JP2004309908A - 定着用ローラ、この定着用ローラを備えた定着装置、及び、定着用ローラの製造方法 - Google Patents

定着用ローラ、この定着用ローラを備えた定着装置、及び、定着用ローラの製造方法 Download PDF

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秀隆 大柴
Kazuya Takato
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Abstract

【目的】定着用ローラの成形時や使用時に、表層に皺が発生することを効果的に防止することのできる定着用ローラ、この定着ローラを備えた定着装置、及び、定着用ローラの製造方法を提供することである。
【構成】この発明に係わる定着用ローラは、芯金18と、この芯金18の外周にこれを取り巻くように配設されたゴム層24と、このゴム層24の外周にこれの全面に渡り被覆された表層26とを具備し、ゴム層24は、厚さ方向に関して架橋密度が変化している、または、厚さ方向に関して硬度が変化していることを特徴としている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、芯金の外周をゴム層で覆い、更に、このゴム層の外周を表層で覆った構成の定着用ローラ、この定着用ローラを備えた定着装置、及び、定着用ローラの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、複写機・プリンタ・ファクシミリ等の画像形成装置において、電子写真方式・静電記録方式・磁気記録方式等の適宜の作像プロセス機構により被記録材(転写材・感光紙・静電記録紙・印刷紙等)に転写方式(間接方式)或いは直接方式で目的の画像情報に対応させて形成担持させた未定着トナー像を、被記録材面に加熱・加圧定着させるための定着装置としては、定着ローラ及び加圧ローラを備えた所謂2ローラ方式の装置構成が広く用いられている。
【0003】
図3に、従来の2ローラ方式の定着装置の概略構成を示す。参照符号80は、加熱用回転体としての定着ローラを示している。この定着ローラ80のアルミニウム製の中空芯金82の内部には、加熱手段としてのハロゲンランプ81が配設されている。このハロゲンランプ81に対して、不図示の電源から通電して発熱させて、定着ローラ80を、中空芯金82の内部から、被加熱材としての被記録材P(以下、転写材と記す)上のトナー画像のトナーを融解させるのに十分な温度に加熱するように構成されている。
【0004】
また、転写材P上のトナーをオフセットすることなく、転写材上に定着するために、該定着ローラ80の中空芯金82の外側には離型性に優れた性能を示すポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、パーフルオロアルコキシテトラフルオロエチレン共重合体(PFA)などの離型層83が表層として形成されている。
【0005】
このような2ローラ式の定着装置においては、回転させた定着ローラ80と加圧ローラ90のニップ部Nに、未定着トナー像を担持させた転写材Pを画像面を定着ローラ80側にして導入して挟持搬送させることで、定着ローラ80の熱及びニップ部Nで作用される圧力により、トナー像が転写材P面に永久画像として加熱・加圧定着されることになる。
【0006】
ここで、定着ローラ80の中空芯金82は、熱容量をできるだけ小さく抑え、かつより高い熱伝導性を有しながらも機械的強度を満足させるために、20〜30mmの外径で、肉厚1.5〜3mmを必要としていた。更に、最外層を成す離型性層83は熱伝導性が小さいため厚く形成することができず、通常30〜50μmの厚みで形成されていた。
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記従来例のような2ローラ方式の定着装置の場合、定着ローラ80の成形時や使用時において、表層としての離型層83に皺が発生することがある。このように表層としての離型層83に皺が発生すると、転写材P上のトナー像の定着性にムラが生じて定着性が悪化する問題が指摘されていて、解決が要望されている。
【0008】
この発明は、上述した事情に鑑みなされたもので、この発明の目的は、定着用ローラの成形時や使用時に、表層に皺が発生することを効果的に防止することのできる定着用ローラ、この定着ローラを備えた定着装置、及び、定着用ローラの製造方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した問題点を解決し、目的を達成するため、この発明に係わる定着用ローラは、請求項1の記載によれば、芯金と、この芯金の外周にこれを取り巻くように配設されたゴム層と、このゴム層の外周にこれの全面に渡り被覆された表層とを具備し、前記ゴム層は、厚さ方向に関して架橋密度が変化していることを特徴としている。
