JP2004317109A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 室内機の下方に家具等が設置された場合でも快適性を向上できる空気調和機を提供する。
【解決手段】 室内機1の下方にテレビや家具等の障害物があるか否かを反射型光学センサや画像イメージから成る下方検知手段により検知する。室内機1の下方に障害物がない場合は吹出口5から壁面W1に向けて後方下方に調和空気を送出し、調和空気を壁面W1及び床面Fに沿って流通させる。室内機1の下方に障害物がある場合は吹出口5から前方下方に向けて調和空気を送出し、家具等の障害物に沿って調和空気を流通させる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、室内機に取り込まれた空気を調和して室内に送出する空気調和機に関し、特に空気調和機の暖房運転時の運転制御に関する。
従来の空気調和機は、特願2003−005378号等に示されており、暖房運転時に直下方向乃至後方下方に調和空気を送出できるようになっている。図12はこの空気調和機による暖房運転時の室内の気流の挙動を示している。また、図13は、空気調和機の設定温度を28℃とした時の居室Rの中央断面D(図12参照)の温度分布を示している。
室内の壁面W1に取り付けられた室内機1は下部に吹出口を有し、室内の空気を取り込んで該壁面W1に向けて後方下方に調和空気を送出する。このため、調和空気はコアンダ効果によって矢印Cに示すように壁面W1と及び床面Fに沿って流通する。
これにより、居住空間の床面近傍、即ち使用者の足元に到達する暖気が増加し、居室R内の略中央の床面の温度を約33℃〜35℃にすることができる。従って、足元が寒く、頭部に暖気が直接当たるという不快感を低減して快適性を向上させることができるようになっている。
しかしながら、上記従来の空気調和機によると、室内機1の下方にタンス等の家具やテレビ等の比較的大型の障害物が設置されていると、吹出し気流が床面に沿って流通しない場合がある。図14は室内機1の下方に障害物Kが設置された居室R内を暖房運転した時の気流の挙動を示している。また、図15はこの時の中央断面D(図14参照)の温度分布を示している。
吹出口から壁面W1に向けて後方下方に送出された調和空気はコアンダ効果によって壁面W1を伝って降下する。そして、矢印B'に示すように、家具Kに衝突して壁面W1から剥がれて巻き上がり、居室の居住空間上部に降り注ぐ。このため、図15に示すように、居室Rの上部のみが温められるとともに、使用者の頭部に暖気が直接あたり、使用者に不快感を与える問題があった。
また、暖気が壁面W1から剥がれて巻き上がるため、温度の高い調和空気を床面に到達させることができない。このため、居室Rの下部及び床面F近傍を暖めることができず、使用者の足元が継続的に冷えて不快感を与えるだけでなく局所的に使用者の体温を低下させて健康を害する問題もあった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、室内機の下方に家具等が設置された場合でも快適性を向上できる空気調和機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、室内の壁面に取り付けられた室内機の吸込口から空気を取り入れて調和し、吹出口から送出する空気調和機において、前記室内機の下方の状況に応じて空気調和機の運転条件を可変することを特徴としている。
この構成によると、壁面に取り付けられた室内機の下方に家具等の障害物が設置されたか否かに応じて調和空気の吹出方向、風量、風速、送風機の回転数、圧縮機の周波数、暖房能力、設定温度等の運転条件が可変される。また、イオン発生装置を有する場合はイオンの送出量等の運転条件が可変される。
調和空気の吹出方向を可変する場合において、室内機の下方に家具等が設置されるときは調和空気が前方または下方の第1の方向、例えば斜め前方下方に送出され、家具の前面及び床面に沿って流通して室内を循環する。室内機の下方に家具等が設置されないときは調和空気が下方または後方で第1の方向よりも後方の第2の方向、例えば斜め後方下方に向けて送出され、壁面及び床面に沿って流通して室内を循環する。室内機に設けられた吹出口よりも後方(壁面側)に家具等の前面が設置される場合には、例えば略鉛直下方に向けて調和空気を送出して家具及び床面に沿って流通させることができる。
室内機の下方の状態は、反射型光センサ、反射型超音波センサ、画像イメージによるパターン認識等から成る下方状況検知手段によって把握することができる。調和空気を前方へ送出した際の吸気温度の上昇速度と、後方へ送出した際の吸気温度の上昇速度との差を吸気温度検知手段により捉えて下方の状況を判断してもよい。
また、調和空気を前方へ送出した際の吸気温度と、後方へ送出した際の吸気温度との差を吸気温度検知手段により捉えて下方の状況を判断することもできる。調和空気を前方へ送出した際の床面の温度と、後方へ送出した際の床面の温度との差を赤外線センサ等の床面温度検知手段により捉えて下方の状況を判断してもよい。
下方状況検知手段による検知は、空気調和機の運転開始時に行うことにより最適な運転条件で暖房運転を行うことができる。空気調和機の運転が設定した回数に到達した際や、設定した期間の経過後に運転する際に下方状況の検知を行えるようにするとよい。また、室内機の電源プラグを着脱した後の運転時であってもよく、リモートコントローラ等により使用者が指定した時期に行えるようにしてもよい。更に、リモートコントローラ等による入力操作によって下方の状況を設定できるようにしてもよい。
本発明によると、調和空気の送出方向、風速、風量、送風機の回転数、圧縮機の運転周波数、暖房能力、設定温度、イオン発生量等の空気調和機の運転条件を室内機の下方の状況に応じて可変するため、空気調和機の室内機の下方に家具等の障害物がある場合とない場合とに応じて最適な暖房運転を行うことができる。従って、障害物の有無に拘わらず居住空間の床面近傍、即ち使用者の足元に到達する暖気やイオンを増加させて快適性を向上させることができる。
