JP2004315450A - 切り花セット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】特定の切り花鮮度保持剤を保持させた切り花と、吸水性支持体とを有する切り花セット。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、採取植物、特に切り花に関して、鮮度保持効果に優れた切り花セットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、切り花の寿命を延ばし鮮度を維持する方法としては、新鮮な水中で水切りする方法、切り口を破砕又は焼き、水あげを良くする方法、界面活性剤を添加し、水あげ、吸水を促進する方法、糖類等の栄養源を水に添加する方法、細菌・カビの繁殖を防止する防腐剤・殺菌剤、植物から漏出する物質、菌の発生による代謝物等のコロイド粒子を凝集させる目的で硫酸アルミニウム等のコロイド粒子凝集沈殿剤、エチレンの生合成を抑制するチオ硫酸銀等の化学薬品を添加する方法等の様々な手法、工夫がなされており、各種の切り花延命剤が市販されている。特許文献1には、吸水性ポリマーとカチオン性ポリマーと連通孔を有する水供給支持体とを有する水性人工培地が記されている。特許文献2には、糖もしくは糖アルコール誘導体型活性剤と糖類等とを含有する切り花の鮮度保持剤が記されている。特許文献3には、有孔ポリオレフィン系フィルムと延伸ポリスチレンフィルムをラミレートした鮮度保持フィルムが記されている。特許文献4には、支持体としてゲランガムを使用し、支持体に挿した切り花を段ボールで包装した切り花輸送方法が記されている。
【0003】
【特許文献1】
国際公開第00/04757号パンフレット
【特許文献2】
国際公開第00/05946号パンフレット
【特許文献3】
特開平6―219465号公報
【特許文献4】
特開平7―82101号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の公知方法では十分な切り花の鮮度保持効果が得られず、また効果を発揮する切り花の種類が限定されていたり、使用法が煩雑であったり、環境や人畜への安全性が懸念されるものであったりと種々の問題点を抱えている。
【0005】
また、今日では嗜好の多様化に対応して商品価値を高めるために、切り花を透明容器に収容して流通、販売することも行われているが、その場合には最初に仕込んだ水以外に、流通過程で更に水を供給することは困難となる。また水を仕込んだ場合、転倒などにより生け水がこぼれ、包装容器を汚したり、生け水の損失により切り花の鮮度が失われるなどの問題を生じる。また水では切り花の支持が不安定でアレンジメントが不十分となる。しかし、このような流通形態においても切り花の鮮度を十分に保持し、かつ転倒による生け水の損失をなくし、アレンジメントの維持ができる方法は見出されていない。
【0006】
本発明は、上記問題点を鑑み、切り花の種類にかかわらず、鮮度保持効果を発揮し、尚かつ転倒により生け水がこぼれず、アレンジが維持できる切り花セットを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、切り花鮮度保持剤を吸収させた切り花と、吸水性支持体とを有する切り花セットに関する。
【0008】
また、本発明は、切り花に切り花鮮度保持剤を吸収させた後、水を含む吸水性支持体と接触させる工程を有する切り花セットの製造方法に関する。
【0009】
本発明でいう切り花とは、花又は蕾を有する植物の適当部分から剪定し、主に運搬、保存を目的としたものや、茎、枝、葉、花、蕾を適宜剪定し主に観賞用としたものを指す。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明に使用される切り花鮮度保持剤としては、(A1)糖誘導体型界面活性剤及び(A2)糖アルコール誘導体型界面活性剤の少なくとも1種(A)〔以下、(A)成分という〕、(B1)糖類、(B2)植物ホルモン、(B3)老化防止剤、(B4)コロイド粒子凝集剤、並びに(B5)殺菌剤及び防腐剤の少なくとも1種(B)〔以下、(B)成分という〕が挙げられ、これらは単独で用いることもできるが、(A)成分の一種以上と(B)成分の一種以上とを含有することが好ましい。
【0011】
<(A)成分>
(A)成分の糖誘導体型界面活性剤及び糖アルコール誘導体型界面活性剤は、分子内に糖または糖アルコール骨格を有し界面活性能を持つものであればその種類は限定されず何れでも良い。
【0012】
