JP2004316511A - グラウト用ポンプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】グラウトの流動性が長い時間保てるようにし、補修作業を行なっている実質的な時間を増やして作業効率の向上を図る。
【解決手段】上面に開口2を有しグラウトを収納する中空状の本体1と、本体1に着脱可能に設けられ開口2を閉塞する蓋3と、蓋3に取り付けられ本体1内に延びるサクション部12により本体1内のグラウトを吸引し本体1の外部へ吐出するポンプPとを備え、本体1内部に開口2から出し入れ可能に設けられ上記グラウトが入れられる容器20と、容器20内のグラウトを攪拌する攪拌手段30と、容器20内のグラウトを加温する加温手段50とを備えた。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばコンクリート構造物の補修箇所に注入されるグラウトを吸引吐出するグラウト用ポンプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、グラウトは、例えば、コンクリート構造物の亀裂や隙間等を補修する目的で使用されている。このグラウトは、グラウト用ポンプ装置から送給されてコンクリート構造物の該当箇所に注入される。
従来、この種のグラウト用ポンプ装置Saは、図6に示すように、例えば、上面に開口2を有しグラウトが入れられる中空状の本体1と、本体1に着脱可能に設けられ、開口2を閉塞する蓋3と、蓋3に取り付けられ本体1内に延びるサクション部(図示せず)により本体1内のグラウトを吸引し本体1の外部へ吐出する手動ポンプPとを備えている。4は本体1に設けられ蓋3を固定するためのフック状の止め部材である。
【0003】
手動ポンプPのサクション部は、レバー11の操作により駆動されるピストンポンプ10で構成されており、シリンダ(図示せず)内のピストン13が上下動することにより、本体1内部のグラウトを吐出口部14から本体1外部へ吐出する。
このグラウト用ポンプ装置Saを使用する際は、先ず、蓋3を本体1から取り外して、本体1にグラウトを入れ、それから蓋3をする。この状態で、レバー11を適宜上下に操作してグラウトを吐出口部14から吐出させる(例えば、特許文献1(特開2002−235658号公報)に記載)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−235658号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この従来のグラウト用ポンプ装置Saを用いたグラウトの注入補修作業は、グラウトが硬化する前であって流動性が保たれている状態でなければグラウトをポンプPで吸引,吐出できなくなるので、グラウトの流動性がなくなる前に補修作業を終えるようにするが、グラウトは、比較的短時間で流動性が失われていくことから、それだけ、作業時間を短く設定しなければならないことになり、作業に制約が生じるという問題があった。即ち、例えば、本体1にグラウトを詰めた状態で装置Saを持ち運びする時間等、この装置Saから実際にグラウトを亀裂や隙間に注入する補修作業以外の時間が、例えば、補修箇所が方々に複数あって長くなると、グラウトの流動性が保たれている時間のうち、補修作業に使える時間が短くなってしまい、作業効率が低下する。
【0006】
本発明は上記の問題点に鑑みて為されたもので、グラウトの流動性が長い時間保てるようにし、補修作業を行なっている実質的な時間を増やして作業効率を向上させることのできるグラウト用ポンプ装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するための本発明のグラウト用ポンプ装置は、上面に開口を有しグラウトを収納する中空状の本体と、該本体に着脱可能に設けられ上記開口を閉塞する蓋と、該蓋に取り付けられ上記本体内に延びるサクション部により該本体内のグラウトを吸引し該本体の外部へ吐出するポンプとを備えたグラウト用ポンプ装置において、
上記本体内部に上記開口から出し入れ可能に設けられ上記グラウトが入れられる容器と、上記容器内のグラウトを攪拌する攪拌手段と、上記容器内のグラウトを加温する加温手段とを備えた構成としている。
