JP2004313262A - マイナスイオン発生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な内部構造で、装置を小型にしたマイナスイオン発生装置を提供するものである。
【解決手段】マイナスイオン発生装置10は、水タンク12と、コンプレッサー14と、二流体ノズル16と、コンプレッサー14の圧縮空気を二流体ノズル16に導入するための空気供給用パイプ18と、水タンク12の水34を二流体ノズル16に導入するための水供給用パイプ20とを備えるものである。二流体ノズル16からは、コンプレッサー14から送出される圧縮空気とともに水タンク12の水34が噴射される。このとき、噴射される水34は同時に噴射される圧縮空気によって微細化され、レナード効果によりマイナスイオンを発生する。また、装置10のハウジング11には、水タンク12とコンプレッサー14と二流体ノズル16と2本のパイプ18,20のみが内蔵されるため、装置10の内部構造を簡単なものにできる。また、装置10の小型化も容易になる。
【選択図】 図1
【解決手段】マイナスイオン発生装置10は、水タンク12と、コンプレッサー14と、二流体ノズル16と、コンプレッサー14の圧縮空気を二流体ノズル16に導入するための空気供給用パイプ18と、水タンク12の水34を二流体ノズル16に導入するための水供給用パイプ20とを備えるものである。二流体ノズル16からは、コンプレッサー14から送出される圧縮空気とともに水タンク12の水34が噴射される。このとき、噴射される水34は同時に噴射される圧縮空気によって微細化され、レナード効果によりマイナスイオンを発生する。また、装置10のハウジング11には、水タンク12とコンプレッサー14と二流体ノズル16と2本のパイプ18,20のみが内蔵されるため、装置10の内部構造を簡単なものにできる。また、装置10の小型化も容易になる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、マイナスイオン発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、マイナスイオンを発生するマイナスイオン発生装置が知られている。マイナスイオンは、空気を浄化し、人間のストレスや疲労感を和らげるという効果を有するものである。また、マイナスイオンは自然界において発生するもので、例えば、滝や噴水等において、水と水とがぶつかり合った際に水が微細化されて、大きな水滴がプラスに帯電し、小さな水滴がマイナスに帯電するというレナード効果によって発生することが知られている。
従来のマイナスイオン発生装置には、上記レナード効果を引き起こしてマイナスイオンを発生させるものがある。
【0003】
ここで、レナード効果を引き起こすための従来のマイナスイオン発生装置の一例を図4に示す。図4の容器40は大型で塔状の形状をしており、給気口42と、排気口44と、その内部に液ノズル46とを備えるものである。容器40の内部には、ポンプ(図示せず)によって加圧された空気52が給気口42から導入され、容器40内を旋回して移動する。一方、容器40の内部では、ポンプ(図示せず)によって加圧された水48が液ノズル46から噴射され、容器40内を旋回して移動する空気52と混合されて微細な水滴50となり、レナード効果によって微細な水滴50にマイナスイオンを帯びる。マイナスイオンを帯びた微細な水滴50は、排気口44からマイナスイオンを含む空気54となって容器40の外部に排出される。なお、容器40に発生する微細な水滴50の一部が容器40の内壁に付着し、その容器40の内壁に付着して流下する水56は排水口58を通じて容器40から外部に排出される。
このように、従来のマイナスイオン発生装置は、レナード効果を引き起こすために容器40や複数のポンプなどの大型機器を備えるものであって、装置が大型のものであった。従って、家庭用に適さないという問題があった。
【0004】
そこで、上記問題を解決するために、上記液ノズル46に代えて超音波を用いて水48を霧化することによりポンプの使用を排除して装置の小型化を図ったものや、容器40やポンプなどの必要な機器を小型化して装置の小型化を図ったものが提案されている(例えば、特許文献1、2)。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−269491(第3頁及び第4頁・図1)
