JP2004312240A - デジタルカメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】デジタルカメラの撮影画像を保存する画像ファイルの秘密保守を可能とする。
【解決手段】SDカードに記録されたJPEGフォーマットの画像ファイルの非表示設定が指定されたら、パスワードを入力させる(S200)。画像ファイルのヘッダ部のSOIマーカで始まるセグメントにJPEGファイルであることを示すデータ以外のデータ、例えば値「0000」を格納する(S202)。画像ファイルのヘッダ部に、非表示を設定したことを示す識別子とパスワードを格納する(S204)。
【選択図】 図6
【解決手段】SDカードに記録されたJPEGフォーマットの画像ファイルの非表示設定が指定されたら、パスワードを入力させる(S200)。画像ファイルのヘッダ部のSOIマーカで始まるセグメントにJPEGファイルであることを示すデータ以外のデータ、例えば値「0000」を格納する(S202)。画像ファイルのヘッダ部に、非表示を設定したことを示す識別子とパスワードを格納する(S204)。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はデジタルカメラに関し、特にデジタルカメラで撮影された画像のファイル管理に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、デジタルカメラで撮影した画像は、デジタルカメラ内のメモリに記憶される。メモリに記憶された画像データは、デジタルカメラの再生機能によりカメラ筐体の背面ディスプレイに再現することができる。また、メモリの画像データは、デジタルカメラに着脱自在に装着されるMMCカード、SDカード等の外部記録媒体に記録することもできる。外部記録媒体をパソコンに接続することにより、画像データをパソコンのハードディスクに保存したり、モニタに再現することが可能である。これらのメモリや記録媒体への記録は所定のフォーマット、例えばJPEGフォーマットで行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
通常、パソコン等で管理されるファイルは、OSレベル若しくはアプリケーションレベルで、非表示の設定・解除をすることができる。設定・解除をパスワードの入力と組み合わせることにより、他人に操作されては困るファイルのセキュリティが保障される。ところが、従来のデジタルカメラには、撮影画像を保存する画像ファイルに対し、非表示の設定・解除をする機能が備えられていない。すなわち、他人に見られたくない画像データを不可視とすることができず、秘密保守の面で問題があった。
【0004】
本発明は以上の問題を解決するものであり、デジタルカメラで撮影した画像ファイルの秘密保守を可能とすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るデジタルカメラは、撮影された画像を所定フォーマットの画像ファイルとして保存する保存手段と、画像ファイルの再生防止を設定する再生防止設定手段と、画像ファイルの再生防止を解除する再生防止解除手段とを備え、再生防止設定手段は、画像ファイルにおいて、所定フォーマットの画像ファイルであることを示すデータが格納される第1の領域に所定フォーマットの画像ファイルであることを示すデータ以外のデータを格納し、再生防止解除手段は、第1の領域に所定フォーマットの画像ファイルであることを示すデータを格納することを特徴とする。
【0006】
所定フォーマットの画像ファイルは、例えばJPEG形式ファイルであって、上述の第1の領域は、JPEG形式ファイルのヘッダ部のSOIマーカで始まるセグメントである。
【0007】
好ましくは、パスワード入力手段を有し、再生防止解除手段は、再生防止を解除するときパスワード入力手段により入力されるパスワードと、再生防止設定手段により画像ファイルの再生防止が設定されたときパスワード入力手段により入力されたパスワードとが一致する場合、画像ファイルの再生防止を解除する。パスワードは、例えば画像ファイルに予め用意された任意書き込み可能な第2の領域に格納される。あるいは、再生防止設定手段が、パスワードを第1の領域に格納する。
【0008】
所定フォーマットの画像ファイルは、例えばJPEG準拠のExif形式ファイルであって、上述の第2の領域はヘッダ部のアプリケーション・マーカで始まるセグメントの画像ユニークIDフィールドである。
【0009】
所定フォーマットの画像ファイルは、例えばJPEG形式ファイルであって、再生防止設定手段は、パスワードを画像ファイルのヘッダ部のSOIマーカで始まるセグメントに格納する。
【0010】
好ましくは、再生防止設定手段は、画像ファイルのヘッダ部の第3の領域に、再生防止の設定がされたことを示す識別子を格納する。
【0011】
好ましくは、画像ファイルは、撮影に使用したカメラ固有の情報を格納する第4の領域を有し、再生防止解除手段は、カメラ固有の情報と、再生防止解除手段を備えるデジタルカメラの固有の情報とが一致したときのみ、動作可能となる。
【0012】
また、本発明に係るデジタルカメラは、撮影された画像を所定フォーマットの画像ファイルとして保存する保存手段と、画像ファイルの再生防止を設定する再生防止設定手段と、画像ファイルの再生防止を解除する再生防止解除手段とを備え、再生防止設定手段は、画像ファイルにおいて、画像ファイルのヘッダ部に格納されている、所定フォーマットのファイルであることを示すデータを変更し、再生防止解除手段は、ヘッダ部に所定フォーマットのファイルであることを示すデータを格納することを特徴とする。
【0013】
以上のように、本発明によれば、デジタルカメラで撮影された画像のファイルの再生防止設定手段と、再生防止解除手段とを備えるため、他人に見せたくないファイルの秘密が保持される。
【0014】
