JP2004315496A - 縮合複素環化合物 - Google Patents

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Abstract

【課題】ペプチダーゼ阻害作用を有し、糖尿病の予防または治療剤などとして有用な縮合複素環化合物を提供する。
【解決手段】式
【化1】
Figure 2004315496

[式中、A環は置換されていてもよい5−10員芳香環を、
およびRは同一または異なって、置換されていてもよい炭化水素基または置換されていてもよい複素環基を、
XおよびYは同一または異なって、結合手、−O−、−S−、−SO−、−SO−または−NR−(Rは水素原子または置換されていてもよい炭化水素基を示す)を;
Lは2価の炭化水素基を示す。]で表される化合物またはその塩。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ペプチダーゼ阻害作用を有し、糖尿病の予防または治療剤などとして有用な縮合複素環化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】
ペプチダーゼは、様々な疾患に関連していることが知られている。ペプチダーゼの1種であるジペプチジルペプチダーゼ−IV(以下、DPP−IVと略記することがある)は、N末端から2番目にプロリン(あるいはアラニン)を含むペプチドに特異的に結合し、そのプロリン(あるいはアラニン)のC末端側を切断してジペプチドを産生するセリンプロテアーゼである。また、DPP−IVはCD26と同一分子であることも示されており、免疫系にも関係があることが報告されている。哺乳類におけるDPP−IVの役割は完全には明らかになっていないが、神経ペプチドの代謝、T細胞の活性化、ガン細胞の内皮細胞への接着やHIVの細胞内への侵入等において重要な役割を演じていると考えられている。特に糖代謝の面では、DPP−IVはインクレチンであるGLP−1(glucagon−like peptide−1)あるいはGIP(Gastric inhibitory peptide/Glucose−dependent insulinotropic peptide)の不活性化に一役買っている。GLP−1に関して更に言えば、血漿中の半減期が1〜2分と短い上、DPP−IVによる分解産物であるGLP−1(9−36)amideがGLP−1受容体に対してアンタゴニストとして働くなど、DPP−IVに分解されることによりその生理活性が著しく損なわれることが知られている。そしてDPP−IV活性を阻害することによりGLP−1の分解を抑制すれば、グルコース濃度依存的にインスリン分泌を促進するなどGLP−1の有する生理活性が増強される事も知られている。これらの事実からDPP−IV阻害作用を有する化合物は、I型及びII型糖尿病などにおいて認められる耐糖能異常、食後高血糖、空腹時高血糖やそれに伴う肥満・糖尿病性合併症などに効果を示すことが期待される。
現在、糖尿病の治療剤としては、スルホニルウレア剤、ビグアナイド剤、α−グルコシダーゼ阻害剤などが用いられている。ここで、スルホニルウレア剤は強力な血糖低下作用を有するが、しばしば重篤な低血糖を引き起こし、使用上の注意が必要である。ビグアナイド剤は、副作用として比較的重篤な乳酸アシドーシスを引き起こしやすい。また、α−グルコシダーゼ阻害剤は消化管における糖質の消化・吸収を遅延させ食後の血糖上昇を抑制するが、膨満感あるいは下痢などの副作用が問題となっている(非特許文献1参照)。
【0003】
一方、アミノ基を有する縮合複素環化合物としては、以下の化合物が報告されている。
(1)メラニン凝集ホルモン拮抗作用を有する、式
【0004】
【化6】
Figure 2004315496
【0005】
[式中、Arは置換基を有していてもよい環状基を;
XおよびYは同一または異なって主鎖の原子数1ないし6のスペーサーを;
Arは置換基を有していてもよい縮合多環式芳香環を;
およびRは同一また異なって水素原子または置換基を有していてもよい炭化水素基を示すか、RとRとは隣接する窒素原子とともに置換基を有していてもよい含窒素複素環を形成してもよく、Rは隣接する窒素原子およびYとともに置換基を有していてもよい含窒素複素環を形成していてもよく、Rは隣接する窒素原子、YおよびArとともに縮合環を形成してもよい]で表される化合物またはその塩(特許文献1参照)。
(2)DPP−IV阻害作用を有する、式
【0006】
【化7】
Figure 2004315496
【0007】
で表される化合物(非特許文献2参照)。
しかしながら、本発明の化合物についての報告はない。
【0008】
【特許文献1】
国際公開第01/82925号パンフレット
【非特許文献1】
ジョスリンズ ダイアビーツ メリトス(JOSLIN’S DIABETES MELLITUS)、13版、521−522頁
【非特許文献2】
バイオオーガニック アンド メディシナル ケミストリー レターズ(Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters)、10巻、1555−1558頁 (2000年)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ペプチダーゼ阻害作用を有し、糖尿病の予防または治療剤などとして有用であり、かつ薬効、作用時間、特異性、低毒性等の点で優れた性質を有する縮合複素環化合物の開発が望まれている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、縮合複素環に2価の炭化水素基を介してアミノ基が結合している点に化学構造上の特徴を有する、式
【0011】
【化8】
Figure 2004315496
【0012】
[式中、A環は置換されていてもよい5−10員芳香環を、
およびRは同一または異なって、置換されていてもよい炭化水素基または置換されていてもよい複素環基を、
XおよびYは同一または異なって、結合手、−O−、−S−、−SO−、−SO−または−NR−(Rは水素原子または置換されていてもよい炭化水素基を示す)を;
Lは2価の炭化水素基を示す。]で表される化合物またはその塩[以下、化合物(I)と略記することがある]が優れたペプチダーゼ阻害作用を有し、糖尿病の予防または治療剤などとして有用であることを初めて見出した。この知見に基づいて、本発明者らは、鋭意研究を行い、本発明を完成するに至った。
【0013】
すなわち、本発明は
1) 化合物(I);
2) A環で示される5−10員芳香環がベンゼン環である前記1)記載の化合物;
3) A環が
(1)ハロゲン原子;
(2)ニトロ基;
(3)シアノ基;
(4)炭素数1〜3のアルキレンジオキシ基;
(5)ハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアルコキシカルボニル基、カルバモイル基、シアノ基、アミノ基、炭素数2〜8のアルキルカルボニルアミノ基、炭素数2〜8のアルコキシカルボニルアミノ基、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基から選ばれる置換基をそれぞれ1ないし3個有していてもよい炭素数1〜10のアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基;
(6)置換されていてもよいヒドロキシ基;
(7)アシル基;
(8)置換されていてもよいアミノ基;
(9)置換されていてもよい炭素数3〜10のシクロアルキル基;
(10)炭素数6〜14のアリール基;
(11)置換されていてもよいチオール基;
(12)置換されていてもよい複素環基;および
(13)アミジノ基から選ばれる置換基を1ないし3個有していてもよい5−10員芳香環である前記1)記載の化合物;
4) Rが炭素数3〜10のシクロアルキル基で置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基である前記1)記載の化合物;
5) Xが結合手である前記1)記載の化合物;
6) Yが結合手である前記1)記載の化合物;
7) Lで示される2価の炭化水素基が炭素数1〜10のアルキレン基である前記1)記載の化合物;
8) Rがハロゲン原子、ヒドロキシ基、ニトロ基、アミノ基、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、芳香族複素環基および炭素数3〜10のシクロアルキル基から選ばれる1ないし3個の置換基をそれぞれ有していてもよい、
炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜14のアリール基または炭素数7〜13のアラルキル基である前記1)記載の化合物;
9) (2E)−3−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]アクリルアミド;
5−[[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ]ペンタン酸;
4−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ピペラジン−2−オン;
1−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ピペラジン−2,5−ジオン;またはその塩である前記1)記載の化合物;
【0014】
10) 化合物(I)またはそのプロドラッグを含有してなる医薬;
11) 糖尿病の予防または治療剤である前記10)記載の医薬;
12) 糖尿病性合併症の予防または治療剤である前記10)記載の医薬;
13) 耐糖能不全の予防または治療剤である前記10)記載の医薬;
14) 肥満の予防または治療剤である前記10)記載の医薬;
15) 化合物(I)またはそのプロドラッグを含有してなるペプチダーゼ阻害剤;
16) ペプチダーゼがジペプチジルペプチダーゼ−IVである前記15)記載の阻害剤;
17) 化合物(I)またはそのプロドラッグを哺乳動物に投与することを特徴とする、該哺乳動物における糖尿病の予防または治療方法;
18) 化合物(I)またはそのプロドラッグを哺乳動物に投与することを特徴とする、該哺乳動物における糖尿病性合併症の予防または治療方法;
19) 化合物(I)またはそのプロドラッグを哺乳動物に投与することを特徴とする、該哺乳動物における耐糖能不全の予防または治療方法;
20) 化合物(I)またはそのプロドラッグを哺乳動物に投与することを特徴とする、該哺乳動物における肥満の予防または治療方法;
21) 化合物(I)またはそのプロドラッグを哺乳動物に投与することを特徴とする、該哺乳動物におけるペプチダーゼの阻害方法;
【0015】
22) 糖尿病の予防・治療剤を製造するための、化合物(I)またはそのプロドラッグの使用;
23) 糖尿病性合併症の予防・治療剤を製造するための、化合物(I)またはそのプロドラッグの使用;
24) 耐糖能不全の予防・治療剤を製造するための、化合物(I)またはそのプロドラッグの使用;
25) 肥満の予防・治療剤を製造するための、化合物(I)またはそのプロドラッグの使用;
26) ペプチダーゼ阻害剤を製造するための、化合物(I)またはそのプロドラッグの使用;
27) 式
【0016】
【化9】
Figure 2004315496
【0017】
[式中、A環は置換されていてもよい5−10員芳香環を、
およびRは同一または異なって、置換されていてもよい炭化水素基または置換されていてもよい複素環基を、
XおよびYは同一または異なって、結合手、−O−、−S−、−SO−、−SO−または−NR−(Rは水素原子または置換されていてもよい炭化水素基を示す)を;
Laは結合手または2価の炭化水素基を示す]で表される化合物またはその塩の製造法であって、式
【0018】
【化10】
Figure 2004315496
【0019】
[式中、Lは脱離基を示し、その他の記号は前記と同意義を示す]で表される化合物またはその塩とアミノ化剤とを反応させることを特徴とする方法;
28) 式
【0020】
【化11】
Figure 2004315496
【0021】
[式中、A環は置換されていてもよい5−10員芳香環を、
およびRは同一または異なって、置換されていてもよい炭化水素基または置換されていてもよい複素環基を、
XおよびYは同一または異なって、結合手、−O−、−S−、−SO−、−SO−または−NR−(Rは水素原子または置換されていてもよい炭化水素基を示す)を;
Laは結合手または2価の炭化水素基示す]で表される化合物またはその塩の製造法であって、式
【0022】
【化12】
Figure 2004315496
【0023】
[式中の記号は前記と同意義を示す]で表される化合物またはその塩を還元反応に付すことを特徴とする方法;などに関する。
【0024】
以下、式(I)中の各記号の定義について詳述する。
A環で示される「置換されていてもよい5−10員芳香環」における「5−10員芳香環」としては、例えば、5−10員芳香族炭化水素環、5−10員芳香族複素環が挙げられる。
5−10員芳香族炭化水素環の好適な例としては、ベンゼン、ナフタレンなどが挙げられる。
5−10員芳香族複素環の好適な例としては、環構成原子として炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子および窒素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含有する5−10員芳香族複素環、例えば、フラン、チオフェン、ピロール、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、イミダゾール、ピラゾール、1,2,3−オキサジアゾール、フラザン、1,2,3−チアジアゾール、1,2,3−トリアゾール、ピリジン、ピリダジン、ピリミジン、トリアジン、ベンゾフラン、イソベンゾフラン、ベンゾ[b]チオフェン、インドール、イソインドール、1H−インダゾール、ベンズイミダゾール、ベンゾオキサゾール、1,2−ベンゾイソオキサゾール、ベンゾチアゾール、1,2−ベンゾイソチアゾール、1H−ベンゾトリアゾール、キノリン、イソキノリンなどが挙げられる。
「5−10員芳香環」は、好ましくは、ベンゼン環である。
【0025】
A環で示される「5−10員芳香環」は、置換可能な位置に1ないし3個の置換基を有していてもよい。このような置換基としては、例えば、「ハロゲン原子」、「ニトロ基」、「シアノ基」、「炭素数1〜3のアルキレンジオキシ基」、「置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基」、「置換されていてもよい炭素数2〜10のアルケニル基」、「置換されていてもよい炭素数2〜10のアルキニル基」、「置換されていてもよい炭素数3〜10のシクロアルキル基」、「置換されていてもよい炭素数3〜10のシクロアルケニル基」、「置換されていてもよい炭素数4〜10のシクロアルカジエニル基」、「置換されていてもよい炭素数6〜14のアリール基」、「置換されていてもよい複素環基」、「アシル基」、「置換されていてもよいアミノ基」、「置換されていてもよいヒドロキシ基」、「置換されていてもよいチオール基」、「アミジノ基」などが挙げられる。
【0026】
ここで、「ハロゲン原子」としては、例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素などが挙げられ、なかでもフッ素、塩素および臭素が好ましい。
「炭素数1〜3のアルキレンジオキシ基」としては、例えば、メチレンジオキシ、エチレンジオキシなどが挙げられる。
「置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基」における「炭素数1〜10のアルキル基」としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、1−エチルプロピル、ヘキシル、イソヘキシル、1,1−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、2−エチルブチル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシルなどが挙げられる。
「置換されていてもよい炭素数2〜10のアルケニル基」における「炭素数2〜10のアルケニル基」としては、例えば、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、2−メチル−1−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、3−メチル−2−ブテニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、4−メチル−3−ペンテニル、1−ヘキセニル、3−ヘキセニル、5−ヘキセニル、1−ヘプテニル、1−オクテニルなどが挙げられる。
「置換されていてもよい炭素数2〜10のアルキニル基」における「炭素数2〜10のアルキニル基」としては、例えば、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、3−ペンチニル、4−ペンチニル、1−ヘキシニル、2−ヘキシニル、3−ヘキシニル、4−ヘキシニル、5−ヘキシニル、1−ヘプチニル、1−オクチニルなどが挙げられる。
【0027】
前記「炭素数1〜10のアルキル基」、「炭素数2〜10のアルケニル基」および「炭素数2〜10のアルキニル基」は、置換可能な位置に1ないし3個の置換基を有していてもよい。
このような置換基としては、例えば、炭素数3〜10のシクロアルキル基;炭素数6〜14のアリール基(例、フェニル、ナフチルなど);芳香族複素環基(例、チエニル、フリル、ピリジル、オキサゾリル、チアゾリル、キノリルなど);非芳香族複素環基(例、テトラヒドロフリル、モルホリノ、チオモルホリノ、ピペリジノ、ピロリジニル、ピペラジニルなど);炭素数7〜13のアラルキル基;炭素数1〜4のアルキル基あるいは炭素数2〜8のアシル基(例、アルキルカルボニル基、アルコキシカルボニル基、アルキルカルバモイル基など)でモノあるいはジ置換されていてもよいアミノ基;炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基;アミジノ基;炭素数2〜8のアシル基(例、アルキルカルボニル基、アルコキシカルボニル基など);炭素数1〜8のアルキルスルホニル基;炭素数1〜4のアルキル基でモノあるいはジ置換されていてもよいカルバモイル基;炭素数1〜4のアルキル基でモノあるいはジ置換されていてもよいスルファモイル基;カルボキシル基;ヒドロキシ基;1〜3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)で置換されていてもよい炭素数1〜6のアルコキシ基;1〜3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)で置換されていてもよい炭素数2〜5のアルケニルオキシ基;炭素数3〜7のシクロアルキルオキシ基;炭素数7〜13のアラルキルオキシ基;炭素数6〜14のアリールオキシ基(例、フェニルオキシ、ナフチルオキシなど);チオール基;ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、カルボキシル基、炭素数2〜8のアルコキシカルボニル基およびカルバモイル基から選ばれる1〜3個の置換基で置換されていてもよい炭素数1〜6のアルキルチオ基;炭素数7〜13のアラルキルチオ基;炭素数6〜14のアリールチオ基(例、フェニルチオ、ナフチルチオなど);スルホ基;シアノ基;アジド基;ニトロ基;ニトロソ基;ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)などが挙げられる。
【0028】
「置換されていてもよい炭素数3〜10のシクロアルキル基」における「炭素数3〜10のシクロアルキル基」としては、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル、ビシクロ[2.2.2]オクチル、ビシクロ[3.2.1]オクチル、ビシクロ[3.2.2]ノニル、ビシクロ[3.3.1]ノニル、ビシクロ[4.2.1]ノニル、ビシクロ[4.3.1]デシルなどが挙げられる。
「置換されていてもよい炭素数3〜10のシクロアルケニル基」における「炭素数3〜10のシクロアルケニル基」としては、例えば、2−シクロペンテン−1−イル、3−シクロペンテン−1−イル、2−シクロヘキセン−1−イル、3−シクロヘキセン−1−イルなどが挙げられる。
「置換されていてもよい炭素数4〜10のシクロアルカジエニル基」における「炭素数4〜10のシクロアルカジエニル基」としては、例えば、2,4−シクロペンタジエン−1−イル、2,4−シクロヘキサジエン−1−イル、2,5−シクロヘキサジエン−1−イルなどが挙げられる。
「置換されていてもよい炭素数6〜14のアリール基」における「炭素数6〜14のアリール基」としては、例えば、フェニル、ナフチル、アントリル、フェナントリル、アセナフチレニル、ビフェニリルなどが挙げられる。なかでもフェニル、1−ナフチル、2−ナフチルなどが好ましい。
【0029】
「置換されていてもよい複素環基」における「複素環基」としては、非芳香族複素環基および芳香族複素環基が挙げられる。
非芳香族複素環基としては、例えば、環構成原子として炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子および窒素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含有する5〜7員の単環式非芳香族複素環基および縮合非芳香族複素環基が挙げられる。該縮合非芳香族複素環基としては、例えば、これら5〜7員の単環式非芳香族複素環基と、1ないし2個の窒素原子を含む6員環、ベンゼン環または1個の硫黄原子を含む5員環とが縮合した基等が挙げられる。
非芳香族複素環基の好適な例としては、1−ピロリジニル、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ、1−ピペラジニル、ヘキサメチレンイミン−1−イル、オキサゾリジン−3−イル、チアゾリジン−3−イル、イミダゾリジン−3−イル、2−オキソイミダゾリジン−1−イル、2,4−ジオキソイミダゾリジン−3−イル、2,4−ジオキソオキサゾリジン−3−イル、2,4−ジオキソチアゾリジン−3−イル、1,3−ジオキソイソインドール−2−イル、5−オキソオキサジアゾール−3−イル、5−オキソチアジアゾール−3−イル、3−オキソピペラジン−1−イル、2,3−ジオキソピペラジン−1−イル、2,5−ジオキソピペラジン−1−イルなどが挙げられる。
【0030】
芳香族複素環基としては、例えば、環構成原子として炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子および窒素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし4個含有する5〜7員の単環式芳香族複素環基および縮合芳香族複素環基が挙げられる。該縮合芳香族複素環基としては、例えば、これら5〜7員の単環式芳香族複素環基と、1ないし2個の窒素原子を含む6員環、ベンゼン環または1個の硫黄原子を含む5員環とが縮合した基等が挙げられる。
芳香族複素環基の好適な例としては、2−フリル、3−フリル、2−チエニル、3−チエニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、5−ピリミジニル、6−ピリミジニル、3−ピリダジニル、4−ピリダジニル、2−ピラジニル、1−ピロリル、2−ピロリル、3−ピロリル、1−イミダゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル、5−イミダゾリル、1−ピラゾリル、3−ピラゾリル、4−ピラゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、5−オキサゾリル、1,2,4−オキサジアゾール−5−イル、1,3,4−オキサジアゾール−2−イル、1,3,4−チアジアゾール−2−イル、1,2,4−トリアゾール−1−イル、1,2,4−トリアゾール−3−イル、1,2,3−トリアゾール−1−イル、1,2,3−トリアゾール−2−イル、1,2,3−トリアゾール−4−イル、テトラゾール−1−イル、テトラゾール−5−イル、2−キノリル、3−キノリル、4−キノリル、2−キナゾリル、4−キナゾリル、2−キノキサリル、2−ベンゾフリル、3−ベンゾフリル、2−ベンゾチエニル、3−ベンゾチエニル、2−ベンゾオキサゾリル、2−ベンゾチアゾリル、ベンズイミダゾール−1−イル、ベンズイミダゾール−2−イル、インドール−1−イル、インドール−3−イル、1H−インダゾール−3−イル、1H−ピロロ[2,3−b]ピラジン−2−イル、1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−6−イル、1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル、1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル、1H−イミダゾ[4,5−b]ピラジン−2−イルなどが挙げられる。
【0031】
前記「置換されていてもよい炭素数3〜10のシクロアルキル基」、「置換されていてもよい炭素数3〜10のシクロアルケニル基」、「置換されていてもよい炭素数4〜10のシクロアルカジエニル基」、「置換されていてもよい炭素数6〜14のアリール基」および「置換されていてもよい複素環基」における置換基としては、例えば、ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)およびカルバモイル基から選ばれる1〜3個の置換基で置換されていてもよい炭素数1〜6のアルキル基;ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)およびカルバモイル基から選ばれる1〜3個の置換基で置換されていてもよい炭素数2〜6のアルケニル基;炭素数3〜10のシクロアルキル基;炭素数6〜14のアリール基(例、フェニル、ナフチルなど);芳香族複素環基(例、チエニル、フリル、ピリジル、オキサゾリル、チアゾリルなど);非芳香族複素環基(例、テトラヒドロフリル、モルホリノ、チオモルホリノ、ピペリジノ、ピロリジニル、ピペラジニルなど);炭素数7〜13のアラルキル基;炭素数1〜4のアルキル基あるいは炭素数1〜15(好ましくは炭素数2〜8)のアシル基(例、アルキルカルボニル基など)でモノあるいはジ置換されていてもよいアミノ基(例、アミノ、モノ−またはジ−C2−10アルキルカルボニルアミノ、C1−10アルコキシ−カルボニルアミノ、カルバモイルアミノ、モノ−またはジ−C1−10アルキル−カルバモイルアミノ、C6−14アリール−カルボニルアミノ、C3−10シクロアルキル−カルボニルアミノ、C7−13アラルキルオキシ−カルボニルアミノ、モノ−またはジ−C1−10アルキルスルホニルアミノ、C6−14アリールスルホニルアミノ、C1−6アルコキシ−カルバモイルアミノなど);アミジノ基;炭素数2〜8のアシル基(例、アルキルカルボニル基など);炭素数1〜4のアルキル基でモノあるいはジ置換されていてもよいカルバモイル基;炭素数1〜4のアルキル基でモノあるいはジ置換されていてもよいスルファモイル基;カルボキシル基;炭素数2〜8のアルコキシカルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニルなど);ヒドロキシ基;1〜3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)で置換されていてもよい炭素数1〜6のアルコキシ基;1〜3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)で置換されていてもよい炭素数2〜5のアルケニルオキシ基;炭素数3〜7のシクロアルキルオキシ基;炭素数7〜13のアラルキルオキシ基;炭素数6〜14のアリールオキシ基(例、フェニルオキシ、ナフチルオキシなど);チオール基;1〜3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)で置換されていてもよい炭素数1〜6のアルキルチオ基;炭素数7〜13のアラルキルチオ基;炭素数6〜14のアリールチオ基(例、フェニルチオ、ナフチルチオなど);スルホ基;シアノ基;アジド基;ニトロ基;ニトロソ基;ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)などが挙げられる。置換基の数は、例えば、1〜3個である。
【0032】
「アシル基」としては、例えば、式:−COR、−CO−OR、−SO、−SOR、−PO、−CO−NR4a5a、−CS−NR4a5a [式中、RおよびRは、同一または異なって、水素原子、置換されていてもよい炭化水素基または置換されていてもよい複素環基を示す。R4aおよびR5aは、同一または異なって、水素原子、置換されていてもよい炭化水素基または置換されていてもよい複素環基を示すか、R4aおよびR5aは、隣接する窒素原子とともに、置換されていてもよい含窒素複素環を形成していてもよい]で表される基などが挙げられる。
、R、R4aまたはR5aで示される「置換されていてもよい炭化水素基」としては、A環における置換基として例示した「置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基」、「置換されていてもよい炭素数2〜10のアルケニル基」、「置換されていてもよい炭素数2〜10のアルキニル基」、「置換されていてもよい炭素数3〜10のシクロアルキル基」、「置換されていてもよい炭素数3〜10のシクロアルケニル基」、「置換されていてもよい炭素数4〜10のシクロアルカジエニル基」および「置換されていてもよい炭素数6〜14のアリール基」;および「置換されていてもよい炭素数7〜13のアラルキル基」、「置換されていてもよい炭素数8〜13のアリールアルケニル基」などが挙げられる。
【0033】
ここで、「置換されていてもよい炭素数7〜13のアラルキル基」における「炭素数7〜13のアラルキル基」としては、例えば、ベンジル、フェネチル、ナフチルメチルなどが挙げられる。
「置換されていてもよい炭素数8〜13のアリールアルケニル基」における「炭素数8〜13のアリールアルケニル基」としては、例えば、スチリルなどが挙げられる。
これら「置換されていてもよい炭素数7〜13のアラルキル基」および「置換されていてもよい炭素数8〜13のアリールアルケニル基」における置換基としては、例えば、前記「置換されていてもよい炭素数3〜10のシクロアルキル基」などの置換基として例示したものが挙げられる。置換基の数は、例えば、1〜3個である。
、R、R4aまたはR5aで示される「置換されていてもよい複素環基」としては、A環における置換基として例示したものが挙げられる。
4aおよびR5aが隣接する窒素原子とともに形成する「置換されていてもよい含窒素複素環」における「含窒素複素環」としては、例えば、環構成原子として炭素原子以外に少なくとも1個の窒素原子を含み、さらに酸素原子、硫黄原子および窒素原子から選ばれるヘテロ原子を1ないし2個含有していてもよい5〜7員の含窒素複素環が挙げられる。該含窒素複素環の好適な例としては、ピロリジン、イミダゾリジン、ピラゾリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、チオモルホリンなどが挙げられる。
該含窒素複素環は、置換可能な位置に1〜2個の置換基を有していてもよい。このような置換基としては、ヒドロキシ基、1〜3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)で置換されていてもよいC1−6アルキル基、C7−13アラルキル基(例、ベンジル、ジフェニルメチルなど)などが挙げられる。
【0034】
「アシル基」の好適な例としては、ホルミル、カルボキシル、カルバモイル、C1−6アルキル−カルボニル(例、アセチル、イソブタノイル、イソペンタノイルなど)、C1−6アルコキシ−カルボニル(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニルなど)、C6−14アリール−カルボニル(例、ベンゾイル、1−ナフトイル、2−ナフトイルなど)、C6−14アリールオキシ−カルボニル(例、フェニルオキシカルボニル、ナフチルオキシカルボニルなど)、C7−13アラルキルオキシ−カルボニル(例、ベンジルオキシカルボニル、フェネチルオキシカルボニルなど)、モノ−またはジ−(ハロゲン原子およびC1−6アルコキシ−カルボニルから選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよいC1−6アルキル)−カルバモイル(例、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル、ジメチルカルバモイル、ジエチルカルバモイル、エチルメチルカルバモイル、プロピルカルバモイル、トリフルオロエチルカルバモイルなど)、C6−14アリール−カルバモイル(例、フェニルカルバモイルなど)、C3−10シクロアルキル−カルバモイル(例、シクロプロピルカルバモイルなど)、C7−13アラルキル−カルバモイル(例、ベンジルカルバモイルなど)、C1−6アルキルスルホニル(例、メチルスルホニルなど)、C6−14アリールスルホニル(例、フェニルスルホニルなど)、ヒドロキシで置換されていてもよい含窒素複素環−カルボニル(例、ピロリジニルカルボニル、ピペリジノカルボニルなど)、C1−6アルキルスルフィニル(例、メチルスルフィニルなど)、C1−6アルコキシ−カルバモイル(例、メトキシカルバモイル)、アミノカルバモイル、ヒドロキシカルバモイル、チオカルバモイルなどが挙げられる。
【0035】
「置換されていてもよいアミノ基」としては、例えば、それぞれ置換されていてもよい「炭素数1〜10のアルキル基」、「炭素数2〜10のアルケニル基」、「炭素数3〜10のシクロアルキル基」、「炭素数3〜10のシクロアルケニル基」および「炭素数6〜14のアリール基」;および「アシル基」から選ばれる1または2個の置換基で置換されていてもよいアミノ基が挙げられる。
ここで、「炭素数1〜10のアルキル基」、「炭素数2〜10のアルケニル基」、「炭素数3〜10のシクロアルキル基」、「炭素数3〜10のシクロアルケニル基」、「炭素数6〜14のアリール基」および「アシル基」としては、A環における置換基において例示したものが挙げられる。
これら「炭素数1〜10のアルキル基」、「炭素数2〜10のアルケニル基」、「炭素数2〜10のアルキニル基」、「炭素数3〜10のシクロアルキル基」、「炭素数3〜10のシクロアルケニル基」および「炭素数6〜14のアリール基」は、それぞれ置換可能な位置に1ないし3個の置換基を有していてもよい。このような置換基としては、例えば、ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など);炭素数2〜5のアルコキシカルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル);炭素数2〜5のアルキルカルボニル基;シアノ基;C1−10アルキル基(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル)およびC1−10アルキルスルホニル基(例、メチルスルホニル)から選ばれる1または2個の置換基で置換されていてもよいカルバモイル基;ヒドロキシ基;カルボキシル基等が挙げられる。
置換されたアミノ基の好適な例としては、モノ−またはジ−C1−10アルキルアミノ(例、メチルアミノ、ジメチルアミノ、エチルアミノ、ジエチルアミノ、プロピルアミノ、ジブチルアミノ)、モノ−またはジ−C2−10アルケニルアミノ(例、ジアリルアミノ)、モノ−またはジ−C3−10シクロアルキルアミノ(例、シクロヘキシルアミノ)、モノ−またはジ−C2−10アルキルカルボニルアミノ(例、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ブタノイルアミノ、イソブタノイルアミノ、イソペンタノイルアミノ)、C6−14アリール−カルボニルアミノ(例、ベンゾイルアミノ)、C6−14アリールアミノ(例、フェニルアミノ)、カルバモイルアミノ、モノ−またはジ−C1−10アルキル−カルバモイルアミノ(例、メチルカルバモイルアミノ、ジメチルカルバモイルアミノ)、C1−10アルコキシ−カルボニルアミノ(例、メトキシカルボニルアミノ)、C7−13アラルキルオキシ−カルボニルアミノ(例、ベンジルオキシカルボニルアミノ)、C3−10シクロアルキル−カルボニルアミノ(例、シクロペンチルカルボニルアミノ、シクロヘキシルカルボニルアミノ)、モノ−またはジ−C1−10アルキルスルホニルアミノ(例、メチルスルホニルアミノ、ジメチルスルホニルアミノ)、C6−14アリールスルホニルアミノ(例、フェニルスルホニルアミノ)、C1−6アルコキシ−カルバモイルアミノ(例、メトキシカルバモイルアミノ)、カルバモイル−C1−10アルキルアミノ(例、カルバモイルメチルアミノ)、C2−5アルコキシカルボニル−C1−10アルキルアミノ(例、メトキシカルボニルメチルアミノ、tert−ブトキシカルボニルメチルアミノ)等が挙げられる。
【0036】
「置換されていてもよいヒドロキシ基」としては、例えば、それぞれ置換されていてもよい「炭素数1〜10のアルキル基」、「炭素数2〜10のアルケニル基」、「炭素数2〜10のアルキニル基」、「炭素数3〜10のシクロアルキル基」、「炭素数3〜10のシクロアルケニル基」、「炭素数6〜14のアリール基」または「炭素数7〜13のアラルキル基」で置換されていてもよいヒドロキシ基が挙げられる。
ここで、「炭素数1〜10のアルキル基」、「炭素数2〜10のアルケニル基」、「炭素数2〜10のアルキニル基」、「炭素数3〜10のシクロアルキル基」、「炭素数3〜10のシクロアルケニル基」、「炭素数6〜14のアリール基」および「炭素数7〜13のアラルキル基」としては、前記Rなどとして例示したものが挙げられる。
これら「炭素数1〜10のアルキル基」、「炭素数2〜10のアルケニル基」、「炭素数2〜10のアルキニル基」、「炭素数3〜10のシクロアルキル基」、「炭素数3〜10のシクロアルケニル基」、「炭素数6〜14のアリール基」および「炭素数7〜13のアラルキル基」は、それぞれ置換可能な位置に1ないし3個の置換基を有していてもよい。このような置換基としては、例えば、ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など);カルボキシル基および炭素数2〜5のアルコキシカルボニル基(例、tert−ブトキシカルボニル)から選ばれる1または2個の置換基で置換されていてもよい炭素数1〜3のアルコキシ基;炭素数2〜5のアルコキシカルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル);炭素数2〜5のアルキルカルボニル基;シアノ基;C1−10アルキル基(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル)およびC1−10アルキルスルホニル基(例、メチルスルホニル)から選ばれる1または2個の置換基で置換されていてもよいカルバモイル基;ヒドロキシ基;炭素数3〜10のシクロアルキル基;カルボキシル基;アミノ基;炭素数2〜5のアルキルカルボニルアミノ基;C1−6アルキル基(例、メチル、エチル)およびC2−8アルコキシカルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル)から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよい芳香族複素環基(例、フリル、チエニル、オキサゾリル、チアゾリル、イソキサゾリル、テトラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル);等が挙げられる。
【0037】
置換されたヒドロキシ基は、好ましくは、ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など);炭素数1〜3のアルコキシ基;炭素数2〜5のアルコキシカルボニル基;炭素数2〜5のアルキルカルボニル基;シアノ基;C1−10アルキル基(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル)およびC1−10アルキルスルホニル基(例、メチルスルホニル)から選ばれる1または2個の置換基で置換されていてもよいカルバモイル基;ヒドロキシ基;カルボキシル基;アミノ基;炭素数2〜5のアルキルカルボニルアミノ基;C1−6アルキル基(例、メチル、エチル)およびC2−8アルコキシカルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル)から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよい芳香族複素環基(例、フリル、チエニル、オキサゾリル、チアゾリル、イソキサゾリル、テトラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル);および炭素数3〜10のシクロアルキル基から選ばれる1ないし3個の置換基をそれぞれ有していてもよい、
「炭素数1〜10のアルコキシ基」、「炭素数2〜10のアルケニルオキシ基」、「炭素数2〜10のアルキニルオキシ基」、「炭素数3〜10のシクロアルキルオキシ基」、「炭素数3〜10のシクロアルケニルオキシ基」、「炭素数6〜14のアリールオキシ基」、「炭素数7〜13のアラルキルオキシ基」等である。
ここで、「炭素数1〜10のアルコキシ基」としては、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ、ネオペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、ヘプチルオキシ、ノニルオキシなどが挙げられる。
「炭素数2〜10のアルケニルオキシ基」としては、例えば、アリル(allyl)オキシ、クロチルオキシ、2−ペンテニルオキシ、3−ヘキセニルオキシなどが挙げられる。
「炭素数2〜10のアルキニルオキシ基」としては、例えば、エチニルオキシ、プロピニルオキシ、ペンチニルオキシなどが挙げられる。
「炭素数3〜10のシクロアルキルオキシ基」としては、例えば、シクロブトキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシなどが挙げられる。
「炭素数3〜10のシクロアルケニルオキシ基」としては、例えば、2−シクロペンテニルオキシ、2−シクロヘキセニルオキシなどが挙げられる。
「炭素数6〜14のアリールオキシ基」としては、例えば、フェノキシ、ナフチルオキシ等が挙げられる。
「炭素数7〜13のアラルキルオキシ基」としては、例えば、ベンジルオキシ、フェネチルオキシ、ナフチルメチルオキシ等が挙げられる。
【0038】
置換されたヒドロキシ基は、さらに好ましくは、ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など);カルボキシル基および炭素数2〜5のアルコキシカルボニル基(例、tert−ブトキシカルボニル)から選ばれる1または2個の置換基で置換されていてもよい炭素数1〜3のアルコキシ基;炭素数2〜5のアルコキシカルボニル基(例、エトキシカルボニル);炭素数2〜5のアルキルカルボニル基;シアノ基;C1−10アルキル基(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル)およびC1−10アルキルスルホニル基(例、メチルスルホニル)から選ばれる1または2個の置換基で置換されていてもよいカルバモイル基;ヒドロキシ基;カルボキシル基;アミノ基;炭素数2〜5のアルキルカルボニルアミノ基;C1−6アルキル基(例、メチル、エチル)およびC2−8アルコキシカルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル)から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよい芳香族複素環基(例、フリル、チエニル、オキサゾリル、チアゾリル、イソキサゾリル、テトラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル);および炭素数3〜10のシクロアルキル基から選ばれる1ないし3個の置換基をそれぞれ有していてもよい、
「炭素数1〜10のアルコキシ基」、「炭素数3〜10のシクロアルキルオキシ基」または「炭素数7〜13のアラルキルオキシ基」である。
【0039】
「置換されていてもよいチオール基」としては、例えば、それぞれ置換されていてもよい「炭素数1〜10のアルキル基」、「炭素数2〜10のアルケニル基」、「炭素数2〜10のアルキニル基」、「炭素数3〜10のシクロアルキル基」、「炭素数3〜10のシクロアルケニル基」、「炭素数6〜14のアリール基」または「炭素数7〜13のアラルキル基」で置換されていてもよいチオール基が挙げられる。
ここで、「炭素数1〜10のアルキル基」、「炭素数2〜10のアルケニル基」、「炭素数2〜10のアルキニル基」、「炭素数3〜10のシクロアルキル基」、「炭素数3〜10のシクロアルケニル基」、「炭素数6〜14のアリール基」および「炭素数7〜13のアラルキル基」としては、前記Rなどとして例示したものが挙げられる。
これら「炭素数1〜10のアルキル基」、「炭素数2〜10のアルケニル基」、「炭素数2〜10のアルキニル基」、「炭素数3〜10のシクロアルキル基」、「炭素数3〜10のシクロアルケニル基」、「炭素数6〜14のアリール基」および「炭素数7〜13のアラルキル基」は、それぞれ置換可能な位置に1ないし3個の置換基を有していてもよい。このような置換基としては、例えば、ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、炭素数1〜3のアルコキシ基、炭素数2〜5のアルコキシカルボニル基、炭素数2〜5のアルキルカルボニル基、シアノ基、カルバモイル基、ヒドロキシ基、炭素数3〜10のシクロアルキル基、カルボキシル基、アミノ基、炭素数2〜5のアルキルカルボニルアミノ基等が挙げられる。
【0040】
置換されたチオール基は、好ましくは、ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、炭素数1〜3のアルコキシ基、炭素数2〜5のアルコキシカルボニル基、炭素数2〜5のアルキルカルボニル基、シアノ基、カルバモイル基、ヒドロキシ基、カルボキシル基、アミノ基、炭素数2〜5のアルキルカルボニルアミノ基および炭素数3〜10のシクロアルキル基から選ばれる1ないし3個の置換基をそれぞれ有していてもよい、「炭素数1〜10のアルキルチオ基」、「炭素数2〜10のアルケニルチオ基」、「炭素数2〜10のアルキニルチオ基」、「炭素数3〜10のシクロアルキルチオ基」、「炭素数3〜10のシクロアルケニルチオ基」、「炭素数6〜14のアリールチオ基」、「炭素数7〜13のアラルキルチオ基」等が挙げられる。
ここで、「炭素数1〜10のアルキルチオ基」としては、例えば、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、イソブチルチオ、sec−ブチルチオ、tert−ブチルチオ、ペンチルチオ、イソペンチルチオ、ネオペンチルチオ、ヘキシルチオ、ヘプチルチオ、ノニルチオ等が挙げられる。
「炭素数2〜10のアルケニルチオ基」としては、例えば、アリル(allyl)チオ、クロチルチオ、2−ペンテニルチオ、3−ヘキセニルチオなどが挙げられる。
「炭素数2〜10のアルキニルチオ基」としては、例えば、エチニルチオ、プロピニルチオ、ペンチニルチオなどが挙げられる。
「炭素数3〜10のシクロアルキルチオ基」としては、例えば、シクロブチルチオ、シクロペンチルチオ、シクロヘキシルチオ等が挙げられる。
「炭素数3〜10のシクロアルケニルチオ基」としては、例えば、2−シクロペンテニルチオ、2−シクロヘキセニルチオなどが挙げられる。
「炭素数6〜14のアリールチオ基」としては、例えば、フェニルチオ、ナフチルチオ等が挙げられる。
「炭素数7〜13のアラルキルチオ基」としては、例えば、ベンジルチオ、フェネチルチオ、ナフチルメチルチオ等が挙げられる。
置換されたチオール基は、さらに好ましくは、カルバモイル基で置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキルチオ基である。
【0041】
A環で示される「5−10員芳香環」における「置換基」の好適な具体例としては、
1)ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など);
2)ニトロ基;
3)シアノ基;
4)炭素数1〜3のアルキレンジオキシ基(例、メチレンジオキシ);
5)ハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアルコキシカルボニル基(例、エトキシカルボニル)、カルバモイル基、シアノ基、アミノ基、炭素数2〜8のアルキルカルボニルアミノ基(例、アセチルアミノ、イソブタノイルアミノ)、炭素数2〜8のアルコキシカルボニルアミノ基(例、メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ)、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基(例、メチルスルホニルアミノ)、炭素数2〜8のアルキルカルバモイルアミノ基(例、メチルカルバモイルアミノ)、カルボキシル−C1−6アルキルチオ基(例、カルボキシルメチルチオ)、炭素数2〜8のアルコキシカルボニル−C1−6アルキルチオ基(例、エトキシカルボニルメチルチオ)およびカルバモイル−C1−6アルキルチオ基(例、カルバモイルメチルチオ)から選ばれる置換基をそれぞれ1ないし3個有していてもよい炭素数1〜10のアルキル基(例、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル)または炭素数2〜10のアルケニル基(例、エテニル、3−ブテニル);
6)置換されていてもよいヒドロキシ基[例、ハロゲン原子;カルボキシル基および炭素数2〜5のアルコキシカルボニル基(例、tert−ブトキシカルボニル)から選ばれる1または2個の置換基で置換されていてもよい炭素数1〜3のアルコキシ基(例、メトキシ、カルボキシルメトキシ、tert−ブトキシカルボニルメトキシ);炭素数2〜5のアルコキシカルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル);炭素数2〜5のアルキルカルボニル基(例、ピバロイル);シアノ基;C1−10アルキル基(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル)およびC1−10アルキルスルホニル基(例、メチルスルホニル)から選ばれる1または2個の置換基で置換されていてもよいカルバモイル基;ヒドロキシ基;カルボキシル基;アミノ基;炭素数2〜5のアルキルカルボニルアミノ基(例、アセチルアミノ);C1−6アルキル基(例、メチル、エチル)およびC2−8アルコキシカルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル)から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよい芳香族複素環基(例、フリル、チエニル、オキサゾリル、チアゾリル、イソキサゾリル、テトラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル);および炭素数3〜10のシクロアルキル基(例、シクロプロピル、シクロヘキシル)から選ばれる1ないし3個の置換基をそれぞれ有していてもよい、
炭素数1〜10のアルコキシ基(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、ペンチルオキシ)、炭素数3〜10のシクロアルキルオキシ基(例、シクロペンチルオキシ)または炭素数7〜13のアラルキルオキシ基(例、ベンジルオキシ);ヒドロキシ基];
7)アシル基[例、ホルミル、カルボキシル、C1−6アルキル−カルボニル(例、アセチル)、C1−6アルコキシ−カルボニル(例、メトキシカルボニル)、カルバモイル、アミノカルバモイル、ヒドロキシカルバモイル、モノ−またはジ−(ハロゲン原子およびC1−6アルコキシ−カルボニル(例、エトキシカルボニル)から選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよいC1−6アルキル)−カルバモイル(例、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル、プロピルカルバモイル、ジメチルカルバモイル、トリフルオロエチルカルバモイル、エトキシカルボニルメチルカルバモイルなど)、C3−10シクロアルキル−カルバモイル(例、シクロプロピルカルバモイル)、C7−13アラルキル−カルバモイル(例、ベンジルカルバモイル)、ヒドロキシで置換されていてもよい含窒素複素環−カルボニル(例、ピロリジニルカルボニル、ピペリジノカルボニル)、C1−6アルキルスルホニル(例、メチルスルホニル)、C1−6アルキルスルフィニル(例、メチルスルフィニル)、チオカルバモイル];
8)置換されていてもよいアミノ基[例、アミノ、モノ−またはジ−C2−10アルキルカルボニルアミノ(例、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、イソブタノイルアミノ、イソペンタノイルアミノ)、C1−10アルコキシ−カルボニルアミノ(例、メトキシカルボニルアミノ)、カルバモイルアミノ、モノ−またはジ−C1−10アルキル−カルバモイルアミノ(例、メチルカルバモイルアミノ、ジメチルカルバモイルアミノ)、C6−14アリール−カルボニルアミノ(例、ベンゾイルアミノ)、C3−10シクロアルキル−カルボニルアミノ(例、シクロペンチルカルボニルアミノ)、C7−13アラルキルオキシ−カルボニルアミノ(例、ベンジルオキシカルボニルアミノ)、モノ−またはジ−C1−10アルキルスルホニルアミノ(例、メチルスルホニルアミノ、ジメチルスルホニルアミノ)、C6−14アリールスルホニルアミノ(例、フェニルスルホニルアミノ)、C1−6アルコキシ−カルバモイルアミノ(例、メトキシカルバモイルアミノ)、カルバモイル−C1−10アルキルアミノ(例、カルバモイルメチルアミノ)、C2−5アルコキシカルボニル−C1−10アルキルアミノ(例、メトキシカルボニルメチルアミノ、tert−ブトキシカルボニルメチルアミノ)];
9)置換されていてもよい炭素数3〜10のシクロアルキル基[例、1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基(例、メチル、トリフルオロメチル)、カルボキシル基、炭素数2〜8のアルコキシカルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル)、シアノ基、カルバモイル基、アミノ基、モノ−またはジ−C2−10アルキルカルボニルアミノ基(例、アセチルアミノ、イソペンタノイルアミノ)、C1−10アルコキシ−カルボニルアミノ基(例、メトキシカルボニルアミノ)、カルバモイルアミノ基、モノ−またはジ−C1−10アルキル−カルバモイルアミノ基(例、メチルカルバモイルアミノ、ジメチルカルバモイルアミノ)、C6−14アリール−カルボニルアミノ基(例、ベンゾイルアミノ)、C3−10シクロアルキル−カルボニルアミノ基、C7−13アラルキルオキシ−カルボニルアミノ基、モノ−またはジ−C1−10アルキルスルホニルアミノ基(例、メチルスルホニルアミノ、ジメチルスルホニルアミノ)、C6−14アリールスルホニルアミノ基およびC1−6アルコキシ−カルバモイルアミノ基(例、メトキシカルバモイルアミノ)から選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよい炭素数3〜10のシクロアルキル基(例、シクロプロピル、シクロブチル)];
10)炭素数6〜14のアリール基(例、フェニル);
11)置換されていてもよいチオール基[例、カルバモイル基で置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキルチオ基(例、メチルチオ)];
12)置換されていてもよい複素環基[例、1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基(例、メチル、トリフルオロメチル)、カルボキシル基、炭素数2〜8のアルコキシカルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル)、シアノ基、カルバモイル基、アミノ基、モノ−またはジ−C2−10アルキルカルボニルアミノ基(例、アセチルアミノ、イソペンタノイルアミノ)、C1−10アルコキシ−カルボニルアミノ基(例、メトキシカルボニルアミノ)、カルバモイルアミノ基、モノ−またはジ−C1−10アルキル−カルバモイルアミノ基(例、メチルカルバモイルアミノ、ジメチルカルバモイルアミノ)、C6−14アリール−カルボニルアミノ基(例、ベンゾイルアミノ)、C3−10シクロアルキル−カルボニルアミノ基、C7−13アラルキルオキシ−カルボニルアミノ基、モノ−またはジ−C1−10アルキルスルホニルアミノ基(例、メチルスルホニルアミノ、ジメチルスルホニルアミノ)、C6−14アリールスルホニルアミノ基、C1−6アルコキシ−カルバモイルアミノ基(例、メトキシカルバモイルアミノ)、炭素数2〜5のアルキルカルボニル基(例、アセチル)およびカルバモイル−C1−6アルキル基(例、カルバモイルメチル)から選ばれる1または2個の置換基をそれぞれ有していてもよい芳香族複素環基(好ましくは、フリル、チエニル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピロリル、トリアゾリル)または非芳香族複素環基(好ましくは、ジオキソイソインドール−2−イル;5−オキソオキサジアゾール−3−イル;5−オキソチアジアゾール−3−イル;3−オキソピペラジン−1−イル;2,3−ジオキソピペラジン−1−イル;2,5−ジオキソピペラジン−1−イル)];
13)アミジノ基;
などが挙げられる。
置換基の数は、好ましくは1ないし3個、さらに好ましくは1または2個である。
【0042】
A環で示される「5−10員芳香環」における「置換基」は、好ましくは
1)ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など);
2)シアノ基;
3)カルバモイル基、カルボキシル基および炭素数2〜8のアルコキシカルボニル基(好ましくはメトキシカルボニル、エトキシカルボニル)から選ばれる1ないし3個の置換基をそれぞれ有していてもよい炭素数1〜10のアルキル基(好ましくはエチル、プロピル、ブチル)または炭素数2〜10のアルケニル基(好ましくはエテニル);
4)置換されていてもよいヒドロキシ基[好ましくは、(1)C1−10アルキル基(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル)およびC1−10アルキルスルホニル基(例、メチルスルホニル)から選ばれる1または2個の置換基で置換されていてもよいカルバモイル基;(2)カルボキシル基;(3)炭素数2〜5のアルコキシカルボニル基(好ましくはメトキシカルボニル);(4)C1−6アルキル基(例、メチル、エチル)およびC2−8アルコキシカルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル)から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよい芳香族複素環基(例、フリル、チエニル、オキサゾリル、チアゾリル、イソキサゾリル、テトラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル);から選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基(好ましくはメトキシ、イソプロポキシ);ヒドロキシ基;炭素数7〜13のアラルキルオキシ基(好ましくはベンジルオキシ)][さらに好ましくは、カルバモイルメトキシ];
5)アシル基[好ましくはC1−6アルキル−カルボニル(好ましくはアセチル)、カルバモイル、モノ−またはジ−(ハロゲン原子およびC1−6アルコキシ−カルボニルから選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよいC1−6アルキル)−カルバモイル(好ましくはメチルカルバモイル、エチルカルバモイル、プロピルカルバモイル、ジメチルカルバモイル、トリフルオロエチルカルバモイル、エトキシカルボニルメチルカルバモイルなど)、C3−10シクロアルキル−カルバモイル(好ましくはシクロプロピルカルバモイル)、C7−13アラルキル−カルバモイル(好ましくはベンジルカルバモイル)、ヒドロキシで置換されていてもよい含窒素複素環−カルボニル(好ましくはピロリジニルカルボニル、ピペリジノカルボニル)、C1−6アルキルスルホニル(好ましくはメチルスルホニル)、C1−6アルキルスルフィニル(好ましくはメチルスルフィニル)、カルボキシル、C1−6アルコキシ−カルボニル(好ましくはメトキシカルボニル)、チオカルバモイル];
6)置換されていてもよいアミノ基(好ましくは、カルバモイルアミノ、アセチルアミノなど);
7)置換されていてもよい炭素数3〜10のシクロアルキル基[好ましくは、カルボキシル基、炭素数2〜8のアルコキシカルボニル基およびカルバモイル基から選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよい炭素数3〜10のシクロアルキル基(例、シクロプロピル、シクロブチル)];
8)置換されていてもよいチオール基[好ましくは、カルバモイル基で置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキルチオ基(好ましくはメチルチオ)];
9)置換されていてもよい複素環基[例、1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアルコキシカルボニル基、シアノ基、カルバモイル基、アミノ基、モノ−またはジ−C2−10アルキルカルボニルアミノ基、C1−10アルコキシ−カルボニルアミノ基、カルバモイルアミノ基、モノ−またはジ−C1−10アルキル−カルバモイルアミノ基、C6−14アリール−カルボニルアミノ基、C3−10シクロアルキル−カルボニルアミノ基、C7−13アラルキルオキシ−カルボニルアミノ基、モノ−またはジ−C1−10アルキルスルホニルアミノ基、C6−14アリールスルホニルアミノ基、C1−6アルコキシ−カルバモイルアミノ基、炭素数2〜5のアルキルカルボニル基およびカルバモイル−C1−6アルキル基から選ばれる1または2個の置換基をそれぞれ有していてもよい芳香族複素環基(好ましくは、フリル、チエニル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピロリル、トリアゾリル)または非芳香族複素環基(好ましくは、ジオキソイソインドール−2−イル;5−オキソオキサジアゾール−3−イル;5−オキソチアジアゾール−3−イル;3−オキソピペラジン−1−イル;2,3−ジオキソピペラジン−1−イル;2,5−ジオキソピペラジン−1−イル)];
10)アミジノ基;
などである。置換基の数は、好ましくは1または2個である。
【0043】
これらの置換基の中でも、
1)カルバモイル基、カルボキシル基および炭素数2〜8のアルコキシカルボニル基から選ばれる1ないし3個の置換基をそれぞれ有していてもよい炭素数1〜10のアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基;
2)(1)C1−10アルキル基およびC1−10アルキルスルホニル基から選ばれる1または2個の置換基で置換されていてもよいカルバモイル基;(2)カルボキシル基;(3)炭素数2〜5のアルコキシカルボニル基;(4)C1−6アルキル基およびC2−8アルコキシカルボニル基から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよい芳香族複素環基(例、フリル、チエニル、オキサゾリル、チアゾリル、イソキサゾリル、テトラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル);から選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基;