【特許文献2】
特開平11−114350(第2頁及び第4頁・図1又は図7)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記超音波を用いて水を霧化する装置は、容器40が大型のものであり、混合気を室内に送風する(容器40内に加圧空気を送風する)ために大型の送風機などを使用するものであったため、一般家庭には向かないものであった。
また、必要な機器を小型化した装置は家庭用として利用できるものであるが、多数の機器が小型の筐体に内蔵されるため、内部構造が複雑になり、家庭における装置のメンテナンスが容易でないという問題があった。
【0007】
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、簡単な内部構造で、装置を小型にしたマイナスイオン発生装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のマイナスイオン発生装置は、上記目的を達成するために、噴射口が大気に向けて開口する水噴射ノズルと、噴射口が大気に向けて開口するものであってその噴射口が前記水噴射ノズルの噴射口と隣接して配置される空気噴射ノズルと、水を貯蔵する水貯蔵手段と、その水貯蔵手段における水面下に一端を配置し前記水噴射用ノズルに他端を連絡する水供給用パイプと、加圧した空気を前記空気噴射ノズルに供給する圧縮空気供給手段とを備えるようにしたものである。
【0009】
本発明のマイナスイオン発生装置は、前記水噴射ノズルの噴射口の周囲の環状位置に前記空気噴射ノズルの噴射口を配置するようにしたものである。また、加圧した空気を前記空気噴射ノズルに間欠的に供給するようにしたものである。更に、前記水貯蔵手段に貯蔵する水を純水としたものである。また、前記空気噴射ノズルから噴射する空気量が毎分1000ccに対して、前記水噴射用ノズルから噴射する水量が毎分0.1cc乃至0.5ccとしたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明のマイナスイオン発生装置を図に基づいて説明する。図1は本発明のマイナスイオン発生装置の構造を示す図である。
本発明のマイナスイオン発生装置10は、ハウジング11と、水を貯蔵する水貯蔵手段としての水タンク12と、加圧された圧縮空気を送出する圧縮空気供給手段としてのコンプレッサー14と、空気と共に水を噴射する噴霧手段としての二流体ノズル16と、二流体ノズル16にコンプレッサー14から送出される圧縮空気を導入するための空気供給用パイプ18と、二流体ノズル16に水タンク12に貯蔵される水を導入するための水供給用パイプ20とを備えるものである。二流体ノズル16は、ハウジング11の上部に外部に突出して設けられている。二流体ノズル16以外のものはハウジング11の内部に収納されている。
【0011】
水タンク12は、水(望ましくはレナード効果を助長する純水)が貯蔵された容器である。水タンク12にはパイプ取付部22が備えられ、そのパイプ取付部22を介して水供給用パイプ20が水タンク12に着脱自在に取り付けられている。水供給用パイプ20は、その先端が水タンク12の底に届くように水タンク12に取り付けられる。
なお、水タンク12の水量が空になった場合はパイプ取付部22から水供給用パイプ20を取り外して新たな水タンク12と交換する。また、水タンク12に図示しない注水口を形成し、その注水口から水(または純水)を注入するようにしてもよい。
【0012】
コンプレッサー14は、室内の空気を吸入する吸入口24と圧縮空気を吐出する排出口26とを備え、所定の霧化圧(メガパスカルMpa)に加圧した圧縮空気を排出口26から送出するものである。排出口26には空気供給用パイプ18が連結されている。
なお、ハウジング11は図示しない開き扉又は蓋部を有するものであって、その開き扉等を開閉して水タンク12の交換やコンプレッサー14の操作を行うことができる。また、コンプレッサー14をハウジング11内に収納することで、コンプレッサー14の騒音を小さくして、室内に居る人に騒音の影響を及ぼさないようにすることができる。
【0013】