画像ファイルの再生防止をパスワードを介して解除することにより、画像ファイルの秘密保守の信頼性がより向上する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る実施形態が適用されるデジタルカメラとSDカードのブロック図である。デジタルカメラ1のマイクロコンピュータ10は、デジタル信号を高速に処理する画像処理専用DSPを内蔵した公知のプロセッサであり、CPU、RAM、ROM等から構成される。マイクロコンピュータ10はデジタルカメラ1全体の制御を行う。マイクロコンピュータ10には、測光スイッチ20及びレリーズスイッチ30が接続されており、それぞれのオン・オフ信号が入力される。デジタルカメラ1の筐体に設けられるレリーズボタン(図示せず)が半押しされると測光スイッチ20がオンとなり、マイクロコンピュータ10の制御に基づいて測光処理が実行される。レリーズボタンが全押しされるとレリーズスイッチ30がオンとなり、撮影処理が開始される。
【0016】
CCD40の受光面には撮影光学系50により被写体の光学像が結像させられる。レリーズスイッチ30がオンとなり、撮影処理が開始されると、被写体の光学像はCCD40において光電変換され、アナログ画像信号としてCDS/ADユニット回路60に入力される。CDS/ADユニット回路60により、アナログ画像信号はCCD40から発生するアナログ雑音やリセット雑音が低減され、デジタル画像信号に変換される。デジタル画像信号はマイクロコンピュータ10に入力される。
【0017】
マイクロコンピュータ10に入力されたデジタル画像信号は、所定の画像信号処理が施される。画像信号処理が施されたデジタル画像信号は、1フレーム単位の画像データとしてRAM70に格納される。
【0018】
マイクロコンピュータ10には、デジタルカメラ1の筐体に設けられた各種の操作ボタンに連動する操作ボタンスイッチ群75が接続されている。操作ボタンスイッチ群75のオン・オフ状態に応じたマイクロコンピュータ10の制御に基き、RAM70の画像データのSDカード90への書き込み、LCD100における再生等が実行される。
【0019】
コネクタ15を介してデジタルカメラ1に装着されるSDカード90はコントローラ91とフラッシュメモリ92を内蔵する。マイクロコンピュータ10からコントローラ91へ、コマンド、画像データ等が伝送される。コントローラ91は、伝送されてきたコマンドに応じた処理を実行し、例えば画像データ等のフラッシュメモリ92への書込み等を行う。尚、マイクロコンピュータ10とコントローラ91との間の通信はSPIモードで行われる。
【0020】
マイクロコンピュータ10には、デジタルカメラ1の筐体に設けられるモードダイヤルに連動するモードスイッチ110が接続されている。モードダイヤルは、撮影モード、非撮影モードを選択するためのダイヤルである。モードダイヤルで撮影モードが選択されると、モードスイッチ110はオンとなる。
【0021】
後述する操作ボタン群80を適宜操作することにより、撮影画像の画像ファイルの表示、非表示の設定が行われる。非表示の設定がされた画像ファイルは、LCD100において再生することはできない。また、非表示の設定がされた画像ファイルをSDカード90に記録し、デジタルカメラ以外の他の装置、例えばパソコン等に装着しても、再生することはできない。
【0022】
図2は、デジタルカメラの筐体の背面の構成を模式的に示す図である。LCD100の上部には光学ファインダ120が設けられる。LCD100の右側には、操作ボタン群80が配設される。操作ボタン群80はメニューボタン81、十字キー82、及び十字キー82の中央のOKボタン83を有する。十字キー82は、矩形に成形された部材の4つの角部にそれぞれボタンが位置する部材である。
【0023】
図3は、SDカード90に格納された画像ファイルの再生ルーチンの処理手順を示すフローチャートである。ステップS100において、SDカード90からファイルが読み出される。次いで、ステップS102において、読み出したファイルのファイル名の拡張子がチェックされる。上述のように、本実施形態が適用されるデジタルカメラでは、画像ファイルはJPEGフォーマット、より具体的にはJPEGフォーマットに準拠したExifフォーマットであり、撮影画像はExifフォーマットで保存される。従って、S100で読み出されたファイルが画像ファイルであれば、拡張子として「jpg」が付与されている。読み出されたファイルの拡張子が「jpg」であることが確認されたらステップS104へ進む。読み出されたファイルの拡張子が「jpg」ではないとき、本ルーチンは終了する。
【0024】
ステップS104では、画像ファイルのヘッダの先頭セグメントがチェックされる。ここで、JPEGフォーマットと、JPEGフォーマットに準拠するExifフォーマットの画像ファイルについて説明する。JPEGフォーマット及びExifフォーマットの画像ファイルは、図4の左側に示す構成を有する。すなわち、画像データを伸張するための情報を含むヘッダ部H1と、画像データをDCT変換、量子化、エントロピ圧縮して得られるデータ部D1とで構成される。ヘッダ部H1の先頭セグメントは、ファイルの始まりを示す「SOI(Start of Image)」マーカであり、JPEGファイルであることを示す「FFD8」(16進数)が格納されている。ヘッダ部において「SOI」の直後には「APP1」(アプリケーション・マーカセグメント1)が続く。図4の右側に示すように、Exifフォーマットにおいては、この「APP1」のフィールド内に書き込む情報が規定されており、「0th IFD Value」には、デジタルカメラのメーカ名、機器モデル名が格納される。「APP1」のフィールド「Exif IFD」には画像ユニークIDが含まれる。画像ユニークIDは、任意のデータを書き込むことが可能なフィールドである。
【0025】
ステップS104では、SOIの値が「FFD8」であるかチェックされる。SOIの値が「FFD8」であることが確認されたらステップS106へ進む。ステップS106では、画像ファイルの圧縮されていたデータ部D1が伸長され、その結果、図5に示すようにLCD100に撮影画像が表示される。