糖又は糖アルコールに疎水基がエステル結合した構造を有するものとしては、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビット脂肪酸エステル、ポリグリセリン、ポリグリセリン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル等が挙げられる。
【0013】
また、糖又は糖アルコールに疎水基がグリコシド結合した構造を有するものとしては、アルキルグリコシド、アルキルポリグリコシド、ポリオキシアルキレンアルキル(ポリ)グリコシド、アルキル(ポリ)グリコシドを硫酸化したアルキル(ポリ)グリコシドサルフェート、リン酸化アルキル(ポリ)グリコシド、グリセリルエーテル化アルキル(ポリ)グリコシド、スルホコハク酸エステル化アルキル(ポリ)グリコシド、グリセリルエステル化アルキル(ポリ)グリコシド、カルボキシアルキル化アルキル(ポリ)グリコシド、カチオン化アルキル(ポリ)グリコシド、ベタイン化アルキル(ポリ)グリコシドが挙げられる。
【0014】
また、(A)成分としては、糖又は糖アルコールに疎水基がアミド結合した構造を有するもの、例えばグルコースやフルクトースの脂肪酸アミド等の糖系脂肪酸アミドを用いることもできる。また、アミノ基を有する糖又は糖アルコールに疎水基がアミド結合した構造を有するもの、例えばN−メチルグルカミンの脂肪酸アミド等の糖系脂肪酸アミドを用いることができる。糖系脂肪酸アミドとしては、式(1)
R1−CO−NR2X1 (1)
(式中、R1は炭素数5〜17の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基、アルケニル基又はアルキルフェニル基であり、R2は水素原子、炭素数1〜18の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基、−(CH2CH(R3)O)c−H(ここで、R3は水素原子又はメチル基であり、cは0〜10の数である。)、−CH2CH2OH、−CH2CH(OH)CH3又は−CH2CH2CH2OHであり、X1は炭素数4〜30の糖残基からなるポリヒドロキシアルキル基である。)
で表される化合物を好ましく使用することができる。
【0015】
式(1)におけるR1としては、炭素数5〜17の直鎖若しくは分岐鎖のアルキル基、アルケニル基又はアルキルフェニル基の中でも、R1COがカプリン酸、カプリル酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸から誘導される基を挙げることができ、特に、カプリン酸、ラウリン酸から誘導される基を好ましく挙げることができる。
【0016】
R2の具体例としては、水素原子、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、t−ブチル基、n−ヘキシル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、デシル基、ドデシル基、ステアリル基、イソステアリル基又は重合度2〜10のポリエチレングリコール基若しくはポリプロピレングリコール基、2−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシプロピル基、3−ヒドロキシプロピル基等を挙げることができる。中でも、水素原子、メチル基、エチル基、2−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシプロピル基、3−ヒドロキシプロピル基を好ましく挙げることができる。
【0017】
尚、X1の炭素数4〜30の糖残基からなるポリヒドロキシアルキル基には、モノ−、ジ−又はオリゴサッカライド基とグリコシド結合している炭素数4〜7のポリヒドロキシアルキル基を含む。
【0018】
(A)成分としては、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、アルキルポリグリコシド、ショ糖脂肪酸エステルが好ましい。特にポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルが好ましい。
【0019】
ポリオキシアルキレン(特にポリオキシエチレン)ソルビタン脂肪酸エステルは、モノエステル体の比率が高いことが好ましく、グリフィンの計算式によるHLB値は5〜18、更に8〜18、特に10〜18の範囲が好ましい。またその疎水基を構成するアシル基は飽和、不飽和、直鎖、分岐鎖の何れでも良いが、炭素数8〜18であることが好ましい。該ポリオキシアルキレン(特にポリオキシエチレン)ソルビタン脂肪酸エステルのアルキレンオキサイド(特にエチレンオキサイド)の平均付加モル数は、1〜50、特に8〜40が好ましい。
【0020】
