装置において、前記画像群が有する複数の画像の大きさが、前記光源から遠ざかるに従って小さくなることを特徴とする面状立体視認化装置を提供する。
【0031】
すなわち、請求項14の発明では、画像群が有する複数の画像の大きさが光源から遠ざかるに従って徐々に小さくなることにより、表示画面は中央に近いほど弱めの光でも明るく見え、結果的には画面全体に均一な明るさの画像が提供される。
【0032】
請求項15に記載の発明は、請求項13又は14に記載の面状立体視認化装置において、前記画像が有する複数の画像の色の濃度が、前記光源から遠ざかるに従って薄くなることを特徴とする面状立体視認化装置を提供する。
【0033】
すなわち、請求項15の発明では、画像群が有する複数の画像の色の濃度が光源から遠ざかるに従って薄くなることにより、表示画面は中央に近いほど弱めの光でも明るく見え、結果的には画面全体に均一な明るさの画像が提供される。
【0034】
請求項16に記載の発明は、請求項13〜15のいずれか1項に記載の面状立体視認化装置において、前記透光性基板の厚さが、該透光性基板の該側部から中央に近づくに従って薄くなることを特徴とする面状立体視認化装置を提供する。
【0035】
すなわち、請求項16の発明では、透光性基板の厚さが、透光性基板の側部から中央に近づくに従って薄くなることにより、表示画面は中央に近いほど弱めの光でも明るく見え、結果的には画面全体に均一な明るさの画像が提供される。
【0036】
請求項17に記載の発明は、透光性基板と、該透光性基板の一方の面に所定の間隔で形成された複数のレンズと、前記透光性基板のいずれか一方の面に前記複数のレンズの位置に対応した所定の位置に形成される画像群とを有し、該画像群を立体的に視認させる面状立体視認化装置において、前記画像群は互いに相似形状である少なくとも2種類の画像を有し、該画像の少なくとも1種類が遠近方向について実際とは異なる位置にあるように見える視認効果を有することを特徴とする面状立体視認化装置を提供する。
【0037】
すなわち、請求項17の発明では、画像群は互いに相似形状である少なくとも2種類の画像を有し、画像の少なくとも1種類が遠近方向について実際とは異なる位置にあるように見える視認効果を有することにより、透光性基板中央部に配置された注目すべき画像をさらに際立たせることができる。
【0038】
請求項18に記載の発明は、請求項17に記載の面状立体視認化装置において、前記少なくとも2種類の画像は、実際の位置よりも遠い位置にあるように見える視認効果を有する少なくとも1種類の画像と、実際の位置よりも近い位置にあるように見える視認効果を有する少なくとも1種類の画像とを有することを特徴とする面状立体視認化装置を提供する。
【0039】
すなわち、請求項18の発明では、少なくとも2種類の画像のうち少なくとも1種類は実際の位置よりも遠い位置にあるように見える視認効果を有し、他の少なくとも1種類は実際の位置よりも近い位置にあるように見える視認効果を有することにより、透光性基板中央部に配置された注目すべき画像をさらに際立たせることができる。
【0040】
請求項19に記載の発明は、請求項1〜18のいずれか1項に記載の面状立体視認化装置において、前記透光性基板、前記レンズ及び前記画像群の少なくとも1つが着色されていることを特徴とする面状立体視認化装置を提供する。
【0041】
すなわち、請求項19の発明では、透光性基板、レンズ及び画像群の少なくとも1つを透明又は半透明に着色することにより、色彩豊かでさらに魅力的な立体画像が提供される。
【0042】
【発明の実施の形態】
図1(a)は、本発明に係る立体効果を有する面状立体視認化装置10の概略図である。面状立体視認化装置10は、透光性材料(好ましくはアクリル樹脂又はポリカーボネート樹脂)を射出成形して形成される透光性基板又はパネル12を有する。またパネル12の一方の面は、予め射出成形用の型に所定の加工を施すことにより、レンチキュラーレンズ又は凸状レンズ等のレンズ14を射出成形によって有することができる。従って、レンズをパネル面上に形成するための押圧又は印刷等の別加工、及び形成されたレンズ形状を微調節する後加工が一切不要となり、製造のコスト及び時間が大幅に低減される。さらに、レンズ14は射出成形によって形成されるので、その形状は任意に選択できる。このことによってレンズ形状の制約が実質的に排除され、上述のレンチキュラーレンズ又は凸状レンズに限らず、例えば凹状レンズ等の立体効果を出すために最適な様々な形状のレンズを容易に形成できる。
