JP2004317743A - 撮像レンズ - Google Patents

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JP2004317743A
JP2004317743A JP2003110642A JP2003110642A JP2004317743A JP 2004317743 A JP2004317743 A JP 2004317743A JP 2003110642 A JP2003110642 A JP 2003110642A JP 2003110642 A JP2003110642 A JP 2003110642A JP 2004317743 A JP2004317743 A JP 2004317743A
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Masafumi Isono
雅史 磯野
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Abstract

【課題】光学性能が良好で低コストかつコンパクトな固体撮像素子用の撮像レンズを提供する。
【解決手段】固体撮像素子に像を形成するレンズ3枚構成の撮像レンズであって、物体側から順に、開口絞り(ST)と、正の第1レンズ(L1)と、物体側に凹面を向けたメニスカス形状を有する負の第2レンズ(L2)と、正の第3レンズ(L3)とで構成され、条件式:0.8<f/f1<4{f:全系の焦点距離、f1:第1レンズ(L1)の焦点距離}を満足する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は撮像レンズに関するものであり、更に詳しくは被写体の映像を固体撮像素子で取り込むデジタル入力機器(デジタルスチルカメラ,デジタルビデオカメラ等)に適した、高性能でコンパクトな撮像レンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、パーソナルコンピュータ等の普及に伴い、手軽に画像情報をデジタル機器に取り込むことができるデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等(以下単に「デジタルカメラ」という。)が個人ユーザーレベルで普及しつつある。このようなデジタルカメラは、今後も画像情報の入力機器として益々普及することが予想される。
【0003】
また、デジタルカメラに搭載されるCCD(Charge Coupled Device)等の固体撮像素子の小型化が進展してきており、それに伴ってデジタルカメラにも一層の小型化が求められている。このため、デジタル入力機器において最大の容積を占める撮像レンズにも、コンパクト化が強く要望されている。撮像レンズを小型化するには固体撮像素子のサイズを小さくするのが最も容易な方法ではあるが、そのためには受光素子のサイズを小さくする必要があり、固体撮像素子の製造難易度が上がるとともに撮像レンズに要求される性能も高くなる。
【0004】
一方、固体撮像素子のサイズをそのままにして撮像レンズのサイズを小さくすると、必然的に射出瞳位置が像面に近づいてしまう。射出瞳位置が像面に近づくと、撮像レンズから射出された軸外光束が像面に対して斜めに入射するため、固体撮像素子の前面に設けられているマイクロレンズの集光性能が十分に発揮されず、画像の明るさが画像中央部と画像周辺部とで極端に変化するという問題が生じることになる。この問題を解決するために撮像レンズの射出瞳位置を遠くに離そうとすると、どうしても撮像レンズ全体の大型化が避けられなくなる。
【0005】
さらに近年の低価格化競争のため、撮像レンズにも低コスト化の要望が強くなってきている。また近年の固体撮像素子の高密度化により、撮像レンズに要求される性能もより高いものになってきている。以上のような要望に対し、レンズ系の前方に開口絞りを有するレンズ3枚構成の撮像レンズが、特許文献1〜4で提案されている。
【0006】
【特許文献1】
特開平2−191907号公報
【特許文献2】
特開平4−153612号公報
【特許文献3】
特開平5−188284号公報
【特許文献4】