アルキルポリグリコシドとしては、平均糖縮合度が1.1〜5.0のものが好ましく、1.1〜2.0のものさらに好ましい。また、糖骨格としてグルコース骨格を有し、平均糖縮合度が1.1〜2.0のものが好ましい。疎水基は飽和、不飽和、直鎖、分岐鎖の何れでも良いが炭素数8〜18が好ましく、更に好ましくは炭素数8〜14である。
【0021】
ショ糖脂肪酸エステルとしては、モノ、ジ、トリ、ポリエステル(テトラエステル以上)の混合物であるが、モノエステル及びジエステル含量が多くポリエステル含量が少なく、グリフィンの計算式によるHLB値が4〜18、更に8〜18、特に10〜18の範囲であることが好ましい。また、その疎水基を構成するアシル基は飽和、不飽和、直鎖、分岐鎖の何れでも良いが、炭素数8〜18であることが好ましい。
【0022】
<(B)成分>
(B1)
(B1)の糖類は、単糖類、オリゴ糖類、多糖類から選ばれる1種以上が好ましく、切り花の栄養源またはエネルギー源となる糖類であれば限定されないが、例えば、グルコース、キシロース、アラビノース、リボース、ガラクトース、フルクトース、マンノース、ラムノース、イノシトール、ソルビトール、マンニトール、キシリトール、グリセロール、エリスリトール、グルコサミン、ガラクトサミン等の単糖類、スクロース、トレハロース、トレハルロース、マルトース、セロビオース、パラチノース、ラクトース、ラフィノース、シクロデキストリン、キシロオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、マルトオリゴ糖、イヌロオリゴ糖、乳果オリゴ糖等のオリゴ糖類、アガロース、アミロース、グリコーゲン、セルロース、デキストリン、イヌリン、マンナン、キチン等の多糖類などが挙げられる。これらの糖類は、植物鮮度保持剤中に1種類以上配合されるが、2種以上配合されることが好ましい。
【0023】
(B2)の植物ホルモンとして、IAA(インドール−3−酢酸)、2,4−ジクロロフェノキシ酢酸、2,6−ジクロロ安息香酸、ナフタレン酢酸等の天然又は合成オーキシン類、ゼアチン、カイネチン、4−ベンジルアミノベンズイミダゾール、ベンジルアデニン等の天然又は合成サイトカイニン類、ジベレリン類、ブラシノライド、カスタステロン等のブラシノステロイド類等が挙げられる。
【0024】
また、(B3)の老化防止剤としては、エチレンの生成または作用を阻害する働きを持ち、植物の老化を防止するものが挙げられ、具体的には、AVG(アミノエトキシビニルグリシン)、AOA(アミノオキシ酢酸ヘミ塩酸塩)、PACME(イソプロピリジンーアミノオキシ酢酸−2−メトキシ−2−オキソエチルエステル)、STS(チオ硫酸銀又はチオスルファト銀錯塩)、AIB(アミノイソ酪酸)、DPSS(1,1−ジメチル−4−(フェニルスルホニル)セミカルバジド)、PPOH(シスプロペニルホスホン酸)、STB(四ホウ酸ナトリウム)、アロコロナミン酸、アミノトリアゾール、フェナントロリン、DACP(ジアゾシクロペンタジエン)、AITC(アリルイソチアシアネート)、NBD(2,5−ノルボルナジエン)、MCP(1−メチルシクロプロペン)、エチオニン等が挙げられる。
【0025】
また、(B4)コロイド粒子凝集剤は、主として植物から漏出する物質、菌の発生による代謝物等のコロイド粒子を凝集させる目的で使用されるものであり、具体的には、硫酸アルミニウム、硫酸アルミニウムカリウム、アルミン酸ナトリウム、ポリ塩化アルミニウム、アンモニウムミョウバン、乳酸アルミニウム、ケイ酸アルミニウム等のアルミニウム化合物、塩化カルシウム、塩化カルシウムとリン酸の併用が挙げられ、また高分子凝集体としては、ジメチルアミノエチルメタクリレートの中和塩、ポリアクリルアミドのマンニッヒ反応物、ポリアクリルアミドのホフマン転位反応物、アルキルアミン・エピクロルヒドリン縮合物、ポリビニルアミン、キトサン等が挙げられる。
【0026】
また、少なくとも1種以上の、殺菌作用又は抗菌作用を有する殺菌剤及び防腐剤(B5)を配合できる。具体的には、次亜塩素酸ソーダ、硫酸銅、8−ヒドロキシキノリン、エタノール、イソプロパノール、パラヒドロキシ安息香酸メチル(またはエチル、プロピル、ブチル)、プロキセル(商品名、長瀬化成)、ブロノポール(商品名、長瀬産業)、陽イオン性界面活性剤等が挙げられる。陽イオン性界面活性剤としては、アルキルトリメチルアンモニウムクロライド、ジアルキルジメチルアンモニウムクロライド、ベンザルコニウムクロライド、ポリオキシエチレンモノアルキルモノメチルアンモニウムクロライド等が挙げられる。
【0027】
(B)成分としては、(B1)糖類、(B2)植物ホルモン、(B3)老化防止剤が好ましく、特に(B1)糖類が好ましい。