【0043】
図1(b)及び(c)は、パネル12に形成されるレンズ14の一実施例を示す。図1(b)に示すように、厚さtが例えば約5mmであるパネル12の一方の面上に、好ましくは高さhが約0.08mmの凸状レンズ14が射出成形によって形成される。凸状レンズ14の各々の配列としては、例えば図1(c)に示すような千鳥配列が可能である。凸状レンズ14の各々がパネル12に接する部分の直径dは約1.14mmが好ましく、その配列ピッチpは約1.80mmが好ましい。
【0044】
一般にレンズ14が形成される側とは反対側のパネル12の面には、文字、絵柄等の画像を少なくとも1つ有する画像群(地紋)16が形成又は配設される。画像群16もまた、レンズ14と同様に、予め型に刻印等の所定の加工を施すことにより、パネル12及びレンズ14の射出成形と同時に形成することができる。このことは製造のコスト及び時間をさらに低減するとともに、高精度が要求されるレンズ14と画像群16との位置合わせが不要になることを意味する。また、画像群16は、予め画像群が印刷されたフィルムを射出成形用の型の成形面に配置して射出成形時に写し取る、いわゆるフィルム転写成形によってパネル面に形成又は配設することも可能である。勿論従来のように、射出成形されたパネル12の面にシルク印刷によって画像群を形成すること、及び予め画像群が印刷された印刷物をパネル12上に取り付けることも可能である。この印刷物としては、画像が印刷された透光性のフィルムが好ましい。図示された実施形態では、レンズ14が形成される側とは反対側のパネル12の面上に画像群16が形成又は配設されているが、画像群16が射出成形によって形成される場合を除けば、画像群16はレンズ14が形成されているパネル12の面と同じ面上に形成又は配設されてもよい。
【0045】
図2は、立体画像をさらに鮮明にするための光源を有する面状立体視認化装置30を示している。面状立体視認化装置30は、面状立体視認化装置10にさらに直下型の光源38を具備させたものであり、それ以外の構成要素であるパネル32、レンズ34及び画像群36はそれぞれ面状立体視認化装置10のパネル12、レンズ14及び画像群16と同一である。光源38は、パネル32の画像群36が形成されている面の全体にわたって近接配置される。このような構成により、光源38は画像表示面又は画像領域全体を均一に照らすことができ、光源を具備しない面状立体視認化装置10よりもさらに鮮明な明るい(いわゆる「ライトアップ」された)立体画像を提供することができる。
【0046】
さらに、画像群36と光源38との間に半透明のフィルム39を挿入することにより、光源38から画像群36及びパネル32を透過する光を分散又は暈すことができる。フィルム39は白色であってもよいし、表示される画像によって様々な色に着色されていてもよい。このことにより、画像領域全体をより均一な光で照らすことができ、画像のさらなる鮮明化が可能になる。またフィルム39の代わりに、画像群36の表面が光の分散又は暈しに関してフィルム39と同等の作用を有するように、裏打ち印刷等の半透明化処理を画像群36の上に施してもよい。フィルム39又は裏打ち印刷により、光源38をフィルム39又は画像群36の上に直接配置しても均一な照明が得られる。従って面状立体視認化装置としてさらなる薄型化又は小型化が可能になる。
【0047】
図3は、直下型の光源38とは異なる方式の光源を有する面状立体視認化装置40を示している。面状立体視認化装置40は、面状立体視認化装置10にさらに側方型の光源48を具備させたものであり、それ以外の構成要素であるパネル42、レンズ44及び画像群46はそれぞれ面状立体視認化装置10のパネル12、レンズ14及び画像群16と同一である。光源48は、図3に示すように、パネル42の側部に直接的に取り付けられて、パネル42の側部から内部に向けて光を照射するように構成される。このような構成により、面状立体視認化装置をさらに小型化及び薄型化させることができる。