次に、二流体ノズルの内部構造を図2に基づいて説明する。
二流体ノズル16は、図2に示すように、水を噴射する台形円錐状の水噴射ノズル28と、水噴射ノズル28を内部に収容する台形円錐状の空気噴射ノズル30とから成るものである。水噴射ノズル28の噴射口36に隣接して空気噴射ノズル30の噴射口31が配置される。即ち、水噴射ノズル28の噴射口36の周囲の環状位置に空気噴射ノズル30の噴射口31が配置され、それら噴射口36と噴射口31は、大気(室内または室外の大気)に開口している。水噴射ノズル28には前記水供給用パイプ20が取り付けられ、空気噴射ノズル30には前記空気供給用パイプ18が取り付けられる。
【0014】
この二流体ノズル16は、「霧吹き(噴霧器)」と同じ原理で、空気噴射ノズル30の噴出口31から圧縮空気32が大気に向けて噴射されることにより、空気噴射ノズル30の噴出口31に隣接する水噴射ノズル28の噴出口36に負圧を発生させる。水噴射ノズル28の噴出口36に発生する負圧は、空気供給用パイプ18を介して水タンク12内の水に及び、水タンク12内の水34を吸上げて、吸上げられた水34は水噴射ノズル28の噴出口36から大気に噴射される。水噴射ノズル28の噴出口36から噴射される水34は、空気噴射ノズル30の噴出口31から噴射される圧縮空気32が拡散される際に小さな水滴に霧化され、室内(大気中)に拡散される。水噴射ノズル28の噴出口36の周囲に環状に空気噴射ノズル30の噴出口31を備えることにより、水噴射ノズル28の噴出口36に負圧を効率良く及ぼすと共に、水噴射ノズル28の噴出口36から噴射される水34を微小な水滴に霧化することを促進させることができる。小さな水滴に霧化される微細な水滴は、レナード効果によりマイナスイオンを発生する。また、水34を微細化する圧縮空気32は、同時にマイナスイオンを帯びた微細な水滴と混合されるため、圧縮空気32の拡散に伴って室内にはマイナスイオンが放出される。
【0015】
水34は室内に直接噴霧されるため、圧縮空気32の噴出量に対して水34の噴出量が多すぎた場合、水34が霧化されないおそれが生ずる。この場合、装置10又はその周辺(室内)は水浸しになる。これを防止するため、本発明では、二流体ノズル16から、毎分1000ccの圧縮空気32(空気量)に対し毎分0.1cc乃至0.5ccの水34(水量)を噴射する。なお、上記圧縮空気32の空気量と水34の水量との比率は比例関係にあり、同比率の空気量及び水量を二流体ノズル16から噴射するように水噴射ノズル28の噴出口36の口径の大きさ又はコンプレッサー14の霧化圧の高さを設定する。
【0016】
次に、本発明のマイナスイオン発生装置から発生するマイナスイオン発生量の測定結果を図3の表に示す。図3は、二流体ノズル16の噴出口31,36の前方距離0.3m,0.5m,1.2mの位置において発生するイオン数をイオンカウンター(Gerdien型測定器)で測定した結果を表すものである。
上記測定に際しては、純水を入れた水タンク12を用いた。また、水噴射ノズル28の噴出口36の内径dを0.3mm(外径0.75mm)とし、空気噴射ノズル30の噴出口31の口径Dを0.8mmとした二流体ノズル16を使用した。コンプレッサー14の霧化圧は0.18Mpaに設定した。なお、測定時の空気供給用パイプ18を通過する空気32の流量及び水供給用パイプ20を通過する水34の流量は、それぞれ毎分10リットル及び毎分2ccであった。
【0017】
図3の測定において、0.3mの位置では、約2000万イオン数/cm3のプラスイオンと、約2200万イオン数/cm3のマイナスイオンが発生した。プラスイオンとマイナスイオンは発生後に中和して同数個のイオンが消滅すると考えられているため、0.3mの位置において発生するマイナスイオン数は、およそ200万(イオン数/cm3)であると考えられる。また、0.5mの位置ではおよそ370万(イオン数/cm3)のマイナスイオンが発生した。しかし、1.2mの位置ではマイナスイオンは発生しなかった。
上記測定によると、本発明のマイナスイオン発生装置10は、二流体ノズル16の噴出口からおよそ1m以内の距離内でマイナスイオンを発生することが分かった。また、本発明は、大量のマイナスイオンを室内に放出することが分かった。
【0018】