【0028】
本発明で用いられる切り花鮮度保持剤には、植物の栄養源となりうるアミノ酸類、無機栄養分を添加しても良い。
【0029】
また、本発明で用いられる切り花鮮度保持剤には、他の界面活性剤を1種以上配合しても良い。本発明に用いられる界面活性剤として以下のものが挙げられる。
【0030】
非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、樹脂酸エステル、ポリオキシアルキレン樹脂酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、シリコーン系界面活性剤等が挙げられる。
【0031】
陰イオン性界面活性剤としては、カルボン酸系、スルホン酸系、硫酸エステル系及びリン酸エステル系界面活性剤が挙げられる。
【0032】
カルボン酸系界面活性剤としては、例えば炭素数6〜30の脂肪酸又はその塩、多価カルボン酸又はその塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルカルボン酸又はその塩、ポリオキシアルキレンアルキルアミドエーテルカルボン酸又はその塩、ロジン酸又はその塩、ダイマー酸又はその塩、ポリマー酸又はその塩、トール油脂肪酸又はその塩等が挙げられる。
【0033】
スルホン酸系界面活性剤としては、例えばアルキルベンゼンスルホン酸又はその塩、アルキルスルホン酸又はその塩、アルキルナフタレンスルホン酸又はその塩、ナフタレンスルホン酸又はその塩、ジフェニルエーテルスルホン酸又はその塩、アルキルナフタレンスルホン酸の縮合物又はその塩、ナフタレンスルホン酸の縮合物又はその塩等が挙げられる。
【0034】
硫酸エステル系界面活性剤としては、例えばアルキル硫酸エステル又はその塩、ポリオキシアルキレンアルキル硫酸エステル又はその塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル硫酸又はその塩、トリスチレン化フェノール硫酸エステル又はその塩、ポリオキシアルキレンジスチレン化フェノール硫酸エステル又はその塩等が挙げられる。
【0035】
リン酸エステル系界面活性剤として、例えばアルキルリン酸エステル又はその塩、アルキルフェニルリン酸エステル又はその塩、ポリオキシアルキレンアルキルリン酸エステル又はその塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルリン酸エステル又はその塩等が挙げられる。
【0036】
これらの化合物の塩として、例えば金属塩(Na、K、Ca、Mg、Zn等)、アンモニウム塩、アルカノールアミン塩、脂肪族アミン塩等が挙げられる。
【0037】
両性界面活性剤としては、アミノ酸系、ベタイン系、イミダゾリン系、アミンオキサイド系が挙げられる。
【0038】
アミノ酸系としては、例えばアシルアミノ酸塩、アシルサルコシン酸塩、アシロイルメチルアミノプロピオン酸塩、アルキルアミノプロピオン酸塩、アシルアミドエチルヒドロキシエチルメチルカルボン酸塩等が挙げられる。
【0039】
ベタイン系としては、アルキルジメチルベタイン、アルキルヒドロキシエチルベタイン、アシルアミドプロピルヒドロキシプロピルアンモニアスルホベタイン、アシルアミドプロピルヒドロキシプロピルアンモニアスルホベタイン、リシノレイン酸アミドプロピルジメチルカルボキシメチルアンモニアベタイン等が挙げられる。
【0040】
イミダゾリン系としては、アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、アルキルエトキシカルボキシメチルイミダゾリウムベタイン等が挙げられる。
【0041】
アミンオキサイド系としては、アルキルジメチルアミンオキサイド、アルキルジエタノールアミンオキサイド、アルキルアミドプロピルアミンオキサイド等が挙げられる。
【0042】
本発明に使用される切り花鮮度保持剤は、(A)成分と(B)成分等を含有する粉末製剤や、(A)成分と(B)成分とを高濃度に含む濃縮型水性液体製剤や、或いはそのまま用いる水性液体製剤であり、それらを適宜水で希釈し切り花へ吸水させる。
【0043】
粉末製剤や濃縮型液体製剤とする場合、(A)成分が0.0001〜0.1重量%、更に0.0005〜0.05重量%、特に0.001〜0.01重量%となるように、また、(B1)糖類が0.05〜10重量%、特に0.5〜5重量%となるように配合するのが好ましい。更に必要に応じて(B2)植物ホルモンが0.00001〜0.5重量%、特に0.0001〜0.01重量%となるように、(B3)老化防止剤が0.0001〜0.5重量%となるように、(B4)コロイド粒子凝集剤が0.0001〜0.5重量%となるように、(B5)殺菌剤及び防腐剤が0.0001〜0.5重量%、特に0.0005〜0.1重量%となるように、各成分を単一又は複合して配合するのが好ましい。そのまま用いる水性液体製剤とする場合は、上記濃度となるように各成分を水に溶解又は分散させる。