3)カルボキシル基、炭素数2〜8のアルコキシカルボニル基およびカルバモイル基から選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよい炭素数3〜10のシクロアルキル基;
4)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアルコキシカルボニル基、シアノ基、カルバモイル基、アミノ基、モノ−またはジ−C2−10アルキルカルボニルアミノ基、C1−10アルコキシ−カルボニルアミノ基、カルバモイルアミノ基、モノ−またはジ−C1−10アルキル−カルバモイルアミノ基、C6−14アリール−カルボニルアミノ基、C3−10シクロアルキル−カルボニルアミノ基、C7−13アラルキルオキシ−カルボニルアミノ基、モノ−またはジ−C1−10アルキルスルホニルアミノ基、C6−14アリールスルホニルアミノ基、C1−6アルコキシ−カルバモイルアミノ基、炭素数2〜5のアルキルカルボニル基およびカルバモイル−C1−6アルキル基から選ばれる1または2個の置換基をそれぞれ有していてもよい芳香族複素環基(好ましくは、フリル、チエニル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピロリル、トリアゾリル)または非芳香族複素環基(好ましくは、ジオキソイソインドール−2−イル;5−オキソオキサジアゾール−3−イル;5−オキソチアジアゾール−3−イル;3−オキソピペラジン−1−イル;2,3−ジオキソピペラジン−1−イル;2,5−ジオキソピペラジン−1−イル)]などが好ましい。
【0044】
A環は、好ましくは
1)ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など);
2)シアノ基;
3)カルバモイル基、カルボキシル基および炭素数2〜8のアルコキシカルボニル基(好ましくはメトキシカルボニル、エトキシカルボニル)から選ばれる1ないし3個の置換基をそれぞれ有していてもよい炭素数1〜10のアルキル基(好ましくはエチル、プロピル、ブチル)または炭素数2〜10のアルケニル基(好ましくはエテニル);
4)置換されていてもよいヒドロキシ基[好ましくは、(1)C1−10アルキル基(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル)およびC1−10アルキルスルホニル基(例、メチルスルホニル)から選ばれる1または2個の置換基で置換されていてもよいカルバモイル基;(2)カルボキシル基;(3)炭素数2〜5のアルコキシカルボニル基(好ましくはメトキシカルボニル);(4)C1−6アルキル基(例、メチル、エチル)、C2−8アルコキシカルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル)から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよい芳香族複素環基(例、フリル、チエニル、オキサゾリル、チアゾリル、イソキサゾリル、テトラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル);から選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基(好ましくはメトキシ、イソプロポキシ);ヒドロキシ基;炭素数7〜13のアラルキルオキシ基(好ましくはベンジルオキシ)][さらに好ましくは、カルバモイルメトキシ];
5)アシル基[好ましくはC1−6アルキル−カルボニル(好ましくはアセチル)、カルバモイル、モノ−またはジ−(ハロゲン原子およびC1−6アルコキシ−カルボニルから選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよいC1−6アルキル)−カルバモイル(好ましくはメチルカルバモイル、エチルカルバモイル、プロピルカルバモイル、ジメチルカルバモイル、トリフルオロエチルカルバモイル、エトキシカルボニルメチルカルバモイルなど)、C3−10シクロアルキル−カルバモイル(好ましくはシクロプロピルカルバモイル)、C7−13アラルキル−カルバモイル(好ましくはベンジルカルバモイル)、ヒドロキシで置換されていてもよい含窒素複素環−カルボニル(好ましくはピロリジニルカルボニル、ピペリジノカルボニル)、C1−6アルキルスルホニル(好ましくはメチルスルホニル)、C1−6アルキルスルフィニル(好ましくはメチルスルフィニル)、カルボキシル、C1−6アルコキシ−カルボニル(好ましくはメトキシカルボニル)、チオカルバモイル];
6)置換されていてもよいアミノ基(好ましくは、カルバモイルアミノ、アセチルアミノ);
7)置換されていてもよい炭素数3〜10のシクロアルキル基[好ましくは、カルボキシル基、炭素数2〜8のアルコキシカルボニル基(好ましくはエトキシカルボニル)およびカルバモイル基から選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよい炭素数3〜10のシクロアルキル基(好ましくはシクロプロピル)];8)置換されていてもよいチオール基[好ましくは、カルバモイル基で置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキルチオ基(好ましくはメチルチオ)];
9)置換されていてもよい複素環基[好ましくは、1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基(好ましくはメチル、トリフルオロメチル)、カルボキシル基、炭素数2〜8のアルコキシカルボニル基(好ましくはメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル)、シアノ基、カルバモイル基、アミノ基、モノ−またはジ−C2−10アルキルカルボニルアミノ基(例、アセチルアミノ、イソペンタノイルアミノ)、C1−10アルコキシ−カルボニルアミノ基(例、メトキシカルボニルアミノ)、カルバモイルアミノ基、モノ−またはジ−C1−10アルキル−カルバモイルアミノ基(例、メチルカルバモイルアミノ、ジメチルカルバモイルアミノ)、C6−14アリール−カルボニルアミノ基(例、ベンゾイルアミノ)、C3−10シクロアルキル−カルボニルアミノ基、C7−13アラルキルオキシ−カルボニルアミノ基、モノ−またはジ−C1−10アルキルスルホニルアミノ基(例、メチルスルホニルアミノ、ジメチルスルホニルアミノ)、C6−14アリールスルホニルアミノ基、C1−6アルコキシ−カルバモイルアミノ基(例、メトキシカルバモイルアミノ)、炭素数2〜5のアルキルカルボニル基(好ましくはアセチル)およびカルバモイル−C1−6アルキル基(好ましくはカルバモイルメチル)から選ばれる1または2個の置換基をそれぞれ有していてもよい芳香族複素環基(好ましくは、フリル、チエニル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピロリル、トリアゾリル)または非芳香族複素環基(好ましくは、ジオキソイソインドール−2−イル;5−オキソオキサジアゾール−3−イル;5−オキソチアジアゾール−3−イル;3−オキソピペラジン−1−イル;2,3−ジオキソピペラジン−1−イル;2,5−ジオキソピペラジン−1−イル)];
10)アミジノ基;
から選ばれる1または2個の置換基を有していてもよいベンゼン環である。
【0045】
およびRで示される「置換されていてもよい炭化水素基」としては、前記Rなどとして例示したものが挙げられる。
およびRで示される「置換されていてもよい複素環基」としては、A環における置換基として例示したものが挙げられる。
は、好ましくは置換されていてもよい炭化水素基であり、その具体例としては、ハロゲン原子、炭素数6〜14のアリール基(例、フェニル、ナフチルなど)、炭素数3〜10のシクロアルキル基(例、シクロプロピルなど)などから選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基などが挙げられる。
は、さらに好ましくは炭素数3〜10のシクロアルキル基(例、シクロプロピルなど)で置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基である。Rは、特に好ましくは炭素数3〜10のアルキル基および炭素数4〜10のシクロアルキルアルキル基(好ましくはシクロプロピルメチル)であり、なかでも炭素数3〜5のアルキル基(例、プロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、1−エチルプロピルなど)が好ましい。
は、好ましくは置換されていてもよい炭化水素基である。Rは、さらに好ましくは、ハロゲン原子(例、フッ素、塩素など)、ヒドロキシ基、ニトロ基、アミノ基、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜6のアルキル基(例、トリフルオロメチル、メチルなど)、炭素数1〜6のアルコキシ基(例、メトキシなど)、芳香族複素環基(例、キノリル、チエニルなど)および炭素数3〜10のシクロアルキル基(例、シクロペンチルなど)から選ばれる1ないし3個(好ましくは1または2個)の置換基をそれぞれ有していてもよい、
炭素数1〜10のアルキル基(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシルなど)、炭素数6〜14のアリール基(例、フェニルなど)または炭素数7〜13のアラルキル基(例、ベンジル、フェネチル、ナフチルメチルなど)である。Rは、特に好ましくは、ハロゲン原子(例、フッ素、塩素など)およびハロゲン化されていてもよい炭素数1〜6のアルキル基(例、トリフルオロメチル、メチルなど)から選ばれる1ないし2個の置換基を有していてもよい炭素数6〜14のアリール基(例、フェニルなど)である。
【0046】
XおよびYは、同一または異なって、結合手、−O−、−S−、−SO−、−SO−または−NR−(Rは水素原子または置換されていてもよい炭化水素基を示す)を示す。
で示される「置換されていてもよい炭化水素基」としては、前記Rなどとして例示したものが挙げられる。該「置換されていてもよい炭化水素基」は、好ましくは炭素数1〜10のアルキル基(例、メチル、エチルなど)などである。
Xは、好ましくは結合手である。
Yは、好ましくは結合手である。
【0047】
Lで示される「2価の炭化水素基」としては、例えば、
(1)C1−10アルキレン(例えば、−CH−、−(CH−、−(CH−、−(CH−、−(CH−、−(CH−、−CHCH−、−C(CH−、−(CH(CH))−、−(CHC(CH−、−(CHC(CH−など);
(2)C2−10アルケニレン(例えば、−CH=CH−、−CH−CH=CH−、−CH=CH−CH−、−CH=CH−CH−CH−、−C(CH−CH=CH−、−CH−CH=CH−CH−、−CH−CH−CH=CH−、−CH=CH−CH=CH−、−CH=CH−CH−CH−CH−など);
(3)C2−10アルキニレン(例えば、−C≡C−、−CH−C≡C−、−CH−C≡C−CH−CH−など)などが挙げられる。
「2価の炭化水素基」は、好ましくはC1−10アルキレン、さらに好ましくは、−CH−、−(CH−などである。とりわけ−CH−が好ましい。
【0048】
式(I)で表される化合物の好適な例としては、以下の化合物が挙げられる。
[化合物A]
A環が
1)ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など);
2)シアノ基;
3)カルバモイル基、カルボキシル基および炭素数2〜8のアルコキシカルボニル基(好ましくはメトキシカルボニル)から選ばれる1ないし3個の置換基をそれぞれ有していてもよい炭素数1〜10のアルキル基(好ましくはエチル)または炭素数2〜10のアルケニル基(好ましくはエテニル);
4)置換されていてもよいヒドロキシ基[好ましくは、カルバモイル基、カルボキシル基および炭素数2〜5のアルコキシカルボニル基(好ましくはメトキシカルボニル)から選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基(好ましくはメトキシ、イソプロポキシ);ヒドロキシ基;炭素数7〜13のアラルキルオキシ基(好ましくはベンジルオキシ)][さらに好ましくは、カルバモイルメトキシ];
5)アシル基[好ましくはC1−6アルキル−カルボニル(好ましくはアセチル)、カルバモイル、モノ−またはジ−(ハロゲン原子およびC1−6アルコキシ−カルボニルから選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよいC1−6アルキル)−カルバモイル(好ましくはメチルカルバモイル、エチルカルバモイル、プロピルカルバモイル、ジメチルカルバモイル、トリフルオロエチルカルバモイル、エトキシカルボニルメチルカルバモイルなど)、C3−10シクロアルキル−カルバモイル(好ましくはシクロプロピルカルバモイル)、C7−13アラルキル−カルバモイル(好ましくはベンジルカルバモイル)、ヒドロキシで置換されていてもよい含窒素複素環−カルボニル(好ましくはピロリジニルカルボニル、ピペリジノカルボニル)、C1−6アルキルスルホニル(好ましくはメチルスルホニル)、C1−6アルキルスルフィニル(好ましくはメチルスルフィニル)、カルボキシル、C1−6アルコキシ−カルボニル(好ましくはメトキシカルボニル)、チオカルバモイル];
6)置換されていてもよいアミノ基(好ましくは、カルバモイルアミノ);
7)置換されていてもよいチオール基[好ましくは、カルバモイル基で置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキルチオ基(好ましくはメチルチオ)];
8)置換されていてもよい複素環基[好ましくは、1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基(好ましくはメチル、トリフルオロメチル)、カルボキシル基、炭素数2〜8のアルコキシカルボニル基(好ましくはエトキシカルボニル)、シアノ基、カルバモイル基、アミノ基、モノ−またはジ−C2−10アルキルカルボニルアミノ基(例、アセチルアミノ、イソペンタノイルアミノ)、C1−10アルコキシ−カルボニルアミノ基(例、メトキシカルボニルアミノ)、カルバモイルアミノ基、モノ−またはジ−C1−10アルキル−カルバモイルアミノ基(例、メチルカルバモイルアミノ、ジメチルカルバモイルアミノ)、C6−14アリール−カルボニルアミノ基(例、ベンゾイルアミノ)、C3−10シクロアルキル−カルボニルアミノ基、C7−13アラルキルオキシ−カルボニルアミノ基、モノ−またはジ−C1−10アルキルスルホニルアミノ基(例、メチルスルホニルアミノ、ジメチルスルホニルアミノ)、C6−14アリールスルホニルアミノ基およびC1−6アルコキシ−カルバモイルアミノ基(例、メトキシカルバモイルアミノ)から選ばれる1または2個の置換基をそれぞれ有していてもよい芳香族複素環基(好ましくは、フリル、チエニル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピロリル、トリアゾリル)または非芳香族複素環基(好ましくは、ジオキソイソインドール−2−イル、5−オキソオキサジアゾール−3−イル、5−オキソチアジアゾール−3−イル)];
9)アミジノ基;
から選ばれる1または2個の置換基を有していてもよいベンゼン環;
が炭素数4〜10のアルキル基(好ましくはイソブチル)または炭素数4〜10のシクロアルキルアルキル基(好ましくはシクロプロピルメチル);
がハロゲン原子(例、フッ素、塩素など)、ヒドロキシ基、ニトロ基、アミノ基、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜6のアルキル基(例、トリフルオロメチル、メチルなど)、炭素数1〜6のアルコキシ基(例、メトキシなど)、芳香族複素環基(例、キノリル、チエニルなど)および炭素数3〜10のシクロアルキル基(例、シクロペンチルなど)から選ばれる1ないし3個(好ましくは1または2個)の置換基をそれぞれ有していてもよい、
炭素数1〜10のアルキル基(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチルなど)、炭素数6〜14のアリール基(例、フェニルなど)または炭素数7〜13のアラルキル基(例、ベンジル、フェネチル、ナフチルメチルなど);
Xが結合手;
Yが結合手;かつ
LがC1−10アルキレン;である化合物。
【0049】
[化合物B]
A環が
1)ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など);
2)シアノ基;
3)カルバモイル基、カルボキシル基および炭素数2〜8のアルコキシカルボニル基(好ましくはメトキシカルボニル、エトキシカルボニル)から選ばれる1ないし3個の置換基をそれぞれ有していてもよい炭素数1〜10のアルキル基(好ましくはエチル)または炭素数2〜10のアルケニル基(好ましくはエテニル);
4)置換されていてもよいヒドロキシ基[好ましくは、(1)C1−10アルキル基(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル)およびC1−10アルキルスルホニル基(例、メチルスルホニル)から選ばれる1または2個の置換基で置換されていてもよいカルバモイル基;(2)カルボキシル基;(3)炭素数2〜5のアルコキシカルボニル基(好ましくはメトキシカルボニル);(4)C1−6アルキル基(例、メチル、エチル)およびC2−8アルコキシカルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル)から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよい芳香族複素環基(例、フリル、チエニル、オキサゾリル、チアゾリル、イソキサゾリル、テトラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル);から選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基(好ましくはメトキシ、イソプロポキシ);ヒドロキシ基;炭素数7〜13のアラルキルオキシ基(好ましくはベンジルオキシ)][さらに好ましくは、カルバモイルメトキシ];
5)アシル基[好ましくはC1−6アルキル−カルボニル(好ましくはアセチル)、カルバモイル、モノ−またはジ−(ハロゲン原子およびC1−6アルコキシ−カルボニルから選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよいC1−6アルキル)−カルバモイル(好ましくはメチルカルバモイル、エチルカルバモイル、プロピルカルバモイル、ジメチルカルバモイル、トリフルオロエチルカルバモイル、エトキシカルボニルメチルカルバモイルなど)、C3−10シクロアルキル−カルバモイル(好ましくはシクロプロピルカルバモイル)、C7−13アラルキル−カルバモイル(好ましくはベンジルカルバモイル)、ヒドロキシで置換されていてもよい含窒素複素環−カルボニル(好ましくはピロリジニルカルボニル、ピペリジノカルボニル)、C1−6アルキルスルホニル(好ましくはメチルスルホニル)、C1−6アルキルスルフィニル(好ましくはメチルスルフィニル)、カルボキシル、C1−6アルコキシ−カルボニル(好ましくはメトキシカルボニル)、チオカルバモイル];
6)置換されていてもよいアミノ基(好ましくは、カルバモイルアミノ、アセチルアミノ);
7)置換されていてもよいチオール基[好ましくは、カルバモイル基で置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキルチオ基(好ましくはメチルチオ)];
8)置換されていてもよい複素環基[好ましくは、1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基(好ましくはメチル、トリフルオロメチル)、カルボキシル基、炭素数2〜8のアルコキシカルボニル基(好ましくはメトキシカルボニル、エトキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル)、シアノ基、カルバモイル基、アミノ基、モノ−またはジ−C2−10アルキルカルボニルアミノ基(例、アセチルアミノ、イソペンタノイルアミノ)、C1−10アルコキシ−カルボニルアミノ基(例、メトキシカルボニルアミノ)、カルバモイルアミノ基、モノ−またはジ−C1−10アルキル−カルバモイルアミノ基(例、メチルカルバモイルアミノ、ジメチルカルバモイルアミノ)、C6−14アリール−カルボニルアミノ基(例、ベンゾイルアミノ)、C3−10シクロアルキル−カルボニルアミノ基、C7−13アラルキルオキシ−カルボニルアミノ基、モノ−またはジ−C1−10アルキルスルホニルアミノ基(例、メチルスルホニルアミノ、ジメチルスルホニルアミノ)、C6−14アリールスルホニルアミノ基およびC1−6アルコキシ−カルバモイルアミノ基(例、メトキシカルバモイルアミノ)から選ばれる1または2個の置換基をそれぞれ有していてもよい芳香族複素環基(好ましくは、フリル、チエニル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピロリル、トリアゾリル)または非芳香族複素環基(好ましくは、ジオキソイソインドール−2−イル、5−オキソオキサジアゾール−3−イル、5−オキソチアジアゾール−3−イル)];
9)アミジノ基;
から選ばれる1または2個の置換基を有していてもよいベンゼン環;
がハロゲン原子、炭素数6〜14のアリール基(例、フェニル、ナフチルなど)、炭素数3〜10のシクロアルキル基(例、シクロプロピルなど)などから選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基;
がハロゲン原子(例、フッ素、塩素など)、ヒドロキシ基、ニトロ基、アミノ基、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜6のアルキル基(例、トリフルオロメチル、メチルなど)、炭素数1〜6のアルコキシ基(例、メトキシなど)、芳香族複素環基(例、キノリル、チエニルなど)および炭素数3〜10のシクロアルキル基(例、シクロペンチルなど)から選ばれる1ないし3個(好ましくは1または2個)の置換基をそれぞれ有していてもよい、
炭素数1〜10のアルキル基(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル)、炭素数6〜14のアリール基(例、フェニル)または炭素数7〜13のアラルキル基(例、ベンジル、フェネチル、ナフチルメチル);
Xが結合手;
Yが結合手;かつ
LがC1−10アルキレン;である化合物。
【0050】
[化合物C]
A環が
1)ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など);
2)ニトロ基;
3)シアノ基;
4)炭素数1〜3のアルキレンジオキシ基(例、メチレンジオキシ);
5)ハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアルコキシカルボニル基(例、エトキシカルボニル)、カルバモイル基、シアノ基、アミノ基、炭素数2〜8のアルキルカルボニルアミノ基(例、アセチルアミノ、イソブタノイルアミノ)、炭素数2〜8のアルコキシカルボニルアミノ基(例、メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ)、炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基(例、メチルスルホニルアミノ)、炭素数2〜8のアルキルカルバモイルアミノ基(例、メチルカルバモイルアミノ)、カルボキシル−C1−6アルキルチオ基(例、カルボキシルメチルチオ)、炭素数2〜8のアルコキシカルボニル−C1−6アルキルチオ基(例、エトキシカルボニルメチルチオ)およびカルバモイル−C1−6アルキルチオ基(例、カルバモイルメチルチオ)から選ばれる置換基をそれぞれ1ないし3個有していてもよい炭素数1〜10のアルキル基(例、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル)または炭素数2〜10のアルケニル基(例、エテニル、3−ブテニル);
6)置換されていてもよいヒドロキシ基[例、ハロゲン原子;カルボキシル基および炭素数2〜5のアルコキシカルボニル基(例、tert−ブトキシカルボニル)から選ばれる1または2個の置換基で置換されていてもよい炭素数1〜3のアルコキシ基(例、メトキシ、カルボキシルメトキシ、tert−ブトキシカルボニルメトキシ);炭素数2〜5のアルコキシカルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル);炭素数2〜5のアルキルカルボニル基(例、ピバロイル);シアノ基;C1−10アルキル基(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル)およびC1−10アルキルスルホニル基(例、メチルスルホニル)から選ばれる1または2個の置換基で置換されていてもよいカルバモイル基;ヒドロキシ基;カルボキシル基;アミノ基;炭素数2〜5のアルキルカルボニルアミノ基(例、アセチルアミノ);C1−6アルキル基(例、メチル、エチル)およびC2−8アルコキシカルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル)から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよい芳香族複素環基(例、フリル、チエニル、オキサゾリル、チアゾリル、イソキサゾリル、テトラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル);および炭素数3〜10のシクロアルキル基(例、シクロプロピル、シクロヘキシル)から選ばれる1ないし3個の置換基をそれぞれ有していてもよい、
炭素数1〜10のアルコキシ基(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、ペンチルオキシ)、炭素数3〜10のシクロアルキルオキシ基(例、シクロペンチルオキシ)または炭素数7〜13のアラルキルオキシ基(例、ベンジルオキシ);ヒドロキシ基];
7)アシル基[例、ホルミル、カルボキシル、C1−6アルキル−カルボニル(例、アセチル)、C1−6アルコキシ−カルボニル(例、メトキシカルボニル)、カルバモイル、アミノカルバモイル、ヒドロキシカルバモイル、モノ−またはジ−(ハロゲン原子およびC1−6アルコキシ−カルボニル(例、エトキシカルボニル)から選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよいC1−6アルキル)−カルバモイル(例、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル、プロピルカルバモイル、ジメチルカルバモイル、トリフルオロエチルカルバモイル、エトキシカルボニルメチルカルバモイルなど)、C3−10シクロアルキル−カルバモイル(例、シクロプロピルカルバモイル)、C7−13アラルキル−カルバモイル(例、ベンジルカルバモイル)、ヒドロキシで置換されていてもよい含窒素複素環−カルボニル(例、ピロリジニルカルボニル、ピペリジノカルボニル)、C1−6アルキルスルホニル(例、メチルスルホニル)、C1−6アルキルスルフィニル(例、メチルスルフィニル)、チオカルバモイル];
8)置換されていてもよいアミノ基[例、アミノ、モノ−またはジ−C2−10アルキルカルボニルアミノ(例、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、イソブタノイルアミノ、イソペンタノイルアミノ)、C1−10アルコキシ−カルボニルアミノ(例、メトキシカルボニルアミノ)、カルバモイルアミノ、モノ−またはジ−C1−10アルキル−カルバモイルアミノ(例、メチルカルバモイルアミノ、ジメチルカルバモイルアミノ)、C6−14アリール−カルボニルアミノ(例、ベンゾイルアミノ)、C3−10シクロアルキル−カルボニルアミノ(例、シクロペンチルカルボニルアミノ)、C7−13アラルキルオキシ−カルボニルアミノ(例、ベンジルオキシカルボニルアミノ)、モノ−またはジ−C1−10アルキルスルホニルアミノ(例、メチルスルホニルアミノ、ジメチルスルホニルアミノ)、C6−14アリールスルホニルアミノ(例、フェニルスルホニルアミノ)、C1−6アルコキシ−カルバモイルアミノ(例、メトキシカルバモイルアミノ)、カルバモイル−C1−10アルキルアミノ(例、カルバモイルメチルアミノ)、C2−5アルコキシカルボニル−C1−10アルキルアミノ(例、メトキシカルボニルメチルアミノ、tert−ブトキシカルボニルメチルアミノ)];
9)置換されていてもよい炭素数3〜10のシクロアルキル基[例、1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基(例、メチル、トリフルオロメチル)、カルボキシル基、炭素数2〜8のアルコキシカルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル)、シアノ基、カルバモイル基、アミノ基、モノ−またはジ−C2−10アルキルカルボニルアミノ基(例、アセチルアミノ、イソペンタノイルアミノ)、C1−10アルコキシ−カルボニルアミノ基(例、メトキシカルボニルアミノ)、カルバモイルアミノ基、モノ−またはジ−C1−10アルキル−カルバモイルアミノ基(例、メチルカルバモイルアミノ、ジメチルカルバモイルアミノ)、C6−14アリール−カルボニルアミノ基(例、ベンゾイルアミノ)、C3−10シクロアルキル−カルボニルアミノ基、C7−13アラルキルオキシ−カルボニルアミノ基、モノ−またはジ−C1−10アルキルスルホニルアミノ基(例、メチルスルホニルアミノ、ジメチルスルホニルアミノ)、C6−14アリールスルホニルアミノ基およびC1−6アルコキシ−カルバモイルアミノ基(例、メトキシカルバモイルアミノ)から選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよい炭素数3〜10のシクロアルキル基(例、シクロプロピル、シクロブチル)];
10)炭素数6〜14のアリール基(例、フェニル);
11)置換されていてもよいチオール基[例、カルバモイル基で置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキルチオ基(例、メチルチオ)];
12)置換されていてもよい複素環基[例、1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基(例、メチル、トリフルオロメチル)、カルボキシル基、炭素数2〜8のアルコキシカルボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニル)、シアノ基、カルバモイル基、アミノ基、モノ−またはジ−C2−10アルキルカルボニルアミノ基(例、アセチルアミノ、イソペンタノイルアミノ)、C1−10アルコキシ−カルボニルアミノ基(例、メトキシカルボニルアミノ)、カルバモイルアミノ基、モノ−またはジ−C1−10アルキル−カルバモイルアミノ基(例、メチルカルバモイルアミノ、ジメチルカルバモイルアミノ)、C6−14アリール−カルボニルアミノ基(例、ベンゾイルアミノ)、C3−10シクロアルキル−カルボニルアミノ基、C7−13アラルキルオキシ−カルボニルアミノ基、モノ−またはジ−C1−10アルキルスルホニルアミノ基(例、メチルスルホニルアミノ、ジメチルスルホニルアミノ)、C6−14アリールスルホニルアミノ基、C1−6アルコキシ−カルバモイルアミノ基(例、メトキシカルバモイルアミノ)、炭素数2〜5のアルキルカルボニル基(例、アセチル)およびカルバモイル−C1−6アルキル基(例、カルバモイルメチル)から選ばれる1または2個の置換基をそれぞれ有していてもよい芳香族複素環基(好ましくは、フリル、チエニル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピロリル、トリアゾリル)または非芳香族複素環基(好ましくは、ジオキソイソインドール−2−イル;5−オキソオキサジアゾール−3−イル;5−オキソチアジアゾール−3−イル;3−オキソピペラジン−1−イル;2,3−ジオキソピペラジン−1−イル;2,5−ジオキソピペラジン−1−イル)];
13)アミジノ基;
から選ばれる1または2個の置換基を有していてもよいベンゼン環;
が炭素数3〜10のアルキル基(好ましくはイソブチル)または炭素数4〜10のシクロアルキルアルキル基(好ましくはシクロプロピルメチル);
がハロゲン原子(例、フッ素、塩素など)、ヒドロキシ基、ニトロ基、アミノ基、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜6のアルキル基(例、トリフルオロメチル、メチルなど)、炭素数1〜6のアルコキシ基(例、メトキシなど)、芳香族複素環基(例、キノリル、チエニルなど)および炭素数3〜10のシクロアルキル基(例、シクロペンチルなど)から選ばれる1ないし3個(好ましくは1または2個)の置換基をそれぞれ有していてもよい、
炭素数1〜10のアルキル基(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチルなど)、炭素数6〜14のアリール基(例、フェニルなど)または炭素数7〜13のアラルキル基(例、ベンジル、フェネチル、ナフチルメチルなど);
Xが結合手;
Yが結合手;かつ
LがC1−10アルキレン;である化合物。
【0051】
[化合物D]
A環が
1)カルバモイル基、カルボキシル基および炭素数2〜8のアルコキシカルボニル基から選ばれる1ないし3個の置換基をそれぞれ有していてもよい炭素数1〜10のアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基;
2)(1)C1−10アルキル基およびC1−10アルキルスルホニル基から選ばれる1または2個の置換基で置換されていてもよいカルバモイル基;(2)カルボキシル基;(3)炭素数2〜5のアルコキシカルボニル基;(4)C1−6アルキル基およびC2−8アルコキシカルボニル基から選ばれる1ないし3個の置換基で置換されていてもよい芳香族複素環基(例、フリル、チエニル、オキサゾリル、チアゾリル、イソキサゾリル、テトラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル);から選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基;
3)カルボキシル基、炭素数2〜8のアルコキシカルボニル基およびカルバモイル基から選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよい炭素数3〜10のシクロアルキル基;および
4)1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよいC1−6アルキル基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアルコキシカルボニル基、シアノ基、カルバモイル基、アミノ基、モノ−またはジ−C2−10アルキルカルボニルアミノ基、C1−10アルコキシ−カルボニルアミノ基、カルバモイルアミノ基、モノ−またはジ−C1−10アルキル−カルバモイルアミノ基、C6−14アリール−カルボニルアミノ基、C3−10シクロアルキル−カルボニルアミノ基、C7−13アラルキルオキシ−カルボニルアミノ基、モノ−またはジ−C1−10アルキルスルホニルアミノ基、C6−14アリールスルホニルアミノ基、C1−6アルコキシ−カルバモイルアミノ基、炭素数2〜5のアルキルカルボニル基およびカルバモイル−C1−6アルキル基から選ばれる1または2個の置換基をそれぞれ有していてもよい芳香族複素環基(好ましくは、フリル、チエニル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピロリル、トリアゾリル)または非芳香族複素環基(好ましくは、ジオキソイソインドール−2−イル;5−オキソオキサジアゾール−3−イル;5−オキソチアジアゾール−3−イル;3−オキソピペラジン−1−イル;2,3−ジオキソピペラジン−1−イル;2,5−ジオキソピペラジン−1−イル)];から選ばれる1または2個の置換基を有していてもよいベンゼン環;
が炭素数3〜10のアルキル基(好ましくはイソブチル)または炭素数4〜10のシクロアルキルアルキル基(好ましくはシクロプロピルメチル);
がハロゲン原子(例、フッ素、塩素など)およびハロゲン化されていてもよい炭素数1〜6のアルキル基(例、トリフルオロメチル、メチルなど)から選ばれる1ないし2個の置換基を有していてもよい炭素数6〜14のアリール基(例、フェニルなど);
Xが結合手;
Yが結合手;かつ
LがC1−10アルキレン(好ましくは−CH−);である化合物。
【0052】
[化合物E]
(2E)−3−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]アクリルアミド;
5−[[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ]ペンタン酸;
4−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ピペラジン−2−オン;および
1−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ピペラジン−2,5−ジオン。
【0053】
化合物(I)の塩としては、薬理学的に許容される塩が好ましく、このような塩としては、例えば、無機塩基との塩、有機塩基との塩、無機酸との塩、有機酸との塩、塩基性または酸性アミノ酸との塩などが挙げられる。
無機塩基との塩の好適な例としては、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩;アルミニウム塩;アンモニウム塩などが挙げられる。
有機塩基との塩の好適な例としては、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ピコリン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、N,N−ジベンジルエチレンジアミンなどとの塩が挙げられる。
無機酸との塩の好適な例としては、塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸などとの塩が挙げられる。
有機酸との塩の好適な例としては、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フマル酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸などとの塩が挙げられる。
塩基性アミノ酸との塩の好適な例としては、アルギニン、リジン、オルニチンなどとの塩が挙げられる。
酸性アミノ酸との塩の好適な例としては、アスパラギン酸、グルタミン酸などとの塩が挙げられる。
上記した塩の中でも塩酸塩などが好ましい。
【0054】
化合物(I)のプロドラッグは、生体内における生理条件下で酵素や胃酸等による反応により化合物(I)に変換する化合物、すなわち酵素的に酸化、還元、加水分解等を起こして化合物(I)に変化する化合物、胃酸等により加水分解などを起こして化合物(I)に変化する化合物である。化合物(I)のプロドラッグとしては、化合物(I)のアミノ基がアシル化、アルキル化、リン酸化された化合物(例、化合物(I)のアミノ基がエイコサノイル化、アラニル化、ペンチルアミノカルボニル化、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メトキシカルボニル化、テトラヒドロフラニル化、ピロリジルメチル化、ピバロイルオキシメチル化、tert−ブチル化された化合物など);化合物(I)の水酸基がアシル化、アルキル化、リン酸化、ホウ酸化された化合物(例、化合物(I)の水酸基がアセチル化、パルミトイル化、プロパノイル化、ピバロイル化、サクシニル化、フマリル化、アラニル化、ジメチルアミノメチルカルボニル化された化合物など);化合物(I)のカルボキシル基がエステル化、アミド化された化合物(例、化合物(I)のカルボキシル基がエチルエステル化、フェニルエステル化、カルボキシメチルエステル化、ジメチルアミノメチルエステル化、ピバロイルオキシメチルエステル化、エトキシカルボニルオキシエチルエステル化、フタリジルエステル化、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチルエステル化、シクロヘキシルオキシカルボニルエチルエステル化、メチルアミド化された化合物など)等が挙げられる。これらの化合物は自体公知の方法によって化合物(I)から製造することができる。
また、化合物(I)のプロドラッグは、広川書店1990年刊「医薬品の開発」第7巻分子設計163頁から198頁に記載されているような、生理的条件で化合物(I)に変化するものであってもよい。
また、化合物(I)は、同位元素(例、H、14C、35S、125Iなど)などで標識されていてもよい。
さらに、化合物(I)は、無水物であっても、水和物であってもよい。
【0055】
化合物(I)またはそのプロドラッグ(以下、単に本発明化合物と略記することがある)は、毒性が低く、そのまま、または薬理学的に許容し得る担体などと混合して医薬組成物とすることにより、哺乳動物(例、ヒト、マウス、ラット、ウサギ、イヌ、ネコ、ウシ、ウマ、ブタ、サル等)に対して、後述する各種疾患の予防または治療剤として用いることができる。
ここにおいて、薬理学的に許容される担体としては、製剤素材として慣用の各種有機あるいは無機担体物質が用いられ、固形製剤における賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤;液状製剤における溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、緩衝剤、無痛化剤などとして配合される。また必要に応じて、防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤などの製剤添加物を用いることもできる。
賦形剤の好適な例としては、乳糖、白糖、D−マンニトール、D−ソルビトール、デンプン、α化デンプン、デキストリン、結晶セルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、アラビアゴム、デキストリン、プルラン、軽質無水ケイ酸、合成ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウムなどが挙げられる。
滑沢剤の好適な例としては、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク、コロイドシリカなどが挙げられる。
結合剤の好適な例としては、α化デンプン、ショ糖、ゼラチン、アラビアゴム、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、白糖、D−マンニトール、トレハロース、デキストリン、プルラン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドンなどが挙げられる。
崩壊剤の好適な例としては、乳糖、白糖、デンプン、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、軽質無水ケイ酸、低置換度ヒドロキシプロピルセルロースなどが挙げられる。
【0056】
溶剤の好適な例としては、注射用水、生理的食塩水、リンゲル液、アルコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ゴマ油、トウモロコシ油、オリーブ油、綿実油などが挙げられる。
溶解補助剤の好適な例としては、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、D−マンニトール、トレハロース、安息香酸ベンジル、エタノール、トリスアミノメタン、コレステロール、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、サリチル酸ナトリウム、酢酸ナトリウムなどが挙げられる。懸濁化剤の好適な例としては、ステアリルトリエタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸、レシチン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、モノステアリン酸グリセリンなどの界面活性剤;例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどの親水性高分子;ポリソルベート類、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油などが挙げられる。
等張化剤の好適な例としては、塩化ナトリウム、グリセリン、D−マンニトール、D−ソルビトール、ブドウ糖などが挙げられる。
緩衝剤の好適な例としては、リン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩などの緩衝液などが挙げられる。
無痛化剤の好適な例としては、ベンジルアルコールなどが挙げられる。
防腐剤の好適な例としては、パラオキシ安息香酸エステル類、クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、デヒドロ酢酸、ソルビン酸などが挙げられる。
抗酸化剤の好適な例としては、亜硫酸塩、アスコルビン酸塩などが挙げられる。
着色剤の好適な例としては、水溶性食用タール色素(例、食用赤色2号および3号、食用黄色4号および5号、食用青色1号および2号などの食用色素)、水不溶性レーキ色素(例、前記水溶性食用タール色素のアルミニウム塩など)、天然色素(例、β−カロチン、クロロフィル、ベンガラなど)などが挙げられる。甘味剤の好適な例としては、サッカリンナトリウム、グリチルリチン酸二カリウム、アスパルテーム、ステビアなどが挙げられる。
【0057】
前記医薬組成物の剤形としては、例えば、錠剤(舌下錠、口腔内崩壊錠を含む)、カプセル剤(ソフトカプセル、マイクロカプセルを含む)、顆粒剤、散剤、トローチ剤、シロップ剤、乳剤、懸濁剤などの経口剤;および注射剤(例、皮下注射剤、静脈内注射剤、筋肉内注射剤、腹腔内注射剤、点滴剤など)、外用剤(例、経皮製剤、軟膏剤など)、坐剤(例、直腸坐剤、膣坐剤など)、ペレット、経鼻剤、経肺剤(吸入剤)、点眼剤等の非経口剤が挙げられ、これらはそれぞれ経口的あるいは非経口的に安全に投与できる。
これらの製剤は、速放性製剤または徐放性製剤などの放出制御製剤(例、徐放性マイクロカプセルなど)であってもよい。
医薬組成物は、製剤技術分野において慣用の方法、例えば、日本薬局方に記載の方法等により製造することができる。以下に、製剤の具体的な製造法について詳述する。
なお、医薬組成物中の本発明化合物の含量は、剤形、本発明化合物の投与量などにより異なるが、例えば、約0.1〜100重量%である。
【0058】
例えば、経口剤は、有効成分に、賦形剤(例、乳糖、白糖、デンプン、D−マンニトールなど)、崩壊剤(例、カルボキシメチルセルロースカルシウムなど)、結合剤(例、α化デンプン、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドンなど)または滑沢剤(例、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ポリエチレングリコール6000など)などを添加して圧縮成形し、次いで必要により、味のマスキング、腸溶性あるいは持続性を目的として、コーティング基剤を用いて自体公知の方法でコーティングすることにより製造される。
該コーティング基剤としては、例えば、糖衣基剤、水溶性フィルムコーティング基剤、腸溶性フィルムコーティング基剤、徐放性フィルムコーティング基剤などが挙げられる。
糖衣基剤としては、白糖が用いられ、さらに、タルク、沈降炭酸カルシウム、ゼラチン、アラビアゴム、プルラン、カルナバロウなどから選ばれる1種または2種以上を併用してもよい。
水溶性フィルムコーティング基剤としては、例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルヒドロキシエチルセルロースなどのセルロース系高分子;ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテート、アミノアルキルメタアクリレートコポリマーE〔オイドラギットE(商品名)、ロームファルマ社〕、ポリビニルピロリドンなどの合成高分子;プルランなどの多糖類などが挙げられる。
腸溶性フィルムコーティング基剤としては、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース フタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロース アセテートサクシネート、カルボキシメチルエチルセルロース、酢酸フタル酸セルロースなどのセルロース系高分子;メタアクリル酸コポリマーL〔オイドラギットL(商品名)、ロームファルマ社〕、メタアクリル酸コポリマーLD〔オイドラギットL−30D55(商品名)、ロームファルマ社〕、メタアクリル酸コポリマーS〔オイドラギットS(商品名)、ロームファルマ社〕などのアクリル酸系高分子;セラックなどの天然物などが挙げられる。
徐放性フィルムコーティング基剤としては、例えば、エチルセルロースなどのセルロース系高分子;アミノアルキルメタアクリレートコポリマーRS〔オイドラギットRS(商品名)、ロームファルマ社〕、アクリル酸エチル−メタクリル酸メチル共重合体懸濁液〔オイドラギットNE(商品名)、ロームファルマ社〕などのアクリル酸系高分子などが挙げられる。
上記したコーティング基剤は、その2種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。また、コーティングの際に、例えば、酸化チタン、三二酸化鉄等のような遮光剤を用いてもよい。
【0059】
注射剤は、有効成分を分散剤(例、ポリソルベート80,ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60、ポリエチレングリコール,カルボキシメチルセルロース,アルギン酸ナトリウムなど)、保存剤(例、メチルパラベン,プロピルパラベン,ベンジルアルコール,クロロブタノール,フェノールなど)、等張化剤(例、塩化ナトリウム,グリセリン,D−マンニトール,D−ソルビトール,ブドウ糖など)などと共に水性溶剤(例、蒸留水,生理的食塩水,リンゲル液等)あるいは油性溶剤(例、オリーブ油,ゴマ油,綿実油,トウモロコシ油などの植物油、プロピレングリコール等)などに溶解、懸濁あるいは乳化することにより製造される。この際、所望により溶解補助剤(例、サリチル酸ナトリウム,酢酸ナトリウム等)、安定剤(例、ヒト血清アルブミン等)、無痛化剤(例、ベンジルアルコール等)等の添加物を用いてもよい。
【0060】
本発明化合物および本発明の医薬は、毒性が低く、副作用も少なく、哺乳動物(例えば、ヒト、ウシ、ウマ、イヌ、ネコ、サル、マウス、ラット等、特にヒト)に対し、各種疾患の予防または治療剤、または診断薬として用いることができる。
本発明化合物および本発明の医薬は、優れたペプチダーゼ阻害作用を有し、ペプチドホルモン、サイトカイン、神経伝達物質等の生理活性物質のペプチダーゼによる分解を抑制することができる。
該ペプチドホルモンとしては、例えば、グルカゴン様ペプチド−1(GLP−1)、グルカゴン様ペプチド−2(GLP−2)、GIP、成長ホルモン放出ホルモン(GHRH)等が挙げられる。
サイトカインとしては、例えば、ランテス(RANTES)のようなケモカイン等が挙げられる。
神経伝達物質としては、例えば、ニューロペプチドY(neuropeptide Y)等が挙げられる。
【0061】
ペプチダーゼとしては、例えば、生化学国際連合命名委員会が分類するところの、EC 3.4.11.1 (Leucyl aminopeptidase)、EC 3.4.11.2 (Membrane alanine aminopeptidase)、EC 3.4.11.3 (Cystinyl aminopeptidase)、EC 3.4.11.4 (Tripeptide aminopeptidase)、EC 3.4.11.5 (Prolyl aminopeptidase)、EC 3.4.11.6 (Aminopeptidase B)、EC 3.4.11.7 (Glutamyl aminopeptidase)、EC 3.4.11.9 (Xaa−Pro aminopeptidase)、EC 3.4.11.10 (Bacterial leucyl aminopeptidase)、EC 3.4.11.13 (Clostridial aminopeptidase)、EC 3.4.11.14 (Cytosol alanyl aminopeptidase)、EC 3.4.11.15 (Lysyl aminopeptidase)、EC 3.4.11.16 (Xaa−Trp aminopeptidase)、EC 3.4.11.17 (Tryptophanyl aminopeptidase)、EC 3.4.11.18 (Methionyl aminopeptidase)、EC 3.4.11.19 (D−stereospecific aminopeptidase)、EC 3.4.11.20 (Aminopeptidase Ey)、EC 3.4.11.21 (Aspartyl aminopeptidase)、EC 3.4.11.22 (Aminopeptidase I)、EC 3.4.13.3 (Xaa−His dipeptidase)、EC 3.4.13.4 (Xaa−Arg dipeptidase)、EC 3.4.13.5 (Xaa−methyl−His dipeptidase)、EC 3.4.13.7 (Glu−Glu dipeptidase)、EC 3.4.13.9 (Xaa−Pro dipeptidase)、EC 3.4.13.12 (Met−Xaa dipeptidase)、EC 3.4.13.17 (Non−stereospecific dipeptidase)、EC 3.4.13.18 (Cytosol nonspecific dipeptidase)、EC 3.4.13.19 (Membrane dipeptidase)、EC 3.4.13.20 (Beta−Ala−His dipeptidase)、EC 3.4.14.1 (Dipeptidyl−peptidase I)、EC 3.4.14.2 (Dipeptidyl−peptidase II)、EC 3.4.14.4 (Dipeptidyl−peptidase III)、EC 3.4.14.5 (Dipeptidyl−peptidase IV)、EC 3.4.14.6 (Dipeptidyl−dipeptidase)、EC 3.4.14.9 (Tripeptidyl−peptidase I)、EC 3.4.14.10 (Tripeptidyl−peptidase II)、EC 3.4.14.11 (Xaa−Pro dipeptidyl−peptidase)等が挙げられる。これらのなかでも、EC 3.4.14.1、EC 3.4.14.2、EC 3.4.14.4、EC 3.4.14.5、EC 3.4.14.6、EC 3.4.14.9、EC 3.4.14.10、EC 3.4.14.11が好ましく、とりわけEC 3.4.14.5が好ましい。
【0062】
本発明化合物および本発明の医薬は、糖尿病(例、1型糖尿病、2型糖尿病、妊娠糖尿病等)の予防または治療剤;高脂血症(例、高トリグリセリド血症、高コレステロール血症、低HDL血症、食後高脂血症等)の予防または治療剤;動脈硬化の予防または治療剤;耐糖能不全[IGT(Impaired Glucose Tolerance)]の予防または治療剤;インスリン分泌促進剤;および耐糖能不全から糖尿病への移行抑制剤として用いることができる。
糖尿病の判定基準については、1999年に日本糖尿病学会から新たな判定基準が報告されている。
この報告によれば、糖尿病とは、空腹時血糖値(静脈血漿におけるグルコース濃度)が126mg/dl以上、75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)2時間値(静脈血漿におけるグルコース濃度)が200mg/dl以上、随時血糖値(静脈血漿におけるグルコース濃度)が200mg/dl以上のいずれかを示す状態である。また、上記糖尿病に該当せず、かつ、「空腹時血糖値(静脈血漿におけるグルコース濃度)が110mg/dl未満または75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)2時間値(静脈血漿におけるグルコース濃度)が140mg/dl未満を示す状態」(正常型)でない状態を、「境界型」と呼ぶ。
また、糖尿病の判定基準については、1997年にADA(米国糖尿病学会)から、1998年にWHOから、新たな判定基準が報告されている。
これらの報告によれば、糖尿病とは、空腹時血糖値(静脈血漿におけるグルコース濃度)が126mg/dl以上であり、かつ、75g経口ブドウ糖負荷試験2時間値(静脈血漿におけるグルコース濃度)が200mg/dl以上を示す状態である。
【0063】
また、上記報告によれば、耐糖能不全とは、空腹時血糖値(静脈血漿におけるグルコース濃度)が126mg/dl未満であり、かつ、75g経口ブドウ糖負荷試験2時間値(静脈血漿におけるグルコース濃度)が140mg/dl以上200mg/dl未満を示す状態である。さらに、ADAの報告によれば、空腹時血糖値(静脈血漿におけるグルコース濃度)が110mg/dl以上126mg/dl未満の状態をIFG(Impaired Fasting Glucose)と呼ぶ。一方、WHOの報告によれば、該IFG(Impaired Fasting Glucose)のうち、75g経口ブドウ糖負荷試験2時間値(静脈血漿におけるグルコース濃度)が140mg/dl未満である状態をIFG(Impaired Fasting Glycemia)と呼ぶ。
本発明化合物および本発明の医薬は、上記した新たな判定基準により決定される糖尿病、境界型、耐糖能異常、IFG(Impaired Fasting Glucose)およびIFG(Impaired Fasting Glycemia)の予防または治療剤としても用いられる。さらに、本発明化合物および本発明の医薬は、境界型、耐糖能異常、IFG(Impaired Fasting Glucose)またはIFG(Impaired Fasting Glycemia)から糖尿病への進展を防止することもできる。
【0064】
本発明化合物および本発明の医薬は、例えば、糖尿病性合併症[例、神経障害、腎症、網膜症、白内障、大血管障害、骨減少症、糖尿病性高浸透圧昏睡、感染症(呼吸器感染症、尿路感染症、消化器感染症、皮膚軟部組織感染症、下肢感染症等)、糖尿病性壊疽、口腔乾燥症、聴覚の低下、脳血管障害、末梢血行障害等]、肥満、骨粗鬆症、悪液質(例、癌性悪液質、結核性悪液質、糖尿病性悪液質、血液疾患性悪液質、内分泌疾患性悪液質、感染症性悪液質または後天性免疫不全症候群による悪液質)、脂肪肝、高血圧、多嚢胞性卵巣症候群、腎臓疾患(例、糖尿病性ネフロパシー、糸球体腎炎、糸球体硬化症、ネフローゼ症候群、高血圧性腎硬化症、末期腎臓疾患等)、筋ジストロフィー、心筋梗塞、狭心症、脳血管障害(例、脳梗塞、脳卒中)、インスリン抵抗性症候群、シンドロームX、高インスリン血症、高インスリン血症における知覚障害、腫瘍(例、白血病、乳癌、前立腺癌、皮膚癌等)、過敏性腸症候群、急性または慢性下痢、炎症性疾患(例、慢性関節リウマチ、変形性脊椎炎、変形性関節炎、腰痛、痛風、手術または外傷後の炎症、腫脹の緩解、神経痛、咽喉頭炎、膀胱炎、肝炎(非アルコール性脂肪性肝炎を含む)、肺炎、膵炎、炎症性大腸疾患、潰瘍性大腸炎、胃粘膜損傷(アスピリンにより引き起こされた胃粘膜損傷を含む)等)、内臓肥満症候群などの予防または治療剤としても用いることができる。
本発明化合物および本発明の医薬は、内臓脂肪の減少、内臓脂肪蓄積の抑制、糖代謝改善、脂質代謝改善、酸化LDL産生抑制、リポタンパク代謝改善、冠動脈代謝改善、心血管合併症の予防または治療、心不全合併症の予防または治療、血中レムナント低下、無排卵症の予防または治療、多毛症の予防または治療、高アンドロゲン血症の予防または治療、膵(β細胞)機能改善、膵(β細胞)再生、膵(β細胞)再生促進などにも用いられる。
本発明化合物および本発明の医薬は、上記した各種疾患(例、心筋梗塞などの心血管イベント)の2次予防および進展抑制にも用いられる。
【0065】
本発明化合物および本発明の医薬は、高血糖の患者(例えば、空腹時血糖値が126mg/dl以上または75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)2時間値が140mg/dl以上である患者など)において、選択的にインスリン分泌促進作用を発揮する、グルコース依存性インスリン分泌促進剤である。したがって、本発明化合物および本発明の医薬は、インスリンの弊害である血管合併症や低血糖誘発などの危険性の低い、安全な糖尿病の予防または治療剤として有用である。
【0066】
本発明化合物および本発明の医薬の投与量は、投与対象、投与ルート、対象疾患、症状などによっても異なるが、例えば、成人の糖尿病患者に経口投与する場合、有効成分である本発明化合物を通常1回量として約0.01〜100mg/kg体重、好ましくは0.05〜30mg/kg体重、さらに好ましくは0.1〜10mg/kg体重であり、この量を1日1回〜3回投与するのが望ましい。
【0067】
本発明化合物および本発明の医薬は、糖尿病治療剤、糖尿病性合併症治療剤、抗高脂血症剤、降圧剤、抗肥満剤、利尿剤、化学療法剤、免疫療法剤、抗血栓剤、骨粗鬆症治療剤、抗痴呆剤、勃起不全改善剤、尿失禁・頻尿治療剤などの薬剤(以下、併用薬剤と略記する)と組み合わせて用いることができる。この際、本発明化合物または本発明の医薬と併用薬剤の投与時期は限定されず、これらを投与対象に対し、同時に投与してもよいし、時間差をおいて投与してもよい。さらに、本発明化合物または本発明の医薬と併用薬剤とは、それぞれの活性成分を含む2種類の製剤として投与されてもよいし、両方の活性成分を含む単一の製剤として投与されてもよい。
併用薬剤の投与量は、臨床上用いられている用量を基準として適宜選択することができる。また、本発明化合物または本発明の医薬と併用薬剤の配合比は、投与対象、投与ルート、対象疾患、症状、組み合わせなどにより適宜選択することができる。例えば、投与対象がヒトである場合、本発明化合物または本発明の医薬1重量部に対し、併用薬剤を0.01〜100重量部用いればよい。
【0068】
なお、糖尿病治療剤としては、インスリン製剤(例、ウシ、ブタの膵臓から抽出された動物インスリン製剤;大腸菌またはイーストを用い、遺伝子工学的に合成したヒトインスリン製剤;インスリン亜鉛;プロタミンインスリン亜鉛;インスリンのフラグメントまたは誘導体(例、INS−1等)など)、インスリン抵抗性改善剤(例、ピオグリタゾンまたはその塩酸塩、(マレイン酸)ロシグリタゾン、GI−262570、レグリキサン(Reglixane)(JTT−501)、ネトグリタゾン(Netoglitazone)(MCC−555)、YM−440、KRP−297、CS−011、FK−614、ラガグリタザール(Ragaglitazar)(NN−622)、テサグリタザール(Tesaglitazar)(AZ−242)、BMS−298585、EML−16336、WO99/58510に記載の化合物(例えば、(E)−4−[4−(5−メチル−2−フェニル−4−オキサゾリルメトキシ)ベンジルオキシイミノ]−4−フェニル酪酸)等)、PPARγアゴニスト、PPARγアンタゴニスト、PPARγ/αデュアルアゴニスト、α−グルコシダーゼ阻害剤(例、ボグリボース、アカルボース、ミグリトール、エミグリテート等)、ビグアナイド剤(例、フェンホルミン、メトホルミン、ブホルミンまたはそれらの塩(例、塩酸塩、フマール酸塩、コハク酸塩)等)、インスリン分泌促進剤[スルホニルウレア剤(例、トルブタミド、グリベンクラミド、グリクラジド、クロルプロパミド、トラザミド、アセトヘキサミド、グリクロピラミド、グリメピリド、グリピザイド、グリブゾール等)、レパグリニド、セナグリニド、ナテグリニド、ミチグリニドまたはそのカルシウム塩水和物]、GLP−1受容体アゴニスト[例、GLP−1、NN−2211、AC−2993(exendin−4)、BIM−51077、Aib(8,35)hGLP−1(7,37)NH等]、アミリンアゴニスト(例、プラムリンチド等)、フォスフォチロシンフォスファターゼ阻害剤(例、バナジン酸等)、ジペプチジルペプチダーゼIV阻害剤(例、NVP−DPP−278、PT−100、P32/98、LAF−237、P93/01等)、β3アゴニスト(例、CL−316243、SR−58611−A、UL−TG−307、SB−226552、AJ−9677、BMS−196085、AZ40140等)、糖新生阻害剤(例、グリコーゲンホスホリラーゼ阻害剤、グルコース−6−ホスファターゼ阻害剤、グルカゴン拮抗剤、ソマトスタチン受容体アゴニスト等)、SGLT(sodium−glucose cotransporter)阻害剤(例、T−1095等)等が挙げられる。