【0026】
次いで、図3のステップS108では、表示されている画像に対して非表示設定が選択されたかチェックされる。非表示設定の選択は以下のように行われる。図5の状態でメニューボタン81が押されると、図6に示す詳細設定ダイアログ201がLCD100に表示される。詳細設定ダイアログ201には複数の設定項目が表示され、設定項目の中には「非表示設定」が含まれる。十字キー82の上下のボタンの操作に応じてカーソルが移動し項目の選択が行われ、OKボタン83を押すことにより選択が確定される。
【0027】
設定項目の中の「非表示設定」を選択すると、図7に示す非表示設定ダイアログ203が表示される。非表示設定ダイアログ203ではパスワードの入力が要求される。パスワードは4桁の英数字の組合せで構成される。パスワードの入力は、十字キー82及びOKボタン83を適宜操作することにより行われる。十字キー82の左右のボタンで値を入力する桁の移動を行い、上下のボタンで値のカウントアップ、カウントダウンを行うよう構成する。パスワードが入力されたら、OKボタン83で決定する。
【0028】
入力されたパスワードがOKボタン83の押下しにより決定されると、図3のステップS108において非表示設定が選択されたと判断される。非表示設定が選択されていないことが確認されたら、本ルーチンは終了する。非表示設定が選択されたことが確認されたら、ステップS110へ進み、非表示設定処理サブルーチンが実行される。
【0029】
図8は、非表示設定処理サブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。ステップS200において、上述の非表示設定ダイアログ203のパスワードの入力が確認されたら、ステップS202において、「FFD8」以外の値、例えば「0000」を画像ファイルのヘッダ部H1のSOI(図4参照)に書き込む。これにより、JPEGフォーマットの画像ファイルを扱う各種アプリケーションではこの画像ファイルをオープンすることが不可能となる。すなわち、拡張子(jpg)はそのままであるため、画像ファイルの存在は確認できても、当該画像ファイルを再生することは防止される。次いでステップS204へ進み、非表示が設定されたことを示す識別子(以下、「非表示識別子」)、及びステップS200で入力されたパスワードをヘッダ部H1の画像ユニークID(図3参照)に書き込む。非表示識別子を書き込むのは、SOIに「FFD8」以外の値が存在するのが、本ルーチンの処理によるものなのか、他の要因によりヘッダ部H1が破壊されたことによるものなのかを区別するためである。また、パスワードを書き込むのは、後述する非表示解除処理で用いるためである。
【0030】
次いで、ステップS206へ進み、ヘッダ部の一部が変更された画像ファイルがSDカード90に書き込まれる。ステップS206の処理が終了したら、図3のステップS110へ戻り、次いでステップS112へ進む。ステップS112では、LCD100から画像が消され、代わりに非表示設定されたことを示すメッセージが表示される(図9参照)。
【0031】
ステップS104で、SOIの値が「FFD8」ではないことが確認されたら、ステップS114へ進む。ステップS114では、画像ユニークIDに非表示識別子が書き込まれているかチェックする。非表示識別子が書き込まれていることが確認されたらステップS116へ進む。ステップS116では、画像ファイルのヘッダ部H1のAPP1の「0th IFD」(図4参照)に格納されているデジタルカメラのメーカ名と機器モデル名をチェックする。「0th IFD」のメーカ名と機器モデル名が、SDカード90が装着されているデジタルカメラのものと一致することが確認されたら、ステップS118へ進む。
【0032】
ステップS118では、図9に示すように、SDカード90から読み出された画像ファイルが非表示設定されたファイルであることを示すメッセージがLCD100に表示される。次いで、ステップS120において、非表示の解除が選択されたかチェックされる。非表示解除の選択は以下のように行われる。図10に示すように詳細設定ダイアログ201において、「非表示解除」を選択すると、図11に示す非表示解除ダイアログ204が表示され、パスワードの入力が要求される。パスワードの入力は、表示設定ダイアログ203と同様の態様で行われる。OKボタン83の押下しにより「非表示解除」が選択されたことが確認されたらステップS122へ進み、非表示解除サブルーチンが実行される。
【0033】
図12は、非表示解除サブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。ステップS300において、非表示解除ダイアログにおけるパスワードの入力が確認されたら、ステップS302へ進む。ステップS302では、入力されたパスワードが、画像ユニークIDに書き込まれているパスワードと一致するかチェックされる。両方のパスワードが一致することが確認されたら、ステップS304へ進む。ステップS304では、SOIに「FFD8」が書き込まれる。これにより、JPEGフォーマットの画像ファイルを扱う各種アプリケーションにより、この画像ファイルを表示することが可能となる。
【0034】
次いでステップS306へ進み、画像ユニークIDの領域がクリアされる。そしてステップS308へ進み、ヘッダ部H1が変更された画像ファイルがSDカード90に上書きされ、本サブルーチンは終了する。
【0035】
非表示解除サブルーチンが終了したら図3のステップS122へ戻り、次いでステップS124へ進む。ステップS124では、非表示が解除された画像ファイル、すなわち再生防止が解除された画像ファイルがLCD100に再生される(図5参照)。
【0036】