【0044】
なお、(A)成分と(B1)糖類の(A)/(B1)重量比は0.00001〜2.0の範囲が好ましく、より好ましくは0.0001〜1.0、さらに好ましくは0.0002〜0.02の範囲である。また、(A)成分と(B2)植物ホルモンの(A)/(B2)重量比は0.0002〜10000が好ましく、より好ましくは0.001〜1000、更に好ましくは0.01〜100の範囲である。また、(A)成分と(B3)老化防止剤の(A)/(B3)重量比は0.0002〜1000が好ましく、より好ましくは0.001〜50、更に好ましくは0.01〜10の範囲である。また、(A)成分と(B4)コロイド粒子凝集剤の(A)/(B4)重量比は0.0002〜1000が好ましく、より好ましくは0.0002〜20、更に好ましくは0.001〜10、特に好ましくは0.002〜2の範囲である。また(A)成分と(B5)殺菌剤及び防腐剤の(A)/(B5)重量比は0.00001〜200が好ましく、より好ましくは0.0001〜100、更に好ましくは0.01〜50の範囲である。
【0045】
また、従来より使用されている糖、無機塩類、エチレン生成抑制剤等を含有する市販の鮮度保持剤を使用することもでき、市販の鮮度保持剤および延命剤に、上記(A)成分や(B)成分を含有する切り花鮮度保持剤を添加することも有効である。使用する際の添加方法としては、切り花鮮度保持剤を水溶液の形でも、粉末の形でも添加することが可能である。
【0046】
本発明においては、切り花鮮度保持剤を予め切り花に吸収させる。通常は、切り花鮮度保持剤の水溶液を切り花の切り口に接触させることで該鮮度保持剤を吸収させる。その際、接触時間に限りはないが、好ましくは1分〜1週間、より好ましくは1時間〜72時間、さらに好ましくは2時間〜48時間である。また接触時の温度と湿度は限定しないが、好ましくは温度0〜25℃、湿度10〜90%が好ましい。
【0047】
本発明において、切り花に吸収された鮮度保持剤と切り花との好ましい重量比は、鮮度保持剤の種類によって異なるが、例えば、吸収された各鮮度保持剤の重量基準で、(A)成分では、(A)/切り花=0.000001〜0.01、(B1)糖類では、(B1)/切り花=0.001〜1、(B2)植物ホルモンでは、(B2)/切り花=0.000001〜0.01、(B3)老化防止剤では、(B3)/切り花=0.000001〜0.01、(B4)コロイド粒子凝集剤では、(B4)/切り花=0.00001〜0.01、(B5)殺菌剤及び防腐剤では、(B5)/切り花=0.00001〜0.01が好ましい。また、これら以外の、例えば市販されている一般的な鮮度保持剤と切り花の重量比は、市販鮮度保持剤/切り花=0.001〜0.1が好ましい。
【0048】
本発明で使用される吸水性支持体は、天然の吸水性ポリマー及び合成の吸水性ポリマーのどちらでも良く、それらを一種あるいは複数含有しても良い。本発明に用いられる合成の吸水性ポリマーは、水溶性樹脂を僅かに架橋(三次元化)して水不溶化したものであり、陰イオン性重合体又は非イオン性重合体が一般的であるが、水溶性又は水分散性又は水不溶性の重合体でもよい。また、このことは、4級アンモニウム塩系等の陽イオン性重合体や、両性イオン性重合体の使用を排除するものではない。しかしながら汎用性等の点からして、陰イオン性重合体又は非イオン性重合体、或いはこれらの混合物が好ましい。
【0049】
陰イオン性重合体としては、例えばポリアクリル酸塩系、陰イオン性重合体としては、例えばポリアクリル酸塩系、ポリアクリル酸共重合体系、アクリル酸重合物、メタクリル酸重合物、アクリル酸とメタクリル酸との共重合物、アクリル酸とメタクリル酸ポリオキシエチレンエステルとの共重合物、アクリル酸とアクリル酸メチルエステルとの共重合物、アクリル酸と酢酸ビニルとの共重合物、アクリル酸とマレイン酸との共重合物、マレイン酸とイソブチレンの共重合物、マレイン酸とスチレンとの共重合物など、及びこれらとアルカリ金属、アンモニア及び有機アミンとの塩、(メタ)アクリル酸−スチレンスルホン酸共重合体またはその塩、イソブチレンまたはジイソブチレンと、マレイン酸または無水マレイン酸との共重合体またはその塩、でんぷん/ポリアクリル酸塩系、ビニルアルコール/アクリル酸塩系、アクリル酸塩/アクリルアミド系、酢酸ビニル/アクリル酸塩系、ポリアクリロニトリル系ケン化物、でんぷん/アクリロニトリルグラフト重合体系ケン化物、多糖類/アクリル酸塩系、アルギン酸プロピレングリコールエステルなどのアルギン酸エステル系、ポリスルホン酸塩系、及び酢酸ビニル/アクリル酸エステル共重合体系ケン化物が挙げられる。これらの重合体は、1種以上を混合して用いることができる。これらは一般に粉末状又は繊維状であり、ポリアクリロニトリル内芯/ポリアクリル酸塩外皮のような複合繊維の形態を取る場合もある。