【0008】
これにより、攪拌手段で容器内のグラウトが攪拌されると、グラウトが容器内で均一に分散していくとともに、加温手段により加温されるので、容器内のグラウトは均一に加温され、そのため、グラウトの硬化が始まりにくくなり、流動性が長く保たれるようになり、それだけ、補修作業を行なっている実質的な時間を増やすことができ、作業効率が向上できる。
【0009】
また、必要に応じ、上記攪拌手段を、上記容器をその軸線を中心に回転させる回転機構と、上記容器内に設けられるブレードとを備えて構成している。
容器が回転させられると、容器と共に回転しないブレードが、相対的に容器内のグラウトを攪拌する。これにより、確実に攪拌を行なうことができ、グラウトの硬化が始まりにくくなり、流動性が長く保たれるようになり、それだけ、補修作業を行なっている実質的な時間を増やすことができ、作業効率が向上できる。
【0010】
また、必要に応じ、上記回転機構を、上記本体の底部に回転自在に設けられ上記容器を支持するテーブルと、上記本体に付設される電動モータと、該電動モータの回転を上記テーブルに伝達する回転伝達機構とを備えて構成している。
電動モータを動かしてテーブルを回転させるだけで、グラウトを攪拌できるので、機構が簡易になる。
【0011】
更に、必要に応じ、上記回転伝達機構を上記テーブルに延設した回転軸と、該テーブルの回転軸と上記電動モータの回転軸とに設けた一対のプーリと、上記一対のプーリ間に架け渡されるタイミングベルトとを備えて構成している。
電動モータが動くと、電動モータの回転軸に備えられたプーリが回転し、タイミングベルトを介して、テーブルの回転軸に備えられたプーリが回転し、これにより、テーブルが回転する。タイミングベルト伝動機構を用いるので、テーブルが確実に回転され、容器も確実に回転し、攪拌を確実に行なうことができる。
【0012】
更にまた、必要に応じ、上記ブレードをサクション部に固定している。
ブレードを直接回転しなくてもグラウトを攪拌できるので、機構が容易になる。
【0013】
また、必要に応じ、上記本体と上記容器との間に上記容器の回転をガイドするガイド体を備えている。
容器が回転すると、遠心力で容器がぐらつき易くなるが、ガイド体でガイドされているので、ぐらつかないで回転し、容器が本体内部で倒れてグラウトがこぼれる事態を防止することができる。
また、必要に応じ、上記ガイド体に、上記容器の外側を転動するローラを複数備えている。
ローラが転動して容器をガイドするので、容器の回転を摩擦で止めることなく、ガイド体が容器を円滑にガイドすることができる。
【0014】
更に、必要に応じ、上記加温手段を、上記本体内部に設けられ上記容器の外側を加温するヒータと、上記ヒータの加温温度を制御する温度制御器とを備えて構成している。
温度制御器で、温度を設定でき、容器内のグラウトは設定温度に保たれるので、容器内のグラウトの流動性を長く保てるようになり、補修作業を行なっている実質的な時間を増やすことができ、この点においても作業効率が向上できる。
【0015】
上記ポンプを手動のピストンポンプで構成している。
既存のポンプを用いるので、製造コストを少なくできる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態に係るグラウト用ポンプ装置について詳細に説明する。尚、上記従来のグラウト用ポンプ装置を構成するものと同様のものには同一の符号を付している。
【0017】
図1乃至図3には、本発明の実施の形態に係るグラウト用ポンプ装置Sを示している。このグラウト用ポンプ装置Sは、上面に開口2を有しグラウトを収納する中空状の本体1と、この本体1に着脱可能に設けられ開口2を閉塞する蓋3と、この蓋3に取り付けられ本体1内に延びるサクション部12により本体1内のグラウトを吸引し本体1の外部へ吐出するポンプPとを備えている。
【0018】