また本発明によると、空気調和機の運転開始時に室内機の下方の状況の検知を行うので、障害物の位置を移動しても常に室内機の下方の状況を把握して暖気を床面に到達させることができる。また、障害物があった際に迅速に運転条件を可変して足元を継続的に冷やすことによる不快感を防止することができる。
また本発明によると、空気調和機の運転が設定された運転回数に到達した場合、設定した期間の経過後に空気調和機の運転された場合、電源コンセントを着脱した場合、使用者の操作があった場合等に空気調和機の室内機の下方の状況の検知を行うため、通常使用時に下方状況の検知を行わずに迅速に最適な暖房運転を行うことができる。
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。以下の説明において、室内機から後方とは室内機が設置される壁面またはコーナーに向かう方向を指しており、前方とは室内機が設置される壁面またはコーナーとは反対に向かう方向を指している。また、室内機1の上面とは室内機1が設置される居室の天井側の面を指し、室内機1の下面とは室内機1が設置される居室の床側の面を指す。更に、鉛直上方成分を含む方向を上方、鉛直下方成分を含む方向を下方という。
図1は第1実施形態の空気調和機を示す概略側面断面図を示している。室内機1はキャビネット2により本体部が保持されている。キャビネット2は後面に爪部(不図示)が設けられており、居室Rの側壁W1に取り付けられた取付板(不図示)に該爪部を係合して支持されている。
キャビネット2の前面側には、本体部を覆うようにフロントパネル3が着脱自在に取り付けられている。キャビネット2の上面部およびフロントパネル3の前面部には吸込口4が設けられている。フロントパネル3の下端部とキャビネット2の下端部との間隙には、室内機1の幅方向に延びる吹出口5が形成されている。
キャビネット2の下面には、室内機1の下方の状況を検知する下方状況検知手段78が設置されている。下方状況検知手段78は光を出射して反射光を捉える反射型光センサや、超音波を出射して反射音を捉える反射型超音波センサから成っている。これにより、室内機1の下方にタンス等の家具やテレビ等から成る障害物が設置されているか否かを検知することができる。
下方状況検知手段78は他の構成にしてもよい。例えば、床面に向けて棒状の部材を延ばし、延長した距離によって障害物の有無を検知してもよい。また、CCD等により室内機1の下方の画像を撮影してパターン認識によって障害物の有無を検知してもよい。
室内機1の内部には、吸込口4から吹出口5に連通する送風経路6が形成され、送風経路6内には空気を送出する送風ファン7が配されている。送風ファン7として、例えばクロスフローファン等を用いることができる。
フロントパネル3に対向する位置には、吸込口4から吸い込まれた空気に含まれる塵埃を捕集・除去するエアフィルタ8が設けられている。送風ファン7とエアフィルタ8との間には、室内熱交換器9が配置されている。フロントパネル3と室内熱交換器9との間には所定間隔の空間が設けられており、吸込口4から取り入れられた空気が該空間を通って室内熱交換器9と広い面積で接触するようになっている。
室内熱交換器9は圧縮機(不図示)に接続されており、圧縮機の駆動により冷凍サイクルが運転される。冷凍サイクルの運転によって、冷房時には室内熱交換器9が周囲温度よりも低温に冷却される。暖房時には、室内熱交換器9が周囲温度よりも高温に加熱される。室内熱交換器9とエアフィルタ8との間には吸気の温度を検知するサーミスタ等の温度センサ(吸気温度検知手段)61が設けられ、室内機1の側部には空気調和機の駆動を制御する制御部60(図2参照)が設けられている。
室内熱交換機9の前後の下部には冷房または除湿時に室内熱交換器9から落下した結露を補集するドレンパン10が設けられている。前方のドレンパン10はフロントパネル3に取り付けられ、後方のドレンパン10はキャビネット2と一体に形成されている。
前方のドレンパン10には、イオン発生装置30が放電面30aを送風経路6に面して設置されている。イオン発生装置30の放電面30aから発生したイオンは送風経路6内に放出され、吹出口5から室内に送出される。イオン発生装置30は放電電極を有し、コロナ放電によって印加電圧が正電圧の場合は主としてH+(H2O)n(nは整数)から成るプラスイオンを生成し、負電圧の場合は主としてO2―(H2O)m(mは整数)から成るマイナスイオンを生成する。
+(H2O)n及びO2―(H2O)mは微生物の表面で凝集して空気中の微生物等の浮遊菌を取り囲む。そして、衝突によって活性種である[・OH](水酸基ラジカル)やH22(過酸化水素)を浮遊菌の表面上で生成し、浮遊菌を破壊して殺菌を行う。
イオン発生装置30は使用目的に応じて、プラスイオンに比べてマイナスイオンを多く発生させるモード、マイナスイオンに比べてプラスイオンを多く発生させるモード、及びプラスイオンとマイナスイオンの両方を略同量の割合で発生させるモードの切替えができるようになっている。
送風経路6内の吹出口5の近傍には、外部に臨んで垂直方向の吹出角度を前方略水平と後方下方との間を段階的に変更可能な横ルーバ11a、11bが設けられている。横ルーバ11a、11bによって冷房運転時には調和空気を前方略水平方向と前方下方との間を可変して吹き出すことができるとともに、暖房運転時には前方下方と後方下方との間を可変して吹き出すことができる。また、横ルーバ11a、11bの奥側には左右方向の吹出角度を変更可能な縦ルーバ12が設けられている。