一方、ステップS114において、非表示識別子が書き込まれていないことが確認されたら、ステップS126へ進む。また、ステップS116において、「0th IFD」のメーカ名と機器モデル名が、SDカード90が装着されているデジタルカメラのものと一致しないことが確認されたら、ステップS126へ進む。SOIの値が「FFD8」ではなく、かつ画像ユニークIDに非表示識別子が書き込まれていない場合とは、上述の非表示設定サブルーチンによる処理以外の要因で、画像ファイルが破壊された場合であり、処理不可能である。また、メーカ名と機器モデル名が一致しない場合、SDカード90が装着されているデジタルカメラでは、SDカード90の画像ファイルを処理することはできない。従って、ステップS126では、エラーメッセージを表示する。
【0037】
以上のように、本実施形態によれば、JPEGフォーマット・Exifフォーマットの画像ファイルに非表示の設定がされると、ヘッダ部H1のSOIの値がJPEGファイルであることを示す「FFD8」以外の値に書き換えられる。その結果、非表示設定された画像ファイルは、SDカード90が装着されるデジタルカメラのLCD100に再生されないのはもちろんのこと、パソコン等の他の装置で動作するJPEGファイルを扱うアプリケーションによっても、再生不可能となる。従って、他人には見られたくない画像データの秘密が保持される。
【0038】
また、非表示設定されたExifフォーマットの画像ファイルのヘッダ部H1の画像ユニークIDには非表示識別子が格納される。従って、SOIの値が「FFD8」ではないとき、非表示設定されてたことによるものなのか、あるいは他の要因により画像ファイルが破壊されているのかを区別することができる。
【0039】
本実施形態では、非表示が設定されたとき、画像ファイルのヘッダ部H1のSOIに「0000」を書き込んでいるが(図8のステップS202)、これに限るものではない。非表示設定サブルーチンのステップS200で入力されるパスワードをSOIに書き込む処理としてもよい。これにより、画像ユニークIDにパスワードを格納する処理を省略することができる。この場合、非表示解除サブルーチンのステップS302において、ステップS300で入力されるパスワードがSOIの値と比較される。
【0040】
本実施形態では、SDカード90に記録された画像ファイルの再生防止の設定及び解除を例にとって説明したが、RAM70に格納された画像ファイルの再生防止の設定及び解除も同様に行われる。
【0041】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、所定フォーマットで記録された画像ファイルの管理において秘密保守の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態が適用されるデジタルカメラのブロック図である。
【図2】デジタルカメラの筐体の背面を模式的に示す図である。
【図3】SDカードに記録された画像ファイルの再生ルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
【図4】Exifフォーマットの画像ファイルのデータ構造を示す図である。
【図5】LCDに撮影画像が表示されている状態を示す図である。
【図6】LCDに詳細設定ダイアログが表示され、非表示設定が選択されている状態を示す図である。
【図7】LCDに非表示設定ダイアログが表示されている状態を示す図である。
【図8】非表示設定サブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
【図9】非表示設定が行われ、撮影画像の代わりに非表示のメッセージがLCDに表示されている状態を示す図である。
【図10】LCDに詳細設定ダイアログが表示され、非表示解除が選択されている状態を示す図である。
【図11】LCDに非表示解除ダイアログが表示されている状態を示す図である。
【図12】非表示解除サブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 マイクロコンピュータ
20 測光スイッチ
30 レリーズスイッチ
40 CCD
50 撮影光学系
60 CDS/ADユニット回路
70 RAM
75 操作ボタンスイッチ群
80 操作ボタン群
90 SDカード
100 LCD
110 モードスイッチ
【発明の属する技術分野】
本発明はデジタルカメラに関し、特にデジタルカメラで撮影された画像のファイル管理に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、デジタルカメラで撮影した画像は、デジタルカメラ内のメモリに記憶される。メモリに記憶された画像データは、デジタルカメラの再生機能によりカメラ筐体の背面ディスプレイに再現することができる。また、メモリの画像データは、デジタルカメラに着脱自在に装着されるMMCカード、SDカード等の外部記録媒体に記録することもできる。外部記録媒体をパソコンに接続することにより、画像データをパソコンのハードディスクに保存したり、モニタに再現することが可能である。これらのメモリや記録媒体への記録は所定のフォーマット、例えばJPEGフォーマットで行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
通常、パソコン等で管理されるファイルは、OSレベル若しくはアプリケーションレベルで、非表示の設定・解除をすることができる。設定・解除をパスワードの入力と組み合わせることにより、他人に操作されては困るファイルのセキュリティが保障される。ところが、従来のデジタルカメラには、撮影画像を保存する画像ファイルに対し、非表示の設定・解除をする機能が備えられていない。すなわち、他人に見られたくない画像データを不可視とすることができず、秘密保守の面で問題があった。
【0004】
