JP2004306817A - 車両用表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両の状況や使用する人の要求に応じて、色調等を変更してより視認性を向上することができる車両用表示装置１を提供すること。
【解決手段】画像を表示する表示装置１５を設け、表示装置１５が画像で使用する複数の色データ１２３を保存しておくパレットデータ格納手段１２を設け、画像を表示内容によって複数の画像グループに分けて画像グループに対応する複数のパレットテーブルブロック１２１，１２２で前記パレットデータ格納手段１２を構成し、画像グループの表示に使用している色データ１２３をその画像グループのパレットテーブルブロック１２１，１２２内で変更するパレットデータ変更手段１３を設けた。
【選択図】 図１
【解決手段】画像を表示する表示装置１５を設け、表示装置１５が画像で使用する複数の色データ１２３を保存しておくパレットデータ格納手段１２を設け、画像を表示内容によって複数の画像グループに分けて画像グループに対応する複数のパレットテーブルブロック１２１，１２２で前記パレットデータ格納手段１２を構成し、画像グループの表示に使用している色データ１２３をその画像グループのパレットテーブルブロック１２１，１２２内で変更するパレットデータ変更手段１３を設けた。
【選択図】 図１
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車載される装置から車両の搭乗者に画像で情報を伝達する車両用表示装置の技術分野に属する。
【０００２】
【従来の技術】
従来の車両用表示装置は、カラーパレットに、ディスプレイの画面上に表示される画像を表示するための少なくとも昼間用および夜間用に設定されたカラーデータをあらかじめ格納し、時刻データから昼か夜かを判断し、カラーパレットの変更により昼間と夜間で色調を変更するようにしている（例えば、特許文献１参照。）。
【０００３】
【特許文献１】
特開平５−１８７６７号公報（第３−５頁、第２図）
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
従来の車両用表示装置では、地図表示などように、比較的同一色が画面全体に表示されている場合においては、該当するパレットのみ変更することで色調をかえることは可能である。
【０００５】
しかしながら、たくさんの色を使用して細かな表示を行う場合は、表示する画像の一部のみの色合いを変更したいが、変更すると他の同じ色を使用した部分も変更されてしまうという問題があった。
【０００６】
この点について詳しく説明する。
従来例のように、昼用、夜用のカラーパレットデータを用いて表示された画像が複雑化した場合、例えば、その画像のある部分の色データを変えようと昼用または夜用のカラーパレットデータの一部を変更すると、画像の他の部分で使用する同じ色の部分も変更されてしまう。従来の技術によって、この変更に対応するには、新たな状態用のカラーパレットデータが必要となる。しかし、複数化したカラーパレットデータはデータ量が大きくなるため、その変更を昼用と夜用のように少なく抑えないと画像を処理する装置部分の負担が大きくなり、表示の変更処理が遅くなるなどの問題を生じることになっていた。
【０００７】
本発明は、上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、車両の状況や使用する人の要求に応じて、色データを変更してより視認性を向上することができる車両用表示装置を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項１記載の発明では、車載される装置から車両の搭乗者に画像で情報を伝達する車両用表示装置において、画像を表示する表示部を設け、同表示部が画像で使用する複数の色データを保存しておくパレットデータ格納手段を設け、画像を表示内容によって複数の画像グループに分けて画像グループに対応する複数の格納領域で前記パレットデータ格納手段を構成し、画像グループの表示に使用している色データをその画像グループの格納領域内の別の色データに変更するパレットデータ変更手段を設けたことを特徴とする手段とした。
【０００９】
請求項２記載の発明では、車両からの情報で運転状況を判断する運転状況判断手段を設け、運転状況に合わせて色データを変更するようにしたことを特徴とする手段とした。
【００１０】
請求項３記載の発明では、運転状況判断手段が、昼か夜かの情報から運転状況を判断するようにしたことを特徴とする手段とした。
【００１１】
請求項４記載の発明では、運転状況判断手段が、車速から運転負荷を判断するようにしたことを特徴とする手段とした。
【００１２】
請求項５記載の発明では、複数の画像グループとして、文字情報の画像グループと背景の画像グループを設け、文字情報用の色データの複数セットと背景の色データの複数セットをパレットデータ格納手段に格納し、運転状況判断手段が文字情報もしくは背景の色データセットを差し替えることにより、文字情報と背景とのコントラストを変更することを特徴とする手段とした。
なお、本発明における「文字情報」には、エアコンの状態や風量を示す記号等も含まれるものとする。
【００１３】
【発明の作用と効果】