【0010】
また、この発明に係わる定着用ローラは、請求項2の記載によれば、前記ゴム層の架橋密度は、前記表層側が前記芯金側よりも高く設定されていることを特徴としている。
【0011】
また、この発明に係わる定着用ローラは、請求項3の記載によれば、芯金と、この芯金の外周にこれを取り巻くように配設されたゴム層と、このゴム層の外周の全面に渡り被覆された表層とを具備し、前記ゴム層は、厚さ方向に関して硬度が変化していることを特徴としている。
【0012】
また、この発明に係わる定着用ローラは、請求項4の記載によれば、前記ゴム層の硬度は、前記表層側が前記芯金側よりも高く設定されていることを特徴としている。
【0013】
また、この発明に係わる定着用ローラは、請求項5の記載によれば、前記ゴム層は、シリコーンゴムから形成されていることを特徴としている。
【0014】
また、この発明に係わる定着用ローラは、請求項6の記載によれば、前記ゴム層は、厚さ0.5〜6.0mmの肉厚を有することを特徴としている。
【0015】
また、この発明に係わる定着用ローラは、請求項7の記載によれば、前記表層は、離型性を有する材料から形成されていることを特徴としている。
【0016】
また、この発明に係わる定着用ローラは、請求項8の記載によれば、前記離型性を有する材料として、フッ素樹脂が用いられていることを特徴としている。
【0017】
また、この発明に係わる定着用ローラは、請求項9の記載によれば、前記表層は、塗布層であることを特徴としている。
【0018】
また、この発明に係わる定着装置は、請求項10の記載によれば、請求項1乃至9の何れか1項に記載の定着用ローラを、未定着画像を担持した被記録材を加熱・加圧して画像定着させる画像定着装置の定着ローラとして備えることを特徴としている。
【0019】
また、この発明に係わる定着装置は、請求項11の記載によれば、前記定着ローラの内部には、発熱源が配設されていることを特徴としている。
【0020】
また、この発明に係わる定着装置は、請求項12の記載によれば、請求項1乃至8の何れか1項に記載の定着用ローラを、未定着画像を担持した被記録材を加熱・加圧して画像定着させる画像定着装置の加圧ローラとして備えることを特徴としている。
【0021】
また、この発明に係わる定着用ローラの製造方法は、請求項13の記載によれば、芯金の外周にゴム層を形成させる第1の工程と、前記ゴム層を、これの外周面側の架橋密度を部分的に高めた状態で架橋させる第2の工程と、架橋後の前記ゴムローラの外周面にプライマ−を介して表層を形成させる第3の工程とを具備することを特徴としている。
【0022】
また、この発明に係わる定着用ローラの製造方法は、請求項14の記載によれば、前記第2の工程は、前記ゴム層の外周面に架橋剤を塗布する第1のサブ工程と、前記ゴム層の外周面に架橋剤が塗布された前記ゴムローラを加熱する第2のサブ工程とを備えることを特徴としている。
【0023】
また、この発明に係わる定着用ローラの製造方法は、請求項15の記載によれば、前記第1のサブ工程は、前記架橋剤をスプレーにより塗布することを特徴としている。
【0024】
また、この発明に係わる定着用ローラの製造方法は、請求項16の記載によれば、前記第3の工程において、前記表層を、離型性を有する材料から形成することを特徴としている。
【0025】
また、この発明に係わる定着用ローラの製造方法は、請求項17の記載によれば、前記第3の工程において、前記離型性を有する材料を塗布することにより前記表層を形成することを特徴としている。
【0026】
また、この発明に係わる定着用ローラの製造方法は、請求項18の記載によれば、前記塗布作業を、静電塗装によることを特徴としている。
【0027】
【好適する実施例の説明】
以下に、この発明に係わる定着用ローラを、2ローラ方式の定着装置の定着ローラに適用した場合の実施例につき、添付図面を参照して詳細に説明する。
【0028】
(第1の実施例の説明)
先ず、図1を参照して、この発明に係わる一実施例の定着装置10の概略構成を説明する。参照符号12は、この発明に係わる一実施例の定着用ローラが適用されるところの、加熱用回転体としての定着ローラを示しており、参照符号14は、この定着ローラ12に所定の圧力で転接する加圧部材としての加圧ローラを示している。尚、この定着ローラ12の外周面には、この表面温度を測定するためのサーミスタ16が接触配置されている。