本発明は以上の問題を解決するものであり、デジタルカメラで撮影した画像ファイルの秘密保守を可能とすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るデジタルカメラは、撮影された画像を所定フォーマットの画像ファイルとして保存する保存手段と、画像ファイルの再生防止を設定する再生防止設定手段と、画像ファイルの再生防止を解除する再生防止解除手段とを備え、再生防止設定手段は、画像ファイルにおいて、所定フォーマットの画像ファイルであることを示すデータが格納される第1の領域に所定フォーマットの画像ファイルであることを示すデータ以外のデータを格納し、再生防止解除手段は、第1の領域に所定フォーマットの画像ファイルであることを示すデータを格納することを特徴とする。
【0006】
所定フォーマットの画像ファイルは、例えばJPEG形式ファイルであって、上述の第1の領域は、JPEG形式ファイルのヘッダ部のSOIマーカで始まるセグメントである。
【0007】
好ましくは、パスワード入力手段を有し、再生防止解除手段は、再生防止を解除するときパスワード入力手段により入力されるパスワードと、再生防止設定手段により画像ファイルの再生防止が設定されたときパスワード入力手段により入力されたパスワードとが一致する場合、画像ファイルの再生防止を解除する。パスワードは、例えば画像ファイルに予め用意された任意書き込み可能な第2の領域に格納される。あるいは、再生防止設定手段が、パスワードを第1の領域に格納する。
【0008】
所定フォーマットの画像ファイルは、例えばJPEG準拠のExif形式ファイルであって、上述の第2の領域はヘッダ部のアプリケーション・マーカで始まるセグメントの画像ユニークIDフィールドである。
【0009】
所定フォーマットの画像ファイルは、例えばJPEG形式ファイルであって、再生防止設定手段は、パスワードを画像ファイルのヘッダ部のSOIマーカで始まるセグメントに格納する。
【0010】
好ましくは、再生防止設定手段は、画像ファイルのヘッダ部の第3の領域に、再生防止の設定がされたことを示す識別子を格納する。
【0011】
好ましくは、画像ファイルは、撮影に使用したカメラ固有の情報を格納する第4の領域を有し、再生防止解除手段は、カメラ固有の情報と、再生防止解除手段を備えるデジタルカメラの固有の情報とが一致したときのみ、動作可能となる。
【0012】
また、本発明に係るデジタルカメラは、撮影された画像を所定フォーマットの画像ファイルとして保存する保存手段と、画像ファイルの再生防止を設定する再生防止設定手段と、画像ファイルの再生防止を解除する再生防止解除手段とを備え、再生防止設定手段は、画像ファイルにおいて、画像ファイルのヘッダ部に格納されている、所定フォーマットのファイルであることを示すデータを変更し、再生防止解除手段は、ヘッダ部に所定フォーマットのファイルであることを示すデータを格納することを特徴とする。
【0013】
以上のように、本発明によれば、デジタルカメラで撮影された画像のファイルの再生防止設定手段と、再生防止解除手段とを備えるため、他人に見せたくないファイルの秘密が保持される。
【0014】
画像ファイルの再生防止をパスワードを介して解除することにより、画像ファイルの秘密保守の信頼性がより向上する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る実施形態が適用されるデジタルカメラとSDカードのブロック図である。デジタルカメラ1のマイクロコンピュータ10は、デジタル信号を高速に処理する画像処理専用DSPを内蔵した公知のプロセッサであり、CPU、RAM、ROM等から構成される。マイクロコンピュータ10はデジタルカメラ1全体の制御を行う。マイクロコンピュータ10には、測光スイッチ20及びレリーズスイッチ30が接続されており、それぞれのオン・オフ信号が入力される。デジタルカメラ1の筐体に設けられるレリーズボタン(図示せず)が半押しされると測光スイッチ20がオンとなり、マイクロコンピュータ10の制御に基づいて測光処理が実行される。レリーズボタンが全押しされるとレリーズスイッチ30がオンとなり、撮影処理が開始される。
【0016】
CCD40の受光面には撮影光学系50により被写体の光学像が結像させられる。レリーズスイッチ30がオンとなり、撮影処理が開始されると、被写体の光学像はCCD40において光電変換され、アナログ画像信号としてCDS/ADユニット回路60に入力される。CDS/ADユニット回路60により、アナログ画像信号はCCD40から発生するアナログ雑音やリセット雑音が低減され、デジタル画像信号に変換される。デジタル画像信号はマイクロコンピュータ10に入力される。
【0017】
マイクロコンピュータ10に入力されたデジタル画像信号は、所定の画像信号処理が施される。画像信号処理が施されたデジタル画像信号は、1フレーム単位の画像データとしてRAM70に格納される。
【0018】
マイクロコンピュータ10には、デジタルカメラ1の筐体に設けられた各種の操作ボタンに連動する操作ボタンスイッチ群75が接続されている。操作ボタンスイッチ群75のオン・オフ状態に応じたマイクロコンピュータ10の制御に基き、RAM70の画像データのSDカード90への書き込み、LCD100における再生等が実行される。
【0019】
コネクタ15を介してデジタルカメラ1に装着されるSDカード90はコントローラ91とフラッシュメモリ92を内蔵する。マイクロコンピュータ10からコントローラ91へ、コマンド、画像データ等が伝送される。コントローラ91は、伝送されてきたコマンドに応じた処理を実行し、例えば画像データ等のフラッシュメモリ92への書込み等を行う。尚、マイクロコンピュータ10とコントローラ91との間の通信はSPIモードで行われる。
【0020】
マイクロコンピュータ10には、デジタルカメラ1の筐体に設けられるモードダイヤルに連動するモードスイッチ110が接続されている。モードダイヤルは、撮影モード、非撮影モードを選択するためのダイヤルである。モードダイヤルで撮影モードが選択されると、モードスイッチ110はオンとなる。
【0021】
後述する操作ボタン群80を適宜操作することにより、撮影画像の画像ファイルの表示、非表示の設定が行われる。非表示の設定がされた画像ファイルは、LCD100において再生することはできない。また、非表示の設定がされた画像ファイルをSDカード90に記録し、デジタルカメラ以外の他の装置、例えばパソコン等に装着しても、再生することはできない。