本体1は、例えば鉄等の金属でカップ状に形成され、その開口縁部2aは、断面が円形になるよう折曲形成されている。蓋3の一般部5は本体1の開口2に嵌合するように形成され、その外周縁6は、本体1の開口縁部2aに支持されるように立ち上がり形成されている。そして、本体1の開口2の外側には、開口2を閉塞する際に蓋3の外周縁6に掛止されて蓋3が外れないようにするフック状の止め部材4が複数備えられている。本体1の開口縁部2aと蓋3の外周縁6との接する部位にはゴム等のパッキン6aが設けられている。また、本体1の下部には本体1の転倒を防止する中空板状の支持体8が備えられている。
【0019】
ポンプPは、手動のピストンポンプ10で構成されている。ピストンポンプ10は、蓋3に上面に固定されるベース15と、ベース15に垂下されピストン及びシリンダを備えたサクション部12と、サクション部12からのグラウトを吐出するパイプ状の吐出口部14と、吐出口部14に設けられた圧力計16と、吐出口部14に設けられグラウトの吐出を制御する一対のコック17とを備えて構成されている。また、ベース15には、支点18を中心に揺動可能なレバー11が設けられ、レバー11の作用点にピストン13の上端が連結されており、このレバー11の揺動によりピストン13を上下動させる。
既存のポンプを用いるので、製造コストが少なくできる。
【0020】
本発明の実施の形態に係るグラウト用ポンプ装置Sにおいては、本体1内部には、開口2から出し入れ可能に設けられ、グラウトが入れられる金属製で円筒カップ状の容器20が備えられている。この容器20の底部23には、図1,図4及び図5に示すように、容器20の軸上に突設される軸凸部21と、軸凸部21から容器20の外周までの間であって軸からDだけ離れた位置に突設される突起22とが設けられている。
【0021】
また、グラウト用ポンプ装置Sには、容器20内のグラウトを攪拌する攪拌手段30と、容器20内のグラウトを加温する加温手段50とが備えられている。攪拌手段30は、容器20の軸線を中心に回転させる回転機構31と、容器20内に設けられるブレード32とを備えて構成されている。
回転機構31は、本体1の底部6に回転自在に設けられ容器20を支持するテーブル33と、本体1に敷設される電動モータ34と、電動モータ34の回転をテーブル33に伝達する回転伝達機構35とを備えて構成されている。
【0022】
テーブル33は、その上面に容器20がテーブル33の軸と容器20の軸が同軸になるように載置されるよう円盤状に形成されている。また、テーブル33の上面には、テーブル33の軸と同軸に備えられ容器20の軸凸部21が挿通される軸凹部36と、テーブル33の軸凹部36からDだけ離れテーブル33の軸に対して対称な2箇所の位置において容器20の突起22が挿通される孔37が設けられている。容器20の突起22は、孔37のいずれか一方に挿通される。また、孔37の上端縁には、容器20の突起22が挿通されやすいようにテーパ面38が形成されている。
【0023】
電動モータ34は、本体1の支持体上に設けられている。39は電動モータ34の電源配線であって、電源配線39には電動モータ34をON,OFFするスイッチ(図示せず)が備えられている。
【0024】
回転伝達機構35は、本体1の支持体内に設けられており、テーブル33の軸と同軸にテーブル33の下面から下方に延設したテーブル回転軸40と、このテーブル回転軸40と電動モータ34のモータ回転軸41とに設けた一対のプーリ42と、この一対のプーリ42,42間に架け渡されるタイミングベルト43とを備えて構成されている。
【0025】
本体1の底部6には、テーブル回転軸40を軸支する平軸受け44が備えられている。平軸受け44は、ホルダ45に保持されている。ホルダ45は、本体1の底部6外側に当接する外側押さえ46と、外側押さえ46に突設され底部6を貫通する雄ネジ部47と、本体1の底部6内側に当接し雄ネジ部47に螺合する雌ネジを有したナット48とを備え、ナット48を雄ネジ部47にねじ込むことにより、底部6に固定されている。平軸受け44から露出するテーブル回転軸40の端部にプーリ42が備えられている。尚、テーブル33の回転は、例えば30rpm程度である。
【0026】
サクション部12には、容器20内のグラウトを相対的に攪拌するブレード32が固定されている。このブレード32は、例えばある程度硬さをもったゴム等の弾性体で形成され、その下縁が容器20の底面を摺接するように容器20の底部23近傍に設けられ、座金32aを介してボルト49及びナット(図示せず)でサクション部12に固定されている。