本発明に使用する水は、水道水であってもよい。但し、水道水を使用する場合は、水道水に含まれるカルシウム等が水噴射ノズル28の噴出口36に付着し、水噴射ノズル28が劣化したり、噴出口36の口径が変化してマイナスイオンの発生量が減少するおそれがある。よって、本発明においては、上記問題が生じない純水を使用するのが望ましい。
また、空気噴射ノズルに圧縮空気を間欠的に供給してもよい。このようにしても、本発明は大量のマイナスイオンを発生するものであり、十分な量のマイナスイオンを室内に放出することができる。また、間欠的に供給することで、コンプレッサーの連続運転による消耗を防止でき、その耐久性を維持できる。
【0019】
【発明の効果】
以上のように、本発明のマイナスイオン発生装置は、空気噴射ノズルから噴射する加圧空気によって水噴射ノズルから水を吸引噴射させて、空気と水とを大気に直接噴射して、大気中で水を微細化してレナード効果を引き起こし、マイナスイオンを発生するものである。空気噴射ノズルから噴射する加圧空気によって水噴射ノズルに負圧を及ぼして水を吸引して大気に直接噴射するので、従来必要であった水噴射用ポンプを不要とすることができる。本発明は、二流体ノズルと水タンクとコンプレッサーと2本のパイプのみを備える簡単な構造であり、装置の小型化も容易にできる。
また、本発明の二流体ノズル,水タンク,コンプレッサー又は2本のパイプは取付又はその交換が容易なものであるから、家庭における装置のメンテナンスも簡単であり、一般家庭用に適するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマイナスイオン発生装置の構造を示す図である。
【図2】二流体ノズルの内部構造を示す図である。
【図3】本発明のマイナスイオン発生装置から発生するマイナスイオン発生量の測定結果を示す表である。
【図4】従来のレナード効果を引き起こすための機器の一例を示す図である。
【符号の説明】
10 マイナスイオン発生装置
12 水タンク
14 コンプレッサー
16 二流体ノズル
18 空気供給用パイプ
20 水供給用パイプ
28 水噴射ノズル
30 空気噴射ノズル
32 圧縮空気
34 水
【発明の属する技術分野】
この発明は、マイナスイオン発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、マイナスイオンを発生するマイナスイオン発生装置が知られている。マイナスイオンは、空気を浄化し、人間のストレスや疲労感を和らげるという効果を有するものである。また、マイナスイオンは自然界において発生するもので、例えば、滝や噴水等において、水と水とがぶつかり合った際に水が微細化されて、大きな水滴がプラスに帯電し、小さな水滴がマイナスに帯電するというレナード効果によって発生することが知られている。
従来のマイナスイオン発生装置には、上記レナード効果を引き起こしてマイナスイオンを発生させるものがある。
【0003】
ここで、レナード効果を引き起こすための従来のマイナスイオン発生装置の一例を図4に示す。図4の容器40は大型で塔状の形状をしており、給気口42と、排気口44と、その内部に液ノズル46とを備えるものである。容器40の内部には、ポンプ(図示せず)によって加圧された空気52が給気口42から導入され、容器40内を旋回して移動する。一方、容器40の内部では、ポンプ(図示せず)によって加圧された水48が液ノズル46から噴射され、容器40内を旋回して移動する空気52と混合されて微細な水滴50となり、レナード効果によって微細な水滴50にマイナスイオンを帯びる。マイナスイオンを帯びた微細な水滴50は、排気口44からマイナスイオンを含む空気54となって容器40の外部に排出される。なお、容器40に発生する微細な水滴50の一部が容器40の内壁に付着し、その容器40の内壁に付着して流下する水56は排水口58を通じて容器40から外部に排出される。
このように、従来のマイナスイオン発生装置は、レナード効果を引き起こすために容器40や複数のポンプなどの大型機器を備えるものであって、装置が大型のものであった。従って、家庭用に適さないという問題があった。
【0004】