【0069】
糖尿病性合併症治療剤としては、アルドース還元酵素阻害剤(例、トルレスタット、エパルレスタット、ゼナレスタット、ゾポルレスタット、ミナルレスタット、フィダレスタット、SNK−860、CT−112等)、神経栄養因子およびその増加薬(例、NGF、NT−3、BDNF、WO01/14372に記載のニューロトロフィン産生・分泌促進剤(例えば、4−(4−クロロフェニル)−2−(2−メチル−1−イミダゾリル)−5−[3−(2−メチルフェノキシ)プロピル]オキサゾールなど)等)、神経再生促進薬(例、Y−128等)、PKC阻害剤(例、LY−333531等)、AGE阻害剤(例、ALT946、ピマゲジン、ピラトキサチン、N−フェナシルチアゾリウム ブロマイド(ALT766)、EXO−226等)、活性酸素消去薬(例、チオクト酸等)、脳血管拡張剤(例、チアプリド、メキシレチン等)が挙げられる。
抗高脂血症剤としては、コレステロール合成阻害剤であるスタチン系化合物(例、セリバスタチン、プラバスタチン、シンバスタチン、ロバスタチン、アトルバスタチン、フルバスタチン、イタバスタチンまたはそれらの塩(例、ナトリウム塩、カルシウム塩)等)、スクアレン合成酵素阻害剤(例、WO97/10224に記載の化合物、例えば、N−[[(3R,5S)−1−(3−アセトキシ−2,2−ジメチルプロピル)−7−クロロ−5−(2,3−ジメトキシフェニル)−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロ−4,1−ベンゾオキサゼピン−3−イル]アセチル]ピペリジン−4−酢酸など)あるいはトリグリセリド低下作用を有するフィブラート系化合物(例、ベザフィブラート、クロフィブラート、シムフィブラート、クリノフィブラート等)、ACAT阻害剤(例、アバシマイブ(Avasimibe)、エフルシマイブ(Eflucimibe)など)、陰イオン交換樹脂(例、コレスチラミンなど)、プロブコール、ニコチン酸系薬剤(例、ニコモール(nicomol)、ニセリトロール(niceritrol)など)、イコサペント酸エチル、植物ステロール(例、ソイステロール(soysterol)、ガンマオリザノール(γ−oryzanol)など)等が挙げられる。
降圧剤としては、アンジオテンシン変換酵素阻害剤(例、カプトプリル、エナラプリル、デラプリル等)、アンジオテンシンII拮抗剤(例、カンデサルタン シレキセチル、ロサルタン、エプロサルタン、バルサルタン、テルミサルタン、イルベサルタン、タソサルタン等)、カルシウム拮抗剤(例、マニジピン、ニフェジピン、アムロジピン、エホニジピン、ニカルジピン等)、カリウムチャンネル開口薬(例、レブクロマカリム、L−27152、AL 0671、NIP−121など)、クロニジン等が挙げられる。
抗肥満剤としては、例えば、中枢性抗肥満薬(例、デキスフェンフルラミン、フェンフルラミン、フェンテルミン、シブトラミン、アンフェプラモン、デキサンフェタミン、マジンドール、フェニルプロパノールアミン、クロベンゾレックス等)、膵リパーゼ阻害薬(例、オルリスタット等)、β3アゴニスト(例、CL−316243、SR−58611−A、UL−TG−307、SB−226552,AJ−9677、BMS−196085、AZ40140等)、ペプチド性食欲抑制薬(例、レプチン、CNTF(毛様体神経栄養因子)等)、コレシストキニンアゴニスト(例、リンチトリプト、FPL−15849等)等が挙げられる。
【0070】
利尿剤としては、例えば、キサンチン誘導体(例、サリチル酸ナトリウムテオブロミン、サリチル酸カルシウムテオブロミン等)、チアジド系製剤(例、エチアジド、シクロペンチアジド、トリクロルメチアジド、ヒドロクロロチアジド、ヒドロフルメチアジド、ベンジルヒドロクロロチアジド、ペンフルチジド、ポリチアジド、メチクロチアジド等)、抗アルドステロン製剤(例、スピロノラクトン、トリアムテレン等)、炭酸脱水酵素阻害剤(例、アセタゾラミド等)、クロルベンゼンスルホンアミド系製剤(例、クロルタリドン、メフルシド、インダパミド等)、アゾセミド、イソソルビド、エタクリン酸、ピレタニド、ブメタニド、フロセミド等が挙げられる。
化学療法剤としては、例えば、アルキル化剤(例、サイクロフォスファミド、イフォスファミド等)、代謝拮抗剤(例、メソトレキセート、5−フルオロウラシルまたはその誘導体等)、抗癌性抗生物質(例、マイトマイシン、アドリアマイシン等)、植物由来抗癌剤(例、ビンクリスチン、ビンデシン、タキソール等)、シスプラチン、カルボプラチン、エトポシドなどが挙げられる。なかでも5−フルオロウラシル誘導体であるフルツロンあるいはネオフルツロンなどが好ましい。
免疫療法剤としては、例えば、微生物または細菌成分(例、ムラミルジペプチド誘導体、ピシバニール等)、免疫増強活性のある多糖類(例、レンチナン、シゾフィラン、クレスチン等)、遺伝子工学的手法で得られるサイトカイン(例、インターフェロン、インターロイキン(IL)等)、コロニー刺激因子(例、顆粒球コロニー刺激因子、エリスロポエチン等)などが挙げられ、なかでもIL−1、IL−2、IL−12などのインターロイキンが好ましい。
【0071】
抗血栓剤としては、例えば、ヘパリン(例、ヘパリンナトリウム、ヘパリンカルシウム、ダルテパリンナトリウム(dalteparin sodium)など)、ワルファリン(例、ワルファリンカリウムなど)、抗トロンビン薬(例、アルガトロバン(aragatroban)など)、血栓溶解薬(例、ウロキナーゼ(urokinase)、チソキナーゼ(tisokinase)、アルテプラーゼ(alteplase)、ナテプラーゼ(nateplase)、モンテプラーゼ(monteplase)、パミテプラーゼ(pamiteplase)など)、血小板凝集抑制薬(例、塩酸チクロピジン(ticlopidine hydrochloride)、シロスタゾール(cilostazol)、イコサペント酸エチル、ベラプロストナトリウム(beraprost sodium)、塩酸サルポグレラート(sarpogrelate hydrochloride)など)などが挙げられる。骨粗鬆症治療剤としては、例えば、アルファカルシドール(alfacalcidol)、カルシトリオール(calcitriol)、エルカトニン(elcatonin)、サケカルシトニン(calcitonin salmon)、エストリオール(estriol)、イプリフラボン(ipriflavone)、パミドロン酸二ナトリウム(pamidronate disodium)、アレンドロン酸ナトリウム水和物(alendronate sodium hydrate)、インカドロン酸二ナトリウム(incadronate disodium)等が挙げられる。
抗痴呆剤としては、例えば、タクリン(tacrine)、ドネペジル(donepezil)、リバスチグミン(rivastigmine)、ガランタミン(galantamine)等が挙げられる。
勃起不全改善剤としては、例えば、アポモルフィン(apomorphine)、クエン酸シルデナフィル(sildenafil citrate)等が挙げられる。
尿失禁・頻尿治療剤としては、例えば、塩酸フラボキサート(flavoxate hydrochloride)、塩酸オキシブチニン(oxybutynin hydrochloride)、塩酸プロピベリン(propiverine hydrochloride)等が挙げられる。
【0072】
さらに、動物モデルや臨床で悪液質改善作用が認められている薬剤、すなわち、シクロオキシゲナーゼ阻害剤(例、インドメタシン等)〔キャンサー・リサーチ(Cancer Research)、第49巻、5935〜5939頁、1989年〕、プロゲステロン誘導体(例、メゲステロールアセテート)〔ジャーナル・オブ・クリニカル・オンコロジー(Journal of Clinical Oncology)、第12巻、213〜225頁、1994年〕、糖質ステロイド(例、デキサメサゾン等)、メトクロプラミド系薬剤、テトラヒドロカンナビノール系薬剤(文献はいずれも上記と同様)、脂肪代謝改善剤(例、エイコサペンタエン酸等)〔ブリティシュ・ジャーナル・オブ・キャンサー(British Journal of Cancer)、第68巻、314〜318頁、1993年〕、成長ホルモン、IGF−1、あるいは悪液質を誘導する因子であるTNF−α、LIF、IL−6、オンコスタチンMに対する抗体なども本発明化合物または本発明の医薬と併用することができる。
【0073】
併用薬剤は、好ましくはインスリン製剤、インスリン抵抗性改善剤、α−グルコシダーゼ阻害剤、ビグアナイド剤、インスリン分泌促進剤(好ましくはスルホニルウレア剤)などである。
上記併用薬剤は、2種以上を適宜の割合で組み合せて用いてもよい。2種以上の併用薬剤を用いる場合の好ましい組み合わせとしては、例えば、以下の組み合わせが挙げられる。
1)インスリン分泌促進剤(好ましくはスルホニルウレア剤)およびα−グルコシダーゼ阻害剤;
2)インスリン分泌促進剤(好ましくはスルホニルウレア剤)およびビグアナイド剤;
3)インスリン分泌促進剤(好ましくはスルホニルウレア剤)、ビグアナイド剤およびα−グルコシダーゼ阻害剤;
4)インスリン抵抗性改善剤およびα−グルコシダーゼ阻害剤;
5)インスリン抵抗性改善剤およびビグアナイド剤;
6)インスリン抵抗性改善剤、ビグアナイド剤およびα−グルコシダーゼ阻害剤。
本発明化合物または本発明の医薬が併用薬剤と組み合せて使用される場合には、お互いの剤の量は、それらの剤の反対効果を考えて安全な範囲内で低減できる。特に、インスリン抵抗性改善剤、インスリン分泌促進剤(好ましくはスルホニルウレア剤)およびビグアナイド剤は通常の投与量よりも低減できる。したがって、これらの剤により引き起こされるであろう反対効果は安全に防止できる。それに加えて、糖尿病性合併症治療剤、抗高脂血症剤、降圧剤の投与量は低減でき、その結果これらの剤により引き起こされるであろう反対効果は効果的に防止できる。
【0074】
以下、本発明化合物の製造法について説明する。
本発明化合物は、自体公知の方法、例えば、以下に詳述する方法、あるいはこれに準ずる方法にしたがって製造することができる。
式(I)中、LがLa(CH)である化合物(I−a)は、下記A法あるいはこれに準ずる方法により製造できる。ここで、Laは結合手または2価の炭化水素基を示す。また、Laで示される2価の炭化水素基としては、前記Lとして例示したものが挙げられる。Laは、好ましくは結合手またはC1−9アルキレンである。
[A法]
【0075】
【化13】
Figure 2004315496
【0076】
[式中、Rは水素原子または置換されていてもよい炭化水素基を、Lは脱離基を示し、その他の記号は前記と同意義を示す。]
で示される置換されていてもよい炭化水素基としては、例えば、C1−6アルキル(例、メチル、エチル、tert−ブチル)、C7−13アラルキル(例、ベンジル)などが挙げられる。
で示される脱離基としては、例えば、ハロゲン原子(例、塩素、臭素、ヨウ素など)、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキルスルホニルオキシ(例、メタンスルホニルオキシ、エタンスルホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシなど)、置換基を有していてもよいC6−10アリールスルホニルオキシ、ヒドロキシなどが挙げられる。
該「置換基を有していてもよいC6−10アリールスルホニルオキシ」における「置換基」としては、例えば、ハロゲン原子(例、塩素、臭素、ヨウ素など)、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル、C1−6アルコキシなどが挙げられる。置換基の数は、例えば、1ないし3個である。「置換基を有していてもよいC6−10アリールスルホニルオキシ」の具体例としては、ベンゼンスルホニルオキシ、p−トルエンスルホニルオキシ、1−ナフタレンスルホニルオキシ、2−ナフタレンスルホニルオキシなどが挙げられる。
「脱離基」は、好ましくは、ハロゲン原子(例、塩素、臭素、ヨウ素など)、メタンスルホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシ、p−トルエンスルホニルオキシなどである。
【0077】
(工程1)
本反応では、化合物(II)を還元反応に付すことにより、化合物(III)を製造する。
還元反応は、例えば、反応に悪影響をおよぼさない溶媒中で、還元剤(例えば、ボラン、水素化アルミニウムリチウム、水素化ジイソブチルアルミニウムなど)で直接還元する方法、あるいはカルボキシル基をその反応性誘導体(例、酸ハライド、混合酸無水物、活性エステル、エステルなど)に変換した後、還元剤(例、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、水素化アルミニウムリチウム、水素化ジイソブチルアルミニウムなど)で還元する方法などにより行われる。
還元剤の使用量は、化合物(II)に対し、好ましくは約0.5〜約10モル当量である。
反応に悪影響をおよぼさない溶媒としては、使用される還元剤の種類により異なるが、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;クロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類;テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサン、ジエチルエーテルなどのエーテル類;水;メタノール、エタノール、イソプロパノールなどのアルコール類;などが挙げられる。これらの溶媒は、2種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。
反応温度は、通常、約−78〜約150℃、好ましくは約−78〜約100℃である。
反応時間は、通常、約0.5〜約20時間である。
このようにして得られる化合物(III)は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。また、化合物(III)を単離精製せずに、化合物(III)を含む反応混合物を次の反応の原料として用いてもよい。
【0078】
(工程2)
で示される脱離基がハロゲン原子である場合、本反応は、ハロゲン化剤を用いて、反応に影響をおよぼさない溶媒中で行われる。
ハロゲン化剤としては、例えば、塩化チオニル、三臭化リンなどが挙げられる。
ハロゲン化剤の使用量は、化合物(III)に対し、好ましくは1〜約20モル当量である。
反応に悪影響をおよぼさない溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテルなどのエーテル類;クロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類;などが挙げられる。これらの溶媒は、2種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。また、過剰のハロゲン化剤を溶媒として用いてもよい。
反応温度は、通常、約−20〜約150℃、好ましくは約0〜約100℃である。
反応時間は、通常、約0.1〜約20時間である。
で示される脱離基がハロゲン化されていてもよいC1−6アルキルスルホニルオキシまたは置換基を有していてもよいC6−10アリールスルホニルオキシである場合、本反応は、スルホニル化剤を用いて、塩基の存在下、反応に悪影響をおよぼさない溶媒中で行われる。
スルホニル化剤としては、例えば、メシルクロリド、トシルクロリド、ベンゼンスルホニルクロリドなどが挙げられる。
塩基としては、例えば、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン、N,N−ジメチルアニリンなどのアミン類;炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカリ金属塩;などが挙げられる。
スルホニル化剤および塩基の使用量は、化合物(III)に対し、好ましくは1〜約2モル当量である。
反応に悪影響をおよぼさない溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテルなどのエーテル類;クロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類;酢酸エチルなどのエステル類;などが挙げられる。これらの溶媒は、2種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。
反応温度は、通常、約−20〜約150℃、好ましくは約0〜約100℃である。
反応時間は、通常、約0.1〜約20時間である。
このようにして得られる化合物(IV)は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。また、化合物(IV)を単離精製せずに、化合物(IV)を含む反応混合物を次の反応の原料として用いてもよい。
【0079】
(工程3)
本反応は、化合物(IV)とアミノ化剤とを反応に悪影響をおよぼさない溶媒中で反応させ、得られる化合物を、必要により、アミノ基の脱保護反応あるいはアジド基の加水素分解反応に付すことにより行われる。
アミノ化剤としては、例えば、アンモニア、ヘキサメチレンテトラミン、フタルイミドカリウム、イミドジカルボン酸 ジ−tert−ブチルエステル、アジ化ナトリウムなどが挙げられる。
アミノ化剤の使用量は、化合物(IV)に対して、好ましくは約1〜約5モル当量である。
反応に影響をおよぼさない溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテルなどのエーテル類;クロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類;メタノール、エタノール、イソプロパノールなどのアルコール類;アセトン、2−ブタノンなどのケトン類;N,N−ジメチルホルムアミドなどのアミド類;ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類;などが挙げられる。これらの溶媒は、2種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。
反応温度は、通常、約0〜約200℃、好ましくは約20〜120℃である。
反応時間は、通常、約0.5〜20時間である。
アミノ基の脱保護反応およびアジド基の加水素分解反応は、自体公知の方法にしたがって行われる。
このようにして得られる化合物(I−a)は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。
【0080】
A法において原料化合物として用いられる化合物(II)は、自体公知の方法、例えば、シンセティック コミュニケーションズ(Synthetic Communications)、17巻、741頁(1987)に記載の方法あるいはこれに準ずる方法にしたがって製造することができる。
例えば、式(II)中、XおよびYが結合手、Laが結合手、かつRおよびRが同一又は異なって置換されていてもよい炭化水素基である化合物(II−a)は、下記B法により製造することができる。
[B法]
【0081】
【化14】
Figure 2004315496
【0082】
[式中、R1aおよびR2aが同一又は異なって置換されていてもよい炭化水素基を、その他の記号は前記と同意義を示す。]
1aおよびR2aで示される置換されていてもよい炭化水素基としては、前記RおよびRとして例示したものが用いられる。
【0083】
本反応では、化合物(V)と化合物(X)とを縮合反応に付すことにより、化合物(II−a)を製造する。
縮合反応は、常法に従い、必要により反応に影響をおよぼさない溶媒中で、酸触媒を用いて行われる。縮合反応において、ディーンスタークトラップなどの装置を使用してもよい。
反応に影響をおよぼさない溶媒としては、例えば、クロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素類;テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類;酢酸、酢酸エチルなどが挙げられる。これらの溶媒は、2種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。酸触媒としては、例えば、塩化アルミニウム、塩化亜鉛等のルイス酸;塩酸、硫酸等の鉱酸;酢酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ポリリン酸などの有機酸;などが挙げられる。
酸触媒の使用量は、化合物(V)に対し、通常、0.1〜10モル当量、好ましくは0.5〜3モル当量である。
化合物(X)の使用量は、化合物(V)に対し、通常、0.1〜10モル当量、好ましくは1〜3モル当量である。
反応温度は、通常、30〜180℃である。
反応時間は、通常、0.5〜20時間である。
このようにして得られる化合物(II−a)は,公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。
B法において原料化合物として用いられる化合物(V)および化合物(X)は、自体公知の方法にしたがって製造することができる。
【0084】
式(I)中、A環が式:−CO−OR(Rは前記と同意義を示す)で表される置換基を有する化合物(I−b)は、下記C法によっても製造することができる。
[C法]
【0085】
【化15】
Figure 2004315496
【0086】
[式中、Lは脱離基を、Bocはtert−ブトキシカルボニル基を、その他の記号は前記と同意義を示す]
で示される脱離基としては、前記Lとして例示したものが挙げられる。
【0087】
(工程4)
自体公知の方法にしたがって化合物(I−c)にtert−ブトキシカルボニル基を導入することにより、化合物(VI)を製造する。
このようにして得られる化合物(VI)は,公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。また、化合物(VI)を単離精製せずに、化合物(VI)を含む反応混合物を次の反応の原料として用いてもよい。
(工程5)
本反応は、例えば、一酸化炭素、金属触媒、反応試薬およびアルコールの存在下、反応に悪影響をおよぼさない溶媒中で行われる。
金属触媒としては、例えば、パラジウム触媒(例、酢酸パラジウム)などが挙げられる。
金属触媒の使用量は、化合物(VI)に対し、好ましくは約0.01〜約1モル当量である。
反応試薬としては、例えば、有機リン化合物(例、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)、塩基(例、ピリジン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアニリンなどのアミン類)などが挙げられる。
反応試薬の使用量は、化合物(VI)に対し、好ましくは約1〜約5モル当量である。
アルコールとしては、通常、エタノールあるいはメタノールが用いられる。
アルコールの使用量は、通常、化合物(VI)に対して過剰量である。
反応に悪影響をおよぼさない溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテルなどのエーテル類;クロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類;N,N−ジメチルホルムアミドなどのアミド類;ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類;などが挙げられる。これらの溶媒は、2種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。
反応温度は、通常、約0〜約150℃、好ましくは約50〜約100℃である。
反応時間は、通常、約0.5〜約20時間である。
このようにして得られる化合物(VII)は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。また、化合物(VII)を単離精製せずに、化合物(VII)を含む反応混合物を次の反応の原料として用いてもよい。
(工程6)
自体公知の方法にしたがって化合物(VII)からtert−ブトキシカルボニル基を除去することにより、化合物(I−b)を製造する。
このようにして得られる化合物(I−b)は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。
C法において原料化合物として用いられる化合物(I−c)は、例えば、前記A法あるいはこれに準ずる方法によって製造することができる。
【0088】
式(I)中、A環が置換基としてシアノ基を有する化合物(I−d)およびA環が置換基としてカルバモイル基を有する化合物(I−e)は、例えば、下記D法によっても製造することができる。
[D法]
【0089】
【化16】
Figure 2004315496
【0090】
[式中の記号は前記と同意義を示す]
(工程7)
本反応では、化合物(I−c)を金属シアノ化合物と反応させることにより、化合物(I−d)を製造する。
金属シアノ化合物としては、例えば、シアン化カリウム、シアン化ナトリウム、シアン化亜鉛などが挙げられる。
金属シアノ化合物の使用量は、化合物(I−c)に対して、通常、1〜100モル当量、好ましくは1〜10モル当量である。
本反応は、通常、反応に悪影響をおよぼさない溶媒中で行われる。
反応に悪影響をおよぼさない溶媒としては、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドンなどのアミド類;ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類;クロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素類;テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテル、ジメトキシエタンなどのエーテル類;酢酸メチル、酢酸エチルなどのエステル類;アセトニトリル、プロピオニトリルなどのニトリル類;水などが挙げられる。これらの溶媒は、2種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。
本反応は、必要により触媒の存在下に行ってもよい。このような触媒としては、例えば、ロジウム、パラジウム−炭素、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、テトラキス(トリ−(2−トリル)ホスフィン)パラジウム、テトラキス(トリ−(2−フリル)ホスフィン)パラジウム、ビス(アセチルアセトン)ニッケル、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)ニッケル、ビス(1,5−シクロオクタジエン)ニッケル、ビス(1,10−フェナントロリン)ニッケル、ラネーニッケル、ラネーコバルトなどの遷移金属化合物類などが挙げられる。
触媒の使用量は、化合物(I−c)に対して、通常、0.00001〜10モル当量、好ましくは0.001〜1モル当量である。
反応温度は、通常、−10〜250℃、好ましくは0〜150℃である。
反応時間は、通常、0.1〜100時間、好ましくは0.1〜40時間である。
このようにして得られる化合物(I−d)は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。また、化合物(I−d)を単離精製せずに、化合物(I−d)を含む反応混合物を次の反応の原料として用いてもよい。
【0091】
(工程8)
本反応では、化合物(I−d)を加水分解反応に付すことにより、化合物(I−e)を製造する。
加水分解反応は、通常、酸または塩基の存在下に行うことができる。
ここで、酸としては、例えば、鉱酸類(例、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸など)、カルボン酸類(例、ギ酸、酢酸、プロピオン酸等)などが挙げられる。なかでも、塩酸、硫酸などが好ましい。
塩基としては、例えば、水酸化リチウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウムなどのアルカリ金属塩;水酸化カルシウム、水酸化バリウムなどのアルカリ土類金属塩;トリメチルアミン、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン、N−メチルモルホリンなどのアミン類;などが挙げられる。なかでも、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムなどが好ましい。
酸または塩基の使用量は、化合物(I−d)に対して、例えば、0.01〜100モル当量、好ましくは0.1〜50モル当量である。
加水分解反応は、通常、反応に悪影響をおよぼさない溶媒中で行われる。このような溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、2−プロパノール、ブタノール、イソブタノール、tert−ブタノール等のアルコール類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン等のエーテル類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類;水などが挙げられる。これらの溶媒は、2種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。
反応温度は、通常、0〜150℃、好ましくは10〜100℃である。
反応時間は、通常、0.1〜100時間、好ましくは0.1〜10時間である。
このようにして得られる化合物(I−e)は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。
【0092】
式(I)中、LがLa(CH)である化合物(I−a)は、下記E法によっても製造することができる。
[E法]
【0093】
【化17】
Figure 2004315496
【0094】
[式中の記号は前記と同意義を示す。]
本法では、化合物(VIII)を還元反応に付すことによって化合物(I−a)を製造する。
還元反応は、常法に従い、還元剤の存在下、反応に悪影響をおよぼさない溶媒中で行われる。
還元剤としては、例えば、水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウムナトリウム、水素化ジイソブチルアルミニウム等の金属水素化合物;水素化ホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、水素化アルミニウムリチウム、水素化アルミニウムナトリウム等の金属水素錯化合物;などが挙げられる。
還元剤の使用量は、化合物(VIII)に対して、通常、0.1ないし20モル当量である。
反応に悪影響をおよぼさない溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、2−プロパノール、ブタノール、イソブタノール、tert−ブタノール等のアルコール類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類;ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン等のエーテル類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸tert−ブチル等のエステル類;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類が用いられる。これらの溶媒は、2種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。
反応温度は、通常、−70〜150℃、好ましくは−20〜100℃である。
反応時間は、通常、0.1〜100時間、好ましくは0.1〜40時間である。
また、還元反応は、パラジウム−炭素、パラジウム黒、塩化パラジウム、酸化白金、白金黒、白金−パラジウム、ラネーニッケル、ラネーコバルトなどの金属触媒および水素源の存在下、反応に悪影響をおよぼさない溶媒中で行うこともできる。
金属触媒の使用量は、化合物(VIII)に対して、通常、0.001〜1000モル当量、好ましくは0.01〜100モル当量である。
水素源としては水素ガス、ギ酸、ギ酸アミン塩、ホスフィン酸塩、ヒドラジンなどが挙げられる。
反応に悪影響をおよぼさない溶媒としては、前記還元剤を用いる還元反応において用いられるものが挙げられる。
反応温度および反応時間は、前記還元剤を用いる還元反応と同様である。
本反応は、必要によりアンモニア(例、アンモニア水、アンモニア−エタノールなど)の存在下に行ってもよい。アンモニアの存在下に反応を行うことにより、副反応が抑制され、化合物(I−a)を高収率で製造することができる。
このようにして得られる化合物(I−a)は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。
【0095】
E法において原料化合物として用いられる化合物(VIII)は、自体公知の方法にしたがって製造することができる。
例えば、式(VIII)中、XおよびYが結合手、Laが結合手、かつRおよびRが同一又は異なって置換されていてもよい炭化水素基である化合物(VIII−a)は、下記F法により製造することができる。
[F法]
【0096】
【化18】
Figure 2004315496
【0097】
[式中の記号は前記と同意義を示す。]
【0098】
本反応では、化合物(V)と化合物(X−b)とを縮合反応に付すことにより、化合物(VIII−a)を製造する。
縮合反応は、常法に従い、必要により反応に影響をおよぼさない溶媒中で、酸触媒を用いて行われる。縮合反応において、ディーンスタークトラップなどの装置を使用してもよい。
反応に影響をおよぼさない溶媒としては、前記B法における縮合反応において用いられるものが挙げられる。
酸触媒としては、前記B法における縮合反応において用いられるものが挙げられる。
酸触媒の使用量は、化合物(V)に対し、通常、0.1〜10モル当量、好ましくは0.5〜3モル当量である。
化合物(X−b)の使用量は、化合物(V)に対し、通常、0.1〜10モル当量、好ましくは1〜3モル当量である。
反応温度は、通常、30〜180℃である。
反応時間は、通常、0.5〜20時間である。
このようにして得られる化合物(VIII−a)は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、溶媒抽出、晶出、再結晶、転溶、クロマトグラフィーなどにより単離精製することができる。
F法において原料化合物として用いられる化合物(V)および化合物(X−b)は、自体公知の方法にしたがって製造することができる。
【0099】
前記の各反応において、原料化合物が置換基としてアミノ基、カルボキシル基、ヒドロキシ基またはカルボニル基を有する場合、これらの基にペプチド化学などで一般的に用いられるような保護基が導入されていてもよく、反応後に必要に応じて保護基を除去することにより目的化合物を得ることができる。
アミノ基の保護基としては、例えば、ホルミル、C1−6アルキル−カルボニル(例、アセチル、プロピオニルなど)、C1−6アルコキシ−カルボニル(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニルなど)、ベンゾイル、C7−13アラルキル−カルボニル(例、ベンジルカルボニルなど)、C7−13アラルキルオキシ−カルボニル(例、ベンジルオキシカルボニル、9−フルオレニルメトキシカルボニルなど)、トリチル、フタロイル、N,N−ジメチルアミノメチレン、シリル(例、トリメチルシリル、トリエチルシリル、ジメチルフェニルシリル、tert−ブチルジメチルシリル、tert−ブチルジエチルシリルなど)、C2−6アルケニル(例、1−アリルなど)などが挙げられる。これらの基は、1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C1−6アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシなど)またはニトロなどで置換されていてもよい。
カルボキシル基の保護基としては、例えば、C1−6アルキル(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチルなど)、C7−13アラルキル(例、ベンジルなど)、フェニル、トリチル、シリル(例、トリメチルシリル、トリエチルシリル、ジメチルフェニルシリル、tert−ブチルジメチルシリル、tert−ブチルジエチルシリルなど)、C2−6アルケニル(例、1−アリルなど)などが挙げられる。これらの基は、1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C1−6アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシなど)またはニトロなどで置換されていてもよい。
【0100】
ヒドロキシ基の保護基としては、例えば、C1−6アルキル(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチルなど)、フェニル、トリチル、C7−13アラルキル(例、ベンジルなど)、ホルミル、C1−6アルキル−カルボニル(例、アセチル、プロピオニルなど)、ベンゾイル、C7−13アラルキル−カルボニル(例、ベンジルカルボニルなど)、2−テトラヒドロピラニル、2−テトラヒドロフラニル、シリル(例、トリメチルシリル、トリエチルシリル、ジメチルフェニルシリル、tert−ブチルジメチルシリル、tert−ブチルジエチルシリルなど)、C2−6アルケニル(例、1−アリルなど)などが挙げられる。これらの基は、1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C1−6アルキル(例、メチル、エチル、プロピルなど)、C1−6アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシなど)またはニトロなどで置換されていてもよい。
カルボニル基の保護基としては、例えば、環状アセタール(例、1,3−ジオキサンなど)、非環状アセタール(例、ジ−C1−6アルキルアセタールなど)などが挙げられる。
また、これらの保護基の導入あるいは除去は、自体公知の方法、例えば、プロテクティブ グループス イン オーガニック シンセシス(Protective Groups in Organic Synthesis),John Wiley and Sons 刊(1980)に記載の方法などに準じて行えばよい。例えば、酸、塩基、紫外光、ヒドラジン、フェニルヒドラジン、N−メチルジチオカルバミン酸ナトリウム、テトラブチルアンモニウムフルオリド、酢酸パラジウム、トリアルキルシリルハライド(例、トリメチルシリルヨージド、トリメチルシリルブロミドなど)などを使用する方法、還元法などが用いられる。
【0101】
また、前記の各反応において、原料化合物が塩を形成し得る場合、該化合物を塩として用いてもよい。このような塩としては、例えば、化合物(I)の塩として例示したものが用いられる。
化合物(I)が、光学異性体、立体異性体、位置異性体、回転異性体を含有する場合には、これらも化合物(I)として含有されるとともに、自体公知の合成手法、分離手法によりそれぞれを単品として得ることができる。例えば、化合物(I)に光学異性体が存在する場合には、該化合物から分割された光学異性体も化合物(I)に包含される。
光学異性体は自体公知の方法により製造することができる。具体的には、光学活性な合成中間体を用いる、または、最終物のラセミ体を常法に従って光学分割することにより光学異性体を得る。
光学分割法としては、自体公知の方法、例えば、分別再結晶法、キラルカラム法、ジアステレオマー法等が用いられる。
1)分別再結晶法
ラセミ体と光学活性な化合物(例えば、(+)−マンデル酸、(−)−マンデル酸、(+)−酒石酸、(−)−酒石酸、(+)−1−フェネチルアミン、(−)−1−フェネチルアミン、シンコニン、(−)−シンコニジン、ブルシンなど)との塩を形成させ、これを分別再結晶法によって分離し、所望により、中和工程を経てフリーの光学異性体を得る方法。
【0102】
2)キラルカラム法
ラセミ体またはその塩を光学異性体分離用カラム(キラルカラム)にかけて分離する方法。例えば、液体クロマトグラフィーの場合、ENANTIO−OVM(トーソー社製)あるいは、ダイセル社製 CHIRALシリーズなどのキラルカラムに光学異性体の混合物を添加し、水、種々の緩衝液(例、リン酸緩衝液)、有機溶媒(例、エタノール、メタノール、イソプロパノール、アセトニトリル、トリフルオロ酢酸、ジエチルアミンなど)を単独あるいは混合した溶液として展開させることにより、光学異性体を分離する。また、例えば、ガスクロマトグラフィーの場合、CP−Chirasil−DeX CB(ジーエルサイエンス社製)などのキラルカラムを使用して分離する。
3)ジアステレオマー法
ラセミ体の混合物を光学活性な試薬と化学反応によってジアステレオマーの混合物とし、これを通常の分離手段(例えば、分別再結晶、クロマトグラフィー法等)などを経て単一物質とした後、加水分解反応などの化学的な処理により光学活性な試薬部位を切り離すことにより光学異性体を得る方法。例えば、化合物(I)が分子内にヒドロキシまたは1級もしくは2級アミノを有する場合、該化合物と光学活性な有機酸(例えば、MTPA〔α−メトキシ−α−(トリフルオロメチル)フェニル酢酸〕、(−)−メントキシ酢酸等)などとを縮合反応に付すことにより、それぞれエステル体またはアミド体のジアステレオマーが得られる。一方、化合物(I)がカルボン酸基を有する場合、該化合物と光学活性アミンまたはアルコール試薬とを縮合反応に付すことにより、それぞれアミド体またはエステル体のジアステレオマーが得られる。分離されたジアステレオマーは、酸加水分解あるいは塩基性加水分解反応に付すことにより、元の化合物の光学異性体に変換される。
【0103】
化合物(I)は、結晶であってもよい。
化合物(I)の結晶(以下、本発明の結晶と略記することがある)は、化合物(I)に自体公知の結晶化法を適用して、結晶化することによって製造することができる。
ここで、結晶化法としては、例えば、溶液からの結晶化法、蒸気からの結晶化法、溶融体からの結晶化法などが挙げられる。
該「溶液からの結晶化法」としては、化合物の溶解度に関係する因子(溶媒組成、pH、温度、イオン強度、酸化還元状態等)または溶媒の量を変化させることによって、飽和していない状態から過飽和状態に移行させる方法が一般的であり、具体的には、例えば、濃縮法、徐冷法、反応法(拡散法、電解法)、水熱育成法、融剤法などが挙げられる。用いられる溶媒としては、例えば、芳香族炭化水素類(例、ベンゼン、トルエン、キシレン等)、ハロゲン化炭化水素類(例、ジクロロメタン、クロロホルム等)、飽和炭化水素類(例、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン等)、エーテル類(例、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等)、ニトリル類(例、アセトニトリル等)、ケトン類(例、アセトン等)、スルホキシド類(例、ジメチルスルホキシド等)、酸アミド類(例、N,N−ジメチルホルムアミド等)、エステル類(例、酢酸エチル等)、アルコール類(例、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等)、水などが用いられる。これらの溶媒は単独あるいは二種以上を適当な割合(例、1:1ないし1:100(容積比))で混合して用いられる。
該「蒸気からの結晶化法」としては、例えば、気化法(封管法、気流法)、気相反応法、化学輸送法などが挙げられる。
該「溶融体からの結晶化法」としては、例えば、ノルマルフリージング法(引上げ法、温度傾斜法、ブリッジマン法)、帯溶融法(ゾーンレベリング法、フロートゾーン法)、特殊成長法(VLS法、液相エピタキシー法)などが挙げられる。
結晶化法の好適な例としては、化合物(I)またはその塩を20〜120℃の温度下に、適当な溶媒(例、メタノール、エタノールなどのアルコール類など)に溶解し、得られる溶液を溶解時の温度以下(例えば、0〜50℃、好ましくは0〜20℃)に冷却する方法などが挙げられる。
このようにして得られる本発明の結晶は、例えば、ろ過などによって単離することができる。
本明細書中、融点は、例えば、微量融点測定器(ヤナコ、MP−500D型)またはDSC(示差走査熱量分析)装置(SEIKO、EXSTAR6000)等を用いて測定される融点を意味する。
一般に、融点は、測定機器、測定条件などによって変動する場合がある。本明細書中の結晶は、通常の誤差範囲内であれば、本明細書に記載の融点と異なる値を示す結晶であってもよい。
本発明の結晶は、物理化学的性質(例、融点、溶解度、安定性など)および生物学的性質(例、体内動態(吸収性、分布、代謝、排泄)、薬効発現など)に優れ、医薬として極めて有用である。
【0104】
【発明の実施の形態】
本発明は、以下の実施例、実験例および製剤例によって、さらに詳しく説明されるが、これらは本発明を限定するものではなく、また本発明の範囲を逸脱しない範囲で変化させてもよい。
なお、実施例中の略号は次の意味を有する。
s:シングレット、d:ダブレット、t:トリプレット、q:クワルテット、dd:ダブルダブレット、dt:ダブルトリプレット、m:マルチプレット、bs:幅広いシングレット、J:カップリング定数、室温:1〜30℃
【0105】
【実施例】
実施例1
(6−クロロ−2−イソブチル−4−フェニルキノリン−3−イル)メチルアミン
1) 5−メチル−3−オキソヘキサン酸メチル (0.86 g, 5.0 mmol) と1−アミノ−5−クロロベンゾフェノン (1.16 g, 5.0 mmol) のトルエン (100 ml) 溶液にメタンスルホン酸 (0.48 g, 5.0 mmol) を添加し、Dean−Starkトラップを用いて14時間加熱還流した。反応液を酢酸エチル (100 ml) と飽和重曹水 (100 ml) とに分液し、有機層を飽和重曹水 (50 ml)、次いで飽和食塩水 (50 ml) で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、ジイソプロピルエーテルで結晶化すると、6−クロロ−2−イソブチル−4−フェニルキノリン−3−カルボン酸メチル (1.37 g, 収率77%) を淡黄色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 0.99 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.20−2.40 (1H, m), 2.88 (2H, d, J = 7.4 Hz), 3.55 (3H, s), 7.32 (1H, d, J = 2.2 Hz), 7.35−7.40 (1H, m), 7.45−7.55 (4H, m), 7.66 (1H, dd, J = 2.2, 9.0 Hz), 8.05 (1H, d, J
= 9.0 Hz).
融点:111−112℃
2) 6−クロロ−2−イソブチル−4−フェニルキノリン−3−カルボン酸メチル (0.97 g, 2.74 mmol) のトルエン (20 ml) 溶液に、窒素雰囲気下、−75℃で1.0 M 水素化ジイソブチルアルミニウムトルエン溶液 (6.9 ml) を添加した。混合物を−75℃で1時間攪拌した後、硫酸ナトリウム (0.97 g) の水 (10 ml) 溶液 を加え、室温に昇温して更に1.5時間攪拌した。不溶物をろ過して除き、ろ液を減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、ジイソプロピルエーテルで結晶化すると、(6−クロロ−2−イソブチル−4−フェニルキノリン−3−イル)メタノール (0.73 g, 収率82%) を無色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.04 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.58 (1H, t, J = 5.7 Hz), 2.30−2.55 (1H, m), 3.05 (2H, d, J = 7.3 Hz), 4.62 (2H, d, J = 5.7 Hz), 7.25−7.35 (3H, m), 7.50−7.65 (4H, m), 7.90 (1H, d, J = 8.8 Hz).
融点:130−131℃
3) (6−クロロ−2−イソブチル−4−フェニルキノリン−3−イル)メタノール (0.70 g, 2.15 mmol) のトルエン (15 ml) 溶液に、塩化チオニル (0.31 ml, 4.3 mmol)を添加し、1時間加熱還流した。反応液を酢酸エチル (100 ml) と飽和重曹水 (50 ml) とに分液し、有機層を飽和食塩水 (20 ml) で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をN,N−ジメチルホルムアミド (10 ml) に溶解し、フタルイミドカリウム (0.6 g, 3.2 mmol) を添加して、室温で2.5日間攪拌した。反応液を酢酸エチル (100 ml) と飽和重曹水 (50 ml)−水 (50 ml) とに分液した。水層を酢酸エチル (50 ml) で抽出し、抽出物に有機層を合わせて、水 (50 ml) で2回、次いで飽和食塩水 (50 ml) で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、2−[(6−クロロ−2−イソブチル−4−フェニルキノリン−3−イル)メチル]−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン (0.55 g, 収率57%) を橙色油状物として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.00 (6H, d, J = 6.7 Hz), 2.25−2.40 (1H, m), 2.96 (2H, d, J = 7.2 Hz), 4.91 (2H, s), 7.19 (1H, d, J = 2.8 Hz), 7.20−7.25 (2H, m), 7.35−7.40 (3H, m), 7.57 (1H, dd, J = 2.3, 8.9 Hz), 7.65−7.75 (4H, m), 7.95 (1H, dd, J = 0.6, 8.9 Hz).
4) 加熱還流中の2−[(6−クロロ−2−イソブチル−4−フェニルキノリン−3−イル)メチル]−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン (0.54 g, 1.18 mmol) のエタノール (50 ml) 溶液に、ヒドラジン一水和物 (3 ml, 62 mmol) を添加し、2時間加熱還流した。反応液を酢酸エチル (100 ml) と飽和重曹水 (50 ml)−水 (100 ml) に分液した。有機層を飽和重曹水 (50 ml)、次いで飽和食塩水 (20 ml) で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、n−ヘキサンで結晶化すると、表題化合物 (0.28 g, 収率73%) を淡黄色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.05 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.34 (2H, bs), 2.25−2.50 (1H, m), 3.01 (2H, d, J = 7.2 Hz), 3.78 (2H, s), 7.20−7.30 (3H, m), 7.50−7.60 (4H, m), 7.95 (1H, dm, J = 8.9 Hz).
元素分析値 C2021Clとして
計算値: C, 73.95; H, 6.52; N, 8.62.
実測値: C, 73.73; H, 6.52; N, 8.42.
融点:114−116℃
【0106】
実施例2
(6−ブロモ−2−イソブチル−4−フェニルキノリン−3−イル)メチルアミン
1) 5−メチル−3−オキソヘキサン酸メチル (2.18 g, 19.8 mmol) と 1−アミノ−5−ブロモベンゾフェノン (3.67 g, 13.3 mmol) のトルエン (100 ml) 溶液にメタンスルホン酸 (1.28 g, 13.3 mmol) を添加し、Dean−Starkトラップを用いて14時間加熱還流した。反応液を酢酸エチル (250 ml) と飽和重曹水 (200 ml) とに分液した。有機層を飽和重曹水 (200 ml)、次いで飽和食塩水 (100 ml) で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、ジイソプロピルエーテルで結晶化すると、6−ブロモ−2−イソブチル−4−フェニルキノリン−3−カルボン酸メチル (3.1 g, 収率58%) を淡黄色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 0.98 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.20−2.40 (1H, m), 2.87 (2H, d, J = 7.2 Hz), 3.55 (3H, s), 7.30−7.40 (2H, m), 7.45−7.55 (3H, m), 7.71 (1H, dm, J = 2.4 Hz), 7.79 (1H, dd, J = 2.4, 9.0 Hz), 7.98 (1H, d, J = 9.0 Hz).
融点:108−110℃
2) 6−ブロモ−2−イソブチル−4−フェニルキノリン−3−カルボン酸メチル (3.0 g, 7.5 mmol) のトルエン (100 ml) 溶液に、窒素雰囲気下、−75℃で0.95 M 水素化ジイソブチルアルミニウムトルエン溶液 (20 ml) を添加した。混合物を−75℃で1時間攪拌した後、硫酸ナトリウム (2.7 g) の水 (15 ml) 溶液を加え、室温に昇温して更に1時間攪拌した。不溶物をろ過して除き、ろ液を減圧濃縮した。残留物をn−ヘキサンで結晶化し、n−ヘキサン−トルエンから再結晶化すると、(6−ブロモ−2−イソブチル−4−フェニルキノリン−3−イル)メタノール (1.6 g, 収率57%) を淡黄色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.04 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.51 (1H, t, J = 6.0 Hz), 2.30−2.50 (1H, m), 3.05 (2H, d, J = 7.2 Hz), 4.60 (2H, d, J = 6.0 Hz), 7.10−7.60 (6H, m), 7.72 (1H, dd, J = 2.1, 9.0 Hz), 7.94 (1H, d, J = 9.0 Hz).
融点:116−118℃
3) (6−ブロモ−2−イソブチル−4−フェニルキノリン−3−イル)メタノール (1.6 g, 4.2 mmol) のトルエン (30 ml) 溶液に、塩化チオニル (0.61 ml, 8.4 mmol) を添加し、30分間加熱還流した後、溶媒を留去した。残留物をN,N−ジメチルホルムアミド (30 ml) に溶解し、フタルイミドカリウム (1.2 g, 6.3 mmol) を添加して、55℃で1時間攪拌した。反応液を酢酸エチル (50 ml) と水 (50 ml) とに分液し、水層を酢酸エチル (50 ml) で抽出した。抽出物に有機層を合わせて、飽和重曹水 (50 ml)、次いで飽和食塩水 (50 ml) で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物にトルエン (20 ml)−酢酸エチル (10 ml) を加え、不溶物をろ過して除いた後、ろ液を減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、ジイソプロピルエーテルで結晶化すると、2−[(6−ブロモ−2−イソブチル−4−フェニルキノリン−3−イル)メチル]−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン (1.7 g, 収率82%) を淡黄色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.01 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.20−2.45 (1H, m), 3.00 (2H, d, J = 7.2 Hz), 4.91 (2H, s), 7.15−7.25 (2H, m), 7.30−7.40 (4H, m), 7.65−7.75 (5H, m), 7.93 (1H, dm, J = 8.8 Hz).
融点:164−165℃
4) 加熱還流させた2−[(6−ブロモ−2−イソブチル−4−フェニルキノリン−3−イル)メチル]−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン (1.7 g, 3.4 mmol) のエタノール (150 ml) 溶液に、ヒドラジン一水和物 (5 ml, 103 mmol) を添加し、2時間加熱還流した。反応液を酢酸エチル (100 ml) と飽和重曹水 (250 ml) に分液した。有機層を飽和重曹水 (100 ml)、次いで飽和食塩水 (100 ml) で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、n−ヘキサン−ジイソプロピルエーテルで結晶化すると、表題化合物 (0.90 g, 収率72%) を無色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.04 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.26 (2H, bs), 2.30−2.50 (1H, m), 3.01 (2H, d, J = 7.2 Hz), 3.79 (2H, s), 7.25−7.35 (2H, m), 7.35−7.45 (1H, m), 7.50−7.60 (3H, m), 7.69 (1H, dd, J = 2.1, 9.0 Hz), 7.95 (1H, dd, J = 0.3, 9.0 Hz).
元素分析値 C2021Brとして
計算値: C, 65.05; H, 5.73; N, 7.59.
実測値: C, 65.47; H, 5.79; N, 7.90.
融点:129−130℃
【0107】
実施例3
3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−フェニルキノリン−6−カルボニトリル
(6−ブロモ−2−イソブチル−4−フェニルキノリン−3−イル)メチルアミン (0.20 g, 0.54 mmol) のN−メチルピロリドン (8 ml) 溶液を窒素雰囲気下、80℃で15分間攪拌した。反応液に、シアン化亜鉛 (0.038 g, 0.32 mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム (0.032 g, 0.027 mmol) を添加し、窒素雰囲気下、80℃で更に1時間攪拌した。反応液を酢酸エチル (50 ml) と28% アンモニア水 (6 ml)−飽和塩化アンモニウム水溶液 (22 ml)−水 (22 ml) とに分液した。有機層を28% アンモニア水 (6 ml)−飽和塩化アンモニウム水溶液 (22 ml)−水 (22 ml) で2回、次いで飽和食塩水 (20 ml) で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物を分取HPLCにより精製し、目的フラクションを合わせて減圧濃縮した。残留物を飽和重曹水 (50 ml) でアルカリ性にし、酢酸エチル (50 ml) で2回抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水 (20 ml) で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をn−ヘキサン−酢酸エチルで結晶化すると、表題化合物 (0.032 g, 収率19%) を無色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.06 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.40 (2H, bs), 2.30−2.55 (1H, m), 3.06 (2H, d, J = 7.4 Hz), 3.82 (2H, bs), 7.20−7.35 (2H, m), 7.50−7.60 (3H, m), 7.67 (1H, d, J = 1.4 Hz), 7.76 (1H, dd, J = 1.4, 8.8 Hz), 8.12 (1H, d, J = 8.8 Hz).
元素分析値 C2121として
計算値: C, 79.97; H, 6.71; N, 13.32.
実測値: C, 79.49; H, 6.81; N, 13.12.
融点:128−130℃
【0108】
実施例4
3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−フェニルキノリン−6−カルボキサミド
3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−フェニルキノリン−6−カルボニトリル (0.11 g, 0.35 mmol) のジメチルスルホキシド (4 ml) 溶液に、1N 水酸化ナトリウム水溶液 (2 ml) を添加して、80℃で3時間攪拌した。反応液を酢酸エチル (50 ml) と1N 水酸化ナトリウム水溶液 (50 ml) とに分液し、水層を酢酸エチル (50 ml) で4回抽出した。有機層を合わせて、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物を分取HPLCにより精製し、目的フラクションを合わせて減圧濃縮した。残留物を酢酸エチル (25 ml)−テトラヒドロフラン (25 ml) と 1N水酸化ナトリウム水溶液 (25 ml) とに分液した。有機層を飽和食塩水 (10 ml) で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をジイソプロピルエーテル−酢酸エチルで結晶化すると、表題化合物 (0.043 g, 収率37%) を淡黄色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.05 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.35−2.50 (1H, m), 3.05 (2H, d, J = 7.1 Hz), 3.80 (2H, s), 5.64 (1H, bs), 5.94 (1H, bs), 7.25−7.35 (2H, m), 7.50−7.60 (3H, m), 7.74 (1H, dm, J = 2.0 Hz), 8.01 (1H, dd, J = 2.0, 8.6 Hz), 8.11 (1H, dm, J = 8.6 Hz).
