JP2004310939A - 収差検出装置、基材厚検出装置、光ヘッドおよび光情報処理装置、コンピュータ、映像記録装置、映像再生装置、カーナビゲーションシステム - Google Patents
収差検出装置、基材厚検出装置、光ヘッドおよび光情報処理装置、コンピュータ、映像記録装置、映像再生装置、カーナビゲーションシステム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】記録型光ディスクの記録情報信号のS/Nを低下させることなく球面収差信号検出する。
【解決手段】メインビームの情報記録媒体上での収束光1とサブビームの情報記録媒体上での収束光2を分離方向および光軸方向に焦点位置が異なるように集光させ、収束光2の情報記録媒体上での反射光の大きさを光検出器を用いて検出する。
【選択図】 図1
【解決手段】メインビームの情報記録媒体上での収束光1とサブビームの情報記録媒体上での収束光2を分離方向および光軸方向に焦点位置が異なるように集光させ、収束光2の情報記録媒体上での反射光の大きさを光検出器を用いて検出する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光媒体と光ピックアップの収差を検出するための収差検出装置に関するものであり、更にはこの収差検出装置を用いて光ディスクあるいは光カードなど、光媒体上に記憶される情報の記録・再生あるいは消去を行う収差検出装置および光ヘッドおよび光情報処理装置に関するものである。
【0002】
更にはこの光情報処理装置を記憶装置として備えるコンピュータ、映像記録装置、映像再生装置、カーナビゲーションシステムに関するものである。
【0003】
【従来の技術】
近年では光ディスクの発展に伴い、録再型光ディスク、読み出し専用(ROM)光ディスク等いろいろな光ディスクが用いられてきている。このような状況の中、光ディスク上でのスポット品質の劣化の原因の一つである光ディスクの保護層の基材厚の変化による球面収差を検出する多くの方式が考案されている。
【0004】
従来、光ディスクの球面収差補正手段としては特許文献1参照に記載されたものがある。
【0005】
図5にこの球面収差補正方法の概略構成を示す。
【0006】
半導体レーザ等の光源101を出射する光ビームはホログラム109を通過してコリメートレンズ103で略平行光に変換され、波面変換素子104、1/4λ板115を通過して対物レンズ105により光ディスク106の基板越しに記録再生情報面上に入射する。
【0007】
記録再生情報面で反射した光ビームは再び基板を透過し、対物レンズ105、1/4λ板115、波面変換素子104、コリメートレンズ103を経て、ホログラム109を透過して回折されて、信号検出用の光検出器107に入射する。光検出器107は情報信号、フォーカス信号やトラッキング信号等の制御信号、及び光ビームの収差を検出するピンダイオードなどの光検出素子からなる。これらの検出素子は、各信号検出ごとに単独に構成される場合と、機能を統合して複数の機能を兼ねる場合とがある。
【0008】
図6に球面収差検出の具体的な方式を示す。
【0009】
ホログラム109は複数の領域109e〜109hに分割されており各々の領域に対応して光検出器107a〜107hを設ける。すなわち、領域109eは光検出器107g、107hに対応し、領域109fは光検出器107a、107bに対応し、領域109gは光検出器107c、107dに対応し、領域109hは光検出器107e、107fに対応する。
【0010】
球面収差が発生していると仮定したとき、検出用ホログラム109の上では領域109e、109fと領域109g、107hとの間で位相誤差がもっとも大きくなる。従ってこれらの2領域をそれぞれ検出すると球面収差を検出することができる。球面収差はX軸やY軸に関して対称な収差であるから領域109eと領域109g、109hとの組み合わせから検出することも可能である。同じく領域109fと領域109g、109hとの組み合わせから検出することも可能である。
【0011】
即ち球面収差SAは、
SA=[(107a)+(107h)]−[(107b)+(107g)]
の信号を見ることで検出できる。
【0012】
検出された収差は信号処理回路108で処理され、波面変換素子104を駆動する。
【0013】
【特許文献1】
特開2000−155979号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来の光ピックアップでは、球面収差を検出するために光ピックアップの復路に検出用ホログラム109を設ける必要がある。この場合、光ディスクからの反射光の一部を球面収差検出用に分離するため、DVD−RAMなどの記録型の光ディスクや今後普及が予想される記録型の多層光ディスクなどにおいては情報が記録されている面の反射率が極めて低く、球面収差検出用の信号品質を上げようとすれば記録時情報検出用の信号が低下し記録情報信号のS/Nの劣化が起こる。また、この信号の低下をなくすために、球面収差検出用の信号からも記録情報信号を得ようとするとノイズが増大するため、結果として記録情報信号のS/Nの劣化が起こる。
【0015】