【0048】
しかし光をパネル42の側端から照射する場合、照射された光はパネル42の中央に向かうに従って弱められる傾向がある。換言すると、画像群が表示画面全体に一様な形状又は模様を有する場合は、光源に近い表示画面の側部からユーザーの目に到達する光の量は、表示画面の中央付近からユーザーの目に到達する光の量よりも多い。故に表示される画像は全体的に見て光源に近い側部付近が明るく、中央付近が暗く見えるという好ましくない現象が生じる。このことを防止するためには、図4に示すように、画像群46が有する複数の画像46a(又は遮る光の量が多い部分)の大きさを光源から遠ざかるに従って徐々に小さくすることが有効である。このような画像46aを有する画像群46により、表示画面は中央に近いほど弱めの光でも明るく見え、結果的には画面全体に均一な明るさの画像が提供される。従って立体画像がさらに鮮明になる。
【0049】
側方型の光源48を使用して画面全体を均一な明るさにすることは、濃淡調節された複数の画像46bを画像群46が有することによっても可能である。すなわち、図5に示すように、光源から遠ざかるに従って画像46bの色の濃度を徐々に薄くすることにより、画面全体を均一な明るさにすることができる。図4に示した実施例においては個々の画像46aの大きさに制約があるが、図5に示すように画像46bが濃淡調節される場合は、個々の画像の大きさは任意に選択できる。
【0050】
さらに、画面全体を均一な明るさにするためには、図6に示すように、厚さが光源に隣接する側部から中央に近づくに従って徐々に薄くなる「楔形」断面のパネル52を有する面状立体視認化装置50が有用である。尚、図6の縦/横比は明確化のために変更されている。面状立体視認化装置50の他の構成要素であるレンズ54及び光源58は、それぞれ面状立体視認化装置40のレンズ44及び光源48と同一である。一般にパネルは、厚さが薄いほど弱めの光でも明るく照らされることができる。面状立体視認化装置50はこの性質を利用し、画面全体を均一な明るさにするものである。
【0051】
上述した画像46a、46b及びパネル52が有するそれぞれの特徴(すなわち画像の大きさ及び濃淡、並びにパネル厚さの変化)は、表示させたい画像の色調、大きさ等に応じて、1つのパネルに単独で用いられても複合的に用いられてもよいことは明らかである。すなわち、上記の3つの特徴を1つだけ有する面状立体視認化装置の他に、そのいずれか2つ又は全てを併せ持つ面状立体視認化装置を構成し使用することも可能である。
【0052】
上述した画像の大きさ及び濃淡の調節は、画面全体を均一に発光させるという作用の他に、さらに特殊な立体効果を得るために利用することができる。例えば図7に例示される面状立体視認化装置60は、パネル62、複数のレンズ64(図示せず)、画像群66及び光源68を有する。パネル62は、図7に示すように、パネル中央部又は透明窓部62a、パネル外周部又は画像凸部62c、及び両者の中間に位置するパネル中間部又は画像凹部62bを有する。複数のレンズ64は、透明窓部62aの上には形成されず、パネル中間部62b及び外周部62c上にのみ形成される。画像群66は、絵や写真等の注目させたい画像66a、所定の形状又は模様を有する複数の画像66b、及び画像66bと相似形状であるが大きさが画像66bよりも大きい複数の画像66cを有し、それぞれパネル中央部62a、パネル中間部62b及びパネル外周部62cに配置される。画像66b及び66cの大きさ及びレンズ64の形状を適当に選定することにより、画像66b及び66cの少なくとも一方が遠近方向について実際の位置とは異なる位置にあるように見える視認効果を有することが可能になる。すなわち、パネル中間部又は画像凹部62bの画像66bは実際の位置よりも凹んだすなわち遠い位置にあるように見える視認効果を有し、パネル外周部又は画像凸部62cの画像66cは実際の位置よりも浮き出たすなわち近い位置にあるように見える視認効果を有する。このことにより、パネル中央部に配置された注目すべき画像66aを、さらに際立たせて見せることができる。さらに画像66b及び66cの色の濃度を変える(例えば画像66bの色の濃度を画像66cの色の濃度よりも薄くする)ことにより、上記の凹み及び浮き出し効果をさらに高めることもできる。光源68は、上述した直下型光源38及び側方型光源48のいずれであってもよい。