特開2001−75006号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1〜3記載の撮像レンズは、第2レンズが両凹形状になっているため、その負レンズとしてのパワーが強く、レンズバックが非常に長くなっている。その結果としてレンズ全長が大きくなっており、コンパクト性に欠けている。また、画角が50度以下であり、撮像レンズとして使用するには画角が不充分である。特許文献4記載の撮像レンズは、第2レンズとして物体側に凸面を向けた負のメニスカスレンズを有している。その構成では、第2レンズの像側面に入射する光線角度がきつすぎて、全反射を起こしてしまうおそれがある。そして、そのような構成ではレンズ軸に対する製造誤差感度が非常に高くなってしまうため、製造時に周辺性能を維持するのが困難になりやすい、といった問題もある。
【0008】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであって、光学性能が良好で低コストかつコンパクトな固体撮像素子用の撮像レンズを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、第1の発明の撮像レンズは、固体撮像素子に像を形成するレンズ3枚構成の撮像レンズであって、物体側から順に、開口絞りと、正の第1レンズと、物体側に凹面を向けたメニスカス形状を有する負の第2レンズと、正の第3レンズとで構成され、以下の条件式(1)を満足することを特徴とする。
0.8<f/f1<4 …(1)
ただし、
f:全系の焦点距離、
f1:第1レンズの焦点距離、
である。
【0010】
第2の発明の撮像レンズは、固体撮像素子に像を形成するレンズ3枚構成の撮像レンズであって、物体側から順に、開口絞りと、正の第1レンズと、物体側に凹面を向けたメニスカス形状を有する負の第2レンズと、正の第3レンズとで構成され、以下の条件式(2)を満足することを特徴とする。
−4<f/f2<−0.6 …(2)
ただし、
f:全系の焦点距離、
f2:第2レンズの焦点距離、
である。
【0011】
第3の発明の撮像レンズは、固体撮像素子に像を形成するレンズ3枚構成の撮像レンズであって、物体側から順に、開口絞りと、正の第1レンズと、物体側に凹面を向けたメニスカス形状を有する負の第2レンズと、正の第3レンズとで構成され、以下の条件式(3)を満足することを特徴とする。
0.1<f/f3<2 …(3)
ただし、
f:全系の焦点距離、
f3:第3レンズの焦点距離、
である。
【0012】
第4の発明の撮像レンズは、固体撮像素子に像を形成するレンズ3枚構成の撮像レンズであって、物体側から順に、開口絞りと、両凸形状を有する正の第1レンズと、物体側に凹面を向けたメニスカス形状を有する負の第2レンズと、物体側に凸面を向けた正の第3レンズとで構成され、以下の条件式(4)を満足することを特徴とする。
0.05<T2/f<4 …(4)
ただし、
T2:第2レンズの軸上レンズ厚み、
f:全系の焦点距離、
である。
【0013】
第5の発明の撮像レンズは、上記第1〜第4のいずれか1つの発明の構成において、以下の条件式(5)を満足することを特徴とする。
1.1<f/Y’<1.9 …(5)
ただし、
f:全系の焦点距離、
Y’:最大像高、
である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る撮像レンズの実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。図1〜図3に、第1〜第3の実施の形態のレンズ構成をそれぞれ光学断面で示す。各実施の形態の撮像レンズはいずれも、固体撮像素子(例えばCCD)に対して光学像を形成する撮像用(例えばデジタルカメラ用)の単焦点レンズである。そして、物体側から順に、開口絞り(ST)と、正の第1レンズ(L1)と、負の第2レンズ(L2)と、正の第3レンズ(L3)と、のレンズ3枚構成になっており、その像側には、光学的ローパスフィルター等に相当する平行平面板状のガラスフィルター(GF)が配置されている。なお、各レンズ構成図(図1〜図3)中、ri(i=1,2,3,...)が付された面は物体側から数えてi番目の面であり、riに*印が付された面は非球面である。
【0015】
各実施の形態のレンズ構成を更に詳しく説明する。第1,第2の実施の形態(図1,図2)において、第1レンズ(L1)は両凸形状を有する正レンズであり、第2レンズ(L2)は物体側に凹面を向けたメニスカス形状を有する負レンズであり、第3レンズ(L3)は両凸形状を有する正レンズである。そして、すべてのレンズ面(r2〜r7)は非球面から成っている。第3の実施の形態(図3)において、第1レンズ(L1)は両凸形状を有する正レンズであり、第2レンズ(L2)は物体側に凹面を向けたメニスカス形状を有する負レンズであり、第3レンズ(L3)は物体側に凸面を向けたメニスカス形状を有する正レンズである。そして、第1レンズ(L1)の物体側面(r2)、及び第2,第3レンズ(L2,L3)の両面(r4〜r7)は、非球面から成っている。