本願発明は上述の課題を解決するためになされたものであり、記録情報信号のS/Nを劣化させることなく光ディスクと保護層の基材厚み誤差等による球面収差を検出することができる収差検出装置、基材厚検出装置およびこの収差検出装置を用いた光ヘッドおよび光情報処理装置、更にはこの光情報処理装置を記憶装置として備えるコンピュータ、映像記録装置、映像再生装置、カーナビゲーションシステムを得ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の収差検出装置は、光源と、光源からの光束を光情報記録媒体へ収束させる対物レンズと、における第1の特定領域の光束を透過させてメインビームとし、前記第1の特定領域内の第2の特定領域の光束を少なくとも2つの光束に分岐させて2つのサブビームとする光学分岐手段と、情報記録媒体からの反射光を検出する光検出手段を備え、光学分岐手段を透過したメインビームの情報記録媒体上での第1の収束光と光学分岐手段の特定領域で分岐された第1のサブビームの情報記録媒体上での第2の収束光と第2のサブビームの情報記録媒体上での第3の収束光が光軸方向に焦点位置が異なるように集光し、前記第1のサブビームからの反射光と前記第2のサブビームからの反射光の大きさを前記光検出手段を用いて検出することにより収差を検出することを特徴とする。
【0017】
また、前記光学分岐手段の前記第2の特定領域を通過した前記光束の前記対物レンズ通過時の面積Aが前記対物レンズの開口面積Bに対し0.3B<A<0.9Bであることを特徴とする。
【0018】
また、前記光学分岐手段において、前記第2の特定領域の光束が通過する部分に所定の曲率を持ったホログラムが形成されたことを特徴とする。
【0019】
また、前記光学分岐手段は板状光学素子を備え、前記板状光学素子において前記第2の特定領域の光束が通過する第1面と第2面に曲率の異なったホログラムパターンが形成され、前記ホログラムパターンの断面は鋸歯状もしくは階段状であることを特徴とする。
【0020】
また、前記光検出手段は前記メインビームからの反射光を受光する第1の受光部と、前記第1のサブビームからの反射光を受光する第2の受光部と、前記第2のサブビームからの反射光を受光する第3の受光部を有し、前記第2の受光部と前記第3の受光部は分割線により3つの領域に分割されていることを特徴とする。
【0021】
また、前記光検出手段は前記メインビームからの反射光を受光する第1の受光部と、前記第1のサブビームからの反射光を受光する第2の受光部と、前記第2のサブビームからの反射光を受光する第3の受光部を有し、前記第2の受光部と前記第3の受光部は十字の分割線により4つの領域に分割され、前記対物レンズと前記光検出手段の間に非点収差を発生させる光学素子を備えたことを特徴とする。
【0022】
本発明の光ヘッドは、本発明の収差検出装置を有したものである。
【0023】
本発明の光情報処理装置は、本発明の光ヘッドと情報記録媒体を相対的に移動させる、回転系もしくは移送系と、光ヘッドから得られる信号に基づいて光ヘッド、回転系、移送系を制御する制御回路を有したことを特徴とする。
【0024】
本発明のコンピュータ、映像記録装置、映像再生装置、またはカーナビゲーションシステムは、本発明の光情報処理装置を備えることを特徴とする。
【0025】
本発明の基材厚検出装置は、光源と、前記光源からの光束を光情報記録媒体へ収束させる対物レンズと、前記光束における第1の特定領域の光束を透過させてメインビームとし、前記第1の特定領域内の第2の特定領域の光束を少なくとも2つの光束に分岐させて2つのサブビームとする光学分岐手段と、前記情報記録媒体からの反射光を検出する光検出手段を備え、前記光学分岐手段を透過したメインビームの前記情報記録媒体上での第1の収束光と前記光学分岐手段の特定領域で分岐された第1のサブビームの前記情報記録媒体上での第2の収束光と第2のサブビームの前記情報記録媒体上での第3の収束光が光軸方向に焦点位置が異なるように集光し、前記第1のサブビームからの反射光と前記第2のサブビームからの反射光の大きさを前記光検出手段を用いて検出することにより前記情報記録媒体の厚さを検出することを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下本発明の実施の形態1の光ヘッドについて、図面を参照しながら説明する。
【0027】
図1は本発明の実施の形態1の光ヘッドの構成を示すものである。1は光源である半導体レーザ、2は光学分岐手段であるホログラム、3は偏光ビームスプリッター、4はコリメートレンズ、5は球面収差補正手段であり光源1〜光ディスク8へ至る光路中に配置されている。球面収差検出手段5は例えば凹レンズと凸レンズとを有し、これらのレンズの間隔を調節すること、または液晶素子により入射する光の屈折率を変えることにより球面収差を調節するものである。6はλ/4板、7は対物レンズ、8は光ディスク、9はシリンドリカルレンズ、10は光検出手段である光検出器である。
【0028】