請求項１記載の発明では、画像グループの色調等を変更する際には、その画像グループの色データを格納している格納領域にあらかじめ格納している別の色データをパレットデータ変更手段が選択し、画像全体を表示するためのパレットデータを再構成する。よって、表示モードを複数設定してもそれぞれのパレットデータを保存して置く必要がなく、また、色調等を変更しても、同じ画像グループで使用している同じ色の部分のみが変更になり、他の画像グループで使用している同じ色の部分は変更しない。よって、車両の状況や使用する人の要求に応じて、色調等を変更してより視認性を向上することができる。
【００１４】
請求項２記載の発明では、運転状況から、運転者が表示された情報を読み取りにくくなっているような場合でも、運転状況判断手段で運転状況を判断し、その運転状況に合わせて色データを変更するため、運転状態に対しても視認性のよい表示を行うことができる。
【００１５】
請求項３記載の発明では、運転状況判断手段が運転状況として昼か夜かを判断して色データを変更して、周囲の暗さに対して明るすぎて運転者を刺激しすぎるようなことなく適切な表示を行って、昼か夜かの運転状況の変化に対しても視認性のよい表示を行うことができる。
【００１６】
請求項４記載の発明では、運転者は車速が速くなるにつれて視界が狭くなり、運転負荷が上がってしまうのを、車速から運転状況判断手段が運転負荷を判断して画像のコントラストを変更して、車速による運転負荷の変化に対しても視認性のよい表示を行うことができる。
【００１７】
請求項５記載の発明では、複数の画像グループとして、文字情報の画像グループと背景の画像グループを設け、文字情報用の色データの複数セットと背景の色データの複数セットをパレットデータ格納手段に格納しておき、運転状況判断手段が判断した運転状況・負荷に応じて、運転状況判断手段が文字情報もしくは背景の色データセットを差し替える。これにより、文字情報と背景とのコントラストを変更し、運転者による文字情報の視認性を適切なものにし、運転負荷や運転状況に対応して文字情報の内容を確実に運転者に伝達することができる。
【００１８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の車両用表示装置を実現する実施の形態を、請求項１〜５に係る発明に対応する実施例に基づいて説明する。
【００１９】
（実施例）
【００２０】
まず、構成を説明する。
図１は実施例の車両用表示装置のブロック図である。図２は実施例の車両用表示装置のパレットデータ格納手段の説明図である。図３，図４は実施例の車両用表示装置で実行する処理の流れを示すフローチャート図である。図５は実施例の車両用表示装置の表示内容とパレットデータ格納手段の説明図である。図１，２，５における主要符号を説明すると、１は車両用表示装置、１１は判断手段（運転状況判断手段）、１２はパレットデータ格納手段、１２１，１２２はパレットテーブルブロック（複数の格納領域）、１２３は色データ、１３はパレットデータ変更手段、１４は表示信号変換手段、１５は表示装置（表示部）、２は車両側装置、２１は車幅灯（昼か夜かの情報を入力する）、２２は車速センサ（車速情報を入力する）、３は表示装置に表示される画像、３１は背景グループの画像、３１１は画像の背景部分（フレーム部分Ａ）、３１２は説明のために仮想的に示した背景グループのパレットデータ格納手段、３２は文字グループの画像、３２１は画像の文字部分、３２２，３２３は説明のために仮想的に示した文字グループのパレットデータ格納手段である。
【００２１】
本実施例の車両用表示装置１は、複数の車載機器を一つの表示装置１５の画面で操作するものであり、その操作される車載機器としては、カーナビゲーション装置、オーディオ装置、空調装置、テレマティクス装置等がある。この表示装置１５に表示される画像には、メインメニューと、それぞれの装置の操作のためのサブメニュー等が設けられる。例えば、メインメニューを表示する際には、その画像３は、図５に示すように背景グループ３１と文字グループ３２に分けられ、それぞれのグループで使用される色データ１２３及び使用を予定する色データ１２３はパレットテーブルブロック１２１，１２２に格納される。
【００２２】
この車両用表示装置１には、図１に示すように、パレットデータ格納手段１２を設ける。このパレットデータ格納手段１２は、図２に示すように、複数のパレットテーブルブロック１２１，１２２で構成される。それぞれのパレットテーブルブロック１２１，１２２には、図５に示すように、必要に応じた複数セットの色データ１２３を格納しておく。図５では、わかりやすいようにハッチングで色データ１２３を示すが、実際には色データ１２３は３原色のデータを組み合わせて構成されるデータとなる。
また、パレットデータ格納手段１２内部の全ての色データ１２３には、通し番号となるインデックスナンバを割り当てるようにする。
よって、画像を内容で分けた、例えば、背景グループ３１のフレーム部分Ａ３１１には、色データ１２３を直接割り当てるのではなく、インデックスナンバを割り当てるようにする。よって、画像３を表示する際には、インデックスナンバで構成されるパレットデータがまず構成され、そのインデックスナンバに対応する色データ１２３によるパレットデータが構成されて画像表示の際に使用されるようにしている。