【0016】
各実施の形態のように、最も物体側に開口絞り(ST)を配置することによって、射出瞳位置をより遠くに離すことが可能となる。また、第2レンズ(L2)として物体側に凹面を向けた負のメニスカスレンズを用いることにより、前述した特許文献1〜4に記載されている撮像レンズの問題点を解消して、レンズ全長の短縮や光学性能の向上等を達成することが可能となる。したがって各実施の形態のように、物体側から順に、開口絞り(ST)と、正の第1レンズ(L1)と、物体側に凹面を向けたメニスカス形状を有する負の第2レンズ(L2)と、正の第3レンズ(L3)と、のレンズ3枚構成を採用することが好ましい。そのようなレンズ3枚構成を採用することによって、高い光学性能と適正な射出瞳位置を実現しながらレンズ系のコンパクト化及び低コスト化を達成することが可能になる。このような効果がバランス良く得られるようにするには、第1レンズ(L1)として両凸形状を有する正レンズを用いることが好ましく、第3レンズ(L3)として物体側に凸面を向けた正レンズを用いることが好ましい。第1レンズ(L1)を両凸形状にすることにより、レンズ全長を短縮することができる。また、第3レンズ(L3)を物体側に凸面を向けた正レンズにすることにより、射出瞳位置をより遠くに離すことが可能となる。したがって各実施の形態のように、物体側から順に、開口絞り(ST)と、両凸形状を有する正の第1レンズ(L1)と、物体側に凹面を向けたメニスカス形状を有する負の第2レンズ(L2)と、物体側に凸面を向けた正の第3レンズ(L3)と、のレンズ3枚構成を採用することが好ましい。
【0017】
各実施の形態のように、パワー(焦点距離の逆数で定義される量)の配置が正・負・正のレンズ3枚タイプにおいて、固体撮像素子用の撮像レンズに必要な射出瞳位置,光学性能,コスト,コンパクト性,製造性等を良好かつ効果的にバランスさせるための条件を以下に説明する。まず、各実施の形態の撮像レンズが満足すべき条件式、つまり各実施の形態のようなタイプの撮像レンズにおいて満たすことが望ましい条件式を説明する。ただし、以下に説明する全ての条件式を同時に満たす必要はなく、個々の条件式を光学構成に応じてそれぞれ単独に満足すれば、対応する作用・効果を達成することは可能である。もちろん、複数の条件式を満足する方が、光学性能,小型化,製造・組立等の観点からより望ましいことはいうまでもない。
【0018】
以下の条件式(1)を満足することが望ましい。
0.8<f/f1<4 …(1)
ただし、
f:全系の焦点距離、
f1:第1レンズ(L1)の焦点距離、
である。
【0019】
条件式(1)は、第1レンズ(L1)に関して主に全長と収差とをバランスさせるための条件範囲を規定している。条件式(1)の下限を越えると、収差補正には有利になるが、全長の増大を招いてしまう。逆に、条件式(1)の上限を越えると、全長の短縮には有利になるが、収差劣化、特に歪曲収差と像面湾曲の劣化が著しくなる。
【0020】
以下の条件式(1a)を満足することが更に望ましい。条件式(1a)は、上記条件式(1)が規定している条件範囲のなかでも、上記観点等からより一層好ましい条件範囲を規定している。
1<f/f1<2 …(1a)
【0021】
以下の条件式(2)を満足することが望ましい。
−4<f/f2<−0.6 …(2)
ただし、
f:全系の焦点距離、
f2:第2レンズ(L2)の焦点距離、
である。
【0022】
条件式(2)は、第2レンズ(L2)に関して主に全長と収差とをバランスさせるための条件範囲を規定している。条件式(2)の上限を越えると、収差補正には有利になるが、全長の増大を招いてしまう。逆に、条件式(2)の下限を越えると、全長の短縮には有利になるが、収差劣化、特に歪曲収差と像面湾曲の劣化が著しくなる。
【0023】
以下の条件式(2a)を満足することが更に望ましい。条件式(2a)は、上記条件式(1)が規定している条件範囲のなかでも、上記観点等からより一層好ましい条件範囲を規定している。
−2<f/f2<−1 …(2a)
【0024】
以下の条件式(3)を満足することが望ましい。
0.1<f/f3<2 …(3)
ただし、
f:全系の焦点距離、
f3:第3レンズ(L3)の焦点距離、
である。
【0025】
条件式(3)は、第3レンズ(L3)に関して主に全長と収差とをバランスさせるための条件範囲を規定している。条件式(3)の下限を越えると、収差補正には有利になるが、全長の増大を招いてしまう。逆に、条件式(3)の上限を越えると、全長の短縮には有利になるが、収差劣化、特に歪曲収差と像面湾曲の劣化が著しくなる。