以下、本発明の実施の形態1の光ヘッドの動作について図1を用いて説明する。半導体レーザ1から出射した直線偏光の光ビームはホログラム2で透過した0次光(メインビーム)と回折された±1次光(サブビーム)に分離される。0次光及び±1次光は偏光ビームスプリッター3で反射し、コリメートレンズ4を透過し略平行光となり、収差補正手段5を透過し、λ/4板6で円偏光になり、対物レンズ7に入射、光ディスク8に集光される。また、ホログラム2は対物レンズ7の開口径に対応した領域の30%から90%の特定範囲に形成され、特定範囲で回折された±1次光は図のように光ディスク8の情報記録面に対しほぼ対称となる位置で焦点を結ぶようにホログラム2が設計されている(往路)。
【0029】
光ディスク8で反射した光はもとの光路を逆にたどり、再びλ/4板6で半導体レーザの出射後の偏光方向に対し垂直な直線偏光となり、偏光ビームスプリッター3及びシリンドリカルレンズ9を透過し、光検出器10に入射する。図2光検出器10のA部でフォーカスエラー信号等のサーボ信号及び記録情報信号を検出し、光検出器10のB部及びC部を用いて光ディスク8の基材厚差による球面収差を検出する(復路)。
【0030】
続いて、図1(b)は光検出器10の受光部形状と光ディスクの保護層の基材厚が理想的な状態の場合の概略図である。まず、光検出器10の受光部形状を説明する。光検出器10のA部は0次光を受光する受光部で、B部、C部は±1次光を受光する受光部である。また、A部、B部、C部はそれぞれ図のように十字の分割線によって4つの領域(A1〜A4、B1〜B4、C1〜C4)に分割された受光部形状になっている。受光部A部のA1〜A4でフォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号及び記録情報信号を検出し、受光部B部及び受光部C部で球面収差信号を検出する。球面収差信号SAEは
SAE={(B1+B4)−(B2+B3)}+{(C1+C4)−(C2+C3)}
により検出することができる。
【0031】
以下、図1(b)、図2(b)を用いて光ディスクと保護層の基材厚により発生する球面収差の検出方法を説明する。図2(b)は保護層の基材厚が理想状態の検出光の状態であり、この時、受光部Bと受光部Cに入射される検出光は図のようにほぼ対称な形状である。従って球面収差信号SAE信号≒0となる。図3は保護層の基材厚が理想状態より厚い場合の検出光の状態を表した概略図である。この場合、+1次光の記録面のスポットと−1次光の記録面でのスポットに差が生じるため、記録面で反射された検出光の光検出器B部及びC部での形状は図のように非対称となる。この場合、B2とB3の検出光量が増加しC1とC4の検出光量が減少するため球面収差信号SAE<0となる。また、保護層の基材厚が理想状態より薄い場合は逆の検出光形状となり球面収差信号SAE>0はとなる。
【0032】
以上のような方法により、本発明は光ディスクの保護層の厚みにより発生する球面収差を検出する事ができ、この球面収差信号SAEが0になるよう球面収差補正素子11を制御することで良好な再生信号を得ることができる。また、球面収差検出のために0次光の反射光を使用しないため、記録型の光ディスクのような反射光量の少ないディスクにおいても、記録情報のS/Nを劣化させることなく球面収差を検出することが可能である。
【0033】
また球面収差信号SAEを用いて基材厚の厚みの情報を得ることも可能なので、基材厚検出装置に適用することも可能である。
【0034】
尚、本実施の形態のホログラム2は第1面または第2面の断面形状が凹状で曲率を持ったホログラムパターンであるが、断面形状が鋸歯状または階段状のホログラムパターンを第1面と第2面に略軸対称となるように形成した光学素子でも同様の効果が得られる。
【0035】
(実施の形態2)
以下本発明の実施の形態2の光ヘッドについて、図面を参照しながら説明する。図3は本発明の実施の形態2の光ヘッドの構成を示すものである。1は光源である半導体レーザ、2は光学分岐手段であるホログラム、3は偏光ビームスプリッター、4はコリメートレンズ、6はλ/4板、7は対物レンズ、8は光ディスク、9はシリンドリカルレンズ、10、11は検出手段である光検出器、12はハーフミラーである。
【0036】
半導体レーザ1から出射した直線偏光の光ビームは実施の形態1と同様な経路を通り光ディスク8で反射され偏光ビームスプリッター3を透過する。次に実施の形態2のヘッドではハーフミラー12で反射と透過の2つの光路に分割され、反射された光束はシリンドリカルレンズ9を透過し光検出器11に入射する。一方、ハーフミラー12透過した光束は光検出器10に入射する。光検出器11でサーボ信号を検出し、光検出器10で球面収差の検出を行う。
【0037】
図3(b)に実施の形態2の光ヘッドの光検出器10の模式図を示す。光検出器10の受光部Bおよび受光部Cを平行な2本の分割線により、それぞれ3つの領域に分割することによっても、同様に球面収差検出が可能である。この場合、球面収差信号SAEは、
SAE=(B1+B3+C2)−(B2+C1+C3)となる。
【0038】
光ディスク8の保護層の基材厚が変化すると、受光部Bと受光部Cに入射する光ビームの大きさが異なるため、上記SAEの演算により球面収差信号が得られる。
【0039】
(実施の形態3)