【0050】
非イオン性重合体としては、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロースなどのセルロース系、カルボキシメチルデンプン、メチルデンプン、可溶性でんぷん等のでんぷん系、ポリビニルアルコール系、ポリビニルピロリドン系、ポリビニルメチルエーテル、カルボキシビニルポリマー、ポリエチレンオキシド、エチレンオキシド・プロピレンオキシドブロック共重合体、でんぷん/ポリアクリロニトリル系、ポリオキシエチレン系、酢酸ビニル/無水マレイン酸系、ポリ−N−ビニルアセトアミド系、ポリアクリルアミド系、及びポリビニルアルコール系が挙げられ、当該ポリビニルアルコールはポリ酢酸ビニルを酸化して得られるものであるが完全鹸化のものはもちろん、部分鹸化のものであつてもよい。又ポリビニールアルコールの誘導体としてはアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸等のカルボン酸によつてカルボキシル基を導入したいわゆるカルボキシル基変性ポバール、側鎖にアルキル基を導入した疎水基変性ポバール、アルキル基とカルボキシル基の両方を分子内に持つ変性ポバール、カチオン性モノマーを分子内に導入したカチオン変性ポバール等が挙げられる。これらも1種以上を混合して用いることができ、一般に粉末状又は繊維状の製品形態を有する。
【0051】
以上のような吸水性ポリマーの中でも、ポリアクリル酸塩系、イソブチレン/マレイン酸塩系、でんぷん/ポリアクリル酸塩系、ポリビニルアルコール系、酢酸ビニル/無水マレイン酸系、ポリN−アセトアミド系のものが好ましい。より好ましくは、吸水性、保水性、通水性等の面から、ポリアクリル酸塩系、ポリビニルアルコール系、酢酸ビニル/無水マレイン酸系、ポリN−アセトアミド系の吸水性ポリマーが使用される。
【0052】
また、吸水性支持体としては、「連通孔を有する多孔性吸水性支持体」を用いることができる。「連通孔を有する多孔性吸水性支持体」とは、水の包含能と徐放能とを有し、植物体を差して固定し支持し得る強度を有するものであり、天然物又は合成物のいずれでもよく、特に樹脂の発泡体が好ましい。樹脂は、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、ユリア樹脂等が挙げられ、ウレタン樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂が好ましい。ウレタン樹脂は、連通孔を有する連続気泡発泡体(例えば特開昭49−63796号の連続気泡発泡体、特開昭56−143227号の同一方向に連通化したウレタンフォーム等)が好ましい。ウレタンフォームは硬質、半硬質、軟質の何れでも良いが、連通孔を有する硬質ウレタンフォームが好ましい。また、特開昭48−94797号の親水性ウレタンフォーム等の親水化処理されたウレタンが好ましい。また、特開平9−12588号のポリウレタン等の生分解性に優れたウレタンが好ましい。また、フェノール樹脂としては、特開平8−157634号、特開平7−207058号等の吸水性フェノール樹脂発泡体が好ましい。ポリエステル樹脂としては繊維状のものを用いるのが好ましく、例えば特開昭53−33836号で使用される植物栽培用の保水性、通気性のあるポリエステル繊維が挙げられる。また、ユリア樹脂としては、特開平9−176360号記載の吸水性発泡体用ユリア樹脂組成物等が挙げられる。
【0053】
本発明で使用される天然の吸水性ポリマーとしては、水溶性、水分散性、水不溶性のいずれでも良く、吸水性を有する増粘剤、無機鉱物等も含まれる。具体的な例としては、アルブミン、グロブリン、グルテン、グルテリン、グルテルリン、グリアジン、フィブロイン、ケラチン、コラーゲン、ゼラチン等の単純タンパク質、ヌクレオヒストン、ヌクレオプロタミン等の核タンパク質、カゼイン等のリンタンパク質、リポタンパク質、色素タンパク質、糖タンパク質等の複合タンパク質、大豆タンパク質、卵白等のタンパク質、セルロース、リグノセルロース、リケナン、イソリケナン、パストラン、ペクチン、キシラン、マンナン、グルコマンナン、キサンタンガム、グアーガム、ローカストビーンガム、クインスシードガム、アラビアガム、トラガカントガム、タマリンド種子多糖類、ゲランガム、ウロン酸多糖類、アミロペクチン、アミロース、フルクタン、ガラクタン、カラギーナン、寒天、アルギン酸、フカン、デンプン、ラミナラン、カードラン、キチン、キトサン、グリコーゲン、グルカン、デキストラン、サクシノグルカン、ヒアルロン酸、レバン、ガラクトカロロース、マンノカロロース、バリアン、ルグロース、カプレオラン、ルテイン酸、スクレロチオース、オボアルブミン、オボムコイド、ヘパリン、コンドロイチン硫酸、ムコイチン硫酸等の多糖類等、ベントナイト、ラポナイト、微粉酸化ケイ素、コロイダルアルミナ等の無機物が挙げられる。なかでもゲランガムが好ましい。