【0026】
以下の条件式(3a)を満足することが更に望ましい。条件式(3a)は、上記条件式(3)が規定している条件範囲のなかでも、上記観点等からより一層好ましい条件範囲を規定している。
0.3<f/f3<1.5 …(3a)
【0027】
以下の条件式(4)を満足することが望ましい。また、物体側から順に、開口絞り(ST)と、両凸形状を有する正の第1レンズ(L1)と、物体側に凹面を向けたメニスカス形状を有する負の第2レンズ(L2)と、物体側に凸面を向けた正の第3レンズ(L3)と、のレンズ3枚構成において、以下の条件式(4)を満足することが更に望ましい。
0.05<T2/f<4 …(4)
ただし、
T2:第2レンズ(L2)の軸上レンズ厚み、
f:全系の焦点距離、
である。
【0028】
条件式(4)は、第2レンズ(L2)に関して主に像面湾曲とレンズの製造性とをバランスさせるための条件範囲を規定している。条件式(4)の上限を越えると、像面湾曲を良好に補正することが困難になる。逆に、条件式(4)の下限を越えると、レンズの厚みが薄すぎて製造できないといった問題が生じる。
【0029】
以下の条件式(4a)を満足することが更に望ましい。条件式(4a)は、上記条件式(4)が規定している条件範囲のなかでも、上記観点等からより一層好ましい条件範囲を規定している。
0.1<T2/f<1.0 …(4a)
【0030】
以下の条件式(5)を満足することが望ましい。また、前記条件式(1),(1a),(2),(2a),(3),(3a),(4),(4a)のうちの少なくとも1つとともに条件式(5)を満足することが更に望ましい。
1.1<f/Y’<1.9 …(5)
ただし、
f:全系の焦点距離、
Y’:最大像高、
である。
【0031】
条件式(5)は、レンズ全長と前玉径とをバランスさせるための条件範囲を規定している。条件式(5)の下限を越えると、前玉径が大きくなり、撮像レンズ装置の径方向の大型化を招くとともに、歪曲収差の補正が困難になる。逆に、条件式(5)の上限を越えると、光学系の全長が大きくなり、撮像レンズ装置の光軸(AX)方向の大型化を招いてしまう。
【0032】
以下の条件式(5a)を満足することが更に望ましい。条件式(5a)は、上記条件式(5)が規定している条件範囲のなかでも、上記観点等からより一層好ましい条件範囲を規定している。
1.3<f/Y’<1.7 …(5a)
【0033】
各実施の形態のように、全てのレンズの少なくとも1面が非球面であることが望ましい。第1〜第3レンズ(L1〜L3)のそれぞれに非球面を少なくとも1面設けることは、球面収差,コマ収差及び歪曲収差の補正に大きな効果がある。また、各実施の形態の撮像レンズは、入射光線を屈折作用により偏向させる屈折型レンズ(つまり、異なる屈折率を有する媒質同士の界面で偏向が行われるタイプのレンズ)のみで構成されているが、使用可能なレンズはこれに限らない。例えば、回折作用により入射光線を偏向させる回折型レンズ,回折作用と屈折作用との組み合わせで入射光線を偏向させる屈折・回折ハイブリッド型レンズ,入射光線を媒質内の屈折率分布により偏向させる屈折率分布型レンズ等を用いてもよい。ただし、媒質内で屈折率が変化する屈折率分布型レンズは、その複雑な製法がコストアップを招くため、本発明に係る撮像レンズでは3枚のレンズ(L1〜L3)として均質素材レンズを用いることが望ましい。
【0034】
また、開口絞り(ST)のほかに不要光をカットするための光束規制板等を必要に応じて配置してもよく、プリズム類(例えば直角プリズム),ミラー類(例えば平面ミラー)等を光路中に配置することにより、その光学的なパワーを有しない面(例えば、反射面,屈折面,回折面)で撮像レンズの前,後又は途中で光路を折り曲げてもよい{例えば、光軸(AX)を略90度折り曲げるようにして光束を反射させてもよい。}。その折り曲げ位置は必要に応じて設定すればよく、光路の適正な折り曲げにより、撮像レンズが搭載されるデジタル入力機器(デジタルカメラ等)の見かけ上の薄型化やコンパクト化を達成することが可能である。
【0035】