そこで、上記問題を解決するために、上記液ノズル46に代えて超音波を用いて水48を霧化することによりポンプの使用を排除して装置の小型化を図ったものや、容器40やポンプなどの必要な機器を小型化して装置の小型化を図ったものが提案されている(例えば、特許文献1、2)。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−269491(第3頁及び第4頁・図1)
【特許文献2】
特開平11−114350(第2頁及び第4頁・図1又は図7)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記超音波を用いて水を霧化する装置は、容器40が大型のものであり、混合気を室内に送風する(容器40内に加圧空気を送風する)ために大型の送風機などを使用するものであったため、一般家庭には向かないものであった。
また、必要な機器を小型化した装置は家庭用として利用できるものであるが、多数の機器が小型の筐体に内蔵されるため、内部構造が複雑になり、家庭における装置のメンテナンスが容易でないという問題があった。
【0007】
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、簡単な内部構造で、装置を小型にしたマイナスイオン発生装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のマイナスイオン発生装置は、上記目的を達成するために、噴射口が大気に向けて開口する水噴射ノズルと、噴射口が大気に向けて開口するものであってその噴射口が前記水噴射ノズルの噴射口と隣接して配置される空気噴射ノズルと、水を貯蔵する水貯蔵手段と、その水貯蔵手段における水面下に一端を配置し前記水噴射用ノズルに他端を連絡する水供給用パイプと、加圧した空気を前記空気噴射ノズルに供給する圧縮空気供給手段とを備えるようにしたものである。
【0009】
本発明のマイナスイオン発生装置は、前記水噴射ノズルの噴射口の周囲の環状位置に前記空気噴射ノズルの噴射口を配置するようにしたものである。また、加圧した空気を前記空気噴射ノズルに間欠的に供給するようにしたものである。更に、前記水貯蔵手段に貯蔵する水を純水としたものである。また、前記空気噴射ノズルから噴射する空気量が毎分1000ccに対して、前記水噴射用ノズルから噴射する水量が毎分0.1cc乃至0.5ccとしたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明のマイナスイオン発生装置を図に基づいて説明する。図1は本発明のマイナスイオン発生装置の構造を示す図である。
本発明のマイナスイオン発生装置10は、ハウジング11と、水を貯蔵する水貯蔵手段としての水タンク12と、加圧された圧縮空気を送出する圧縮空気供給手段としてのコンプレッサー14と、空気と共に水を噴射する噴霧手段としての二流体ノズル16と、二流体ノズル16にコンプレッサー14から送出される圧縮空気を導入するための空気供給用パイプ18と、二流体ノズル16に水タンク12に貯蔵される水を導入するための水供給用パイプ20とを備えるものである。二流体ノズル16は、ハウジング11の上部に外部に突出して設けられている。二流体ノズル16以外のものはハウジング11の内部に収納されている。
【0011】
水タンク12は、水(望ましくはレナード効果を助長する純水)が貯蔵された容器である。水タンク12にはパイプ取付部22が備えられ、そのパイプ取付部22を介して水供給用パイプ20が水タンク12に着脱自在に取り付けられている。水供給用パイプ20は、その先端が水タンク12の底に届くように水タンク12に取り付けられる。
なお、水タンク12の水量が空になった場合はパイプ取付部22から水供給用パイプ20を取り外して新たな水タンク12と交換する。また、水タンク12に図示しない注水口を形成し、その注水口から水(または純水)を注入するようにしてもよい。
【0012】
コンプレッサー14は、室内の空気を吸入する吸入口24と圧縮空気を吐出する排出口26とを備え、所定の霧化圧(メガパスカルMpa)に加圧した圧縮空気を排出口26から送出するものである。排出口26には空気供給用パイプ18が連結されている。
なお、ハウジング11は図示しない開き扉又は蓋部を有するものであって、その開き扉等を開閉して水タンク12の交換やコンプレッサー14の操作を行うことができる。また、コンプレッサー14をハウジング11内に収納することで、コンプレッサー14の騒音を小さくして、室内に居る人に騒音の影響を及ぼさないようにすることができる。