図2は、制御部60の詳細構成を示すブロック図である。制御部60は各種演算処理を行うCPU71を有し、CPU71には入力信号を受け取る入力回路72及びCPU71の演算結果を出力する出力回路73が接続されている。また、CPU71の演算プログラムの格納及び演算結果の一時記憶を行うメモリ74が設けられている。
入力回路72には空気調和機の室内機1の下方の状況を検知する下方状況検知手段78により検出された信号が入力される。出力回路73には空気調和機の運転条件を可変する運転状況変更部79が接続されている。尚、リモートコントローラ(不図示)の操作によって下方状況検知手段78の検知結果に拘わらず運転状況変更部79により空気調和機の運転条件を変更可能になっている。
図3は上記構成の空気調和機の暖房運転時の動作を示すフローチャートである。空気調和機の運転を開始すると、ステップ#11で圧縮機が標準の運転周波数で駆動される。これにより、室外機(不図示)からの冷媒が室内熱交換器9へ流れて冷凍サイクルが運転される。
ステップ#12では送風ファン7が例えば風速7m/secになるように回転駆動される。これにより、室内機1内には吸込口4から空気が吸い込まれ、エアフィルタ8によって空気中に含まれる塵埃が除去される。室内機1内に取り込まれた空気は室内熱交換器9と熱交換し、加熱される。調和空気は縦ルーバ12a及び横ルーバ11a、11bによって左右方向および上下方向に向きを規制され、所定の方向に送出される。
ステップ#13ではイオン発生装置30が駆動され、プラスイオン及びマイナスイオンが標準の発生量で電極から放出される。これにより、調和空気にプラスイオン及びマイナスイオンが含まれて吹出口5から室内に送出される。
ステップ#14では下方状況検知手段78によって室内機1の下方にテレビや家具等の障害物の有無が検知される。室内機1の下方に障害物がない場合は、ステップ#15の判断によってステップ#16に移行する。ステップ#16では横ルーバ11a、11bが後方に向けられ、ステップ#17で吹出風速が例えば約5m/secになるように送風ファン7の回転数が設定される。これにより、吹出口5から矢印C(図1参照)に示すように後方下方に向けて調和空気が送出され、ステップ#30に移行する。
従って、前述の図12に示す従来例と同じように、室内に送出された調和空気はコアンダ効果によって壁面W1及び床面Fに沿って流通して室内を循環する。これにより、居住空間の床面近傍、即ち使用者の足元に到達する暖気が増加し、図13に示すように、居室R内の略中央の床面の温度を33℃〜35℃にすることができる。従って、足元が寒く、頭部に暖気が直接当たるという不快感を低減して快適性を向上させることができる。
尚、吹出口5から後方に調和空気を吹出すと横ルーバ11a、11bによって気流が曲げられて圧力損失が増加する。これにより調和空気の風速が低くなるため、送風ファン7の回転数を増加して風速を例えば5m/secまで増加させるようになっている。送風経路6の形状等によって後方下方への吹出し時の圧力損失が小さい場合には最大風速(例えば7m/sec)で送風してもよい。
室内機1の下方に障害物がある場合は、ステップ#15の判断によってステップ#21に移行する。ステップ#21では図4に示すように横ルーバ11a、11bが前方に向けられ、ステップ#22で吹出風速が例えば最大風速の約7m/secになるように送風ファン7の駆動回転数が設定される。これにより、吹出口5から矢印B(図4参照)に示すように前方下方に向けて調和空気が送出される。
ステップ#23では圧縮機の運転周波数が標準よりも5%高く設定され、暖房能力が高められる。これにより、障害物によって高温の暖気の到達距離が短縮されることによる居室内の略中央部の温度低下が抑制される。ステップ#24ではイオン発生装置30によるイオンの発生量が標準よりも5%増加され、ステップ#30に移行する。これにより、障害物によってイオンの到達距離が短縮されることによる居室内の略中央部のイオン濃度低下が抑制されるとともに、風速増加に伴ってイオンが衝突して消滅することによるイオン濃度低下が抑制される。
図5は、この時の調和空気の居室R内の挙動を示す透視斜視図である。吹出口5から前方下方に向けて矢印Bに示すように送出された調和空気は、室内機1の下方に設置された障害物Kの前面に沿う。このとき暖気は比重が小さいために強い浮力を受けるが、コアンダ効果によって巻き上がらずに障害物Kの前面に沿って下降する。そして、矢印Bに示すように床面F、側壁W1に対向する側壁W2、天井壁Sを順次伝って吸込口4に戻る。
図6は、図5の一点鎖線で示す居室Rの中央断面Dの温度分布(設定温度28℃)を示している。図5、図6より明らかなように、室内機1の下方にテレビやタンス等の比較的大型の障害物Kが設置されている場合でも、暖気を障害物Kの前面に沿わせてコアンダ効果によって温度の高い調和空気を床面に到達させることができる。これにより、居住空間の床面近傍、即ち使用者の足元に到達する暖気が増加し、居室R内の略中央の床面の温度を約32℃〜34℃にすることができる。
従って、足元が寒く、頭部には暖気が直接当たるという不快感を低減して快適性を向上させることができる。また、吹出口5から室内に送出されるイオンは、調和空気に運ばれて居室下部に充分に行き渡る。即ち、空気調和機の室内機の下方の家具等の配置状況に拘わらず、居住空間の床面近傍、即ち使用者の足元に到達するイオンを増加させて快適性を向上することができる。
また、前述の図14の矢印B'に示すように、障害物によって暖気が壁面W1から剥がれて巻き上がることがないため、調和空気により運ばれるイオンを床面に到達させることができる。従って、居住部分のイオン濃度の減少を防止することができる。
尚、障害物Kがなく後方に調和空気が送出された場合に比して、障害物Kがある場合は居室R内の略中央の床面の温度が1〜2℃低下する(図6、図13参照)。このため、障害物がある場合には設定温度を1〜2℃上昇させるように運転条件を可変してもよい。これにより、床面近傍の温度低下を抑制することができ、使用者の足元の快適温度を確保することができる。