【0029】
この定着ローラ12は、鉄等の金属製芯金18の駆動軸の長手方向端部にある不図示の駆動ギアを介して、不図示の駆動系により、矢印で示す方向に回転駆動される。一方、加圧ローラ14は、鉄製の芯金20の長手方向両端部にある不図示の軸受を介して、不図示の加圧バネにより、定着ローラ12側へ圧接された状態で、定着ローラ12の回転に従動して矢印で示す方向に回転する。参照符号Nは、この両ローラ12、14が互いに転接する圧接ニップ部を示している。
【0030】
また、この定着ローラ12の内部には、詳細は図示していないがハロゲンランプから構成されるヒータ22が配設されている。
【0031】
一方、この一実施例の定着ローラ12は、図2に取り出して示すように、芯金18と、この芯金18の外周に、これを取り巻くように配設されたゴム層24と、このゴム層24の外周に、プライマ−26を介してこれを覆うように配設された表層28とを備えて構成されている。
【0032】
ここで、上述したゴム層24は、シリコーンゴムから形成されており、具体的には、基材ゴムとしてKE−1388(信越ポリマー社製)を用いており、このKE−1388のA液及びB液を混ぜ合わせる事により、架橋可能な状態になるように設定されている。また、ゴム層24を厚さ方向に沿って部分的に架橋させるための架橋剤としては、メチルハイドロジェンポリシロキサン(型番SH1107:東レ製)をいる。
【0033】
このゴム層24は、この発明の特徴を成す点であるが、厚さ方向に関して架橋密度が変化するように設定されている。より詳細には、ゴム層24の架橋密度は、上述した表層28側が、芯金18側よりも高くなるように設定されている。また、換言すれば、このゴム層24は、厚さ方向に関して硬度が変化するように設定されている。より詳細には、ゴム層24の硬度は、上述した表層28側が、芯金18側よりも高く設定されている。また、このゴム層24の厚さ(肉厚)は、この実施例においては、0.5mmとなるように設定されている。尚、この肉厚の最適範囲は、後に詳細に説明する。
【0034】
一方、上述した表層28は、離型性を有する材料から形成されており、具体的にはフッ素樹脂製材料が採用されている。より詳細には、この実施例においては、フッ素樹脂製材料は、MP−102(三井デュポン社製)のPFAが用いられている。
【0035】
以上のように構成される定着ローラ12の製造方法について、以下に詳細に説明する。
【0036】
先ず、上述した基材ゴムのA液及びB液を混ぜ合わせ、厚さ0.5mmとなるように芯金18の外周面に被覆し、別途恒温槽にて150℃で30分間加熱して、架橋させ、ゴム層24を形成する(即ち、ゴムローラを形成する)。この段階で、ゴム層24は所定のゴム弾性を発揮するように架橋されているが、全てが架橋されている状態とはなっていないものである。
【0037】
このゴム層24の外周面に、上述した架橋剤を更に、塗着量が0.0007g/平方cmとなるように、スプレーにて塗布する。この後、70℃に設定した恒温槽中にゴムローラを15分間放置し、予熱を加える。
【0038】
このように予熱工程を経た後、恒温槽を150℃に設定し。この中に予熱済のゴムローラを30分間放置して、架橋させる。この架橋工程後、ゴムローラの外周面にプライマ−をスプレーにより塗布し、乾燥させる。
【0039】
この後、プライマ−を塗布したゴムローラの外周面にPFAを、静電塗装機により厚さが30μmとなるように塗布する。そして、PFAを塗布したゴムローラを、実体温度で315℃にて15分間の焼成を行う。このようにして、定着ローラ12を形成する。
【0040】
このような製造方法により定着ローラ12を形成することにより、ゴム層24においては、表層28側部分24aが芯金18側部分24bと比較して高い架橋密度で架橋されることとなる。換言すれば、ゴム層24の表層28側部分24aの硬度が、芯金18側部分24bと比較して高く設定されることになる。
【0041】
このように厚さ方向に関して架橋密度(又は硬度)が変化した状態で形成されたゴム層24を有する定着ローラ12が、皺の発生の観点で、効果のあることを検証した検証試験を、以下に説明する。
【0042】
尚、この検証試験においては、上述した一実施例の製造方法で製造した定着用ローラを第1の実施例とし、一方で、ゴム層24の外周面に架橋剤を更に塗布しない状態で製造した定着用ローラを第1の比較例とした。この第1の比較例としての定着用ローラは、ゴム層24の外周面に更に架橋剤を塗布しない以外は、第1の実施例の定着用ローラ12と全く同様の材料及び製造方法により製造した。
【0043】