融点:128−129℃
【0109】
実施例5
3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−フェニルキノリン−6−カルボン酸メチル 二塩酸塩
1) (6−ブロモ−2−イソブチル−4−フェニルキノリン−3−イル)メチルアミン (1.1 g, 3.1 mmol) の酢酸エチル (50 ml) 溶液に二炭酸ジ−tert−ブチル (1.0 g, 4.6 mmol) を添加し、室温で2時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、ジイソプロピルエーテルで結晶化、ジイソプロピルエーテル−酢酸エチルで再結晶化すると、(6−ブロモ−2−イソブチル−4−フェニルキノリン−3−イル)メチルカルバミン酸tert−ブチル(0.52 g, 収率36%)
を無色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.03 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.41 (9H, s), 2.25−2.50 (1H, m), 2.96 (2H, d, J = 7.2 Hz), 4.25−4.35 (3H, m), 7.20−7.30 (2H, m), 7.42 (1H, d, J = 2.2 Hz), 7.50−7.60 (3H, m), 7.72 (1H, dd, J = 2.2, 9.0 Hz), 7.93 (1H, d, J = 9.0 Hz).
融点:193−194℃
2) (6−ブロモ−2−イソブチル−4−フェニルキノリン−3−イル)メチルカルバミン酸tert−ブチル (0.79 g, 1.7 mmol) 、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン (0.047 g, 0.084 mmol)、酢酸パラジウム (0.019 g, 0.084 mmol)、トリエチルアミン (0.26 ml, 1.9 mmol)、メタノール (10 ml) およびテトラヒドロフラン (10 ml) の混合物を、封管中、0.5 MPa の一酸化炭素雰囲気下、110℃で3時間攪拌した。反応液を冷却後、酢酸エチル (50 ml) と水 (50 ml)との混合液に加え、不溶物をろ過して除いた。有機層を分離し、飽和食塩水 (20 ml) で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、ジイソプロピルエーテル−酢酸エチルで結晶化すると、3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−フェニルキノリン−6−カルボン酸メチル (0.71 g, 収率95%) を無色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.05 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.42 (9H, s), 2.30−2.55 (1H, m), 3.00 (2H, d, J = 7.2 Hz), 3.87 (3H, s), 4.25−4.35 (3H, m), 7.20−7.30 (2H, m), 7.50−7.60 (3H, m), 8.06 (1H, d, J = 1.8 Hz), 8.09 (1H, d, J = 8.8 Hz), 8.24 (1H, dd, J = 1.8, 8.8 Hz).
3) 3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−フェニルキノリン−6−カルボン酸メチル (0.10 g, 0.22 mmol) のテトラヒドロフラン (2 ml) 溶液に、4N 塩酸酢酸エチル (5 ml) 溶液を添加し、室温で3時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残留物をジイソプロピルエーテル−酢酸エチルで結晶化すると、表題化合物 (0.084 g, 収率90%) を無色結晶として得た。
H−NMR (CDOD) δ: 1.16 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.25−2.50 (1H, m), 3.44 (2H, d, J = 7.7 Hz), 3.91 (3H, s), 4.34 (2H, s), 7.50−7.60 (2H, m), 7.70−7.85 (3H, m), 8.23 (1H, d, J = 1.8 Hz), 8.43 (1H, d, J = 9.1 Hz), 8.65 (1H, dd, J = 1.8, 9.1 Hz).
融点:258−260℃
【0110】
実施例6
3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−フェニルキノリン−6−カルボン酸 二塩酸塩1) 3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−フェニルキノリン−6−カルボン酸メチル (0.58 g, 1.3 mmol) のテトラヒドロフラン (6 ml)−メタノール (6 ml) 溶液に、1N 水酸化ナトリウム水溶液 (3 ml) を添加し、50℃ で2時間攪拌した。反応液をテトラヒドロフラン (50 ml)−酢酸エチル (50 ml) と、0.1N 塩酸 (100 ml) とに分液し、水層をテトラヒドロフラン (25 ml)−酢酸エチル (25 ml) で2回抽出した。有機層を合わせて、飽和食塩水 (50 ml)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をジイソプロピルエーテル−酢酸エチルで結晶化すると、3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−フェニルキノリン−6−カルボン酸 (0.56 g, 99%) を無色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.05 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.42 (9H, s), 2.30−2.55 (1H, m), 3.01 (2H, d, J = 7.2 Hz), 4.25−4.40 (3H, m), 7.20−7.30 (2H, m), 7.50−7.60 (3H, m), 8.05−8.15 (2H, m), 8.27 (1H, dd, J = 1.8, 8.8 Hz).
2) 3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−フェニルキノリン−6−カルボン酸 (0.10 g, 0.23 mmol) のテトラヒドロフラン (4 ml) 溶液に、4N 塩酸酢酸エチル (4 ml) 溶液を添加し、室温で4時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残留物をジイソプロピルエーテル−酢酸エチルで結晶化すると、表題化合物 (0.078 g, 収率82%) を無色結晶として得た。
H−NMR (CDOD) δ: 1.17 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.25−2.50 (1H, m), 3.36 (2H, d, J = 7.7 Hz), 4.53 (2H, s), 7.50−7.60 (2H, m), 7.70−7.85 (3H, m), 8.26 (1H, d, J = 1.8 Hz), 8.44 (1H, d, J = 8.8 Hz), 8.67 (1H, dd, J = 1.8, 8.8 Hz).
融点:287−290℃ (分解)
【0111】
実施例7
2−{[3−(アミノメチル)−4−フェニル−2−プロピルキノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド
1) 5−ヒドロキシアントラニル酸 (50 g, 0.33 mol)、炭酸水素ナトリウム (109g, 1.3 mol)および水 (200 ml) の混合物に、撹拌下、クロロギ酸ベンジル (52 ml, 0.36 mol) のジエチルエーテル (200 ml) 溶液を滴下し、室温で3時間撹拌した。反応液に濃塩酸を加えて酸性にし、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を留去した。得られた結晶をジイソプロピルエーテルとヘキサンで洗浄し、2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−5−ヒドロキシ安息香酸(91.6g, 収率98%)を褐色結晶として得た。
H−NMR (DMSO−d) δ: 5.13 (2H, s), 7.00 (1H, dd, J = 3.0, 9.0 Hz), 7.33−7.41 (6H, m), 8.00 (1H, d, J = 9.0 Hz), 9.50 (1H, s), 10.32 (1H, s).
2) 2−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−5−ヒドロキシ安息香酸 (92 g, 0.32 mol) およびN,O−ジメチルヒドロキシアミン塩酸塩 (38 g, 0.38 mol)のN,N−ジメチルホルムアミド (500 ml) 溶液 にトリエチルアミン (53 ml、0.40 mol) を加え、室温で10分間撹拌した。反応液に、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩 (73 g, 0.38 mol) を加え、室温で6時間撹拌した。反応溶液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物をN,N−ジメチルホルムアミド (500 ml) に溶解し、tert−ブチル(ジメチル)シリルクロリド (48 g, 0.32 mol) とイミダゾール (21 g, 0.32 mol) とを加え、室温で6時間撹拌した。反応溶液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−2−{[メトキシ(メチル)アミノ]カルボニル}フェニル)カルバミン酸ベンジル(91 g, 収率64%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 0.28 (6H, s), 1.08 (9H, s), 3.45 (3H, s), 3.62 (3H, s), 5.28 (2H, s), 7.02 (1H, dd, J = 2.6, 8.8 Hz), 7.06 (1H, d, J = 2.6 Hz), 7.44−7.51 (5H, m), 8.04 (1H, d, J = 8.8 Hz), 8.45 (1H, s).
3) (4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−2−{[メトキシ(メチル)アミノ]カルボニル}フェニル)カルバミン酸ベンジル (91 g, 0.20 mol)のエタノール (250 ml)−テトラヒドロフラン (250 ml) 溶液に、5% パラジウム−炭素 (25 g) を加え、水素雰囲気下、室温で12時間撹拌した。反応液をろ過し、ろ液を減圧下濃縮した。残留物をn−ヘキサンで結晶化すると、2−アミノ−5−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−N−メトキシ−N−メチルベンズアミド (44 g, 収率 70%) を白色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 0.15 (6H, s), 0.97 (9H, s), 3.34 (3H, s), 3.58 (3H, s), 4.30 (2H, s), 6.60 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.73 (1H, dd, J = 2.7, 8.4Hz), 6.87 (1H, d, J = 2.7 Hz).
4) 2−アミノ−5−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−N−メトキシ−N−メチルベンズアミド(5.0g、16 mmol)のテトラヒドロフラン (100 ml) 溶液に、−78℃で2.0 M フェニルマグネシウムブロミドテトラヒドロフラン溶液 (20 ml) を滴下した。反応液を昇温し、室温で30分間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残留物をシリカゲルカラムで精製し、(2−アミノ−5−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)(フェニル)メタノン (3.4 g, 収率65%) を黄色油状物として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 0.20 (6H, s), 1.03 (9H, s), 5.83 (2H, bs), 6.74−6.79 (1H, m), 6.99−7.02 (2H, m), 7.54−7.64 (3H, m), 7.73−7.78 (2H, m).
5) 水素化ナトリウム(60%, 油性, 18 g, 0.44 mol)のテトラヒドロフラン (160 ml) 懸濁液を70℃で撹拌し、酪酸メチル (26 ml, 0.22 mol) とアセトニトリル (23 ml, 0.44 mol) のテトラヒドロフラン (50 ml) 溶液を滴下した。混合液を70℃で8時間撹拌した。反応液に水を加え、ろ過した。ろ液をn−ヘキサンおよびn−へキサン−ジエチルエーテル (1:1) で洗浄した後、水層を分離し、濃塩酸で酸性にした。酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を留去し、3−オキソヘキサンニトリル(20 g, 収率82%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ: 0.95 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.60−1.72 (2H, m), 2.59 (2H, t, J = 7.2 Hz), 3.50 (2H, s).
6) (2−アミノ−5−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)(フェニル)メタノン (2.0 g, 6.1 mmol)、3−オキソヘキサンニトリル (0.81 g, 7.3 mmol)、メタンスルホン酸 (0.59 g, 6.1 mmol) のトルエン (50 ml) 溶液を、110℃で15時間撹拌した。反応液に水を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去した。残留物をジイソプロピルエーテルで結晶化し、6−ヒドロキシ−4−フェニル−2−プロピルキノリン−3−カルボニトリル (0.98 g, 収率56%) を淡黄色結晶として得た。
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.00 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.80−1.89 (2H, m), 3.01−3.07 (2H, m), 6.78 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.42 (1H, dd, J = 1.8, 9.3 Hz), 7.49−7.52 (2H, m), 7.60−7.65 (3H, m), 7.95 (1H, d, J = 9.3 Hz), 10.19 (1H, s).
7) 6−ヒドロキシ−4−フェニル−2−プロピルキノリン−3−カルボニトリル(0.98 g, 3.4 mmol)、クロロアセトアミド (0.36 g, 3.8 mmol) および炭酸カリウム (0.55 g, 4.0 mmol) のN,N−ジメチルホルムアミド (10 ml) 懸濁液を60℃で18時間撹拌した。反応液に水を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、2−[(3−シアノ−4−フェニル−2−プロピルキノリン−6−イル)オキシ]アセトアミド (1.0 g, 収率88%) を淡黄色結晶として得た。
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.00 (3H, t, J = 7.5 Hz), 1.81−1.96 (2H, m), 3.08 (2H, t, J = 7.5 Hz), 4.39 (2H, s), 6.86 (1H, d, J = 2.7 Hz), 7.36 (1H, bs), 7.51−7.60 (3H, m), 7.60−7.66 (4H, m), 8.06 (1H, d, J = 9.3 Hz).
8) 2−[(3−シアノ−4−フェニル−2−プロピルキノリン−6−イル)オキシ]アセトアミド (1.0 g、2.9 mmol) 、ラネーコバルト (5 ml)、25%アンモニア水 (5 ml)、メタノール (5 ml)およびテトラヒドロフラン (5 ml) の混合物を、水素雰囲気下、0.5MPa、70℃で6時間反応させた。反応液をろ過し、ろ液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去した。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、表題化合物 (0.62 g, 収率62%) を白色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ:1.10 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.85−1.96 (2H, m), 3.06−3.11 (2H, m), 3.77 (2H, s), 4.33 (2H, s), 5.75 (1H, bs), 6.54 (1H, d, J = 1.8 Hz), 6.55 (1H, bs), 7.25−7.33 (3H, m), 7.52−7.58 (3H, m), 8.02 (1H, d, J = 9.0 Hz).
【0112】
実施例8
2−{[3−(アミノメチル)−2−ブチル−4−フェニルキノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド
1) 3−オキソヘプタンニトリル(実施例7(5)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 0.92 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.22−1.40 (2H, m), 1.53−1.68 (2H, m), 2.61 (2H, t, J = 7.4 Hz), 3.49 (2H, s).2) 2−ブチル−6−ヒドロキシ−4−フェニルキノリン−3−カルボニトリル(実施例7(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 0.98 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.46−1.54 (2H, m), 1.81−1.92 (2H, m), 3.15−3.21 (2H, m), 6.91 (1H, d, J = 2.7 Hz), 7.39−7.42 (3H, m), 7.51−7.56 (3H, m), 8.01 (1H, d, J = 9.3 Hz), 10.19 (1H, s).
3) 2−[(2−ブチル−3−シアノ−4−フェニルキノリン−6−イル)オキシ]アセトアミド(実施例7(7)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.00 (3H, t, J = 7.5 Hz), 1.48−1.60 (2H, m), 1.84−1.95 (2H, m), 3.19−3.24 (2H, m), 4.41 (2H, s), 5.65 (1H, bs), 6.52 (1H, bs), 6.92 (1H, d, J = 2.7 Hz), 7.60−7.66 (2H, m), 7.50 (1H, dd, J = 2.7, 8.7 Hz), 7.58−7.63 (3H, m), 8.08 (1H, d, J = 8.7 Hz).
4) 2−{[3−(アミノメチル)−2−ブチル−4−フェニルキノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド(実施例7(8)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.00 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.44−1.62 (2H, m), 1.84−1.90 (2H, m), 3.07−3.15 (2H, m), 3.77 (2H, s), 4.33 (2H, s), 5.68 (1H, bs), 6.55 (1H, d, J = 3.0 Hz), 6.55 (1H, bs), 7.25−7.33 (3H, m), 7.52−7.57 (3H, m), 8.03 (1H, d, J = 9.2 Hz).
実施例9
2−{[3−(アミノメチル)−2−ペンチル−4−フェニルキノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド
1) 3−オキソオクタンニトリル(実施例7(5)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 0.90 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.25−1.34 (4H, m), 1.60−1.65 (2H, m), 2.61 (2H, t, J = 6.9 Hz), 3.47 (2H, s).2) 6−ヒドロキシ−2−ペンチル−4−フェニルキノリン−3−カルボニトリル(実施例7(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 0.89 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.27−1.49 (4H, m), 1.82−1.91 (2H, m), 3.16 (2H, t, J = 7.2 Hz), 6.66 (1H, bs), 6.92 (1H, d, J = 2.7 Hz), 7.39−7.43 (3H, m), 7.52−7.54 (3H, m), 8.00 (1H, d, J = 9.3 Hz).
3) 2−[(3−シアノ−2−ペンチル−4−フェニルキノリン−6−イル)オキシ]アセトアミド(実施例7(7)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 0.99 (3H, t, J = 6.6 Hz), 1.45−1.55 (4H, m), 1.86−2.00 (2H, m), 3.16−3.23 (2H, m), 4.50 (2H, s), 6.96 (1H, d, J = 2.6 Hz), 7.47 (1H, bs), 7.61−7.79 (6H, m), 8.05 (1H, bs), 8.18 (1H, d, J = 9.0 Hz).
4) 2−{[3−(アミノメチル)−2−ペンチル−4−フェニルキノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド(実施例7(8)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 0.93 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.39−1.54 (4H, m), 1.82−1.95 (2H, m), 3.07−3.13 (2H, m), 3.77 (2H, s), 4.33 (2H, s), 5.66 (1H, bs), 6.55 (1H, d, J = 3.0 Hz), 6.55 (1H, bs), 7.25−7.29 (2H, m), 7.31 (1H, dd, J = 3.0, 9.6 Hz), 7.51−7.58 (3H, m), 8.01 (1H, d, J = 9.6 Hz).
【0113】
実施例10
2−{[3−(アミノメチル)−2−(シクロプロピルメチル)−4−フェニルキノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド
1) 4−シクロプロピル−3−オキソブタンニトリル(実施例7(5)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 0.25−0.32 (2H, m), 0.60−0.74 (2H, m), 0.77−0.99 (1H, m), 2.56 (2H, d, J = 7.5 Hz), 3.66 (2H, s).
2) 2−(シクロプロピルメチル)−6−ヒドロキシ−4−フェニルキノリン−3−カルボニトリル(実施例7(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 0.31−0.36 (2H, m), 0.48−0.54 (2H, m), 1.21−1.32 (1H, m), 3.00 (2H, d, J = 6.9 Hz), 6.79 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.42 (1H, dd, J = 2.4, 9.3 Hz), 7.49−7.53 (2H, m), 7.59−7.64 (3H, m), 7.95 (1H, d, J =
9.3 Hz).
3) 2−{[3−シアノ−2−(シクロプロピルメチル)−4−フェニルキノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド(実施例7(7)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 0.32−0.50 (2H, m), 0.51−0.55 (2H, m), 1.25−1.31 (1H, m), 3.02 (2H, d, J = 6.9 Hz), 4.39 (2H, s), 6.87 (1H, d, J = 2.4Hz), 7.36 (1H, bs), 7.53−7.55 (2H, m), 7.56 (1H, bs), 7.56−7.67 (3H, m), 7.93 (1H, s), 8.06 (1H, d, J = 9.6 Hz).
4) 2−{[3−(アミノメチル)−2−(シクロプロピルメチル)−4−フェニルキノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド(実施例7(8)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 0.35−0.39 (2H, m), 0.54−0.60 (2H, m), 1.23−1.31 (1H, m), 3.08 (2H, d, J = 5.6 Hz), 3.80 (2H, s), 4.33 (2H, s), 5.67 (1H, bs), 6.55 (1H, d, J = 2.7 Hz), 6.56 (1H, bs), 7.26−7.30 (2H, m), 7.33 (1H, dd, J = 2.7, 9.3 Hz), 7.52−7.56 (3H, m), 8.03 (1H, d, J = 9.3 Hz).
実施例11
2−{[3−(アミノメチル)−2−(3−メチルブチル)−4−フェニルキノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド
1) 6−メチル−3−オキソヘプタンニトリル(実施例7(5)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 0.83 (6H, d, J = 5.8 Hz), 1.40−1.55 (3H, m), 2.50−2.58 (2H, m), 3.42 (2H, s).
2) 6−ヒドロキシ−2−(3−メチルブチル)−4−フェニルキノリン−3−カルボニトリル(実施例7(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 0.98 (6H, d, J = 6.3 Hz), 1.70−1.76 (4H, m), 3.14−3.20 (2H, m), 6.93 (1H, d, J = 2.7 Hz), 7.38−7.44 (3H, m), 7.51−7.54 (3H, m), 8.01 (1H, d, J = 9.3 Hz).
3) 2−{[3−シアノ−2−(3−メチルブチル)−4−フェニルキノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド(実施例7(7)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 0.95 (6H, d, J = 6.3 Hz), 1.62−1.73 (3H, m), 3.06−3.12 (2H, m), 4.38 (2H, s), 6.85 (1H, d, J = 3.0 Hz), 7.36 (1H, bs), 7.50−7.56 (3H, m), 7.56 (1H, bs), 7.61−7.65 (3H, m), 8.05 (1H, d, J = 9.0 Hz).
4) 2−{[3−(アミノメチル)−2−(3−メチルブチル)−4−フェニルキノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド(実施例7(8)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.01 (6H, d, J = 6.3 Hz), 1.71−1.83 (3H, m), 3.08−3.13 (2H, m), 3.76 (2H, s), 4.32 (2H, s), 5.69 (1H, bs), 6.53 (1H, d, J = 3.0 Hz), 6.54 (1H, bs), 7.24−7.26 (3H, m), 7.51−7.56 (3H, m), 8.00 (1H, d, J= 9.0 Hz).
【0114】
実施例12
2−{[3−(アミノメチル)−4−フェニル−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)キノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド
1) 6,6,6−トリフルオロ−3−オキソヘキサンニトリル(実施例7(5)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 2.23−2.64 (2H, m), 2.87 (2H, t, J = 6.0 Hz), 3.56 (2H, s).
2) 6−ヒドロキシ−4−フェニル−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)キノリン−3−カルボニトリル(実施例7(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 2.79−3.00 (2H, m), 3.43−3.53 (2H, m), 5.49 (1H, bs), 6.93 (1H, d, J = 3.0 Hz), 7.40−7.47 (3H, m), 7.55−7.60 (3H, m), 8.03 (1H, d, J = 9.0 Hz).
3) 2−{[3−シアノ−4−フェニル−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)キノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド(実施例7(7)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 2.82−2.92 (2H, m), 3.46−3.52 (2H, m), 4.41 (2H, s), 5.73 (1H, bs), 6.52 (1H, bs), 6.93 (1H, d, J = 3.0 Hz), 7.41−7.4 4(2H, m), 7.52 (1H, dd, J = 3.0, 9.0 Hz), 7.59−7.63 (3H, m), 8.08 (1H, d, J = 9.0 Hz).
4) 2−{[3−(アミノメチル)−4−フェニル−2−(3,3,3−トリフルオロプロピル)キノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド(実施例7(8)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 2.88−2.96 (2H, m), 3.38−3.44 (2H, m), 3.77 (2H, s), 4.33 (2H, s), 5.65 (1H, bs), 6.56 (1H, d, J = 2.7 Hz), 6.56 (1H, bs), 7.23−7.27 (2H, m), 7.33 (1H, dd, J = 2.7, 9.3 Hz), 7.52−7.57 (3H, m), 8.05 (1H, d, J = 9.3 Hz).
実施例13
2−{[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}−N−メチルアセトアミド 二塩酸塩
1) 6−ヒドロキシ−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−カルボニトリル(実施例7(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.03 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.30−2.38 (1H, m), 2.44 (3H, s), 3.06 (2H, d, J = 7.5 Hz), 6.50 (1H, bs), 6.97 (1H, d, J = 3.0 Hz), 7.25−7.43 (5H, m), 8.00 (1H, d, J = 9.0 Hz).
2) 6−ヒドロキシ−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−カルボニトリル (10 g, 33 mmol)、25% アンモニア水 (10 ml) 、ラネーコバルト (10 ml) 、メタノール (50 ml) およびテトラヒドロフラン (50 ml) の混合物を、水素雰囲気下、0.5 MPa、70℃で8時間撹拌した。反応液をろ過し、ろ液に水を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残留物をテトラヒドロフラン (100 ml) に溶解し、二炭酸ジ−tert−ブチル (7.8 g, 36 mmol) を加え、室温で3時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、{[6−ヒドロキシ−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル (7.5 g, 収率54%) を淡黄色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 0.97 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.40 (9H, s), 2.22−2.27 (2H, m), 2.43 (3H, s), 2.91 (2H, d, J = 7.2Hz), 4.27 (2H, s), 6.63 (1H, d, J = 3.0 Hz), 7.08 (1H, dd, J = 3.0, 9.0 Hz), 7.09 (1H, bs), 7.21−7.29 (3H, m), 7.89 (1H, d, J = 9.0 Hz).
3) {[6−ヒドロキシ−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル (1.5 g, 3.5 mmol)、ブロモ酢酸メチル (0.92 g, 6.0 mmol)、炭酸カリウム (0.55 g, 4.0 mmol) およびN,N−ジメチルホルムアミド (5 ml) の混合物を室温で4時間撹拌した。反応液に水を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、{[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}酢酸メチル (1.9 g, 収率94%) を淡黄色結晶として得た。
H−NMR(DMSO−d) δ: 0.99 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.35 (9H, s), 2.26−2.32 (1H, m), 2.43 (3H, s), 3.09−3.10 (2H, m), 3.60 (3H, s), 4.12 (2H, s), 6.54 (1H, s), 7.12 (1H, s), 7.29 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.46 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.55−7.77 (1H, m), 8.48−8.51 (1H, m).
4) {[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}酢酸メチル (1.6 g, 3.2 mmol) のテトラヒドロフラン (5 ml)−メタノール (5 ml) 溶液に、1規定 水酸化ナトリウム水溶液 (10 ml) を加え、室温で3時間撹拌した。反応液に1規定 塩酸を注ぎ酸性にした後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去した。残留物をジイソプロピルエーテルで結晶化すると、{[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}酢酸 (1.3 g, 収率85%) を淡黄色結晶として得た。
H−NMR(DMSO−d) δ: 1.05 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.40 (9H, s), 2.29−2.31 (1H, m), 2.48 (3H, s), 3.36 (2H, s), 4.35 (2H, s), 4.53 (2H, s), 4.89 (1H, bs), 6.71 (1H, s), 7.12−7.13 (2H, m), 7.27−7.40 (3H, m), 8.57 (1H, d, J
= 8.1 Hz).
5) {[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}酢酸 (0.48 g, 1.0 mmol) のN,N−ジメチルホルムアミド (10 ml) 溶液に、1−エチル−3(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩 (0.23 g, 1.2 mmol)、1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール (0.16 g, 1.2 mmol) および1.0 Mメチルアミンテトラヒドロフラン (2 ml)溶液を加え、室温で12時間撹拌した。反応液に水を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を1 規定 塩酸および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、{[2−イソブチル−6−[2−(メチルアミノ)−2−オキソエトキシ]−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル (0.27 g, 収率55%) を淡黄色結晶として得た。
H−NMR(CDCl) δ: 1.00 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.41 (9H, s), 2.30−2.33 (1H, m), 2.49 (3H, s), 2.88−2.98 (5H, m), 4.28−4.34 (4H, m), 6.58−6.59 (1H, m), 6.60 (1H, bs), 7.07 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.32 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.33−7.34 (1H, m), 8.02 (1H, d, J = 9.0 Hz).
6) {[2−イソブチル−6−[2−(メチルアミノ)−2−オキソエトキシ]−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル (0.26 g, 0.53 mmol) の酢酸エチル (5 ml) 溶液に、4規定 塩化水素の酢酸エチル (2 ml) 溶液を加え、室温で3時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、ジイソプロピルエーテルで結晶化すると、表題化合物 (0.20 g, 収率79%) を淡黄色結晶として得た。
H−NMR (DMSO−d) δ: 0.99 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.26−2.30 (1H, m), 2.46 (3H, s), 2.58 (3H, s), 3.18 (2H, s), 3.97 (2H, s), 4.42 (2H, s), 6.64 (1H, s), 7.32 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.44 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.72−7.73 (1H, m), 8.07−8.08 (1H, m), 8.41 (3H, bs).
【0115】
実施例14
2−{[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}−N−イソプロピルアセトアミド 二塩酸塩
1) {[2−イソブチル−6−[2−(イソプロピルアミノ)−2−オキソエトキシ]−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル(実施例13(5)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR(CDCl) δ: 1.02 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.18 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.41 (9H, s), 2.32−2.39 (1H, m), 2.49 (3H, s), 2.92 (2H, d, J = 7.2 Hz), 4.09−4.18 (1H, m), 4.28 (4H, s), 6.37−6.38 (1H, m), 6.58 (1H, d, J = 2.7 Hz), 7.08 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.30−7.36 (3H, m), 7.98 (1H, d, J = 9.0 Hz).
2) 2−{[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}−N−イソプロピルアセトアミド 二塩酸塩(実施例13(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.00 (12H, d, J = 6.6 Hz), 2.28−2.30 (1H, m), 2.45 (3H, s), 3.23 (2H, s), 3.79−3.84 (1H, m), 3.97 (2H, s), 4.40 (2H, s), 6.60 (2H, s), 7.33 (2H, d, J = 6.9 Hz), 7.44 (2H, d, J = 6.9 Hz), 7.72−7.73 (1H, m), 7.92 (1H, s), 8.47 (3H, bs).
実施例15
2−{[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}−N−(メチルスルホニル)アセトアミド 二塩酸塩
1) {[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}酢酸 (0.25 g, 0.52 mmol) のN,N−ジメチルホルムアミド (5 ml) 溶液に、炭酸ジ(N−スクシンイミジル) (0.42 g, 2.6 mmol) を加え、室温で1時間撹拌した。反応液に、メタンスルホンアミド (0.25 g, 2.6 mmol) および1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン (0.40 ml, 2.6 mmol) を加え、100℃で5時間撹拌した。反応液を室温に冷却後、水を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を留去した。残留物を、n−ヘキサン−ジイソプロピルエーテルで結晶化して、[(2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−{2−[(メチルスルホニル)アミノ]−2−オキソエトキシ}キノリン−3−イル)メチル]カルバミン酸tert−ブチル (0.29 g, 収率98%) を淡黄色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.02 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.41 (9H, s), 2.33−2.38 (1H, m), 2.50 (3H, s), 2.85−2.90 (2H, m), 3.32 (3H, s), 4.31−4.32 (2H, m), 4.48 (2H, s), 6.62 (1H, s), 7.10−7.13 (2H, m), 7.35−7.39 (3H, m), 8.02 (1H, s), 8.17 (1H, bs).
2) 2−{[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}−N−(メチルスルホニル)アセトアミド 二塩酸塩(実施例13(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 0.99 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.26−2.30 (1H, m), 2.45 (3H, s), 3.17 (3H, s), 3.17−3.18 (2H, m), 3.97−3.99 (2H, m), 4.67 (2H, s), 6.56 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.32 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.45 (2H, d, J = 8.7 Hz), 7.72−7.74 (2H, m), 8.42 (3H, bs).
実施例16
3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−オール 二塩酸塩(実施例13(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.00 (6H, d, J = 6.3 Hz), 2.20−2.31 (1H, m), 2.45 (3H, s), 3.29 (2H, s), 3.97−3.99 (2H, m), 6.66 (1H, s), 7.37 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.46 (2H, d, J = 7.5 Hz), 7.61−7.64 (1H, m), 8.45 (1H, s), 8.57 (3H, bs), 10.69 (1H, bs).
【0116】
実施例17
{[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}酢酸メチル 二塩酸塩(実施例13(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.00 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.24−2.32 (1H, m), 2.46 (3H, s), 3.25 (2H, s), 3.59 (3H, s), 3.97−3.99 (2H, m), 4.75 (2H, s), 6.49 (1H, s), 7.33 (2H, d, J = 7.5 Hz), 7.45 (2H, d, J = 7.5 Hz), 7.72−7.75 (2H, m), 8.39−8.42 (1H, m), 8.56 (3H, bs).実施例18
{[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}酢酸 二塩酸塩(実施例13(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.00 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.20−2.31 (1H, m), 2.45 (3H, s), 3.20 (2H, s), 3.97−3.99 (2H, m), 4.64 (2H, s), 6.57 (1H, d, J = 2.7 Hz), 7.32 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.40 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.72 (1H, bs), 8.46 (3H, bs).
実施例19
(2E)−3−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]アクリルアミド 二塩酸塩
1) {[6−ヒドロキシ−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル (1.5 g, 3.6 mmol) のN,N−ジメチルホルムアミド (10 ml) 溶液に、氷冷下、水素化ナトリウム(60%, 油性, 0.21 g, 5.4 mmol) を加え、10分間撹拌した。反応液にN−フェニルビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)(1.9 g, 5.4 mmol) を加え、室温で30分間撹拌した。反応液に水を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去した。残留物をジイソプロピルエーテルで結晶化して、トリフルオロメタンスルホン酸3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル (1.5 g,
収率75%) を淡黄色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.01 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.41 (9H, s), 2.33−2.420 (1H, m), 2.49 (3H, s), 2.97−3.01 (2H, m), 4.33 (2H, s), 7.12 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.25 (1H, d, J = 3.0 Hz), 7.36 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.52 (1H, dd, J = 3.0, 7.4 Hz), 8.13 (1H, d, J = 7.4 Hz).
2) トリフルオロメタンスルホン酸3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル (1.5 g, 2.8 mmol) のN,N−ジメチルホルムアミド (10 ml) 溶液に、ジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウム(0.021 g, 0.030 mmol) およびトリエチルアミン (4.2 ml, 30 mmol)、アクリル酸エチル (0.65 ml, 6.0 mmol) を加え、70℃で6時間撹拌した。反応液に水を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、(2E)−3−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]アクリル酸エチル (0.87 g, 収率62%) を淡黄色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.05 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.32 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.41 (9H, s), 2.34−2.39 (1H, m), 2.51 (3H, s), 4.25 (2H, q, J = 7.2 Hz), 4.33−4.36 (4H, m), 6.41 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.12 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.36 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.41 (1H, s), 7.63 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.89−7.91 (1H, m), 8.13−8.14 (1H, m).
3) (2E)−3−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]アクリル酸エチル (0.62 g, 1.3 mmol) のテトラヒドロフラン (5 ml)−メタノール (5 ml) 溶液に1規定 水酸化ナトリウム水溶液 (5 ml) を加え、室温で12時間撹拌した。1規定 塩酸を注ぎ酸性にした後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去した。残留物をジイソプロピルエーテルで結晶化して、(2E)−3−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]アクリル酸 (0.41 g, 収率70%) を淡黄色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.13 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.41 (9H, s), 2.36−2.39 (1H, m), 2.52 (3H, s), 3.15 (2H, s), 4.35 (2H, s), 4.30−4.40 (1H, m), 6.43 (1H, d, J = 15.6 Hz), 7.14 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.26 (1H, s), 7.28 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.45 (1H, s), 7.70 (1H, d, J = 15.6 Hz), 7.93 (1H, s).
4) (2E)−3−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]アクリル酸 (0.30 g, 0.63 mmol) のN,N−ジメチルホルムアミド (10 ml) 溶液に、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩 (0.23 g, 1.2 mmol) および1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾールアンモニウム塩 (0.18 g, 1.2 mmol) を加え、室温で12時間撹拌した。反応液に水を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を1規定 塩酸および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、{[6−[(1E)−3−アミノ−3−オキソプロパ−1−エン−1−イル]−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル (0.25 g, 収率83%) を淡黄色結晶として得た。
H−NMR(CDCl) δ: 1.03 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.41 (9H, s), 2.35−2.39 (1H, m), 2.50 (3H, s), 2.97 (2H, d, J = 7.2 Hz), 4.32 (2H, s), 5.49 (2H, bs), 6.42 (1H, d, J = 15.6 Hz), 7.11 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.33−7.37 (3H, m), 7.58 (1H, d, J = 15.6 Hz), 7.82 (1H, dd, J = 2.1, 8.1 Hz), 8.04 (1H, d, J = 8.7 Hz).
5) (2E)−3−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]アクリルアミド 二塩酸塩(実施例13(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 0.98 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.28−2.30 (1H, m), 2.43 (3H, s), 3.18−3.19 (2H, m), 3.94−3.96 (2H, m), 6.60 (1H, d, J = 15.6 Hz), 7.11−7.12 (1H, m), 7.35−7.45 (5H, m), 7.56 (1H, d, J = 15.6 Hz), 7.60−7.62 (1H, m), 8.13−8.14 (1H, m), 8.45 (3H, bs).
【0117】
実施例20
(2E)−3−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]アクリル酸 二塩酸塩(実施例13(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.01 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.24−2.39 (1H, m), 2.46 (3H, s), 3.09 (2H, s), 3.96−3.99 (2H, m), 6.52 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.33 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.43−7.46 (3H, m), 7.56 (1H, d, J = 15.9 Hz), 8.16−8.26 (2H, m), 8.36 (3H, bs).
実施例21
(2E)−3−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]アクリル酸エチル 二塩酸塩(実施例13(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.00 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.22 (3H, t, J = 7.2 Hz), 2.31−2.34 (1H, m), 2.46 (3H, s), 3.21 (2H, s), 3.97 (2H, s), 4.15 (2H, q, J = 7.2 Hz), 6.67 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.36 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.45 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.52 (1H, s), 7.65 (1H, d, J = 15.9 Hz), 8.36 (2H, s), 8.52 (3H, bs).
実施例22
4−({[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}メチル)−2−フロ酸エチル 二塩酸塩
1) {[6−ヒドロキシ−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル (0.40 g, 0.95 mmol) のN,N−ジメチルホルムアミド (10 ml) 溶液に、炭酸カリウム (0.28 g, 2.0 mmol) および5−クロロメチル−2−フランカルボン酸エチル (0.38 g, 2.0 mmol) を加え、室温で6時間撹拌した。反応液に水を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、4−({[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}メチル)−2−フロ酸エチル (0.43 g, 収率80%) を淡黄色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.09 (6H, d, J = 6.0 Hz), 1.37 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.40 (9H, s), 2.35−2.39 (1H, m), 2.52 (3H, s), 4.35 (2H, s), 4.35 (2H, q, J = 7.2 Hz), 4.38 (2H, s), 4.92 (2H, s), 6.40 (1H, d, J = 3.6 Hz), 6.72 (1H, s), 7.11−7.16 (3H, m), 7.39−7.41 (2H, m).
2) 4−({[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}メチル)−2−フロ酸エチル 二塩酸塩(実施例13(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.01 (6H, d, J = 6.0 Hz), 1.26 (3H, t, J = 6.9 Hz), 2.26−2.30 (1H, m), 2.46 (3H, s), 3.28 (2H, s), 3.99 (2H, s), 4.25 (2H, q, J = 6.9 Hz), 5.14 (2H, s), 6.53−6.56 (1H, m), 6.74−6.75 (1H, m), 7.24 (1H, d, J = 3.3 Hz), 7.35 (2H, d, J = 7.5 Hz), 7.45 (2H, d, J = 7.5 Hz), 7.81−7.84 (1H, m), 8.51 (1H, s), 8.58 (3H, bs).
実施例23
({2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−[(2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)メトキシ]キノリン−3−イル}メチル)アミン 二塩酸塩
1) {[6−ヒドロキシ−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル (0.40 g, 0.95 mmol) のN,N−ジメチルホルムアミド (10 ml) 溶液に、炭酸カリウム (0.28 g, 2.0 mmol)、4−(クロロメチル)−2−メチル−1,3−チアゾール塩酸塩 (0.37 g, 2.0 mmol) およびトリエチルアミン (0.31 ml, 2.2 mmol) を加え、室温で6時間撹拌した。反応液に水を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、({2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−[(2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)メトキシ]キノリン−3−イル}メチル)カルバミン酸tert−ブチル (0.32 g, 収率63%) を淡黄色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.11 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.40 (9H, s), 2.35−2.40 (1H, m), 2.53 (3H, s), 2.70 (3H, s), 3.50−3.53 (2H, m), 4.36 (2H, s), 4.39 (1H, bs), 5.02 (2H, s), 6.80 (1H, s), 7.09 (1H, s), 7.15 (2H, d, J = 7.5 Hz), 7.42 (2H, d, J = 7.5 Hz), 7.63 (1H, dd, J = 2.7, 9.3 Hz), 9.10 (1H, d, J = 9.3 Hz).
2) ({2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−[(2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)メトキシ]キノリン−3−イル}メチル)アミン 二塩酸塩(実施例13(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.01 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.16−2.30 (1H, m), 2.46 (3H, s), 2.60 (3H, s), 3.35−3.38 (2H, m), 3.99 (2H, s), 5.08 (2H, s), 6.82 (2H, s), 7.35−7.39 (3H, m), 7.44−7.47 (2H, m), 7.88−7.89 (1H, m ), 8.63 (3H, bs).
【0118】
実施例24
{[6−[(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)メトキシ]−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチル}アミン 二塩酸塩
1) {[6−ヒドロキシ−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル (0.40 g, 0.95 mmol) のN,N−ジメチルホルムアミド (10 ml) 溶液に、炭酸カリウム (0.28 g, 2.0 mmol) および4−(クロロメチル)−3,5−ジメチルイソオキサゾール (0.29 g, 2.0 mmol) を加え、室温で6時間撹拌した。反応液に水を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、{[6−[(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)メトキシ]−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル (0.38 g, 収率75%) を淡黄色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.11 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.39 (9H, s), 2.17 (3H, s), 2.24 (3H, s), 2.31−2.41 (1H, m), 2.53 (3H, s), 3.49−3.52 (2H, m), 4.35−4.38 (2H, m), 4.47 (1H, bs), 4.72 (2H, s), 6.70 (1H, d, J = 2.7 Hz), 7.18 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.46 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.57 (1H, dd, J = 2.7, 9.0 Hz), 9.12 (1H, d, J = 9.0 Hz).
2) {[6−[(3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル)メトキシ]−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチル}アミン 二塩酸塩(実施例13(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.00 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.08 (3H, s), 2.18 (3H, s), 2.25−2.29 (1H, m), 2.46 (3H, s), 3.23−3.24 (2H, m), 3.94−3.99 (2H, m), 4.89 (2H, s), 6.68 (1H, d, J = 2.7 Hz), 7.35 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.45(2H, d, J = 8.1 Hz), 7.73−7.75 (1H, m), 8.49 (3H, bs).
実施例25
(2−イソブチル−6−メトキシ−4−フェニルキノリン−3−イル)メチルアミン
1) 2−イソブチル−6−メトキシ−4−フェニルキノリン−3−カルボニトリル(実施例7(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.06 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.25−2.50 (1H, m), 3.09 (2H, d, J = 7.3 Hz), 3.74 (3H, s), 6.84 (1H, d, J = 2.9 Hz), 7.40−7.50 (2H, m), 7.44 (1H, d, J = 2.9 Hz), 7.55−7.65 (3H, m), 8.03 (1H, d, J = 9.5 Hz).
融点:107−109℃
2) 2−イソブチル−6−メトキシ−4−フェニルキノリン−3−カルボニトリル (1.00 g, 3.16 mmol) と 25% アンモニア水 (4 ml)、テトラヒドロフラン (30 ml)、メタノール (50 ml) の混合物に、ラネーニッケル (1 ml) を加え、水素雰囲気下、0.5 MPa、室温で6時間撹拌した。反応液をろ過し、ろ液を減圧下濃縮した。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、n−ヘキサン−酢酸エチルから再結晶することにより表題化合物 (0.44 g, 収率44%) を無色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.04 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.49 (2H, bs), 2.25−2.45 (1H, m), 2.53 (2H, d, J = 7.3 Hz), 3.66 (3H, s), 3.77 (2H, s), 6.51 (1H, d, J = 2.7 Hz), 7.25−7.35 (3H, m), 7.45−7.60 (3H, m), 8.06 (1H, d, J = 9.5 Hz).
元素分析値 C2124Oとして
計算値: C, 78.71; H, 7.55; N, 8.74.
実測値: C, 78.70; H, 7.65; N, 8.66.
融点:73−76℃
【0119】
実施例26
2−{[3−(アミノメチル)−4−(2−フルオロフェニル)−2−イソブチルキノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド 二塩酸塩
1) 6−ブロモ−4−(2−フルオロフェニル)−2−イソブチルキノリン−3−カルボニトリル(実施例7(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.06 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.30−2.50 (1H, m), 3.12 (2H, d, J = 7.2 Hz), 7.30−7.45 (3H, m), 7.55−7.70 (2H, m), 7.89 (1H, dd, J = 2.1, 8.9 Hz), 8.02 (1H, d, J = 8.9 Hz).融点:128−129℃
2) トルエン (10 ml) に、窒素雰囲気下、酢酸パラジウム (0.015 g, 0.65 mmol) とラセミ−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル (0.12 g, 0.19 mmol) とを加え、40℃で30分間撹拌した。反応液を室温まで冷却後、6−ブロモ−4−(2−フルオロフェニル)−2−イソブチルキノリン−3−カルボニトリル (0.50 g, 1.30 mmol) とtert−ブタノール (0.25 ml, 2.61 mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド(0.188 g, 1.96 mmol) とを加え、窒素雰囲気下、90℃で1時間撹拌した。反応液を冷却後、0.1規定 塩酸 (10 ml) を加えて室温で30分間撹拌した。反応液にトルエン (50 ml) を加え、有機層を水 (10 ml) で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、n−ヘキサンで結晶化して、6−tert−ブトキシ−4−(2−フルオロフェニル)−2−イソブチルキノリン−3−カルボニトリル (0.40 g, 収率82%) を淡黄色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.06 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.34 (9H, s), 2.25−2.50 (1H, m), 3.06 (2H, d, J = 7.0 Hz), 7.00−7.10 (1H, m), 7.25−7.40 (3H, m), 7.50 (1H, dd, J = 2.6, 9.2 Hz), 7.55−7.65 (1H, m), 8.04 (1H, d, J = 9.2 Hz).
融点:127−129℃
3) 6−tert−ブトキシ−4−(2−フルオロフェニル)−2−イソブチルキノリン−3−カルボニトリル (0.22 g, 0.58 mmol) のテトラヒドロフラン (1 ml) 溶液にトリフルオロ酢酸 (5 ml) を加え、室温で30分間撹拌した。反応液を濃縮して得られた粗結晶を、n−ヘキサン−酢酸エチルから再結晶して、4−(2−フルオロフェニル)−6−ヒドロキシ−2−イソブチルキノリン−3−カルボニトリル (0.17 g, 収率92%) を淡黄色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.04 (6H, d, J = 7.0 Hz), 2.25−2.45 (1H, m), 3.09 (2H, d, J = 7.3 Hz), 6.19 (1H, bs), 6.75−6.85 (1H, m), 7.20−7.40 (3H, m), 7.43 (1H, dd, J = 2.6, 9.2 Hz), 7.45−7.65 (1H, m), 8.04 (1H, d, J = 9.2 Hz).
融点:256−257℃
4) 2−{[3−シアノ−4−(2−フルオロフェニル)−2−イソブチルキノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド(実施例7(7)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.06 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.25−2.50 (1H, m), 3.11 (2H, d, J = 7.3 Hz), 4.43 (2H, s), 5.69 (1H, bs), 6.51 (1H, bs), 6.75−6.85 (1H, m), 7.25−7.45 (3H, m), 7.52 (1H, dd, J = 2.9, 9.4 Hz), 7.55−7.70 (1H, m), 8.11 (1H, d, J = 9.4 Hz).
融点:163−165℃
5) 2−{[3−シアノ−4−(2−フルオロフェニル)−2−イソブチルキノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド (0.11 g, 0.29 mmol) と 25% アンモニア水 (2 ml)、テトラヒドロフラン (2 ml) およびメタノール (10 ml) の混合物に、ラネーニッケル (1 ml) を加え、水素 (0.5 MPa) 雰囲気下、室温で6時間撹拌した。反応液をろ過し、ろ液を酢酸エチル (50 ml) と10% 炭酸カリウム水溶液 (25 ml) とに分液した。有機層を飽和食塩水 (10 ml) で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、無色油状物を得た。これを酢酸エチル (2 ml) に溶解し、4規定 塩化水素の酢酸エチル (1 ml) 溶液を加えた。反応液を濃縮して得られた粗結晶を、ジイソプロピルエーテル−メタノールから再結晶することにより表題化合物 (0.078 g, 収率59%) を淡黄色結晶として得た。
H−NMR (DMSO−d) δ:1.02 (6H, dd, J = 6.6, 7.5 Hz), 2.25−2.40 (1H, m), 3.05−3.20 (2H, m), 3.75−3.95 (1H, m), 4.05−4.25 (1H, m), 4.39 (2H, s), 6.59 (1H, bs), 7.37 (1H, bs), 7.45−7.80 (6H, m), 8.20−8.35 (1H, m), 8.46 (3H, bs).
融点:212℃ (分解)
実施例27
2−{[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−フェニルキノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド 二塩酸塩
1) (2−イソブチル−6−メトキシ−4−フェニルキノリン−3−イル)メチルアミン (0.50 g, 1.57 mmol) のジクロロメタン (10 ml) 溶液に、1.0 M 三臭化ホウ素ジクロロメタン溶液 (3.9 ml) を添加し、室温で20時間撹拌した。反応液に酢酸エチル (100 ml) と飽和重曹水 (50 ml) とを加えて室温で17時間撹拌した。有機層を分離し、飽和重曹水 (20 ml) で2回、飽和食塩水 (10 ml) で1回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物をテトラヒドロフラン (10 ml) に溶解し、二炭酸ジ−tert−ブチル (0.37 ml, 1.6 mmol) を加えて、室温で1時間撹拌した。反応液を酢酸エチル (100 ml) と飽和食塩水 (20 ml) とに分液し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた粗結晶をトルエン−酢酸エチルから再結晶して、(6−ヒドロキシ−2−イソブチル−4−フェニルキノリン−3−イル)メチルカルバミン酸tert−ブチル (0.53 g, 収率83%) を無色結晶で得た。
H−NMR (DMSO−d) δ: 0.97 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.37 (9H, s), 2.25−2.45 (1H, m), 2.75 (2H, d, J = 7.0 Hz), 3.54 (2H, d, J = 4.4 Hz), 6.46 (1H, d, J = 2.6 Hz), 7.00 (1H, t, J = 4.4 Hz), 7.10−7.25 (2H, m), 7.30−7.60 (4H, m), 7.82 (1H, d, J = 9.2 Hz), 9.69 (1H, s).融点:225℃ (分解)
2) [6−(2−アミノ−2−オキソエトキシ)−2−イソブチル−4−フェニルキノリン−3−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル(実施例7(7)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.03 (6H, d, J = 7.0 Hz), 1.41 (9H, s), 2.25−2.50 (1H, m), 2.92 (2H, d, J = 7.3 Hz), 4.25−4.35 (3H, m), 4.33 (2H, s), 5.63 (1H, bs), 6.55 (1H, bs), 6.57 (1H, d, J = 2.6 Hz), 7.15−7.25 (2H, m), 7.40 (1H, dd, J = 2.6, 9.2 Hz), 7.50−7.60 (3H, m), 8.03 (1H, d, J = 9.2 Hz).
融点:201−202℃
3) [6−(2−アミノ−2−オキソエトキシ)−2−イソブチル−4−フェニルキノリン−3−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル (0.10 g, 0.21 mmol) のテトラヒドロフラン (5 ml) 溶液にトリフルオロ酢酸 (5 ml) を加え、室温で2時間撹拌した。反応液を酢酸エチル (50 ml) と10% 炭酸カリウム水溶液 (100 ml) とに分液した。水層を分離し、酢酸エチル−イソプロパノール (10:1, 25 ml) で2回抽出した。有機層と抽出液とを合わせて、飽和食塩水 (10 ml) で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、無色油状物を得た。得られた無色油状物を酢酸エチル (2 ml) に溶解し、4規定 塩化水素の酢酸エチル (1 ml) 溶液を加えた。反応液を濃縮して得られた残留物を、ジイソプロピルエーテル−メタノールで結晶化することにより表題化合物 (0.062 g, 収率67%) を淡黄色結晶として得た。
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.03 (6H, d, J = 6.4 Hz), 2.20−2.40 (1H, m), 3.20 (2H, d, J = 7.3 Hz), 3.98 (2H, d, J = 5.3 Hz), 4.38 (2H, s), 6.62 (1H, d, J = 2.5 Hz), 7.36 (1H, bs), 7.40−7.50 (2H, m), 7.59 (1H, bs), 7.60−7.70 (3H, m), 7.71 (1H, d, J = 11.1 Hz), 8.25−8.40 (1H, m), 8.48 (3H, bs).融点:256−257℃
【0120】
実施例28
2−{[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド
1) 2−{[3−シアノ−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド(実施例7(7)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.05 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.30−2.50 (1H, m), 2.51 (3H, s), 3.04 (2H, d, J = 7.3 Hz), 4.42 (2H, s), 5.71 (1H, bs), 6.53 (1H, bs), 6.96 (1H, d, J = 2.9 Hz), 7.25−7.45 (4H, m), 7.50 (1H, dd, J = 2.9,
9.2 Hz), 8.08 (1H, d, J = 9.2 Hz).
融点:184−186℃
2) 2−{[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド(実施例25(2)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.04 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.60 (2H, bs), 2.25−2.45 (1H, m), 2.50 (3H, s), 2.99 (2H, d, J = 7.3 Hz), 3.78 (2H, s), 4.34 (2H, s), 5.68 (1H, bs), 6.58 (1H, bs), 6.59 (1H, d, J = 2.9 Hz), 7.15 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.25−7.40 (3H, m), 8.01 (1H, d, J = 9.2 Hz).
融点:175−177℃
実施例29
3−(アミノメチル)−4−(2−フルオロフェニル)−2−イソブチルキノリン−6−カルボン酸メチル
1) 3−シアノ−4−(2−フルオロフェニル)−2−イソブチルキノリン−6−カルボン酸メチル(実施例5(2)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.07 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.30−2.55 (1H, m), 3.16 (2H, d, J = 7.3 Hz), 3.92 (3H, s), 7.33 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.35−7.45 (2H, m), 7.55−7.70 (1H, m), 8.18 (1H, d, J = 8.8 Hz), 8.25−8.35 (1H, m), 8.41 (1H, dd, J = 1.8, 8.8 Hz).