図3において、ステップ#30ではリモートコントローラ等の操作によって暖房運転の停止が指示されたか否かが判断される。暖房運転の停止が指示されていない場合はステップ#31に移行する。ステップ#31では温度センサ61により検知された吸気温度に基づく室温が設定温度よりも所定温度だけ上昇したか否かが判断される。
室温が設定温度よりも所定温度だけ上昇していない場合はステップ#30に戻ってステップ#30、#31が繰り返される。室温が設定温度よりも所定温度だけ上昇した場合はステップ#32に移行する。ステップ#32では空気調和機の出力が弱められる。
即ち、圧縮機の運転周波数が下げられ、後方へ調和空気を吹出している場合は吹出風速が例えば約3m/secに下げられる。また、前方へ調和空気を吹出している場合は吹出風速が例えば約5m/secに下げられる。この時、調和空気は浮力が働いてもコアンダ効果によって壁面W1または障害物Kの前面に沿って下降する。このため、前述したような快適性を維持することができる。
ステップ#33では温度センサ61により検知された吸気温度に基づく室温が設定温度よりも降下したか否かが判断される。室温が設定温度よりも降下した場合はステップ#15に戻って空気調和機の出力が強められ、ステップ#15〜#33が繰り返し行われる。
室温が設定温度よりも降下していない場合はステップ#34に移行する。ステップ#34ではリモートコントローラ等の操作によって暖房運転の停止が指示されたか否かが判断される。暖房運転の停止が指示されない場合は、ステップ#33に戻ってステップ#33、#34が繰り返される。そして、暖房運転の停止が指示された場合はステップ#30またはステップ#34の判断により終了する。
尚、本実施形態において予め設定されている風向、風速(風量)、暖房能力等は、吹出口5の形状により最適値が固有に存在する。このため、空気調和機の設計段階にて決定され、空気調和機の出荷時には予め最適値が制御部60のメモリ74に記憶されている。
また、ステップ#21で横ルーバ11a、11bを前方に向けているが、鉛直下方または若干後方に向けてもよく、ステップ#16において横ルーバ11a、11bを後方に向けているが、鉛直下方または若干前方に向けてもよい。即ち、吹出口5の配置等によって最適な吹出方向が決められ、室内機1の下方に障害物がある場合よりも障害物がない場合の方が後方になるように調和空気を送出することによって、障害物または壁面に沿って調和空気を流通させることができる。
次に、図7は第2実施形態の空気調和機の動作を示すフローチャートである。前述の図3に示す第1実施形態とはステップ#11〜#17及びステップ#30〜#34の動作が同一であるので説明を省略する。本実施形態は室内機1の下方に設置される障害物の奥行に応じて運転条件を可変するようになっている。
室内機1の下方に障害物が有る場合はステップ#15の判断によってステップ#18に移行する。図8は居室内の中央断面D(図5参照)を示す側面断面図である。障害物Kの前面と壁面W1との距離をb(m)、室内機1と障害物Kの天面との距離をL(m)、室内機1の吹出口5と壁面W1との距離をA(m)とする。距離Aは空気調和機により決まっているため予めメモリ74(図2参照)に記憶されている。
ステップ#14において、下方状況検知手段78によって障害物の有無に加えて距離b、Lが検知されており、ステップ#18では距離bが距離Aよりも大きいか否かが判断される。即ち、吹出口5の位置よりも後方に障害物Kの前面が配置されるか否かが判断される。
距離bが距離Aよりも小さい場合、即ち吹出口5の位置よりも後方に障害物Kの前面が配置された場合は、ステップ#19に移行する。ステップ#19では横ルーバ11a、11bが鉛直下方に向けられ、ステップ#17で吹出風速が例えば約5m/secになるように送風ファン7の駆動回転数が設定される。
これにより、吹出口5から鉛直下方に向けて調和空気が送出され、ステップ#30に移行する。従って、奥行の狭い障害物が室内機1の下方に設置された場合でも調和空気が障害物の前面に沿って流通させることができ、上記と同様の効果を得ることができる。
ステップ#18の判断により、距離bが距離A以上の場合、即ち吹出口5の位置よりも前方に障害物Kの前面が配置された場合は、ステップ#21に移行する。ステップ#21では、横ルーバ11a、11bが前方に向けられる。この時、横ルーバ11a、11bの向きは鉛直下方に対する角度θが障害物Kに応じて可変される。角度θは式(1)で表わされ、障害物Kの天面と前面の交点に向けて調和空気が送出される。
θ=tan-1((b−A)/L) ・・・(1)
従って、障害物Kの高さ及び奥行に応じて調和空気は障害物Kの天面に衝突することなく、コアンダ効果によって障害物Kの前面にスムーズに沿って巻き上がらずに下降する。そして、床面F、側壁W1に対向する側壁W2、天井壁Sを順次伝って吸込口4に戻る。これにより、居住空間の床面近傍、即ち使用者の足元に到達する暖気やイオンを更に増加して快適性をより向上させることができる。
また、上記と同様に、ステップ#22で吹出風速が約7m/secになるように送風ファン7の駆動回転数が設定される。ステップ#23では圧縮機の運転周波数が標準よりも5%高く設定され、暖房能力が高められる。ステップ#24ではイオン発生装置30によるイオンの発生量が標準よりも5%増加され、ステップ#30に移行する。
尚、第1実施形態と同様に、ステップ#16において横ルーバ11a、11bを後方に向けているが、鉛直下方または若干前方に向けてもよい。また、ステップ#19で横ルーバ11a、11bを鉛直下方に向けているが、若干前方または若干後方に向けてもよい。即ち、室内機1の下方に障害物がある場合よりも障害物がない場合の方が後方になるように調和空気を送出することによって、障害物または壁面に沿って調和空気を流通させることができる。