図4に実施の形態2の光ヘッドを用いて光情報処理装置を構成したときの光ディスクドライブ67の全体の構成例を示す。光ディスク61はターンテーブル62とクランパー63で挟んで固定され、モーター(回転系)64によって回転させられる。実施の形態2記載の光ヘッド60はトラバース(移送系)65上に乗っており、照射する光が光ディスク61の内周から外周まで光ディスク61の径方向へ移動できるようにしている。制御回路66は光ヘッド60から受けた信号をもとにフォーカス制御、トラッキング制御、トラバース制御、モーターの回転制御等を行う。また再生信号から情報の再生や、記録信号の光ヘッド60への送出を行う。
【0040】
【発明の効果】
本発明の光情報処理装置は、本発明の光ヘッドと情報記録媒体を相対的に移動させる、回転系もしくは移送系と、光ヘッドから得られる信号に基づいて光ヘッド、回転系、移送系を制御する制御回路を有するので、光ディスクの保護層の基材厚が変化した場合でも、球面収差検出信号に基づいて球面収差を補正することにより良好な記録または再生動作が可能となる。
【0041】
本発明のコンピュータ、映像記録装置、映像再生装置、またはカーナビゲーションシステムは、本発明の光情報処理装置を備えることにより、光ディスクの保護層の基材厚が変化した場合でも、球面収差検出信号に基づいて球面収差を補正することにより良好な記録または再生動作が可能な各種装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)実施の形態1の光ヘッド装置の構成の一例を示す図
(b)実施の形態1の光ヘッド装置の光検出器の構成の一例と、光ディスクの保護層の基材厚に対する球面収差検出方式を説明する図で、基材厚が理想状態のときの光検出器の模式図
【図2】(a)光ディスクの保護層の基材厚に対する球面収差検出方式を説明する図で、基材厚が理想状態からずれたときの模式図
(b)光ディスクの保護層の基材厚に対する球面収差検出方式を説明する図で、基材厚が理想状態からずれたときの光検出器の模式図
【図3】実施の形態2の光ヘッド装置の構成図
【図4】実施の形態3の光ディスクドライブの概略図
【図5】従来の光ヘッドの構成図
【図6】従来の光ヘッドの構成図
【符号の説明】
1 半導体レーザ
2 ホログラム
3 偏光ビームスプリッター
4 コリメートレンズ
5 球面収差補正素子
6 λ/4板
7 対物レンズ
8 光ディスク
9 シリンドリカルレンズ
10 光検出器
11 光検出器
12 ハーフミラー
60 光ヘッド
61 光ディスク
62 ターンテーブル
63 クランパー
64 モーター
65 トラバース
66 制御回路
67 光ディスクドライブ
【発明の属する技術分野】
本発明は、光媒体と光ピックアップの収差を検出するための収差検出装置に関するものであり、更にはこの収差検出装置を用いて光ディスクあるいは光カードなど、光媒体上に記憶される情報の記録・再生あるいは消去を行う収差検出装置および光ヘッドおよび光情報処理装置に関するものである。
【0002】
更にはこの光情報処理装置を記憶装置として備えるコンピュータ、映像記録装置、映像再生装置、カーナビゲーションシステムに関するものである。
【0003】
【従来の技術】
近年では光ディスクの発展に伴い、録再型光ディスク、読み出し専用(ROM)光ディスク等いろいろな光ディスクが用いられてきている。このような状況の中、光ディスク上でのスポット品質の劣化の原因の一つである光ディスクの保護層の基材厚の変化による球面収差を検出する多くの方式が考案されている。
【0004】
従来、光ディスクの球面収差補正手段としては特許文献1参照に記載されたものがある。
【0005】
図5にこの球面収差補正方法の概略構成を示す。
【0006】
半導体レーザ等の光源101を出射する光ビームはホログラム109を通過してコリメートレンズ103で略平行光に変換され、波面変換素子104、1/4λ板115を通過して対物レンズ105により光ディスク106の基板越しに記録再生情報面上に入射する。
【0007】
記録再生情報面で反射した光ビームは再び基板を透過し、対物レンズ105、1/4λ板115、波面変換素子104、コリメートレンズ103を経て、ホログラム109を透過して回折されて、信号検出用の光検出器107に入射する。光検出器107は情報信号、フォーカス信号やトラッキング信号等の制御信号、及び光ビームの収差を検出するピンダイオードなどの光検出素子からなる。これらの検出素子は、各信号検出ごとに単独に構成される場合と、機能を統合して複数の機能を兼ねる場合とがある。
【0008】
図6に球面収差検出の具体的な方式を示す。
【0009】
ホログラム109は複数の領域109e〜109hに分割されており各々の領域に対応して光検出器107a〜107hを設ける。すなわち、領域109eは光検出器107g、107hに対応し、領域109fは光検出器107a、107bに対応し、領域109gは光検出器107c、107dに対応し、領域109hは光検出器107e、107fに対応する。
【0010】
球面収差が発生していると仮定したとき、検出用ホログラム109の上では領域109e、109fと領域109g、107hとの間で位相誤差がもっとも大きくなる。従ってこれらの2領域をそれぞれ検出すると球面収差を検出することができる。球面収差はX軸やY軸に関して対称な収差であるから領域109eと領域109g、109hとの組み合わせから検出することも可能である。同じく領域109fと領域109g、109hとの組み合わせから検出することも可能である。