融点:96−97℃
2) 3−(アミノメチル)−4−(2−フルオロフェニル)−2−イソブチルキノリン−6−カルボン酸メチル(実施例25(2)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.06 (6H, dd, J = 1.1, 6.6 Hz), 1.62 (2H, bs), 2.35−2.55 (1H, m), 3.06 (2H, d, J = 7.3 Hz), 3.81 (2H, s), 3.88 (3H, s), 7.20−7.40 (3H, m), 7.50−7.65 (1H, m), 8.00−8.05 (1H, m), 8.10 (1H, d, J = 8.8 Hz), 8.24 (1H, dd, J = 1.8, 8.8 Hz).
元素分析値 C2223FNとして
計算値: C, 72.11; H, 6.33; N, 7.64.
実測値: C, 72.04; H, 6.32; N, 7.50.
融点:138−139℃
【0121】
実施例30
[6−(ベンジルオキシ)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチルアミン
1) 6−ヒドロキシ−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−カルボニトリル (1.5 g, 4.7 mmol) とベンジルブロミド (0.61 g, 5.1 mmol) とのN,N−ジメチルホルムアミド (10 ml) 溶液に、炭酸カリウム (0.71 g, 5.1 mmol) を加え、室温で17時間撹拌した。反応液を酢酸エチル (50 ml) と水 (100 ml) とに分液した。水層を分離し、酢酸エチル (50 ml) で抽出した。有機層と抽出液とを合わせて、飽和食塩水 (50 ml) で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、n−ヘキサン−酢酸エチルで結晶化させると、6−(ベンジルオキシ)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−カルボニトリル (1.7 g, 収率91%) を淡黄色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.04 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.25−2.45 (1H, m), 2.50 (3H, s), 3.07 (2H, d, J = 7.0 Hz), 5.00 (2H, s), 6.98 (1H, d, J = 2.8 Hz), 7.20−7.45 (9H, m), 7.52 (1H, dd, J = 2.8, 9.2 Hz), 8.03 (1H, d, J = 9.2
Hz).
融点:137−138℃
2) [6−(ベンジルオキシ)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチルアミン(実施例25(2)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.03 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.49 (2H, bs), 2.20−2.50 (1H, m), 2.50 (3H, s), 2.97 (2H, d, J = 7.3 Hz), 3.77 (2H, s), 4.91 (2H, s), 6.62 (1H, d, J = 2.9 Hz), 7.07 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.25−7.40 (8H, m), 8.05 (1H, d, J = 9.2 Hz).
元素分析値 C2830Oとして
計算値: C, 81.91; H, 7.37; N, 6.82.
実測値: C, 81.79; H, 7.18; N, 6.64.
融点:119−120℃
実施例31
3−(アミノメチル)−4−(2−フルオロフェニル)−2−イソブチルキノリン−6−カルボン酸 二塩酸塩
1) 3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−4−(2−フルオロフェニル)−2−イソブチルキノリン−6−カルボン酸メチル(実施例5(1)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.05 (6H, dd, J = 2.6, 6.6 Hz), 1.43 (9H, s), 2.35−2.55 (1H, m), 2.99 (2H, d, J = 8.4 Hz), 3.88 (3H, s), 4.10−4.25 (1H, m), 4.35−4.55 (2H, m), 7.15−7.40 (3H, m), 7.50−7.65 (1H, m), 8.03 (1H, d, J = 1.8 Hz), 8.11 (1H, d, J = 8.9 Hz), 8.26 (1H, dd, J = 1.8, 8.9 Hz).
融点:151−153℃
2) 3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−4−(2−フルオロフェニル)−2−イソブチルキノリン−6−カルボン酸(実施例6(1)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.04 (6H, dd, J = 3.8, 6.6 Hz), 1.43 (9H, s), 2.30−2.50 (1H, m), 3.01 (2H, d, J = 7.3 Hz), 4.10−4.25 (1H, m), 4.40−4.55 (2H, m), 7.20−7.40 (3H, m), 7.50−7.60 (1H, m), 8.10 (1H, d, J = 1.8 Hz), 8.17 (1H, d, J = 9.0 Hz), 8.30 (1H, dd, J = 1.8, 9.0 Hz).融点:214−216℃
3) 3−(アミノメチル)−4−(2−フルオロフェニル)−2−イソブチルキノリン−6−カルボン酸 二塩酸塩(実施例13(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDOD) δ: 1.16 (6H, dd, J = 6.6, 9.6 Hz), 2.20−2.50 (1H, m), 3.35 (2H, d, J = 7.5 Hz), 4.15−4.50 (2H, m), 7.45−7.70 (3H, m), 7.75−7.90 (1H, m), 8.20−8.30 (1H, m), 8.40−8.50 (1H, m), 8.60−8.75 (1H, m).融点:256−259℃
【0122】
実施例32
3−(アミノメチル)−4−(2−フルオロフェニル)−2−イソブチルキノリン−6−カルボキサミド
1) [6−(アミノカルボニル)−4−(2−フルオロフェニル)−2−イソブチルキノリン−3−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル(実施例19(4)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.05 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.43 (9H, s), 2.35−2.50 (1H, m), 2.99 (2H, dd, J = 2.5, 7.1 Hz), 4.10−4.25 (2H, m), 4.40−4.55 (2H, m), 5.58 (1H, bs), 5.96 (1H, bs), 7.15−7.40 (2H, m), 7.55 (1H, dd, J = 2.1, 7.9 Hz), 7.79 (1H, d, J = 1.8 Hz), 8.03 (1H, dd, J = 1.8, 8.8 Hz), 8.15 (1H, d, J = 8.8 Hz).
融点:247−248℃
2) [6−(アミノカルボニル)−4−(2−フルオロフェニル)−2−イソブチルキノリン−3−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル (0.32 g, 0.70 mmol) とトリフルオロ酢酸 (4 ml) との混合物を室温で1時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残留物を酢酸エチル−テトラヒドロフラン (1:1, 50 ml) と10% 炭酸カリウム水溶液 (50 ml) とに分液した。有機層を飽和食塩水 (15 ml) で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、得られた粗結晶をn−ヘキサン−酢酸エチルから再結晶することにより表題化合物 (0.15 g, 収率61%) を無色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.06 (6H, dd, J = 1.5, 6.7 Hz), 1.58 (2H, bs), 2.35−2.55 (1H, m), 3.06 (2H, d, J = 7.2 Hz), 3.81 (2H, d, J = 1.3 Hz), 5.80 (1H, bs), 6.03 (1H, bs), 7.20−7.40 (3H, m), 7.50−7.60 (1H, m), 7.70−7.80 (1H, m), 8.00 (1H, dd, J = 1.9, 8.8 Hz), 8.12 (1H, d, J = 8.8 Hz).
融点:285℃ (分解)
実施例33
2−{[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−チエン−2−イルキノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド
1) 2−ブロモチオフェン (2.7 g, 16 mmol) のジメチルエーテル (30 ml) 溶液に、−78℃で1.6 M n−ブチルリチウム/n−ヘキサン溶液(8.9 ml)を滴下した。反応液を−78℃で30分間撹拌した後、2−アミノ−5−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−N−メトキシ−N−メチルベンズアミド (2.0 g, 6.4 mmol) のテトラヒドロフラン (10 ml) 溶液を滴下した。反応液を−78℃で30分間撹拌した後、0.1規定 塩酸を添加し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧下濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して (2−アミノ−5−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)(チエン−2−イル)メタノン (0.98 g, 収率46%) を黄色油状物として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 0.16 (6H, s), 0.96 (9H, s), 5.32 (2H, bs), 6.64 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.89 (1H, dd, J = 2.7, 8.8 Hz), 7.14 (1H, dd, J = 3.7, 4.8 Hz), 7.21 (1H, d, J = 2.7 Hz), 7.59 (1H, dd, J = 1.1, 3.7 Hz), 7.67 (1H, dd, J = 1.1, 4.8 Hz).
2) 6−ヒドロキシ−2−イソブチル−4−チエン−2−イルキノリン−3−カルボニトリル (実施例7(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.03 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.15−2.50 (1H, m), 3.06 (2H, d, J = 7.3 Hz), 6.43 (1H, bs), 7.15−7.35 (3H, m), 7.43 (1H, dd, J = 2.9, 9.2 Hz), 7.60 (1H, dd, J = 1.1, 5.1 Hz), 8.02 (1H, d, J = 9.2 Hz).
融点:240℃ (分解)
3) 2−[(3−シアノ−2−イソブチル−4−チエン−2−イルキノリン−6−イル)オキシ]アセトアミド(実施例7(7)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.05 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.30−2.50 (1H, m), 3.09 (2H, d, J = 7.4 Hz), 4.50 (2H, s), 5.68 (1H, bs), 6.54 (1H, bs), 7.20−7.35 (2H, m), 7.38 (1H, dd, J = 1.1, 3.6 Hz), 7.52 (1H, dd, J = 2.8, 9.2 Hz), 7.69 (1H, dd, J = 1.1, 5.1 Hz), 8.08 (1H, d, J = 9.2 Hz).
融点:198−200℃
4) 2−{[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−チエン−2−イルキノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド(実施例25(2)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.04 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.50 (2H, bs), 2.25−2.50 (1H, m), 2.99 (2H, d, J = 7.2 Hz), 3.87 (2H, s), 4.41 (2H, s), 5.67 (1H, bs), 6.57 (1H, bs), 6.67 (1H, d, J = 2.8 Hz), 7.00−7.10 (1H, m), 7.20−7.25 (1H, m), 7.34 (1H, dd, J = 2.6, 9.0 Hz), 7.56 (1H, d, J = 5.1 Hz), 8.01 (1H, d, J = 9.0 Hz).
元素分析値 C2023Sとして
計算値: C, 65.01; H, 6.27; N, 11.37.
実測値: C, 65.19; H, 6.50; N, 11.19.
融点:156−157℃
【0123】
実施例34
2−{[3−(アミノメチル)−4−(4−フルオロフェニル)−2−イソブチルキノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド
1) (2−アミノ−5−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)(4−フルオロフェニル)メタノン(実施例7(4)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 0.10 (6H, s), 0.93 (9H, s), 5.63 (2H, bs), 6.65 (1H, d, J = 9.2 Hz), 6.80−6.95 (2H, m), 7.05−7.20 (2H, m), 7.60−7.75 (2H, m).
2) 4−(4−フルオロフェニル)−6−ヒドロキシ−2−イソブチルキノリン−3−カルボニトリル(実施例7(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.04 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.15−2.45 (1H, m), 3.07 (2H, d, J = 7.2 Hz), 5.87 (1H, bs), 6.89 (1H, d, J = 2.6 Hz), 7.10−7.50 (5H, m), 8.04 (1H, d, J = 9.2 Hz).
融点:246−249℃
3) 2−{[3−シアノ−4−(4−フルオロフェニル)−2−イソブチルキノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド(実施例7(7)に示した方法と同様の方法で合成した。)H−NMR (CDCl) δ: 1.05 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.30−2.50 (1H, m), 3.10 (2H, d, J = 7.4 Hz), 4.43 (2H, s), 5.68 (1H, bs), 6.51 (1H, bs), 6.90 (1H, d, J = 2.9 Hz), 7.25−7.50 (4H, m), 7.52 (1H, dd, J = 2.9, 9.2 Hz), 8.11 (1H, d, J = 9.2 Hz).
融点:153−154℃
4) 2−{[3−(アミノメチル)−4−(4−フルオロフェニル)−2−イソブチルキノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド(実施例7(8)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.04 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.54 (2H, bs), 2.25−2.40 (1H, m), 2.99 (2H, d, J = 7.2 Hz), 3.77 (2H, s), 4.36 (2H, s), 5.63 (1H, bs), 6.54 (1H, bs), 6.54 (1H, d, J = 2.8 Hz), 7.20−7.30 (4H, m), 7.33 (1H, dd, J = 2.8, 9.2 Hz), 8.03 (1H, d, J = 9.2 Hz).
融点:142−143℃
実施例35
2−{[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(3−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド
1) 氷冷下、2−アミノ−5−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−N−メトキシ−N−メチルベンズアミド(2.0 g、6.4 mmol)のジエチルエーテル (50 ml) 溶液に1.0 M m−トリルマグネシウムブロミドテトラヒドロフラン溶液 (30 ml, 30 mmol) を、30分間かけて滴下した。反応液に氷水 (250 g) を添加し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧下濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して(2−アミノ−5−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)(3−メチルフェニル)メタノンを混合物で得た。得られた(2−アミノ−5−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)(3−メチルフェニル)メタノンの混合物 (1.4 g) と5−メチル−3−オキソヘキサンニトリル (0.60 g, 4.7 mmol) とのトルエン (50 ml) 溶液にメタンスルホン酸 (0.38 g, 4.0 mmol) を添加し、6時間加熱還流した。反応液を酢酸エチル (100 ml) と飽和重曹水 (100 ml) とに分液し、有機層を飽和食塩水 (50 ml) で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた粗結晶をn−ヘキサン−酢酸エチルから再結晶して、6−ヒドロキシ−2−イソブチル−4−(3−メチルフェニル)キノリン−3−カルボニトリル (0.73 g,
収率36%) を淡黄色結晶として得た。
H−NMR (DMSO−d) δ: 0.99 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.20−2.35 (1H, m), 2.43 (3H, s), 2.96 (2H, d, J = 7.3 Hz), 6.81 (1H, d, J = 2.6 Hz), 7.25−7.60 (5H, m), 7.97 (1H, d, J = 9.2 Hz), 10.20 (1H, s).
融点:275℃ (分解)
2) 2−{[3−シアノ−2−イソブチル−4−(3−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド(実施例7(7)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.05 (6H, d, J = 6.8 Hz), 2.25−2.45 (1H, m), 2.48 (3H, s), 3.10 (2H, d, J = 7.2 Hz), 4.41 (2H, s), 5.64 (1H, bs), 6.53 (1H, bs), 6.93 (1H, d, J = 2.8 Hz), 7.15−7.55 (5H, m), 8.09 (1H, d, J = 9.2 Hz).
融点:123−125℃
3) 2−{[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(3−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド(実施例7(8)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.04 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.60 (2H, bs), 2.30−2.45 (1H, m), 2.45 (3H, s), 2.99 (2H, d, J = 7.4 Hz), 3.78 (2H, bs), 4.34 (2H, s), 5.63 (1H, bs), 6.57 (1H, d, J = 2.6 Hz), 6.60 (1H, bs), 7.05 (1H, d, J = 7.2 Hz), 7.25−7.40 (1H, m), 7.32 (2H, dd, J = 2.6, 9.2 Hz), 7.40−7.50 (1H, m), 8.01 (1H, d, J = 9.2 Hz).
融点:98−101℃
【0124】
実施例36
2−{[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(2−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド
1) 6−ヒドロキシ−2−イソブチル−4−(2−メチルフェニル)キノリン−3−カルボニトリル(実施例7(4)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 0.99 (6H, dd, J = 4.6, 6.6 Hz), 1.96 (3H, s), 2.15−2.35 (1H, m), 2.97 (2H, d, J = 7.1 Hz), 6.56 (1H, d, J = 2.7 Hz), 7.28 (1H, d, J = 7.3 Hz), 7.35−7.55 (4H, m), 7.98 (1H, d, J = 9.0 Hz), 10.19 (1H, s).
融点:254−256℃
2) 2−{[3−シアノ−2−イソブチル−4−(2−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド(実施例7(7)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.05 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.04 (3H, s), 2.25−2.45 (1H, m), 3.11 (2H, d, J = 7.4 Hz), 4.37 (2H, s), 5.66 (1H, bs), 6.51 (1H, bs), 6.66 (1H, d, J = 2.8 Hz), 7.10−7.20 (1H, m), 7.35−7.55 (4H, m), 8.11 (1H, d, J = 9.2 Hz).
融点:175−177℃
3) 2−{[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(2−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド(実施例7(8)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.04 (6H, dd, J = 6.6, 11 Hz), 1.45 (2H, bs), 1.93 (3H, s), 2.30−2.45 (1H, m), 3.01 (2H, dd, J = 2.1, 7.3 Hz), 3.60 (1H, d, J = 13.4 Hz), 3.85 (1H, d, J = 13.4 Hz), 4.32 (2H, s), 5.73 (1H, bs), 6.43 (1H, d, J = 2.8 Hz), 6.56 (1H, bs), 7.10−7.15 (1H, m), 7.30−7.50 (4H,
m), 8.03 (1H, d, J = 9.2 Hz).
融点:135−137℃
実施例37
2−{[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−チエン−3−イルキノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド
1) (2−アミノ−5−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)(チエン−3−イル)メタノン(実施例33(1)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 0.13 (6H, s), 0.95 (9H, s), 5.53 (2H, bs), 6.63 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.88 (1H, dd, J = 2.9, 8.8 Hz), 7.09 (1H, d, J = 2.9 Hz), 7.36 (1H, dd, J = 2.9, 5.1 Hz), 7.48 (1H, dd, J = 1.5, 5.1 Hz), 7.80 (1H, dd, J = 1.5, 2.9 Hz).
2) 6−ヒドロキシ−2−イソブチル−4−チエン−3−イルキノリン−3−カルボニトリル(実施例7(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.04 (6H, d, J = 6.8 Hz), 2.25−2.45 (1H, m), 3.07 (2H, d, J = 7.4 Hz), 5.67 (1H, bs), 7.10 (1H, d, J = 2.8 Hz), 7.28 (1H, dd, J = 1.5, 4.9 Hz), 7.42 (1H, dd, J = 2.8, 9.2 Hz), 7.50−7.65 (2H, m), 8.03 (1H, d, J = 9.2 Hz).
融点:257−259℃
3) 2−[(3−シアノ−2−イソブチル−4−チエン−3−イルキノリン−6−イル)オキシ]アセトアミド(実施例7(7)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.05 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.30−2.45 (1H, m), 3.09 (2H, d, J = 7.4 Hz), 4.48 (2H, s), 5.64 (1H, bs), 6.53 (1H, bs), 7.12 (1H, d, J = 2.8 Hz), 7.29 (1H, dd, J = 1.9, 4.5 Hz), 7.51 (1H, dd, J = 2.8, 9.2 Hz), 7.60−7.70 (2H, m), 8.08 (1H, d, J = 9.2 Hz).
融点:213−214℃
4) 2−{[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−チエン−3−イルキノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド(実施例25(2)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.04 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.51 (2H, bs), 2.30−2.45 (1H, m), 2.98 (2H, d, J = 7.2 Hz), 3.75−3.85 (2H, m), 4.40 (2H, s), 5.63 (1H, bs), 6.57 (1H, bs), 6.69 (1H, d, J = 2.8 Hz), 7.09 (1H, dd, J = 1.1, 4.9 Hz), 7.25−7.40 (2H, m), 7.58 (1H, dd, J = 3.0, 4.9 Hz), 8.01 (1H, d, J = 9.2 Hz).
融点:144−147℃
【0125】
実施例38
2−{[3−(アミノメチル)−4−(3−フルオロフェニル)−2−イソブチルキノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド
1) (2−アミノ−5−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)(3−フルオロフェニル)メタノン(実施例7(4)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 0.09 (6H, s), 0.92 (9H, s), 5.75 (2H, bs), 6.66 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.80−6.95 (2H, m), 7.15−7.25 (1H, m), 7.30−7.50 (3H, m).
2) 4−(3−フルオロフェニル)−6−ヒドロキシ−2−イソブチルキノリン−3−カルボニトリル(実施例7(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.05 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.25−2.45 (1H, m), 3.08 (2H, d, J = 7.4 Hz), 5.46 (1H, bs), 6.88 (1H, d, J = 2.8 Hz), 7.10−7.35 (3H, m), 7.43 (1H, dd, J = 2.8, 9.2 Hz), 7.50−7.65 (1H, m), 8.05 (1H, d, J = 9.2 Hz).
融点:273−276℃
3) 2−{[3−シアノ−4−(3−フルオロフェニル)−2−イソブチルキノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド(実施例7(7)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.06 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.30−2.50 (1H, m), 3.10 (2H, d, J = 7.3 Hz), 4.43 (2H, s), 5.74 (1H, bs), 6.52 (1H, bs), 6.88 (1H, d, J = 2.8 Hz), 7.10−7.40 (3H, m), 7.52 (1H, dd, J = 2.8, 9.2 Hz), 7.55−7.65 (1H, m), 8.11 (1H, d, J = 9.2 Hz).融点:186−194℃
4) 2−{[3−(アミノメチル)−4−(3−フルオロフェニル)−2−イソブチルキノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド(実施例25(2)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.04 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.51 (2H, bs), 2.25−2.50 (1H, m), 3.00 (2H, d, J = 7.2 Hz), 3.78 (2H, s), 4.36 (2H, s), 5.62 (1H, bs), 6.53 (1H, d, J = 2.8 Hz), 6.55 (1H, bs), 6.90−7.30 (3H, m), 7.34 (1H, dd, J = 2.8, 9.2 Hz), 7.45−7.60 (1H, m), 8.03 (1H, d, J = 9.2 Hz).元素分析値 C2224F HOとして
計算値: C, 66.15; H, 6.56; N, 10.52.
実測値: C, 65.92; H, 6.43; N, 10.31.
融点:106−109℃
実施例39
2−{[3−(アミノメチル)−4−(2−フルオロフェニル)−2−イソブチルキノリン−6−イル]オキシ}プロパンアミド
1) 6−tert−ブトキシ−4−(2−フルオロフェニル)−2−イソブチルキノリン−3−カルボニトリル (2.0 g, 5.3 mmol) と 25% アンモニア水 (6 ml)、テトラヒドロフラン (25 ml) およびメタノール (100 ml) の混合物にラネーニッケル (4 ml) を加え、水素 (0.5 MPa) 雰囲気下、室温で7時間撹拌した。反応液をろ過し、ろ液を減圧下濃縮した。残留物にトリフルオロ酢酸 (10 ml) を加え、室温で30分間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残留物を酢酸エチル−イソプロパノール (4:1, 125 ml) と10%炭酸カリウム水溶液 (200 ml) とに分液した。水層を分離し、酢酸エチル−イソプロパノール (4:1, 125 ml) で抽出した。有機層と抽出液とを合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物にテトラヒドロフラン (50 ml) を加えて溶かし、二炭酸ジ−tert−ブチル (1.7 g, 7.9 mmol) を加えて、室温で17時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、得られた粗結晶をトルエンから再結晶すると、[4−(2−フルオロフェニル)−6−ヒドロキシ−2−イソブチルキノリン−3−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル (2.0 g, 収率90%) を淡黄色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.02 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.42 (9H, s), 2.25−2.40 (1H, m), 2.92 (2H, dd, J = 2.9, 7.3 Hz), 4.10−4.20 (1H, m), 4.35−4.50 (1H, m), 4.43 (1H, s), 5.38 (1H, bs), 6.55 (1H, d, J = 2.5 Hz), 7.10−7.35 (4H, m), 7.45−7.55 (1H, m), 7.98 (1H, d, J = 9.0 Hz).
2) [4−(2−フルオロフェニル)−6−ヒドロキシ−2−イソブチルキノリン−3−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル (0.20 g, 0.47 mmol) と2−クロロプロピオンアミド (0.076 g, 0.71 mmol) とのN,N−ジメチルホルムアミド (20 ml) 溶液に炭酸カリウム (0.098 g, 0.71 mmol) を加え、75℃で24時間撹拌した。反応液を酢酸エチル (100 ml) と0.1 規定 塩酸 (150 ml) とに分液した。水層を分離し、酢酸エチル (100 ml) で抽出した。有機層と抽出液とを合わせ、飽和食塩水 (100 ml) で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、ジイソプロピルエーテル−酢酸エチルで結晶化させると、[6−(2−アミノ−1−メチル−2−オキソエトキシ)−4−(2−フルオロフェニル)−2−イソブチルキノリン−3−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル (0.15 g, 収率65%) を淡黄色結晶として得た。
3) [6−(2−アミノ−1−メチル−2−オキソエトキシ)−4−(2−フルオロフェニル)−2−イソブチルキノリン−3−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル (0.12 g, 0.24 mmol) に4規定 塩化水素の1,4−ジオキサン (5 ml) 溶液を加え、室温で30分間撹拌した。反応液を酢酸エチル−イソプロパノール (4:1, 125 ml) と10%炭酸カリウム水溶液 (100 ml) とに分液し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、表題化合物 (0.070 g, 収率73%) を無色粉末として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.04 (6H, dd, J = 1.3, 6.7 Hz), 1.45 (2H, bs), 1.51 (3H, d, J = 6.6 Hz), 2.30−2.50 (1H, m), 3.00 (2H, d, J = 7.2 Hz), 3.79 (2H, s), 4.45−4.65 (1H, m), 5.40 (1H, bs), 6.35 (1H, bs), 6.50−6.60 (1H, m), 7.15−7.40 (4H, m), 7.45−7.60 (1H, m), 8.03 (1H, d, J = 9.2 Hz).
【0126】
実施例40
2−{[3−(アミノメチル)−2−(2,2−ジメチルプロピル)−4−フェニルキノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド
1) 6−ブロモ−2−(2,2−ジメチルプロピル)−4−フェニルキノリン−3−カルボニトリル(実施例7(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ:1.11 (9H, s), 3.18 (2H, s), 7.42−7.47 (2H, m), 7.58−7.65 (3H, m), 7.78 (1H, d, J = 2.2 Hz), 7.87 (1H, dd, J = 2.2, 8.6 Hz), 8.01 (1H, d, J = 8.6 Hz).
融点:163−164℃
元素分析値 C2119Brとして
計算値: C, 66.50; H, 5.05; N, 7.38.
実測値: C, 66.50; H, 4.95; N, 7.13.
2) 6−tert−ブトキシ−2−(2,2−ジメチルプロピル)−4−フェニルキノリン−3−カルボニトリル(実施例26(2)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ:1.12 (9H, s), 1.33 (9H, s), 3.17 (2H, s), 7.13 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.42−7.62 (6H, m), 8.03 (1H, d, J = 9.2 Hz).
融点:129−130℃
3) 2−(2,2−ジメチルプロピル)−6−ヒドロキシ−4−フェニルキノリン−3−カルボニトリル(実施例26(3)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ:1.16 (9H, s), 3.39 (2H, s), 7.15 (1H, d, J = 2.6 Hz), 7.45−7.50 (2H, m), 7.61−7.73 (4H, m), 8.58 (1H, d, J = 9.2 Hz), 9.67 (1H, bs).
融点:181−182℃
4) 2−{[3−シアノ−2−(2,2−ジメチルプロピル)−4−フェニルキノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド(実施例7(7)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ:1.19 (9H, s), 3.17 (2H, s), 4.41 (2H, s), 5.69 (1H, bs), 6.52 (1H, bs), 6.92 (1H, d, J = 2.8 Hz), 7.41−7.48 (2H, m), 7.51 (1H, dd, J = 2.8, 9.0 Hz), 7.57−7.64 (3H, m), 8.11 (1H, d, J = 9.0 Hz).融点:184−185℃
元素分析値 C2323として
計算値: C, 73.79; H, 6.21; N, 11.25.
実測値: C, 73.76; H, 6.10; N, 11.06.
5) 2−{[3−(アミノメチル)−2−(2,2−ジメチルプロピル)−4−フェニルキノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド(実施例25(2)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ:1.08 (9H, s), 1.34 (2H, bs), 3.07 (2H, s), 3.84 (2H, s), 4.33 (2H, s), 5.73 (1H, bs), 6.54 (1H, d, J = 2.7 Hz), 6.55 (1H, bs), 7.25−7.30 (2H, m), 7.31 (1H, dd, J = 2.7, 9.0 Hz), 7.51−7.57 (3H, m), 8.02 (1H, d, J = 9.0 Hz).
融点:152−154℃
元素分析値 C2327として
計算値: C, 73.18; H, 7.21; N, 11.13.
実測値: C, 72.91; H, 7.24; N, 10.83.
実施例41
2−{[3−(アミノメチル)−2−ベンジル−4−フェニルキノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド
1) 2−ベンジル−6−ヒドロキシ−4−フェニルキノリン−3−カルボニトリル(実施例7(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ:4.50 (2H, s), 6.91 (1H, d, J = 2.6 Hz), 7.13−7.50 (12H, m), 8.02 (1H, d, J = 8.8 Hz).
融点:235.5−236℃
元素分析値 C2316Oとして
計算値: C, 82.12; H, 4.79; N, 8.33.
実測値: C, 82.88; H, 4.76; N, 8.08.
2) 2−[(2−ベンジル−3−シアノ−4−フェニルキノリン−6−イル)オキシ]アセトアミド(実施例7(7)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ:4.40 (2H, s), 4.56 (2H, s), 5.63 (1H, bs), 6.50 (1H, bs), 6.91 (1H, d, J = 3.0 Hz), 7.19−7.43 (6H, m), 7.49−7.62 (5H, m), 8.14 (1H, d, J = 9.2 Hz).
融点:178−179℃
元素分析値 C2519として
計算値: C, 76.32; H, 4.87; N, 10.68.
実測値: C, 76.06; H, 4.66; N, 10.52.
3) 2−{[3−(アミノメチル)−2−ベンジル−4−フェニルキノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド(実施例25(2)に示した方法と同様の方法で合成し、表題化合物(0.29 g, 収率74%) を白色結晶として得た。)
H−NMR (CDCl) δ:1.32 (2H, bs), 3.68 (2H, s), 4.33 (2H, s), 4.56 (2H, s), 5.83 (1H, bs), 6.56 (1H, d, J = 3.0 Hz), 6.58 (1H, bs), 7.15−7.30 (7H, m), 7.34 (1H, dd, J = 3.0, 9.0 Hz), 7.45−7.54 (3H, m), 8.08 (1H, d, J = 9.0 Hz).
融点:180.5−182℃
【0127】
実施例42
2−{[3−(アミノメチル)−2−(シクロペンチルメチル)−4−フェニルキノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド
1) 2−(シクロペンチルメチル)−6−ヒドロキシ−4−フェニルキノリン−3−カルボニトリル(実施例7(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ:1.26−1.80 (8H, m), 2.35−2.51 (1H, m), 3.18 (2H, d, J = 7.4 Hz), 6.93 (1H, d, J = 2.6 Hz), 7.33−7.53 (6H, m), 7.60 (1H, bs), 7.99 (1H, d, J = 9.2 Hz).
融点:238−238.5℃
2) 2−{[3−シアノ−2−(シクロペンチルメチル)−4−フェニルキノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド(実施例7(7)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ:1.34−1.86 (8H, m), 2.45−2.60 (1H, m), 3.23 (2H, d, J = 7.4 Hz), 4.41 (2H, s), 5.89 (1H, bs), 6.53 (1H, bs), 6.92 (1H, d, J = 3.0 Hz), 7.42−7.54 (3H, m), 7.57−7.65 (3H, m), 8.09 (1H, d, J = 9.2 Hz).融点:178−179℃
元素分析値 C2423として
計算値: C, 74.78; H, 6.01; N, 10.90.
実測値: C, 74.55; H, 6.05; N, 10.66.
3) 2−{[3−(アミノメチル)−2−(シクロペンチルメチル)−4−フェニルキノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド(実施例25(2)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ:1.31−1.88 (8H, m), 2.44−2.57 (1H, m), 3.13 (2H, d, J = 7.2 Hz), 3.78 (2H, s), 4.32 (2H, s), 5.70 (1H, bs), 6.53 (1H, bs), 6.54 (1H, d, J = 2.7 Hz), 7.22−7.28 (3H, m), 7.31 (1H, dd, J = 2.7, 9.0 Hz), 7.47−7.57 (3H, m), 8.00 (1H, d, J = 9.0 Hz).
融点:159−160℃
元素分析値 C2427として
計算値: C, 74.01; H, 6.99; N, 10.79.
実測値: C, 73.79; H, 7.10; N, 10.56.
実施例43
2−{[3−(アミノメチル)−2,4−ジフェニルキノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド1) 6−ヒドロキシ−2,4−ジフェニルキノリン−3−カルボニトリル(実施例7(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ:6.85 (1H, d, J = 2.8 Hz), 7.51 (1H, dd, J = 2.8, 9.2 Hz), 7.55−7.70 (8H, m), 7.87−7.94 (2H, m), 8.08 (1H, d, J = 9.2 Hz), 10.37 (1H, s).
融点:321−322℃
2) 2−[(3−シアノ−2,4−ジフェニルキノリン−6−イル)オキシ]アセトアミド(実施例7(7)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ:4.43 (2H, s), 5.81 (1H, bs), 6.52 (1H, bs), 6.95 (1H, d, J = 2.8 Hz), 7.47−7.66 (9H, m), 7.93−8.01 (2H, m), 8.22 (1H, d, J = 9.2 Hz).
融点:210.5−211℃
3) 2−{[3−(アミノメチル)−2,4−ジフェニルキノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド(実施例25(2)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ:1.16 (2H, bs), 3.74 (2H, s), 4.36 (2H, s), 5.84 (1H, bs), 6.55 (1H, bs), 6.63 (1H, d, J = 2.8 Hz), 7.33−7.41 (3H, m), 7.44−7.60 (6H, m), 7.47−7.57 (3H, m), 7.64−7.70 (2H, m), 8.12 (1H, d, J = 9.0 Hz).
融点:205−207℃
【0128】
実施例44
3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−カルボン酸メチル 二塩酸塩
1) [6−ヒドロキシ−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル (12.6 g, 30 mmol) のN,N−ジメチルホルムアミド (100 ml) 溶液に水素化ナトリウム(60%, 油性, 1.8 g, 45 mmol) を0℃で添加し、0℃で30分間撹拌した。N−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミド (16.0 g, 45 mmol) を0℃で添加し、室温で1時間撹拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、[2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−キノリン−3−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル (12.2 g, 収率74%) を無色結晶として得た。
2) [2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−キノリン−3−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル (12.16 g, 22 mmol) 、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン (0.61 g, 1.1 mmol)、酢酸パラジウム (0.25 g, 1.1 mmol)、トリエチルアミン (3.4 ml, 24.2 mmol)、メタノール (30 ml) およびテトラヒドロフラン (50 ml) の混合物を、封管中、0.5 MPa の一酸化炭素雰囲気下、100℃で3時間撹拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−カルボン酸メチル (6.84 g, 収率67%) を無色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.04 (6H, d, J = 6.3 Hz), 1.42 (9H, s), 2.14−2.27 (1H, m), 2.49 (3H, s), 2.99 (2H, d, J = 7.2 Hz), 3.87 (3H, s), 4.25−4.40 (3H, m), 7.13 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.35 (2H, d, J = 7.8 Hz), 8.06−8.10 (2H, m), 8.23 (1H, dd, J = 2.1, 8.7 Hz).
融点:192.5−193.5℃
3) 3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−カルボン酸メチル (0.10 g, 0.22 mmol) に、4規定 塩化水素の1,4−ジオキサン (5 ml) 溶液を添加し、室温で1時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、残留物を酢酸エチルで結晶化すると、3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−カルボン酸メチル 二塩酸塩 (0.12
g, 収率92%) を白色結晶として得た。
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.04 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.31−2.44 (1H, m), 2.49 (3H, s), 3.20 (2H, d, J = 6.6 Hz), 3.83 (3H, s), 3.99 (2H, d, J = 5.1 Hz), 7.38 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.47 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.98 (1H, s), 8.30−8.37 (2H, m), 8.55 (3H, bs).
融点:261−263℃
実施例45
3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−カルボン酸
二塩酸塩
1) 3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−カルボン酸(実施例6(1)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.05 (6H, d, J = 6.3 Hz), 1.41 (9H, s), 2.30−2.49 (4H, m), 3.18 (2H, bs), 4.35 (2H, d, J = 5.1 Hz), 4.49 (1H, bs), 7.15 (2H, d, J = 7.5 Hz), 7.33−7.38 (3H, m), 8.19 (1H, m), 8.28−8.41 (2H, m).
融点:276−277℃
2) 3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−カルボン酸 二塩酸塩(実施例44(3)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.04 (6H, d, J = 6.3 Hz), 2.28−2.44 (1H, m), 2.49 (3H, s), 3.27 (2H, d, J = 6.9 Hz), 4.02 (2H, d, J = 5.4 Hz), 7.41 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.49 (2H, d, J = 8.0 Hz), 8.00 (1H, d, J = 1.5 Hz), 8.34−8.45 (2H, m), 8.62 (3H, bs).
融点:284−286℃
【0129】
実施例46
3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−カルボキサミド 二塩酸塩
1) {[6−(アミノカルボニル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル(実施例19(4)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.02 (6H, d, J = 6.3 Hz), 1.41 (9H, s), 2.29−2.48 (1H, m), 2.52 (3H, s), 3.49 (2H, d, J = 6.6 Hz), 4.37 (2H, d, J = 5.1 Hz), 5.26 (1H, bs), 5.84 (1H, s), 7.23 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.39 (2H, d, J = 7.8 Hz), 8.08 (2H, bs), 8.55 (1H, d, J = 9.0 Hz), 8.79 (1H, d, J = 9.0 Hz.
融点:206−208℃
2) 3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−カルボキサミド 二塩酸塩(実施例44(3)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.03 (6H, d, J = 6.0 Hz), 2.32−2.49 (4H, m), 3.17 (2H, bs), 3.99 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.36 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.47 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.59 (1H, bs), 7.89 (1H, bs), 8.21−8.33 (3H, m), 8.42 (3H, bs).
融点:194−196℃
実施例47
2−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]−1,3−チアゾール−4−カルボン酸エチル
1) [2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−キノリン−3−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル (2.76 g, 5.0 mmol) 、ビスピナコラートボロン (1.52 g, 6.0 mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム−ジクロロメタン (1:1) 錯体 (0.11 g, 0.15 mmol)、酢酸カリウム (1.47 g, 7.5 mmol) およびジメチルスルホキシド (30 ml) の混合物を、アルゴン雰囲気下、100℃で2時間撹拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物と、2−クロロチアゾール (0.96 g, 5.0 mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム (0.58 g, 0.5 mmol)、炭酸カリウム (3.46 g, 25 mmol)、エタノール (5 ml)、トルエン (30 ml) および水 (5 ml) の混合物を、アルゴン雰囲気下、100℃で10時間撹拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、2−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]−1,3−チアゾール−4−カルボン酸エチルを混合物として得た。得られた混合物のテトラヒドロフラン (4 ml) 溶液に、4規定 塩化水素の1,4−ジオキサン (4 ml) 溶液を添加し、室温で4時間撹拌した。反応液を減圧濃縮し、5%炭酸カリウム水溶液(100 ml)に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、2−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]−1,3−チアゾール−4−カルボン酸エチル (0.08 g, 収率15%) を白色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.04 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.39 (2H, bs), 1.42 (3H, t, J = 7.0 Hz), 2.35−2.50 (4H, m), 3.03 (2H, d, J = 7.5 Hz), 3.81 (2H, s), 4.42 (2H, q, J = 7.0 Hz), 7.21 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.36 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.84 (1H, d, J = 1.8 Hz), 8.09 (1H, s), 8.11 (1H, d, J = 8.7 Hz), 8.33 (1H, dd, J = 1.8, 8.7 Hz).
融点:150−152℃
【0130】
実施例48
2−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]−1,3−チアゾール−4−カルボン酸 二塩酸塩
1) [2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−キノリン−3−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル (0.50 g, 0.90 mmol) 、ビスピナコラートボロン (0.25 g, 1.0 mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム−ジクロロメタン (1:1) 錯体 (0.020 g, 0.027 mmol)、酢酸カリウム (0.27 g, 2.7 mmol)およびジメチルスルホキシド (20 ml) の混合物を、アルゴン雰囲気下、100℃で15分間撹拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物と、2−クロロチアゾール (0.17 g, 0.90 mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム (0.10 g, 0.090 mmol)、炭酸カリウム (0.63 g, 4.5 mmol)、エタノール (4 ml)、トルエン (20 ml) および水 (4 ml)の混合物を、アルゴン雰囲気下、100℃で17時間撹拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。得られた混合物をテトラヒドロフラン−メタノール (1:1, 8 ml) に溶解し、1規定 水酸化ナトリウム水溶液 (2 ml)を加えて室温で15分間撹拌した。反応液に1規定 塩酸 (50 ml) を加え、酢酸エチル−テトラヒドロフラン (1:1, 100 ml) で抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、2−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]−1,3−チアゾール−4−カルボン酸 (0.17 g, 収率 36%) を淡黄色結晶で得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.05 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.43 (9H, s), 2.25−2.50 (1H, m), 2.50 (3H, s), 3.03 (2H, d, J = 7.2 Hz), 4.33 (2H, d, J = 4.4 Hz), 4.41 (1H, bs), 7.18 (2H, d, J = 7.7 Hz), 7.37 (2H, d, J = 7.7 Hz), 7.80−7.95 (1H, m), 8.10−8.25 (1H, m), 8.20 (1H, s), 8.32 (1H, dd, J = 2.2, 9.1 Hz).
2) 2−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]−1,3−チアゾール−4−カルボン酸 二塩酸塩(実施例44(3)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDOD) δ: 1.16 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.25−2.45 (1H, m), 2.56 (3H, s), 3.28 (2H, d, J = 7.0 Hz), 4.33 (2H, s), 7.44(2H, d, J = 8.1 Hz), 7.60 (2H, d, J = 8.1 Hz), 8.15 (1H, d, J = 1.9 Hz), 8.41 (1H, d, J = 8.9 Hz), 8.46 (1H, s), 8.76 (1H, dd, J = 1.9, 8.9 Hz).実施例49
2−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]−1,3−チアゾール−4−カルボキサミド 二塩酸塩
1) [6−[4−(アミノカルボニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル(実施例19(4)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.00 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.39 (9H, s), 2.30−2.55 (1H, m), 2.46 (3H, s), 2.85 (2H, d, J = 6.6 Hz), 4.08 (2H, d, J = 4.5 Hz), 7.17 (1H, t, J = 4.5 Hz), 7.30−7.45 (4H, m), 7.67 (1H, bs), 7.76 (1H, d, J = 2.2 Hz), 7.84 (1H, bs), 8.12 (1H, d, J = 8.8 Hz), 8.23 (1H, s), 8.42 (1H, dd, J = 2.2, 8.8 Hz).
融点:256−258℃
2) 2−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]−1,3−チアゾール−4−カルボキサミド 二塩酸塩(実施例27(3)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.05 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.30−2.40 (1H, m), 2.43 (3H, s), 3.00−3.10 (2H, m), 3.95−4.05 (2H, m), 7.35−7.45 (2H, m), 7.49 (2H, d, J = 8.2 Hz), 7.68 (1H, bs), 7.75−7.80 (1H, m), 7.85 (1H, bs), 8.15−8.25 (1H, m), 8.26 (1H, s), 8.35 (3H, bs), 8.45−8.60 (1H, m).融点:212℃ (分解)
【0131】
実施例50
2−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]−1,3−チアゾール−4−カルボン酸イソプロピル 二塩酸塩
1) 2−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]−1,3−チアゾール−4−カルボン酸 (0.26 g, 0.5 mmol)、n−トリブチルホスフィン (0.25 ml, 1.0 mmol)、イソプロパノ−ル (0.5 ml)およびテトラヒドロフラン (10 ml) の混合物に、1,1−(アゾジカルボニル)ジピペリジン (0.25 g, 1.0 mmol) を添加し、室温で2時間撹拌した。析出した結晶を除き、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、2−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]−1,3−チアゾール−4−カルボン酸イソプロピル (0.20 g, 収率71%) を白色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.05 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.39 (6H, d, J = 6.3 Hz), 1.42 (9H, s), 2.34−2.45 (1H, m), 2.49 (3H, s), 2.98 (2H, d, J = 7.2 Hz), 4.28−4.37 (3H, m), 5.20−5.33 (1H, m), 7.16 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.35 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.88 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.06 (1H, s), 8.11 (1H, d, J = 9.0 Hz), 8.33 (1H, dd, J = 2.0, 9.0 Hz).
融点:190.5−191℃
2) 2−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]−1,3−チアゾール−4−カルボン酸イソプロピル 二塩酸塩(実施例44(3)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.06 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.32 (6H, d, J = 6.2 Hz), 2.29−2.46 (1H, m), 2.60 (3H, s), 3.24 (2H, d, J = 7.0 Hz), 4.03 (2H, d, J = 7.0 Hz), 5.02−5.21 (1H, m), 7.44 (2H, d, J = 8.2 Hz), 7.51 (2H, d, J = 8.2 Hz), 7.95 (1H, s), 8.43−8.49 (2H, m), 8.55 (1H, m), 8.60 (3H, bs).
融点:233−235℃
実施例51
{[6−(ベンジルオキシ)−4−ブチル−2−イソブチルキノリン−3−イル]メチル}アミン 二塩酸塩
1) 2−アミノ−5−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−N−メトキシ−N−メチルベンズアミド (4.97 g, 16.0 mmol) のテトラヒドロフラン (50 ml) 溶液に1.6M n−ブチルリチウムへキサン溶液 (20 ml) を−78℃でゆっくり適下し、適下終了後、−78℃で30分間撹拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、1−(2−アミノ−5−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)ペンタン−1−オン (3.45 g, 収率70%) を淡黄色油状物として得た。
H−NMR (CDCl) δ:0.18 (6H, s), 0.95 (3H, t, J = 7.2 Hz), 0.99 (9H, s), 1.27−1.50 (2H, m), 1.62−1.77 (2H, m), 2.87 (2H, t, J = 7.3 Hz), 5.93 (2H, bs), 7.56 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.85 (1H, dd, J = 2.8, 8.8 Hz), 7.18 (1H, d, J = 2.8 Hz).
2) 4−ブチル−6−ヒドロキシ−2−イソブチルキノリン−3−カルボン酸メチル(実施例1(1)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 0.83−0.92 (9H, m), 1.33−1.45 (2H, m), 1.58−1.68 (2H, m), 2.08−2.21 (1H, m), 2.79 (2H, d, J = 7.2 Hz), 2.81−2.87 (2H, m), 3.96 (3H, s), 7.25 (1H, dd, J = 2.7, 9.0 Hz), 7.34 (1H, d, J = 2.7 Hz), 7.85 (1H, d, J = 9.0 Hz), 9.52 (1H, bs).
融点:169−169.5℃
元素分析値 C1925NOとして
計算値: C, 72.35; H, 7.99; N, 4.44.
実測値: C, 72.11; H, 7.94; N, 4.56.
3) 6−(ベンジルオキシ)−4−ブチル−2−イソブチルキノリン−3−カルボン酸メチル(実施例30(1)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 0.97 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.02 (6H, d, J = 6.2 Hz), 1.37−1.68 (2H, m), 2.20−2.38 (1H, m), 3.00 (2H, t, J = 7.2 Hz), 3.28 (2H, d, J = 6.2 Hz), 4.03 (3H, s), 5.29 (2H, s), 7.32−7.49 (6H, m), 7.70 (1H, d, J = 8.0 Hz), 9.12 (1H, d, J = 8.0 Hz).
融点:154−155℃
4) [6−(ベンジルオキシ)−4−ブチル−2−イソブチルキノリン−3−イル]メタノール(実施例1(2)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 0.95−0.99 (9H, m), 1.42−1.61 (4H, m), 1.78 (1H, bs), 2.15−2.29 (1H, m), 2.89 (2H, d, J = 6.9 Hz), 3.06 (2H, t, J = 6.9 Hz), 4.88 (2H, d, J = 5.1 Hz), 5.21 (2H, s), 7.24−7.40 (5H, m), 7.46−7.49 (2H, m), 7.91 (1H, d, J = 9.0 Hz).
融点:121−122℃
5) [6−(ベンジルオキシ)−4−ブチル−2−イソブチルキノリン−3−イル]メタノール (1.43 g, 3.8 mmol) のテトラヒドロフラン (20 ml) 溶液に、トリエチルアミン (0.64 ml, 4.6 mmol) およびメタンスルホニルクロリド (0.36 ml, 4.6 mmol) を添加し、0℃で1時間撹拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物をN,N−ジメチルホルムアミド (30 ml) で溶解させ、フタルイミドカリウム (1.41 g, 7.6 mmol) を添加し、室温で6時間撹拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、2−{[6−(ベンジルオキシ)−4−ブチル−2−イソブチルキノリン−3−イル]メチル}−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン (1.81 g, 収率94%) を白色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ:0.80 (3H, t, J = 6.8 Hz), 1.08 (6H, d, J = 6.2 Hz), 1.26−1.46 (4H, m), 2.20−2.36 (1H, m), 3.21 (2H, bs), 3.62 (2H, d, J = 7.0 Hz), 5.09 (2H, s), 5.25 (2H, s), 7.31−7.43 (6H, m), 7.65 (1H, d, J = 6.6 Hz), 7.73−7.86 (4H, m), 9.11 (1H, d, J = 6.6 Hz).
融点:166−168℃
6) 加熱還流中の2−{[6−(ベンジルオキシ)−4−ブチル−2−イソブチルキノリン−3−イル]メチル}−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン (1.75 g, 3.5 mmol) のエタノール (50 ml) 溶液に、ヒドラジン一水和物 (0.5 ml, 10.5 mmol) を添加し、1時間加熱還流した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物をテトラヒドロフラン (20 ml) で溶解させ、二炭酸ジtert−ブチル (0.96 ml, 4.2 mmol) を添加し、室温で1時間撹拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、{[6−(ベンジルオキシ)−4−ブチル−2−イソブチルキノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル (1.32 g, 収率79%) を白色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ:0.94−0.99 (9H, m), 1.43−1.56 (13H, m), 2.16−2.30 (1H, m), 2.83 (2H, d, J = 7.2 Hz), 2.95−3.00 (2H, m), 4.43 (1H, bs), 4.52 (2H, d, J = 4.5 Hz), 5.21 (2H, s), 7.23 (1H, d, J = 2.7 Hz), 7.29−7.41 (4H, m), 7.45−7.49 (2H, m), 7.91 (1H, d, J = 9.3 Hz).
元素分析値 C3040として
計算値: C, 75.59; H, 8.46; N, 5.88.
実測値: C, 75.45; H, 8.18; N, 5.74.
融点:131−132℃
7) {[6−(ベンジルオキシ)−4−ブチル−2−イソブチルキノリン−3−イル]メチル}アミン 二塩酸塩(実施例44(3)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ:0.94 (3H, t, J = 7.0 Hz), 0.97 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.37−1.61 (4H, m), 2.06−2.44 (1H, m), 3.21−3.39 (4H, m), 4.31 (2H, d, J = 4.8 Hz), 5.46 (2H, s), 7.31−7.46 (3H, m), 7.52−7.57 (2H, m), 7.66 (1H, d, J = 2.2 Hz), 7.85 (1H, d, J = 8.2 Hz), 8.53 (1H, d, J = 8.2 Hz), 8.80 (3H, bs).
融点:211−213℃
【0132】
実施例52
3−(アミノメチル)−4−ブチル−2−イソブチルキノリン−6−オール 二塩酸塩
1) {[6−(ベンジルオキシ)−4−ブチル−2−イソブチルキノリン−3−イル]メチル}アミン (0.95 g, 2.0 mmol) および5%パラジウム−炭素 (1.0 g) のテトラヒドロフラン(20 ml)−エタノール(20 ml)懸濁液を、水素雰囲気下、室温で6時間撹拌した。反応液をろ過し、ろ液を留去した。残留物を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルで結晶化して、[(4−ブチル−6−ヒドロキシ−2−イソブチルキノリン−3−イル)メチル]カルバミン酸tert−ブチル (0.68 g, 収率88%) を白色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ:0.96 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.05 (6H, d, J = 6.3 Hz), 1.45 (9H, s), 1.52−1.69 (4H, m), 2.16−2.32 (1H, m), 3.18 (2H, t, J = 6.0 Hz), 3.32 (2H, d, J = 6.6 Hz), 4.60 (2H, s), 5.46 (1H, bs), 7.57 (1H, s), 7.66 (1H, d, J = 8.6 Hz), 8.39 (1H, d, J = 8.6 Hz), 10.01 (1H, bs).
融点:198−200℃
2) 3−(アミノメチル)−4−ブチル−2−イソブチルキノリン−6−オール 二塩酸塩(実施例44(3)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ:0.97−1.01 (9H, m), 1.52−1.63 (4H, m), 2.08−2.21 (1H, m), 3.19−3.29 (4H, m), 4.31 (2H, d, J = 4.8 Hz), 7.64 (1H, s), 7.70 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.46 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.76 (3H, bs), 11.06 (1H, bs).
融点:243−244℃
実施例53
2−{[3−(アミノメチル)−4−ブチル−2−イソブチルキノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド 二塩酸塩
1) {[6−(2−アミノ−2−オキソエトキシ)−4−ブチル−2−イソブチルキノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル(実施例7(7)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ:0.97−1.04 (9H, m), 1.48−1.75 (13H, m), 2.15−2.34 (1H, m), 2.86 (2H, d, J = 7.0 Hz), 3.05 (2H, t, J = 7.5 Hz), 4.46 (1H, bs), 4.55 (2H, d, J = 4.0 Hz), 4.63 (2H, s), 5.77 (1H, bs), 6.61 (1H, bs), 7.24 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.35 (1H, dd, J = 2.4, 9.0 Hz), 7.97 (1H, d, J = 9.0 Hz).
融点:205.5−207℃
2) 2−{[3−(アミノメチル)−4−ブチル−2−イソブチルキノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド 二塩酸塩(実施例44(3)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ:0.97−0.99 (9H, m), 1.53−1.63 (4H, m), 2.08−2.24 (1H, m), 3.26−3.34 (4H, m), 4.33 (2H, d, J = 4.5 Hz), 4.78 (2H, s), 7.50 (1H, bs), 7.61 (1H, d, J = 2.1 Hz), 7.79 (1H, bs), 7.84 (1H, dd, J = 2.1, 9.3 Hz), 8.55 (1H, d, J = 9.3 Hz), 8.79 (3H, bs).