次に、第3実施形態について説明する。本実施形態は前述の図3に示す第1実施形態と同様の動作を行い、ステップ#14において温度センサ61を用いた制御により下方状況検知手段を構成して室内機1の下方の状況を検知するようになっている。図9は下方状況検知の動作を示すフローチャートである。尚、ステップ#14及び図9に示す部分以外の部分については第1実施形態と同様である。
図3においてステップ#14に移行すると図9の下方状況検知処理が呼び出される。ステップ#51では、図4に示すように、横ルーバ11a、11bを前方下方に向け、例えばθ=40°(図8参照)、風速5m/secで調和空気を前方下方に送出する。
ステップ#52では制御部60に設けたタイマー(不図示)をスタートするとともに、温度センサ61によって吸込口4からの吸気の初期温度T0℃を計測する。ステップ#53では吸気温度が所定温度ΔT℃上昇するまで待機する。吸気温度が所定温度ΔT℃だけ上昇すると、ステップ#54に移行して所定温度ΔT℃上昇するまでに要した時間t1が計測される。
ステップ#55では暖房運転を停止し、ステップ#56で吸気温度が初期温度T0℃に戻るまで待機する。吸気温度が初期温度T0℃に戻った場合にはステップ#57に移行する。ステップ#57では再度暖房運転を開始し、前述の図1に示すように、横ルーバ11a、11bを後方下方に向けて例えば風速5m/secで調和空気を後方下方に送出する。
ステップ#58ではタイマーがリスタートされ、ステップ#59で吸気温度が所定温度ΔT℃上昇するまで待機する。吸気温度が所定温度ΔT℃だけ上昇すると、ステップ#60に移行して所定温度ΔT℃上昇するまでに要した時間t2が計測される。所定温度ΔT℃は例えば2℃に設定されるが、吹出口5の形状や前方や後方に向けられる横ルーバ11a、11bの角度に応じて適切な値が設計段階で予め定められている。
ステップ#61では時間t1と時間t2とを比較して、時間t2が時間t1と係数αの積よりも大きいか否かが判断される。係数αは例えば0.5に設定されるが、吹出口5の形状や前方や後方に向けられる横ルーバ11a、11bの角度に応じて適切な値が設計段階で予め定められている。
時間t2が時間t1と係数αの積よりも大きい場合には、後方吹出し時の昇温速度が遅く、調和空気がコアンダ効果によって壁面W1、床面F、壁面W2、天井壁Sを順次伝って居室内全体を大きく循環していると判断される。従って、ステップ#62に移行して障害物がないとメモリ74(図2参照)に記憶して図3のフローチャートに戻る。
時間t2が時間t1と係数αの積以下の場合には、後方吹出し時の昇温速度が早くなっている。このため、調和空気が障害物によって壁面W1から剥がれて巻き上がり、部屋全体に行き渡らずに吸込口4から室内機1に取込まれた所謂ショートサーキットが大きいと判断される。従って、ステップ#63に移行し、障害物があるとメモリ74(図2参照)に記憶して図3のフローチャートに戻る。
尚、前方吹出し時の昇温速度に対応する時間t1を製造段階で予め計測してメモリ74に記憶しておくことにより、ステップ#51〜#56を省くことも可能である。これにより、室内機1の下方の状況の検知時間を短縮することができる。
本実施形態によると、室内機の下方の状況を検知する手段として空気調和機が元来備えているサーミスタなどの温度検知手段を用いているので、下方状況検知手段78(図1参照)を別途必要とせず、部品を増加させずに簡単な構成で室内機1の下方の状況を検知することができる。
次に、第4実施形態について説明する。本実施形態は前述の図3に示す第1実施形態と同様の動作を行い、第3実施形態と同様にステップ#14において温度センサ61を用いた制御により下方状況検知手段を構成して室内機1の下方の状況を検知するようになっている。図10は下方状況検知の動作を示すフローチャートであり、第3実施形態の図9に示すフローチャートに替えて用いることができる。尚、ステップ#14及び図10に示す部分以外の部分については第1実施形態と同様である。
図3においてステップ#14に移行すると図10の下方状況検知処理が呼び出される。ステップ#71では、図4に示すように、横ルーバ11a、11bを前方下方に向け、例えばθ=40°(図8参照)、風速5m/secで調和空気を前方下方に送出する。ステップ#72では制御部60に設けたタイマー(不図示)をスタートするとともに、温度センサ61によって吸込口4からの吸気の温度Tbを検知する。
ステップ#73では前回の吸気の測定温度を格納する変数Taに現在の吸気の温度Tbの値を代入する。ステップ#74では所定時間t3が経過するまで待機する。所定時間t3が経過すると、ステップ#75に移行して温度センサ61によって吸込口4からの吸気の温度Tbを検知する。
ステップ#76では温度センサ61により検知された現在の吸気温度Tbが、所定時間t3だけ前に検知された吸気の温度(Ta)よりも所定温度β℃だけ上昇したか否かが判断される。即ち、一定期間内の温度上昇が所定温度β℃よりも小さいときに室内の温度が安定したと判断する。所定時間t3及び所定温度β℃は、例えばそれぞれ30秒及び0.25℃に設定されるが、吹出口5の形状や横ルーバ11a、11bの角度に応じて適切な値が設計段階で予め定められている。
現在の吸気温度Tbが時間t3だけ前の吸気温度(Ta)に比べて所定温度β℃よりも大きく上昇している場合はステップ#73に戻って現在の吸気温度Tbが変数Taに代入され、ステップ#73からステップ#76が繰り返し実行される。現在の吸気温度Tbが時間t3だけ前の吸気温度(Ta)に比べて所定温度β℃以下の温度上昇の場合は室内温度が安定したと判断してステップ#77に移行する。
ステップ#77では前述の図1に示すように、横ルーバ11a、11bを後方下方に向けて例えば風速5m/secで調和空気を後方下方に送出する。ステップ#78ではタイマーがリスタートされ、ステップ#79では所定時間t4が経過するまで待機する。所定時間t4が経過すると、ステップ#80に移行して温度センサ61によって吸込口4からの吸気の温度Tcを検知する。