【0013】
次に、二流体ノズルの内部構造を図2に基づいて説明する。
二流体ノズル16は、図2に示すように、水を噴射する台形円錐状の水噴射ノズル28と、水噴射ノズル28を内部に収容する台形円錐状の空気噴射ノズル30とから成るものである。水噴射ノズル28の噴射口36に隣接して空気噴射ノズル30の噴射口31が配置される。即ち、水噴射ノズル28の噴射口36の周囲の環状位置に空気噴射ノズル30の噴射口31が配置され、それら噴射口36と噴射口31は、大気(室内または室外の大気)に開口している。水噴射ノズル28には前記水供給用パイプ20が取り付けられ、空気噴射ノズル30には前記空気供給用パイプ18が取り付けられる。
【0014】
この二流体ノズル16は、「霧吹き(噴霧器)」と同じ原理で、空気噴射ノズル30の噴出口31から圧縮空気32が大気に向けて噴射されることにより、空気噴射ノズル30の噴出口31に隣接する水噴射ノズル28の噴出口36に負圧を発生させる。水噴射ノズル28の噴出口36に発生する負圧は、空気供給用パイプ18を介して水タンク12内の水に及び、水タンク12内の水34を吸上げて、吸上げられた水34は水噴射ノズル28の噴出口36から大気に噴射される。水噴射ノズル28の噴出口36から噴射される水34は、空気噴射ノズル30の噴出口31から噴射される圧縮空気32が拡散される際に小さな水滴に霧化され、室内(大気中)に拡散される。水噴射ノズル28の噴出口36の周囲に環状に空気噴射ノズル30の噴出口31を備えることにより、水噴射ノズル28の噴出口36に負圧を効率良く及ぼすと共に、水噴射ノズル28の噴出口36から噴射される水34を微小な水滴に霧化することを促進させることができる。小さな水滴に霧化される微細な水滴は、レナード効果によりマイナスイオンを発生する。また、水34を微細化する圧縮空気32は、同時にマイナスイオンを帯びた微細な水滴と混合されるため、圧縮空気32の拡散に伴って室内にはマイナスイオンが放出される。
【0015】
水34は室内に直接噴霧されるため、圧縮空気32の噴出量に対して水34の噴出量が多すぎた場合、水34が霧化されないおそれが生ずる。この場合、装置10又はその周辺(室内)は水浸しになる。これを防止するため、本発明では、二流体ノズル16から、毎分1000ccの圧縮空気32(空気量)に対し毎分0.1cc乃至0.5ccの水34(水量)を噴射する。なお、上記圧縮空気32の空気量と水34の水量との比率は比例関係にあり、同比率の空気量及び水量を二流体ノズル16から噴射するように水噴射ノズル28の噴出口36の口径の大きさ又はコンプレッサー14の霧化圧の高さを設定する。
【0016】
次に、本発明のマイナスイオン発生装置から発生するマイナスイオン発生量の測定結果を図3の表に示す。図3は、二流体ノズル16の噴出口31,36の前方距離0.3m,0.5m,1.2mの位置において発生するイオン数をイオンカウンター(Gerdien型測定器)で測定した結果を表すものである。
上記測定に際しては、純水を入れた水タンク12を用いた。また、水噴射ノズル28の噴出口36の内径dを0.3mm(外径0.75mm)とし、空気噴射ノズル30の噴出口31の口径Dを0.8mmとした二流体ノズル16を使用した。コンプレッサー14の霧化圧は0.18Mpaに設定した。なお、測定時の空気供給用パイプ18を通過する空気32の流量及び水供給用パイプ20を通過する水34の流量は、それぞれ毎分10リットル及び毎分2ccであった。
【0017】
図3の測定において、0.3mの位置では、約2000万イオン数/cm3のプラスイオンと、約2200万イオン数/cm3のマイナスイオンが発生した。プラスイオンとマイナスイオンは発生後に中和して同数個のイオンが消滅すると考えられているため、0.3mの位置において発生するマイナスイオン数は、およそ200万(イオン数/cm3)であると考えられる。また、0.5mの位置ではおよそ370万(イオン数/cm3)のマイナスイオンが発生した。しかし、1.2mの位置ではマイナスイオンは発生しなかった。