また、パレットデータ格納手段１２には、画像グループが、どのパレットテーブルブロック１２１，１２２とセットになっているかを記憶しておくようにする。
【００２３】
次に、図１に示すように、表示させる画像の画像内容別に分けた部分ごとに割り当てたパレットデータを判断手段１１からの出力信号に応じて変更するパレットデータ変更手段１３を設ける。パレットデータ変更手段１３では、例えば、背景グループ３１のフレーム部分Ａ３１１にインデックスナンバ５番の色データ１２３を割り付けて表示させたものをインデックスナンバ６番に変更するというように処理を行うようにする。
【００２４】
パレットデータ変更手段１３では、変更した画像の内容ごとに分けられた部分に対応したインデックスナンバから、表示すべき画像のパレットが生成する。次に、そのパレットを使用して画素単位ごと（あるいは水平線ごと）の色データ１２３に変換して表示装置１５に送る表示信号変換手段１４を設ける。
また、表示信号変換手段１４には入力された信号に対応した画像の表示を行う表示装置１５を設ける。
さらに、パレットデータ変更手段１３に色データ１２３の変更を指示する判断手段１１を設ける。この判断手段１１には、車両側装置２として設けられる車幅灯２１と車速センサ２２から、車幅灯２１のＯＮ／ＯＦＦ情報と車速情報が入力されるようにし、昼か夜かの判断と車速から運転負荷を判断し、その運転負荷に応じて色データ１２３の変更を行う信号をパレットデータ変更手段１３に送るようにしている。
【００２５】
次に、作用を説明する。
【００２６】
［昼か夜かによる運転負荷の判断］
図３は実施例の車両用表示装置１の判断手段１１及びパレットデータ変更手段１３で実行される昼か夜かによる運転負荷の判断の処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する。
【００２７】
ステップＳ１０１では、判断手段１１が車幅灯２１から、ＯＮ／ＯＦＦの状態を読み込む。
【００２８】
ステップＳ１０２では、判断手段１１が車幅灯２１のＯＮ／ＯＦＦ状態から、車幅灯２１がＯＦＦであれば運転負荷の少ない昼の状態と判断してステップＳ１０３に移行し、車幅灯２１がＯＮであれば運転負荷の多い夜の状態と判断してステップＳ１０４に移行する。
【００２９】
ステップＳ１０３では、パレットデータ変更手段１３が、画像の内容分けした各部分のパレットデータのインデックスナンバをそれぞれが昼用となるように変更する。
【００３０】
ステップＳ１０４では、パレットデータ変更手段１３が、画像に内容分けした各部分のパレットデータのインデックスナンバをそれぞれが夜用となるように変更する。
【００３１】
ステップＳ１０５では、変更したパレットデータのインデックスナンバから、表示信号変換手段１４に送ることができる状態の内容に対応したパレットデータにする。
【００３２】
［車速による運転負荷の判断］
図４は実施例の車両用表示装置１の判断手段１１及びパレットデータ変更手段１３で実行される車速による運転負荷の判断の処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する。
【００３３】
ステップＳ２０１では、判断手段１１が車速センサ２２から車速情報を読み取る。
【００３４】
ステップＳ２０２では、車速に応じて運転負荷を判断し、車速に応じて、画像の内容分けした各部分のパレットデータのインデックスナンバをそれぞれが車速に応じた状態になるように変更する。
【００３５】
ステップＳ２０３では、変更したパレットデータのインデックスナンバから、表示信号変換手段１４に送ることができる状態の内容に対応したパレットデータにする。
【００３６】
［画像のコントラストを変更する視認性向上作用］
本実施例では、画面表示用の画像データを作成する際に、図５に示すように背景など基本となる背景グループ３１と、文字など状態を表す文字グループ３２にあらかじめグルーピングし、それぞれに色データ１２３の集合であるパレットを設定し、そのパレットをパレットテーブルブロック１２１，１２２としてパレットデータ格納手段１２に格納する。このパレットデータ格納手段１２には、どのデータグループが、そのパレットテーブルブロック１２１，１２２とセットになっているかを記憶しておく機能を有するようにし、この情報をもとにパレットデータ変更手段１３によって任意のデータグループのみのパレットのインデックスナンバを変更する。このようにして表示すべき画像で使用するパレットデータがインデックスナンバを介して色データ１２３で生成されるようにする。
パレットデータ変更手段１３によって変更されたパレットデータは表示信号変換手段１４によって、表示装置１５が処理可能な信号に変換され表示装置１５によって表示される。
【００３７】
このように変更して表示を行うことによって、パレット変更による色データの変更が、変更したい画像グループのみとなり、変更したくない画像グループの変更を行わない。これにより、視認性をよくするための画像のコントラストを変更する。この視認性をよくするための画像のモードを多く設定しても、それぞれのモードに対応して画像全体のパレットデータを保存しておく必要がなく、多くの状況の変化に対応して多くのモードで表示を行う。
を行って画像のコントラストを変更して視認性をよくする。
【００３８】