先ず、第1の実施例の定着用ローラを定着ローラ12としてシミュレータに組み込み、48時間の空回転試験を行い、表層28に皺が発生するかを確認した。尚、シミュレータとしては、キャノン社製のLBP−2040の定着部を取り出した状態で用いた。また、シミュレータに用いる加圧ローラ14としては、芯金20にPFAを塗布し、焼成させた外径36mmのハードローラを別途製造して用いた。
【0044】
尚、試験条件は以下のとおりである。
定着ローラ12の回転数:96rpm
試験温度:定着ローラ12の中央部における表面温度で、190℃
定着ローラ12と加圧ローラ14とのニップ圧力:15kgf(片側)
【0045】
尚、この検証試験においては、上述したように皺の発生の有無の確認と共に、ゴム層24の肉厚の最適範囲を求めるべく、ゴム層24の肉厚を上述した0.5mm以外に、1.0mm、1.5mm、2.0mm、4.0mm、6.0mmの定着用ローラを第2乃至第6の実施例として製造した。また、第2乃至第6の実施例の定着用ローラに対応させた状態で、架橋剤をゴム層24の外周面に更に塗布しない定着用ローラを第2乃至第6の比較例として製造した。
【0046】
そして、第2乃至第6の実施例の定着ローラ12並びに第1乃至第6の比較例の定着ローラも、第1の実施例と同様にしてシミュレータに組み込み、皺の発生の有無を検証したが、肉厚2.0mm以下の第1乃至第4の実施例及び第1乃至第4の比較例の定着用ローラにおいては、内部にヒータを配設した定着ローラとして用い、肉厚4.0mm以上の第5及び第6の実施例並びに第5及び第6の比較例の定着用ローラにおいては、内部にヒータを配設せずに、加圧ローラとして用いて、夫々試験した。
【0047】
その結果を、以下の表1に示す。
【0048】
【表1】
Figure 2004309908
【0049】
尚、この表1において、「成形時」とは、上述した製造方法において製造した時点において、換言すれば、表層28の焼成時における、この表層28への皺の発生状態を示しており、「使用時」とは、上述したシミュレータに組み込んで検証試験をした時点における、この表層28への皺の発生状態を示している。
【0050】
この表1に示す結果から、「成形時」においては、第6の比較例における結果、即ち、肉厚6.0mmのゴム層24に架橋剤を塗布しなかった場合にのみ、表層28に皺の発生が見られ、その他のケースにおいては、表層28への皺の発生が見られなかったことが判明した。従って、この結果から、少なくともゴム層24の肉厚が6.0mmの場合には、ゴム層24の表面に架橋剤を塗布しなければ、成形した時点において表層28に皺が発生してしまい、シミュレータ試験をするまでもなく、製品として用いることが出来ないことが判明した。
【0051】
一方、「使用時」においては、ゴム層24の肉厚が0.5mmの場合を除いて、ゴム層24の表面に架橋剤を塗布していない場合には、表層28に皺の発生が見られ、架橋剤を塗布した場合には、皺の発生が見られない結果を踏まえると、ゴム層24の表面に架橋剤を塗布してゴム層24の厚さ方向に関して架橋密度を変化させること、即ち、厚さ方向に関して硬度を変化させることにより、表層28における皺の発生を効果的に抑制することができることが判明した。
【0052】
この発明は、上述した実施例の構成および手順に限定されることなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であることは、言うまでもない。
【0053】
例えば、上述した実施例において、ゴム層24の表面の架橋密度を上げる手段として、架橋剤を塗布するように説明したが、この発明はこのような塗布に限定されることなく、例えば、紫外線照射、電子線照射、プラズマ放電等の架橋方法が適用可能であり、要は、ゴム層24の表面の架橋密度を部分的に上げることのできるものであれば、何でもよい。
【0054】
また、上述した実施例においては、架橋剤を塗布する態様として、スプレーにより塗布するように説明したが、この発明は、このようなスプレーにより塗布することに限定されることなく、例えば、ディップ塗装、ドクター塗装、ロールコーター、はけ塗り、ガーゼ塗り等が適用可能であり、要は、架橋剤をゴム層24の表面に塗布できるものであれば、何でもよい。
【0055】
また、上述した実施例においては、表層28を、離型性を有する材料から形成するに際して、離型性を有する材料を静電塗装により塗布するように説明したが、この発明は、このような手段に限定されることなく、スプレー塗装、ディップ塗装、ドクター塗装等が適用可能であり、要は、表層剤を塗布することのできるものであれは、何でもよい。