【0027】
加温手段50は、本体1内部に設けられ容器20の外側を加温するヒータ51と、本体1外部であって蓋3の上部に位置させられヒータ51の加温温度を制御する温度制御器52とを備えて構成されている。
ヒータ51は、本体1内部に沿って本体1の底部6まで延びる支持杆53と、支持杆53に連続するとともに本体1の底部6に設けられテーブル33を囲繞する環状に曲成された環状部54とを備え、支持杆53の端部が温度制御器52に接続されている。また、支持杆53は、蓋3の端部に形成される切欠き9に挿通されている。
【0028】
温度制御器52は、上面に備えられ本体1内部の設定温度を設定するとともにヒータ51の電源をON,OFFするスイッチを兼ねた温度設定ダイヤル55を備えている。この温度制御器52は、容器20の温度を検知するセンサ56で検知される容器20の温度が設定温度よりも小さい場合はヒータ51をONにして、容器20の温度が設定温度よりも大きいか同じ場合はヒータ51をOFFにしてヒータ51を制御し、本体1内部の温度を制御している。57はヒータ51の電源配線である。
【0029】
また、図1及び図2に示すように、本体1と容器20との間に容器20の回転をガイドするガイド体60が備えられている。ガイド体60は、外周が本体1の内壁に接し容器20の上下を囲繞する一対のリング状の枠体61と、上方の枠体61と下方の枠体61間に等角度関係で架設された複数の棒体62と、下方の枠体61を本体1の底部6に支持する複数の脚63とを備えて構成されている。
上方の枠体61には、容器20の外側を転動する複数のローラ64が備えられている。ローラ64は、軸線が上下方向になるように枠体61に固定した軸体65に軸支されている。上下の枠体61の一部には、ヒータ51が挿通される切欠き66,66が形成されている。
【0030】
従って、このグラウト用ポンプ装置Sを組付ける際は、グラウト用ポンプ装置Sを、図2に示すように、本体1に加温手段50のヒータ51がガイド体60の切欠きに挿通されるように加温手段50,ガイド体60,容器20の順に本体1内に入れていく。このため、簡単に組み立てができる。
【0031】
グラウト用ポンプ装置Sを使用する際は、容器20にグラウトを入れて、ポンプPのサクション部12を容器20内に入れながら蓋3をし、止め部材4を蓋3に掛け止めて蓋3を本体1に固定する。
そして、電動モータ34のスイッチ,ヒータ51のスイッチを入れる。この場合、予め、ヒータ51の設定温度をグラウトの流動性が保たれるよう所定の温度に設定しておく。
それから、グラウト用ポンプ装置Sを補修したい箇所へ持ち運び、吐出口部14にホースを介して接続したガンを亀裂や隙間に差し入れてレバー11を上下して本体1内のグラウトを吐出して、亀裂や隙間にグラウトを注入していく。
【0032】
この際には、電動モータ34のスイッチがONされると、電動モータ34の回転軸に備えられたプーリ42が回転し、タイミングベルト43を介して、テーブル33の回転軸に備えられたプーリ42が回転し、これにより、テーブル33が回転する。
テーブル33が回転すると、容器20は、その軸凸部21が軸凹部36に入れられているとともにその突起22が孔37に入れられているので、テーブル33に対して回り止めされていることから、容器20の軸を中心にテーブル33と同動し回転を始める。これにより、容器20を確実に回転させることができる。
【0033】
容器20が回転を始めると、容器20が遠心力でぐらつき易くなるが、ガイド体60でガイドされているので、ぐらつかないで回転し、軸凸部21や突起22が、軸凹部36及び孔37から外れて容器20が本体1内部で倒れてグラウトがこぼれる事態を防止することができる。
また、容器20の外側を転動する複数のローラ64が備えられていることから、ローラ64が転動して容器20をガイドするので、容器20の回転を摩擦で止めることなく、ガイド体60が円滑に容器20をガイドすることができる。
【0034】