［運転負荷によって画像のコントラストを変更する作用］
▲１▼昼夜に対する対応
図３に示すフローチャートの処理によって、車幅灯２１の状態をステップＳ１０１で読み込んで、ステップＳ１０２で判断し、昼と判断された場合には、ステップＳ１０３の処理により、外光などによって視認性が悪化しないように、文字グループ３２のパレットを昼用のパレットに設定する。次に、この判断手段１１によって夜と判断された場合は、ステップＳ１０４の処理により、表示装置１５のバックライトの減光などと組み合わせ、文字グループ３２のパレットに夜用のパレットを設定し、周囲の暗さに合わせるように表示の刺激を弱くすることで運転状況に合わせた適切な表示を行う。
▲２▼車速に対する対応
図４に示すフローチャートの処理によって、車速の状態をステップＳ２０１で読み込む。車速が上がるにつれて視認性が悪くなるため、文字グループ３２のパレットを明るい方向に変更するか、夜などの場合には文字グループ３２を変更せずに、背景グループ３１を暗い方向へ変更することで、文字のコントラストをあげるようにする。
【００３９】
［文字と背景のコントラストを変更する作用］
上述のように、本実施例では、文字グループ３２を背景グループ３１のコントラストを運転負荷に対応して変更するため、運転の状況に合わせて最適な文字と背景のコントラストに調整されることとなる。
【００４０】
次に、効果を説明する。
【００４１】
実施例の車両用表示装置１にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
【００４２】
（１）車載される装置から車両の搭乗者に画像で情報を伝達する車両用表示装置１において、画像を表示する表示装置１５を設け、表示装置１５が画像で使用する複数の色データ１２３を保存しておくパレットデータ格納手段１２を設け、画像を表示内容によって複数の画像グループに分けて画像グループに対応する複数のパレットテーブルブロック１２１，１２２で前記パレットデータ格納手段１２を構成し、画像グループの表示に使用している色データ１２３をその画像グループのパレットテーブルブロック１２１，１２２内の別の色データ１２３に変更するパレットデータ変更手段１３を設けたため、車両の状況や使用する人の要求に応じて、色調等を変更してより視認性を向上することができる。
【００４３】
（２）車両からの情報で運転状況を判断する判断手段１１を設け、運転状況の高さに合わせて画像のコントラストを変更するようにしたため、運転状況に対しても視認性のよい表示を行うことができる。
【００４４】
（３）判断手段１１が、昼か夜かの情報から運転状況を判断するようにしたため、昼か夜かの運転状況の変化に対しても視認性のよい表示を行うことができる。
【００４５】
（４）判断手段１１が、車速から運転負荷を判断するようにしたため、車速による運転負荷の変化に対しても視認性のよい表示を行うことができる。
【００４６】
（５）複数の画像グループとして、文字グループ３２と背景グループ３１を設け、文字情報用の色データ１２３の複数セットと背景の色データ１２３の複数セットをパレットデータ格納手段１２のパレットテーブルブロック１２１，１２２に格納しておき、判断手段１１が判断した運転状況・負荷に応じて、判断手段１１が文字情報もしくは背景の色データセットを差し替える。これにより、文字グループ３２と背景グループ３１とのコントラストを変更し、運転者による文字情報の視認性を適切なものにし、運転負荷や運転状況に対応して文字グループ３２の内容を確実に運転者に伝達することができる。
【００４７】
以上、本発明の車両用表示装置１を実施例に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。本実施例では、車幅灯２１と車速に対応したが、舵角に対応するようにしてもよく、他の運転負荷・運転状況の変化となる要因を判断するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施例の車両用表示装置のブロック図である。
【図２】実施例の車両用表示装置のパレットデータ格納手段の説明図である。
【図３】実施例の車両用表示装置で実行する処理の流れを示すフローチャート図である。
【図４】実施例の車両用表示装置で実行する処理の流れを示すフローチャート図である。
【図５】実施例の車両用表示装置の表示内容とパレットデータ格納手段の説明図である。
【符号の説明】
１ 車両用表示装置
１１ 判断手段
１２ パレットデータ格納手段
１２１ パレットテーブルブロック
１２２ パレットテーブルブロック
１２３ 色データ
１３ パレットデータ変更手段
１４ 表示信号変換手段
１５ 表示装置
２ 車両側装置
２１ 車幅灯
２２ 車速センサ
３ 表示装置に表示される画像
３１ 背景グループの画像
３１１ 画像の背景部分（フレーム部分Ａ）
３１２ 説明のために仮想的に示した背景グループのパレットデータ格納手段
３２ 文字グループの画像
３２１ 画像の文字部分
３２２ 説明のために仮想的に示した文字グループのパレットデータ格納手段である。
３２３ 説明のために仮想的に示した文字グループのパレットデータ格納手段である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、車載される装置から車両の搭乗者に画像で情報を伝達する車両用表示装置の技術分野に属する。