【0053】
上記に説明した面状立体視認化装置10、30、40、50、60はいずれもユーザーに魅力的な立体画像を提供するものであるが、各面状立体視認化装置の構成要素であるパネル、レンズ及び画像群の少なくとも1つを透明又は半透明に着色することにより、色彩豊かでさらに魅力的な立体画像を提供することができる。
【0054】
【発明の効果】
請求項1〜9の発明に係る面状立体視認化装置は、透光性基板及び複数のレンズが射出成形によって形成されるため、レンズをパネル面上に形成するための押圧又は印刷等の別加工、及び形成されたレンズ形状を微調節する後加工が一切不要となり、製造のコスト及び時間が大幅に低減される。
【0055】
請求項10〜12の発明に係る面状立体視認化装置は、透光性基板を発光させるための光源を具備し、その光源が、透光性基板の面全体に近接配置されて、画像表示面全体を均一に照らすことを特徴とする。従って、装置全体が小型化されるとともに、さらに鮮明な明るい立体画像が提供されるという効果が得られる。
【0056】
請求項13〜16の発明に係る面状立体視認化装置は、透光性基板を発光させるための光源を具備し、その光源が、透光性基板の側部に配置されて、側部から透光性基板の内部に向けて光を照射することを特徴とする。従って、装置全体がさらに小型化及び薄型化されるという効果が得られる。特に、請求項14〜16の発明に係る面状立体視認化装置により、画面の中央に近いほど弱めの光でも明るく見える表示画面が提供され、結果として表示画面全体が均一な明るさになるという効果が得られる。
【0057】
請求項17、18の発明に係る面状立体視認化装置は、画像群が互いに相似形状である少なくとも2種類の画像を有し、画像の少なくとも1種類が遠近方向について実際とは異なる位置にあるように見える視認効果を有することを特徴とする。従って、透光性基板中央部に配置された注目すべき画像がさらに際立って見えるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明に係る面状立体視認化装置の概略斜視図であり、
(b)(a)の装置の概略断面図であり、
(c)(a)の装置のパネル面に形成されるレンズの配列を示す図である。
【図2】直下型の光源を有する面状立体視認化装置の概略断面図である。
【図3】側方型の光源を有する面状立体視認化装置の概略断面図である。
【図4】複数の画像の大きさが徐々に変化する画像群の概略平面図である。
【図5】複数の画像の色の濃度が徐々に変化する画像群の概略平面図である。
【図6】厚さが徐々に変化するパネルを有する面状立体視認化装置の概略断面図である。
【図7】中央の画像をより際立たせるように構成された面状立体視認化装置の概略平面図である。
【符号の説明】
10、30、40、50、60…面状立体視認化装置
12、32、42、52、62…パネル
14、34、44、54、64…レンズ
16、36、46、56、66…画像群
38、48、58、68…光源
46a、46b…画像

Claims (19)

  1. 透光性基板と、該透光性基板の一方の面に所定の間隔で形成された複数のレンズと、前記透光性基板のいずれか一方の面に前記複数のレンズの位置に対応した所定の位置に形成される画像群とを有し、該画像群を立体的に視認させる面状立体視認化装置において、
    前記透光性基板及び前記複数のレンズが射出成形によって形成されることを特徴とする面状立体視認化装置。