【0011】
即ち球面収差SAは、
SA=[(107a)+(107h)]−[(107b)+(107g)]
の信号を見ることで検出できる。
【0012】
検出された収差は信号処理回路108で処理され、波面変換素子104を駆動する。
【0013】
【特許文献1】
特開2000−155979号公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来の光ピックアップでは、球面収差を検出するために光ピックアップの復路に検出用ホログラム109を設ける必要がある。この場合、光ディスクからの反射光の一部を球面収差検出用に分離するため、DVD−RAMなどの記録型の光ディスクや今後普及が予想される記録型の多層光ディスクなどにおいては情報が記録されている面の反射率が極めて低く、球面収差検出用の信号品質を上げようとすれば記録時情報検出用の信号が低下し記録情報信号のS/Nの劣化が起こる。また、この信号の低下をなくすために、球面収差検出用の信号からも記録情報信号を得ようとするとノイズが増大するため、結果として記録情報信号のS/Nの劣化が起こる。
【0015】
本願発明は上述の課題を解決するためになされたものであり、記録情報信号のS/Nを劣化させることなく光ディスクと保護層の基材厚み誤差等による球面収差を検出することができる収差検出装置、基材厚検出装置およびこの収差検出装置を用いた光ヘッドおよび光情報処理装置、更にはこの光情報処理装置を記憶装置として備えるコンピュータ、映像記録装置、映像再生装置、カーナビゲーションシステムを得ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の収差検出装置は、光源と、光源からの光束を光情報記録媒体へ収束させる対物レンズと、における第1の特定領域の光束を透過させてメインビームとし、前記第1の特定領域内の第2の特定領域の光束を少なくとも2つの光束に分岐させて2つのサブビームとする光学分岐手段と、情報記録媒体からの反射光を検出する光検出手段を備え、光学分岐手段を透過したメインビームの情報記録媒体上での第1の収束光と光学分岐手段の特定領域で分岐された第1のサブビームの情報記録媒体上での第2の収束光と第2のサブビームの情報記録媒体上での第3の収束光が光軸方向に焦点位置が異なるように集光し、前記第1のサブビームからの反射光と前記第2のサブビームからの反射光の大きさを前記光検出手段を用いて検出することにより収差を検出することを特徴とする。
【0017】
また、前記光学分岐手段の前記第2の特定領域を通過した前記光束の前記対物レンズ通過時の面積Aが前記対物レンズの開口面積Bに対し0.3B<A<0.9Bであることを特徴とする。
【0018】
また、前記光学分岐手段において、前記第2の特定領域の光束が通過する部分に所定の曲率を持ったホログラムが形成されたことを特徴とする。
【0019】
また、前記光学分岐手段は板状光学素子を備え、前記板状光学素子において前記第2の特定領域の光束が通過する第1面と第2面に曲率の異なったホログラムパターンが形成され、前記ホログラムパターンの断面は鋸歯状もしくは階段状であることを特徴とする。
【0020】
また、前記光検出手段は前記メインビームからの反射光を受光する第1の受光部と、前記第1のサブビームからの反射光を受光する第2の受光部と、前記第2のサブビームからの反射光を受光する第3の受光部を有し、前記第2の受光部と前記第3の受光部は分割線により3つの領域に分割されていることを特徴とする。
【0021】
また、前記光検出手段は前記メインビームからの反射光を受光する第1の受光部と、前記第1のサブビームからの反射光を受光する第2の受光部と、前記第2のサブビームからの反射光を受光する第3の受光部を有し、前記第2の受光部と前記第3の受光部は十字の分割線により4つの領域に分割され、前記対物レンズと前記光検出手段の間に非点収差を発生させる光学素子を備えたことを特徴とする。
【0022】
本発明の光ヘッドは、本発明の収差検出装置を有したものである。
【0023】
本発明の光情報処理装置は、本発明の光ヘッドと情報記録媒体を相対的に移動させる、回転系もしくは移送系と、光ヘッドから得られる信号に基づいて光ヘッド、回転系、移送系を制御する制御回路を有したことを特徴とする。
【0024】
本発明のコンピュータ、映像記録装置、映像再生装置、またはカーナビゲーションシステムは、本発明の光情報処理装置を備えることを特徴とする。
【0025】
本発明の基材厚検出装置は、光源と、前記光源からの光束を光情報記録媒体へ収束させる対物レンズと、前記光束における第1の特定領域の光束を透過させてメインビームとし、前記第1の特定領域内の第2の特定領域の光束を少なくとも2つの光束に分岐させて2つのサブビームとする光学分岐手段と、前記情報記録媒体からの反射光を検出する光検出手段を備え、前記光学分岐手段を透過したメインビームの前記情報記録媒体上での第1の収束光と前記光学分岐手段の特定領域で分岐された第1のサブビームの前記情報記録媒体上での第2の収束光と第2のサブビームの前記情報記録媒体上での第3の収束光が光軸方向に焦点位置が異なるように集光し、前記第1のサブビームからの反射光と前記第2のサブビームからの反射光の大きさを前記光検出手段を用いて検出することにより前記情報記録媒体の厚さを検出することを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下本発明の実施の形態1の光ヘッドについて、図面を参照しながら説明する。