このように容器20が回転すると、ブレード32によって容易かつ相対的に容器20内のグラウトを確実に攪拌させることができる。これにより、容器20内のグラウトの流動性を長く保つことができ、それだけ、補修作業を行なっている実質的な時間を増やすことができ、作業効率が向上できる。
【0035】
また、加温手段50のスイッチが入れられると、ヒータ51がONされて本体1内の温度は設定温度になるよう加温を始める。そして、攪拌手段30で容器20内のグラウトが攪拌されると、グラウトが容器20内に分散していくとともに、加温手段50により加温されるので、容器20内のグラウトは均一に加温され、そのため、グラウトの硬化が始まりにくくなり、容器20内のグラウトの流動性を長く保てるようになる。即ち、グラウトが攪拌,加温されているので本体1内にある間はグラウトの流動性が長く保持される。そのため、容器20内のグラウトを使い切るまで補修作業を行なうことができ、補修作業を行なっている実質的な時間を有効に利用することができ、作業効率が向上する。
【0036】
また、注入補修作業終了後は、グラウトが固まって本体1やポンプPのサクション部12に固着してしまわないうちに、できるだけ、速やかに洗浄することが欠かせない。このグラウト用ポンプ装置Sを洗浄する際は、まず、蓋3を取り外して、内部の容器20を取り出す。それから、蓋3のポンプP及び容器20を洗浄する。ポンプPの洗浄はサクション部12が露出するので比較的容易に行なうことができる。また、容器20を洗浄する場合、上記従来のグラウト用ポンプ装置Sの本体1を洗浄する場合と比較して、本体1に蓋3を固定するための止め部材4がないことや、グラウトが入れられる容器20が小さいこと等から洗浄を容易に行なうことができる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のグラウト用ポンプ装置によれば、本体内部に開口から出し入れ可能に設けられグラウトが入れられる容器と、容器内のグラウトを攪拌する攪拌手段と、容器内のグラウトを加温する加温手段とを備えて構成したので、容器内のグラウトを攪拌できるとともに加温することができ、グラウトの硬化が始まりにくくなり、流動性が長く保たれるようになり、それだけ、補修作業を行なっている実質的な時間を増やすことができ、作業効率が向上できる。
【0038】
また、攪拌手段を、容器の軸線を中心に回転させる回転機構と、容器内に設けられるブレードとを備えて構成した場合には、確実に攪拌を行なうことができ、グラウトの硬化が始まりにくくなり、流動性が長く保たれるようになり、それだけ、補修作業を行なっている実質的な時間を増やすことができ、作業効率が向上できる。
【0039】
回転機構を、本体の底部に回転自在に設けられるテーブルと、本体に敷設される電動モータと、電動モータの回転をテーブルに伝達する回転伝達機構とを備えて構成した場合には、電動モータを動かしてテーブルを回転させるだけで、グラウトを攪拌できるので、機構が簡易になる。
【0040】
また、回転伝達機構をテーブルに延設した回転軸と、回転軸と電動モータの回転軸とに設けた一対のプーリと、一対のプーリ間に架け渡されるタイミングベルトとを備えて構成した場合には、タイミングベルト電動機構を用いるので、テーブルが確実に回転され、容器も確実に回転し、攪拌を確実に行なうことができる。
更に、ブレードをサクション部に固定した場合には、ブレードを直接回転しなくてもグラウトを攪拌できるので、機構が容易になる。
【0041】
更にまた、本体と容器との間に容器の回転をガイドするガイド体を備えた場合には、ガイド体で容器をガイドすることができ、容器がぐらつかないように回転させることができ、容器が本体内部で倒れてグラウトがこぼれる事態を防止することができる。
また、ガイド体に、容器の外側を転動するローラを複数備えた場合には、容器の回転を摩擦で止めることなく、ガイド体が円滑に容器をガイドすることができる。
【0042】
また、加温手段を、本体内部に設けられ上記容器の外側を加温するヒータと、本体外部に設けられヒータの加温温度を制御する温度制御器とを備えた場合には、容器内のグラウトは設定温度に保たれるので、容器内のグラウトの流動性を長く保てるようになり、補修作業を行なっている実質的な時間を増やすことができ、この点においても作業効率が向上できる。