  2. 前記画像群が、前記透光性基板及び前記複数のレンズとともに射出成形によって形成されることを特徴とする請求項1に記載の面状立体視認化装置。
  3. 前記画像群が、該画像群が印刷されたフィルムを用いたフィルム転写成形により形成されることを特徴とする請求項1に記載の面状立体視認化装置。
  4. 前記画像群が、前記透光性基板及び前記複数のレンズの射出成形後にシルク印刷により形成されることを特徴とする請求項1に記載の面状立体視認化装置。
  5. 前記画像群が、前記透光性基板及び前記複数のレンズの射出成形後に前記透光性基板に取り付けられる印刷物に予め印刷されていることを特徴とする請求項1に記載の面状立体視認化装置。
  6. 前記印刷物が、画像群が印刷された透光性のフィルムであることを特徴とする請求項5に記載の面状立体視認化装置。
  7. 前記レンズがレンチキュラーレンズである請求項1〜6のいずれか1項に記載の面状立体視認化装置。
  8. 前記レンズが凸状レンズである請求項1〜6のいずれか1項に記載の面状立体視認化装置。
  9. 前記レンズが凹状レンズである請求項1〜6のいずれか1項に記載の面状立体視認化装置。
  10. 透光性基板と、該透光性基板の一方の面に所定の間隔で形成された複数のレンズと、前記透光性基板のいずれか一方の面に前記複数のレンズの位置に対応した所定の位置に形成された画像群とを有し、該画像群を立体的に視認させる面状立体視認化装置において、
    前記透光性基板を発光させるための光源を具備し、該光源が、前記画像群が形成される前記透光性基板の面全体に近接配置されて、前記透光性基板の画像表示面全体を均一に照らすことを特徴とする面状立体視認化装置。
  11. 前記画像群と前記光源との間に半透明のフィルムが挿入されることを特徴とする請求項10に記載の面状立体視認化装置。
  12. 前記画像群が形成される前記透光性基板の面が半透明化処理された表面であることを特徴とする請求項10に記載の面状立体視認化装置。
  13. 透光性基板と、該透光性基板の一方の面に所定の間隔で形成された複数のレンズと、前記透光性基板のいずれか一方の面に前記複数のレンズの位置に対応した所定の位置に形成された画像群とを有し、該画像群を立体的に視認させる面状立体視認化装置において、
    前記透光性基板を発光させるための光源を具備し、該光源が、前記透光性基板の側部に直接的に配置されて、該側部から前記透光性基板の内部に向けて光を照射することを特徴とする面状立体視認化装置。
  14. 前記画像群が有する複数の画像の大きさが、前記光源から遠ざかるに従って小さくなることを特徴とする請求項13に記載の面状立体視認化装置。
  15. 前記画像が有する複数の画像の色の濃度が、前記光源から遠ざかるに従って薄くなることを特徴とする請求項13又は14に記載の面状立体視認化装置。
  16. 前記透光性基板の厚さが、該透光性基板の該側部から中央に近づくに従って薄くなることを特徴とする請求項13〜15のいずれか1項に記載の面状立体視認化装置。
  17. 透光性基板と、該透光性基板の一方の面に所定の間隔で形成された複数のレンズと、前記透光性基板のいずれか一方の面に前記複数のレンズの位置に対応した所定の位置に形成される画像群とを有し、該画像群を立体的に視認させる面状立体視認化装置において、
    前記画像群は互いに相似形状である少なくとも2種類の画像を有し、該画像の少なくとも1種類が遠近方向について実際とは異なる位置にあるように見える視認効果を有することを特徴とする面状立体視認化装置。
  18. 前記少なくとも2種類の画像は、実際の位置よりも遠い位置にあるように見える視認効果を有する少なくとも1種類の画像と、実際の位置よりも近い位置にあるように見える視認効果を有する少なくとも1種類の画像とを有することを特徴とする請求項17に記載の面状立体視認化装置。
  19. 前記透光性基板、前記レンズ及び前記画像群の少なくとも1つが着色されていることを特徴とする請求項1〜18のいずれか1項に記載の面状立体視認化装置。
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