【0022】
図2は、デジタルカメラの筐体の背面の構成を模式的に示す図である。LCD100の上部には光学ファインダ120が設けられる。LCD100の右側には、操作ボタン群80が配設される。操作ボタン群80はメニューボタン81、十字キー82、及び十字キー82の中央のOKボタン83を有する。十字キー82は、矩形に成形された部材の4つの角部にそれぞれボタンが位置する部材である。
【0023】
図3は、SDカード90に格納された画像ファイルの再生ルーチンの処理手順を示すフローチャートである。ステップS100において、SDカード90からファイルが読み出される。次いで、ステップS102において、読み出したファイルのファイル名の拡張子がチェックされる。上述のように、本実施形態が適用されるデジタルカメラでは、画像ファイルはJPEGフォーマット、より具体的にはJPEGフォーマットに準拠したExifフォーマットであり、撮影画像はExifフォーマットで保存される。従って、S100で読み出されたファイルが画像ファイルであれば、拡張子として「jpg」が付与されている。読み出されたファイルの拡張子が「jpg」であることが確認されたらステップS104へ進む。読み出されたファイルの拡張子が「jpg」ではないとき、本ルーチンは終了する。
【0024】
ステップS104では、画像ファイルのヘッダの先頭セグメントがチェックされる。ここで、JPEGフォーマットと、JPEGフォーマットに準拠するExifフォーマットの画像ファイルについて説明する。JPEGフォーマット及びExifフォーマットの画像ファイルは、図4の左側に示す構成を有する。すなわち、画像データを伸張するための情報を含むヘッダ部H1と、画像データをDCT変換、量子化、エントロピ圧縮して得られるデータ部D1とで構成される。ヘッダ部H1の先頭セグメントは、ファイルの始まりを示す「SOI(Start of Image)」マーカであり、JPEGファイルであることを示す「FFD8」(16進数)が格納されている。ヘッダ部において「SOI」の直後には「APP1」(アプリケーション・マーカセグメント1)が続く。図4の右側に示すように、Exifフォーマットにおいては、この「APP1」のフィールド内に書き込む情報が規定されており、「0th IFD Value」には、デジタルカメラのメーカ名、機器モデル名が格納される。「APP1」のフィールド「Exif IFD」には画像ユニークIDが含まれる。画像ユニークIDは、任意のデータを書き込むことが可能なフィールドである。
【0025】
ステップS104では、SOIの値が「FFD8」であるかチェックされる。SOIの値が「FFD8」であることが確認されたらステップS106へ進む。ステップS106では、画像ファイルの圧縮されていたデータ部D1が伸長され、その結果、図5に示すようにLCD100に撮影画像が表示される。
【0026】
次いで、図3のステップS108では、表示されている画像に対して非表示設定が選択されたかチェックされる。非表示設定の選択は以下のように行われる。図5の状態でメニューボタン81が押されると、図6に示す詳細設定ダイアログ201がLCD100に表示される。詳細設定ダイアログ201には複数の設定項目が表示され、設定項目の中には「非表示設定」が含まれる。十字キー82の上下のボタンの操作に応じてカーソルが移動し項目の選択が行われ、OKボタン83を押すことにより選択が確定される。
【0027】
設定項目の中の「非表示設定」を選択すると、図7に示す非表示設定ダイアログ203が表示される。非表示設定ダイアログ203ではパスワードの入力が要求される。パスワードは4桁の英数字の組合せで構成される。パスワードの入力は、十字キー82及びOKボタン83を適宜操作することにより行われる。十字キー82の左右のボタンで値を入力する桁の移動を行い、上下のボタンで値のカウントアップ、カウントダウンを行うよう構成する。パスワードが入力されたら、OKボタン83で決定する。
【0028】
入力されたパスワードがOKボタン83の押下しにより決定されると、図3のステップS108において非表示設定が選択されたと判断される。非表示設定が選択されていないことが確認されたら、本ルーチンは終了する。非表示設定が選択されたことが確認されたら、ステップS110へ進み、非表示設定処理サブルーチンが実行される。
【0029】
図8は、非表示設定処理サブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。ステップS200において、上述の非表示設定ダイアログ203のパスワードの入力が確認されたら、ステップS202において、「FFD8」以外の値、例えば「0000」を画像ファイルのヘッダ部H1のSOI(図4参照)に書き込む。これにより、JPEGフォーマットの画像ファイルを扱う各種アプリケーションではこの画像ファイルをオープンすることが不可能となる。すなわち、拡張子(jpg)はそのままであるため、画像ファイルの存在は確認できても、当該画像ファイルを再生することは防止される。次いでステップS204へ進み、非表示が設定されたことを示す識別子(以下、「非表示識別子」)、及びステップS200で入力されたパスワードをヘッダ部H1の画像ユニークID(図3参照)に書き込む。非表示識別子を書き込むのは、SOIに「FFD8」以外の値が存在するのが、本ルーチンの処理によるものなのか、他の要因によりヘッダ部H1が破壊されたことによるものなのかを区別するためである。また、パスワードを書き込むのは、後述する非表示解除処理で用いるためである。
【0030】
次いで、ステップS206へ進み、ヘッダ部の一部が変更された画像ファイルがSDカード90に書き込まれる。ステップS206の処理が終了したら、図3のステップS110へ戻り、次いでステップS112へ進む。ステップS112では、LCD100から画像が消され、代わりに非表示設定されたことを示すメッセージが表示される(図9参照)。