各実施の形態の撮像レンズは、デジタル入力機器用の小型撮像レンズとしての使用に適しており、これを光学的ローパスフィルターや固体撮像素子と組み合わせることにより、被写体の映像を光学的に取り込んで電気的な信号として出力する撮像レンズ装置を構成することができる。撮像レンズ装置は、被写体の静止画撮影や動画撮影に用いられるカメラ{例えば、デジタルカメラ;ビデオカメラ;デジタルビデオユニット,パーソナルコンピュータ,モバイルコンピュータ,携帯電話,携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant),これらの周辺機器(マウス,スキャナー,プリンター,その他の入出力装置)等に内蔵又は外付けされるカメラ}の主たる構成要素であり、例えば、物体(被写体)側から順に、物体の光学像を形成する撮像レンズと、光学的ローパスフィルター,赤外カットフィルター等の光学フィルターと、撮像レンズにより形成された光学像を電気的な信号に変換する固体撮像素子と、で構成される。
【0036】
したがって、上述した各実施の形態には以下の構成を有する発明(I),(II)が含まれており、その構成により、良好な光学性能を有し低コストでコンパクトな撮像レンズ装置を実現することができる。そして、これをデジタルカメラ等に適用すれば、当該カメラの高性能化,高機能化,低コスト化及びコンパクト化に寄与することができる。
(I) 光学像を形成する撮像レンズと、その撮像レンズにより形成された光学像を電気的な信号に変換する撮像素子と、を備えた撮像レンズ装置であって、前記撮像レンズが、物体側から順に、開口絞りと、正の第1レンズと、物体側に凹面を向けたメニスカス形状を有する負の第2レンズと、正の第3レンズと、のレンズ3枚で構成され、前記条件式(1),(1a),(2),(2a),(3),(3a),(4),(4a),(5),(5a)のうちの少なくとも1つを満足することを特徴とする撮像レンズ装置。
(II) 前記第1レンズが両凸形状を有する正レンズであり、前記第3レンズが物体側に凸面を向けた正レンズであることを特徴とする上記(I)記載の撮像レンズ装置。
【0037】
撮像素子としては、例えば複数の画素から成るCCDやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサー等の固体撮像素子が用いられ、撮像レンズにより形成された光学像は固体撮像素子により電気的な信号に変換される。撮像レンズで形成されるべき光学像は、固体撮像素子の画素ピッチにより決定される所定の遮断周波数特性を有する光学的ローパスフィルターを通過することにより、電気的な信号に変換される際に発生するいわゆる折り返しノイズが最小化されるように、空間周波数特性が調整される。固体撮像素子で生成した信号は、必要に応じて所定のデジタル画像処理や画像圧縮処理等が施されて、デジタル映像信号としてメモリー(半導体メモリー,光ディスク等)に記録されたり、場合によってはケーブルを介したり赤外線信号に変換されたりして他の機器に伝送される。なお、撮像レンズの最終面と固体撮像素子との間に配置される光学的ローパスフィルターは、各実施の形態ではガラスフィルター(GF)で構成されているが、使用されるデジタル入力機器に応じたものであればよい。例えば、所定の結晶軸方向が調整された水晶等を材料とする複屈折型ローパスフィルターや、必要とされる光学的な遮断周波数の特性を回折効果により達成する位相型ローパスフィルター等が適用可能である。
【0038】
【実施例】
以下、本発明を実施した撮像レンズを、コンストラクションデータ等を挙げて更に具体的に説明する。ここで挙げる実施例1〜3は、前述した第1〜第3の実施の形態にそれぞれ対応する数値実施例であり、第1〜第3の実施の形態を表すレンズ構成図(図1〜図3)は、対応する実施例1〜3のレンズ構成をそれぞれ示している。
【0039】
各実施例のコンストラクションデータにおいて、ri(i=1,2,3,...)は物体側から数えてi番目の面の曲率半径(mm)、di(i=1,2,3,...)は物体側から数えてi番目の軸上面間隔(mm)を示しており、Ni(i=1,2,3,...),νi(i=1,2,3,...)は物体側から数えてi番目の光学要素のd線に対する屈折率(Nd),アッベ数(νd)を示している。全系の焦点距離(f,mm)及びFナンバー(FNO)を、他のデータとあわせて示す。また、表1に各条件式規定のパラメータに対応する値を各実施例について示す。
【0040】
曲率半径riに*印が付された面は、非球面(非球面形状の屈折光学面、非球面と等価な屈折作用を有する面等)であり、非球面の面形状を表わす以下の式(AS)で定義される。各実施例の非球面データを他のデータとあわせて示す。
X(H)=(C0・H)/{1+√(1−ε・C0・H)}+Σ(Ai・H) …(AS)
ただし、式(AS)中、
X(H):高さHの位置での光軸(AX)方向の変位量(面頂点基準)、
H:光軸(AX)に対して垂直な方向の高さ、