ステップ#81では温度センサ61により検知された後方下方吹出し時の吸気温度Tcが、前方下方吹出し時の最終の吸気温度Tbよりも所定温度γ℃だけ上昇したか否かが判断される。即ち、室内温度が安定した状態で後方吹出しによって一定期間内の温度上昇が大きくなった場合に吹出口5の下方に障害物があると判断する。所定時間t4及び所定温度γ℃は、例えばそれぞれ3分及び2℃に設定されるが、吹出口5の形状や後方に向けられる横ルーバ11a、11bの角度に応じて適切な値が設計段階で予め定められている。
後方下方吹出し開始から所定時間t4だけ経過した時の吸気温度Tcが前方下方吹出し時の最終の吸気温度Tbに比べて所定温度γ℃以下の温度上昇の場合には、吸気温度の急激な上昇はない。このため、調和空気がコアンダ効果によって壁面W1、床面F、壁面W2、天井壁Sを順次伝って居室内全体を大きく循環していると判断される。従って、ステップ#82に移行して障害物がないとメモリ74(図2参照)に記憶して図3のフローチャートに戻る。
後方下方吹出し開始から所定時間t4だけ経過した時の吸気温度Tcが前方下方吹出し時の最終の吸気温度Tbに比べて所定温度γ℃よりも大きく上昇している場合には、吸気温度は急激に上昇している。このため、調和空気が障害物によって壁面W1から剥がれて巻き上がり、部屋全体に行き渡らずに吸込口4から室内機1に取込まれた所謂ショートサーキットが大きいと判断される。従って、ステップ#83に移行し、障害物があるとメモリ74(図2参照)に記憶して図3のフローチャートに戻る。
尚、前方下方吹出し時の最終の吸気温度Tb、即ち、ステップ#76からステップ#77に移行する際の吸気温度Tbが設定温度に近くなるように、ステップ#71で風向、風量、暖房能力等の運転条件を設定しておくとより望ましい。このようにすると、室内機1の下方の状況を把握する際に居室内の温度が設定温度に比べて高温になり過ぎることや、居室温度がなかなか上昇せず使用者に不快感を与えることもなくなる。従って、快適性を損なわず室内機1の下方の状況を把握することができる。また、ステップ#71〜#76において段階的に風向、風量、暖房能力等の運転条件の調節を行って、前方下方吹出し時の最終の吸気温度Tbが設定温度に近くなるように制御してもよい。
本実施形態によると、第3実施形態と同様に、室内機の下方の状況を検知する手段として空気調和機が元来備えているサーミスタなどの温度検知手段を用いているので、下方状況検知手段78(図1参照)を別途必要とせず、部品を増加させずに簡単な構成で室内機1の下方の状況を検知することができる。
次に、第5実施形態について説明する。本実施形態は前述の図3に示す第1実施形態と同様の動作を行い、ステップ#14において床面温度の検知により下方状況検知手段を構成して室内機1の下方の状況を検知するようになっている。床面の温度を検知する床面温度検知手段として例えば赤外線センサ等を用いることができる。図11は下方状況検知の動作を示すフローチャートである。尚、ステップ#14及び図11に示す部分以外の部分については第1実施形態と同様である。
図3においてステップ#14に移行すると図11の下方状況検知処理が呼び出される。ステップ#101では、図4に示すように、横ルーバ11a、11bを前方下方に向け、例えばθ=40°(図8参照)、風速5m/secで調和空気を前方下方に送出する。ステップ#102では制御部60に設けたタイマー(不図示)をスタートするとともに、床面温度検知手段によって居室床面Fの中央部の温度Te℃を検知する。
ステップ#103では前回の床面の測定温度を格納する変数Tdに現在の床面の温度Teの値を代入する。ステップ#104では所定時間t5が経過するまで待機する。所定時間t5が経過すると、ステップ#105に移行して床面温度検知手段によって居室床面Fの中央部の温度Teを検知する。
ステップ#106では床面温度検知手段により検知された現在の床面温度Teが、所定時間t5だけ前に検知された床面の温度Tdよりも所定温度δ℃だけ上昇したか否かが判断される。即ち、一定期間内の床面の温度上昇が所定温度δ℃よりも小さいときに室内の温度が安定したと判断する。所定時間t5及び所定温度δ℃は、例えばそれぞれ30秒及び0.5℃に設定されるが、吹出口5の形状や横ルーバ11a、11bの角度に応じて適切な値が設計段階で予め定められている。
現在の床面温度Teが時間t5だけ前の床面温度(Td)に比べて所定温度δ℃よりも大きく上昇している場合はステップ#103に戻って現在の床面温度Teが変数Tdに代入され、ステップ#103からステップ#106が繰り返し実行される。現在の床面温度Teが時間t5だけ前の床面温度(Td)比べて所定温度δ℃以下の温度上昇の場合は室内温度が安定したと判断してステップ#107に移行する。
ステップ#107では前述の図1に示すように、横ルーバ11a、11bを後方下方に向けて例えば風速5m/secで調和空気を後方下方に送出する。ステップ#108ではタイマーがリスタートされ、ステップ#109では所定時間t6が経過するまで待機する。所定時間t6が経過すると、ステップ#110に移行して床面温度検知手段によって居室床面Fの中央部の温度Tfを検知する。
ステップ#111では床面温度検知手段により検知された後方下方吹出し時の床面温度Tfが、前方下方吹出し時の最終の床面温度Teよりも所定温度ε℃だけ下降したか否かが判断される。即ち、室内温度が安定した状態で後方吹出しによって一定期間内の温度降下が大きくなった場合に床面に暖気が届いておらず吹出口5の下方に障害物があると判断する。所定時間t6及び所定温度ε℃は、例えばそれぞれ3分及び2℃に設定されるが、吹出口5の形状や後方に向けられる横ルーバ11a、11bの角度に応じて適切な値が設計段階で予め定められている。