【0031】
ステップS104で、SOIの値が「FFD8」ではないことが確認されたら、ステップS114へ進む。ステップS114では、画像ユニークIDに非表示識別子が書き込まれているかチェックする。非表示識別子が書き込まれていることが確認されたらステップS116へ進む。ステップS116では、画像ファイルのヘッダ部H1のAPP1の「0th IFD」(図4参照)に格納されているデジタルカメラのメーカ名と機器モデル名をチェックする。「0th IFD」のメーカ名と機器モデル名が、SDカード90が装着されているデジタルカメラのものと一致することが確認されたら、ステップS118へ進む。
【0032】
ステップS118では、図9に示すように、SDカード90から読み出された画像ファイルが非表示設定されたファイルであることを示すメッセージがLCD100に表示される。次いで、ステップS120において、非表示の解除が選択されたかチェックされる。非表示解除の選択は以下のように行われる。図10に示すように詳細設定ダイアログ201において、「非表示解除」を選択すると、図11に示す非表示解除ダイアログ204が表示され、パスワードの入力が要求される。パスワードの入力は、表示設定ダイアログ203と同様の態様で行われる。OKボタン83の押下しにより「非表示解除」が選択されたことが確認されたらステップS122へ進み、非表示解除サブルーチンが実行される。
【0033】
図12は、非表示解除サブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。ステップS300において、非表示解除ダイアログにおけるパスワードの入力が確認されたら、ステップS302へ進む。ステップS302では、入力されたパスワードが、画像ユニークIDに書き込まれているパスワードと一致するかチェックされる。両方のパスワードが一致することが確認されたら、ステップS304へ進む。ステップS304では、SOIに「FFD8」が書き込まれる。これにより、JPEGフォーマットの画像ファイルを扱う各種アプリケーションにより、この画像ファイルを表示することが可能となる。
【0034】
次いでステップS306へ進み、画像ユニークIDの領域がクリアされる。そしてステップS308へ進み、ヘッダ部H1が変更された画像ファイルがSDカード90に上書きされ、本サブルーチンは終了する。
【0035】
非表示解除サブルーチンが終了したら図3のステップS122へ戻り、次いでステップS124へ進む。ステップS124では、非表示が解除された画像ファイル、すなわち再生防止が解除された画像ファイルがLCD100に再生される(図5参照)。
【0036】
一方、ステップS114において、非表示識別子が書き込まれていないことが確認されたら、ステップS126へ進む。また、ステップS116において、「0th IFD」のメーカ名と機器モデル名が、SDカード90が装着されているデジタルカメラのものと一致しないことが確認されたら、ステップS126へ進む。SOIの値が「FFD8」ではなく、かつ画像ユニークIDに非表示識別子が書き込まれていない場合とは、上述の非表示設定サブルーチンによる処理以外の要因で、画像ファイルが破壊された場合であり、処理不可能である。また、メーカ名と機器モデル名が一致しない場合、SDカード90が装着されているデジタルカメラでは、SDカード90の画像ファイルを処理することはできない。従って、ステップS126では、エラーメッセージを表示する。
【0037】
以上のように、本実施形態によれば、JPEGフォーマット・Exifフォーマットの画像ファイルに非表示の設定がされると、ヘッダ部H1のSOIの値がJPEGファイルであることを示す「FFD8」以外の値に書き換えられる。その結果、非表示設定された画像ファイルは、SDカード90が装着されるデジタルカメラのLCD100に再生されないのはもちろんのこと、パソコン等の他の装置で動作するJPEGファイルを扱うアプリケーションによっても、再生不可能となる。従って、他人には見られたくない画像データの秘密が保持される。
【0038】
また、非表示設定されたExifフォーマットの画像ファイルのヘッダ部H1の画像ユニークIDには非表示識別子が格納される。従って、SOIの値が「FFD8」ではないとき、非表示設定されてたことによるものなのか、あるいは他の要因により画像ファイルが破壊されているのかを区別することができる。
【0039】
本実施形態では、非表示が設定されたとき、画像ファイルのヘッダ部H1のSOIに「0000」を書き込んでいるが(図8のステップS202)、これに限るものではない。非表示設定サブルーチンのステップS200で入力されるパスワードをSOIに書き込む処理としてもよい。これにより、画像ユニークIDにパスワードを格納する処理を省略することができる。この場合、非表示解除サブルーチンのステップS302において、ステップS300で入力されるパスワードがSOIの値と比較される。
【0040】
本実施形態では、SDカード90に記録された画像ファイルの再生防止の設定及び解除を例にとって説明したが、RAM70に格納された画像ファイルの再生防止の設定及び解除も同様に行われる。
【0041】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、所定フォーマットで記録された画像ファイルの管理において秘密保守の信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態が適用されるデジタルカメラのブロック図である。
【図2】デジタルカメラの筐体の背面を模式的に示す図である。
【図3】SDカードに記録された画像ファイルの再生ルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
【図4】Exifフォーマットの画像ファイルのデータ構造を示す図である。
【図5】LCDに撮影画像が表示されている状態を示す図である。