【０００２】
【従来の技術】
従来の車両用表示装置は、カラーパレットに、ディスプレイの画面上に表示される画像を表示するための少なくとも昼間用および夜間用に設定されたカラーデータをあらかじめ格納し、時刻データから昼か夜かを判断し、カラーパレットの変更により昼間と夜間で色調を変更するようにしている（例えば、特許文献１参照。）。
【０００３】
【特許文献１】
特開平５−１８７６７号公報（第３−５頁、第２図）
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
従来の車両用表示装置では、地図表示などように、比較的同一色が画面全体に表示されている場合においては、該当するパレットのみ変更することで色調をかえることは可能である。
【０００５】
しかしながら、たくさんの色を使用して細かな表示を行う場合は、表示する画像の一部のみの色合いを変更したいが、変更すると他の同じ色を使用した部分も変更されてしまうという問題があった。
【０００６】
この点について詳しく説明する。
従来例のように、昼用、夜用のカラーパレットデータを用いて表示された画像が複雑化した場合、例えば、その画像のある部分の色データを変えようと昼用または夜用のカラーパレットデータの一部を変更すると、画像の他の部分で使用する同じ色の部分も変更されてしまう。従来の技術によって、この変更に対応するには、新たな状態用のカラーパレットデータが必要となる。しかし、複数化したカラーパレットデータはデータ量が大きくなるため、その変更を昼用と夜用のように少なく抑えないと画像を処理する装置部分の負担が大きくなり、表示の変更処理が遅くなるなどの問題を生じることになっていた。
【０００７】
本発明は、上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、車両の状況や使用する人の要求に応じて、色データを変更してより視認性を向上することができる車両用表示装置を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項１記載の発明では、車載される装置から車両の搭乗者に画像で情報を伝達する車両用表示装置において、画像を表示する表示部を設け、同表示部が画像で使用する複数の色データを保存しておくパレットデータ格納手段を設け、画像を表示内容によって複数の画像グループに分けて画像グループに対応する複数の格納領域で前記パレットデータ格納手段を構成し、画像グループの表示に使用している色データをその画像グループの格納領域内の別の色データに変更するパレットデータ変更手段を設けたことを特徴とする手段とした。
【０００９】
請求項２記載の発明では、車両からの情報で運転状況を判断する運転状況判断手段を設け、運転状況に合わせて色データを変更するようにしたことを特徴とする手段とした。
【００１０】
請求項３記載の発明では、運転状況判断手段が、昼か夜かの情報から運転状況を判断するようにしたことを特徴とする手段とした。
【００１１】
請求項４記載の発明では、運転状況判断手段が、車速から運転負荷を判断するようにしたことを特徴とする手段とした。
【００１２】
請求項５記載の発明では、複数の画像グループとして、文字情報の画像グループと背景の画像グループを設け、文字情報用の色データの複数セットと背景の色データの複数セットをパレットデータ格納手段に格納し、運転状況判断手段が文字情報もしくは背景の色データセットを差し替えることにより、文字情報と背景とのコントラストを変更することを特徴とする手段とした。
なお、本発明における「文字情報」には、エアコンの状態や風量を示す記号等も含まれるものとする。
【００１３】
【発明の作用と効果】
請求項１記載の発明では、画像グループの色調等を変更する際には、その画像グループの色データを格納している格納領域にあらかじめ格納している別の色データをパレットデータ変更手段が選択し、画像全体を表示するためのパレットデータを再構成する。よって、表示モードを複数設定してもそれぞれのパレットデータを保存して置く必要がなく、また、色調等を変更しても、同じ画像グループで使用している同じ色の部分のみが変更になり、他の画像グループで使用している同じ色の部分は変更しない。よって、車両の状況や使用する人の要求に応じて、色調等を変更してより視認性を向上することができる。
【００１４】
請求項２記載の発明では、運転状況から、運転者が表示された情報を読み取りにくくなっているような場合でも、運転状況判断手段で運転状況を判断し、その運転状況に合わせて色データを変更するため、運転状態に対しても視認性のよい表示を行うことができる。
【００１５】
請求項３記載の発明では、運転状況判断手段が運転状況として昼か夜かを判断して色データを変更して、周囲の暗さに対して明るすぎて運転者を刺激しすぎるようなことなく適切な表示を行って、昼か夜かの運転状況の変化に対しても視認性のよい表示を行うことができる。
【００１６】
請求項４記載の発明では、運転者は車速が速くなるにつれて視界が狭くなり、運転負荷が上がってしまうのを、車速から運転状況判断手段が運転負荷を判断して画像のコントラストを変更して、車速による運転負荷の変化に対しても視認性のよい表示を行うことができる。