融点:218−220℃
【0133】
実施例54
{[6−(ベンジルオキシ)−4−ヘキシル−2−イソブチルキノリン−3−イル]メチル}アミン 二塩酸塩
1) 1−(2−アミノ−5−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}フェニル)ヘプタン−1−オン(実施例51(1)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ:0.18 (6H, s), 0.83−0.87 (3H, m), 0.99 (9H, s), 1.23−1.43 (6H, m), 1.65−1.75 (2H, m), 2.86 (2H, t, J = 9.0 Hz), 5.93 (2H, bs), 6.55 (1H, d, J = 8.8 Hz), 6.84 (1H, dd, J = 2.8, 8.8 Hz), 7.17 (1H, d, J = 2.8 Hz).
2) 4−ヘキシル−6−ヒドロキシ−2−イソブチルキノリン−3−カルボン酸メチル(実施例1(1)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 0.88 (3H, t, J = 7.5 Hz), 0.91 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.22−1.42 (6H, m), 1.58−1.72 (2H, m), 2.05−2.21 (1H, m), 2.78−2.89 (4H, m), 3.96 (3H, s), 7.24 (1H, dd, J = 2.6, 9.2 Hz), 7.36 (1H, d, J = 2.6 Hz), 7.84 (1H, d, J = 9.2 Hz), 9.82 (1H, bs).
融点:142−143℃
元素分析値 C2129NOとして
計算値: C, 73.44; H, 8.51; N, 4.08.
実測値: C, 73.23; H, 8.26; N, 4.00.
3) 6−(ベンジルオキシ)−4−ヘキシル−2−イソブチルキノリン−3−カルボン酸メチル(実施例30(1)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 0.92 (3H, t, J = 6.8 Hz), 1.02 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.26−1.48 (6H, m), 1.55−1.66 (2H, m), 2.23−2.36 (1H, m), 3.00 (2H, t, J = 8.1 Hz), 3.27 (2H, d, J = 7.5 Hz), 4.03 (3H, s), 5.29 (2H, s), 7.35−7.48 (6H, m), 7.70 (1H, dd, J = 2.5, 9.3 Hz), 9.12 (1H, d, J = 9.3 Hz).
融点:122−123℃
4) [6−(ベンジルオキシ)−4−ヘキシル−2−イソブチルキノリン−3−イル]メタノール(実施例1(2)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 0.92 (3H, t, J = 6.6 Hz), 0.96 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.30−1.37 (4H, m), 1.42−1.62 (4H, m), 1.87 (1H, bs), 2.14−2.28 (1H, m), 2.88 (2H, d, J = 7.2 Hz), 3.05 (2H, t, J = 8.1 Hz), 4.88 (2H, s), 5.20 (2H, s), 7.24 (1H, d, J = 2.7 Hz), 7.30−7.42 (4H, m), 7.46−7.48 (2H, m),
7.91 (1H, d, J = 9.3 Hz).
融点:82−83℃
元素分析値 C2735NOとして
計算値: C, 79.96; H, 8.70; N, 3.45.
実測値: C, 79.90; H, 8.49; N, 3.30.
5) 2−{[6−(ベンジルオキシ)−4−ヘキシル−2−イソブチルキノリン−3−イル]メチル}−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン(実施例51(5)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ:0.83 (3H, t, J = 7.0 Hz), 0.96 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.04−1.24 (4H, m), 1.30−1.39 (4H, m), 2.12−2.25 (1H, m), 3.06 (2H, d, J = 7.5 Hz), 3.09 (2H, d, J = 7.5 Hz), 5.07 (2H, s), 5.19 (2H, s), 7.23 (1H, d, J = 2.7 Hz), 7.27−7.47 (6H, m), 7.67−7.80 (4H, m), 7.92 (1H, d, J = 9.3 Hz).
融点:140−140.5℃
6) {[6−(ベンジルオキシ)−4−ヘキシル−2−イソブチルキノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル(実施例51(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ:0.92 (3H, t, J = 6.6 Hz), 0.98 (6H, d, J = 6.9 Hz), 1.26−1.64 (17H, m), 2.13−2.35 (1H, m), 2.84 (2H, d, J = 7.4 Hz), 2.98 (2H, t, J = 7.7 Hz), 4.41 (1H, bs), 4.52 (2H, d, J = 6.6 Hz), 5.21 (2H, s), 7.24 (1H, d, J = 2.8 Hz), 7.29−7.51 (6H, m), 7.92 (1H, d, J = 9.2 Hz).
元素分析値 C3244として
計算値: C, 76.15; H, 8.79; N, 5.55.
実測値: C, 76.16; H, 8.59; N, 5.39.
融点:125.5−126℃
7) {[6−(ベンジルオキシ)−4−ヘキシル−2−イソブチルキノリン−3−イル]メチル}アミン 二塩酸塩(実施例44(3)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ:0.89 (3H, t, J = 6.6 Hz), 0.97 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.30 (4H, bs), 1.49 (4H, bs), 2.09−2.22 (1H, m), 3.22−3.36 (4H, m), 4.30 (2H, d, J = 5.1 Hz), 5.44 (2H, s), 7.32−7.54 (4H, m), 7.66 (1H, s), 7.84 (1H, d, J = 9.6 Hz), 8.51 (1H, bs), 8.77 (3H, bs).
融点:195−197℃
実施例55
3−(アミノメチル)−4−ヘキシル−2−イソブチルキノリン−6−オール 二塩酸塩
1) [(4−ヘキシル−6−ヒドロキシ−2−イソブチルキノリン−3−イル)メチル]カルバミン酸tert−ブチル(実施例52(1)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ:0.86 (3H, t, J = 6.3 Hz), 1.06 (6H, d, J = 6.0 Hz), 1.24−1.35 (4H, m), 1.46−1.69 (13H, m), 2.18−2.29 (1H, m), 3.16 (2H, t, J = 6.5 Hz), 3.30 (2H, bs), 4.59 (2H, bs), 5.31 (1H, bs), 7.52 (1H, bs), 7.70 (1H, bs), 8.38 (1H, bs).
融点:173−175℃
2) 3−(アミノメチル)−4−ヘキシル−2−イソブチルキノリン−6−オール 二塩酸塩(実施例44(3)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ:0.89 (3H, t, J = 7.2 Hz), 0.98 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.26−1.39 (4H, m), 1.49−1.65 (4H, m), 2.09−2.21 (1H, m), 3.19−3.29 (4H, m), 4.32 (2H, d, J = 5.1 Hz), 7.64 (1H, d, J = 1.4 Hz), 7.71 (1H, dd, J = 1.4, 9.0 Hz), 8.48 (1H, d, J = 9.0 Hz), 8.78 (3H, bs), 11.07 (1H, bs).
融点:257−258℃
【0134】
実施例56
2−(3−(((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)−4−(4−メチルフェニル)−2−ネオペンチル−6−キノリニル)−1,3−チアゾール−4−カルボン酸エチル 二塩酸塩
1) 6−ヒドロキシ−4−(4−メチルフェニル)−2−ネオペンチル−3−キノリンカルボニトリル(実施例7(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.09 (9H, s), 2.45 (3H, bs), 3.13 (2H, s), 6.22 (1H, bs), 6.95 (1H, d, J = 2.7 Hz), 7.30 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.35 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.39 (1H, dd, J = 2.7, 9.0 Hz), 8.02 (1H, dd, J = 1.8, 8.7 Hz).
2) (6−ヒドロキシ−4−(4−メチルフェニル)−2−ネオペンチル−3−キノリニル)メチルカルバミン酸tert−ブチル(実施例13(2)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.04 (9H, s), 1.39 (9H, s), 2.44 (3H, s), 3.00 (2H, s), 4.23 (3H, bs), 6.62 (1H, bs), 6.90 (1H, bs), 7.09 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.19−7.23 (3H, m), 7.92 (1H, d, J = 9.3 Hz).3) [4−(4−メチルフェニル)−2−ネオペンチル−6−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−キノリン−3−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル(実施例19(1)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.09 (9H, s), 1.40 (9H, s), 2.49 (3H, s), 3.07 (2H, s), 4.30 (1H, bs), 4.38 (2H, d, J = 5.1 Hz), 7.12 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.21 (1H, d, J = 2.7 Hz), 7.36 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.52 (1H, dd, J = 2.7, 9.3 Hz), 8.13 (1H, d, J = 9.3 Hz).
4) [4−(4−メチルフェニル)−2−ネオペンチル−6−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−キノリン−3−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル (3.97 g, 7.0 mmol)、ビスピナコラートボロン (3.55 g, 14.0 mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム−ジクロロメタン (1:1) 錯体 (0.15 g, 0.21 mmol)、酢酸カリウム (2.06 g, 21 mmol) およびジメチルスルホキシド (50 ml) の混合物を、アルゴン雰囲気下、100℃で2時間撹拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物と、2−クロロチアゾール (2.68 g, 14.0 mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム (0.80 g, 0.7 mmol)、炭酸カリウム (2.90 g, 21 mmol)、エタノール (5 ml)、トルエン (30 ml) および水 (5 ml)の混合物を、アルゴン雰囲気下、100℃で10時間撹拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、2−[3−[[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル]−4−(4−メチルフェニル)−2−ネオペンチル−6−キノリニル]−1,3−チアゾール−4−カルボン酸エチル (3.02 g, 収率75%) を白色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.11 (9H, s), 1.40−1.44 (12H, m), 2.49 (3H, s), 3.06 (2H, s), 4.36 (3H, bs), 4.43 (2H, q, J = 6.9 Hz), 7.17 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.36 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.86 (1H, d, J = 2.1 Hz), 8.11 (1H, s), 8.12 (1H, d, J = 8.7 Hz), 8.36 (1H, dd, J = 2.1, 8.7 Hz).
5) 2−(3−(アミノメチル)−4−(4−メチルフェニル)−2−ネオペンチル−6−キノリニル)−1,3−チアゾール−4−カルボン酸エチル 二塩酸塩(実施例44(3)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.10 (9H, s), 1.32 (3H, t, J = 7.2 Hz), 2.50 (3H, s), 3.23 (2H, bs), 4.07 (2H, bs), 4.31 (2H, q, J = 7.2 Hz), 7.42 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.50 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.91 (1H, bs), 8.43 (5H, bs), 8.58 (1H, s).
実施例57
2−(3−(アミノメチル)−4−(4−メチルフェニル)−2−ネオペンチル−6−キノリニル)−1,3−チアゾール−4−カルボン酸 二塩酸塩
1) 2−[3−[[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル]−4−(4−メチルフェニル)−2−ネオペンチル−6−キノリニル]−1,3−チアゾール−4−カルボン酸 (実施例6(1)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.11 (9H, s), 1.41 (9H, s), 2.50 (3H, s), 3.10 (2H, s), 4.38 (2H, s), 7.18 (2H, d, J = 7.7 Hz), 7.37 (2H, d, J = 7.7 Hz), 7.86 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.18 (1H, d, J = 9.0 Hz), 8.21 (1H, s), 8.31 (1H, dd, J = 2.0, 9.0 Hz).
2) 2−(3−(アミノメチル)−4−(4−メチルフェニル)−2−ネオペンチル−6−キノリニル)−1,3−チアゾール−4−カルボン酸 二塩酸塩(実施例44(3)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.10 (9H, s), 2.50 (3H, s), 3.17 (2H, bs), 4.06 (2H, bs), 7.39−7.51 (4H, m), 7.89−7.93 (1H, m), 8.31−8.54 (6H, m).
【0135】
実施例58
2−(3−(アミノメチル)−4−(4−メチルフェニル)−2−ネオペンチル−6−キノリニル)−1,3−チアゾール−4−カルボキサミド 二塩酸塩
1) [6−[4−(アミノカルボニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−4−(4−メチルフェニル)−2−ネオペンチル−3−キノリニル]メチルカルバミン酸tert−ブチル(実施例19(4)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.19 (9H, s), 1.40 (9H, s), 2.52 (3H, s), 3.24 (2H, bs), 4.43 (2H, bs), 5.73 (1H, bs), 7.17−7.25 (4H, m), 7.46 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.89 (1H, d, J = 1.8 Hz), 8.17 (1H, s), 8.46 (1H, d, J = 8.7 Hz), 8.06 (1H, s).
2) 2−(3−(アミノメチル)−4−(4−メチルフェニル)−2−ネオペンチル−6−キノリニル)−1,3−チアゾール−4−カルボキサミド 二塩酸塩(実施例44(3)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.11 (9H, s), 2.50 (3H, s), 3.24 (2H, bs), 4.07 (2H, d, J = 5.4 Hz), 7.35 (1H, bs), 7.42 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.50 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.70 (1H, bs), 7.80 (1H, s), 7.88 (1H, bs), 8.29 (1H, s), 8.43 (3H, bs), 8.60 (1H, s).
実施例59
2−((3−(アミノメチル)−4−(4−メチルフェニル)−2−ネオペンチル−6−キノリニル)オキシ)アセトアミド
1) 2−[[3−シアノ−4−(4−メチルフェニル)−2−ネオペンチル−6−キノリニル]オキシ]アセトアミド(実施例7(7)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.11 (9H, s), 2.51 (3H, s), 3.17 (2H, s), 4.42 (2H, s), 5.71 (1H, bs), 6.55 (1H, bs), 6.96 (1H, d, J = 3.0 Hz), 7.33 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.40 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.50 (1H, dd, J = 3.0, 9.0 Hz), 8.10 (1H, d, J = 9.0 Hz).
2) 2−((3−(アミノメチル)−4−(4−メチルフェニル)−2−ネオペンチル−6−キノリニル)オキシ)アセトアミド(実施例7(8)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.08 (9H, s), 1.37 (2H, bs), 2.50 (3H, s), 3.06 (2H, s), 3.84 (2H, s), 4.34 (2H, s), 5.67 (1H, bs), 6.57 (1H, d, J = 2.7 Hz), 7.15 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.26−7.35 (4H, m), 8.00 (1H, d, J = 9.3 Hz).
実施例60
{[2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−(2H−テトラゾール−5−イルメトキシ)キノリン−3−イル]メチル}アミン 二塩酸塩
1) {[6−ヒドロキシ−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル (2.5 g, 5.9 mmol)、ブロモアセトニトリル (0.5 ml, 7.2 mmol)、炭酸カリウム (1.0 g, 7.2 mmol) およびN,N−ジメチルホルムアミド (10 ml) の混合物を室温で12時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、{[6−(シアノメトキシ)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル (1.4 g, 収率52%) を淡黄色結晶として得た。
H−NMR(CDCl) δ: 1.01 (6H, d, J = 6.6Hz), 1.41 (9H, s), 2.30−2.39 (1H, m), 2.47 (3H, s), 2.94 (2H, d, J = 6.9 Hz), 4.30 (3H, s), 4.64 (2H, s), 6.70 (1H, d, J = 2.7 Hz), 7.14 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.33−7.36 (3H, m), 8.02 (1H, d, J = 9.0 Hz).
2) {[6−(シアノメトキシ)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル (0.46 g, 1.0 mmol) およびアジ化ナトリウム (0.13 g, 2.0 mmol) のジメチルスルホキシド (10 ml) 溶液に、塩化アンモニウム (0.22 g, 4.0 mmol) を加え、70℃で24時間撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残留物をジイソプロピルエーテルで結晶化し、{[2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−(2H−テトラゾール−5−イルメトキシ)キノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル (0.47 g, 収率93%) を淡黄色結晶として得た。
H−NMR(CDCl) δ: 0.94 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.39 (9H, s), 2.17−2.19 (1H, m), 2.50 (3H, s), 3.06−3.07 (2H, m), 4.31−4.34 (3H, m), 5.36 (2H, s), 6.48 (1H, d, J = 2.4 Hz), 6.68−6.69 (1H, m), 6.97 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.35 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.36−7.37 (1H, m).
3) {[2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−(2H−テトラゾール−5−イルメトキシ)キノリン−3−イル]メチル}アミン(実施例13(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 0.86 (6H, d, J = 6.0 Hz), 2.17−2.25 (1H, m), 2.33 (3H, s), 2.98 (2H, s), 3.83 (2H, s), 5.32 (2H, s), 6.60 (1H, s), 7.14 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.30 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.62 (2H, s), 8.20 (4H, m).
【0136】
実施例61
3−({[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}メチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5(4H)−オン 二塩酸塩
1) {[6−(シアノメトキシ)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル (0.46 g, 1.0 mmol)、ヒドロキシアンモニウムクロリド (0.21 g, 3.0 mmol)、炭酸ナトリウム (0.43 g, 4.0 mmol)およびエタノール (10 ml) の混合物を70℃で17時間撹拌した。反応液に水を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残留物をテトラヒドロフラン (10 ml) に溶解し、1,1’−カルボニルビス−1H−イミダゾール (0.32 g, 2.0 mmol) を加え、70℃で24時間撹拌した。反応液に水を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、({2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−[(5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)メトキシ]キノリン−3−イル}メチル)カルバミン酸tert−ブチル (0.18 g, 収率35%) を淡黄色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 0.99 (6H, d, J = 6.6Hz), 1.41 (9H, s), 2.21−2.24 (1H, m), 2.50 (3H, s), 2.96−2.97 (1H, m), 4.30−4.31 (1H, m), 4.33 (1H, bs), 4.85 (2H, s), 6.56 (1H, s), 6.71−6.73 (1H, m), 7.08 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.38 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.56−7.58 (1H, m).
2) 3−({[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}メチル)−1,2,4−オキサジアゾール−5(4H)−オン 二塩酸塩(実施例13(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.14 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.44−2.48 (1H, m), 2.59 (3H, s), 3.18 (2H, s), 4.10−4.11 (2H, m), 5.17 (2H, s), 6.84 (1H, s), 7.42 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.56 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.75−7.79 (1H, m), 8.37 (4H, bs).
実施例62
5−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]−2−フロ酸メチル 二塩酸塩
1) 5−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]−2−フロ酸メチル(実施例56(1)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.04 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.42 (9H, s), 2.36−2.39 (1H, m), 2.50 (3H, s), 3.00 (2H, d, J = 6.9 Hz), 3.89 (3H, s), 4.32 (3H, s), 6.66 (1H, d, J = 3.3 Hz), 7.16 (2H, d, J = 7.5 Hz), 7.20 (1H, d, J = 3.3 Hz), 7.36 (2H, d, J = 7.5 Hz), 7.68 (1H, s), 8.10−8.14 (2H, m).
2) 5−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]−2−フロ酸メチル 二塩酸塩(実施例13(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.01 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.34−2.36 (1H, m), 2.48 (3H, s), 3.16 (2H, s), 3.78 (3H, s), 3.98 (3H, s), 7.26 (1H, d, J = 3.6 Hz), 7.39−7.40 (3H, m), 7.47 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.66 (1H, s), 8.50 (3H,
bs).
実施例63
5−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]−2−フロ酸 二塩酸塩
1) 5−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]−2−フロ酸(実施例6(1)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.09 (6H, d, J = 6.3 Hz), 1.42 (9H, s), 2.22−2.26 (1H, m), 2.52 (3H, s), 3.32 (2H, s), 4.35 (2H, s), 4.82(1H, bs), 6.68 (1H, d, J = 3.3 Hz), 7.20−7.23 (3H, m), 7.41−7.43 (2H, m), 7.67 (1H, s), 8.12−8.13 (1H, m), 8.55−8.58 (1H, m).
2) 5−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]−2−フロ酸 二塩酸塩(実施例13(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.02 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.35−2.38 (1H, m), 2.48 (3H, s), 3.06 (2H, s), 3.95 (3H, s), 7.19 (1H, d, J = 3.6 Hz), 7.30−7.37 (3H, m), 7.47 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.64 (1H, s), 8.50 (3H, bs).
【0137】
実施例64
5−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]−2−フルアミド
1) {[6−[5−(アミノカルボニル)−2−フリル]−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル(実施例19(4)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.03 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.42 (9H, s), 2.31−2.35 (1H, m), 2.51 (3H, s), 3.14−3.16 (2H, m), 4.33 (2H, d, J = 4.8 Hz), 4.79 (1H, bs), 5.74 (1H, bs), 6.37 (1H, bs), 6.70 (1H, d, J = 3.6 Hz), 7.19−7.22 (3H, m), 7.39 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.61 (1H, s), 7.82−7.85 (1H, m), 8.07−8.11 (1H, m).
2) {[6−[5−(アミノカルボニル)−2−フリル]−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル (0.5 g, 1.0 mmol) の酢酸エチル (5 ml) 溶液に、4規定 塩化水素の酢酸エチル (2 ml) 溶液を加え、室温で3時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残留物をジイソプロピルエーテルで結晶化した。得られた結晶を酢酸エチル (5 ml) に溶解し、トリエチルアミン (1 ml) を加えた。反応液に水を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残留物をジイソプロピルエーテルで結晶化し、5−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]−2−フルアミド (0.29 g, 収率71%) を白色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.05 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.41−2.44 (1H, m), 2.50 (3H, s), 3.02 (2H, d, J = 7.2 Hz), 3.81 (2H, s), 6.67 (1H, d, J = 3.9 Hz), 7.20−7.23 (3H, m), 7.36 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.60 (1H, s), 7.95−7.99 (1H, m), 8.09−8.12 (1H, m).
実施例65
2−{[3−(アミノメチル)−4−(4−メチルフェニル)−2−プロピルキノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド 二塩酸塩
1) 6−ヒドロキシ−4−(4−メチルフェニル)−2−プロピルキノリン−3−カルボニトリル(実施例7(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.07 (3H, t, J = 7.5 Hz), 1.81−2.03 (2H, m), 2.46 (3H, s), 3.12−3.17 (2H, m), 6.99 (1H, d, J = 2.7 Hz), 7.33−7.35 (4H, m), 7.45 (1H, dd, J = 2.7 Hz, 9.0 Hz), 7.97 (1H, d, J = 9.0 Hz), 8.49 (1H, bs).
2) {[6−ヒドロキシ−4−(4−メチルフェニル)−2−プロピルキノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル(実施例13(2)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.02 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.40 (9H, s), 1.75−1.82 (2H, m), 2.42 (3H, s), 2.97−3.02 (2H, m), 4.27−4.28 (1H, m), 4.33 (1H, bs), 6.66 (1H, d, J = 2.7 Hz), 7.07 (2H, d, J = 7.5 Hz), 7.23−7.27 (3H, m), 7.85 (1H, d, J = 9.6 Hz).
3) {[6−(2−アミノ−2−オキソエトキシ)−4−(4−メチルフェニル)−2−プロピルキノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル(実施例23(1)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.12 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.41 (9H, s), 1.90−1.94 (2H, m), 2.51 (3H, s), 3.23−3.24 (2H, m), 4.34 (1H, bs), 4.35 (1H, bs), 5.64 (1H, bs), 6.60 (1H, bs), 6.63 (1H, d, J = 2.7 Hz), 7.12 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.37 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.41 (2H, s).
4) 2−{[3−(アミノメチル)−4−(4−メチルフェニル)−2−プロピルキノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド 二塩酸塩(実施例13(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR(DMSO−d) δ: 0.92 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.69−1.77 (2H, m), 2.31 (3H, s), 3.02 (2H, s), 3.82−3.83 (2H, m), 4.21 (2H, s), 6.49 (1H, s), 7.17 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.19 (1H, s), 7.29 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.43−7.50 (2H, m), 8.04−8.10 (1H, m), 8.48 (3H, bs).
【0138】
実施例66
2−[3−(アミノメチル)−4−(4−メチルフェニル)−2−プロピルキノリン−6−イル]−1,3−チアゾール−4−カルボン酸エチル 二塩酸塩
1) 2−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−4−(4−メチルフェニル)−2−プロピルキノリン−6−イル]−1,3−チアゾール−4−カルボン酸エチル(実施例56(4)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.11 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.42 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.56 (9H, s), 1.87−1.95 (2H, m), 2.50 (3H, s), 3.05−3.11 (2H, m), 4.33−4.39 (3H, m), 4.42 (2H, q, J = 7.2 Hz), 7.17 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.36 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.87 (1H, d, J = 1.8 Hz), 8.11 (1H, s), 8.13 (1H, d, J = 9.0 Hz), 8.36 (1H, dd, J = 1.8 Hz, 9.0 Hz).
2) 2−[3−(アミノメチル)−4−(4−メチルフェニル)−2−プロピルキノリン−6−イル]−1,3−チアゾール−4−カルボン酸エチル 二塩酸塩(実施例13(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.12 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.34 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.91−2.01 (2H, m), 2.53 (3H, s), 3.14−3.16 (2H, m), 4.01−4.02 (2H, m), 4.32 (2H, q, J = 7.2 Hz), 7.39 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.51 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.92 (1H, s), 8.20−8.23 (1H, m), 8.34 (3H, bs), 8.35−8.38 (1H, m),
8.59 (1H, s).
実施例67
2−[3−(アミノメチル)−4−(4−メチルフェニル)−2−プロピルキノリン−6−イル]−1,3−チアゾール−4−カルボン酸 二塩酸塩
1) 2−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−4−(4−メチルフェニル)−2−プロピルキノリン−6−イル]−1,3−チアゾール−4−カルボン酸(実施例6(1)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.12 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.43 (9H, s), 1.88−1.94 (2H, m), 2.51 (3H, s), 3.13−3.14 (2H, m), 4.34 (2H, s), 4.36 (1H, bs), 7.17 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.38 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.88 (1H, s), 8.22 (2H, s), 8.28−8.29 (1H, m).
2) 2−[3−(アミノメチル)−4−(4−メチルフェニル)−2−プロピルキノリン−6−イル]−1,3−チアゾール−4−カルボン酸 二塩酸塩(実施例13(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.01 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.80−1.91 (2H, m), 2.41 (3H, s), 3.05−3.10 (2H, m), 3.91 (2H, s), 7.29 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.41 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.81 (1H, s), 8.13−8.16 (1H, m), 8.25−8.28 (1H, m), 8.28 (3H, bs), 8.42 (1H, s).
実施例68
2−[3−(アミノメチル)−2−プロピル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]−1,3−チアゾール−4−カルボキサミド 二塩酸塩
1) {[6−[4−(アミノカルボニル)−1,3−チアゾール−2−イル]−4−(4−メチルフェニル)−2−プロピルキノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル(実施例7(7)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.19 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.42 (9H, s), 1.98−20.9 (2H, m), 2.55 (3H, s), 3.58−3.64 (2H, m), 4.41−4.43 (2H, m), 4.89 (1H, bs), 5.85 (1H, bs), 7.27 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.48 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.91 (1H, s), 8.18 (1H, s), 8.47−8.51 (1H, m), 9.07−9.10 (1H, m).
2) 2−[3−(アミノメチル)−4−(4−メチルフェニル)−2−プロピルキノリン−6−イル]−1,3−チアゾール−4−カルボキサミド 二塩酸塩(実施例13(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.23 (3H, t, J = 7.2 Hz), 2.04−2.08 (2H, m), 2.63 (3H, s), 3.28 (2H, t, J = 7.5 Hz), 4.12−4.13 (2H, m), 7.52 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.62 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.90 (1H, d, J = 1.5 Hz), 8.33 (1H, d, J = 9.0 Hz), 8.39 (1H, s), 8.42 (3H, bs), 8.61 (1H, dd, J = 1.5 Hz, 9.0 Hz).
【0139】
実施例69
2−{[3−(アミノメチル)−2−(シクロプロピルメチル)−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド 二塩酸塩
1) 6−ヒドロキシ−2−(シクロプロピルメチル)−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−カルボニトリル(実施例7(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 0.39−0.45 (2H, m), 0.49−0.58 (2H, m), 1.29−1.38 (1H, m), 2.46 (3H, s), 3.10 (2H, d, J = 7.2 Hz), 6.99 (1H, d, J = 2.7 Hz), 7.25−7.43 (5H, m), 8.03 (1H, d, J = 9.3 Hz).
2) {[6−ヒドロキシ−2−(シクロプロピルメチル)−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル(実施例13(2)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 0.00−0.01 (2H, m), 0.23−0.25 (2H, m), 1.10 (9H, s), 2.16 (3H, s), 2.54−2.56 (2H, m), 3.74−3.75 (2H, m), 6.24 (1H, d, J = 2.4 Hz), 6.77 (1H, bs), 6.95 (1H, dd, J = 2.4 Hz, 9.0 Hz), 7.01 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.69 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.57 (1H, d, J = 9.0 Hz), 9.42 (1H,
s).
3) {[6−(2−アミノ−2−オキソエトキシ)−2−(シクロプロピルメチル)−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル(実施例23(1)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 0.55−0.58 (4H, m), 1.39 (9H, s), 1.52−1.55 (1H, m), 2.52 (3H, s), 3.29−3.31 (2H, m), 4.35 (2H, s), 4.35−4.37 (2H, m), 4.37 (1H, bs), 5.65 (1H, bs), 6.64 (1H, bs), 6.65 (1H, s), 7.14 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.39 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.38−7.39 (1H, m), 7.49−7.50 (1H, m).
4) 2−{[3−(アミノメチル)−2−(シクロプロピルメチル)−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}アセトアミド 二塩酸塩(実施例13(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 0.25−0.32 (4H, m), 1.86−1.92 (1H, m), 2.22 (3H, s), 3.11 (2H, s), 3.73−3.78 (2H, m), 4.16 (2H, s), 6.47 (1H, s), 7.12−7.15 (3H, m), 7.20−7.23 (2H, m), 7.18 (1H, s), 7.55−7.57 (1H, m), 8.34 (4H, bs).
実施例70
(2E)−3−[3−(アミノメチル)−4−(4−メチルフェニル)−2−プロピルキノリン−6−イル]アクリル酸エチル 二塩酸塩
1) 実施例19(1)に示した方法と同様の方法でトリフルオロメタンスルホン酸3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−4−(4−メチルフェニル)−2−プロピルキノリン−6−イルを合成し、引き続き実施例19(2)に示した方法と同様の方法で(2E)−3−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−4−(4−メチルフェニル)−2−プロピルキノリン−6−イル]アクリル酸エチルを合成した。
H−NMR (CDCl) δ: 1.09 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.32 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.42 (9H, s), 1.85−1.93 (2H, m), 2.50 (3H, s), 3.04−3.10 (2H, m), 4.24 (2H, q, J = 7.2 Hz), 4.25−4.40 (3H, m), 6.40 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.12 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.34 (1H, d, J = 2.1 Hz), 7.35 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.63 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.62 (1H, dd, J = 2.1 Hz, 8.7 Hz), 8.05 (1H, d, J = 8.7 Hz).
2) (2E)−3−[3−(アミノメチル)−4−(4−メチルフェニル)−2−プロピルキノリン−6−イル]アクリル酸エチル 二塩酸塩(実施例13(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.07 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.23 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.82−1.92 (2H, m), 2.47 (3H, s), 3.21 (2H, bs), 3.96−3.98 (2H, m), 4.16 (2H, q, J = 7.2 Hz), 6.65 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.34 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.44 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.48 (1H, bs), 7.65 (1H, d, J = 15.9 Hz), 8.19 (1H, bs), 8.30 (1H, bs), 8.46 (3H, bs).
実施例71
(2E)−3−[3−(アミノメチル)−4−(4−メチルフェニル)−2−プロピルキノリン−6−イル]アクリル酸 二塩酸塩
1) (2E)−3−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−4−(4−メチルフェニル)−2−プロピルキノリン−6−イル]アクリル酸(実施例70(1)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.12 (3H, t, J = 7.8 Hz), 1.42 (9H, s), 1.86−1.96 (2H, m), 2.51 (3H, s), 3.22 (2H, bs), 4.33−4.35 (2H, m), 4.46 (1H, bs), 6.43 (1H, d, J = 15.6 Hz), 7.14 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.38 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.44 (1H, s), 7.70 (1H, d, J = 15.6 Hz), 7.89−7.92 (1H, m).
2) (2E)−3−[3−(アミノメチル)−4−(4−メチルフェニル)−2−プロピルキノリン−6−イル]アクリル酸 二塩酸塩(実施例13(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 0.89 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.65−1.75 (2H, m), 2.29 (3H, s), 2.96 (2H, bs), 3.78−3.82 (2H, m), 6.35 (1H, d, J = 15.6 Hz), 7.14 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7. 24 (1H, s), 7.28 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.37 (1H, d, J = 15.6 Hz), 7.89−7.94 (1H, m), 8.02−8.06 (1H, m), 8.14 (3H, bs).
【0140】
実施例72
(2E)−3−[3−(アミノメチル)−4−(4−メチルフェニル)−2−プロピルキノリン−6−イル]アクリルアミド 二塩酸塩
1) {[6−[(1E)−3−アミノ−3−オキソプロパ−1−エン−1−イル]−4−(4−メチルフェニル)−2−プロピルキノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル(実施例19(4)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.14 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.42 (9H, s), 1.94−2.03 (2H, m), 2.53 (3H, s), 3.37−3.41 (2H, m), 4.36 (2H, s), 4.93 (1H, bs), 6.65 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.18 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.34 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.40 (1H, s), 7.42 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.95−7.99 (1H, m), 8.42 (1H,
bs).
2) (2E)−3−[3−(アミノメチル)−4−(4−メチルフェニル)−2−プロピルキノリン−6−イル]アクリルアミド 二塩酸塩(実施例13(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.23 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.99−2.09 (2H, m), 2.62 (3H, s), 3.41 (2H, bs), 4.12−4.14 (2H, m), 6.78 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7. 33 (1H, bs), 7.51 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.50−7.52 (1H, m), 7.61 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.82 (1H, bs), 8.31−8.32 (1H, m), 8.45−8.46 (1H, m), 8.14 (3H, bs).
実施例73
3−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]プロパンアミド 二塩酸塩
1) {[6−[(1E)−3−アミノ−3−オキソプロパ−1−エン−1−イル]−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−キノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル (250 mg, 0.53 mmol) のエタノール (5 ml) およびテトラヒドロフラン (5 ml) 溶液に5%パラジウム−炭素(0.10 g)を加え、水素雰囲気下、室温で12時間撹拌した。反応液をろ過し、ろ液を減圧下濃縮した。残留物をジイソプロピルエーテルで結晶化し、{[6−(3−アミノ−3−オキソプロピル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル (204 mg, 収率81%) を白色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.03 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.41 (9H, s), 2.31−2.39 (1H, m), 2.49 (3H, s), 2.46 (2H, t, J = 7.8 Hz), 3.00 (2H, t, J = 7.8 Hz), 3.00−3.03 (2H, m), 4.31 (2H, s), 5.28 (1H, bs), 5.40 (1H, bs), 7.12 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.12−7.15 (1H, m), 7.35 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.55−7.61 (1H, m), 8.17 (1H, bs).
2) 3−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]プロパンアミド 二塩酸塩(実施例13(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 0.84 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.11−2.17 (1H, m), 2.15 (2H, t, J = 7.2 Hz), 2.30 (3H, s), 2.71 (2H, t, J = 7.2 Hz), 3.09 (2H, s), 3.82−3.88 (2H, m), 6.57 (1H, bs), 7.03 (1H, s), 7.09 (1H, bs), 7.20 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.29 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.55−7.76 (1H, m), 8.27−8.33 (1H, m), 8.32 (3H, bs).
【0141】
実施例74
(2E)−3−[3−(アミノメチル)−2−(シクロプロピルメチル)−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]アクリル酸エチル 二塩酸塩
1) (2E)−3−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−(シクロプロピルメチル)−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]アクリル酸エチル(実施例19(2)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 0.35−0.38 (2H, m), 0.54−0.57 (2H, m), 1.32 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.55−1.56 (1H, m), 1.56 (9H, s), 2.50 (3H, s), 3.05 (2H, d, J = 6.6 Hz), 4.23 (2H, q, J = 7.2 Hz), 4.25−4.40 (3H, m), 6.39 (1H, d, J = 16.2 Hz), 7.13 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.35 (1H, d, J = 2.1 Hz), 7.38 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.65 (1H, d, J = 16.2 Hz), 7.85 (1H, dd, J = 2.1 Hz, 8.7 Hz), 8.05 (1H, d, J = 8.7 Hz).
2) (2E)−3−[3−(アミノメチル)−2−(シクロプロピルメチル)−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]アクリル酸エチル 二塩酸塩(実施例13(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 0.18−0.26 (2H, m), 0.30−0.35 (2H, m), 1.02 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.12−1.19 (1H, m), 2.26 (3H, s), 2.95−2.99 (2H, m), 3.74−3.79 (2H, m), 3.95 (2H, q, J = 7.2 Hz), 6.45 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.13 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.24 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.26−7.28 (1H, m), 7.43 (1H, d, J = 15.9 Hz), 8.01−8.03 (1H, m), 8.08−8.09 (1H, m), 8.19 (3H, bs).
実施例75
(2E)−3−[3−(アミノメチル)−2−(シクロプロピルメチル)−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]アクリル酸 二塩酸塩
1) (2E)−3−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−(シクロプロピルメチル)−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]アクリル酸(実施例19(3)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 0.55−0.60 (4H, m), 1.25−1.36 (1H, m), 1.41 (9H, s), 2.53 (3H, s), 3.45 (2H, bs), 4.38 (2H, bs), 4.72 (1H, bs), 6.44 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.18 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.41 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.47 (1H, s), 7.65 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.86−7.90 (1H, m).
2) (2E)−3−[3−(アミノメチル)−2−(シクロプロピルメチル)−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]アクリル酸 二塩酸塩(実施例13(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 0.18−0.21 (2H, m), 0.22−0.33 (2H, m), 1.02−1.53 (1H, m), 2.24 (3H, s), 2.96 (2H, s), 3.75−3.76 (2H, m), 6.30 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.12 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.20 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.22 (1H, s), 7.35 (1H, d, J = 15.9 Hz), 8.02 (1H, s), 8.17 (4H, bs).
【0142】
実施例76
(2E)−3−[3−(アミノメチル)−2−(シクロプロピルメチル)−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]アクリルアミド 二塩酸塩
1) {[6−[(1E)−3−アミノ−3−オキソプロパ−1−エン−1−イル]−2−(シクロプロピルメチル)−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル(実施例19(4)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 0.53−0.67 (4H, m), 1.21−1.34 (1H, m), 1.41 (9H, s), 2.54 (3H, s), 3.42−3.45 (2H, m), 4.41 (2H, s), 4.93 (1H, bs), 6.79 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.24 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.36 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.41 (1H, s), 7.51 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.95−7.98 (1H, m), 8.73 (1H, bs).
2) (2E)−3−[3−(アミノメチル)−2−(シクロプロピルメチル)−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]アクリルアミド 二塩酸塩(実施例13(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 0.18 (2H, bs), 0.30−0.33 (2H, m), 1.14−1.18 (1H, m), 2.25 (3H, s), 2.98 (2H, bs), 3.77 (2H, s), 6.40 (1H, d, J = 15.9 Hz), 6.94 (1H, bs), 7.15 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.14−7.16 (1H, m), 7.25 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.42 (1H, bs), 7.88 (1H, bs), 7.95−7.98 (1H, m), 8.22 (3H, bs).
実施例77
3−(アミノメチル)−4−(2,6−ジフルオロフェニル)−2−イソブチルキノリン−6−カルボン酸メチル
1) 4−ブロモアニリン (14.9 g, 86.5 mmol) を120℃に加熱し、2,6−ジフルオロベンゾイルクロリド (36.7 g, 208 mmol) を加えた。混合物を180℃に昇温し、塩化亜鉛 (14.2 g, 104 mmol) を加えた。混合物を205℃に昇温し、3時間撹拌した。反応液を150℃まで冷却し、4規定塩酸 (100 ml) を加え、15分間加熱還流した。この上清を除き、残渣に4規定塩酸 (100 ml) を加えて、15分間加熱還流した。上清を除いた残渣を酢酸 (85 ml) に溶解し、120℃で濃塩酸 (85 ml) を加えて12時間加熱還流した。反応液を減圧下濃縮し、残留物に1規定水酸化ナトリウム水溶液 (200 ml) を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を1規定塩酸および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、(2−アミノ−5−ブロモフェニル)(2,6−ジフルオロフェニル)メタノンの粗生成物 (7.8 g) を得た。粗生成物 (5.2 g) と5−メチル−3−オキソヘキサンニトリル (2.1 g, 17 mmol) とのトルエン (100 ml) 溶液にメタンスルホン酸 (1.6 g, 17 mmol) を添加し、17時間加熱還流した。反応液を飽和重曹水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、6−ブロモ−4−(2,6−ジフルオロフェニル)−2−イソブチルキノリン−3−カルボニトリル (1.6 g, 収率4.6%) を黄色固体として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.06 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.30−2.50 (1H, m), 3.12 (2H, d, J = 7.4 Hz), 7.15−7.25 (2H, m), 7.55−7.70 (2H, m), 7.91 (1H, dd, J = 2.1, 9.1 Hz), 8.03 (1H, d, J = 9.1 Hz).
2) 3−シアノ−4−(2,6−ジフルオロフェニル)−2−イソブチルキノリン−6−カルボン酸メチル(実施例5(2)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.08 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.30−2.50 (1H, m), 3.17 (2H, d, J = 7.2 Hz), 3.94 (3H, s), 7.15−7.25 (2H, m), 7.55−7.70 (1H, m), 8.21 (1H, d, J = 8.8 Hz), 8.20−8.30 (1H, m), 8.43 (1H, dd, J = 1.8, 8.8 Hz).
融点:125−126℃
3) 3−(アミノメチル)−4−(2,6−ジフルオロフェニル)−2−イソブチルキノリン−6−カルボン酸メチル(実施例25(2)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.06 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.50 (2H, bs), 2.35−2.55 (1H, m), 3.07 (2H, d, J = 7.4 Hz), 3.82 (2H, s), 3.89 (3H, s), 7.15 (2H, dd, J = 7.0, 8.5 Hz), 7.45−7.65 (1H, m), 8.01 (1H, s), 8.12 (1H, d, J = 8.8 Hz), 8.26 (1H, dd, J = 1.9, 8.8 Hz).
【0143】
実施例78
N−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−キノリニル]アセトアミド 二塩酸塩
1) 3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−カルボン酸(実施例45(1))(2.24 g, 5.0 mmol)、ジフェニルホスホリルアジド (1.3 ml, 6.0 mmol)、トリエチルアミン(0.84 ml, 6.0 mmol) およびN,N−ジメチルホルムアミド (20 ml) の混合物を、室温で1時間撹拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物にトルエン(30 ml)を加え、1時間加熱還流した。得られた混合物を室温まで冷却し、9−フルオレニルメタノール (1.47 g, 7.5 mmol) を添加し、12時間加熱還流した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、3−[[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル]−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−キノリニルカルバミン酸 9H−フルオレン−9−イルメチル (1.45 g, 収率45%) を非晶質体として得た。
H−NMR (CDCl) δ:1.02 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.41 (9H, s), 2.30−2.46 (4H, m), 2.93 (2H, d, J = 7.2 Hz), 4.03−4.21 (3H, m), 4.25 (2H, d, J = 4.8 Hz), 4.32 (1H, bs), 4.49 (2H, d, J = 6.6 Hz), 6.76 (1H, bs), 7.07−7.12 (3H, m), 7.25−7.41 (5H, m), 7.53−7.62 (3H, m), 7.73−7.77 (3H, m), 7.99 (1H, d, J = 9.0 Hz).
2) 3−[[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル]−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−キノリニルカルバミン酸 9H−フルオレン−9−イルメチル (1.28 g, 2.0 mmol) のN,N−ジメチルホルムアミド (20 ml) 溶液にピペリジン (1 ml) を添加し、室温で1時間攪拌した。反応溶液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、[6−アミノ−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−3−キノリニル]メチルカルバミン酸tert−ブチル(0.81 g, 収率96.4%)を得た。
H−NMR (CDCl) δ:1.01 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.41 (9H, s), 2.24−2.38 (1H, m), 2.46 (3H, s), 2.89 (2H, d, J = 7.2 Hz), 3.75 (2H, bs), 4.23 (2H, d, J = 5.1 Hz), 4.31 (1H, bs), 6.37 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.06−7.11 (3H, m), 7.30 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.86 (1H, d, J = 8.7 Hz).
3) [6−アミノ−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−3−キノリニル]メチルカルバミン酸tert−ブチル (0.21 g, 0.5 mmol) のテトラヒドロフラン (10 ml) 溶液に、アセチルクロリド (0.04 ml, 0.6 mmol) およびトリエチルアミン (0.08 ml, 0.6 mmol) を添加し、室温で2時間攪拌した。反応溶液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、[6−(アセチルアミノ)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−3−キノリニル]メチルカルバミン酸tert−ブチル (0.19 g, 収率 83%) を白色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.02 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.41 (9H, s), 2.28−2.42 (1H, m), 2.66 (3H, s), 2.94 (2H, d, J = 7.5 Hz), 4.27−4.33 (3H, m), 7.12 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.32−7.34 (3H, m), 7.90 (1H, dd, J = 2.1, 9.0 Hz), 8.02 (1H, d, J = 9.0 Hz).
4) N−(3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−キノリニル)アセトアミド 二塩酸塩(実施例44(3)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ:1.02 (6H, d, J = 6.3 Hz), 2.03 (3H, s), 2.24−2.37 (1H, m), 2.48 (3H, bs), 3.25 (2H, bs), 3.99 (2H, d, J = 5.1 Hz), 7.36 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.47 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.80 (1H, bs), 8.22 (1H, d, J = 2.4 Hz), 8.35−8.49 (4H, m), 10.52 (1H, s).
【0144】
実施例79
2−[3−(アミノメチル)−4−(4−メチルフェニル)−2−プロピルキノリン−6−イル]シクロプロパンカルボン酸エチル 二塩酸塩
1) 水素化ナトリウム(60%, 油性, 120 mg,3 mmol) のジメチルスルホキシド (10 ml) 懸濁液に、トリメチルスルホキソニウムブロミド (605 mg, 3.5 mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。反応液に(2E)−3−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−4−(4−メチルフェニル)−2−プロピルキノリン−6−イル]アクリル酸エチル (0.73 g, 1.5 mmol) を加え室温で1時間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残留物をジイソプロピルエーテルで結晶化し、2−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−4−(4−メチルフェニル)−2−プロピルキノリン−6−イル]シクロプロパン−1−カルボン酸エチル (0.61 g, 収率81%) を白色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.08 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.26 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.41 (9H, s), 1.53−1.60 (2H, m), 1.83−1.91 (3H, m), 2.47−2.54 (1H, m), 2.48 (3H, s), 3.01−3.06 (2H, m), 4.14 (2H, q, J = 7.2 Hz), 4.29 (2H, s), 4.32 (1H, bs), 7.06−7.12 (3H, m), 7.24−7.27 (1H, m), 7.33 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.96 (1H, d, J = 8.7 Hz).
2) 2−[3−(アミノメチル)−4−(4−メチルフェニル)−2−プロピルキノリン−6−イル]シクロプロパンカルボン酸エチル 二塩酸塩(実施例13(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 0.84 (3H, t, J = 7.2 Hz), 0.94 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.08−1.20 (1H, m), 1.22−1.28 (1H, m), 1.60−1.64 (3H, m), 1.67−1.72 (1H, m), 2.24 (3H, s), 2.86 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.98 (2H, bs), 3.74 (2H, s), 3.85 (2H, q, J = 7.2 Hz ), 6.94 (1H, s), 7.10 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.23 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.41−7.42 (1H, m), 7.95 (1H, s), 8.18 (3H, bs).
【0145】
実施例80
2−[3−(アミノメチル)−4−(4−メチルフェニル)−2−プロピルキノリン−6−イル]シクロプロパンカルボン酸 二塩酸塩
1) 2−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−4−(4−メチルフェニル)−2−プロピルキノリン−6−イル]シクロプロパン−1−カルボン酸(実施例6(1)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.14 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.36−1.40 (2H, m), 1.40 (9H, s), 1.66−1.69 (1H, m), 1.86−1.94 (3H, m), 2.53 (3H, s), 2.53−2.62 (1H, m), 3.50−3.53 (2H, m), 4.37 (2H, s), 4.41 (1H, bs), 7.13−7.16 (3H, m),
7.41−7.43 (3H, m).
2) 2−[3−(アミノメチル)−4−(4−メチルフェニル)−2−プロピルキノリン−6−イル]シクロプロパンカルボン酸 二塩酸塩(実施例13(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.13 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.37−1.42 (1H, m), 1.48−1.55 (1H, m), 1.89−2.00 (3H, m), 2.52−2.55 (1H, m), 2.53 (3H, s), 3.35 (2H, s), 4.03 (2H, s), 7.26 (1H, s), 7.41−7.44 (2H, m), 7.51 (2H, d, J = 7.5 Hz), 7.76 (1H, s), 8.39 (1H, bs), 8.61 (3H, bs).
【0146】
実施例81
2−[3−(アミノメチル)−4−(4−メチルフェニル)−2−プロピルキノリン−6−イル]シクロプロパンカルボキサミド 二塩酸塩
1) {[6−[2−(アミノカルボニル)シクロプロピル]−4−(4−メチルフェニル)− 2−プロピルキノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル(実施例19(4)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.16 (3H, t, J = 6.9 Hz), 1.26−1.33 (1H, m), 1.40 (9H, s), 1.63−1.70 (1H, m), 1.91−2.01 (2H, m), 2.04−2.12 (1H, m), 2.47−2.54 (2H, m), 2.53 (3H, s), 3.53−3.57 (2H, m), 4.38 (2H, s), 4.66 (1H, bs), 5.88 (1H, bs), 6.86 (1H, bs), 7.17 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.27 (1H, d, J = 9.0 Hz), 7.43−7.46 (3H, m), 8.55 (1H, d, J = 9.0 Hz).
2) 2−[3−(アミノメチル)−4−(4−メチルフェニル)−2−プロピルキノリン−6−イル]シクロプロパンカルボキサミド 二塩酸塩(実施例13(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 0.84 (3H, t, J = 6.9 Hz), 0.92−0.97 (1H, m), 1.09−1.16 (1H, m), 1.58−1.68 (3H, m), 2.02−2.08 (1H, m), 2.24 (3H, s), 3.06 (2H, s), 3.75−3.78 (2H, m), 6.73 (1H, bs), 6.89 (1H, bs), 7.13 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.40 (1H, s), 7.40−7.48 (1H, m), 8.09 (1H, bs), 8.29 (3H, bs).
【0147】
実施例82
3−[3−(アミノメチル)−4−(4−メチルフェニル)−2−プロピルキノリン−6−イル]プロパンアミド 二塩酸塩
1) {[6−(3−アミノ−3−オキソプロピル)−4−(4−メチルフェニル)−2−プロピルキノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル(実施例73(1)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.18 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.40 (9H, s), 1.93−1.98 (2H, m), 2.53 (3H, s), 2.55 (2H, t, J = 7.5 Hz), 3.05 (2H, t, J = 7.5 Hz), 3.55−3.59 (2H, m), 4.38 (2H, d, J = 5.7 Hz), 4.61 (1H, bs), 5.32 (1H, bs), 6.08 (1H, bs), 7.17 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.30 (1H, s), 7.43 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.87 (1H, d, J = 9.0 Hz), 8.93 (1H, d, J = 9.0 Hz).
2) 3−[3−(アミノメチル)−4−(4−メチルフェニル)−2−プロピルキノリン−6−イル]プロパンアミド 二塩酸塩(実施例13(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.07 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.80−1.92 (2H, m), 2.30 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.47 (3H, s), 2.86 (2H, t, J = 7.5 Hz), 3.19 (2H, bs), 3.97 (2H, bs), 6.75(1H, s), 7.14 (1H, s), 7.28 (1H, s), 7.31 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.45 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.80 (1H, bs), 8.14 (1H, bs), 8.32 (3H, bs).
【0148】
実施例83
3−[3−(アミノメチル)−2−(シクロプロピルメチル)−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]プロパンアミド 二塩酸塩
1) {[6−(3−アミノ−3−オキソプロピル)−2−(シクロプロピルメチル)−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル(実施例73(1)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 0.35−0.42 (2H, m), 0.52−0.57 (2H, m), 1.21−1.36 (1H, m), 1.40 (9H, s), 2.47 (2H, t, J = 8.1 Hz), 2.49 (3H, s), 2.99 (2H, t, J = 8.1 Hz), 3.06−3.09 (2H, m), 4.31−4.36 (3H, m), 5.32 (2H, bs), 7.09−7.13 (3H, m), 7.33 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.53 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.05 (1H, bs).
2) 3−[3−(アミノメチル)−2−(シクロプロピルメチル)−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]プロパンアミド 二塩酸塩(実施例13(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 0.48−0.55 (2H, m), 0.59−0.62 (2H, m), 1.26−1.35 (1H, m), 2.32 (2H, t, J = 7.5 Hz), 2.47 (3H, s), 2.89 (2H, t, J = 7.5 Hz), 3.42 (2H, d, J = 6.0 Hz), 4.06 (2H, s), 6.75 (1H, bs), 7.26 (1H, s), 7.27 (1H, bs), 7.39 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.48 (2H, d, J = 7.8 Hz), 8.01 (1H, bs), 8.62(4H, bs).