【0054】
本発明の切り花セットは、切り花と吸水性支持体とが、包装材料により包装されているのが好ましい。包装材料は、包装した内部の切り花が観賞できることが好ましく、透明であることがより好ましい。切り花を観賞できる包装材料は、花粉の飛散防止に加えて、包装内の切り花の状態を容易に確認でき、更にアレンジをそのまま楽しむことができるため好ましい。本発明に用いられる包装材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン;ポリスチレン;ポリ塩化ビニル;ナイロン等のポリアミド;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル;ポリカーボネート;ポリテトラフルオロエチレン;セルロース等の合成樹脂又は天然樹脂の単独又は複数からなるものが挙げられ、ポリオレフィン、ポリスチレン及びポリエステルが好ましく、特にポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレートが好ましい。その形状としてはフィルム、シート、不織布等が挙げられ、積層構造を有するものであっても良い。これらの包装材料の材質、厚さ、ガス透過性などを考慮して、例えば、ポリスチレンが容器の主要部を占め、通気部にポリプロピレンとポリエチレンの積層構造を有するものが使用できる。
【0055】
本発明では、吸水性支持体は、少なくとも切り花の切り口と接触することが好ましい。このため、吸水性支持体は水を含むことが好ましい。
【0056】
また、本発明では、鮮度保持剤を切り花に吸収させるが、吸収させた分とは別に、鮮度保持剤を吸水性支持体に保持させることもできる。この場合、吸水性支持体の製造時に鮮度保持剤を添加しても良いし、製造された吸水性支持体に鮮度保持剤を添加してもよい。また、保持させる鮮度保持剤は吸収させるものと同じであっても異なっていても良い。
【0057】
本発明では、上記のように鮮度保持剤を吸収させた切り花を包装材料により包装し、切り花を収容することが好ましく、少なくとも一部に上記の如き包装材料が用いられていることが好ましい。包装の形状は、円筒状、樽状、袋状、直方体状等、何れでもよい。なお、包装による密閉状態は、完全密閉でなくても、開放容器に対して相対的に密閉度が高いもの、あるいは花粉が飛散しない程度のものであればよく、部分的に開放していてもよい。また、包装材料の一部が開放可能な構造や分離可能な構造とされていてもよい。また包装材料に部分的に数カ所に直径5mm程度の穴をあけ、切り花から発生する水蒸気を適度に透過させ、包装材料への結露を防止するような構造にしても良い。
【0058】
本発明の切り花セットは、少なくとも支持体を収容する容器(以下、支持容器という)を有することが好ましい。支持容器としては紙、パルプ、プラスチック、ビニール、合成樹脂、陶器、磁器、木材、ガラス、布、不織布、石、金属、ゴム、ウレタン及びこれらの複合体を用いることが望ましい。支持容器の形状は、円筒状、樽状、袋状、直方体状、不定形等何れでもよい。
【0059】
このような製品において、切り花の防腐を目的として容器内に脱酸素剤や乾燥剤を入れたり、炭酸ガスや窒素ガス等を封入することもできる。
【0060】
このような製品において、切り花の鮮度保持を目的としてエチレン吸収剤を入れることができる。また、香りや癒しの効果をを目的に香料や揮発性物質、精油等を吸水支持体や容器へ入れることができる。
【0061】
なお、本発明の切り花セットでは、花粉の飛散防止や切り花からの水の蒸散防止等の目的で、段ボール等の不透明な包装を行うこともできる。
【0062】
本発明の鮮度保持効果を高めた切り花セットの対象となる切り花としては、例えば、バラ、カーネーション、ユリ、ラン、カスミソウ、トルコキキョウ、ガーベラ、キク、ソリダスター、サクラ、モモ、マキ、アルストロメリア、アジサイ、デルフィニウム、スターチス、ストックなどが挙げられるがこの限りではない。また、本発明において透明の包装材料が用いられた場合、切り花は、茎、枝、葉、花、蕾を適宜剪定し、観賞用を目的とするものが好ましい。