上記測定によると、本発明のマイナスイオン発生装置10は、二流体ノズル16の噴出口からおよそ1m以内の距離内でマイナスイオンを発生することが分かった。また、本発明は、大量のマイナスイオンを室内に放出することが分かった。
【0018】
本発明に使用する水は、水道水であってもよい。但し、水道水を使用する場合は、水道水に含まれるカルシウム等が水噴射ノズル28の噴出口36に付着し、水噴射ノズル28が劣化したり、噴出口36の口径が変化してマイナスイオンの発生量が減少するおそれがある。よって、本発明においては、上記問題が生じない純水を使用するのが望ましい。
また、空気噴射ノズルに圧縮空気を間欠的に供給してもよい。このようにしても、本発明は大量のマイナスイオンを発生するものであり、十分な量のマイナスイオンを室内に放出することができる。また、間欠的に供給することで、コンプレッサーの連続運転による消耗を防止でき、その耐久性を維持できる。
【0019】
【発明の効果】
以上のように、本発明のマイナスイオン発生装置は、空気噴射ノズルから噴射する加圧空気によって水噴射ノズルから水を吸引噴射させて、空気と水とを大気に直接噴射して、大気中で水を微細化してレナード効果を引き起こし、マイナスイオンを発生するものである。空気噴射ノズルから噴射する加圧空気によって水噴射ノズルに負圧を及ぼして水を吸引して大気に直接噴射するので、従来必要であった水噴射用ポンプを不要とすることができる。本発明は、二流体ノズルと水タンクとコンプレッサーと2本のパイプのみを備える簡単な構造であり、装置の小型化も容易にできる。
また、本発明の二流体ノズル,水タンク,コンプレッサー又は2本のパイプは取付又はその交換が容易なものであるから、家庭における装置のメンテナンスも簡単であり、一般家庭用に適するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマイナスイオン発生装置の構造を示す図である。
【図2】二流体ノズルの内部構造を示す図である。
【図3】本発明のマイナスイオン発生装置から発生するマイナスイオン発生量の測定結果を示す表である。
【図4】従来のレナード効果を引き起こすための機器の一例を示す図である。
【符号の説明】
10 マイナスイオン発生装置
12 水タンク
14 コンプレッサー
16 二流体ノズル
18 空気供給用パイプ
20 水供給用パイプ
28 水噴射ノズル
30 空気噴射ノズル
32 圧縮空気
34 水
Claims (5)
- 噴射口が大気に向けて開口する水噴射ノズルと、噴射口が大気に向けて開口するものであってその噴射口が前記水噴射ノズルの噴射口と隣接して配置される空気噴射ノズルと、水を貯蔵する水貯蔵手段と、その水貯蔵手段における水面下に一端を配置し前記水噴射用ノズルに他端を連絡する水供給用パイプと、加圧した空気を前記空気噴射ノズルに供給する圧縮空気供給手段とを備えることを特徴とするマイナスイオン発生装置。
- 前記水噴射ノズルの噴射口の周囲の環状位置に前記空気噴射ノズルの噴射口を配置したことを特徴とする請求項1記載のマイナスイオン発生装置。
- 加圧した空気を前記空気噴射ノズルに間欠的に供給することを特徴とする請求項1記載のマイナスイオン発生装置。
- 前記水貯蔵手段に貯蔵する水を純水としたことを特徴とする請求項1乃至3記載のマイナスイオン発生装置。
- 前記空気噴射ノズルから噴射する空気量が毎分1000ccに対して、前記水噴射用ノズルから噴射する水量が毎分0.1cc乃至0.5ccとしたことを特徴とする請求項1乃至4記載のマイナスイオン発生装置。
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JP2003108063A JP2004313262A (ja) | 2003-04-11 | 2003-04-11 | マイナスイオン発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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2003
- 2003-04-11 JP JP2003108063A patent/JP2004313262A/ja active Pending
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