【0027】
図1は本発明の実施の形態1の光ヘッドの構成を示すものである。1は光源である半導体レーザ、2は光学分岐手段であるホログラム、3は偏光ビームスプリッター、4はコリメートレンズ、5は球面収差補正手段であり光源1〜光ディスク8へ至る光路中に配置されている。球面収差検出手段5は例えば凹レンズと凸レンズとを有し、これらのレンズの間隔を調節すること、または液晶素子により入射する光の屈折率を変えることにより球面収差を調節するものである。6はλ/4板、7は対物レンズ、8は光ディスク、9はシリンドリカルレンズ、10は光検出手段である光検出器である。
【0028】
以下、本発明の実施の形態1の光ヘッドの動作について図1を用いて説明する。半導体レーザ1から出射した直線偏光の光ビームはホログラム2で透過した0次光(メインビーム)と回折された±1次光(サブビーム)に分離される。0次光及び±1次光は偏光ビームスプリッター3で反射し、コリメートレンズ4を透過し略平行光となり、収差補正手段5を透過し、λ/4板6で円偏光になり、対物レンズ7に入射、光ディスク8に集光される。また、ホログラム2は対物レンズ7の開口径に対応した領域の30%から90%の特定範囲に形成され、特定範囲で回折された±1次光は図のように光ディスク8の情報記録面に対しほぼ対称となる位置で焦点を結ぶようにホログラム2が設計されている(往路)。
【0029】
光ディスク8で反射した光はもとの光路を逆にたどり、再びλ/4板6で半導体レーザの出射後の偏光方向に対し垂直な直線偏光となり、偏光ビームスプリッター3及びシリンドリカルレンズ9を透過し、光検出器10に入射する。図2光検出器10のA部でフォーカスエラー信号等のサーボ信号及び記録情報信号を検出し、光検出器10のB部及びC部を用いて光ディスク8の基材厚差による球面収差を検出する(復路)。
【0030】
続いて、図1(b)は光検出器10の受光部形状と光ディスクの保護層の基材厚が理想的な状態の場合の概略図である。まず、光検出器10の受光部形状を説明する。光検出器10のA部は0次光を受光する受光部で、B部、C部は±1次光を受光する受光部である。また、A部、B部、C部はそれぞれ図のように十字の分割線によって4つの領域(A1〜A4、B1〜B4、C1〜C4)に分割された受光部形状になっている。受光部A部のA1〜A4でフォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号及び記録情報信号を検出し、受光部B部及び受光部C部で球面収差信号を検出する。球面収差信号SAEは
SAE={(B1+B4)−(B2+B3)}+{(C1+C4)−(C2+C3)}
により検出することができる。
【0031】
以下、図1(b)、図2(b)を用いて光ディスクと保護層の基材厚により発生する球面収差の検出方法を説明する。図2(b)は保護層の基材厚が理想状態の検出光の状態であり、この時、受光部Bと受光部Cに入射される検出光は図のようにほぼ対称な形状である。従って球面収差信号SAE信号≒0となる。図3は保護層の基材厚が理想状態より厚い場合の検出光の状態を表した概略図である。この場合、+1次光の記録面のスポットと−1次光の記録面でのスポットに差が生じるため、記録面で反射された検出光の光検出器B部及びC部での形状は図のように非対称となる。この場合、B2とB3の検出光量が増加しC1とC4の検出光量が減少するため球面収差信号SAE<0となる。また、保護層の基材厚が理想状態より薄い場合は逆の検出光形状となり球面収差信号SAE>0はとなる。
【0032】
以上のような方法により、本発明は光ディスクの保護層の厚みにより発生する球面収差を検出する事ができ、この球面収差信号SAEが0になるよう球面収差補正素子11を制御することで良好な再生信号を得ることができる。また、球面収差検出のために0次光の反射光を使用しないため、記録型の光ディスクのような反射光量の少ないディスクにおいても、記録情報のS/Nを劣化させることなく球面収差を検出することが可能である。
【0033】
また球面収差信号SAEを用いて基材厚の厚みの情報を得ることも可能なので、基材厚検出装置に適用することも可能である。
【0034】
尚、本実施の形態のホログラム2は第1面または第2面の断面形状が凹状で曲率を持ったホログラムパターンであるが、断面形状が鋸歯状または階段状のホログラムパターンを第1面と第2面に略軸対称となるように形成した光学素子でも同様の効果が得られる。
【0035】
(実施の形態2)
以下本発明の実施の形態2の光ヘッドについて、図面を参照しながら説明する。図3は本発明の実施の形態2の光ヘッドの構成を示すものである。1は光源である半導体レーザ、2は光学分岐手段であるホログラム、3は偏光ビームスプリッター、4はコリメートレンズ、6はλ/4板、7は対物レンズ、8は光ディスク、9はシリンドリカルレンズ、10、11は検出手段である光検出器、12はハーフミラーである。