後方下方吹出し開始から所定時間t6だけ経過した時の床面温度Tfが前方下方吹出し時の最終の床面温度Teに比べて所定温度ε℃以下の温度降下の場合には、床面温度の急激な降下はない。このため、調和空気がコアンダ効果によって壁面W1、床面F、壁面W2、天井壁Sを順次伝って居室内全体を大きく循環していると判断される。従って、ステップ#112に移行して障害物がないとメモリ74(図2参照)に記憶して図3のフローチャートに戻る。
後方下方吹出し開始から所定時間t6だけ経過した時の床面温度Tfが前方下方吹出し時の最終の床面温度Teに比べて所定温度ε℃よりも大きく下降している場合には、床面温度は急激に降下している。このため、調和空気が障害物によって壁面W1から剥がれて巻き上がり、床面に到達せずに吸込口4から室内機1に取込まれた所謂ショートサーキットが大きいと判断される。従って、ステップ#113に移行し、障害物があるとメモリ74(図2参照)に記憶して図3のフローチャートに戻る。
尚、前方下方吹出し時の最終の床面温度Te、即ち、ステップ#106からステップ#107に移行する際の床面温度Teが快適な床面温度に近くなるように、ステップ#101で風向、風量、暖房能力等の運転条件を設定しておくとより望ましい。このようにすると、室内機1の下方の状況を把握する際に床面温度が高温になり過ぎることや、床面温度がなかなか上昇せず使用者に不快感を与えることもなくなる。従って、快適性を損なわず室内機1の下方の状況を把握することができる。また、ステップ#101〜#106において段階的に風向、風量、暖房能力等の運転条件の調節を行って、前方下方吹出し時の最終の床面温度Teが快適な床面温度に近くなるように制御してもよい。
本実施形態によると、室内機の下方の状況を検知する手段として赤外線センサ等の床面温度検知手段を用いているので、簡単な構成で室内機1の下方の状況を精度よく検知することができる。
第1〜第5実施形態において、室内機の下方の状況に応じて、調和空気の送出方向、送出される調和空気の風速、送風ファンの回転数、圧縮機の運転周波数、暖房能力、設定温度、イオン発生量等の運転条件を可変しているが何れか一または複数の運転条件を可変してもよい。また、室内機の下方の状況に応じて他の運転条件を可変してもよく、例えば、弱風と強風等の風速を切り替える温度や時期を可変することができる。
また、第1〜第5実施形態に示すように空気調和機の運転を開始する度に室内機1の下方の状況を検知すると、障害物Kの位置を移動しても常に室内機1の下方の状況を把握して暖気を床面に到達させることができる。この時、下方の状況を空気調和機の運転中に検知してもよい。
しかしながら、室内機1の下方に家具等の障害物がある場合には、障害物の有無を検知するまでに、巻上がり(図14のB'参照)が生じて居室の下部及び床面近傍が暖められない。これにより、使用者の足元を継続的に冷やし、使用者に不快感を与えるだけでなく局所的に使用者の体温を低下させ健康を害してしまう場合がある。従って、下方の状況の検知を可能な限り早い時期に行うのが望ましく、運転開始直後に行うとより望ましい。
室内機1の下方の状況は必ずしも空気調和機を運転する度に検知する必要はない。例えば、電源プラグを着脱し(この時、通常CPU71がリセットされる)、その後初めての運転時に室内機1の下方の状況が検知されるようにしてもよい。このようにすると、室内機1を初めて設置した場合や、引越し等により室内機1の配置を変更した場合に室内機1の下方の状況が検知される。そして、以後の運転時には下方の状況検知を省いて迅速に最適な暖房運転を行うことができる。
また、予め設定した使用期間の経過後に空気調和機を運転した時や、空気調和機の運転が予め設定した運転回数に到達した時に室内機1の下方の状況の検知を行ってもよい。これにより、通常の運転時には下方の状況検知を省くことができる。
空気調和機を運転する度に室内機の下方の状況を検知しない場合には、リモートコントローラ等の操作によって下方の状況を検知できるようにするとより望ましい。例えばリモートコントローラに「家具設置状況検知」のボタンを設け、それを押した時に室内機1の下方の状況が検知されるようにする。これにより、居室内の模様替え等によって室内機の下方の家具等が設置または除去された場合に最適な運転条件で暖房運転を行うことができる。
リモートコントローラには更に運転条件の「補正ボタン」等を設けて室内機1の下方の状況を入力できるようにしてもよい。これにより、例えば壁面W1の表面の状態や形状のバラツキに応じて送出される気流の風向を可変させることができる。
また、予め決められた数段階の運転条件を切り替える切替スイッチをリモートコントローラ、入力回路72或いは出力回路73(図2参照)に設けてもよい。このようにすると、例えば、室内機1を設置した際に使用者または設置工事者は切替スイッチによって室内機1の下方の状況に応じた運転条件に設定することができる。これにより、下方状況検知手段78の検知結果に拘わらず、最適な運転条件で暖房運転を行うことができる。
以上、本発明に係る空気調和機の実施形態を説明したが、本発明は上記各実施形態に限定される訳ではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜の変更を加えて実施することができる。