【００１７】
請求項５記載の発明では、複数の画像グループとして、文字情報の画像グループと背景の画像グループを設け、文字情報用の色データの複数セットと背景の色データの複数セットをパレットデータ格納手段に格納しておき、運転状況判断手段が判断した運転状況・負荷に応じて、運転状況判断手段が文字情報もしくは背景の色データセットを差し替える。これにより、文字情報と背景とのコントラストを変更し、運転者による文字情報の視認性を適切なものにし、運転負荷や運転状況に対応して文字情報の内容を確実に運転者に伝達することができる。
【００１８】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の車両用表示装置を実現する実施の形態を、請求項１〜５に係る発明に対応する実施例に基づいて説明する。
【００１９】
（実施例）
【００２０】
まず、構成を説明する。
図１は実施例の車両用表示装置のブロック図である。図２は実施例の車両用表示装置のパレットデータ格納手段の説明図である。図３，図４は実施例の車両用表示装置で実行する処理の流れを示すフローチャート図である。図５は実施例の車両用表示装置の表示内容とパレットデータ格納手段の説明図である。図１，２，５における主要符号を説明すると、１は車両用表示装置、１１は判断手段（運転状況判断手段）、１２はパレットデータ格納手段、１２１，１２２はパレットテーブルブロック（複数の格納領域）、１２３は色データ、１３はパレットデータ変更手段、１４は表示信号変換手段、１５は表示装置（表示部）、２は車両側装置、２１は車幅灯（昼か夜かの情報を入力する）、２２は車速センサ（車速情報を入力する）、３は表示装置に表示される画像、３１は背景グループの画像、３１１は画像の背景部分（フレーム部分Ａ）、３１２は説明のために仮想的に示した背景グループのパレットデータ格納手段、３２は文字グループの画像、３２１は画像の文字部分、３２２，３２３は説明のために仮想的に示した文字グループのパレットデータ格納手段である。
【００２１】
本実施例の車両用表示装置１は、複数の車載機器を一つの表示装置１５の画面で操作するものであり、その操作される車載機器としては、カーナビゲーション装置、オーディオ装置、空調装置、テレマティクス装置等がある。この表示装置１５に表示される画像には、メインメニューと、それぞれの装置の操作のためのサブメニュー等が設けられる。例えば、メインメニューを表示する際には、その画像３は、図５に示すように背景グループ３１と文字グループ３２に分けられ、それぞれのグループで使用される色データ１２３及び使用を予定する色データ１２３はパレットテーブルブロック１２１，１２２に格納される。
【００２２】
この車両用表示装置１には、図１に示すように、パレットデータ格納手段１２を設ける。このパレットデータ格納手段１２は、図２に示すように、複数のパレットテーブルブロック１２１，１２２で構成される。それぞれのパレットテーブルブロック１２１，１２２には、図５に示すように、必要に応じた複数セットの色データ１２３を格納しておく。図５では、わかりやすいようにハッチングで色データ１２３を示すが、実際には色データ１２３は３原色のデータを組み合わせて構成されるデータとなる。
また、パレットデータ格納手段１２内部の全ての色データ１２３には、通し番号となるインデックスナンバを割り当てるようにする。
よって、画像を内容で分けた、例えば、背景グループ３１のフレーム部分Ａ３１１には、色データ１２３を直接割り当てるのではなく、インデックスナンバを割り当てるようにする。よって、画像３を表示する際には、インデックスナンバで構成されるパレットデータがまず構成され、そのインデックスナンバに対応する色データ１２３によるパレットデータが構成されて画像表示の際に使用されるようにしている。
また、パレットデータ格納手段１２には、画像グループが、どのパレットテーブルブロック１２１，１２２とセットになっているかを記憶しておくようにする。
【００２３】
次に、図１に示すように、表示させる画像の画像内容別に分けた部分ごとに割り当てたパレットデータを判断手段１１からの出力信号に応じて変更するパレットデータ変更手段１３を設ける。パレットデータ変更手段１３では、例えば、背景グループ３１のフレーム部分Ａ３１１にインデックスナンバ５番の色データ１２３を割り付けて表示させたものをインデックスナンバ６番に変更するというように処理を行うようにする。
【００２４】
パレットデータ変更手段１３では、変更した画像の内容ごとに分けられた部分に対応したインデックスナンバから、表示すべき画像のパレットが生成する。次に、そのパレットを使用して画素単位ごと（あるいは水平線ごと）の色データ１２３に変換して表示装置１５に送る表示信号変換手段１４を設ける。
また、表示信号変換手段１４には入力された信号に対応した画像の表示を行う表示装置１５を設ける。
さらに、パレットデータ変更手段１３に色データ１２３の変更を指示する判断手段１１を設ける。この判断手段１１には、車両側装置２として設けられる車幅灯２１と車速センサ２２から、車幅灯２１のＯＮ／ＯＦＦ情報と車速情報が入力されるようにし、昼か夜かの判断と車速から運転負荷を判断し、その運転負荷に応じて色データ１２３の変更を行う信号をパレットデータ変更手段１３に送るようにしている。
【００２５】