【図6】LCDに詳細設定ダイアログが表示され、非表示設定が選択されている状態を示す図である。
【図7】LCDに非表示設定ダイアログが表示されている状態を示す図である。
【図8】非表示設定サブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
【図9】非表示設定が行われ、撮影画像の代わりに非表示のメッセージがLCDに表示されている状態を示す図である。
【図10】LCDに詳細設定ダイアログが表示され、非表示解除が選択されている状態を示す図である。
【図11】LCDに非表示解除ダイアログが表示されている状態を示す図である。
【図12】非表示解除サブルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 マイクロコンピュータ
20 測光スイッチ
30 レリーズスイッチ
40 CCD
50 撮影光学系
60 CDS/ADユニット回路
70 RAM
75 操作ボタンスイッチ群
80 操作ボタン群
90 SDカード
100 LCD
110 モードスイッチ
Claims (10)
- 撮影された画像を所定フォーマットの画像ファイルとして保存する保存手段と、
前記画像ファイルの再生防止を設定する再生防止設定手段と、
前記画像ファイルの再生防止を解除する再生防止解除手段とを備え、
前記再生防止設定手段は、前記画像ファイルにおいて、前記所定フォーマットの画像ファイルであることを示すデータが格納される第1の領域に前記所定フォーマットの画像ファイルであることを示すデータ以外のデータを格納し、
前記再生防止解除手段は、前記第1の領域に前記所定フォーマットの画像ファイルであることを示すデータを格納することを特徴とするデジタルカメラ。 - 前記所定フォーマットの画像ファイルはJPEG形式ファイルであって、前記第1の領域は、前記JPEG形式ファイルのヘッダ部のSOIマーカで始まるセグメントであることを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
- パスワード入力手段を有し、
前記再生防止解除手段は、再生防止を解除するとき前記パスワード入力手段により入力されるパスワードと、前記再生防止設定手段により前記画像ファイルの再生防止が設定されたとき前記パスワード入力手段により入力されたパスワードとが一致する場合、前記画像ファイルの再生防止を解除することを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。 - 前記パスワードが前記画像ファイルに予め用意された任意書き込み可能な第2の領域に格納されることを特徴とする請求項3に記載のデジタルカメラ。
- 前記所定フォーマットの画像ファイルはExif形式ファイルであって、前記第2の領域はヘッダ部のアプリケーション・マーカで始まるセグメントの画像ユニークIDフィールドであることを特徴とする請求項4に記載のデジタルカメラ。
- 前記再生防止設定手段は、前記パスワードを前記第1の領域に格納することを特徴とする請求項3に記載のデジタルカメラ。
- 前記所定フォーマットの画像ファイルはJPEG形式ファイルであって、前記再生防止設定手段は、前記パスワードを前記画像ファイルのヘッダ部のSOIマーカで始まるセグメントに格納することを特徴とする請求項6に記載のデジタルカメラ。
- 前記再生防止設定手段は、前記画像ファイルの前記ヘッダ部の第3の領域に、再生防止の設定がされたことを示す識別子を格納することを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
- 前記画像ファイルは、撮影に使用したカメラ固有の情報を格納する第4の領域を有し、
前記再生防止解除手段は、前記カメラ固有の情報と、前記再生防止解除手段を備える前記デジタルカメラの固有の情報とが一致したときのみ、動作可能となることを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。 - 撮影された画像を所定フォーマットの画像ファイルとして保存する保存手段と、
前記画像ファイルの再生防止を設定する再生防止設定手段と、
前記画像ファイルの再生防止を解除する再生防止解除手段とを備え、
前記再生防止設定手段は、前記画像ファイルにおいて、前記画像ファイルのヘッダ部に格納されている、前記所定フォーマットのファイルであることを示すデータを変更し、
前記再生防止解除手段は、前記ヘッダ部に前記所定フォーマットのファイルであることを示すデータを格納することを特徴とするデジタルカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007173897A (ja) * | 2005-12-19 | 2007-07-05 | Megachips System Solutions Inc | 映像変換装置、映像再生装置、映像処理装置および映像変換方法、映像再生方法、映像処理方法ならびに映像変換プログラム、映像再生プログラム、映像処理プログラム |
KR20170044721A (ko) | 2014-08-25 | 2017-04-25 | 가부시키가이샤 리코 | 전자 디바이스 및 접속 방법 |
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JP2019133387A (ja) * | 2018-01-31 | 2019-08-08 | Dynabook株式会社 | 電子機器、ウェアラブル機器および文字入力制御方法 |
-
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- 2003-04-04 JP JP2003101534A patent/JP2004312240A/ja not_active Withdrawn
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