C0:近軸曲率(=1/曲率半径)、
ε:2次曲面パラメータ、
Ai:i次の非球面係数(Ai=0の場合のデータは省略する。)、
である。
【0041】
図4〜図6は、実施例1〜実施例3に対応する収差図であり、図4〜図6中、(A)は球面収差図,(B)は非点収差図,(C)は歪曲収差図である{FNO:Fナンバー,Y’:最大像高(mm)}。球面収差図において、実線(d)はd線、一点鎖線(g)はg線、二点鎖線(c)はc線に対する各球面収差量(mm)を表しており、破線(SC)は正弦条件不満足量(mm)を表している。非点収差図において、破線(DM)はメリディオナル面、実線(DS)はサジタル面でのd線に対する各非点収差(mm)を表わしている。また、歪曲収差図において実線はd線に対する歪曲(%)を表している。
【0042】
Figure 2004317743
【0043】
Figure 2004317743
【0044】
Figure 2004317743
【0045】
Figure 2004317743
【0046】
Figure 2004317743
【0047】
Figure 2004317743
【0048】
【表1】
Figure 2004317743
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、光学性能が良好で低コストかつコンパクトな固体撮像素子用の撮像レンズを実現することができる。そして、本発明に係る撮像レンズを携帯電話搭載のカメラやデジタルカメラ等のデジタル入力機器に用いれば、当該機器の高性能化,高機能化,低コスト化及びコンパクト化に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態(実施例1)のレンズ構成図。
【図2】第2の実施の形態(実施例2)のレンズ構成図。
【図3】第3の実施の形態(実施例3)のレンズ構成図。
【図4】実施例1の収差図。
【図5】実施例2の収差図。
【図6】実施例3の収差図。
【符号の説明】
ST …開口絞り
L1 …第1レンズ
L2 …第2レンズ
L3 …第3レンズ
GF …ガラスフィルター
AX …光軸

Claims (5)

  1. 固体撮像素子に像を形成するレンズ3枚構成の撮像レンズであって、物体側から順に、開口絞りと、正の第1レンズと、物体側に凹面を向けたメニスカス形状を有する負の第2レンズと、正の第3レンズとで構成され、以下の条件式(1)を満足することを特徴とする撮像レンズ;
    0.8<f/f1<4 …(1)
    ただし、
    f:全系の焦点距離、
    f1:第1レンズの焦点距離、
    である。
  2. 固体撮像素子に像を形成するレンズ3枚構成の撮像レンズであって、物体側から順に、開口絞りと、正の第1レンズと、物体側に凹面を向けたメニスカス形状を有する負の第2レンズと、正の第3レンズとで構成され、以下の条件式(2)を満足することを特徴とする撮像レンズ;
    −4<f/f2<−0.6 …(2)
    ただし、
    f:全系の焦点距離、
    f2:第2レンズの焦点距離、
    である。
  3. 固体撮像素子に像を形成するレンズ3枚構成の撮像レンズであって、物体側から順に、開口絞りと、正の第1レンズと、物体側に凹面を向けたメニスカス形状を有する負の第2レンズと、正の第3レンズとで構成され、以下の条件式(3)を満足することを特徴とする撮像レンズ;
    0.1<f/f3<2 …(3)
    ただし、
    f:全系の焦点距離、
    f3:第3レンズの焦点距離、
    である。
  4. 固体撮像素子に像を形成するレンズ3枚構成の撮像レンズであって、物体側から順に、開口絞りと、両凸形状を有する正の第1レンズと、物体側に凹面を向けたメニスカス形状を有する負の第2レンズと、物体側に凸面を向けた正の第3レンズとで構成され、以下の条件式(4)を満足することを特徴とする撮像レンズ;
    0.05<T2/f<4 …(4)
    ただし、
    T2:第2レンズの軸上レンズ厚み、
    f:全系の焦点距離、
    である。
  5. 以下の条件式(5)を満足することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像レンズ;
    1.1<f/Y’<1.9 …(5)
    ただし、
    f:全系の焦点距離、
    Y’:最大像高、
    である。
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