次に、作用を説明する。
【００２６】
［昼か夜かによる運転負荷の判断］
図３は実施例の車両用表示装置１の判断手段１１及びパレットデータ変更手段１３で実行される昼か夜かによる運転負荷の判断の処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する。
【００２７】
ステップＳ１０１では、判断手段１１が車幅灯２１から、ＯＮ／ＯＦＦの状態を読み込む。
【００２８】
ステップＳ１０２では、判断手段１１が車幅灯２１のＯＮ／ＯＦＦ状態から、車幅灯２１がＯＦＦであれば運転負荷の少ない昼の状態と判断してステップＳ１０３に移行し、車幅灯２１がＯＮであれば運転負荷の多い夜の状態と判断してステップＳ１０４に移行する。
【００２９】
ステップＳ１０３では、パレットデータ変更手段１３が、画像の内容分けした各部分のパレットデータのインデックスナンバをそれぞれが昼用となるように変更する。
【００３０】
ステップＳ１０４では、パレットデータ変更手段１３が、画像に内容分けした各部分のパレットデータのインデックスナンバをそれぞれが夜用となるように変更する。
【００３１】
ステップＳ１０５では、変更したパレットデータのインデックスナンバから、表示信号変換手段１４に送ることができる状態の内容に対応したパレットデータにする。
【００３２】
［車速による運転負荷の判断］
図４は実施例の車両用表示装置１の判断手段１１及びパレットデータ変更手段１３で実行される車速による運転負荷の判断の処理の流れを示すフローチャートで、以下、各ステップについて説明する。
【００３３】
ステップＳ２０１では、判断手段１１が車速センサ２２から車速情報を読み取る。
【００３４】
ステップＳ２０２では、車速に応じて運転負荷を判断し、車速に応じて、画像の内容分けした各部分のパレットデータのインデックスナンバをそれぞれが車速に応じた状態になるように変更する。
【００３５】
ステップＳ２０３では、変更したパレットデータのインデックスナンバから、表示信号変換手段１４に送ることができる状態の内容に対応したパレットデータにする。
【００３６】
［画像のコントラストを変更する視認性向上作用］
本実施例では、画面表示用の画像データを作成する際に、図５に示すように背景など基本となる背景グループ３１と、文字など状態を表す文字グループ３２にあらかじめグルーピングし、それぞれに色データ１２３の集合であるパレットを設定し、そのパレットをパレットテーブルブロック１２１，１２２としてパレットデータ格納手段１２に格納する。このパレットデータ格納手段１２には、どのデータグループが、そのパレットテーブルブロック１２１，１２２とセットになっているかを記憶しておく機能を有するようにし、この情報をもとにパレットデータ変更手段１３によって任意のデータグループのみのパレットのインデックスナンバを変更する。このようにして表示すべき画像で使用するパレットデータがインデックスナンバを介して色データ１２３で生成されるようにする。
パレットデータ変更手段１３によって変更されたパレットデータは表示信号変換手段１４によって、表示装置１５が処理可能な信号に変換され表示装置１５によって表示される。
【００３７】
このように変更して表示を行うことによって、パレット変更による色データの変更が、変更したい画像グループのみとなり、変更したくない画像グループの変更を行わない。これにより、視認性をよくするための画像のコントラストを変更する。この視認性をよくするための画像のモードを多く設定しても、それぞれのモードに対応して画像全体のパレットデータを保存しておく必要がなく、多くの状況の変化に対応して多くのモードで表示を行う。
を行って画像のコントラストを変更して視認性をよくする。
【００３８】
［運転負荷によって画像のコントラストを変更する作用］
▲１▼昼夜に対する対応
図３に示すフローチャートの処理によって、車幅灯２１の状態をステップＳ１０１で読み込んで、ステップＳ１０２で判断し、昼と判断された場合には、ステップＳ１０３の処理により、外光などによって視認性が悪化しないように、文字グループ３２のパレットを昼用のパレットに設定する。次に、この判断手段１１によって夜と判断された場合は、ステップＳ１０４の処理により、表示装置１５のバックライトの減光などと組み合わせ、文字グループ３２のパレットに夜用のパレットを設定し、周囲の暗さに合わせるように表示の刺激を弱くすることで運転状況に合わせた適切な表示を行う。
▲２▼車速に対する対応
図４に示すフローチャートの処理によって、車速の状態をステップＳ２０１で読み込む。車速が上がるにつれて視認性が悪くなるため、文字グループ３２のパレットを明るい方向に変更するか、夜などの場合には文字グループ３２を変更せずに、背景グループ３１を暗い方向へ変更することで、文字のコントラストをあげるようにする。
【００３９】
［文字と背景のコントラストを変更する作用］
上述のように、本実施例では、文字グループ３２を背景グループ３１のコントラストを運転負荷に対応して変更するため、運転の状況に合わせて最適な文字と背景のコントラストに調整されることとなる。
【００４０】
次に、効果を説明する。
【００４１】
実施例の車両用表示装置１にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