更に、ポンプを手動のピストンポンプで構成した場合には、製造コストを少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るグラウト用ポンプ装置を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るグラウト用ポンプ装置を示す分解斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るグラウト用ポンプ装置を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るグラウト用ポンプ装置の回転機構を示す断面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るグラウト用ポンプ装置の回転機構を示す分解斜視図である。
【図6】従来のグラウト用ポンプ装置の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
S グラウト用ポンプ装置
P ポンプ
1 本体
2 開口
3 蓋
4 止め部材
8 支持体
10 ピストンポンプ
11 レバー
12 サクション部
14 吐出口部
15 ベース
20 容器
21 軸凸部
22 突起
30 攪拌手段
31 回転機構
32 ブレード
33 テーブル
34 電動モータ
35 回転伝達機構
36 軸凹部
37 孔
40 テーブル回転軸
41 モータ回転軸
42 プーリ
43 タイミングベルト
44 平軸受け
50 加温手段
51 ヒータ
52 温度制御器
55 温度設定ダイヤル
60 ガイド体
64 ローラ

Claims (9)

  1. 上面に開口を有しグラウトを収納する中空状の本体と、該本体に着脱可能に設けられ上記開口を閉塞する蓋と、該蓋に取り付けられ上記本体内に延びるサクション部により該本体内のグラウトを吸引し該本体の外部へ吐出するポンプとを備えたグラウト用ポンプ装置において、
    上記本体内部に上記開口から出し入れ可能に設けられ上記グラウトが入れられる容器と、上記容器内のグラウトを攪拌する攪拌手段と、上記容器内のグラウトを加温する加温手段とを備えて構成したことを特徴とするグラウト用ポンプ装置。
  2. 上記攪拌手段を、上記容器をその軸線を中心に回転させる回転機構と、上記容器内に設けられるブレードとを備えて構成したことを特徴とする請求項1記載のグラウト用ポンプ装置。
  3. 上記回転機構を、上記本体の底部に回転自在に設けられ上記容器を支持するテーブルと、上記本体に付設される電動モータと、該電動モータの回転を上記テーブルに伝達する回転伝達機構とを備えて構成したことを特徴とする請求項2記載のグラウト用ポンプ装置。
  4. 上記回転伝達機構を上記テーブルに延設した回転軸と、該テーブルの回転軸と上記電動モータの回転軸とに設けた一対のプーリと、上記一対のプーリ間に架け渡されるタイミングベルトとを備えて構成したことを特徴とする請求項3記載のグラウト用ポンプ装置。
  5. 上記ブレードをサクション部に固定したことを特徴とする請求項2,3または4記載のグラウト用ポンプ装置。
  6. 上記本体と上記容器との間に上記容器の回転をガイドするガイド体を備えたことを特徴とする請求項1,2,3,4または5記載のグラウト用ポンプ装置。
  7. 上記ガイド体に、上記容器の外側を転動するローラを複数備えたことを特徴とする請求項6記載のグラウト用ポンプ装置。
  8. 上記加温手段を、上記本体内部に設けられ上記容器の外側を加温するヒータと、上記ヒータの加温温度を制御する温度制御器とを備えて構成したことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6または7記載のグラウト用ポンプ装置。
  9. 上記ポンプを手動のピストンポンプで構成したことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7または8記載のグラウト用ポンプ装置。
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