【0149】
実施例84
1−{2−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−キノリニル]−1,3−チアゾール−4−イル}エタノン 二塩酸塩
1) 2−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−キノリニル]−1,3−チアゾール−4−カルボン酸 (0.27 g, 0.5 mmol) 、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩 (0.06 g, 0.6 mmol)、エチル−3(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩 (0.12 g, 0.6 mmol)、1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール (0.09 g, 0.6 mmol)、トリエチルアミン (0.08 ml, 0.6 mmol) およびN,N−ジメチルホルムアミド (10 ml) の混合物を室温で2時間撹拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物をジイソプロピルエーテルで結晶化し、{[2−イソブチル−6−(4−{[メトキシ(メチル)アミノ]カルボニル}−1,3−チアゾール−2−イル)−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル (0.24 g, 収率85%)を白色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.11 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.41 (9H, s), 2.35−2.47 (1H, m), 2.52 (3H, s), 3.40 (5H, bs), 3.71 (3H, s), 4.39 (2H, d, J = 5.1 Hz), 4.47 (1H, bs), 7.20−7.22 (3H, m), 7.42 (2H, d, J = 7.8 Hz), 8.05 (2H,
bs), 8.34 (1H, d, J = 8.7 Hz).
2) {[2−イソブチル−6−(4−{[メトキシ(メチル)アミノ]カルボニル}−1,3−チアゾール−2−イル)−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル (0.23 g, 0.4 mmol) のテトラヒドロフラン (10 ml) 懸濁液に3.0Mメチルマグネシウムブロミド (0.4 ml, 1.2 mmol) を0℃で滴下した。滴下終了後、0℃で1時間攪拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、[6−(4−アセチル−1,3−チアゾール−2−イル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−3−キノリニル]メチルカルバミン酸tert−ブチル (0.20 g, 収率95%) を白色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.05 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.43 (9H, s), 2.34−2.48 (1H, m), 2.50 (3H, s), 2.70 (3H, s), 2.99 (2H, d, J = 6.9 Hz), 4.34 (3H, bs), 7.18 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.37 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.86 (1H, d, J = 1.8 Hz), 8.08 (1H, s), 8.15 (1H, d, J = 8.7 Hz), 8.12 (1H, dd, J = 1.8, 8.7 Hz).
3) 1−{2−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−キノリニル]−1,3−チアゾール−4−イル}エタノン 二塩酸塩(実施例13(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.02 (6H, d, J = 6.0 Hz), 2.31−2.46 (1H, m), 2.48 (3H, s), 2.57 (3H, s), 3.13 (2H, d, J = 6.3 Hz), 4.00 (2H, d, J = 5.4 Hz), 7.41 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.48 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.88 (1H, d, J = 2.1 Hz), 8.31−8.56 (5H, m), 8.57 (1H, s).
【0150】
実施例85
3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−キノリンカルボニトリル 二塩酸塩
1) [4−(4−メチルフェニル)−2−イソブチル−6−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−キノリン−3−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル (3.87 g, 7.0 mmol) 、シアン化亜鉛 (0.49 g, 4.2 mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム (0.40 g, 0.35 mmol) および1−メチル−2−ピロリドン (40 ml) の混合物を、アルゴン雰囲気下、80℃で2時間撹拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、[6−シアノ−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−3−キノリニル]メチルカルバミン酸tert−ブチル (2.18 g, 収率72%) を白色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.03 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.42 (9H, s), 2.34−2.47 (1H, m), 2.50 (3H, s), 3.00 (2H, d, J = 7.2 Hz), 4.34 (3H, bs), 7.11 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.37 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.72 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.77 (1H, dd, J = 1.8, 8.7 Hz), 8.12 (1H, d, J = 8.7 Hz).
2) 3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−キノリンカルボニトリル 二塩酸塩(実施例13(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.03 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.34−2.45 (1H, m), 2.48 (3H, s), 3.14 (2H, bs), 3.99 (2H, d, J = 5.1 Hz), 7.38 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.46 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.69 (1H, s), 8.14 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.30 (1H, d, J = 8.7 Hz), 8.59 (3H, bs).
【0151】
実施例86
N−(3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−キノリニル)メタンスルホンアミド 二塩酸塩
1) [6−アミノ−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−3−キノリニル]メチルカルバミン酸tert−ブチル (0.21 g, 0.5 mmol) のテトラヒドロフラン (10 ml) 溶液にメタンスルホニルクロリド (0.05 ml, 0.6 mmol) およびトリエチルアミン (0.08 ml, 0.6 mmol) を滴下し、室温で2時間撹拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、[2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−[(メチルスルホニル)アミノ]−3−キノリニル]メチルカルバミン酸tert−ブチル (0.21 g, 収率84%) を白色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.02 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.42 (9H, s), 2.29−2.43 (1H, m), 2.48 (3H, s), 2.95 (3H, s), 2.96 (2H, d, J = 7.8 Hz), 4.30 (3H, bs), 6.46 (1H, bs), 7.00 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.11 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.34 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.63 (1H, dd, J = 2.4, 9.0 Hz), 8.06 (1H, d, J = 9.0 Hz).
2) N−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−キノリニル]メタンスルホンアミド 二塩酸塩(実施例13(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.02 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.24−2.37 (1H, m), 2.47 (3H, s), 3.02 (3H, s), 3.28 (2H, bs), 3.99 (2H, bs), 7.24 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.38 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.47 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.92 (1H, d, J = 9.3 Hz), 8.40−8.61 (4H, m), 10.41 (1H, bs).
【0152】
実施例87
1−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−キノリニル]エタノン 二塩酸塩
1) [2−イソブチル−6−{[メトキシ(メチル)アミノ]カルボニル}−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル (実施例84(1)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.13 (6H, d, J = 6.3 Hz), 1.40 (9H, s), 2.36−2.52 (4H, m), 3.33 (3H, s), 3.45 (3H, s), 3.54 (2H, bs), 4.41 (2H, d, J = 5.4 Hz), 4.48 (1H, bs), 7.17−7.20 (3H, m), 7.42 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.83 (1H,
s), 8.14 (1H, d, J = 8.7 Hz).
2) [6−アセチル−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−3−キノリニル]メチルカルバミン酸tert−ブチル(実施例84(2)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.04 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.42 (9H, s), 2.34−2.46 (1H, m), 2.50 (3H, s), 2.51 (3H, s), 2.99 (2H, d, J = 6.9 Hz), 4.34 (3H, bs), 7.15 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.36 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.96 (1H, d, J = 2.0 Hz), 8.10 (1H, d, J = 8.8 Hz), 8.20 (1H, dd, J = 2.0, 8.8 Hz).
3) 1−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−キノリニル]エタノン 二塩酸塩(実施例13(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.03 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.34−2.51 (1H, m), 2.49 (3H, s), 2.54 (3H, s), 3.13 (2H, bs), 3.99 (2H, d, J = 5.4 Hz), 7.38 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.47 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.90 (1H, s), 8.24−8.46 (5H, m).
【0153】
実施例88
2−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−キノリニル]シクロプロパンカルボン酸エチル 二塩酸塩
1) 2−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−キノリニル]シクロプロパンカルボン酸エチル(実施例79(1)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.01 (6H, d, J = 6.9 Hz), 1.26 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.42 (9H, s), 1.54−1.60 (1H, m), 1.83−1.91 (1H, m), 2.31−2.39 (1H, m), 2.49−2.54 (5H, m), 2.94 (2H, d, J = 7.5 Hz), 4.14 (2H, q, J = 7.2 Hz), 4.29 (3H, bs), 7.08 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.11 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.26 (1H, dd, J = 1.8, 9.0 Hz), 7.33 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.97 (1H, d, J = 9.0 Hz).
2) 2−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−キノリニル]シクロプロパンカルボン酸エチル 二塩酸塩(実施例13(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.01 (6H, d, J = 6.0 Hz), 1.18 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.33−1.42 (1H, m), 1.46−1.53 (1H, m), 1.93−2.03 (1H, m), 2.26−2.38 (1H, m), 2.48−2.58 (4H, m), 3.16 (2H, bs), 3.98 (2H, d, J = 4.8 Hz), 4.07 (2H, q, J = 7.2 Hz ), 7.18 (1H, bs), 7.35 (2H, d, J = 7.2 Hz), 7.46 (2H, d, J = 7.2 Hz), 7.65 (1H, bs), 8.22 (1H, bs), 8.39 (3H, bs).
【0154】
実施例89
2−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−キノリニル]シクロプロパンカルボン酸 二塩酸塩
1) 2−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−キノリニル]シクロプロパンカルボン酸(実施例6(1)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.01 (6H, d, J = 6.3 Hz), 1.31−1.38 (1H, m), 1.42 (9H, s), 1.59−1.66 (1H, m), 1.84−1.90 (3H, m), 2.26−2.40 (1H, m), 2.49 (3H, s), 2.56−2.61 (1H, m), 2.96 (2H, d, J = 7.2 Hz), 4.29 (3H, bs), 7.08 (1H, d, J = 2.0 Hz), 7.11 (2H, d, J = 7.2 Hz), 7.27 (1H, dd, J = 2.0, 8.7 Hz), 7.33 (2H, d, J = 7.2 Hz), 8.00 (1H, d, J = 8.7 Hz).
2) 2−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−キノリニル]シクロプロパンカルボン酸 二塩酸塩(実施例13(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.01 (6H, d, J = 5.4 Hz), 1.28−1.37 (1H, m), 1.41−1.49 (1H, m), 1.80−1.88 (1H, m), 2.27−2.37 (1H, m), 2.48 (4H, m), 3.19 (2H, bs), 3.98 (2H, bs), 7.18 (1H, bs), 7.36 (2H, d, J = 7.5 Hz), 7.46 (2H, d, J = 7.5 Hz), 7.68 (1H, bs), 8.26 (1H, bs), 8.43 (3H, bs).
【0155】
実施例90
2−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−キノリニル]シクロプロパンカルボキサミド 二塩酸塩
1) {[6−[2−(アミノカルボニル)シクロプロピル]−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−3−キノリニル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル(実施例19(4)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.01 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.22−1.29 (1H, m), 1.42 (9H, s), 1.57−1.67 (1H, m), 2.28−2.42 (2H, m), 2.49−2.54 (5H, m), 2.95 (2H, d, J = 7.2 Hz), 4.29 (3H, bs), 5.32 (1H, bs), 5.58 (1H, bs), 7.09−7.12 (3H, m), 7.25 (1H, dd, J = 1.8, 8.7 Hz), 7.33 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.97 (1H, d, J = 8.7 Hz).
2) 2−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−キノリニル]シクロプロパンカルボキサミド 二塩酸塩(実施例13(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.02 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.15−1.24 (1H, m), 1.32−1.40 (1H, m), 1.83−1.91 (1H, m), 2.25−2.37 (2H, m), 2.48 (3H, s), 3.23 (1H, bs), 3.33 (1H, bs), 4.02 (2H, bs), 7.00 (1H, bs), 7.13−7.17 (1H, m), 7.36−7.40 (2H, m), 7.47 (2H, d, J = 6.6 Hz), 7.64−7.78 (2H, m), 8.44−8.60 (4H, m).
【0156】
実施例91
(2E)−3−[3−(アミノメチル)−4−(4−メチルフェニル)−2−ネオペンチル−6−キノリニル]アクリル酸エチル 二塩酸塩
1) (2E)−3−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−4−(4−メチルフェニル)−2−ネオペンチル−6−キノリニル]アクリル酸エチル(実施例70(1)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.09 (9H, s), 1.32 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.41 (9H, s), 2.50 (3H, s), 3.06 (2H, s), 4.24 (2H, q, J = 7.2 Hz), 4.35 (3H, bs), 6.41 (1H, d, J = 16.0 Hz), 7.12 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.35 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.38 (1H, d, J = 1.6 Hz), 7.64 (1H, d, J = 16.0 Hz), 7.84 (1H, dd, J = 1.6, 8.8 Hz), 8.04 (1H, d, J = 8.8 Hz).
2) (2E)−3−[3−(アミノメチル)−4−(4−メチルフェニル)−2−ネオペンチル−6−キノリニル]アクリル酸エチル 二塩酸塩(実施例13(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.08 (9H, s), 1.24 (3H, t, J = 7.2 Hz), 2.48 (3H, s), 3.21 (2H, bs), 4.17 (2H, q, J = 7.2 Hz), 6.68 (1H, d, J = 15.9 Hz), 7.35 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.45−7.52 (3H, m), 7.66 (1H, d, J = 15.9 Hz), 8.19−8.34 (5H, m).
【0157】
実施例92
[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−キノリニル]エチルカルバミン酸メチル 二塩酸塩
1) [6−(3−アミノ−3−オキソプロピル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル (2.38 g, 5.0 mmol) 、4N 水酸化ナトリウム水溶液 (12.5 ml, 50 mmol) およびエタノール (20 ml) の混合物を80℃で2時間撹拌した。反応液を水に注ぎ、1N 塩酸で中和し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、3−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]プロパン酸 (2.01 g, 収率84%) を白色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.09 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.39 (9H, s), 2.27−2.43 (1H, m), 2.51 (3H, s), 2.64 (2H, t, J = 7.2 Hz), 3.01 (2H, t, J = 7.2 Hz), 3.40 (2H, s), 4.36 (2H, d, J = 5.1 Hz), 4.54 (1H, bs), 7.14 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.22−7.26 (2H, m), 7.40 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.71 (1H, d, J = 8.1 Hz), 8.72 (1H, bs).
2) 3−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]プロパン酸 (0.38 g, 0.8 mmol)、ジフェニルホスホリルアジド (0.22 ml, 1.0 mmol)、トリエチルアミン (0.14 ml, 1.0 mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド (10 ml) の混合物を室温で2時間撹拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物にトルエン(20 ml)を加え、1時間加熱還流した。得られた混合物を室温まで冷却し、メタノール (1 ml) を添加し、12時間加熱還流した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。得られた油状物を酢酸エチル (5 ml) に溶解し、4規定 塩化水素のジオキサン (5 ml) 溶液を加え、室温で2時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−キノリニル]エチルカルバミン酸メチル 二塩酸塩 (0.06 g, 収率85%) を非晶質体として得た。
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.02 (6H, d, J = 6.3 Hz), 2.28−2.37 (1H, m), 2.48 (3H, s), 2.79 (2H, t, J = 6.8 Hz), 3.13−3.26 (4H, m), 3.46 (3H, s), 4.01 (2H, s), 7.12−7.16 (2H, m), 7.36 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.47 (2H, d, J = 8.0 Hz ), 7.88 (1H, d, J = 9.3 Hz), 8.35 (1H, bs), 8.46 (3H, bs).
【0158】
実施例93
N−{2−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−キノリニル]エチル}−N’−メチル尿素 二塩酸塩
実施例92(2)に示した方法と同様の方法で合成した。
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.03 (6H, d, J = 6.3 Hz), 2.23−2.36 (1H, m), 2.49 (3H, s), 2.80 (2H, t, J = 6.8 Hz), 3.18 (2H, t, J = 6.8 Hz), 3.45 (2H, bs), 3.57 (3H, s), 4.04 (2H, bs), 7.23 (1H, s), 7.43 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.49 (2H, d, J = 8.0 Hz ), 8.04 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.66−8.74 (4H, m).
【0159】
実施例94
[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−キノリニル]メタノール 二塩酸塩
1) 3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−カルボン酸 (4.48 g, 10 mmol) のテトラヒドロフラン (50 ml) 溶液に、クロロ炭酸エチル (1.6 ml, 15 mmol) およびN−メチルモルホリン (1.6 ml, 15 mmol) を0℃で滴下し、滴下終了後、0℃で10分間撹拌した。反応液にテトラヒドロホウ酸ナトリウム (1.32 g, 35 mmol) およびメタノール (10 ml) を添加し、室温で6時間攪拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物をテトラヒドロフラン−ジイソプロピルエーテルで結晶化して、[6−(ヒドロキシメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル (2.42 g, 収率55%) を白色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.02 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.42 (9H, s), 1.73 (1H, bs), 2.30−2.44 (1H, m), 2.48 (3H, s), 2.96 (2H, d, J = 7.2 Hz), 4.30 (3H, bs), 4.71 (2H, bs), 7.12 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.26 (1H, d, J = 1.8 Hz), 7.33 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.67 (1H, dd, J = 1.8, 8.7 Hz), 8.05 (1H, d, J = 8.7 Hz).
2) [3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−キノリニル]メタノール 二塩酸塩(実施例13(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.03 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.26−2.41 (1H, m), 2.48 (3H, s), 3.32 (2H, bs), 4.02 (2H, bs), 4.61 (3H, bs), 7.33−7.40 (3H, m), 7.48 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.96 (1H, d, J = 7.8 Hz), 8.43−8.56 (4H, m).
【0160】
実施例95
N−{2−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−キノリニル]エチル}アセトアミド 二塩酸塩
1) 3−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]プロパン酸 (1.90 g, 4.0 mmol)、ジフェニルホスホリルアジド (1.3 ml, 6.0 mmol)、トリエチルアミン (0.80 ml, 6.0 mmol) およびN,N−ジメチルホルムアミド (20 ml) の混合物を室温で2時間撹拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物にトルエン (30 ml)を加え、1時間加熱還流した。得られた混合物を室温まで冷却し、ベンジルアルコール (3 ml) を添加し、12時間加熱還流した。反応液を水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、2−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]エチルカルバミン酸ベンジル (0.83 g, 収率35%) を非晶質体として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.02 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.42 (9H, s), 2.29−2.42 (1H, m), 2.47 (3H, s), 2.83 (2H, t, J = 6.9 Hz), 2.96 (2H, d, J = 7.2 Hz), 3.41 (2H, q, J = 6.9 Hz), 4.28 (3H, bs), 4.68 (1H, bs), 5.05 (2H, s), 7.08−7.10 (3H, m), 7.26−7.36 (7H, m), 7.49 (1H, d, J = 8.6 Hz), 8.00 (1H, d, J = 8.6 Hz).
2) 2−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]エチルカルバミン酸ベンジル (0.70 g, 1.2 mmol) および5%パラジウム−炭素 (0.5 g) のテトラヒドロフラン(10 ml)−エタノール(10 ml)懸濁液を、水素雰囲気下、室温で2時間撹拌した。反応液をろ過し、ろ液を留去して、[6−(2−アミノエチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル (0.48 g, 収率90%) を非晶質体として得た。
H−NMR (CDCl) δ:1.02 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.41 (9H, s), 2.27−2.40 (1H, m), 2.48 (3H, s), 2.76 (2H, t, J = 6.9 Hz), 2.90−2.97 (4H, m), 4.29 (3H, bs), 7.09−7.13 (3H, m), 7.33 (2H, d, J = 8.1 Hz), 8.51 (1H, dd, J = 2.0, 8.6 Hz), 8.00 (1H, d, J = 8.6 Hz).
3) 実施例78(3)に示した方法と同様の方法で[6−[2−(アセチルアミノ)エチル]−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチルを合成し、引き続き実施例44(3)に示した方法と同様の方法でN−{2−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−キノリニル]エチル}アセトアミド 二塩酸塩を合成した。
H−NMR (DMSO−d) δ:1.02 (6H, d, J= 6.6 Hz), 1.69 (3H, s), 2.25−2.38 (1H, m), 2.48 (3H, s), 2.77 (2H, t, J = 7.5 Hz), 3.17−3.20 (2H, m), 3.99 (2H, bs), 4.30 (2H, bs), 7.10−7.21 (1H, m), 7.34 (2H, d, J = 7.2 Hz), 7.46 (2H, d, J = 7.2 Hz), 7.83−7.88 (1H, m), 8.25−8.40 (4H, m).
【0161】
実施例96
N−{2−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−キノリニル]エチル}メタンスルホンアミド 二塩酸塩
実施例78(3)に示した方法と同様の方法で(2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−{2−[(メチルスルホニル)アミノ]エチル}キノリン−3−イル)メチルカルバミン酸tert−ブチルを合成し、引き続き実施例44(3)に示した方法と同様の方法でN−{2−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−キノリニル]エチル}メタンスルホンアミド 二塩酸塩を合成した。
H−NMR (DMSO−d) δ:1.03 (6H, d, J= 6.6 Hz), 2.26 (1H, m), 2.48 (3H, s), 2.80 (3H, s), 2.87 (2H, t, J = 6.9 Hz), 3.13−3.19 (2H, m), 3.29 (2H, bs), 4.02 (2H, bs), 7.05 (1H, bs), 7.25 (1H, bs), 7.39 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.47 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.96 (1H, d, J = 7.5 Hz), 8.39−8.53 (4H, m).
【0162】
実施例97
6−{[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}ヘキサン酸エチル 二塩酸塩
1) 6−{[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}ヘキサン酸エチル(実施例13(3) に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.12 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.25 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.40 (9H, s), 1.43−1.53 (2H, m), 1.61−1.81 (2H, m), 2.29−2.43 (3H, m), 2.52 (3H, s), 3.51 (2H, d, J = 7.5 Hz), 3.83 (2H, t, J = 6.0 Hz), 4.12 (2H, q, J = 7.2 Hz), 4.37 (3H, bs), 6.64 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.16 (2H, d, J = 7.6 Hz), 7.44 (2H, d, J = 7.6 Hz), 7.53 (1H, dd, J = 2.4, 9.3 Hz), 9.09 (1H, d, J = 9.3 Hz).
2) 6−{[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}ヘキサン酸エチル 二塩酸塩(実施例13(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.02 (6H, d, J = 6.3 Hz), 1.16 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.30−1.40 (2H, m), 1.63−1.71 (2H, m), 2.25−2.35 (3H, m), 2.47 (3H, s), 3.25 (2H, bs), 3.88 (2H, t, J = 5.7 Hz), 4.00−4.07 (4H, m ), 6.62 (1H, bs), 7.39 (2H, d, J = 7.5 Hz), 7.47 (2H, d, J = 7.5 Hz), 7.71 (1H, bs), 8.51 (4H, bs).
【0163】
実施例98
6−{[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}ヘキサン酸 二塩酸塩
1) 6−{[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}ヘキサン酸(実施例13(4)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.07 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.40 (9H, s), 1.42−1.53 (2H, m), 1.61−1.79 (2H, m), 2.29−2.41 (3H, m), 2.50 (3H, s), 3.26 (2H, bs), 3.82 (2H, t, J = 6.2 Hz), 4.32 (2H, d, J = 4.8 Hz), 4.41 (1H, bs), 6.61 (1H, d, J = 2.7 Hz), 7.15 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.37−7.44 (3H, m), 8.54−8.62 (1H, m).
2) 6−{[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}ヘキサン酸 二塩酸塩(実施例13(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.03 (6H, d, J = 6.3 Hz), 1.30−1.40 (2H, m), 1.45−1.55 (2H, m), 1.63−1.72 (2H, m), 2.20 (2H, t, J = 7.2 Hz), 2.23−2.34 (1H, m), 2.48 (3H, s), 3.35 (2H, d, J = 6.9 Hz), 3.89 (2H, t, J = 6.3 Hz), 3.99 (2H, bs), 6.65 (1H, d, J = 2.4 Hz), 7.42 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.49 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.78 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.56−8.65 (4H, m).
【0164】
実施例99
6−{[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}ヘキサンアミド 二塩酸塩
1) [6−[(6−アミノ−6−オキソヘキシル)オキシ]−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル(実施例19(4)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.11 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.40 (9H, s), 1.43−1.53 (2H, m), 1.61−1.85 (4H, m), 2.27 (2H, t, J = 7.3 Hz), 2.32−2.43 (1H, m), 2.52 (3H, s), 3.49 (2H, d, J = 7.5 Hz), 3.83 (2H, t, J = 5.8 Hz), 4.37 (2H, bs), 4.54 (1H, bs), 5.69 (1H, bs), 5.84 (1H, bs), 6.65 (1H, d, J = 2.1 Hz), 7.18 (2H, d, J = 7.7 Hz), 7.44 (2H, d, J = 7.7 Hz), 7.53 (1H, dd, J = 2.1, 9.2 Hz), 9.01 (1H, d, J = 9.2 Hz).
2) 6−{[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}ヘキサンアミド 二塩酸塩(実施例13(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.03 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.30−1.38 (2H, m), 1.44−1.53 (2H, m), 1.63−1.72 (2H, m), 2.04 (2H, t, J = 7.2 Hz), 2.23−2.33 (1H, m), 2.48 (3H, s), 3.41 (2H, d, J = 7.2 Hz), 3.90 (2H, t, J = 6.3 Hz), 4.04 (2H, bs), 6.67 (1H, d, J = 2.7 Hz), 7.44 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.50 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.84 (1H, dd, J = 2.7, 9.3 Hz), 8.66−8.69 (4H, m).
【0165】
実施例100
tert−ブチル N−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]グリシナート
1) 6−ブロモ−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−カルボニトリル(実施例7(6)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.05 (6H, d, J = 6.8 Hz), 2.30−2.50 (1H, m), 2.50 (3H, s), 3.10 (2H, d, J = 7.4 Hz), 7.34 (2H, d, J = 8.2 Hz), 7.42 (2H, d, J = 8.2 Hz), 7.80−7.90 (2H, m), 7.99 (1H, d, J = 9.0 Hz).
2) tert−ブチル N−[3−シアノ−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]グリシナート(実施例26(2)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.03 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.44 (9H, s), 2.25−2.40 (1H, m), 2.49 (3H, s), 3.04 (2H, d, J = 7.2 Hz), 3.71 (2H, d, J = 5.2 Hz), 4.61 (1H, t, J = 5.2 Hz), 6.45 (1H, d, J = 2.6 Hz), 7.22 (1H, dd, J = 2.6, 9.0 Hz), 7.30−7.40 (4H, m), 7.92 (1H, d, J = 9.0 Hz).
3) tert−ブチル N−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]グリシナート(実施例25(2)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.02 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.44 (11H, bs), 2.25−2.40 (1H, m), 2.48 (3H, s), 2.93 (2H, d, J = 7.4 Hz), 3.65 (2H, s), 3.72 (2H, s), 4.40 (1H, t, J = 5.5 Hz), 6.13 (1H, d, J = 2.6 Hz), 7.06 (1H, dd, J = 2.6, 9.0 Hz), 7.15 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.32 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.87 (1H, d, J = 9.0 Hz).
融点:134−135℃
【0166】
実施例101
1−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ピペラジン−2,3−ジオン
1) トルエン (20 ml) に、窒素雰囲気下、酢酸パラジウム (0.030 g, 0.13 mmol) とラセミ−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル (0.25 g, 0.40 mmol) とを加え、40℃で30分間撹拌した。反応液を室温まで冷却後、6−ブロモ−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−カルボニトリル (1.0 g, 2.6 mmol) と エチレンジアミン (0.44 ml, 6.6 mmol)、ナトリウムtert−ブトキシド (0.35 g, 3.7 mmol) とを加え、窒素雰囲気下、80℃で2時間撹拌した。冷却した反応液を酢酸エチルと飽和重曹水とに分液し、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層と抽出液を合わせ、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。残留物をテトラヒドロフラン (100 ml) に溶解し、二炭酸ジ−tert−ブチル (0.73 ml, 3.2 mmol) を加えて室温で1時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、2−{[3−シアノ−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]アミノ}エチルカルバミン酸tert−ブチル (0.85 g, 収率70%) を淡黄色粉末として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.03 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.43 (9H, s), 2.25−2.40 (1H, m), 2.48 (3H, s), 3.03 (2H, d, J = 7.4 Hz), 3.15 (2H, q, J = 5.5 Hz), 3.36 (2H, q, J = 5.5 Hz), 4.57 (1H, bs), 4.74 (1H, bs), 6.49 (1H, d, J = 2.5 Hz), 7.18 (1H, dd, J = 2.5, 9.1 Hz), 7.30−7.40 (4H, m), 7.89 (1H, d, J = 9.1 Hz).
2) [6−({2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}アミノ)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル(実施例39(1)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.01 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.41(9H, s), 1.43 (9H, s), 2.20−2.40 (1H, m), 2.46 (3H, s), 2.89 (2H, d, J = 7.2 Hz), 3.10 (2H, q, J = 5.3 Hz), 3.30 (2H, q, J = 5.3 Hz), 4.20−4.25 (3H, m), 4.31 (1H, bs), 4.72 (1H, bs), 6.17 (1H, d, J = 2.5 Hz), 7.05 (1H, dd, J = 2.5, 9.0 Hz), 7.11 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.30 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.85 (1H, d, J = 9.0 Hz).
3) [6−({2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}アミノ)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル (0.50 g, 0.89 mmol) の酢酸エチル (50 ml) 溶液に飽和重曹水 (50 ml) を加え、室温で激しく撹拌した。得られる混合物にクロログリオキシル酸エチル (0.30 g, 2.2 mmol) を滴下し、30分間激しく撹拌した。有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、{{2−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]エチル}[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]アミノ}(オキソ)酢酸エチル (0.53 g, 収率90%) を白色粉末として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 0.93 (3H, t, J = 7.1 Hz), 1.03 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.33 (9H, s), 1.42 (9H, s), 2.30−2.45 (1H, m), 2.48 (3H, s), 2.98 (2H, d, J = 7.4 Hz), 3.31 (2H, q, J = 6.0 Hz), 3.85−3.90 (2H, m), 3.90 (2H, q, J = 7.1 Hz), 4.25−4.35 (3H, m), 4.75 (1H, bs), 7.08 (1H, d, J = 7.9 Hz), 7.14 (2H, d, J = 2.1 Hz), 7.30 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.56 (1H, dd, J = 2.1, 8.9 Hz), 7.85 (1H, d, J = 8.9 Hz).
4) 1−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ピペラジン−2,3−ジオン(実施例32(2)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.02 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.66 (2H, bs), 2.30−2.45 (1H, m), 2.46 (3H, s), 3.01 (2H, d, J = 7.2 Hz), 3.55−3.65 (2H, m), 3.80 (2H, s), 3.85−3.90 (2H, m), 7.16 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.18 (1H, d, J = 2.3 Hz), 7.32 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.57 (1H, dd, J = 2.3, 9.0 Hz), 8.06 (1H, d, J = 9.0 Hz), 8.08 (1H, bs).
融点:229−233℃
【0167】
実施例102
3−(アミノメチル)−4−(2,6−ジフルオロフェニル)−2−イソブチルキノリン−6−カルボキサミド
1) 3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−4−(2,6−ジフルオロフェニル)−2−イソブチルキノリン−6−カルボン酸メチル(実施例5(1)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.05 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.42 (9H, s), 2.35−2.50 (1H, m), 2.99 (2H, d, J = 7.2 Hz), 3.90 (3H, s), 4.33 (2H, d, J = 5.5 Hz), 4.49 (1H, t, J = 4.5 Hz), 7.05−7.20 (2H, m), 7.45−7.65 (1H, m), 8.02 (1H, s), 8.13 (1H, d, J = 8.8 Hz), 8.28 (1H, dd, J = 1.8, 8.8 Hz).
2) 3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−4−(2,6−ジフルオロフェニル)−2−イソブチルキノリン−6−カルボン酸(実施例6(1)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.05 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.43 (9H, s), 2.35−2.50 (1H, m), 3.02 (2H, d, J = 7.2 Hz), 4.35 (2H, d, J = 5.3 Hz), 4.51 (1H, t, J = 4.7 Hz), 7.05−7.20 (2H, m), 7.50−7.65 (1H, m), 8.09 (1H, s), 8.19 (1H, d, J = 8.8 Hz), 8.32 (1H, dd, J = 1.8, 8.8 Hz).
3) [6−(アミノカルボニル)−4−(2,6−ジフルオロフェニル)−2−イソブチルキノリン−3−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル(実施例19(4)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDOD) δ: 1.06 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.38 (9H, s), 2.20−2.40 (1H, m), 3.03 (2H, d, J = 7.4 Hz), 4.30 (2H, s), 6.65 (1H, t, J = 5.1 Hz), 7.15−7.30 (2H, m), 7.55−7.75 (1H, m), 7.90−7.95 (1H, m), 8.12 (1H, d, J = 8.7 Hz), 8.17 (1H, dd, J = 1.7, 8.7 Hz).
4) 3−(アミノメチル)−4−(2,6−ジフルオロフェニル)−2−イソブチルキノリン−6−カルボキサミド(実施例32(2)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDOD) δ: 1.06 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.25−2.45 (1H, m), 3.10 (2H, d, J = 7.2 Hz), 3.86 (2H, s), 7.05−7.35 (3H, m), 7.60−7.75 (1H, m), 8.13 (1H, d, J = 8.7 Hz), 8.18 (1H, dd, J = 1.7, 8.7 Hz).融点:165−171℃
【0168】
実施例103
4−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ピペラジン−2−オン
1) 1,4−ジオキサン (30 ml) に、窒素雰囲気下、酢酸パラジウム (0.014 g, 0.063 mmol) とラセミ−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル (0.12 g, 0.19 mmol) とを加え、40℃で30分間撹拌した。反応液を室温まで冷却後、6−ブロモ−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−カルボニトリル (0.50 g, 1.3 mmol) と 2−ピペラジノン (0.50 ml, 5.0 mmol)、炭酸セシウム (0.57 g, 1.8 mmol) とを加え、窒素雰囲気下、80℃で2日間撹拌した。冷却した反応液を酢酸エチルと水とに分液し、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層と抽出液を合わせ、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−(3−オキソピペラジン−1−イル)キノリン−3−カルボニトリル (0.35 g, 収率71%) を黄色粉末として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.04 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.25−2.45 (1H, m), 2.50 (3H, s), 3.07 (2H, d, J = 7.4 Hz), 3.45−3.60 (4H, m), 3.81 (2H, s), 6.22 (1H, s), 6.83 (1H, d, J = 2.8 Hz), 7.30−7.45 (4H, m), 7.53 (1H, dd, J = 2.7, 9.4 Hz), 8.04 (1H, d, J = 9.4 Hz).
2) 4−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ピペラジン−2−オン(実施例25(2)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.03 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.55 (2H, bs), 2.25−2.40 (1H, m), 2.49 (3H, s), 2.97 (2H, d, J = 7.2 Hz), 3.35−3.45 (2H, m), 3.45−3.55 (2H, m), 3.73 (2H, s), 3.75 (2H, s), 6.21 (1H, d, J = 10.9 Hz), 6.50 (1H, d, J = 2.8 Hz), 7.15 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.33 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.37 (1H, dd, J = 2.8, 9.2 Hz), 7.99 (1H, d, J = 9.2 Hz).
融点:155−157℃
【0169】
実施例104
−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]グリシンアミド
1) tert−ブチル N−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]グリシナート (0.52 g, 1.2 mmol) にトリフルオロ酢酸 (3 ml) を加え、室温で1時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残留物に酢酸エチル (50 ml) とテトラヒドロフラン (50 ml) および飽和重曹水 (20 ml) を加えた。得られる混合物に二炭酸ジ−tert−ブチル (0.41 ml, 1.8 mmol) を加えて、室温で3時間撹拌した。有機層を分離して、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去した。残留物をジイソプロピルエーテルで結晶化して、N−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]グリシン (0.47 g, 収率83%) を黄色粉末として得た。
H−NMR (CDOD) δ: 1.02 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.42 (9H, s), 2.10−2.25 (1H, m), 2.46 (3H, s), 2.87 (2H, d, J = 7.2 Hz), 3.56 (2H, s), 4.14 (2H, s), 6.17 (1H, d, J = 2.5 Hz), 7.21 (2H, d, J = 7.7 Hz), 7.24 (1H, dd, J = 2.5, 9.0 Hz), 7.36 (2H, d, J = 7.7 Hz), 7.79 (1H, d, J = 9.0 Hz).
2) N−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]グリシンアミド(実施例19(4)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDOD) δ: 1.00 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.42 (9H, s), 2.10−2.30 (1H, m), 2.44 (3H, s), 2.84 (2H, d, J = 7.2 Hz), 3.59 (2H, s), 4.12 (2H, s), 6.20 (1H, d, J = 2.6 Hz), 7.10−7.25 (3H, m), 7.34 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.80 (1H, d, J = 9.0 Hz).
3) N−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]グリシンアミド(実施例32(2)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDOD) δ: 1.01 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.05−2.55 (1H, m), 2.46 (3H, s), 2.94 (2H, d, J = 7.4 Hz), 3.39 (2H, s), 3.73 (2H, s), 6.16 (1H, d, J = 2.7 Hz), 7.19 (1H, dd, J = 2.7, 9.0 Hz), 7.20 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.38 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.80 (1H, d, J = 9.0 Hz).
【0170】
実施例105
1−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ピペラジン−2,5−ジオン 二塩酸塩
1) tert−ブチル N−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]グリシナート(実施例5(1)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.01 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.41 (9H, s), 1.44 (9H, s), 2.20−2.40 (1H, m), 2.48 (3H, s), 2.89 (2H, d, J = 7.4 Hz), 3.65 (2H, d, J = 5.3 Hz), 4.22 (2H, d, J = 4.9 Hz), 4.30 (1H, bs), 4.42 (1H, t, J = 4.9 Hz), 6.14 (1H, d, J = 2.5 Hz), 7.08 (1H, dd, J = 2.5, 9.0 Hz), 7.11 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.31 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.87 (1H, d, J = 9.0 Hz).
2) N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]グリシン (0.78 g, 3.8 mmol) とN,N−ジメチルホルムアミド (0.1 ml) およびテトラヒドロフラン (20 ml) の混合物に氷冷下オキサリルクロリド (0.33 ml, 3.7 mmol) を滴下した。混合物を氷冷下1時間撹拌してN−[(ベンジルオキシ)カルボニル]グリシルクロリドの粗生成物を得た。tert−ブチル N−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]グリシナート (0.40 g, 0.75 mmol)、ピリジン (0.3 ml, 3.7 mmol) およびテトラヒドロフラン (100 ml) の混合物に、前記粗生成物を滴下した。得られる混合物を1時間撹拌した後、4−ジメチルアミノピリジン (0.01 g, 0.82 mmol) を加え、室温で2日間撹拌した。反応液を酢酸エチルと水に分液した。有機層を水、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、tert−ブチル N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]グリシル−N−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]グリシナート (0.47 g, 収率87%) を白色粉末として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.04 (6H, d, J = 6.8 Hz), 1.37 (9H, s), 1.42 (9H, s), 2.25−2.45 (1H, m), 2.46 (3H, s), 3.00 (2H, d, J = 7.4 Hz), 3.69 (2H, d, J = 4.3 Hz), 4.22 (2H, s), 4.25−4.40 (3H, m), 5.04 (2H, s), 5.60 (1H, t, J = 4.3 Hz), 7.11 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.25−7.40 (8H, m), 7.60 (1H, dd, J = 2.1, 8.9 Hz), 8.11 (1H, d, J = 8.9 Hz).
3) tert−ブチル N−[(ベンジルオキシ)カルボニル]グリシル−N−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]グリシナート (0.45 g, 0.62 mmol)、10% パラジウム−炭素 (0.04 g)およびエタノール (100 ml) の混合物を水素雰囲気下、室温で1日撹拌した。反応液をろ過し、ろ液を17時間加熱還流した。反応液を減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、酢酸エチルで結晶化して、[6−(2,5−ジオキソピペラジン−1−イル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル (0.16 g, 収率44%) を淡黄色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.02 (6H, d, J = 6.8 Hz), 1.42 (9H, s), 2.25−2.45 (1H, m), 2.48 (3H, s), 2.98 (2H, d, J = 7.2 Hz), 4.16 (2H, s), 4.28 (2H, s), 4.25−4.35 (3H, m), 6.13 (1H, s), 7.12 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.14 (1H, d, J = 2.3 Hz), 7.34 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.62 (1H, dd, J = 2.3, 9.0 Hz), 8.11 (1H, d, J = 9.0 Hz).
4) 1−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ピペラジン−2,5−ジオン 二塩酸塩(実施例44(3)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.03 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.25−2.40 (1H, m), 2.46 (3H, s), 3.13 (2H, d, J = 7.0 Hz), 3.92 (2H, s), 3.98 (2H, d, J = 5.5 Hz), 4.21 (2H, s), 7.23 (1H, d, J = 1.9 Hz), 7.34 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.45 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.88 (1H, d, J = 8.8 Hz), 8.24 (1H, dd, J = 1.9, 8.8 Hz), 8.30 (1H, bs), 8.35 (3H, bs).
融点:249℃(分解)
【0171】
実施例106
[2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−(2H−テトラゾール−5−イル)キノリン−3−イル]メチルアミン 二塩酸塩
1) [6−シアノ−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル (0.60 g, 1.4 mmol) 、アジ化ナトリウム (0.18 g, 2.8 mmol)、塩化アンモニウム (0.30 g, 3.6 mmol) およびジメチルスルホキシド (810 ml) の混合物を70℃で2日間撹拌した。反応液を酢酸エチルと0.1規定塩酸とに分液した。有機層を飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下濃縮した。残留物をn−ヘキサン−酢酸エチルで結晶化して、[2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−(2H−テトラゾール−5−イル)キノリン−3−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル (0.38 g, 収率57%) を白色粉末として得た。
H−NMR (DMSO−d) δ:1.00 (6H, d, J = 6.4 Hz), 1.39 (9H, s), 2.25−2.45 (1H, m), 2.47 (3H, s), 2.86 (2H, d, J = 7.0 Hz), 4.07 (2H, d, J = 4.3 Hz), 7.09 (1H, t, J = 4.3 Hz), 7.35 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.41 (2H, d, J = 8.1 Hz), 8.05 (1H, d, J = 1.8 Hz), 8.18 (1H, d, J = 8.7 Hz), 8.28 (1H, dd, J = 1.8, 8.7 Hz).
2) [2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−(2H−テトラゾール−5−イル)キノリン−3−イル]メチルアミン 二塩酸塩(実施例44(3)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ:1.05 (6H, d, J = 6.8 Hz), 2.30−2.50 (1H, m), 2.49 (3H, s), 3.08 (2H, d, J = 7.0 Hz), 4.00 (2H, d, J = 5.5 Hz), 7.38 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.49 (2H, d, J = 7.8 Hz), 8.08 (1H, d, J = 1.5 Hz), 8.29 (1H, d, J = 8.8 Hz), 8.33 (3H, bs), 8.43 (1H, dd, J = 1.9, 8.8 Hz).
【0172】
実施例107
4−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル
1) 2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−ピペラジン−1−イルキノリン−3−カルボニトリル(実施例26(2)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.04 (6H, d, J = 6.8 Hz), 2.25−2.45 (1H, m), 2.49 (3H, s), 2.95−3.05 (4H, m), 3.06 (2H, d, J = 7.4 Hz), 3.10−3.20 (4H, m), 6.87 (1H, d, J = 2.7 Hz), 7.30−7.45 (4H, m), 7.58 (1H, dd, J = 2.7, 9.3 Hz), 7.99 (1H, d, J = 9.3 Hz).
2) 4−[3−シアノ−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(実施例5(1)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.04 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.47 (9H, s), 2.25−2.45 (1H, m), 2.50 (3H, s), 3.06 (2H, d, J = 7.4 Hz), 3.11 (4H, t, J = 5.0 Hz), 3.56 (4H, t, J =5.0 Hz), 6.87 (1H, d, J = 2.6 Hz), 7.30−7.45 (4H, m), 7.57 (1H, dd, J = 2.6, 9.3 Hz), 8.00 (1H, d, J = 9.3 Hz).
3) 4−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(実施例25(2)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ:1.03 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.46 (9H, s), 1.49 (2H, bs), 2.25−2.45 (1H, m), 2.49 (3H, s), 2.96 (2H, d, J = 7.2 Hz), 3.01 (4H, t, J = 5.1 Hz), 3.53 (4H, t, J =5.1 Hz), 3.75 (2H, s), 6.53 (1H, d, J = 2.7 Hz), 7.16 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.33 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.40 (1H, dd, J = 2.7, 9.2 Hz), 7.95 (1H, d, J = 9.2 Hz).
【0173】
実施例108
3−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]−1,2,4−オキサジアゾール−5(4H)−オン 二塩酸塩
1) [6−シアノ−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル (3.0 g, 7.0 mmol) 、塩酸ヒドロキシルアミン (0.73 g, 11 mmol) およびエタノール (75 ml) の混合物にナトリウムtert−ブトキシド (1.2 g, 11 mmol) を添加し、70℃で6時間撹拌した。沈殿物をろ過して除き、ろ液を減圧下濃縮した。残留物を酢酸エチル−テトラヒドロフランと水とに分液し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去して、[6−[(Z)−アミノ(ヒドロキシイミノ)メチル]−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル (2.5 g, 収率79%) を白色粉末として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.03 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.43 (9H, s), 2.25−2.45 (1H, m), 2.47 (3H, s), 2.96 (2H, d, J = 7.2 Hz), 4.29 (2H, d, J =4.7 Hz), 4.49 (1H, t, J = 4.7 Hz), 4.75 (2H, bs), 7.12 (2H, d, J = 7.6 Hz), 7.33 (2H, d, J = 7.6 Hz), 7.40−7.50 (1H, m), 7.80−7.95 (1H, m), 8.10 (1H, d, J = 8.7 Hz).
2) [6−[(Z)−アミノ(ヒドロキシイミノ)メチル]−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル (0.25 g, 0.54 mmol)のテトラヒドロフラン (10 ml) −酢酸エチル (10 ml) 溶液に N,N−カルボニルジイミダゾール (0.26 g, 1.6 mmol) を加えて、3時間加熱還流した。反応液を酢酸エチルと0.1M クエン酸水溶液とに分液した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を留去した。残留物をn−ヘキサン−酢酸エチルで結晶化して、[2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−(5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)キノリン−3−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル (0.24 g, 収率 90%) を白色粉末として得た。
H−NMR (DMSO−d) δ:0.99 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.38 (9H, s), 2.30−2.50 (1H, m), 2.45 (3H, s), 2.85 (2H, d, J = 6.8 Hz), 4.05 (2H, d, J = 4.2 Hz), 7.08 (1H, t, J = 4.2 Hz), 7.31 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.38 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.81 (1H, d, J = 1.9 Hz), 8.03 (1H, dd, J = 1.9, 8.8 Hz), 8.14 (1H, d, J = 8.8 Hz), 13.21 (1H, bs).
3) 3−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]−1,2,4−オキサジアゾール−5(4H)−オン(実施例25(2)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ:1.04 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.30−2.45 (1H, m), 2.49 (3H, s), 3.08 (2H, d, J = 7.2 Hz), 3.97 (2H, d, J = 5.3 Hz), 7.34 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.46 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.83 (1H, d, J = 1.8 Hz), 8.16 (1H, dd, J = 1.8, 8.9 Hz), 8.25 (1H, d, J = 8.9 Hz), 8.36 (3H, bs), 13.33 (1H, bs).
【0174】
実施例109
2−{5−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]−2H−テトラゾール−2−イル}アセトアミド 二塩酸塩
1) [2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−(2H−テトラゾール−5−イル)キノリン−3−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル (0.16 g, 0.33 mmol)、2−クロロアセトアミド (0.047 g, 0.50 mmol)、炭酸カリウム (0.070 g, 0.50 mmol) およびN,N−ジメチルホルムアミド (5 ml) の混合物を80℃で3時間撹拌した。反応液を酢酸エチル−テトラヒドロフランと水に分液し、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層と抽出液を合わせ、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、[6−[2−(2−アミノ−2−オキソエチル)−2H−テトラゾール−5−イル]−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル (0.12 g, 収率 69%) を淡黄色粉末として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.05 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.42 (9H, s), 2.25−2.50 (1H, m), 2.50 (3H, s), 3.00 (2H, d, J = 7.2 Hz), 4.25−4.40 (3H, m), 5.37 (2H, s), 5.57 (1H, bs), 5.91 (1H, bs), 7.15−7.20 (2H, m), 7.30−7.40 (2H, m), 8.10−8.20 (2H, m), 8.35−8.40 (1H, m).
2) 2−{5−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]−2H−テトラゾール−2−イル}アセトアミド 二塩酸塩(実施例44(3)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ:1.05 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.35−2.50 (1H, m), 2.50 (3H, s), 3.07 (2H, d, J = 7.0 Hz), 3.99 (2H, d, J = 5.3 Hz), 5.48 (2H, s), 7.38 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.49 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.54 (1H, bs), 7.90 (1H, bs), 8.04 (1H, d, J = 1.8 Hz), 8.27 (1H, d, J = 8.8 Hz), 8.29 (3H, bs), 8.44 (1H, dd, J = 1.8, 8.8 Hz).
【0175】
実施例110
メチル N−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]グリシナート
tert−ブチルN−[3−シアノ−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]グリシナート (3.0 g, 7.0 mmol) のテトラヒドロフラン (10 ml) 溶液にトリフルオロ酢酸 (820 ml) を加え、室温で6時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残留物を酢酸エチルと水に分液した。水層を酢酸エチルで抽出した。有機層と抽出液とを合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去した。残留物 (3.0 g) をN,N−ジメチルホルムアミド (10 ml) に溶解し、ヨウ化メチル (1.5 g, 5.3 mmol) と炭酸カリウム (0.73 g, 5.3 mmol)とを加えて室温で2日間撹拌した。反応液を酢酸エチルと水とに分液し、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層と抽出液とを合わせ、0.1M クエン酸水溶液、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、メチル N−[3−シアノ−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]グリシナート (1.6 g, 収率79%) を淡黄色粉末として得た。引き続き、実施例25(2)に示した方法と同様の方法でメチル N−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]グリシナート (1.0 g, 収率62%, 淡黄色粉末) を合成した。
H−NMR (CDCl) δ: 1.02 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.44 (2H, bs), 2.20−2.40 (1H, m), 2.48 (3H, s), 2.94 (2H, d, J = 7.2 Hz), 3.73 (3H, s), 3.74 (2H, s), 3.77 (2H, d, J = 5.5 Hz), 4.41 (1H, t, J = 5.5 Hz), 6.14 (1H, d, J = 2.6 Hz), 7.07 (1H, dd, J = 2.6, 9.0 Hz), 7.10−7.20 (2H, m), 7.32 (2H, d, J = 7.7 Hz), 7.88 (1H, d, J = 9.0 Hz).
【0176】
実施例111
4−{[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−キノリニル]オキシ}ブタン酸エチル p−トルエンスルホン酸塩
1) {[6−ヒドロキシ−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル (2.7 g, 6.3 mmol)、4−ブロモブタン酸エチル (1.4 g, 7.0 mmol)、炭酸カリウム (0.97 g, 7.0 mmol) およびN,N−ジメチルホルムアミド (30 ml) の混合物を50℃で3時間撹拌した。反応液に水を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を1N 塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、4−{[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}ブタン酸エチル (2.2 g, 収率67%) を結晶として得た。
H−NMR(CDCl) δ:1.02 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.23 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.41 (9H, s), 2.00−2.09 (2H, m), 2.29−2.38 (1H, m), 2.47 (2H, t, J = 6.0 Hz), 2.47 (3H, s), 2.92 (2H, d, J = 7.2 Hz), 3.85 (2H, t, J = 5.9 Hz), 4.12 (2H, q, J = 7.2 Hz), 4.26 (2H, d, J = 4.0 Hz), 4.28 (1H, bs), 6.56 (1H, d, J = 2.6 Hz), 7.11 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.27−7.33 (3H, m), 7.95 (1H, d, J = 9.0 Hz).
2) 4−{[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}ブタン酸エチル (0.2 g, 0.37 mmol) の酢酸エチル (10 ml) 溶液に、4N 塩酸酢酸エチル (10 ml) 溶液を添加し、室温で3時間攪拌した。反応液を減圧下濃縮した後、残留物に飽和重曹水を添加して中和した。得られた混合物を酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下に濃縮して、4−{[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−キノリニル]オキシ}ブタン酸エチル(0.12 g)の油状物を得た。該油状物とp−トルエンスルホン酸 1水和物(57 mg, 0.25 mmol)をエタノール(10 ml)に溶解し、減圧下濃縮した。残留物をジエチルエーテルで結晶化して、表題化合物 (0.11 g, 収率50%)を無色結晶として得た。
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.01 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.14 (3H, t, J = 7.0 Hz), 1.88−1.96 (2H, m), 2.28 (3H, s), 2.33−2.42 (3H, m), 2.46 (3H, s), 2.91 (2H, d, J = 7.0 Hz). 3.84 (2H, t, J = 6.0 Hz), 3.94 (2H, s), 4.02 (2H, q, J = 7.0 Hz), 6.50 (1H, d, J = 2.6 Hz), 7.10 (2H, d, J = 7.7 Hz), 7.27 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.42−7.48 (5H, m), 7.95 (1H, d, J = 9.2 Hz), 7.99 (3H, s).
元素分析値 C3442Sとして
計算値: C, 67.30; H, 6.98; N, 4.62.
実測値: C, 67.21; H, 6.91; N, 4.69.
【0177】
実施例112
4−{[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−キノリニル]オキシ}ブタン酸 二塩酸塩
1) {[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}ブタン酸エチル (1.8 g, 3.4 mmol) のテトラヒドロフラン (20 ml)−エタノール (20 ml) 溶液に、2規定 水酸化ナトリウム水溶液 (4 ml) を加え、室温で3時間撹拌した。反応液に1規定 塩酸を注ぎ酸性にした後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去した。残留物をジイソプロピルエーテルで結晶化して、4−{[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}ブタン酸 (1.3 g, 収率76%) を結晶として得た。
H−NMR(CDCl) δ: 1.11 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.40 (9H, s), 2.05−2.13 (2H, m), 2.33−2.42 (1H, m), 2.52 (3H, s), 2.52−2.57 (2H, m), 3.46 (2H, d, J = 7.0 Hz), 3.90 (2H, t, J = 5.8 Hz), 4.36 (2H, d, J = 5.3 Hz), 4.63 (1H, s), 6.65 (1H, d, J = 2.5 Hz), 7.19 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.43 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.44−7.48 (1H, m), 8.92 (1H, d, J = 7.9 Hz).