【００４２】
（１）車載される装置から車両の搭乗者に画像で情報を伝達する車両用表示装置１において、画像を表示する表示装置１５を設け、表示装置１５が画像で使用する複数の色データ１２３を保存しておくパレットデータ格納手段１２を設け、画像を表示内容によって複数の画像グループに分けて画像グループに対応する複数のパレットテーブルブロック１２１，１２２で前記パレットデータ格納手段１２を構成し、画像グループの表示に使用している色データ１２３をその画像グループのパレットテーブルブロック１２１，１２２内の別の色データ１２３に変更するパレットデータ変更手段１３を設けたため、車両の状況や使用する人の要求に応じて、色調等を変更してより視認性を向上することができる。
【００４３】
（２）車両からの情報で運転状況を判断する判断手段１１を設け、運転状況の高さに合わせて画像のコントラストを変更するようにしたため、運転状況に対しても視認性のよい表示を行うことができる。
【００４４】
（３）判断手段１１が、昼か夜かの情報から運転状況を判断するようにしたため、昼か夜かの運転状況の変化に対しても視認性のよい表示を行うことができる。
【００４５】
（４）判断手段１１が、車速から運転負荷を判断するようにしたため、車速による運転負荷の変化に対しても視認性のよい表示を行うことができる。
【００４６】
（５）複数の画像グループとして、文字グループ３２と背景グループ３１を設け、文字情報用の色データ１２３の複数セットと背景の色データ１２３の複数セットをパレットデータ格納手段１２のパレットテーブルブロック１２１，１２２に格納しておき、判断手段１１が判断した運転状況・負荷に応じて、判断手段１１が文字情報もしくは背景の色データセットを差し替える。これにより、文字グループ３２と背景グループ３１とのコントラストを変更し、運転者による文字情報の視認性を適切なものにし、運転負荷や運転状況に対応して文字グループ３２の内容を確実に運転者に伝達することができる。
【００４７】
以上、本発明の車両用表示装置１を実施例に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。本実施例では、車幅灯２１と車速に対応したが、舵角に対応するようにしてもよく、他の運転負荷・運転状況の変化となる要因を判断するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施例の車両用表示装置のブロック図である。
【図２】実施例の車両用表示装置のパレットデータ格納手段の説明図である。
【図３】実施例の車両用表示装置で実行する処理の流れを示すフローチャート図である。
【図４】実施例の車両用表示装置で実行する処理の流れを示すフローチャート図である。
【図５】実施例の車両用表示装置の表示内容とパレットデータ格納手段の説明図である。
【符号の説明】
１ 車両用表示装置
１１ 判断手段
１２ パレットデータ格納手段
１２１ パレットテーブルブロック
１２２ パレットテーブルブロック
１２３ 色データ
１３ パレットデータ変更手段
１４ 表示信号変換手段
１５ 表示装置
２ 車両側装置
２１ 車幅灯
２２ 車速センサ
３ 表示装置に表示される画像
３１ 背景グループの画像
３１１ 画像の背景部分（フレーム部分Ａ）
３１２ 説明のために仮想的に示した背景グループのパレットデータ格納手段
３２ 文字グループの画像
３２１ 画像の文字部分
３２２ 説明のために仮想的に示した文字グループのパレットデータ格納手段である。
３２３ 説明のために仮想的に示した文字グループのパレットデータ格納手段である。
Claims (5)
- 車載される装置から車両の搭乗者に画像で情報を伝達する車両用表示装置において、
画像を表示する表示部を設け、同表示部が画像で使用する複数の色データを保存しておくパレットデータ格納手段を設け、画像を表示内容によって複数の画像グループに分けて同画像グループに対応する複数の格納領域で前記パレットデータ格納手段を構成し、画像グループの表示に使用している色データをその画像グループの格納領域内の別の色データに変更するパレットデータ変更手段を設けたことを特徴とする車両用表示装置。 - 請求項１に記載された車両用表示装置において、
車両からの情報で運転状況を判断する運転状況判断手段を設け、運転状況に合わせて色データを変更するようにしたことを特徴とする車両用表示装置。 - 請求項１または請求項２に記載された車両用表示装置において、
運転状況判断手段が、昼か夜かの情報から運転状況を判断するようにしたことを特徴とする車両用表示装置。 - 請求項１〜請求項３に記載された車両用表示装置において、運転状況判断手段が、車速から運転負荷を判断するようにしたことを特徴とする車両用表示装置。
- 請求項１〜請求項４に記載された車両用表示装置において、複数の画像グループとして、文字情報の画像グループと背景の画像グループを設け、文字情報用の色データの複数セットと背景の色データの複数セットをパレットデータ格納手段に格納し、
運転状況判断手段が文字情報もしくは背景の色データセットを差し替えることにより、文字情報と背景とのコントラストを変更することを特徴とする車両用表示装置。
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