【0036】
半導体レーザ1から出射した直線偏光の光ビームは実施の形態1と同様な経路を通り光ディスク8で反射され偏光ビームスプリッター3を透過する。次に実施の形態2のヘッドではハーフミラー12で反射と透過の2つの光路に分割され、反射された光束はシリンドリカルレンズ9を透過し光検出器11に入射する。一方、ハーフミラー12透過した光束は光検出器10に入射する。光検出器11でサーボ信号を検出し、光検出器10で球面収差の検出を行う。
【0037】
図3(b)に実施の形態2の光ヘッドの光検出器10の模式図を示す。光検出器10の受光部Bおよび受光部Cを平行な2本の分割線により、それぞれ3つの領域に分割することによっても、同様に球面収差検出が可能である。この場合、球面収差信号SAEは、
SAE=(B1+B3+C2)−(B2+C1+C3)となる。
【0038】
光ディスク8の保護層の基材厚が変化すると、受光部Bと受光部Cに入射する光ビームの大きさが異なるため、上記SAEの演算により球面収差信号が得られる。
【0039】
(実施の形態3)
図4に実施の形態2の光ヘッドを用いて光情報処理装置を構成したときの光ディスクドライブ67の全体の構成例を示す。光ディスク61はターンテーブル62とクランパー63で挟んで固定され、モーター(回転系)64によって回転させられる。実施の形態2記載の光ヘッド60はトラバース(移送系)65上に乗っており、照射する光が光ディスク61の内周から外周まで光ディスク61の径方向へ移動できるようにしている。制御回路66は光ヘッド60から受けた信号をもとにフォーカス制御、トラッキング制御、トラバース制御、モーターの回転制御等を行う。また再生信号から情報の再生や、記録信号の光ヘッド60への送出を行う。
【0040】
【発明の効果】
本発明の光情報処理装置は、本発明の光ヘッドと情報記録媒体を相対的に移動させる、回転系もしくは移送系と、光ヘッドから得られる信号に基づいて光ヘッド、回転系、移送系を制御する制御回路を有するので、光ディスクの保護層の基材厚が変化した場合でも、球面収差検出信号に基づいて球面収差を補正することにより良好な記録または再生動作が可能となる。
【0041】
本発明のコンピュータ、映像記録装置、映像再生装置、またはカーナビゲーションシステムは、本発明の光情報処理装置を備えることにより、光ディスクの保護層の基材厚が変化した場合でも、球面収差検出信号に基づいて球面収差を補正することにより良好な記録または再生動作が可能な各種装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)実施の形態1の光ヘッド装置の構成の一例を示す図
(b)実施の形態1の光ヘッド装置の光検出器の構成の一例と、光ディスクの保護層の基材厚に対する球面収差検出方式を説明する図で、基材厚が理想状態のときの光検出器の模式図
【図2】(a)光ディスクの保護層の基材厚に対する球面収差検出方式を説明する図で、基材厚が理想状態からずれたときの模式図
(b)光ディスクの保護層の基材厚に対する球面収差検出方式を説明する図で、基材厚が理想状態からずれたときの光検出器の模式図
【図3】実施の形態2の光ヘッド装置の構成図
【図4】実施の形態3の光ディスクドライブの概略図
【図5】従来の光ヘッドの構成図
【図6】従来の光ヘッドの構成図
【符号の説明】
1 半導体レーザ
2 ホログラム
3 偏光ビームスプリッター
4 コリメートレンズ
5 球面収差補正素子
6 λ/4板
7 対物レンズ
8 光ディスク
9 シリンドリカルレンズ
10 光検出器
11 光検出器
12 ハーフミラー
60 光ヘッド
61 光ディスク
62 ターンテーブル
63 クランパー
64 モーター
65 トラバース
66 制御回路
67 光ディスクドライブ
Claims (14)
- 光源と、
前記光源からの光束を光情報記録媒体へ収束させる対物レンズと、
前記光束における第1の特定領域の光束を透過させてメインビームとし、前記第1の特定領域内の第2の特定領域の光束を少なくとも2つの光束に分岐させて2つのサブビームとする光学分岐手段と、
前記情報記録媒体からの反射光を検出する光検出手段を備え、
前記光学分岐手段を透過したメインビームの前記情報記録媒体上での第1の収束光と前記光学分岐手段の特定領域で分岐された第1のサブビームの前記情報記録媒体上での第2の収束光と第2のサブビームの前記情報記録媒体上での第3の収束光が光軸方向に焦点位置が異なるように集光し、
前記第1のサブビームからの反射光と前記第2のサブビームからの反射光の大きさを前記光検出手段を用いて検出することにより収差を検出することを特徴とする収差検出装置。 - 前記光学分岐手段の前記第2の特定領域を通過した前記光束の前記対物レンズ通過時の面積Aが前記対物レンズの開口面積Bに対し0.3B<A<0.9Bであることを特徴とする請求項1に記載の収差検出装置。
- 前記光学分岐手段において、前記第2の特定領域の光束が通過する部分に所定の曲率を持ったホログラムが形成されたことを特徴とする請求項2に記載の収差検出装置。