2) 4−{[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}ブタン酸を実施例13(5)に示した方法と同様の方法で処理し、表題化合物を合成した。
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.02 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.85−1.94 (2H, m), 2.26−2.41 (3H, m), 2.47 (3H, s), 3.16 (2H, d, J = 5.5 Hz), 3.88 (2H, t, J = 5.9 Hz), 3.97−4.01 (2H, m), 6.59 (1H, d, J = 2.5 Hz), 7.35 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.46 (2H, d, J = 7.9 Hz ), 7.63−7.66 (1H, m), 8.25−8.45 (4H, m).
【0178】
実施例113
4−{[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−キノリニル]オキシ}ブタンアミド
1) 4−{[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}ブタン酸 (0.8 g, 1.6 mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩 (0.34 g, 2.0 mmol)、1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール アンモニウム塩 (0.24 g, 1.6 mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド (10 ml) の混合物を、室温で15時間撹拌した。反応液に水を注ぎ、酢酸エチル−テトラヒドロフラン (2:1) 混合溶媒で抽出した。抽出液を飽和重曹水、1規定 塩酸、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残留物をイソプロピルエーテルから結晶化して、{[6−(4−アミノ−4−オキソブトキシ)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル(0.68 g, 収率84%) を結晶として得た。
H−NMR (DMSO−d) δ: 0.96 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.38 (9H, s), 1.81−1.90 (2H, m), 2.17 (2H, t, J = 7.4 Hz), 2.30−2.39 (1H, m), 2.43 (3H, s), 2.73−2.78 (2H, m), 3.79 (2H, t, J = 6.1 Hz), 4.01 (2H, d, J = 4.3 Hz), 6.51 (1H, d, J = 2.8 Hz), 6.74 (1H, s), 7.02 (1H, t, J = 4.2 Hz), 7.27−7.30 (3H, m), 7.34−7.37 (3H, m), 7.89 (1H, d, J = 9.0 Hz).
2) {[6−(4−アミノ−4−オキソブトキシ)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル (0.5 g, 0.99 mmol) のトリフルオロ酢酸 (10 ml) 溶液を0℃で3時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮し、残留物を酢酸エチルに溶解した。得られる溶液を飽和重曹水で2回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残留物をジエチルエーテルで結晶化して、表題化合物 (0.25 g, 収率63%) を結晶として得た。
H−NMR (DMSO−d) δ: 0.98 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.81−1.93 (2H, m), 2.17 (2H, t, J = 7.4 Hz), 2.32−2.41 (1H, m), 2.44 (3H, s), 2.96 (2H, d, J = 7.0 Hz), 3.32 (2H, s), 3.56 (2H, s), 3.78 (2H, t, J = 6.1 Hz), 6.48 (1H, d, J = 2.6 Hz), 6.73 (1H, s), 7.24−7.26 (3H, m), 7.30−7.37 (3H, m), 7.87 (1H, d, J = 9.0 Hz).
【0179】
実施例114
5−{[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−キノリニル]オキシ}ペンタン酸エチル 二塩酸塩
1) {[6−ヒドロキシ−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル (2.7 g, 6.3 mmol)、5−ブロモペンタン酸エチル (1.4 g, 7.0 mmol)、炭酸カリウム (0.97 g, 7.0 mmol) およびN,N−ジメチルホルムアミド (30 ml) の混合物を50℃で3時間撹拌した。反応液に水を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を1N 塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、5−{[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}ペンタン酸エチル (2.2 g, 収率67%) を結晶として得た。
H−NMR(CDCl) δ: 1.02 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.24 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.41 (9H, s), 1.74−1.78 (4H, m), 2.29−2.38 (3H, m), 2.48 (3H, s), 2.93 (2H, d, J = 7.2 Hz), 3.79−3.83 (2H, m), 4.11 (2H, q, J = 7.2 Hz), 4.25−4.33 (3H, m), 6.55 (1H, d, J = 2.8 Hz), 7.12 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.28−7.34 (3H, m), 7.96 (1H, d, J = 9.0 Hz).
2) 5−{[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}ペンタン酸エチルを実施例13(5)に示した方法と同様の方法で処理し、表題化合物を合成した。
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.02 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.15 (3H, t, J = 7.1 Hz), 1.58−1.73 (4H, m), 2.25−2.35 (1H, m), 2.31 (2H, t, J = 6.97 Hz), 2.47 (3H, s), 3.15−3.25 (2H, m), 3.88 (2H, t, J = 4.9 Hz), 4.02 (2H, q, J = 7.1 Hz), 3.99 (2H, s), 6.61 (1H, s), 7.35−7.36 (2H, m), 7.46−7.48 (2H, m), 7.68 (1H, s), 8.36−8.55 (4H, m).
【0180】
実施例115
5−{[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−キノリニル]オキシ}ペンタン酸 二塩酸塩
1) 5−{[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}ペンタン酸エチル (1.6 g, 2.9 mmol) のテトラヒドロフラン (10 ml)−エタノール (10 ml) 溶液に2規定 水酸化ナトリウム水溶液 (3 ml) を加え、室温で5時間撹拌した。反応液に1規定 塩酸を注ぎ酸性にした後、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去した。残留物をジイソプロピルエーテルで結晶化して、5−{[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}ペンタン酸 (1.3 g, 収率87%) を結晶として得た。
H−NMR(CDCl) δ: 1.07 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.41 (9H, s), 1.70−1.85 (4H, m), 2.30−2.43 (3H, m), 2.50 (3H, s), 3.18−3.30 (2H, m), 3.75−3.85 (2H, m), 4.32 (2H, d, J = 4.7 Hz), 4.42 (1H, s), 6.60 (1H, d, J = 1.5 Hz), 7.15 (2H, d, J = 7.4 Hz), 7.37−7.43 (3H, m), 8.50−8.60 (1H, m).
2) 5−{[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}ペンタン酸を実施例13(5)に示した方法と同様の方法で処理し、表題化合物を合成した。
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.02 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.55−1.71 (4H, m), 2.23 (2H, t, J = 7.3 Hz), 2.28−2.37 (1H, m), 2.47 (3H, s), 3.15−3.25 (2H, m), 3.88 (2H, t, J = 5.8 Hz), 3.95−4.04 (2H, m), 6.61 (1H, s), 7.37 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.47 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.68−7.70 (1H, m), 8.35−8.50 (4H, m).
【0181】
実施例116
5−{[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−キノリニル]オキシ}ペンタンアミド
1) 5−{[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}ペンタン酸 (0.8 g, 1.5 mmol)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩 (0.38 g, 2.0 mmol)、 1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール アンモニウム塩 (0.24 g, 1.6 mmol) およびN,N−ジメチルホルムアミド (10 ml) 混合物を、室温で15時間撹拌した。反応液に水を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和重曹水、1規定 塩酸、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下濃縮した。残留物をイソプロピルエーテルから結晶化して、{{6−[(5−アミノ−5−オキソペンチル)オキシ]−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル}メチル}カルバミン酸tert−ブチル (0.6 g, 収率77%) を結晶として得た。
H−NMR(CDCl) δ: 1.02 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.41 (9H, s), 1.77−1.81 (4H, m), 2.25−2.38 (3H, m), 2.48 (3H, s), 2.89−2.96 (2H, m), 3.82 (2H, t, J = 5.1 Hz), 4.26 (2H, d, J = 4.1 Hz), 4.32 (1H, s), 5.29 (1H, s), 5.40 (1H, s), 6.56 (1H, d, J = 2.6 Hz), 7.12 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.28−7.34 (3H, m), 7.96 (1H, d, J = 9.2 Hz).
2) {{6−[(5−アミノ−5−オキソペンチル)オキシ]−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル}メチル}カルバミン酸tert−ブチル (0.26 g, 0.53 mmol) を実施例113(2)に示した方法と同様の方法で処理し、表題化合物 (0.27 g, 収率84%) を結晶として得た。
H−NMR (DMSO−d) δ: 0.98 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.52−1.65 (4H, m), 2.04 (2H, t, J = 7.2 Hz), 2.31−2.41 (1H, m), 2.43 (3H, s), 2.96 (2H, d, J = 7.0 Hz), 3.32 (2H, s), 3.57 (2H, s), 3.79 (2H, t, J = 5.8 Hz), 6.49 (1H, d, J = 2.6 Hz) 6.69 (1H, s), 7.22 (1H, s), 7.25 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.32 (1H, dd, J = 9.0, 2.6 Hz), 7.36 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.87 (1H, d, J = 9.0 Hz).
【0182】
実施例117
(2−{[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−キノリニル]オキシ}エトキシ)酢酸tert−ブチル p−トルエンスルホン酸塩
1) 6−ヒドロキシ−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−カルボニトリル (5.0 g, 15.8 mmol)、酢酸2−ブロモエチル(3.2 g, 19 mmol) およびN,N−ジメチルホルムアミド (20 ml) の混合物を50℃で15時間撹拌した。反応液に水を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を1N 塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下に濃縮した。残留物をジエチルエーテルから結晶化して、ろ取後、酢酸2−{[3−シアノ−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}エチル (5.0 g, 収率79%) の結晶を得た。
H−NMR(CDCl) δ: 1.05 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.08 (3H, s), 2.31−2.45 (1H, m), 2.50 (3H, s), 3.08 (2H, d, J = 7.2 Hz) 4.08 (2H, t, J = 4.5 Hz), 4.41 (2H, t, J = 4.5 Hz), 6.93 (1H, d, J = 2.8 Hz), 7.35 (2H, d, J = 8.10 Hz), 7.40 (2H, d, J = 8.10 Hz), 7.48 (1H, dd, J = 9.2, 2.8 Hz), 8.04 (1H, d, J = 9.2 Hz).
2) 酢酸2−{[3−シアノ−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}エチル (4.0 g, 9.9 mmol) のテトラヒドロフラン (20 ml) −メタノール (20 ml)溶液に2N 水酸化ナトリウム水溶液 (20 ml) を添加した。得られた混合物を室温で3時間攪拌した。反応液に水を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下に濃縮した。残留物をジイソプロピルエーテルから結晶化して、 6−(2−ヒドロキシエトキシ)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−カルボニトリル (3.2 g, 収率89%) の結晶を得た。
H−NMR(CDCl) δ: 1.05 (6H, d, J = 6.8 Hz), 1.96 (1H, t, J = 5.8 Hz), 2.31−2.45 (1H, m), 2.49 (3H, s), 3.08 (2H, d, J = 7.2 Hz), 3.93−4.02 (4H, m), 6.96 (1H, d, J = 2.7 Hz), 7.34−7.41 (4H, m), 7.48 (1H, dd, J = 9.2, 2.7 Hz), 8.04 (1H, d, J = 9.2 Hz).
3) 6−(2−ヒドロキシエトキシ)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−カルボニトリル (1.0 g, 2.8 mmol) のN,N−ジメチルホルムアミド (10 ml) 溶液に水素化ナトリウム(60%, 油性, 0.14 g, 3.4 mmol) を添加し、室温で1時間攪拌した。反応液にブロモ酢酸tert−ブチル (1 ml, 6.8 mmol) を添加後、室温で17時間攪拌した。反応液に水を注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を1N 塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、(2−{[3−シアノ−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}エトキシ)酢酸tert−ブチル (0.9 g, 収率69%) を油状物として得た。
H−NMR(CDCl) δ: 1.05 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.47 (9H, s), 2.39 (1H, m), 2.49 (3H, s), 3.08 (2H, d, J = 7.2 Hz), 3.90 (2H, dd, J = 5.7, 3.8 Hz), 4.06 (2H, s), 4.10 (2H, m), 6.95 (1H, d, J = 2.7 Hz), 7.34 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.39 (2H, d, J = 8.1 Hz), 7.49 (1H, dd, J = 9.2, 2.7 Hz), 8.02 (1H, d, J = 9.2 Hz).
4) (2−{[3−シアノ−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}エトキシ)酢酸tert−ブチル (0.9 g, 1.9 mmol)、25% アンモニア水 (5 ml) およびメタノール (50 ml) の混合物に、ラネーニッケル (1 ml) を加え、水素雰囲気下、0.5 MPa、室温で5時間撹拌した。反応液をろ過し、ろ液を減圧下濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(2−{[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−キノリニル]オキシ}エトキシ)酢酸tert−ブチルの油状物(0.6 g)を得た。該油状物とp−トルエンスルホン酸 1水和物 (0.23 g, 1.2 mmol) をエタノール (50 ml) に溶解し、減圧下濃縮した。残留物をジエチルエーテルから結晶化後、メタノール−ジエチルエーテルから再結晶して、表題化合物 (0.7 g, 収率58%) を結晶として得た。
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.01 (6H, d, J = 6.8 Hz), 1.40 (9H, s), 2.28 (3H, s), 2.31−2.40 (1H, m), 2.46 (3H, s), 2.91 (2H, d, J = 7.0 Hz), 3.74−3.76 (2H, m), 3.94−3.97 (4H, m), 4.00 (2H, s), 6.54 (1H, d, J = 2.6 Hz), 7.10 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.28 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.42−7.48 (5H, m), 7.96 (1H, d, J = 9.2 Hz), 7.99 (3H, s).
元素分析値 C3646Sとして
計算値: C, 66.44; H, 7.12; N, 4.30.
実測値: C, 66.15; H, 7.11; N, 4.17.
【0183】
実施例118
(2−{[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ}−エトキシ)酢酸 p−トルエンスルホン酸塩
(2−{[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−キノリニル]オキシ}エトキシ)酢酸tert−ブチル p−トルエンスルホン酸塩 (0.2 g, 0.3 mmol)のトリフルオロ酢酸 (5 ml) 溶液を室温で4時間攪拌した。反応混合物を減圧下濃縮し、残留物をジエチルエーテルから固化した。得られる固体をメタノールに溶解した後、減圧下濃縮した。残留物を再度ジエチルエーテルから固化して、標題化合物 (0.15 g, 収率83%) を非晶質体として得た。
H−NMR (DMSO−d) δ: 1.01 (6H, d, J = 6.6 Hz), 2.28 (3H, s), 2.32−2.39 (1H, m), 2.46 (3H, s), 2.94 (2H, d, J = 7.0 Hz), 3.74−3.77 (2H, m), 3.93−3.99 (4H, m), 4.04 (2H, s), 6.56 (1H, d, J = 2.5 Hz), 7.10 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.29 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.43−7.53 (5H, m), 7.99 (1H, d, J = 9.2 Hz), 8.02 (3H, s).
【0184】
実施例119
5−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ペンタン酸エチル
1) 6−ブロモ−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−カルボニトリル (5.00 g, 13.2 mmol) 、アクロレイン(2.22 g, 39.6 mmol)、ベンジルトリエチルアンモニウムクロリド(3.00 g, 13.2 mmol)、トリエチルアミン(5.5 ml, 39.6 mmol)、酢酸パラジウム(150 mg, 0.66 mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド(40 ml)の混合物をアルゴン雰囲気下、70℃で撹拌した。3時間後に、反応液に酢酸パラジウム(150 mg, 0.66 mmol)とアクロレイン(2.22 g, 39.6 mmol)を加え、さらに同温度で17時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、飽和食塩水で4回洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥して減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−[(1E)−3−オキソプロパ−1−エン−1−イル]キノリン−3−カルボニトリル(3.26 g, 収率70%)を白色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.07 (1H, d, J = 6.0 Hz), 2.36−2.47 (1H, m), 2.52 (3H, s), 3.14 (2H, d, J = 9.0 Hz), 6.74 (1H, dd, J = 9.0, 15.0 Hz), 7.37 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.44 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.52 (1H, d, J = 15.0 Hz), 7.84 (1H, d, J = 3.0 Hz), 8.01 (1H, d, J = 9.0 Hz), 8.06 (1H, d, J = 9.0 Hz), 9.71 (1H, d, J = 9.0 Hz).
2) ジエチルホスホノ酢酸エチル (1.90 g, 10.2 mmol) のテトラヒドロフラン(50 ml)溶液中に水素化ナトリウム(60%, 油性, 408 mg, 10.2 mmol)を0℃で加え、10分間攪拌した。反応液に2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−[(1E)−3−オキソプロパ−1−エン−1−イル]キノリン−3−カルボニトリル(3.00 g, 8.47 mmol)を加え、室温に昇温して10分間攪拌した。反応液をテトラヒドロフランと酢酸エチル混合液で希釈し、2規定水酸化ナトリウム水溶液、1規定塩酸、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄して無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去して黄色結晶を得た。該結晶をジイソプロピルエーテルで洗浄して、(2E,4E)−5−[3−シアノ−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ペンタ−2,4−ジエン酸エチル(2.71 g, 収率75%)を黄色結晶として得た。さらに母液の溶媒を減圧下除去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、(2E,4E)−5−[3−シアノ−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ペンタ−2,4−ジエン酸エチル(320 mg, 収率9%)を黄色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.06 (6H, d, J = 6.0 Hz), 1.31 (3H, t, J = 6.0 Hz), 2.33−2.45 (1H, m), 2.51 (3H, s), 3.12 (2H, d, J = 9.0 Hz), 4.23 (2 H, q, J = 6.0 Hz), 6.03 (1H, d, J = 15.0 Hz), 6.90−6.92 (2H, m), 7.35−7.45 (5H, m), 7.63 (1H, d, J = 3.0 Hz), 7.99 (1H, dd, J = 3.0, 9.0 Hz), 8.10 (1H, d, J = 9.0 Hz).
3) 5−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ペンタン酸エチル(実施例25(2)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.03 (6H, d, J = 6.0 Hz), 1.22 (2H, t, J = 6.0 Hz), 1.20−1.28 (2H, m), 1.55 (2H, bs), 1.59−1.62 (2H, m), 2.27 (2H, t, J = 6.0 Hz), 2.33−2.39 (1H, m), 2.49 (3H, s), 2.60−2.66 (2H, m), 3.00 (2H, d, J = 9.0 Hz), 3.77 (2H, bs), 4.06−4.16 (2H, m), 7.03 (1H, bs), 7.17 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.34 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.47 (1H, dd, J = 3.0, 9.0 Hz), 7.97 (1H, d, J = 9.0 Hz).
【0185】
実施例120
5−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ペンタン酸 二塩酸塩
1) 実施例27(1)に示した方法と同様の方法で5−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ペンタン酸エチルを合成した。引き続き、実施例6(1)に示した方法と同様の方法で5−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ペンタン酸を合成した。
H−NMR (CDCl) δ: 1.03 (6 H, d, J = 6.0 Hz), 1.41 (9 H, s), 1.59−1.67 (4 H, m), 2.27−2.37 (3 H, m), 2.48 (3 H, s), 2.61−2.69 (2 H, m), 2.99−3.06 (2 H, m), 4.30 (2 H, bs), 7.08 (1 H, d, J = 3.0 Hz), 7.13 (2 H, d, J = 9.0 Hz), 7.34 (2 H, d, J = 6.0 Hz), 7.53 (1 H, dd, J = 3.0, 9.0 Hz), 8.10 (1 H, bs).
2) 5−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ペンタン酸 二塩酸塩(実施例44(3)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDOD) δ: 1.11−1.15 (6H, m), 1.50−1.69 (4H, m), 2.27 (2H, t, J = 6.0 Hz), 2.31−2.36 (1H, m), 2.55 (3H, s), 2.80 (2H, t, J = 6.0 Hz), 3.32−3.34 (2H, m), 4.33 (2H, bs), 7.39 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.41 (1H, s), 7.58 (2H, d, J = 6.0 Hz), 8.10 (1H, dd, J = 3.0, 9.0 Hz), 8.28 (1H, d, J = 9.0 Hz).
【0186】
実施例121
5−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ペンタンアミド
実施例19(4)に示した方法と同様の方法で[6−(5−アミノ−5−オキソペンチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチルを合成した。引き続き実施例32(2)に示した方法と同様の方法で5−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ペンタンアミドを合成した。
H−NMR (CDCl) δ: 1.03 (6H, d, J = 6.0 Hz), 1.58−1.71 (6H, m), 2.14−2.21 (2H, m), 2.30−2.40 (1 H, m), 2.49 (3H, s), 2.61−2.69 (2H, m), 3.01 (2H, d, J = 9.0 Hz), 3.80 (2H, bs), 7.04 (1H, bs), 7.17 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.35 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.48 (1H, dd, J = 3.0, 9.0 Hz), 7.99 (1H, d, J = 9.0 Hz).
【0187】
実施例122
(4E)−5−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ペンタ−4−エン酸メチル 二塩酸塩
1) [6−(ヒドロキシメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル (0.46 g, 1.1 mmol) 、二酸化マンガン (化学処理品, 1.4 g, 16 mmol) およびテトラヒドロフラン (20 ml) の混合物を室温で12時間撹拌した。反応液をろ過し、ろ液を酢酸エチルと1N 水酸化ナトリウム水溶液とに分液した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、[6−ホルミル−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル (0.28 g, 収率 62%) を白色粉末として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.05 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.42 (9H, s), 2.30−2.50 (1H, m), 2.50 (3H, s), 3.01 (2H, d, J = 7.2 Hz), 4.30−4.40 (3H, m), 7.16 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.38 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.80−7.85 (1H, m), 8.10−8.20 (2H, m), 9.96 (1H, s).
2) (3−カルボキシプロピル)(トリフェニル)ホスホニウム ブロミド(259 mg, 0.601 mmol)のテトラヒドロフラン(5 ml)溶液中に、リチウム ビス(トリメチルシリル)アミドの1.0 Mテトラヒドロフラン溶液(1.4 ml)を加えて室温で15分間攪拌した。反応液に−78℃で[6−ホルミル−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル(200 mg, 0.463 mmol)を加えた後、室温へ昇温して30分間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈して、飽和塩化アンモニウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去して、(4E)−5−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ペンタ−4−エン酸と(4Z)−5−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ペンタ−4−エン酸の混合物を得た。引き続き、該混合物、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(178 mg, 0.926 mmol)、1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール(70.9 mg, 0.463 mmol)およびメタノール(0.5 ml)をN,N−ジメチルホルムアミド(5 ml)に溶解して1時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈し、1規定 塩酸、飽和重曹水および飽和食塩水で洗浄して、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去して、(4E)−5−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ペンタ−4−エン酸メチルと(4Z)−5−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ペンタ−4−エン酸メチルとの混合物を得た。
3) 該混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、(4E)−5−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ペンタ−4−エン酸メチル(70.0 mg, 収率29%)を黄色油状物として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.02 (6H, d, J = 6.0 Hz), 1.41 (9H, s), 2.29−2.55 (8H, m), 2.95 (2H, d, J = 9.0 Hz), 3.66 (3H, s), 4.27−4.36 (3H, m), 6.20 (1H, dt, J = 6.0, 15.0 Hz), 6.42 (1H, d, J = 15.0 Hz), 7.10 (1H, bs), 7.13 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.34 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.76 (1H, dd, J = 3.0, 9.0 Hz), 7.98 (1H, d, J = 9.0 Hz).
4) (4E)−5−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ペンタ−4−エン酸メチル 二塩酸塩(実施例44(3)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDOD) δ: 1.15 (6H, d, J = 9.0 Hz), 2.28−2.38 (1H, m), 2.49−2.59 (7H, m), 3.28−3.36 (2H, m), 3.64 (3H, s), 4.32 (2H, bs), 6.50−6.62 (2H, m), 7.36−7.49 (3H, m), 7.53−7.61 (2H, m), 8.27−8.40 (2H, m).
【0188】
実施例123
(4Z)−5−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ペンタ−4−エン酸メチル 二塩酸塩
1) (4Z)−5−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ペンタ−4−エン酸メチル(実施例122(3)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.03 (6H, d, J = 6.0 Hz), 1.42 (9H, s), 2.30−2.41 (3H, m), 2.47 (3H, s), 2.48−2.55 (2H, m), 2.97 (2H, d, J = 9.0 Hz), 3.66 (3H, s), 4.25−4.41 (3H, m), 5.61 (1H, dt, J = 6.0, 9.0 Hz), 6.48 (1H, d, J = 9.0 Hz), 7.12−7.15 (3H, m), 7.32 (2H, d, J = 6.0 Hz), 7.57 (1H, d, J = 3.0, 9.0 Hz), 8.01 (1H, d, J = 6.0 Hz).
2) (4Z)−5−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ペンタ−4−エン酸メチル 二塩酸塩(実施例44(3)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDOD) δ: 1.07−1.18 (6H, m), 2.28−2.38 (1H, m), 2.39−2.57 (7H, m), 3.52−3.76 (5H, m), 4.37 (2H, bs), 5.79−5.91 (1H, m), 6.48−6.62 (1H, m), 7.37−7.50 (3H, m), 7.51−7.61 (2H, m), 8.06−8.13 (1H, m), 8.33−8.45 (1H, m).
【0189】
実施例124
6−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ヘキサン酸 二塩酸塩
1) トリフルオロメタンスルホン酸3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル(3.03 g, 6.13 mmol)、ヨウ化銅(176 mg, 0.920 mmol)およびヘキサ−5−インニトリル(2.86 g, 30.7 mmol)のテトラヒドロフラン(30 ml)−トリエチルアミン(10 ml)溶液中に、ジクロロビストリフェニルホスフィンパラジウム(431 mg, 0.613 mmol)を加え、アルゴン雰囲気下80℃で10分間攪拌した。反応溶液を酢酸エチルで希釈して、飽和塩化アンモニウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去して黒色結晶を得た。酢酸エチル−n−ヘキサンで再結晶化して、{[6−(5−シアノペンタ−1−イン−1−イル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル(2.56 g, 収率84%)を白色結晶として得た。引き続き、{[6−(5−シアノペンタ−1−イン−1−イル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル(2.56 g, 5.17 mmol)、10% パラジウム−炭素 (550 mg) をエタノール (200 ml)−テトラヒドロフラン (35 ml) 混合溶媒に懸濁し、水素雰囲気下、室温で3.5時間撹拌した。反応液をろ過し、ろ液を減圧下濃縮して、{[6−(5−シアノペンチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル(2.37 g, 収率92%)を白色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.02 (6H, d, J = 6.0 Hz), 1.41 (9H, s), 1.56−1.69 (6H, m), 2.29 (2H, t, J = 6.0 Hz), 2.32−2.39 (1H, m), 2.49 (3H, s), 2.64 (2H, t, J = 6.0 Hz), 2.95 (2H, d, J = 6.0 Hz), 4.24−4.36 (3H, m), 7.05 (1H, d, J = 3.0 Hz), 7.13 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.34 (2H, d, J = 6.0 Hz), 7.49 (1H, d, J = 9.0 Hz), 7.99 (1H, d, J = 9.0 Hz).
2) {[6−(5−シアノペンチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル(2.37 g, 4.74 mmol)のエタノール(40 ml)溶液に2規定 水酸化ナトリウム水溶液(12 ml)を加え、6時間加熱還流させた。反応液を6規定 塩酸で酸性にし、酢酸エチルで3回抽出した後、合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去して得られた固体をジイソプロピルエーテルで洗浄して、6−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ヘキサン酸(2.37g, 収率70%)を白色結晶として得た。さらに母液の溶媒を減圧下留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、6−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ヘキサン酸(720 mg, 収率29%)を白色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.13 (6H, d, J = 6.0 Hz), 1.40 (9H, s), 1.45−1.98 (6H, m), 2.30 (2H, t, J = 6.0 Hz), 2.34−2.43 (1H, m), 2.52 (3H, s), 2.69 (2H, d, J = 6.0 Hz), 3.38−3.57 (2H, m), 4.30−4.48 (2H, m), 7.10−7.20 (3H, m), 7.43 (2H, J = 6.0 Hz), 7.69−7.78 (1H, m), 8.85−8.99 (1H, m).
3) 6−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ヘキサン酸 二塩酸塩(実施例44(3)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDOD) δ: 1.14 (6H, d, J = 6.0 Hz), 1.27−1.38 (2H, m), 1.51−1.70 (4H, m), 2.24 (2H, t, J = 6.0 Hz), 2.27−2.35 (1H, m), 2.55 (3H, s), 2.79 (2H, t, J = 6.0 Hz), 3.32−3.34 (2H, m), 4.33 (2H, bs), 7.36−7.43 (3H, m), 7.58 (2H, d, J = 6.0 Hz), 8.10 (1H, dd, J = 3.0, 9.0 Hz), 8.29 (1H, d, J = 9.0 Hz).
【0190】
実施例125
6−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ヘキサン酸メチル
6−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ヘキサン酸(885 mg, 1.71 mmol)および炭酸カリウム(469 mg, 3.39 mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド (40 ml) 溶液に、ヨウ化メチル(291 mg, 2.05 mmol)を加え、室温で12時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈した後、1規定 塩酸、飽和重曹水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。減圧下溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、6−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ヘキサン酸メチル(870 mg, 収率96%)を白色結晶として得た。引き続き、実施例32(2)に示した方法と同様の方法で6−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ヘキサン酸メチルを合成した。
H−NMR (CDCl) δ: 1.01 (6H, d, J = 6.0 Hz), 1.27−1.36 (2H, m), 1.51−1.65 (2H, m), 2.26 (2H, t, J = 6.0 Hz), 2.49 (3H, s), 2.63 (2H, t, J = 6.0 Hz), 3.03 (2H, d, J = 9.0 Hz), 3.64 (3H, s), 3.94 (2H, bs), 7.06 (1H, d, J = 3.0 Hz), 7.18 (2H, d, J = 6.0 Hz), 7.36 (2H, d, J = 6.0 Hz), 7.52 (1H, dd, J = 3.0, 9.0 Hz), 8.03 (1H, d, J = 9.0 Hz).
【0191】
実施例126
6−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ヘキサンアミド(実施例120(2)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.02 (6H, d, J = 6.0 Hz), 1.50−1.62 (2H, m), 2.09−2.18 (2H, m), 2.21−2.35 (1H, m), 2.49 (3H, s), 2.62 (2H, t, J = 6.0 Hz), 3.03 (2H, d, J = 6.0 Hz), 3.93 (2H, bs), 7.05 (1H, bs), 7.17 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.36 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.51 (1H, dd, J = 3.0, 9.0 Hz), 8.04 (1H, d, J = 9.0 Hz).
【0192】
実施例127
4−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ブタン酸 二塩酸塩
1) 2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)−6−[(1E)−3−オキソプロパ−1−エン−1−イル]キノリン−3−カルボニトリル(4.04 g, 11.4 mmol)のメタノール(30 ml)−テトラヒドロフラン(30 ml)溶液中に、水素化ホウ素ナトリウム(216 mg, 5.69 mmol)を0℃で加えて、室温で10分間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで3回抽出した後、合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄して無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、6−[(1E)−3−ヒドロキシプロパ−1−エン−1−イル]−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−カルボニトリル(3.08 g, 収率76%)を黄色結晶として得た。引き続き、実施例39(1)に示した方法と同様の方法で{[6−(3−ヒドロキシプロピル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチルを合成した。
H−NMR (CDCl) δ: 1.02 (6H, d, J = 6.0 Hz), 1.41 (9H, s), 1.79−1.89 (2H, m), 2.29−2.41 (1H, m), 2.48 (3H, s), 2.72 (2H, t, J = 6.0 Hz), 2.95 (2H, d, J = 6.0 Hz), 3.64 (2H, q, J = 6.0 Hz), 4.24−4.34 (3H, m), 7.09 (1H, bs), 7.12 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.33 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.52 (1H, dd, J = 3.0, 9.0 Hz), 7.99 (1H, d, J = 9.0 Hz).
2) {[6−(3−ヒドロキシプロピル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル(3.00 g, 6.48 mmol)およびトリエチルアミン(1.8 ml, 12.9 mmol)のテトラヒドロフラン(50 ml)溶液にメタンスルホニルクロリド(1.12g, 9.73 mmol)を0℃で滴下し、同温度で30分間攪拌した。反応液に飽和重曹水を加えて酢酸エチルで2回抽出し、合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下溶媒を留去して、残留物をジメチルスルホキシド(40 ml)に溶解し、シアン化カリウム(2.1 g, 32.4 mmol)を加えて、60℃で2.5時間攪拌した。反応液を酢酸エチルで希釈後、飽和重曹水、水および飽和食塩水で2回洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、{[6−(3−シアノプロピル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル(2.73 g, 収率89%)を黄色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.03 (6H, d, J = 9.0 Hz), 1.42 (9H, s), 1.89−1.98 (2H, m), 2.28 (2H, t, J = 6.0 Hz), 2.32−2.43 (1H, m), 2.49 (3H, m), 2.49 (3H, s), 2.79 (2H, t, J = 6.0 Hz), 2.96 (2H, d, J = 6.0 Hz), 4.26−4.36 (3H, m), 7.09 (1H, d, J = 3.0 Hz), 7.12 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.34 (2H, d, J = 6.0 Hz), 7.48 (1H, dd, J = 3.0, 9.0 Hz), 8.02 (1H, d, 9.0 Hz).
3) {[6−(3−シアノプロピル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチル}カルバミン酸tert−ブチル(3.10 g, 6.57 mmol)のエタノール (60 ml) 溶液に、2規定 水酸化ナトリウム水溶液(16.5 ml)を加え、13時間加熱還流した。反応液を6規定 塩酸で酸性にした後、酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下溶媒を留去して黄色固体を得た。該固体をジイソプロピルエーテルで洗浄して、4−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ブタン酸(2.68 g, 収率83%)を黄色結晶として得た。引き続き、実施例44(3)に示した方法と同様の方法で4−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ブタン酸 二塩酸塩を合成した。
H−NMR (CDOD) δ: 1.14 (6H, d, J = 6.0 Hz), 1.83−1.93 (2H, m), 2.28 (2H, t, J = 6.0 Hz), 2.30−2.36 (1H, m), 2.54 (3H, s), 2.82 (2H, t, J = 6.0 Hz), 4.33 (2H, bs), 7.35−7.44 (3H, m), 7.58 (2H, d, J = 9.0 Hz), 8.11 (1H, d, J = 9.0 Hz), 8.25−8.33 (1H, m).
【0193】
実施例128
4−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ブタン酸メチル 二塩酸塩
実施例125に示した方法と同様の方法で4−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ブタン酸メチルを合成した。引き続き、実施例44(3)に示した方法と同様の方法で4−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ブタン酸メチル 二塩酸塩を合成した。
H−NMR (CDOD) δ: 1.11−1.16 (6H, m), 1.83−1.94 (2H, m), 2.27−2.34 (3H, m), 2.54 (3H, s), 2.74−2.83 (2H, m), 3.60 (3H, s), 4.26−4.33 (2H, m), 7.31−7.42 (3H, m), 7.52−7.61 (2H, m), 7.94−8.00 (1H, m), 8.18 (1 H, d, J = 9.0 Hz).
【0194】
実施例129
4−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ブタンアミド(実施例120(2)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.03 (6H, d, J = 6.0 Hz), 1.85−1.98 (2H, m), 2.15 (2H, t, J = 6.0 Hz), 2.29−2.41 (1H, m), 2.49 (3H, s), 2.67 (2H, t, J = 6.0 Hz), 3.00 (2H, d, J = 6.0 Hz), 3.82 (2H, bs), 5.29 (2H, bs), 7.05 (1H, s), 7.16 (2H, d, J = 6.0 Hz), 7.35 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.48 (1H, dd, J = 3.0, 9.0 Hz), 8.00 (1H, d, J = 9.0 Hz).
【0195】
実施例130
({[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]メチル}チオ)酢酸エチル 二塩酸塩
1) [6−(ヒドロキシメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル (1.1 g, 2.5 mmol) 、トリエチルアミン (0.53 ml, 3.8 mmol) およびテトラヒドロフラン (50 ml) の混合物に、氷冷下、メタンスルホニルクロリド (0.3 ml, 3.8 mmol) を加えて30分間撹拌した。反応液にチオグリコール酸エチル (0.42 ml, 3.8 mmol) 、水素化ナトリウム (60%, 油性, 0.15 g, 3.8 mmol) およびN,N−ジメチルホルムアミド (3 ml) の混合物を加え、室温で15分間撹拌した。反応液を酢酸エチルと水に分液し、水層を酢酸エチルで抽出した。有機層と抽出液を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、({[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]メチル}チオ)酢酸エチル (1.1 g, 収率 83%) を白色粉末として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.03 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.19 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.42 (9H, s), 2.25−2.40 (1H, m), 2.48 (3H, s), 2.96 (2H, d, J = 7.7 Hz), 2.98 (2H, s), 3.83 (2H, s), 4.08 (2H, q, J = 7.2 Hz), 4.25−4.40 (3H, m), 7.12 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.18 (1H, d, J = 1.9 Hz), 7.33 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.68 (1H, dd, J = 1.9, 8.7 Hz), 8.03 (1H, d, J = 8.7 Hz).
2) ({[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]メチル}チオ)酢酸エチル 二塩酸塩(実施例44(3)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ:1.03 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.08 (3H, t, J = 7.2 Hz), 2.25−2.40 (1H, m), 2.47 (3H, s), 3.10 (2H, s), 3.22 (2H, d, J = 6.6 Hz), 3.90 (2H, s), 3.96 (2H, q, J = 7.2 Hz), 4.00 (2H, d, J = 3.4 Hz), 7.25−7.30 (1H, m), 7.36 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.46 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.94 (1H, d, J = 8.5 Hz), 8.30−8.40 (1H, m), 8.46 (3H, bs).
【0196】
実施例131
({[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]メチル}チオ)酢酸 二塩酸塩
1) ({[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]メチル}チオ)酢酸(実施例6(1)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.08 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.41 (9H, s), 2.20−2.45 (1H, m), 2.51 (3H, s), 3.07 (2H, s), 3.34 (2H, d, J = 7.2 Hz), 3.86 (2H, s), 4.36 (2H, d, J = 5.1 Hz), 4.93 (1H, bs), 7.10−7.30 (3H, m), 7.41 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.90 (1H, d, J = 7.5 Hz), 8.55−8.70 (1H, m).
2) ({[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]メチル}チオ)酢酸 二塩酸塩(実施例44(3)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ:1.04 (6H, d, J = 6.2 Hz), 2.15−2.45 (1H, m), 2.48 (3H, s), 3.06 (2H, s), 3.26 (2H, d, J = 6.4 Hz), 3.90 (2H, s), 4.01 (2H, d, J = 5.1 Hz), 7.25−7.30 (1H, m), 7.37 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.47 (2H, d, J = 7.9 Hz), 7.97 (1H, d, J = 8.7 Hz), 8.39 (1H, d, J = 8.7 Hz), 8.50 (3H, bs).
【0197】
実施例132
2−({[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]メチル}チオ)アセトアミド 二塩酸塩
1) [6−{[(2−アミノ−2−オキソエチル)チオ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル(実施例19(4)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDCl) δ: 1.03 (6H, d, J = 6.6 Hz), 1.41 (9H, s), 2.25−2.45 (1H, m), 2.48 (3H, s), 2.96 (2H, d, J = 7.2 Hz), 3.04 (2H, s), 3.77 (2H, s), 4.25−4.35 (3H, m), 5.28 (1H, bs), 6.38 (1H, bs), 7.05−7.20 (3H, m), 7.35 (2H, d, J = 7.8 Hz), 7.63 (1H, dd, J = 1.9, 7.5 Hz), 8.04 (1H, d, J = 8.7 Hz).
2) 2−({[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]メチル}チオ)アセトアミド 二塩酸塩(実施例44(3)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (DMSO−d) δ:1.03 (6H, d, J = 6.4 Hz), 2.25−2.40 (1H, m), 2.47 (3H, s), 2.93 (2H, s), 3.23 (2H, d, J = 5.6 Hz), 3.90 (2H, s), 4.00 (2H, d, J = 4.5 Hz), 6.99 (1H, bs), 7.25−7.35 (1H, m), 7.37 (2H, d, J = 7.6 Hz), 7.40 (1H, bs), 7.46 (2H, d, J = 7.6 Hz), 7.97 (1H, d, J = 7.5 Hz), 8.25−8.40 (1H, m), 8.46 (3H, bs).
【0198】
実施例133
3−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]プロパン酸 二塩酸塩
3−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]プロパン酸から実施例13(6)に示した方法と同様の方法で表題化合物を合成した。
H−NMR (DMSO−d) δ:1.02 (6H, d, J= 6.6 Hz), 2.25−2.36 (1H, m), 2.48−2.54 (5H, m), 2.91 (2H, t, J = 7.2 Hz), 3.25 (2H, d, J = 6.3 Hz), 4.00 (2H, d, J = 6.9 Hz), 7.22 (1H, s), 7.36 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.47 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.93 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.34−8.53 (4H, m).
【0199】
実施例134
[({(1E)−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]メチレン}アミノ)オキシ]酢酸 二塩酸塩
1) [({(1E)−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]メチレン}アミノ)オキシ]酢酸
[6−ホルミル−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−3−イル]メチルカルバミン酸tert−ブチル(300 mg, 0.694 mmol)、(アミノオキシ)酢酸ヘミ塩酸塩(75.8 mg, 0.694 mmol)およびトリエチルアミン(70.3 mg, 0.694 mmol)の90%エタノール (7.5 ml) 溶液を、1.5時間加熱還流した後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製して、[({(1E)−[3−{[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]メチル}−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]メチレン}アミノ)オキシ]酢酸(183 mg, 収率52%)を白色結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ: 1.02 (6H, d, J = 6.0 Hz), 1.40 (9H, s), 2.22−2.37 (1H, m), 2.47 (3H, s), 3.05 (2H, d, J = 6.0 Hz), 4.30 (2H, bs), 4.69 (2H, s), 7.11 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.24 (1H, s), 7.33 (2H, d, J = 6.0 Hz), 8.05−8.21 (2H, m).
2) [({(1E)−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]メチレン}アミノ)オキシ]酢酸 二塩酸塩(実施例44(3)に示した方法と同様の方法で合成した。)
H−NMR (CDOD) δ: 1.12 (6H, d, J = 6.0 Hz), 2.28−2.39 (1H, m), 2.53 (3H, s), 3.18 (2H, d, J = 6.0 Hz), 4.28 (2H, bs), 4.72 (2H, s), 7.35 (2H, d, J = 9.0 Hz), 7.55 (2 H, d, J = 6.0 Hz), 7.62−7.64 (1H, m), 8.19−8.39 (3H, m).
【0200】
実験例1
1) ジペプチジルペプチダーゼIV粗酵素溶液の調製
ヒト結腸腺癌由来細胞株Caco−2細胞膜に存在するジペプチジルペプチダーゼIVの酵素活性については、すでにチャン(Yong S. Chung)らによって報告(カンサー リサーチ(Cancer Reserch)、45巻、2976−2982頁、1985年)されている。
ジペプチジルペプチダーゼIV粗酵素溶液をCaco−2(ATCC HTB−37)の培養細胞より調製した。Caco−2細胞は、10%FBS(牛胎児血清、ギブコ(GIBCO)社製)を含有するD−MEM培地(日水製)で培養した。細胞抽出液は、培地を除いて集めた細胞を0.5%Triton X−100を含む20mMリン酸緩衝液(pH7.5)に浸し、氷浴中30分抽出し、1500gで30分遠心した上清を分離して調製した。細胞抽出液22mlを20mMトリス−塩酸緩衝液(pH7.5)で調製したセファデックスG−200(600ml、ファルマシア社製)に付し、同緩衝液で展開溶出した。10mlずつ分画し、酵素活性を調べ、190ml〜280mlの画分(90ml)を集めた。同緩衝液260mlを加えて希釈し、粗酵素溶液(14mU/ml、350ml)とした。但し、ジペプチジルペプチダーゼIV酵素活性1Uは、グリシル・プロリル−p−ニトロアニリドから1分間あたり、1μmolのp−ニトロアニリンを生成する酵素量とする。
2)Caco−2由来のジペプチジルペプチダーゼIV阻害活性の測定
反応は、ナガツらの方法(アナリティカル・バイオケミストリー(Analytical Biochemistry)、74巻、466−467頁、1976年)に準じて、96穴平底プレートを用いて37℃で実施した。
水25μl、1Mトリス−塩酸緩衝液(pH7.5)10μl、1mMグリシル・プロリル−p−ニトロアニリド(Gly−Pro−p−NA;バッケム社製)水溶液50μlに試験化合物のN,N−ジメチルホルムアミド溶液5μlを添加し、混合溶液を調製した。次いで前記1)で得られたCaco−2由来のジペプチジルペプチダーゼIV粗酵素溶液10μlを上記混合溶液に加え、37℃で酵素反応を開始した。0時間および3時間後の吸光度をマイクロプレートリーダー(マルチスキャン バイクロマティック;ラボシステムズ社製)を用いて波長405nmで測定しその増加(△ODs)を求めた。同時に、試験化合物を含まない反応液における吸光度の増加(△ODc)、試験化合物および酵素を含まない反応液における吸光度の増加(△ODb)を求め、ジペプチジルペプチダーゼIV酵素活性の阻害率を計算式:
{1−[(△ODs−△ODb)/(△ODc−△ODb)]}×100
により求めた。
試験化合物群のジペプチジルペプチダーゼIV阻害活性は、IC50値(μM)で表し、[表1]に示した。
Figure 2004315496
このように、本発明化合物は、優れたジペプチジルペプチダーゼIV阻害活性を有するため、糖尿病の予防または治療剤などとして有用である。
【0201】
実験例2
ラット血漿中のジペプチジルペプチダーゼIV阻害活性の測定
反応はレイモンド(Raymond)らの方法(ダイアビーティーズ(Diabetes)、47巻、1253−1258頁、1998年)に準じて96穴平底プレートを用いて30℃で実施した。水69μl、1Mトリス−塩酸緩衝液(pH7.5)10μl、1mMGly−Pro−p−NA水溶液100μlに、試験化合物のN,N−ジメチルホルムアミド溶液1μlを添加し、混合溶液を調製した。次いでSDラット血液より常法で調製した血漿20μlを上記混合溶液に加え、30℃で酵素反応を開始した。0時間および1時間後の吸光度をマイクロプレートリーダーを用いて波長405nmで測定しその増加(△ODs)を求めた。同時に、試験化合物を含まない反応液における吸光度の増加(△ODc)、試験化合物および酵素を含まない反応液における吸光度の増加(△ODb)を求め、ジペプチジルペプチダーゼIV酵素活性の阻害率を計算式:
{1−[(△ODs−△ODb)/(△ODc−△ODb)]}×100
により求めた。
試験化合物群のジペプチジルペプチダーゼIV阻害活性は、IC50値(μM)で表し、[表2]に示した。
Figure 2004315496
このように、本発明化合物は、優れたジペプチジルペプチダーゼIV阻害活性を有するため、糖尿病の予防または治療剤などとして有用である。
【0202】
Figure 2004315496
1)、2)、3)および4)を混合して、ゼラチンカプセルに充填する。
Figure 2004315496
1)、2)、3)の全量および30gの4)を水で練合し、真空乾燥後、整粒を行う。この整粒末に14gの4)および1gの5)を混合し、打錠機により打錠する。このようにして、1錠あたり実施例1の化合物30mgを含有する錠剤1000錠を得る。
【0203】
【発明の効果】
本発明化合物および本発明の医薬は、優れたペプチダーゼ阻害作用を有し、糖尿病の予防または治療剤などとして有用である。

Claims (28)


  1. Figure 2004315496
    [式中、A環は置換されていてもよい5−10員芳香環を、
    およびRは同一または異なって、置換されていてもよい炭化水素基または置換されていてもよい複素環基を、
    XおよびYは同一または異なって、結合手、−O−、−S−、−SO−、−SO−または−NR−(Rは水素原子または置換されていてもよい炭化水素基を示す)を;
    Lは2価の炭化水素基を示す。]で表される化合物またはその塩。
  2. A環で示される5−10員芳香環がベンゼン環である請求項1記載の化合物。
  3. A環が
    1)ハロゲン原子;
    2)ニトロ基;
    3)シアノ基;
    4)炭素数1〜3のアルキレンジオキシ基;
    5)ハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシル基、炭素数2〜8のアルコキシカルボニル基、カルバモイル基、シアノ基、アミノ基、炭素数2〜8のアルキルカルボニルアミノ基、炭素数2〜8のアルコキシカルボニルアミノ基および炭素数1〜8のアルキルスルホニルアミノ基から選ばれる置換基をそれぞれ1ないし3個有していてもよい炭素数1〜10のアルキル基または炭素数2〜10のアルケニル基;
    6)置換されていてもよいヒドロキシ基;
    7)アシル基;
    8)置換されていてもよいアミノ基;
    9)置換されていてもよい炭素数3〜10のシクロアルキル基;
    10)炭素数6〜14のアリール基;
    11)置換されていてもよいチオール基;
    12)置換されていてもよい複素環基;および
    13)アミジノ基から選ばれる置換基を1ないし3個有していてもよい5−10員芳香環である請求項1記載の化合物。
  4. が炭素数3〜10のシクロアルキル基で置換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基である請求項1記載の化合物。
  5. Xが結合手である請求項1記載の化合物。
  6. Yが結合手である請求項1記載の化合物。
  7. Lで示される2価の炭化水素基が炭素数1〜10のアルキレン基である請求項1記載の化合物。
  8. がハロゲン原子、ヒドロキシ基、ニトロ基、アミノ基、ハロゲン化されていてもよい炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、芳香族複素環基および炭素数3〜10のシクロアルキル基から選ばれる1ないし3個の置換基をそれぞれ有していてもよい、
    炭素数1〜10のアルキル基、炭素数6〜14のアリール基または炭素数7〜13のアラルキル基である請求項1記載の化合物。
  9. (2E)−3−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]アクリルアミド;
    5−[[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]オキシ]ペンタン酸;
    4−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ピペラジン−2−オン;
    1−[3−(アミノメチル)−2−イソブチル−4−(4−メチルフェニル)キノリン−6−イル]ピペラジン−2,5−ジオン;またはその塩である請求項1記載の化合物。
  10. 請求項1記載の化合物またはそのプロドラッグを含有してなる医薬。
  11. 糖尿病の予防または治療剤である請求項10記載の医薬。
  12. 糖尿病性合併症の予防または治療剤である請求項10記載の医薬。
  13. 耐糖能不全の予防または治療剤である請求項10記載の医薬。
  14. 肥満の予防または治療剤である請求項10記載の医薬。
  15. 請求項1記載の化合物またはそのプロドラッグを含有してなるペプチダーゼ阻害剤。
  16. ペプチダーゼがジペプチジルペプチダーゼ−IVである請求項15記載の阻害剤。
  17. 請求項1記載の化合物またはそのプロドラッグを哺乳動物に投与することを特徴とする、該哺乳動物における糖尿病の予防または治療方法。
  18. 請求項1記載の化合物またはそのプロドラッグを哺乳動物に投与することを特徴とする、該哺乳動物における糖尿病性合併症の予防または治療方法。
  19. 請求項1記載の化合物またはそのプロドラッグを哺乳動物に投与することを特徴とする、該哺乳動物における耐糖能不全の予防または治療方法。
  20. 請求項1記載の化合物またはそのプロドラッグを哺乳動物に投与することを特徴とする、該哺乳動物における肥満の予防または治療方法。
  21. 請求項1記載の化合物またはそのプロドラッグを哺乳動物に投与することを特徴とする、該哺乳動物におけるペプチダーゼの阻害方法。
  22. 糖尿病の予防・治療剤を製造するための、請求項1記載の化合物またはそのプロドラッグの使用。
  23. 糖尿病性合併症の予防・治療剤を製造するための、請求項1記載の化合物またはそのプロドラッグの使用。
  24. 耐糖能不全の予防・治療剤を製造するための、請求項1記載の化合物またはそのプロドラッグの使用。
  25. 肥満の予防・治療剤を製造するための、請求項1記載の化合物またはそのプロドラッグの使用。
  26. ペプチダーゼ阻害剤を製造するための、請求項1記載の化合物またはそのプロドラッグの使用。

  27. Figure 2004315496
    [式中、A環は置換されていてもよい5−10員芳香環を、
    およびRは同一または異なって、置換されていてもよい炭化水素基または置換されていてもよい複素環基を、
    XおよびYは同一または異なって、結合手、−O−、−S−、−SO−、−SO−または−NR−(Rは水素原子または置換されていてもよい炭化水素基を示す)を;
    Laは結合手または2価の炭化水素基を示す]で表される化合物またはその塩の製造法であって、式
    Figure 2004315496
    [式中、Lは脱離基を示し、その他の記号は前記と同意義を示す]で表される化合物またはその塩とアミノ化剤とを反応させることを特徴とする方法。

  28. Figure 2004315496
    [式中、A環は置換されていてもよい5−10員芳香環を、
    およびRは同一または異なって、置換されていてもよい炭化水素基または置換されていてもよい複素環基を、
    XおよびYは同一または異なって、結合手、−O−、−S−、−SO−、−SO−または−NR−(Rは水素原子または置換されていてもよい炭化水素基を示す)を;
    Laは結合手または2価の炭化水素基を示す]で表される化合物またはその塩の製造法であって、式
    Figure 2004315496
    [式中の記号は前記と同意義を示す]で表される化合物またはその塩を還元反応に付すことを特徴とする方法。
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