は、本発明の第1実施形態の空気調和機の室内機の後方下方へ吹出す状態を示す概略側面断面図である。 は、本発明の第1実施形態の空気調和機の制御部の構成を示すブロック図である。 は、本発明の第1実施形態の空気調和機の制御動作を示すフローチャートである。 は、本発明の第1実施形態の空気調和機の室内機の前方下方へ吹出す状態を示す概略側面断面図である。 は、本発明の第1実施形態の空気調和機の室内機から送出される気流の挙動を示す斜視図である。 は、本発明の第1実施形態の空気調和機の動作時における居室内の温度分布を示す図である。 は、本発明の第2実施形態の空気調和機の制御動作を示すフローチャートである。 は、本発明の第2実施形態の空気調和機の室内機の吹出方向を説明する断面図である。 は、本発明の第3実施形態の空気調和機の下方状況検知処理の動作を示すフローチャートである。 は、本発明の第4実施形態の空気調和機の下方状況検知処理の動作を示すフローチャートである。 は、本発明の第5実施形態の空気調和機の下方状況検知処理の動作を示すフローチャートである。 は、従来の空気調和機の室内機から送出される気流の挙動を示す斜視図である。 は、従来の空気調和機の動作時の居室内の温度分布を示す図である。 は、従来の空気調和機の室内機から障害物がある室内に送出された気流の挙動を示す斜視図である。 は、従来の空気調和機の動作による障害物がある室内の温度分布を示す図である。
符号の説明
1 室内機
2 キャビネット
3 フロントパネル
4 吸込口
5 吹出口
6 送風経路
7 送風ファン
8 エアフィルタ
9 室内熱交換器
10 ドレンパン
11a、11b 横ルーバ
12 縦ルーバ
61 温度センサ
78 下方状況検知手段

Claims (21)

  1. 室内の壁面に取り付けられた室内機の吸込口から空気を取り入れて調和し、吹出口から送出する空気調和機において、前記室内機の下方の状況に応じて空気調和機の運転条件を可変することを特徴とする空気調和機。
  2. 前記室内機の下方の状況に応じて調和空気の吹出方向を可変することを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記室内機の下方に障害物があるときに吹出方向を前方または下方の第1の方向にし、前記室内機の下方に障害物がないときに吹出方向を下方または後方で、第1の方向よりも後方の第2の方向にしたことを特徴とする請求項2に記載の空気調和機。
  4. 前記室内機の下方に障害物があるときに吹出方向を前方の第1の方向にし、前記室内機の下方に障害物がないときに吹出方向を後方の第2の方向にしたことを特徴とする請求項2に記載の空気調和機。
  5. 前記室内機の下方に配置された障害物に応じて第1の方向の吹出し角度を可変したことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の空気調和機。
  6. 前記室外機の下方に配される障害物の前面が、前記吹出口の鉛直下方より壁面から離れた側に配置されたときよりも、前記吹出口の鉛直下方より壁面側に配置されたときの第1の方向を後方にしたことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の空気調和機。
  7. 前記室内機の下方の状況に応じて前記吹出口から送出される調和空気の風量または風速を可変することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の空気調和機。
  8. 前記室内機の下方の状況に応じて暖房能力を可変することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の空気調和機。
  9. 前記室内機の下方の状況に応じて設定温度を可変することを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の空気調和機。
  10. イオンを発生するイオン発生装置を備え、前記室内機の下方の状況に応じて前記吹出口から送出される調和空気に含まれるイオンの量を可変することを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の空気調和機。
  11. 前記室内機の下方の状況を検知する下方状況検知手段を有することを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載の空気調和機。
  12. 前記下方状況検知手段は、吸気の温度を検知する吸気温度検知手段を有することを特徴とする請求項11に記載の空気調和機。
  13. 調和空気を一方向へ送出した時の吸気温度の上昇速度と、他方向へ調和空気を送出した時の吸気温度の上昇速度との差に基づいて前記室内機の下方の状況を検知することを特徴とする請求項12に記載の空気調和機。
  14. 調和空気を一方向へ送出した時の吸気温度と、他方向へ調和空気を送出した時の吸気温度との差に基づいて前記室内機の下方の状況を検知することを特徴とする請求項12に記載の空気調和機。
  15. 前記下方状況検知手段は、床面の温度を検知する床面温度検知手段を有することを特徴とする請求項11に記載の空気調和機。
  16. 調和空気を一方向へ送出した時の床面温度と、他方向へ調和空気を送出した時の床面温度との差に基づいて前記室内機の下方の状況を検知することを特徴とする請求項15に記載の空気調和機。
  17. 前記下方状況検知手段によって空気調和機の運転開始時に前記室内機の下方の状況を検知することを特徴とする請求項11〜請求項16のいずれかに記載の空気調和機。
  18. 空気調和機の運転が設定した回数に到達した場合または設定した期間の経過後に運転する場合に前記室内機の下方の状況を検知することを特徴とする請求項17に記載の空気調和機。
  19. 前記室内機の電源プラグを着脱した後、最初の空気調和機の運転時に前記室内機の下方の状況を検知することを特徴とする請求項17に記載の空気調和機。
  20. 使用者の操作によって前記室内機の下方の状況を検知できることを特徴とする請求項11〜請求項16のいずれかに記載の空気調和機。
  21. 前記室内機の下方の状況を使用者の操作によって入力できることを特徴とする請求項1〜請求項20のいずれかに記載の空気調和機。
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