- 前記光学分岐手段は板状光学素子を備え、前記板状光学素子において前記第2の特定領域の光束が通過する第1面と第2面に曲率の異なったホログラムパターンが形成され、
前記ホログラムパターンの断面は鋸歯状もしくは階段状であることを特徴とする請求項2に記載の収差検出装置。 - 前記光検出手段は前記メインビームからの反射光を受光する第1の受光部と、
前記第1のサブビームからの反射光を受光する第2の受光部と、
前記第2のサブビームからの反射光を受光する第3の受光部を有し、
前記第2の受光部と前記第3の受光部は分割線により3つの領域に分割されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の収差検出装置。 - 前記光検出手段は前記メインビームからの反射光を受光する第1の受光部と、
前記第1のサブビームからの反射光を受光する第2の受光部と、
前記第2のサブビームからの反射光を受光する第3の受光部を有し、
前記第2の受光部と前記第3の受光部は十字の分割線により4つの領域に分割され、前記対物レンズと前記光検出手段の間に非点収差を発生させる光学素子を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の収差検出装置。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載の収差検出装置を有することを特徴とする光ヘッド。
- 前記光源と前記対物レンズの間に収差補正手段を有し、前記収差検出装置にて検出された収差に応じて前記収差補正手段を動作させることを特徴とする請求項7に記載の光ヘッド。
- 請求項8記載の光ヘッドと情報記録媒体を相対的に移動させる、回転系もしくは移送系と、前記光ヘッドから得られる信号に基づいて前記光ヘッド、前記回転系、前記移送系を制御する制御回路を有する光情報処理装置。
- 請求項9記載の光情報処理装置を備えるコンピュータ。
- 請求項9記載の光情報処理装置を備える映像記録装置。
- 請求項9記載の光情報処理装置を備える映像再生装置。
- 請求項9記載の光情報処理装置を備えるカーナビゲーションシステム。
- 光源と、
前記光源からの光束を光情報記録媒体へ収束させる対物レンズと、
前記光束における第1の特定領域の光束を透過させてメインビームとし、第2の特定領域の光束を少なくとも2つの光束に分岐させて2つのサブビームとする光学分岐手段と、
前記情報記録媒体からの反射光を検出する光検出手段を備え、
前記光学分岐手段を透過したメインビームの前記情報記録媒体上での第1の収束光と前記光学分岐手段の特定領域で分岐された第1のサブビームの前記情報記録媒体上での第2の収束光と第2のサブビームの前記情報記録媒体上での第3の収束光が光軸方向に焦点位置が異なるように集光し、
前記第1のサブビームからの反射光と前記第2のサブビームからの反射光の大きさを前記光検出手段を用いて検出することにより前記情報記録媒体の厚さを検出することを特徴とする基材厚検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003105065A JP2004310939A (ja) | 2003-04-09 | 2003-04-09 | 収差検出装置、基材厚検出装置、光ヘッドおよび光情報処理装置、コンピュータ、映像記録装置、映像再生装置、カーナビゲーションシステム |
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ID=33467683
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2003105065A Pending JP2004310939A (ja) | 2003-04-09 | 2003-04-09 | 収差検出装置、基材厚検出装置、光ヘッドおよび光情報処理装置、コンピュータ、映像記録装置、映像再生装置、カーナビゲーションシステム |
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JP (1) | JP2004310939A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012170768A (ja) * | 2011-02-24 | 2012-09-10 | Fujifilm Corp | 光音響画像化装置および光音響画像化装置の故障検知方法 |
JP2012210337A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-01 | Fujifilm Corp | 光音響画像化装置およびその故障検知方法 |
CN108776005A (zh) * | 2018-09-05 | 2018-11-09 | 武汉华工激光工程有限责任公司 | 一种光学元件像差检测装置及系统 |
-
2003
- 2003-04-09 JP JP2003105065A patent/JP2004310939A/ja active Pending
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