【0056】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、定着用ローラの成形時や使用時に、表層に皺が発生することを効果的に防止することのできる定着用ローラ、この定着用ローラを備えた定着装置、及び、定着用ローラの製造方法が提供されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる定着用ローラを備えた定着装置の一実施例の構成を概略的に示す図である。
【図2】この発明に係わる定着用ローラを定着ローラに適用した場合の一実施例の構成を示す横断面図である。
【図3】従来の2ローラ式の定着装置の構成を概略的に示す図である。
【符号の説明】
10 定着装置
12 定着ローラ
14 加圧ローラ
16 サーミスタ
18 芯金(定着ローラ12の)
20 芯金(加圧ローラ14の)
22 ヒータ
24 ゴム層
24a 表層側部分
24b 芯金側部分
26 プライマ−層
28 表層
N ニップ部
P 転写材(被加熱材)

Claims (18)

  1. 芯金と、
    この芯金の外周にこれを取り巻くように配設されたゴム層と、
    このゴム層の外周にこれの全面に渡り被覆された表層と、
    を具備し、
    前記ゴム層は、厚さ方向に関して架橋密度が変化していることを特徴とする定着用ローラ。
  2. 前記ゴム層の架橋密度は、前記表層側が前記芯金側よりも高く設定されていることを特徴とする請求項1に記載の定着用ローラ。
  3. 芯金と、
    この芯金の外周にこれを取り巻くように配設されたゴム層と、
    このゴム層の外周の全面に渡り被覆された表層と、
    を具備し、
    前記ゴム層は、厚さ方向に関して硬度が変化していることを特徴とする定着用ローラ。
  4. 前記ゴム層の硬度は、前記表層側が前記芯金側よりも高く設定されていることを特徴とする請求項3に記載の定着用ローラ。
  5. 前記ゴム層は、シリコーンゴムから形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の定着用ローラ。
  6. 前記ゴム層は、厚さ0.5〜6.0mmの肉厚を有することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の定着用ローラ。
  7. 前記表層は、離型性を有する材料から形成されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の定着用ローラ。
  8. 前記離型性を有する材料として、フッ素樹脂が用いられていることを特徴とする請求項7に記載の定着用ローラ。
  9. 前記表層は、塗布層であることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の定着用ローラ。
  10. 請求項1乃至9の何れか1項に記載の定着用ローラを、未定着画像を担持した被記録材を加熱・加圧して画像定着させる画像定着装置の定着ローラとして備えることを特徴とする定着装置。
  11. 前記定着ローラの内部には、発熱源が配設されていることを特徴とする請求項10に記載の定着装置。
  12. 請求項1乃至8の何れか1項に記載の定着用ローラを、未定着画像を担持した被記録材を加熱・加圧して画像定着させる画像定着装置の加圧ローラとして備えることを特徴とする定着装置。
  13. 芯金の外周にゴム層を形成させる第1の工程と、
    前記ゴム層を、これの外周面側の架橋密度を部分的に高めた状態で架橋させる第2の工程と、
    架橋後の前記ゴムローラの外周面にプライマ−を介して表層を形成させる第3の工程と、
    を具備することを特徴とする定着用ローラの製造方法。
  14. 前記第2の工程は、
    前記ゴム層の外周面に架橋剤を塗布する第1のサブ工程と、
    前記ゴム層の外周面に架橋剤が塗布された前記ゴムローラを加熱する第2のサブ工程とを備えることを特徴とする請求項13に記載の定着用ローラの製造方法。
  15. 前記第1のサブ工程は、前記架橋剤をスプレーにより塗布することを特徴とする請求項14に記載の定着用ローラの製造方法。
  16. 前記第3の工程において、前記表層を、離型性を有する材料から形成することを特徴とする請求項13に記載の定着用ローラの製造方法。
  17. 前記第3の工程において、前記離型性を有する材料を塗布することにより前記表層を形成することを特徴とする請求項13に記載の定着用ローラの製造方法。
  18. 前記塗布作業を、静電塗装によることを特徴とする請求項17に記載の定着用ローラの製造方法。
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