【0063】
【実施例】
実施例1〜13及び比較例1〜4
表1に示すように切り花鮮度保持剤を適宜水道水で希釈した。その切り花鮮度保持剤希釈液にバラ(品種:ローテローゼ)、カーネーション(品種:インカス)、スプレーキク(品種:プリンス)、ガーベラ(品種:サルタン)、トルコキキョウ(品種:あずまの連)、カスミソウ(品種:ブランシー)を温度15℃、湿度60%の条件で12時間切り口へ浸積、切り花鮮度保持剤希釈液を吸収させた。
【0064】
吸水性支持体をプラスティック容器(200ml)に入れ、長さ(切り口から花までの長さ)20cmの各切り花を全て生けてアレンジした。ここで、吸水性支持体は、ゲランガム〔商品名エコゼリーMサイズ、伏見製薬(株)〕又は架橋ポリアクリル酸Na〔花王(株)製、水で150倍希釈したもの(0.67重量%)〕を、100g用いた。
【0065】
また、一部の例では、透明の包材A〔ポリエチレンフィルム(ユニパックL、株式会社生産日本製)を縦×横×厚さ=480mm×340mm×0.04mmの袋状としたもの(表面積0.33m2)〕又は透明の包材B〔ポリエステルフィルム(ルミラーP60タイプ、東レ株式会社製)を縦×横×厚さ=450mm×300mm×0.016mmの袋状としたもの(表面積0.27m2)〕により、切り花を収容した容器ごと包装し、切り花セットを作成した。
【0066】
何れも、切り花は、開花程度、花の大きさ、葉の数、茎の太さと長さが同程度のものを用いた。また、反復数は何れも10である。比較例において吸水性支持体を使用しない場合は水道水を用いた。
【0067】
温度23℃、湿度50%の条件で切り花セットを保持し、外観の花弁の変化を目視により観察し、花が観賞に耐えられなくなるまでの日数(鮮度保持日数)を評価した。結果を表1に示すが、実施例では、比較例に比べ鮮度保持日数が飛躍的に増大し、尚かつ転倒により生け水がこぼれず、アレンジが維持できた。一方比較例1〜3は鮮度保持効果が得られず、比較例1、4は転倒により生け水がこぼれ、アレンジが維持できなかった。
【0068】
【表1】
【0069】
(注)表1中の成分は以下のものである。
・グルコース:和光純薬(株)
・ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレイン酸エステル:花王(株)、商品名レオドールTW−O120、エチレンオキサイド平均付加モル数20
・ジベレリン:和光純薬(株)
・チオ硫酸銀:クリザールジャパン(株)、商品名クリザールAVB
・硫酸アルミニウム13〜14水和物:片山化学(株)
・ベンゾイソチアゾリン:アビシア(株)、商品名プロキセルBDN
・クリザールクリア:市販鮮度保持剤、クリザールジャパン(株)
【0070】
【発明の効果】
本発明により鮮度保持日数が飛躍的に増大し、尚かつ転倒により生け水がこぼれず、見栄えが良く美しいアレンジが維持できる切り花セットが容易に得られる。このような切り花セットは、そのまま流通、販売、観賞が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の切り花セットの一例を示す概略図
【符号の説明】
1 切り花鮮度保持剤を吸収させた切り花
2 吸水性支持体
3 包装フィルム
Claims (7)
- 切り花鮮度保持剤を吸収させた切り花と、吸水性支持体とを有する切り花セット。
- 切り花鮮度保持剤が、(A1)糖誘導体型界面活性剤及び(A2)糖アルコール誘導体型界面活性剤の少なくとも1種(A)と、(B1)糖類、(B2)植物ホルモン、(B3)老化防止剤、(B4)コロイド粒子凝集剤、並びに(B5)殺菌剤及び防腐剤の少なくとも1種(B)とを含有する請求項1記載の切り花セット。
- 吸水性支持体が天然の吸水性ポリマー及び合成の吸水性ポリマーから選ばれる一種以上である請求項1又は2記載の切り花セット。
- さらに、包装材料を有する請求項1〜3の何れか1項記載の切り花セット。
- さらに、少なくとも前記支持体を収容する容器を有する請求項1〜4の何れか1項記載の切り花セット。
- 切り花に切り花鮮度保持剤を吸収させた後、水を含む吸水性支持体と接触させる工程を有する切り花セットの製造方法。
- 切り花鮮度保持剤が、(A1)糖誘導体型界面活性剤及び(A2)糖アルコール誘導体型界面活性剤の少なくとも1種(A)と、(B1)糖類、(B2)植物ホルモン、(B3)老化防止剤、(B4)コロイド粒子凝集剤、並びに(B5)殺菌剤及び防腐剤の少なくとも1種(B)とを含有する請求項6記載の切り花セットの製造方法。
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